JP2009025913A - 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理用プログラム - Google Patents
情報処理装置、情報処理方法及び情報処理用プログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】コンテンツの配信先等において配信の障害が発生する可能性がある場合でも、欠陥コンテンツの拡散を未然に防止してコンテンツ配信システム全体としての信頼性を維持することが可能なノードたる情報処理装置を提供する。
【解決手段】複数のノードNが接続されてなり且ついずれかのノードNに対して他のノードNからコンテンツが配信される場合に、配信に対する障害がノードNに発生する可能性、又は障害がノードNに発生していること、の少なくともいずれか一方を示す障害情報ACDを取得し、取得した障害情報ACDに基づき、コンテンツ内に欠陥が含まれる可能性があるか否かを判定し、欠陥が含まれる可能性があると判断されたコンテンツが他のノードNに配信されることを禁止する。
【選択図】図1
【解決手段】複数のノードNが接続されてなり且ついずれかのノードNに対して他のノードNからコンテンツが配信される場合に、配信に対する障害がノードNに発生する可能性、又は障害がノードNに発生していること、の少なくともいずれか一方を示す障害情報ACDを取得し、取得した障害情報ACDに基づき、コンテンツ内に欠陥が含まれる可能性があるか否かを判定し、欠陥が含まれる可能性があると判断されたコンテンツが他のノードNに配信されることを禁止する。
【選択図】図1
Description
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理用プログラムの技術分野に属する。より詳細には、例えば映画等に相当する動画像情報等(以下、当該動画像情報等を単にコンテンツと称する)を配信する配信システムに含まれる情報処理装置及び当該情報処理装置において実行される情報処理方法並びに当該情報処理装置において使用される情報処理用プログラムの技術分野に属する。
近年、インターネット等のネットワーク技術は著しく進歩しつつあり、その中で、例えば下記特許文献1に開示されている如きコンテンツ配信システムに関する研究が行われている。
ここで、当該コンテンツ配信システムにおいて、例えば映画等のコンテンツは、その製作者又は管理者(当該製作者又は管理者を、以下単に管理者等と称する)により当該コンテンツ配信システム内のいずれかのノードに対してネットワークを介して最初に配信され、当該各ノードにおいて蓄積/記憶される。なお、以下の説明では、コンテンツを記憶し保持するノードを、「コンテンツノード」と称する。また、上記管理者等によりコンテンツ配信システム内に最初にコンテンツが配信されることを、以下、「コンテンツの投入」と称する。
そして、当該投入されたコンテンツをコンテンツ配信システム内において配信する場合には、当該コンテンツに相当する動画情報等を蓄積/記憶している上記コンテンツノードから、当該コンテンツの視聴を希望する者により操作されるリクエストノードに対して当該動画情報等が配信(伝送)される。このとき、当該リクエストノードがコンテンツノードの所在情報を知る方法としては、例えば、分散ハッシュテーブル(いわゆるDHT(Distributed Hash Table))アルゴリズム等が用いられる。
なお、当該「コンテンツノード」の定義付けについては、例えば下記特許文献1の明細書段落番号[0071]を参照することができる。また当該「リクエストノード」の定義付けについては、例えば下記特許文献1の明細書段落番号[0064]及び[0065]を参照することができる。
また、上記コンテンツ配信システムにおいては、一旦投入されたコンテンツは、初期投入の後、最初に投入先となったコンテンツノードだけではなく、当該コンテンツを視聴した他のノード内にそのコンテンツの複製(レプリカ)が作成される。そして、当該レプリカが暫増的に作成されることで、最初に投入されたコンテンツノード以外にも、同一のコンテンツを蓄積/記憶するコンテンツノードがコンテンツ配信システム内に複数存在することとなる。これにより、配信元の分散が実現され、リクエストノードへの配信の迅速化及び安定化が図られることとなる。
更に、上記DHTアルゴリズムについては、例えば下記特許文献1の明細書段落番号[0039]乃至[0072]並びに図1乃至図5の記載を参照することができる。
ここで、上記コンテンツの投入中又はレプリカの作成中には、コンテンツの投入先たるコンテンツノード又はレプリカの作成先たるコンテンツノードにおいて、例えば停電による動作不良等の障害が発生する可能性がある。
特開2006−197400公報
そして、上記障害がコンテンツノードにおいて発生した場合、投入されるコンテンツ又はレプリカ自体にデータの欠陥等が発生したまま、当該コンテンツノード内に蓄積されてしまう可能性がある。更に、例えば欠陥が含まれたままコンテンツノードに蓄積されたコンテンツのレプリカが、そのまま他のコンテンツノード内に更に蓄積されてしまうことにもなり得る。
このように、上記特許文献1に記載されたコンテンツ配信システムの場合、コンテンツノード内に欠陥が発生したコンテンツが蓄積されると、その欠陥コンテンツがそのままコンテンツ配信システム内において複製され、その数が増大(拡散)してしまうという問題点があった。
このことは、その欠陥コンテンツがリクエストノードに対して配信されてしまう機会が増大することを意味しており、結果的にコンテンツ配信システム全体としての信頼性が著しく損なわれてしまうという問題点に繋がるものである。
そこで、本発明は、上記の各問題点に鑑みて為されたもので、その目的の一例は、コンテンツの配信先又は複製先において配信の障害が発生する可能性がある場合でも、欠陥コンテンツの拡散を未然に防止してコンテンツ配信システム全体としての信頼性を維持することが可能な上記ノードたる情報処理装置及び当該情報処理装置において実行される情報処理方法並びに当該情報処理装置において使用される情報処理用プログラムを提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数の情報処理装置がネットワークを介して接続されてなり且ついずれかの前記情報処理装置に対して前記ネットワークを介して他の前記情報処理装置から配信情報が配信されるネットワークシステムに含まれる当該情報処理装置において、他の前記情報処理装置に対して配信すべき前記配信情報を前記ネットワークを介して取得するメッセージ送受信部等の配信情報取得手段と、前記配信情報の配信に対する障害が当該情報処理装置に発生する可能性、又は当該障害が当該情報処理装置に発生していること、の少なくともいずれか一方を示す障害情報を取得するメッセージ送受信部等の障害情報取得手段と、前記取得した障害情報に基づき、前記取得した配信情報内に欠陥が含まれる可能性があるか否かを判定するCPU等の判定手段と、前記欠陥が含まれる可能性があると判断された前記配信情報が他の前記情報処理装置に配信されることを禁止するCPU等の禁止手段と、を備える。
よって、障害情報の内容に基づき、他の情報処理装置に配信すべき配信情報内に欠陥が含まれる可能性があると判定されたとき、当該配信情報の当該他の情報処理装置への配信を禁止するので、障害に起因して欠陥が含まれている可能性のある配信情報がネットワークシステム内の他の情報処理装置に配信(拡散)されることを防止することができる。
上記の課題を解決するために、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の情報処理装置において、前記禁止手段は、前記欠陥が含まれている可能性があると判断された前記配信情報の存在を他の前記情報処理装置から認識不能とすることにより、当該配信情報が他の前記情報処理装置に配信されることを禁止するように構成される。
よって、欠陥が含まれている可能性があると判断された配信情報の存在を他の情報処理装置から認識不能とすることにより、当該配信情報が配信されることを禁止するので、他の情報処理装置に何ら追加的に機能を付加することなく、欠陥を含む可能性のある配信情報がネットワークシステム内の他の情報処理装置に配信(拡散)されることを防止できる。
上記の課題を解決するために、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の情報処理装置において、当該情報処理装置から配信可能な前記配信情報を示す公開情報を他の前記情報処理装置から前記ネットワークを介して閲覧可能に掲載するCPU等の公開手段を更に備え、前記禁止手段は、前記欠陥が含まれていると判断された前記配信情報が前記公開情報内に含まれることを禁止することにより、当該配信情報が他の前記情報処理装置に配信されることを禁止するように構成される。
よって、欠陥が含まれていると判断された配信情報が公開情報に含まれることを禁止することにより当該配信情報が配信されることを禁止するので、当該情報処理装置としても何ら追加的に機能を付加することなく、欠陥を含む可能性のある配信情報がネットワークシステム内の他の情報処理装置に配信(拡散)されることを防止できる。
上記の課題を解決するために、請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置において、前記欠陥が含まれていると判断された前記配信情報を再生する出力部等の再生手段を更に備える。
よって、欠陥が含まれていると判断された配信情報であっても、それを取得した情報処理装置自身に限っては例えばその再生画像が乱れるだけで再生ができないわけではなく、更に当該欠陥を含んだ配信情報が他の情報処理装置に拡散することはないので、取得した配信情報を、ネットワークシステム内の他の情報処理装置に影響を及ぼすことなくその情報処理装置において有効に活用することができる。
上記の課題を解決するために、請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一記に記載の情報処理装置において、他の前記情報処理装置に対して前記配信情報を配信中に前記障害情報が取得されたとき、当該障害情報が取得されたタイミング以降の前記配信情報の他の前記情報処理装置への配信を中断するCPU等の配信中断手段を更に備える。
よって、他の情報処理装置に対して配信情報を配信中に障害情報が取得されたとき、当該障害情報が取得されたタイミング以降の当該配信情報の他の情報処理装置への配信を中断するので、配信中に障害情報が取得された場合でも、欠陥のある配信情報がネットワークシステム内の他の情報処理装置に配信(拡散)されることを防止できる。
上記の課題を解決するために、請求項6に記載の発明は、コンピュータを、請求項1から5のいずれか一項に記載の情報処理装置として機能させる。
よって、障害情報の内容に基づき、他の情報処理装置に配信すべき配信情報内に欠陥が含まれる可能性があると判定されたとき、当該配信情報の当該他の情報処理装置への配信を禁止するように当該コンピュータが機能するので、障害に起因して欠陥が含まれている可能性のある配信情報がネットワークシステム内の他の情報処理装置に配信(拡散)されることを防止することができる。
上記の課題を解決するために、請求項7に記載の発明は、複数の情報処理装置がネットワークを介して接続されてなり且ついずれかの前記情報処理装置に対して前記ネットワークを介して配信情報が配信されるネットワークシステムに含まれる当該情報処理装置において実行される情報処理方法において、他の情報処理装置に対して配信すべき前記配信情報を前記ネットワークを介して取得する配信情報取得工程と、前記配信情報の配信に対する障害が当該情報処理装置に発生する可能性、又は当該障害が当該情報処理装置に発生していること、の少なくともいずれか一方を示す障害情報を取得する障害情報取得工程と、前記取得した障害情報に基づき、前記取得した配信情報内に欠陥が含まれているか否かを判定する判定工程と、前記欠陥が含まれていると判断された前記配信情報が他の前記情報処理装置に配信されることを禁止する禁止工程と、を含む。
よって、障害情報の内容に基づき、他の情報処理装置に配信すべき配信情報内に欠陥が含まれる可能性があると判定されたとき、当該配信情報の当該他の情報処理装置への配信を禁止するので、障害に起因して欠陥が含まれている可能性のある配信情報がネットワークシステム内の他の情報処理装置に配信(拡散)されることを防止することができる。
本発明によれば、障害情報の内容に基づき、他の情報処理装置に配信すべき配信情報内に欠陥が含まれる可能性があると判定されたとき、当該配信情報の当該他の情報処理装置への配信を禁止するので、障害に起因して欠陥が含まれている可能性のある配信情報がネットワークシステム内の他の情報処理装置に配信(拡散)されることを防止することができる。
従って、配信情報の配信先又は複製先において障害が発生する可能性がある場合でも、ネットワークシステム全体としての信頼性を維持することが可能となる。
次に、本発明を実施するための最良の形態について、図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施形態は、上記特許文献1に記載されているコンテンツ配信システムと同様のコンテンツ配信システムに対して本発明を適用した場合の実施の形態である。なお、以下の説明においては、上記ルートノード、コンテンツノード及びリクエストノードを総称して「ノード」と称することとする。
(I)第1実施形態
初めに、本発明の第1実施形態について図1を用いて説明する。なお、図1は第1実施形態に係るコンテンツは配信システムの概要構成及び動作を示す図であって、当該概要構成及び動作を、上記特許文献1第2図と同様のID空間を用いて示す図である。また、図1においては、説明の簡略化のため、第1実施形態に係るコンテンツ配信システムに属するノードの数を16としている。
(I)第1実施形態
初めに、本発明の第1実施形態について図1を用いて説明する。なお、図1は第1実施形態に係るコンテンツは配信システムの概要構成及び動作を示す図であって、当該概要構成及び動作を、上記特許文献1第2図と同様のID空間を用いて示す図である。また、図1においては、説明の簡略化のため、第1実施形態に係るコンテンツ配信システムに属するノードの数を16としている。
更に、図1においては、各ノードが設定されている地域(地理的な地域)を、各ノードの右下の( )内のアルファベットにより示している。
第1実施形態に係るコンテンツ配信システムNSは、図1に示すように16個のノードN1乃至N16を含んで構成されている。これに加えて、当該コンテンツ配信システムNSは、コンテンツサーバCSVと、地域障害情報サーバWSVと、を備えて構成されている。そして、上記各ノードNが実際に設置されている地域(地理的な地域)として、ノードN1、N4、N8及びN13はA地域に夫々設置されて、ノードN3、N5、N9、N12及びN15はB地域に夫々設置されている。また同様に、ノードN2、N6、N14及びN16はC地域に夫々設置され、ノードN7、N10及びN11はD地域に夫々設置されている。
一方、コンテンツサーバCSVは、従来と同様の処理により上記コンテンツに相当するコンテンツデータCDのコンテンツ配信システムSへの投入処理を実行するサーバである。
また、第1実施形態に係る地域障害情報サーバWSVは、例えば外部の気象情報供給元から気象情報Wを定期的に取得する。そして、当該地域障害情報サーバWSVは、取得した気象情報Wの中から、自身が属するコンテンツ配信システムNSに属する各ノードNが設置されている各地域(すなわち、図1の場合はA地域乃至D地域)に相当する気象情報Wを抽出し、それらを障害情報ACDとして各ノードNに配信する。
このとき、当該配信は、コンテンツ配信システムNSにおけるコンテンツ自体の配信方法とは別個の、すなわちDHTを用いない従来の方法により行われる。
また、当該障害情報ASDとして具体的には、例えば、上記気象情報Wとして外部から取得した雷、台風、津波又は地震発生の可能性等の災害に関する情報に加えて、例えば送電線の点検等に伴う地域的な停電等の情報が含まれている。この障害情報ASDが各ノードNに配信されることにより、当該配信を受けた各ノードNは、自身が設置されている地域において、コンテンツ配信システムSとしてのDHTを用いたコンテンツの配信(転送)に障害が出る可能性が自身に発生するか否かを認識することができることとなる。
更に、当該障害情報ACDには、上記障害が発生する可能性を示す障害情報ACDと、今まで障害が発生する可能性があるとされていたときにそれを解除する(その可能性がなくなった)ための障害情報ACDと、の二種類がある。以下の説明では、前者のみを言う場合は「障害発生情報」と示し、後者のみを言う場合は「障害解除情報」と示す。
そして、第1実施形態に係る各ノードNは、上記配信される障害情報ASDに自身が設置されている地域についての障害発生情報が含まれていた場合、自身が蓄積しているコンテンツが他のノードNに伝送されないように動作する。これは、配信される障害情報ASDに自身が設置されている地域の障害発生情報が含まれていた場合、自身への配信又は自身から他のノードNへの配信に伴ってコンテンツに欠陥部分が含まれる可能性があるからである。
より具体的には、各ノードNは、自身が設置されている地域において障害が発生する可能性がある場合、当該障害発生の可能性がある期間に取得したコンテンツについては、それがそのノードNに蓄積されている旨の公開メッセージの送信を、現在及び将来に渡って禁止する。ここで、当該公開メッセージとは、上記特許文献1における段落番号[0071]に記載されているものと同様のものであり、例えば「コンテンツID=XXXXXのコンテンツを、IPアドレス=NNNNNのノードが持っているので、その旨を覚えて下さい。」という内容であって、コンテンツ配信システムNS内において順次転送され拡散していくメッセージである。
なお、当該障害発生の可能性のある期間内に取得したコンテンツについては、当該取得したノードNのみにおける使用(例えば、当該コンテンツの再生処理)は許可される。
一方、各ノードNは、自身が設置されている地域における障害発生の可能性がなくなった場合、その障害発生の可能性があった期間を除く、その前後の期間に取得した他のコンテンツについては、従来と同様にして公開メッセージを他のノードNに送信する。
次に、上述した第1実施形態について、より具体的に図1を用いて説明する。
図1に例示するコンテンツ配信システムNSにおいて、B地域についての気象情報Wを取得した地域障害情報サーバWSVが、B地域についての障害発生情報としての上記障害情報ACDを生成して各ノードNに配信しているとする。
これに対し、コンテンツサーバCSVは、例えば上記特許文献1に記載の方法により、当該障害情報ACDが配信されている間に、コンテンツC1及びC2をコンテンツ配信システムNSに投入し、その結果として、いずれかのノードNにおいて当該コンテンツC1又はC2(又はそのレプリカ)が蓄積されたとする。ここで、当該各コンテンツCが蓄積されたノードNは、夫々のコンテンツCについてのコンテンツノードとして機能することとなる。図1に例示する場合には、コンテンツC1はノードN3、N11及びN15に蓄積されており、コンテンツC2はノードN2、N5、N8及びN15に蓄積されている。
以上の状態において、ノードN3、N5及びN15は、自身がいずれかのコンテンツCを取得したとき、それらが設置されているB地域に障害発生情報としての障害情報ACDが配信されていたことを認識している。これにより、当該ノードN3、N5及びN15は、当該障害情報ACDの配信中に取得したコンテンツC1又はC2については、それらを取得していないものとして、現在及び将来においてそのコンテンツC1及びC2に対応する公開メッセージをコンテンツ配信システムNS内に送信することを禁止する。
一方、自身が蓄積しているそれ以外のコンテンツ(欠陥の恐れのない正常なコンテンツ)については、障害情報ACDが配信されていない期間には、それに対応する公開メッセージを適時、コンテンツ配信システムNS内に送信する。
このとき、当該「適時に公開メッセージを送信する」とは、具体的には、例えばコンテンツを初めて記憶したときと、その後一定期間おきに(或いはランダムな時間毎に)、公開メッセージを送信する、といった方法が考えられる。
これに対し、例えばノードN2又はN11は、自身が障害情報ACDの対象地域以外の地域に設置されているため、B地域についての障害情報ACDの配信中に取得したコンテンツCについても、それを含めた公開メッセージを、従来通りコンテンツ配信システムNS内に送信する。
これにより、B地域に設置されているノードN3、N5及びN15については、当該障害情報ACDが配信されている間に取得したコンテンツC1又はC2に対応するインデックス情報は生成されないこととなる。従って、ノードN3、N5及びN15は、コンテンツ配信システムNS内の他のノードNにおいては、当該コンテンツC1又はC2のコンテンツノードとして認識されることはなく、配信元から除外される(図1において、その旨を「×」印にて示す)。
より具体的には、例えばノードN1から、当該コンテンツC1又はC2を取得する旨の要求メッセージRQがコンテンツ配信システムNS内に送信された場合でも、それがノードN3、N5及びN15に到達することはない。これに対し、障害対象地域以外の例えばD地域に設置されているノードN2やN11に対しては、上記特許文献1に記載された方法により当該要求メッセージRQが到達し、これにより当該ノードN1において必要なコンテンツC1又はC2の配信を受けることが可能となる。
以上の構成により、その取得時等における停電等の障害の発生に起因して欠陥が含まれている可能性のあるコンテンツ(図1においては、ノードN15が蓄積しているコンテンツC1及びC2、ノードN3が蓄積しているコンテンツC1等)がそのままコンテンツ配信システムNS内に配信されることが将来に渡って防止できる。
なお、例えば図1に例示するノードN5については、自身がコンテンツC2の配信を要求する旨の要求メッセージRQを送信した場合、障害対象ではないA地域に設置されているノードN8からそのコンテンツC2の配信を受けることはできる。そして、上記の構成に基づき、当該ノードN5からは、自身がコンテンツC2を取得した旨の公開メッセージは送信されない。
このとき、障害対象期間にノードN5が取得したコンテンツC2であっても、それがコンテンツ配信システムNS内に配信(拡散)することが防止できれば、当該ノードN5自体がそのコンテンツC2を使用することは何ら問題とならない。そこで、第1実施形態に係るコンテンツ配信システムNSでは、コンテンツC2を取得したノードN5自体においてそのコンテンツC2を再生等することは可能とされている。
また、障害対象地域たるB地域に対する障害がなくなった場合、その後に当該B地域に設置されているノードNに配信されるコンテンツCについては、上記特許文献1と同様の方法により対応する公開メッセージがコンテンツ配信システムNS内に送信される。これにより、当該障害発生期間外に取得された(すなわち、欠陥の可能性のない)コンテンツCについては、他のノードNに対する配信が可能とされる。
次に、上述した第1実施形態に係るコンテンツ配信システムNSに含まれる各サーバ及びノードNの構成及び具体的な処理等の実施例について、図2乃至図5を用いて説明する。
なお、図2は当該コンテンツ配信システムNSに属する各ノードN及び地域障害情報サーバWSV夫々の概要構成を示すブロック図であり、図3は当該コンテンツ配信システムNSに属するコンテンツサーバCSVの概要構成を示すブロック図である。また、図4及び図5は、当該地域障害情報サーバWSV及び各ノードN夫々における処理を示すフローチャートである。
先ず、第1実施形態に係るコンテンツ配信システムNSに属する各ノードNの具体的な構成について、図2(a)を用いて説明する。なお、当該コンテンツ配信システムNSに属する各ノードNの構成は、基本的に全て同一である。
図2(a)に示すように、第1実施形態に係るノードNは、判定手段、禁止手段、公開手段及び配信中断手段としてのCPU1と、接続認証部2と、ハードディスク又は半導体メモリ等からなる記憶部3と、マウス又はキーボード等よりなる入力部4と、画像表示用のディスプレイ及び音声出力用のスピーカ並びに画像及び音声復号用のデコーダ等よりなる再生手段としての出力部5と、配信情報取得手段及び障害情報取得手段としてのメッセージ送受信部6と、データ送受信部7と、により構成され、CPU1、接続認証部2、記憶部3、入力部4、出力部5、メッセージ送受信部6及びデータ送受信部7は、相互にバス8を介して情報の授受が可能となるように接続されている。
次に、各構成部材の概要動作を説明する。
先ず、メッセージ送受信部6は、他のノードN又はコンテンツサーバCSV或いは地域障害情報サーバWSVに対して回線Lを介して接続され、当該ノードN等との間における上記要求メッセージRQ等のメッセージの授受を行う。ここで、当該メッセージには、上記要求メッセージRQ及び公開メッセージの他、必要なコンテンツをコンテンツ配信システムNSにおいて配信する際に必要な種々の制御情報等が含まれている。そして、当該メッセージが授受されることにより実際のコンテンツが配信される環境が形成されることになる。
一方、データ送受信部7は、上記メッセージ送受信部6と同様に、他のノードN又はコンテンツサーバCSV或いは地域障害情報サーバWSV等に回線Lを介して接続されて当該ノードN等との間におけるデータの授受を行う。このとき、当該データには、コンテンツ配信システムNSにおいて配信されるコンテンツ自体を構成する音声又は画像を含むパケット形式のデータを言い、上記メッセージの授受により形成された環境の下で各ノードNに配信されるものである。
次に、接続認証部2は、例えばコンテンツ配信システムNSが有料のコンテンツを配信するコンテンツ配信システムであった場合に、CPU1の制御の下、そのコンテンツの配信が許可されているノードNであるか否か等のいわゆる認証処理を行う。
更に、記憶部3は、後述する各情報を書き換え可能に一時的又は不揮発的に記憶し、必要に応じてCPU1に出力する。これに加えて、記憶部3は、当該ノードNが設置されている地域において障害が発生する可能性があるか否かを示す障害地域フラグを不揮発性に記憶する。この障害地域フラグは、当該障害が発生する可能性があるときに例えば「1」と設定されるフラグであり、その機能については後ほど詳述する。
一方、入力部4は、それが含まれているノードNにおいて再生すべきコンテンツの指定等の操作がその使用者により実行されると、当該実行された操作に対応する操作信号を生成してCPU1へ出力する。そして、当該操作信号を受信したCPU1がノードNを構成する他の構成部材を制御することにより、当該所望されるコンテンツの配信及び再生処理がそのノードNにおいて実行される。このとき、当該再生処理は、CPU1の制御の下で出力部5を用いて実行される。
次に、第1実施形態に係る地域障害情報サーバWSVの具体的な構成について、図2(b)を用いて説明する。
図2(b)に示すように、第1実施形態に係る地域障害情報サーバWSVは、CPU25と、揮発性のメモリ21と、ハードディスク又は半導体メモリ等からなり後述する障害情報データベースADBを蓄積する記憶部20と、マウス又はキーボード等よりなる操作部23と、画像表示用のディスプレイ22と、インターフェース24と、により構成されている。
このとき、障害情報データベースADBは、外部から取得した気象情報Wを、第1実施形態に係るコンテンツ配信システムNSに属する各ノードNが実際に設置されている地域毎に分類したデータベースである。
次に、各構成部材の概要動作を説明する。
先ず、インターフェース24は、上記障害情報ACDをコンテンツ配信システムNSに属するノードNに送信する場合及び上記気象情報Wを取得する場合のインターフェース動作等を夫々実行する。
次に、記憶部20は、上記障害情報データベースADBに相当するデータを不揮発性に蓄積する。これに加えて、記憶部20は、更新された気象情報Wを新たに取得するまでの間、その直近に取得した気象情報Wを不揮発性に蓄積する。
一方、入力部23は、地域障害情報サーバWSVにおいて実行させるべき後述する障害情報ACDの生成処理に関する操作がその使用者により実行されると、当該実行された操作に対応する操作信号を生成してCPU25へ出力する。
そして、当該操作信号を受信したCPU25が地域障害情報サーバWSVを構成する他の構成部材を制御することにより、当該地域障害情報サーバWSVとして必要な障害情報ACDの生成処理が実行される。このとき、当該生成処理の結果等の情報は、CPU25の制御の下でディスプレイ22を用いて表示される。また、当該生成処理に必要な一時情報等は、メモリ21に一時的に記憶されると共に必要に応じてCPU25との間で授受される。
最後に、第1実施形態に係るコンテンツサーバCSVの具体的な構成について、図3を用いて説明する。
図3に示すように、第1実施形態に係るコンテンツサーバCSVは、CPU35と、揮発性のメモリ31と、ハードディスク又は半導体メモリ等からなり各コンテンツに相当するコンテンツデータCD等を不揮発性に蓄積する記憶部30と、マウス又はキーボード等よりなる操作部33と、画像表示用のディスプレイ32と、インターフェース34と、により構成されている。
次に、各構成部材の概要動作を説明する。
先ず、インターフェース34は、必要なコンテンツデータCDを各ノードNに送信する場合等におけるインターフェース動作を実行する。
一方、入力部33は、新たなコンテンツの投入等に関する操作がその使用者により実行されると、当該実行された操作に対応する操作信号を生成してCPU35へ出力する。
そして、当該操作信号を受信したCPU35がコンテンツサーバCSVを構成する他の構成部材を制御することにより、当該コンテンツサーバCSVとして必要なコンテンツデータCDの送信処理等が実行される。このとき、当該送信処理の結果等の情報は、CPU35の制御の下でディスプレイ32を用いて表示される。また、当該送信処理等に必要な一時情報等は、メモリ31に一時的に記憶されると共に必要に応じてCPU35との間で授受される。
次に、上述した構成を備える各サーバ及びノードN等を含む第1実施形態に係るコンテンツ配信システムNSにおける処理について、具体的に図4及び図5を用いて説明する。
先ず、上記地域障害情報サーバWSVにおける障害情報ACDの生成処理等について、図4(a)を用いて説明する。
図4(a)に示すように、地域障害情報サーバWSV内のCPU25は、定期的に又は予め設定されたタイミングにおいて、外部から気象情報Wを取得する(ステップS1)。そして、CPU25は、当該取得した気象情報Wと、直近に取得して記憶部20に蓄積されている気象情報Wと、を比較し、当該気象情報Wが更新されたか否かを確認する(ステップS2)。これにより、CPU25は、当該気象情報Wが更新されていないときは、ステップS2の判定において「NO」と判断し、次の気象情報Wを取得すべく上記ステップS1の処理に戻る。
一方、取得した最新の気象情報Wが更新されていたとき、CPU25は、ステップS2の判定において「YES」と判定し、次に、当該取得した新しい気象情報Wを用いて新たな障害情報ACDを生成する(ステップS3)。このステップS3の処理において、CPU25は、新たに取得した気象情報Wの中から、自身が属するコンテンツ配信システムNSに属するノードNのいずれかが属する地域についての気象情報Wを当該地域毎に抽出し、それに基づいて各地域毎に障害情報ACDを生成する。このとき、当該障害情報ACDとしては、上記障害発生情報としての障害情報ACDと、上記障害解除情報としての障害情報ACDと、のいずれかが生成される。
そして、ステップS3において障害情報ACDが生成されたならば、CPU25は、当該障害情報ACDを、コンテンツ配信システムNS内に配信し(ステップS3)、その後、上記ステップS1に戻って新たな気象情報Wの取得を行う。
次に、上記各ノードNにおける公開メッセージの送信処理等について、図4(b)を用いて説明する。
図4(b)に示すように、各ノードN内のCPU1は、地域障害情報サーバWSVから障害情報ACDが新たに配信(図4(a)ステップS3参照)されて来ると、それを取得する(ステップS10)。次に、CPU1は、自身が設置されている地域についての障害発生情報又は障害解除情報が当該取得した障害情報ACD内に含まれているか否か検索する(ステップS11、S12)。そして、当該検索において自身が設置されている地域についての障害発生情報又は障害解除情報が障害情報ACD内に含まれていないとき、CPU1は、ステップS12の判定において「NO」と判定し、上記ステップS10に戻って新たな障害情報ACDの取得に備える。
これに対し、障害情報ACDが、自身が設置されている地域についての障害情報ACDであると判定されたときは(ステップS12;YES)、CPU1は、当該障害情報ACDが、障害発生情報としての障害情報ACDであるか否かを更に確認する(ステップS13)。
そして、当該障害情報ACDが障害発生情報ではない、すなわち、障害解除情報であると判定されたときは、CPU1は、ステップS13において「NO」と判定する。
次に、CPU1は、自身が含まれているノードNが設置されている地域については障害解除情報としての障害情報ACDが配信されていることにより、記憶部3内に記憶している上記地域障害フラグの値を、障害発生の可能性がなくなった旨の値(例えば「0」)に設定する(ステップS15)。
これに加えて、CPU1は、それ以降において取得したコンテンツCについては、上記特許文献1に例示される従来と同様の公開メッセージ(すなわち、当該コンテンツCを他のノードNに対して配信可能である旨の公開メッセージ)をコンテンツ配信システムNS内に送信するように、その内部において設定する(ステップS15)。
その後、CPU1は、上記ステップS10に戻って新たな障害情報ACDの取得に備える。
一方、上記ステップS13の判定において、取得した障害情報ACDが新たな障害発生情報としての障害情報ACDであったときは(ステップS13;YES)、CPU1は、現在の当該ノードNからコンテンツCを他のノードNに対して配信中か否かを確認する(ステップS14)。
そして、当該ノードNにおいてコンテンツの配信中でない場合、CPU1は、ステップS14の判定において「NO」と判定し、次に、上記障害地域フラグを、新たに障害発生の可能性が発生した旨の値(例えば「1」)に設定する(ステップS16)。これに加えて、CPU1は、当該障害地域フラグが障害発生の可能性が発生している旨の値(例えば「1」)である期間に取得したコンテンツCについては、対応する公開メッセージを送信しないように、その内部において設定する(ステップS16)。
その後、CPU1は、上記ステップS10に戻って新たな障害情報ACDの取得に備える。
他方、上記ステップS14の判定において、当該ノードNにおいてコンテンツの配信中であった場合、CPU1は、ステップS14の判定において「YES」と判定し、直ちにその配信を停止する(ステップS17)。これにより、欠陥が含まれるコンテンツCの配信が他のノードNにおいて完了してしまうことが未然に防止される。その後は、CPU1は、上記ステップS16の処理を実行後、上記ステップS10に戻って新たな障害情報ACDの取得に備える。
最後に、上記各ノードNにおいて新たなコンテンツCを配信用に取得した場合における処理等について、図5を用いて説明する。
図5に示すように、各ノードN内のCPU1は、コンテンツサーバCSVから新たなコンテンツCを受信すると(ステップS20)、現在、当該CPU1が含まれているノードNにおける地域障害フラグの値が、当該地域における障害発生の可能性が発生している旨の値(例えば「1」)であるか否かを確認する(ステップS21)。そして、地域障害フラグの値が、障害発生の可能性が発生している旨の値でない(例えば「0」である)ときは、CPU1は、ステップS21の判定において「NO」と判定する。その後、CPU1は、ステップS20において取得したコンテンツCについて、上記特許文献1に例示される従来と同様の公開メッセージをコンテンツ配信システムNS内に送信する(ステップS22)。
その後、CPU1は、上記ステップS20に戻って、新たなコンテンツCの取得に備える。
一方、上記ステップS21の判定において、地域障害フラグの値が障害発生の可能性が発生している旨の値である(例えば「1」である)ときは(ステップS21;YES)、CPU1は、ステップS20において取得したコンテンツCについては、対応する公開メッセージをコンテンツ配信システムNS内に送信することはせず、当該受信したコンテンツCを、自身が含まれているノードNにおける利用にのみ供させる(ステップS23)。
その後、CPU1は、上記ステップS20に戻って、新たなコンテンツCの取得に備える。
以上夫々説明したように、第1実施形態に係るコンテンツ配信システムNSに含まれる各ノードN及び地域障害情報サーバWSVの動作によれば、障害情報ACDの内容に基づき、他のノードNに配信すべきコンテンツC内に欠陥が含まれる可能性があると判定されたとき、当該コンテンツCの当該他のノードNへの配信が禁止されるので、障害に起因して欠陥が含まれている可能性のあるコンテンツCがコンテンツ配信システムNS内の他のノードNに配信(拡散)されることを防止することができる。
従って、コンテンツCの配信先又は複製先において障害が発生する可能性がある場合でも、コンテンツ配信システムNS全体としての信頼性を維持することが可能となる。
また、欠陥が含まれている可能性があると判断されたコンテンツCの存在を他のノードNから認識不能とすることにより、当該コンテンツCが配信されることを禁止するので、他のノードNに何ら追加的に機能を付加することなく、欠陥を含む可能性のあるコンテンツCがコンテンツ配信システムNS内の他のノードNに配信(拡散)されることを防止できる。
更に、欠陥が含まれていると判断されたコンテンツCに対応する公開メッセージが送信されることを禁止することにより当該コンテンツCが配信されることを禁止するので、当該ノードNとしても何ら追加的に機能を付加することなく、欠陥を含む可能性のあるコンテンツCがコンテンツ配信システムNS内の他のノードNに配信(拡散)されることを防止できる。
更にまた、欠陥が含まれていると判断されたコンテンツCであっても、当該ノードN自身に限っては利用可能となるので、取得したコンテンツCを、コンテンツ配信システムNS内の他のノードNに影響を及ぼすことなく有効に活用することができる。
また、他のノードNに対してコンテンツCを配信中に障害情報ACDが取得されたとき、当該障害情報ACDが取得されたタイミング以降の当該コンテンツCの他のノードNへの配信を中断するので、配信中に障害情報ACDが取得された場合でも、欠陥のあるコンテンツCが全体としてコンテンツ配信システムNS内の他のノードNに配信(拡散)されることを防止できる。
(II)第2実施形態
次に、本発明に係る他の実施形態である第2実施形態について、図6を用いて説明する。なお、図6は第2実施形態に係るコンテンツは配信システムの概要構成及び動作を示す図であって、当該概要構成及び動作を、上記特許文献1第2図と同様のID空間を用いて示す図である。また、図2においては、説明の簡略化のため、第1実施形態に係るコンテンツ配信システムNSと同様の構成部材については、同様の部材番号を付して細部の説明を省略する。
(II)第2実施形態
次に、本発明に係る他の実施形態である第2実施形態について、図6を用いて説明する。なお、図6は第2実施形態に係るコンテンツは配信システムの概要構成及び動作を示す図であって、当該概要構成及び動作を、上記特許文献1第2図と同様のID空間を用いて示す図である。また、図2においては、説明の簡略化のため、第1実施形態に係るコンテンツ配信システムNSと同様の構成部材については、同様の部材番号を付して細部の説明を省略する。
上述した第1実施形態においては、コンテンツCと障害情報ACDとを相互に別経路で、夫々コンテンツ配信システムNSに投入/配信した。
これに対し、図6に示す第2実施形態に係るコンテンツ配信システムNSSにおいては、地域障害情報サーバWSVにおいて生成した障害情報ACDを、第2実施形態に係るコンテンツサーバCSV2を経由し、コンテンツ配信システムにおける「コンテンツ」として配信する。
すなわち、図6に例示するように、第2実施形態に係るコンテンツ配信システムNSSにおいては、地域障害サーバWSVにおいて新たな障害情報ACDが生成されると(図4(a)ステップS3参照)、それがコンテンツサーバCSV2に送信される。
これにより、コンテンツサーバCSV2は、当該障害情報ACD(図6に例示する場合、B地域についての障害情報ACD)を、通常のコンテンツCと同様の送信形式に加工して蓄積する。
その後、例えばノードN15からの要求メッセージRQに応じて、コンテンツサーバCSV2は、当該加工済の障害情報ACDを、通常のコンテンツの投入方法と同様の方法によりノードN15に投入する。
一方、第2実施形態に係るノードNは、自身が設置されている地域について新たな障害情報ACD(コンテンツ形式の障害情報ACD)を要求する旨の要求メッセージRQを、定期的に又は予め設定されたタイミングでコンテンツ配信システムNSS内に送信している。
これにより、ノードN15に投入された新たな障害情報ACDは、通常のコンテンツCがコンテンツ配信システムNSS内において配信されるのと同様の方法でコンテンツ配信システムNSS内において配信され、必要なノードNに到達する。これにより、例えば図6に例示するノードN3、N5、N9及びN12は、自身が設置されている地域(B地域)についての新たな障害情報ACDを、コンテンツCの取得時と全く同様の処理により取得できることとなる。
なお、第2実施形態に係るコンテンツ配信システムNSSにおける障害情報ACDの内容とコンテンツCの公開メッセージの送信態様との関係は、上述した第1実施形態と全く同様である。すなわち、障害が発生する可能性のある期間に取得したコンテンツCについては、対応する公開メッセージの送信が禁止される。
以上説明した第2実施形態に係るコンテンツ配信システムNSSの動作によれば、上記第1実施形態に係るコンテンツ配信システムNSの動作による効果に加えて、通常のコンテンツCと全く同様の構成及び処理により障害情報ACDを配信することができる。これにより、ノードNに対する新たな構成又は処理の追加なしに、上記第1実施形態に係るコンテンツ配信システムNSと全く同様の作用効果を奏することができる。
なお、本発明は、上述したコンテンツ配信システムNS又はNSSだけでなく、コンテンツCを蓄積しているノードN又はコンテンツサーバCSVから当該蓄積している旨のメッセージ等を送信することにより他のノードNから当該コンテンツCの配信を受ける型のコンテンツ配信システムに広く応用することができる。
また、図4(a)に示すフローチャートに対応するプログラムを、フレキシブルディスク又はハードディスク等の情報記録媒体に記録しておき、又はインターネット等を介して取得して記録しておき、これらを汎用のコンピュータで読み出して実行することにより、当該コンピュータを各実施形態に係るノードN内のCPU1として活用することも可能である。
更に、図4(b)及び図5に夫々示すフローチャートに対応するプログラムを、フレキシブルディスク又はハードディスク等の情報記録媒体に記録しておき、又はインターネット等を介して取得して記録しておき、これらを汎用のコンピュータで読み出して実行することにより、当該コンピュータを各実施形態に係る地域障害情報サーバWSV内のCPU25として活用することも可能である。
以上夫々説明したように、本発明はネットワークシステムを用いたコンテンツの配信の分野に利用することが可能であり、特に映画や音楽等の如き連続的に再生されるコンテンツ配信の分野に適用すれば特に顕著な効果が得られる。
1、25、35 CPU
2 接続認証部
3、20、30 記憶部
4 入力部
5 出力部
6 メッセージ送受信部
7 データ送受信部
8 バス
21、31 メモリ
22、32 ディスプレイ
23、33 操作部
L 回線
NS、NSS コンテンツ配信システム
CSV、CSV2 コンテンツサーバ
N、N1、N2、N3、N4、N5、N6、N7、N8、N9、N10、N11、N12、N13、N14、N15、N16 ノード
WSV 地域障害情報サーバ
RQ 要求メッセージ
ACD 障害情報
W 気象情報
CD コンテンツデータ
C、C1、C2 コンテンツ
ADB 障害情報データベース
2 接続認証部
3、20、30 記憶部
4 入力部
5 出力部
6 メッセージ送受信部
7 データ送受信部
8 バス
21、31 メモリ
22、32 ディスプレイ
23、33 操作部
L 回線
NS、NSS コンテンツ配信システム
CSV、CSV2 コンテンツサーバ
N、N1、N2、N3、N4、N5、N6、N7、N8、N9、N10、N11、N12、N13、N14、N15、N16 ノード
WSV 地域障害情報サーバ
RQ 要求メッセージ
ACD 障害情報
W 気象情報
CD コンテンツデータ
C、C1、C2 コンテンツ
ADB 障害情報データベース
Claims (7)
- 複数の情報処理装置がネットワークを介して接続されてなり且ついずれかの前記情報処理装置に対して前記ネットワークを介して他の前記情報処理装置から配信情報が配信されるネットワークシステムに含まれる当該情報処理装置において、
他の前記情報処理装置に対して配信すべき前記配信情報を前記ネットワークを介して取得する配信情報取得手段と、
前記配信情報の配信に対する障害が当該情報処理装置に発生する可能性、又は当該障害が当該情報処理装置に発生していること、の少なくともいずれか一方を示す障害情報を取得する障害情報取得手段と、
前記取得した障害情報に基づき、前記取得した配信情報内に欠陥が含まれる可能性があるか否かを判定する判定手段と、
前記欠陥が含まれる可能性があると判断された前記配信情報が他の前記情報処理装置に配信されることを禁止する禁止手段と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1に記載の情報処理装置において、
前記禁止手段は、前記欠陥が含まれている可能性があると判断された前記配信情報の存在を他の前記情報処理装置から認識不能とすることにより、当該配信情報が他の前記情報処理装置に配信されることを禁止することを特徴とする情報処理装置。 - 請求項2に記載の情報処理装置において、
当該情報処理装置から配信可能な前記配信情報を示す公開情報を他の前記情報処理装置から前記ネットワークを介して閲覧可能に掲載する公開手段を更に備え、
前記禁止手段は、前記欠陥が含まれていると判断された前記配信情報が前記公開情報内に含まれることを禁止することにより、当該配信情報が他の前記情報処理装置に配信されることを禁止することを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
前記欠陥が含まれていると判断された前記配信情報を再生する再生手段を更に備えることを特徴とする情報処理装置。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置において、
他の前記情報処理装置に対して前記配信情報を配信中に前記障害情報が取得されたとき、当該障害情報が取得されたタイミング以降の前記配信情報の他の前記情報処理装置への配信を中断する配信中断手段を更に備えることを特徴とする情報処理装置。 - コンピュータを、請求項1から5のいずれか一項に記載の情報処理装置として機能させることを特徴とする情報処理用プログラム。
- 複数の情報処理装置がネットワークを介して接続されてなり且ついずれかの前記情報処理装置に対して前記ネットワークを介して配信情報が配信されるネットワークシステムに含まれる当該情報処理装置において実行される情報処理方法において、
他の情報処理装置に対して配信すべき前記配信情報を前記ネットワークを介して取得する配信情報取得工程と、
前記配信情報の配信に対する障害が当該情報処理装置に発生する可能性、又は当該障害が当該情報処理装置に発生していること、の少なくともいずれか一方を示す障害情報を取得する障害情報取得工程と、
前記取得した障害情報に基づき、前記取得した配信情報内に欠陥が含まれているか否かを判定する判定工程と、
前記欠陥が含まれていると判断された前記配信情報が他の前記情報処理装置に配信されることを禁止する禁止工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007186237A JP2009025913A (ja) | 2007-07-17 | 2007-07-17 | 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理用プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007186237A JP2009025913A (ja) | 2007-07-17 | 2007-07-17 | 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理用プログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009025913A true JP2009025913A (ja) | 2009-02-05 |
Family
ID=40397685
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007186237A Withdrawn JP2009025913A (ja) | 2007-07-17 | 2007-07-17 | 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理用プログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009025913A (ja) |
-
2007
- 2007-07-17 JP JP2007186237A patent/JP2009025913A/ja not_active Withdrawn
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