JP2009021983A - 監視画像記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】多画面再生時の応答性を向上し、応答時間のばらつきを低減可能な監視画像記録装置を提供する。
【解決手段】複数チャンネルのカメラ1a〜1dから取得した、符号化された動画像の画像データを復号化するMPEGデコーダ12a〜12dと、デコード画像を認識して複数の動画像におけるイベント発生の判断を行う画像認識部15と、イベント発生に関するイベント情報に基づき、複数チャンネルの動画像についてGOPの先頭及び終了フレームを決定するエンコード制御部16と、GOPの情報を含む符号化情報に基づき、複数チャンネルのデコード画像の再符号化を行うH.264エンコーダ14a〜14dと、イベント情報及び符号化情報を含む画像管理情報を持つ管理テーブルを生成し、この画像管理情報に対応させて再符号化した画像データを記録する記録制御部17とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、映像監視システムにおいてカメラで撮影等して取得した映像をネットワークを介して伝送して記録保存する監視画像記録装置、特に複数の映像を取り扱う監視画像記録装置に関する。
カメラで撮影等して取得した映像をネットワークを介して伝送して遠隔の一箇所で監視する映像監視システムが普及している。この種の映像監視システムでは、通常は取得した映像を監視画像記録装置によって一定期間以上保存することが一般的である。従来の監視画像記録装置は、複数の映像を記録する場合、複数チャンネルのカメラ画像を、一旦カメラ毎の画像メモリに蓄積し、GOP(group of pictures)単位で各カメラの画像メモリを切替え、同一カメラ画像間でフレーム間相関をとることにより、画像圧縮率の向上を図っている。
図16は、符号化動画像におけるGOPの概要を説明するための図である。GOPとは、MPEG(Moving Picture Expert Group)やH.264などの画像圧縮規格で用いられるもので、動画像を構成する単位として、何枚かの画面データ(ピクチャデータ)をひとまとまりにしたものである。図16に示すように、完全な一枚の画像分の情報を持つI(Intra-coded)フレーム(Iピクチャ)、直前のIフレームまたはPフレームからの更新部分のみの画像データを持つP(Predictive-coded:順方向予測)フレーム(Pピクチャ)、前後にあるIまたはPフレームとの画像差分情報のみで実画像データは持たないB(Bidrectionally predictive-coded:双方向予測)フレーム(Bピクチャ)による各ピクチャを有して構成される。このGOPは、符号化された動画像において再生開始が可能な画像の単位である。
GOPでは、デコード時に、GOP先頭のフレーム内符号化画像であるIピクチャが最初にデコードされ、以降、フレーム間符号化画像であるPピクチャまたはBピクチャがデコードされることにより、GOP単位で再生開始可能となる。しかし、GOP途中のPピクチャまたはBピクチャから再生したい場合でも、Iピクチャからデコードしなくてはならないため、GOP先頭から再生開始位置までのデコード時間が余分に必要となる。図16の例では、Bピクチャ(B5)から再生開始する場合にデコードが必要なピクチャを示している。
図17は、従来の監視画像記録装置の構成例を示すブロック図である。監視画像記録装置100は、ネットワークインタフェース111、記録制御部117、記録装置118、MPEGデコーダ119、合成部120などを有して構成され、カメラ101a〜101dからの符号化ストリームをネットワーク102を介して受信し、符号化ストリームをデコードして再エンコード(トランスコード)せずにそのまま記録する。
図18は、従来の監視画像記録装置における符号化ストリームの構成例を概念的に示す図である。従来の監視画像記録装置では、符号化ストリームのGOPサイズ及び開始位置がチャンネル毎(カメラ毎)に異なっており、また、ビットレートも異なっていた。このため、記録制御部117は、監視画像に係る管理テーブルをチャンネル毎に作成し、各GOPの開始時刻、記録位置、ビットレート、イベント番号を保存していた。また、センサーなどからのイベント情報121を受信すると、開始時刻、記録位置とともにイベント番号を管理テーブルに記録していた。
図19は、従来の監視画像記録装置で作成される管理テーブルの例を概念的に示す図である。ここで、図19(a)はチャンネルa、図19(b)はチャンネルb、図19(c)はチャンネルc、図19(d)はチャンネルdにそれぞれ対応する管理テーブルを示している。この場合、複数のカメラからそれぞれ伝送される符号化ストリームのチャンネル毎に、管理テーブルがそれぞれ作成される。
再生時には、再生したい時刻のストリームの記録位置を管理テーブルで把握することにより、記録制御部117が、適切な符号化ストリームを記録装置118から選択し、MPEGデコーダ119でデコードする。複数チャンネルを同時表示する場合は、合成部120で複数の符号化ストリームを多画面合成して監視モニタ103に表示する。イベント時の画像の再生は、管理テーブルの該当イベント番号に基づいて記録位置が把握され、その符号化ストリームが再生される。
特開2001−103465号公報、図1
しかしながら、特許文献1に開示されたような従来の監視画像記録装置では、イベント発生に関係なく、GOPサイズやGOP開始位置、符号化ビットレートが決まっていた。このため、イベントとストリームとの対応付けが複雑となり、イベント発生時に係る複数チャンネルの多画面再生を行おうとすると、応答時間が遅くなるという問題点があった。また、任意時刻から複数画面再生を行うにはGOP先頭からしかデコードできないが、GOP開始位置が場合によって異なるため、再生開始時刻によっては応答時間にばらつきが出るという問題点もあった。また、イベントに関連する複数チャンネルのストリームがグルーピングされておらず、多画面再生時にイベントに関係のないストリームが混在するという問題点があった。
図17に示した従来の監視画像記録装置では、チャンネル毎にカメラ101a〜101dに対して固有のGOPサイズやGOP開始位置、符号化ビットレートが使われるため、イベント発生時の複数チャンネルの多画面再生を行おうとすると、応答時間が遅くなるという問題点があった。また、イベントに関連する複数のストリームだけがグルーピングされておらず、多画面再生時にイベントに関係のないストリームが混在するという問題点があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、多画面再生時の応答性を向上し、応答時間のばらつきを低減することが可能な監視画像記録装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、イベントに関連する複数のストリームの再生時の応答性を向上することが可能な監視画像記録装置を提供することを目的とする。
本発明の監視画像記録装置は、複数のチャンネルの動画像におけるイベント発生に関するイベント情報に基づき、前記複数チャンネルの動画像について符号化時の各動画像の構成単位の先頭及び終了フレームを決定するエンコード制御部と、前記動画像の構成単位の情報を含む符号化情報に基づき、前記複数チャンネルの動画像の符号化を行うエンコーダ部と、を備えるものである。
これにより、複数のチャンネルの動画像の構成単位の先頭を揃えることが可能となり、多画面再生時の応答性を向上し、応答時間のばらつきを低減することができる。
また、本発明は、上記の監視画像記録装置であって、前記複数チャンネルの符号化された動画像の画像データを復号化するデコーダ部と、前記復号化したデコード画像を認識して前記複数の動画像におけるイベント発生の判断を行う画像認識部とを備え、前記エンコーダ部は、前記符号化情報に基づき、複数チャンネルのデコード画像の再符号化を行うものを含む。
これにより、復号化したデコード画像から複数の動画像におけるイベント発生を判定し、このイベント発生に関するイベント情報に基づき、各動画像の構成単位の先頭及び終了フレームを決定して再符号化することが可能である。この再符号化により、複数のチャンネルの動画像の構成単位の先頭を揃えることが可能となり、多画面再生時の応答性を向上し、応答時間のばらつきを低減することができる。
また、本発明は、上記の監視画像記録装置であって、前記イベント情報及び前記符号化情報を含む画像管理情報を生成し、この画像管理情報に対応させて前記エンコーダ部により符号化した画像データを記録する記録制御部を備えるものを含む。
これにより、複数のチャンネル毎に別々ではなく、統合された1つの画像管理情報によって複数のチャンネルの動画像を管理し、記録することが可能であり、多画面再生時における応答性を向上することができる。
また、本発明は、上記の監視画像記録装置であって、前記画像管理情報に基づき、前記記録した複数チャンネルの画像データを復号化する再生用デコーダ部と、前記復号化した複数チャンネルの画像データを合成する合成部とを備えるものを含む。
これにより、記録した動画像を再生する場合に、複数のチャンネルの動画像を合成して多画面再生を行うことができ、このとき、再生時の応答性の向上、及び応答時間のばらつきの低減を図ることが可能である。
また、本発明は、上記の監視画像記録装置であって、前記エンコード制御部は、前記複数のチャンネルの動画像をそれぞれ取得する撮像部の配置情報と、前記イベント情報とに基づき、前記符号化時の各チャンネルの動画像の構成単位の先頭及び終了フレームと各動画像の圧縮率とを決定するものを含む。
これにより、イベントと関連性が高い画像を高画質で記録することが可能となる。
また、本発明は、上記の監視画像記録装置であって、前記エンコード制御部は、前記複数のチャンネルの動画像をそれぞれ取得する撮像部の配置情報に基づき、前記イベントが発生した撮像部からの距離に応じて前記符号化時の各チャンネルの処理能力を割り当てるものを含む。
これにより、イベントと関連性が高い画像を高画質で記録することができ、また、必要な処理能力を適切に配分することが可能となる。
また、本発明は、上記の監視画像記録装置であって、前記エンコード制御部は、前記符号化時の各動画像の構成単位の先頭及び終了フレームを、前記複数のチャンネル毎に時間的にシフトするものを含む。
これにより、再生開始までに必要なデコードピクチャ数(フレーム数)が平均化され、多画面再生時における応答時間を平均化及び短縮化することができる。
また、本発明は、上記の監視画像記録装置であって、前記エンコード制御部は、前記符号化時の各動画像の構成単位の先頭及び終了フレームを、前記複数のチャンネルの全チャンネルで同一にするものを含む。
これにより、再生可能なピクチャがGOP先頭に限定され、再生開始までにデコードすべきピクチャ(フレーム)が最小となるので、多画面再生時における応答時間を最小化することができる。
また、本発明は、上記の監視画像記録装置であって、前記画像認識部は、前記イベント発生を検出して複数のチャンネルの動画像のグループ分けを行い、前記グループ分けに関するグルーピング情報と前記イベント情報とを出力するものであり、前記エンコード制御部は、前記イベント情報と前記グルーピング情報とに基づいて前記動画像の構成単位の開始位置を決定するものを含む。
これにより、イベント発生時に複数のチャンネルの動画像をグループ分けし、イベント情報とグルーピング情報によって複数のチャンネルの動画像の構成単位の先頭を揃えることが可能となる。また、複数のチャンネル毎に別々ではなく、イベントやグループに関連する複数のチャンネルの動画像毎に統合された画像管理情報をもつことが可能となり、複数の動画像の管理が容易になるとともに、応答性が改善される。
また、本発明は、上記の監視画像記録装置であって、前記画像認識部は、動画像中の顔検出を行って検出された顔画像について顔認証を行う顔認証部と、前記イベント発生と前記顔認証の結果に基づいて前記動画像のグループ分けを行うグルーピング部とを有するものを含む。
これにより、顔認証の結果によって動画像のグループ分けを行うことで、例えば複数のチャンネルの動画像において人物毎などでそれぞれのグループにして動画像の構成単位の先頭を揃えることが可能となる。
また、本発明は、上記の監視画像記録装置であって、前記グルーピング部は、前記顔認証の結果に基づき、同一人物と判定された動画像を同一グループとしてグループ分けを行うものを含む。
これにより、顔認証の結果によって同一人物と判定された動画像を同一グループとしてグループ分けを行うことで、特定の人物毎に一つのグループとして動画像の構成単位の先頭を揃えることが可能となる。
また、本発明は、上記の監視画像記録装置であって、前記顔認証部は、顔認証によって個人の特定を行い、前記エンコード制御部は、前記顔認証部によって特定されない未登録者の顔画像が検出された場合に、前記エンコーダ部における符号化時の符号化レートと各フレームの画質との少なくとも一方を高く設定するものを含む。
これにより、未登録の人物の顔画像が含まれる動画像のフレームレートや各フレームの画質を高くすることができ、画像の重要性等に応じて、動画像の画質を変更することが可能となる。
また、本発明は、上記の監視画像記録装置であって、前記エンコード制御部は、前記顔認証部における認証率の高い画像を前記動画像の構成単位の開始位置とするものを含む。
これにより、イベント発生時に顔認証の認証率の高い画像を動画像の構成単位の開始位置にすることで、再生時に人物等を識別しやすい画像を先頭に持ってくることができる。
また、本発明は、複数のチャンネルの動画像におけるイベント発生に関するイベント情報に基づき、前記複数チャンネルの動画像について符号化時の各動画像の構成単位の先頭及び終了フレームを決定する符号化制御ステップと、前記動画像の構成単位の情報を含む符号化情報に基づき、前記複数チャンネルの動画像の符号化を行う符号化ステップと、を有する監視画像記録装置の監視記録方法を提供する。
また、本発明は、上記の監視記録方法であって、前記複数チャンネルの符号化された動画像の画像データを復号化する復号化ステップと、前記復号化したデコード画像を認識して前記複数の動画像におけるイベント発生の判断を行う画像認識ステップとを有し、前記符号化ステップにおいて、前記符号化情報に基づき、複数チャンネルのデコード画像の再符号化を行うものを含む。
また、本発明は、上記の監視記録方法であって、前記イベント情報及び前記符号化情報を含む画像管理情報を生成し、この画像管理情報に対応させて前記符号化した画像データを記録する記録制御ステップを有するものを含む。
また、本発明は、上記の監視記録方法であって、前記画像認識ステップにおいて、前記イベント発生を検出して複数のチャンネルの動画像のグループ分けを行い、前記グループ分けに関するグルーピング情報と前記イベント情報とを出力し、前記符号化制御ステップにおいて、前記イベント情報と前記グルーピング情報とに基づいて前記動画像の構成単位の開始位置を決定するものを含む。
本発明によれば、多画面再生時の応答性を向上し、応答時間のばらつきを低減することが可能な監視画像記録装置を提供できる。
また、本発明によれば、イベントに関連する複数のストリームの再生時の応答性を向上することが可能な監視画像記録装置を提供できる。
本実施形態では、映像監視システムにおいて用いられる監視画像記録装置の一例として、MPEG方式で符号化されて伝送された複数の動画像データ(符号化ストリーム)をデコードし、H.264方式で再符号化して記録する構成例を示す。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る監視画像記録装置の構成を示すブロック図である。
監視画像記録装置10は、ネットワークインタフェース11、MPEGデコーダ12a〜12d、メモリ13a〜13d、H.264エンコーダ14a〜14d、画像認識部15、エンコード制御部16、記録制御部17、記録装置18、H.264デコーダ19a〜19d、合成部20を有して構成される。
複数のカメラ1a〜1dでそれぞれ撮影されて符号化された複数のチャンネルの映像の符号化ストリーム(MPEGストリーム)は、ネットワーク2を介して、監視画像記録装置10へ伝送される。このカメラ1a〜1dが撮像部の一例に相当する。監視画像記録装置10のネットワークインタフェース11は、符号化ストリームを各チャンネル(カメラ)に対応するMPEGデコーダ12a〜12dへ分配する。MPEGデコーダ12a〜12dは、各チャンネルの符号化ストリームをそれぞれデコード(復号化)し、デコード画像をメモリ13a〜13dに一時保存するとともに、デコード画像を画像認識してイベント発生の判断を行う画像認識部15へ送出する。このMPEGデコーダ12a〜12dがデコーダ部の一例に相当する。画像認識部15は、背景差分を取ることによって動き検出、顔検出を行い、画像中のイベント発生の有無を判断し、イベント発生に関するイベント情報を出力する。
エンコード制御部16は、画像認識部15で判定されたイベント発生を受け、イベント情報に基づいてGOP開始位置、GOPサイズ、再符号化のレートを決定する。本実施形態では、動画像の構成単位として、符号化ストリームにおけるGOP(group of pictures)を用いる。GOP開始位置とGOPサイズの情報により、GOPの先頭フレーム及び終了フレームが規定されることになる。そして、エンコード制御部16は、これらのGOPの情報を含む符号化情報を出力する。
H.264エンコーダ14a〜14dは、エンコード制御部16の決定に従って、符号化情報に基づいてメモリ13a〜13dに記憶された各チャンネルのデコード画像をエンコード(再符号化)し、再符号化ストリームを出力する。このH.264エンコーダ14a〜14dがエンコーダ部の一例に相当する。記録制御部17は、前記再符号化ストリームと画像認識部15からのイベント情報とを一括して管理するための画像管理情報として、イベント情報及び符号化情報を含む管理テーブルを生成し、この管理テーブルに従って再符号化ストリームを画像管理情報に対応させて記録装置18に記録する。
記録装置18に記録された画像を再生する場合、特に複数画像同時再生時には、記録制御部17が管理テーブルの画像管理情報を参照し、イベントに該当する各チャンネルの再符号化ストリームを記録装置18から読み出す。そして、H.264デコーダ19a〜19dで各チャンネルの再符号化ストリームをデコード(復号化)し、合成部20で多画面合成処理を行って出力する。このH.264デコーダ19a〜19dが再生用デコーダ部の一例に相当する。これにより、監視モニタ3において多画面で記録画像の表示が行われる。ここでは、チャンネルa、チャンネルb、チャンネルc、チャンネルdの4つの動画像の映像を1つの表示画面上に他画面表示した例を示している。
なお、上記の構成例において示したMPEGデコーダ12a〜12dやH.264エンコーダ14a〜14dにおける画像圧縮方式は、MPEGやH.264に限定されるものではなく、どのような圧縮方式を採用してもかまわない。
次に、本実施形態の監視画像記録装置の動作について説明する。図2は、第1の実施形態における監視画像記録装置の再符号化ストリーム生成動作手順を示すフローチャートである。この再符号化ストリーム生成動作では、エンコード制御部16の制御によって、MPEGデコーダ12a〜12dでデコードされメモリ13a〜13dに記憶された各チャンネルのデコード画像をH.264エンコーダ14a〜14dで再符号化する処理を行う。
エンコード制御部16は、画像認識部15により検出されるイベント発生を判定し(ステップS1)、イベント発生がない場合はデコード画像における現在のフレームをGOPの先頭とするように初期化し(ステップS10)、GOPのフレーム数を示すフレームカウンタを0にリセットする(ステップS11)。
次に、エンコード制御部16は、H.264エンコーダ14a〜14dにおいて1フレームエンコードさせて(ステップS12)、フレームカウンタをインクリメント(+1)する(ステップS13)。そして、エンコード停止かどうかを判定し(ステップS14)、エンコード停止であれば(ステップS14のYes)、ここで処理を終了し、エンコード停止でなければ、次に再度イベント発生を判定する(ステップS15)。
ステップS15においてイベント発生中でない場合、フレームカウンタの値と予め設定した閾値1の値とを比較し(ステップS16)、閾値1より小さい場合はステップS12の手順へ戻り、同一GOP内のフレームとして次のフレームをエンコードさせる。一方、フレームカウンタの値が閾値1以上の場合はステップS10の手順へ戻り、次のフレームをGOPの先頭フレームとする。
一方、ステップS1またはステップS15においてイベント発生がある場合、エンコード制御部16は、現在のフレームをGOPの先頭とするように初期化し(ステップS20)、GOPのフレーム数を示すフレームカウンタを0にリセットする(ステップS21)。次に、エンコード制御部16は、H.264エンコーダ14a〜14dにおいて1フレームエンコードさせ(ステップS22)、フレームカウンタをインクリメントする(ステップS23)。
そして、エンコード停止かどうかを判定し(ステップS24)、エンコード停止であれば(ステップS24のYes)、ここで処理を終了し、エンコード停止でなければ、次にフレームカウンタの値と予め設定した閾値2の値とを比較する(ステップS25)。ここで、フレームカウンタの値が閾値2より小さい場合はステップS22の手順へ戻り、同一GOPのフレームとして次のフレームをエンコードさせる。一方、フレームカウンタの値が閾値2以上の場合はステップS1の手順へ戻り、以降同様の手順を繰り返す。上述した手順により、再符号化ストリームが生成される。
図3は、第1の実施形態の監視画像記録装置における再符号化ストリームの構成例を概念的に示す図である。本実施形態では、図3(a)に示すように、エンコード制御部16の制御により、イベント発生(図の例では時刻T2)に合わせて、全てのチャンネルのGOPサイズと開始位置を揃えた状態で再符号化することが可能である。また、図3(b)に示すように、GOP開始位置とサイズを統一し、イベント発生時(図の例では時刻T2)にGOPサイズを大きくとり、イベント全体がGOPに収容できるようにサイズを拡大することも可能である。また、図3(c)に示すように、イベント発生時(図の例では時刻T2)に、ランダムアクセスし易いようにGOPサイズを細分化することも可能である。また、図3(d)に示すように、イベント発生時(図の例では時刻T2)に、時間的に隣接した時刻T1、T3のGOPも1つのイベントグループとしてみなし、イベント関連情報として一括に取り扱うようにすることも可能である。
上記の再符号化ストリーム生成動作において、閾値1と閾値2の値の設定のしかたにより、閾値1<閾値2の場合は図3(b)に示すような拡大したGOPを生成でき、閾値1>閾値2の場合は図3(c)に示すような細分化したGOPを生成することができる。
再符号化ストリームを生成した後、記録制御部17の制御によって、再符号化ストリームを記録装置18に記録する処理を行う。図4は、第1の実施形態の監視画像記録装置における記録制御部が生成する管理テーブルの例を概念的に示す図である。図4(a)に示すように、管理テーブルには、イベント、時刻、各チャンネル毎のGOP開始位置、再符号化による変換前後のビットレート等のイベント情報及び符号化情報を含んでおり、各時刻に対応して格納されている。
また、管理テーブルには、図4(b)に示すイベントに関する付加情報を含むイベントテーブルを付加してもよい。イベントテーブルには、発生時刻、期間、検知したカメラ、動き量、服の色、人数、顔認識情報など、画像認識で得られる情報が付加される。このイベントテーブルの付加情報と管理テーブルのイベント情報及び符号化情報とを一括して扱うことにより、イベントを指定した監視映像の再生が容易に行え、画像再生時の応答時間を短縮することができる。
このように第1の実施形態の監視画像記録装置では、エンコード制御部によってイベント発生に関するイベント情報と装置の設定情報とから複数チャンネルの動画像のGOPの先頭と終了のフレーム(ピクチャ)を決定し、エンコーダによって再符号化することにより、複数のチャンネルについて再符号化ストリームのGOPの先頭を揃えることが可能となる。これにより、多画面再生時における応答時間のばらつきを低減することができる。また、イベント情報及び符号化情報と複数チャンネルの再符号化後の画像データとを対応付けて記録することによって、チャンネル毎に別々の管理テーブルではなく、1つに統合された管理テーブルで一括して記録映像を管理することが可能となる。これにより、複数チャンネルの記録映像の管理が容易となり、イベント指定による多画面再生を迅速に行える等の利点があり、再生時における応答性を向上させることができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態の監視画像記録装置は、エンコード制御部16において、カメラ1a、1b、1c、1dの配置に基づき、GOPの先頭及び終了フレーム、並びに各チャンネルの圧縮率を決定するようにした例である。監視画像記録装置の構成、及びその他の構成要素の動作は第1の実施形態と同様であるので、ここでは異なる部分のみを説明する。
図5は、第2の実施形態に係る監視画像記録装置のカメラ配置例を模式的に示す図である。ここでは、通路に沿って、カメラが1a、1b、1c、1dの順に並んで配置されている例を示す。カメラの配置情報としては、カメラ間の距離情報、位置情報などが用いられる。この場合、カメラ1bが撮影する領域内でイベントが発生すると、隣接するカメラ1a、1cでもイベントに関連した画像を取得できる可能性が高いと考えられる。また、イベント発生直前と直後にも関連した画像を取得できる可能性が高いと考えられる。ここでのイベントとは、例えば、不審者の検知などである。
このため、エンコード制御部16は、図4(a)に示すように、イベントEV1に関して、再符号化時にはチャンネルbのビットレートを最大とし、隣接するチャンネルa,cのビットレートを次に高くし、チャンネルdのビットレートを一番低く設定する。また、イベントと時間的に隣接する時刻T1,T3のビットレートは段階的に下げ、イベントに関連した情報を取得できる可能性が高いところにビットレートを多く割り振るようにする。
また、図3(d)に示すように、イベント発生時(図の例では時刻T2)に、時間的に隣接した時刻T1やT3のGOPをもイベント関連情報として一括で取り扱うように管理テーブルを生成することもできる。この場合、管理テーブルを用いて、イベント発生時を時間的に拡大して直前と直後のイベントを1つと見なしてもよい。
このように第2の実施形態の監視画像記録装置では、カメラの位置やカメラ間の距離などのカメラの配置情報を用いて、各チャンネルの圧縮率が決定することによって、第1の実施形態における多画面再生時における応答性向上、応答時間のばらつき低減の効果に加えて、イベントと関連性が高い画像を高画質で記録することができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態の監視画像記録装置は、エンコード制御部16において、イベントが発生したカメラからの距離に応じて、エンコーダ等の処理部の処理能力を割り当てるようにした例である。監視画像記録装置の構成、及びその他の構成要素の動作は第1の実施形態と同様であるので、ここでは異なる部分のみを説明する。
図6は、第3の実施形態の監視画像記録装置における記録制御部が生成する管理テーブルの例を概念的に示す図である。ここでは、処理能力の割り当てに関する処理能力テーブルを示す。
エンコード制御部16は、カメラの配置情報として距離情報を用い、イベントが発生したカメラからの距離に応じて、図6に示すように各チャンネルのエンコーダの処理能力を割り当てる。ビットレートは全てのチャンネルで均一であっても、処理能力の割り当てを大きくすると動きベクトルの検出に割り当てられる時間が多くなり、その分検出範囲を拡大できるので、画質向上が図られる。なお、この例では処理能力の増分を動きベクトル検出処理に割り当てているが、これに限定されるものではない。例えば、H.264では様々なオプション(例えば、CABAC)があり、処理能力が高い分、オプションを追加して画質向上を図ることができる。
このように第3の実施形態の監視画像記録装置では、イベントが発生したカメラからの距離に応じてチャンネル毎に処理能力を割り当てることによって、第1の実施形態における多画面再生時における応答性向上、応答時間のばらつき低減の効果に加えて、イベントと関連性が高い画像を高画質で記録することができ、また、監視画像記録装置において必要な処理能力を適切に配分することができる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態の監視画像記録装置は、エンコード制御部16において、GOPの先頭及び終了フレームをチャンネル毎に時間的にシフトするようにした例である。監視画像記録装置の構成、及びその他の構成要素の動作は第1の実施形態と同様であるので、ここでは異なる部分のみを説明する。
図7は、第4の実施形態の監視画像記録装置における再生開始ピクチャのシフト例を概念的に示す図である。ここでは、GOPの先頭及び終了フレーム(ピクチャ)をチャンネル毎に時間的にシフトさせ、GOPの開始位置(再生開始ピクチャ)をずらすようにする。なお、図中の矢印は再生開始までに必要なデコードピクチャを示している。このようにGOPサイズを統一し、GOPの開始ピクチャの時刻を分散させることにより、任意の時刻位置での再生開始までに必要なデコードピクチャ数(フレーム数)が平均化される。このため、本実施形態のような4チャンネルを多画面再生する場合などに、応答時間を平均化、短縮化できるようになる。
このように第4の実施形態の監視画像記録装置では、GOPの先頭及び終了フレームをチャンネル毎に時間的にシフトすることによって、多画面再生時における応答時間を平均化及び短縮化することができる。
(第5の実施形態)
第5の実施形態の監視画像記録装置は、エンコード制御部16において、GOPの先頭及び終了フレームを複数のチャンネルの全チャンネルで同一にするようにした例である。監視画像記録装置の構成、及びその他の構成要素の動作は第1の実施形態と同様であるので、ここでは異なる部分のみを説明する。
図8は、第5の実施形態の監視画像記録装置における再符号化ストリームの構成例を概念的に示す図である。ここでは、GOPのサイズと開始位置を全てのチャンネルで統一して再符号化する。このようにして再生可能な時刻をGOP先頭に限定することにより、本実施形態のような4チャンネルを多画面再生する場合などに、応答時間を短縮化できるようになる。
このように第5の実施形態の監視画像記録装置では、GOPのサイズと開始位置を全てのチャンネルで統一することによって、再生可能なピクチャがGOP先頭に限定され、再生開始までにデコードすべきピクチャ(フレーム)が最小となるので、多画面再生時における応答時間を最小化することができる。
(第6の実施形態)
図9は、本発明の第6の実施形態に係る監視画像記録装置の構成を示すブロック図である。第6の実施形態の監視画像記録装置は、上述した第1の実施形態における画像認識部15、エンコード制御部16及び記録制御部17の動作を一部変更した例である。ここでは、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明し、第1の実施形態と同様の構成要素については説明を省略する。
第6の実施形態の監視画像記録装置70において、MPEGデコーダ12a〜12dは、各チャンネルの符号化ストリームをそれぞれデコード(復号化)し、デコード画像61a〜61dをメモリ13a〜13dに一時保存するとともに、デコード画像を画像認識してイベント発生の判断を行う画像認識部15へ送出する。
画像認識部15は、背景差分を取ることによって動き検出、顔検出を行い、画像中のイベント発生の有無を判断する。そして、画像認識部15は、符号化ストリームのグループに関するグルーピング情報62をエンコード制御部16及び記録制御部17に出力するとともに、イベント発生に関するイベント発生情報63をエンコード制御部16に出力する。ここで、グルーピング情報62は、GOPを決定するための符号化ストリームのグループ分けに関する情報を含むものである。画像認識部15は、検出された顔画像について顔認証を行い、顔検出及び顔認証の結果に基づいて符号化ストリームのグループを決定し、複数の符号化ストリームのグループ分けを行う。この際、画像認識部15は、顔認証結果により同一人物と判定された画像を同一グループとしてグループ分けする。
エンコード制御部16は、画像認識部15から出力されるグルーピング情報62とイベント発生情報63を受けて、これらの情報に基づいてGOP開始位置、GOPサイズ、再符号化のビットレート、再符号化のフレームレートを決定する。そして、エンコード制御部16は、GOP開始位置、GOPサイズなどのGOPの情報を含む符号化情報を出力する。
H.264エンコーダ14a〜14dは、エンコード制御部16の決定に従って、符号化情報に基づいてメモリ13a〜13dに記憶された各チャンネルのデコード画像をエンコード(再符号化)し、再符号化ストリームを出力する。記録制御部17は、画像認識部15から出力されるグルーピング情報62に基づき、同一グループの再符号化ストリームを一括りにして、記録装置18に記録する。この際、記録制御部17は、画像管理情報として、グルーピング情報62及びイベント発生情報63を保持しておく。
記録装置18に記録された画像を再生する場合、特に複数画像同時再生時には、記録制御部17がイベント発生情報63を参照し、イベントに該当する各チャンネルの再符号化ストリームを記録装置18から読み出す。そして、H.264デコーダ19a〜19dで各チャンネルの再符号化ストリームをデコード(復号化)し、合成部20で多画面合成処理を行って出力し、監視モニタ3に表示する。
図10は、第6の実施形態の監視画像記録装置における画像認識部15の構成を示すブロック図である。画像認識部15は、顔認証部51a〜51d、顔データベース52、グルーピング部53、アクセス管理テーブル54、異常判定部55を有して構成される。顔認証部51a〜51dは、それぞれ、MPEGデコーダ12a〜12dのデコード画像61a〜61dから顔部分の画像を切り出し、顔データベース52に登録された顔画像データを用いて、顔認証を行う。
ここで、図11は第6の実施形態に係る監視画像記録装置のカメラ配置例を模式的に示す図、図12は第6の実施形態における画像認識部の動作説明図であり、図12(a)は顔認証部及びグルーピング部の動作説明図、図12(b)はアクセス管理テーブルの例を概念的に示す図である。
例えば、図11のように配置されたカメラ1a〜1dにおいて、図12(a)のように、時刻T1〜T3に顔画像が登録済みのID001の人物と未登録である未登録者とが撮像されたとする。時刻T1でのカメラ1a画像は、顔認証結果によりID001の人物というように認証される。グルーピング部53では、同一IDと判定された人物を含むカメラ画像をグループとして扱う。そして、グルーピング結果を示すグルーピング情報62をエンコード制御部16及び記録制御部17に出力する。図12(a)の例では、カメラ1bで撮影された時刻T2、T3の画像、及び、カメラ1cで撮影された時刻T1〜T3の画像が同一人物の画像と判定され、同一グループにグループ分けされる。また、認証精度が低い画像でも、複数個用いることにより、認証精度を向上させることができる。一つのカメラでID001の認証率が低くとも、他のカメラでID001と判定されれば、認証確度を高めることができる。
異常判定部55は、アクセス管理テーブル54を用いて、カメラ画像に関する異常検出を行う。この際、顔認証部51a〜51dにおいて顔画像の個人の特定を行い、異常判定部55は、特定された人物の顔画像が許可されていない領域で検出された場合や、未登録者の顔画像が検出された場合に、異常があったと判定する。そして、異常判定部55は、異常検出によるイベント発生を示すイベント発生情報63をエンコード制御部16に出力する。アクセス管理テーブル54とは、個人毎に入室可能な領域を示したもので、該当するカメラがその領域に設置されているものとする。図12(b)はアクセス管理テーブルの例において、ID001の人は、カメラ1dの設置されている領域は入室を許可されているが、カメラ1a,1b,1cの設置されている領域には入室が許可されていない。したがって、カメラ1a,1b,1cの撮影領域のカメラ画像においてID001の人物が認証された場合はイベント発生となる。また、未登録者の場合は、カメラ1a〜1dの全領域の入室が許可されず、どこに入室してもイベント発生となる。すなわち、どのカメラ画像においても顔認識により未登録者が検出された場合はイベント発生となる。
図13は、第6の実施形態の監視画像記録装置における再符号化ストリームの構成例を概念的に示す図である。図13の例では、チャンネルaはイベントが発生しなかった場合、チャンネルb、cはイベントが発生し、同一人物が顔認証により検出された場合、チャンネルdはイベントが発生し、未登録者が検出された場合をそれぞれ示している。図13(a)のGOP構成例は、チャンネルaについて、イベントが発生していないため、符号量が少なくなるようにGOPのサイズを大きくしている。また、チャンネルb、cについては、同一グループにグルーピングされるため、GOP先頭(GOPの開始位置)を揃えている。チャンネルdについては、未登録者が検出されてイベントが発生しているので、イベント発生時をGOP先頭としているが、チャンネルb、cとは別グループであるので、GOP先頭は揃えていない。また、図13(b)のGOP構成例は、チャンネルb、cなどにおいて、グルーピングに関係なく、認証率の高い画像をGOP先頭にしている。この図13(b)の例では、イベントの中で認証率の高い画像をGOP先頭にすることにより、選択再生する場合に、人物の判別しやすい画像を高画質とし、再生画像の先頭にもってくることができる。また、チャンネル毎(カメラ毎)に、画質が良い画像をIフレームとしてもよい。
図14は、図13の再符号化ストリームの構成例に対応したフレーム構成の例を示す図である。ここでは、未登録者は不審者とし、未登録者が検出された場合に、符号化レートを高くしてフレームレートを上げ、高画質となるようにエンコード制御する例を示している。この例において、チャンネルdでは未登録者が検出されているため、全てのピクチャのフレームを符号化している。一方、チャンネルb、cでは登録者が検出されているため、全てのピクチャが符号化されていない。このように、イベント発生した画像において、不審者かどうかによって符号化時の符号の割り当てを変えてフレームレートを制御し、画質を変更することができる。なお、未登録者が検出された場合に、符号化時の各フレームの画質を高く設定するようにしてもよい。これにより、不審者検出などの画像の重要性に応じて、動画像の画質を変更することができる。
次に、第6の実施形態の監視画像記録装置の動作について説明する。図15は、第6の実施形態における監視画像記録装置の再符号化ストリーム生成動作手順を示すフローチャートである。第1の実施形態と同様、この再符号化ストリーム生成動作では、エンコード制御部16の制御によって、MPEGデコーダ12a〜12dでデコードされメモリ13a〜13dに記憶された各チャンネルのデコード画像をH.264エンコーダ14a〜14dで再符号化する処理を行う。図15におけるステップS1〜ステップS25は、図2に示した第1の実施形態と同様の処理であり、ここでは説明を省略する。第6の実施形態では、ステップS25におけるフレームカウンタの閾値2との比較の前に、グルーピングに変化があったかどうかの判断を行う(ステップS26)。
ステップS24において、エンコード停止でない場合は、ステップS26でグルーピングに変化があるかどうかを判定する。ここで、グルーピングの変化とは、別のカメラで同一の人物が新たに検出された場合に、そのカメラの画像を同一グループとして加えることである。グルーピングに変化があれば、ステップS1の手順へ戻る。グルーピングに変化がなければ、ステップS25でフレームカウンタの値と予め設定した閾値2の値とを比較する。ここで、フレームカウンタの値が閾値2より小さい場合はステップS22の手順へ戻り、同一GOPのフレームとして次のフレームをエンコードさせる。一方、フレームカウンタの値が閾値2以上の場合はステップS1の手順へ戻り、以降同様の手順を繰り返す。上述した手順により、再符号化ストリームが生成される。
このように第6の実施形態の監視画像記録装置では、イベント発生時に顔認証結果に応じて複数のチャンネルの動画像をグループ分けし、イベント情報とグルーピング情報によって複数チャンネルの動画像のGOPの先頭と終了のフレーム(ピクチャ)を決定し、エンコーダによって再符号化する。この構成によって、顔認識結果を利用してGOPにまとめるタイミングやグループ分けを変更することができる。したがって、人物毎などでグループ分けされた同一グループの複数チャンネルの再符号化ストリームのGOPの先頭を揃えることができ、関連する同一グループの複数チャンネルの画像圧縮後のデータを一括りにして記録することが可能となり、再生時の応答性を改善することができる。また、複数のチャンネル毎に別々ではなく、イベントやグループに関連する複数のチャンネルの動画像毎に統合された画像管理情報をもつことが可能となり、複数チャンネルの画像の管理を容易にできる。この場合、同じ人物を複数カメラで異なった場所や角度で撮影した画像がまとまって記録されるので、動画像の管理や表示が容易となる。
また、イベント情報、グルーピング情報、顔認証結果情報(登録者かどうかの識別情報、各個人の認証率など)に基づき、複数チャンネルの画像のGOPの先頭位置を決定し、エンコーダによって再符号化することにより、人物毎にグループ分けして記録したり、未登録者(不審者等)を含む重要な画像を高画質に記録したり、認証率の高い画像をGOP先頭にすることが可能となる。これにより、画像の重要度等によって動画像の画質を変更し、重要な画像の画質を改善することができる。
上述したように、本実施形態によれば、複数の監視カメラで撮影した映像を監視画像記録装置で記録し、この映像を多画面で再生する際に、応答性を向上し、応答時間のばらつきを低減することができる。また、イベント発生部分を含む画像を高画質で記録することができる。
なお、本発明は上記の実施形態において示されたものに限定されるものではなく、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者が変更、応用することも本発明の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。
本発明は、多画面再生時の応答性を向上し、応答時間のばらつきを低減することが可能となる効果、イベントに関連する複数のストリームの再生時の応答性を向上することが可能となる効果を有し、映像監視システムにおいてカメラで撮影等して取得した映像をネットワークを介して伝送して記録保存する監視画像記録装置等として有用である。
本発明の第1の実施形態に係る監視画像記録装置の構成を示すブロック図 第1の実施形態における監視画像記録装置の再符号化ストリーム生成動作手順を示すフローチャート 第1の実施形態の監視画像記録装置における再符号化ストリームの構成例を概念的に示す図 第1の実施形態の監視画像記録装置における記録制御部が生成する管理テーブルの例を概念的に示す図 第2の実施形態に係る監視画像記録装置のカメラ配置例を模式的に示す図 第3の実施形態の監視画像記録装置における記録制御部が生成する管理テーブルの例を概念的に示す図 第4の実施形態の監視画像記録装置における再生開始ピクチャのシフト例を概念的に示す図 第5の実施形態の監視画像記録装置における再符号化ストリームの構成例を概念的に示す図 本発明の第6の実施形態に係る監視画像記録装置の構成を示すブロック図 第6の実施形態の監視画像記録装置における画像認識部の構成を示すブロック図 第6の実施形態に係る監視画像記録装置のカメラ配置例を模式的に示す図 第6の実施形態における画像認識部の動作説明図 第6の実施形態の監視画像記録装置における再符号化ストリームの構成例を概念的に示す図 図13の再符号化ストリームの構成例に対応したフレーム構成の例を示す図 第6の実施形態における監視画像記録装置の再符号化ストリーム生成動作手順を示すフローチャート 符号化動画像におけるGOPの概要を説明するための図 従来の監視画像記録装置の構成例を示すブロック図 従来の監視画像記録装置における符号化ストリームの構成例を概念的に示す図 従来の監視画像記録装置で作成される管理テーブルの例を概念的に示す図
符号の説明
1a、1b、1c、1d カメラ
2 ネットワーク
3 監視モニタ
10、70 監視画像記録装置
11 ネットワークインタフェース
12a、12b、12c、12d MPEGデコーダ
13a、13b、13c、13d メモリ
14a、14b、14c、14d H.264エンコーダ
15 画像認識部
16 エンコード制御部
17 記録制御部
18 記録装置
19a、19b、19c、19d H.264デコーダ
20 合成部
51a、51b、51c、51d 顔認証部
52 顔データベース
53 グルーピング部
54 アクセス管理テーブル
55 異常判定部

Claims (17)

  1. 複数のチャンネルの動画像におけるイベント発生に関するイベント情報に基づき、前記複数チャンネルの動画像について符号化時の各動画像の構成単位の先頭及び終了フレームを決定するエンコード制御部と、
    前記動画像の構成単位の情報を含む符号化情報に基づき、前記複数チャンネルの動画像の符号化を行うエンコーダ部と、
    を備える監視画像記録装置。
  2. 請求項1に記載の監視画像記録装置であって、
    前記複数チャンネルの符号化された動画像の画像データを復号化するデコーダ部と、
    前記復号化したデコード画像を認識して前記複数の動画像におけるイベント発生の判断を行う画像認識部とを備え、
    前記エンコーダ部は、前記符号化情報に基づき、複数チャンネルのデコード画像の再符号化を行う監視画像記録装置。
  3. 請求項1に記載の監視画像記録装置であって、
    前記イベント情報及び前記符号化情報を含む画像管理情報を生成し、この画像管理情報に対応させて前記エンコーダ部により符号化した画像データを記録する記録制御部を備える監視画像記録装置。
  4. 請求項3に記載の監視画像記録装置であって、
    前記画像管理情報に基づき、前記記録した複数チャンネルの画像データを復号化する再生用デコーダ部と、
    前記復号化した複数チャンネルの画像データを合成する合成部とを備える監視画像記録装置。
  5. 請求項1に記載の監視画像記録装置であって、
    前記エンコード制御部は、前記複数のチャンネルの動画像をそれぞれ取得する撮像部の配置情報と、前記イベント情報とに基づき、前記符号化時の各チャンネルの動画像の構成単位の先頭及び終了フレームと各動画像の圧縮率とを決定する監視画像記録装置。
  6. 請求項1に記載の監視画像記録装置であって、
    前記エンコード制御部は、前記複数のチャンネルの動画像をそれぞれ取得する撮像部の配置情報に基づき、前記イベントが発生した撮像部からの距離に応じて前記符号化時の各チャンネルの処理能力を割り当てる監視画像記録装置。
  7. 請求項1に記載の監視画像記録装置であって、
    前記エンコード制御部は、前記符号化時の各動画像の構成単位の先頭及び終了フレームを、前記複数のチャンネル毎に時間的にシフトする監視画像記録装置。
  8. 請求項1に記載の監視画像記録装置であって、
    前記エンコード制御部は、前記符号化時の各動画像の構成単位の先頭及び終了フレームを、前記複数のチャンネルの全チャンネルで同一にする監視画像記録装置。
  9. 請求項2に記載の監視画像記録装置であって、
    前記画像認識部は、前記イベント発生を検出して複数のチャンネルの動画像のグループ分けを行い、前記グループ分けに関するグルーピング情報と前記イベント情報とを出力するものであり、
    前記エンコード制御部は、前記イベント情報と前記グルーピング情報とに基づいて前記動画像の構成単位の開始位置を決定する監視画像記録装置。
  10. 請求項9に記載の監視画像記録装置であって、
    前記画像認識部は、動画像中の顔検出を行って検出された顔画像について顔認証を行う顔認証部と、前記イベント発生と前記顔認証の結果に基づいて前記動画像のグループ分けを行うグルーピング部とを有する監視画像記録装置。
  11. 請求項10に記載の監視画像記録装置であって、
    前記グルーピング部は、前記顔認証の結果に基づき、同一人物と判定された動画像を同一グループとしてグループ分けを行う監視画像記録装置。
  12. 請求項10に記載の監視画像記録装置であって、
    前記顔認証部は、顔認証によって個人の特定を行い、
    前記エンコード制御部は、前記顔認証部によって特定されない未登録者の顔画像が検出された場合に、前記エンコーダ部における符号化時の符号化レートと各フレームの画質との少なくとも一方を高く設定する監視画像記録装置。
  13. 請求項10に記載の監視画像記録装置であって、
    前記エンコード制御部は、前記顔認証部における認証率の高い画像を前記動画像の構成単位の開始位置とする監視画像記録装置。
  14. 複数のチャンネルの動画像におけるイベント発生に関するイベント情報に基づき、前記複数チャンネルの動画像について符号化時の各動画像の構成単位の先頭及び終了フレームを決定する符号化制御ステップと、
    前記動画像の構成単位の情報を含む符号化情報に基づき、前記複数チャンネルの動画像の符号化を行う符号化ステップと、
    を有する監視画像記録装置の監視記録方法。
  15. 請求項14に記載の監視記録方法であって、
    前記複数チャンネルの符号化された動画像の画像データを復号化する復号化ステップと、
    前記復号化したデコード画像を認識して前記複数の動画像におけるイベント発生の判断を行う画像認識ステップとを有し、
    前記符号化ステップにおいて、前記符号化情報に基づき、複数チャンネルのデコード画像の再符号化を行う監視画像記録装置の監視記録方法。
  16. 請求項14に記載の監視記録方法であって、
    前記イベント情報及び前記符号化情報を含む画像管理情報を生成し、この画像管理情報に対応させて前記符号化した画像データを記録する記録制御ステップを有する監視画像記録装置の監視記録方法。
  17. 請求項15に記載の監視記録方法であって、
    前記画像認識ステップにおいて、前記イベント発生を検出して複数のチャンネルの動画像のグループ分けを行い、前記グループ分けに関するグルーピング情報と前記イベント情報とを出力し、
    前記符号化制御ステップにおいて、前記イベント情報と前記グルーピング情報とに基づいて前記動画像の構成単位の開始位置を決定する監視画像記録装置の監視記録方法。
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