JP2009023314A - 押し花飾り製作方法 - Google Patents

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Yoshisumi Miyagawa
義澄 宮川
Yukie Tanaka
ゆきえ 田中
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Abstract

【課題】押し花飾りの保存安定化に必要な空気を抜いて密封化する工程を、安全で簡便にした押し花飾りの製作方法を提供する。
【解決手段】防湿シート上の外周部近傍を除く部分に押し花を配置し、防湿シートの外周部近傍に接着剤又は粘着剤を塗布した後で透明板又は透明シートを載せて一部の空気抜き部を除いて接合固定し、空気抜き部から空気を抜き取る工程を有する押し花飾りの製作方法において、空気抜きのためのチューブ又はパイプ材の先端を防湿シートと透明板の間に挿入し、固定器具で空気抜き部に仮固定後、チューブ又はパイプ材の反対側の端部に取り付けたチューブ内通路を開閉できる部品と注射筒を接続し、注射筒で空気を抜いた後でチューブ又はパイプ材を引き抜いて密封する工程を有する、簡便な押し花飾りの製作方法および、これらの材料と部品と額縁で構成される押し花額作成用キットを提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、押し花を額縁やシート内に収納することができる押し花飾りの製作方法に関するものである。
従来から、押し花飾りの保存安定性向上のために、押し花をアルミ箔等のガス透過性の少ないシートとアクリルやガラス等の透明板に挟み接着剤で密封し、パイプ材を通して口や真空ポンプで空気抜きをしている。
特開平08−80236 特開2003−63199
しかし、口で空気を抜く場合は、接着剤成分を吸引する危険性が伴う事と、片方の手で押さえて密封を保つという熟練した技術が必要であった。また、真空ポンプによる空気抜きでは、真空ポンプが高価なため、初心者等への汎用性の面で問題があった。
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、鋭意研究を重ねた結果、チューブ又はパイプ材を防湿シートと透明板の間に挿入した後、固定器具で仮固定し、チューブ又はパイプ内の通路を開閉できる部品とシリンダとピストンからなる手動吸引装置(具体的には注射筒)を使用することで、上記不具合を解消できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、押し花飾りの空気抜きを行う工程において、防湿シートと透明板又は透明フィルムの上からチューブ又はパイプ材を固定器具で仮固定後、チューブ又はパイプ材の反対側の端部に通路を開閉できる部品と手動吸引装置を接続し、手動吸引装置で空気を抜くことで、真空ポンプを使用しなくても接着剤成分の人体への吸引を防ぐことができた。また通路を開閉できる部品の使用により両手を自由に使用できるようになり、初心者でも容易に製作できるようになった。
本発明に使用する防湿シートは、密度の違いや延伸の有無及び単層や多層に関係なく以下のフィルム材質の使用が可能であるが、これらに限定されるものではない。アルミニウム箔、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリル、ポリスチレン、等。またこれらのアルミ蒸着フィルム、アルミ透明蒸着フィルム、シリカ蒸着フィルム、シリカ透明蒸着フィルム等の使用も可能である。
本発明に使用する押し花の配置には、押し花を乗せる台紙や不織布等の台板を使用しても良く、また押し花の安定化剤である乾燥剤や酸素吸収剤の使用の有無に限定されるものではない。
本発明に使用する透明板は、ガラス、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、等が使用できるが、これらに限定されるものではない。
本発明に使用される透明フィルムは、密度の違いや延伸の有無及び単層や多層に関係なく以下のフィルム材質の使用が可能であるが、これらに限定されるものではない。ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリル、ポリスチレン、等。またこれらのアルミ透明蒸着フィルム、シリカ透明蒸着フィルム等の使用も可能である。
本発明に使用するチューブ又はパイプ材は、材質に関係なく管状のものであれば良い。
内径が0.5mm〜10mm程度のものが好ましいが、これらに限定されるものではない。
本発明で使用する、防湿シートと透明板又は透明フィルムの上からチューブ又はパイプ材を仮固定する固定器具には、クリップ、洗濯バサミ、重石、等が使用できるが、これらに限定されるものではない。
本発明で使用するチューブ又はパイプの管内の通路を開閉できる部品は、チューブ又はパイプ材からの空気の逆流を防ぐものであり、例えばクリップ、ピンチコック、二方活栓、三方活栓、逆止弁、逆止弁と排気弁を組み合わせた自動弁等があげられるが、これらに限定されるものではない。
押し花飾りの製造工程における空気抜き工程を、安全で簡便な方法で実施した。以下、図面により本発明を詳細に説明する。
図1に示す本発明の実施形態において、防湿シート1上の外周部近傍を除く部分に、押し花2を配置する。次に接着剤3を防湿シート1の外周部近傍に塗布する。その上に透明板4を配置し、外周の一部の空気抜き部10を除いて接合固定する。空気抜き部10からチューブ5を挿入し、固定器具6で仮固定する。チューブ5の挿入先とは反対側の端部に三方活栓7を接続しさらに注射筒8を接続する。三方活栓7を開いて注射筒8で空気抜きを行った後、三方活栓7を閉じ空気の逆流を防止する。次にチューブ5を引き抜きながら密封する。固定器具6をはずして押し花飾りを作成し、額縁9にはめ込み押し花額を完成させる。
押し花額の製造方法を示した説明図である。
符号の説明
1、防湿シート
2、押し花
3、接着剤
4、透明板
5、チューブ
6、固定器具
7、三方活栓
8、注射筒
9、額縁
10、空気抜き部

Claims (2)

  1. 防湿シート上の外周部近傍を除く部分に押し花を配置し、前記防湿シートの外周部近傍に接着剤又は粘着剤を塗布し、前記防湿シート及び押し花の上にガラスや高分子樹脂などの透明板又は透明フィルムを配置し、外周の一部の空気抜き部を除いて接着剤又は粘着剤あるいは熱で前記防湿シートと前記透明材又は透明フィルムを接合し、前記空気抜き部に接着剤又は粘着剤を塗布し、その部分にチューブ又はパイプ材を挿入して、チューブ又はパイプ材の反対側の端部に管内の通路を開閉できる部品とシリンダーとピストンからなる手動吸引装置を接続し、前記手動吸引装置で空気を抜いた後でチューブ又はパイプ材を引き抜いて密封することを特徴とする押し花飾りの製造方法。
  2. 請求項1に記載の、防湿シート,接着剤又は粘着剤,透明板又は透明フィルム,チューブ又はパイプ材と管内の通路を開閉できる部品および手動吸引装置からなる部材と、前記押し花飾りを収納するための額縁で構成される押し花額作成用キット。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103373167A (zh) * 2012-04-27 2013-10-30 杨必申 玉彩绣及其制作方法
JP2017007699A (ja) * 2015-06-22 2017-01-12 株式会社日本ヴォーグ社 乾燥した植物の密封収納方法及び乾燥した植物の密封収納体
JP2017030314A (ja) * 2015-08-06 2017-02-09 有限会社花工房 装飾画材、装飾画材組み込み体、ステンドガラス調装飾ボード及びそれらの製造方法

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