JP2008545459A - 穿刺部の位置探り出し装置 - Google Patents

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Abstract

血管に対する装置の位置を探り出すための方法と装置。装置に対して交差する方向に伸張可能もしくは押出可能な部材を、血管における装置基端側の壁の内面に設置する。このような方法および装置の代表的用途としては、大腿動脈壁と閉鎖装置軸線と間の相対位置を準備することがある。所定設置位置は、触感的フィードバックにより術者に伝わる明確な停止感覚として認識できる。

Description

本発明は、一般に、医療装置に、とくに内部組織壁の穿刺部または切開部の位置を探り出す装置および方法に関する。
種々の外科的処置が、一般的に、血管内でまたは脈管内で行われている。例えば、血管病、例えば動脈硬化症、の治療で、動脈内処置を実行するために、動脈に侵入して、機器(例えばバルーンまたは他のタイプのカテーテル)を挿入するのは一般的である。この種の処置は、挿入シースを動脈内に配置できるように、通常動脈の経皮的穿刺部を設ける。挿入シースは、脈管系の中で他の器具(例えばカテーテル)を手術位置に導入できるようにする。
血管内および脈管内での処置は、しばしば、経皮的穿刺部に対して正確に位置決めしなければならない特定寸法の器具を有する。動脈穿刺部に対する種々の器具の相対位置は、適切に血管内処置を実施するために、術者が知る必要がある。
しかしながら、血管内および脈管内の処置には、処置を完了し、器具(および、それとともに使用されるいかなる挿入シースも)を取り外した後に、経皮的穿刺部における出血を止めるという問題が不可避的に存在する。穿刺部位からの出血、とくに大腿動脈内への穿刺部の場合、脈管閉鎖装置、例えば、参考とした本明細書に付記する、特許文献1(米国特許第6,179,863号)、特許文献2(米国特許第6,090,130号)、および特許文献3(米国特許第6,045,569号)に記載された装置を利用することによって、止めるのが一般的である。上述の特許に記載されたような典型的閉鎖装置は、組織穿刺部位に封止プラグを配置する。しかしながら、閉鎖装置は、封止プラグを配置するために、穿刺部に対して適切な位置に配置しなければならない。閉鎖装置に対する穿刺部の位置が正確にわかっていない場合、封止プラグを、穿刺部の止血を有効に行う位置に設置できない。
米国特許第6,179,863号明細書 米国特許第6,090,130号明細書 米国特許第6,045,569号明細書
一般的に、閉鎖装置および/または挿入シースを動脈に挿入することによって、血液が閉鎖装置または挿入シースのルーメンに進入するまでに、動脈の範囲内の穿刺部位置は決定される。血液が閉鎖装置または挿入シースのドリップ孔を経てルーメンを流出するとき、術者は閉鎖装置の位置を視覚的に知得する。それから挿入シースおよび/または閉鎖装置は、穿刺部に対して適切に閉鎖装置を位置決めするために挿入シース上のマーキングによって示される特定距離にわたり後退させることができる。しかし、血液がちょうど位置を探り出すルーメンから流出し始める正確な位置を見つけることは、若干の術者にとって難しく、時間がかかることがよくあり、また、挿入シース上のマーキングをモニタして、閉鎖装置および挿入シースを、正確に、所定距離に後退させることは不便である。したがって、触感的フィードバックによって術者に伝達される明確なストップ感覚によって位置が決定されるように、位置探り出し方法および装置を改善することは有用である。
要約
本発明の原理は、内部組織穿刺部に対する装置の相対的な位置を探り出すまたは見つけるのを容易にする。多くの可能な実施形態のうちの1つにおいて、本発明は、脈管穿刺部ロケータを提供する。この脈管穿刺部ロケータは、血管内に部分的に挿入し得る管状部材であって、第1および第2の端部ならびに第1ルーメンを有する該管状部材を有する。ロケータは、さらに、管状部材に配置した第1側面ポート、および、第1ルーメン内に配置し、管状部材の末端部である第1端部に固定する第1押出可能部材を有する。この第1押出可能部材は、第1側面ポートから脱出し易くする。第1押出可能部材の基端部は、管状部材から術者に露出するまで突出するものとすることができる。ロケータは、第1側面ポートの反対側に配置した第2側面ポートを管状部材に設けることができる。若干の態様によれば、管状部材の第2側面ポートを、第1側面ポートから方位角的に約160°〜200°離れ、かつ軸線方向に第1側面ポートから離れた位置に設ける。このとき、第1および第2の側面ポートが、第1側面ポート側で管状部材に直交する平面に対して鋭角の角度をなす平面上に存在するよう構成することができる。第1押出可能部材は、超弾性材料、例えばニチノール製リボンまたは他の材料で構成することもできる。リボンが用いられる場合、リボンは管状部材の外径と同じオーダーのより大きな寸法を有し、また管状部材の外径より小さいオーダーより小さな寸法を有するものとすることができる。押出可能部材は、第1側面ポートに隣接する位置で曲がり易く予め形成する。第1押出可能部材の基端部を圧迫する際に、第1押出可能部材の一部が、第1側面ポートから突出し、管状部材から横方向に突出するフットを生ずる構成とする。したがって、術者は、管状部材を後退させることができ、横方向に突出するフットが血管の内壁に係合する際に穿刺部に対する管状部材の位置を示す触感的フィードバックを受けることができる。若干の実施形態によれば、管状部材は、脈管穿刺部閉鎖装置を構成するものとすることができる。
本発明の別の態様は、脈管挿入装置を提供する。この脈管挿入装置は、血管内に挿入し得る管状部材であって、第1および第2の端部ならびに第1ルーメンを有する管状部材を有する。第1側面ポートを管状部材の第1端部に配置し、そして、この第1端部は管状部材の25パーセント以下の部分を含むものとすることができる。脈管挿入装置も、第1ルーメン内に配置し、第1側面ポートを横切って延在する第1可撓性部材を有する。第1側面ポートに対する第1可撓性部材の配置は、第1可撓性部材の圧迫に応答して、第1側面ポートからの第1可撓性部材の押し出しを容易にする構成とする。
脈管挿入装置は、さらに、第1側面ポートから方位角的に約180°離して配置した少なくとも第2側面ポートを設ける。この第2側面ポートは軸線方向に第1側面ポートから離して配置することができる。したがって、第1および第2の側面ポートが、第1側面ポート側で管状部材に直交する平面に対して鋭角をなす平面上存在するよう構成することができる。第1可撓性部材は、管状部材と同じオーダーの、より大きな寸法を有し、また管状部材の外径より小さいオーダーの、より小さな寸法を有するものとする、超弾性材料により構成することができる。第1可撓性部材は、第1側面ポートの位置で予め曲げたまたは脆弱化したものとすることができる。第1可撓性部材は、第1可撓性部材の基端部を圧迫する際に、第1側面ポートから押出可能とし、管状部材から横方向に突出するフットを生ずるようにし、基端部に張力を加える際に、第1ルーメン内に後退可能とすることができる。
本発明の別の態様では、脈管挿入装置を製造する方法を提供する。その方法は、管状体を準備するステップと、管状部材内に押出可能部材を配置するステップと、押出可能部材の末端部を管状体に固着して、管状体に押出可能部材を配置するステップと、押出可能部材を受け入れる第1側面ポートを管状体に設けるステップと、を備える。その方法は、押出可能部材を圧迫する際に、1側面ポートから押出可能部材が押し出されるよう、押出可能部材を第1側面ポートの位置で押し出され易く予め形成するステップ、を備えたものとすることができる。押し出され易く予め形成するステップは、例えば、第1側面ポートで半径方向外方に押し出されるよう、押出可能部材に予め曲げて形成する、例えば、第1側面ポートの位置で押出可能部材に切欠を設ける、または他の方法によって押出可能部材を脆弱化することで、達成できる。
若干の本発明の態様によれば、その方法は、管状体に少なくとも第2押出可能部材を配置するステップと、この第2押出可能部材の末端部を管状体に固着するステップと、第2押出可能部材を受け入れる第2側面ポートを管状体に設けるステップを備えたものとすることができる。第2側面ポートは、第1側面ポートに対して方位角的に約160°〜200°離し、かつ軸線方向に離して配置することができる。
本発明の別の態様は、脈管穿刺部の位置を探り出す方法を提供する。この方法は、管状部材を脈管に挿入するステップと、管状部材の第1側面ポートから横方向に第1位置探り出し花弁状部を押し出すステップと、管状部材を後退させるステップと、第1位置探り出し花弁状部を脈管の内壁に接触させるステップを備えたものとする。押し出しステップは、第1位置探り出し花弁状部を有する押出可能部材を管状部材の軸線に沿って圧縮するステップを備えるものとすることができる。この方法は、管状部材の第2側面ポートから横方向に、第2位置探り出し花弁状部を押し出すステップと、第2位置探り出し花弁状部を脈管の内壁に接触させるステップを更に備えたものとすることができる。第2側面ポートは第1側面ポートから軸線方向に離して配置することができ、したがって、挿入ステップは、脈管と管状部材と間で鋭角をなすよう管状部材を挿入するステップを備えたものとすることができる。2個の側面ポートを有する場合、その方法は、第1側面ポートに対して方位角的に対向し、かつ軸線方向に離して管状部材に設けた第2側面ポートに交差する方向に第2位置探り出し花弁状部を押し出すステップと、第1位置探り出し花弁状部が脈管の内壁に接触するのとほぼ同時に、第2位置探り出し花弁状部を脈管の内壁に接触させるステップを備えたものとすることができる。
本発明の他の効果および新規な特徴を以下に説明し、当業者ならば、本明細書を読み、本発明を実施することにより学ぶことができるであろう。本発明の利点は、特許請求の範囲において詳述される手段によって達成できる。
添付の図面は、本発明の各種実施形態を例示し、明細書の一部である。図示の実施例は、単に本発明の実施例だけであって、本発明の範囲を制限するものではない。
図面の全体にわたって、同一の参照番号は、類似した、しかし、必ずしも同一でない、要素を示す。
詳細な説明
上述したように、脈管処置は、世界中で行われており、穿刺部から動脈にアクセスする必要がある。多くの場合、動脈は、大腿動脈である。処置完了後に動脈にアクセスして、最終的に穿刺部を閉鎖するために、術者(オペレータ)にとっては、穿刺部に対する挿入シースの位置を知ることが重要である。本発明は、脈管アクセス装置に対する脈管穿刺部の位置を探り出すための方法および装置を記載する。方法および装置は、術者に触感的フィードバックによって位置を探り出すようにする。以下に図示および説明する脈管器具は特定の挿入シースであるが、ここにおいて説明された原理の適用は、図示の特定装置に限定されない。本明細書に記載する原理は、いかなる脈管アクセス装置を用いることができる。したがって、下記の説明は主に特定の実施例の動脈内への処置および脈管アクセス装置についてのものであるが、方法および装置は添付の特許請求の範囲によって限定されるだけである。
特許請求の範囲および明細書の全体にわたって使用する、用語「ルーメン」は通路、例えば脈管アクセスシースを称するものである。「超弾性」材料は、少なくとも6%の弾性ひずみを有し、場合によっては少なくとも8〜10%の弾性ひずみを有するものとすることもできる分類の材料を称する。「押し出す」または、「押出」は、押す、もしくは外へ押す、行為もしくは過程を意味し、必ずしも、押し出される物体(「押し出し可能な」物体)の断面形状が変化することを意味するものではない。特許請求の範囲を含む、明細書において使用する、用語「含んでいる」、「有している」、は「備える」と同様の意味を有する。
図面、とくに図1につき説明すると、脈管挿入装置、例えば挿入シース100を、本発明の一実施例として示す。挿入シース100を部分的に血管内に挿入した状態を示し、この血管は、図1の実施例によれば、動脈102である。挿入シース100は、穿刺部104から動脈102内に突入する。挿入シース100は、いかなる脈管器具および穿刺部閉鎖装置にも動脈102へのアクセスをもたらす。
挿入シース100は、管状部材、例えば可撓性管状部材106を有する。可撓性管状部材106は、第1端部すなわち末端部108および第2端部すなわち基端部110を有する。可撓性管状部材106は、脈管器具および閉鎖装置を受け入れる第1の内部ルーメンまたは通路112を画定する。可撓性管状部材106は、図1にDで示す外径を有して、0.1インチのオーダーとすることができる。挿入シース100は、可撓性管状部材106に設ける少なくとも一つの側面ポートを有する。図1に示すように、可撓性管状部材106は、穿刺部104に対する挿入シース100の位置を探り出すのを容易にする第1側面ポート114および第2側面ポート116を有する。穿刺部104の位置を探り出すための第1および第2の側面ポート114、116の利点を、以下により詳細に説明する。
図2につき説明すると、第1押出可能部材を、第1ルーメン112に配置する。第1押出可能な部材は、図2の実施例では第1超弾性リボン118である。この超弾性リボン118は、ニチノールまたは他の超弾性材料により構成することができる。第1超弾性リボン118の末端部120を、可撓性管状部材106の第1端部108に固定する。第1超弾性リボン118の末端部120は、可撓性筒状部材106に対して、接着剤、溶接または他のいかなる固定方法によっても固定することができる。第1超弾性リボン118の末端部120は、第1側面ポート114の末端側で可撓性管状部材106に固定する。さらに、第1超弾性リボン118を、第1側面ポート114と好ましくは方位角的に整合させる。したがって、第1超弾性リボン118は、第1側面ポート114を横切る。
挿入シース100は、さらに、例えば第2超弾性リボン122のような第2押出可能部材を有するものとすることができる。第2超弾性リボン122もまた、ニチノールにより形成することができる。第2超弾性リボン122の末端部124を、第1超弾性リボン118と可撓性管状部材106と間におけるのと類似または同一の方法で、可撓性管状部材106に固定する。第2超弾性リボン122の末端部124は、第2側面ポート116の末端側で可撓性管状部材106に固定する。さらに、好適には、第2超弾性リボン122は、第2側面ポート116と方位角的に整合させる。したがって、第2超弾性リボン122は、第2側面ポート116を横切る。第1および第2の超弾性リボン118,122は、図3に関して後述する遊端まで基端方向に延在する。
図3に示すように、第1および第2の側面ポート114,116は、好ましくは方位角的に互いに離して配置する。第1および第2の側面ポート114,116は、方位角度的に互いに半径方向に測った角度が約100°〜300°離れるように、またより好適には、約160°〜200°、そして、最も好ましくは互いに対向する約180°角度間隔にして配置することができる。さらに、第1および第2の側面ポート114,116は、軸線方向に互いに離して配置する。例えば、図3に示す本発明の実施例においては、第1および第2の側面ポート114,116を、可撓性管状部材106に直交する平面128から、鋭角αの角度をなす平面126上に配置する。鋭角αは、挿入シース100を動脈102に対して一般的に挿入される角度βの20%以内またはほぼ等しいものとするのが好適である。
第1および第2の超弾性リボン118,122は、それぞれ基端方向に第1および第2の遊端128,130まで延びる存在(延在)する。第1遊端128には第1タブ132を取り付け、また、第2遊端130に類似のまたは同一の第2タブ134を取り付けることができる。第1および第2のタブ132,134は術者が操作し易く、第1および第2の超弾性リボン118,122に術者が圧力を加えて、超弾性リボンを圧縮状態にする。したがって、図3に示すように挿入シース100を動脈102内に配置した状態で、術者は、第1および第2のタブ132,134に圧力を加えることにより、第1および第2の超弾性リボン118,122を曲げ、図4に示すように第1および第2の関連の側面ポート114,116から押し出すことができる。第1および第2の超弾性リボン118,122(図3参照)は、したがって、柱状体として機能し、この柱状体は、大きな負荷が加わるときに曲がる。
第1および第2の超弾性リボン118,122(図3参照)は、第1および第2の側面ポート114,116で曲がって、押し出されるとき、それらは図4〜5に示すように、それぞれ第1および第2のフット(足)または花弁136,138のような形態をなす。第1および第2のポート114,116は軸線方向にオフセットしているので、第1および第2のフット136,138は動脈102の内壁140に対してほぼ平行に伸張するのが好ましい。挿入シース100を後退させ、この結果、および第1および第2のフット136,138と内壁140との間に接触を生ずるとき、第1および第2のフット136,138は、ストッパとして作用し、術者に感触的フィードバックを与える。したがって、術者が第1および/または第2のフット136,138が内壁140に接触したと感じることにより、穿刺部104に対する挿入シース100の位置を、正確に決定することができる。この後、種々の脈管器具または穿刺部閉鎖装置を、挿入シース100に適切に導入することができる。
術者が穿刺部104から挿入シース100を取り外すことを望むとき、第1および第2のフット136,138を挿入シース内に後方に引き戻すことができる。第1および第2のフット136,138は、タブ132,134(図3参照)を引っ張るまたは第1および第2の超弾性リボン118,122に張力を加えることにより、引き込めることができる。
いくつかの実施例においては、第1および第2の超弾性リボン118,122は、それぞれ、第1および第2の側面ポート114,116で曲がり易くするように予め形成する。したがって、図6A〜6Bに示すように、第1超弾性リボン118は、第1側面ポート114(図1)に隣接する位置で脆弱化することができる。図6A〜6Bは、第1超弾性リボン118だけを示す、しかし、第2超弾性リボン122(図2)も、同様に(ただし、反対側または鏡像関係となるよう)脆弱化することができ、また、図6Aに示すように、超弾性リボン118は、第1側面ポート114に隣接して、予め曲げた、切欠140または他の制御された脆弱化機構を設けることができる。したがって、超弾性リボン118が圧縮状態にされるにつれて、切欠140で曲がって、側面ポート114(図5参照)から、押し出されるまたは脱出しようとする。図6Bは、そのまま圧縮状態にされて、第1の側面ポート114(図5)を通って押し出されるとき、超弾性リボン118に加わる力を示す。
図6A〜6Bの実施例において、超弾性リボン118の寸法を示す。いくつかの実施形態によれば、超弾性リボン118の大寸法M は、可撓性管状部材106(図1参照)の外径D(図1参照)と同じオーダーの寸法とする。超弾性リボン118の小寸法M は、可撓性管状部材106(図1)の外径D(図1)より1桁小さいオーダーとすることができる。外径D(図1)と同じオーダーの大寸法M と、外径D(図1)より1桁小さいオーダーのM との組合せは、超弾性リボン118を第1側面ポート114(図5参照)から押し出すことを容易にする。しかし、第1超弾性リボンは、同様に他の寸法にすることもできる。第2超弾性リボン122(図5参照)は、第1超弾性リボン118に類似または同一の寸法にすると好適である。
上述の説明は、発明の例示的実施例を、単に説明するだけに示したものである。それは、網羅的なものではなく、上述の実施例に限定することを意図するものではない。上述の教示から多くの変更および改変が可能である。本発明の範囲は特許請求の範囲によって定義されることを意図する。
図1は、本発明の一実施例による脈管挿入装置を、断面で示した動脈に係合させた状態を示す斜視図である。 本発明の一実施例による脈管挿入装置を、断面で示した動脈に係合させた状態をしめた、図1に示す脈管挿入装置の一部断面とする斜視図である。 本発明の一実施例による図1に示す脈管挿入装置の、装置基端部を示す斜視図である。 本発明の一実施例による図1に示す脈管挿入装置の、位置探り出しフット(足)を展開した状態を示す斜視図である。 図4に示す脈管挿入装置の縦断面図である。 図6Aは、本発明の一実施例による、所定ポイントで曲がり易くした位置探り出しフットの斜視図である。 図6Bは、本発明の一実施例による、図6Aに示す位置探り出しフットの曲がった後の状態を示す斜視図である。

Claims (31)

  1. 脈管穿刺部ロケータにおいて、
    血管内に部分的に挿入し得る管状部材であって、第1および第2の端部ならびに第1ルーメンを有する該管状部材と、
    この管状部材に配置した第1側面ポートと、
    第1ルーメン内に配置し、管状部材の末端部である第1端部に固定する第1押出可能部材と、
    を備え、この第1押出可能な部材を、前記第1側面ポートで脱出し易くしたことを特徴とする脈管穿刺部ロケータ。
  2. 請求項1に記載の脈管穿刺部ロケータにおいて、前記第1押出可能部材の基端部は、管状部材から術者に露出するまで突出するものとした脈管穿刺部ロケータ。
  3. 請求項1に記載の脈管穿刺部ロケータにおいて、さらに、前記第1側面ポートの反対側の配置した第2側面ポートを前記管状部材に備えた脈管穿刺部ロケータ。
  4. 請求項1に記載の脈管穿刺部ロケータにおいて、第2側面ポートを、前記第1側面ポートから方位角的に約160°〜200°離れ、かつ第1側面ポートから軸線方向に離れた位置で、前記管状部材に設けた脈管穿刺部ロケータ。
  5. 請求項1に記載の脈管穿刺部ロケータにおいて、さらに、前記第1側面ポートから方位角的に約160°〜200°離れ、かつ第1側面ポートから軸線方向に離れた第2側面ポートを前記管状部材に設け、前記第1および第2の側面ポートが、前記第1側面ポート側で前記管状部材に直交する平面に対して鋭角の角度をなす平面上に存在するよう構成した脈管穿刺部ロケータ。
  6. 請求項1に記載の脈管穿刺部ロケータにおいて、前記第1押出可能部材を、超弾性材料により構成した脈管穿刺部ロケータ。
  7. 請求項1に記載の脈管穿刺部ロケータにおいて、前記第1押出可能部材は、前記管状部材の外径と同じオーダーの大寸法および管状部材の外径より1桁小さいオーダーの小寸法を備えるリボンにより構成した脈管穿刺部ロケータ。
  8. 請求項1に記載の脈管穿刺部ロケータにおいて、前記第1押出可能部材は、ニチノール製のリボンにより構成した脈管穿刺部ロケータ。
  9. 請求項1に記載の脈管穿刺部ロケータにおいて、前記第1押出可能部材は、第1側面ポートに隣接するポイントで曲がり易く予め形成した脈管穿刺部ロケータ。
  10. 請求項1に記載の脈管穿刺部ロケータにおいて、前記第1押出可能部材の基端部を圧迫する際に、前記第1押出可能部材の一部が前記第1側面ポートから突出し、前記管状部材から横方向に突出するフットを生ずる構成とした脈管穿刺部ロケータ。
  11. 請求項1に記載の脈管穿刺部ロケータにおいて、前記管状部材は、脈管穿刺部閉鎖装置を構成するものとした脈管穿刺部ロケータ。
  12. 脈管挿入装置において、
    血管内に挿入し得る管状部材であって、第1および第2の端部ならびに第1ルーメンを有する該管状部材と、
    この管状部材に配置した第1側面ポートと、
    第1ルーメン内に配置し、第1側面ポートを横切って延在する第1可撓性部材と、
    を備え、この第1可撓性部材を圧迫することにより、第1側面ポートから押し出されるようにした脈管挿入装置。
  13. 請求項12に記載の脈管挿入装置において、さらに、前記第1側面ポートから方位角的に約180°離して配置した、第2側面ポートを前記管状部材に設けた脈管挿入装置。
  14. 請求項12に記載の脈管挿入装置において、さらに、前記第1側面ポートから方位角的に約160°〜200°離れ、かつ第1側面ポートから軸線方向に離れた第2側面ポートを前記管状部材に設けた脈管挿入装置。
  15. 請求項12に記載の脈管挿入装置において、さらに、前記第1側面ポートから方位角的に約160°〜200°離れ、かつ第1側面ポートから軸線方向に離れた第2側面ポートを前記管状部材に設け、前記第1および第2の側面ポートが、前記第1側面ポート側で前記管状部材に直交する平面に対して鋭角の角度をなす平面上に存在するよう構成した脈管挿入装置。
  16. 請求項12に記載の脈管挿入装置において、前記第1可撓性部材は、前記管状部材の外径と同じオーダーの大寸法および管状部材の外径より1桁小さいオーダーの小寸法を備える超弾性材料により構成した脈管挿入装置。
  17. 請求項12に記載の脈管挿入装置において、前記第1可撓性部材は、ニチノール製リボンにより構成した脈管挿入装置。
  18. 請求項12に記載の脈管挿入装置において、前記第1可撓性部材は、前記第1側面ポートで予め曲げたものとした脈管挿入装置。
  19. 請求項12に記載の脈管挿入装置において、前記第1可撓性部材は、前記第1側面ポートから押出可能とし、前記管状部材から横方向に突出するフットを生ずる構成とした脈管挿入装置。
  20. 請求項12に記載の脈管挿入装置において、前記第1可撓性部材の基端部を圧迫する際に、前記第1可撓性部材は前記第1側面ポートから押出可能とし、前記管状部材から横方向に突出するフットを生ずる構成とし、また前記第1可撓性部材の基端部に張力を加える際に、第1ルーメン内に引っ込む構成とした脈管挿入装置。
  21. 脈管挿入装置を製造する方法において、
    管状体を準備するステップと、
    前記管状体内に押出可能部材を配置するステップと、
    前記押出可能部材の末端部を前記管状体に固着するステップと、
    前記押出可能部材を受け入れる第1側面ポートを管状体に設けるステップと
    を備えたことを特徴とする脈管挿入装置製造方法。
  22. 請求項21に記載の脈管挿入装置製造方法において、前記押出可能部材を圧迫する際に、前記第1側面ポートから前記押出可能部材が押し出されるよう、前記押出可能部材を、前記前記第1側面ポートの位置で押し出され易く予め形成した脈管挿入装置製造方法。
  23. 請求項21に記載の脈管挿入装置製造方法において、さらに、前記第1側面ポートの位置で前記押出可能部材を予め半径方向外方に曲げて形成するステップを備える脈管挿入装置製造方法。
  24. 請求項21に記載の脈管挿入装置製造方法において、さらに、
    少なくとも第2押出可能部材を管状体内に配置するステップと、
    この第2押出可能部材の末端部を前記管状体に固着するステップと、
    前記第2押出可能部材を受け入れる第2側面ポートを前記管状体に設けるステップと
    を備える脈管挿入装置製造方法。
  25. 請求項21に記載の脈管挿入装置製造方法において、さらに、
    少なくとも第2押出可能部材を前記管状体内に配置するステップと、
    前記第2押出可能部材の末端部を前記管状体に固着するステップと、
    前記第1側面ポートから約160°〜200°方位角度離れた位置で第2押出可能部材を受け入れる第2側面ポートを前記管状部材に設けるステップと
    を備えた脈管挿入装置製造方法。
  26. 請求項21に記載の脈管挿入装置製造方法において、さらに、
    少なくとも第2押出可能部材を前記管状体内に配置するステップと、
    前記第2押出可能部材の末端部を前記管状体に固着するステップと、
    前記第1側面ポートから約160°〜200°方位角度的に離れ、かつ軸線方向に第1側面ポートから離れる位置で、前記第2押出可能部材を受け入れる第2側面ポートを前記管状部材に設けるステップと
    を備える脈管挿入装置製造方法。
  27. 脈管穿刺部の位置を探り出す方法において、
    管状部材を脈管に挿入するステップと、
    前記管状部材の第1側面ポートから横方向に、第1位置探り出し花弁状部を押し出す押し出しステップと、
    前記管状部材を後退させるステップと、
    前記第1位置探り出し花弁状部を脈管の内壁に接触させるステップと
    を備えた脈管穿刺部の位置探り出し方法。
  28. 請求項27に記載の脈管穿刺部位置探り出し方法において、前記押し出しステップは、前記第1位置探り出し花弁状部を有する押出可能部材を前記管状部材の軸線に沿って圧縮するステップを備えるものとした脈管穿刺部の位置探り出し方法。
  29. 請求項27に記載の脈管穿刺部の位置探り出し方法において、さらに、
    前記管状部材の第2側面ポートから横方向に、第2位置探り出し花弁状部を押し出すステップと、
    この第2位置探り出し花弁状部を脈管の内壁に接触させるステップと
    を備えるものとした脈管穿刺部の位置探り出し方法。
  30. 請求項27に記載の脈管穿刺部の位置探り出し方法において、さらに、
    前記管状部材内で第2側面ポートから横方向に、第2位置探り出し花弁状部を押し出すステップを備えるものとし、前記第2側面ポートは、前記第1側面ポートから軸線方向に離して配置するものとした脈管穿刺部の位置探り出し方法。
  31. 請求項26に記載の脈管穿刺部の位置探り出し方法において、前記挿入ステップは、前記脈管と前記管状部材との間で鋭角をなすよう挿入するステップを備えるものとし、さらに、
    前記第1側面ポートに対して、方位角的に互いに対向しかつ軸線方向に離して前記管状部材に設けた第2側面ポートから横方向に、第2位置探り出し花弁状部を押し出するステップと、
    前記第1位置探り出し花弁状部を脈管の内壁に接触するのとほぼ同時に前記第2位置探り出し花弁状部を脈管の内壁に接触させるステップと
    を備えるものとした脈管穿刺部の位置探り出し方法。
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