JP2009009041A - 光書き込み型表示媒体、光書き込み装置、画像表示装置及び光書き込み方法 - Google Patents

光書き込み型表示媒体、光書き込み装置、画像表示装置及び光書き込み方法 Download PDF

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Abstract

【課題】書き込みの途切れによる画質低下を防止する。
【解決手段】光書き込み型の表示媒体の表示層及び光導電体層を挟み込む一対の電極の少なくとも一方の電極を、複数の分割電極50を矢印B方向に沿って並置して構成し、該分割電極50の各々の受電端子52を、各分割電極50の各々の受電端子52の一部の領域が隣接する分割電極50の受電端子52の一部の領域と接触せずに矢印B方向に重なり合うように配置する。表示媒体が矢印A方向に搬送されて給電ロール20の給電位置に到達すると該受電端子52を介して順次分割電極50が給電される。また、隣接する2つの分割電極50の受電端子が重なり合う部分では、給電ロール20が双方の受電端子52に接触するため、隣接する2つの分割電極50に同時に電圧が印加される。このとき、光照射部32の露光領域を切替える。
【選択図】図8

Description

本発明は、光書き込み型表示媒体、光書き込み装置、画像表示装置及び光書き込み方法に関する。
従来、メモリ性を有する光書き込み型の画像表示媒体や、このような画像表示媒体に画像を記録する技術として様々なものが開示されている。
例えば特許文献1には、表示体と、表示体と重ねて配置された光導電体と、表示体と光導電体の両側に配置された一対の電極とを備え、一対の電極の少なくとも一方が複数のサブ電極に分割された記録素子に対して、サブ電極毎に電圧を印加しながら、光によって情報の書き込みを行う技術が開示されている。
なお、電極を分割した場合には、書込み画像の途切れを最小限に抑えるために隣接する電極領域に対し給電切替時間を限りなく短くする必要があり、これを容易に実現するための技術が望まれていた。
国際公開2004−68230号パンフレット
本発明は、書き込みの途切れによる画質低下を防止することができる光書き込み型表示媒体、光書き込み装置、画像表示装置及び光書き込み方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明の光書き込み型表示媒体は、印加された電圧に応じて選択的に入射光を反射可能であり且つメモリ性を有する表示層と、照射された書き込み光に応じて電気抵抗が変化する光導電体層と、前記表示層及び前記光導電体層を挟み込むと共に少なくとも一方の電極が所定方向に沿って並置された複数の分割電極から成る一対の電極と、を備え、前記複数の分割電極の各々の受電端子を、各分割電極の各々の受電端子の一部の領域が隣接する分割電極の受電端子の一部の領域と接触せずに前記所定方向に重なり合うように配置したものである。
請求項2の発明の光書き込み装置は、印加された電圧に応じて選択的に入射光を反射可能であり且つメモリ性を有する表示層と、照射された書き込み光に応じて電気抵抗が変化する光導電体層と、前記表示層及び前記光導電体層を挟み込むと共に少なくとも一方の電極が所定方向に沿って並置された複数の分割電極から成る一対の電極と、を備えた光書き込み型表示媒体の前記一対の電極に対して電圧を印加する電圧印加手段であって、前記分割電極からなる電極に対しては、隣接する2つの分割電極の受電端子の各々に対して同時に電圧を印加することにより該隣接する2つの分割電極に電圧を印加することが可能な電圧印加手段と、前記光導電体層の電圧が印加されている分割電極に対応する領域に対して画像情報に応じた書き込み光を照射する光照射手段と、前記光書き込み型画像表示媒体と前記光照射手段とを前記所定方向に沿って相対移動させる相対移動手段と、前記電圧印加手段により前記複数の分割電極に前記所定方向に沿って順次電圧を印加して前記光書き込み型表示媒体に画像を書き込む場合に、前記電圧印加手段が隣接する2つの分割電極の受電端子の各々に対して同時に電圧を印加している間に、前記光照射手段による前記書き込み光の照射領域が、該2つの分割電極の前記所定方向上流側の分割電極に対応する領域から前記所定方向下流側の分割電極に対応する領域に切替わるように前記光照射手段及び前記相対移動手段を制御する制御手段と、を備えている。
請求項3の発明は、請求項2記載の光書き込み装置において、前記光書き込み型画像表示媒体の前記複数の分割電極の各々の受電端子は、各分割電極の受電端子の一部の領域が隣接する分割電極の受電端子の一部の領域と接触せずに前記所定方向に重なり合うように配置され、前記電圧印加手段は、前記受電端子に接触した状態で回転可能なロール状部材であり、前記相対移動手段は、更に、前記複数の分割電極に前記所定方向に沿って順次電圧が印加されるように、前記光書き込み型表示媒体と前記電圧印加手段とを前記所定方向に沿って相対移動させるものである。
請求項4の発明の画像表示装置は、請求項1に記載の光書き込み型表示媒体と、請求項2または請求項3に記載の光書き込み装置と、を含んで構成されている。
請求項5の発明の光書き込み方法は、印加された電圧に応じて選択的に入射光を反射可能であり且つメモリ性を有する表示層、照射された書き込み光に応じて電気抵抗が変化する光導電体層、および前記表示層及び前記光導電体層を挟み込むと共に少なくとも一方の電極が所定方向に沿って並置された複数の分割電極から成る一対の電極を備えた光書き込み型表示媒体の前記複数の分割電極に前記所定方向に沿って順次電圧を印加しながら前記光導電体層に書き込み光を照射して該光書き込み型表示媒体に画像を書き込む場合に、隣接する2つの分割電極の受電端子の各々に対して同時に電圧を印加している間に、前記書き込み光の照射領域を、該2つの分割電極の前記所定方向上流側の分割電極に対応する領域から前記所定方向下流側の分割電極に対応する領域に切替える。
請求項1記載の発明によれば、書き込みの途切れによる画質低下を防止することができる、という効果を有する。
請求項2記載の発明によれば、書き込みの途切れによる画質低下を防止することができる、という効果を有する。
請求項3記載の発明によれば、隣接する2つの分割電極に容易に電圧を印加することができる、という効果を有する。
請求項4記載の発明によれば、書き込みの途切れによる画質低下を防止することができる、という効果を有する。
請求項5記載の発明によれば、書き込みの途切れによる画質低下を防止することができる、という効果を有する。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態における光書き込み型の表示媒体1の断面図を示している。表示媒体1は、画像に応じたアドレス光(書き込み光)の照射及びバイアス信号(電圧)の印加によって画像を記録することが可能な表示媒体である。
図1に示すように、表示媒体1は、表示面側から順に、透明基板3、透明電極5、表示層(液晶層)7、ラミネート層8、着色層(遮光層)9、光導電体層10、透明電極6および透明基板4が積層されて構成されている。
透明基板3、4は、各機能層を内面に保持し、表示媒体の構造を維持するためのものである。透明基板3、4は、外力に耐える強度を有するシート形状の部材で構成され、表示面側の透明基板3は少なくとも入射光を、書き込み面側の透明基板4は少なくともアドレス光を、それぞれ透過する。透明基板3、4は、フレキシブル性を有することが好ましい。具体的な材料としては、無機シート(例えばガラス・シリコン)、高分子フィルム(例えばポリエチレンテレフタレート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリカーボネート、ポリエチレンナフタレート)等を挙げることができる。外表面に、防汚膜、耐磨耗膜、光反射防止膜、ガスバリア膜など公知の機能性膜を形成してもよい。
なお、透明基板3、4は、少なくとも透光性を有していれば良く、必ずしも透明である必要はない。
透明電極5、6は、図2に示す光書き込み装置2から印加されたバイアス電圧を、表示媒体1内の各機能層へ印加するためのものである。
図6は、透明電極5を構成する複数の分割電極50及び各分割電極50に設けられた受電端子52の配置を示すと共に、該受電端子52と給電ロール20(後述)との位置関係を示した図である。なお、図中の矢印Aは、表示媒体1の搬送方向(移動方向)を示し、矢印Bは、表示媒体1に対する画像書き込み方向を示す。
透明電極5は、図6に示すように本実施形態では一例として6個の略同一形状(例えば長方形状)の分割電極50を表示媒体1の矢印B方向に沿って互いに微小な間隙をあけた状態で並置して構成されている。また、各分割電極50には受電端子52が設けられており、この受電端子52を介して対応する分割電極50に電圧が印加される。各受電端子52は、水平部位54及び垂直部位56からなるT字型の形状を有している、各受電端子52は、図7に示すように、各受電端子52における水平部位54(なお、図6では左90度回転したT字型になっており、水平部位54が垂直方向に延びている)の右側端部54aが、隣接する分割電極50の受電端子52における水平部位54の左側端部54bに対して接触せずに矢印B方向に沿って重なり合うように配置されていると共に、各受電端子52における水平部位54の左側端部54bが、隣接する分割電極50の受電端子52におけるT字型の水平部位54の右側端部54aに対して接触せずに矢印B方向に沿って重なり合うように配置されている。そして、各受電端子52の垂直部位56は分割電極50に接続されている。
また、透明電極6は表示媒体1の略全面に相当する面積を有する単一の透明電極で構成されている。図6では、透明電極6の電極本体は図示を省略したが、該透明電極6には受電端子62が接続されており、該受電端子62を介して透明電極6に電圧が印加される。
透明電極5、6は、面均一な導電性を有し、表示面側の透明電極5は少なくとも入射光を、書き込み面側の透明電極6は少なくともアドレス光を透過する。具体的には、金属(例えば金、アルミニウム)、金属酸化物(例えば酸化インジウム、酸化スズ、酸化インジウムスズ(ITO))、導電性有機高分子(例えばポリチオフェン系・ポリアニリン系)などで形成された導電性薄膜を挙げることができる。表面に、密着力改善膜、光反射防止膜、ガスバリア膜など公知の機能性膜を形成してもよい。
なお、透明電極5、6は、少なくとも透光性を有していれば良く、必ずしも透明である必要はない。
表示層7は、電場によって入射光のうち特定の色光の反射・透過状態を変調する機能を有し、選択した状態が無電場で保持できる性質のものである。表示層7としては、曲げや圧力などの外力に対して変形しない構造であることが好ましい。
本実施形態では、表示層7は、一例としてコレステリック液晶及び透明樹脂からなる自己保持型液晶複合体の液晶層で構成される。すなわち、複合体として自己保持性を有するためスペーサ等を必要としない液晶層であるが、これに限られるものではない。本実施形態では、図1に示されるように、高分子マトリックス(透明樹脂)11中にコレステリック液晶12が分散した状態となっている。
コレステリック液晶12は、入射光のうち特定の色光の反射・透過状態を変調する機能を有し、液晶分子がらせん状に捩れて配向しており、らせん軸方向から入射した光のうち、らせんピッチに依存した特定の光を干渉反射する。電場によって配向が変化し、反射状態を変化させることができる。ドロップサイズが均一で、単層稠密に配置されていることが好ましい。
コレステリック液晶12として使用可能な具体的な液晶としては、ネマチック液晶やスメクチック液晶(例えばシッフ塩基系、アゾ系、アゾキシ系、安息香酸エステル系、ビフェニル系、ターフェニル系、シクロヘキシルカルボン酸エステル系、フェニルシクロヘキサン系、ビフェニルシクロヘキサン系、ピリミジン系、ジオキサン系、シクロヘキシルシクロヘキサンエステル系、シクロヘキシルエタン系、シクロヘキサン系、トラン系、アルケニル系、スチルベン系、縮合多環系)、またはこれらの混合物に、カイラル剤(例えばステロイド系コレステロール誘導体、シッフ塩基系、アゾ系、エステル系、ビフェニル系)を添加したもの等を挙げることができる。
コレステリック液晶の螺旋ピッチは、ネマチック液晶に対するカイラル剤の添加量で調整する。例えば、表示色を青、緑、赤とする場合には、それぞれ選択反射の中心波長が、400nm〜500nm、500nm〜600nm、600nm〜700nmの範囲になるようにする。また、コレステリック液晶の螺旋ピッチの温度依存性を補償するために、捩じれ方向が異なる、または逆の温度依存性を示す複数のカイラル剤を添加する公知の手法を用いてもよい。
表示層7がコレステリック液晶12と高分子マトリックス(透明樹脂)11からなる自己保持型液晶複合体を形成する形態としては、コレステリック液晶の連続相中に網目状の樹脂を含むPNLC(Polymer Network Liquid Crystal)構造や、高分子の骨格中にコレステリック液晶がドロップレット状に分散されたPDLC(Polymer Dispersed Liquid Crystal)構造(マイクロカプセル化されたものを含む)を用いることができ、PNLC構造やPDLC構造とすることによって、コレステリック液晶と高分子の界面にアンカリング効果を生じ、無電界でのプレーナ相またはフォーカルコニック相の保持状態を、より安定にすることができる。
PNLC構造やPDLC構造は、高分子と液晶とを相分離させる公知の方法、例えば、アクリル系、チオール系、エポキシ系などの、熱や光、電子線などによって重合する高分子前駆体と液晶を混合し、均一相の状態から重合させて相分離させるPIPS(Polymerization Induced PhaseSeparation)法、ポリビニルアルコールなどの、液晶の溶解度が低い高分子と液晶とを混合し、攪拌懸濁させて、液晶を高分子中にドロップレット分散させるエマルジョン法、熱可塑性高分子と液晶とを混合し、均一相に加熱した状態から冷却して相分離させるTIPS(Thermally Induced Phase Separation)法、高分子と液晶とをクロロホルムなどの溶媒に溶かし、溶媒を蒸発させて高分子と液晶とを相分離させるSIPS(Solvent Induced Phase Separation)法などによって形成することができるが、特に限定されるものではない。
高分子マトリックス11は、コレステリック液晶12を保持し、表示媒体の変形による液晶の流動(画像の変化)を抑制する機能を有するものであり、液晶材料に溶解せず、また液晶と相溶しない液体を溶剤とする高分子材料が好適に用いられる。また、高分子マトリックス11としては、外力に耐える強度をもち、少なくとも反射光およびアドレス光に対して高い透過性を示す材料であることが望まれる。
高分子マトリックス11として採用可能な材料としては、水溶性高分子材料(例えばゼラチン、ポリビニルアルコール、セルロース誘導体、ポリアクリル酸系ポリマー、エチレンイミン、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリルアミド、ポリスチレンスルホン酸塩、ポリアミジン、イソプレン系スルホン酸ポリマー)、あるいは水性エマルジョン化できる材料(例えばフッ素樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂)等を挙げることができる。
光導電体層10は、内部光電効果をもち、アドレス光の照射強度に応じてインピーダンス特性が変化する特性を有する層である。AC動作が可能であり、アドレス光に対して対称駆動になることが好ましく、電荷発生層(CGL)が電荷輸送層(CTL)の上下に積層された3層構造が好適である。本実施形態では、光導電体層10として、一例として図1における上層から順に上側の電荷発生層13、電荷輸送層14および下側の電荷発生層15が積層されてなる。
電荷発生層13、15は、アドレス光を吸収して光キャリアを発生させる機能を有する層である。主に、電荷発生層13が表示面側の透明電極5から書き込み面側の透明電極6の方向に流れる光キャリア量を、電荷発生層15が書き込み面側の透明電極6から表示面側の透明電極5の方向に流れる光キャリア量を、それぞれ左右している。電荷発生層13、15としては、アドレス光を吸収して励起子を発生させ、電荷発生層内部、または電荷発生層/電荷輸送層界面で自由キャリアに効率良く分離させられるものが好ましい。
電荷発生層13、15は、電荷発生材料(例えば金属又は無金属フタロシアニン、スクアリウム化合物、アズレニウム化合物、ペリレン顔料、インジゴ顔料、ビスやトリス等アゾ顔料、キナクリドン顔料、ピロロピロール色素、多環キノン顔料、ジブロモアントアントロンなど縮環芳香族系顔料、シアニン色素、キサンテン顔料、ポリビニルカルバゾールとニトロフルオレン等電荷移動錯体、ピリリウム塩染料とポリカーボネート樹脂からなる共昌錯体)を直接成膜する乾式法か、またはこれら電荷発生材料を、高分子バインダー(例えばポリビニルブチラール樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリエステル樹脂、フェノール樹脂、ビニルカルバゾール樹脂、ビニルホルマール樹脂、部分変性ビニルアセタール樹脂、カーボネート樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、スチレン樹脂、ビニルアセテート樹脂、酢酸ビニル樹脂、シリコーン樹脂等)とともに適当な溶剤に分散ないし溶解させて塗布液を調製し、これを塗布し乾燥させて成膜する湿式塗布法等により形成することができる。
電荷輸送層14は、電荷発生層13、15で発生した光キャリアが注入されて、バイアス信号で印加された電場方向にドリフトする機能を有する層である。一般に電荷輸送層は、電荷発生層の数10倍の厚みを有するため、電荷輸送層14の容量、電荷輸送層14の暗電流、および電荷輸送層14内部の光キャリア電流が、光導電体層10全体の明暗インピーダンスを決定付けている。
電荷輸送層14は、電荷発生層13、15からの自由キャリアの注入が効率良く発生し(電荷発生層13、15とイオン化ポテンシャルが近いことが好ましい)、注入された自由キャリアができるだけ高速にホッピング移動するものが好適である。暗時のインピーダンスを高くするため、熱キャリアによる暗電流は低い方が好ましい。
電荷輸送層14は、低分子の正孔輸送材料(例えばトリニトロフルオレン系化合物、ポリビニルカルバゾール系化合物、オキサジアゾール系化合物、ベンジルアミノ系ヒドラゾンあるいはキノリン系ヒドラゾン等のヒドラゾン系化合物、スチルベン系化合物、トリフェニルアミン系化合物、トリフェニルメタン系化合物、ベンジジン系化合物)、または低分子の電子輸送材料(例えばキノン系化合物、テトラシアノキノジメタン系化合物、フルフレオン化合物、キサントン系化合物、ベンゾフェノン系化合物)を、高分子バインダー(例えばポリカーボネート樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリスチレン樹脂、含珪素架橋型樹脂等)とともに適当な溶剤に分散ないし溶解させたもの、あるいは上記正孔輸送材料や電子輸送材料を高分子化した材料を適当な溶剤に分散ないし溶解させたものを調製し、これを塗布し乾燥させて形成すればよい。
着色層(遮光層)9は、書き込み時にアドレス光と入射光を光学分離し、相互干渉による誤動作を防ぐとともに、表示時に表示媒体の非表示面側から入射する外光と表示画像を光学分離し、画質の劣化を防ぐ目的で設けられる層であり、本実施形態において必須の構成要素ではない。ただし、表示媒体1の性能向上のためには、設けることが望まれる層である。その目的から、着色層9には、少なくとも電荷発生層の吸収波長域の光、および表示層の反射波長域の光を吸収する機能が要求される。
着色層9は、具体的には、無機顔料(例えばカドミウム系、クロム系、コバルト系、マンガン系、カーボン系)、または有機染料や有機顔料(アゾ系、アントラキノン系、インジゴ系、トリフェニルメタン系、ニトロ系、フタロシアニン系、ペリレン系、ピロロピロール系、キナクリドン系、多環キノン系、スクエアリウム系、アズレニウム系、シアニン系、ピリリウム系、アントロン系)を光導電体層10の電荷発生層13側の面に直接成膜する乾式法か、あるいはこれらを高分子バインダー(例えばポリビニルアルコール樹脂、ポリアクリル樹脂等)とともに適当な溶剤に分散ないし溶解させて塗布液を調製し、これを塗布し乾燥させて成膜する湿式塗布法等により形成することができる。
ラミネート層8は、それぞれ上下基板内面に形成した各機能層を貼りあわせる際に、凹凸吸収および接着の役割を果たす目的で設けられる層であり、本実施形態において必須の構成要素ではない。ラミネート層8は、ガラス転移点の低い高分子材料からなるものであり、熱や圧力によって表示層7と着色層9とを密着・接着させることができる材料が選択される。また、少なくとも入射光に対して透過性を有することが条件となる。
ラミネート層8に好適な材料としては、粘着性の高分子材料(例えばウレタン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂)を挙げることができる。
図3は、図1に示される構造の表示媒体(液晶デバイス)1の等価回路を示す回路図である。Clc、Copc、およびRlc、Ropcは、それぞれ表示層7および光導電体層10の静電容量および抵抗値である。CeおよびReは、表示層7および光導電体層10以外の構成要素の等価静電容量および等価抵抗値である。
表示媒体1の透明電極5−透明電極6間に外部の光書き込み装置2から印加される電圧をVとすると、各構成要素には、各構成要素間のインピーダンス比によって決まる分圧Vlc、VopcおよびVeが印加される。より具体的には、電圧が印加された直後には各構成要素の容量比で決定される分圧が生じ、時間経過とともに各構成要素の抵抗値比で決定される分圧へと緩和していく。
ここで、アドレス光の強度に応じて光導電体層10の抵抗値Ropcが変化するため、露光と非露光によって表示層7に印加される実効電圧を制御することができる。露光時には光導電体層10の抵抗値Ropcが小さくなって表示層7に印加される実効電圧は大きくなり、逆に非露光時には光導電体層10の抵抗値Ropcが大きくなって表示層7に印加される実効電圧は小さくなる。
次に、コレステリック液晶(カイラルネマチック液晶)12について具体的に説明する。コレステリック液晶12が示すプレーナ相は、螺旋軸に平行に入射した光を右旋光と左旋光に分け、螺旋の捩じれ方向に一致する円偏光成分をブラッグ反射し、残りの光を透過させる選択反射現象を起こす。反射光の中心波長λおよび反射波長幅Δλは、螺旋ピッチをp、螺旋軸に直交する平面内の平均屈折率をn、複屈折率をΔnとすると、それぞれ、λ=n・p、Δλ=Δn・pで表され、プレーナ相のコレステリック液晶層による反射光は、螺旋ピッチに依存した鮮やかな色を呈する。
正の誘電率異方性を有するコレステリック液晶は、図4(A)に示すように、螺旋軸がセル表面に垂直になり、入射光に対して上記の選択反射現象を起こすプレーナ相、同図(B)に示すように、螺旋軸がほぼセル表面に平行になり、入射光を少し前方散乱させながら透過させるフォーカルコニック相、および同図(C)に示すように、螺旋構造がほどけて液晶ダイレクタが電界方向を向き、入射光をほぼ完全に透過させるホメオトロピック相、の3つの状態を示す。
上記の3つの状態のうち、プレーナ相とフォーカルコニック相は、無電界で双安定に存在することができる。したがって、コレステリック液晶の相状態は、液晶層に印加される電界強度に対して一義的に決まらず、プレーナ相が初期状態の場合には、電界強度の増加に伴って、プレーナ相、フォーカルコニック相、ホメオトロピック相の順に変化し、フォーカルコニック相が初期状態の場合には、電界強度の増加に伴って、フォーカルコニック相、ホメオトロピック相の順に変化する。
一方、液晶層に印加した電界強度を急激にゼロにした場合には、プレーナ相とフォーカルコニック相はそのままの状態を維持し、ホメオトロピック相はプレーナ相に変化する。
したがって、パルス信号を印加した直後のコレステリック液晶層は、図5に示すようなスイッチング挙動を示し、印加されたパルス信号の電圧が、Vfh以上のときには、ホメオトロピック相からプレーナ相に変化した選択反射状態となり、VpfとVfhの間のときには、フォーカルコニック相による透過状態となり、Vpf以下のときには、パルス信号印加前の状態を継続した状態、すなわちプレーナ相による選択反射状態またはフォーカルコニック相による透過状態となる。
なお、図中、縦軸は正規化反射率であり、最大反射率を100、最小反射率を0として、反射率を正規化している。また、プレーナ相、フォーカルコニック相およびホメオトロピック相の各状態間には、遷移領域が存在するため、正規化反射率が50以上の場合を選択反射状態、正規化反射率が50未満の場合を透過状態と定義し、プレーナ相とフォーカルコニック相の相変化のしきい値電圧をVpfとし、フォーカルコニック相とホメオトロピック相の相変化のしきい値電圧をVfhとする。
特に、コレステリック液晶の連続相中に網目状の樹脂を含むPNLC(Polymer Network Liquid Crystal)構造や、高分子の骨格中にコレステリック液晶がドロップレット状に分散されたPDLC(Polymer Dispersed Liquid Crystal)構造(マイクロカプセル化されたものを含む)の液晶層においては、コレステリック液晶と高分子の界面における干渉により(アンカリング効果)、プレーナ相とフォーカルコニック相の無電界における双安定性が向上し、長期間に渡ってパルス信号印加直後の状態を保持することができる。
このようなコレステリック液晶12を用いた表示媒体1では、コレステリック液晶の双安定現象を利用して、(A)プレーナ相による選択反射状態と、(B)フォーカルコニック相による透過状態とを、スイッチングすることによって、無電界でのメモリ性を有するブラック・ホワイトのモノクロ表示、または無電界でのメモリ性を有するカラー表示を行う。
外部印加電圧の大きさに応じてコレステリック液晶12は、プレーナ相状態(P状態)またはホメオトロピック相状態(H状態)を初期状態とした場合にはP状態、フォーカルコニック相状態(F状態)、H状態と変化し、F状態を初期状態とした場合にはF状態、H状態と変化し、その最終状態がP状態およびF状態では、印加電圧を除した後も維持されるが、H状態では、P状態に相変化する。従って、露光/非露光に関わらず、印加電圧の大きさにより、最終的な相状態としてP状態ないしF状態が選択される。図5に示すように、P状態では光反射、F状態では光透過状態となる。
次に、図2に示す画像表示装置について説明する。画像表示装置は、表示媒体1及び光書き込み装置2を含んで構成される。
光書き込み装置2は、表示媒体1に画像を書き込む(記録する)装置であり、表示媒体1に対してアドレス光の照射を行う光照射部(露光装置)32、光照射部32と表示媒体1とが相対移動するように表示媒体1を図2及び図6の矢印A方向へ移動させる搬送系24、表示媒体1に印加するバイアス電圧(高圧パルス)を発生させる高圧パルス発生部26、高圧パルス発生部26で発生した電圧を透明電極5、6に印加するための給電ロール20及び接地用ロール22を含んで構成される。更に、光書き込み装置2は、搬送系24、高圧パルス発生部26、及び光照射部32を制御する制御部30を含んで構成される。
高圧パルス発生部26は、前述したように表示媒体1に印加する(画像を書き込むための)電圧を発生する回路である。高圧パルス発生部26には、例えばバイポーラ高電圧アンプなどが用いられる。高圧パルス発生部26には給電ロール20及び接地用ロール22が接続されている。接地用ロール22は、接地されている。
図6に示すように、給電ロール20及び接地用ロール22は、回転軸36に支持され、この回転軸36を中心に回転するロール状部材である。搬送系24によって、給電ロール20及び接地用ロール22が配置された給電位置まで表示媒体1の先端が搬送されると、給電ロール20は透明電極5の分割電極50に設けられた受電端子52に接触し、接地用ロール22は、透明電極6に設けられた受電端子62に接触する。なお、図6では、透明電極5の各分割電極50は図示されているが、透明電極6についてはその裏面側に配置されているものとして図示が省略されている。
給電位置まで表示媒体1が搬送された後は、更に表示媒体1は矢印A方向に搬送され、給電ロール20及び接地用ロール22は表示媒体1に接触した状態で表示媒体1の矢印A方向への移動に伴って従動回転しながら受電端子52及び受電端子62を介して透明電極5、6間に電圧を印加する。
なお、給電ロール20及び接地用ロール22を介して透明電極間に印加される画像書き込み用電圧の電圧値は、少なくとも光照射部32により画像データに応じた画像光が表示媒体1に照射された状態で画像書き込み用電圧が透明電極間に印加された場合に、表示媒体1に画像を記録することができる電圧値に設定される。例えばコレステリック液晶12の液晶の配向をP状態からF状態へ変更することで画像を書き込むのであれば、画像光が照射された部位の透明電極間に印加される電圧がVpfより大きくVfhより小さい電圧の範囲内となるような電圧値であり、P状態からF状態に変更するのであれば、画像光が照射された部位の透明電極間に印加される電圧がVfh以上の電圧となるような電圧値である。
光照射部32は、制御部30からの画像に応じた入力信号(画像データ)に基づくアドレス光パターン(光画像パターン)を表示媒体1(詳しくは、光導電体層10上)に照射する。光照射部32は、図8に示すように、矢印A方向と直交する方向を長手方向として長尺状に構成されている。表示媒体1は搬送系24によって矢印A方向に搬送されるため、図8中央に示す白抜き矢印Bの方向に順次画像が書き込まれることとなる。なお、光照射部32による露光前に表示媒体1をリセット(初期化)するためのリセット光を照射してもよい。本実施形態では、リセット光を照射するリセット光源については図示及び説明を省略する。
光照射部32により照射されるアドレス光としては、光導電体層10の吸収波長域内にピーク強度を持ち、できるだけバンド幅の狭い光であることが望ましい。
光照射部32としては、例えば、冷陰極管、キセノンランプ、ハロゲンランプ、発光ダイオード(LED)、EL、レーザ等の光源を一次元のアレイ状に配置したものや、ポリゴンミラーと組み合せたもの、など走査動作によって任意の二次元発光パターンを形成できるものが用いられる。
搬送系24は、制御部30からの指示に従って、表示媒体1を図2及び図6において矢印A方向へ移動させる。搬送系24は、例えばパルスモータ等を含んで構成され、パルスモータの駆動によって表示媒体1を図中矢印A方向へ移動させる。本実施形態では、給電ロール20、接地用ロール22、及び光照射部32の位置は固定であり、表示媒体1を搬送することによって図6及び図8に示す表示領域に2次元状に画像を書き込むようにしている。なお、給電ロール20及び接地用ロール22と、光照射部32との位置関係は、図8に示すように、給電ロール20及び接地用ロール22の受電端子52、62に対する接触位置は、光照射部32の光照射位置(露光位置)よりも若干矢印B方向上流側に位置するように構成されている。
制御部30は、所定速度で表示媒体1が図2において矢印A方向へ移動するように搬送系24に指示すると共に、入力された画像データに基づいて、後述するタイミングで入力された画像データに基づく画像光(アドレス光)が光照射部32により表示媒体1に照射されるように制御し、高圧パルス発生部26を制御して電圧を印加する。
次に、表示媒体1に対する画像書き込み動作について説明する。
まず、表示媒体1は、矢印A方向上流側予め定めた待機位置にセットされる。その後、制御部30は、図2及び図6において矢印A方向へ表示媒体1が移動開始するように搬送系24に指示する。
制御部30が、搬送系24に対して表示媒体1の移動開始を指示すると、搬送系24は表示媒体1の移動を開始させる。これにより、表示媒体1は図2及び図6において矢印A方向へ予め定めた移動速度Vaで移動を開始する。
制御部30は、表示媒体1の先端が給電位置に到達すると、高圧パルス発生部26を制御して、画像書き込み用の電圧を発生させる。これにより、給電ロール20及び接地用ロール22を介して表示媒体1の透明電極5及び6に電圧が印加される。
各分割電極50に対する給電は、実質的には、各分割電極50に設けられた受電端子52に給電ロール20が接触している期間行なわれる。そして給電ロール20が受電端子52から離れた時点で該受電端子52に対応する分割電極50に対する給電が終了する。
表示媒体1を矢印A方向に搬送するに従って、複数の分割電極50に順次電圧が印加され、電圧印加中に光照射部32からのアドレス光が照射されて画像が書き込まれる。
図9は、本実施形態で実現される、1つの分割電極50に対する給電期間と、該分割電極50に対応する領域に対する光照射期間とタイミングを示すタイミングチャートである。
図9(A)が、1つの分割電極50の受電端子52と給電ロール20とが接触している期間を示し、(B)が、該分割電極50に対する給電期間を示し、(C)が光照射部32による光照射期間(露光期間)を示している。
図9に示すように、受電端子52と給電ロール20とが接触している期間内に、電圧を発生させて印加し、更にこの電圧印加期間内にアドレス光を照射する。すなわち、アドレス光を照射する手前から電圧が印加され、アドレス光の照射が終了した後に電圧の印加が終了する。なお、本実施形態では、高圧パルス発生部26は、電圧発生開始後は、表示媒体1に対する画像の書き込みが全て終了するまでバイアス電圧を発生し続けるように制御され、電圧印加期間は表示媒体1を移動させることによって制御される。従って、本実施形態では、電圧印加期間は受電端子52と給電ロール20とが接触している期間と略同一となる。
また、本実施形態では、表示媒体1の各分割電極50に設けられた受電端子52がT字型の形状を有しており、各分割電極50の各々の受電端子52の一部の領域が隣接する分割電極の受電端子52の一部の領域と接触せずに矢印A方向(矢印B方向)に重なり合うように構成されている。従って、隣接する2つの分割電極50の受電端子が重なり合う部分では、給電ロール20が双方の受電端子52に接触して隣接する2つの分割電極50に同時に電圧が印加されることとなる。以下、図10を用いて、これを説明する。
図10は、各分割電極50に設けられた受電端子50に対する給電ロール20の給電領域及び光照射部32の露光領域を示した側面図である。
図10に示すように、表示媒体1が搬送されて給電ロール20が隣接する2つの分割電極50の各受電端子52の重なり部分に到達すると、この重なり部分では2つの分割電極50の各受電端子52の双方に接触するため(図6の点線部も参照)、2つの分割電極50の双方に電圧が印加されることになる。
このように、隣接する2つの分割電極50に同時に電圧が印加されている間に、制御部30は、隣接する2つの分割電極50間で光照射部32のアドレス光を照射する領域を矢印B方向の上流側から下流側に切替える。
図11は、隣接する2つの分割電極に対する給電期間と、該2つの分割電極に対応する領域に対する光照射タイミングを示すタイミングチャートである。
図11(A)に示すように、給電ロール20が1つめの分割電極(矢印B方向上流側)50の受電端子52に接触すると、該1つめの分割電極50に対する電圧の印加が開始される(T1)。その後、制御部30は、図11(C)に示すように、光照射部32を制御して、画像データに基づくアドレス光の照射を開始する(T2)。その後も表示媒体1の移動を継続し、1つめの分割電極50に対応する領域へのアドレス光の照射期間(露光期間)中に、1つめ(矢印B方向上流側)の分割電極50の受電端子52と2つめ(矢印B方向下流側)の分割電極50の受電端子52との重なり部分が給電位置に到達する。このとき、図11(B)に示すように、2つめの分割電極50に対する電圧印加が開始され、隣接する2つの分割電極50の双方に同時に電圧が印加される(T3)。その後、制御部30は、図11(C)に示すように、1つめの分割電極50に対応する領域に対するアドレス光の照射が終了した後、光照射部32によるアドレス光の照射を一端停止する(T4)。これは、各分割電極50は微小な間隙を開けて配置されおり、この間隙に対応する領域が非表示領域となるためである。
搬送系24により表示媒体1が更に矢印A方向に搬送されると、光照射部32の露光位置が上記間隙を通過して2つめの分割電極50に対応する領域に到達する。そこで、図11(C)に示すように、制御部30は光照射部32を制御して2つめの分割電極50に対応する領域に対する露光を開始する(T5)。2つめの分割電極50に対応する領域に対する露光を開始した後、更に表示媒体1を搬送することによって、1つめの分割電極50の受電端子52が給電ロール20から離れて非接触状態となり、1つめの分割電極50に対する給電が終了する(T6)。その後、2つめの分割電極50に対応する領域に対するアドレス光の照射が終了し(T7)、更にその後に2つめの分割電極50に対する給電が終了する(T8)。
このように、隣接する2つの分割電極の受電端子52の各々に対して同時に電圧を印加している間に、アドレス光の照射領域を、該2つの分割電極50の矢印B方向上流側の分割電極50に対応する領域から矢印B方向下流側の分割電極50に対応する領域に切替える。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で様々な設計上の変更を行うようにしてもよい。
例えば、上記実施形態では、T字型の受電端子52を全ての分割電極50において同じ側の端部に設けた場合を例に挙げて説明したが、これに限定されず、例えば、図12に示すように、各分割電極50の受電端子52を矢印B方向に沿って交互に異なる端部に設ける(すなわち、1つおきに同じ側の端部に設ける)ようにしてもよい。この場合には、図12に示すように、上記接地用ロール22に代えて給電ロール20をもう1つ設け、各受電端子52に電圧が印加されるようにする。なお、透明電極6側を接地させる接地用ロール22は、給電ロール20に対向する裏面側に設け、透明電極6に対する受電端子62も該裏面側に設けておく(図12では不図示)。
このような構成であっても、各分割電極50の各々の受電端子52の一部の領域が隣接する分割電極の受電端子52の一部の領域と接触せずに矢印B方向に重なり合う状態となっている(図12の点線部分も参照)。従って、上記実施形態と同様に、矢印B方向上流側から順次分割電極に電圧を印加して露光していくと共に、隣接する2つの分割電極50の境界部分で露光領域を切替える際には、隣接する2つの分割電極50に同時に電圧が印加されている間に、露光タイミングを調整して、光照射部32のアドレス光を照射する領域を矢印B方向の上流側の分割電極50に対応する領域から下流側の分割電極50に対応する領域に切替えることで、表示媒体1の表示領域に画像が形成される。
また、上記実施形態の受電端子52に代えて図13に示すような形状の受電端子70を用いてもよい。この受電端子70は、図14の拡大図に示すように、水平部位72に幅を持たせ、その両端は共に同じ方向、同じ角度で斜め形状に形成されており、水平部位72が平行四辺形の形状となっている。この水平部位72と垂直部位74の一端が一体形成され、垂直部位74の他端は分割電極50の端部に接続されている。また、水平部位72の斜め形状に形成された両端部の各々は、隣接する分割電極50の受電端子70の水平部位72の斜め形状に形成された両端部の一方の端部に接触せずに且つ矢印A方向に重なり合うように配置される。このように受電端子70を各分割電極50に設けることにより、上記実施形態と同様に、隣接する2つの分割電極50の受電端子70が重なり合う部分(図13の点線部分も参照。)では、給電ロール20が双方の分割電極50の受電端子70に接触して隣接する2つの分割電極50に同時に電圧が印加されることとなる。
なお、上記実施形態では、表示層としてコレステリック液晶を用いた場合について説明したが、これに限らず、強誘電性液晶を用いてもよい。
また、上記実施形態では、給電ロール20、接地用ロール22、及び光照射部32が固定された状態で表示媒体1を移動させることにより、給電ロール20、接地用ロール22、及び光照射部32と、表示媒体1とを相対移動させる場合について説明したが、表示媒体1を固定した状態で給電ロール20、接地用ロール22、及び光照射部32を移動させたり、両者を移動させたりすることにより両者を相対移動させるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、透明電極5、6の一方を分割電極により構成する例について説明したが、透明電極5,6の両方を分割電極により構成するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、分割電極が6個の場合について説明したが、これに限らず、分割電極が2以上5個以下、或いは7個以上の場合にも本発明を適用可能である。
表示媒体の断面図である。 画像表示装置の概略構成図である。 表示媒体の等価回路を示す回路図である。 コレステリック液晶の分子配向と光学特性の関係を示す模式説明図であり、(A)はプレーナ相、(B)はフォーカルコニック相、(C)ホメオトロピック相の各相におけるものである。 コレステリック液晶のスイッチング挙動を説明するためのグラフである。 透明電極を構成する複数の分割電極及び各分割電極に設けられた受電端子の配置を示すと共に、該受電端子と給電ロールとの位置関係を示す図である。 分割電極に設けられた受電端子の形状を示す図である。 表示媒体に画像を書き込むときの状態を説明する説明図である。 1つの分割電極に対する給電期間と、該分割電極に対応する領域に対する光照射期間との理想的なタイミングを示すタイミングチャートである。 各分割電極に設けられた受電端子50に対する給電ロールの給電領域及び光照射部の露光領域を示した側面図である。 隣接する2つの分割電極に対する給電期間と、該2つの分割電極に対応する領域に対する光照射タイミングを示すタイミングチャートである。 受電端子の設置位置の変形例である。 受電端子の変形例である。 図13に示す分割電極に設けられた受電端子の形状を示す図である。
符号の説明
1 表示媒体
2 光書き込み装置
3、4 透明基板
5、6 透明電極
7 表示層
8 ラミネート層
9 着色層
10 光導電体層
12 コレステリック液晶
20 給電ロール
22 接地用ロール
24 搬送系
26 高圧パルス発生部
30 制御部
32 光照射部
50 分割電極
52、70 受電端子

Claims (5)

  1. 印加された電圧に応じて選択的に入射光を反射可能であり且つメモリ性を有する表示層と、
    照射された書き込み光に応じて電気抵抗が変化する光導電体層と、
    前記表示層及び前記光導電体層を挟み込むと共に少なくとも一方の電極が所定方向に沿って並置された複数の分割電極から成る一対の電極と、
    を備え、
    前記複数の分割電極の各々の受電端子を、各分割電極の各々の受電端子の一部の領域が隣接する分割電極の受電端子の一部の領域と接触せずに前記所定方向に重なり合うように配置した光書き込み型表示媒体。
  2. 印加された電圧に応じて選択的に入射光を反射可能であり且つメモリ性を有する表示層と、照射された書き込み光に応じて電気抵抗が変化する光導電体層と、前記表示層及び前記光導電体層を挟み込むと共に少なくとも一方の電極が所定方向に沿って並置された複数の分割電極から成る一対の電極と、を備えた光書き込み型表示媒体の前記一対の電極に対して電圧を印加する電圧印加手段であって、前記分割電極からなる電極に対しては、隣接する2つの分割電極の受電端子の各々に対して同時に電圧を印加することにより該隣接する2つの分割電極に電圧を印加することが可能な電圧印加手段と、
    前記光導電体層の電圧が印加されている分割電極に対応する領域に対して画像情報に応じた書き込み光を照射する光照射手段と、
    前記光書き込み型画像表示媒体と前記光照射手段とを前記所定方向に沿って相対移動させる相対移動手段と、
    前記電圧印加手段により前記複数の分割電極に前記所定方向に沿って順次電圧を印加して前記光書き込み型表示媒体に画像を書き込む場合に、前記電圧印加手段が隣接する2つの分割電極の受電端子の各々に対して同時に電圧を印加している間に、前記光照射手段による前記書き込み光の照射領域が、該2つの分割電極の前記所定方向上流側の分割電極に対応する領域から前記所定方向下流側の分割電極に対応する領域に切替わるように前記光照射手段及び前記相対移動手段を制御する制御手段と、
    を備えた光書き込み装置。
  3. 前記光書き込み型画像表示媒体の前記複数の分割電極の各々の受電端子は、各分割電極の受電端子の一部の領域が隣接する分割電極の受電端子の一部の領域と接触せずに前記所定方向に重なり合うように配置され、
    前記電圧印加手段は、前記受電端子に接触した状態で回転可能なロール状部材であり、
    前記相対移動手段は、更に、前記複数の分割電極に前記所定方向に沿って順次電圧が印加されるように、前記光書き込み型表示媒体と前記電圧印加手段とを前記所定方向に沿って相対移動させる、
    請求項2記載の光書き込み装置。
  4. 請求項1に記載の光書き込み型表示媒体と、
    請求項2または請求項3に記載の光書き込み装置と、
    を含む画像表示装置。
  5. 印加された電圧に応じて選択的に入射光を反射可能であり且つメモリ性を有する表示層、照射された書き込み光に応じて電気抵抗が変化する光導電体層、および前記表示層及び前記光導電体層を挟み込むと共に少なくとも一方の電極が所定方向に沿って並置された複数の分割電極から成る一対の電極を備えた光書き込み型表示媒体の前記複数の分割電極に前記所定方向に沿って順次電圧を印加しながら前記光導電体層に書き込み光を照射して該光書き込み型表示媒体に画像を書き込む場合に、隣接する2つの分割電極の受電端子の各々に対して同時に電圧を印加している間に、前記書き込み光の照射領域を、該2つの分割電極の前記所定方向上流側の分割電極に対応する領域から前記所定方向下流側の分割電極に対応する領域に切替える光書き込み方法。
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