JP2009005867A - 脊椎用固定器具 - Google Patents

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寛典 財満
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Abstract

【課題】軸状部材の位置が所望の位置からずれてしまうことを抑制できるとともに、手術中の操作が容易で操作性を向上させることができる脊椎用固定器具を提供する。
【解決手段】可動部材12は、連結本体部材11に対してその両端側において回動自在に保持され、軸座部分(20a、20b)との間で開口を形成するとともに、軸状部材101を軸座部分(20a、20b)との間で収容保持する軸状部分収容空間(34a、34b)を形成する。プラグ部材13は、連結本体部材11に螺装され、可動部材12に対して先端側が当接する。可動部材12には、軸状部分収容空間(34a、34b)を介して開口(33a、33b)側と反対側において軸座部分(20a、20b)側に向かって突出するように形成されるとともに、回動中心軸に対して重心を軸座部分(20a、20b)側に偏心させる偏心質量部29が設けられている。
【選択図】図4

Description

本発明は、脊柱に沿ってその両側に椎骨と係合した状態で配置される脊椎係合部材を脊柱に沿う方向に連結する軸状部分を有する軸状部材をさらに連結して固定する連結器として用いられる脊椎用固定器具に関する。
従来より、スクリュータイプやフックタイプの脊椎係合部材を頸椎、胸椎、腰椎といった脊柱に沿ってその両側に椎骨と係合した状態で配置し、軸状部分を有するロッドやプレートといった軸状部材でこの脊椎係合部材を脊柱に沿う方向に連結し、さらに軸状部材を連結器で連結することで脊椎を固定する手術が行われている。このような手術において上述した連結器として用いられる脊椎用固定器具として、特許文献1や特許文献2に記載されたものが知られている。
特許文献1に記載の脊椎用固定器具は、脊椎に沿って配置される一対のロッド(11、12)を連結するコネクタ(20)と、一対の楔状部材(16)とを備えて構成されている。そして、コネクタ(20)にはロッド(11、12)を受け入れるための受け入れ部(36)と貫通孔(35)とが形成され、受け入れ部(36)にロッド(11、12)が受け入れられた状態で楔状部材(16)を貫通孔(35)を介してネジ動作により前進させることでロッド(11、12)を楔状部材(16)で押圧して固定するようになっている。
また、特許文献2に記載の脊椎用固定器具は、一対のロッド(14’)を接続して脊椎を固定するための横断接続器(10)であり、ロッド(14’)を受けるためのロッド座が設けられた本体部(11’)と、旋回ピン(20’)を介して本体部(11’)に対して回動自在な状態で取り付けられた一対のロッキングタブ(16’)と、作動機構(48’)とを備えて構成されている。そして、本体部(11’)に形成されたねじ山付き開口部(30)に作動機構(48’)が螺合すると、作動機構(48’)は、一対のロッキングタブ(16’)の各肩部(28)と同時に係合し、ロッド座に受け入れられているロッド(14’)に係合するようにロッキングタブ(16’)を作動させるようになっている。
特表2000−501624号公報(第13−14頁、第2−5図) 特表2004−518482号公報(第11頁、第5−7図)
特許文献1に記載の脊椎用固定器具を用いて脊椎を固定する手術を行う場合、ネジ動作により前進させる楔状部材(16)でロッド(11、12)を直接押圧して受け入れ部(36)に対して固定する。このため、楔状部材(16)のネジ動作による前進時に回転力がロッド(11、12)に直接に作用し、ロッド(11、12)の位置が設定している所望の位置からずれてしまい易い虞がある。そして、特許文献1の脊椎用固定器具はその貫通孔(35)がコネクタ(20)の中心側に向かって斜めに傾斜する方向に形成されているため、この脊椎用固定器具を用いて手術を行う場合に、術者は、斜め上方からねじ込んで行くように楔状部材(16)のネジ動作を行わせる必要があり、手術中の操作が煩雑になり易く操作性の低下も招き易い。
一方、特許文献2に記載の脊椎用固定器具を用いて脊椎を固定する手術を行う場合、本体部(11’)に作動機構(48’)を螺合させると、本体部(11’)に対して回動自在な状態で取り付けられた一対のロッキングタブ(16’)の各肩部(28)と作動機構(48’)が係合するようになっている。このため、作動機構(48’)でロッド(14’)を直接押圧することはなく、回動自在なロッキングタブ(16’)を介してロッド(14’)をロッド座に押し付けることができ、ロッド(11、12)の位置が設定している所望の位置からずれてしまうことを抑制し易い。しかしながら、ロッキングタブ(16’)には作動機構(48’)と当接する肩部(28)が設けられているため、旋回ピン(20’)に対してロッキングタブ(16’)の重心が肩部(28)に近い方に偏心してしまうことになる。これにより、手術の際に術者がロッド(14’)に対して本体部(11’)を上方から取り付ける場合、ロッド座へのロッド(14’)の受け入れを遮る方向にロッキングタブ(16’)が自然に回動してしまうことになる。このため、手術中の操作が煩雑になり、操作性の低下を招いてしまうことになる。
本発明は、上記実情に鑑みることにより、脊椎係合部材を脊柱に沿う方向に連結する軸状部分を有するロッドやプレート等の軸状部材を脊椎用固定器具で連結して固定する際に、軸状部材の位置が設定している所望の位置からずれてしまうことを抑制できるとともに、手術中の操作が容易で操作性を向上させることができる脊椎用固定器具を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段及び効果
上記目的を達成するための第1発明に係る脊椎用固定器具は、脊柱に沿ってその両側に椎骨と係合した状態で配置される脊椎係合部材を脊柱に沿う方向に連結する軸状部分を有する軸状部材をさらに連結して固定する連結器として用いられる脊椎用固定器具であって、脊柱に沿ってその両側にそれぞれ配置される前記軸状部分に対してそれぞれ当接する軸座部分を両端部に有するとともに、脊柱に対して架橋されるように配置される連結本体部材と、前記連結本体部材に対してその両端側において当該連結本体部材の長手方向と垂直な方向を回動中心軸方向としてそれぞれ回動自在に保持されるとともに前記軸座部分に対向するように配置され、当該軸座部分との間で開口を形成するとともに、当該開口から挿入される前記軸状部分を当該軸座部分との間で収容保持する軸状部分収容空間を形成する可動部材と、前記連結本体部材に螺装されるとともに前記可動部材に対して先端側が当接可能なプラグ部材と、を備え、前記可動部材には、前記軸状部分収容空間を介して前記開口側と反対側において前記軸座部分側に向かって突出するように形成されるとともに、前記回動中心軸に対して重心を前記軸座部分側に偏心させる偏心質量部が設けられていることを特徴とする。
この発明によると、可動部材には、軸状部分収容空間を介して開口側と反対側において軸座部分側に向かって突出するように形成されるとともに、回動中心軸に対して重心を軸座部分側に偏心させる偏心質量部が設けられている。このため、脊椎を固定する手術を行う際には、ロッドやプレート等の軸状部材の軸状部分に対して連結本体部材を上方から取り付ける場合、可動部材は、重力によって開口を遮る方向ではなく開口が開く方向に自然に回動して釣り合うことになる。このため、術者は、開口が十分に開いた状態で軸状部分収容空間に軸状部分を受け入れさせる操作を容易に行うことができる。そして、軸状部分収容空間に軸状部分が受け入れられた状態で、プラグ部材を連結本体部材に螺装させて先端側を可動部材に当接させ、可動部材を介して軸状部材を押圧して軸状部分収容空間に固定することができる。このように、プラグ部材が軸状部材に直接当接することなく回動自在に保持された可動部材を介して軸状部材を押圧するため、軸状部材の位置が軸状部分収容空間において設定された所望の位置からずれてしまうことが抑制されることになる。
従って、本発明によると、脊椎係合部材を脊柱に沿う方向に連結する軸状部分を有するロッドやプレート等の軸状部材を脊椎用固定器具で連結して固定する際に、軸状部材の位置が設定している所望の位置からずれてしまうことを抑制できるとともに、手術中の操作が容易で操作性を向上させることができる脊椎用固定器具を提供することができる。
第2発明に係る脊椎用固定器具は、第1発明の脊椎用固定器具において、前記偏心質量部は、前記軸座部分側に向かってその長手方向が延びるように突出して設けられていることを特徴とする。
この発明によると、偏心質量部は軸座部分側に向かってその長手方向が延びるように突設されているため、可動部材の重心をより容易に回動中心軸に対して軸座部分側に偏心させることができる。このため、より開口が開く方向において釣り合い易い可動部材の構造を容易に実現することができる。
第3発明に係る脊椎用固定器具は、第1発明又は第2発明の脊椎用固定器具において、前記可動部材には、前記プラグ部材が前記連結本体部材に螺装されたときに、当該プラグ部材の螺装方向に対して傾斜する方向を面方向として広がるとともに前記プラグ部材と当接するテーパ面が形成されていることを特徴とする。
この発明によると、プラグ部材が連結本体部材に螺装されたときに、プラグ部材の先端側が可動部材に対して螺装方向に対し傾斜したテーパ面で当接するため、プラグ部材の先端側がテーパ面に沿って摺動しながら可動部材を押圧していくことになる。このため、プラグ部材が可動部材を押圧する際に、それらの間で過度な摩擦が生じてしまうことを抑制することができる。
第4発明に係る脊椎用固定器具は、第1発明又は第2発明の脊椎用固定器具において、前記可動部材及び前記プラグ部材の一方には、前記プラグ部材が前記連結本体部材に螺装されたときに、当該プラグ部材の螺装方向に対して傾斜する方向を面方向として広がるように形成されているテーパ面が設けられ、前記可動部材及び前記プラグ部材の他方には、球面の一部として形成されている外表面を有する球状部が設けられ、前記プラグ部材が前記連結本体部材に螺装されたときに前記球状部が前記テーパ面と当接することを特徴とする。
この発明によると、プラグ部材が連結本体部材に螺装されたときに、プラグ部材及び可動部材の一方に設けられたテーパ面と他方に設けられた球状部とが当接して可動部材がプラグ部材により押圧されて軸状部材を保持することになる。このため、プラグ部材と可動部材との当接位置は球面と平面とが接触する状態になるとともに、プラグ部材の螺装方向への移動に伴ってテーパ面と球状部とが接触している接点の部分が滑らかに移動し、この接点の移動とともに可動部材が回動して軸状部材が押圧保持されることになる。このように、プラグ部材と可動部材とをテーパ面と球状部とを介して滑らかに当接させることができる。
第5発明に係る脊椎用固定器具は、第4発明の脊椎用固定器具において、前記テーパ面が前記可動部材に設けられ、前記球状部が前記プラグ部材に設けられていることを特徴とする。
この発明によると、連結本体部材に螺装されることで直進するプラグ部材に球状部が設けられ、連結本体部材に回動自在に保持された可動部材にテーパ面が設けられることになる。このため、プラグ部材とともに球状部が直進しながらテーパ面と当接し、球状部とテーパ面との接点の部分が滑らかに移動しながら可動部材が回動し、軸状部材が可動部材により軸座部分との間で押圧保持されることになる。このように、プラグ部材の移動方向及び可動部材の可動方向に対応して、プラグ部材と可動部材とをテーパ面と球状部とを介して滑らかに当接させることができる。
第6発明に係る脊椎用固定器具は、第1発明乃至第5発明のいずれかの脊椎用固定器具において、前記可動部材には、前記開口側において前記軸座部分側に向かって前記偏心質量部よりも小さく突出する小突起部が形成されていることを特徴とする。
この発明によると、可動部材に、開口側において軸座部分側に向かって突出する小突起部が形成されているため、軸状部分収容空間に収容保持された軸状部材の軸状部分が小突起部と係止して軸状部分収容空間からの脱落がより確実に防止されることになる。
第7発明に係る脊椎用固定器具は、第1発明乃至第6発明のいずれかの脊椎用固定器具において、前記螺装方向は、前記連結本体部材の長手方向及び前記回動中心軸方向に対して垂直な方向であることを特徴とする。
この発明によると、プラグ部材の連結本体部材への螺装方向が連結本体部材の長手方向及び可動部材の回動中心軸方向に対して垂直な方向であるため、手術中において術者はプラグ部材を連結本体部材へ上方から真っ直ぐに螺装することができ、プラグ部材の螺装操作を容易に行うことができる。
第8発明に係る脊椎用固定器具は、第7発明の脊椎用固定器具において、前記連結本体部材の両端側においてそれぞれ回動自在に保持される一対の前記可動部材に対してそれぞれ当接する一対の前記プラグ部材が備えられ、当該一対のプラグ部材の各螺装方向が、いずれも前記連結本体部材の長手方向及び前記回動中心軸方向に対して垂直な方向であることを特徴とする。
この発明によると、一対のプラグ部材の連結本体部材への螺装方向がいずれも連結本体部材の長手方向及び可動部材の回動中心軸方向に対して垂直な方向であるため、手術中において術者は各プラグ部材を順番に連結本体部材へ上方から真っ直ぐに螺装することができ、プラグ部材の螺装操作を容易に行うことができる。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しつつ説明する。尚、本発明は、脊柱に沿ってその両側に椎骨と係合した状態で配置される脊椎係合部材を脊柱に沿う方向に連結する軸状部分を有する軸状部材をさらに連結して固定する連結器として用いられる脊椎用固定器具として広く適用することができるものである。
図1は、本発明の一実施の形態に係る脊椎用固定器具1が胸椎である脊柱100を固定するために用いられている状態を例示する図である。尚、図1では、脊柱100及び脊椎用固定器具1やその他の部材のみを図示している。この図1に示すように、脊柱100を固定する手術においては、ロッド101で連結されたフック102やスクリュー103等の脊椎係合部材が脊柱100に沿ってその両側に脊柱100と係合した状態で配置される。フック102は脊柱100に対して係止してこれを挟持するように係合し、スクリュー103は脊柱100に対してボルト及びナットからなる機構により係合する。また、ロッド101の一方と脊柱100とには、複数本のワイヤ104が巻き掛けられ、このワイヤが締め付けられることで脊柱100に対してロッド101に沿わせる方向の矯正力が付与される。尚、ロッド101は長手方向の全長に亘って軸状部分を有するように構成されており、本実施形態においては、ロッド101が、脊椎係合部材を脊椎に沿う方向に連結する軸状部分を有する軸状部材を構成している。軸状部材としては、ロッド101の形態に限らず、部分的に軸状部分を有するものでもよく、例えば、両端側に平板状の部分を有する部材(いわゆる、プレート)に軸状部分が設けられているものであってもよい。
脊柱100に対して複数の脊椎係合部材(フック102、スクリュー103)及び一対のロッド101・101の取り付けが完了すると、次いで、本実施形態に係る脊椎用固定器具1が用いられる。この脊椎用固定器具1は、ロッド101・101をさらに連結して固定する連結器(コネクタ)として用いられる。この脊椎用固定器具1の取り付けが完了すると、脊柱100が固定されることになる。尚、以下の説明においては、脊椎用固定器具1をコネクタ1とも称する。
図2乃至図4はコネクタ1を示したものであり、図2はコネクタ1の正面図、図3はコネクタ1の平面図、図4は図3のIV−IV線矢視断面図を示したものである。図2乃至図4に示すように、コネクタ1は、連結本体部材11、可動部材12、プラグ部材13を主な構成要素として備えている。
連結本体部材11は、第1アーム14a、第2アーム14b、リング付ネジ15、筒状ワッシャ16が組み合わされることで構成されている。第1アーム14aは、固定用端部17aと軸部18aと結合用端部19aとが形成され、これらの要素がこの順番で直列に設けられている。同様に、第2アーム14bは、固定用端部17bと軸部18bと結合用端部19bとが形成され、これらの要素がこの順番で直列に設けられている。
第1アーム14aの固定用端部17aには、脊柱100に沿ってその両側に配置される軸状部材101に対してそれぞれ当接する軸座部分であるロッド座20aが設けられており、同様に、第2アーム14bの固定用端部17bにも軸座部分であるロッド座20bが設けられている。尚、後述するように、固定用端部17aには可動部材12aが回動自在に保持されるとともにプラグ部材13aが螺装され、固定用端部17bには可動部材12bが回動自在に保持されるとともにプラグ部材13bが螺装される。
図5は、第2アーム14bの平面図(図5(a))、正面図(図5(b))、及び一部切欠き状態の底面図(図5(c))を示したものである。また、図6は、図5(a)のVI−VI線矢視断面図(図6(a))及び図6(a)のb−b線矢視断面図(図6(b))を示したものである。図5及び図6に示すように、第2アーム14bの固定用端部17bには、鉤爪状に形成された先端部分の内側に円筒内面の一部として形成されたロッド座20bが設けられている。また、固定用端部17bには、プラグ部材13bが挿入されるプラグ挿入孔21が形成されており、プラグ挿入孔21の内周には、雌ネジ部21aが形成されている。尚、以下の説明では、コネクタ1において、プラグ部材13が挿入される側を上側とし、プラグ部材13が挿入される側と反対側を下側として説明する。固定用端部17bの上半側に設けられたプラグ挿入孔21の下方には、下側に向かって開放された状態の可動部材収容空間22が形成されている。そして、可動部材収容空間22の両側方にそれぞれ配置されている側壁部分には、一対のピン孔23・23が穿設されている。一対のピン孔23・23は孔の中心方向が一直線状に位置するように配置されている。可動部材13bは、可動部材収容空間22に配置され、後述するように、ピン孔23に挿通されるピン24によって第1アーム14bに対して回動自在に保持される(図2、図4参照)。尚、第1アーム14aの固定用端部17aは、上述した第2アーム14bの固定用端部17bと同様に構成されている。
図2乃至図4に示すように、第1アーム14aの軸部18aは、固定用端部17aにおいてプラグ部材13aが螺装される上半側から突設される丸棒部分として形成されている。同様に、第2アーム14bの軸部18bは、固定用端部17bのプラグ部材13bが螺装される側と反対側の下半側から突設される丸棒部分として形成されている。また、結合用端部19aは、固定用端部17aから突設される丸棒状の軸部18aの先端に設けられたリング状の部分として形成されており、中心に筒状内面25により区画される円形孔が形成されている。この筒状内面20は、下半側に向かって(即ち、第2アーム14bの結合用端部19b側に向かって)円錐曲面の一部を成すように窄まるテーパ状に形成されている。また、結合用端部19bは、固定用端部17bから突設される丸棒状の軸部18bの先端部分として形成されている。そして、この結合用端部19bには、下方に向かって突出する係止凸部26が形成されている。
図3及び図4に示すように、筒状ワッシャ16は、筒状に延びるリング形状に形成されており、第1アーム14aの結合用端部19aに設けられた円形孔に嵌挿されるようになっている。そして、筒状ワッシャ16の外周は、第1アーム14aの結合用端部19aの筒状内面25に対応した円錐形状の一部を成すように形成されている。これにより、結合用端部19aの円形孔に筒状ワッシャ16が嵌挿された場合には、結合用端部19aの筒状内面25と筒状ワッシャ16の外周とが摺接して生じる楔効果による摩擦力により、筒状ワッシャ16が結合用端部19aの円形孔に嵌め込まれるようになっている。また、筒状ワッシャ16の内周には、雌ネジが形成されている。この雌ネジは、後述するリング付ネジ15のネジ部15aに形成された雄ネジと螺合するようになっている。尚、筒状ワッシャ16の上面側(円錐状に広がった端面側)には周方向に沿って均等角度に(図3では90度毎に4箇所に)、筒状ワッシャ16に対して回転トルクを付与するための図示しない所定の工具の爪と係合する係合溝27が形成されている。
図2乃至図4に示すように、リング付ネジ15は、一方の端部側において外周に雄ネジが形成されたネジ部15aが設けられ、他方の端部側において第2アーム14bの軸部18bの外周に対応した円形孔を区画するリング部15bが設けられている。リング部15bの円形孔には第2アーム14bの結合用端部19bが挿通されるようになっている。尚、リング部15bの上方部分には、リング部15bによって区画される円形孔とネジ部15aとの間に配置される溝部15cが形成されている。リング部15bに結合用端部19bを挿通させる場合には、係止凸部26が溝部15cを通過するように結合用端部19bを挿通させる。そして、結合用端部19bがリング部15bを通過した後に、第2アーム14bを軸部18bの軸方向を回転軸として180度回転させ、係止凸部26をリング部15bの縁部分と当接させて係止させる。
尚、第1アーム14aと第2アーム14bとを結合させる場合は、上述のように係止凸部26とリング部15bとを当接させた状態で、軸部18bが結合用端部19bに当接するまでネジ部15aを結合用端部19bの円形孔に挿通させる。この状態で、一旦、第1アーム14aと第2アーム14bとを動かないように所定の台座等に固定する。そして、筒状ワッシャ16を結合用端部19bの円形孔に嵌挿し、筒状ワッシャ16の雌ネジとネジ部15aの雄ネジとを螺合させながら所定の工具で筒状ワッシャ16に対して締め付けトルクを付与し、第1アーム14a、第2アーム14b、リング付ネジ15、筒状ワッシャ16が連結本体部材11として一体的に組み立てられることになる。このように組み立てられた状態の連結本体部材11は、脊椎100に沿ってその両側にそれぞれ配置されるロッド101・101に対してそれぞれ当接するロッド座(20a、20b)を両端部(固定用端部17a・17b)に有するとともに、脊柱100に対して架橋されるように配置されることになる(図1参照)。
図7は、可動部材12の平面図(図7(b))及び図7(b)のa線矢視方向からの側面図(図7(a))を示したものである。尚、可動部材12a及び可動部材12bは、図7に示す可動部材12として同様に構成されている。図7に示すように、可動部材12には、ピン孔28、偏心質量部29、小突起部31、テーパ面30が形成された膨出部32が設けられている。ピン孔28は、円筒孔として形成されており、ピン24が遊嵌状態で挿通される(図4参照)。ピン孔28に挿通されたピン24は連結本体部材11にその両端部が支持され、これにより、可動部材12が連結本体部材11に対して回動自在に保持されることになる。そして、可動部材12においては、一方の側方(図7(b)における右方)から偏心質量部29と小突起部31とが突出形成されており、他方の側方(図7(b)における左方)からテーパ面30が形成された膨出部32が突出形成されている。尚、小突起部31は偏心質量部29よりも小さく突設されている。
可動部材12(12a、12b)は、図4によく示すように、連結本体部材11に対してその両端側において連結本体部材11の長手方向と垂直な方向を回動中心軸方向としてそれぞれ回動自在に保持されるとともにロッド座(20a、20b)に対抗するように配置される。尚、ピン24の中心が可動部材12の回動中心軸であり、ピン24の長手方向が回動中心軸方向となる。そして、連結本体部材11にピン24を介して回動自在に保持された可動部材12(12a、12b)は、ロッド座(20a、20b)との間で開口(33a、33b)を形成するとともに、開口(33a、33b)から挿入されるロッド101をロッド座(20a、20b)との間で収容保持するロッドスペース(34a、34b)を形成するようになっている。尚、ロッドスペース(34a、34b)は、本実施形態における軸状部材収容空間を構成している。
また、図4によく示すように、可動部材12の偏心質量部29は、ロッドスペース(34a、34b)を介して開口(33a、33b)側と反対側においてロッド101に向かって突出するように形成されるとともに、回動中心軸に対して重心をロッド座(20a、20b)側に偏心させるようになっている。そして、この偏心質量部29は、ロッド座(20a、20b)側に向かってその長手方向が延びるように突出して設けられている。
図8は、連結本体部材11に対してピン24を介して回動自在に保持された可動部材12のみを図示したものであり、ロッドスペース(34a、34b)へのロッド101(図8では点線で図示)の挿入前及び挿入中の状態(図8(a))と挿入後の状態(図8(b))とを示したものである。図4における上下方向を鉛直方向としてコネクタ1が配置されているときは、上述した偏心質量部29が設けられているため、ロッド101がロッドスペース(34a、34b)に挿入される前の図8(a)に示す状態では、可動部材12の重心G(図8にて黒丸で示す)は、回動中心軸であるピン24の中心の鉛直下方に位置し、開口(33a、33b)は十分に開いた状態になっている。このため、図8(a)中にて矢印Aで示すようにロッド101が開口(33a、33b)から挿入されると、ロッド101は開口(33a、33b)付近で可動部材12によって挿入方向の移動を阻止されることなくロッドスペース(34a、34b)に向かって進入することになる。ロッド101がロッドスペース(34a、34b)に進入すると、ロッド101が偏心質量部29の先端側と当接し、これにより、可動部材12が回動して重心Gの位置が回動中心軸の鉛直下方からロッド101側に向かって移動することになる。そして、図8(b)に示すように可動部材12の押さえ面35もロッド101に当接し、可動部材12とロッド座(20a、20b)との間でロッド101が保持されることになる。尚、図4及び図8に示すように、小突起部31は、開口(33a、33b)側においてロッド座(20a、20b)側に向かって偏心質量部29よりも小さく突出するように形成されており、ロッド101がロッドスペース(34a、34b)に収容保持された状態では、この小突起部31により、ロッド101の脱落が防止されるようになっている。
図9は、プラグ部材13の平面図(図9(a))及び正面図(図9(b))と図9(b)のc−c線矢視断面図(図9(c))とを示したものである。尚、プラグ部材13a及びプラグ部材13bは、図9に示すプラグ部材13として同様に構成されている。プラグ部材13は、連結本体部材11に螺装されるとともに可動部材13に対して先端側が当接可能になっている(図4参照)。そして、図9に示すように、プラグ部材13には、六角孔36、雄ネジ部37、球状部38が設けられている。
図4及び図9に示すように、プラグ部材13は、一方の端部側(図4における上方側)に開口するように六角孔36が形成され、他方の端部側(図4における下方側)に球状部38が形成され、側方部分の外周に亘って雄ネジ部37が形成されている。六角孔36は、六角レンチ等の先端が挿入されて係合可能になっており、六角レンチにより六角孔36を介して回転トルクがプラグ部材13に付与されることで、プラグ部材13が連結本体部材11に対してプラグ挿入孔21にて螺装されるようになっている。雄ネジ部37はプラグ挿入孔21の雌ネジ部21aと螺合可能に形成されており、雄ネジ部37と雌ネジ部21aとを螺合させることでプラグ部材13がプラグ挿入孔21内に螺装されることになる。球状部38は、球面の一部として形成されている外表面を有する半球体の部分として形成されており、プラグ部材13が連結本体部材11に螺装されたときに、可動部材13のテーパ面30と当接するようになっている。
図10は、プラグ部材13を連結本体部材11に対して螺装する前の状態を示す要部断面図を示したものである。また、図11は、プラグ部材13を連結本体部材11へ螺装した状態を示す要部断面図を示したものである。尚、図10及び図11では、プラグ部材13aを連結本体部材11の第1アーム14aへ螺装する場合を例にとって説明するが、プラグ部材13bを第2アーム14bへ螺装する場合も同様である。図10に示すように、プラグ部材13aは、ロッド101がロッド座20aと可動部材13aとの間のロッドスペース34aに収容された状態で、第1アーム14aに形成されたプラグ挿入孔21に対して図中の矢印A方向に螺装される。尚、螺装方向(矢印A方向)が連結本体部材11の長手方向及び回動中心軸方向(ピン24の長手方向)に対して垂直な方向となるように、雌ネジ部21aは図中の矢印A方向に延設されている。
図10に示す状態から、続いて、プラグ挿入孔21に先端側を挿入してプラグ部材13aに対して図示しない六角レンチを六角穴36に係合させて回転トルクを付与することで、図11に示すように、雌ネジ部21aと雄ネジ部37とが螺合しながらプラグ部材13aがプラグ挿入孔21に螺装されることになる。そして、プラグ部材13aがプラグ挿入孔21の奥方まで螺装されると、プラグ部材13aの先端が可動部材12aに対してテーパ面30にて当接する。尚、可動部材12aのテーパ面30(可動部材12bのテーパ面30も同様)は、プラグ部材13aが連結本体部材11に螺装されたときに、プラグ部材13aの螺装方向に対して傾斜する方向を面方向として広がるとともにプラグ部材13aの球状部38と当接するように形成されている。このため、プラグ部材13aと可動部材12aとの当接位置は球面と平面とが接触する状態になっている。そして、プラグ部材13aの螺装方向への移動に伴ってテーパ面30と球状部38とが接触している接点の部分が滑らかに移動し、この接点の移動とともに可動部材12aが回動してロッド101が押圧保持されることになる。
次に、上述した構成を備えるコネクタ1の作動について説明する。前述のように、コネクタ1は、脊椎100を固定する手術において用いられる。まず、かかる手術において、術者によって、ロッド101で連結されたフック102やスクリュー103等の脊椎係合部材が脊柱100に沿ってその両側に脊柱100と係合した状態で配置される(図1参照)。そして、ロッド101の一方と脊柱100とには、複数本のワイヤ104が巻き掛けられ、このワイヤが締め付けられることで脊柱100に対してロッド101に沿わせる方向の矯正力が付与される(図1参照)。このように、脊柱100に対して複数の脊椎係合部材(フック102、スクリュー103)及び一対のロッド101・101の取り付けが完了した状態から、コネクタ1によってロッド101・101を連結して固定する作業が行われる。
図12は、ロッド101・101をコネクタ1にて連結して固定する作業を説明する要部断面図である。尚、図12ではコネクタ1における第1アーム14aの固定用端部17a近傍部分の断面図のみを拡大して示しているが、ここでは第2アーム14bの固定用端部17b近傍部分での作動もあわせて説明する。上述のようにロッド101等の取り付けが完了すると、図12(a)に示すように、ロッド101の上方からコネクタ1が取り付けられることになる。このとき、開口(33a、33b)が各ロッド101に対向するように、連結本体部材11がロッド101に対して徐々に近づけられる。そして、ロッド101が開口(33a、33b)の位置に達すると、開口(33a、33b)は前述のように十分に開いた状態であるため、可動部材(13a、13b)によって進入を阻止されることなくロッド101が開口(33a、33b)を通過してロッドスペース(34a、34b)へと進入する。
図12(b)は、ロッド101がロッドスペース(34a、34b)に進入した状態を示す要部断面図である。この図12(b)に示すように、ロッド101は、可動部材(13a、13b)によって進入を阻止されることなくロッドスペース(34a、34b)に収容される。この状態から、プラグ部材(13a、13b)がプラグ挿入孔21に対して螺装方向に挿入される。そして、プラグ部材(13a、13b)の先端がプラグ挿入孔21に挿入された状態から図示しない六角レンチによりプラグ部材(13a、13b)に回転トルクを付与することで、図12(c)に示すように、雄ネジ部37と雌ネジ部21aとが螺合し、プラグ部材(13a、13b)がプラグ挿入孔21に螺装されることになる。プラグ部材(13a、13b)がプラグ挿入孔21の奥方まで螺装されると、球状部38がテーパ面30と当接し、可動部材(12a、12b)がピン24を中心として回動し、ロッド101がロッド座(20a、20b)と可動部材(13a、13b)との間で押圧保持されることになる。このとき、小突起部31によってもロッド101のロッドスペース(34a、34b)からの脱落が阻止されることになる。これにより、コネクタ1等を用いて脊椎100を固定する作業が完了することになる。
以上説明したように、コネクタ1によると、可動部材12には、ロッドスペース(34a、34b)を介して開口(33a、33b)側と反対側においてロッド座(20a、20b)側に向かって突出するように形成されるとともに、回動中心軸に対して重心Gをロッド座(20a、20b)側に偏心させる偏心質量部29が設けられている。このため、脊椎100を固定する手術を行う際には、ロッド101に対して連結本体部材11を上方から取り付ける場合、可動部材12は、重力によって開口(33a。33b)を遮る方向ではなく開口(33a、33b)が開く方向に自然に回動して釣り合うことになる。このため、術者は、開口(33a、33b)が十分に開いた状態でロッドスペース(34a、34b)にロッド101を受け入れさせる操作を容易に行うことができる。そして、ロッドスペース(34a、34b)にロッド101が受け入れられた状態で、プラグ部材13を連結本体部材11に螺装させて先端側を可動部材12に当接させ、可動部材12を介してロッド101を押圧してロッドスペース(34a、34b)に固定することができる。このように、プラグ部材13がロッド101に直接当接することなく回動自在に保持された可動部材12を介してロッド101を押圧するため、ロッド101の位置がロッドスペース(34a、34b)において設定された所望の位置からずれてしまうことが抑制されることになる。
従って、コネクタ1によると、脊椎係合部材を脊柱100に沿う方向に連結するロッド101を連結して固定する際に、ロッド101の位置が設定している所望の位置からずれてしまうことを抑制できるとともに、手術中の操作が容易で操作性を向上させることができる。
また、コネクタ1によると、偏心質量部29はロッド座(20a、20b)側に向かってその長手方向が延びるように突設されているため、可動部材12の重心Gをより容易に回動中心軸に対してロッド座(20a、20b)側に偏心させることができる。このため、より開口(33a、33b)が開く方向において釣り合い易い可動部材12の構造を容易に実現することができる。
また、コネクタ1によると、プラグ部材13が連結本体部材11に螺装されたときに、プラグ部材13の先端側が可動部材12に対して螺装方向に対し傾斜したテーパ面30で当接するため、プラグ部材13の先端側がテーパ面30に沿って摺動しながら可動部材12を押圧していくことになる。このため、プラグ部材13が可動部材12を押圧する際に、それらの間で過度な摩擦が生じてしまうことを抑制することができる。
また、コネクタ1によると、プラグ部材13が連結本体部材11に螺装されたときに、可動部材に設けられたテーパ面30とプラグ部材13に設けられた球状部38とが当接して可動部材12がプラグ部材13により押圧されてロッド101を保持することになる。このため、プラグ部材13と可動部材12との当接位置は球面と平面とが接触する状態になるとともに、プラグ部材13の螺装方向への移動に伴ってテーパ面30と球状部38とが接触している接点の部分が滑らかに移動し、この接点の移動とともに可動部材12が回動してロッド101が押圧保持されることになる。このように、プラグ部材13と可動部材12とをテーパ面30と球状部38とを介して滑らかに当接させることができる。また、コネクタ1では、連結本体部材11に螺装されることで直進するプラグ部材13に球状部38が設けられ、連結本体部材11に回動自在に保持された可動部材12にテーパ面30が設けられている。このため、直進する球状部38と回動するテーパ面30との間で接点の部分が滑らかに移動することになる。このように、コネクタ1では、プラグ部材13の移動方向及び可動部材の可動方向に対応して、プラグ部材13と可動部材12とをテーパ面30と球状部38とを介して滑らかに当接させることができる。
また、コネクタ1によると、可動部材12に、開口(33a、33b)側においてロッド(20a、20b)側に向かって突出する小突起部31が形成されているため、ロッドスペース(34a、34b)に収容保持されたロッド101が小突起部31と係止してロッドスペース(34a、34b)からの脱落がより確実に防止されることになる。
また、コネクタ1によると、プラグ部材13の連結本体部材11への螺装方向が連結本体部材11の長手方向及び可動部材の回動中心軸方向に対して垂直な方向であるため、手術中において術者はプラグ部材13を連結本体部材11へ上方から真っ直ぐに螺装することができ、プラグ部材13の螺装操作を容易に行うことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。例えば、次のように変更して実施することができる。
(1)本実施形態では、軸状部材としてロッドを用いて手術が行われる際に適用される場合を例にとって説明したが、この例に限らず、部分的に軸状部分に対して適用してもよく、例えば、両端側に平板状の部分を有するプレートに軸状部分が設けられているものに対して適用してもよい。
(2)本実施形態では、テーパ面が可動部材に設けられ、球状部がプラグ部材に設けられているものを例にとって説明したが、テーパ面がプラグ部材に設けられ、球状部が可動部材に設けられているものであってもよい。
(3)本実施形態では、偏心質量部としてロッド座側に向かってその長手方向が延びるように突出して設けられているものを例にとって説明したが、この例に限らず、例えば、一旦ロッド座側に向かって延びた後に回動中心軸と平行な方向に突出するように設けられている偏心質量部などであってもよい。
本発明は、脊椎に沿ってその両側に脊椎と係合した状態で配置される脊椎係合部材を脊椎に沿う方向に連結する軸状部分を有する軸状部材をさらに連結して固定する連結器として用いられる脊椎用固定器具として広く適用することができるものである。
本発明の一実施の形態に係る脊椎用固定器具が胸椎である脊椎を固定するために用いられている状態を例示する図である。 図1に示す脊椎用固定器具の正面図である。 図2に示す脊椎用固定器具の平面図である。 図3のIV−IV線矢視断面図である。 図2に示す脊椎用固定器具における第2アームの平面図(図5(a))、正面図(図5(b))、及び一部切欠き状態の底面図(図5(c))を示したものである。 図5(a)のVI−VI線矢視断面図(図6(a))及び図6(a)のb−b線矢視断面図を示したものである。 図2に示す脊椎用固定器具における可動部材の平面図(図7(b))及び図7(b)のa線矢視方向からの側面図(図7(a))を示したものである。 図2に示す脊椎用固定器具における可動部材の作動を説明する図である。 図2に示す脊椎用固定器具におけるプラグ部材の平面図(図9(a))及び正面図(図9(b))と図9(b)のc−c線矢視断面図(図9(c))とを示したものである。 図2に示す脊椎用固定器具におけるプラグ部材を連結本体部材に対して螺装する前の状態を示す要部断面図を示したものである。 図2に示す脊椎用固定器具におけるプラグ部材を連結本体部材へ螺装した状態を示す要部断面図を示したものである。 軸状部材を図2に示す脊椎用固定器具にて連結して固定する作業を説明する要部断面図である。
符号の説明
1 コネクタ(脊椎用固定器具)
11 連結本体部材
12、12a、12b 可動部材
13、13a、13b プラグ部材
20a、20b ロッド座(軸座部分)
29 偏心質量部
30 テーパ面
33a、33b 開口
34a、34b ロッドスペース(軸状部材収容空間)
100 脊柱
101 ロッド(軸状部材)
102、103 脊椎係合部材

Claims (7)

  1. 脊柱に沿ってその両側に椎骨と係合した状態で配置される脊椎係合部材を脊柱に沿う方向に連結する軸状部分を有する軸状部材をさらに連結して固定する連結器として用いられる脊椎用固定器具であって、
    脊柱に沿ってその両側にそれぞれ配置される前記軸状部分に対してそれぞれ当接する軸座部分を両端部に有するとともに、脊柱に対して架橋されるように配置される連結本体部材と、
    前記連結本体部材に対してその両端側において当該連結本体部材の長手方向と垂直な方向を回動中心軸方向としてそれぞれ回動自在に保持されるとともに前記軸座部分に対向するように配置され、当該軸座部分との間で開口を形成するとともに、当該開口から挿入される前記軸状部分を当該軸座部分との間で収容保持する軸状部分収容空間を形成する可動部材と、
    前記連結本体部材に螺装されるとともに前記可動部材に対して先端側が当接可能なプラグ部材と、
    を備え、
    前記可動部材には、前記軸状部分収容空間を介して前記開口側と反対側において前記軸座部分側に向かって突出するように形成されるとともに、前記回動中心軸に対して重心を前記軸座部分側に偏心させる偏心質量部が設けられていることを特徴とする脊椎用固定器具。
  2. 前記偏心質量部は、前記軸座部分側に向かってその長手方向が延びるように突出して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の脊椎用固定器具。
  3. 前記可動部材には、前記プラグ部材が前記連結本体部材に螺装されたときに、当該プラグ部材の螺装方向に対して傾斜する方向を面方向として広がるとともに前記プラグ部材と当接するテーパ面が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の脊椎用固定器具。
  4. 前記可動部材及び前記プラグ部材の一方には、前記プラグ部材が前記連結本体部材に螺装されたときに、当該プラグ部材の螺装方向に対して傾斜する方向を面方向として広がるように形成されているテーパ面が設けられ、前記可動部材及び前記プラグ部材の他方には、球面の一部として形成されている外表面を有する球状部が設けられ、前記プラグ部材が前記連結本体部材に螺装されたときに前記球状部が前記テーパ面と当接することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の脊椎用固定器具。
  5. 前記テーパ面が前記可動部材に設けられ、前記球状部が前記プラグ部材に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の脊椎用固定部材。
  6. 前記可動部材には、前記開口側において前記軸座部分側に向かって前記偏心質量部よりも小さく突出する小突起部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の脊椎用固定器具。
  7. 前記螺装方向は、前記連結本体部材の長手方向及び前記回動中心軸方向に対して垂直な方向であることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の脊椎用固定器具。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111885972A (zh) * 2018-03-21 2020-11-03 乔伊马克斯有限责任公司 用于脊柱手术的成套器械

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