JP2009017192A - アンテナ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】取り付けられる装置本体の設計の負担を軽減しつつ、構造の複雑化や大型化を抑制することが可能なアンテナ装置を提供する。
【解決手段】基幹筒状部材1に設けられたヒンジ軸孔1aによって、線状アンテナ本体部(図外)に固着されたヒンジ片(図外)を回動可能に軸支する。基幹筒状部材1と導電性底栓4とを同心に対向せしめて、両者の間に基板2を取り付けて支持する。上記基板2にリアクタンス素子2aとキャパシタンス素子2bとを実装し、並列に接続してインピーダンス整合回路11を構成する。上記インピーダンス整合回路11は、基幹筒状部材1と導電性底栓4との間に接続され、該導電性底栓4は高周波回路に出力端(図外)に接続される。このインピーダンス整合回路11の作用によって、UHF帯とVHF帯とに跨がるデュアル特性が得られる。
【選択図】図2
【解決手段】基幹筒状部材1に設けられたヒンジ軸孔1aによって、線状アンテナ本体部(図外)に固着されたヒンジ片(図外)を回動可能に軸支する。基幹筒状部材1と導電性底栓4とを同心に対向せしめて、両者の間に基板2を取り付けて支持する。上記基板2にリアクタンス素子2aとキャパシタンス素子2bとを実装し、並列に接続してインピーダンス整合回路11を構成する。上記インピーダンス整合回路11は、基幹筒状部材1と導電性底栓4との間に接続され、該導電性底栓4は高周波回路に出力端(図外)に接続される。このインピーダンス整合回路11の作用によって、UHF帯とVHF帯とに跨がるデュアル特性が得られる。
【選択図】図2
Description
本発明は、携帯電話機等の携帯情報端末やパーソナルコンピュータ等の電子情報端末に用いられるアンテナ装置に関するものである。
例えば携帯電話機は、通話機能のみならず、技術の発達と共にメールやインターネット等の通信機能が付加されている。そして、その便利さや手軽さ等のため、携帯電話機は世界的に急速に普及している。
そのような携帯電話機の普及に伴い、通話機能や通信機能以外の様々な機能を有する携帯電話機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1には、ラジオ放送又はテレビ放送を受信する機能を備える携帯電話機が開示されている。
ところで、近年、地上波のUHF帯を使用して開始された地上デジタル放送が開始され、携帯情報端末で受信してもきれいな映像で視聴できるようになっている。このようにテレビ放送がデジタルに移行すると共に、ラジオ放送でも高品質音声及び各種のデータ放送を可能にする地上デジタルラジオ放送(地上デジタル音声放送)も開始される予定である。地上デジタルラジオ放送が本格的に開始されると、ユーザは携帯情報端末で視聴したいと希望することが予想され、更には、地上デジタル放送の視聴と地上デジタルラジオ放送の視聴を1つの携帯情報端末で行いたいというユーザの要望も予想される。
ここで、携帯情報端末や電子情報端末の小型化というユーザの要望がある。そのため、実装密度を高めるための種々の技術が開発されている。その一方で、アンテナ装置の改良によって携帯情報端末等の小型化の対応に寄与することができれば、携帯情報端末等の本体の設計の負担軽減につながる。その際に、アンテナ装置の構造複雑化や大型化を抑制するのが好ましい。
本発明は、以上のような技術的課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、取り付けられる装置本体の設計の負担を軽減しつつ、構造の複雑化や大型化を抑制することが可能なアンテナ装置を提供することにある。
かかる目的のもと、本発明が適用されるアンテナ装置は、線状アンテナを備え、無線機の筐体壁を貫通して設置された筒状ホルダに対して導電性のスリーブを摺動可能に嵌合するアンテナ装置において、前記スリーブの中に収納された基板と、前記線状アンテナの入力端と前記無線機が有する高周波回路の出力端との間に介挿接続され、前記基板に実装されたリアクタンス素子及びキャパシタンス素子で構成されるインピーダンス整合回路と、前記基板が収納される前記スリーブの中の空間を充填する電気絶縁性充填剤と、を含むものである。
ここで、前記線状アンテナの基端部を屈折可能に軸支する筒状部材を更に含み、前記筒状部材の一部が前記スリーブの中に位置し、前記筒状部材と前記スリーブとの間に前記電気絶縁性充填剤が充填され、充填された当該電気絶縁性充填剤により当該筒状部材と当該スリーブとが一体に固着されていることを特徴とすることができる。
また、前記線状アンテナから遠い前記スリーブの端部で当該スリーブの中の空間と当該スリーブの外部とを仕切る導電性の底栓を更に含むことを特徴とすることができる。
また、前記電気絶縁性充填剤は、前記線状アンテナの使用状態で、当該線状アンテナに近い前記スリーブの端部で露出していることを特徴とすることができる。
請求項1によれば、本発明を適用しない場合に比べて、取り付けられる装置本体の設計の負担を軽減しつつ、構造の複雑化や大型化を抑制することが可能になる。
請求項2によれば、本発明を適用しない場合に比べて、基板を収容するスリーブの外径を大きくすることができ、基板の収納スペースを確保することが可能になる。また、筒状部材がスリーブの中に位置し、両者間に電気絶縁性充填剤が充填されるので、電気絶縁性充填剤による固着強度を向上させることが可能になる。
請求項3によれば、本発明を適用しない場合に比べて、電気絶縁性充填剤をスリーブ内に充填する作業を容易に行うことが可能になる。
請求項4によれば、本発明を適用しない場合に比べて、基板を収容するスリーブの外径を大きくすることができ、基板の収納スペースを確保することが可能になる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
〔第1の実施の形態〕
図1は、第1の実施の形態に係るアンテナ装置A1を説明する断面図である。
図1に示すように、アンテナ装置A1は、図示しない無線機の樹脂製筐体壁6を貫通して設置された筒状ホルダ7と、筒状ホルダ7に対して摺動可能に嵌合されたユニット部Uと、ユニット部Uに軸支される線状アンテナ本体部8と、を備えている。なお、このユニット部Uは、小型軽量のアッセンブリ部材として構成されており、市場流通における1個の単位商品たり得る。
〔第1の実施の形態〕
図1は、第1の実施の形態に係るアンテナ装置A1を説明する断面図である。
図1に示すように、アンテナ装置A1は、図示しない無線機の樹脂製筐体壁6を貫通して設置された筒状ホルダ7と、筒状ホルダ7に対して摺動可能に嵌合されたユニット部Uと、ユニット部Uに軸支される線状アンテナ本体部8と、を備えている。なお、このユニット部Uは、小型軽量のアッセンブリ部材として構成されており、市場流通における1個の単位商品たり得る。
筒状ホルダ7の上端はフランジ形状であり、下端側の外周面には雄ねじが形成されている。そして、筒状ホルダ7及びナット7aが相互に螺合することで筐体壁6を挟み込む形になり、筒状ホルダ7が筐体壁6に固定される。
この筒状ホルダ7は、軸方向中間部に内部空間を有し、この内部空間には、ユニット部Uの外周面に当接するように摩擦スプリング7bが装着されている。このため、ユニット部Uが筒状ホルダ7に対して相対移動(上下方向への移動)をする際には、ユニット部Uと摩擦スプリング7bとの係合により摺動抵抗が与えられる。
線状アンテナ本体部8は、基端にヒンジ片8aが固着されている。そして、線状アンテナ本体部8のヒンジ片8aが、ヒンジ軸8bによって回動可能に軸支されている。線状アンテナ本体部8は、テレスコピックに伸縮可能である。また、ここにいう線状アンテナには、例えばモノポールアンテナやダイポールアンテナのようなロッドタイプのアンテナ等が含まれる。
また、ユニット部Uの一部を構成する基幹筒状部材1の中には、保持ロッド9が摺動自在に収納されている。この保持ロッド9は、保持スプリング10によって図1の上方へ付勢されてヒンジ片8aに押し付けられている。このため、線状アンテナ本体部8は、保持ロッド9及び保持スプリング10によって、傾動可能に支持される。付言すると、線状アンテナ本体部8は、保持ロッド9及び保持スプリング10を収容するために筒状に形成されている。
また、ユニット部Uの一部を構成する底栓4は、フランジを有する。この底栓4のフランジは、ユニット部Uが筒状ホルダ7との相対移動して引き上げられると、筒状ホルダ7の下端部に当接し、これにより、ユニット部Uが筒状ホルダ7から抜けることが防止される。
図2は、ユニット部Uの断面図である。
図2に示すように、ユニット部Uは、線状アンテナ本体部8(図1参照)を軸支するためのヒンジ軸孔1aを一端に有する基幹筒状部材1と、基幹筒状部材1と離間して配設される導電性のスリーブ3と、スリーブ3と接触して配設される導電性の底栓4と、基幹筒状部材1及び底栓4に保持される基板2と、を備えている。底栓4には、予めリング溝4aが形成されている。スリーブ3は、底栓4のリング溝4aを利用してカシメられる。
図2に示すように、ユニット部Uは、線状アンテナ本体部8(図1参照)を軸支するためのヒンジ軸孔1aを一端に有する基幹筒状部材1と、基幹筒状部材1と離間して配設される導電性のスリーブ3と、スリーブ3と接触して配設される導電性の底栓4と、基幹筒状部材1及び底栓4に保持される基板2と、を備えている。底栓4には、予めリング溝4aが形成されている。スリーブ3は、底栓4のリング溝4aを利用してカシメられる。
スリーブ3の内部空間は電気絶縁性充填剤5で充填されている。スリーブ3の内部空間を電気絶縁性充填剤5で充填することで、ユニット部Uが完成する。すなわち、電気絶縁性充填剤5は、単に電気絶縁を行うためのものではなく、固化することで基幹筒状部材1、基板2、スリーブ3及び底栓4を一体化し、かつ、ユニット部Uに外力が加わったときには、その外力を他の部材と共に受ける構造物として機能する。このため、ユニット部Uの構成が簡略化され、また、部品点数を少なくすることができる。
また、ユニット部Uは、線状アンテナ本体部8に近いスリーブ3の端部側で電気絶縁性充填剤5が露出する露出部5aを有する。言い換えると、基板2よりも線状アンテナ本体部8に近い位置に露出部5aを有する。このため、ユニット部Uの組立時の作業性が良い。なお、この露出部5aにより、線状アンテナ本体部8とスリーブ3とが基板2を介してのみ電気的に接続される。
また、ユニット部Uでは、線状アンテナ本体部8から遠いスリーブ3の端部側でスリーブ3の中の空間とスリーブ3の外部とを底栓4で仕切っている。このため、スリーブ3の内部空間と外部とが、線状アンテナ本体部8に近いスリーブ3の端部側で連通しているだけである。したがって、電気絶縁性充填剤5の充填作業を容易に行うことができる。
基幹筒状部材1の一部がスリーブ3の中に入り込んでいる。そして、基幹筒状部材1の外周面とスリーブ3の内周面との間には、電気絶縁性充填剤5が充填され、これにより、基幹筒状部材1とスリーブ3とが一体に固着されている。このため、基幹筒状部材1とスリーブ3とがより強固に固着される。また、基板2を内蔵するユニット部Uの大型化を抑制しつつ、基板2を収容するスリーブ3の内径を大きくすることができる。
基板2は、細長い長方形であり、その幅寸法(紙面垂直方向の寸法)は、スリーブ3の内径寸法よりも幅狭に設定されている。そして、基板2には、リアクタンス素子(L)2a及びキャパシタンス素子(C)2bが並列に接続して実装され、これによりインピーダンス整合回路11を構成している。なお、本実施の形態では固形の基板2を用いているが、代わりにフレキシブル基板を用いることも考えられる。
図3は、図2に示すユニット部Uの主要構成部分を説明する断面図であり、(a)は分解した状態、(b)は半ば組み立てた状態を示す。
図3の(a)に示す基幹筒状部材1、基板2、スリーブ3及び底栓4の組み立ては、次のように行う。すなわち、基板2の一端部を基幹筒状部材1の基板支持孔1bに差し込むと共に、基板2の他端部を底栓4の基板支持孔4bに差し込む。これにより、基板2の両端が支持される。そして、図3の(b)に示すように、スリーブ3を基幹筒状部材1にヒンジ軸孔1aの側から挿入し、二点鎖線で示す位置で底栓4に嵌め合わせた後に、リング溝4aの位置でカシメを行う。このようにして、基板2がスリーブ3に覆われるように組み付けられる。なお、スリーブ3の内径は、基幹筒状部材1の外形よりも大きく形成されている。
図3の(a)に示す基幹筒状部材1、基板2、スリーブ3及び底栓4の組み立ては、次のように行う。すなわち、基板2の一端部を基幹筒状部材1の基板支持孔1bに差し込むと共に、基板2の他端部を底栓4の基板支持孔4bに差し込む。これにより、基板2の両端が支持される。そして、図3の(b)に示すように、スリーブ3を基幹筒状部材1にヒンジ軸孔1aの側から挿入し、二点鎖線で示す位置で底栓4に嵌め合わせた後に、リング溝4aの位置でカシメを行う。このようにして、基板2がスリーブ3に覆われるように組み付けられる。なお、スリーブ3の内径は、基幹筒状部材1の外形よりも大きく形成されている。
スリーブ3によって囲まれた区域の中に、基幹筒状部材1の一部と、底栓4の大半と、基板2及びリアクタンス素子2a並びにキャパシタンス素子2bとによって構成されたインピーダンス整合回路11の全体と、が位置している。そして、その隙間に電気絶縁性充填剤5を注入して固化させる。
これによって、図2に示すように、構成部材の全体が機械的に一体化させて強固になる。また、繊細な電子部品であるインピーダンス整合回路11が、外部障害物の衝突に対しても雨水や塵埃の浸入に対しても完全に保護されるようになる。更には、前記の基幹筒状部材1と導電性のスリーブ3とが、電気絶縁性充填剤5によって電気的に絶縁され、インピーダンス整合回路11の入力端と出力端とのショートが防止される。
電気絶縁性充填剤5の作用について更に説明する。底栓4は、無線機筺体に対して支持される部材である。一方、基幹筒状部材1は、線状アンテナを支持する部材である。したがって、底栓4と基幹筒状部材1とを接続している基板2は、線状アンテナ本体部8を支持する役目を受け持たねばならない。そして、線状アンテナ本体部8の自重や慣性力を支持するには、通常の基板でも強度不足であり、破損の虞れがある。
さらに、基板2が変形してスリーブ3と基幹筒状部材1とが接触すると、インピーダンス整合回路11が短絡する。
こうした観点から、電気絶縁性充填剤5で隙間を埋めることは、機械的な補強の面でも、電気的な絶縁の面でも重要である。しかも、上述のように電気絶縁性充填剤5を注入して固化させる作業は、工業的生産に適している。
さらに、基板2が変形してスリーブ3と基幹筒状部材1とが接触すると、インピーダンス整合回路11が短絡する。
こうした観点から、電気絶縁性充填剤5で隙間を埋めることは、機械的な補強の面でも、電気的な絶縁の面でも重要である。しかも、上述のように電気絶縁性充填剤5を注入して固化させる作業は、工業的生産に適している。
また、基板2に搭載されてインピーダンス整合回路11を形成している電子部品は耐水性が少なく、外力に対して脆弱である。こうした観点からも、電気絶縁性充填剤5で基板2周辺をインサート成形することは有効である。
ここで、図1に示すように、基幹筒状部材1の中に保持ロッド9が摺動自在に収納され、保持スプリング10によって線状アンテナ本体部8の先端の方向へ付勢されてヒンジ軸8bに押し付けられている。これにより、線状アンテナ本体部8に固着されたヒンジ片8aの回動に抵抗が与えられ、線状アンテナ本体部8の傾斜角が保持される。本実施の形態では、従来一般にボール部材が用いられていた箇所に保持ロッド9を用いているので、ヒンジ片8aに与える摩擦抵抗が安定する。
また、図1に示すように、高周波回路12の出力端12aがナット7aに接続される。このナット7aは、筒状ホルダ7及び摩擦スプリング7bを介してスリーブ3に導通されている。このスリーブ3は、図2を参照して説明したように、インピーダンス整合回路11を経て基幹筒状部材1に導通されている。
このようにして、高周波回路12の出力端12aと線状アンテナ本体部8の基端部とがインピーダンス整合回路11を直列に介して接続導通され、UHF帯とVHF帯とに跨がるデュアル特性が得られる。
このようにして、高周波回路12の出力端12aと線状アンテナ本体部8の基端部とがインピーダンス整合回路11を直列に介して接続導通され、UHF帯とVHF帯とに跨がるデュアル特性が得られる。
本実施の形態においては、線状アンテナ本体部8をテレスコピックに伸縮させることができ、伸長した線状アンテナ本体部8をヒンジ軸8bの周りに回動させて所望の角度に傾斜させること、及びその傾斜角度を保持することもでき、線状アンテナ本体部8を収縮させて筺体壁6内へ収納することもできる。しかも、UHF帯とVHF帯とに跨がるデュアル特性が得られ、その上、アンテナ装置全体として小型軽量であり、しかも耐震性、防水性、防塵性を有している。
このように構成された本実施の形態は、次のように構成されているということができる。すなわち、無線機の筺体壁6を貫通して設置された筒状ホルダ7に対して導電性のスリーブ3を摺動可能に嵌合し、スリーブ3に対して、線状アンテナ本体部8の基端部を屈折回動可能に軸支してなるアンテナ装置A1において、スリーブ3の中にインピーダンス整合回路11を収納し、無線機の高周波回路12の出力端12aと線状アンテナ本体部8の入力端との間に、インピーダンス整合回路11を介挿接続している。
また、インピーダンス整合回路11は、固形の基板2もしくはフレキシブル基板に、リアクタンス素子2a及びキャパシタンス素子2bを実装して成るものである。
また、線状アンテナ本体部8の基端部に設けた基幹筒状部材1と、導電性のスリーブ3に取り付けた導電性の底栓4とによって、基板2の両端部付近が支持されるとともに、基板2に、インピーダンス整合回路11を構成するリアクタンス素子2a及びキャパシタンス素子2bが実装されている。そして、スリーブ3が底栓4に対して嵌め合わされて機械的にも電気的にも接続され、かつ、スリーブ3は、基幹筒状部材1に対して電気的に絶縁されている。
また、インピーダンス整合回路11を構成するリアクタンス素子2a及びキャパシタンス素子2bが実装されている基板2と、導電性のスリーブ3とによって囲まれている空間の少なくとも一部分が、電気絶縁性充填剤5で満たされている。
また、線状アンテナ本体部8の基端部に設けた基幹筒状部材1と、導電性のスリーブ3に取り付けた導電性の底栓4とによって、基板2の両端部付近が支持されるとともに、基板2に、インピーダンス整合回路11を構成するリアクタンス素子2a及びキャパシタンス素子2bが実装されている。そして、スリーブ3が底栓4に対して嵌め合わされて機械的にも電気的にも接続され、かつ、スリーブ3は、基幹筒状部材1に対して電気的に絶縁されている。
また、インピーダンス整合回路11を構成するリアクタンス素子2a及びキャパシタンス素子2bが実装されている基板2と、導電性のスリーブ3とによって囲まれている空間の少なくとも一部分が、電気絶縁性充填剤5で満たされている。
〔第2の実施の形態〕
図4は、第2の実施の形態に係るアンテナ装置A2を説明する断面図である。なお、本実施の形態では、第1の実施の形態と同じ構成部品については同じ符号を用い、その説明を省略することがある。すなわち、図4に図示されている線状アンテナ本体部8、ヒンジ軸8b、基幹筒状部材1、保持ロッド9、筺体壁6、筒状ホルダ7及び摩擦スプリング7bは、図1に図示の部材と同一ないし類似のものである。
図4に示す筒状ホルダ7は、第1の実施形態と同様、高周波回路12の出力端12aに接続導通されている。また、保持ロッド9は、図示しない保持スプリング(図1の符号10に相当する部材)によって、線状アンテナ本体部8の先端の方向へ付勢され、ヒンジ片8aに押し付けられている。
図4は、第2の実施の形態に係るアンテナ装置A2を説明する断面図である。なお、本実施の形態では、第1の実施の形態と同じ構成部品については同じ符号を用い、その説明を省略することがある。すなわち、図4に図示されている線状アンテナ本体部8、ヒンジ軸8b、基幹筒状部材1、保持ロッド9、筺体壁6、筒状ホルダ7及び摩擦スプリング7bは、図1に図示の部材と同一ないし類似のものである。
図4に示す筒状ホルダ7は、第1の実施形態と同様、高周波回路12の出力端12aに接続導通されている。また、保持ロッド9は、図示しない保持スプリング(図1の符号10に相当する部材)によって、線状アンテナ本体部8の先端の方向へ付勢され、ヒンジ片8aに押し付けられている。
線状アンテナ本体部8の基端部に、中空部材としての電気絶縁性中空部材8dが装着されている。そして、電気絶縁性中空部材8dの基端側(図において下端)にヒンジ片8aが固着され、ヒンジ軸8bによって基幹筒状部材1に軸支されている。
電気絶縁性中空部材8dの中にはインピーダンス整合回路11が収納されている。このインピーダンス整合回路11は、図1に図示のインピーダンス整合回路11と同様であり、リアクタンス素子(L)とキャパシタンス素子(C)とが並列に接続されて成る電気回路である。
電気絶縁性中空部材8dの中にはインピーダンス整合回路11が収納されている。このインピーダンス整合回路11は、図1に図示のインピーダンス整合回路11と同様であり、リアクタンス素子(L)とキャパシタンス素子(C)とが並列に接続されて成る電気回路である。
金属製のヒンジ片8aの上端部を円筒状に延伸せしめて保護筒Sを形成し、電気絶縁性中空部材8dに被せてある。これにより、線状アンテナ本体部8の支持部が機械的に補強されてベンディングに耐え、外部障害物の衝突を防護する。保護筒Sは、線状アンテナ本体部8に近い電気絶縁性中空部材8dの端部を覆っておらず、電気絶縁性中空部材8dが外部に露出する露出部8daが位置している。なお、線状アンテナ本体部8を収縮させて筒状ホルダ7の中へ収納するために、保護筒Sの外径寸法を基幹筒状部材1の外径寸法と略同一にすることが望ましい。
このように構成された本実施の形態は、次のように構成されているということができる。すなわち、無線機の筺体壁6を貫通して設置された筒状ホルダ7に対して導電性のスリーブ3を摺動可能に嵌合し、スリーブ3に対して、線状アンテナ本体部8の基端部を屈折回動可能に軸支してなるアンテナ装置A2において、線状アンテナ本体部8と軸支点との間を、電気絶縁性中空部材8dによって機械的に接続支持するとともに、電気絶縁性中空部材8dの中にインピーダンス整合回路11を収納し、無線機の高周波回路12の出力端12aと線状アンテナ本体部8の入力端との間に、インピーダンス整合回路11を介挿接続している。
〔第3の実施の形態〕
図5は、第3の実施の形態に係るアンテナ装置A3を説明する断面図であり、図6は、図5の矢印VIから見たアンテナ装置A3の外観図である。
ここで、本実施の形態では、無線機の高周波回路12の出力端12aと線状アンテナ本体部8の入力端との間にインピーダンス整合回路11(図1又は図4参照)を介挿接続するという大原則に関しては、第1及び第2の実施形態と同様であるが、アンテナ装置A1,A2を使用状態と収納状態との間で変化させる様式が異なっている。
図5は、第3の実施の形態に係るアンテナ装置A3を説明する断面図であり、図6は、図5の矢印VIから見たアンテナ装置A3の外観図である。
ここで、本実施の形態では、無線機の高周波回路12の出力端12aと線状アンテナ本体部8の入力端との間にインピーダンス整合回路11(図1又は図4参照)を介挿接続するという大原則に関しては、第1及び第2の実施形態と同様であるが、アンテナ装置A1,A2を使用状態と収納状態との間で変化させる様式が異なっている。
本実施の形態が第1及び第2の実施の形態と異なる事項について具体的に説明する。
すなわち、第1及び第2の実施形態が線状アンテナを必須の構成要件としたのに比して、本実施の形態はアンテナエレメントを必須の構成要件とする。線状アンテナの定義は既に説明したとおりであるが、本実施の形態におけるアンテナエレメントとは、線状アンテナよりも広い概念であって、ヘリカルアンテナも含み、全体的な輪郭形状が細長いアンテナを総称する意をいう。
すなわち、第1及び第2の実施形態が線状アンテナを必須の構成要件としたのに比して、本実施の形態はアンテナエレメントを必須の構成要件とする。線状アンテナの定義は既に説明したとおりであるが、本実施の形態におけるアンテナエレメントとは、線状アンテナよりも広い概念であって、ヘリカルアンテナも含み、全体的な輪郭形状が細長いアンテナを総称する意をいう。
また、第1及び第2の実施形態は、線状アンテナをヒンジ軸の周りに回動させて傾斜角を変化させる機能を有し、休止時には線状アンテナを無線機筺体内へ収納し使用時には無線機筺体外へ引き出し得る構造であるのに対し、本実施の形態は、休止時にもアンテナエレメントを無線機筺体内へ収納することなく無線機筺体外で傾倒させて邪魔にならないようにする。
図5及び図6に示すように、アンテナエレメント13は、ヒンジ片8aに取り付けられ、ヒンジ軸8bによって回動可能に支持されるとともに、アンテナカバー14で覆われている。一方、筒状ホルダ7は、無線機の筺体壁6に設置され、ボルトナット20によって固定されている。筒状ホルダ7の中に、回転軸15が中心線周りの回転可能に支承されている。
回転軸15は、その上端部に切割溝15aが形成されている。この切割溝15aにヒンジ片8aが嵌め合わされるとともに、ヒンジ軸8bによって回動可能に軸着されている。より具体的に説明すると、筒状ホルダ7の上端部に有底圧入シリンダ18が圧入固定されていて、有底圧入シリンダ18の中に抜止シリンダ16が嵌着されている。回転軸15はこのようにして回転可能に支持されている。
一方、回転軸15の下端部にも切割溝15bが形成されて可撓性を与えられるとともに、回転軸15の下端の両側にフックが形成されている。このフックが抜止シリンダ16の下端に係合して抜け止めされている。
有底圧入シリンダ18の底部に基板保持孔18aが形成され、この基板保持孔18aに、リアクタンス素子2a及びキャパシタンス素子2bを実装された基板2が取り付けられている。リアクタンス素子2a及びキャパシタンス素子2bは、インピーダンス整合回路11を構成している。このインピーダンス整合回路11は、アンテナエレメント13の入力端と高周波回路12の出力端12aとの間に介挿接続されている。
有底圧入シリンダ18の底部に基板保持孔18aが形成され、この基板保持孔18aに、リアクタンス素子2a及びキャパシタンス素子2bを実装された基板2が取り付けられている。リアクタンス素子2a及びキャパシタンス素子2bは、インピーダンス整合回路11を構成している。このインピーダンス整合回路11は、アンテナエレメント13の入力端と高周波回路12の出力端12aとの間に介挿接続されている。
ここで、第1及び第2の実施形態では、基板2が線状アンテナ本体部8を支持する構造のため、補強のために電気絶縁性充填剤5でインサート成形しているが、本実施の形態では、基板2は機械的な支持の役目を分担することなく、有底圧入シリンダ18で保持されているだけであるので、必ずしも電気絶縁性充填剤5の中に封入しなくても良い。
このように構成された本実施の形態は、次のように構成されているということができる。すなわち、無線機の筺体壁6を貫通して設置された筒状ホルダ7に対し、有底圧入シリンダ18を嵌合して固定し、有底圧入シリンダ18によって、回転軸15を回転可能に支持するとともに、該回転軸15によりアンテナエレメント13の基端付近を屈折回動可能に軸支してなるアンテナ装置A3であって、有底圧入シリンダ18の底部に対して、インピーダンス整合回路11を形成した基板2を取り付け、無線機の高周波回路12の出力端12aとアンテナエレメント13の入力端との間に、インピーダンス整合回路11を介挿接続している。
1…基幹筒状部材、1a…ヒンジ軸孔、1b…基板支持孔、2…基板、2a…リアクタンス素子、2b…キャパシタンス素子、3…スリーブ、4…底栓、4a…リング溝、4b…基板支持孔、5…電気絶縁性充填剤、5a,8da…露出部、6…筺体壁、7…筒状ホルダ、7a…ナット、7b…摩擦スプリング、8…線状アンテナ本体部、8a…ヒンジ片、8b…ヒンジ軸、8d…電気絶縁性中空部材、9…保持ロッド、10…保持スプリング、11…インピーダンス整合回路、12…高周波回路、12a…出力端、13…アンテナエレメント、14…アンテナカバー、15…回転軸、16…抜止シリンダ、18…有底圧入シリンダ、18a…基板保持孔、20…ボルトナット、A1,A2,A3…アンテナ装置、S…保護筒
Claims (4)
- 線状アンテナを備え、無線機の筐体壁を貫通して設置された筒状ホルダに対して導電性のスリーブを摺動可能に嵌合するアンテナ装置において、
前記スリーブの中に収納された基板と、
前記線状アンテナの入力端と前記無線機が有する高周波回路の出力端との間に介挿接続され、前記基板に実装されたリアクタンス素子及びキャパシタンス素子で構成されるインピーダンス整合回路と、
前記基板が収納される前記スリーブの中の空間を充填する電気絶縁性充填剤と、
を含むアンテナ装置。 - 前記線状アンテナの基端部を屈折可能に軸支する筒状部材を更に含み、
前記筒状部材の一部が前記スリーブの中に位置し、
前記筒状部材と前記スリーブとの間に前記電気絶縁性充填剤が充填され、充填された当該電気絶縁性充填剤により当該筒状部材と当該スリーブとが一体に固着されていることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。 - 前記線状アンテナから遠い前記スリーブの端部で当該スリーブの中の空間と当該スリーブの外部とを仕切る導電性の底栓を更に含むことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
- 前記電気絶縁性充填剤は、前記線状アンテナの使用状態で、当該線状アンテナに近い前記スリーブの端部で露出していることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007176199A JP2009017192A (ja) | 2007-07-04 | 2007-07-04 | アンテナ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007176199A JP2009017192A (ja) | 2007-07-04 | 2007-07-04 | アンテナ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009017192A true JP2009017192A (ja) | 2009-01-22 |
Family
ID=40357538
Family Applications (1)
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JP2007176199A Pending JP2009017192A (ja) | 2007-07-04 | 2007-07-04 | アンテナ装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2009017192A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012156996A (ja) * | 2011-01-27 | 2012-08-16 | Ys Tech Co Ltd | アンテナ用連結具及びこれを備えるアンテナ組立体 |
-
2007
- 2007-07-04 JP JP2007176199A patent/JP2009017192A/ja active Pending
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