JP2009010874A - 符号化装置および符号化方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】映像データの圧縮符号化時におけるユーザの作業とその際の操作ミスを軽減することができる。
【解決手段】本発明に係る符号化装置においては、エンコード情報入力受付部42は、映像データを圧縮符号化するときに用いられる第1のエンコード情報の入力を受け付け、パラメータ設定部43は、第1のエンコード情報に基づいて各再生区間を圧縮符号化するときに用いられるパラメータを第1のパラメータに設定し、出力部27は予め作成されたチャプタファイルに従いパラメータを変更するための変更画面を表示し、パラメータ変更部45は、変更情報に基づいてパラメータを第1のパラメータから第2のパラメータに変更し、GOP構成決定部48は第1のパラメータを用いてチャプタファイルに従いGOP構成を決定し、圧縮符号化部49は決定されたGOP構成に基づいて、映像データを圧縮符号化する。
【選択図】 図11

Description

本発明は符号化装置および符号化方法に係り、特に、映像データを2パスエンコード方式にて圧縮符号化することができるようにした符号化装置および符号化方法に関する。
圧縮符号化された映像データを再生する際に読み出しヘッドがジャンプする構成としては、マルチストーリー、マルチアングル、そしてレイヤブレイクの3つの構成が考えられる。ここで、マルチストーリーとは、DVD(Digital Versatile Disc)やHD DVD(High Definition Digital Versatile Disc)において連続した1つの映像を記録するだけでなく、複数のシーンを予め用意しておき、ユーザの選択に合わせた再生を可能とする方式を意味する。また、マルチアングルとは、DVDやHD DVDにおいて異なるシーン間を切り替えて再生する方式を意味する。さらに、レイヤブレイクとは、2層式のDVDやHD DVDにおいて存在する2つの層(レイヤ0とレイヤ1)の間を跨いで再生する方式を意味する。
これらの構成においては、映像データの再生時に読み出しヘッドがジャンプする際に満たすべき映像圧縮上の種々の制約が存在する。
なお、関連する技術として、特開2002−171529号公報に開示されている技術が知られている(特許文献1)。
特開2002−171529号公報
従来においては、ユーザが映像データの圧縮符号化時に符号化装置に設定させた種々の情報に基づいて、本編またはサイドストーリーを2パスエンコード方式(2段階方式)にて圧縮符号化する。その後、映像データの再生時に読み出しヘッドがジャンプする際に満たすべき映像圧縮上の種々の制約が存在するマルチストーリー、マルチアングル、そしてレイヤブレイクの3つの構成に対応する部分(EVOB終端でのエンドポーション部分やマルチアングル箇所のインターリーブユニット部分など)につき、ユーザは、その部分を圧縮符号化する際に用いられるエンコード情報(例えばビットレートなどに関する情報)を再度入力し、入力されたエンコード情報に基づいてこれらの部分の部分再エンコード(いわゆる3rdパスエンコード)を符号化装置に行わせ、すでになされたこれらの部分に関する2パスエンコードによる圧縮符号化データと置換させて編集を行うようにしていた。
このため、ユーザは映像データの圧縮符号化時に多くのマニュアル操作を行わなければならず、映像データの圧縮符号化時に行われる操作はユーザにとって非常に煩わしいものになってしまうという課題があった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、映像データの圧縮符号化時におけるユーザの作業とその際の操作ミスを軽減することができるとともに、作業効率を向上させることができる符号化装置および符号化方法を提供することを目的とする。
本発明の符号化装置は、上述した課題を解決するために、複数の再生経路を有する映像データを2パスエンコード方式にて圧縮符号化する際に、映像データの全区間を圧縮符号化するときに用いられる第1のエンコード情報の入力を受け付ける入力受付手段と、入力受付手段により入力が受け付けられた第1のエンコード情報に基づいて、各小区間を圧縮符号化するときに用いられるパラメータを第1のパラメータに設定する設定手段と、予め作成されたチャプタファイルに従い、映像データに含まれる所定の小区間に用いられるパラメータを変更するための変更画面を表示する表示手段と、表示手段により表示される変更画面上にて入力が受け付けられた、所定の小区間に用いられるパラメータを第1のパラメータから変更するための変更情報に基づいて、所定の小区間に用いられるパラメータを第1のパラメータから第2のパラメータに変更する変更手段と、設定手段により設定された第1のパラメータを用いて、チャプタファイルに従い、映像データの圧縮符号化時におけるGOP構成を決定する決定手段と、少なくとも、決定手段により決定されたGOP構成と第1のパラメータに基づいて、映像データを圧縮符号化する符号化手段とを備えることを特徴とする。
本発明の符号化方法は、上述した課題を解決するために、複数の再生経路を有する映像データを2パスエンコード方式にて圧縮符号化する際に、映像データの全区間を圧縮符号化するときに用いられる第1のエンコード情報の入力を受け付ける入力受付ステップと、入力受付ステップの処理により入力が受け付けられた第1のエンコード情報に基づいて、各小区間を圧縮符号化するときに用いられるパラメータを第1のパラメータに設定する設定ステップと、予め作成されたチャプタファイルに従い、映像データに含まれる所定の小区間に用いられるパラメータを変更するための変更画面を表示する表示ステップと、表示ステップの処理により表示される変更画面上にて入力が受け付けられた、所定の小区間に用いられるパラメータを第1のパラメータから変更するための変更情報に基づいて、所定の小区間に用いられるパラメータを第1のパラメータから第2のパラメータに変更する変更ステップと、設定ステップの処理により設定された第1のパラメータと、チャプタファイルに従い、映像データの圧縮符号化時におけるGOP構成を決定する決定ステップと、少なくとも、決定ステップの処理により決定されたGOP構成と第1のパラメータに基づいて、映像データを圧縮符号化する符号化ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の符号化装置および符号化方法においては、複数の再生経路を有する映像データを2パスエンコード方式にて圧縮符号化する際に、映像データの全区間を圧縮符号化するときに用いられる第1のエンコード情報の入力が受け付けられ、入力が受け付けられた第1のエンコード情報に基づいて、各小区間を圧縮符号化するときに用いられるパラメータが第1のパラメータに設定され、予め作成されたチャプタファイルに従い、映像データに含まれる所定の小区間に用いられるパラメータを変更するための変更画面が表示され、表示される変更画面上にて入力が受け付けられた、所定の小区間に用いられるパラメータを第1のパラメータから変更するための変更情報に基づいて、所定の小区間に用いられるパラメータが第1のパラメータから第2のパラメータに変更され、設定された第1のパラメータと、チャプタファイルに従い、映像データの圧縮符号化時におけるGOP構成が決定され、少なくとも、決定されたGOP構成と第1のパラメータに基づいて、映像データが圧縮符号化される。
本発明によれば、映像データの圧縮符号化時におけるユーザの作業とその際の操作ミスを軽減することができるとともに、作業効率を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
ここで、本発明の実施形態について説明する前に、いくつかの前提について説明する。まず、圧縮符号化された映像データを再生する際に読み出しヘッドがジャンプする構成としては、マルチストーリー、マルチアングル、そしてレイヤブレイクの3つの構成が考えられる。ここで、マルチストーリーとは、DVD(Digital Versatile Disc)やHD DVD(High Definition Digital Versatile Disc)において連続した1つの映像を記録するだけでなく、複数のシーンを予め用意しておき、ユーザの選択に合わせた再生を可能とする方式を意味する。
例えば子供に不向きな暴力シーンなどの本編として採用されなかったシーンを本編とは別に用意しておき、再生時にユーザのリモコンによる操作があれば、その操作に応じて本編以外のシーンを再生することが可能である。図1は、選択可能な複数シーンを持つタイトル構成の概略を表している。
例えば図1に示されるように、サイドストーリーAを含む再生を行う場合、ユーザがメニュー画面にてサイドストーリーAを含む再生を選択すると、サイドストーリーAの小区間1の再生→(a)にて本編に合流→本編の再生→(b)にてサイドストーリーAの小区間2に分岐→サイドストーリーAの小区間2の再生→(c)にて本編に合流→本編の再生→(i)にてサイドストーリーAの小区間3に分岐という流れで映像が再生される。このとき、本編再生自体は勿論のこと、サイドストーリーと本編の合流または分岐点においても音声や映像の再生不良を発生させてはならない。図1のような構成をマルチストーリー以外に、シームレスブランチとも呼ぶ。
また、マルチアングルとは、DVDやHD DVDにおいて異なるシーン間を切り替えて再生する方式を意味する。例えば異なる角度から撮影された映像を複数用意して(例えばアングルA、B、C、Dなどの角度から撮影された映像)、図2に示されるように、ある角度で撮影された映像を再生途中で異なる角度から撮影された映像に切り替えることが可能である。
さらに、一般に2層式のDVDやHD DVDにおいては2つの層(レイヤ0とレイヤ1)が存在し、レイヤ0の層の方がレイヤ1の層よりもより外周まで記録データが記録されているが、レイヤブレイクとは、図2に示されるように、2層式のDVDやHD DVDにおいて存在する2つの層(レイヤ0とレイヤ1)の間を跨いで再生する方式を意味する。
異なる層間を跨ぐ再生時には、100,000セクタ以上の光ピックアップヘッドのジャンプが発生する可能性がある。光ピックアップヘッドのジャンプ量に応じ、図3に示されるトラックバッファモデルを考慮して最大レートに制約が存在する。このように、これらの構成においては、映像データの再生時に読み出しヘッドがジャンプする際に満たすべき映像圧縮上の種々の制約が存在する。
ここで、これらの構成(マルチストーリー、マルチアングル、およびレイヤブレイク)についてEVOB(Elementary Video Object)の観点から説明する。一般に、HD DVDではスタンダードコンテンツとアドバンスコンテンツが存在するが、EVOBはこのいずれのコンテンツにも共通して存在しており、“The system part of the MPEG-2 Standard(ISO/IEC 13818-1)”に準拠している。このEVOBには、音声データや字幕データなどの再生情報が記録されている。
EVOBには連続ブロックとインターリーブドブロックの2種類が存在する。連続ブロックとは、連続した論理セクタに配置された1つのEVOBを意味し、インターリーブドブロックとは、複数のEVOBを分割してそれぞれ交互に配列すること意味する。
図1に示されるようなマルチストーリーの場合、本編は(a)、(b)、(c)、(i)、およびサイドストーリーの始点・終点においてEVOBの境界とし、それぞれを連続ブロックで構成する必要がある。また、図2に示されるようなマルチアングルの場合、任意の位置で異なるアングルの映像にジャンプすることができるように、各アングルをインターリーブユニットとして構成し、各アングルの始点・終点をEVOBの境界とする必要がある。さらに、図2のレイヤブレイクの場合、レイヤブレイク点でEVOB境界とする必要がある。なお、EVOBの境界における映像位相に関しては、前のEVOBがTop fieldで終了したときには、それに続くEVOBはBottom fieldで開始しなければならず、逆に、前のEVOBがBottom fieldで終了したときには、それに続くEVOBはTop fieldで開始しなければない。
また、DVD Video規格やHD DVD Video規格によると、ディスク1からトラックバッファ3への転送速度Vrおよびデコーダ4での消費速度Voとの差を利用してトラックバッファ3内のデータ量を制御される。光ピックアップヘッドのジャンプによっても再生が途切れることがないように、異なるEVOB間のジャンプにおいて、図4に示されるように、前方のEVOBの終端に存在する一定区間(すなわち、エンドポーションと呼ばれる区間)が設けられ、この一定区間におけるデコード4での最大の消費速度VoがHD DVD規格により規定されている(図5の表を参照)。図5のVSTU(Video System Time Unit)とは、連続する二つのフレームもしくはフィールドの間隔を意味し、60Hzシステムでは1.001/60、50Hzシステムでは1/50である。エンドポーションでの消費速度Voの制約は、光ピックアップヘッドのジャンプにより、トラックバッファ制御が破綻することがないように定められている。
さらに、マルチアングルはインターリーブユニットで構成される。インターリーブユニット内で任意の位置でシームレスにジャンプできるものとできないものとの2種類が存在する。2種類のマルチアングルに共通の制約事項は、図6の表に示される。インターリーブユニット内で任意の位置でシームレスにジャンプできるマルチアングルの場合、図6の表に加えて、図7の表に示される制約事項を満たす必要がある。インターリーブユニット内で任意の位置でシームレスにジャンプできないマルチアングルの場合、図6の表のみを満たせばよい。
連続ブロックからインターリーブユニットにシームレスに接続するためには、該当する連続ブロックの終端はプリユニット(PREU)がさらに存在している必要がある。このプリユニット(PREU)の制約事項は、図8の表に示される。なお、図8に示されるSEQ_END_CODEとはストリームの区切りを意味しており、映像圧縮符号化方式によって呼び名が異なる。例えばMPEG2の場合、sequence_end_codeと呼ばれ、例えばMPEG4-AVCの場合、end_of_seq_rbspと呼ばれ、例えばVC1の場合、End_Of_Sequenceと呼ばれる。また、プリユニット(PREU)に関しては、図5の表に示される100,000以内/連続ブロックのEVOBに相当するデコーダ4での最大の消費速度Voを満たす必要がある。
ここで、映像の圧縮符号化処理を行う装置である符号化装置(いわゆるエンコーダ)は、解像度、ビットレートなどのパラメータを設定した上で指定された原画像ファイルの圧縮符号化を行う。この符号化装置におけるDVDなど蓄積メディアの圧縮符号化では、デジタル放送波の圧縮符号化とは異なり、可変ビットレート方式が採用される。可変ビットレート方式とは、映像データの再生を正常に行うことを目的として符号化規格により定められたデコーダバッファと、エンコード処理前(圧縮符号化処理前)に入力される最大、平均、最低のビットレート値などの制約の中で、映像データに含まれる画像の難易度に合わせて、符号量を割り当てる方式をいう。ここで用いられるビットレートとは、1秒当たりの符号量をいう。
この可変ビットレート方式では、一般に、2パスエンコードと呼ばれるエンコード方式が用いられる。2パスとはエンコードを2回行うことを意味しており、従って、2パスエンコード方式とは2段階の過程によるエンコード方式を意味している。まず第1に、1回目のエンコード(圧縮符号化)では映像データに含まれる画像の特徴を調査し、2回目のエンコード(圧縮符号化)では1回目のエンコード結果により得られる情報をもとに、適切な符号量割り当てを行う。これにより、より適切な可変ビットレート設定が行われる(図9−(1))。付言すれば、1パスエンコード方式とは、エンコード(圧縮符号化)を1回だけで行うことを意味し、通常設定された平均レートをもとに、映像データに含まれる画像の難易度を考慮せずに、符号量割り当てを行うため、固定ビットレート方式となることが多い。
さらに、一般的に、圧縮の結果出来上がったストリームを再生して画質評価を行った後で、圧縮歪みのあるシーンにはビットレートなどのパラメータの再調整を行って、再度圧縮を行う。この再圧縮符号化処理を部分再エンコード(いわゆる3rdパスエンコード)と呼ぶ(図9−(2))。この部分再エンコードにおいては、ユーザにより指定されたシーンだけのエンコード(圧縮符号化)を行ったあと、該当箇所の置換を行う(図9−(3))。なお、該当箇所の置換が可能となるように、接続部分の先頭と終端のエンコードバッファ占有量は接続元に整合を取るようにしている。
ところが、従来においては、上述したように、ユーザが映像データの圧縮符号化時に符号化装置に設定させた種々の情報に基づいて、本編またはサイドストーリーを2パスエンコード方式(2段階方式)にて圧縮符号化するが、その後、映像データの再生時に光ピックアップヘッドがジャンプする際に満たすべき映像圧縮上の種々の制約が存在するマルチストーリー、マルチアングル、そしてレイヤブレイクの3つの構成に対応する部分(EVOB終端でのエンドポーション部分やマルチアングル箇所のインターリーブユニット部分など)につき、ユーザは、その部分を圧縮符号化する際に用いられるエンコード情報(例えばビットレートなどに関する情報)を再度入力し、入力されたエンコード情報に基づいてこれらの部分の部分再エンコードを符号化装置に行わせ、すでになされたこれらの部分に関する2パスエンコードによる圧縮符号化データと置換させて編集を行う。上記の制約を受ける部分で変更するパラメータの代表は、ビットレートの最大値である。例えば、制約が存在する部分に合わせて全体のエンコードを行えば、部分再エンコードをすることなく、2パスエンコードのみで圧縮符号化データを作成することが技術上では可能である。しかし、ビットレートの最大値を下げることは、符号化圧縮後のデータの画質を低下させるため、実際の運用では、制約を受ける区間のビットレートの最大値を下げる部分再エンコードが行われる。
このため、ユーザは映像データの圧縮符号化時に多くのマニュアル操作を行わなければならず、映像データの圧縮符号化時に行われる操作はユーザにとって非常に煩わしいものになってしまう。
そこで、予め作成されたチャプタファイルに基づいて、映像圧縮上の種々の制約が存在するマルチストーリー、マルチアングル、そしてレイヤブレイクの3つの構成に対応する部分(EVOB終端でのエンドポーション部分やマルチアングル箇所のインターリーブユニット部分など)と圧縮符号化するときに用いられるパラメータ(例えばビットレートやフィルタに関するパラメータなど)を機械的に、または自動的に設定するようにする。これにより、映像データの圧縮符号化時におけるユーザの作業とその際の操作ミスを軽減することができるとともに、作業効率を向上させることが可能となる。以下、この方法を用いた圧縮符号化方法について説明する。
図10は、本発明に係る符号化装置11の内部の構成を表している。
図10に示されるように、CPU21は、ROM22に記憶されているプログラム(例えばエンコーダアプリケーションプログラムなど)、または記憶部28からRAM23にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM23にはまた、CPU21が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU21、ROM22、およびRAM23には、バス24を介して相互に接続されている。このバス24にはまた、入出力インタフェース25が接続される。
入出力インタフェース25には、種々の操作キーを有するキーボード、マウスなどによりなる入力部26、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal Display)などよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどよりなる出力部27、ハードディスクなどより構成される記憶部28、モデム、ターミナルアダプタ、およびネットワークインタフェース(いずれも図示せず)などより構成される通信部29が接続される。通信部29は、図示せぬネットワークを介しての通信処理を行う。
入出力インタフェース25には、必要に応じてドライブ30が接続され、磁気ディスク31(フロッピディスクを含む)、光ディスク32(CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク33(MD(Mini-Disk)を含む)、あるいは半導体メモリ34などが適宜装着され、それから読み出しコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部28にインストールされる。
図11は、図10の符号化装置11のCPU21が実行することができる機能的な構成を表している。
図11に示されるように、符号化装置11は、表示制御部41、エンコード情報入力受付部42、パラメータ設定部43、パラメータ変更情報入力受付部44、パラメータ変更部45、小区間変更情報入力受付部46、小区間変更部47、GOP構成決定部48、および圧縮符号化部49により構成される。
表示制御部41は、ユーザにより入力部26に設けられた設定開始/全て終了メニュー56設定開始/全て終了メニュー56が選択されると、エンコード情報入力受付部42は、入力を受付可能とする。エンコード情報入力受付部42は、各種ファイルの符号化装置11における記憶部28の記憶場所(例えば、PCではドライブおよびフォルダなど)を指定する。ここでいうファイルとは、入力すべきチャプタファイル、原画像ファイル、シーンチェンジファイル、出力する圧縮符号化データ(圧縮符号化された映像ストリームやログファイルなど)を指す。また、原画像ファイルにおける符号化を開始するフレーム及び終了するフレーム、フレームレート、走査方式(インタレース方式/プログレッシブ方式)も指定する。これらの情報は、符号化装置11中の他の機能によって変更されることはない、共通情報である。
表示制御部41は、ユーザにより入力部26に設けられた設定開始/全て終了メニュー56が操作されると、圧縮符号化処理の開始に際して、記憶部28に記憶されている予め作成されたチャプタファイル52を読み出し、読み出されたチャプタファイル52の構成を認識し、このチャプタファイル52に対応する映像データ(原画像ファイル)を圧縮符号化するときに用いられるエンコード情報を入力するためのエンコード情報入力画面を出力部27に表示させる。
また表示制御部41は、映像データに含まれる所定の区間(例えばエンドポーション部分やインターリーブユニット部分に関する区間)を圧縮符号化する際に用いられるパラメータを変更するための変更画面を出力部27に表示させる。その他、エンコード情報入力受付部42は、ユーザにより入力部26に設けられた操作キー51が操作されたとき、チャプタファイル52に対応する映像データ(原画像ファイル)を圧縮符号化するときに用いられるエンコード情報の入力を受け付け、入力が受け付けられたエンコード情報をパラメータ設定部43に供給する。共通情報以外で入力が受け付けられたエンコード情報としては、ビットレートなどがあげられ、これらは他の機能部により変更されうる共通情報以外のパラメータである。
パラメータ設定部43は、エンコード情報入力受付部42から供給されたエンコード情報を取得し、取得されたエンコード情報に基づいて、チャプタファイル52に対応する映像データ(原画像ファイル)を圧縮符号化するときに用いられるパラメータを設定する。パラメータ設定部43は、その後、パラメータが設定された旨を示す指示信号を表示制御部41に供給するとともに、設定されたパラメータに関するパラメータ設定データをパラメータ変更部45に供給する。
パラメータ変更情報入力受付部44は、ユーザにより入力部26に設けられた操作キー51が操作されたとき、所定の小区間(例えばエンドポーション部分やインターリーブユニット部分に関する区間)を圧縮符号化する際に用いられるパラメータを変更するための変更情報の入力を受け付け、入力が受け付けられた変更情報をパラメータ変更部45に供給する。
パラメータ変更部45は、パラメータ設定部43から供給されたパラメータ設定データを取得するとともに、パラメータ変更情報入力受付部44から供給された変更情報(パラメータを変更するための変更情報)を取得し、取得された変更情報に基づいて、パラメータ設定部43により設定されたパラメータを変更する。パラメータ変更部45は、変更されたパラメータに関するパラメータ変更データを圧縮符号化部49に供給する。
小区間変更情報入力受付部46は、ユーザにより入力部26に設けられた操作キー51が操作されたとき、チャプタファイル52に記述されている所定の小区間(例えばエンドポーション部分やインターリーブユニット部分に関する区間)における区間(換言すれば、区間開始時刻と区間終了時刻)を変更するための変更情報の入力を受け付け、入力が受け付けられた変更情報を小区間変更部47およびGOP構成決定部48に供給する。
小区間変更部47は、小区間変更情報入力受付部46から供給された変更情報(チャプタファイル52に記述されている所定の小区間における区間(換言すれば、区間開始時刻と区間終了時刻)を変更するための変更情報)を取得し、取得された変更情報に基づいて、チャプタファイル52により記述されている所定の小区間を変更する。小区間変更部47は、変更された所定の小区間に関する小区間変更データをGOP構成決定部48に供給する。
GOP構成決定部48は、記憶部28に予め記憶されているチャプタファイル52およびシーンチェンジ点ファイル53を読み出すとともに、エンコード情報入力受付部42からの共通情報を取得する。また、GOP構成決定部48は、小区間変更部47から供給された小区間変更データを取得する。GOP構成決定部48は、読み出されたチャプタファイル52およびシーンチェンジ点ファイル53、並びに取得されたエンコード情報入力受付部42からの共通情報、および小区間変更データに基づいて、圧縮符号化部49にて圧縮符号化する際のGOP構成を決定し、決定されたGOP構成に関するデータを圧縮符号化部49に供給する。
圧縮符号化部49は、入力部26のエンコード開始/終了ボタンからの開始命令を受けて、GOP構成決定部48から供給されたGOP構成に関するデータを取得するとともに、記憶部28に予め記憶されている原画像ファイル(映像データ)を読み出し、取得されたGOP構成に関するデータを用いて、読み出された原画像ファイル(映像データ)を2パスエンコード方式にて圧縮符号化する。圧縮符号化部49は、圧縮符号化後の圧縮符号化データを記憶部28に記憶させる。
次に、図12のフローチャートを参照して、図11の符号化装置11における圧縮符号化処理について説明する。この圧縮符号化処理は、ユーザにより入力部26に設けられた設定開始/全て終了メニュー56が操作されたとき、開始される。
ステップS1において、表示制御部41は、ユーザにより入力部26に設けられた設定開始/全て終了メニュー56が操作されることにより、映像データの圧縮符号化処理の設定を開始するとの指示がなされたか否かを判定する。
ステップS1において映像データの圧縮符号化処理の設定を開始するとの指示がなされたと判定された場合、ステップS2へ進み、表示制御部41は、出力部27を制御し、エンコード情報入力部42に対する各種設定入力が可能になるように表示を変更する。それまでは、設定入力が許可されない。すなわち、表示制御部41は、このチャプタファイル52に対応する映像データ(原画像ファイル54)を圧縮符号化するときに用いられるエンコード情報を入力するためのエンコード情報入力画面を出力部27に表示させる。出力部27は、表示制御部41の制御に従い、エンコード情報を入力するためのエンコード情報入力画面を表示する。
ステップS3において、エンコード情報入力受付部42は、ユーザにより入力部26に設けられた設定開始/全て終了メニュー56が選択されると入力を受付可能となる。エンコード情報入力受付部42は、チャプタファイル、原画像ファイル、シーンチェンジファイル、出力する圧縮符号化データファイルの符号化装置11における記憶部28の記憶場所(例えば、PCではドライブおよびフォルダ)を指定する。この他に、原画像ファイルにおける符号化を開始するフレーム(IN点)及び終了するフレーム(OUT点)も指定する。操作キー51が操作されたとき、チャプタファイル52に対応する映像データ(原画像ファイル54)を圧縮符号化するときに用いられるエンコード情報の入力を受け付ける。
エンコード情報に含まれるIN/OUT点とは、その原画像ファイル54のエンコード開始フレームと終了フレームを意味している。IN点は該当するフレームである原画像ファイル54のエンコード開始フレームを含み、OUT点は該当するフレームである原画像ファイル54のエンコード終了フレームを含まない。
また、チャプタファイル52を有する映像データ(原画像ファイル54)を圧縮符号化するときに用いられる1つのパラメータとしてのフレームレートとは、1秒あたりフレーム数を意味している。例えば、NTSCのインターレース映像と呼ばれる動画像であれば、30/1001=29.97Hzであり、映画素材であれば24/1001=23.98Hzである。なお、このフレームレートに関する情報とIN/OUT点に関する情報に基づいて、フレーム値をタイムコードと呼ばれるHH:MM:SS:FFに変換することができる(HH=時間、MM=分、SS=秒、FF=フレーム数)。ノンドロップ方式と呼ばれるタイムコード方式では、このFFは29.97Hzの場合においては0から29までの30進カウンタであり、23.98Hzの場合においては0から23までの24進カウンタである。通常、IN/OUT点や区間設定は、タイムコード値により設定される。
図13は、記憶部28に記憶されている予め作成されたチャプタファイル52の構成を表している。図13に示されるチャプタファイル52には、映像データにおける分岐点、合流点や種別が記述されている。
例えば図13に示されるように、チャプタファイル52上では、分岐点と合流点を区別せずに共に“BRANCH”と定義している。“NOCHAP”とは、チャプタ点でないことを意味する。“ENDPOTION”とは、エンドポーションの開始点を意味する。“LAYERBREAK”とは、レイヤブレイク点を意味する。“PREU”とは、PREU(プリユニット)の開始点を意味する。“ILV_OPEN_START”および“ILV_OPEN_END”は、インターリーブドブロックで、かつオープンGOPの設定の開始点および終了点を意味する。“ILV_CLOSED_START”および“ILV_ CLOSED_END”は、インターリーブドブロックで、かつクローズドGOPの設定の開始点および終了点を意味する。
なお、記憶部28に記憶されている原画像ファイル54とは、圧縮前の映像データである。原画像ファイル54のフォーマットは符号化装置11によりさまざまであるが、共通して画素データが定められた順序に配列して1画面(フレーム)を構成している。MPEG2では、原画像ファイル54としては輝度データと色差データがそれぞれ8bit幅あり、かつ、輝度データに対して色差データが水平方向及び垂直方向に1/2に間引かれた4:2:0フォーマットが利用されている。一方、MPEG4 AVCでは、画素データの幅は8bitから12bit幅まで許容され、4:2:0フォーマットの他にも、水平方向のみ1/2に間引いた4:2:2フォーマットや4:4:4フォーマットにも対応している。例えば2時間(2×60分×60秒×24フレーム)の映画であれば、原画像ファイル54(映像データ)に1フレーム分の原画像が172,800フレーム分含まれることになる。
エンコーダ情報入力受付部42は、入力が受け付けられたエンコード情報(共通情報以外のパラメータに関する情報)をパラメータ設定部43に供給する。パラメータ設定部43は、その後、パラメータが設定された旨を示す指示信号を生成し、生成されたパラメータが設定された旨を示す指示信号を表示制御部41に供給する。
ステップS4において、パラメータ設定部43は、エンコード情報入力受付部42から供給された共通情報以外のパラメータを取得し、取得されたパラメータに基づいて、チャプタファイル52に対応した映像データ(原画像ファイル)を圧縮符号化するときに用いられるパラメータを設定する。例えばビットレートや量子マトリックスと呼ばれるDCT変換値の周波数成分に対する重み付け行列、適応的に符号量を割り当てる機能に関する値や、MPEG4 AVCの場合にブロック歪低減のためのデブロックフィルタの強度などが設定される。なお、このときパラメータ設定部43により設定されたパラメータを「第1のパラメータ」と定義する。
さらに、設定すべきビットレートは、可変ビットレートの場合には最大、平均、最小値を意味しており、固定ビットレートの場合には平均値を意味している。
ステップS5で、表示制御部41は、圧縮符号化処理の開始に際して、記憶部28に記憶されている予め作成されたチャプタファイル52を読み出す。表示制御部41は、読み出されたチャプタファイル52の構成を例えば図14に示されるタイトル構成であると認識する。
ステップS6において、表示制御部41は、パラメータ設定部43から供給されたパラメータが設定された旨を示す指示信号に基づいて、パラメータ設定部43においてパラメータが設定されたことを認識するとともに、ユーザが入力部26を操作することでエンコード情報入力画面上にて入力が受け付けられたエンコード情報に基づいて、チャプタファイル52に対応する映像データ(原画像ファイル)を圧縮符号化するときに用いられるパラメータがパラメータ設定部43により設定された後、映像データに含まれる所定の小区間(例えばエンドポーション部分やインターリーブユニット部分に関する区間)を圧縮符号化する際に用いられるパラメータ(例えばビットレート(特に最大のビットレート)など)を変更するための変更画面を出力部27に表示させる。
出力部27は、表示制御部41の制御に従い、映像データに含まれる所定の小区間を圧縮符号化する際に用いられるパラメータを変更するための変更画面を表示する。これにより、必要な箇所の最大のビットレートなどの設定をユーザに要求することができる。
ステップS7において、パラメータ変更情報入力受付部44は、変更画面上にてユーザにより入力部26に設けられた操作キー51が操作されたとき、映像データに含まれる所定の小区間(例えばエンドポーション部分やインターリーブユニット部分に関する区間)を圧縮符号化する際に用いられるパラメータを変更するための変更情報の入力を受け付け、入力が受け付けられた変更情報をパラメータ変更部45に供給する。
ここで、図5乃至図8の表に示される最大の消費速度Voとは、映像だけでなく音声、字幕などHD DVDタイトルを再生する上で必要な全データのレートである。従って、音声、字幕などのレートを考慮しながら、ユーザにより入力部26が操作されることで、映像の最大ビットレートなど(ENDPOTIONやPREUのレートなど)が決定され、パラメータ設定部43によりすでに設定されたパラメータ(特にビットレートなどの第1のパラメータ)を変更するための変更情報の入力が受け付けられる。なお、このとき決定される最大のビットレートなどのパラメータを「第2のパラメータ」と定義する。従って、この変更情報には、映像データに含まれる所定の小区間(例えばエンドポーション部分やインターリーブユニット部分に関する区間)を圧縮符号化する際に用いられるパラメータを第1のパラメータから第2のパラメータに変更するための情報が含まれている。
ステップS8において、パラメータ変更部45は、パラメータ設定部43から供給されたパラメータ設定データを取得するとともに、パラメータ変更情報入力受付部44から供給された変更情報(パラメータを変更するための変更情報)を取得し、取得された変更情報に基づいて、パラメータ設定部43により設定されたパラメータを変更する。
これにより、映像データに含まれる所定の小区間(例えばエンドポーション部分やインターリーブユニット部分に関する区間)を圧縮符号化する際に用いられるパラメータが、パラメータ設定部43により設定された第1のパラメータから第2パラメータに変更される。
パラメータ変更部45は、変更されたパラメータに関するパラメータ変更データを圧縮符号化部49に供給する。このパラメータ変更データには、映像データに含まれる所定の小区間(例えばエンドポーション部分やインターリーブユニット部分に関する区間)を圧縮符号化する際に用いられるパラメータを、第1のパラメータから第2パラメータに変更するためのデータが含まれている。
ステップS9において、小区間変更情報入力受付部46は、変更画面上にてユーザにより入力部26に設けられた操作キー51が操作されたとき、チャプタファイル52に記述されている所定の小区間(例えばエンドポーション部分やインターリーブユニット部分に関する区間)における区間(換言すれば、区間開始時刻と区間終了時刻)を変更するための変更情報の入力を受け付け、入力が受け付けられた変更情報を小区間変更部47に供給する。
例えば“ENDPOTION”、“BRANCH”、“LAYERBREAK”、“PREU”、“ILV_OPEN_START”、“ILV_CLOSE_START”、“ILV_OPEN_END”、“ILV_CLOSE_END”の区間開始時刻や区間終了時刻を変更する変更情報の入力が受け付けられる。
ステップS10において、小区間変更部47は、小区間変更情報入力受付部46から供給された変更情報(チャプタファイル52に記述されている所定の小区間における区間(換言すれば、区間開始時刻と区間終了時刻)を変更するための変更情報)を取得し、取得された変更情報に基づいて、チャプタファイル52により記述されている所定の小区間を変更する。小区間変更部47は、変更された所定の小区間に関する小区間変更データをGOP構成決定部48に供給する。この小区間変更データには、変更された所定の小区間(換言すれば、区間開始時刻と区間終了時刻)に関するデータが含まれている。
ステップS11において、GOP構成決定部48は、記憶部28に予め記憶されているチャプタファイル52およびシーンチェンジ点ファイル53を読み出すとともに、パラメータ設定部43から供給された共通情報を取得する。また、GOP構成決定部48は、小区間変更部47から供給された小区間変更データを取得する。GOP構成決定部48は、読み出されたチャプタファイル52およびシーンチェンジ点ファイル53、並びに取得された共通情報、および小区間変更データに基づいて、圧縮符号化部49にて圧縮符号化する際のGOP構成を例えば図14に示されるように決定し、決定されたGOP構成に関するデータを圧縮符号化部49に供給する。
ステップS12において、ユーザにより入力部26に設けられたエンコード開始/終了ボタン50のうちのエンコード開始ボタンが操作されることにより、映像データの圧縮符号化処理の準備を開始する。圧縮符号化処理の準備ができると、圧縮符号化処理は開始する。圧縮符号化部49は、GOP構成決定部48から供給されたGOP構成に関するデータを取得するとともに、記憶部28に予め記憶されている原画像ファイル54(映像データ)を読み出し、取得されたGOP構成に関するデータを用いて、読み出された原画像ファイル54(映像データ)を2パスエンコード方式にて圧縮符号化する。ステップS13において、圧縮符号化部49は、圧縮符号化後の圧縮符号化データを記憶部28に記憶させる。また、ユーザにより入力部26に設けられたエンコード開始/終了ボタン50により、圧縮符号化処理は強制終了される。
その後、ステップS14において、符号化装置11、ユーザにより入力部26に設けられたエンコード開始/終了ボタン50のうちのエンコード終了ボタンが操作されることにより、映像データの圧縮符号化処理を終了するとの指示がなされたか否かを判定し、映像データの圧縮符号化処理を終了するとの指示がなされたか否かを判定するまで待機する。ステップS14において映像データの圧縮符号化処理を終了するとの指示がなされたと判定された場合、エンコード情報入力部42で入力した符号化を終了するフレームまで2パスエンコードを終えると、自動的に圧縮は終了する。ユーザはこれを確認した後、符号化装置11の入力部26にて全て終了メニューを選択することで、圧縮符号化処理は終了する。
本発明の実施形態においては、複数の再生経路を有する映像データを2パスエンコード方式にて圧縮符号化する際に、全区間を圧縮符号化するときに用いられる第1のエンコード情報の入力を受け付け、入力が受け付けられた前記第1のエンコード情報に基づいて、各所定の小区間を圧縮符号化するときに用いられるパラメータを第1のパラメータに設定し、予め作成されたチャプタファイルに従い、映像データに含まれる所定の小区間に用いられるパラメータを変更するための変更画面を表示するとともに、表示される変更画面上にて入力が受け付けられた、所定の小区間に用いられるパラメータを第1のパラメータから変更するための変更情報に基づいて、所定の小区間に用いられるパラメータを第1のパラメータから第2のパラメータに変更し、入力されたエンコード情報とチャプタファイルに従いGOP構成を決定し、設定された第1のパラメータと、変更された第2のパラメータと、GOP構成に基づいて映像データを圧縮符号化することができる。
さらに、表示される変更画面上にて入力が受け付けられた、チャプタファイルに記述されている所定の小区間における区間を変更するための変更情報に基づいて、所定の小区間における区間を変更し、変更された所定の小区間における区間を用いて、チャプタファイルに従い、映像データの圧縮符号化時におけるGOP構成を決定することができる。
これにより、タイトル構成で決定されるGOVU構造を、タイトル構成を含むチャプタファイルにより、自動的に設定変更することができる。従って、ユーザは映像データの圧縮符号化時に多くのマニュアル操作を行う必要がなくなり、映像データの圧縮符号化時におけるユーザの作業を軽減することができる。また、タイトル構成全体を眺めつつ、チャプタファイルを記述する際に、個別のレート設定に伴って生じうる操作ミスを軽減することができるとともに、作業効率を向上させることができる。従って、符号化装置の操作性を向上させることができる。
なお、本発明の実施形態において説明した一連の処理は、ソフトウェアにより実行させることもできるが、ハードウェアにより実行させることもできる。
また、本発明の実施形態では、フローチャートのステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理の例を示したが、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別実行される処理をも含むものである。
マルチストーリーにおけるタイトル構成を示す図。 マルチアングルにおけるタイトル構成を示す図。 トラックバッファモデルの概略的な構成を示す図。 映像データに含まれるエンドポーションを説明するための説明図。 EVOBの終端に存在するエンドポーションと呼ばれる区間におけるデコード4での最大の消費速度VoがHD DVD規格により規定される制約事項を説明するための表。 インターリーブユニット内で任意の位置でシームレスにジャンプできるものとできないもの2種類のマルチアングルに共通の制約事項を説明するための表。 インターリーブユニット内で任意の位置でシームレスにジャンプできるマルチアングルの場合に特有の制約事項を説明する表。 連続ブロックの終端に存在するプリユニット(PREU)の制約事項を説明するための表。 従来の2パスエンコード方式および部分再エンコードを説明する説明図。 本発明に係る符号化装置の内部の構成を示すブロック図。 図10の符号化装置のCPUが実行することができる機能的な構成を示すブロック図。 図11の符号化装置における圧縮符号化処理を説明するフローチャート。 記憶部に記憶されているチャプタファイルの構成を示す図。 図11の符号化装置にて認識されるチャプタファイルによるタイトル構成を示す図。
符号の説明
1…ディスク、2…ECC、3…トラックバッファ、4…デコーダ、11…符号化装置、21…CPU,22…ROM、23…RAM、24…バス、25…入出力インタフェース、26…入力部、27…出力部、28…記憶部、29…通信部、30…ドライブ、31…磁気ディスク、32…光ディスク、33…光磁気ディスク、34…半導体メモリ、41…表示制御部、42…エンコード情報入力受付部、43…パラメータ設定部、44…パラメータ変更情報入力受付部、45…パラメータ変更部、46…小区間変更情報入力受付部、47…小区間変更部、48…GOP構成決定部、49…圧縮符号化部、50…開始/終了ボタン、51…操作キー、52…チャプタファイル、53…シーンチェンジ点ファイル、54…原画像ファイル、55…圧縮符号化データ、56…設定開始/全て終了メニュー。

Claims (6)

  1. 複数の再生経路を有する映像データを2パスエンコード方式にて圧縮符号化する際に、前記映像データの全区間を圧縮符号化するときに用いられる第1のエンコード情報の入力を受け付ける入力受付手段と、
    前記入力受付手段により入力が受け付けられた前記第1のエンコード情報に基づいて、各小区間を圧縮符号化するときに用いられるパラメータを第1のパラメータに設定する設定手段と、
    予め作成されたチャプタファイルに従い、前記映像データに含まれる所定の小区間に用いられるパラメータを変更するための変更画面を表示する表示手段と、
    前記表示手段により表示される前記変更画面上にて入力が受け付けられた、前記所定の小区間に用いられるパラメータを前記第1のパラメータから変更するための変更情報に基づいて、前記所定の小区間に用いられるパラメータを前記第1のパラメータから第2のパラメータに変更する変更手段と、
    前記設定手段により設定された前記第1のパラメータと、前記チャプタファイルに従い、前記映像データの圧縮符号化時におけるGOP構成を決定する決定手段と、
    少なくとも、前記決定手段により決定された前記GOP構成と前記第1のパラメータに基づいて、前記映像データを圧縮符号化する符号化手段とを備えることを特徴とする符号化装置。
  2. 前記変更手段は、前記表示手段により表示される前記変更画面上にて入力が受け付けられた、前記チャプタファイルに記述されている前記所定の小区間における区間を変更するための変更情報に基づいて、前記所定の小区間における区間を変更し、
    前記決定手段は、前記変更手段により変更された前記所定の小区間における区間を用いて、前記チャプタファイルに従い、前記映像データの圧縮符号化時におけるGOP構成を決定することを特徴とする請求項1に記載の符号化装置。
  3. 前記チャプタファイルに記述されている前記所定の小区間における区間を変更するための変更情報には、前記所定の小区間の区間開始時刻または区間終了時刻が含まれることを特徴とする請求項2に記載の符号化装置。
  4. 前記所定の小区間には、エンドポーション部分およびインターリーブユニット部分が含まれることを特徴とする請求項1に記載の符号化装置。
  5. 各小区間を圧縮符号化するときに用いられるパラメータには、少なくとも、ビットレートが含まれることを特徴とする請求項1に記載の符号化装置。
  6. 複数の再生経路を有する映像データを2パスエンコード方式にて圧縮符号化する際に、前記映像データの全区間を圧縮符号化するときに用いられる第1のエンコード情報の入力を受け付ける入力受付ステップと、
    前記入力受付ステップの処理により入力が受け付けられた前記第1のエンコード情報に基づいて、各小区間を圧縮符号化するときに用いられるパラメータを第1のパラメータに設定する設定ステップと、
    予め作成されたチャプタファイルに従い、前記映像データに含まれる所定の小区間に用いられるパラメータを変更するための変更画面を表示する表示ステップと、
    前記表示ステップの処理により表示される前記変更画面上にて入力が受け付けられた、前記所定の小区間に用いられるパラメータを前記第1のパラメータから変更するための変更情報に基づいて、前記所定の小区間に用いられるパラメータを前記第1のパラメータから第2のパラメータに変更する変更ステップと、
    前記設定ステップの処理により設定された前記第1のパラメータと、前記チャプタファイルに従い、前記映像データの圧縮符号化時におけるGOP構成を決定する決定ステップと、
    少なくとも、前記決定ステップの処理により決定された前記GOP構成と前記第1のパラメータに基づいて、前記映像データを圧縮符号化する符号化ステップとを含むことを特徴とする符号化方法。
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