JP2009017948A - 顔面マスク用電極及び顔面マスク装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電気信号出力装置から出力された電気信号を顔面に印加するための顔面マスク2に取り付けられる顔面マスク用電極であって、前記電気信号を印加するための電極端子41と、前記電極端子41に設けられて、前記顔面に当接される当接部50と、前記電極端子41に設けられて、前記当接部50と前記顔面マスク2との間に設けられる中間部47とを備え、前記当接部50は、液体を含有可能な湿潤部材からなり、前記中間部47は、前記当接部50に含有された液体を前記顔面マスク2側に透過させない透過防止部材からなることを特徴とする。
【選択図】図4
Description
これら顔面マスク装置の中には、顔面を覆うシート状のマスク本体部を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。マスク本体部の幅方向の両端部には、電極を取り付けるための一対の取り付け部が設けられている。取り付け部には、導電性を高めるジェルや、顔面に浸透させる化粧水などを浸み込ませておくための布部が設けられている。そして、取り付け部に電極を取り付けた状態で、顔面をマスク本体部で覆い、さらに布部を顔面に当接させる。この状態で、電気信号出力装置から出力された電気信号が、電極を介して顔面に印加される。また、布部に浸み込ませておいたジェルにより導電効率が向上し、また化粧水により美容効果が向上する。
また、布部に浸み込んだ液体がマスク本体部に浸透してしまうと、洗濯や交換などの作業負担が増大してしまうという問題がある。
本発明は、電気信号出力装置から出力された電気信号を顔面に印加するための顔面マスクに取り付けられる顔面マスク用電極であって、前記電気信号を印加するための電極端子と、前記電極端子に設けられて、前記顔面に当接される当接部と、前記電極端子に設けられて、前記当接部と前記顔面マスクとの間に設けられる中間部とを備え、前記当接部は、液体を含有可能な湿潤部材からなり、前記中間部は、前記当接部に含有された液体を前記顔面マスク側に透過させない透過防止部材からなることを特徴とする。
そのため、顔面とマスク本体部とをフィットさせることができ、美容や治療効果を向上させることができる。
以下、本発明の第1の実施形態における顔面マスク装置について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態としての顔面マスク装置を示したものである。
顔面マスク装置1は、電気信号を生成して出力する出力装置(電気信号出力装置)3と、この出力装置3から出力された電気信号を顔面に印加するための顔面マスク2と、出力装置3と顔面マスク2とを接続する電極4とを備えている。
また、出力本体部7の天面には、電極4を接続するための接続部12が設けられている。
マスク本体部13は、その幅方向Wに連結された一対の本体半部13a,13bを備えている。本体半部13a,13bは、略直角三角形状をなしており、互いの底辺部分が縫い合わされている。この縫い合わされた部分が連結線Rとなり、この連結線Rは、幅方向Wの中心に配され、かつ、高さ方向に延びる中心線C上に配置されている。
本体半部13a,13bには、連結線Rを挟んで左右対称に、両目用開口部17がそれぞれ形成されている。また、連結線R上には、三角形状の鼻用開口部18と、楕円形状の口用開口部19とが形成されている。
なお、「顔面神経上」とは、顔面神経近傍も含むものである。また、図3は、説明の便宜のため、取り付け孔22の位置を簡易的に示すものであって、実際の取り付け孔22の位置や個数などは適宜決められるものである。
そして、発明者は、研究の結果、以下の結論を得た。
1)上記1から5の発生部位は、顔面神経上であること。
2)電界又は電流を印加する部位として、顔面神経上に設定すると効果が高いこと。
これらの結果に基づき、取り付け孔22を、顔面神経上に配される位置に予め位置決めしている。
また、それぞれの取り付け孔22の近傍には、左右対称に配置された一対の取り付け孔22同士で、同一のアルファベット(識別手段)が付されている。すなわち、図1のアルファベット「A」に対応する左右一対の取り付け孔22aは、連結線Rを挟んで線対称の位置に配されている。これにより、各取り付け孔22のどれがペアになっているかを使用者に知らしめることができる。
図2は、本体半部13a,13bを折り畳んだ状態を示す平面図である。なお、図2においては、取り付け孔22の記載を省略している。
連結線Rのうち、鼻から口にかけて配される部分は、側面視してマスク本体部13の表面側(前方側)に向けて弧状に形成されている。この弧状に形成された部分が、中央弧状部27となる。すなわち、中央弧状部27は、マスク本体部13の表面側に凸となっている。
これにより、本体半部13a,13bを折り畳むと、それら裏面の全面が密着して平坦となり、一方、本体半部13a,13bを互いに展開すると、マスク本体部13が、連結線Rを中心として、表面側に山状に盛り上がり立体的に配されるようになっている。
また、固定部14の先端部には、それぞれ面ファスナ30が設けられている。すなわち、マスク本体部13を顔面にあてがった状態で、固定部14を後方に引っ張りながら、それぞれ頭の横から後部に巻きつけるようにして延ばし、固定部14の互いの面ファスナ30を係合させることにより、マスク本体部13が後方に引っ張られた(引き付けられた)状態で顔面マスク2が顔面に固定されるようになっている。
すなわち、連結線Rの上端から下方に45mmの位置bから中央部aまでの長さ寸法が、303mmに設定され、中央部aから固定部14の先端までの長さ寸法が67mmに設定されている。また、連結線Rの上端と固定部14の上端との差分は、17mmに設定され、固定部14の上端及び下端から中央部aまでの長さ寸法は、それぞれ28mmに設定されている。また、連結線Rの上端から鼻用開口部18の下端までの長さ寸法は、136mmに設定されている。さらに、中央弧状部27の半径寸法は、150mmに設定され、連結弧状部28の半径寸法は、310mmに設定されている。
コネクタ34は、接続部12に着脱可能に接続されるようになっている。
また、印加部35は、図4に示すように、ホック式の電極端子38と、ケーブル32に接続されて電極端子38を着脱可能に支持する支持部40とを備えている。
電極端子38は、円柱状に延ばされた端子本体部41と、この端子本体部41の一端に設けられた球状部42と、端子本体部41の他端に設けられた円形の板状部43とを備えている。
また、板状部43の他方の主面には、円形板状の当接部50が設けられている。当接部50は、例えば綿やウレタンなどのように液体を含有することができる湿潤部材からなっている。また、当接部50は、サイズや形状、材質などの異なるものが複数種類用意されており、適宜交換可能に板状部43に取り付けられるようになっている。
また、支持部40には、球状部42が着脱可能に嵌合される球状凹部(嵌合電極部)46が設けられている。
まず、美容・治療などを行う部位に合わせて、上述のようにして、所定の取り付け孔22に印加部35を取り付ける。これにより、図5に示すように、当接部50がマスク本体部13の裏面側に配された状態で固定される。
そして、必要に応じて、導電性を高めるジェルや、顔面に浸透させる化粧水などを当接部50に浸み込ませる。当接部50は、湿潤部材からなることから、それら液体を含有することになる。
この状態で、操作部9を操作して、出力装置3から電気信号を出力する。すると、その電気信号は、電極4を介して、顔面に印加される。
これにより、顔面の美容・治療が行われる。
なお、美容・治療を行う部位が異なる場合には、マスク本体部13から電極4を取り外して、他の取り付け孔22に電極4を取り付ける。そして、上記と同様にして、顔面の美容・治療が行われる。
また、使用者は、マスク本体部13に電極4を取り付けるとき、取り付け孔22の近傍に付されたアルファベットを目視するだけで、ペアとなる取り付け孔22を容易に知ることができる。
これにより、マスク本体部13が迅速かつ適切に顔面に固定される。
また、顔面マスク2を顔面に固定するとき、マスク本体部13を顔面にあてがった状態で固定部14を後方に引っ張ると、固定部14の引っ張り張力が、連結線Rの全長にわたって均一にかけられる。そのため、マスク本体部13の裏面の全面が顔面にぴったりとフィットする。
また、取り付け孔22にはアルファベットが付されていることから、ペアとなる取り付け孔22を使用者に容易に知らしめることができ、迅速かつ適切に電極4を取り付け孔22に取り付けることができる。
さらに、マスク本体部13を顔面にあてがった状態で固定部14を後方に引っ張ると、固定部14の引っ張り張力が、連結線Rの全長にわたって均一にかけられることから、マスク本体部13の裏面の全面を顔面にぴったりとフィットさせることができる。
また、球状部42と球状凹部46とを嵌合させることにより、所望の取り付け孔22に電極端子38を確実に取り付けることができるだけでなく、電極端子38を容易に取り外すことができ、電極4の付け替えを迅速に行うことができる。
また、中間部47の貫通孔48の径寸法r2が、取り付け孔22の径寸法r1よりも小さくなっていることから、貫通孔48から液体がわずかに漏れ出ても、その漏れ出た液体がマスク本体部13に浸透することを防止することができる。
また、中間部47の両主面のうち、マスク本体部13及び球状部42側に配される一方の主面に、取り付け孔22よりも小さな湿潤部材を設けてもよい。すなわち、マスク本体部13の裏面と中間部47の一方の主面との間に湿潤部材を設けることにより、貫通孔48から漏れ出た液体を吸収することができ、マスク本体部13への液体の浸透を確実に防止することができる。また、この湿潤部材を、取り付け孔22内又は貫通孔48内に設けてもよい。
なお、本発明の技術範囲は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
2 顔面マスク
3 出力装置(電気信号出力装置)
4 電極
13 マスク本体部
13a,13b 本体半部
14 固定部
22 取り付け孔(取り付け部)
38 電極端子
46 球状凹部(嵌合電極部)
47 中間部
48 貫通孔
50 当接部
C 中心線
R 連結線
Claims (5)
- 電気信号出力装置から出力された電気信号を顔面に印加するための顔面マスクに取り付けられる顔面マスク用電極であって、
前記電気信号を印加するための電極端子と、
前記電極端子に設けられて、前記顔面に当接される当接部と、
前記電極端子に設けられて、前記当接部と前記顔面マスクとの間に設けられる中間部とを備え、
前記当接部は、
液体を含有可能な湿潤部材からなり、
前記中間部は、
前記当接部に含有された液体を前記顔面マスク側に透過させない透過防止部材からなることを特徴とする顔面マスク用電極。 - 前記電極端子が柱状に形成され、
前記電極端子の一端が、前記顔面マスクに形成された取り付け孔を通されて、前記電気信号出力部に接続された嵌合電極部に前記顔面マスクの表面側で嵌合されるようになっており、
前記当接部が、前記電極端子の他端に設けられ、
前記電極端子が、前記中間部に形成された貫通孔を通されていることを特徴とする請求項1に記載の顔面マスク用電極。 - 前記貫通孔の径寸法が、前記取り付け孔の径寸法よりも小さくなっていることを特徴とする請求項2に記載の顔面マスク用電極。
- 請求項1から3のいずれか一項に記載の顔面マスク用電極と、
前記顔面マスクとを備え、
前記顔面マスクは、
前記顔面を覆うマスク本体部と、
前記マスク本体部に設けられ、前記電極端子が取り付けられる取り付け部とを備え、
前記取り付け部は、
前記マスク本体部が前記顔面を覆った状態で、前記顔面の神経上に配される位置にあらかじめ複数配置されていることを特徴とする顔面マスク装置。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載の顔面マスク用電極と、
前記顔面マスクとを備え、
前記顔面マスクは、
前記顔面を覆うマスク本体部と、
前記マスク本体部に設けられ、前記電極端子が取り付けられる取り付け部とを備え、
前記マスク本体部は、
前記マスク本体部の幅方向に互いに連結された一対の本体半部を備え、
前記一対の本体半部が互いに連結された連結線が、前記マスク本体部の幅方向の中心に設定され、
前記連結線の少なくとも一部が、前記マスク本体部の表面側に向けて弧状に形成されていることを特徴とする顔面マスク装置。
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