JP2009026080A - バスシステム及びバス障害対処方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】バスシステム及びバス障害対処方法に関し、通常の運用動作中にアドレス信号の誤り発生の検出及び障害アドレス線の特定を行い、アドレス障害発生時、それまでアクセスしていたメモリ領域にアドレス障害発生後も引き続きアクセス可能とする。
【解決手段】バスマスター1−1から送信されたアドレス信号をバススレーブ1−2のアドレスラッチ/返送部1−21で保持した後、アドレスバスを通して該アドレス信号をバスマスター1−1へ返送し、バスマスター1−1は返送されたアドレス信号をアドレス照合部1−12で照合し、アドレス信号のエラーが各アドレス線の何れに発生したかを特定し、特定した障害アドレス線の情報を、障害アドレス通知線/冗長アドレス線1−3を介してバススレーブ1−2に通知し、バスマスター1−1及びバススレーブ1−2のアドレス線切り替え部1−14,1−23で障害アドレス線を冗長アドレス線に切り替える。
【選択図】図1
【解決手段】バスマスター1−1から送信されたアドレス信号をバススレーブ1−2のアドレスラッチ/返送部1−21で保持した後、アドレスバスを通して該アドレス信号をバスマスター1−1へ返送し、バスマスター1−1は返送されたアドレス信号をアドレス照合部1−12で照合し、アドレス信号のエラーが各アドレス線の何れに発生したかを特定し、特定した障害アドレス線の情報を、障害アドレス通知線/冗長アドレス線1−3を介してバススレーブ1−2に通知し、バスマスター1−1及びバススレーブ1−2のアドレス線切り替え部1−14,1−23で障害アドレス線を冗長アドレス線に切り替える。
【選択図】図1
Description
本発明は、バスシステム及びバス障害対処方法に関し、例えば、通信・情報処理装置/システム等において、プロセッサ機能を有するバスマスターとメモリ装置等のバススレーブとの間を接続するバスの障害に対処するバスシステム及びバス障害対処方法に関する。
ここで、バスマスターとは、バスの使用を要求するユニットであり、バス使用権を獲得した後、ライトアクセスにおいてはバススレーブとなるデータ転送先(書き込み先)ユニットのアドレス信号をアドレスバスに送信してライトデータをデータバスに送出し、リードアクセスにおいてはバススレーブとなるデータ転送元(読み出し元)ユニットのアドレス信号をアドレスバスに送信してリードデータをデータバスから取り込む。
何れのユニットもバスマスター及びバススレーブになり得る。ライトアクセスにおいてはバスマスターがデータ転送元ユニット、バススレーブがデータ転送先ユニットとなり、リードアクセスにおいては、バスマスターがデータ転送先ユニット、バススレーブがデータ転送元ユニットとなる。
従来のバスシステムでは、アドレスバス等のバス障害のチェックを、バススレーブのメモリ装置等の障害チェックの一貫として行い、アドレスバスに所定のアドレス信号を送信してバススレーブのメモリ領域の所定アドレスへデータ信号を書き込み、該データ信号を該メモリ領域から読み出して元データと照合することにより、バスの障害チェックを行っていた。
図8は従来のバスシステムでのバス障害チェックの構成例を示す。バスマスター(以下単に「マスター」と記す)8−1は、バススレーブ(以下単に「スレーブ」と記す)8−2のメモリ領域の全アドレスを表すアドレス信号を、先頭アドレス(例えば、オール‘0’)から最終アドレス(例えば、オール‘1’)までアドレスバス上に順々に送信し、各アドレスに書き込むデータ信号を、例えばオール‘0’からオール‘1’までインクリメントデータ生成部8−11で順々にインクリメントして生成してデータバス上に送信し、スレーブ8−2側のメモリ領域に書き込んでいく(ステップS1)。
そして、マスター8−1は、スレーブ8−2の全メモリ領域に書き込んだデータ信号を、書き込み時と同様に順々にアドレスバス上にアドレス信号を送信して読み出し、読み出したデータ信号を、インクリメントデータ生成部8−11で生成されるデータ信号と照合部8−12で照合し(ステップS2)、一致するか否かを判定してエラーの検出を行う。
また、マスター8−1は、上述のアドレス順とは逆に、最終アドレス(例えば、オール‘1’)から先頭アドレス(例えば、オール‘0’)の順に、オール‘0’からオール‘1’までのインクリメントデータを生成してスレーブ8−2に書き込み(ステップS3)、書き込んだデータ信号を書き込み時と同様の順序で順次読み出し、読み出したデータ信号を、インクリメントデータ生成部8−11で生成されるデータ信号と照合部8−12で照合し(ステップS4)、一致するか否かを判定してエラーの検出を行う。
上述の従来のバス障害検出は、一般に、電源立ち上げ後の初期チェックとして行うものであり、実動作時にアドレスバスに異常が発生しても、該バス障害を実動作中に検出することはできないものであった。また、上述のようなエラー検出によりバス障害を検出し、障害アドレス線を特定した場合、該障害に対する対処法として、従来は、予めアドレスバスを余分なアドレス線を含む冗長な構成とし、また、メモリ領域も冗長アドレス領域を含む構成とし、障害が検出されたアドレス線を冗長アドレス線に切り替えて、冗長アドレス領域にアクセスする構成としていた。
図9に従来のアドレス障害に対する構成例を示す。同図(a)に示す構成例において、マスター8−1とスレーブ8−2との間のアドレスバスをアドレス線A0〜An及び冗長アドレス線Axで構成し、マスター8−1にアドレス線切り替え信号発生部9−1とアドレス線切り替え部9−2とを設け、スレーブのメモリ領域9−3を、冗長アドレス線Axによるアドレス指定領域を含む冗長領域を有する構成とする。
そして、図8で示したようにスレーブ8−2側から返送されるアドレス信号に連関したデータ信号の照合、又はスレーブ8−2側で検出したアドレス信号のパリティチェック結果又はエラー訂正コード(ECC)チェック結果等の返送によりアドレス障害を検出すると、アドレス切り替え信号生成部9−1により、アドレス線A0〜Anのうちの障害アドレス線を冗長アドレス線Axに切り替える切り替え信号を生成し、該切り替え信号により、アドレス線切り替え部9−2は障害アドレス線を冗長アドレス線Axに切り替える。
ここでアドレス線A0〜Anとして、アドレス線A0〜A9を使用し、アドレス線A9に障害が発生し、該障害アドレス線A9を冗長アドレス線A10に切り替えたとする。すると、図9の(b)に示すように、アドレス障害の発生前のアドレス線A0〜A9使用時には、メモリ領域9−31及び9−32が使用可能であったが、アドレス障害の発生後のアドレス線A0〜A8及びA10使用時には、メモリ領域9−31及び9−33が使用可能となる。
即ち、アドレス線A9に障害が発生し、アドレス線A9をアドレス線A10に切り替えると、メモリ領域9−32にアクセスすることができなくなり、その代わりにメモリ領域9−33にアクセスすることになる。従ってメモリ領域9−32に書き込んでいたデータを読み出したり書き替えたりすることができなくなる。
先行技術文献として、例えば下記の特許文献1には、メモリアクセスにおける障害処理方法が記載されている。同文献に記載の障害処理方法は、図10に示すような計算機システム等において、メモリ装置10−2では、パリティチェック回路10−21で書き込みアドレスのパリティチェック(又はエラー訂正符号(ECC)チェック)により、書き込みアドレスの誤りを検出する。
また、図示省略のチェックビット生成回路により、アドレス及び書き込みデータを基にチェックビットを生成し、該チェックビットを書き込みデータとともにメモリに記憶し、該メモリの読み出し時に、読み出しデータと該チェックビットとを基に、読み出しアドレス誤りを検出する。
そして、障害処理装置10−3は、書き込みアドレス又は読み出しアドレスの障害検出時に、障害が発生した旨及び障害発生アドレスを、メモリアクセス装置である命令処理装置10−1に通知し、命令処理装置10−1は、通知された障害発生アドレスに対するメモリアクセスを含む処理を終了させて次の処理に進ませ、障害が発生したアドレスは、以降の処理で使用しないようにしたものである。
また、下記の特許文献2には、メモリを複数ブロックに分けて管理し、その内の1個のブロックを予備領域とし、装置立ち上げ時診断でメモリエラーを検出した場合、予備メモリエリアをアクセスさせることにより、装置の使用を可能にした情報処理装置について記載されている。
また、下記の特許文献3には、予めメモリを使用領域と予備領域とに分割しておき、使用中のメモリ分割部にエラーが発生したとき、他のメモリ分割部にアドレスを切り替えることにより、メモリの使用されない領域を有効に利用する大容量メモリ装置について記載されている。
特開平7−93171号公報
特開平5−61776号公報
特開昭57−162193号公報
アドレスバス及びメモリ領域を冗長構成とし、エラー障害が発生するアドレス線を冗長アドレス線に切り替えてメモリ領域を継続して使用する場合、図9に示したようにマスター側のみ障害アドレス線を冗長アドレス線に切り替える構成では、障害発生前までアクセスしていたメモリ領域の一部にアクセスすることができなくなり、継続した動作を行うことができなくなる。
即ち、アドレスバスの各アドレス線のうちの1本のアドレス線が異常となった場合、該アドレス線を使用することなく残りのアドレス線のみを用いて運用を継続する場合、異常アドレス線の信号ビットに該当する複数のアドレス番地のメモリ領域が使用不可能となり、1本のアドレス線に障害が発生すると、使用し得るアドレス領域が半分に減少してしまう。
本発明は、アドレス障害発生前までアクセスしていたメモリ領域にアドレス障害発生後も引き続きアクセス可能となるバスシステム及びバス障害対処方法を提供する。その際、好ましくはメモリ領域に余分な冗長領域を設ける必要がないようにする。また、別の側面では通常の運用動作中にアドレス信号の誤り発生の検出及び障害アドレス線の特定を行うことを可能にする。その際、好ましくはアドレス信号にパリティチェック符号又は誤り訂正符号等を付さなくともよいようにする。
本発明のバスシステムは、データ転送元の第1のユニットとデータ転送先の第2のユニットとがアドレスバス及びデータバスで接続されるバスシステムにおいて、前記第1又は第2のユニットから前記アドレスバス上に送信されたアドレス信号のエラーを検出し、かつ、該エラーがアドレスバスの各アドレス線の何れに発生したのかを、前記第1又は第2のユニットの何れか一方で特定する障害アドレス線特定手段と、前記障害アドレス線特定手段で特定した障害アドレス線の情報を、前記第1又は第2のユニットの他方のユニットに通知する障害アドレス線情報通知手段と、前記障害アドレス線特定手段で特定され、かつ、障害アドレス線情報通知手段で通知された障害アドレス線を、前記第1及び第2のユニットの双方でそれぞれ冗長アドレス線に切り替えるアドレス線切り替え手段とを備えたことを第1の特徴とする。
また、前記第1又は第2のユニットの一方から前記アドレスバスを介して送信され、前記第1又は第2のユニットの他方で受信されたアドレス信号を、該他方のユニットから前記一方のユニットへ前記アドレスバスを介して返送するアドレス信号返送手段と、前記第1又は第2のユニットの一方において、前記アドレスバスに送信したアドレス信号と、前記他方のユニットからアドレスバスを介して返送されたアドレス信号とを比較照合し、該比較照合の結果により、アドレス信号のエラーがアドレスバスの各アドレス線の何れに発生したかを特定する障害アドレス線特定手段とを備えたことを第2の特徴とする。
また、前記障害アドレス線情報通知手段の信号線と前記冗長アドレス線とを、同一の信号線で共用化したことを第3の特徴とする。
また、本発明のバス障害対処方法は、データ転送元の第1のユニットとデータ転送先の第2のユニットとがアドレスバス及びデータバスで接続されるバスシステムのバス障害対処方法において、前記第1又は第2のユニットの一方から前記アドレスバス上に送信されたアドレス信号を前記第1又は第2のユニットの他方で受信した後、該アドレスバスを通して該アドレス信号を前記第1又は第2の他方のユニットから一方のユニットへ返送するアドレス信号返送ステップと、前記第1又は第2のユニットの一方で、前記アドレスバス上に送信したアドレス信号と、前記他方のユニットからアドレスバスを介して返送されたアドレス信号とを比較照合し、該比較照合の結果により、アドレス信号のエラーがアドレスバスの各アドレス線の何れに発生したかを特定する障害アドレス線特定ステップと、前記アドレスエラー線特定ステップで特定した障害アドレス線の情報を、前記第1又は第2のユニットの他方に通知する障害アドレス線情報通知ステップと、前記第1又は第2のユニットの一方で障害アドレス線特定ステップにより特定した障害アドレス線を冗長アドレス線に切り替え、かつ、前記第1又は第2のユニットの他方で前記障害アドレス線情報通知ステップにより通知された障害アドレス線を冗長アドレス線に切り替えるアドレス線切り替えステップとを含むことを特徴とする。
本発明によれば、アドレス障害発生前までアクセスしていたメモリ領域にアドレス障害発生後も引き続きアクセス可能となるバスシステム及びバス障害対処方法が提供される。
また、通常の運用動作中にアドレス信号の誤り発生の検出及び障害アドレス線の特定を行うことが可能となる。
また、通常の運用動作中にアドレス信号の誤り発生の検出及び障害アドレス線の特定を行うことが可能となる。
図1は本発明のバスシステムの主要部の構成例を示す。同図に示すように、バスマスター1−1及びバススレーブ1−2は、アドレス線A0,A1,・・・Anのアドレスバス及びデータ線D0〜Dnのデータバスで接続され、バスマスター1−1にアドレス生成部1−11、アドレス照合部1−12、アドレス線切り替え信号生成部1−13及びアドレス線切り替え部1−14を備え、バススレーブ1−2に、アドレスラッチ及び返送部1−21、アドレス線切り替え信号受信・生成部1−22及びアドレス線切り替え部1−23及びメモリ領域1−24を備える。
なお、バスマスター1−1は、ライトアクセスにおいてはバススレーブ1−2となるデータ転送先(書き込み先)ユニットのアドレス信号をアドレスバスに送信してライトデータをデータバスに送出し、リードアクセスにおいてはバススレーブ1−2となるデータ転送元(読み出し元)ユニットのアドレス信号をアドレスバスに送信してリードデータをデータバスから取り込む。
ライトアクセスにおいてはバスマスター1−1がデータ転送元ユニット、バススレーブ1−2がデータ転送先ユニットとなり、リードアクセスにおいては、バスマスター1−1がデータ転送先ユニット、バススレーブ1−2がデータ転送元ユニットとなる。
また、バスマスター1−1とバススレーブ1−2との間に接続される各アドレス線A0,A1,・・・Anを、それぞれマスター1−1側のアドレス線切り替え部1−14とスレーブ1−2側のアドレス線切り替え部1−23とを介して接続し、そして、マスター1−1側のアドレス線切り替え部1−14とスレーブ1−2側のアドレス線切り替え部1−23との間に、障害アドレス線情報通知線及び冗長アドレス線1−3を設ける。
この実施例におけるバスシステムは、アドレスバスの各アドレス線A0,A1,・・・Anをその信号方向が双方向の信号路とし、マスター1−1側からのライトアクセス又はリードアクセスのアドレス信号がスレーブ1−2側に送信されると、該アドレス信号をアドレスラッチ及び返送部1−21で受信しラッチした後に、アドレスラッチ及び返送部1−21は該アドレス信号をマスター1−1側に返信する。
マスター1−1側は、ライトアクセス又はリードアクセスのために自身で生成したアドレス信号と、スレーブ1−2側から返信されたアドレス信号とをアドレス照合部1−12で照合することにより、両者の間で不一致が検出された場合は、アドレス信号にエラーが発生したこと、及びアドレス信号中の不一致が検出されたビットのアドレス線(障害アドレス線)の検出が運用中でも可能となる。
マスター1−1側は、アドレス信号エラー発生の検出時、エラーの発生したアドレス線(障害アドレス線)を示す情報をアドレス線切り替え信号生成部1−13に通知し、アドレス線切り替え信号生成部1−13は、該障害アドレス線を冗長アドレス線1−3に切り替えるよう指示するアドレス線切り替え信号をアドレス線切り替え部1−14に送出するとともに、該アドレス線切り替え信号を、障害アドレス線通知線1−3を介してスレーブ1−2側に通知する。
スレーブ1−2側のアドレス線切り替え信号受信・生成部1−22は、マスター1−1側から障害アドレス線通知線1−3を介して通知されたアドレス線切り替え信号を受信し、該信号を基に自装置のアドレス線切り替え部1−23で障害アドレス線を冗長アドレス線に切り替えるための切り替え信号を生成し、該切り替え信号をアドレス線切り替え部1−23に送出する。
マスター1−1側のアドレス線切り替え部1−14と、スレーブ1−2側のアドレス線切り替え部1−23は、それぞれ、アドレス線切り替え信号生成部1−13,1−22から出力される切り替え信号に従って、エラービットの発生した障害アドレス線を冗長アドレス信号線1−3に切り替える。
こうすることで、メモリ領域1−24に余分な冗長領域を持たせておくことなく、アドレス障害が発生する前にアクセスしていたアドレス領域に対して、アドレス障害の発生後も引き続きアクセスすることが可能となる。また、冗長アドレス信号線1−3と障害アドレス線通知線1−3とを同一の信号線で共用することができ、障害アドレス線通知線及び冗長アドレス信号線1−3を、切り替えスイッチ1−15でアドレス線切り替え信号生成部1−13とアドレス線切り替え部1−14とに切り替えて接続することにより、1本の信号線を兼用する構成とすることができる。
図2は本発明のバスシステムの第1の実施例の構成を示す。同実施例において、図1に示した実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、重複した説明は省略する。マスター1−1側は例えばCPUであり、スレーブ1−2側は例えばメモリ装置である。マスター1−1側及びスレーブ1−2側は、アドレス線A0,A1,・・・Anのアドレスバス及びデータ線D0〜Dnのデータバスで接続され、また、マスター1−1側とスレーブ1−2側との間に、障害アドレス通知線及び冗長アドレス線1−3、チップセレクト線CS、ライトイネーブル線WE、アウトプットイネーブル線OEが接続される。
マスター1−1側は、アドレス生成部1−11、アドレス照合部1−12、アドレス照合結果通知信号生成部2−11、アドレス線切り替え信号生成部1−13、アドレス線切り替え部1−14、内部メモリ2−12、データラッチ部2−13、アドレス信号方向制御部2−14、チップセレクト信号生成部2−15、ライトイネーブル信号生成部2−16、アウトプットイネーブル信号生成部2−17を備える。
スレーブ側1−2は、アドレス線切り替え部1−23、メモリ領域1−24、アドレス信号ラッチ及び返送部1−21、アドレス線切り替え信号生成部1−22、マスター側エラー検出情報受信部2−21、データラッチ部2−22、アドレス信号送信タイミング生成部2−23、論理和出力部2−24を備える。
上述の本発明のバスシステムの第1の実施例の動作フローを図3に示す。まず、マスター1−1側は、スレーブ1−2に対するアクセスがライトアクセスかリードアクセスを判断する(ステップ3−1)。ライトアクセスの場合は、マスター1−1側からアドレス信号、チップセレクト信号CS,ライトイネーブル信号WE及び書き込みデータを送出する(ステップ3−2)。リードアクセスの場合は、マスター1−1側からアドレス信号、チップセレクト信号CS、アウトプットイネーブル信号OEを送出する(ステップ3−2’)。
次にスレーブ1−2側では、アドレスバス上に送出されたアドレス信号をアドレス信号ラッチ及び返送部1−21により蓄積する(ステップ3−3)。また、アドレス信号送信タイミング生成部2−23は、制御信号(チップセレクト信号CS、ライトイネーブル信号WE又はアウトプットイネーブル信号OE)を基に、アドレス信号の送信タイミング信号を生成する(ステップ3−4)。
アドレス信号ラッチ及び返送部1−21上記のアドレス信号送信タイミング信号を用いてアドレス信号をマスター側に返送する(ステップ3−5)。マスター1−1側は、スレーブ1−2側からのアドレス信号とマスター1−1側で生成したアドレス信号とを比較照合する(ステップ3−6)。
アドレス信号の比較照合の結果、全ビット一致(OK)の場合、かつリードアクセスの場合、スレーブ1−2から読み出してマスター1−1側のデータラッチ部2−13に蓄積した読み出しデータを、マスター1−1の内部メモリ2−12に書き込む(ステップ3−7’)。
アドレス信号の比較照合の結果が全ビット一致(OK)の場合で、かつライトアクセスの場合、スレーブ1−2側に対し、アドレス信号チェック結果OKの旨を送信し(ステップ3−7)、スレーブ1−2側で受信結果がOKか否かを調べ(ステップ3−8)、OKの場合、スレーブ1−2側のデータラッチ部2−22に蓄積した書き込みデータをメモリ領域1−24に書き込む(ステップ3−9)。
アドレス信号チェックの結果、アドレス信号の何れかのビットが不一致(NG)の場合で、かつリードアクセスの場合、マスター1−1側はスレーブ側1−2から読み出してマスター1−1側のデータラッチ部2−13に蓄積した読み出しデータを、内部メモリ2−12に取り込むことなく廃棄する(ステップ3−8’)。また、障害アドレス線の情報とアドレス信号チェック不良(NG)の旨を、スレーブ1−2側に通知し(ステップ3−9’)、障害アドレス線を冗長アドレス線に切り替える(ステップ3−10’)。
アドレス信号チェック結果が不良(NG)の場合でかつライトアクセスの場合、スレーブ1−2側に対し、障害アドレス線の情報とアドレスチェック結果不良(NG)の通知を行い(ステップ3−10)、スレーブ1−2側ではデータラッチ部2−22に蓄積した書き込みデータデータを廃棄し(ステップ3−11)、障害アドレス線を冗長アドレス線に切り替える(ステップ3−12)。
次に、本発明によるアドレス信号チェック及びアドレス線切り替えのタイミングについて、図4及び図5を参照して説明する。図4はアドレス信号チェックのタイミングチャートを示し、図5はアドレス線切り替えのタイミングチャートを示している。図4において、(a)はアドレス信号、(b)はデータ信号、(c)はチップセレクト信号CS、(d)はライトイネーブル信号WE、(e)アウトプットイネーブル信号OE、(f)はアドレス信号出力方向を示している。
スレーブ1−2側のメモリ領域1−24へのアクセス手順は、図4に示すようにマスター1−1側からアドレス信号、チップセレクト信号CS及びライトイネーブル信号WE又はアウトプットイネーブル信号OEを送出し、ライトアクセス時は更に書き込みデータ信号を送出し、スレーブ1−2側はアドレス信号で示されるメモリ領域のデータ信号の読み出し又は書き込みを行う。
アドレス信号は、ライトアクセス又はリードアクセスに対し、1アクセスサイクルの前半部分にてスレーブ1−2側で取り込むため、データ信号の書き込み又は読み出しの動作以降は、スレーブ1−2側に対してアドレス信号を入力し続ける必要がない。そのため、マスター1−2側にアドレス信号を返送するタイミングとして、データ信号の書き込み又は読み出し終了後とすることができる。
そこで、ライトイネーブル信号WE又はアウトプットイネーブル信号OEをチップセレクト信号CSとともに用いて、アドレス信号方向制御信号を生成し、該アドレス信号方向制御信号によりアドレス信号の出力方向をマスター1−1側の方向とする制御を行う。
ライトアクセス時は、ライトイネーブル信号WEの立ち上がりを検出し、またチップセレクト信号CSがローレベルであるときに、アドレス信号をスレーブ1−2側からマスター1−1側へ出力する方向にアドレス信号送信方向制御を行う。リードアクセス時も同様にアウトプットイネーブル信号OEの立ち上がりを検出し、チップセレクト信号CSがローレベルであるときに、アドレス信号をスレーブ1−2側からマスター1−1側へ出力する方向にアドレス信号方向制御を行う。
次に図5を参照してアドレス線切り替えのタイミングについて説明する。同図の(a)はアドレス信号、(b)はアドレス信号出力方向、(c)はアドレスエラー検出結果、(d)はシリアル信号によるエラー情報通知信号、(e)はアドレス線切り替え動作を示している。
マスター1−1側は、図5(a)に示すように、通常、ライトアクセス又はリードアクセスのアクセスサイクルの後半にてアドレス信号の比較を行い、その不一致(エラー)結果の情報をスレーブ1−2側に送信するため、通常のアクセス動作を一時中断し、同図(d)に示すように、障害アドレス線情報通知線及び冗長アドレス線1−3を介してシリアル信号によりスレーブ1−2側にアドレス信号比較結果(OK又はNG)と障害アドレス線情報とを通知する。比較結果不良(NG)の場合、該通知の後、同図(e)に示すようにアドレス線の切り替えを行う。
アドレス線の切り替え完了後は通常のアクセス動作となる。上述のアドレスチェック機能は、各アクセスサイクルで毎回行う構成とした場合、アクセス時間が長くなってしまい、データ信号の書き込み又は読み出しに要する時間が長くなってしまう。そこで、本構成によってアクセス時間が長くなってしまうのを防ぐために、一定周期毎のタイミング毎に間歇的にアドレスチェックを行う構成とすることにより、それほど長いアクセス時間となることなく、アドレスチェックを行うことが可能となる。
次に本発明の第2の実施例として、クロック同期のデバイスにおけるメモリアクセスのアドレス信号の出力方向制御について説明する。一例としてSDRAMのアクセスタイミングについて図6及び図7を参照して説明する。図6はリード時、図7はライト時のタイミングチャートである。
図6及び図7において、(a)はロウアドレス及びカラムアドレスのアドレス信号、(b)は読み出しデータ信号、(c)はチップセレクト信号CS、(d)はロウアドレスストローブ信号RAS、(e)はカラムアドレスストローブ信号CAS、(f)はライトイネーブル信号WE、(g)はアドレス信号出力方向を示している。
スレーブ1−2側は、ロウアドレス及びカラムアドレスのアドレス信号を1アクセスサイクルの前半で取り込むため、カラムアドレスを取り込んだ後は、スレーブ1−2側に対し入力し続ける必要がない。そのため、アドレス信号の取り込み終了後に、マスター1−1側にアドレス信号を返信するタイミングとする。
そこで、最後のアドレス信号を取り込むカラムアドレスストローブ信号CASを用いてアドレス信号の出力方向制御信号を生成し、該出力方向制御信号によりアドレス信号の出力方向制御を行う。カラムアドレスストローブ信号CASの立ち上がりを検出し、またチップセレクト信号CSがローレベルであるときに、アドレス信号をスレーブ1−2側からマスター1−1側に出力する出力方向制御を行い、アドレス信号をマスター1−1側に出力する。マスター1−1側でのアドレスチェック以降の動作は前述の第1の実施例と同様の動作となる。
上述の実施例によれば、アドレス障害の発生時、障害アドレス線情報をスレーブ側にも渡し、マスター側及びスレーブ側の双方で障害アドレス線を冗長アドレス線に切り替えることにより、アドレス障害の発生前と発生後とでアクセス可能なメモリ領域に変動が生じないため、メモリ領域に余分な冗長領域を設けておく必要がなく、また、アドレス障害発生前までアクセスしていたメモリ領域に、アドレス障害発生後も引き続きアクセス可能となり、運用を中断することなく、継続した動作が可能となる。
また、アドレス信号の出力方向を双方向とし、スレーブ側でアドレス信号をラッチした後、マスター側にアドレス信号を返信し、マスター側でスレーブ側から返信されたアドレス信号をチェックすることにより、アドレス信号にパリティチェック符号又は誤り訂正符号等を付することなく、アドレス信号の誤り発生の検出及び障害アドレス線の特定を行うことができる。
また、スレーブ側からマスター側へのアドレス信号の返信を、通常のリードアクセス又はライトアクセスの1アクセスサイクル内の、アドレス信号ラッチ後の任意のタイミングで行うことができるため、通常の運用動作中にアドレス障害の発生を検出することが可能となる。
移動無線通信の無線基地局等は、山間や山奥等の遠隔地に配置されることも多く、障害発生時にすぐに入局することが難しい場合がある。また、同様に海底通信用装置などは障害発生時に引き上げるのに多くの費用と時間が掛かるが、それらの通信装置において、本発明によるアドレス障害発生の検出及びアドレス線の切り替えを行う構成を備えることにより、アドレス障害に対してシステムダウンとなることなく、継続した運用動作が可能となる。
1−1 バスマスター
1−11 アドレス生成部
1−12 アドレス照合部
1−13 アドレス線切り替え信号生成部
1−14 アドレス線切り替え部
1−15 切り替えスイッチ
1−2 バススレーブ
1−21 アドレスラッチ及び返送部
1−22 アドレス線切り替え信号受信・生成部
1−23 アドレス線切り替え部
1−24 メモリ領域
1−3 障害アドレス線情報通知線及び冗長アドレス線
A0,A1,・・・An アドレス線
D0〜Dn データ線
1−11 アドレス生成部
1−12 アドレス照合部
1−13 アドレス線切り替え信号生成部
1−14 アドレス線切り替え部
1−15 切り替えスイッチ
1−2 バススレーブ
1−21 アドレスラッチ及び返送部
1−22 アドレス線切り替え信号受信・生成部
1−23 アドレス線切り替え部
1−24 メモリ領域
1−3 障害アドレス線情報通知線及び冗長アドレス線
A0,A1,・・・An アドレス線
D0〜Dn データ線
Claims (4)
- データ転送元の第1のユニットとデータ転送先の第2のユニットとが
アドレスバス及びデータバスで接続されるバスシステムにおいて、
前記第1又は第2のユニットから前記アドレスバス上に送信されたアドレス信号のエラーを検出し、かつ、該エラーがアドレスバスの各アドレス線の何れに発生したのかを、前記第1又は第2のユニットの何れか一方で特定する障害アドレス線特定手段と、
前記障害アドレス線特定手段で特定した障害アドレス線の情報を、前記第1又は第2のユニットの他方のユニットに通知する障害アドレス線情報通知手段と、
前記障害アドレス線特定手段で特定され、かつ、障害アドレス線情報通知手段で通知された障害アドレス線を、前記第1及び第2のユニットの双方でそれぞれ冗長アドレス線に切り替えるアドレス線切り替え手段と
を備えたことを特徴とするバスシステム。 - データ転送元の第1のユニットとデータ転送先の第2のユニットとがアドレスバス及びデータバスで接続されるバスシステムにおいて、
前記第1又は第2のユニットの一方から前記アドレスバスを介して送信され、前記第1又は第2のユニットの他方で受信されたアドレス信号
を、該他方のユニットから前記一方のユニットへ前記アドレスバスを介して返送するアドレス信号返送手段と、
前記第1又は第2のユニットの一方において、前記アドレスバスに送信したアドレス信号と、前記他方のユニットからアドレスバスを介して返送されたアドレス信号とを比較照合し、該比較照合の結果により、アドレス信号のエラーがアドレスバスの各アドレス線の何れに発生したかを特定する障害アドレス線特定手段と
を備えたことを特徴とするバスシステム。 - 前記障害アドレス線情報通知手段の信号線と前記冗長アドレス線とを、同一の信号線で共用化したことを特徴とする請求項1に記載のバスシステム。
- データ転送元の第1のユニットとデータ転送先の第2のユニットとがアドレスバス及びデータバスで接続されるバスシステムのバス障害対処方法において、
前記第1又は第2のユニットの一方から前記アドレスバス上に送信されたアドレス信号を前記第1又は第2のユニットの他方で受信した後、該アドレスバスを通して該アドレス信号を前記第1又は第2の他方のユニットから一方のユニットへ返送するアドレス信号返送ステップと、
前記第1又は第2のユニットの一方で、前記アドレスバス上に送信したアドレス信号と、前記他方のユニットからアドレスバスを介して返送されたアドレス信号とを比較照合し、該比較照合の結果により、アドレス信号のエラーがアドレスバスの各アドレス線の何れに発生したかを特定する障害アドレス線特定ステップと、
前記アドレスエラー線特定ステップで特定した障害アドレス線の情報を、前記第1又は第2のユニットの他方に通知する障害アドレス線情報通知ステップと、
前記第1又は第2のユニットの一方で障害アドレス線特定ステップにより特定した障害アドレス線を冗長アドレス線に切り替え、かつ、前記第1又は第2のユニットの他方で前記障害アドレス線情報通知ステップにより通知された障害アドレス線を冗長アドレス線に切り替えるアドレス線切り替えステップと
を含むことを特徴とするバス障害対処方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007188687A JP2009026080A (ja) | 2007-07-19 | 2007-07-19 | バスシステム及びバス障害対処方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007188687A JP2009026080A (ja) | 2007-07-19 | 2007-07-19 | バスシステム及びバス障害対処方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009026080A true JP2009026080A (ja) | 2009-02-05 |
Family
ID=40397831
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007188687A Withdrawn JP2009026080A (ja) | 2007-07-19 | 2007-07-19 | バスシステム及びバス障害対処方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009026080A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012113481A (ja) * | 2010-11-24 | 2012-06-14 | Mitsubishi Electric Corp | バスモジュール及びバスシステム |
-
2007
- 2007-07-19 JP JP2007188687A patent/JP2009026080A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012113481A (ja) * | 2010-11-24 | 2012-06-14 | Mitsubishi Electric Corp | バスモジュール及びバスシステム |
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Legal Events
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