JP2008542464A - ホスホン酸ビニルモノマー由来の構造制御された共重合体、その合成方法、および、その利用 - Google Patents
ホスホン酸ビニルモノマー由来の構造制御された共重合体、その合成方法、および、その利用 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008542464A JP2008542464A JP2008512865A JP2008512865A JP2008542464A JP 2008542464 A JP2008542464 A JP 2008542464A JP 2008512865 A JP2008512865 A JP 2008512865A JP 2008512865 A JP2008512865 A JP 2008512865A JP 2008542464 A JP2008542464 A JP 2008542464A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- monomer
- acid
- group
- vinyl
- acrylate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F293/00—Macromolecular compounds obtained by polymerisation on to a macromolecule having groups capable of inducing the formation of new polymer chains bound exclusively at one or both ends of the starting macromolecule
- C08F293/005—Macromolecular compounds obtained by polymerisation on to a macromolecule having groups capable of inducing the formation of new polymer chains bound exclusively at one or both ends of the starting macromolecule using free radical "living" or "controlled" polymerisation, e.g. using a complexing agent
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F2438/00—Living radical polymerisation
- C08F2438/03—Use of a di- or tri-thiocarbonylthio compound, e.g. di- or tri-thioester, di- or tri-thiocarbamate, or a xanthate as chain transfer agent, e.g . Reversible Addition Fragmentation chain Transfer [RAFT] or Macromolecular Design via Interchange of Xanthates [MADIX]
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Graft Or Block Polymers (AREA)
Abstract
Description
−Yは、水素原子、1〜6個の炭素原子をもつアルキル基、シアノ基、フェニル基、エステル基(−COOR)、アセテート基(−OCOR’)、ホスホン酸、ホスホン酸メチル、ホスホン酸エチルまたはホスホン酸イソプロピルから選択される基であり;
−RおよびR’は、同一でも異なっていてもよく、1〜12個の炭素原子をもつアルキル基、好ましくは、1〜6個の炭素原子をもつアルキル基であり;
−R1およびR2は、同一でも異なっていてもよく、水素原子、または、1〜6個の炭素原子をもち随意にハロゲン原子で置換されているアルキル基である。
一つめの理由としては、ホスホン酸化された官能基PO3R1R2を有する産業上利用可能なモノマーの範囲が制限されていることである。主要なものとしては、ビニルホスホン酸、ビニルホスホン酸ジメチルエステル、ビニルホスホン酸ビス(2−クロロエチル)エステル、ビニリデンジホスホン酸、またはビニリデンジホスホン酸テトライソプロピルエステルなどのビニルモノマーが挙げられる。
また、上記の挙げたモノマーのホスホン酸またはホスホン酸化された機能と組み合わさったその低い反応活性ゆえに、「リビング」ラジカル重合(“living”またはcontrolled radical polymerization)に利用されるとき、主成分となるからである。
親水性(h)モノマーについては以下の通りである:
−不飽和エチレンモノカルボン酸または不飽和エチレンジカルボン酸、例えばアクリル酸、メタアクリル酸、イタコン酸、マレイン酸もしくはフマル酸、およびそれらの誘導体、例えばモノアルキルエステル、好ましくは炭素数が1から4のアルコールとのモノアルキルエステル、及びアミド、例えばアクリルアミドまたはメタアクリルアミド
または、
−ウレイド基を有するエチレン性モノマー、例えばエチレン尿素エチルメタアクリルアミド、または、エチレン尿素エチルメタクリレート
−スルホン酸基を有するエチレン性モノマーまたは、そのアルカリ金属塩もしくはアンモニウム塩、例えばビニルスルホン酸、ビニルベンゼンスルホン酸、α−アクリルアミドメチルプロパンスルホン酸、または、2−スルホエチレンメタクリレート
または、
−ボロン酸官能基を有するモノマー、例えばp−ビニルフェニルボロン酸
または、
−以下から選択されるカチオン性モノマー:アミノアルキル(メタ)アクリレートまたはアミノアルキル(メタ)アクリルアミド;二級、三級若しくは四級アミンまたは窒素原子含有複素環を少なくとも一つ有するモノマー;ジアリルジアルキルアンモニウム塩;ただし、これらのモノマーは単独又は混合物で用いられ、塩の形でも用いられ、塩は、好ましくは、対イオンがハライド(例えば、塩化物イオン)になるように選択され、又は硫酸塩、硫酸水素塩、アルキル硫酸塩(例えば1〜6個の炭素原子を含むもの)、リン酸塩、クエン酸塩、ギ酸、酢酸塩であり、例えばジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、ジ(t-ブチル)アミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノメチル(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド;エチレンイミン、ビニルアミン、2-ビニルピリジン、4-ビニルピリジン;トリメチルアンモニオエチル(メタ)アクリレートクロライド、トリメチルアンモニオエチルアクリレートメチルサルフェート、ベンジルジメチルアンモニオエチル(メタ)アクリレートクロライド、(4-ベンゾイルベンジル)ジメチルアンモニオエチルアクリレートクロライド、トリメチルアンモニオエチル(メタ)アクリルアミドクロライド、トリメチル(ビニルベンジル)アンモニウムクロライド、ジアリルジメチルアンモニウムクロライドの単独、またはこれらの混合物、またはこれらの対応する塩
または、
−ビニルアミンの環状アミド、例えば、N−ビニルピロリドンおよびビニルカプロラクタム
または、
−ポリビニルアルコール、例えばポリビニルアセテートの加水分解から得られるポリビニルアルコール
または、
−より一般的には、疎水性ブロックの化学修飾から得られる親水性重合体、例えば、ポリアルキルアクリレートの加水分解で得られたポリアクリル酸
から選択される。
−スチレンから誘導したモノマー、例えばスチレン、α-メチルスチレン、p-メチルスチレンまたはp-(t-ブチル)スチレン
または、
−炭素原子1〜12個、好ましくは炭素原子1〜8個をもち、随意にフッ化されているアルコールとのアクリル酸エステルまたはメタアクリル酸エステル、例えば、メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、t-ブチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、またはイソブチルメタクリレート
−炭素原子3〜12個をもつビニルニトリル、好ましくはアクリロニトリルまたはメタアクリロニトリル
−カルボン酸のビニルエステル、例えば、ビニルアセテート(VAc)、ビニルベルサテート又はビニルプロピオネート、
−ハロゲン化ビニルまたはハロゲン化ビニリデン、例えば塩化ビニル、塩化ビニリデンおよびフッ化ビニリデン
および
−ジエンモノマー、例えばブタジエンまたはイソプレン
から選択される。
−ホスホン酸ビニル基を少なくとも一つ含有するモノマーB1を少なくとも一つ50〜100モル%含有し、
−上記定義されたA0からホスホン酸ビニル基を含まないモノマーB2を少なくとも一つ0〜50モル%含有する。
−Yは、水素原子、1〜6個の炭素原子をもつアルキル基、シアノ基、フェニル基、エステル基(−COOR)、アセテート基(−OCOR’)、ホスホン酸、ホスホン酸メチル、ホスホン酸エチルまたはホスホン酸イソプロピルから選択される基であり;
−RおよびR’は、同一でも異なっていてもよく、1〜12個の炭素原子をもつアルキル基、好ましくは、1〜6個の炭素原子をもつアルキル基であり;
−R1およびR2は、同一でも異なっていてもよく、水素原子、または、1〜6個の炭素原子をもち随意にハロゲン原子で置換されているアルキル基である;
Yが水素原子以外のとき、それから、ブロックBはYが水素原子であるモノマーB1も含有すると理解できる。
(a)制御ラジカル重合を実施することで、制御ラジカル重合反応において、制御剤として使用する官能性重合体を生成し、このステージは、下記のものを接触させることで実施される:
− エチレン性不飽和モノマー分子
− フリーラジカルの供給源
− 少なくとも一種の制御剤
(b)ステージ(a)に続いて、制御ラジカル重合の単一ステージ、または制御ラジカル重合の複数の連続的なステージが実施され、このステージでは、制御ラジカル重合を実行することで、制御ラジカル重合反応において、制御剤として使用する官能性ブロック共重合体を生成し、このステージは、下記のものを接触させることで実施される:
− 以前のステージとは異なるエチレン性不飽和モノマー分子
− フリーラジカルの供給源
− 以前のステージで得られた機能性高分子
上記のステージ(a)および(b)の一方により、ホスホン酸ビニル基を有するブロックであるブロックBを生成し、また、上記のステージ(a)および(b)のもう一方により、他のブロック、この場合ブロックAを生成し、
ステージ(a)および(b)において使用されるエチレン性不飽和モノマーは上記の構造制御された共重合体を得るための適切なモノマーから選択され、ここで、
− 媒体中のモノマーの混合物B0の濃度は、固体のレベルが50%を超えるように、好ましくは60%超えるように、より好ましくは70%を超えるようにし、固体のレベルは以下の方法によって定義される:
B0を最初のブロックとして重合する場合、B0の重量/(B0+溶媒)の重量;
B0を二つ目のブロックとして重合する場合、(A0+B0)の重量/(A0+B0+溶媒)の重量であり;
− 開始剤の累積または総濃度は、モノマー混合物B0に対して0.5〜20モル%である。
− Rは、
− HまたはCl;
− アルキル基、アリール基、アルケニル基、 または、アルキニル基、;
− 飽和炭素環または不飽和炭素環、任意に芳香族炭素環;
− 飽和複素環または不飽和複素環、任意に芳香族複素環;
− アルキルチオ基;
− アルコキシルカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルボキシル基、アシルオキシ基、またはカルバモイル基;
− シアノ基、ジアルキルホスホナト基、ジアリールホスホナト基、ジアルキルホスファナト基、または、ジアリ−ルホスファナト基;
− 重合体チェーン;
− (R2)O、または(R2)(R'2)N基、
ここでR2およびR'2は独立であるか、または異なる基であり、
− アルキル基、アシル基、アリール基、アルケニル基、またはアルキニル基;
− 飽和炭素環または不飽和炭素環、任意に芳香族炭素環;
− 飽和複素環または不飽和複素環、任意に芳香族複素環;であり、
および
-R1は、:
− アルキル基、アシル基、アリール基、アルケニル基、またはアルキニル基;
− 飽和炭素環または不飽和炭素環、任意に芳香族炭素環;
− 飽和複素環または不飽和複素環、任意に芳香族複素環;
− 重合体チェーン;
であり、
式(II)の化合物で特に有利な制御剤の一つは、Rがエチル基であり。R1が(メトキシカルボニル)エチル基である。
下記に実施例を記すが、本発明はこれに限定されるわけではない。
ビニルホスホン酸(VPA)のラジカル重合は、水/エタノール(重量比85/15)の混合物中、70℃で行い、O-エチルS-(1-(メトキシカルボニル)エチル)ザンテート(CH3CHCO2CH3)S(C=S)OEt(以下X1とも記す)存在下、アゾビス(シアノペンタン酸)(ACP)により開始した。これは、重合終了時点で理論的なDPn値が、それぞれ、10になるように(実施例1)および30になるように(実施例2)ザンテートの開始濃度を2種類用意して行った。モノマーの完全なコンバージョンを目標とし、固体レベルは70%である。
− 31P NMRによる分析では、経時的に、ビニルホスホン酸(VPA)のコンバージョンが増加し、18時間経過後、実施例1では75%、実施例2では83%がコンバージョンされた。
− ガスクロマトグラフィーによる分析では、ザンテートは重合の最初の相、少なくとも、ビニルホスホン酸(VPA)が約20%コンバージョンされたとき、消費されたことが見出された。
ザンテート、およびビニルホスホン酸(VPA)モノマーの減少を速度論的にモニターした結果からと同様に、GPC分析とDOSY NMR分析の組み合わせ分析によって、MADIX重合により、実際に予想通りのコントロール重合体が得られていることがわかった。
40gのビニルホスホン酸、3gのエタノール、19.4gの水、および7.71gのO-エチル S-(1-(メトキシカルボニル)エチル)ザンテート (CH3CHCO2CH3)S(C=S)OEt(X1)を、アルゴン雰囲気下、マグネチック攪拌器と還流冷却器を有した250mlの2首の丸底フラスコに入れた。溶液は70℃とし、5.19gのアゾビス(シアノペンタン酸)を混合物に加えた。この温度で6時間経過した後、さらに5.19gのアゾビス(シアノペンタン酸)を加えた。12時間反応させた。反応終了時に、GC分析(表1)、31P NMR分析(表1)、DOSY NMR分析、およびGPC分析を行った。Mnの測定は、分子量分布が部分的に重なるクロマトグラフィピークを有するビニルホスホン酸(VPA)残基の存在によって不可能であった。
40gのビニルホスホン酸、3gのエタノール、17.5gの水、および2.57gのO-エチル S-(1-(メトキシカルボニル)エチル)ザンテート (CH3CHCO2CH3)S(C=S)OEt(X1)を、アルゴン雰囲気下、マグネチック攪拌器と還流冷却器を有した250mlの2首の丸底ガラスフラスコに入れた。溶液は70℃とし、5.19gのアゾビス(シアノペンタン酸)を混合物に加えた。この温度で6時間経過した後、さらに5.19gのアゾビス(シアノペンタン酸)を加えた。12時間反応させた。反応終了時に、GC分析(表1)、31P NMR分析(表1),DOSY NMR分析、およびGPC分析を行った。Mnの測定は、分子量分布が部分的に重なるクロマトグラフィピークを有するビニルホスホン酸(VPA)残基の存在によって不可能であった。
ビニルホスホン酸重合のコントロールされた性質を確認することができたので、この方法によりジブロック共重合体を合成することが課題となる。
第1ブロックとしてのポリ(ビニルホスホン酸)(P(VPA))
O-エチルS-(1-(メトキシカルボニル)エチル)ザンテートX1の存在下で、ビニルホスホン酸(VPA)のオリゴマーを合成した。VPAとザンテートの濃度は、DPn値の理論値が5となるように選択する。
反応は、70%の固体レベルの水/エタノール(重量比73/27)の混合物中、70℃で行い、アゾビス(シアノペンタン酸)(ACP)により開始した。18時間反応させた後、ビニルホスホン酸(VPA)のコンバージョンの割合は、77%(31P NMR)であった。また、ザンテートのコンバージョンの割合は、100%(ガスクロマトグラフィー)であった。ポリエチレンオキサイド(PEO)キャリブレーションを伴った水中でのGPC分析によると、Mnは670g/molで、Mw/Mnは1.96であった。290nmのUV検出器から得られたクロマトグラムには、重合体鎖末端のザンテートの存在を示す非常に強い反応が見られた。
アクリル酸の量は、重合がコントロールできると仮定して、ポリアクリル酸(PAA)ブロックが平均で20モノマーユニット含むように、選択する。重合は、20%の固体レベル中、70℃で行い、アゾビス(シアノペンタン酸)(ACP)により開始し、6時間行った。アクリル酸はすべてコンバージョンされた(重量測定法)。GPC分析によると、重合体の2つの群の存在が示された:290nmのUV光の下、殆ど吸収がみられない高分子量の重合体は、ポリアクリル酸(PAA)ホモ重合体である。また、他方は、ザンテート末端を有するポリ(ビニルホスホン酸)(P(VPA))-X1に対応するものである。
第1ブロックとしてのポリアクリル酸P(AA)
20gのアクリル酸(AA)、5.79gのX1、0.44gのACP、40.8gの水、および16.2gのエタノールをマグネチック攪拌器と還流冷却器を有した2首の丸底ガラスフラスコ中で6時間、70℃で熱した。その結果、GPC分析により確認されたが、末端がザンテート化され、Mnがコントロールされたポリアクリル酸P(AA)を得ることできた。
ビニルホスホン酸(VPA)の量は、重合がコントロールできると仮定して、ポリ(ビニルホスホン酸)(P(VPA))ブロックが平均で20モノマーユニット含むように、選択する。ロータリー蒸発装置により固体が85%となるまで濃縮した第一のブロックであるポリアクリル酸(PAA)溶液3gを、7gのビニルホスホン酸(VPA)、4.6gの水、および1.16gのエタノールと混合した。0.93gのアゾビス(シアノペンタン酸)(ACP)を加えた。反応は70℃で行った。6時間反応させた後、再び、0.93gのアゾビス(シアノペンタン酸)(ACP)を加えた。18時間後、反応を停止した。得られた物質はGPCで分析した。
Claims (38)
- ホスホン酸ビニル基以外のエチレン性不飽和を有するモノマーの混合物(A0)を重合することにより得られたブロックAを少なくとも一つと、エチレン性不飽和を有するモノマーの混合物であって、ホスホン酸ビニル基を一つ以上有するモノマーB1の1種以上で50モル%以上を占める混合物(B0)を重合することにより得られたブロックBを少なくとも一つ含む構造制御された共重合体。
- モノマーの混合物A0が、下記に記した親水性(h)または疎水性(H)モノマーから選択されるモノマーを1種以上含有していることを特徴とする請求項1に記載の共重合体。
親水性(h)モノマーは:
−不飽和エチレンモノカルボン酸または不飽和エチレンジカルボン酸、例えばアクリル酸、メタアクリル酸、イタコン酸、マレイン酸もしくはフマル酸、およびそれらの誘導体、例えばモノアルキルエステル、好ましくは炭素数が1から4のアルコールとのモノアルキルエステル、及びアミド、例えばアクリルアミドまたはメタアクリルアミド
または、
−ウレイド基を有するエチレン性モノマー、例えばエチレン尿素エチルメタアクリルアミド、または、エチレン尿素エチルメタクリレート
または、
−スルホン酸基を有するエチレン性モノマーまたは、そのアルカリ金属塩もしくはアンモニウム塩、例えばビニルスルホン酸、ビニルベンゼンスルホン酸、α−アクリルアミドメチルプロパンスルホン酸、または、2−スルホエチレンメタクリレート
または、
−ボロン酸官能基を有するモノマー、例えばp−ビニルフェニルボロン酸
または、
−以下から選択されるカチオン性モノマー:アミノアルキル(メタ)アクリレートまたはアミノアルキル(メタ)アクリルアミド;二級、三級若しくは四級アミンまたは窒素原子含有複素環を少なくとも一つ有するモノマー;ジアリルジアルキルアンモニウム塩;ただし、これらのモノマーは単独又は混合物で用いられ、塩の形でも用いられ、塩は、好ましくは、対イオンがハライド(例えば、塩化物イオン)になるように選択され、又は硫酸塩、硫酸水素塩、アルキル硫酸塩(例えば1〜6個の炭素原子を含むもの)、リン酸塩、クエン酸塩、ギ酸、酢酸塩であり、例えばジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、ジ(t-ブチル)アミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノメチル(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド;エチレンイミン、ビニルアミン、2-ビニルピリジン、4-ビニルピリジン;トリメチルアンモニオエチル(メタ)アクリレート クロライド、トリメチルアンモニオエチルアクリレートメチルサルフェート、ベンジルジメチルアンモニオエチル(メタ)アクリレートクロライド、(4-ベンゾイルベンジル)ジメチルアンモニオエチルアクリレートクロライド、トリメチルアンモニオエチル(メタ)アクリルアミドクロライド、トリメチル(ビニルベンジル)アンモニウムクロライド、ジアリルジメチルアンモニウムクロライドの単独、またはこれらの混合物、またはこれらの対応する塩
または、
−環状ビニルアミン、例えば、N−ビニルピロリドンおよびビニルカプロラクタム
または、
−ポリビニルアルコール、例えばポリビニルアセテートの加水分解から得られるポリビニルアルコール
または、
−より一般的には、疎水性ブロックの化学修飾から得られる親水性重合体、例えば、ポリアルキルアクリレートの加水分解で得られたポリアクリル酸
から選択される。
疎水性(H)モノマーは:
−スチレンから誘導したモノマー、例えばスチレン、α-メチルスチレン、p-メチルスチレンまたはp-(t-ブチル)スチレン
または、
−炭素原子1〜12個、好ましくは炭素原子1〜8個をもち、随意にフッ化されているアルコールとのアクリル酸エステルまたはメタアクリル酸エステル、例えば、メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、t-ブチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、またはイソブチルメタクリレート
−炭素原子3〜12個をもつビニルニトリル、好ましくはアクリロニトリルまたはメタアクリロニトリル
−カルボン酸のビニルエステル、例えば、ビニルアセテート、ビニルベルサテート又はビニルプロピオネート、
−ハロゲン化ビニルまたはハロゲン化ビニリデン、例えば塩化ビニル、塩化ビニリデンおよびフッ化ビニリデン
および
−ジエンモノマー、例えばブタジエンまたはイソプレン
から選択される。 - モノマーの混合物A0が、下記に記した親水性(h)モノマーまたは疎水性モノマー(H)から選択されるモノマーを少なくとも一つ含有していることを特徴とする請求項1または2に記載の共重合体。
親水性(h)モノマーは、
アクリル酸(AA)、アクリルアミド(Am)、2−アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸(AMPS)、スチレンスルホン酸(SS)、N-ビニルピロリドン、ビニルスルホン酸(VSA)、ポリビニルアセテートの加水分解から得られるビニルアルコールユニット、またはそれらの混合物から選択され;
疎水性(H)モノマーは、
アクリル酸と直鎖もしくは分枝鎖状の炭素原子数1〜8個、特に炭素原子数1〜4個のアルコールとのエステル(例えば、メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、ブチルアクリレート(BuA)、もしくは2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA))、フッ化アクリレート、スチレン誘導体(例えば、スチレン)、またはビニルアセテート(VAc)から選択される。 - ブロックAが、ポリビニルアルコールブロックまたはポリアクリル酸であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の共重合体。
- モノマーの混合物A0が、アクリル酸(AA)、またはアクリルアミドから選択されるモノマーを少なくとも一つ含有していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の共重合体。
- 混合物(B0)が
−ホスホン酸ビニル基を有するモノマーB1の1種以上を50〜100モル%と、
−請求項2〜4のいずれか一項に記載の(A0)のモノマーから選択されたモノマーB2の1種以上を0〜50モル%、
含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の共重合体。 - モノマーB1は下記の化学式(I)の化合物またはその混合物であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の共重合体:
−Yは、水素原子、1〜6個の炭素原子をもつアルキル基、シアノ基、フェニル基、エステル基(−COOR)、アセテート基(−OCOR’)、ホスホン酸、ホスホン酸メチル、ホスホン酸エチルまたはホスホン酸イソプロピルから選択される基であり;
−RおよびR’は、同一でも異なっていてもよく、1〜12個の炭素原子をもつアルキル基、好ましくは、1〜6個の炭素原子をもつアルキル基であり;
−R1およびR2は、同一でも異なっていてもよく、水素原子、または、1〜6個の炭素原子をもち随意にハロゲン原子で置換されているアルキル基である;
ただし、Yが水素原子以外のとき、ブロックBはYが水素原子であるモノマーB1も含有する。 - モノマーB1が、ビニルホスホン酸、ビニルホスホン酸のジメチルエステル、ビニルホスホン酸のビス(2−クロロエチル)エステル、ビニリデンジホスホン酸、ビニリデンジホスホン酸のテトライソプロピルエステル、α−スチレンホスホン酸、または、それらの混合物から選択されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の共重合体。
- モノマーB1が、遊離酸もしくは塩の形態であるか、または、任意に、ジシクロヘキシルアミンといったアミンで、部分的にもしくは完全に中和されている形態であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の共重合体。
- モノマーB1が、ビニルホスホン酸であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の共重合体。
- モノマーB2が、アクリル酸、アクリルアミド、ビニルスルホン酸またはそれらの混合物から選択されることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の共重合体。
- モノマーB2が、アクリル酸であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の共重合体。
- 平均分子量が1000〜100000であり、好ましくは、4000〜50000であり、多分散性インデックスが1.3〜2.5であることを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の共重合体。
- ブロックAとBの比が1:99〜99:1であることを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載の共重合体。
- ホスホン酸ビニル基以外のエチレン性不飽和を有するモノマーの混合物(A0)を重合することにより得られたブロックAを少なくとも一つと、エチレン性不飽和を有するモノマーの混合物であって、ホスホン酸ビニル基を一つ以上有するモノマーB1の1種以上で50モル%以上を占める混合物(B0)を重合することにより得られたブロックBを少なくとも一つ含む構造制御された共重合体を合成する方法であって、以下のステージを含む方法:
(a)制御ラジカル重合を実施することで、制御ラジカル重合反応において、制御剤として使用する官能性重合体を生成し、このステージは、下記のものを接触させることで実施される:
− エチレン性不飽和モノマー分子
− フリーラジカルの供給源
− 少なくとも一種の制御剤
(b)ステージ(a)に続いて、制御ラジカル重合の単一ステージ、または制御ラジカル重合の複数の連続的なステージが実施され、このステージでは、制御ラジカル重合を実行することで、制御ラジカル重合反応において、制御剤として使用する官能性ブロック共重合体を生成し、このステージは、下記のものを接触させることで実施される:
− 以前のステージとは異なるエチレン性不飽和モノマー分子
− フリーラジカルの供給源
− 以前のステージで得られた機能性高分子
上記のステージ(a)および(b)の一方により、ホスホン酸ビニル基を有するブロックであるブロックBを生成し、また、上記のステージ(a)および(b)のもう一方により、他のブロック、この場合ブロックAを生成し、
ステージ(a)および(b)において使用されるエチレン性不飽和モノマーは上記の構造制御された共重合体を得るための適切なモノマーから選択され、ここで、
− 媒体中のモノマーの混合物B0の濃度は、固体のレベルが50%を超えるように、好ましくは60%超えるように、より好ましくは70%を超えるようにし、固体のレベルは以下の方法によって定義される:
B0を最初のブロックとして重合する場合、B0の重量/(B0+溶媒)の重量;
B0を二つ目のブロックとして重合する場合、(A0+B0)の重量/(A0+B0+溶媒)の重量であり;
− 開始剤の累積または総濃度は、モノマー混合物B0に対して0.5〜20モル%である。 - 制御剤が、チオカルボニルチオ化合物RS(C=S)Zから選択されることを特徴とする請求項15に記載の方法。
- 制御剤が、ジチオエステル、チオエーテル−チオン、トリチオカーボネート、ジチオカルバメート(N,N−ジアルキルジチオカルバメート、ジチオカルバザート、およびザンテートを含む)から選択されることを特徴とする請求項15または16に記載の方法。
- 制御剤が、N,N−ジアルキルジチオカルバメート、ジチオカルバザート、およびザンテートから選択されることを特徴とする請求項15〜17のいずれか一項に記載の方法。
- 制御剤が、ザンテートから選択されることを特徴とする請求項15〜18のいずれか一項に記載の方法。
- 制御剤は下記の化学式(II)の化合物であることを特徴とする請求項15〜19のいずれか一項に記載の方法:
− Rは、
− HまたはCl;
− アルキル基、アリール基、アルケニル基、 または、アルキニル基、;
− 飽和炭素環または不飽和炭素環、任意に芳香族炭素環;
− 飽和複素環または不飽和複素環、任意に芳香族複素環;
− アルキルチオ基;
− アルコキシルカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルボキシル基、アシルオキシ基、またはカルバモイル基;
− シアノ基、ジアルキルホスホナト基、ジアリールホスホナト基、ジアルキルホスファナト基、または、ジアリ−ルホスファナト基;
− 重合体チェーン;
− (R2)O、または(R2)(R'2)N基、
ここでR2およびR'2は独立であるか、または異なる基であり、
− アルキル基、アシル基、アリール基、アルケニル基、またはアルキニル基;
− 飽和炭素環または不飽和炭素環、任意に芳香族炭素環;
− 飽和複素環または不飽和複素環、任意に芳香族複素環;であり、
および
-R1は、:
− アルキル基、アシル基、アリール基、アルケニル基、またはアルキニル基;
− 飽和炭素環または不飽和炭素環、任意に芳香族炭素環;
− 飽和複素環または不飽和複素環、任意に芳香族複素環;
− 重合体チェーン;
である。 - 制御剤はRがエチル基であり、R1が(メトキシカルボニル)エチル基である式(II)の化合物であることを特徴とする請求項20の方法。
- モノマーの混合物A0が、下記に記した親水性(h)または疎水性(H)モノマーから選択されるモノマーを1種以上含有していることを特徴とする請求項15〜21のいずれか一項に記載の方法。
親水性(h)モノマーは:
−不飽和エチレンモノカルボン酸または不飽和エチレンジカルボン酸、例えばアクリル酸、メタアクリル酸、イタコン酸、マレイン酸もしくはフマル酸、およびそれらの誘導体、例えばモノアルキルエステル、好ましくは炭素数が1から4のアルコールとのモノアルキルエステル、及びアミド、例えばアクリルアミドまたはメタアクリルアミド
または、
−ウレイド基を有するエチレン性モノマー、例えばエチレン尿素エチルメタアクリルアミド、または、エチレン尿素エチルメタクリレート
−スルホン酸基を有するエチレン性モノマーまたは、そのアルカリ金属塩もしくはアンモニウム塩、例えばビニルスルホン酸、ビニルベンゼンスルホン酸、α−アクリルアミドメチルプロパンスルホン酸、または、2−スルホエチレンメタクリレート
または、
−ボロン酸官能基を有するモノマー、例えばp−ビニルフェニルボロン酸
または、
−以下から選択されるカチオン性モノマー:アミノアルキル(メタ)アクリレートまたはアミノアルキル(メタ)アクリルアミド;二級、三級若しくは四級アミンまたは窒素原子含有複素環を少なくとも一つ有するモノマー;ジアリルジアルキルアンモニウム塩;ただし、これらのモノマーは単独又は混合物で用いられ、塩の形でも用いられ、塩は、好ましくは、対イオンがハライド(例えば、塩化物イオン)になるように選択され、又は硫酸塩、硫酸水素塩、アルキル硫酸塩(例えば1〜6個の炭素原子を含むもの)、リン酸塩、クエン酸塩、ギ酸、酢酸塩であり、例えばジメチルアミノエチル (メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、ジ(t-ブチル)アミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノメチル(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド;エチレンイミン、ビニルアミン、2-ビニルピリジン、4-ビニルピリジン;トリメチルアンモニオエチル (メタ)アクリレート クロライド、トリメチルアンモニオエチルアクリレートメチルサルフェート、ベンジルジメチルアンモニオエチル(メタ)アクリレート クロライド、(4-ベンゾイルベンジル)ジメチルアンモニオエチルアクリレートクロライド、トリメチルアンモニオエチル(メタ)アクリルアミドクロライド、トリメチル(ビニルベンジル)アンモニウムクロライド、ジアリルジメチルアンモニウムクロライドの単独、またはこれらの混合物、またはこれらの対応する塩
または、
−ポリビニルアルコール、例えばポリビニルアセテートの加水分解から得られるポリビニルアルコール
または、
−より一般的には、疎水性ブロックの化学修飾から得られる親水性重合体、例えば、ポリアルキルアクリレートの加水分解で得られたポリアクリル酸
または、
−ビニルアミンの環状アミド、例えば、N−ビニルピロリドンおよびビニルカプロラクタム
から選択される。
疎水性(H)モノマーは:
−スチレンから誘導したモノマー、例えばスチレン、α-メチルスチレン、p-メチルスチレンまたはp-(t-ブチル)スチレン
または、
−炭素原子1〜12個、好ましくは炭素原子1〜8個をもち、随意にフッ化されているアルコールとのアクリル酸エステルまたはメタアクリル酸エステル、例えば、メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、t-ブチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、またはイソブチルメタクリレート
−炭素原子3〜12個をもつビニルニトリル、好ましくはアクリロニトリルまたはメタアクリロニトリル
−カルボン酸のビニルエステル、例えば、ビニルアセテート、ビニルベルサテート又はビニルプロピオネート、
−ハロゲン化ビニルまたはハロゲン化ビニリデン、例えば塩化ビニル、塩化ビニリデンおよびフッ化ビニリデン
または
−ジエンモノマー、例えばブタジエンまたはイソプレン
から選択される。 - モノマーの混合物A0が、下記に記したモノマーから選択されるモノマーを少なくとも一つ含有していることを特徴とする請求項15〜22のいずれか一項に記載の方法。
親水性(h)モノマーは、
アクリル酸(AA)、アクリルアミド(Am)、2−アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸(AMPS)、スチレンスルホン酸(SS)、N-ビニルピロリドン、ビニルスルホン酸(VSA)、ポリビニルアセテートの加水分解から得られるビニルアルコールユニット、またはそれらの混合物から選択され;
疎水性(H)モノマーは、
アクリル酸と直鎖もしくは分枝鎖状の炭素原子数1〜8個、特に炭素原子数1〜4個のアルコールとのエステル(例えば、メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、ブチルアクリレート(BuA)、もしくは2−エチルヘキシルアクリレート(2EHA))、フッ化アクリレート、スチレンスチレン誘導体(例えば、スチレン)、またはビニルアセテート(VAc)から選択される。 - モノマーの混合物A0が、アクリル酸(AA)、またはアクリルアミドから選択されるモノマーを少なくとも一つ含有していることを特徴とする請求項15〜23のいずれか一項に記載の方法。
- 混合物(B0)が
−ホスホン酸ビニル基を有するモノマーB1の1種以上を50〜100モル%と、
−請求項21〜23のいずれか一項に記載の(A0)のモノマーから選択されたモノマーB2の1種以上を0〜50モル%、
含有することを特徴とする請求項15〜23のいずれか一項に記載の方法。 - モノマーB1は下記の化学式(I)の化合物またはその混合物であることを特徴とする請求項15〜25のいずれか一項に記載の方法:
−Yは、水素原子、1〜6個の炭素原子をもつアルキル基、シアノ基、フェニル基、エステル基(−COOR)、アセテート基(−OCOR’)、ホスホン酸、ホスホン酸メチル、ホスホン酸エチルまたはホスホン酸イソプロピルから選択される基であり;
−RおよびR’は、同一でも異なっていてもよく、1〜12個の炭素原子をもつアルキル基、好ましくは、1〜6個の炭素原子をもつアルキル基であり;
−R1およびR2は、同一でも異なっていてもよく、水素原子、または、1〜6個の炭素原子をもち随意にハロゲン原子で置換されているアルキル基である;
ただし、Yが水素原子以外のとき、ブロックBはYが水素原子であるモノマーB1も含有する。 - モノマーB1が、ビニルホスホン酸、ビニルホスホン酸のジメチルエステル、ビニルホスホン酸のビス(2−クロロエチル)エステル、ビニリデンジホスホン酸、ビニリデンジホスホン酸のテトライソプロピルエステル、α−スチレンホスホン酸、または、それらの混合物から選択されることを特徴とする請求項15〜26のいずれか一項に記載の方法。
- モノマーB1が、遊離酸もしくは塩の形態であるか、または、任意に、ジシクロヘキシルアミンといったアミンで、部分的にもしくは完全に中和されている形態であることを特徴とする請求項15〜27のいずれか一項に記載の方法。
- モノマーB1が、ビニルホスホン酸であることを特徴とする請求項15〜28のいずれか一項に記載の方法。
- モノマーB2が、アクリル酸、アクリルアミド、ビニルスルホン酸またはそれらの混合物から選択されることを特徴とする請求項15〜29のいずれか一項に記載の方法。
- モノマーB2が、アクリル酸であることを特徴とする請求項15〜30のいずれか一項に記載の方法。
- 重合を、特にバルク条件で、水−アルコール混合物といった溶媒中または分散媒中で、行うことを特徴とする請求項15〜31のいずれか一項に記載の方法。
- 前記の溶媒は、エチルアセテート、または、エタノール、イソプロパノールもしくは、それらの水との混合物から選択されるアルコールであることを特徴とする請求項32に記載の方法。
- 請求項1〜14のいずれか一項に記載の共重合体のスケール防止剤としての使用。
- 請求項1〜14のいずれか一項に記載の共重合体の分散剤としての使用。
- 請求項1〜14のいずれか一項に記載の共重合体の乳化剤としての使用。
- 請求項1〜14のいずれか一項に記載の共重合体の無機表面改質剤としての使用。
- 請求項1〜14のいずれか一項に記載の共重合体の防蝕剤としての使用。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
FR0505133 | 2005-05-23 | ||
FR0513032 | 2005-12-21 | ||
PCT/FR2006/001121 WO2006125892A1 (fr) | 2005-05-23 | 2006-05-18 | Copolymere a architecture controlee issu de monomeres vinyl phosphonate, son procede de preparation et ses utilisations |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008542464A true JP2008542464A (ja) | 2008-11-27 |
JP2008542464A5 JP2008542464A5 (ja) | 2011-09-08 |
Family
ID=38000925
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008512865A Pending JP2008542464A (ja) | 2005-05-23 | 2006-05-18 | ホスホン酸ビニルモノマー由来の構造制御された共重合体、その合成方法、および、その利用 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20100029853A1 (ja) |
EP (1) | EP1926761A1 (ja) |
JP (1) | JP2008542464A (ja) |
WO (1) | WO2006125892A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021106808A1 (ja) * | 2019-11-29 | 2021-06-03 | デンカ株式会社 | 樹脂組成物改質用ブロック共重合体、その製造方法、及び樹脂組成物 |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB0808700D0 (en) * | 2008-05-14 | 2008-06-18 | Fujifilm Imaging Colorants Ltd | Dispersion, ink, process, use and dispersant |
FR3017389B1 (fr) * | 2014-02-11 | 2016-02-12 | Michelin & Cie | Polymere porteur de fonctions phosphorees et d'au moins une fonction azoture, son procede de synthese et son utilisation. |
FR3017390B1 (fr) * | 2014-02-11 | 2016-02-12 | Michelin & Cie | Copolymere a blocs dienique et phosphore, son procede de synthese et composition de caoutchouc le contenant. |
FR3025204B1 (fr) * | 2014-08-28 | 2018-08-10 | Chryso | Copolymeres a blocs utilisables comme fluidifiants |
WO2016177839A2 (fr) * | 2015-05-04 | 2016-11-10 | Rhodia Operations | Copolymères pour la lubrification des métaux |
US10618992B2 (en) * | 2017-07-31 | 2020-04-14 | Solenis Technologies, L.P. | Hydrophobic vinylamine-containing polymer compositions and their use in papermaking applications |
WO2019150260A1 (en) | 2018-01-30 | 2019-08-08 | Novartis Ag | Contact lenses with a lubricious coating thereon |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003076529A1 (fr) * | 2002-03-13 | 2003-09-18 | Rhodia Chimie | Utilisation de copolymeres a blocs portant des fonctions phosphates et/ou phosphonates comme promoteurs d'adhesion ou comme agents de protection contre la corrosion d'une surface metallique |
JP2006505686A (ja) * | 2002-11-07 | 2006-02-16 | ロディア・シミ | 両性又は双極性イオン性部分を含む制御された構造のコポリマー |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3312674A (en) * | 1964-09-10 | 1967-04-04 | Union Carbide Corp | Copolymers of a monovinyl phosphine oxide and a polyvinyl phosphine oxide |
FR2794463B1 (fr) * | 1999-06-04 | 2005-02-25 | Rhodia Chimie Sa | Procede de synthese de polymeres par polymerisation radicalaire controlee a l'aide de xanthates halogenes |
FR2837208B1 (fr) * | 2002-03-13 | 2004-06-18 | Rhodia Chimie Sa | Utilisation de copolymeres a blocs portant des fonctions phosphates et/ou phosphonates comme promoteurs d'adhesion ou comme agents de protection contre la corrosion d'une surface metallique |
WO2005082964A1 (en) * | 2004-02-27 | 2005-09-09 | Ebara Corporation | Copolymer with phosphoryl group and various articles of same |
FR2896505B1 (fr) * | 2006-01-26 | 2008-03-07 | Rhodia Recherches & Tech | Procede de preparation par polymerisation par transfert d'iode d'un copolymere a architecture controlee de type telomere ou de copolymere a bloc issu de monomeres vinyl phosphonate |
-
2006
- 2006-05-18 EP EP06764643A patent/EP1926761A1/fr not_active Withdrawn
- 2006-05-18 WO PCT/FR2006/001121 patent/WO2006125892A1/fr active Application Filing
- 2006-05-18 US US11/920,837 patent/US20100029853A1/en not_active Abandoned
- 2006-05-18 JP JP2008512865A patent/JP2008542464A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003076529A1 (fr) * | 2002-03-13 | 2003-09-18 | Rhodia Chimie | Utilisation de copolymeres a blocs portant des fonctions phosphates et/ou phosphonates comme promoteurs d'adhesion ou comme agents de protection contre la corrosion d'une surface metallique |
JP2006505686A (ja) * | 2002-11-07 | 2006-02-16 | ロディア・シミ | 両性又は双極性イオン性部分を含む制御された構造のコポリマー |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021106808A1 (ja) * | 2019-11-29 | 2021-06-03 | デンカ株式会社 | 樹脂組成物改質用ブロック共重合体、その製造方法、及び樹脂組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20100029853A1 (en) | 2010-02-04 |
EP1926761A1 (fr) | 2008-06-04 |
WO2006125892A1 (fr) | 2006-11-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2008542464A (ja) | ホスホン酸ビニルモノマー由来の構造制御された共重合体、その合成方法、および、その利用 | |
EP2147936B1 (en) | Novel living radical polymerization method using phosphorus compound or nitrogen compound as catalyst | |
JP4439597B2 (ja) | 制御されたラジカル重合によるブロック重合体の合成方法 | |
US20090306297A1 (en) | Process for preparing a copolymer with controlled architecture, of telomer or block copolymer type, obtained from vinyl phosphonate monomers, by iodine transfer polymerization | |
JP5559534B2 (ja) | ジアリルアミンの重合およびその様なアミンから誘導される単位からなる高分子鎖を含む化合物 | |
US20040059078A1 (en) | Method for synthesis of block polymers by controlled free radical polymerisation | |
CN1938338A (zh) | 用水溶性烷氧基胺进行自由基乳液聚合的方法 | |
PT1419181E (pt) | Processo para a preparação de látices utilizando copolímeros em blocos como surfactantes | |
CZ2003751A3 (cs) | Způsob syntézy blokového polymeru pomocí kontrolované radikálové polymerace v přítomnosti disulfidové sloučeniny | |
US20130261275A1 (en) | Non-homopolymers exhibiting gas hydrate inhibition, salt tolerance and high cloud point | |
CN104395352A (zh) | 水包水分散体中受控的自由基聚合 | |
Lacroix‐Desmazes et al. | Reverse iodine transfer polymerization (RITP) in emulsion | |
US20100280169A1 (en) | Ampholytic copolymer with controlled architecture | |
US7462674B2 (en) | Oxathiazaphospholidine free radical control agent | |
JP2004323800A (ja) | 共重合体組成物の製造方法 | |
CN113242862A (zh) | 聚乙烯基膦酸系共聚物的制造方法 | |
US6890980B2 (en) | Synthesis of block polymers obtained by controlled free radical polymerization | |
Lubnin et al. | RAFT emulsions, microemulsions and dispersions | |
Guerrero-Santos | pJatSenCt lisziggng? i) oir adJusted under 35 W0 W0 gig/01478 1/1998 | |
Lokitz | Aqueous reversible addition-fragmentation chain transfer polymerization of functional monomers and their incorporation into stimuli-responsive, amphiphilic block copolymers | |
Chan-Seng | " Living"/controlled radical polymerization: From emulsion atom transfer radical polymerization to the synthesis of new nitroxides for stable free radical polymerization |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20101201 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110125 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20110425 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20110506 |
|
A524 | Written submission of copy of amendment under section 19 (pct) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A524 Effective date: 20110725 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111011 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20120111 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20120118 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120411 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20121113 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130313 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20130423 |
|
A912 | Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20130517 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20130904 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20130909 |