JP2009010527A - Wdmチャネル間クロストーク補償受信装置 - Google Patents

Wdmチャネル間クロストーク補償受信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】非線形な光伝送路における信号光の波形劣化を高精度に補償することができる受信装置及び該受信装置を備えた光伝送システムを提供する。
【解決手段】波長多重信号光を受信する受信装置に、互いの光周波数が位相同期した複数波長を有するマルチモード局発光を出力する位相同期多波長光源(10)と、受信した波長多重信号光とマルチモード局発光とを合波して分岐する合波器(20)と、合波器からの2つの出力光をそれぞれ各チャネルの波長ごとに分離する分波フィルタ(30,32)と、分波フィルタ(30,32)からの出力光をそれぞれ電気信号に変換し、同一波長の光から変換された電気信号間の差動信号を出力する差動受光器群と、差動信号を用いて受信した波長多重信号光における全チャネルの合成波形を生成する合成波形生成手段とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、波長多重された信号光を受信する受信装置に関し、より詳細には、波長多重チャネル間のクロストークを補償する受信装置に関する。
光通信では、送信端において送信したいデジタルデータを光の強度及び位相に符号化して信号光を生成し、これを光ファイバなどの光伝送路を介して受信端へ送信する。光ファイバ伝送路を介して送信された信号光は、受信端において符号化(復号)して、デジタルデータを取り出す。
例えば、強度変調方式の場合には、送信端は、デジタルデータの「0」、「1」を光強度の「OFF」、「ON」に対応させて送信する。受信端では、この光を直接フォトダイオードなどの光電変換素子によって直接受信し、電気信号に変換して、「0」、「1」を判定する。
また、2値位相変復調方式の場合には、送信端は、デジタルデータの「0」、「1」を光位相の「0」「π」に対応させて送信する。受信端では、この信号光と局発光の位相を比較して、「0」「π」を読み取り、送信デジタルデータを判定する。送信デジタルデータの判定には位相変復調方式の局発光の位相を基準とするため、受信した信号光と局発光の位相を同期する機構が通常では必要になるが、非同期局発光を用いて位相比較し、その位相比較器の出力信号をデジタル信号処理することで「0」「π」を読み取る方法も提案されている。
WDM伝送システムにおいては、送信端において個別のデジタルデータを異なる波長の光の強度及び位相に符号化して、デジタルデータがそれぞれに符号化された複数の信号光を波長フィルタなどで合波して光伝送路を介して送信する。受信端で再び波長フィルタなどで波長毎に分波して、それぞれのデジタルデータを符号化(復号)する。線形な伝送路であれば、異なる波長の光の相互作用はないため、各チャネルは独立に伝送できる。
光ファイバ伝送路は、その屈折率が光強度に比例して変化する光カー効果によって、四光波混合(FWM)、相互位相変調(XPM)、自己位相変調(SPM)などの光非線形効果を誘発する。この現象は、各チャネルの信号光の振幅・位相波形が、他チャネルの信号光の振幅・位相波形によって変化する非線形チャネル間干渉という問題を誘発する。これにより、光ファイバ伝送路への入力信号光パワーが制限されるため、伝送距離が制限されることが知られている。また、線形な伝送路であっても、隣接するチャネル周波数間隔を圧縮していくと、隣接するチャネルのスペクトル同士が重なりを持ち、線形チャネル間干渉を引き起こすことが知られている。
他方、光ファイバ伝送路による光振幅・位相波形の変化は、非線形シュレディンガー方程式を用いて記述されることが分かっており、光ファイバ入力端における全てのチャネルの光振幅・位相波形を合成したものを境界条件として与えることで出力光波形が予測可能である。また、出力端における全てのチャネルの光振幅・位相波形を合成したものを境界条件として与えることで入力端の波形を予測可能である。
従って、チャネル間干渉による波形歪みを送信端で予め予測して予等化する方法、若しくは受信端で入力波形を推定して補償する方法が知られている(例えば、非特許文献1、2参照。)。また、線形チャネル間干渉においても同様に、隣接チャネルとの光スペクトル重なりやスペクトル漏洩による波形歪みを送信端で予等化、もしくは受信端で補償することが可能である。
しかしながら、直接受信の場合には、各チャネルの光位相情報が全て失われるため、全チャネルの合成波形を得られなかった。また、位相比較による復調の場合においても、従来のシステムでは、分波フィルタなどを用いて受信した波長多重された光をチャネル(波長)毎に分波することで、互いの光位相関係が失われてしまう。このため、光ファイバ伝送路の出力端における全てのチャネルの光振幅・位相合成波形を得ることができなかった。さらに、従来のシステムでは、各チャネルの局発光は個別に用意されているため、各チャネルの位相情報は読み取れても、互いの光位相関係の情報は失われてしまい、全チャネルの光振幅・位相の合成波形は不明であった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、非線形な光伝送路における信号光の波形劣化を高精度に補償することができる受信装置及び該受信装置を備えた光伝送システムを提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、波長多重信号光を受信する受信装置であって、互いの光周波数が位相同期した複数波長を有するマルチモード局発光を出力する位相同期多波長光源と、受信した波長多重信号光と前記マルチモード局発光を合波して分岐する合波器と、前記合波器からの2つの出力光をそれぞれ各チャネルの波長ごとに分離する第1の分波フィルタ及び第2の分波フィルタと、前記第1の分波フィルタ及び第2の分波フィルタからの出力光をそれぞれ電気信号に変換し、同一波長の光から変換された電気信号間の差動信号を出力する差動受光器群と、前記差動信号を用いて受信した波長多重信号光における全チャネルの合成波形を生成する合成波形生成手段とを備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の受信装置であって、前記合成波形生成手段は、前記差動受光器群からの前記差動信号のそれぞれをデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器と、前記アナログデジタル変換器から出力されるデジタル信号及び各チャネルの光電界の振幅情報を入力し、前記波長多重信号光の光電界波形を数値計算にて合成する受信波形合成演算部と、前記光電界波形から伝送補償を演算する伝送補償演算部とを備え、前記伝送補償演算部は、前記波長多重信号光の伝搬経路に配置された光伝送路の出力端の光電界波形から当該光伝送路の入力端の光電界波形を推定する逆伝搬演算部と、前記波長多重信号光の伝搬経路に配置された光増幅器の出力端の光電界波形から当該光増幅の入力端の光電界波形を推定する減衰演算部と、前記波長多重信号光の伝搬経路に配置された中継ノードの出力端の光電界波形から、当該中継ノードの構成要素の伝達特性を用いて入力端の光電界波形を推定する中継ノード逆演算部とを備え、前記受信した波長多重信号光の伝搬経路に応じて、前記逆伝搬演算部、前記減衰処理部及び前記中継ノード逆演算部を選択的に用いて、伝送補償を演算することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、波長多重信号光を受信する受信装置であって、互いの光周波数が位相同期した複数波長を有するマルチモード局発光を出力する位相同期多波長光源と、前記マルチモード局発光を分岐する局発光分波器と、受信した波長多重信号光を分岐する信号光分波器と、前記信号光分波器により分岐された波長多重信号光の一方と前記局発光分波器により分岐されたマルチモード局発光の一方とを合波して分岐する第1の合波器と、前記第1の合波器からの2つの出力光をそれぞれ各チャネルの波長ごとに分離する第1の分波フィルタ及び第2の分波フィルタと、前記第1の分波フィルタ及び第2の分波フィルタからの出力光をそれぞれ電気信号に変換し、同一波長の光から変換された電気信号間の差動信号を出力する第1の差動受光器群と、前記信号光分波器により分岐された波長多重信号光の他方及び前記局発光分波器により分岐されたマルチモード局発光の他方のいずれかにπ/2の位相シフトを与える位相シフタと、前記位相シフタによりいずれかがπ/2の位相シフトを与えられた前記信号光分波器により分岐された波長多重信号光の他方及び前記局発光分波器により分岐されたマルチモード局発光の他方を合波して分岐する第2の合波器と、前記第2の合波器からの2つの出力光をそれぞれ各チャネルの波長ごとに分離する第3の分波フィルタ及び第4の分波フィルタと、前記第3の分波フィルタ及び第4の分波フィルタからの出力光をそれぞれ電気信号に変換し、同一波長の光から変換された電気信号間の差動信号を出力する第2の差動受光器群と、前記第1の差動受光器群及び第2の差動受光器群からの前記差動信号を用いて受信した波長多重信号光における全チャネルの合成波形を生成する合成波形生成手段と備えたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の受信装置であって、前記合成波形生成手段は、前記第1の差動受光器群及び前記第2の差動受光器群からの前記差動信号のそれぞれをデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器と、前記アナログデジタル変換器から出力されるデジタル信号を入力し、前記波長多重信号光の光電界波形を数値計算にて合成する受信波形合成演算部と、前記光電界波形から伝送補償を演算する伝送補償演算部とを備え、前記伝送補償演算部は、前記波長多重信号光の伝搬経路に配置された光伝送路の出力端の光電界波形から当該光伝送路の入力端の光電界波形を推定する逆伝搬演算部と、前記波長多重信号光の伝搬経路に配置された光増幅器の出力端の光電界波形から当該光増幅の入力端の光電界波形を推定する減衰演算部と、前記波長多重信号光の伝搬経路に配置された中継ノードの出力端の光電界波形から、当該中継ノードの構成要素の伝達特性を用いて入力端の光電界波形を推定する中継ノード逆演算部とを備え、前記受信した波長多重信号光の伝搬経路に応じて、前記逆伝搬演算部、前記減衰処理部及び前記中継ノード逆演算部を選択的に用いて、伝送補償を演算することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、波長多重信号光を受信する受信装置であって、互いの光周波数が位相同期した複数波長を有するマルチモード局発光を出力する位相同期多波長光源と、前記マルチモード局発光および受信した波長多重信号光から、前記マルチモード局発光の水平偏波と前記波長多重信号光の水平偏波とが合波され分岐された第1及び第2の合成光信号、前記マルチモード局発光の水平偏波と前記波長多重信号光の水平偏波とがいずれかにπ/2の位相シフトを与えられて合波され分岐された第3及び第4の合成光信号、前記マルチモード局発光の垂直偏波と前記波長多重信号光の垂直偏波とが合波され分岐された第5及び第6の合成光信号、および前記マルチモード局発光の垂直偏波と前記波長多重信号光の垂直偏波とがいずれかにπ/2の位相シフトを与えられて合波され分岐された第7及び第8の合成光信号を生成する合成光信号生成手段と、前記第1乃至8の合成光信号の各々を各チャネルの波長ごとに分離する第1乃至第8の分波フィルタと、前記第1の分波フィルタ及び第2の分波フィルタからの出力光をそれぞれ電気信号に変換し、同一波長の光から変換された電気信号間の差動信号を出力する第1の差動受光器群と、前記第3の分波フィルタ及び第4の分波フィルタからの出力光をそれぞれ電気信号に変換し、同一波長の光から変換された電気信号間の差動信号を出力する第2の差動受光器群と、前記第5の分波フィルタ及び第6の分波フィルタからの出力光をそれぞれ電気信号に変換し、同一波長の光から変換された電気信号間の差動信号を出力する第3の差動受光器群と、前記第7の分波フィルタ及び第8の分波フィルタからの出力光をそれぞれ電気信号に変換し、同一波長の光から変換された電気信号間の差動信号を出力する第4の差動受光器群と、前記第1乃至4の差動受光器群からの前記差動信号を用いて受信した波長多重信号光における全チャネルの合成波形を生成する合成波形生成手段とを備えたことを特徴とする。
請求項6に記載の初美名は、波長多重信号光を受信する受信装置であって、互いの光周波数が位相同期した複数波長を有するマルチモード局発光を出力する位相同期多波長光源と、前記マルチモード局発光を垂直偏波と水平偏波とに分離する局発光偏波分離器と、受信した波長多重信号光を垂直偏波と水平偏波とに分離する信号光偏波分離器と、前記マルチモード局発光の水平偏波を分岐する第1の局発光分波器と、前記波長多重信号光の水平偏波を分岐する第1の信号光分波器と、前記第1の信号光分波器により分岐された波長多重信号光の水平偏波の一方と前記第1の局発光分波器により分岐されたマルチモード局発光の水平偏波の一方とを合波して分岐する第1の合波器と、前記第1の合波器からの2つの出力光をそれぞれ各チャネルの波長ごとに分離する第1の分波フィルタ及び第2の分波フィルタと、前記第1の分波フィルタ及び第2の分波フィルタからの出力光をそれぞれ電気信号に変換し、同一波長の光から変換された電気信号間の差動信号を出力する第1の差動受光器群と、前記第1の信号光分波器により分岐された波長多重信号光の水平偏波の他方及び前記第1の局発光分波器により分岐されたマルチモード局発光の水平偏波の他方のいずれかにπ/2の位相シフトを与える第1の位相シフタと、前記第1の位相シフタによりいずれかがπ/2の位相シフトを与えられた前記第1の信号光分波器により分岐された波長多重信号光の水平偏波の他方及び前記第1の局発光分波器により分岐されたマルチモード局発光の水平偏波の他方を合波して分岐する第2の合波器と、前記第2の合波器からの2つの出力光をそれぞれ各チャネルの波長ごとに分離する第3の分波フィルタ及び第4の分波フィルタと、前記第3の分波フィルタ及び第4の分波フィルタからの出力光をそれぞれ電気信号に変換し、同一波長の光から変換された電気信号間の差動信号を出力する第2の差動受光器群と、前記マルチモード局発光の垂直偏波を分岐する第2の局発光分波器と、前記波長多重信号光の垂直偏波を分岐する第2の信号光分波器と、前記第2の信号光分波器により分岐された波長多重信号光の垂直偏波の一方と前記第2の局発光分波器により分岐されたマルチモード局発光の垂直偏波の一方とを合波して分岐する第3の合波器と、前記第3の合波器からの2つの出力光をそれぞれ各チャネルの波長ごとに分離する第5の分波フィルタ及び第6の分波フィルタと、前記第5の分波フィルタ及び第6の分波フィルタからの出力光をそれぞれ電気信号に変換し、同一波長の光から変換された電気信号間の差動信号を出力する第3の差動受光器群と、前記第2の信号光分波器により分岐された波長多重信号光の垂直偏波の他方及び前記第2の局発光分波器により分岐されたマルチモード局発光の垂直偏波の他方のいずれかにπ/2の位相シフトを与える第2の位相シフタと、前記第2の位相シフタによりいずれかがπ/2の位相シフトを与えられた前記第2の信号光分波器により分岐された波長多重信号光の垂直偏波の他方及び前記第2の局発光分波器により分岐されたマルチモード局発光の垂直偏波の他方を合波して分岐する第4の合波器と、前記第4の合波器からの2つの出力光をそれぞれ各チャネルの波長ごとに分離する第7の分波フィルタ及び第8の分波フィルタと、前記第7の分波フィルタ及び第8の分波フィルタからの出力光をそれぞれ電気信号に変換し、同一波長の光から変換された電気信号間の差動信号を出力する第4の差動受光器群と、前記第1乃至4の差動受光器群からの前記差動信号を用いて受信した波長多重信号光における全チャネルの合成波形を生成する合成波形生成手段とを備えたことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、前記合成波形生成手段は、請求項5または6に記載の受信装置であって、前記第1乃至4の差動受光器群からの前記差動信号のそれぞれをデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器と、前記アナログデジタル変換器から出力されるデジタル信号を入力し、前記波長多重信号光の垂直偏波及び水平偏波の光電界波形をそれぞれ個別に数値計算にて合成する受信波形合成演算部と、前記光電界波形から伝送補償を演算する伝送補償演算部とを備え、前記伝送補償演算部は、光伝送路の出力端の光電界波形から当該光伝送路の入力端の光電界波形を推定する逆伝搬演算部と、光増幅器の出力端の光電界波形から当該光増幅の入力端の光電界波形を推定する減衰演算部と、中継ノードの出力端の光電界波形から、当該中継ノードの構成要素の伝達特性を用いて入力端の光電界波形を推定する中継ノード逆演算部とを備え、前記受信した波長多重信号光の伝搬経路に応じて、前記逆伝搬演算部、前記減衰処理部及び前記中継ノード逆演算部を選択的に用いて、伝送補償を演算することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項2、4及び7のいずれかに記載の受信装置であって、前記伝送補償演算部は、前記光伝送路、前記光増幅器及び中継ノードの前記波長多重信号光の伝搬方向に対する配置順序とは逆の順序で前記逆伝搬演算部、前記減衰処理部及び前記中継ノード逆演算部を順次選択することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項2、4、7及び8のいずれかに記載の受信装置であって、前記逆伝搬演算部は、前記光伝送路の出力端の光電界波形から、光伝送路の中間点における光電界波形を推定する線形逆伝搬演算部と、前記光伝送路の中間点の光電界波形から光伝送路の入力端の光電界波形を推定する非線形逆伝搬演算部と、を備えることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、予め決められたパターンが符号化されたパイロット光を波長の異なる信号光とともに波長多重して送信する送信装置と、請求項1乃至9のいずれかに記載の受信装置とを備えた伝送システムであって、前記受信装置は、受信した前記パイロット光から伝送路環境を解析する伝送路パラメータ解析部をさらに備えたことを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、非線形な光伝送路における信号光の波形劣化を高精度に補償することが可能となる。
図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。
[第一の実施の形態]
図1及び2は、本発明に係る受信装置の第一の実施形態の構成図である。図1に示すように、本実施形態の受信装置は、マルチモード局発光を出力する位相同期多波長光源10と、受信した波長多重信号光と位相同期多波長光源10からのマルチモード局発光を合波して光パワーを2分岐する合波器20と、合波器20からの2つの出力光をそれぞれ各チャネルの波長ごとに分離する分波フィルタ30及び分波フィルタ32と、分波フィルタ30及び分波フィルタ32からの出力光をそれぞれ電気信号に変換し、それらの差を出力する差動受光器群とを備える。
差動受光器群は、分波フィルタ30によって分離された光をそれぞれ受光して電気信号を出力する受光器42−1〜4と、分波フィルタ32によって分離された光をそれぞれ受光して電気信号を出力する受光器44−1〜4と、分波フィルタ30及び32によってそれぞれ分離された同一波長の光を受光する受光器(例えば、42−1と44−1、42−2と44−2、42−3と44−3、42−4と44−4)からの電気信号をそれぞれ入力し差動信号を出力する比較器(減算器)46−1〜4とを備える。(差動受光器40−1は、受光器42−1と、受光器44−2と、比較器46−1とで構成される。)
さらに、図2に示すように、本実施形態の受信装置は、比較器46−1〜4からの差動信号をそれぞれ入力しデジタル信号を出力するアナログデジタル変換器100−1〜4と、アナログデジタル変換器からのデジタル信号及び各チャネルの光電界振幅情報を入力し演算により受信波形(光電界波形)を合成する受信波形合成演算部200と、受信波形合成演算部により合成された受信波形を入力し伝送補償を演算する伝送補償演算部300とを備える。
本実施形態の受信装置は、位相同期多波長光源10から出力されるWDM搬送波と同一周波数にモードを有する複数の光を局発光(本明細書中、マルチモード局発光ともいう。)として用いる。位相同期多波長光源とは、隣接する各モードの光周波数差と位相差が高確度に制御されており、それらが時間的に安定であるものを想定する。従って、隣接モードのビート信号を検出した際、その周波数、位相が時間的に安定である。また、各光周波数モードはWDM信号光の光周波数に一致しており、一般には均一な周波数間隔である。
位相同期多波長光源としては、単一モード発振するレーザ光源からの光を位相変調若しくは強度変調して複数モードに変換するものや、モード同期レーザダイオードを利用するものなどとすることができる。また、これらを用いて発生した位相同期多波長光を光ファイバのスーパーコンティニュウム効果によってスペクトル拡大させるものを用いることができる。
本実施形態の受信装置は、この位相同期局発光と光ファイバ伝送路から出力される波長多重信号光を合波器20に入力し、それらが合波された光を合波器20の2つの出力ポートA及びBから得る。
その後、合波器20の出力ポートA及びBから得た光をそれぞれ分波フィルタ30及び32に入力しチャネル毎に分波する。さらに分波された光はそれぞれ受光器(42−1〜4、44−1〜4)で受光され電気信号A及びBに変換される。マルチモード局発光と波長多重信号光がそれぞれ異なるポートから入力され、それらが混合された光が2つの出力ポートから出力される。これら2つの出力ポートから出力される混合光では、波長多重信号光とマルチモード局発光の相対位相関係が反転している。
さらに、比較器46−1〜4において、同一波長の光から光電変換して得られた電気信号Aと電気信号Bとの差を検出して差動信号を出力する。電気信号AとBとでは、マルチモード局発光と波長多重信号光の相対位相関係が反転した混合光から得られたものであり、電気信号AとBとでは両光のビート信号の位相関係が反転しており、両信号の差分を得ることでマルチモード局発光と波長多重信号光の位相関係を得られる。
ファイバ出力端の波長多重信号光の波形は一般に次式(1−1)で表すことができる。kはチャネル番号を表す。光ファイバ伝送路の非線形効果により送信端では入力していないチャネルにも成分をもつことも考慮して、送信端での波長多重数NとするとM≧N(2以上の整数)となる。
Figure 2009010527
ここで、kチャネルの時間変動する強度情報Ek(t)及び位相情報φk(t)が未知の値である。また、位相同期多波長局発光は次式(1−2)で表される。ここでは、簡単のために、各チャネルの局発光の光パワーを一定とし、各チャネルの局発光の光電界振幅E0と定義している。
Figure 2009010527
両者を合波して、各チャネル毎に分離した上で、差動受光器に入力した場合、kチャネルの電気信号AとBの差ΔIkは次式(1−3)で表される。ただし、光電変換の効率などは省略している。
Figure 2009010527
式(1−3)より、kチャネルにおける両者の信号光の位相差を含んだ情報φk(t)−θk−Δθ(t)=cos-1(ΔIk(t)/2E0k(t))が得られる。このままでは、強度と位相を切り分けることができないため、各チャネルの強度情報Ek(t)を別の方法で検出したものを用いれば、差動電流ΔIkからφk(t)=cos-1(ΔIk(t)/2E0k(t))+θk+Δθ(t)が求められる。例えば、Ek(t)はkチャネルの光電強度であるので、各チャネルの信号光をPD等の受光器で直接受信することによって得ることができる。
通常のWDM信号光のコヒーレント受信においてはWDM信号光を分波した上でチャネル毎に個別の局発光を用いて受信するため、各チャネルの局発光の位相θkが不明で、かつ時間に伴ってランダムに変動するため、正確なφk(t)を求めることができない。
他方、本願に開示するように位相同期多波長光源10を局発光として用いた場合、位相φkは既知である。全てのチャネルの位相情報を検出して式(1−1)に代入することで、ファイバ出力端におけるWDM信号光の振幅・強度の合成波形を得ることができる。
Figure 2009010527
ここで、位相同期光源の位相変動Δθ(t)はランダムに変動するが全チャネルに共通した変動分であるため、WDM波形を合成する際には問題にならない。
差動受光器群の出力信号からファイバ出力端における全チャネルの合成波形を生成する原理は示したが、実際にはデジタル信号処理を用いて行うことができる。
以下、デジタル信号処理を用いた合成波形の生成方法を説明する。式(1−3)によって表すことができる差動受光器群(比較器46−1〜4)からそれぞれ出力される電流をアナログデジタル変換器100−1〜4によってデジタル信号に変換する。少なくとも各チャネルのビットレート程度、もしくは数倍程度のサンプリングレートでサンプリングする必要がある。
アナログデジタル変換器100−1〜4でサンプリングして得られた各デジタル信号は、受信波形合成演算部200に供給され、フォトダイオードの光電変換効率、局発光の電界振幅E0を用いて規格化され、kチャネル光電界波形の局発光と同位相成分強度:Ek,c(n)及び直交位相成分強度:Ek,s(n)(nは整数でありサンプリング番号を表す)が求められる。これらはt=nΔT(ΔT:サンプリング時間間隔)でサンプリングして得られた差動電流ΔIk(n)、別途測定して得られた光電界強度Ek(n)を用いて次式で表される。ここで、Δθは時間的にランダムに変動するが、チャネルによらず同一の値であるため、全チャネルの合成波形を求める際には寄与しない。
Figure 2009010527
Figure 2009010527
または、受信波形合成演算部200において、振幅波形と位相波形を求めてもよく、後述するように後段の伝送補償演算部300のデジタル処理におけるデータ形式にあわせて波形フォーマットを決めればよい。各チャネルに対するこれらの値、局発光の位相θk、光角周波数ωkから全チャネル分のWDM波形を合成する。複素表示を用いれば、次式の演算により合成波が生成される。
Figure 2009010527
伝送補償演算部300では、実際の伝送路システムにおける光ファイバ伝送路、光増幅器及び可変減衰器・フィルタなど中継ノード部品を、それぞれファイバ逆伝搬演算部310、減衰処理部320、中継ノード逆演算部330と対応させて、それぞれ出力波形から入力波形を推定する演算を行う。
具体的な演算ブロック構成例を図2に示す。実際の伝送システムを受信端から送信端に向かって光信号の伝送とは逆に辿ったときに配置される順に、ファイバ逆伝搬演算部310、減衰演算部320、中継ノード逆演算部330を繰り返し配置する。
理想的には、実際の伝送システムで配置される順序とは逆の順序で、ファイバ逆伝搬演算部310、減衰処理部320、中継ノード逆演算部330を繰り返し全て配置して演算することが望ましいが、演算量が膨大になる。
そこで、簡単化のために、図8に示すように、伝送補償演算部300が、線形逆関数演算部340及び非線形逆演算部350を備えるように構成し、伝送路システムをいくつかの区間に区切り、線形逆演算と非線形逆演算を繰り返して、劣化した受信端での波形から送信端での波形を推定してもよい。
より詳細には、例えば、光ファイバ非線形によるSPM,XPMなどの位相シフト効果は、光ファイバ伝送路、ノード、光増幅器などの波長分散との相互作用によって発生する。従って、非線形位相シフト効果による波形劣化が大きく誘発されないような累積波長分散値となる区間に区切り、そこでの波形劣化が線形な効果と非線形な効果が同時に発生しながら進展する現実モデルではなく、どちらかが発生した後に他方が発生する近似モデルを用いる。その場合、区間内で発生する線形な波形劣化を表す伝達関数の逆伝達関数による演算と、そこでの非線形な波形劣化を記述する非線形演算の逆演算を繰り返し実施することで送信端の光電界波形を推定する。
再び図2を参照すると、ファイバ逆伝搬演算部310では、光ファイバ伝送路の出力端の光信号波形から入力端の光信号波形を推定する。一般に、光ファイバ伝送路の伝搬による波形変化は、非線形シュレディンガー方程式で記述されることが分かっており(例えば、G. P. Agrawal, "Nonlinear Fiber Optics 3rd-edition", Academic Press, p.49参照)、非線形シュレディンガー方程式にファイバ出力端での振幅・位相波形、もしくは同位相成分・直交位相成分波形を伝搬軸z=L(L:伝送ファイバ長)での境界条件として与えることで入力端z=0での波形を求めることができる。その際、伝搬定数として、損失係数;α、分散β2、分散スロープβ3、非線形係数νを与える必要がある。また、これらの伝搬定数は一般には長手方向に変化する可能性があるので、その変化が大きい場合には長手方向への変動も考慮する必要がある。損失係数;α、分散β2、分散スロープβ3などの線形定数の測定方法は研究されており、既に測定器も市販されている。非線形伝搬定数に関しても測定方法が提案されており(例えば、K. O. Hill, "CW three-wave mixing in single-mode optical fibers", Journal of Applied Physics, Vol.49, No.10, 1978, p.5098及びK. Inoue, et al, "Influence of fiber four wave mixing on multichannel FSK direct detection transmission systems", Journal of Lightwave technology, Vol.10, No. 3, 1992, p.350)、これらの原理を用いて測定することが可能である。ただし、測定に際してファイバ入力端から測定用の光を入力し、出力端から出力される光を分析する方法が一般的であるが、実際のシステムでは入力端と出力端が数十km以上離れた地点にある場合が多く、これらの原理をそのまま応用することは不可能である。
従って、後述する他の実施形態で説明するように伝搬定数測定のための予め決められたパターンが符号化されたパイロット光を信号光に含ませておくことが必要になる。パイロット光としては、各伝搬定数測定方法にあわせたものを用意する。さらに、伝搬定数測定に必要な情報のやりとりは、トランスポンダの上りと下りの経路、OSC(Optical Supervisory Channel)などを用いて転送することが可能である。
理想的にはシュレディンガー方程式を数値的に解いて逆伝搬演算する方法が望ましいが、計算量が膨大になる。そこで、近似的に光ファイバ伝送路の出力端波形から入力端波形を推定する方法が必要になる。波長分散によってチャネル間の群速度差が生じて、隣接チャネルのビットが1ビット程度ずれるウォークオフ現象が発生する。ウォークオフが発生する距離の指標としては、分散長LD=c/(λ22D)がある。ただし、c:高速、λ:波長、R:ビットレート、D:波長分散である。この場合、ウォークオフ現象の発生による影響が十分小さい距離の区間に区切って、線形な波形劣化と非線形な波形劣化が同時ではなく順に発生する近似モデルを用いて、入力端波形を推定することができる。この場合、伝送補償演算部300は図8に示すように構成することで、近似モデルを演算することができる。
また、伝送路ファイバでは、その損失係数によって伝搬するに従って徐々に信号光パワーが減衰する。光非線形効果は光パワーが大きい場合に大きく発生するため、一般には伝送路ファイバの入力端から数kmまでに発生する非線形効果がドミナントである。従って、それ以降の部分においては、線形伝搬に近似することができる。その距離指標としては、損失係数αとファイバ長Lによって決定される実効ファイバ長Leff=(1−e-αL)/αがある。この方法を用いると、非線形伝搬を記述するシュレディンガー方程式を用いて逆伝搬演算する距離を短くできるため、演算量を削減できる。
さらに、実効ファイバ長程度以降の部分に関しては、その部分の線形伝達関数の逆関数を用いて推定し、その前段部では非線形シュレディンガー方程式をより簡易化したモデルを用いて光ファイバ伝送路の入力端の波形を推定してもよい。
非線形シュレディンガー方程式を簡易化したモデルとしては、例えば、非線形シュレディンガー方程式において、伝送路の波長分散スロープ、波長分散、損失係数のうち1つもしくは複数を無視するモデルがある。また、SPM、XPM、FWMのうち主要の劣化要因のみを考慮するモデルを用いることも可能である。
また、減衰処理部320では、光増幅器の出力端の信号波形から入力端の信号光波形を推定する。一般に、光増幅器の光パワー利得をGとすると入力光の光電界は√G倍されて出力されるので、減衰処理部では1/(√G)倍して出力する処理をする。また、利得媒質の特性は波長に依存するために利得Gには波長依存性があり、減衰処理部では必要に応じて波長依存性を考慮してチャネル毎、あるいは光周波数毎に異なる減衰量を与える。
また、一般に光伝送システムでは光ファイバ増幅器が利用することが多く、内部の希土類添加ファイバの分散、分散スロープなどの波形変化要因も考慮することで、入力光波形の精度は向上する。
中継ノード逆演算部330では、光フィルタやレベル等化のための可変減衰器などによるスペクトル形状及びレベル変化を考慮して、出力端波形から入力端波形を推定する。
光フィルタや可変減衰器によるスペクトル形状変化及びレベル変化は、それらの伝達特性H(ω)を用いて、入力スペクトルX(ω)と出力スペクトルY(ω)の関係はY(ω)=H(ω)X(ω)で表される。中継ノード逆演算部330は、出力端波形から入力端波形を推定するために、入力波形をフーリエ変換してY(ω)を求め、光フィルタの逆伝達特性H-1(ω)を掛けてX(ω)を求め、さらに逆フーリエ変換して入力波形を得る。伝送補償演算部310において入力波形や出力波形データがスペクトルで扱われる場合には、フーリエ変換、逆フーリエ変換は不要である。また、H(ω)は透過中心から大きく離れた周波数では、透過率がゼロに近づくため、H-1(ω)は無限大に漸近する。従って、これを考慮してH(ω)を妥当な値に変形する必要がある。
中継ノードでは伝送ファイバ入力端において所望のWDM信号光パワーレベル及びそのチャネル依存性となるように、各チャネルのレベルを調整する場合がある。このとき、このレベル調整のための可変減衰器の各チャネルの減衰量に応じて損失が異なるので、これを考慮して入力信号波形を推定する必要がある。また、ノードの波長分散によってチャネル毎に光位相変化も異なるため、波長分散をも考慮する必要がある。具体的には、伝達特性H(ω)に減衰量のチャネル依存性、波長分散の効果を含ませることでも、入力波形を推定できる。また、スペクトル形状変化の補正とは別に、出力波形にチャネル毎の損失の逆数で与えられる利得、及び波長分散を与えることでも、入力波形を推定できる。
なお、ファイバ逆伝搬演算部310、減衰演算部320及び中継ノード逆演算部330に用いる伝送路パラメータ、光増幅器利得、合分波器透過波長特性、損失などの各パラメータは、繰り返し演算の際には一定でなく、それぞれの繰り返し演算サイクルに相当する実際の伝送路システムにおける値を利用する。
[第二の実施の形態]
次に図3及び4を参照して、本発明に係る受信装置の第二の実施形態を説明する。本実施形態の受信装置は、位相ダイバシチ構成を用いることで、各チャネルの同相成分と直交成分を同時に検出する。これにより振幅波形と位相波形が求めることができ、第一の実施形態では位相波形φk(t)を求める際に、別途測定しておいた振幅波形Ek(t)が必要であったが、この構成では必要ない。
図3及び4に本実施の形態の受信装置の構成例を示す。図3に示すように本実施形態の受信装置は、位相同期多波長光源10からのマルチモード局発光の光パワーを2分岐する局発光分波器60と、受信した波長多重信号光の光パワーを2分岐する信号光分波器62と、局発光分波器60により分岐されたマルチモード局発光の一方と信号光分波器62により分岐された波長多重信号光の一方を合波して光パワーを2分岐する合波器20と、局発光分波器60により分岐されたマルチモード局発光の他方の位相をπ/2シフトするπ/2位相シフタ70と、π/2位相シフタ70により位相をπ/2シフトされたマルチモード局発光と信号光分波器62により分岐された波長多重信号光の他方を合波して光パワーを2分岐する合波器22とを備える。
また、本実施形態の受信装置は、合波器20からの2つの出力光をそれぞれ各チャネルの波長ごとに分離する分波フィルタ30及び分波フィルタ32と、分波フィルタ30及び分波フィルタ32から出力光をそれぞれ電気信号に変換し、それらの差を出力する差動受光器群1とを備える。
差動受光器群1は、分波フィルタ30によって分離された光をそれぞれ受光して電気信号を出力する受光器42−1〜4と、分波フィルタ32によって分離された光をそれぞれ受光して電気信号を出力する受光器44−1〜4と、分波フィルタ30及び32によってそれぞれ分離された同一波長の光を受光する受光器(例えば、42−1と44−1、42−2と44−2、42−3と44−3、42−4と44−4)からの電気信号をそれぞれ入力し差動信号を出力する比較器46−1〜4とを備える。(差動受光器40−1は、受光器42−1と、受光器44−2と、比較器46−1とで構成される。)
さらに、本実施形態の受信装置は、合波器22からの2つの出力光をそれぞれ各チャネルの波長ごとに分離する分波フィルタ34及び分波フィルタ36と、分波フィルタ34及び分波フィルタ36から出力光をそれぞれ電気信号に変換し、それらの差を出力する差動受光器群とを備える。
差動受光器群2は、差動受光器群1同様に、分波フィルタ34によって分離された光をそれぞれ受光して電気信号を出力する受光器42−5〜8と、分波フィルタ36によって分離された光をそれぞれ受光して電気信号を出力する受光器44−5〜8と、分波フィルタ34及び36によってそれぞれ分離された同一波長の光を受光する受光器(例えば、42−5と44−5、42−6と44−6、42−7と44−7、42−8と44−8)からの電気信号をそれぞれ入力し差動信号を出力する比較器46−5〜8とを備える。
さらにまた、図4に示すように、本実施形態の受信装置は、比較器46−1〜8からの差動信号をそれぞれ入力しデジタル信号を出力するアナログデジタル変換器100−1〜8を入力し演算により受信波形を合成する受信波形合成演算部200と、受信波形合成演算部により合成された受信波形を入力し伝送補償を演算する伝送補償演算部300とを備える。
π/2位相シフタ70は、局発光分岐器60と合波器22との間に配置する代わりに、信号光分岐器62と合波器22との間に配置して、波長多重信号光の位相をシフトするようにしてもよい。
本実施形態の受信装置は、第一の実施形態と同様に、WDM搬送波と同一周波数にモードを有する位相同期多波長光源からの光をマルチモード局発光として用いる。
この位相同期局発光と光ファイバを介して受信した波長多重信号光を合波器20(22)の2つの入力ポートから入力し、それらが合波された光を合波器20(22)の2つの出力ポートA及びBから得る。その後、出力ポートA及びBから得た光をそれぞれ分波フィルタ30(34)及び32(36)に入力しチャネル毎に分波する。
分波フィルタ30及び32により分波された光はそれぞれ受光器(42−1〜4、44−1〜4)で受光され電気信号A及びBに変換され、さらに、比較器46−1〜4において、同一波長の光から光電変換して得られた電気信号Aと電気信号Bとの差を検出して差動信号を出力する。同様に、分波フィルタ34及び36によりにより分波された光はそれぞれ受光器(42−5〜8、44−1〜4)で受光され電気信号A及びBに変換され、さらに、比較器46−1〜4において、同一波長の光から光電変換して得られた電気信号Aと電気信号Bとの差を検出して差動信号を出力する。
ファイバ出力端の波長多重信号光の波形は一般に次式(2−1)で表すことができる。kはチャネル番号を表す。光ファイバ伝送路の非線形効果により送信端では入力していないチャネルにも成分をもつことも考慮して、送信端での波長多重数NとするとM≧N(2以上の整数)となる。
Figure 2009010527
ここで、kチャネルの時間変動する強度情報Ek(t)及び位相情報φk(t)が未知の値である。また、位相同期多波長局発光は次式(2−2)で表される。ここでは、簡単のために、各チャネルの局発光の光パワーを一定とし、各チャネルの局発光の光電界振幅E0と定義している。
Figure 2009010527
両者を合波して、各チャネル毎に分離した上で、差動受光器に入力する。kチャネル目の差動受光器1から出力される電気信号ΔI1kは、次式(2−3)で表される。また、kチャネル目の差動受光器2から出力される電気信号ΔI2kは、次式(2−4)で表される。ただし、光電変換の効率などは省略している。
Figure 2009010527
Figure 2009010527
式(2−3)及び(2−4)より、信号光の位相波形と振幅波形を含んだ情報がそれぞれ、
Figure 2009010527
Figure 2009010527
として、求められる。
通常のWDM信号光のコヒーレント受信においてはWDM信号光を分波した上でチャネル毎に個別の局発光を用いて受信するため、各チャネルの局発光の位相θkが不明で、かつ時間に伴ってランダムに変動するため、正確なφk(t)を求めることができない。
他方、本願に開示するように位相同期多波長光源10を局発光として用いた場合、位相θkは既知である。全てのチャネルの振幅・位相情報を検出して式(2−1)に代入することで、ファイバ出力端におけるWDM信号光の振幅・強度の合成波形を得ることができる。
Figure 2009010527
ここで、位相同期光源の位相変動Δθ(t)はランダムに変動するが全チャネルに共通した変動分であるため、WDM波形を合成する際には問題にならない。
差動受光器群の出力信号からファイバ出力端における全チャネルの合成波形を生成する原理は示したが、実際にはデジタル信号処理を用いて行うことができる。
以下、デジタル信号処理を用いた合成波形の生成方法を説明する。式(2−4)によって表すことができる差動受光部器群(比較器46−1〜8)からそれぞれ出力される電流をアナログデジタル変換器100−1〜8によってデジタル信号に変換する。少なくとも各チャネルのビットレートの数倍程度のサンプリングレートでサンプリングする必要がある。
アナログデジタル変換器100−1〜8でサンプリングして得られた各デジタル信号を、フォトダイオードの光電変換効率、局発光の電界振幅E0を用いて規格化して、kチャネル光電界波形のcos成分強度:Ek,c(n)、sin成分強度:Ek,s(n)(nは整数でありサンプリング番号を表す)を求める。または、振幅波形と位相波形を求めてもよく、後段の伝送補償演算部300のデジタル処理におけるデータ形式にあわせた出力信号を生成すればよい。各チャネルに対するこれらの値、kチャネルの局発光の位相θk、kチャネルの光角周波数ωkから全チャネル分の合成波形を合成する。複素表示を用いれば、次式の演算により合成波が生成される。
Figure 2009010527
伝送補償演算部300では、実際の伝送路システムにおける光ファイバ伝送路、光増幅器、可変減衰器・フィルタなど中継ノード部品を、それぞれファイバ逆伝搬演算部310、減衰処理部320、中継ノード逆演算部330を対応させて、それぞれ出力波形から入力波形を推定する演算を行う。
伝送補償演算部300の構成及び逆伝搬演算部310、減衰処理部320、中継ノード逆演算部330の各部の演算については、第一の実施形態と同様であるので、繰り返しの説明は省略する。
[第三の実施の形態]
次に図5及び6を参照して、本発明に係る受信装置の第三の実施形態を説明する。本実施形態の受信装置は、垂直偏波、水平偏波のそれぞれについて個別に光ファイバ伝送システムにおける波形変化を補償演算することで、より高精度に入力波形を再生することを可能にする。
図5及び6に本実施の形態の受信装置の構成例を示す。図5に示すように本実施形態の受信装置は、位相同期多波長光源10からのマルチモード局発光を水平偏波と垂直偏波とに分波する局発光偏波分離器80と、受信した波長多重信号光を水平偏波と垂直偏波とに分波する信号光偏波分離器82とを、上記第二の実施形態の受信装置(位相ダイバシチ構成)の構成に追加することで、光ファイバ伝送路出力端における垂直偏波、水平偏波それぞれの波長多重信号光波形を得る。尚、第一の実施形態の受信装置に局発光偏波分離器80と、信号光偏波分離器82とを追加し光ファイバ伝送路出力端における垂直偏波、水平偏波それぞれの波長多重信号光波形を得るように構成してもよい。
図5において、局発光偏波分離器80により分波されたマルチモード局発光の水平偏波と、信号光偏波分離器82により分波された波長多重信号光の水平偏波から差動信号を得る系の要素にはHを付し、マルチモード局発光の垂直偏波と、波長多重信号光の垂直偏波から差動信号を得る系の要素にはVを付している。
また、図5において、局発光偏波分離器80および信号光偏波分離器82により、はじめにマルチモード局発光および波長多重信号光を水平偏波と垂直偏波とに分離し、局発光分波器60H(V)および信号光分波器62H(V)により分離した各光の水平偏波および垂直偏波をさらに分岐するように構成しているが、局発光分波器60および信号光分波器62によりはじめにマルチモード局発光および波長多重信号光の光パワーを分岐し、2組の局発光偏波分離器80および信号光偏波分離器82を用いて局発光分波器60および信号光分波器62からの出力を水平偏波と垂直偏波とに分離するように構成してもよい。さらにまた、局発光分波器60および信号光分波器62によりはじめにマルチモード局発光および波長多重信号光の光パワーを分岐し合波器20および22に入射し、4つの偏波分離器を用いて合波器20および22からの各出力を水平偏波および垂直偏波に分離するように構成してもよい。
すなわち、マルチモード局発光の水平偏波と波長多重信号光の水平偏波とが合波され、その光パワーが2分岐された第1及び第2の合成光信号がそれぞれ分波フィルタ30H及び32Hに入射され各チャネルの波長ごとに分離されるように構成されれば、局発光偏波分離器80,信号光偏波分離器82,局発光分波器60H,信号光分波器62H及び合波器20Hの接続順序は問題とならない。
同様に、マルチモード局発光の水平偏波と波長多重信号光の水平偏波とがいずれかにπ/2の位相シフトを与えられて合波され、その光パワーが2分岐された第3及び第4の合成光信号がそれぞれ分波フィルタ34H及び36Hに入射され各チャネルの波長ごとに分離されるように構成されれば、局発光偏波分離器80,信号光偏波分離器82,局発光分波器60H,信号光分波器62H,合波器22H及びπ/2位相シフタ70Hの接続関係は問題とならない。
さらに、マルチモード局発光の垂直偏波と波長多重信号光の垂直偏波とが合波され、その光パワーが2分岐された第5及び第6の合成光信号がそれぞれ分波フィルタ30V及び32Vに入射され各チャネルの波長ごとに分離されるように構成されれば、局発光偏波分離器80,信号光偏波分離器82,局発光分波器60V,信号光分波器62V及び合波器20Vの接続順序は問題とならない。
さらに同様に、マルチモード局発光の垂直偏波と波長多重信号光の垂直偏波とがいずれかにπ/2の位相シフトを与えられて合波され、その光パワーが2分岐された第7及び第8の合成光信号がそれぞれ分波フィルタ34V及び36Vに入射され各チャネルの波長ごとに分離されるように構成されれば、局発光偏波分離器80,信号光偏波分離器82,局発光分波器60V,信号光分波器62V,合波器22V及びπ/2位相シフタ70Vの接続関係は問題とならない。
本実施形態の受信装置は、第一及び第二の実施形態と同様に、WDM搬送波と同一周波数にモードを有する位相同期多波長光源からの光をマルチモード局発光として用いる。
この位相同期局発光と光ファイバから受信する波長多重信号光を合波器20H(22H,20V,22V)の2つの入力ポートから入力し、それらが合波された光を合波器20H(22H,20V,22V)の2つの出力ポートA及びBからを得る。その後、出力ポートA及びBから得た光をそれぞれ分波フィルタ30Hおよび32H(34H及び36H、30Vおよび32V、34V及び36V)で分波して、それぞれ光電変換して得られた電気信号A及びBの差(差信号)を出力する。
ファイバ出力端の信号光の波形を次式で表される。水平偏波(H)、垂直偏波(V)のそれぞれのファイバ出力端の波長多重信号光の波形ES-tot,H(t)、ES-tot,V(t) は一般に次式で表すことができる。kはチャネル番号を表す。光ファイバ伝送路、非線形効果により送信端では入力していないチャネルにも成分をもつことを考慮して、送信端での波長多重数NとするとM≧Nとなる。
Figure 2009010527
ここで、kチャネルの時間変動する水平(垂直)偏波の強度情報EH(V),k(t)及び位相情報φH(V),k(t)が未知の値である。また、位相同期多波長局発光は次式(3−2)で表される。ここでは、簡単のために、各チャネルの局発光の光パワーを一定とし、各チャネルの局発光の光電界振幅E0と定義している。
Figure 2009010527
ここでは、簡単のため水平偏波の局発光と垂直偏波の局発光は同一とした。両者を合波して、各チャネル毎に分離した上で、差動受光器に入力する。kチャネル目の差動受光器1V、差動受光器2V、差動受光器1H及び差動受光器2Hからそれぞれ出力される電気信号ΔIV1k,ΔIV2k,ΔIH1k及びΔIH2kは次式(3−3),(3−4)で表される。ただし、光電変換の効率などは省略した。
Figure 2009010527
Figure 2009010527
となり信号光の位相と振幅波形を含んだ情報が得られる。差動電流から
Figure 2009010527
Figure 2009010527
として求められる。
通常のWDM信号光のコヒーレント受信においてはWDM信号光を分波した上でチャネル毎に個別の局発光を用いて受信するため、各チャネルの局発光の位相θkが不明で、かつ時間に伴ってランダムに変動するため、正確なφk(t)を求めることができない。
他方、本願に開示するように位相同期多波長光源10を局発光として用いた場合、位相θkは既知である。全てのチャネルの振幅・位相情報を検出して式(3−1)に代入することで、ファイバ出力端におけるWDM信号光の振幅・強度の合成波形を得ることができる。
Figure 2009010527
ここで、位相同期光源の位相変動Δθ(t)はランダムに変動するが全チャネルに共通した変動分であるため、WDM波形を合成する際には問題にならない。
差動受光部の出力信号からファイバ出力端における全チャネルの合成波形を生成する原理は示したが、実際にはデジタル信号処理を用いて行うことができる。
以下、デジタル信号処理を用いた合成波形の生成方法を説明する。式(3−4)によって表すことができる差動受光器群からそれぞれ出力される電流をアナログデジタル変換器100−1〜16によってデジタル信号に変換する。少なくとも各チャネルのビットレートの数倍程度のサンプリングレートでサンプリングする必要がある。
アナログデジタル変換器100−1〜16でサンプリングして得られた各デジタル信号を、フォトダイオードの光電変換効率、局発光の電界振幅E0を用いて規格化して、kチャネル光電界波形のcos 成分強度:EV(H)k,c(n)、sin 成分強度:EV(H)k,s(n)(n:は整数でありサンプリング番号を表す)を求める。または、振幅波形と位相波形を求めてもよく、後段の伝送補償演算部のデジタル処理におけるデータ形式にあわせた出力信号を生成すればよい。各チャネルに対応するこれらの値、kチャネルの局発光の位相θk、kチャネルの光角周波数ωkから全チャネル分の合成波形を合成する。複素表示を用いれば、次式の演算により合成波が生成される。
Figure 2009010527
伝送補償演算部300では、実際の伝送路システムにおける光ファイバ伝送路、光増幅器、可変減衰器・フィルタなど中継ノード部品を、それぞれファイバ逆伝搬演算部310、減衰処理部320、中継ノード逆演算部330を対応させて、それぞれ出力波形から入力波形を推定する演算を行う。
伝送補償演算部300の構成及び逆伝搬演算部310、減衰処理部320、中継ノード逆演算部330の各部の演算については、第一の実施形態と同様であるので、繰り返しの説明は省略する。
中継ノード逆演算部330では、光フィルタやレベル等化のための可変減衰器などによるスペクトル形状及びレベル変化を考慮して、出力端波形から入力端波形を推定する。
光フィルタや可変減衰器によるスペクトル形状変化及びレベル変化は、それらの垂直偏波V(水平偏波H)それぞれの伝達特性HV(H)(ω)を用いて、入力スペクトルXV(H)(ω)と出力スペクトルYV(H)(ω)の関係はYV(H)(ω)=HV(H)(ω)XV(H)(ω)で表される。出力端波形から入力端波形を推定するためには、入力波形フーリエ変換してYV(H)(ω)を求め、光フィルタの逆伝達特性HV(H) -1(ω)を掛けてXV(H)(ω)を求め、さらに逆フーリエ変換して入力波形を得る。伝送補償演算部における入力波形、出力波形データがスペクトルで扱われる場合には、フーリエ変換、逆フーリエ変換は不要である。また、HV(H)(ω)は透過中心から大きく離れた周波数では、透過率がゼロに近づくため、HV(H) -1(ω)は無限大に漸近する。従って、これを考慮してHV(H)(ω)を妥当な値に変形する必要がある。
中継ノードでは伝送ファイバ入力端において所望のWDM信号光パワーレベル及びそのチャネル依存性となるように、各チャネルのレベルを調整する場合がある。このとき、このレベル調整のための可変減衰器の各チャネルの減衰量に応じて損失が異なるので、これを考慮して入力信号波形を推定する必要がある。また、ノードの波長分散によってチャネル毎に光位相変化も異なるため、波長分散をも考慮する必要がある。具体的には、伝達特性HV(H)(ω)に減衰量のチャネル依存性、波長分散の効果を含ませることでも、入力波形を推定できる。また、スペクトル形状変化の補正とは別に、出力波形にチャネル毎の損失の逆数で与えられる利得、及び波長分散を与えることでも、入力波形を推定できる。
なお、ファイバ逆伝搬演算部、減衰演算部、中継ノード逆演算部に用いる伝送路パラメータ、光増幅器利得、合分波器透過波長特性、損失などの各パラメータは、繰り返し演算の際には一定ではなく、それぞれの繰り返し演算サイクルに相当する実際の伝送路システムにおける値を利用する。
また、光ファイバ、ノード構成部品などは偏波分散、損失偏波依存性を有するが、これらは上で示したように偏波成分を分離し、個々の構成要素の偏波分散、損失偏波依存性を考慮することでチャネル間クロストークを補償できる。しかし、偏波分散、損失偏波依存性は時間とともに変化することが指摘されており、伝送路の変化に応じて補償演算部に対して高速なフィードバック制御、すなわち、既知のパイロット光を受信することによって演算に用いる各パラメータの修正が必要になる。また、高速な偏波変動に対しては、最尤系列推定(Maximum Likelihood Sequence Estimation:MLSE)、判定帰還型フィルタ(decision feedback filter:DFF)などの別の補償方法を組み合わせて用いることで対応することも可能である。
また、隣接チャネル信号とのスペクトル重なりやスペクトル漏洩による線形な効果によるチャネル間クロストークによる波形劣化に関しては、入力と出力の関係が線形であり、伝搬関数を入力にかけることで出力を得ることができるため、逆伝搬関数を出力にかけることで入力を得ることが可能である。従って、各構成要素の出力波形を元に入力波形を推定するような逆伝搬演算を行わなくても、システム全体の伝達関数からクロストークの補償演算が可能である。チャネルkの送信波形Sk(w)、各チャネルkの受信波形Tk(w)、チャネルmからチャネルnへの伝達関数Hn,m(w)とする。位相同期多波長光源を用いることで、受信端の波形Tk(w)を全て求めることができるため、伝送路の伝達特性Hn,m(w)を用いて次式のように送信端波形を推定することができる。
Figure 2009010527
偏波ダイパシチを用いて検出した場合では、それぞれ垂直偏波、水平偏波に対する受信信号TV,k(w)、TH,k(w)が検出される。垂直偏波、水平偏波其々に対するチャネルmからチャネルnへの伝送システムの伝達関数HV-n,m(w)、HH-n,m(w)を用いることで、送信波形を求めることができる。偏波による分散、損失、利得、フイルタリング形状の相違に基づく波形劣化をも補償でき、より高精度な補償演算が可能になる。
伝送補償演算部310では、各伝送路ファイバの損失係数:α、分散β2、分散スロープβ3、非線形係数νなどの伝搬定数、光増幅器の利得、中継ノードの伝達特性などが必要になる。また、それらの偏波依存性や、伝送路ファイバの場合には長手方向への変化も必要になる。上記のように、伝送路ファイバの損失係数α、分散β2、分散スロープβ3などの線形定数の測定方法は研究されており、既に精密な測定器が市販されている。非線形伝搬定数に関しても測定方法が提案されており、これらを用いて測定することが可能である。ただし、測定に際してファイバ入力端から測定用の光を入力し、出力端から出力される光を分析する必要があるが、実際のシステムでは入力端と出力端が数十km離れた地点にありそのまま応用することは不可能である。
従って、伝搬定数測定のためのパイロット光を信号光に含ませておくことが有効になる。伝搬定数測定のためのパイロット光を信号光に含ませておく場合の構成例を図7に示す。
図7に示すWDM伝送システムでは、送信器において送信データをチャネル毎に周波数の異なる信号光に符号化し、パイロット光とともに波長多重して送信する。また、受信装置において、各信号チャネルと同様に、パイロット光についての差動信号を得て、伝送路パラメータ解析部400において、各伝搬定数を測定・解析する。パイロット光から解析された各伝搬定数は、伝送補償演算部300へ供給される。
パイロット光としては、これまでに提案されている各伝搬定数の測定方法にあわせたものを用意すればよい。さらに、伝搬定数測定に必要な情報のやりとりは、トランスボンダの上りと下りの経路、OSC(Optical Supervisory Channel)などを用いて転送することも可能である。
伝送路ファイバの伝搬定数、光増幅器の利得、中継ノードの伝達特性は時間と伴に変動することが想定され、これらを随時パイロット光を送信するパイロットチャネルで測定して、伝送補償演算部300で用いる各パラメータにフィードバックする。
本発明に係る受信装置の一実施形態の構成を説明するための図。 本発明に係る受信装置の一実施形態の構成を説明するための図 本発明に係る受信装置の別の実施形態の構成を説明するための図。 本発明に係る受信装置の別の実施形態の構成を説明するための図。 本発明に係る受信装置のさらに別の実施形態の構成を説明するための図。 本発明に係る受信装置のさらに別の実施形態の構成を説明するための図。 本発明に係る受信装置における伝送路パラメータの測定例を説明するための図。 本発明に係る受信装置の伝送補償演算部の構成を説明するための図。
符号の説明
10 位相同期多波長光源
20,22 合波器
30,32,34,36 分波フィルタ
42,44 受光器
46 比較器(減算器)
60 局発光分波器
62 信号光分波器
70 位相シフタ
80 局発光偏波分離器
82 信号光偏波分離器
100 アナログデジタル変換器
200 受信波形合成演算部
300 伝送補償演算部
310 ファイバ逆伝搬演算部
320 減衰演算部
330 中継ノード逆演算部
340 線形逆関数演算部
350 非線形逆演算部
400 伝送路パラメータ解析部

Claims (10)

  1. 波長多重信号光を受信する受信装置であって、
    互いの光周波数が位相同期した複数波長を有するマルチモード局発光を出力する位相同期多波長光源と、
    受信した波長多重信号光と前記マルチモード局発光を合波して分岐する合波器と、
    前記合波器からの2つの出力光をそれぞれ各チャネルの波長ごとに分離する第1の分波フィルタ及び第2の分波フィルタと、
    前記第1の分波フィルタ及び第2の分波フィルタからの出力光をそれぞれ電気信号に変換し、同一波長の光から変換された電気信号間の差動信号を出力する差動受光器群と、
    前記差動信号を用いて受信した波長多重信号光における全チャネルの合成波形を生成する合成波形生成手段と
    を備えることを特徴とする受信装置。
  2. 前記合成波形生成手段は、
    前記差動受光器群からの前記差動信号のそれぞれをデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器と、
    前記アナログデジタル変換器から出力されるデジタル信号及び各チャネルの光電界の振幅情報を入力し、前記波長多重信号光の光電界波形を数値計算にて合成する受信波形合成演算部と、
    前記光電界波形から伝送補償を演算する伝送補償演算部と
    を備え、
    前記伝送補償演算部は、
    前記波長多重信号光の伝搬経路に配置された光伝送路の出力端の光電界波形から当該光伝送路の入力端の光電界波形を推定する逆伝搬演算部と、
    前記波長多重信号光の伝搬経路に配置された光増幅器の出力端の光電界波形から当該光増幅の入力端の光電界波形を推定する減衰演算部と、
    前記波長多重信号光の伝搬経路に配置された中継ノードの出力端の光電界波形から、当該中継ノードの構成要素の伝達特性を用いて入力端の光電界波形を推定する中継ノード逆演算部と
    を備え、前記受信した波長多重信号光の伝搬経路に応じて、前記逆伝搬演算部、前記減衰処理部及び前記中継ノード逆演算部を選択的に用いて、伝送補償を演算することを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
  3. 波長多重信号光を受信する受信装置であって、
    互いの光周波数が位相同期した複数波長を有するマルチモード局発光を出力する位相同期多波長光源と、
    前記マルチモード局発光を分岐する局発光分波器と、
    受信した波長多重信号光を分岐する信号光分波器と、
    前記信号光分波器により分岐された波長多重信号光の一方と前記局発光分波器により分岐されたマルチモード局発光の一方とを合波して分岐する第1の合波器と、
    前記第1の合波器からの2つの出力光をそれぞれ各チャネルの波長ごとに分離する第1の分波フィルタ及び第2の分波フィルタと、
    前記第1の分波フィルタ及び第2の分波フィルタからの出力光をそれぞれ電気信号に変換し、同一波長の光から変換された電気信号間の差動信号を出力する第1の差動受光器群と、
    前記信号光分波器により分岐された波長多重信号光の他方及び前記局発光分波器により分岐されたマルチモード局発光の他方のいずれかにπ/2の位相シフトを与える位相シフタと、
    前記位相シフタ(70)によりいずれかがπ/2の位相シフトを与えられた前記信号光分波器により分岐された波長多重信号光の他方及び前記局発光分波器により分岐されたマルチモード局発光の他方を合波して分岐する第2の合波器と、
    前記第2の合波器からの2つの出力光をそれぞれ各チャネルの波長ごとに分離する第3の分波フィルタ及び第4の分波フィルタと、
    前記第3の分波フィルタ及び第4の分波フィルタからの出力光をそれぞれ電気信号に変換し、同一波長の光から変換された電気信号間の差動信号を出力する第2の差動受光器群と、
    前記第1の差動受光器群及び第2の差動受光器群からの前記差動信号を用いて受信した波長多重信号光における全チャネルの合成波形を生成する合成波形生成手段と
    を備えたことを特徴とする受信装置。
  4. 前記合成波形生成手段は、
    前記第1の差動受光器群及び前記第2の差動受光器群からの前記差動信号のそれぞれをデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器と、
    前記アナログデジタル変換器から出力されるデジタル信号を入力し、前記波長多重信号光の光電界波形を数値計算にて合成する受信波形合成演算部と、
    前記光電界波形から伝送補償を演算する伝送補償演算部と
    を備え、
    前記伝送補償演算部は、
    前記波長多重信号光の伝搬経路に配置された光伝送路の出力端の光電界波形から当該光伝送路の入力端の光電界波形を推定する逆伝搬演算部と、
    前記波長多重信号光の伝搬経路に配置された光増幅器の出力端の光電界波形から当該光増幅の入力端の光電界波形を推定する減衰演算部と、
    前記波長多重信号光の伝搬経路に配置された中継ノードの出力端の光電界波形から、当該中継ノードの構成要素の伝達特性を用いて入力端の光電界波形を推定する中継ノード逆演算部と
    を備え、前記受信した波長多重信号光の伝搬経路に応じて、前記逆伝搬演算部、前記減衰処理部及び前記中継ノード逆演算部を選択的に用いて、伝送補償を演算することを特徴とする請求項3に記載の受信装置。
  5. 波長多重信号光を受信する受信装置であって、
    互いの光周波数が位相同期した複数波長を有するマルチモード局発光を出力する位相同期多波長光源と、
    前記マルチモード局発光および受信した波長多重信号光から、前記マルチモード局発光の水平偏波と前記波長多重信号光の水平偏波とが合波され分岐された第1及び第2の合成光信号、前記マルチモード局発光の水平偏波と前記波長多重信号光の水平偏波とがいずれかにπ/2の位相シフトを与えられて合波され分岐された第3及び第4の合成光信号、前記マルチモード局発光の垂直偏波と前記波長多重信号光の垂直偏波とが合波され分岐された第5及び第6の合成光信号、および前記マルチモード局発光の垂直偏波と前記波長多重信号光の垂直偏波とがいずれかにπ/2の位相シフトを与えられて合波され分岐された第7及び第8の合成光信号を生成する合成光信号生成手段と、
    前記第1乃至8の合成光信号の各々を各チャネルの波長ごとに分離する第1乃至第8の分波フィルタと、
    前記第1の分波フィルタ及び第2の分波フィルタからの出力光をそれぞれ電気信号に変換し、同一波長の光から変換された電気信号間の差動信号を出力する第1の差動受光器群と、
    前記第3の分波フィルタ及び第4の分波フィルタからの出力光をそれぞれ電気信号に変換し、同一波長の光から変換された電気信号間の差動信号を出力する第2の差動受光器群と、
    前記第5の分波フィルタ及び第6の分波フィルタからの出力光をそれぞれ電気信号に変換し、同一波長の光から変換された電気信号間の差動信号を出力する第3の差動受光器群と、
    前記第7の分波フィルタ及び第8の分波フィルタからの出力光をそれぞれ電気信号に変換し、同一波長の光から変換された電気信号間の差動信号を出力する第4の差動受光器群と、
    前記第1乃至4の差動受光器群からの前記差動信号を用いて受信した波長多重信号光における全チャネルの合成波形を生成する合成波形生成手段と
    を備えたことを特徴とする受信装置。
  6. 波長多重信号光を受信する受信装置であって、
    互いの光周波数が位相同期した複数波長を有するマルチモード局発光を出力する位相同期多波長光源と、
    前記マルチモード局発光を垂直偏波と水平偏波とに分離する局発光偏波分離器と、
    受信した波長多重信号光を垂直偏波と水平偏波とに分離する信号光偏波分離器と、
    前記マルチモード局発光の水平偏波を分岐する第1の局発光分波器と、
    前記波長多重信号光の水平偏波を分岐する第1の信号光分波器と、
    前記第1の信号光分波器により分岐された波長多重信号光の水平偏波の一方と前記第1の局発光分波器により分岐されたマルチモード局発光の水平偏波の一方とを合波して分岐する第1の合波器と、
    前記第1の合波器からの2つの出力光をそれぞれ各チャネルの波長ごとに分離する第1の分波フィルタ及び第2の分波フィルタと、
    前記第1の分波フィルタ及び第2の分波フィルタからの出力光をそれぞれ電気信号に変換し、同一波長の光から変換された電気信号間の差動信号を出力する第1の差動受光器群と、
    前記第1の信号光分波器により分岐された波長多重信号光の水平偏波の他方及び前記第1の局発光分波器により分岐されたマルチモード局発光の水平偏波の他方のいずれかにπ/2の位相シフトを与える第1の位相シフタと、
    前記第1の位相シフタによりいずれかがπ/2の位相シフトを与えられた前記第1の信号光分波器により分岐された波長多重信号光の水平偏波の他方及び前記第1の局発光分波器により分岐されたマルチモード局発光の水平偏波の他方を合波して分岐する第2の合波器と、
    前記第2の合波器からの2つの出力光をそれぞれ各チャネルの波長ごとに分離する第3の分波フィルタ及び第4の分波フィルタと、
    前記第3の分波フィルタ及び第4の分波フィルタからの出力光をそれぞれ電気信号に変換し、同一波長の光から変換された電気信号間の差動信号を出力する第2の差動受光器群と、
    前記マルチモード局発光の垂直偏波を分岐する第2の局発光分波器と、
    前記波長多重信号光の垂直偏波を分岐する第2の信号光分波器と、
    前記第2の信号光分波器により分岐された波長多重信号光の垂直偏波の一方と前記第2の局発光分波器により分岐されたマルチモード局発光の垂直偏波の一方とを合波して分岐する第3の合波器と、
    前記第3の合波器からの2つの出力光をそれぞれ各チャネルの波長ごとに分離する第5の分波フィルタ及び第6の分波フィルタと、
    前記第5の分波フィルタ及び第6の分波フィルタからの出力光をそれぞれ電気信号に変換し、同一波長の光から変換された電気信号間の差動信号を出力する第3の差動受光器群と、
    前記第2の信号光分波器により分岐された波長多重信号光の垂直偏波の他方及び前記第2の局発光分波器により分岐されたマルチモード局発光の垂直偏波の他方のいずれかにπ/2の位相シフトを与える第2の位相シフタと、
    前記第2の位相シフタによりいずれかがπ/2の位相シフトを与えられた前記第2の信号光分波器により分岐された波長多重信号光の垂直偏波の他方及び前記第2の局発光分波器により分岐されたマルチモード局発光の垂直偏波の他方を合波して分岐する第4の合波器と、
    前記第4の合波器からの2つの出力光をそれぞれ各チャネルの波長ごとに分離する第7の分波フィルタ及び第8の分波フィルタと、
    前記第7の分波フィルタ及び第8の分波フィルタからの出力光をそれぞれ電気信号に変換し、同一波長の光から変換された電気信号間の差動信号を出力する第4の差動受光器群と、
    前記第1乃至4の差動受光器群からの前記差動信号を用いて受信した波長多重信号光における全チャネルの合成波形を生成する合成波形生成手段と
    を備えたことを特徴とする受信装置。
  7. 前記合成波形生成手段は、
    前記第1乃至4の差動受光器群からの前記差動信号のそれぞれをデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器と、
    前記アナログデジタル変換器から出力されるデジタル信号を入力し、前記波長多重信号光の垂直偏波及び水平偏波の光電界波形をそれぞれ個別に数値計算にて合成する受信波形合成演算部と、
    前記光電界波形から伝送補償を演算する伝送補償演算部と
    を備え、
    前記伝送補償演算部は、
    光伝送路の出力端の光電界波形から当該光伝送路の入力端の光電界波形を推定する逆伝搬演算部と、
    光増幅器の出力端の光電界波形から当該光増幅の入力端の光電界波形を推定する減衰演算部と、
    中継ノードの出力端の光電界波形から、当該中継ノードの構成要素の伝達特性を用いて入力端の光電界波形を推定する中継ノード逆演算部と
    を備え、前記受信した波長多重信号光の伝搬経路に応じて、前記逆伝搬演算部、前記減衰処理部及び前記中継ノード逆演算部を選択的に用いて、伝送補償を演算することを特徴とする請求項5または6に記載の受信装置。
  8. 前記伝送補償演算部は、前記光伝送路、前記光増幅器及び中継ノードの前記波長多重信号光の伝搬方向に対する配置順序とは逆の順序で前記逆伝搬演算部、前記減衰処理部及び前記中継ノード逆演算部を順次選択することを特徴とする請求項2、4及び7のいずれかに記載の受信装置。
  9. 前記逆伝搬演算部は、
    前記光伝送路の出力端の光電界波形から、光伝送路の中間点における光電界波形を推定する線形逆伝搬演算部と、
    前記光伝送路の中間点の光電界波形から光伝送路の入力端の光電界波形を推定する非線形逆伝搬演算部と、
    を備えることを特徴とする請求項2、4、7及び8のいずれかに記載の受信装置。
  10. 予め決められたパターンが符号化されたパイロット光を波長の異なる信号光とともに波長多重して送信する送信装置と、請求項1乃至9のいずれかに記載の受信装置とを備えた伝送システムであって、
    前記受信装置は、受信した前記パイロット光から伝送路環境を解析する伝送路パラメータ解析部をさらに備えたことを特徴とする伝送システム。
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