JP2009010845A - 無線通信装置における状態通知方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 AP106のチャネル管理部における割当可能なチャネルの存在有無や、AP106のQoS受入判定部におけるQoS開始の受入可否を、AP106のBCMCS管理部に伝達し、BCMCS管理部よりAT104に配信することで、チャネル割当をする以前にAPからATに受入不可能な状態であることを通知することを可能とする。
【選択図】 図13
Description
本システムは、Internet側からのパケット終端の機能を有するPDSN(Packet Data Serving Node)101、IPネットワークとRANとを中継するIP−Switch102、AT(Access Terminal)104の認証を行うAN−AAA103、呼処理情報の管理や、AP(Access Point)106およびPDSN101からのパケットを中継するPCF−SC(Packet Call Function−Session Control)105、AT104とRAN107の間の無線パケットの中継および無線区間でのハンドオフ、BCMCSデータの無線配信機能を有するAP106、AP106とPCF−SC103から構成されるRAN(Radio Access Network)107、移動体無線端末であるAT104、BCMCSデータのInternet側からのパケット終端の機能を有するBSN(BCMCS Serving Node)108、BSN108からのパケットを中継するPCF−BC(Packet Call Function − Broadcast)109、BCMCSコンテンツの登録と登録解除を管理するBCMCS Controller110を備える。
本発明は、以上の点に鑑み、呼接続が不可能と基地局に判断される状態におけるATの呼接続要求を抑止することで、無線帯域の無駄な使用と雑音の発生を抑えることを目的とする。
また、特開2006−352744号に記載の技術は、発呼処理自体を規制する技術ではなく、本方式との関連性はない。また、APは自エリア内に存在する未接続のATを把握し管理する技術が必要となり、単体での1xEVDOシステムへの適用は難しい。
無線端末と無線通信を行う無線通信装置における状態通知方法であって、
前記無線通信装置は、前記無線端末から呼接続要求を受け、
前記無線通信装置は、全チャネルから、予約チャネルと使用中チャネルを除いた空きチャネルを計算し、空きチャネルが存在すれば、チャネル割当可能であるとし、空きチャネルが存在しなければ、輻輳によってチャネル割当不可能であると判定し、
判定の結果、チャネル割当可能であるとされた場合には、前記無線通信装置は、前記無線端末にチャネル割当処理を行い、
前記無線通信装置は、チャネル割当処理の結果、使用中チャネルが増加し空きチャネルが存在しなくなったと判断した場合、輻輳を知らせるための第1のチャネル輻輳情報を前記無線通信装置のエリア内に報知し、
前記無線通信装置の通信エリア内に存在する無線端末は、前記第1のチャネル輻輳情報を受信すると、表示画面に、使用者に輻輳を知らせる情報を表示するようにした
前記状態通知方法が提供される。
無線端末と無線通信を行う無線通信装置における状態通知方法であって、
前記無線通信装置は、前記無線端末から、上りQoS識別子及び下りQoS識別子を含むQoS開始要求を受け、
前記無線通信装置において計測される上りトラフィック雑音について、現在の雑音Nsと、前記上りQoS識別子に対応するQoS開始許容値ShNとを比較し、Ns<ShNを満たすときに上りQoS受入可能と判断することにより、第1の上り雑音判定を実行し、
下り全帯域BWからQoS使用中帯域を減算して得られる帯域Bと、前記下りQoS識別子に対応するQoS開始の必要帯域Rとを比較し、B>Rを満たすときに下りQoS受入可能と判断することにより、第1の下り帯域判定を実行し、
前記第1の上り雑音判定と前記第1の下り帯域判定の両方の判定で受入可能と判断されたとき、受入可能と判定する第1のQoS受入判定を実行し、
前記第1のQoS受入判定の結果、受入可能と判定された場合、使用中QoSリストに、前記無線端末に対応する前記下りQoS識別子を追加するリスト登録を実行し、
QoS開始通知を前記無線端末に通知し、
前記無線通信装置の上りトラフィック受信部において計測される上りトラフィック雑音について、現在の雑音Nsと、VoIP又は他の特定サービスに対応し予め設定されている上りQoS識別子設定値に対応するQoS開始許容値ShNとを比較し、Ns<ShNを満たすときに上りQoS受入可能と判断することにより、第2の上り雑音判定を実行し、
下り全帯域BWから、前記リスト登録で更新された使用中QoSリストに基づき計算されたQoS使用中帯域を減算して得られる帯域Bと、VoIP又は他の特定サービスに対応し予め設定されている下りQoS識別子設定値に対応するQoS開始の必要帯域Rとを比較し、B>Rを満たすときに下りQoS受入可能と判断することにより、第2の下り帯域判定を実行し、
前記第2の上り雑音判定と前記第2の下り帯域判定の両方の判定で受入可能と判断されたとき、受入可能と判定する第2のQoS受入判定を実行し、
前記第2のQoS受入判定の結果、受入不可能と判断された場合、第1のチャネル輻輳情報を前記無線通信装置のエリア内に報知し、
前記無線通信装置の通信エリア内に存在する無線端末は、前記第1のチャネル輻輳情報を受信すると、表示画面に、使用者に輻輳を知らせる情報を表示するようにした
前記状態通知方法が提供される。
無線端末と無線通信を行う無線通信装置における状態通知方法であって、
前記無線通信装置は、前記無線端末から呼接続要求を受け、
前記無線通信装置は、全チャネルから、予約チャネルと使用中チャネルを除いた空きチャネルを計算し、空きチャネルが存在すれば、チャネル割当可能であるとし、空きチャネルが存在しなければ、輻輳によってチャネル割当不可能であると判定し、
判定の結果、チャネル割当可能であるとされた場合には、前記無線通信装置は、前記無線端末にチャネル割当処理を行い、
前記無線通信装置は、チャネル割当処理の結果、使用中チャネルが増加し空きチャネルが存在しなくなったと判断した場合、輻輳を知らせるための第1のチャネル輻輳情報を前記無線通信装置のエリア内に報知し、
前記無線通信装置の通信エリア内に存在する無線端末は、前記第1のチャネル輻輳情報を受信すると、表示画面に、使用者に輻輳を知らせる情報を表示し、
且つ、
前記無線通信装置は、前記無線端末から、上りQoS識別子及び下りQoS識別子を含むQoS開始要求を受け、
前記無線通信装置の上りトラフィック受信部において計測される上りトラフィック雑音について、現在の雑音Nsと、前記上りQoS識別子に対応するQoS開始許容値ShNとを比較し、Ns<ShNを満たすときに上りQoS受入可能と判断することにより、第1の上り雑音判定を実行し、
下り全帯域BWからQoS使用中帯域を減算して得られる帯域Bと、前記下りQoS識別子に対応するQoS開始の必要帯域Rとを比較し、B>Rを満たすときに下りQoS受入可能と判断することにより、第1の下り帯域判定を実行し、
前記第1の上り雑音判定と前記第1の下り帯域判定の両方の判定で受入可能と判断されたとき、受入可能と判定する第1のQoS受入判定を実行し、
前記第1のQoS受入判定の結果、受入可能と判定された場合、使用中QoSリストに、前記無線端末に対応する前記下りQoS識別子を追加するリスト登録を実行し、
QoS開始通知を前記無線端末に通知し、
前記無線通信装置の上りトラフィック受信部において計測される上りトラフィック雑音について、現在の雑音Nsと、VoIP又は他の特定サービスに対応し予め設定されている上りQoS識別子設定値に対応するQoS開始許容値ShNとを比較し、Ns<ShNを満たすときに上りQoS受入可能と判断することにより、第2の上り雑音判定を実行し、
下り全帯域BWから、前記リスト登録で更新された使用中QoSリストに基づき計算されたQoS使用中帯域を減算して得られる帯域Bと、VoIP又は他の特定サービスに対応し予め設定されている下りQoS識別子設定値に対応するQoS開始の必要帯域Rとを比較し、B>Rを満たすときに下りQoS受入可能と判断することにより、第2の下り帯域判定を実行し、
前記第2の上り雑音判定と前記第2の下り帯域判定の両方の判定で受入可能と判断されたとき、受入可能と判定する第2のQoS受入判定を実行し、
前記第2のQoS受入判定の結果、受入不可能と判断された場合、第2のチャネル輻輳情報を前記無線通信装置のエリア内に報知し、
前記無線通信装置の通信エリア内に存在する無線端末は、前記第2のチャネル輻輳情報を受信すると、表示画面に、使用者に輻輳を知らせる情報を表示するようにした
前記状態通知方法が提供される。
また、本発明によると、複数の無線端末と、該無線端末と通信を行う無線通信システムにおいて、接続せずに無線端末が受信可能なチャネルを用いることで、該無線端末に無線通信システムの状況を通知することができる。
図2に、1xEVDOシステムにおける呼接続開始の成功シーケンス図を示す。
AT104は呼接続を開始する際に、AP106に対して呼接続要求を発行する(201)。呼接続要求は、例えば、電源投入時、ダイヤルアップ接続時、ダイヤルアップ接続終了後一定時間経過後のデータ通信開始時(電子メールの送信など)に発行される。AP106は全チャネル202から、常に計上される予約チャネル203及び呼数によって変化する使用中チャネル204を除いた空きチャネル205に、AT104のチャネルを割当可能か判定する。空きチャネルが存在すれば、チャネル割当可能であるといい、空きチャネルが存在しなければ、輻輳によってチャネル割当不可能であるという。判定の結果、チャネル割当可能であるとされた場合には、AP106はチャネル割当の信号(206)をAT104に通知し、その後の処理へと移行する。
AP106は、成功の場合と同様にAT104のチャネル割当可能かを判定する。判定の結果、チャネル割当不可能である場合には、AP106は呼接続拒否の信号(301)をATに通知する。
1xEVDOシステムを用いたVoIPサービスの実現には、C.R1001−Eに記載されているQoS機能を用いる。前述の呼接続の完了後、VoIPのためのQoS Registrationを行う。
AT104はVoIP開始要求(401)をAP106に発行する。ここで、AP106はQoS受入判定(402)によってAT104のVoIPのためのQoSが開始可能かの判定をする。QoS受入判定の詳細は後述する。判定の結果、QoS開始可能とされた場合、AP106はPCF−SC105にQoS準備要求(403)を発行し、PCF−SC105はPDSN101にQoS接続要求(404)を発行する。QoS接続要求(404)を受けたPDSN101はPCF−SC105にQoS接続応答(405)を通知し、PCF−SC105はAP106にQoS準備完了を通知する(406)。QoS準備完了(406)を受けたAP106は、AT104にVoIP開始通知(407)を発行する。
AP106は、成功の場合と同様に、QoS受入判定(402)によって、AT104のVoIPのためのQoSが開始可能かの判定をする。判定の結果、QoS開始不可と判断された場合、AP106はAT104にVoIP開始拒否(501)を発行する。
QoS受入判定(402)は、上り雑音判定(601)と下り帯域判定(602)の2つの判定を含み、両方の判定で受入可能と判断されたとき、QoSが開始可能であるとする。上り雑音判定(601)は、AP106の上りトラフィック受信部において計測される上りトラフィック雑音について、現在の雑音Ns(604)とQoS開始許容値ShN(605)を比較し、Ns<ShNを満たすときに上りQoS受入可能と判断する。下り帯域判定(602)は、下り全帯域BW(606)からQoS使用中帯域(607)を減算して得られるBestEffort帯域B(608)と、QoS開始に必要な帯域R(609)を比較し、B>Rを満たすときに下りQoS受入可能と判断する。
AP106は、予め設定された時刻になると、PCF−BC109にBCMCS情報要求(701)を発行し、PCF−BC109はBSN108にBCMCS認証要求(702)を発行する。BCMCS認証要求(702)を受けたBSN108はPCF−BC109にBCMCS認証応答(703)を通知し、PCF−BC109はAP106にBCMCS情報応答を通知する(704)。BCMCS情報応答を受けたAP106は、PCF−BC109にBCMCS確立要求(705)を発行し、PCF−BC109はBSN108にBCMCS登録要求(706)を発行する。BCMCS登録要求(706)を受けたBSN108はPCF−BC109にBCMCS登録応答(707)を通知し、PCF−BC109はAP106にBCMCS確立応答を通知する(708)。BCMCS確立応答を受けたAP106は、AT106を含む自AP配下エリアの全てのATにBCMCSデータ(709)を配信する。
(輻輳通知)
チャネルの輻輳による呼接続不可について、BCMCSを用いてATに通知する方式と、通知を受けたATの動作の一例を以下に記載する。
単一APについて、自AP配下のチャネルの輻輳を通知する場合を考える。
AP106は、全体の呼処理を行う呼制御部804、チャネルの割当を管理するチャネル制御部801、図6に示したQoS受入判定を行うQoS受入判定部802、BCMCSを制御するBCMCS制御部803、上りトラフィック雑音を計測するトラフィック受信部805を備える。呼制御部804とチャネル制御部801は相互に情報を伝達可能なインタフェースを持つ。同様に、呼制御部804とQoS受入判定部802は相互に情報を伝達可能なインタフェースを持つ。また、チャネル制御部とQoS受入判定部は、BCMCS制御部に情報を通知する為のインタフェースを持つ。この例では、BCMCS制御部は他の制御部に情報を伝達するためのインタフェースを持たないが、インタフェースを持つようにしてもよい。
呼接続要求は、例えば、電源投入時、ダイヤルアップ接続時、ダイヤルアップ接続終了後一定時間経過後のデータ通信開始時(電子メールの送信など)に発行される。
チャネル輻輳情報(907)は、データがチャネル輻輳情報であることを識別するための情報識別子1001を持ち、直後に情報内に含まれる輻輳しているエリア数を示す輻輳エリア数1002、輻輳エリア数に示された数のエリア識別子1003が格納される。エリア識別子1003には、例えば1xEVDOシステムにおいては、C.S0024にて規定されるPilotPN(8bit)を格納する。エリア識別子の後には、後述の輻輳が解除された際にそれを通知するために用いられる、輻輳していないエリアの数を示す未輻輳エリア数1004、未輻輳エリア数に示された数のエリア識別子1005が並ぶ。このエリア識別子1005もエリア識別子1003と同様なものを用いることが考えられる。ただし、エリア識別子1005には、エリア識別子1003に含まれるものは含まれない。
次に、チャネルの輻輳による呼接続不可について、チャネルの輻輳が解除された際に、BCMCSを用いてチャネル輻輳の解除をATに通知する方式を以下に記載する。
エリア内にAT104、AT1101が存在し、AT104は呼接続された状態であり、上述の実施の形態1「(輻輳通知)」に従ってチャネル制御部にてチャネルの輻輳(1102)を検知しているAP106について、AT104からの呼切断要求(1103)を受けたAP106の呼制御部804は、チャネル制御部801にチャネル解放要求(1104)を発行する。なお、呼切断要求は、電源切断ボタン押下時、ダイヤルアップ切断時、ダイヤルアップ接続終了後一定時間経過時(電子メールの送信終了後など)等に発行されるようにすることができる。
(輻輳通知)
QoS受入判定によるVoIPのためのQoS開始不可について、BCMCSを用いてATに通知する方式と、通知を受けたATの動作の一例を以下に記載する。単一APについて、自AP配下のQoS開始不可を通知する場合を考える。
QoS受入判定部802は、上り雑音判定601を行う上り雑音判定部1201、下り帯域判定602を行う下り帯域判定部1202を備える。上り雑音判定部1201は、現在の上り雑音N(604)を常時把握している計測部604と、上りQoS識別子(1..k)の一覧1204と対応する開始許容値(1..Shk)の一覧1205を含む開始許容値リスト1203と、VoIP(又は、予め定められた特定のサービス)に対応する上りQoS識別子を予め記憶する設定値記憶部1221とを有する。開始許容値は、例えば、現在の雑音がこの開始許容値より小さければ、上りQoS識別子に対応して予め定められているQoSを開始・提供することができるという閾値を示す。下り帯域判定部1201は、接続している呼のインデックス(1..x)の一覧1209と対応する下りQoS識別子(Q1..Qx)の一覧1210を含む使用中QoSリスト1208と、下りQoS識別子(1..L)の一覧1212と対応する必要帯域(R1..RL)の一覧1213から構成される必要帯域リスト1211と、全帯域606の設定値及びVoIP(又は、予め定められた特定のサービス)に対応する下りQoS識別子を予め記憶する設定値記憶部1222と、下り帯域判定部1202は、使用中のQoSについては、呼Indexとして、例えば、シーケンス番号等の整理番号1〜Xを適宜付与し、呼Indexに対応して、下りQoS識別子を使用中QoSリスト1208に記憶する。この例では、QoS識別子Q1..Qxは、必ず1..Lの値を取る。
エリア内にAT104、AT1301が存在するAP106について、AT104からのQoS開始要求(1302)を受けたAP106の呼制御部804は、QoS受入制御部802にQoS開始判定(1303)を発行する。なお、QoS開始要求は、ATにて行われる操作を契機としており、例えば、VoIP通話開始のために発信ボタンを押下した際、IP−VT開始のために発信ボタンを押下した際、VoIP通話開始の要求を受けた際、IP−VT開始要求を受けた際などに発行される。
ここでは、新規VoIP受入判定(1305)の結果、受入不可能と判断されている場合、その結果をVoIP輻輳情報通知1307にてBCMCS制御部803に通知する。なお、受入可能と判断された場合は、以後のVoIP輻輳情報通知(1309)及びVoIP輻輳情報報知(1309)は行わない。BCMCS制御部803は、VoIP輻輳情報(1309)をBCMCSデータとしてAP106のエリア内に報知する。
VoIP輻輳情報(1309)は、データがVoIP輻輳情報であることを識別するための情報識別子1401を持ち、直後に情報内に含まれる輻輳しているエリア数を示す輻輳エリア数1402、輻輳エリア数に示された数のエリア識別子1403が格納される。エリア識別子1403には、例えば1xEVDOシステムにおいては、C.S0024にて規定されるPilotPN(8bit)を格納する。エリア識別子の後には、後述の輻輳が解除された際にそれを通知するために用いられる、輻輳していないエリアの数を示す未輻輳エリア数1404、未輻輳エリア数に示された数のエリア識別子1405が並ぶ。このエリア識別子1405もエリア識別子1403と同様なものを用いることが考えられる。ただし、エリア識別子1405には、エリア識別子1403に含まれるものは含まれない。
QoS受入判定によるVoIPのためのQoS開始不可について、QoS不可状態が解消された際に、BCMCSを用いてATに通知する方式を以下に記載する。
エリア内にAT104、AT1101が存在し、AT104は呼接続された状態であり、上述の実施の形態2「(輻輳通知)」に従ってQoS受入判定部802にて新規VoIP受入不可(1305)を検知しているAP106について、AT104からのQoS終了要求(1502)を受けたAP106の呼制御部804は、QoS受入判定部802にQoS終了要求(1503)を発行する。なお、QoS終了要求(1502)はATにて行われる操作を契機としており、例えば、VoIP通話終了のために終話ボタンを押下した際、IP−VT終了のために終話ボタンを押下した際、通話先がVoIP通話終話の操作を行って終話した際、通話先がIP−VT終了の操作を行って終了した際などに発行される。
チャネルの輻輳による呼接続不可について、BCMCSを用いたATへの通知がATに受信されていなかった場合や、ATがその機能に対応していなかった場合に行われる呼接続不可通知方式と、通知を受けたATの動作の一例を以下に記載する。なお、チャネル割当判定については、図2又は図9、それらの説明箇所で説明したものと同様である。
単一ATについて、チャネルの輻輳による接続拒否を通知する場合を考える。
エリア内に呼接続を行っていないAT104が存在するAP106について、AT104からの呼接続要求(201)を受けたAP106の呼制御部804は、チャネル制御部801にチャネル割当要求(902)を発行する。
QoS受入判定によるVoIPのためのQoS開始不可について、BCMCSを用いたATへの通知がATに受信されていなかった場合や、ATがその機能に対応していなかった場合に行われるQoS開始不可通知方式と、通知を受けたATの動作の一例を以下に記載する。単一ATについて、帯域の輻輳によるQoS開始不可を通知する場合を考える。なお、QoS受入判定については、図6又は図13、それらの説明箇所で説明したものと同様である。
エリア内にAT104が存在するAP106について、AT104からのQoS開始要求(1302)を受けたAP106の呼制御部804は、QoS受入制御部802にQoS開始判定(1303)を発行する。
(輻輳通知)
図18に、チャネル割当判定及びQoS受入判定による機能実現のシーケンス図(1)を示す。この実施の形態は、上述の実施の形態1と実施の形態2の両方を含むものである。
電源投入によるチャネル確保からVoIP通話開始ボタン押下によるQoS開始までの流れを説明する。まず、AP106は、実施の形態1と同様に、次の処理を実行する。
チャネル割当が完了後、AT使用者のVoIP通話開始ボタン押下操作により、ATはVoIPのためのQoS開始要求を発行する。要求を受けたAPの呼制御部はQoS受入判定部にQoS開始判定を要求する。QoS受入判定部は、QoS受入判定結果がQoS開始可能であれば、リスト登録を行い、QoS開始可能を呼制御部に応答する。応答を受けた呼制御部は、ATにQoS開始通知を発行する。また、次回のVoIPのためのQoS受入が可能かQoS受入判定を予め実施し、受入不可能と判定されることが明白であれば、VoIP輻輳情報通知をBCMCS制御部に発行し、BCMCS制御部はVoIP輻輳情報を自AP配下に報知する。
ATはQoS開始通知の受信をもってVoIP通話の開始が可能となり、使用者の終話操作(終話ボタン押下など)までVoIP通話を継続する。
図19に、チャネル割当判定及びQoS受入判定による機能実現のシーケンス図(2)を示す。
電源投入によるチャネル確保後にVoIP通話開始ボタン押下によるQoS開始を失敗した場合の流れを説明する。上述の実施の形態5に従い、チャネル割当までの処理を行う。
ATはQoS不可通知の受信をもってVoIP通話の開始が不可能であることを認識し、ATの表示画面には、VoIP輻輳によって接続が出来なかったことを使用者に知らせる情報が表示される。
106 AP(Access Point)
801 チャネル制御部
803 BCMCS制御部
804 呼制御部
Claims (11)
- 無線端末と無線通信を行う無線通信装置における状態通知方法であって、
前記無線通信装置は、前記無線端末から呼接続要求を受け、
前記無線通信装置は、全チャネルから、予約チャネルと使用中チャネルを除いた空きチャネルを計算し、空きチャネルが存在すれば、チャネル割当可能であるとし、空きチャネルが存在しなければ、輻輳によってチャネル割当不可能であると判定し、
判定の結果、チャネル割当可能であるとされた場合には、前記無線通信装置は、前記無線端末にチャネル割当処理を行い、
前記無線通信装置は、チャネル割当処理の結果、使用中チャネルが増加し空きチャネルが存在しなくなったと判断した場合、輻輳を知らせるための第1のチャネル輻輳情報を前記無線通信装置のエリア内に報知し、
前記無線通信装置の通信エリア内に存在する無線端末は、前記第1のチャネル輻輳情報を受信すると、表示画面に、使用者に輻輳を知らせる情報を表示するようにした
前記状態通知方法。 - 無線端末と無線通信を行う無線通信装置における状態通知方法であって、
前記無線通信装置は、前記無線端末から、上りQoS識別子及び下りQoS識別子を含むQoS開始要求を受け、
前記無線通信装置において計測される上りトラフィック雑音について、現在の雑音Nsと、前記上りQoS識別子に対応するQoS開始許容値ShNとを比較し、Ns<ShNを満たすときに上りQoS受入可能と判断することにより、第1の上り雑音判定を実行し、
下り全帯域BWからQoS使用中帯域を減算して得られる帯域Bと、前記下りQoS識別子に対応するQoS開始の必要帯域Rとを比較し、B>Rを満たすときに下りQoS受入可能と判断することにより、第1の下り帯域判定を実行し、
前記第1の上り雑音判定と前記第1の下り帯域判定の両方の判定で受入可能と判断されたとき、受入可能と判定する第1のQoS受入判定を実行し、
前記第1のQoS受入判定の結果、受入可能と判定された場合、使用中QoSリストに、前記無線端末に対応する前記下りQoS識別子を追加するリスト登録を実行し、
QoS開始通知を前記無線端末に通知し、
前記無線通信装置の上りトラフィック受信部において計測される上りトラフィック雑音について、現在の雑音Nsと、VoIP又は他の特定サービスに対応し予め設定されている上りQoS識別子設定値に対応するQoS開始許容値ShNとを比較し、Ns<ShNを満たすときに上りQoS受入可能と判断することにより、第2の上り雑音判定を実行し、
下り全帯域BWから、前記リスト登録で更新された使用中QoSリストに基づき計算されたQoS使用中帯域を減算して得られる帯域Bと、VoIP又は他の特定サービスに対応し予め設定されている下りQoS識別子設定値に対応するQoS開始の必要帯域Rとを比較し、B>Rを満たすときに下りQoS受入可能と判断することにより、第2の下り帯域判定を実行し、
前記第2の上り雑音判定と前記第2の下り帯域判定の両方の判定で受入可能と判断されたとき、受入可能と判定する第2のQoS受入判定を実行し、
前記第2のQoS受入判定の結果、受入不可能と判断された場合、第1のチャネル輻輳情報を前記無線通信装置のエリア内に報知し、
前記無線通信装置の通信エリア内に存在する無線端末は、前記第1のチャネル輻輳情報を受信すると、表示画面に、使用者に輻輳を知らせる情報を表示するようにした
前記状態通知方法。 - 無線端末と無線通信を行う無線通信装置における状態通知方法であって、
前記無線通信装置は、前記無線端末から呼接続要求を受け、
前記無線通信装置は、全チャネルから、予約チャネルと使用中チャネルを除いた空きチャネルを計算し、空きチャネルが存在すれば、チャネル割当可能であるとし、空きチャネルが存在しなければ、輻輳によってチャネル割当不可能であると判定し、
判定の結果、チャネル割当可能であるとされた場合には、前記無線通信装置は、前記無線端末にチャネル割当処理を行い、
前記無線通信装置は、チャネル割当処理の結果、使用中チャネルが増加し空きチャネルが存在しなくなったと判断した場合、輻輳を知らせるための第1のチャネル輻輳情報を前記無線通信装置のエリア内に報知し、
前記無線通信装置の通信エリア内に存在する無線端末は、前記第1のチャネル輻輳情報を受信すると、表示画面に、使用者に輻輳を知らせる情報を表示し、
且つ、
前記無線通信装置は、前記無線端末から、上りQoS識別子及び下りQoS識別子を含むQoS開始要求を受け、
前記無線通信装置の上りトラフィック受信部において計測される上りトラフィック雑音について、現在の雑音Nsと、前記上りQoS識別子に対応するQoS開始許容値ShNとを比較し、Ns<ShNを満たすときに上りQoS受入可能と判断することにより、第1の上り雑音判定を実行し、
下り全帯域BWからQoS使用中帯域を減算して得られる帯域Bと、前記下りQoS識別子に対応するQoS開始の必要帯域Rとを比較し、B>Rを満たすときに下りQoS受入可能と判断することにより、第1の下り帯域判定を実行し、
前記第1の上り雑音判定と前記第1の下り帯域判定の両方の判定で受入可能と判断されたとき、受入可能と判定する第1のQoS受入判定を実行し、
前記第1のQoS受入判定の結果、受入可能と判定された場合、使用中QoSリストに、前記無線端末に対応する前記下りQoS識別子を追加するリスト登録を実行し、
QoS開始通知を前記無線端末に通知し、
前記無線通信装置の上りトラフィック受信部において計測される上りトラフィック雑音について、現在の雑音Nsと、VoIP又は他の特定サービスに対応し予め設定されている上りQoS識別子設定値に対応するQoS開始許容値ShNとを比較し、Ns<ShNを満たすときに上りQoS受入可能と判断することにより、第2の上り雑音判定を実行し、
下り全帯域BWから、前記リスト登録で更新された使用中QoSリストに基づき計算されたQoS使用中帯域を減算して得られる帯域Bと、VoIP又は他の特定サービスに対応し予め設定されている下りQoS識別子設定値に対応するQoS開始の必要帯域Rとを比較し、B>Rを満たすときに下りQoS受入可能と判断することにより、第2の下り帯域判定を実行し、
前記第2の上り雑音判定と前記第2の下り帯域判定の両方の判定で受入可能と判断されたとき、受入可能と判定する第2のQoS受入判定を実行し、
前記第2のQoS受入判定の結果、受入不可能と判断された場合、第2のチャネル輻輳情報を前記無線通信装置のエリア内に報知し、
前記無線通信装置の通信エリア内に存在する無線端末は、前記第2のチャネル輻輳情報を受信すると、表示画面に、使用者に輻輳を知らせる情報を表示するようにした
前記状態通知方法。 - 前記チャネル輻輳情報は、前記無線通信装置の通信エリア内のあらゆるATが受信可能であるブロードキャスト又はマルチキャスト配信用チャネルを含む予約チャネルを用いて、ブロードキャスト又はマルチキャストのデータとして配信されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の状態通知方法。
- 前記無線通信装置は、前記無線端末が呼接続された状態であり、前記第1のチャネル輻輳情報を検知した後、前記無線端末からの呼切断要求を受けると、チャネル解放処理を行い、
前記無線通信装置は、チャネル解放処理の結果、使用中チャネルが減少し空きチャネルが発生した場合、輻輳を解除するための第2のチャネル輻輳情報を、予約チャネルを用いて前記無線通信装置のエリア内に報知することにより、前記無線通信装置のエリア内に存在する第2のチャネル輻輳情報を受信した無線端末の表示画面に、輻輳を知らせる情報を消去することを特徴とする請求項1又は3に記載の状態通知方法。 - 前記呼接続要求は、電源投入時、ダイヤルアップ接続時、又は、ダイヤルアップ接続終了後一定時間経過後のデータ通信開始時に発行されることを特徴とする請求項1又は3に記載の状態通知方法。
- 呼切断要求は、電源切断ボタン押下時、ダイヤルアップ切断時、又は、ダイヤルアップ接続終了後一定時間経過時に発行されることを特徴とする請求項1又は3に記載の状態通知方法。
- 前記無線通信装置は、前記無線端末は呼接続された状態であり、前記第1のチャネル輻輳情報を検知した後、前記無線端末からのQoS終了要求を受けると、
前記無線通信装置は、使用中QoSリストから対応する下りQoS識別子を削除し、
前記無線通信装置は、前記第2のQoS受入判定を行い、その結果受入可能と判断された場合、輻輳を解除するための第2のチャネル輻輳情報を、予約チャネルを用いて前記無線通信装置のエリア内に報知することにより、前記無線通信装置のエリア内に存在する第2のチャネル輻輳情報を受信した無線端末の表示画面に、輻輳を知らせる情報を消去すること
を特徴とする請求項2又は3に記載の状態通知方法。 - QoS開始要求は、ATにて行われる操作を契機としており、VoIP通話開始のために発信ボタンを押下した際、IP−VT開始のために発信ボタンを押下した際、VoIP通話開始の要求を受けた際、又は、IP−VT開始要求を受けた際に発行されることを特徴とする請求項2又は3に記載の状態通知方法。
- QoS終了要求は、ATにて行われる操作を契機としており、VoIP通話終了のために終話ボタンを押下した際、IP−VT終了のために終話ボタンを押下した際、通話先がVoIP通話終話の操作を行って終話した際、又は、通話先がIP−VT終了の操作を行って終了した際に発行されることを特徴とする請求項2又は3に記載の状態通知方法。
- 前記無線通信装置は、
現在の上り雑音Nを把握する計測部と、上りQoS識別子(1..k)の一覧と対応する開始許容値(1..Shk)の一覧を含む開始許容値リストと、VoIP又は他のサービスに対応し予め設定されている上りQoS識別子設定値を記憶する第1の設定値記憶部とを有し、上り雑音判定を行う上り雑音判定部と、
接続している呼のインデックス(1..x)の一覧と対応する下りQoS識別子(Q1..Qx)の一覧を含む使用中QoSリストと、下りQoS識別子(1..L)の一覧と対応する必要帯域(R1..RL)の一覧を含む必要帯域リストと、全帯域の設定値及びVoIP又は他のサービスに対応し予め設定されている下りQoS識別子設定値を記憶する第2の設定値記憶部とを有し、下り帯域判定を行う下り帯域判定部と
を備え、
前記上り雑音判定は、前記上り雑音判定部により、前記開始許容値リストを参照し、判定対象の上りQoS識別子Nから開始許容値ShNを検索することで、現在の上り雑音Nsとを比較し、Ns<ShN ならば上りQoS受入可能と判断し、
前記下り帯域判定は、前記下り帯域判定部により、使用中QoSリストに含まれる全ての下りQoS識別子について、前記必要帯域リストを用いて必要帯域を求め、全て積算することでQoS使用中帯域を求め、QoS使用中帯域と全帯域からBestEffort帯域Bを求め、判定対象の下りQoS識別子Mから必要帯域RMを求め、B>RMならばQoS識別子Mについて下りQoSが受入可能であると判定すること
を特徴とする請求項2又は3に記載の状態通知方法。
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