JP2009011054A - モータの物理量情報計測装置 - Google Patents

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正広 花井
Haruhisa Wada
治寿 和田
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Abstract

【課題】電源系統から侵入するサージに対して耐性があり、サンプリング時間等の情報を外部から変更できる回転子の内部状態を正確に計測するモータの回転子物理量を計測装置を提供する。
【解決手段】モータ1における回転子4に直接ICタグ20を取り付け、モータの外部にICタグリーダライタ40を設置し、これらICタグ20とICタグリーダライタ40間に開閉サージや雷サージよりも周波数の高い通信周波数で読み取りコマンドおよび応答を送受信することにより、回転子4の物理状態を監視する。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転子鉄心や回転子コイルの温度データ、あるいはコイルの部分放電等の回転子に係わる物理量情報を計測するセンサを回転子に取り付けて回転子の物理量情報を読み取るようにしたモータの物理量情報計測装置に関する。
ベルトコンベアや電気自動車等の駆動用モータの回転子に採用されている鉄心(積層鉄心、永久磁石の鉄心)の透磁率は、鉄心の温度が上昇すると低下し、所定の温度以上になると磁束密度が急激に低下する。この場合、モータの回転トルクが低下し、運転停止に発展する恐れがある。
また、コイルの温度が所定値以上になると、コイルを被覆している絶縁物が劣化して層間短絡や地絡事故が発生する原因となる。
通常はこのような事態の発生を防ぐために、モータの冷却装置を強化して回転子鉄心の温度上昇を抑制する、固定子コイルに流す電流値を下げる等の対策を講じるようにしている。
これらの対策を適切に講じるためには、回転子コイルの温度を検出する必要がある。回転子コイルの温度の検出方法としては、間接的な測定方法と、直接的な測定方法とがある。
間接的な測定方法としては、固定子コイルに流れる電流値や、冷却直後の冷媒温度を測定することによって回転子温度を推定する方法、あるいは、固定子コイル付近にサーミスタ等の温度センサを取り付けてその計測値から回転子の温度を推定する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
一方、回転子コイルの温度を直接的に測定する方法としては、固定子コイル磁束と鎖交するコイルに発生する起電力を電源とする温度センサと無線送信器とを備えた温度センサーモジュールを回転子の発熱部に取り付け、静止側の定置部分に無線受信器を取り付け、無線送信器で送信された計測温度信号を受信することにより、モータの内部温度を直接に検出する方法がある(例えば、特許文献2参照)。
特開平9−275696号公報。 特開2006−94576号公報。
しかしながら、上記特許文献2に記載の発明では、回転子温度を直接的に測定できるという効果がある反面、以下のような問題点がある。
すなわち、温度センサーモジュールに取付けられている前述の固定子コイル磁束と鎖交して起電力を発生するコイルは、電源の上位接続部分から侵入してくるスイッチの開閉サージ、あるいは雷サージが侵入してきた際にも、そのサージに対応した周波数の高電圧が発生する。この高電圧により温度センサーモジュールの電源回路が破損することがあり、その場合、センサや通信器に電源供給を果たせなくなる。
本発明は、上記の課題を解決するために、モータの回転子側に取り付けたセンサ付のICタグの電源回路が高周波のサージで破損されることなく、回転子側の物理量情報をモータ外部のICタグリーダライタで正確に読み取ることができるようにしたモータ回転子の物理量情報計測装置を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、本発明は、モータの回転子に固定され、当該回転子に係わる物理量情報を測定するセンサ、当該センサで測定した物理量情報を記憶するメモリ、当該メモリに記憶されている物理量情報を変復あるいは復調する変復調部およびアンテナを有するICタグと、前記モータの外部に設置され、アンテナおよび変復調部を有し、前記ICタグのメモリに記憶されている物理量情報を読み取るICタグリーダライタと、を備え、前記ICタグおよびICタグリーダライタ間の交信に用いる通信周波数をスイッチの開閉サージおよび雷サージの周波数よりも高い周波数帯域の電磁波に設定したことを特徴とする。
本発明によれば、モータの回転子に固定したICタグのセンサで物理量情報を測定し、かつモータ外部にICタグリーダライタを設置してICタグリーダライタによってICタグが測定した物理量情報を読み取るように構成し、しかもICタグおよびICタグリーダライタ間の通信周波数をスイッチの開閉サージや雷サージに比べて高い周波数帯域の電磁波に設定したので、開閉サージや雷サージ等によりICタグに高電圧が発生することはない。この結果、ICタグの電源回路が破壊することはなく、モータ内部の温度や部分放電等の物理量情報の計測を確実にかつ容易に行うことができる。
以下、図面に示す本発明の実施形態について説明する。なお、各図を通して共通する部分には同一符号を付けて重複する部分の説明を適宜省略する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の実施形態におけるセンサ付きICタグを備えたモータの概略配置図、図2はセンサ付きICタグの位置を示すモータの断面図、図3はICタグおよびICタグリーダライタの機能図、そして図4はセンサ付きICタグのデータ構造例図である。
(構成)
図1および図2において、1はベルトコンベアや電気自動車等の駆動用モータであり、図示しない固定部に支持されたケーシング2の内部に環状の固定子3を収納し、この固定子3の内部に同心状に回転子4を配置している。
固定子3は、固定子鉄心3−1のスロットに収納した固定子コイル3−2で回転磁界または移動磁界を作って回転子4に起電力を誘起させ、この誘起起電力と固定子3の回転磁界または移動磁界の関係によって回転子を回転駆動する。
一方、回転子4は出力軸としての回転子軸4−1に回転子鉄心4−2を嵌合固定し、さらに回転子鉄心4−2の円周方向に複数個(図示の例では12個)のスロットを等間隔に設け、このスロットに回転子コイル4−3を巻装している。
冷却ファン5は回転子軸4−1の回転子鉄心4−2側部に固定され、ケーシング2内の冷却媒体(例えば、空気)を循環させてモータ1を冷却する。なお、2−1はケーシング2の側面に設けた開口部であり、後述する通信用電磁波を通過させるためのものである。
そして、6は内部にスイッチ7を設置した配電盤、8は変圧器、9は制御装置である。制御装置9は例えばサイリスタの三相ブリッジ回路等で構成され、変圧器8から固定子コイル3−2に印加される三相交流電圧を図示しないゲート制御装置により制御して固定子コイル3−2に流れる電流を設定値に制限するように構成されている。
以上はモータ1およびその制御装置の一般的な構成であるが、本実施形態1では、このような一般的な構成のモータ1の回転子鉄心4−2の側面に、ICタグ20を1個または複数個適宜な固定手段により固定し、ICタグ20で測定された回転子4の温度や部分放電発生等の物理量情報を交信に用いる通信用電磁波を使用してモータ1の外部に設置されたICタグリーダライタ40に向けて送信し、この温度信号を当該ICタグリーダライタ40で受信することによって、モータ1の回転子4の物理量情報を直接測定することができるように構成したものである。
ICタグ20は、例えばエポキシ系の接着剤によって回転子鉄心4−2の側面に固定される。このエポキシ系の接着剤は、十分な接着強度と耐久性とを備えているので好適である。なお、接着強度と耐久性とを長期間にわたって確保できるのであれば、他の接着剤でもよい。
以下、ICタグ20およびICタグリーダライタ40について詳細に説明する。
図3は、モータ1内部に設置されたICタグ20と、モータ1外部に設置されたICタグリーダライタ40の一例を示す詳細構成図である。
一般に、ICタグとは、メモリ機能を有するICチップと小型アンテナとから構成されているが、本実施形態で使用するICタグは、一般的なICタグにさらにサーミスタ等で構成された温度センサと内蔵電池とを有するようにしたアクティブタイプのICタグであり、図3に一例を示す。すなわち、本実施形態1におけるICタグ20は、アンテナ21、温度センサ22、変復調部23、制御部24、メモリ25、時計部26、電源回路27および電池(蓄電池)28を備えている。
因みに、温度センサ22は回転子鉄心の温度を直接測定し、アンテナ21はICタグリーダライタ40から送信される読み取り信号(読み取りコマンド)としての通信用電磁波31を受信し、折り返し応答信号としての通信用電磁波32を送信する。メモリ25は例えば不揮発性のメモリで構成され、温度センサ22で検出された温度信号を回転子4の物理量情報として時刻情報とともに記憶する。変復調部23は周波数フィルタを含み、送信時または受信時に搬送波を変調または復調する。そして、制御部24は各部を制御するために必要な演算処理を行う。
ここで、読み取り信号としての通信用電磁波31とは、読み取り信号に基づいて変調された搬送波のことであり、また、折り返し応答信号としての通信用電磁波32とは、メモリ25に記憶されている物理量情報に基づいて変調された搬送波のことである。
なお、ICタグ20は、アクティブタイプであるがゆえに、読み取り信号(読み取りコマンド)がないときにも定期的にICタグリーダライタ40から送信された通信用電磁波31をアンテナ21で受信し、整流したのち電源回路27を経て電池28を充電(蓄電)するように構成されている。すなわち、ICタグ20のアンテナ21は、ICタグリーダライタ40から送信された通信用電磁波31の波長に共振するように構成されており、共振時に発生する電圧を直流に整流して電源回路27を経て電池28を充電され、この電池28から電源回路27を経て温度センサ21、変復調部23、制御部24、メモリ25および時計部26の動作に必要な電力を供給するように構成されている。
一方、ICタグリーダライタ40は、アンテナ41、変復調部42、制御部43および電源回路44から構成されており、上位装置50から情報読み取り要求を入力すると、変復調部42によって搬送波を変調し、読み取り信号(読み取りコマンド)としての通信用電磁波31をアンテナ41からICタグ20に向けて送信する。そして、折り返しICタグ20から送信されてくる応答信号としての通信用電磁波32をアンテナ41で受信し、この受信信号を復調して上位装置50に出力する。さらに、ICタグリーダライタ40は、上位装置50からの読み取り信号(読み取りコマンド)を入力しないときにもICタグ20の電池28を充電するために、定期的に通信用電磁波31を送信する。
なお、ICタグリーダライタ40から送信される通信用電磁波31は、前述した配電盤6に備え付けられたスイッチ7の開閉サージ、あるいは雷サージ等の周波数でICタグ20のアンテナ22が共振して高電圧を発生しないように、開閉サージや、雷サージの周波数帯域に比べて一桁程度高い周波数帯域、例えば100〜900MHzの範囲中の任意の周波数に設定されている。因みに、スイッチ7の開閉サージの周波数帯域は50MHz、雷サージの周波数帯域は1MHz程度であり、これらの周波数帯ではICタグ20のアンテナ22に高電圧が発生することはない。
図4はICタグ20のデータ構成の一例を示しており、データ最大容量に4桁(16個)、保持データ数に4桁、前回データ消去日時に32桁、操作シリアルNo.に4桁、1操作あたりのデータ数に8桁、時間に8桁、データ(温度、部分放電)に8桁そしてICタグID番号に32桁をそれぞれ割り振り、合計256KBを使用するように構成されている。この図4のデータ構成からわかるように、本実施形態のICタグ20にはデータ記憶消去機能を備えており、回転子4から取得してメモリ25に記憶されている物理量情報を適宜消去することもできるようになっている。
(作用)
図1乃至図4を参照して本実施形態の作用を説明する。
モータ1の回転子4の鉄心4−2に固定されたICタグ20は、モータ1の外部に設置されたICタグリーダライタ40のアンテナ41から定期的に送信される通信用電磁波31をアンテナ21によって受信する。このアンテナ21は、受信した通信用電磁波31の波長に共振するように構成されており、共振時の電圧で電源回路27を経て電池28を充電する。
一方、ICタグ20は、制御部24の測定間隔制御機能で予め設定したサンプリング時間間隔で温度センサ22によって回転子4の鉄心4−2の温度を測定し、その測定した温度情報を時計26の時刻情報およびサンプリング間隔情報(測定時間間隔情報)とともに、メモリ25に記憶している(図4参照)。
そして、必要に応じて上位装置50からICタグリーダライタ40に情報読み取り指令(読み取りコマンド)が出力されると、ICタグリーダライタ40はその読み取り指令に基づいて変復調部42で搬送波を変調し、読み取り信号としての通信用電磁波31をアンテナ41からICタグ20に向けて送信する。
すると、ICタグ20は、アンテナ21で受信し、変復調部23で復調し、制御部24で指令を解読し、メモリ25に記憶されている物理情報である温度信号を読み出し、制御部24により変復調部23に送り、ここで温度信号に基づいて搬送波を変調して、応答信号としての通信用電磁波32をアンテナ21からICタグリーダライタ40へ返信する。
このようにして、ICタグ20およびICタグリーダライタ40を用いてモータ1の回転子温度を直接測定することができる。なおこの場合、温度情報および時間情報とともに、測定時間間隔の情報も一緒にICタグ20に記憶するようにしたので、センサ22により測定したデータの補完を行うことが可能となる。
そして、ICタグリーダライタ40では、受信した通信用電磁波32を変復調部42で復調し、制御部43により上位装置50に出力する。
上位装置50は、ICタグリーダライタ40で読み取られた温度値、すなわち測定された温度値を入力することで、温度値のトレンドを表示するとか、あるいは回転子コイル絶縁層の劣化特性の予測診断を行うこともできる。さらに、上位装置50は測定した温度値が設定値よりも高ければ制御信号を制御装置9へ与え、制御装置9によってモータ1に流れる固定子電流を制御し、回転子4の温度が設定値以下になるように制御することもできる。
なお、ICタグ20による温度測定のサンプリング時間は、上述のようにICタグ20側の制御部24で設定するほか、ICタグリーダライタ40側から送信するコマンドで任意に設定するようにしてもよい。たとえば、モータ1の起動時の回転子の温度上昇特性を測定する際には、最初はサンプリング間隔を短くし、徐々にサンプリング間隔を長くするようにすれば、長時間の温度上昇特性を得ることができる。
(効果)
以上述べたように、本実施形態1によれば、ICタグ20とICタグリーダライタ40との間で使用される通信周波数はモータ1の駆動用のスイッチや電源系統に取り付けられた高圧配電盤に使用されているVCB等で発生する開閉サージ、あるいは雷サージの周波数に比べて高い周波数帯域に設定してあるため、開閉サージや雷サージによってICタグ20の電源回路27が破壊されるようなことはない。
しかも、ICタグ20が発熱部近傍の回転子鉄心4−2に固定されているので、モータ1が負荷を回転駆動している状態で、ICタグ20によって鉄心5の温度を直接的にかつ正確に計測することができる。
また、ICタグ20の温度のサンプリング時間は、モータ1の起動時の回転子の温度上昇特性を測定する際、起動初期のサンプリング間隔を短くし、徐々にサンプリング間隔を長くすることで長時間に亘る温度上昇特性を得ることができる。
さらに、据付現場での使用状況による温度の変化を測定する場合には、起動時と停止時の操作直後のサンプル時間間隔を短くすると共に、状態が安定している時間帯のサンプリング時間間隔を長くすることで、回転子鉄心4−2に接した回転子コイル4−3の絶縁層の熱履歴を容易に測定できるために、絶縁層の劣化特性を正確に予測診断することができ、交換時期を推奨することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
前述した第1の実施形態は、ICタグ20を鉄心4−1の表面に固定したが、本実施形態2では、図5に示すようにICタグ20を、回転子コイル4−3の中央部分に取り付けるようにしたものである。
この結果、ICタグ20は、回転子コイル4−3の温度の最高温度点の温度を測定することができ、コイルの被覆絶縁物の劣化が最も早い部分の温度履歴を測定することができるために、より詳細なモータ1の寿命特性を予測することができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。
前述した第1の実施形態は、ICタグ20に備えたセンサを温度センサとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、センサとして、温度センサと部分放電センサとの双方を取り付けても良い。なお、回転子コイル4−2の部分放電を測定する方法としては、モータ1外部の配線に部分放電測定器をつないで測定することも可能であるが、この場合、コイルは大きなインダクタンスを持つために部分放電により発生する電磁波はインダクタンス部分で大きく減衰する場合もある。
しかしながら、本実施形態3では、回転子コイル4−3に接するように部分放電センサ付のICタグ20を取り付けることで、減衰する前の部分放電の信号を測定でき、高感度で部分放電の電磁波を測定することができる。部分放電センサ付きのICタグ20を図5のように回転子コイル4−3の中央部分に取り付ける場合、部分放電の発生部位がどこであっても、近い位置で部分放電による発生電荷を測定することができるため、より詳細にモータ1の寿命特性を予測することができる。
一方、部分放電センサ付きのICタグ20の取り付け作業の容易さを考えて、図6に示すようにコイルの最外側、例えば、スロット楔の直下に取り付けるようにしても良い。この場合においても部分放電の検出感度は大きく下がらない。
(他の実施形態)
センサ付きICタグ20は、以上述べた温度および部分放電を測定するセンサだけでなく、他の物理情報を測定するセンサであっても良い。回転子コイルのある部分間の電圧と温度を測定することで、コイルの導体の抵抗率の温度特性による校正値と電圧からコイルに流れている電流を知ることができる。
また、温度センサを備えたICタグ20を回転子の軸受部に取り付けて、軸受の温度を測定するようにしても良い。
さらに、ICタグ20として電池を内蔵したアクティブタイプを使用した例で説明したが、充電可能な電池が備わっていないパッシブタイプを使用してもよい。
本発明の第1の実施形態を示す概略配置図。 本発明の第1の実施形態で使用するモータの断面図。 本発明の第1の実施形態におけるICタグとICタグリーダライタの機能図。 本発明の第1の実施形態におけるICタグのデータ構造例図。 本発明の第2の実施形態および第3の実施形態で使用するモータの断面図。 本発明の第3の実施形態で使用するモータの断面図。
符号の説明
1…モータ、2…ケーシング、2−1…ケーシングの開口部、3…固定子、3−1…固定子鉄心、3−2…固定子コイル、4…回転子、4−1…回転子軸、4−2…回転子鉄心、4−3…回転子コイル、4−2…Sスロット、5…ファン、6…配電盤、7…スイッチ、8…変圧器、9…制御装置、10…回転子コイル、20…センサ付ICタグ、21…センサ、22…アンテナ、23…変復調部、24…制御部、25…メモリ部、26…電源部、27…時計機構、28…電池(蓄電池)、31,32…通信用電磁波、40…ICタグリーダライタ、50…上位装置。

Claims (10)

  1. モータの回転子に固定され、当該回転子に係わる物理量情報を測定するセンサ、当該センサで測定した物理量情報を記憶するメモリ、当該メモリに記憶されている物理量情報を変復あるいは復調する変復調部およびアンテナを有するICタグと、
    前記モータの外部に設置され、アンテナおよび変復調部を有し、前記ICタグのメモリに記憶されている物理量情報を読み取るICタグリーダライタと、を備え、
    前記ICタグおよびICタグリーダライタ間の交信に用いる通信周波数をスイッチの開閉サージおよび雷サージの周波数よりも高い周波数帯域の電磁波に設定したことを特徴とするモータの物理量情報計測装置。
  2. 前記センサは、回転子鉄心に取り付けられたことを特徴とする請求項1に記載のモータの物理量情報計測装置。
  3. 前記センサは、回転子のコイルに取り付けられたことを特徴とする請求項1に記載のモータの物理量情報計測装置。
  4. 前記センサは、回転子の軸受に取り付けられたことを特徴とする請求項1記載のモータの物理量情報計測装置。
  5. 前記センサは、温度センサであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のモータの物理量情報計測装置。
  6. 前記センサは、部分放電センサであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のモータの物理量情報計測装置。
  7. 前記ICタグは、通信用電磁波を整流して蓄電可能な電池を持つことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のモータの物理量情報計測装置。
  8. 前記ICタグは、記憶装置、時計機能、測定間隔制御機能、およびデータ記憶消去機能のどれか1つの機能を持つことを特徴とする請求項2乃至7のいずれかに記載のモータの物理量情報計測装置。
  9. 前記モータは、ケーシングに前記通信用電磁波の通過用の開口部を設けたことを特徴する請求項1乃至8のいずれかに記載のモータの物理量情報計測装置。
  10. 前記モータは、制御装置を介して固定子コイルに交流電圧を印加するように構成され、前記ICタグリーダライタで読み取られた温度信号が設定値以上の場合、前記制御装置により固定子コイルに流れる電流を適宜制限することを特徴とする請求項1記載のモータの物理量情報計測装置。
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