JP2009013663A - Repair component and repair structure for building, and mounting tool - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、建物の屋根や外壁などの改修を行うための改修部品及び改修構造に関するものである。 The present invention relates to a repair part and a repair structure for repairing a roof or an outer wall of a building.
従来より、建物の屋根や外壁などを改修(リフォーム)するにあたって、既存の外装材を撤去せず、また孔あけなどの加工をすることなく、既存外装材の屋外側に新規な外装材を配設することによって、新規外装で既存外装を被覆することが行われている。このようにすることで、既存外装材として石綿スレート板などの有害物質(例えば、発ガン性物質)を含有するものが使用されている場合であっても、その有害物質を含む塵を落下や拡散させずに改修することができるのである。 Conventionally, when renovating (renovating) the roof or outer wall of a building, a new exterior material is placed on the outdoor side of the existing exterior material without removing the existing exterior material or drilling. By installing, the existing exterior is covered with a new exterior. In this way, even if existing exterior materials containing harmful substances such as asbestos slate boards (for example, carcinogenic substances) are used, It can be repaired without spreading.
例えば、特許文献1では、既存外装材である波状スレート板の屋外面に複数個の支持金具を載置して取り付けた後、隣り合う支持金具の間に新規の下地材を架設することによって、複数本の新規下地材を既存外装材の屋外側(上方)に配設し、この後、新規下地材の上に新規外装材を配設して既存外装材を覆い隠すことによって、建物の屋根の改修を行うようにしている。
For example, in
しかし、既存外装材の屋外面には不陸(表面の凹凸)が存在し、この屋外面に支持金具をそのまま載置して新規下地材及び新規外装材を施工すると、新規下地材が支持金具から浮いた状態となって強固に固定できず取り付け強度不足となったり、新規外装材の表面(屋外面)に既存外装材の不陸が現出して凹凸になり外観が低下したりするという問題があった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、新規外装の強度不足や外観低下を防止することができる建物の改修部品及び改修構造を提供することを目的とするものである。 The present invention has been made in view of the above points, and an object of the present invention is to provide a renovation part and a renovation structure for a building that can prevent a lack of strength and a decrease in the appearance of a new exterior.
本発明の請求項1に係る建物の改修部品Aは、既存外装材1の屋外側に新規外装材2を取り付けるための建物の改修部品Aであって、該改修部品Aは既存外装材1の屋外面に配設される固定部材3と高さ調整部材4とからなり、該高さ調整部材4は新規外装材2の下地となる新規下地材12を取り付けるための結合片11と、結合片11から固定部材3に向かって突出する突出片24とを備え、該高さ調整部材4は上記固定部材3の屋外面に突出片24が当接した状態で固定部材3に取り付け自在に形成され、該高さ調整部材4として結合片11からの突出片24の突出長さが異なる複数種のものを備えて成ることを特徴とするものである。
The building refurbishment part A according to
本発明の請求項2に係る建物の改修部品Aは、請求項1において、上記固定部材3はベース板7と、ベース板7の両側に突設される脚部8、8とからなり、ベース板7は既存外装材1の屋外面に突出する既存固定具5が挿入される取付孔6を有し、取付孔6の開口縁部は既存固定具5に設けた締結具9と既存外装材1との間に差し込み自在に形成され、上記高さ調整部材4はさらに基板10と、基板10に突設される上記結合片11とを備え、基板10は上記取付孔6に挿入されて取付孔6よりも屋外側に突出する上記既存固定具5の先端部が挿入される係止孔14を有し、結合片11から突出する上記突出片24が固定部材3の脚部8の屋外面に当接した状態で、固定部材3の脚部8と高さ調整部材4の結合片11とが結合自在に形成されて成ることを特徴とするものである。
A building refurbishing part A according to
本発明の請求項3に係る建物の改修部品Aは、請求項1又は2において、上記新規下地材12は縦方向又は横方向に長く配設されるものであり、この新規下地材12を高さ調整部材4の結合片11に取り付けるまでの間、高さ調整部材4に係止して仮固定するための係止プレート13を高さ調整部材4に設けて成ることを特徴とするものである。
The building repair part A according to
本発明の請求項4に係る建物の改修構造は、請求項1乃至3のいずれかに記載の改修部品Aを用いた建物の改修構造であって、固定部材3の取付孔6の開口縁部を既存外装材1の屋外面に突出する既存固定具5の締結具9と既存外装材1との間に差し込んで係止することによって、複数個の固定部材3、3…を既存外装材1の屋外面に配設し、上記取付孔6の屋外側に突出する上記既存固定具5の先端部に係止孔14を挿入することによって、上記各固定部材3の屋外側に高さ調整部材4を配設し、隣り合う高さ調整部材4、4の間に新規下地材12を架け渡すと共に新規下地材12と高さ調整部材4の結合片11とを新規固定具15で固定部材3に固定し、新規下地材12の屋外側に新規外装材2を取り付けて成ることを特徴とするものである。
A renovation structure for a building according to
本発明の請求項5に係る建物の改修構造は、請求項4において、新規下地材12は断面略ハット状に形成され、その断面略U字状の支持部16から外方に突出する固定片17を高さ調整部材4の結合片11及び固定部材3の脚部8に固定して成ることを特徴とするものである。
The renovation structure for a building according to
本発明の請求項6に係る取付工具Bは、請求項1乃至3のいずれかに記載の固定部材3の取付孔6の開口縁部を既存外装材1の屋外面に突出する既存固定具5の締結具9と既存外装材1との間に差し込むための取付工具Bであって、該取付工具Bは操作部材40と支点部材41とからなり、該操作部材40は固定部材3を押圧するための押圧部42を有し、該支点部材41は一端が既存固定具5に係止可能な係止部44として形成されると共に他端は操作部材40に枢着され、支点部材41の係止部44を既存固定具5に係止すると共に操作部材40の押圧部42を固定部材5に当接した状態で、操作部材40を軸部45において回動させることによって、操作部材40の押圧部42で固定部材3を押圧して取付孔6の開口縁部を既存固定具5の締結具9と既存外装材1との間に差し込むことを特徴とするものである。
The mounting tool B according to
請求項1の発明では、高さ調整部材4として結合片11からの突出片24の突出長さが異なる複数種のものを備えることにより、既存外装材1の不陸に応じて固定部材3に取り付ける高さ調整部材4の種類を変えて固定部材3からの高さ調整部材4の突出長さ(突出位置)を調整することができ、これにより、不陸を吸収して高さ調整部材4に新規下地材12を確実に固定して新規外装の強度不足を防止することができると共に新規外装の表面(屋外面)の外観低下を防止することができるものである。
According to the first aspect of the present invention, the
請求項2の発明では、高さ調整部材4の係止孔14に既存固定具5を挿入することで高さ調整部材4の移動を規制することができ、この移動が規制された高さ調整部材4と固定部材3とを結合することによって、固定部材3の移動を高さ調整部材4で規制することができ、固定部材3の不用意な移動を防止して強固な新規外装を形成することができるものである。
In the invention of
請求項3の発明では、新規下地材12を高さ調整部材4で仮固定した状態で、新規下地材12を新規固定具15により固定部材3と高さ調整部材4に固定(本固定)することができ、作業者が新規下地材12を所定の位置で支えながら固定する必要が無く、施工しやすくなるものである。
In the invention of
請求項4の発明では、高さ調整部材4として結合片11からの突出片24の突出長さが異なる複数種のものを、既存外装材1の不陸に応じて使い分けて固定部材3からの高さ調整部材4の突出長さ(突出位置)を調整することができ、これにより、不陸を吸収して高さ調整部材4に新規下地材12を確実に固定して新規外装の強度不足を防止することができると共に新規外装の表面(屋外面)の外観低下を防止することができるものである。
In the invention of
請求項5の発明では、断面ハット状の新規下地材12を用いることで、その支持部16から突出した固定片17を高さ調整部材4の結合片11及び固定部材3の脚部8に容易に固定することができ、新規下地材12の施工を容易に行うことができるものである。
In the invention of
請求項6の発明では、既存固定具5の締結具9と既存外装材1との間が狭い場合であっても、固定部材3を押圧して既存外装材1の屋外面に取り付けることができ、固定部材3の取り付けを容易に行うことができるものである。また、固定部材3を金槌等により打撃で取り付ける場合に生じるおそれのある既存外装材1の破損を防止することができるものである。
In the invention of
以下、本発明を実施するための最良の形態を説明する。 Hereinafter, the best mode for carrying out the present invention will be described.
本発明の建物の改修部品Aは、主に、既存外装材1として波状スレート板が用いられた建物の既存壁や既存屋根を改修するのに用いられるものである。この改修部品Aは図2(a)〜(c)に示すように、固定部材3と高さ調整部材4とを備えて構成されており、固定部材3及び高さ調整部材4はそれぞれ亜鉛めっき鋼板などの金属板を折り曲げ加工などして形成することができる。
The building refurbishment part A of the present invention is mainly used for repairing an existing wall or an existing roof of a building in which a corrugated slate plate is used as the existing
図3(a)〜(e)に示すように、固定部材3は、その中央部のベース板7とベース板7の両側に突設される脚部8、8とを備えて形成されている。ベース板7はその中央部の支持板部7aとその両側に延設される係止板部7b、7bとで構成されている。係止板部7b、7bは支持板部7aから裏面側に向かって緩やかに傾斜するように突出しており、支持板部7aと係止板部7bの間の角度は例えば150°〜160°にすることができる。支持板部7aには上下に細長いスリット状の取付孔6が形成されている。取付孔6はその上端が支持板部7aの上下方向の略中央部にまで達しており、また、取付孔6の下端は支持板部7aの下端にまで達して開口している。また、取付孔6の下端開口縁部において係止板部7bの表面は傾斜面7cとして形成されている。傾斜面7cは係止板部7bの下端から上側に向かって上り傾斜(裏面側から表面側に向かって傾斜)するようにテーパー加工などで形成されている。また、ベース板7の上端にはベース板7の表面側に突出する補強片7dが設けられている。補強片7dは支持板部7aと両方の係止板部7b、7bにわたって形成されている。
As shown in FIGS. 3A to 3E, the
脚部8はベース板7の係止板部7bに延設されている。すなわち、脚部8は、係止板部7bの先端(支持板部7aと反対側の端部)から前側(表面側)に向かって略垂直に突出する内壁部8aと、内壁部8aの先端(係止板部7bと反対側の端部)から外側(ベース板7と反対側の端部)に向かって突出する取付部8bと、取付部8bの先端(内壁部8aと反対側の端部)から後側(裏面側)に向かって略垂直に突出する外壁部8cと、外壁部8cの先端(内壁部8aと反対側の端部)から内側(ベース板7側)に向かって突出する脚片部8dとから構成されている。取付部8bはベース板7及び補強片7dよりも前側(表面側)に位置している。脚片部8dはベース板7よりも後側(裏面側)に位置しており、また、後側に向かって凸曲して形成されている。さらに、脚部8の内壁部8aとベース板7の係止板部7bの上面との間には複数のリブ片20が突設されている。また、両方の内壁部8aの上端には凹所8eが形成されている。この凹所8eは内壁部8aの上端及び内壁部8aと取付部8bとの境界部分とに開口して形成されている。
The
上記高さ調整部材4は、図4(a)〜(d)に示すように、基板10と結合片11と係止プレート13とを備えて形成されている。基板10の中央部には表面側から裏面側に向かって凹んだすり鉢状の凹部21が形成されており、凹部21の底面を貫通するように係止孔14が形成されている。この係止孔14は後述の既存固定具5の外径よりも少し大きめの孔径を有するものである。また、基板10には凹部21の両側に上下方向に長いリブ突起60が形成されている。
As shown in FIGS. 4A to 4D, the
基板10の上端及び下端には前側(表面側)に突出する突片23が設けられている。また、上側の突片23の先端(前端)には上方に突出する結合片11が設けられており、下側の突片23の先端(前端)にも下方に突出する結合片11が設けられている。結合片11は基板10の幅寸法(横寸法)とほぼ同じで、上記固定部材3の幅寸法とほぼ同じである。また、上側の結合片11の上端及び下側の結合片11の下端には後側(裏面側)に向かって突出する突出片24が設けられている。結合片11と突出片24との間にはリブ部61が設けられている。また、突出片24の幅方向(横方向)の略中央部には回転防止片25が後側(裏面側)に向かって突出して設けられている。この回転防止片25の幅寸法は上記の固定部材3のベース板7の幅寸法(対向する一対の脚部8、8間の寸法)よりも少し小さめに形成されている。上記の係止プレート13は基板10の両側端部に一つずつ設けられている。係止プレート13は基板10よりも前側(表面側)に略垂直に突出している。また、係止プレート13の基部には上下方向に長いスリット状の切欠部27が設けられている。
Projecting
そして、本発明の改修部品Aは、上記のような高さ調整部材4として、図2(b)(c)のように、高さの異なる複数種の高さ調整部材4a、4b…を備えて形成されている。高さの異なる複数の高さ調整部材4とは、基板10からの突片23の突出長さ及び結合片11からの突出片24の突出長さ(図4(c)(d)においてTで示す)が異なる二種類以上の高さ調整部材4a、4b…のことである。例えば、高さの異なる二種類の高さ調整部材4a、4bを備える場合、一方の高さ調整部材4aにおける結合片11からの突出片24の突出長さ及び基板10からの突片23の突出長さTを16mm、他方の高さ調整部材4bにおける結合片11からの突出片24の突出長さ及び基板10からの突片23の突出長さTを8mmなどとすることができる。
And the repair component A of this invention is equipped with several types of
上記のような本発明の改修部品Aは、新規下地材12と新規外装材2とともに使用される。新規下地材12は亜鉛めっき鋼板などの金属板を折り曲げ加工などして長尺に形成されるものであって、図5に示すように、断面略U字状の支持部16と、一対の固定片17、17とを備えて断面略ハット状に形成されている。すなわち、支持部16は矩形板状の固着片26と固着片26の上下端部から後側(裏面側)に向かって略垂直に突出する矩形板状の被係止片64、64とからなり、また、一方の固定片17は上側の被係止片64の先端から上方(固着片26と反対側)に向かって略垂直に突設し、他方の固定片17は下側の被係止片64の先端から下方(固着片26と反対側)に向かって略垂直に突設している。ここで、固着片26からの被係止片64の突出寸法は上記固定部材4の係止プレート13の基板10からの突出寸法と同等か少し大きく形成されている。また、上下に対向する被係止片64、64の間の寸法は係止プレート13の高さ寸法と同等か少し大きく形成されている。
The modified part A of the present invention as described above is used together with the
新規外装材2としては公知の外壁材や屋根材を用いることができるが、例えば、金属板を折り曲げ加工等して断面凹凸に形成した金属サイディング材などを用いることができる。また、新規外装材2としては二枚の金属外皮の間に断熱材を充填して形成される断熱パネル(サンドイッチパネル)などを用いることもできる。
As the new
そして、本発明の改修部品A及び新規下地材12並びに新規外装材2を用いて建物の既存壁の改修を行うにあたっては次のようにして行う。
And when repairing the existing wall of a building using the repairing part A, the
まず、建物の既存壁を構成する既存外装材1の屋外面に改修部品Aの固定部材3を取り付ける。ここで、波状スレート板の既存外装材1はフックボルトなどの既存固定具5で建物の梁などの構造材62に取り付けられており、この既存固定具5を利用して固定部材3を取り付ける。すなわち、図6に示すように、既存外装材1は上下方向に長い山部1aと谷部1bとが交互に連なって形成されるものであり、建物の構造材62に引っ掛けられた既存固定具5が山部1aを貫通し、山部1aの屋外面に突出する既存固定具5の先端に締結具9を設けることにより、既存外装材1が建物の構造材に取り付けられている。締結具9はパッキン9cと座金9aとナット9bとからなり、上記既存固定具5の先端にパッキン9cと座金9aとをこの順で装着し、この後さらに既存固定具5の先端にナット9bを締結するものである。
First, the fixing
そして、図7に示すように、固定部材3はその取付孔6に既存固定具5を挿入して係止することにより既存外装材1の屋外面に取り付ける。取付孔6に既存固定具5を挿入するにあたっては、既存固定具5に固定部材3を上方から近づけて、既存固定具5に締結した締結具9のパッキン9c又は座金9aと既存外装材1の山部1aとの間において、既存固定具5に取付孔6をその下端開口から差し込むようにする。このように取付孔6を既存固定具5に差し込むと、締結具9のパッキン9c及び座金9aの幅寸法(直径)が取付孔6の幅寸法よりも大きいため、取付孔6の開口縁部である係止板部7bがパッキン9c又は座金9aと既存外装材1との間で挟持されて係止されることになり、これにより、固定部材3を既存固定具5に係止して取り付けることができる。尚、取付孔6を既存固定具5に差し込むにあたって、金槌等で固定部材3を上側から打撃してもよいが、後述の取付工具Bを用いる方が既存外装材1の破損が防止できるので好ましい。
Then, as shown in FIG. 7, the fixing
ここで、取付孔6の下端開口縁部、すなわち、係止板部7bの下端の表面は傾斜面7cとして形成されているため、係止板部7bをパッキン9c又は座金9aと既存外装材1との間に差し込みやすくなっている。また、固定部材3は既存外装材1の屋外面に取り付けた状態で正面(屋外側)から見た場合、ほぼ正方形の形状に形成されており、そのほぼ中心に既存固定具5が位置することになる。従って、後述の新規下地材12は横方向(水平方向)に長く取り付けることもできるし、縦方向(鉛直方向)に長く取り付けることもできる。また、固定部材3を既存固定具5に取り付けた後であっても、締結具9のナット9bは屋外側から見える状態にある。従って、例えば、締結具9のパッキン9c又は座金9aと既存外装材1の山部1aとの間に取付孔6の開口縁部である係止板部7bが差し込みにくい場合、ナット9bを緩めた後に係止板部7bを締結具9のパッキン9c又は座金9aと既存外装材1の山部1aとの間に差し込み、この後、ナット9bを締め付けることが可能となるものである。また、建物の老朽化等の条件で固定部材3の取り付け前からナット9bが緩んでいる場合も、既存固定具5への固定部材3の取り付け後のナット9bを締め付けることも可能となる。よって、固定部材3の取り付け後においても安定した取り付け状態を確認することができ、しかも取り付け強度の維持管理も容易におこなうことができる。また、固定部材3の既存外装材1と接触するベース板7は山部1aの屋外面のR形状(凸曲形状)にほぼ沿うような形状であるため、既存外装材1の山部1aをベース板7で削ることなくスムーズに固定部材3を既存固定具5に取り付けることができ、既存外装材1に含まれる有害物質(例えばアスベスト)の粉塵が発生しにくいものである。また、固定部材3の両側部の脚部8、8は、固定部材3を取り付けた山部1aの両側に位置する谷部1b、1bに配置されるが、脚部8の先端の脚片部8dは谷部1bの屋外面には接触しない状態で配置される。そして、新規外装に一定の正圧(新規外装を既存外装1側に押す力)がかかった場合にのみ、固定部材3が変形して脚片部8dが谷部1bの屋外面に接触し、正圧に耐えうるようになっている。このように通常の状態では、固定部材3の脚片部8dが既存外装材1の屋外面に接触しないため、固定部材3を既存固定具5に取り付ける際に、脚片部8dで既存外装材1を削ることなく装着することができ、有害物質の粉塵が発生しにくくなるものである。
Here, since the lower end opening edge of the mounting
このようにして既存外装材1の屋外面に突出する複数の既存固定具5、5…のそれぞれに固定部材3を取り付けることによって、複数個の固定部材3を既存外装材1の屋外面に縦横に配設する。ここで、既存固定具5は通常、取付孔6の上端に位置するが、各固定部材3を既存固定具5に対して取付孔6の長さ範囲内で上下動させることによって、横方向(水平方向)に並ぶ複数個の固定部材3は同じ高さで揃えるようにする。
In this way, by attaching the fixing
次に、図8に示すように、既存外装材1の屋外面に取り付けた各固定部材3の屋外側に高さ調整部材4を配設する。ここで、高さ調整部材4は既存外装材1の不陸に応じて固定部材3に取り付けなかったり、あるいは各固定部材3に取り付ける高さ調整部材4の種類を選択するようにする。すなわち、高さの異なる二種類の高さ調整部材4a、4bを用いる場合は、既存外装材1の屋外面のうち比較的屋内側に位置する箇所に配設された固定部材3には、高い方の高さ調整部材4aを設ける。また、既存外装材1の屋外面のうち比較的屋外側に位置する箇所に配設された固定部材3には高さ調整部材4を設けないようにする。さらに、既存外装材1の屋外面のうち比較的屋内側に位置する箇所と比較的屋外側に位置する箇所との中間に配設された固定部材3には、低い方の高さ調整部材4bを設ける。このようにして本発明の改修部品Aは三段階の高さに調整することができる。
Next, as shown in FIG. 8, the
既存外装材1として波板スレート板などの板状壁材を用いた場合、既存外装材1の屋外面の不陸は隣接する既存外装材1、1の重なり合いによって生じる。すなわち、建物の既存外装が複数枚の既存外装材1、1…を縦横に並べて形成している場合、縦方向及び横方向で隣接する既存外装材1、1の端部は重なり合っている(重なり位置を図9に△で示す)。従って、既存の壁下地(胴縁鉄骨など)から既存外装材1の屋外面までの寸法が部分的に異なり、既存固定具5を利用する本発明のような工法では改修部品Aの既存外装材1の屋外面からの突出寸法を部分的に調整する必要がある。例えば、図9のような既存外装の場合、各既存外装材1の略中央部分(図9にLで示す位置)は既存下地に接触していて最も屋内側に位置している。また、上記の各既存外装材1の略中央部分(Lの位置)から真上、真下及び真横の位置で各既存外装材1の上端部、下端部及び側端部に相当する部分(図9にM1、M2で示す位置)は、隣接する既存外装材1、1の端部が重なり合っている部分であり、上記のLの位置に比べて既存外装材1の厚み分(例えば8mm)だけ屋外側に位置する箇所である。さらに、上記M1の位置から真上及び真下の部分で且つM2の位置から真横の部分(図9にHで示す位置)は隣接する既存外装材1、1の端部が重なり合いの影響を受ける部分であり、上記のLの位置に比べて二枚の既存外装材1の厚み分(例えば16mm)だけ屋外側に位置する箇所である。従って、Lの位置にある既存固定具5には固定部材3と高い方の高さ調整部材4aを取り付け、M1、M2の位置にある既存固定具5には固定部材3と低い方の高さ調整部材4bを取り付け、Hの位置にある既存固定具5には固定部材3のみを取り付ける。
When a plate-like wall material such as a corrugated sheet slate plate is used as the existing
固定部材3の屋外側に高さ調整部材4を配設するにあたっては、図1(a)に示すように、既存外装材1に取り付けた固定部材3に高さ調整部材4を屋外側から近づけ、高さ調整部材4の係止孔14に既存固定具5の先端部を挿入するようにする。図1(b)に示すように、この既存固定具5の先端部は、上記のようにして固定部材3の取付孔6に既存固定具5を差し込むことにより、取付孔6を貫通してその屋外側に突出する部分であり、既存固定具5に締結した締結具9のナット9bよりもさらに屋外側に突出する部分である。このようにして高さ調整部材4の係止孔14に既存固定具5の先端部を挿入すると、既存固定具5に係止孔14の開口縁部が係止することになり、これにより、高さ調整部材4を既存固定具5に保持することができる。
In disposing the
ここで、高さ調整部材4に設けた一対の係止プレート13、13は横方向(水平方向)で対向するように高さ調整部材4を配設する。また、高さ調整部材4の突出片24の後端と突片23の後端及び基板10の後面を固定部材3の脚部8の取付部8bの表面に当接させると共に回転防止片25を固定部材3の対向する脚部8、8の間に差し入れる。これにより、高さ調整部材4が既存固定具5を中心として回転しようとしても、回転防止片25の側端部が固定部材3の脚部8の内壁部8aの表面に当接し、高さ調整部材4の回転を防止することができる。また、高さ調整部材4の凹部21が固定部材3の対向する脚部8、8の間に位置することになる。このようにして各固定部材3に高さ調整部材4を一個ずつ取り付けることによって、固定部材3と高さ調整部材4からなる複数個の改修部品Aを既存外装材1の屋外面に縦横に並べて配設することができる。
Here, the
次に、図1(c)に示すように、横方向で並ぶ複数の改修部品A、A…で新規下地材12を支持することにより、横方向で隣り合う改修部品A、Aの間に新規下地材12を架け渡す。ここで、新規下地材12はその支持部16を各改修部品Aの高さ調整部材4の係止プレート13に係止するようにする。つまり、新規下地材12を既存外装材1に屋外側から近づけ、支持部16の上下の被係止片64、64の間に一対の係止プレート13、13を挿入し、上側の被係止片64を係止プレート13、13の上端面に載置することによって、新規下地材12を係止プレート13、13に係止することができる。また、新規下地材12の上側の固定片17は高さ調整部材4の上側の結合片11の表面(屋外面)に当接すると共に新規下地材12の下側の固定片17は高さ調整部材4の下側の結合片11の表面(屋外面)に当接して配置する。また、高さ調整部材4を取り付けていない固定部材3に対しては、新規下地材12の固定片17を固定部材8の脚部8の取付部8bの屋外面に当接させる。このようにして新規下地材12を高さ調整部材4に仮固定した状態で配設することができる。
Next, as shown in FIG. 1C, a
次に、図10〜12に示すように、仮固定状態の新規下地材12を高さ調整部材4及び固定部材3に固定(本固定)する。新規下地材12を高さ調整部材4及び固定部材3に固定するにあたっては、ビスなどの新規固定具15を仮固定状態の新規下地材12の固定片17に屋外側から螺入して打ち込むと共にこの新規固定具15を固定片17と結合片11とに貫通させて固定部材3の脚部8の取付部8bにまで螺入して打ち込む。これにより、新規下地材12の固定片17と高さ調整部材4の結合片11と固定部材3の取付部8bとを新規固定具15で結合することができ、新規下地材12を高さ調整部材4及び固定部材3に固定(本固定)することができる。ここで、新規固定具15は既存固定具5を挟んだ固定部材3の対角二隅又は四隅の位置において取付部8bに打ち込むようにする。これにより、既存固定具5の軸周りに新規固定具15が略均等に配置され、不均一な場合に発生するモーメントを最小限に抑えることができる。そして、モーメントの発生を抑えることで、既存固定具5の中心に垂直方向に荷重がかかるために、耐荷重性もモーメントが不均一な場合に比べて、既存外装材1への負担が小さくなり、仮に大きな荷重が壁面にかかっても既存外装材1は割れにくい。また、既存固定具5の先端部は、新規下地材12の支持部16の内側空間に納めて隠してしまうために、これを利用して既存固定具5の余長を吸収することができ、既存固定具5の先端余長寸法の長短はほとんど関係なく、わずらわしい既存固定具5の切断も行わなくてよい。
Next, as shown in FIGS. 10 to 12, the temporarily fixed
上記のようにして、新規下地材12の仮固定と本固定とを順次繰り返し行うことによって、複数本の新規下地材12、12…を既存外装材1の屋外側に配設することができる。ここで、横方向(水平方向)には複数本の新規下地材12、12…が略一直線上に並んで配設される。また、縦方向(鉛直方向)には複数本の新規下地材12、12…が互いに略平行に並んで配設される。
As described above, by temporarily repeating the temporary fixing and the main fixing of the
上記のようにして、複数の新規下地材12、12…を既存外装材1の屋外側に配設した後、新規下地材12の屋外側に複数枚の新規外装材2、2を取り付ける。図13に示すように、この新規外装材2は隣り合う新規下地材12、12に架け渡すようにして配置し、この後、ドリルビスなどの固定具65を新規外装材2の屋外側から新規下地材12の支持部16の固着片26にまで螺入して打ち込むようにして取り付けることができる。そして、複数枚の新規外装材2、2…を縦横に並べて新規下地材12の屋外側に配設することによって、新規外装材2、2…で形成される新規外壁で既存外壁を覆うことができ、建物の改修を行うことができる。尚、図13では新規下地材12及び新規外装材2の一部を省略している。
As described above, after a plurality of
そして、本発明にあっては、既存外装材1の表面に不陸に応じて、固定部材3に取り付ける高さ調整部材4の種類を変えたり、あるいは固定部材3に高さ調整部材4を取り付けないようにすることで、既存外装材1の不陸を吸収することができ、新規下地材12が固定部材3や高さ調整部材4から浮いた状態になるようなことが無く、新規下地材12を確実に固定部材3に固定して新規外装の強度不足を防止することができるものである。また、新規下地材12の既存外装材1の屋外面からの突出位置を一定にすることができ、既存外装材1の不陸が新規外装の表面(屋外面)に現れなくなって外観低下を防止することができるものである。
And in this invention, the kind of the
上記のように高さの異なる複数の高さ調整部材4を備えた改修部品Aでは、既存外装材1の屋外面に生じている不陸を吸収して小さくすることができる。すなわち、既存外装材1が小波スレート板などの波状スレート板の場合、横方向及び縦方向において隣接する既存外装材1、1はその端部同士を数センチずつ重ね合わせた状態で施工されている。従って、既存外装材1の山部1aの屋内外方向における位置が鉛直方向で一定ではなく、隣接する既存外装材1、1の重なり合っている部分がより屋外側に突出した状態となっている。よって、山部1aの屋外面に取り付けられる固定部材3の屋外側への突出位置がばらつくことになり、これに伴って、高さ調整部材4及び新規下地材12並びに新規外装材2の屋外側への突出位置がばらつくことになり、新規外装の表面に凹凸が生じることになる。
In the repair part A provided with the plurality of
そこで、上記のように固定部材3に取り付ける高さ調整部材4として、高さの異なる複数の高さ調整部材4a、4bを使い分けるようにする。例えば、最も屋外側に位置する固定部材3には高さ調整部材4を取り付けず、最も屋内側に位置する固定部材3には高さの高い高さ調整部材4aを取り付け、最も屋外側に位置する固定部材3と最も屋内側に位置する固定部材3との中間位置にある固定部材3には高さの低い高さ調整部材4bを取り付けるようにする。これにより、高さ調整部材4に支持される新規下地材12の位置が屋内外方向で略一定になり、新規外装材2の屋外側への突出位置も略一定となって、新規外装の表面に凹凸が生じないようにすることができる。
Therefore, a plurality of
本発明では、新規下地材12を高さ調整部材4で仮固定した状態で、新規下地材12を新規固定具15により固定部材3と高さ調整部材4に固定することができ、作業者が新規下地材12を所定の位置で支えながら固定する必要が無く、施工しやすくなるものである。また、上記のように固定部材3に作用するモーメントを最小限としているが、施工不良等による不具合からモーメントの増大も想定され、この場合、固定部材3が挿入された方向(上方)にずれて戻り、既存固定具5から上方に抜けてしまうおそれがある。そこで、本発明では高さ調整部材4の係止孔14に既存固定具5の先端部をほとんど隙間無く挿入することで、高さ調整部材4の移動を既存固定具5で規制することができ、この移動が規制された高さ調整部材4と固定部材3とを新規固定具15で結合することによって、固定部材3の移動を高さ調整部材4で規制することができ、固定部材3が取付孔6の長手方向に沿って不用意にスライド移動するのを防止することができる。また、係止孔14はプレス成形等ですり鉢状に凹んで形成した凹部21の底面に設けられているので、既存固定具5のナット9bの近傍に係止孔14を位置させることができ、このため、ナット9bよりも屋外側に突出する既存固定具5の先端部分が短くても、係止孔14を確実に既存固定具5の先端部分に差し込むことができる。
In the present invention, the
また、本発明により形成される新規外装は、作用する風荷重が正圧・負圧ともほぼ同様の荷重を受け持つ必要がある。正圧(新規外装を屋外側から押す風荷重)に対しては、固定部材3の新規外装材1の山部1aと接触するベース板7はほぼR形状(凸曲形状)とし、既存外装材1の山部1aと面接触の等分布荷重により耐荷重を向上させている。また、固定部材3の両側には既存外装材1の谷部1bに配置される脚部8を設けて正圧荷重の時のみ谷部1bと接触し、上記ベース板7の面接触と合わせて正圧を負担するものである。また、脚部8の谷部1bと接触する脚片部8dの形状はR形状として極力長くし、正圧の荷重を分散させて老朽化した既存外装材1への負担を軽減し、割れの防止を図ることができる。また、負圧(新規外装を屋外側へ引っ張る風荷重)に対しては、固定部材3をナット9bと座金9aで係止して耐荷重を得ている。
In addition, the new exterior formed by the present invention needs to handle almost the same wind load acting on both positive pressure and negative pressure. For positive pressure (wind load that pushes the new exterior from the outdoor side), the
本発明の改修部品Aは、新規下地材12を上下方向に長く配設する場合にも用いることができる。この場合、固定部材3及び高さ調整部材4の取り付け方法は上記と同様であるが、新規下地材12の取り付け方法が上記とは異なる。すなわち、新規下地材12を既存外装材1に屋外側から近づけ、高さ調整部材4の一対の係止プレート13、13の間に新規下地材12を挿入する。この後、必要に応じて、図14に示すように、一対の係止プレート13、13を互いに近づける方向に傾けて間隔を狭くすることにより、一対の係止プレート13、13で新規下地材12を両側から挟んで挟持し、高さ調整部材4で新規下地材12を仮固定する。このように一対の係止プレート13、13を互いに近づける方向に傾けて折り曲げやすくするために、係止プレート13の基部には切欠部27が設けられている。尚、新規下地材12の仮固定が不要な場合は、係止プレート13を折り曲げる必要はない。この後、図15〜18に示すように、上記と同様にして新規下地材12の固定片17と高さ調整部材4の結合片11と固定部材3の取付部8bとを新規固定具15で結合し、新規下地材12を高さ調整部材4及び固定部材3に固定する。さらにこの後、図19に示すように、上記と同様にして新規下地材12の屋外側に新規外装材2を取り付けて改修を行う。尚、図19では新規下地材12及び新規外装材2の一部を省略している。
The modified part A of the present invention can also be used when the
本発明において、固定部材3を既存固定具5に取り付けるにあたっては、専用の取付工具Bを用いることができる。この取付工具Bは図20に示すように、操作部材40と支点部材41とを備えて形成されている。操作部材40は断面略コ字状の操作部材本体50の先端に棒状の押圧部42を設け、操作部材本体50の後端面に棒状の把持部51を設けて形成されている。押圧部42の両端部は操作部材本体50の側端面よりも外側に突出している。また、支点部材41は断面略コ字状の支点部材本体52の下端(先端)に片状の係止部44を斜め上方に向かって突設し、支点部材本体52の上端(後端)を軸部45により操作部材本体50に枢着して形成されている。軸部45は押圧部42と把持部51との間に位置しており、軸部45の軸方向(長手方向)は、棒状の押圧部42の長手方向と略平行で、且つ棒状の把持部51の長手方向と略直交する方向となっている。従って、操作部材40は軸部45を中心として支持部材41に対して上下回動自在に形成されている。
In the present invention, when attaching the fixing
そして、この取付工具Bを用いて固定部材3を既存固定具5に取り付けるにあたっては次のようにして行う。まず、図21(a)に示すように、既存固定具5に固定部材3を上方から近づけて、既存固定具5に締結した締結具9のパッキン9c又は座金9aと既存外装材1の山部1aとの間に固定部材3の下端の傾斜面7cを当てることにより、パッキン9c又は座金9aと既存外装材1の山部1aとの間において既存固定具5に固定部材3を仮置きする。このとき固定部材3の取付孔6の下端開口は既存固定具5の直上に位置している。次に、図21(b)に示すように、取付工具Bの支点部材41の係止部44を既存固定具5の下側において締結具9のパッキン9c又は座金9aと既存外装材1の山部1aとの間に差し込むことによって、既存固定具5に締結した締結具9の座金9aに係止すると共に、操作部材40の押圧部42の両端部を上記固定部材3の両方の凹所8eに上側から嵌め込む。次に、図22(a)に示すように、把持部51を持ち上げて軸部45を中心として操作部材40を回動させることによって、押圧部42を下方に向かって移動させるように付勢する。これにより、押圧部42で固定部材3を押し下げることができ、図22(b)に示すように、取付孔6に既存固定具5を挿入して固定部材3を既存外装材1の屋外面に取り付けることができる。
And when attaching the fixing
そして、本発明の取付工具Bはテコの原理を利用して小さな力で固定部材3を既存固定具5に取り付けることができ、固定部材3の取り付けを容易に行うことができるものである。また、本発明の取付工具Bでは、係止部44を締結具9のパッキン9c又は座金9aと既存外装材1の山部1aとの間に差し込むことによって、取付工具B自体の浮き上がり(屋外側に逃げるような動き)を防止することができ、操作部材40の押圧部42が既存外装材1の表面と略平行に直線的に作動することを実現することができる。さらに、既存固定具5の余長(締結具9よりも屋外側に突出する部分)が無い場合でも係止部44を締結具9のパッキン9c又は座金9aと既存外装材1の山部1aとの間に係止して取付工具Bを支持することができるものである。
And the attachment tool B of this invention can attach the fixing
尚、上記では壁についての本発明の適用について説明したが、これに限らず、本発明は屋根に対しても適用することができる。 Although the application of the present invention to the wall has been described above, the present invention is not limited to this, and the present invention can also be applied to a roof.
A 改修部品
B 取付工具
1 既存外装材
2 新規外装材
3 固定部材
4 高さ調整部材
5 既存固定具
6 取付孔
7 ベース板
8 脚部
9 締結具
10 基板
11 結合片
12 新規下地材
13 係止プレート
14 係止孔
15 新規固定具
16 支持部
17 固定片
40 操作部材
41 支点部材
42 押圧部
44 係止部
45 軸部
A Repair parts
Claims (6)
An attachment tool for inserting an opening edge portion of the attachment hole of the fixing member according to any one of claims 1 to 3 between an existing fixture and a fastener of an existing fixture projecting to an outdoor surface of the existing exterior material. The mounting tool includes an operation member and a fulcrum member, and the operation member has a pressing portion for pressing the fixing member, and the fulcrum member has a locking portion whose one end can be locked to the existing fixture. The other end is pivotally attached to the operating member, and the operating member is fixed to the shaft while the locking portion of the fulcrum member is locked to the existing fixture and the pressing portion of the operating member is in contact with the fixing member. In the mounting tool, the fixing member is pressed by the pressing portion of the operation member and the opening edge of the mounting hole is inserted between the fastener of the existing fixing device and the existing exterior material.
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