JP2009005555A - 降圧電源回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 降圧部が2つ以上並設された降圧電源回路において、各降圧部の電流値を比較することにより、降圧部の故障を検出し、故障が検出された場合には、非故障の降圧部が過負荷にならないように出力を制限することができる降圧電源回路を提供すること。
【解決手段】 直流電源21と接続され、出力側にコイル272、282が介装されたスイッチング回路のスイッチング動作により、前記直流電源の電圧を所定の降下直流電圧に変換する降圧部27A、28Aが2つ以上並設された降圧電源回路20Aにおいて、前記降圧部の電流値を検出する電流検出手段275、276、285、286と、前記各降圧部の所定箇所の電流値を比較することにより、前記降圧部の故障を検出する故障検出手段とを装備する。
【選択図】 図3

Description

本発明は降圧電源回路に関し、より詳細には、降圧チョッパ型DC−DCコンバータ回路に関する。
直流電源と接続されているスイッチング素子のスイッチング動作により、直流電源の電圧を設定電圧に変換するチョッパ型DC−DCコンバータ回路は、車両の制御装置などへ直流電源を供給するための電源回路に広く採用されている。
図1は従来の降圧チョッパ型DC−DCコンバータ回路(以下、降圧電源回路と称する)を示す回路図である。図1に示したように、降圧電源回路10Aは、降圧部17、制御回路12、コンパレータ13及び参照電圧電源14を含んで構成されている。
降圧部17は、スイッチング素子(MOSFET)171、コイル172、ダイオード173及びコンデンサ174を含んで構成されている。降圧部17において、MOSFET171のドレインには直流電源11が接続され、ゲートには制御回路12が接続され、ソースにはアノードが接地されたダイオード173のカソード、及びコイル172の一端が接続されており、コイル172の他端が降圧部17の出力端子となり、コンデンサ174、コンパレータ13の第1の入力端子及び負荷15と接続されている。
また、コンパレータ13の第2の入力端子には参照電圧電源14が接続され、コンパレータ13の出力端子には制御回路12が接続されている。コンデンサ174、負荷15、直流電源11、参照電圧電源14の一端がそれぞれ接地されている。
MOSFET171は、ゲートとソースとの間に印加される電圧が閾値電圧以上になると、ドレインとソースとの間がオンされ、コイル172へ電流が流れ、他方、ゲートとソースとの間に印加される電圧が閾値電圧より小さくなると、ドレインとソースとの間がオフされ、電流が遮断される。そのため、コイル172に交流電流が誘起されてコンデンサ174が充電され、電圧Vdを負荷へ出力するようになっている。
一方、コンパレータ13は、第1の入力端子を介して入力された降圧部17の出力電圧Vdと第2の入力端子を介して入力された参照電圧電源14の設定電圧Vg(直流電源11の電圧より低い目標電圧)とを比較して、電圧の偏差(Vg−Vd)に応じた信号を制御回路12に出力する。制御回路12は、偏差値(Vg−Vd)が最小値になる(即ち、出力電圧Vdが設定電圧Vgに近づく)ように、デューティ駆動電圧をMOSFET171のゲートとソースとの間に印加してMOSFET171をスイッチングさせる。
近年、負荷の高電力化などに対応するために、降圧部が複数並列接続されて構成された降圧電源回路が広く採用されている。図2は降圧部が2つ並設されている降圧チョッパ型DC−DCコンバータ回路(以下、降圧電源回路と称する)を示す回路図である。図2に示したように、降圧電源回路10Bは、降圧電源回路10Aにおける降圧部17に、降圧部18が並設されて構成された回路である。降圧部18は、降圧部17と同じように、スイッチング素子(MOSFET)181、コイル182、ダイオード183及びコンデンサ184を含んで構成されている。降圧部18において、MOSFET181のドレインには直流電源11が接続され、ゲートには制御回路12が接続され、ソースにはアノードが接地されたダイオード183のカソード、及びコイル182の一端が接続されており、コイル182の他端が降圧部18の出力端子となり、コンデンサ184、コンパレータ13の第1の入力端子、降圧部17の出力端子及び負荷15が接続されている。
降圧部18は降圧部17と同じように、制御回路12のデューティ駆動の下でMOSFET181のオン・オフにより、コンデンサ184が充電され、電圧Vdを負荷15へ出力するようになっている。
通常、過負荷による過電流から降圧電源回路のスイッチング素子を保護するために、過電流保護回路(図示せず)が設置されている。該過電流保護回路は降圧電源回路の出力電流Idをモニターし、出力電流Idが所定値を超えた場合、保護措置を実行させるようにしている。しかしながら、複数の降圧部を有する降圧電源回路の場合、一部の降圧部が故障しても、出力電流Idが過電流保護の限界値にならない限り、残りの降圧部による負荷への給電が継続されるため、残りの降圧部の負荷が大きくなり、長期間の給電を続けると、過負荷による素子の過熱が引き起こされ、素子の破壊(FH)に至る恐れがあるといった課題があった。
特開2001−008445号公報 特開平10−146048号公報
課題を解決するための手段及びその効果
本発明は上記課題に鑑みなされたものであって、降圧部が2つ以上並設された降圧電源回路において、各降圧部の電流値を比較することにより、降圧部の故障を検出し、故障が検出された場合には、非故障の降圧部が過負荷にならないように出力を制限することができる降圧電源回路を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本発明に係る降圧電源回路(1)は、直流電源と接続され、出力側にコイルが介装されたスイッチング回路のスイッチング動作により、前記直流電源の電圧を所定の降下直流電圧に変換する降圧部が2つ以上並設された降圧電源回路において、前記降圧部の電流値を検出する電流検出手段と、前記各降圧部の所定箇所の電流値を比較することにより、前記降圧部の故障を検出する故障検出手段とを備えていることを特徴としている。
通常は、前記降圧電源回路における複数の降圧部が負荷を均等に負担しているため、前記各降圧部が正常に動作している場合、前記各降圧部の電流値(例えば、スイッチング素子に流れる電流、コイルに流れる電流など)は同じである。しかしながら、複数の降圧部のうちの一部が故障した場合、故障した降圧部の電流は異常になり、非故障の降圧部の電流も変化する。
上記降圧電源回路(1)によれば、前記各降圧部の電流値を検出し、前記各降圧部の所定箇所(例えば、スイッチング素子の高圧側など)の電流値を比較するため、比較結果によって、いずれかの降圧部に故障が発生したことを判断することができる。これにより、故障状況を知らずに前記降圧電源回路の給電を継続することを避けることができる。
また、本発明に係る降圧電源回路(2)は、上記降圧電源回路(1)において、前記電流検出手段が、前記スイッチング回路におけるスイッチング素子の高圧側又は低圧側の電流値、前記コイルの入力側又は出力側の電流値のうちの少なくとも1つを検出するものであることを特徴としている。
通常、前記降圧部におけるスイッチング素子、コイルのうちのいずれかに故障が発生した場合、該降圧部全体の電流が異常になってしまう。
上記降圧電源回路(2)によれば、前記スイッチング回路におけるスイッチング素子の高圧側又は低圧側の電流値、前記コイルの入力側又は出力側の電流値のうちの少なくとも1つを検出するため、前記降圧部に故障があった場合、異常電流値を検出することができる。
また、本発明に係る降圧電源回路(3)は、上記降圧電源回路(1)又は(2)において、前記故障検出手段が、前記各降圧部の所定のスイッチング素子のそれぞれのオン状態における高圧側又は低圧側の電流の検出値を取り込み、取り込んだ各電流の検出値の間の差分値が所定値より大きくなると、故障が発生したと判断するものであることを特徴としている。
通常、前記降圧部が正常に動作している場合、該降圧部におけるスイッチング素子がオンの状態にあるときのみ、その高圧側(ドレイン)から低圧側(ソース)に電流が流れるようになっている。しかしながら、前記降圧部のスイッチング素子またはコイルがオープン故障した場合、該スイッチング素子がオンの状態であってもその高圧側(ドレイン)から低圧側(ソース)に電流が流れなくなるため、故障の降圧部におけるスイッチング素子の電流値と非故障の降圧部におけるスイッチング素子の電流値との差分値が大きくなる。
上記降圧電源回路(3)によれば、前記各降圧部の所定のスイッチング素子のそれぞれオン状態における高圧側又は低圧側の電流の検出値を取り込み、取り込んだ各電流の検出値の間の差分値が所定値より大きくなると、故障が発生したと判断するため、前記降圧部のオープン故障を検出することができる。
また、本発明に係る降圧電源回路(4)は、上記降圧電源回路(1)〜(3)のいずれかにおいて、前記故障検出手段が、前記各降圧部の所定のスイッチング素子のそれぞれのオフ状態における高圧側又は低圧側の電流の検出値を取り込み、取り込んだ各電流の検出値の間の差分値が所定値より大きくなると、故障が発生したと判断するものであることを特徴としている。
通常、前記降圧部が正常に動作している場合、該降圧部のスイッチング素子がオフの状態にあるときに、その高圧側(ドレイン)から低圧側(ソース)に電流が流れないようになっているが、前記降圧部におけるスイッチング素子またはコイルがショート故障した場合、該スイッチング素子の高圧側(ドレイン)から低圧側(ソース)に大きな電流が流れるようになる。このため、故障の降圧部におけるスイッチング素子の電流値と非故障の降圧部におけるスイッチング素子の電流値との差分値が大きくなる。
上記降圧電源回路(4)によれば、前記各降圧部の所定のスイッチング素子のそれぞれのオフ状態における高圧側又は低圧側の電流の検出値を取り込み、取り込んだ各電流の検出値の間の差分値が所定値より大きくなると、故障が発生したと判断するため、前記降圧部のショート故障を検出することができる。
また、本発明に係る降圧電源回路(5)は、上記降圧電源回路(1)〜(4)のいずれかにおいて、前記故障検出手段が、所定期間、前記各降圧部におけるコイルの入力側又は出力側の電流の検出値を取り込み、取り込んだ各電流の検出値の平均値の差分値が所定値以上になると、前記降圧部に故障が発生したと判断するものであることを特徴としている。
通常、前記降圧部が正常に動作している場合、各降圧部におけるコイルに同じ交流電流が流れるため、所定期間における前記各降圧部のコイルの電流の平均値の間の差分値は0に近い値になるはずである。しかしながら、いずれかの降圧部が故障した場合、故障の降圧部におけるコイルの電流値が異常になるので、前記各降圧部のコイルの電流値の平均値の間の差分値が大きくなる。
上記降圧電源回路(5)によれば、所定期間、前記各降圧部におけるコイルの入力側又は出力側の電流の検出値を取り込み、取り込んだ各電流の検出値の平均値の間の差分値が所定値以上になると、前記降圧部に故障が発生したと判断するため、前記降圧部の故障を検出することができる。
また、本発明に係る降圧電源回路(6)は、直流電源と接続され、出力側にコイルが介装されたスイッチング回路のスイッチング動作により、前記直流電源の電圧を所定の直流電圧に変換する降圧部が2つ以上並設された降圧電源回路において、前記降圧部の電流値を検出する電流検出手段と、前記スイッチング回路の所定のスイッチング素子のオン状態における前記降圧部の電流の検出値と、前記スイッチング素子のオフ状態における前記降圧部の電流の検出値とを比較することにより、前記降圧部の故障を検出する故障検出手段とを備えていることを特徴としている。
通常、前記降圧部が正常に動作している場合、スイッチング回路におけるスイッチング素子がオンの状態にあるときに、電流が流れ、オフの状態にあるときに、電流が流れないようになっている。しかしながら、前記スイッチング素子またコイルがオープン故障した場合、または前記スイッチング素子がショート故障した場合、前記スイッチング素子のオン・オフ状態による電流値の変化がなくなる。
上記降圧電源回路(6)によれば、前記スイッチング回路の所定のスイッチング素子のオン状態における前記降圧部の電流の検出値と、前記スイッチング素子のオフ状態における前記降圧部の電流の検出値とを比較するため、前記降圧部におけるオープン故障またはショート故障を検出することができる。
また、本発明に係る降圧電源回路(7)は、上記降圧電源回路(6)において、前記電流検出手段が、前記スイッチング回路におけるスイッチング素子の高圧側又は低圧側の電流値を検出することを特徴としている。
上記降圧電源回路(7)によれば、前記スイッチング回路におけるスイッチング素子の高圧側又は低圧側の電流値を検出するため、故障が発生した降圧部を検出することができる。
また、本発明に係る降圧電源回路(8)は、上記降圧電源回路(6)又は(7)において、前記故障検出手段が、前記スイッチング回路におけるスイッチング素子のオン及びオフ状態における該スイッチング素子の高圧側又は低圧側の電流の検出値をそれぞれ取り込み、取り込んだた前記オン状態における電流の検出値と前記オフ状態における電流の検出値との間の差分値が所定値より小さい場合、前記スイッチング素子が存在する降圧部に故障が発生したと判断するものであることを特徴としている。
上記降圧電源回路(8)によれば、オン状態における前記スイッチング素子の電流の検出値とオフ状態における前記スイッチング素子の電流の検出値との間の差分値により、前記スイッチング素子が存在する降圧部に故障が発生したと判断するため、故障が発生した降圧部を検出することができる。
また、本発明に係る降圧電源回路(9)は、上記降圧電源回路(1)〜(8)のいずれかにおいて、前記故障検出手段が、前記降圧電源回路の故障を検出した場合、故障告知信号を出力するものであることを特徴としている。
上記降圧電源回路(9)によれば、前記降圧電源回路の故障が検出された場合、故障告知信号を出力するため、例えば、過熱保護装置を作動させるような対応措置を取らせることにより、非故障の降圧部の過負荷によるスイッチング素子の熱破壊を防ぐことができる。
また、本発明に係る降圧電源回路(10)は、上記降圧電源回路(1)〜(9)のいずれかにおいて、前記故障検出手段が、前記降圧電源回路の故障を検出した場合、前記スイッチング回路の出力電流を制限する制御信号を出力するものであることを特徴としている。
上記降圧電源回路(10)によれば、前記降圧電源回路の故障が検出された場合、前記スイッチング回路の出力電流を制限する制御信号を出力するため、非故障の降圧部の過負荷によるスイッチング素子の熱破壊を防ぐことができる。
以下、本発明に係る降圧電源回路の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る降圧電源回路の要部を示した回路図である。図中20Aは降圧電源回路を示しており、降圧電源回路20Aは、第1降圧部27Aと第2降圧部28A、制御回路22、フィルタ用コイル23(例えば、10μH)とコンデンサ24(例えば、1000μF)、マイクロコンピュータ(マイコン)25A、コンパレータ291及び参照電圧電源292を含んで構成されている。
第1降圧部27Aは、MOSFET271と273、コイル272(例えば、10μH)、コンデンサ274(例えば、1000μF)、電流検出器275と276を含んで構成されている。第2降圧部28Aは第1降圧部と同じ、MOSFET281と283、コイル282(例えば、10μH)、コンデンサ284(例えば、1000μF)、電流検出器285と286を含んで構成されている。
直流電源21(例えば、20A)は、コイル23を介してコンデンサ24と接続されており、コンデンサ24が接地されている。コイル23とコンデンサ24によって、フィルタ回路が構成されている。該フィルタ回路の出力端子F(コイル23とコンデンサ24とが接続されている端子)には、第1降圧部27Aの1次側I1、第2降圧部28Aの1次側I2及び制御回路22がそれぞれ接続されている。
第1降圧部27Aにおいて、電流検出器275が設置されているMOSFET271の高圧側(ドレイン側)が第1降圧部27Aの1次側I1となっており、MOSFET271の低圧側(ソース側)がコイル272の一端と接続されており、コイル272の他端が、接地されているコンデンサ274と接続されて第1降圧部27Aの2次側O1となっており、また、電流検出器276が設置されているMOSFET273の高圧側(ドレイン側)がMOSFET271の低圧側(ソース側)と接続されており、また、MOSFET271、273のそれぞれのゲートが制御回路22と接続されている。MOSFET273の低圧側(ソース側)が接地されている。
第2降圧部28Aにおいて、電流検出器285が設置されているMOSFET281の高圧側(ドレイン側)が第2降圧部28Aの1次側I2となっており、MOSFET281の低圧側(ソース側)がコイル282の一端と接続されており、コイル282の他端が、接地されているコンデンサ284と接続されて第2降圧部28Aの2次側O2となっており、また、電流検出器286が設置されているMOSFET283の高圧側(ドレイン側)がMOSFET281の低圧側(ソース側)と接続されており、MOSFET281、283のそれぞれのゲートが制御回路22と接続されている。MOSFET283の低圧側(ソース側)が接地されている。また、第2降圧部28Aの2次側O2と第1降圧部27Aの2次側O1及び負荷26(例えば、20A)とが接続されている。
したがって、第1降圧部27A及び第2降圧部28Aは、それぞれの1次側I1とI2との接続、それぞれの2次側O1とO2との接続によって、並設されるようになっている。
コンパレータ291は、第1の入力端子が負荷26と接続されており、第2の入力端子が参照電圧電源292と接続され、出力端子がマイコン25Aと接続されている。
マイコン25Aは、アナログ電気入力信号をディジタル信号に変換するA/D変換器(図示せず)、ディジタル信号をアナログ電気出力信号に変換するD/A変換器(図示せず)、ディジタル処理を行うCPU(図示せず)、及びデータを記憶するメモリ(図示せず)などを備えており、電流検出器275、276、285、286とそれぞれ接続されている。
制御回路22は、スイッチング素子(MOSFET271、273、281、283)のゲートとソースとの間にそれぞれパルス電圧(V1、V2、V3、V4)を印加することにより、スイッチング素子(MOSFET271、273、281、283)をスイッチングさせる。
第1降圧部27A及び第2降圧部28Aにおける各スイッチング素子(MOSFET271、273、281、283)は、ゲートとソースとの間に印加される電圧(V1、V2、V3、V4)が閾値電圧以上になると、ドレインとソースとの間がオンされ、他方、ゲートとソースとの間に印加される電圧(V1、V2、V3、V4)が閾値電圧より小さくなると、ドレインとソースとの間がオフされるため、コイル272、282の中に蓄えたエネルギーを放出することにより、コンデンサ274、284が充電され、負荷26へ電圧を出力するようになっている。
マイコン25Aは、MOSFET271、273、281、283のそれぞれのゲート電圧V1、V2、V3、V4、及びMOSFET271、273、281、283のそれぞれの高圧側に設置されている電流検出器275、276、285、286により検出された電流I1、I2、I3、I4を所定のタイミングでそれぞれ取り込み、各ゲートのオン/オフタイミング及び電流I1、I2、I3、I4の値を解析することにより、第1降圧部27Aと第2降圧部28Aの故障を検出する。
通常、第1降圧部27Aと第2降圧部28Aが正常に動作している場合、両者が負荷26を均等に負担しているため、第1降圧部27Aの電流値と第2降圧部28Aの電流値が同じである。即ち、MOSFET271に流れる電流がMOSFET281に流れる電流と同じ、MOSFET273に流れる電流がMOSFET283に流れる電流と同じ、コイル272に流れる電流がコイル282に流れる電流と同じである。そのため、第1降圧部27Aと第2降圧部28Aのそれぞれにおける相同箇所から検出された電流値の差分値が0になる。しかしながら、第1降圧部27A又は第2降圧部28Aに故障が発生した場合、故障した降圧部の電流が異常になるため、故障の降圧部の電流と非故障の降圧部の電流との間の差分値が大きくなる。
マイコン25Aは、MOSFET271がオン/オフ状態(即ち、V1がハイ/ローレベルにある状態)におけるMOSFET271の高圧側の電流I1と、MOSFET281がオン/オフ状態(即ち、V3がハイ/ローレベルである状態)におけるMOSFET281の高圧側の電流I3とを比較し、MOSFET273がオン/オフ状態(即ち、V2がハイ/ローレベルである状態)におけるMOSFET273の高圧側の電流I2と、MOSFET283がオン/オフ状態(即ち、V4がハイ/ローレベルである状態)におけるMOSFET283の高圧側の電流I4とを比較することにより、第1降圧部27A又は第2降圧部28Aの故障を検出し、故障が検出された場合、故障告知信号Eを外部へ出力する。
次に、マイコン25AにおけるCPUが行う処理動作を図4、5に示したフローチャートに基づいて説明する。
まず、図4に示したフローチャートに基づいて、マイコン25AにおけるCPUが行う処理Aについて説明する。図4に示したように、まず、ステップS10では、第1降圧部27Aにおける電流検出器275により検出されたMOSFET271の高圧側の電流I1を取り込み、その後、ステップS11に進む。ステップS11では、MOSFET271をオンにしているか否かを判断し、MOSFET271をオンにしていると判断した場合、電流I1をオン状態電流メモリIo1に記憶させ(ステップS12)、他方、電流I1をオフ状態電流メモリIf1に記憶させ(ステップS13)、その後ステップS14に進む。
ステップS14では、第2降圧部28Aにおける電流検出器285により検出されたMOSFET281の高圧側の電流I3を取り込み、その後、ステップS15に進む。ステップS15では、MOSFET281をオンにしているか否かを判断し、MOSFET281をオンにしていると判断した場合、電流I3をオン状態電流メモリIo3に記憶させ(ステップS16)、他方、電流I3をオフ状態電流メモリIf3に記憶させ(ステップS17)、その後ステップS18に進む。
ステップS18では、第1降圧部27Aにおける電流検出器276により検出されたMOSFET273の高圧側の電流I2を取り込み、その後、ステップS19に進む。ステップS19では、MOSFET273をオンにしているか否かを判断し、MOSFET273をオンにしていると判断した場合、電流I2をオン状態電流メモリIo2に記憶させ(ステップS20)、他方、電流I2をオフ状態電流メモリIf2に記憶させ(ステップS21)、その後ステップS22に進む。
ステップS22では、第2降圧部28Aにおける及び電流検出器286により検出されたMOSFET283の高圧側の電流I4を取り込み、その後、ステップS23に進む。ステップS23では、MOSFET283をオンにしているか否かを判断し、MOSFET283をオンにしていると判断した場合、電流I4をオン状態電流メモリIo4に記憶させ(ステップS24)、他方、電流I4をオフ状態電流メモリIf4に記憶させ(ステップS25)、その後処理Bに進む。
処理Bは図5に示したように、ステップS31では、MOSFET271のオン状態電流メモリIo1の値とMOSFET281のオン状態電流メモリIo3の値との差分値の大きさが評価値D11より大きいか否かを判断し、前記差分値の大きさが評価値D11より大きいと判断した場合、オープン故障が発生したと判断してオープン故障の告知信号を出力し(ステップS32)、その後ステップS33に進み、他方、前記差分値の大きさが評価値D11より大きくないと判断した場合、直接ステップS33に進む。
ステップS33では、MOSFET271のオフ状態電流メモリIf1の値とMOSFET281のオフ状態電流メモリIf3の値との差分値の大きさが評価値D12より大きいか否かを判断し、前記差分値の大きさが評価値D12より大きいと判断した場合、ショート故障が発生したと判断してショート故障の告知信号を出力し(ステップS34)、その後ステップS35に進み、他方、前記差分値の大きさが評価値D12より大きくないと判断した場合、直接ステップS35に進む。
ステップS35では、MOSFET273のオン状態電流メモリIo2の値とMOSFET283のオン状態電流メモリIo4の値との差分値の大きさが評価値D21より大きいか否かを判断し、前記差分値の大きさが評価値D21より大きいと判断した場合、オープン故障が発生したと判断して、オープン故障の告知信号を出力し(ステップS36)、その後ステップS37に進み、他方、前記差分値の大きさが評価値D21より大きくないと判断した場合、直接ステップS37に進む。
ステップS37では、MOSFET273のオフ状態電流メモリIf2の値とMOSFET283のオフ状態電流メモリIf4の値との差分値の大きさが評価値D22より大きいか否かを判断し、前記差分値の大きさが評価値D22より大きいと判断した場合、ショート故障が発生したと判断して、ショート故障の告知信号を出力し(ステップS38)、その後メイン処理(図示せず)へ戻り、他方、前記差分値の大きさが評価値D22より大きくないと判断した場合、直接メイン処理へ戻る。
上記第1の実施の形態に係る降圧電源回路によれば、第1降圧部27Aにおけるスイッチング素子(271、273)、第2降圧部28Aにおけるスイッチング素子(281、283)のそれぞれの高圧側の電流値を検出し、各スイッチング素子(271、273、281、283)のオン状態及びオフ状態における電流の検出値をそれぞれ取り込み、オン状態及びオフ状態におけるスイッチング素子271の電流の検出値とスイッチング281の電流の検出値との比較、オン状態及びオフ状態におけるスイッチング素子273の電流の検出値とスイッチング素子283の電流の検出値との比較を行うため、第1降圧部27A又は第2降圧部28Aのいずれかにオープン故障又はショート故障が発生した場合、その故障を検出し、外部へ故障を告知することにより、故障していない降圧部の過負荷によるスイッチング素子の熱破壊を防ぐことができる。
なお、上記第1の実施の形態では、各スイッチング素子(271、273、281、283)の高圧側の電流値を検出するようにしているが、別の実施の形態では、各スイッチング素子(271、273、281、283)の低圧側の電流値を検出するようにしてもよい。
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る降圧電源回路の要部を示した回路図である。図中20Bは降圧電源回路を示しており、降圧電源回路20Bは、第1降圧部27Bと第2降圧部28B、制御回路22、フィルタ用コイル23(例えば、10μH)とコンデンサ24(例えば、1000μF)及びマイクロコンピュータ(マイコン)25Bを含んで構成されている。
なお、図6に示した回路の構成において、図3に示した回路と同様な構成部分について、同じ記号が使用されており、ここではその説明が省略される。
第1降圧部27Bは、MOSFET271と273、コイル272(例えば、10μH)、コンデンサ274(例えば、1000μF)、電流検出器277を含んで構成されている。第2降圧部28Bは第1降圧部と同じ、MOSFET281と283、コイル282(例えば、10μH)、コンデンサ284(例えば、1000μF)、電流検出器287を含んで構成されている。
第1降圧部27Bの1次側I1、第2降圧部28Aの1次側I2及び制御回路22が、コイル23とコンデンサ24によって構成されたフィルタ回路を介して直流電源21と接続されている。
第1降圧部27Bにおいて、MOSFET271の高圧側(ドレイン側)が第1降圧部27Bの1次側I1となっており、MOSFET271の低圧側(ソース側)が、電流検出器277が設置されているコイル272の一端と接続されており、コイル272の他端が、接地されているコンデンサ274と接続されて第1降圧部27Bの2次側O1となっており、また、MOSFET273の高圧側(ドレイン側)がMOSFET271の低圧側(ソース側)と接続されており、また、MOSFET271のゲート、MOSFET273のゲートは、それぞれ制御回路22と接続されている。MOSFET273の低圧側(ソース側)が接地されている。
第2降圧部28Bにおいて、MOSFET281の高圧側(ドレイン側)が第2降圧部28Bの1次側I2となっており、MOSFET281の低圧側(ソース側)が、電流検出器287が設置されているコイル282の一端と接続されており、コイル282の他端が、接地されているコンデンサ284と接続されて第2降圧部28Bの2次側O2となっており、また、MOSFET283の高圧側(ドレイン側)がMOSFET281の低圧側(ソース側)と接続されており、MOSFET281、283のゲートがそれぞれ制御回路22と接続されている。MOSFET283の低圧側(ソース側)が接地されている。また、第2降圧部28Bの2次側O2が第1降圧部27Bの2次側O1及び負荷26と接続されている。
したがって、第1降圧部27B及び第2降圧部28Bは、それぞれの1次側I1とI2との接続、それぞれの2次側O1とO2との接続によって、並設されるようになっている。
マイコン25Bは、アナログ電気入力信号をディジタル信号に変換するA/D変換器(図示せず)、ディジタル信号をアナログ電気出力信号に変換するD/A変換器(図示せず)、ディジタル処理を行うCPU(図示せず)、及びデータを記憶するメモリ(図示せず)などを備えており、電流検出器277、287、及び制御回路22と接続されている。
通常、第1降圧部27Bと第2降圧部28Bが正常に動作している場合、両者が負荷26を均等に負担しているため、コイル272に流れる電流とコイル282に流れる電流が同じであるので、所定期間におけるそれぞれの電流の検出値の平均値の間の差分値が0になる。しかしながら、第1降圧部27B又は第2降圧部28Bに故障が発生した場合、故障の降圧部の電流が異常になるため、故障の降圧部におけるコイルの電流と非故障の降圧部におけるコイルの電流との間の差分値が大きくなる。
マイコン25Bは、コイル272、282のそれぞれの高圧側に設置されている電流検出器277、287により検出された電流Ic1、Ic2を所定のサンプリング周期(例えば、0.1秒)毎にそれぞれ取り込み、所定期間(例えば、0.5秒)における電流Ic1、Ic2の平均値をそれぞれ算出し、算出されたIc1の平均値とIc2の平均値との間の差分値を判断することにより、第1降圧部27Bと第2降圧部28Bの故障を検出する。故障が検出された場合、制御回路22に各スイッチング素子(271、273、281、283)の電流を制限させる信号Gを制御回路22へ出力する。
次に、マイコン25BにおけるCPUが行う処理動作を図7に示したフローチャートに基づいて説明する。図7に示したように、ステップS50では、平均値メモリIk1、Ik2及び循環回数kの初期化を行う(即ち、Ik1=0、Ik2=0、k=0)、その後、ステップS51に進む。ステップS51では、電流検出器277により検出された電流Ic1、電流検出器287により検出された電流Ic2をそれぞれ取り込み、その後、ステップS52に進む。ステップS52では、電流Ic1を平均値メモリIk1に加算し、電流Ic2を平均値メモリIk2に加算し(ステップS53)、循環数kに1を加算し(ステップS54)、その後、ステップS55に進む。
ステップS55では、循環数kは5より大きいであるか否かを判断し、循環数kは5より大きいと判断した場合、ステップS51に戻り、他方、循環数kは5より大きくないと判断した場合、ステップS56に進む。ステップS56では、平均値メモリIk1の値と平均値メモリIk2の値との間の差分値の大きさが評価値Cより大きいであるか否かを判断し、前記差分値の大きさが評価値Cより大きくないと判断した場合、ステップS50へ戻り、他方、前記差分値の大きさが評価値Cより大きいと判断した場合、ステップS57に進む。
ステップS57では、制御回路22にスイッチング素子(271、273、281、283)の電流を制限させる制御信号Gを制御回路22へ出力し、その後、メイン処理(図示せず)に戻る。
上記第2の実施の形態に係る降圧電源回路によれば、第1降圧部27Bにおけるコイル272に流れる電流の平均値と、第2降圧部28Bにおけるコイル282に流れる電流の平均値とを比較することにより、第1降圧部27B及び第2降圧部28Bの故障を検出し、故障が検出された場合、制御回路22にスイッチング素子(271、273、281、283)の電流を制御させる制御信号を制御回路22へ出力するため、故障が発生した後、降圧回路の過負荷によりスイッチング素子の熱破壊を防ぐことができる。
なお、上記第2の実施の形態では、コイル(272、282)の高圧側の電流値を検出するようにしているが、他の実施の形態では、コイル(272、282)の低圧側の電流値を検出するようにしてもよい。また、上記第2の実施の形態では、5回の電流の検出値の平均値を取るようにしているが、別の実施の形態では、スイッチング素子(271、281)がオン状態またはオフ状態における電流の検出値の平均値を取るようにしてもよい。
図8は、本発明の第3の実施の形態に係る降圧電源回路の要部を示した回路図である。図中20Cは降圧電源回路を示しており、降圧電源回路20Cは、第1降圧部27Aと第2降圧部28A、制御回路22、フィルタ用コイル23(例えば、10μH)とコンデンサ24(例えば、1000μF)及びマイクロコンピュータ(マイコン)25Cを含んで構成されている。
なお、図6に示した回路の構成において、図3に示した回路と同様な構成部分について、同じ記号が使用されており、ここではその説明が省略され、マイコン25Cだけを以下に説明する。
マイコン25Cは、アナログ電気入力信号をディジタル信号に変換するA/D変換器(図示せず)、ディジタル信号をアナログ電気出力信号に変換するD/A変換器(図示せず)、ディジタル処理を行うCPU(図示せず)、及びデータを記憶するメモリ(図示せず)などを備えており、MOSFET271、273、281、283のそれぞれのゲート、電流検出器275、276、285、286、及び制御回路22とそれぞれ接続されている。
通常、第1降圧部27Aと第2降圧部28Aが正常に動作している場合、各スイッチング素子(271、273、281、283)において、オン状態の電流とオフ状態の電流とは異なっているが、ショート故障またはオープン故障した場合では、オン・オフの切換による電流の変換がなくなる。
マイコン25Cは、MOSFET271、273、281、283のそれぞれに対して、オン状態における電流の検出値I1、I2、I3、I4と、オフ状態における電流の検出値I1、I2、I3、I4との差分値を算出し、算出された差分値が所定の評価値より小さい場合、故障が発生したと判断し、制御回路22に各スイッチング素子(271、273、281、283)の電流を制限させる信号Gを制御回路22へ出力するとともに、故障した降圧部を告知する異常告知信号Fを外部へ出力する。
次に、マイコン25CにおけるCPUが行う処理動作を図9、10に示したフローチャートに基づいて説明する。図9に示した処理Dの処理動作は、図4に示した処理動作Aと全く同じなため、ここではその説明が省略される。
図10に示したフローチャートに基づいて、処理動作Eを説明する。図10に示したように、処理動作Dに続いて、ステップS101では、MOSFET271のオン状態電流メモリIo1の値とMOSFET271のオフ状態電流メモリIf1の値との差分値の大きさが評価値T11より小さいか否かを判断し、前記差分値の大きさが評価値T11より小さいと判断した場合、第1降圧部27Aに故障が発生したとの故障告知信号Fを外部へ出力する(ステップS102)と共に、制御回路22にスイッチング素子(271、273、281、283)の電流を制限させる電流制限信号Gを制御回路22へ出力し(ステップS103)、その後ステップS104に進み、他方、前記差分値の大きさが評価値T11より小さいではないと判断した場合、直接ステップS104に進む。
ステップS104では、MOSFET273のオン状態電流メモリIo2の値とMOSFET273のオフ状態電流メモリIf2の値との差分値の大きさが評価値T12より小さいか否かを判断し、前記差分値の大きさが評価値T12より小さいと判断した場合、第1降圧部27Aに故障が発生したとの故障告知信号Fを外部へ出力する(ステップS105)と共に、制御回路22にスイッチング素子(271、273、281、283)の電流を制限させる電流制限信号Gを制御回路22へ出力し(ステップS106)、その後ステップS107に進み、他方、前記差分値の大きさが評価値T12より小さいではないと判断した場合、直接ステップS107に進む。
ステップS107では、MOSFET281のオン状態電流メモリIo3の値とMOSFET281のオフ状態電流メモリIf3の値との差分値の大きさが評価値T21より小さいか否かを判断し、前記差分値の大きさが評価値T21より小さいと判断した場合、第2降圧部28Aに故障が発生したとの故障告知信号Fを外部へ出力する(ステップS108)と共に、制御回路22にスイッチング素子(271、273、281、283)の電流を制限させる電流制限信号Gを制御回路22へ出力し(ステップS109)、その後ステップS110に進み、他方、前記差分値の大きさが評価値T21より小さいではないと判断した場合、直接ステップS110に進む。
ステップS110では、MOSFET283のオン状態電流メモリIo4の値とMOSFET283のオフ状態電流メモリIf4の値との差分値の大きさが評価値T22より小さいか否かを判断し、前記差分値の大きさが評価値T22より小さいと判断した場合、第2降圧部28Aに故障が発生したとの故障告知信号Fを外部へ出力する(ステップS111)と共に、制御回路22にスイッチング素子(271、273、281、283)の電流を制限させる電流制限信号Gを制御回路22へ出力し(ステップS112)、その後、メイン処理(図示せず)へ戻り、他方、前記差分値の大きさが評価値T22より小さいではないと判断した場合、直接メイン処理へ戻る。
上記第3の実施の形態に係る降圧電源回路によれば、各スイッチング素子(271、273、281、283)に対して、そのオン状態における電流の検出値I1、I2、I3、I4と、そのオフ状態における電流の検出値I1、I2、I3、I4との差分値を比較することにより、各降圧部(27A、28A)の故障を検出し、故障が発生したと判断し、制御回路22に各スイッチング素子(271、273、281、283)の電流を制限させる信号Gを制御回路22へ出力するとともに、故障した降圧部を告知する異常告知信号Fを外部へ出力するため、故障が発生した降圧部を速やかに特定できると共に、電流制限を行わせることにより、故障した後、スイッチング素子の過負荷による熱破壊を防ぐことができる。
なお、上記第3の実施の形態では、各スイッチング素子(271、273、281、283)の高圧側の電流値を検出するようにしているが、別の実施の形態では、各スイッチング素子(271、273、281、283)の低圧側の電流値を検出するようにしてもよい。
また、本発明は車両の電動パワーステアリング制御装置をはじめ、様々な制御装置に適用することが可能である。
従来の降圧電源回路の構成を示した回路図である。 従来の降圧電源回路の構成を示した回路図である。 本発明の第1の実施の形態に係る降圧電源回路の要部を示した回路図である。 第1の実施の形態に係る降圧電源回路におけるマイコンの一部の処理動作を示したフローチャートである。 第1の実施の形態に係る降圧電源回路におけるマイコンの一部の処理動作を示したフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る降圧電源回路の要部を示した回路図である。 第2の実施の形態に係る降圧電源回路におけるマイコンの一部の処理動作を示したフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係る降圧電源回路の要部を示した回路図である。 第3の実施の形態に係る降圧電源回路におけるマイコンの一部の処理動作を示したフローチャートである。 第3の実施の形態に係る降圧電源回路におけるマイコンの一部の処理動作を示したフローチャートである。
符号の説明
10A、10B、20A、20B、20C 降圧電源回路
17、18、27A、28A、27B、28B 降圧部
11、21 直流電源
12、22 制御回路
13、291 コンパレータ
14、292 参照電圧電源
15、26 負荷
25A、25B、25C マイコン
171、181、271、273、281、283 MOSFET
172、182、272、282 コイル
174、184、274、284 コンデンサ
275、276、277、285、286、287 電流検出器

Claims (10)

  1. 直流電源と接続され、出力側にコイルが介装されたスイッチング回路のスイッチング動作により、前記直流電源の電圧を所定の降下直流電圧に変換する降圧部が2つ以上並設された降圧電源回路において、
    前記降圧部の電流値を検出する電流検出手段と、
    前記各降圧部の所定箇所の電流値を比較することにより、前記降圧部の故障を検出する故障検出手段とを備えていることを特徴とする降圧電源回路。
  2. 前記電流検出手段が、前記スイッチング回路におけるスイッチング素子の高圧側又は低圧側の電流値、前記コイルの入力側又は出力側の電流値のうちの少なくとも1つを検出するものであることを特徴とする請求項1記載の降圧電源回路。
  3. 前記故障検出手段が、前記各降圧部の所定のスイッチング素子のそれぞれのオン状態における高圧側又は低圧側の電流の検出値を取り込み、取り込んだ各電流の検出値の間の差分値が所定値より大きくなると、故障が発生したと判断するものであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の降圧電源回路。
  4. 前記故障検出手段が、前記各降圧部の所定のスイッチング素子のそれぞれのオフ状態における高圧側又は低圧側の電流の検出値を取り込み、取り込んだ各電流の検出値の間の差分値が所定値より大きくなると、故障が発生したと判断するものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載の降圧電源回路。
  5. 前記故障検出手段が、所定期間、前記各降圧部におけるコイルの入力側又は出力側の電流の検出値を取り込み、取り込んだ各電流の検出値の平均値の差分値が所定値以上になると、前記降圧部に故障が発生したと判断するものであることを特徴とする請求項1〜4に記載の降圧電源回路。
  6. 直流電源と接続され、出力側にコイルが介装されたスイッチング回路のスイッチング動作により、前記直流電源の電圧を所定の直流電圧に変換する降圧部が2つ以上並設された降圧電源回路において、
    前記降圧部の電流値を検出する電流検出手段と、
    前記スイッチング回路の所定のスイッチング素子のオン状態における前記降圧部の電流の検出値と、前記スイッチング素子のオフ状態における前記降圧部の電流の検出値とを比較することにより、前記降圧部の故障を検出する故障検出手段とを備えていることを特徴とする降圧電源回路。
  7. 前記電流検出手段が、前記スイッチング回路におけるスイッチング素子の高圧側又は低圧側の電流値を検出することを特徴とする請求項6記載の降圧電源回路。
  8. 前記故障検出手段が、前記スイッチング回路におけるスイッチング素子のオン及びオフ状態における該スイッチング素子の高圧側又は低圧側の電流の検出値をそれぞれ取り込み、取り込んだ前記オン状態における電流の検出値と前記オフ状態における電流の検出値との間の差分値が所定値より小さい場合、前記スイッチング素子が存在する降圧部に故障が発生したと判断するものであることを特徴とする請求項6又は請求項7記載の降圧電源回路。
  9. 前記故障検出手段が、前記降圧電源回路の故障を検出した場合、故障告知信号を出力するものであることを特徴とする請求項1〜8のいずれかの項に記載の降圧電源回路。
  10. 前記故障検出手段が、前記降圧電源回路の故障を検出した場合、前記スイッチング回路の出力電流を制限する制御信号を出力するものであることを特徴とする請求項1〜9のいずれかの項に記載の降圧電源回路。
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