JP2009014828A - 液晶表示装置の製造方法およびそれによって得られる液晶表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】液晶表示装置における製造方法で、液晶表示面内にボールスペーサの配置を凹版印刷を行う場合、装置固有の印刷ズレが発生し、ボールスペーサを配置させたい箇所から周期的に外れてしまい、それがそのまま表示に不良として発生していた。
【解決手段】一対の基板6,7間に、ボールスペーサ11を介して液晶を封入した液晶表示装置の製造方法において、前記ボールスペーサ11を少なくとも一方の基板上に凹版印刷する工程を有し、かつ、前記ボールスペーサ11を不規則的に配置させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶表示装置の製造方法およびそれによって得られる液晶表示装置に関し、特に、凹版印刷によりボールスペーサを配置する液晶表示装置の製造方法およびそれによって得られる液晶表示装置に関する。
液晶表示装置は、一対の基板間に、液晶を封入し構成される。この一対の基板間には、その間隙を均一に保つ為にスペーサが配置される。このスペーサの種類は、乾式散布方法により表示面内にランダムに配置されるボールスペーサと、フォトリソグラフィ方法により表示面内に意図的に配置できる柱状スペーサとがある。
このボールスペーサは、その高弾力性の性質からセルギャップの均一性を保ち、表示特性の均一性を保つ点で優れている。しかし、乾式散布により配置されるボールスペーサは、ボールスペーサ自体が画素開口部にも配置されるため、ボールスペーサ自体とその周辺において光漏れを発生させる問題がある。そのため、乾式散布によるボールスペーサは、液晶表示装置の表示特性、主にコントラストを劣化させてしまう性質を有する。
一方、フォトリソグラフィ法により配置される柱状スペーサは、表示面内の遮光部にのみ選択的に配置させることによりコントラストを向上させるのに優れている。しかし、柱状スペーサは、柱状スペーサ自体の低弾力性である性質や、対向する基板との摩擦力があるなどの性質がある。これらの性質により、柱状スペーサは、基板間隔に凹凸を生じやすいので、液晶表示装置の表示不良を引き起こしやすい問題を有する。
一方、近年印刷法を用いてボールスペーサを意図的に遮光部に配置させる技術がある。この技術は、表示特性の均一性を保ちながら、かつコントラストを向上させる特徴がある。代表的なボールスペーサ印刷技術の例としては、インクジェット印刷方法が挙げられる。なお、ボールスペーサの印刷技術は、一般にボールスペーサを印刷用インクに混合させ、そのインクを対向基板に対してボールスペーサを配置させたい位置に印刷し、固着させる技術である。
次に、従来の液晶表示装置の液晶表示パネルを、図9(a)〜(c)により説明する。図9(a)は液晶表示パネルを正面から見た平面図で、図9(b)は図9(a)の液晶表示パネルをA方向(側面)から見た側面図で、図9(c)は図9(a)のI−I線における断面図である。
液晶表示パネル20は、図9(a)のように、液晶表示パネルの表示部5の周辺部に、信号線端子1および走査線端子2を有し、また、表示部5の外周部には額縁遮光ブラックマトリクス(BM;Black Matrix)部4を設け、この額縁遮光BM部4の外側周囲には、シール3を設けている。液晶表示パネル20は、図9(b)のように、下側に設けた透明基板がTFTを作りこんだアレイ基板7であり、上側に設けた基板が、図9(a)の表面となる対向基板6である。この液晶表示パネル20は、これら両基板6,7をシール3により貼り合わせ、接着している。
また、液晶表示パネル20は、図9(c)に示すように、対向基板6の対向面に画素開口部10を有するブラックマトリクス(BM)領域13を設けその上に配向膜8を設ける。また、アレイ基板7の対向面に配向膜8を設け、これら基板6,7を対向させた間隙にボールスペーサ11を配置する。そして、これら基板6,7の間隙に液晶9を入れて液晶表示パネル20を構成する。
図10は、図9の対向基板6の部分的な平面図である。ボールスペーサ11は、図10に示すように、対向基板6の表面にインクジェット印刷により配置される。この対向基板6は、画素開口部10の周辺にBM領域13を設け、また、このBM領域13の中心にボールスペーサ11を配置した場合を示している。ここでは、ボールスペーサ11を規則的に配置した場合を示している。
インクジェット印刷方法を用いたボールスペーサ印刷技術の一例が、特開2002−372717号公報(以下特許文献1という)に記載されている。なお、特許文献1では、ボールスペーサをビーズスペーサと称している。この特許文献1によれば、ビーズスペーサを信号線の上に配置させ、画素電極上にはビーズスペーサを配置させていない。この狭い幅の信号線線上に、ビーズスペーサを配置するために、インクジェット方式を採用している。
特開2002−372717号公報(図1、段落番号「0016」〜「0019」)
上述した特許文献1のように、液晶表示パネルの信号線などの狭い線幅上に、確実にビーズスペーサを配置するためには、インクジェット印刷を用いるのが適当である。しかし、このインクジェット印刷装置は高価であり、生産能力が低いという問題がある。
本発明では、装置が安価であり、生産能力が高い凹版印刷方式に着目した。しかし、凹版印刷装置を用いてボールスペーサを基板上に印刷すると、凹版印刷特有の現象に基づく表示不良を生ずることが認識された。
本発明の目的は、凹版印刷技術を採用するものの凹版印刷特有の現象に基づく表示不良を抑制できるようにボールスペーサを配置した液晶表示装置の製造方法を提供することにある。
本発明の構成は、一対の基板間に、ボールスペーサを介して液晶を封入した液晶表示装置の製造方法において、前記ボールスペーサを少なくとも一方の基板上に凹版印刷する工程を有し、かつ、前記ボールスペーサを不規則的に配置させことを特徴とする。
本発明において、前記凹版印刷の凹版のホール配置パターンを乱数等を利用したランダム配置とすることができ、また、前記凹版印刷の凹版のホール内径を前記ボールスペーサの外径より大きくして、前記ボールスペーサとホールとの位置関係がホール毎にランダムになるようにすることができる。
本発明において、前記凹版印刷する工程は、複数回に分けて行うことができ、また、前記複数回に分けられた前記凹版印刷の2回目に印刷される前記ボールスペーサの位置が1回目に印刷される前記ボールスペーサの間に位置するように配置することができ、また、前記1回目に印刷される前記ボールスペーサの印刷パターンは千鳥状配置であることができ、また、前記複数回の凹版印刷の印刷方向は、互いに逆方向または直交する方向であることができ、また、前記複数回の凹版印刷の対象となる基板が互いに異なることができ、また、前記複数回の凹版印刷の開始印刷位置が互いにずらされることができる。
本発明の他の構成は、上述した製造方法により得られる液晶表示装置にある。
本発明によれば、凹版印刷技術により液晶表示パネルにボールスペーサを配置する際に、ボールスペーサの印刷パターンを補正して、印刷ズレによるボールスペーサの配置ズレを発散させることができるので、液晶表示パネル表示不良を解消することができるという効果がある。
次に、本発明の実施例ついて図面を参照して詳細に説明する。本発明は、液晶表示装置の製造方法において、凹版印刷方法を用いて液晶表示パネルにボールスペーサを印刷して配置する製造方法である。図1(a)〜(e)は本発明の一実施例として液晶表示装置の製造工程フローを説明する模式的断面図である。ここでは、一例として、ボールスペーサ11の凹版印刷を印刷対象基板の対向基板6上に行う場合を説明する。
ここでは、凹版印刷の工程を説明しながら、その原理と特有な現象について説明する。図1において、21は印刷用のインク、22は印刷版(以降、凹版という)、23はスキージ、24は版胴、6は対向基板である。この凹版印刷の工程では、印刷工程の前に、所定パターンの印刷すべき箇所にホール(凹部)222を形成した凹版22を作成しておく。この凹版22を用いて印刷を行う。
まず、図1(a)では、ボールスペーサ11とインク21とを塗布用容器211に入れて混合し、ボールスペーサ11の混合したインク21を凹版22上に塗布する。次に、図1(b)では、スキージ23を用いて、凹版22上にあふれた余分なボールスペーサ11とインク21を掻き取る。この際、ボールスペーサ11とインク21が、凹版22に作られた適当な深さと大きさのホールの中に入り込む。次の図1(c)では、版胴24に凹版22のボールスペーサ11とインク21を転写させる。そのため、版胴24を凹版22上に接触しながら回転し、凹版22のホールに入っているボールスペーサ11とインク21を版胴24に転写させる。次の図1(d)では、版胴24に転写させたボールスペーサ11とインク21を印刷対象の対向基板6上に転写させる。次の図1(e)では、印刷された対向基板6を加熱し、印刷用インク21を揮発させて、除去する。これにより、ボールスペーサ11だけを対向基板6の配置させたい箇所に残るようにし、所定パターンのボールスペーサ11の配置を作成している。
この凹版印刷の問題として、ボールスペーサ11を印刷した箇所が基板6の位置によって伸びたり、縮んだりを繰り返してしまう点がある。これは、例えば、図8に示すような基準パターンを凹版印刷した場合、図2の配置パターン図に示すように、凹版印刷による伸縮するズレパターンを発生する。すなわち、図2のような、ボールスペーサの密領域16とボールスペーサの疎領域17とを発生してしまう。
この凹版印刷では、凹版22から版胴24へ、版胴24から基板6へボールスペーサ11を転写させる際に、版胴24をある程度押さえながら、処理しなくてはならない。この版胴24を押さえることによって摩擦力が発生し、この摩擦力からある周期でのズレが発生する。このズレは、予めズレの周期を凹版22に反映させる事でも解決するかもしれない。しかし、装置自体は版胴24との接触により処理されているので、この作業を繰り返すと、版胴24の磨耗により摩擦力が変化することになり、そのズレの周期も変動すると推測される。
このことは、スティック‐スリップ振動[stick−slip oscillation]に類似している。凹版印刷では、版胴24は凹版22に強く押し付けられることにより、インク21とボールスペーサ11を掻き取っている。その際の摩擦により、版胴24と凹版22との間で、間欠的に止まったり、滑ったりする現象が繰り返される。その結果、ボールスペーサの印刷位置が伸びたり、縮んだりすることが繰り返され、印刷位置が波打っているようになると考えられる。この摩擦力によって、これらの間に固着−すべり振動を発生し、ボールスペーサ11の配置間隔が基板6の位置によって伸縮することになり、ボールスペーサ11の配置が所定パターンの位置からズレることになる。このボールスペーサ11の配置のズレにより、液晶パネルの表示箇所でセルギャップの不均一が生じ、このセルギャップ不均一により、液晶パネルの表示箇所に表示ムラを発生する。
従って、本発明では、この問題を解決するため、次のような方法で、ズレ周期を解消するよりも発散させることを考慮している。
(イ)印刷回数を複数回に分ける。
(ロ)千鳥状やランダムな配置パターンで印刷し、印刷方向や位置を分ける。
(ハ)2回目以降の印刷は印刷開始位置をズラし印刷する。ある周期でスペーサ印刷位置が伸び縮みしているので、その周期を2分の1、もしくはn分の1かズラして印刷する。
本実施例では、ボールスペーサ11を少なくとも一方の基板上に凹版印刷する工程において、ボールスペーサ11を不規則的に配置させことを特徴とする。この実施例の構成によれば、ボールスペーサ11を均等に配置させるパターンで印刷することが出来、液晶パネルの表示箇所のセルギャップ不均一による表示ムラを解消することが出来る。
なお、本発明の液晶表示装置の製造工程の一例を図3のフロー図に示す。この製造工程は、ステップS1〜S14の工程がある。前半では、ステップS1〜S6でアレイ基板7およびステップS1a〜S5a,S7aで対向基板6が並列に処理され、後半のステップS8〜S14では、アレイ基板7と対向基板6とが一体に合わされて処理される。
まず、アレイ基板7の処理は、ステップS1で、その基板を洗浄し、そして基板を乾燥する。次に、ステップS2で、その基板上に配向膜8を印刷または塗布する。そしてステップS3で、その配向膜8を焼成する。そしてステップS4で、その基板をラビングし、次にステップS5で、その基板のラビング面を洗浄し、そしてその基板を乾燥させる。さらにステップS6で、基板の一面にシール材を塗布する。
また、対向基板6の処理は、ステップS1aで、ステップS1と同様に、その基板を洗浄し、そして乾燥する。次に、ステップS2aで、その基板上に配向膜を印刷または塗布する。そしてステップS3aで、その配向膜を焼成する。そしてステップS4aで、その基板をラビングし、次にステップS5aで、その基板のラビング面を洗浄し、そしてその基板を乾燥させる。さらにステップS7で、基板7の一面にボールスペーサ11を凹版印刷する。
次の工程では、ステップS8で、スペーサを凹版印刷した対向基板6とシール材を塗布したアレイ基板7とを重ね合わせ、さらにステップS9で、重ね合わせた基板6,7のシール材を焼成する。つぎに、ステップS10で、これら基板6,7をパネル毎に切断し、ステップS11で、このパネルの基板6,7の間に液晶を注入し、ステップS12で、そのパネルの注入口を封口する。さらに、ステップS13で、そのパネルをアニールし、ステップS14で、そのパネルを後工程に引き渡し、液晶表示装置を組み立てる。
図3では、液晶注入法を採用する場合を示したが、液晶滴下法を採用しても構わない。その場合は、ステップS8の重ね合わせの前に、一方の基板上へ液晶を滴下する工程が入る。そのため、ステップS11〜S13は不要となる。
図4は本発明の第1の実施例の液晶表示パネルのボールスペーサを凹版印刷により配置する場合のボールスペーサの凹版上の配置パターン図である。このボールスペーサの凹版上の配置パターン19bは、ボールスペーサ11の各基準配置点を千鳥状パターンによりズラした配置パターンである。通常の配置パターン19は、液晶パネルの画素開口部10の周辺のBM領域13に、均等にボールスペーサ11を配置したものであるが、図3の凹版上の配置パターン19bは、均等なボールスペーサ11の配置のうち、千鳥状に選択した矢印18の箇所の配置を一方に(この場合右側に)ずらせて、ズレたボールスペーサ12を配置したものである。
このようなズレた凹版上の配置パターン19bを用いて凹版印刷を実施した場合、印刷されたボールスペーサ11の配置はそのズレにより、周期的なパターンが分散されて表示ムラを解消させることが出来る。
なお、凹版上の配置パターンは、千鳥パターンの他に、乱数等を利用してランダムにズラしたパターンを用いても良い。また、図1(b)のように、凹版22のホール222の枠の大きさがボールスペーサ11の径の大きさよりも大きい場合には、スキージ23でインク21を掻き取るとき、ボールスペーサ11がホール222内を任意に移動するので、ボールスペーサ11の配置をランダムにすることも出来る。
この場合、ボールスペーサ11よりもホール222を大きくするのは、ボールスペーサ11を確実にホール222に入れるためである。このボールスペーサ11とホール222がほぼ同じ大きさであると、ホール222に入ったインク21の為に、ボールスペーサ11がホール222に入らずにスキージに掻き取られてしまい、所定パターンの配置ができなくなるからである。また、ボールスペーサ11が遮光のためのBM領域13から外れて配置されると、表示に光漏れ不良を発生させてしまう可能性がある。そのため、ホール222はボールスペーサ11がBM領域13から外れないような位置に配置すると共に、ホール222の大きさもボールスペーサ11がBM領域13から外れないような大きさにする必要がある。
また、この配置パターンのズレたボールスペーサ12のズレ量は、均等なボールスペーサ11の配置で凹版印刷を行った際に、配置されるべき基準位置からのズレ量を計測できる場合は、その計測したズレ量を補うようにずらせばよい。しかし、ボールスペーサ11の配置間隔が、基板6の位置による伸縮がある場合は、ボールスペーサ11や、ズレたボールスペーサ12がBM領域13の幅内で互いに重ならないように、ズレ量の上限を設定しておく必要がある。
このようなランダム配置したズレたボールスペーサ12により、ボールスペーサ11,12の印刷配置の間隔が基板6の位置によって伸びたり、縮んだりを繰り返しても、ランダムな配置となっているため、その影響がランダムに分散される。従って、凹版印刷によるズレの影響がなくなる。
本実施例によれば、ボールスペーサの印刷位置ズレに起因するパネル表示不良を解消できるという効果がある。その理由は、ボールスペーサ凹版印刷では、凹版と版胴との間の摩擦力や版胴と印刷対象基板との摩擦力により、固着−すべり振動が発生し、ボールスペーサ配置間隔が印刷方向に沿って伸びたり縮んだりを繰り返してしまう。しかし、このような現象に対して印刷パターンを各配置点での座標に対して、千鳥状パターンや乱数等を利用してランダムパターンにズラして印刷することにより、一様な位置ズレを発散させることが出来、パネル表示には不均一性の不良を除去できるからである。
図5(a),(b)は本発明の第2の実施例の2分割した凹版印刷によりボールスペーサを配置する場合のボールスペーサの凹版上の2つの配置パターン図、図6(a)〜(e),図7(a)〜(e)は図4の実施例の2分割した凹版印刷によりボールスペーサを凹版印刷により配置する場合の2回の印刷工程の模式的断面図である。本実施例は、1つの配置パターン19を2回に分けた2つの凹版上の配置パターン19c、19dにより凹版印刷する場合である。本実施例は、1つの配置パターン19を、図5(a),(b)のように、ボールスペーサが互いに重ならないように、2つの画素開口部10毎に1個配置した配置パターン19c、19dとなっている。このパターンによる印刷は、1回目に図5(a)の凹版上の配置パターン19cを用いて印刷した場合は、2回目に図5(b)の凹版上の配置パターン19dを用いて印刷すればよい。
本実施例は、1回目の凹版印刷は、図6(a)〜(e)のように、配置パターン19cを設けた凹版22aを用いて行い、2回目の凹版印刷は、図7(a)〜(e)のように、配置パターン19dを設けた凹版22bを用いて行う。
すなわち、1回目の凹版印刷は、図6(a)で、配置パターン19cを設けた凹版22a上にボールスペーサ11の混合したインク21を塗布する。次に、図6(b)で、スキージ23を用いて、凹版22a上にあふれた余分なボールスペーサ11とインク21を掻き取る。この際、ボールスペーサ11とインク21が、凹版22aに作られた適当な深さと大きさのホールの中に入り込む。次の図6(c)で、版胴24に凹版22aのボールスペーサ11とインク21を転写させる。そのため、版胴24を凹版22a上に接触しながら回転し、凹版22aのホール222に入っているボールスペーサ11とインク21を版胴24に転写させ、基板上に配置パターン19cを凹版印刷する。2回目の凹版印刷も、図7(a)で、配置パターン19dを設けた凹版22b上にボールスペーサ11の混合したインク21を塗布し、同様にして、基板上に配置パターン19dを凹版印刷する。
また、その配置パターンの分割方法も、図5(a),(b)のように、2つの画素開口部毎に1個というような、規則的な配置に分割することも、また、千鳥状パターンや乱数等を利用してランダムパターンを用いて、ランダムに分割することもできる。いずれの場合も、分割された配置パターンを合わせた場合に、1つの配置パターンが構成されればよい。
この実施例では、2回目のボールスペーサ11の印刷方向を、2回目のボールスペーサ11の印刷方向と異ならせる方がよい場合がある。この印刷方法には、最初(1回目)の印刷方向と反対方向から印刷する場合と、1回目の印刷方向と直交する方向から印刷する場合がある。ただし、直交する方向から印刷する場合は、画素開口部10の大きさを調整したパターンにする必要がある。
この1回目の印刷方向と反対方向から印刷する場合は、分割した印刷パターンが両方向から印刷されるので、印刷時の伸縮が互いにキャンセルされることもあり、均一なパターンにすることが出来る。従って、配置パターンの均一化のためにより良い表示状態にすることができる。また、1回目の印刷方向と直交する方向から印刷する場合は、印刷方向と平行な方向のズレだけでなく、印刷方向と直交する方向のズレを加えるので、ズレを発散させ、表示面上の疎密を見え難くすることが出来、液晶表示パネルの表示不良を解消することができる。
図8(a)〜(c)は本発明の第3の実施例の3分割した凹版印刷によりボールスペーサを配置する場合のボールスペーサの凹版上の3つの配置パターン図である。本実施例は、1つの配置パターン19を3回に分けた3つの配置パターン19e、19f、19gにより凹版印刷する場合である。1つの配置パターン19を、図8(a)〜(c)のように、ボールスペーサが互いに重ならないように、3つの画素開口部10毎に1個配置したものである。このパターンによる印刷は、1回目に図8(a)の凹版上の配置パターン19eを用いて印刷した場合は、2回目に図8(b)の凹版上の配置パターン19fを用いて印刷し、3回目に図8(c)の凹版上の配置パターン19gを用いて印刷すればよい。
この実施例では、2,3回目のボールスペーサ11の印刷方向を、1回目のボールスペーサ11の印刷方向と異ならせる方がよい場合がある。この印刷方法には、実施例2と同様に、最初(1回目)の印刷方向と順次反対方向から印刷する場合と、1回目の印刷方向と直交する方向から印刷する場合もある。
この印刷方法も、実施例2と同様に、印刷時の伸縮を互いにキャンセルしたり、発散させ、表示面上の疎密を見え難くすることが出来、液晶表示パネルの表示不良を解消することができる。
本発明の第4の実施例として、凹版印刷する対象基板を変える場合がある。すなわち、本実施例では、ボールスペーサ11を凹版印刷する対象基板を、アレイ基板7とする場合である。第1〜第3の実施例は、ボールスペーサ11を凹版印刷する対象基板が対向基板6であったが、本実施例ではアレイ基板7に、ボールスペーサ11を凹版印刷している。この場合は、図3のフロー図における、アレイ基板7の処理工程のステップS5のラビング洗浄、乾燥処理の後に、アレイ基板7にボールスペーサ11を凹版印刷する工程が実施される。この場合に用いる印刷パターンは、両基板6,7を貼り合せたときにボールスペーサ11の印刷位置ズレの粗密が互いに打ち消しあう印刷パターンとすれば良い。
なお、本実施例として、ボールスペーサを印刷する対象基板を、対向基板6の側とアレイ基板7の側の両方に、分割して実施することもできる。さらに、本実施例として、ボールスペーサ印刷を実施する対象基板を、対向基板6の側とアレイ基板7の側の両方に実施することもできる。この両方に実施する場合に、ボールスペーサ11のスペーサ径をそれぞれ異なる径にすることもできる。
これらの場合にも、それぞれ実施例1と同様に、ボールスペーサ11の配置を分散できるので、ボールスペーサ印刷位置ズレ起因のパネル表示不良を解消できるという効果がある。
本発明の第5の実施例は、液晶表示装置に用いるボールスペーサ11を印刷する対象が対向基板とアレイ基板の両方であり、かつ、両基板6,7それぞれに印刷するボールスペーサ11の径を異ならせた場合である。この場合には、ボールスペーサ11の位置の粗密を発散させてしまうパターンとなっている。
これら対向基板とアレイ基板の両方に実施する場合に、ボールスペーサ11のボールスペーサ径を、対向基板側とアレイ基板側でそれぞれ異なる径にすることもできる。
これらの場合にも、それぞれ実施例1と同様に、ボールスペーサ11の配置を分散できるので、ボールスペーサ印刷位置ズレ起因のパネル表示不良を解消できるという効果がある。
本発明の第6の実施例は、ボールスペーサ11の所定印刷パターンを所定分割回数に分割して、その分割回数分の凹版印刷を重ね合わせて行う際に、凹版印刷の印刷開始位置をズラせて印刷する場合である。
これらの場合にも、それぞれ実施例1と同様に、ボールスペーサ11の配置を分散できるので、ボールスペーサの印刷位置ズレに起因するパネル表示不良を解消できるという効果がある。
尚、ボールスペーサ印刷位置の一様なズレを発散させる方法として、2回目以降の印刷位置を固着―すべり振動の半周期分ズラせて印刷を開始したり、2回目以降の印刷方向を反対側から印刷したり、直交する方向から印刷したりする方法を採用することも出来る。
(a)〜(e)は本発明の第1の実施例の液晶表示パネルのボールスペーサを凹版印刷により配置する場合の各印刷工程の模式的断面図である。 一般の凹版印刷にてボールスペーサを液晶表示パネルに配置した場合のボールスペーサの配置パターン図である。 図1の液晶表示パネルの製造工程を説明するフロー図である。 本発明の第1の実施例のボールスペーサを凹版印刷により配置する場合の凹版上のボールスペーサの配置パターン図である。 (a),(b)は本発明の第2の実施例の2分割した凹版印刷によりボールスペーサを配置する場合のボールスペーサの凹版上の配置パターン図である。 (a)〜(e)は本発明の第2の実施例のボールスペーサを2分割した凹版印刷により配置する場合の各印刷工程の第1の模式的断面図である。 (a)〜(e)は本発明の第2の実施例のボールスペーサを2分割した凹版印刷により配置する場合の各印刷工程の第2の模式的断面図である。 (a)〜(c)は本発明の第3の実施例の3分割した凹版印刷によりボールスペーサを配置する場合のボールスペーサの凹版上の配置パターン図である。 (a)〜(c)は従来例の液晶表示パネルの平面図、一部側面図および一部断面図である。 従来のインクジェット印刷による液晶表示パネルのボールスペーサの配置を説明する配置パターン図である。
符号の説明
1 信号線端子
2 走査線端子
3 シール
4 額縁遮光BM部
5 表示部
6 対向基板
7 アレイ基板
8 配向膜
9 液晶
10 画素開口部
11 ボールスペーサ
12 ズレたボールスペーサ
13 BM領域
14 柱状スペーサ
15 注入口
16 ボールスペーサの密領域
17 ボールスペーサの疎領域
18 矢印
19,19a〜19g 配置パターン
20 液晶表示パネル
21 インク
22,22a,22b 凹版
23 スキージ
24 版胴
211 塗布容器
222 ホール

Claims (10)

  1. 一対の基板間に、ボールスペーサを介して液晶を封入した液晶表示装置の製造方法において、
    前記ボールスペーサを少なくとも一方の基板上に凹版印刷する工程を有し、かつ、前記ボールスペーサを不規則的に配置させことを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  2. 前記凹版印刷の凹版のホール配置パターンを、乱数等を利用したランダム配置とする請求項1記載の液晶表示装置の製造方法。
  3. 前記凹版印刷の凹版のホール内径を前記ボールスペーサの外径より大きくして、前記ボールスペーサとホールとの位置関係がホール毎にランダムになるようにした請求項1記載の液晶表示装置の製造方法。
  4. 前記凹版印刷する工程は、複数回に分けて行われる請求項1,2または3記載の液晶表示装置の製造方法。
  5. 前記複数回に分けられた前記凹版印刷の2回目に印刷される前記ボールスペーサの位置が1回目に印刷される前記ボールスペーサの間に位置するように配置する請求項4記載の液晶表示装置の製造方法。
  6. 前記1回目に印刷される前記ボールスペーサの印刷パターンは千鳥状配置である請求項5記載の液晶表示装置の製造方法。
  7. 前記複数回の凹版印刷の印刷方向は、互いに逆方向または直交する方向である請求項4,5または6記載の液晶表示装置の製造方法。
  8. 前記複数回の凹版印刷の対象となる基板が互いに異なる請求項4,5,6または7記載の液晶表示装置の製造方法。
  9. 前記複数回の凹版印刷の開始印刷位置が互いにずらされた請求項4,5,6,7または8記載の液晶表示装置の製造方法。
  10. 請求項1乃至9のうちの1項に記載の製造方法により得られる液晶表示装置。
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