JP2009021283A - 熱発電装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】大型化せず熱エネルギーを有効に利用できる熱発電装置を実現する。
【解決手段】本発明に係る熱発電装置は、熱エネルギーを吸収する熱吸収手段と、冷却手段と、熱吸収手段と冷却手段との間に位置づけられてゼーベック効果で発電を行う熱電素子を有しており、熱電素子が有する2つの電極板の板面を含む面が、熱吸収手段が位置づけられる面と交差する面上に位置づけられている。したがって、熱吸収手段が位置づけられる面上に投影される電極板の面積が電極板の面積よりも狭くなるから、熱吸収手段と冷却手段との間に多くの熱電素子を配置し得る。こうして多数配置した熱電素子を直列接続して熱電モジュールを形成すれば、熱吸収手段に多くの熱電モジュールを取り付けることができて熱エネルギーをより効率的に電気エネルギーに変換できる熱発電装置を実現できる。
【選択図】図1
【解決手段】本発明に係る熱発電装置は、熱エネルギーを吸収する熱吸収手段と、冷却手段と、熱吸収手段と冷却手段との間に位置づけられてゼーベック効果で発電を行う熱電素子を有しており、熱電素子が有する2つの電極板の板面を含む面が、熱吸収手段が位置づけられる面と交差する面上に位置づけられている。したがって、熱吸収手段が位置づけられる面上に投影される電極板の面積が電極板の面積よりも狭くなるから、熱吸収手段と冷却手段との間に多くの熱電素子を配置し得る。こうして多数配置した熱電素子を直列接続して熱電モジュールを形成すれば、熱吸収手段に多くの熱電モジュールを取り付けることができて熱エネルギーをより効率的に電気エネルギーに変換できる熱発電装置を実現できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、ゼーベック効果を利用する熱発電装置に関するものである。
近年、ゼーベック効果を利用する熱発電装置が開発されており、かかる熱発電装置は、例えば内燃機関の燃焼排ガス等(高温ガス)に含まれる熱エネルギーを回収するために使用されている。こうした熱発電装置は、例えば熱電素子の一方の導体を燃焼排ガス路(高温ガス流路)の外周面等に接合等し、また他方の導体をヒートシンク等に接合等して発電を行うものである。しかし熱電素子の起電力は通常十数mVないし数十mVであり、また燃焼排ガス等に含まれる熱エネルギーは時間とともに変動する。そこで多数の熱電素子を電気的に直列接続(以下、「直列接続」と表示することがある)して熱電モジュールを形成し、この熱電モジュールの出力電圧を例えば数Vないし10V程度としたうえで、インバータ等で所望の電圧に昇圧する必要がある。かかる事情から、例えば燃焼排ガス路の外周面上に多数の熱電素子を配置し、これら熱電素子を直列接続して、熱電モジュールの出力電圧を高くすることが一般的に行われている(例えば特許文献1および2)。
特開平10−290590号公報(段落17、49、図1、および図12等) 上記文献には、熱電素子の導体面を燃焼排ガス路の外周面等およびヒートシンク等に面接触させるなどして、排熱エネルギーを回収する装置が記載されている。
特開2003−219672号公報(段落6、および図2等) 上記文献には、発電素子の導体面を排気管の外周面等およびヒートシンク等に面接触させるなどして、排熱エネルギーを回収する熱発電装置が記載されている。
上述したとおり従来の熱発電装置では、熱電素子の導体を燃焼排ガス路の外周面等およびヒートシンク等に面接触させるか、近接させて対面配置するなどしている。例えば図8に示すように、燃焼排ガス路1の外周面1a上において、熱電素子2の長手方向を燃焼排ガス路1の中心軸Axに沿わせて熱電素子2を取り付けるためには、中心軸Ax方向のスペースが必要となって、多くの電気エネルギーを得ようとすれば、熱発電装置が大型化し重量も増加してしまう。加えて中心軸Ax方向で異なる位置に配置された熱電モジュール間では、燃焼排ガスの温度変化にともない発電電力に相違が生じて、この発電電力の相違を制御するために複雑な制御装置を用いなければならない。一方燃焼排ガス路の大きさに制約がある場合には、配置し得る熱電素子の数が制約を受けて、回収できる熱エネルギーが少なくなってしまう。なお図8に示すように、燃焼排ガス路1の外周Arに沿って熱電素子2を配置しても、熱電素子2の面積と燃焼排ガス路1の外周面1aの表面積が同じならば、やはり前述した問題が生じる。
要するに燃焼排ガス路の外周面等とヒートシンク等の間に、多数の熱電素子を位置づける必要があるにも拘らず、従来の熱発電装置では、熱電素子の導体を燃焼排ガス路の外周面に面接触等させるために、広いスペースが必要となって、装置が大型化するか、利用できる(回収できる)熱エネルギーに制約が生じるのである。かかる大型化および制約は、燃焼排ガス等(流体)が有する熱エネルギーの回収の場合のみならず、モータ等(固体)の排熱を回収する場合においても同様である。また高温ガス流路上等で離れて位置づけられた熱電モジュールを有する熱発電装置では、発電電力の制御が複雑化するという問題も生じ得るのである。
上記課題を解決するために、本発明に係る熱発電装置(請求項1)は、熱源から熱エネルギーを吸収する熱吸収手段と、熱吸収手段よりも低温に維持される冷却手段と、熱吸収手段と冷却手段との間に位置づけられてゼーベック効果で発電を行う熱電素子を有し、熱電素子が有する2つの電極板の板面を含む面が、熱吸収手段が位置づけられる面と交差するようになっている。したがって該熱発電装置では、熱吸収手段が位置づけられる面上に投影される電極板の面積が電極板の表面積よりも狭くなり、熱吸収手段と冷却手段との間により多くの熱電素子を配置することができる。こうして多数配置した熱電素子を直列接続して熱電モジュールを形成すれば、高温ガスが有する熱エネルギーをより効率的に電気エネルギーに変換することができる。筒型形状の熱吸収手段を用いる場合には(請求項2)、熱吸収手段の周面上により多くの熱電素子を配置することができる。
請求項3に係る熱発電装置では、熱電素子が有する2つの電極板の板面を含む面が、熱吸収手段の周面を周回する線上に位置づけられている。したがって該熱発電装置では、例えば直列接続された熱電素子が、断面形状が円形である高温ガス流路の周面上を一周するように位置づけられ、あるいは螺旋状に位置づけられる。もちろん電極板の板面を含む面が、熱吸収手段が位置づけられる面と直交していれば、最も多くの熱電素子を配置することができる(請求項4)。
請求項5に係る熱発電装置では、筒型形状を有する熱吸収手段(高温ガス流路等)の内部に高温ガス(燃焼排ガス等)を通流させて、高温ガスの熱エネルギーを効率よく電力に変換することができる。もちろんモータ等の発熱体から熱エネルギーを得る場合には、熱吸収手段の内部に発熱体を収納すればよい。
以上のように本発明に係る熱発電装置によれば、熱吸収手段と冷却手段との間により多くの熱電素子を配置することができて(熱電素子の配置の制約を少なくすることができて)、熱発電装置を大型化することなく発電能力を向上させることができる。また流体の熱エネルギーを利用する場合には、多くの熱電モジュールを近接して配置することができるから、熱電モジュールの間の発電電力の相違を減少することができる(熱電モジュールの間の発電電力の制御が複雑化することを回避できる)。
以下、図面を参照し本発明にかかる熱発電装置を説明する。
本発明に係る熱発電装置の一実施例(実施例1)を図1ないし図3に基づき説明する。図1は熱発電装置の断面概略構成を示す図であり、図2は熱電素子を多数直列接続して形成した熱電モジュールの平面概略構成を説明する図であり、そして図3は熱電素子の電極板面を含む面が、熱吸収手段を位置づける面と交差する様子を説明する図である。
(熱発電装置)
図1に示すように、熱発電装置10aは、熱吸収手段11と、熱吸収手段11よりも低温に維持される冷却手段12と、熱吸収手段11と冷却手段12との間に位置づけられる熱電素子21を有し、熱電素子21は基板22の表面において直列接続されて熱電モジュール20を形成している。ここで熱吸収手段11は、いずれも円筒形状を有する熱吸収筒11aと熱伝導部材11bを有し、また冷却手段12は、ヒートシンク12aと放熱部材12bを有している。
図1に示すように、熱発電装置10aは、熱吸収手段11と、熱吸収手段11よりも低温に維持される冷却手段12と、熱吸収手段11と冷却手段12との間に位置づけられる熱電素子21を有し、熱電素子21は基板22の表面において直列接続されて熱電モジュール20を形成している。ここで熱吸収手段11は、いずれも円筒形状を有する熱吸収筒11aと熱伝導部材11bを有し、また冷却手段12は、ヒートシンク12aと放熱部材12bを有している。
図2に示すように、平面円環形状の基板22の表面には、略L字状で平面形状をなす正電極(正電極板)21pおよび負電極(負電極板)21nを接続した複数の熱電素子21が配置されており、正電極21pおよび負電極21nの一端側は、基板22の内周端22a側において接続されて第1の接点21hを形成している。基板22の外周端22b側には、正電極21pおよび負電極21nの他端が位置付けられ、隣接する熱電素子21の正電極21pの他端と負電極21nの他端が接続されて、第2の接点21cを形成するとともに、熱電素子21が直列接続されている。但しこの直列接続は、1箇所で途切れており、直列接続が途切れたところにおける正電極21pが熱電モジュール20の正電圧電極20pを形成し、同じく負電極21nが熱電モジュール20の負電圧電極20nを形成している。なお正電極21pは、例えばFe2V0.9Ti0.1Al等の金属粉末を、メカニカルアロイング法、パルス通電焼結法等で焼成して電極としたものであり、また負電極21nは、同様にFe2VAl0.9Si0.1等の金属粉末を焼成した電極であり、基板22はもちろん電気的絶縁体である。
基板22の内周端22a側に熱伝導部材11bを取付けたのち、熱吸収筒11aを基板22の穴部22c側(すなわち熱伝導部材11bの内周面11c)に挿入する。また基板22の外周端22b側に放熱部材12bを取付けたのち、放熱部材12bを覆うようにしてヒートシンク12aを装着する。こうして熱電モジュール20が、熱吸収手段11と冷却手段12との間に位置づけられ、また基板22が熱吸収筒11aの中心軸Axと直交するように位置づけられる。なお熱伝導部材11bおよび放熱部材12bは、例えば略円筒形状を有しており、それぞれ適宜円筒形状軸方向に分割して(縦方向に分割して)、熱伝導部材11bを基板22の内周端22a側に、放熱部材12bを基板22の外周端22b側に、それぞれ装着等することができる。なお熱伝導部材11bおよび放熱部材12bは電気的絶縁性と熱伝導性を有するものである。
(熱電素子の電極板と熱吸収手段の関係)
次に、正電極21pおよび負電極21nと、熱吸収手段11との関係を図3に基づき説明する。前述したとおり、基板22が熱吸収筒11aの中心軸Axと直交しているから、熱電素子21の正電極21pおよび負電極21nを含む面Psも熱吸収手段11を位置づける面(熱吸収筒11aでは、熱吸収筒11aが円筒形状をなして存在する部分に含まれ且つ中心軸Axと平行する全ての面)Rsと直交している。ここで正電極21pおよび負電極21nは熱吸収筒11aと交差していなくてもよい。ここで図3の破線は、基板22を熱吸収筒11aの外周面11sと接するように配置した場合を示すものであり、外周面11s上に、基板22等のスペースが必要になってしまう。図3の一点鎖線は、外周面11sと基板22の角度を60度にした場合を示すものであり、外周面11s上に投影された基板22等の面積は、基板22等の実際の面積の2分の1になる(cos60度=0.5)。このように外周面11sと基板22との角度が60度の場合、互いに隣接する基板22の間隔Dは、基板22の幅Wの2分の1よりも狭くすることができる(図3)。もちろん外周面11s上に投影される基板22等の面積は、基板22が外周面11sと直交している場合において最小になる(cos90度=0.5)。このように熱発電装置10aでは、熱吸収手段11が位置づけられる面Rs上に投影される正電極21p等の面積が正電極21p等の実際の面積よりも狭くなるから、より多くの熱電素子21を配置することができる。なお熱発電装置10aでは、1つの基板22上に形成される熱電素子21で1つの熱電モジュール20を形成したが、複数の基板22の熱電素子21を直列接続して1つの熱電モジュールとしてもよい。
次に、正電極21pおよび負電極21nと、熱吸収手段11との関係を図3に基づき説明する。前述したとおり、基板22が熱吸収筒11aの中心軸Axと直交しているから、熱電素子21の正電極21pおよび負電極21nを含む面Psも熱吸収手段11を位置づける面(熱吸収筒11aでは、熱吸収筒11aが円筒形状をなして存在する部分に含まれ且つ中心軸Axと平行する全ての面)Rsと直交している。ここで正電極21pおよび負電極21nは熱吸収筒11aと交差していなくてもよい。ここで図3の破線は、基板22を熱吸収筒11aの外周面11sと接するように配置した場合を示すものであり、外周面11s上に、基板22等のスペースが必要になってしまう。図3の一点鎖線は、外周面11sと基板22の角度を60度にした場合を示すものであり、外周面11s上に投影された基板22等の面積は、基板22等の実際の面積の2分の1になる(cos60度=0.5)。このように外周面11sと基板22との角度が60度の場合、互いに隣接する基板22の間隔Dは、基板22の幅Wの2分の1よりも狭くすることができる(図3)。もちろん外周面11s上に投影される基板22等の面積は、基板22が外周面11sと直交している場合において最小になる(cos90度=0.5)。このように熱発電装置10aでは、熱吸収手段11が位置づけられる面Rs上に投影される正電極21p等の面積が正電極21p等の実際の面積よりも狭くなるから、より多くの熱電素子21を配置することができる。なお熱発電装置10aでは、1つの基板22上に形成される熱電素子21で1つの熱電モジュール20を形成したが、複数の基板22の熱電素子21を直列接続して1つの熱電モジュールとしてもよい。
(熱発電)
熱発電装置10aでは、熱吸収筒11aの内部に、例えば内燃機関等から排出される燃焼排ガスを通流させる一方、ヒートシンク12aを自然空冷または強制空冷する。こうして冷却手段12を熱吸収手段11よりも低温に維持すると、第1の接点21hが温接点となり第2の接点21cが冷接点となって、ゼーベック効果で熱電モジュール20から電力を得ることができる。また隣接する熱電モジュール20の間隔を狭くすることができるから、各熱電モジュール20の発電電力の相違を減少することができる(熱電モジュールの間の発電電力の制御が複雑化することを回避できる)。ここでヒートシンク12aを水冷する場合には、例えば図示しない送水管をヒートシンク12aに取り付ければよい。また熱吸収筒11aは、略円筒形状に限定されない(断面形状が円形である筒に限定されない)。
熱発電装置10aでは、熱吸収筒11aの内部に、例えば内燃機関等から排出される燃焼排ガスを通流させる一方、ヒートシンク12aを自然空冷または強制空冷する。こうして冷却手段12を熱吸収手段11よりも低温に維持すると、第1の接点21hが温接点となり第2の接点21cが冷接点となって、ゼーベック効果で熱電モジュール20から電力を得ることができる。また隣接する熱電モジュール20の間隔を狭くすることができるから、各熱電モジュール20の発電電力の相違を減少することができる(熱電モジュールの間の発電電力の制御が複雑化することを回避できる)。ここでヒートシンク12aを水冷する場合には、例えば図示しない送水管をヒートシンク12aに取り付ければよい。また熱吸収筒11aは、略円筒形状に限定されない(断面形状が円形である筒に限定されない)。
また熱吸収筒11aの内部に例えばモータや電池等の発熱体(図示せず)を挿入し、この発熱体の表面と熱吸収筒11aの内周面11rとの間に導電部材を充填すれば、発熱体の排熱を電気エネルギーとして回収することができる。ところで熱発電装置10aでは、図1に示す熱吸収手段11を冷却手段として用い、また冷却手段12を熱吸収手段として用いることもできる。たとえばヒートシンク12aを熱風にさらし、熱吸収筒11aの内部に送風または送水して冷却すれば、第1の接点21hが冷接点となり第2の接点21cが温接点となって、熱電モジュール20から電力を得ることができる。
(変形例1)
熱発電装置10aでは、基板22は平面円環形状に限定されない。例えば図4(a)に示すように、基板22を熱吸収筒11aの外周面11s上に螺旋状に位置づけることもできる。また図4(b)に示すように、基板22を熱吸収筒11aの外周面11s上に中心軸Axに平行させて位置づけることもできる。なお図4では、熱吸収筒11aと基板22の位置関係だけを示し、他の構成要素の記載を省略した。
熱発電装置10aでは、基板22は平面円環形状に限定されない。例えば図4(a)に示すように、基板22を熱吸収筒11aの外周面11s上に螺旋状に位置づけることもできる。また図4(b)に示すように、基板22を熱吸収筒11aの外周面11s上に中心軸Axに平行させて位置づけることもできる。なお図4では、熱吸収筒11aと基板22の位置関係だけを示し、他の構成要素の記載を省略した。
(変形例2)
また図5(a)および図5(b)に示すように、正電極21pの電極板と負電極21nの電極板を対峙させ、正電極21pの一端側と負電極21nの一端側を接続して第1の接点21hを形成して熱電素子21’としてもよい。そして隣接する熱電素子21’の正電極21pの他端側と、負電極21nの他端側とを接続して第2の接点21cを形成するとともに、複数の熱電素子21’を直列接続して、熱電モジュール20’を形成してもよい。そして熱吸収筒11aの中心軸Axに対し、正電極21pを含む面Pspおよび負電極21nを含む面Psnを平行させ、かつこれら各電極を含む面PspおよびPsnを熱吸収筒11aの外周面11sと交差させてもよい(図5(c))。なお図5(c)では熱吸収筒11aと熱電モジュール20’の位置関係だけを示す。
また図5(a)および図5(b)に示すように、正電極21pの電極板と負電極21nの電極板を対峙させ、正電極21pの一端側と負電極21nの一端側を接続して第1の接点21hを形成して熱電素子21’としてもよい。そして隣接する熱電素子21’の正電極21pの他端側と、負電極21nの他端側とを接続して第2の接点21cを形成するとともに、複数の熱電素子21’を直列接続して、熱電モジュール20’を形成してもよい。そして熱吸収筒11aの中心軸Axに対し、正電極21pを含む面Pspおよび負電極21nを含む面Psnを平行させ、かつこれら各電極を含む面PspおよびPsnを熱吸収筒11aの外周面11sと交差させてもよい(図5(c))。なお図5(c)では熱吸収筒11aと熱電モジュール20’の位置関係だけを示す。
(変形例3)
本発明に係る熱発電装置では、熱電素子21の温接点(第1の接点21h)を高温流体内に位置づけることもできる。例えば図6は、熱電素子21の第1の接点21hに熱伝導部材11bを取り付けて高温ガス流路13の内部に位置づけた場合における高温ガス流路13の周壁13a近傍の断面概略構成を示す図であり、第2の接点21cは、放熱部材12bが取り付けられて高温ガス流路13の外部に位置づけられ、高温ガス流路13と放熱部材12bとの間には、断熱部材14が介在して、高温ガス流路13の周壁13aから熱エネルギーが放出されることを防いでいる。ここで高温ガス流路13の内部流路13cに、例えば内燃機関等から排出される燃焼排ガスを通流させる一方、ヒートシンク12aを自然空冷または強制空冷すれば、熱電素子21が電力を発生するから燃焼排ガスの熱エネルギーで電力を得ることができる。図6では、熱吸収手段11は熱伝導部材11bからなり、冷却手段12は放熱部材12bからなっている。そして高温ガス流路13の中心軸Axと平行して位置づけられた熱伝導部材11bが熱吸収手段11を位置づける面Rsを規定することになる。すなわち熱吸収手段11を位置づける面Rsは、中心軸Axと平行し且つ熱伝導部材11bが存する部分に含まれることになる。なお熱伝導部材11bを用いない場合には、第1の接点21h近傍を加熱する空間(例えば図6において熱伝導部材11bが記載された空間)が熱吸収手段11を形成し、また放熱部材12bを用いない場合には、第2の接点21c近傍を空冷等する空間(例えば図6において放熱部材12bが記載された空間)が冷却手段12を形成する。
本発明に係る熱発電装置では、熱電素子21の温接点(第1の接点21h)を高温流体内に位置づけることもできる。例えば図6は、熱電素子21の第1の接点21hに熱伝導部材11bを取り付けて高温ガス流路13の内部に位置づけた場合における高温ガス流路13の周壁13a近傍の断面概略構成を示す図であり、第2の接点21cは、放熱部材12bが取り付けられて高温ガス流路13の外部に位置づけられ、高温ガス流路13と放熱部材12bとの間には、断熱部材14が介在して、高温ガス流路13の周壁13aから熱エネルギーが放出されることを防いでいる。ここで高温ガス流路13の内部流路13cに、例えば内燃機関等から排出される燃焼排ガスを通流させる一方、ヒートシンク12aを自然空冷または強制空冷すれば、熱電素子21が電力を発生するから燃焼排ガスの熱エネルギーで電力を得ることができる。図6では、熱吸収手段11は熱伝導部材11bからなり、冷却手段12は放熱部材12bからなっている。そして高温ガス流路13の中心軸Axと平行して位置づけられた熱伝導部材11bが熱吸収手段11を位置づける面Rsを規定することになる。すなわち熱吸収手段11を位置づける面Rsは、中心軸Axと平行し且つ熱伝導部材11bが存する部分に含まれることになる。なお熱伝導部材11bを用いない場合には、第1の接点21h近傍を加熱する空間(例えば図6において熱伝導部材11bが記載された空間)が熱吸収手段11を形成し、また放熱部材12bを用いない場合には、第2の接点21c近傍を空冷等する空間(例えば図6において放熱部材12bが記載された空間)が冷却手段12を形成する。
次に本発明に係る熱発電装置の他の実施例(実施例2)を図7に基づき説明する。図7は熱発電装置10bの断面概略構成を示す図であり、実施例1と同様の機能を有する構成要素には、同一の符号を附しその説明を省略する。
図7に示すように、熱発電装置10bは、熱吸収手段11’と、熱吸収手段11’よりも低温に維持される冷却手段12’と、熱電素子21を有しており、熱電素子21は基板22’によって熱吸収手段11’と冷却手段12’との間に位置づけられている。ここで熱吸収手段11’は、熱伝導部材11b’と略平板形状を有する熱伝導板11a’を有し、冷却手段12’は、ヒートシンク12a’と放熱部材12b’を有している。熱電素子21の正電極21pおよび負電極21nを含む面Psは、熱吸収手段11を位置づける面Rsと直交している。熱発電装置10bでは、熱伝導板11a’の裏面(基板22’が位置づけられる側と反対側の面)11r’が例えば導電部材などで蓄電池等の側面に接合され、冷却手段12’が自然空冷等される。かかる熱発電装置10bは、蓄電池が充放電時に発生する熱エネルギーを電力として回収できる。
図7に示すように、熱発電装置10bは、熱吸収手段11’と、熱吸収手段11’よりも低温に維持される冷却手段12’と、熱電素子21を有しており、熱電素子21は基板22’によって熱吸収手段11’と冷却手段12’との間に位置づけられている。ここで熱吸収手段11’は、熱伝導部材11b’と略平板形状を有する熱伝導板11a’を有し、冷却手段12’は、ヒートシンク12a’と放熱部材12b’を有している。熱電素子21の正電極21pおよび負電極21nを含む面Psは、熱吸収手段11を位置づける面Rsと直交している。熱発電装置10bでは、熱伝導板11a’の裏面(基板22’が位置づけられる側と反対側の面)11r’が例えば導電部材などで蓄電池等の側面に接合され、冷却手段12’が自然空冷等される。かかる熱発電装置10bは、蓄電池が充放電時に発生する熱エネルギーを電力として回収できる。
なお本発明に係る熱発電装置は、各実施例に記載の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施できる。
10a、10b 熱発電装置
11 熱吸収手段
12 冷却手段
21 熱電素子
21p 熱電素子の正電極(正電極板)
21n 熱電素子の負電極(負電極板)
Ps 電極板の板面を含む面
Rs 熱吸収手段が位置づけられる面
11 熱吸収手段
12 冷却手段
21 熱電素子
21p 熱電素子の正電極(正電極板)
21n 熱電素子の負電極(負電極板)
Ps 電極板の板面を含む面
Rs 熱吸収手段が位置づけられる面
Claims (5)
- 熱源から熱エネルギーを吸収する熱吸収手段と、
前記熱吸収手段よりも低温に維持される冷却手段と、
前記熱吸収手段と前記冷却手段との間に位置づけられてゼーベック効果で発電を行う熱電素子を有し、
前記熱電素子が有する2つの電極板の板面を含む面が、前記熱吸収手段が位置づけられる面と交差し、
複数の前記熱電素子が電気的に直列接続されていることを特徴とする熱発電装置。 - 前記熱吸収手段が筒型形状を有していることを特徴とする請求項1に記載の熱発電装置。
- 前記熱電素子が有する2つの電極板の板面を含む面が前記熱吸収手段の周面を周回する線上に位置づけられたことを特徴とする請求項2に記載の熱発電装置。
- 前記熱電素子が有する2つの電極板の板面を含む面が、熱吸収手段が位置づけられる面と直交していることを特徴とする請求項2または3に記載の熱発電装置。
- 筒型形状を有する前記熱吸収手段の内部に高温ガスを通流させて、または発熱体を収納して発電を行うことを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載の熱発電装置。
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- 2007-07-10 JP JP2007180867A patent/JP2009021283A/ja active Pending
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2008
- 2008-07-04 WO PCT/JP2008/062206 patent/WO2009008378A1/ja active Application Filing
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