JP2009004109A - 排ガス処理装置 - Google Patents

排ガス処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009004109A
JP2009004109A JP2007161147A JP2007161147A JP2009004109A JP 2009004109 A JP2009004109 A JP 2009004109A JP 2007161147 A JP2007161147 A JP 2007161147A JP 2007161147 A JP2007161147 A JP 2007161147A JP 2009004109 A JP2009004109 A JP 2009004109A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
anode
exhaust gas
open surface
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007161147A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5132996B2 (ja
Inventor
Taneaki Miura
種昭 三浦
Hideo Numata
英雄 沼田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2007161147A priority Critical patent/JP5132996B2/ja
Publication of JP2009004109A publication Critical patent/JP2009004109A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5132996B2 publication Critical patent/JP5132996B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Abstract

【課題】アノードオフガスを確実に希釈できる燃料電池用排ガス処理装置を提供する。
【解決手段】希釈装置50は、燃料電池から排出されるアノードオフガスをエアで希釈して排出する。この希釈装置50は、燃料電池から排出されるアノードオフガスが流入し、一面が開放面である箱状の第1筐体51と、エアが流入し、一面が開放面である箱状であり、この開放面が第1筐体51の開放面に対向するように配置された第2筐体52と、第1筐体51の開放面および第2筐体52の開放面の間に介装されて、滞留室61と混合室62とを連通する連通孔531が形成された板状の仕切り板53と、を備える。仕切り板53の外周部は、第1筐体51の開放面の端縁と、第2筐体52の開放面の端縁と、で挟まれて接合される。
【選択図】図3

Description

本発明は、排ガス処理装置に関する。詳しくは、燃料電池から排出されるアノードオフガスを処理する排ガス処理装置に関する。
近年、自動車の動力源として燃料電池システムが注目されている。燃料電池システムは、例えば、反応ガスを化学反応させて発電する燃料電池と、反応ガス流路を介して燃料電池に反応ガスを供給する反応ガス供給装置と、この反応ガス供給装置を制御する制御装置と、を備える。
燃料電池は、例えば、数十個から数百個のセルが積層されたスタック構造である。ここで、各セルは、膜電極構造体(MEA)を一対のセパレータで挟持して構成され、膜電極構造体は、アノード電極(陽極)およびカソード電極(陰極)の2つの電極と、これら電極に挟持された固体高分子電解質膜と、で構成される。
この燃料電池のアノード電極にアノードガスとしての水素ガスを供給し、カソード電極にカソードガスとしての酸素を含む空気を供給すると、電気化学反応により発電する。この発電時に生成されるのは、基本的に無害な水だけであるため、環境への影響や利用効率の観点から、燃料電池が注目されている。
ところで、このような燃料電池システムには、燃料電池から排出されたアノードオフガスを回収して、燃料電池に新たに供給する水素ガスに混合するエゼクタが設けられる。これによれば、アノードオフガスに含まれる水素ガスを再利用して、エネルギ効率を向上できる。しかしながら、このようにアノードオフガスの再利用を繰り返すと、アノードオフガスに含まれる不純物の濃度が上昇して、発電性能が低下するため、アノードオフガスを間欠的に排出する必要がある。
そこで、アノードオフガスを希釈ガスで希釈して排出する排ガス処理装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この排ガス処理装置は、例えば以下のような構成である。
すなわち、排ガス処理装置は、箱状の筐体と、この筐体の内部に設けられた仕切り板と、を備える。
排ガス処理装置には、アノードオフガス配管および希釈ガス配管が接続され、仕切り板で仕切られた一方の空間には、燃料電池から排出されたアノードオフガスが流入し、仕切り板で仕切られた他方の空間には、希釈ガスが流入する。
仕切り板には、この仕切り板で仕切られた2つの空間を連通する連通孔が形成され、仕切り板の端縁は、全周に亘って、筐体の内面に溶接されている。
この排ガス処理装置によれば、一方の空間に流入したアノードオフガスは、連通孔を通って他方の空間に流入し、希釈ガスと混合されて希釈された後、排出される。したがって、この排ガス処理装置を備えた燃料電池システムでは、排ガス処理装置により、間欠的にアノードオフガスを希釈ガスで希釈して大気に排出することで、アノードオフガスに含まれる不純物の濃度が上昇するのを防止して、発電性能が低下するのを防止できる。
特開2004−6183号公報
しかしながら、上述の排ガス処理装置では、筐体の内面を溶接するのは困難であり、仕切り板の端縁と筐体の内面との間に間隙が形成される場合がある。この場合、連通孔だけではなく、この間隙を通って、一方の空間から他方の空間にアノードオフガスが流入するため、アノードオフガスに含まれる水素ガスにより、他方の空間内の水素ガスの濃度が高くなり、高濃度の水素ガスが排出されるおそれがある。
本発明は、アノードオフガスを確実に希釈できる排ガス処理装置を提供することを目的とする。
本発明の排ガス処理装置(例えば、後述の希釈装置50)は、燃料電池(例えば、後述の燃料電池10)から排出されるアノードオフガスを希釈ガス(例えば、後述のエア)で希釈して排出する排出ガス処理装置であって、前記燃料電池から排出されるアノードオフガスが流入し、一面が開放面である箱状の第1筐体(例えば、後述の第1筐体51)と、希釈ガスが流入し、一面が開放面である箱状であり、当該開放面が前記第1筐体の開放面に対向するように配置された第2筐体(例えば、後述の第2筐体52)と、前記第1筐体の開放面および前記第2筐体の開放面の間に介装されて、前記第1筐体の内部空間(例えば、後述の滞留室61)と前記第2筐体の内部空間(例えば、後述の混合室62)とを連通する連通孔(例えば、後述の連通孔531)が形成された板状の仕切り部材(例えば、後述の仕切り板53)と、を備え、前記仕切り部材の外周部は、前記第1筐体の開放面の端縁と、前記第2筐体の開放面の端縁と、で挟まれて接合されることを特徴とする。
この発明によれば、仕切り部材の外周部を、第1筐体の開放面の端縁と、第2筐体の開放面の端縁と、で挟んで接合した。
このため、構造を簡略化して、仕切り部材を第1筐体および第2筐体に容易に接合でき、製作効率を向上できる。
また、仕切り部材の外周部と、第1筐体の開放面の端縁および第2筐体の開放面の端縁との間の気密性を向上して、間隙によるバイパスが形成されるのを防止できる。このため、第1筐体の内部空間内のアノードオフガスは、連通孔のみを通って、第2筐体の内部空間に流入する。したがって、第2筐体の内部空間内のアノードオフガスの濃度が高くなるのを防止して、アノードオフガスを確実に希釈できる。
この場合、前記第1筐体(例えば、後述の第1筐体51A)は、アノードオフガスおよび希釈ガスが流入し、一面が開放面である箱状の第3筐体(例えば、後述の第3筐体511)と、互いに対向する二面が開放面である筒状の少なくとも一つの第4筐体(例えば、後述の第4筐体512)と、互いに対向する開放面同士の間に介装され、互いに隣接する筐体の内部空間(例えば、後述の第1滞留室611、第2滞留室612)同士を連通する連通孔(例えば、後述の連通孔531A)が形成された板状の少なくとも一つの仕切り部材(例えば、後述の仕切り板53A)と、を備え、前記仕切り部材の外周部は、前記互いに隣接する筐体の端縁で挟まれて接合されることが好ましい。
この発明によれば、第1筐体を、第3筐体と、少なくとも一つの第4筐体および仕切り部材と、で構成したので、第1筐体の内部空間は、仕切り部材により複数の空間に仕切られることになる。したがって、第3筐体の内部空間に流入したアノードオフガスおよび希釈ガスは、これら複数の空間内を流通する際に、十分に攪拌されるので、アノードオフガスの濃度に偏りが生じるのを防止して、アノードオフガスの希釈性を向上できる。
この場合、互いに隣接する複数の仕切り部材の連通孔は、面方向にずれて形成されることが好ましい。
この発明によれば、互いに隣接する複数の仕切り部材の連通孔を、面方向にずらして形成した。このため、これら複数の連通孔を、面方向に同じ位置で形成した場合と比べて、アノードオフガスおよび希釈ガスが流通する経路が長くなるので、アノードオフガスの希釈性をさらに向上できる。
この場合、前記筐体の開放面の端縁は、外側に向かってL字形状に折り曲げられていることが好ましい。
排ガス処理装置には、アノードオフガスの希釈性を向上するために、多量の希釈ガスが流入するが、この希釈ガスが流通することにより筐体が振動して、音が発生する場合があった。
そこで、この発明によれば、筐体の開放面の端縁を、外側に向かってL字形状に折り曲げた。このため、排ガス処理装置の強度が向上するので、筐体の振動が低減し、音の発生を抑制できる。
また、L字形状の部分が放熱フィンの役割を果たすため、アノードオフガスや希釈ガスが高温であっても、排ガス処理装置の温度が過度に上昇するのを防止でき、高温の排ガス処理装置による熱害を防止できる。
この場合、前記筐体のL字形状に折り曲げられた端縁の先端と前記仕切り部材の外周部とが溶接されることが好ましい。
この発明によれば、筐体のL字形状に折り曲げられた端縁の先端と、仕切り部材の外周部と、を溶接したので、溶接箇所を目視により容易に検査できる。
本発明の排ガス処理装置(例えば、後述の希釈装置50B)は、燃料電池(例えば、後述の燃料電池10)から排出されるアノードオフガスを希釈ガス(例えば、後述のエア)で希釈して排出する排出ガス処理装置であって、前記燃料電池から排出されるアノードオフガスが流入し、一面が開放面である箱状の第1筐体(例えば、後述の第1筐体51)と、希釈ガスが流入し、一面に開口(例えば、後述の連通孔531B)が形成された箱状であり、当該開口が形成された面が前記第1筐体の開放面に対向するように配置された第2筐体(例えば、後述の第2筐体52B)と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、排ガス処理装置に、一面が開放面である箱状の第1筐体と、一面に開口が形成された箱状であり、開口が形成された面が第1筐体の開放面に対向するように配置された第2筐体と、を設けた。このため、第1筐体の内部空間と第2筐体の内部空間とは、第2筐体の開口が形成された面により仕切られる。よって、仕切り部材を別部材として設ける必要がなく、排ガス処理装置の構成部材の数を削減できる。
本発明によれば、仕切り部材の外周部を、第1筐体の開放面の端縁と、第2筐体の開放面の端縁と、で挟んで接合した。
このため、構造を簡略化して、仕切り部材を第1筐体および第2筐体に容易に接合でき、製作効率を向上できる。
また、仕切り部材の外周部と、第1筐体の開放面の端縁および第2筐体の開放面の端縁との間の気密性を向上して、間隙によるバイパスが形成されるのを防止できる。このため、第1筐体の内部空間内のアノードオフガスは、連通孔のみを通って、第2筐体の内部空間に流入する。したがって、第2筐体の内部空間内のアノードオフガスの濃度が高くなるのを防止して、アノードオフガスを確実に希釈できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態の説明にあたって、同一構成要件については同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る燃料電池システム1のブロック図である。
燃料電池システム1は、燃料電池10と、この燃料電池10にアノードガスおよびカソードガスを供給する供給装置20と、燃料電池10から排出されるアノードオフガスを希釈して排出する排出ガス処理装置としての希釈装置50と、を備える。
燃料電池10は、アノード電極(陽極)側にアノードガスとしての水素ガスが供給され、カソード電極(陰極)側に酸素を含むカソードガスとしてのエアが供給されると、電気化学反応により発電する。
供給装置20は、アノード電極側に水素ガスを供給する水素タンク21およびエゼクタ32と、燃料電池10のカソード電極側にエアを供給するエアポンプ22と、を含んで構成される。
希釈装置50は、滞留室61と、この滞留室61に連通する混合室62と、を備える。
水素タンク21は、水素供給路41を介して、燃料電池10のアノード電極側に接続されている。この水素供給路41の途中には、上述のエゼクタ32のほか、遮断弁31が設けられている。
遮断弁31を開くことにより、水素供給路41を介して、水素タンク21内の水素ガスが燃料電池10のアノード電極側に供給される。
エアポンプ22は、エア供給路45を介して、燃料電池10のカソード電極側に接続されている。このエア供給路45には、エア導入路47が接続され、このエア導入路47は、希釈装置50の滞留室61に接続されている。
エアポンプを駆動することにより、エア供給路45を介して、エアが燃料電池10のカソード電極側に供給されるとともに、エア導入路47を介して、希釈ガスとしてのエアが滞留室61に流入する。
燃料電池10のカソード電極側には、エア排出路46が接続され、このエア排出路46は、希釈装置50の混合室62を貫通して、外部に連通する。エア排出路46の途中には、背圧弁36が設けられている。
この背圧弁36を開くことにより、エア排出路46を介して、燃料電池10で利用されたエアが外部に排出される。
燃料電池10のアノード電極側は、水素排出路42を介して、希釈装置50の滞留室61に接続されている。この水素排出路42の途中には、パージ弁33が設けられている。
パージ弁33を開くことにより、水素供給路41、水素排出路42、および水素還流路43内のアノードオフガスが滞留室61に流入する。
また、水素排出路42のうちパージ弁33よりも燃料電池10側では、水素排出路42が分岐されて水素還流路43となり、この水素還流路43は、上述のエゼクタ32に接続されている。
エゼクタ32は、水素還流路43を通して、燃料電池10から排出されて水素排出路42を流れるアノードオフガスを回収し、水素供給路41に還流する。
図2は、希釈装置50の斜視図である。図3は、希釈装置50の概略構成を示す図である。
希釈装置50は、箱状の第1筐体51および第2筐体52と、仕切り部材としての仕切り板53と、を備える。
第1筐体51の一面は、開放面である。この第1筐体51の内部空間は、上述の滞留室61となっている。
第2筐体52の一面は、開放面であり、この開放面は、第1筐体51の開放面に対向するように配置されている。この第2筐体52の内部空間は、上述の混合室62となっている。
仕切り板53は、板状であり、第1筐体51の開放面および第2筐体52の開放面の間に介装される。この仕切り板53には、滞留室61と混合室62とを連通する略矩形の連通孔531が形成されている。
仕切り板53の外周部は、第1筐体51の開放面の端縁と、第2筐体52の開放面の端縁と、で挟まれて接合されている。
図4は、仕切り板53と、第1筐体51および第2筐体52と、の接合部分の拡大図である。
第1筐体51の開放面の端縁と第2筐体52の開放面の端縁とは、外側に向かってL字形状に折り曲げられており、仕切り板53の外周部を挟んでいる。これら第1筐体51および第2筐体52のL字形状に折り曲げられた端縁の先端と、仕切り板53の外周部とは、溶接部55で拝み溶接により一体に形成されている。
図3に戻って、エア排出路46には、混合室62の内部に流入口461が形成されている。この流入口461と連通孔531とは、面方向にずれている。
以上の希釈装置50に流入したアノードオフガスは、以下のように希釈されて排出される。
アノードオフガスは、水素排出路42を介して、希釈装置50の滞留室61に流入する。この滞留室61に流入したアノードオフガスは、エア導入路47を介して流入するエアにより攪拌、希釈され、連通孔531を通って混合室62に押し出される。
混合室62に押し出されたアノードオフガスは、流入口461を通ってエア排出路46に流入し、このエア排出路46内を流通するエアとともに外部に排出される。
本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)仕切り板53の外周部を、第1筐体51の開放面の端縁と、第2筐体52の開放面の端縁と、で挟んで溶接した。
このため、構造を簡略化して、仕切り板53を第1筐体51および第2筐体52に容易に接合でき、製作効率を向上できる。
また、仕切り板53の外周部と、第1筐体51の開放面の端縁および第2筐体52の開放面の端縁との間の気密性を向上して、間隙によるバイパスが形成されるのを防止できる。このため、滞留室61内のアノードオフガスは、連通孔531のみを通って、混合室62に流入する。したがって、混合室62内のアノードオフガスの濃度が高くなるのを防止して、アノードオフガスを確実に希釈できる。
(2)第1筐体51の端縁と、第2筐体52の端縁とを、外側に向かってL字形状に折り曲げた。このため、希釈装置50の強度が向上するので、第1筐体51および第2筐体52の振動が低減し、音の発生を抑制できる。
(3)L字形状の部分が放熱フィンの役割を果たすため、アノードオフガスや希釈ガスが高温であっても、希釈装置50の温度が過度に上昇するのを防止でき、高温の希釈装置50による熱害を防止できる。
(4)第1筐体51および第2筐体52のL字形状に折り曲げられた端縁の先端と、仕切り板53の外周部と、を拝み溶接したので、溶接箇所を目視により容易に検査できる。
[第2実施形態]
図5は、本発明の第2実施形態に係る希釈装置50Aの斜視図である。図6は、希釈装置50Aの概略構成を示す図である。
本実施形態では、第1筐体51Aの構成が第1実施形態と異なる。
すなわち、第1筐体51Aは、箱状の第3筐体511と、筒状の第4筐体512と、仕切り板53Aと、を備える。
第3筐体511の一面は、開放面である。この第3筐体511の内部空間は、第1滞留室611となっている。
第4筐体512の互いに対向する二面は、開放面である。この第4筐体512の内部空間は、第2滞留室612となっている。
仕切り板53Aは、板状である。仕切り板53Aは、第3筐体511の開放面および第4筐体512の一方の開放面の間に介装される。
仕切り板53Aには、第1滞留室611と第2滞留室612とを連通する略矩形の連通孔531Aが形成されており、連通孔531、531Aは、面方向に互いにずれている。
第3筐体511の一面の開放面の端縁と、第4筐体512の互いに対向する二面の開放面の端縁とは、外側に向かってL字形状に折り曲げられている。
第3筐体511の端縁と、第4筐体512の一方の端縁とは、仕切り板53Aの外周部を挟んでおり、これら端縁の先端と、仕切り板53Aの外周部とは、拝み溶接により溶接部55Aで一体に形成されている。
以上の希釈装置50Aに流入したアノードオフガスは、以下のように希釈されて排出される。
アノードオフガスは、水素排出路42を介して、希釈装置50Aの第1滞留室611に流入する。この第1滞留室611に流入したアノードオフガスは、エア導入路47を介して流入するエアにより押し出される。押し出されたアノードオフガスは、連通孔531Aを通って第2滞留室内を流通した後、連通孔531を通って混合室62に流入する。
混合室62に流入したアノードオフガスは、流入口461を通ってエア排出路46に流入し、このエア排出路46内を流通するエアとともに外部に排出される。
本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(5)第1筐体51Aを、第3筐体511、第4筐体512、および仕切り板53Aで構成したので、第1筐体51Aの内部空間は、仕切り板53Aにより、第1滞留室611および第2滞留室612に仕切られることになる。したがって、第1滞留室611に流入したアノードオフガスおよび希釈ガスは、第2滞留室612内を流通する際に、十分に攪拌されるので、アノードオフガスの濃度に偏りが生じるのを防止して、アノードオフガスの希釈性を向上できる。
(6)互いに隣接する仕切り板53、53Aの連通孔531、531Aを、それぞれ面方向にずらして形成した。このため、これら連通孔531、531Aを、面方向に同じ位置で形成した場合と比べて、アノードオフガスおよび希釈ガスが流通する経路が長くなるので、アノードオフガスの希釈性をさらに向上できる。
[第3実施形態]
図7は、本発明の第3実施形態に係る希釈装置50Bの分解斜視図である。
本実施形態では、第2筐体52Bの構成が第1実施形態と異なる。
すなわち、第2筐体52Bには、開放面が設けられておらず、一面に開口としての連通孔531Bが形成されている。この連通孔531Bが形成された面は、第1筐体51の開放面に対向するように配置されている。この第2筐体52Bの内部空間は、混合室62Bとなっている。
図8は、第1筐体51と第2筐体52Bとの接合部分の拡大図である。
第1筐体51の開放面の端縁は、外側に向かってL字形状に折り曲げられており、箱状の第2筐体52Bの角部に当接している。これら第1筐体51の折り曲げられた端縁と、第2筐体52Bの角部とは、溶接部55Bで隅肉溶接により一体に形成されている。
本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(7)希釈装置50Bに、第1筐体51および第2筐体52Bを設けたので、第1筐体51の内部空間である滞留室61と、第2筐体52Bの内部空間である混合室62Bとは、第2筐体52Bの連通孔531Bが形成された面により仕切られる。よって、仕切り部材を別部材として設ける必要がなく、希釈装置50Bの構成部材の数を削減できる。
[第4実施形態]
図9は、本発明の第4実施形態に係る希釈装置50Cの断面図である。
本実施形態では、エア排出路46Cの構成が第1実施形態と異なる。
すなわち、エア排出路46Cは、混合室62のみを貫通するのではなく、滞留室61および混合室62の両方を貫通している。
また、エア排出路46Cには、流入口461に加えて、流出口462が形成される。流出口462は、流入口461より上流側に形成され、滞留室61の内部に設けられる。
また、エア排出路46Cには、流入口461と流出口462との間に、オリフィス463が形成される。
オリフィス463により、エア排出路46C内のうちこのオリフィス463の上流側と下流側とには、圧力損失が発生する。その結果、流出口462を介して、エア排出路46C内を流通するエアが滞留室61に流出するとともに、流入口461を介して、混合室62内のエアにより希釈されたアノードオフガスがエア排出路46Cに流入する。
本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(8)エア排出路46Cに、流入口461、流出口462、およびオリフィス463を形成した。このため、流出口462を介して、滞留室61にエアが流出し、流入口461を介して、混合室62内のアノードオフガスがエア排出路46に流入する。すなわち、滞留室61へのエアの供給と、混合室62内のアノードオフガスの排出とを、それぞれを行う構成を別々に設けることなく、エア排出路46Cのみで行うことができるので、希釈装置50Cの構成部材の数を削減できる。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、上述の第1実施形態では、第1筐体51の開放面の端縁と第2筐体52の開放面の端縁とを、外側に向かってL字形状に折り曲げて形成したが、これに限らない。
例えば、図10に示すように、第1筐体51の開放面の端縁のみを、外側に向かってL字形状に折り曲げてもよい。この場合、この第1筐体51のL字形状に折り曲げられた端縁の先端と、仕切り板53の外周部とを、溶接部55Dで拝み溶接により一体に形成する。また、第2筐体52の開放面の端縁の先端を、仕切り板53の外周部の水平面に略垂直に組み合わせて、溶接部55Eで隅肉溶接により一体に形成する。
また、例えば、図11に示すように、第1筐体51の開放面の端縁と第2筐体52の開放面の端縁とを、内側に向かってL字形状に折り曲げてもよい。この場合、第1筐体51のL字形状に折り曲げられた端縁と、第2筐体52のL字形状に折り曲げられた端縁と、仕切り板53の外周部とを、溶接部55Fでフレア溶接により一体に形成する。
また、上述の各実施形態では、筐体の端縁の先端と仕切り板の外周部とを、溶接により一体に形成したが、これに限らず、筐体の端縁と仕切り板の外周部との間の気密性を保てる方法であればよい。例えば、筐体の端縁と仕切り板の外周部とを、リベット、ボルト、あるいはシール材を用いて一体に形成してもよい。
また、上述の各実施形態では、仕切り板にそれぞれ連通孔を形成したがこれに限らない。例えば、連通孔を形成する代わりに、仕切り板を第1筐体の面方向の面積の略半分に形成してもよい。
なお、上述の各実施形態に係る燃料電池システム1は、EV(Electric Vehicle)やHEV(Hybrid Electric Vehicle)に適用できる。
本発明の第1実施形態に係る燃料電池システムのブロック図である。 前記燃料電池システムが備える希釈装置の斜視図である。 前記希釈装置の概略構成を示す図である。 前記希釈装置が備える仕切り板と、第1筐体および第2筐体と、の接合部分の拡大図である。 本発明の第2実施形態に係る希釈装置の斜視図である。 前記希釈装置の概略構成を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る希釈装置の分解斜視図である。 本発明の第4実施形態に係る希釈装置の断面図である。 前記希釈装置の、第1筐体と第2筐体との接合部分の拡大図である。 変形例に係る、仕切り板と、第1筐体および第2筐体と、の接合部分の拡大図である。 変形例に係る、仕切り板と、第1筐体および第2筐体と、の接合部分の拡大図である。
符号の説明
1…燃料電池システム
10…燃料電池
50、50A、50B、50C…希釈装置(排ガス処理装置)
51、51A…第1筐体
52、52B…第2筐体
53、53A…仕切り板(仕切り部材)
55、55A、55B、55D、55E、55F…溶接部
61…滞留室(第1筐体の内部空間)
62、62B…混合室(第2筐体の内部空間)
511…第3筐体
512…第4筐体
531、531A、531B…連通孔
611…第1滞留室
612…第2滞留室

Claims (6)

  1. 燃料電池から排出されるアノードオフガスを希釈ガスで希釈して排出する排出ガス処理装置であって、
    前記燃料電池から排出されるアノードオフガスが流入し、一面が開放面である箱状の第1筐体と、
    希釈ガスが流入し、一面が開放面である箱状であり、当該開放面が前記第1筐体の開放面に対向するように配置された第2筐体と、
    前記第1筐体の開放面および前記第2筐体の開放面の間に介装されて、前記第1筐体の内部空間と前記第2筐体の内部空間とを連通する連通孔が形成された板状の仕切り部材と、を備え、
    前記仕切り部材の外周部は、前記第1筐体の開放面の端縁と、前記第2筐体の開放面の端縁と、で挟まれて接合されることを特徴とする排ガス処理装置。
  2. 請求項1に記載の排ガス処理装置において、
    前記第1筐体は、
    アノードオフガスおよび希釈ガスが流入し、一面が開放面である箱状の第3筐体と、
    互いに対向する二面が開放面である筒状の少なくとも一つの第4筐体と、
    互いに対向する開放面同士の間に介装され、互いに隣接する筐体の内部空間同士を連通する連通孔が形成された板状の少なくとも一つの仕切り部材と、を備え、
    前記仕切り部材の外周部は、前記互いに隣接する筐体の端縁で挟まれて接合されることを特徴とする排ガス処理装置。
  3. 請求項2に記載の排ガス処理装置において、
    互いに隣接する複数の仕切り部材の連通孔は、面方向にずれて形成されることを特徴とする排ガス処理装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の排ガス処理装置において、
    前記筐体の開放面の端縁は、外側に向かってL字形状に折り曲げられていることを特徴とする排ガス処理装置。
  5. 請求項4に記載の排ガス処理装置において、
    前記筐体のL字形状に折り曲げられた端縁の先端と前記仕切り部材の外周部とが溶接されることを特徴とする排ガス処理装置。
  6. 燃料電池から排出されるアノードオフガスを希釈ガスで希釈して排出する排出ガス処理装置であって、
    前記燃料電池から排出されるアノードオフガスが流入し、一面が開放面である箱状の第1筐体と、
    希釈ガスが流入し、一面に開口が形成された箱状であり、当該開口が形成された面が前記第1筐体の開放面に対向するように配置された第2筐体と、を備えることを特徴とする排ガス処理装置。
JP2007161147A 2007-06-19 2007-06-19 排ガス処理装置 Expired - Fee Related JP5132996B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007161147A JP5132996B2 (ja) 2007-06-19 2007-06-19 排ガス処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007161147A JP5132996B2 (ja) 2007-06-19 2007-06-19 排ガス処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009004109A true JP2009004109A (ja) 2009-01-08
JP5132996B2 JP5132996B2 (ja) 2013-01-30

Family

ID=40320293

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007161147A Expired - Fee Related JP5132996B2 (ja) 2007-06-19 2007-06-19 排ガス処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5132996B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009272090A (ja) * 2008-05-02 2009-11-19 Honda Motor Co Ltd 希釈器
JP2013048098A (ja) * 2012-09-26 2013-03-07 Toyota Motor Corp 希釈器及びその製造方法
CN103137993A (zh) * 2013-03-12 2013-06-05 上海新源动力有限公司 一种降低燃料电池系统尾排氢气峰值浓度的装置
CN103137994A (zh) * 2013-03-12 2013-06-05 上海新源动力有限公司 一种降低燃料电池系统尾排氢气峰值浓度的方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105799537A (zh) * 2016-05-20 2016-07-27 安徽康诺新能源汽车技术有限公司 燃料电池汽车尾气处理装置

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000024502A1 (fr) * 1998-10-26 2000-05-04 Matrix Global Technology Ltd. Ensemble organe melangeur pour melangeur stationnaire
JP2003132915A (ja) * 2001-10-23 2003-05-09 Honda Motor Co Ltd 排出燃料希釈器および排出燃料希釈式燃料電池システム
JP2004127666A (ja) * 2002-10-01 2004-04-22 Honda Motor Co Ltd 排出燃料希釈器
JP2006031998A (ja) * 2004-07-13 2006-02-02 Honda Motor Co Ltd 燃料電池の排出ガス処理装置
US20060233700A1 (en) * 2005-04-18 2006-10-19 Anand Chellappa Compact devices for generating pure hydrogen
JP2006523523A (ja) * 2003-04-17 2006-10-19 ベール ゲーエムベーハー ウント コー カーゲー 混合装置
JP2007091550A (ja) * 2005-09-29 2007-04-12 Casio Comput Co Ltd 反応装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000024502A1 (fr) * 1998-10-26 2000-05-04 Matrix Global Technology Ltd. Ensemble organe melangeur pour melangeur stationnaire
JP2003132915A (ja) * 2001-10-23 2003-05-09 Honda Motor Co Ltd 排出燃料希釈器および排出燃料希釈式燃料電池システム
JP2004127666A (ja) * 2002-10-01 2004-04-22 Honda Motor Co Ltd 排出燃料希釈器
JP2006523523A (ja) * 2003-04-17 2006-10-19 ベール ゲーエムベーハー ウント コー カーゲー 混合装置
JP2006031998A (ja) * 2004-07-13 2006-02-02 Honda Motor Co Ltd 燃料電池の排出ガス処理装置
US20060233700A1 (en) * 2005-04-18 2006-10-19 Anand Chellappa Compact devices for generating pure hydrogen
JP2007091550A (ja) * 2005-09-29 2007-04-12 Casio Comput Co Ltd 反応装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009272090A (ja) * 2008-05-02 2009-11-19 Honda Motor Co Ltd 希釈器
JP2013048098A (ja) * 2012-09-26 2013-03-07 Toyota Motor Corp 希釈器及びその製造方法
CN103137993A (zh) * 2013-03-12 2013-06-05 上海新源动力有限公司 一种降低燃料电池系统尾排氢气峰值浓度的装置
CN103137994A (zh) * 2013-03-12 2013-06-05 上海新源动力有限公司 一种降低燃料电池系统尾排氢气峰值浓度的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5132996B2 (ja) 2013-01-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5695220B2 (ja) 燃料電池車両
US20160064765A1 (en) Fuel cell stack and fuel cell vehicle
US20150270562A1 (en) Fuel cell vehicle
US20170057339A1 (en) Fuel cell vehicle
US10283789B2 (en) Fuel cell stack
JP5132996B2 (ja) 排ガス処理装置
US20190260059A1 (en) Fuel cell system
US20170222250A1 (en) Vehicle fuel cell stack
CN111799493B (zh) 燃料电池系统
CN108569126B (zh) 燃料电池搭载车辆
US10686206B2 (en) Exhaust apparatus
JP2006236612A (ja) 燃料電池
KR101337961B1 (ko) 연료전지 스택용 매니폴드 블록
JP6450978B2 (ja) 燃料電池スタック
US10396390B2 (en) Fuel cell stack for vehicle
US20100092831A1 (en) Fuel Cell And Fuel Cell System
CN111293342A (zh) 燃料电池系统
US20220209255A1 (en) Separator assembly for air cooled fuel cell and fuel cell stack including the same
CN110190297B (zh) 燃料电池系统
US20190252714A1 (en) Fuel cell system
JP5449848B2 (ja) 燃料電池スタック
JP2015182719A (ja) 燃料電池車両
US11444309B2 (en) Fuel cell system
JP7333285B2 (ja) 燃料電池システム
JP2023075328A (ja) セパレータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120508

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120706

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120731

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120928

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121016

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121107

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151116

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees