JP2009005060A - 移動通信システム、無線制御装置および通信端末装置 - Google Patents

移動通信システム、無線制御装置および通信端末装置 Download PDF

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Abstract

【課題】通信システムの報知情報の1つであるフレーム番号(SFN)情報を効率的に通知/取得すると共に、情報通知/取得のための物理的リソースを効率的に利用する。
【解決手段】フレームを一つ以上に分割したサブフレームを用いてダウンリンクデータを通信端末装置に送信する無線制御装置であって、通信端末装置がセルサーチの際に使用する同期チャネル信号を生成する同期チャネル信号生成部1212と、複数フレーム区間に設定される時間区間制御情報を通信端末装置に通知する符号系列を生成する信号生成部1230と、生成した符号系列を同期チャネルと同じ無線リソースに割り当てる符号割当部1214と、を備える。
【選択図】図8

Description

本発明は、下り方向(ダウンリンク)無線通信方式にOFDMA通信方式を採用したLTE(Long Term Evolution)規格の移動体通信に関し、特に、ダウンリンク信号によりSFN(System Frame Number)を通知する移動通信システム、無線制御装置および通信端末装置に関する。
近年、W−CDMA方式をはじめとする第3世代移動体通信(3G)が世界的に普及して来ている。さらに、現在、第三世代移動体通信規格を検討する組織である3GPP(3rd Generation Partnership Project)ではダウンリンクにおいてOFDMA通信方式を採用したより高速な通信速度を実現する次世代移動体通信方式が検討されている。以降、本明細書ではこの次世代通信規格をLTEと呼ぶ。
LTEの移動体通信システムでは、移動局(通信端末装置)は、初期同期確立(初期セルサーチ)のために、あるいは、ハンドオーバーのために、自機(移動局)が接続しようとするセルおよびセクタを同定する必要がある。LTEでは、高速なセルサーチのために、いわゆる3段階セルサーチ方法が採用されている。
LTEにおける3段階セルサーチは、一般に、物理チャネルとして同期チャネル(SCH:Synchronization Channel)とリファレンス信号(RS:Reference Signal)とが使用される。SCHはP−SCH(Primary SCH)とS−SCH(Secondary SCH)の2つのチャネルによって構成される。まず、P−SCHによってシンボルタイミングを検出し(第1段階)、次に、S−SCHコードの相関検出によっていくつかのセル番号をグループ分けしたセルIDグループの同定とP−SCHの符号からセクタIDを判定することによりセルIDの同定を実施する(第2段階)。
次に、RSを用いた相関検出によって、セル固有であるRSの符号の検出を行なうことによってセルIDの確認を行なう(第3段階)。詳細に関しては現在も検討中であるが、暫定的にはセルIDグループとして170種類、セクタIDを3種類としている。よって、セルIDグループとセクタIDとの組み合わせで生成されるセルIDは510種類になる。
さらに、基地局(無線制御装置)との同期確立を終えた移動局は、その後、移動局からの制御情報を受信する。この制御情報は報知情報とも呼ばれている。報知情報で通知される情報の1つにシステムフレーム番号(SFN:System Frame Number)がある。SFNとはフレームより長い周期の時間単位であり、ハンドオーバーの際の2つの基地局間のデータ受け渡しのタイミング制御などに使用される。LTEでは現在は明確なSFN周期は決定されていないが、同じ3GPPの規格であるW−CDMA方式(IMT−DS、またはUTRA FDDとも呼ばれる)では4096フレームで1周期である。以降、このSFNを含む基地局で設定された時間区間を示すための制御情報を時間区間制御情報と呼ぶ。
非特許文献1には、LTEの規格として検討されている下りリンクOFDMA通信方式を用いたSFNの通知方法が記載されており、SFNはLTEの物理チャネルの1つとして検討されているプライマリBCH(P−BCH:Primary Broadcast Channel)によって移動局に通知される。
3GPP寄書 "R2−070768", "Combining of P−BCH" [平成19年3月7日検索],インターネット (ftp://ftp.3gpp.org/TSG_RAN/WG2_RL2/TSGR2_57/Documents/R2−070768.zip)
上記のとおり、次世代移動体通信規格であるLTEにおいては、SCHとRSを利用した3段階セルサーチを実施した後、接続しようとする基地局からの報知情報を取得する。
報知情報は、主にBCHにより移動局に通知される。BCHにより通知される報知情報としてはSFNの他にシステム帯域幅情報、送信アンテナ数情報、FDD/TDD識別情報のようなものが検討されている。BCHは移動局がセルサーチを行なうと同時に取得する情報を含むため、定期的(例えば4フレームに一度)に固定的なリソース配置で送信されるのが普通である。ただし、BCHの情報によっては一定間隔で取得する必要性が低いものもあるため、その場合にはBCHをその必要性によりクラス分けし、動的に割り当てられるチャネルで送信する方法も検討されている。
一方、BCH自身で多くの情報を移動局に通知しようとすると、BCH全体の情報量が増加し、全下りリンク通信に占める報知情報の割合が高くなってしまうという問題がある。そのため、BCHで送信を行なう情報量をなるべく削減する必要がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、通信システムの報知情報の1つであるフレーム番号(SFN)情報を効率的に通知/取得すると共に、情報通知/取得のための物理的リソースを効率的に利用することができる移動通信システム、無線制御装置および通信端末装置を提供することを目的とする。
(1)上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような手段を講じた。すなわち、本発明の移動通信システムは、フレームを一つ以上に分割したサブフレームを用いて無線制御装置からダウンリンクデータを通信端末装置に送信する移動通信システムであって、前記無線制御装置は、複数フレーム区間に設定される時間区間制御情報を前記通信端末装置に通知する符号系列を生成し、前記生成した符号系列を前記通信端末装置がセルサーチの際に使用する同期チャネルと同じ無線リソースに割り当て、前記通信端末装置は、前記同期チャネルと同じ無線リソースに割り当てられた符号系列を検出し、前記符号系列の割当の有無によって、前記時間区間制御情報を取得することを特徴としている。
このように、上記符号系列を通信端末装置がセルサーチの際に使用する同期チャネルと同じ無線リソースに割り当てることにより、複数フレーム区間に設定される時間区間制御情報を通信端末装置に通知することができる。これにより、OFDMダウンリンク通信システムにおいて報知情報等で時間区間制御情報を通知する必要がなく、報知情報を通知するためのチャネルの負担が低減される。また、受信側(通信端末装置)では、セクタIDの同定とセルIDグループ情報を取得するための信号であるSCHに基づいて、時間区間制御情報を容易に検出することが可能となる。
(2)また、本発明の移動通信システムにおいて、前記無線制御装置は、前記生成した符号系列と前記同期チャネルとを多重することを特徴としている。
この構成により、同期チャネルと共に符号系列を送信することができるので、OFDMダウンリンク通信システムにおいて報知情報等で時間区間制御情報を通知する必要がなく、報知情報を通知するためのチャネルの負担が低減される。
(3)また、本発明の移動通信システムにおいて、前記無線制御装置は、前記生成した符号系列を時間区間の特定フレームに多重することを特徴としている。
この構成により、受信側(通信端末装置)で、特定フレームからセクタIDの同定とセルIDグループ情報を取得するための信号であるSCHに基づいて、時間区間制御情報を容易に検出することが可能となる。
(4)また、本発明の移動通信システムにおいて、前記無線制御装置は、前記生成した符号系列とセルサーチ実行時においてシンボルタイミング検出に使用されるチャネルとを多重することを特徴としている。
この構成により、P−SCHと共に符号系列を送信することができるので、OFDMダウンリンク通信システムにおいて報知情報等で時間区間制御情報を通知する必要がなく、報知情報を通知するためのチャネルの負担が低減される。
(5)また、本発明の移動通信システムにおいて、前記無線制御装置は、前記生成した符号系列とセルサーチ実行時において基地局情報取得に使用されるチャネルとを多重することを特徴としている。
この構成により、S−SCHと共に符号系列を送信することができるので、OFDMダウンリンク通信システムにおいて報知情報等で時間区間制御情報を通知する必要がなく、報知情報を通知するためのチャネルの負担が低減される。
(6)また、本発明の移動通信システムにおいて、前記時間区間制御情報は、システムフレーム番号であることを特徴としている。
このように、時間区間制御情報がシステムフレーム番号であることから、システムフレーム番号を通知するために使用される物理リソースを削減することができる。その結果、システムフレーム番号の通知/取得のための物理リソースを効率的に利用することが可能となる。
(7)また、本発明の無線制御装置は、フレームを一つ以上に分割したサブフレームを用いてダウンリンクデータを通信端末装置に送信する無線制御装置であって、前記通信端末装置がセルサーチの際に使用する同期チャネル信号を生成する同期チャネル信号生成部と、複数フレーム区間に設定される時間区間制御情報を前記通信端末装置に通知する符号系列を生成する信号生成部と、前記生成した符号系列を前記同期チャネルと同じ無線リソースに割り当てる符号割当部と、を備えることを特徴としている。
このように、上記符号系列を通信端末装置がセルサーチの際に使用する同期チャネルと同じ無線リソースに割り当てることにより、複数フレーム区間に設定される時間区間制御情報を通信端末装置に通知することができる。これにより、OFDMダウンリンク通信システムにおいて報知情報等で時間区間制御情報を通知する必要がなく、報知情報を通知するためのチャネルの負担が低減される。
(8)また、本発明の無線制御装置において、前記符号割当部は、前記生成した符号系列と前記同期チャネルとを多重することを特徴としている。
この構成により、同期チャネルと共に符号系列を送信することができるので、OFDMダウンリンク通信システムにおいて報知情報等で時間区間制御情報を通知する必要がなく、報知情報を通知するためのチャネルの負担が低減される。
(9)また、本発明の無線制御装置において、前記符号割当部は、前記生成した符号系列を時間区間の特定フレームに多重することを特徴としている。
この構成により、受信側(通信端末装置)で、特定フレームからセクタIDの同定とセルIDグループ情報を取得するための信号であるSCHに基づいて、時間区間制御情報を容易に検出することが可能となる。
(10)また、本発明の無線制御装置において、前記符号割当部は、前記生成した符号系列とセルサーチ実行時においてシンボルタイミング検出に使用されるチャネルとを多重することを特徴としている。
この構成により、P−SCHと共に符号系列を送信することができるので、OFDMダウンリンク通信システムにおいて報知情報等で時間区間制御情報を通知する必要がなく、報知情報を通知するためのチャネルの負担が低減される。
(11)また、本発明の無線制御装置において、前記符号割当部は、前記生成した符号系列とセルサーチ実行時において基地局情報取得に使用されるチャネルとを多重することを特徴としている。
この構成により、S−SCHと共に符号系列を送信することができるので、OFDMダウンリンク通信システムにおいて報知情報等で時間区間制御情報を通知する必要がなく、報知情報を通知するためのチャネルの負担が低減される。
(12)また、本発明の無線制御装置において、前記時間区間制御情報は、システムフレーム番号であることを特徴としている。
このように、時間区間制御情報がシステムフレーム番号であることから、システムフレーム番号を通知するために使用される物理リソースを削減することができる。その結果、システムフレーム番号の通知/取得のための物理リソースを効率的に利用することが可能となる。
(13)また、本発明の通信端末装置は、フレームを一つ以上に分割したサブフレームを用いて無線制御装置からダウンリンクデータを受信する通信端末装置であって、前記無線制御装置からダウンリンクデータを受信する受信部と、前記ダウンリンクデータにおいて、セルサーチの際に使用する同期チャネルと同じ無線リソースに割り当てられた符号系列を検出し、前記符号系列の割当の有無によって、前記時間区間制御情報を取得する信号処理部と、を備えることを特徴としている。
この構成により、セクタIDの同定とセルIDグループ情報を取得するための信号であるSCHに基づいて、時間区間制御情報を容易に検出することが可能となる。
(14)また、本発明の通信端末装置において、前記時間区間制御情報は、システムフレーム番号であることを特徴としている。
このように、時間区間制御情報がシステムフレーム番号であることから、システムフレーム番号を通知するために使用される物理リソースを削減することができる。その結果、システムフレーム番号の通知/取得のための物理リソースを効率的に利用することが可能となる。
本発明によれば、所定の符号系列を、通信端末装置がセルサーチの際に使用する同期チャネルと同じ無線リソースに割り当てることにより、複数フレーム区間に設定される時間区間制御情報を通信端末装置に通知することができる。これにより、OFDMダウンリンク通信システムにおいて報知情報等で時間区間制御情報を通知する必要がなく、報知情報を通知するためのチャネルの負担が低減される。また、受信側(通信端末装置)では、セクタIDの同定とセルIDグループ情報を取得するための信号であるSCHに基づいて、時間区間制御情報を容易に検出することが可能となる。
本発明の実施形態を説明する前に、本発明で使用されるマルチキャリア通信に関する基本技術および基礎的概念について簡単に説明する。
(マルチキャリア通信の基本事項)
以下の説明では、下りリンク無線通信に使用するデジタル変調方式としてOFDMを使用する。また、本発明におけるOFDM通信システムでは、1つのセルを3つの通信制御領域(セクタ)として制御する基地局が、セル内の中心付近に設置され複数の移動局と同時に通信を行なうことが考慮されている。OFDM通信システムでは、無線通信フレーム(以下、これをフレームと呼ぶ)を複数の移動局で使用できるように小さく分割し(以下、この分割単位をリソースブロックと呼ぶ)、それぞれのリソースブロックを通信環境が良好な移動局に割り当てることによって通信速度の向上を図っている。
(フレームの説明)
図1は、本発明で使用されるマルチキャリア通信システムのダウンリンクのフレーム構成を示す図である。フレーム構成は、図1に示したようにOFDMA通信方式で用いられる一般的なフレーム構成と同様である。すなわち、一定時間区間(フレーム区間)を複数に分割し、かつ、周波数領域も複数のサブキャリアから構成される一定の帯域幅に分割した構成を使用する。これらの分割された1つの領域を本明細書においてはリソースブロックと呼んでいる。一般的に時間領域のフレームを分割した単位をサブフレームと呼び、周波数領域での分割された単位を周波数リソースブロック(サブチャネル)と呼ぶこともある。
図1では、周波数軸方向にはRB1からRB6までの6つの周波数リソースブロックと時間軸方向にはSF1からSF10の10個のサブフレームで構成されている。ただし、ブロック分割数およびブロックサイズはこれに限定して適用されるものではなく、本明細書で示す実施の方法はリソースブロックの分割数に依存しない。また、各移動局はこれらのブロックを共有して使用し、特に通信特性(スループット)の向上を図るために各ブロックが伝搬路環境の良い移動局にスケジューリングされることになる。また、小さいデータ量の通信を行なっている複数の移動局がある場合には、1つのリソースブロックをさらに分割し共有して使用することも可能である。
(セルサーチ)
マルチセル環境における移動局は、基地局と通信を開始する際に、複数の基地局の中から受信特性の良好な、一般的には受信信号の受信電力が最も高い基地局を選択し、基地局と接続した後、無線通信を開始する。このような無線通信の開始時の動作を、一般的にセルサーチと呼ぶ。セルサーチには、通信特性の良好な基地局(すなわち受信電力が最大となる基地局)の選択、セルIDなどの情報を含む基地局情報の取得、フレーム同期ならびにシンボル同期などが含まれる。移動局はセルサーチ後に、基地局固有情報(報知情報)を取得し無線通信を開始する。
本明細書の説明では、セルサーチ後に報知情報を取得する手順を示しており、報知情報の取得とセルサーチを別々のステップとしているが、セルサーチの手順の1つとして報知情報の取得を扱う場合もある。また、ある基地局と通信を行なっていた移動局が移動したことによって通信品質が劣化した場合には、ハンドオーバーと呼ばれる基地局を切り替える動作を行なう。このハンドオーバーではセルサーチと同様に新しく接続をする基地局のセルID情報、フレームタイミング、およびシンボルタイミングなどの情報をセルサーチの場合と同様に取得する必要がある。さらには、報知情報に関しても同様にハンドオーバー時に取得するため、本発明の適用が可能である。
図2は、セルおよびセクタの構成の一例を示す図である。図示されるように、一つのセル(CL1〜CL3)の中心に基地局(BS1〜BS3)が設置され、各セル(CL1〜CL3)は、各々、3つのセクタ(SC1〜SC3)に分割されている。各セルには複数の移動局(UE1等、他は省略する)が存在しており、各移動局は受信品質の最も優れる基地局を選択し、無線通信を行なう。例えば、図2に示した基地局(BS1〜BS3)が同一の送信電力で下り方向無線通信を行なっているとすると、移動局UE1は最も伝搬損の少ないと考えられるBS1と接続し、通信を行なう。このように複数の基地局を検出し、その中から最も通信品質が良好な基地局を選択し、接続するためにセルサーチを行なう必要がある。
(3段階セルサーチ方法とSFNの取得)
以下、LTEの規格として検討されているセルサーチ方法を説明する。本実施形態では、セルサーチ方法として以下の方法を前提に説明を行なうが、セルサーチ方法はこれに限定されるものではなく、ここではセルIDを取得するための一例として示している。セルサーチ方法は、3段セルサーチ法と呼ばれる3段階に分けたセルサーチ方法が提案されている。第1段階では、P−SCHの時間相関検出を使用して、OFDMシンボルタイミング、周波数オフセット、の検出を行なう。
図3は、フレームにおける同期チャネル(SCH)の配置位置の一例を示す図である。図3(a)に示されるように、SCHは、第1サブフレーム(SF1)と第6サブフレーム(SF6)に配置される。また、図3(b)に示したようにリソースブロック内での配置は前述したサブフレームの第7シンボルにP−SCHが、第6シンボルにS−SCHが配置されている。また、リファレンス信号(RS)は各サブフレームの第1、第5、第8、第12シンボルに3サブキャリア毎に配置されている。本発明における実施形態は必ずしもこれらの配置に限定されないが、セルサーチを行なう移動局にフレーム内のSCH配置は既知である必要がある。また、RSの配置に関しても既知であるか、もしくはSCHの情報によって移動局に通知されることが望ましい。本発明は以上のフレーム構成とチャネル配置を前提として説明を行なう。
以上のようなチャネル配置において、セルサーチは前述のように第1段階でフレーム内の2つのSCHの時間的位置を検出することによってフレーム区間の1/2の周期で同期を行なうことができる。同時に、P−SCHのシンボル位置が固定されているのでシンボル同期も行なうことができる。
第2段階では、第1段階で検出したP−SCHのシンボルタイミングでP−SCHの符号の検出が行なわれる。P−SCHの符号はセクタ固有に設定されており、これによってセクタ番号を検出することができる。例えば、図2に示したような3セクタのセルによって構成されるマルチセルであった場合、セクタ番号は1から3まで設定されることになる。同時に、S−SCHを構成するデータを復調し、基地局情報(例えば、セルIDグループ、フレームタイミングなど)を取得する。セルID情報はセクタ番号とセルIDグループの組み合わせによって決定される。よって、以上のような2段階でセルID情報が取得できる。
第3段階では、移動局が前段階で検出したセルIDグループと対応する基地局固有の符号とセクタ番号に対応する符号とが乗算されたリファレンス信号のレプリカ信号と実際に受信したリファレンス信号との相関により、セルIDの確認を行なっている。また、この段階で確認されたRSは以降のデータ復調に用いられることになる。
次に、移動局は、基地局からの報知情報を取得する。報知情報に含まれる情報としては、SFNの他に、システム帯域幅情報、送信アンテナ数情報、FDD/TDD識別情報などが含まれる。報知情報は、基地局とのデータ通信以前に必ず取得する必要がある情報であるという特徴から、定期的に、かつ、セル全体での受信が可能であるような変調方式で送信する必要がある。このことは報知情報が低い変調方式で送信されることを意味し、よって少ない情報でも比較的大きな物理的リソースが必要である。このため、一定間隔で送信され、かつ、変調方式を高く設定できない報知情報に使用されるリソースをなるべく少なくしたい、つまりは情報量をなるべく少なくしたいという要望がある。
そこで、本発明では、セルサーチに使用されるSCHによってSFN情報もしくはその一部の情報を通知し、BCHによるリソースの消費を低減することを可能とする。以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
本明細書では前述したLTE規格の通信方式に基づいた実施形態を説明する。そのため、前述したフレーム構成(図1)およびリソースブロック構成(図3)と同じ構成を前提とした説明を行なう。ただし、本発明はこれに限定されるものではない。また、セルサーチ方法に関しても前述したLTEでの方法を前提として説明を行なうが、必ずしも同一のセルサーチ方法である必要はない。
第1の実施形態ではセルサーチ時に使用されるSCHが多重されているリソースブロックに配置されたP−SCHを用いて移動局にSFNを通知する。
以下、移動局にSFNを通知するためのP−SCHの構造の一例を示す。図4は、第1の実施形態に係るSFN情報を通知するためのP−SCHの基準構造を示す図である。図4では、SCHが多重されたサブフレーム区間に周波数方向に6つの周波数リソースブロック(RB)を配置した図を示したものである。前述したSCHを含むリソースブロック(図3(b))と同様のRS配置になっている。第1の実施形態では図3(b)に示した本来のSCHに、さらにSFN通知のためのP−SCHを符号多重(CDM)することによって、P−SCHと同じリソースを使用してSFN情報を移動局に通知する。
図5は、図4に示したサブフレーム内のP−SCHの詳細を示した図である。前述したように、P−SCHは本来セルサーチにおいて時間方向の波形を観測することによってシンボル同期などに使用される。そのため、同一シンボル区間で偶数番目のサブキャリアを使用することによって、時間方向の信号波形について、2回同じ波形が繰り返す構造とすることが考慮されている。本実施形態においても同様の時間波形特性を維持するために従来のP−SCHと同じサブキャリアを使用し、P−SCHシンボル区間で繰り返し波形が現れるような構造となっている。
P−SCHは、セクタ固有の符号で構成されており、本発明が前提とする3セクタのセルで構成されるマルチセル環境では3種類のP−SCHとなる。この3種類のP−SCHに加え、さらに1種類のP−SCHを追加することによってSFNを通知する。具体的には、図6に示したように、システムフレーム周期の最後のフレームにSFN通知用のP−SCHを多重し、その信号の有無でシステムフレームの境界を示す情報を通知する。本実施形態ではフレームの第1と第6サブフレームにSCHの多重されるサブフレームが設定されており、これらにSFN通知用のP−SCHを多重することになる。本発明の方法以外に第6サブフレームのみにSFN通知用のP−SCHを多重する方法も考えられる。いずれの場合にも、フレーム内のどのサブフレームにSFN通知用P−SCHが多重されているかを移動局は知っているものとする。
前者の場合、すなわち、フレームの第1と第6サブフレームにSCHの多重されるサブフレームが設定される場合、サブフレームが2つあるので時間ダイバーシチの効果によって検出誤りを減らすことが可能である。一方、後者の場合、すなわち、フレームの第6サブフレームのみにSFN通知用のP−SCHを多重する場合には、多重されるサブフレームが一つであることから、受信側は単一のサブフレームのみの処理を行なえば良いし、また、従来のP−SCHを検出する必要がある移動局にとってはSFN通知用のP−SCHが少ないほうがそれによる干渉信号が少なくなるメリットがある。
SFN通知用のP−SCHに使用する符号系列は従来のP−SCHに使用される符号特性に依存し、相関特性の良い符号系列であることが望ましく、かつ、PAPR(ピーク対平均電力比:Peak to Average Power Ratio)特性が良いものが適している。例えば、Zadoff‐ChuシーケンスやGolay符号などを使用しても良いし、上記の特性を考慮した単純なバイナリシーケンスを使用することも可能である。
移動局は、予め定義されたSFN通知用のP−SCHが多重されたサブフレームであることを検出すると、そのフレームをシステムフレーム番号の最後だと認識することができる。
(基地局と移動局の構成)
次に、本実施形態における基地局装置および移動局装置の一例を示す。図7は、移動体通信システムの基地局(無線制御装置、マルチキャリア送信装置)における、物理レイヤおよびMAC(Media Access Control)サブレイヤの構成例を示すブロック図である。
図示されるように、基地局は、論理チャネルと物理チャネルのマッピング、スケジューリング処理、物理層部の制御を行ない、上位層から入力されたデータを物理層部へ出力する一方、物理層部から入力されたデータを上位層へ出力するMAC部11と、このMAC部11より入力された伝送データの無線送信信号への変換および、アンテナ部で受信した無線受信信号の伝送データへの変換をMAC部11からの制御情報に基づき行なう物理層部12と、を備える。本実施形態にて説明を行なう基地局は図2に示した3セクタのセル構成に対応した基地局装置であるため、3つの物理層部から構成される基地局になっている。
MAC部11は、上位層より通知されるフレームの各リソースブロックの割り当て情報に基づき送信回路部を制御する送信回路制御部111と、各リソースブロックのデータチャネル、リファレンス信号などの物理チャネルのデータをスケジューリングされたタイミングに合わせ送信回路部に入力する送信データ出力部112と、を備える。
物理層部12は、MAC部11より入力されたデータチャネルに対して変調を施し、リファレンス信号、およびサブフレームによってはSCHと共にリソースブロックに多重した後、アナログ回路部に入力する送信回路部121と、アナログ回路部からの出力を復調してMAC部11に入力する受信回路部122と、送信回路部121から入力される送信信号を無線周波数に変換し、アンテナ部より受信された受信信号を受信回路部で処理できる周波数帯に変換するアナログ回路部123と、アナログ回路部123より入力された送信信号を無線空間に送信し、無線空間中の信号を受信するアンテナ部124と、を備える。
次に、送信回路部121の具体的な内部構成について説明する。図8は、図7に示される送信回路部121の具体的な構成の一例を示すブロック図である。送信回路部121は、MAC部11より入力されたデータチャネルの符号化および変調を行なうと共に、データチャネル、リファレンス信号、SCHを割り当て部1214にてMAC部11からの制御信号に基づき、リソースブロックに多重し送信を行なう。
図8の送信回路部121は、MAC部11より入力されたデータチャネルをリソースブロック毎に送信データの信号処理を行なう信号処理部1211と、MAC部11からの制御情報に基づきSCHデータの生成を行なうSCH信号生成部1212と、同じくMAC部11からの制御信号に基づきリファレンス信号の生成を行なうリファレンス信号生成部1213と、同じくMAC部11からの制御信号に基づきSFN情報を通知するための信号を生成するSFN通知信号生成部1230とを備える。
また、信号処理部1211からの出力信号、SCH信号生成部1212からの出力信号、リファレンス信号生成部1213からの出力信号、およびSFN通知信号生成部1230からの出力信号を、リソースブロックの各サブキャリアに割り当てる割り当て部1214と、割り当てられた周波数領域のデータ信号列を時間波形に変換するIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部1215と、IFFT部1215の出力を並列直列変換するP/S変換部1216と、P/S変換部1216の出力に対してガードインターバルを付加するGI付加部1217と、GI付加部1217の出力信号をデジタル信号からアナログ信号に変換するD/A変換部1218と、を備える。
割り当て部1214では、MAC部11からの制御情報に基づき処理を行ない、割り当て部1214では各物理チャネルを所望のサブキャリアに割り当てる。
また、信号処理部1211は、送信データの誤り訂正符号化を行なう誤り訂正符号化部1219と、誤り訂正符号化部1219の出力を並列直列変換するS/P変換部1220と、S/P変換部1220の出力に対し、BPSK、QPSK、16QAMなどの変調処理を行なう変調部1221と、により構成される。
信号処理部1211の出力は、MAC部11の送信回路制御部111(図7参照)より通知される制御情報に基づき適切なサブキャリアに割り当てる割り当て部1214において、適切なサブキャリアに割り当てられた後、IFFT部1215に出力される。SCH信号生成部1212、リファレンス信号生成部1213、およびSFN通知信号生成部1230では、送信機会毎にデータの生成を行なうことも可能であるし、また、一度生成したデータを記憶して使用することも可能である。
D/A変換部1218の出力は、無線周波数への周波数変換を行なうアナログ回路部123(図7参照)経て、アンテナ部124(図7のアンテナ部)から空中に、無線信号として送信される。
以上のように、複数のセクタを制御する基地局装置の送信機では、各リソースブロックの適切な位置にSCH信号とリファレンス信号をデータCHと共に多重し、それぞれのセクタに対応するアンテナから送信することによってP−SCHにSFN通知用のP−SCHが多重されているかどうかを判断する。これにより、移動局が基地局と接続を行なう際に取得するSFNを移動局に通知することが可能になる。
次に、移動局の構成について説明する。図9は、本発明の移動局(通信端末装置、携帯電話端末、PDA端末、携帯可能なパーソナルコンピュータを含む)の構成の一例を示すブロック図である。
図示されるように、移動局は、アンテナ部21と、アナログ受信回路部22と、A/D変換部23と、タイミング検出部24と、GI(ガードインターバル)除去部25と、S/P(直列/並列)変換部26と、FFT部27と、サブキャリア補償部28と、復調部29と、誤り訂正復号化部30と、初期同期部31と、を備える。
初期同期部31は、SCH信号処理部32と、リファレンス信号処理部33と、SFN通知信号処理部34を備える。
以上のように構成された移動局は、次のように動作する。すなわち、信号との時間的同期を行なうため、基地局から送信された無線信号をアンテナ部21にて受信し、受信した無線信号を無線周波数帯からベースバンド周波数帯にアナログ受信回路部22で変換する。このベースバンド周波数帯に変換された信号を、A/D(アナログ/デジタル)変換部23でアナログ信号からデジタル信号(デジタルデータ)に変換する。デジタルデータに変換された信号に対し、シンボル同期を行なうためタイミング検出部24でSCH検出処理を施す。
タイミング検出部24では、A/D変換部23から入力された時間方向の信号に対し、SCHの時間波形が観測されるかどうかを検出する。検出されたタイミングはシンボルタイミングおよびSCHの含まれるサブフレームのタイミングとして使用できる。
次に、タイミング情報は、GI除去部25と初期同期部31に入力され、GI除去部25では、タイミング検出部24からの情報に従いGIが除去される。GIを除去されたシンボルはS/P(直列/並列)変換部26で直列信号から並列信号に変換され、FFT部27にてFFT処理を施される。FFT部27からは、SCHデータを処理する初期同期部31へSCHデータが入力される。
初期同期部31では、FFT部27から入力されたSCHデータを使用し、セルIDグループとセクタIDの検出が行なわれ、それらを組み合わせたセルIDの検出が行なわれる。セルIDを検出した移動局は、その後、SFNの取得を行なうが、SFN情報取得以前(すなわち、SFN情報に依存せずに行なうことができる)処理を行なうことも可能である。
以上のようにして検出されたSFNはMAC部へ送られる。MAC部ではこの情報に従い基地局との通信を行なうことができる。
次に、移動局がSFN情報を取得する動作について、図10に示すフローチャートを参照して説明する。第1に、移動局は、前述した3段セルサーチの第1段階である時間同期を行なう(S101)。時間同期、すなわちシンボル同期とサブフレーム同期には、P−SCHの時間方向の信号を用いて行なわれる。検出には、図5に示したようなP−SCH構造によって形成されるP−SCHシンボル内での繰り返し波形を用いる自己相関方法と移動局内で生成されたP−SCH信号そのもののレプリカ信号との相関検出による相互相関検出方法を用いることができる。本実施形態では3つのセクタにより構成されるセル環境であるため、SFN通知用のP−SCHに加え3種類のP−SCH信号が使用されることになる。
シンボル同期を行なった移動局はP−SCHシンボル区間とS−SCHシンボル区間のFFT処理を行ない、周波数方向の信号として処理を行なう。ステップS101で最も相互相関値が高く検出されたセクタのP−SCH信号を最適なセクタとして判定し、セクタ番号の決定を行なうか、もしくは周波数方向の信号となったP−SCH信号に対して3つのセクタに対応したP−SCHの周波数方向の符号の相関値を算出し、最も高い相関値であったP−SCH符号に対応するセクタを最適なセクタとして判定する(S102)。
次に、ステップS102で判定されたセクタに対応するP−SCH信号を基準信号としてS−SCH符号の検出を行なう。S−SCH信号にはセルIDグループの他にセルサーチに必要な情報を含めることも可能である(S103)。以上のようにして、最適セクタとセルIDグループを検出し、その組み合わせからセルIDが決定される(S104)。次に、SFNの取得を行なう。SFNの取得には前述のP−SCHの検出方法と同様にSNF通知用に予め決められた信号のレプリカ信号と受信信号の相互相関値を検出することにより行なう。その他、サブフレームに多重されたリファレンス信号を使用して復調する方法でも良い。SFN通知用信号はP−SCHと同じリソースに多重されているため、本実施形態ではフレーム内で2回処理を行なう(S105)。
本実施形態では、図5に示したように従来のP−SCHとSFN通知用信号をCDMした実施形態を示したが、図11に示したように、従来のP−SCHを配置せずにSFN通知用の信号のみを配置する方法でも実施可能である。この場合にはFFT後に従来P−SCH信号とSFN通知用信号の干渉が起こらず、基地局の送信電力を全てSFN通知用のP−SCHに使用できるというメリットがある。
このように、本実施形態では、P−SCH信号に、セクタ固有の符号を使用すると共に、その信号割り当てリソースと同じリソースを使用し、システムフレーム番号の通知を行なうことができる。従って、OFDMダウンリンク通信システムにおいて報知情報でSFN番号を通知する必要がなく、BCHの負担が低減される、また、OFDM受信装置では、セクタIDの同定とセルIDグループ情報を取得するための信号であるSCHによりSFN番号を容易に検出することが可能になる。
また、本発明は、種々のバリエーション(具体例、変形例、応用例)を含んでおり、これらのバリエーションは、LTE(Long Term Evolution)に準拠した通信方式の実用化に貢献する。
(第2の実施形態)
本実施形態では第1の実施形態でP−SCHと同じリソースを使用していたSFN通知用の信号をS−SCHのリソースを使用する。
本実施形態でも前述したLTE規格の通信方式に基づいた実施形態を説明する。よって、前述したフレーム構成(図1)およびリソースブロック構成(図3)と同じ構成を前提とした説明を行なう。ただし、本実施形態でもこれに限定して適応できるものではない。本発明では、セルサーチ時に使用されるSCHが多重されているリソースブロックに配置されたS−SCHを用いて移動局にSFNを通知する。以下に移動局にSFNを通知するためのS−SCHの構造の一例を示す。
S−SCHの基本的な構造は第1の実施形態で示した図4と同様である。図12は、サブフレーム内のS−SCHの構成の詳細を示す図である。SFN通知用の信号は、従来のS−SCHと同じリソースにCDMされる。移動局はシンボル同期を行なった後、SFN通知用信号のシンボル区間をFFT処理し、SFN信号があるかどうかを検出することによってSFNを取得する。S−SCHは、セルIDグループとセルサーチ時に必要な情報を通知するため、数百種類の符号が設定される(例えば前述のLTEでは170種類のセルIDグループが設定される)。一般的に、S−SCHで設定される符号系列は相関特性が良い符号が望ましい。よって、S−SCHと同じリソースブロックに多重されるSFN通知用の信号もそれらの符号系列と相関特性が良いものが適している。例えば、Zadoff‐ChuシーケンスやGolay符号などを使用することができる。
SFN通知用の信号を、例えば図6に示したようにシステムフレーム周期の最後のサブフレームに多重し、それが予め移動局に既知であれば、移動局はSFN通知用のS−SCHが多重されたサブフレームであることを検出すると、そのフレームを最後のシステムフレーム番号が割り当てられたフレームだと認識することができる。
次に、本実施形態における基地局装置および移動局装置の一例を示す。基本的構成はそれぞれ第1の実施形態の図7および図8で示した基地局装置と、図9で示した移動局装置と同様の構成である。しかしながら、第1の実施形態とSFN通知用信号が多重される位置が異なるため、その処理手順が多少異なる。以下、基地局装置および移動局装置の説明を第1の実施形態で示した図7および図8と図9とを用いて行なう。ただし、第1の実施形態と同一の処理である場合には、省略する。
(基地局と移動局の構成)
上述したように、図7は、移動体通信システムの基地局(無線制御装置、マルチキャリア送信装置)における、物理レイヤおよびMAC(Media Access Control)サブレイヤの構成例を示すブロック図である。また、図8は、図7に示される送信回路部の具体的な構成の一例を示すブロック図である。本実施形態において、図7および図8における機能の差異は、図8のSFN通知信号生成部および割り当て部での動作、またそれを制御するための信号である。
特に、図8の送信回路部121では、MAC部11からの制御信号に基づきSFN情報を通知するための信号が生成されるSFN通知信号生成部1230、および、信号処理部1211からの出力信号とSCH信号生成部1212からの出力信号とリファレンス信号生成部1213からの出力信号とSFN通知信号生成部1230からの出力信号を、リソースブロックの各サブキャリアに割り当てる割り当て部1214が第1の実施形態と異なる動作を行なう。
割り当て部1214では、MAC部11からの制御情報に基づき処理を行ない、SFN通知信号生成部1230からの信号をS−SCHと同一のリソースにCDMとなるように割り当てられる。SFN通知信号生成部1230では、送信機会毎にデータの生成を行なうことも可能であるし、また、一度生成したデータを記憶して使用することも可能である。
以上のように複数のセクタを制御する基地局装置の送信機では、各リソースブロックの適切な位置にSCH信号とリファレンス信号をデータCHと共に多重し、それぞれのセクタに対応するアンテナから送信する。移動局は、S−SCHにSFN通知用のS−SCHが多重されているかどうかを判断することによって、基地局と接続を行なう際に必要なSFNを取得することが可能になる。
次に、移動局の構成について説明する。移動局も同様に差異の有る部分のみを記載する。上述したように、図9は、本実施形態の移動局(通信端末装置、携帯電話端末、PDA端末、携帯可能なパーソナルコンピュータを含む)の構成の一例を示すブロック図である。本実施形態では、特に、初期同期部31を構成するSFN通知信号処理部34の動作およびそれを制御する制御情報などが異なる。
移動局は、第1の実施形態と同様に、図10に示したフローチャートに従って、SFN情報を取得するが、SFN通知信号検出(S105)において、前述の動作と異なる。SFN通知信号検出はS−SCHの検出方法を行なうようにSNF通知用に予め決められた信号のレプリカ信号と受信信号の相互相関値を検出することにより行なう。S−SCH符号系列の検出は、セクタ判定を行なったP−SCHを基準信号として使用することが可能である。その他、サブフレームに多重されたリファレンス信号を使用して復調する方法でも良い(S105)。
本実施形態では図12に示したように、従来のS−SCHとSFN通知用信号をCDMした実施形態を示したが、図13に示したように、従来のS−SCHを配置せずにSFN通知用の信号のみを配置する方法でも実施可能である。この場合にはFFT後に従来S−SCH信号とSFN通知用信号の干渉が起こらないというメリットがある。
移動局は、セルIDグループの検出と同時に、SFNの取得処理を行なうことが可能であるが、セルIDの検出が終了した場合にはSFNが不要な通信ならば基地局と行なうことも可能である。
以上のようにして検出されたSFNはMAC部11へ送られる。MAC部11では、この情報に従い基地局との通信を行なうことができる。
このように、第2の実施形態では、S−SCH信号に、セルIDグループを通知するための符号を使用すると共に、その信号割り当てリソースと同じリソースを使用し、システムフレーム番号の通知を行なうことができる。従って、OFDMダウンリンク通信システムにおいて報知情報でSFN番号を通知する必要がなく、BCHの負担が低減される、また、OFDM受信装置では、セクタIDの同定とセルIDグループ情報を取得するための信号であるSCHによりSFN番号を容易に検出することが可能になる。
また、本発明は、種々のバリエーション(具体例、変形例、応用例)を含んでおり、これらのバリエーションは、LTE(Long Term Evolution)に準拠した通信方式の実用化に貢献する。
本発明で使用されるマルチキャリア通信システムのダウンリンクのフレーム構成を示す図である。 セルおよびセクタの構成の一例を示す図である。 (a)は、フレームにおける同期チャネル(SCH)の配置位置の一例を示す図である。(b)は、各リソースブロックにおけるP−SCH、S−SCHおよびリファレンス信号(RS)の配置を示す図である。 第1の実施形態に係るSFN情報を通知するためのP−SCHの基準構造を示す図である。 図4に示したサブフレーム内のP−SCHの詳細を示した図である。 連続したフレームを示す図である。 移動体通信システムの基地局(無線制御装置)における、物理レイヤおよびMAC(Media Access Control)サブレイヤの構成例を示すブロック図である。 図7に示される送信回路部の具体的な構成の一例を示すブロック図である。 本発明の移動局(通信端末装置、携帯電話端末、PDA端末、携帯可能なパーソナルコンピュータを含む)の構成の一例を示すブロック図である。 移動局が、SFN情報を取得する動作を示すフローチャートである。 P−SCHシンボル区間にSFN通知用の信号のみを配置した様子を示す図である。 S−SCHシンボル区間に、従来のS−SCHおよびSFN通知用の信号を配置した様子を示す図である。 S−SCHシンボル区間にSFN通知用の信号のみを配置した様子を示す図である。
符号の説明
11 MAC部
12 物理層部
21 アンテナ部
22 アナログ受信回路部
23 A/D変換部
24 タイミング検出部
25 GI除去部
26 S/P変換部
27 FFT部
28 サブキャリア補償部
29 復調部
30 誤り訂正復号化部
31 初期同期部
32 SCH信号処理部
33 リファレンス信号処理部
34 SFN通知信号処理部
111 送信回路制御部
112 送信データ出力部
121 送信回路部
122 受信回路部
123 アナログ回路部
124 アンテナ部
1211 信号処理部
1212 SCH信号生成部
1213 リファレンス信号生成部
1214 割り当て部
1215 IFFT部
1216 P/S変換部
1217 GI付加部
1218 D/A変換部
1219 誤り訂正符号化部
1220 S/P変換部
1221 変調部
1230 SFN通知信号生成部

Claims (14)

  1. フレームを一つ以上に分割したサブフレームを用いて無線制御装置からダウンリンクデータを通信端末装置に送信する移動通信システムであって、
    前記無線制御装置は、複数フレーム区間に設定される時間区間制御情報を前記通信端末装置に通知する符号系列を生成し、前記生成した符号系列を前記通信端末装置がセルサーチの際に使用する同期チャネルと同じ無線リソースに割り当て、
    前記通信端末装置は、前記同期チャネルと同じ無線リソースに割り当てられた符号系列を検出し、前記符号系列の割当の有無によって、前記時間区間制御情報を取得することを特徴とする移動通信システム。
  2. 前記無線制御装置は、前記生成した符号系列と前記同期チャネルとを多重することを特徴とする請求項1記載の移動通信システム。
  3. 前記無線制御装置は、前記生成した符号系列を時間区間の特定フレームに多重することを特徴とする請求項2記載の移動通信システム。
  4. 前記無線制御装置は、前記生成した符号系列とセルサーチ実行時においてシンボルタイミング検出に使用されるチャネルとを多重することを特徴とする請求項2または請求項3記載の移動通信システム。
  5. 前記無線制御装置は、前記生成した符号系列とセルサーチ実行時において基地局情報取得に使用されるチャネルとを多重することを特徴とする請求項2または請求項3記載の移動通信システム。
  6. 前記時間区間制御情報は、システムフレーム番号であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の移動通信システム。
  7. フレームを一つ以上に分割したサブフレームを用いてダウンリンクデータを通信端末装置に送信する無線制御装置であって、
    前記通信端末装置がセルサーチの際に使用する同期チャネル信号を生成する同期チャネル信号生成部と、
    複数フレーム区間に設定される時間区間制御情報を前記通信端末装置に通知する符号系列を生成する信号生成部と、
    前記生成した符号系列を前記同期チャネルと同じ無線リソースに割り当てる符号割当部と、を備えることを特徴とする無線制御装置。
  8. 前記符号割当部は、前記生成した符号系列と前記同期チャネルとを多重することを特徴とする請求項7記載の無線制御装置。
  9. 前記符号割当部は、前記生成した符号系列を時間区間の特定フレームに多重することを特徴とする請求項8記載の無線制御装置。
  10. 前記符号割当部は、前記生成した符号系列とセルサーチ実行時においてシンボルタイミング検出に使用されるチャネルとを多重することを特徴とする請求項8または請求項9記載の無線制御装置。
  11. 前記符号割当部は、前記生成した符号系列とセルサーチ実行時において基地局情報取得に使用されるチャネルとを多重することを特徴とする請求項8または請求項9記載の無線制御装置。
  12. 前記時間区間制御情報は、システムフレーム番号であることを特徴とする請求項7から請求項11のいずれかに記載の無線制御装置。
  13. フレームを一つ以上に分割したサブフレームを用いて無線制御装置からダウンリンクデータを受信する通信端末装置であって、
    前記無線制御装置からダウンリンクデータを受信する受信部と、
    前記ダウンリンクデータにおいて、セルサーチの際に使用する同期チャネルと同じ無線リソースに割り当てられた符号系列を検出し、前記符号系列の割当の有無によって、前記時間区間制御情報を取得する信号処理部と、を備えることを特徴とする通信端末装置。
  14. 前記時間区間制御情報は、システムフレーム番号であることを特徴とする請求項13記載の通信端末装置。
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