JP2009008311A - 飛翔体発射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】翼を拡開するための機構や駆動源を飛翔体に設ける必要がなく、従ってまた、翼の拡開動作時に受ける風による悪影響とともに、翼の拡開動作に伴って生じる外乱をそれぞれなくして、命中精度を向上させることができるようにする。
【解決手段】本発明は、発射筒20から飛翔体10を発射する飛翔体発射装置において、その飛翔体10の発射に伴い、その発射された飛翔体10に被装するための被装部31に、複数枚の安定翼32…を形成した翼部体30を上記発射筒20の発射口20aに配する一方、上記飛翔体10に、翼部体30の被装部31に衝合する衝合止着部12を形成していることを特徴としている。
【選択図】図1
【解決手段】本発明は、発射筒20から飛翔体10を発射する飛翔体発射装置において、その飛翔体10の発射に伴い、その発射された飛翔体10に被装するための被装部31に、複数枚の安定翼32…を形成した翼部体30を上記発射筒20の発射口20aに配する一方、上記飛翔体10に、翼部体30の被装部31に衝合する衝合止着部12を形成していることを特徴としている。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えばロケット弾等の飛翔体を発射筒から発射する飛翔体発射装置に関する。
従来、この種の飛翔体発射装置として、発射筒の発射口における筒口圧を利用し、射出される飛翔体の安定翼を拡開するもの、また、その安定翼をバネ等の弾性力を利用して拡開するもの等が種々提案されている。
一例を示すと、特許文献1に記載されている飛翔体発射装置は、ロケットモータの燃焼ガスの一部を流入させるための容器と、この容器内に配置され、流入した燃焼ガスの圧力により作動するピストンと、このピストンに連結して展開翼を折畳み状態から拡開させるためのリンク機構とを飛翔体に設けたものである。
また、特許文献2に記載されている飛翔体発射装置は、翼を展開させる動力を供給するばねと、このばねから翼に動力を伝達するロッドと、摩擦力によりロッドの動作を制限するブレーキと、このブレーキを駆動するアクチュエータと、このアクチュエータを駆動する電力を供給する発電機と、この発電機の回転子に連結等して飛翔中の外気の空気抵抗力を受けて回転する風車とを備えたものである。
特開平8−226798号公報
特開2001−141396号公報
しかしながら、上記特許文献1,2に記載された飛翔体発射装置のいずれのものであっても、発射された後に翼を拡開しなければならないが、拡開させる機構の相違に関わらず、翼を完全に展開させるには所要の時間を要するので、翼を展開させている間に風による悪影響を受け、また、翼の展開動作に伴って外乱が生じて命中精度の低下を招来する。
さらに、翼を折り畳むとともに、折り畳まれている翼を拡開させるための機構を配設することに加え、翼を展開するための駆動源を設ける必要があるために、複雑な機構とならざるを得ず、さらには、その複雑な機構に伴う重量の増加を回避できないものである。
さらに、翼を折り畳むとともに、折り畳まれている翼を拡開させるための機構を配設することに加え、翼を展開するための駆動源を設ける必要があるために、複雑な機構とならざるを得ず、さらには、その複雑な機構に伴う重量の増加を回避できないものである。
そこで本発明は、翼を拡開するための機構や駆動源を飛翔体に設ける必要がなく、従ってまた、翼の拡開動作時に受ける風による悪影響とともに、翼の拡開動作に伴って生じる外乱をそれぞれなくして、命中精度を向上させることができる飛翔体発射装置の提供を目的としている。
上記目的を達成するための本発明は、発射筒から飛翔体を発射する飛翔体発射装置において、上記飛翔体の発射に伴い、その発射される飛翔体に被装するための被装部に複数の安定翼を形成した翼部体を、上記発射筒の発射口に配する一方、上記飛翔体に、これに被装された翼部体の被装部を衝合止着するための衝合止着部を形成したことを特徴としている。
本発明によれば、飛翔体に被装するための被装部に複数の安定翼を形成した翼部体を発射筒の発射口に配しておき、飛翔体の発射に伴って、その翼部体を飛翔体に被装しているので、翼を拡開するための機構や駆動源を飛翔体に設ける必要がなく、従って、翼の拡開動作時に受ける風による悪影響とともに、翼の拡開動作に伴って生じる外乱をそれぞれなくし、命中精度を向上させることができる。
また、翼を拡開するための機構や駆動源を飛翔体に設ける必要がないことから、重量の増加を防止できる。
また、翼を拡開するための機構や駆動源を飛翔体に設ける必要がないことから、重量の増加を防止できる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。図1(A)は、本発明の第一の実施形態に係る飛翔体発射装置の一部を破断して示す概略側面図、(B)は、その正面図、図2(A)は、翼部体の側面図、(B)はその正面図である。
本発明の第一の実施形態に係る飛翔体発射装置Aは、飛翔体10、発射筒20、及び翼部体30を有して構成されている。
本発明の第一の実施形態に係る飛翔体発射装置Aは、飛翔体10、発射筒20、及び翼部体30を有して構成されている。
飛翔体10は、尖頭形にした頭部11a近傍から尾部11bにかけて一定の外径にした円筒形の本体11に、詳細を後述する翼部体30の被装部31に衝合止着するための衝合止着部12を形成したものである。
衝合止着部12は、翼部体30の被装部31に衝合する外径に膨出させた円環形に形成されており、これの外周壁面12aが、頭部11a近傍から尾部11bにかけて次第に太径となるように傾斜して形成されている。
外周壁面12aの傾斜角度は、被装部31の当接面31aと同じ角度にして形成されており、両者が面接触するようにしている。
なお、本実施形態に示す衝合止着部12は、本体11の尾部11bに配設しているが、その尾部11bに配設することに限らず、本体11の中間部分や頭部側に配設してもよい。
外周壁面12aの傾斜角度は、被装部31の当接面31aと同じ角度にして形成されており、両者が面接触するようにしている。
なお、本実施形態に示す衝合止着部12は、本体11の尾部11bに配設しているが、その尾部11bに配設することに限らず、本体11の中間部分や頭部側に配設してもよい。
本実施形態に示す本体11内には、所要の炸薬,推進薬,及び発射薬(いずれも図示しない)が頭部11a側から尾部11b側に向けて配列収容されている。また、頭部11aには図示しない圧電素子等の感知部が取り付けられており、その感知部による衝撃の感知により、上記の炸薬を起爆するようになっている。
上述のとおり、本実施形態において示す飛翔体10は、従来のような折畳み構造にした安定翼、これを拡開するための機構や拡開のための駆動源を設けていないものである。
上述のとおり、本実施形態において示す飛翔体10は、従来のような折畳み構造にした安定翼、これを拡開するための機構や拡開のための駆動源を設けていないものである。
次に、上記図1とともに図2を参照して翼部体30について説明する。
図1,2に示すように、翼部体30は、被装部31に4枚の安定翼32…を形成したものである。
図1,2に示すように、翼部体30は、被装部31に4枚の安定翼32…を形成したものである。
被装部31は、飛翔体10の発射に伴い、その発射された飛翔体10に被装するためのものであり、飛翔体10の本体11に嵌合できる内径の円環形に形成されている。
この被装部31の内周壁面31aは、上記した衝合止着部12の外周壁面12aと面接触するように傾斜して形成されている。
この被装部31の内周壁面31aは、上記した衝合止着部12の外周壁面12aと面接触するように傾斜して形成されている。
各安定翼32は側面視三角形に形成されており、拡開させた姿勢にして被装部31に形成されている。換言すると、被装部31の軸線O2を中心とした90度間隔、すなわち、軸心O2を通る2つの直径線を含む面上に形成されている。
発射筒20は、上記した飛翔体10を発射するためのものであり、一端を発射口20aとし、また、他端を排出口20bとする所要の全長にした略円筒形に形成されている。
上記の発射口20aには、翼部体30の各安定翼32…を保持するための4つの翼保持溝21…が軸線O1を中心とする90度間隔で形成されている。
上記の発射口20aには、翼部体30の各安定翼32…を保持するための4つの翼保持溝21…が軸線O1を中心とする90度間隔で形成されている。
本実施形態においては、上記翼部体30に対し、発射筒20の発射口20aにおける筒口圧を飛翔体10の発射方向aに付与するための圧力付与部αを設けている。
圧力付与部αは、上記した翼保持溝21と、これに保持される翼部体30の安定翼32の後端面32aとの間であって、その飛翔体10の発射方向aにおいて区画形成される所要の間隙である。
上記被装部31を発射筒20の発射口20aに装着したときに、各安定翼32の後端面32aと、後記する翼保持溝21の端面21bとの間に圧力付与部である所要の間隙αが形成される寸法関係にしている。
「所要の間隙」は、上記した筒口圧が各安定翼32に加えられる程度に設定されていればよい。
なお、本実施形態において「筒口圧」とは、飛翔体10が発射口20aから離れるときの燃焼ガスの圧力のことである。また、筒口圧を「発射圧力」と言い換えることもできる。
圧力付与部αは、上記した翼保持溝21と、これに保持される翼部体30の安定翼32の後端面32aとの間であって、その飛翔体10の発射方向aにおいて区画形成される所要の間隙である。
上記被装部31を発射筒20の発射口20aに装着したときに、各安定翼32の後端面32aと、後記する翼保持溝21の端面21bとの間に圧力付与部である所要の間隙αが形成される寸法関係にしている。
「所要の間隙」は、上記した筒口圧が各安定翼32に加えられる程度に設定されていればよい。
なお、本実施形態において「筒口圧」とは、飛翔体10が発射口20aから離れるときの燃焼ガスの圧力のことである。また、筒口圧を「発射圧力」と言い換えることもできる。
上記の構成からなる飛翔体発射装置Aの動作について、図3,4を参照して説明する。図3は、発射筒の発射口から発射される飛翔体に翼部体が被装され始める様子を示す側面図、図4は、発射筒の発射口から発射された飛翔体に翼部体が衝合止着された様子を示す側面図である。なお、図3,4においては、筒口圧が所要の間隙(圧力付与部)αを介して翼部体に加えられる様子を矢印で示し、また、図4においては、翼部体を衝合止着した飛翔体が飛翔し始めた様子を一点鎖線で示している。
発射筒20の発射口20aに装着された翼部体30は、安定翼32…が翼保持溝21…に保持されることにより、発射方向aにおいて移動自在になっている。
図3に示すように、飛翔体10が発射筒20の発射口20aに移動すると、その飛翔体10の本体11が、発射口20aに装着されている翼部体30の被装部31に挿入され始める。
図3に示すように、飛翔体10が発射筒20の発射口20aに移動すると、その飛翔体10の本体11が、発射口20aに装着されている翼部体30の被装部31に挿入され始める。
また、翼部体30の被装部31に本体11が挿入され始めるのとほぼ同時に、翼保持溝21の端面21bと安定翼32との間に形成されている所要の間隙αを介して、翼部体30に筒口圧が加わり始める。これにより、翼部体30は、飛翔体10の発射方向aに向けて移動し始めるか移動しやすい状態になる。
図4に示すように、発射口20aに装着されている翼部体30の被装部31に飛翔体10の衝合止着部12が当接衝合すると、これ以後、当該飛翔体10と翼部体30とが一体となって発射されて飛翔する。すなわち、発射直後から翼を拡開させた姿勢の飛翔体10を発射することができるのである。
また、翼部体30に筒口圧が加わることにより、飛翔体10と翼部体30との衝合を緩和することができる。
また、翼部体30に筒口圧が加わることにより、飛翔体10と翼部体30との衝合を緩和することができる。
以上の構成からなる飛翔体発射装置Aによれば、従来のように、翼を拡開するための機構やそのための駆動源を飛翔体に設ける必要がない。また、安定翼を拡開しなくともよいので、翼の拡開動作時に受ける風による悪影響とともに、翼の拡開動作に伴って生じる外乱をそれぞれなくすことができ、従って、命中精度を向上させることができる。
また、翼を拡開するための機構や駆動源を飛翔体に設ける必要がないことから、重量の増加を防止できる。
また、翼を拡開するための機構や駆動源を飛翔体に設ける必要がないことから、重量の増加を防止できる。
次に、本発明の第二の実施形態に係る飛翔体発射装置Bについて、図5〜9を参照して説明する。図5(A)は、第二の実施形態に係る飛翔体発射装置の一部を破断して示す概略側面図、(B)は、その正面図、図6は、図5に包囲線Iで示す部分の拡大図、図7は、図5に包囲線IIで示す部分の拡大平面図である。
第二の実施形態に係る飛翔体発射装置Bは、飛翔体40、発射筒50、及び4枚の安定翼60…を有して構成されている。
飛翔体40は、曲成した頭部41a近傍から尾部41bにかけて一定の外径にした円筒形の本体41に、後述する安定翼60に衝合止着するための衝合止着部42を形成したものである。
飛翔体40は、曲成した頭部41a近傍から尾部41bにかけて一定の外径にした円筒形の本体41に、後述する安定翼60に衝合止着するための衝合止着部42を形成したものである。
衝合止着部42は、これの前半部42aが、頭部41aから尾部41bに向けて次第に太径となるように傾斜して形成されているとともに、後半部42bが、本体41よりも太径となるように膨出させた円環形に形成され、また、前半部42aから後半部42bにかけて、安定翼60を衝合止着するための翼止着溝43…が、軸線O1と平行にしかつ当該軸線O1を中心とした90度間隔で形成されている。
各翼止着溝43は、これの後端面43bが安定翼60の当接端面60aと平行となる角度にして形成されているとともに、前端開口43aから後端面43bにかけて側壁43c,43cの幅が次第に減少するように形成されている。
この構成により、安定翼60の当接端面60aが後端面43bに衝合当接したときに、当該安定翼60が側壁43cに挟入されて止着されるようにしている。
なお、翼止着溝43の後端面43bを、本体41の尾部41bに位置させているが、その尾部41bに配設することに限らず、本体41の中間部分や頭部側に位置させてもよい。
この構成により、安定翼60の当接端面60aが後端面43bに衝合当接したときに、当該安定翼60が側壁43cに挟入されて止着されるようにしている。
なお、翼止着溝43の後端面43bを、本体41の尾部41bに位置させているが、その尾部41bに配設することに限らず、本体41の中間部分や頭部側に位置させてもよい。
本実施形態に示す本体41内には、所要の炸薬(図示しない)が収容されているものであり、頭部41aには図示しない圧電素子等の感知部が取り付けられており、その感知部による衝撃の感知により炸薬を起爆するようになっている。
上述のとおり、本実施形態において示す飛翔体40は、従来のような折畳み構造にした安定翼、これを拡開するための機構や拡開のための駆動源を設けていないものである。
上述のとおり、本実施形態において示す飛翔体40は、従来のような折畳み構造にした安定翼、これを拡開するための機構や拡開のための駆動源を設けていないものである。
発射筒50は、上記した飛翔体40を発射するためのものであり、一端を発射口50aとし、また、他端を排出口50bとする所要の全長にした略円筒形に形成されている。
上記の発射口50aには、安定翼60…を保持するための4つの翼保持溝51…が軸線O1と平行にしかつ当該軸線O1を中心とする90度間隔で形成されている。
各翼保持溝51は、これの前端開口51aから後端面51bにかけて側壁51c,51cの幅が次第に減少するように形成されている。
この構成により、安定翼60を挟入止着しているとともに、飛翔体40の発射方向aに容易に移動できるようにしている。
上記の発射口50aには、安定翼60…を保持するための4つの翼保持溝51…が軸線O1と平行にしかつ当該軸線O1を中心とする90度間隔で形成されている。
各翼保持溝51は、これの前端開口51aから後端面51bにかけて側壁51c,51cの幅が次第に減少するように形成されている。
この構成により、安定翼60を挟入止着しているとともに、飛翔体40の発射方向aに容易に移動できるようにしている。
各安定翼60は側面視略菱形の平板状に形成されており、各安定翼60の当接端面60aと翼保持溝51の後端面51bとの間に圧力付与部である所要の間隙αが形成されるように、翼保持溝51に保持されるようになっている。
上記の構成からなる飛翔体発射装置Bの動作について、図8,9を参照して説明する。図8は、発射筒の発射口から発射される飛翔体に安定翼が止着され始める様子を示す側面図、図9は、発射筒の発射口から発射された飛翔体に安定翼が衝合止着された様子を示す側面図である。なお、図8,9においては、筒口圧が所要の間隙(圧力付与部)αを介して安定翼に加えられる様子を矢印で示し、また、図9においては、安定翼を衝合止着した飛翔体が飛翔し始めた様子を一点鎖線で示している。
図8に示すように、発射筒50の発射口50aに装着された安定翼60…は、翼保持溝51…に保持されることにより、発射方向aにおいて移動自在になっている。
飛翔体40が発射口50aに移動すると、その飛翔体40の本体41が、発射口50aに装着されている安定翼60…に挿入され始める。
飛翔体40が発射口50aに移動すると、その飛翔体40の本体41が、発射口50aに装着されている安定翼60…に挿入され始める。
図9に示すように、発射口50aに装着されている安定翼60が飛翔体40の翼止着溝43に挿入されて後端面43bに衝合当接すると、これ以後、当該飛翔体40と安定翼60…とが一体となって発射されて飛翔する。すなわち、発射直後から翼を拡開した状態の飛翔体40を発射することができる。
また、翼保持溝51の後端面51bと安定翼60の当接端面60aとの間に形成されている所要の間隙αを介して、安定翼60に筒口圧が加わることにより、安定翼60は、飛翔体40の発射方向aに向けて移動し始めるか移動しやすい状態になり、飛翔体40と安定翼60との衝合を緩和することができる。
また、翼保持溝51の後端面51bと安定翼60の当接端面60aとの間に形成されている所要の間隙αを介して、安定翼60に筒口圧が加わることにより、安定翼60は、飛翔体40の発射方向aに向けて移動し始めるか移動しやすい状態になり、飛翔体40と安定翼60との衝合を緩和することができる。
以上の構成からなる飛翔体発射装置Bによれば、従来のように、翼を拡開するための機構やそのための駆動源を飛翔体に設ける必要がない。また、安定翼を拡開しなくともよいので、翼の拡開動作時に受ける風による悪影響とともに、翼の拡開動作に伴って生じる外乱をそれぞれなくすことができ、従って、命中精度を向上させることができる。
また、翼を拡開するための機構や駆動源を飛翔体に設ける必要がないことから、重量の増加を防止できる。
また、翼を拡開するための機構や駆動源を飛翔体に設ける必要がないことから、重量の増加を防止できる。
次に、翼部体の第一の変形例について図10を参照して説明する。図10は、第一の変形例に係る翼部体の側面図である。
第一の変形例に係る翼部体70は、被装部71に4枚の安定翼72…を拡開させた姿勢にして形成したものである。
第一の変形例に係る翼部体70は、被装部71に4枚の安定翼72…を拡開させた姿勢にして形成したものである。
被装部71は、上述したように、飛翔体10の発射に伴い、その発射された飛翔体10に被装するためのものであり、飛翔体10の本体11に嵌合できる内径の円環形に形成されている。
この被装部71の内周壁面71aは、上記した衝合止着部12の外周壁面12aと面接触するように傾斜して形成されている。
この被装部71の内周壁面71aは、上記した衝合止着部12の外周壁面12aと面接触するように傾斜して形成されている。
各安定翼72は側面視略菱形の平板状に形成されており、上記被装部71を発射口20aに装着したときに、各安定翼72の当接端面72aと翼保持溝21の後端面21bとの間に圧力付与部である所要の間隙αが形成される寸法関係にしている。
すなわち、4枚の安定翼72…は、上記した翼保持溝21にそれぞれ保持されるように、被装部71の軸線O2を中心とした90度間隔で固定されている。換言すると、軸心O2を通る2つの直径線を含む面上に形成されている。
すなわち、4枚の安定翼72…は、上記した翼保持溝21にそれぞれ保持されるように、被装部71の軸線O2を中心とした90度間隔で固定されている。換言すると、軸心O2を通る2つの直径線を含む面上に形成されている。
次に、翼部体の第二の変形例について図11を参照して説明する。図11(A)は、第二の変形例に係る翼部体の側面図、(B)は、その正面図である。
第二の変形例に係る翼部体80は、後述する発射筒90に用いるものであり、被装部81に4枚の安定翼82…を拡開させた姿勢にして形成したものである。
第二の変形例に係る翼部体80は、後述する発射筒90に用いるものであり、被装部81に4枚の安定翼82…を拡開させた姿勢にして形成したものである。
発射筒90は、一端を発射口90aとし、また、他端を排出口(図示しない)とする所要の全長にした略円筒形に形成されているとともに、飛翔体に回転を与えるためのライフル溝(図示しない)を内周壁面に螺旋状に螺刻されている。
上記の発射口90aには、安定翼82を飛翔体10の発射方向aにおいて移動自在に保持するための翼保持溝91を、発射方向aと所要の角度をなして形成している。具体的には、翼部体80の各安定翼82…を保持するための4つの翼保持溝91…が、上記発射筒90内に螺刻されたライフル溝に沿う角度にして軸線O1を中心とする90度間隔で形成されている。
「ライフル溝に沿う角度」は、ライフル溝によって飛翔体10に与えた回転と同じ方向に翼部体80を回転させる向きである。
「ライフル溝に沿う角度」は、ライフル溝によって飛翔体10に与えた回転と同じ方向に翼部体80を回転させる向きである。
被装部81は、上述したように、上記した飛翔体10の発射に伴い、その発射された飛翔体10に被装するためのものであり、飛翔体10の本体11に嵌合できる内径の円環形に形成されている。
この被装部81の内周壁面81aは、上記した衝合止着部12の外周壁面12aと面接触するように傾斜して形成されている。
この被装部81の内周壁面81aは、上記した衝合止着部12の外周壁面12aと面接触するように傾斜して形成されている。
各安定翼82は側面視略菱形に平板状に形成されており、安定翼82は発射方向aと所要の角度をなして形成されている。具体的には、上記発射筒90のライフル溝に沿う角度にして被装部81に取り付けられている。
また、上記被装部81を発射口90aに装着したときに、各安定翼82の後端面82aと翼保持溝91の端面91bとの間に圧力付与部である所要の間隙αが形成される寸法関係にしている。
このような翼部体80を採用することにより、飛翔体10の回転を阻害することがなく、当該飛翔体10の飛翔をより安定させることができる。
また、上記被装部81を発射口90aに装着したときに、各安定翼82の後端面82aと翼保持溝91の端面91bとの間に圧力付与部である所要の間隙αが形成される寸法関係にしている。
このような翼部体80を採用することにより、飛翔体10の回転を阻害することがなく、当該飛翔体10の飛翔をより安定させることができる。
上記した翼部体80は、上記したライフル溝を螺刻した発射筒に限らず、例えば内周壁面を平滑面(スムースボア)とした発射筒にも用いることができ、この場合にも、各安定翼82を発射方向aと所要の角度をなして形成することにより、飛翔体を回転させて飛翔をより安定させることができるものと考えられる。この場合、所望の回転を得るように、安定翼の枚数を設定するとよい。
なお、本発明は上記した各実施形態に限るものではなく、次のような変形実施が可能である。
・上記においては、4枚の安定翼、4枚の安定翼を拡開させて形成した翼部体について説明したが、それらの安定翼を適宜増減して設けることができる。
・上記においては、翼部体の安定翼を保持するための翼保持溝と、その翼部体の安定翼との間であって、飛翔体の発射方向において区画形成される間隙を圧力付与部として説明したが、例えば、翼保持溝に保持した翼部体の安定翼を発射筒の内方に突出させておくことにより、それらの安定翼に筒口圧を加える構成にしてもよい。
・上記においては、4枚の安定翼、4枚の安定翼を拡開させて形成した翼部体について説明したが、それらの安定翼を適宜増減して設けることができる。
・上記においては、翼部体の安定翼を保持するための翼保持溝と、その翼部体の安定翼との間であって、飛翔体の発射方向において区画形成される間隙を圧力付与部として説明したが、例えば、翼保持溝に保持した翼部体の安定翼を発射筒の内方に突出させておくことにより、それらの安定翼に筒口圧を加える構成にしてもよい。
上記においては、平板状の安定翼について説明したが、例えば発射筒内にライフル溝が形成されているときには、安定翼をライフル溝に沿った形状に形成するようにしてもよい。
上記においては、飛翔体として、本体内に、所要の炸薬,推進薬,及び発射薬を頭部側から尾部側に向けて配列収容した構成のものについて説明したが、これに限定するものではなく、例えば推進薬を有しない榴弾等の化学エネルギー弾や徹甲弾等の運動エネルギー弾であってもよい。
10,40 飛翔体
12,42 衝合止着部
20,50 発射筒
20a,50a,90a 発射口
21,51,91 翼保持溝
30,70,80 翼部体
31,71 被装部
32,60,72 安定翼
a 発射方向
α 圧力付与部(所要の間隙)
12,42 衝合止着部
20,50 発射筒
20a,50a,90a 発射口
21,51,91 翼保持溝
30,70,80 翼部体
31,71 被装部
32,60,72 安定翼
a 発射方向
α 圧力付与部(所要の間隙)
Claims (6)
- 発射筒から飛翔体を発射する飛翔体発射装置において、
上記飛翔体の発射に伴い、その発射される飛翔体に被装するための被装部に複数の安定翼を形成した翼部体を、上記発射筒の発射口に配する一方、
上記飛翔体に、これに被装された翼部体の被装部を衝合止着するための衝合止着部を形成したことを特徴とする飛翔体発射装置。 - 翼部体の各安定翼を、発射方向と所要の角度をなして被装部に形成していることを特徴とする請求項1に記載の飛翔体発射装置。
- 発射筒から飛翔体を発射する飛翔体発射装置において、
上記飛翔体の発射に伴い、その発射される飛翔体に止着する複数の安定翼を上記発射筒の発射口に配する一方、
上記飛翔体に、これに止着された各安定翼を衝合止着するための衝合止着部を形成していることを特徴とする飛翔体発射装置。 - 安定翼を飛翔体の発射方向において移動自在に保持するための翼保持溝を、発射筒の発射口に複数形成していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の飛翔体発射装置。
- 上記各安定翼に対し、発射筒の発射口における筒口圧を飛翔体の発射方向に付与するための圧力付与部を設けていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の飛翔体発射装置。
- 圧力付与部は、翼保持溝と、これに保持される安定翼との間であって、飛翔体の発射方向において区画形成される間隙であることを特徴とする請求項5に記載の飛翔体発射装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007168993A JP2009008311A (ja) | 2007-06-27 | 2007-06-27 | 飛翔体発射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007168993A JP2009008311A (ja) | 2007-06-27 | 2007-06-27 | 飛翔体発射装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009008311A true JP2009008311A (ja) | 2009-01-15 |
Family
ID=40323560
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007168993A Pending JP2009008311A (ja) | 2007-06-27 | 2007-06-27 | 飛翔体発射装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009008311A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012013367A (ja) * | 2010-07-02 | 2012-01-19 | Mikasa Engineering:Kk | 花火とその花火を発射する鳥獣撃退装置 |
JP2014231978A (ja) * | 2013-05-30 | 2014-12-11 | 株式会社Ihiエアロスペース | 飛翔体発射装置 |
CN111259501A (zh) * | 2020-01-19 | 2020-06-09 | 北京中科宇航探索技术有限公司 | 一种火箭用环形安定翼长度的确定方法及火箭 |
-
2007
- 2007-06-27 JP JP2007168993A patent/JP2009008311A/ja active Pending
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