JP2008541956A - 調節可能な小児用椅子 - Google Patents
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Abstract
小児用椅子アセンブリ(10)は、支持面に載せるフレーム(12)と、フレーム(12)に取り外し可能に装着されるシート支持部(14)と、を含む。シート支持部(14)は、フレーム(12)から選択的に取り外すときに、支持面に自立するように適合される。シート支持部(12)は、可撓性のある材料(16)からなりフレーム(40)に支持されるシートおよび背もたれを支持する周囲フレーム(40)の形態にし得る。周囲フレーム(40)は、直立した位置および傾斜した位置を含む2つまたはそれ以上の位置の間を動くように、フレーム(12)に対して可動に装着され得る。フレーム(12)は、基部(29)と、基部(29)に回動するように装着される脚部(28)とを有し得る。これによって、作動する形態と、脚部(28)が基部(29)と実質的に同一平面になるかまたは基部(29)と少なくとも実質的に平行になる折り畳まれた形態と、の間を選択的に動き得る。脚部は、シート支持部(14)の高さ調節を行い得るように、長さを調節し得る。
Description
本発明は、大人が小児に食事を与えやすい高さにし得る小児用椅子アセンブリに関する。特に、限定はしないが、本発明は、特に小児が、特に地面に近い高さを含めて、種々の高さの範囲に置かれるように適合される。本発明の別の特定の特徴は、本発明をその特徴に限定はしないが、小児用椅子アセンブリを、特に保管に適する形態に折り畳みやすいという特徴である。
知られている小児用椅子の一形態は、小児用椅子のシート部を支持するA字形フレームに構成されている。このような小児用椅子では、小児用椅子を、高さ調節し、かつ保管のためにいくらか小型になるように調節することができる。しかしながら、このような小児用椅子は、特に小型に畳むまたは折り畳むことができないので、比較的広い保管場所が必要である。既知の小児用椅子は、平坦なパックの形で販売されていることが多く、部品同士をカチッと留め合わせることによって組み立てる。しかしながら、これらの小児用椅子は、小型にして保管しやすくするために分解するのは容易ではない。さらに、最も知られている小児用椅子は、剛性のあるシート部を有し、当該シート部は、さらに保管の形態を嵩高くする。
よって、本発明の目的は、上記欠点の少なくともいくつかに対処し、または有用な選択の機会を一般の人々に提供する小児用椅子アセンブリを提供することである。
前出の先行技術の説明は、共通の一般的知識とみなすべきではない。
本発明の第1の態様によれば、小児用椅子アセンブリが提供され、当該小児用椅子アセンブリは、支持面上に載るフレームと、シート支持部とを含み、シート支持部は、フレームに取り外し得るように装着されて、シートを支持し、フレームから選択的に取り外されると支持面上に自立するように適合される。
フレームは、支持面と係合するいくつかの脚部を含み得る。一代替実施形態では、フレームは、台座型の構造を含み得る。しかしながら、本発明の最も好ましい形態では、フレームは、基部および脚部を含むカンチレバー式の構造である。基部は、四角形の基部フレームを画定するフレーム部材を含み得る。脚部は、基部の一方の側から上方に延び、バランスをとるために基部上方において傾斜することが好ましい。シート支持部の各側をそれぞれ支持する脚形支柱が存在し得る。フレームは、中空の複数の金属部分から形成することができ、当該中空の複数の金属部分は、プラスチック成形された取り付け部品により嵌め合わされ、これによって、プラスチック成形された取り付け部品により、相対的な調節が可能になる。例えば、脚部は、保管する形態に折り畳むように、基部に対して回動させ得る。
フレームは、高さ調節を行い得るようにシート支持部を支持し得る。これは、脚部を延ばし得ることにより行うことができる。例えば、脚部の2本の脚形支柱は、入れ子式であり、複数の位置に調節され得る。脚形支柱を所定の位置にロックする1つまたはそれ以上のロック装置を設けることができ、ロック装置は、ロック装置を選択的に解除する1つまたはそれ以上の解除作動部を有する。
フレームとシート支持部とを解放可能に装着することは、フレームとシート支持部とに、相互に係合する部分を備えることにより行い得る。例えば、シート支持部に、フレームの相補的な凹所と係合するように間隔をおいて配置された一対の突起部を、備えることができる。さらに詳細には、フレームは、突起部が受け入れられる中空の押し出し成形品を含み得る。代替構成では、各フレームおよびシート支持部に、相補的な取り付け部品を設け得る。
解放可能な装着には、シート支持部が不用意にフレームから外れないように安全を確保するための特徴を設けることが好ましい。このようなものとして、シート支持部とフレームとが、係合を解除し得る1つまたはそれ以上の解除作動部によりロックされる。1つまたはそれ以上の解除作動部の作動を両手で行う必要があることが、好ましい。したがって、ラッチを、フレームまたはシート支持部の、間隔をおいた2つの位置に設けて、各ラッチの作動を両手で行う必要が生じるようにできる。ラッチは、その都度、押しボタンで作動させ得る。
シート支持部も、シートが直立位置と傾斜位置とに調節され得るように、フレームに対して可動に装着し得る。よって、シート支持部は、フレームに回動し得るように装着され得る。さらに、ロック装置を、種々の位置にシート支持部をロックするために設け、また、解除作動部を、1つの位置から別の位置への動きを促進するために設け得る。
本発明を上に説明したように、シート支持部は、支持面上において直立位置または傾斜位置にシートを支持するという点で、自立している。シート支持部は、フレームから取り外すと、支持面上に自立するように予め適合させ得る。あるいは、シート支持部には、支持面上に自立させるための調節が必要な場合がある。例えば、支持脚部を、非作動位置から作動位置へ動かし得る。シート支持部は、支持用の脚形フレームが回動し得るように装着されたシートフレームを含み得ることが、最も好ましい。1つまたはそれ以上のロック装置および/または解除作動部を、回動する脚形フレームを動かすために設け得る。
シート支持部は、剛性のあるシートを支持し得る。しかしながら、さらに好ましい実施形態では、シート支持部は、可撓性のある材料からなるシートを支持する支持フレームの形態である。例えば、シートは、重量を支えるストラップを有する布地または生地からなる場合がある。
小児用椅子アセンブリには、トレイを設ける場合がある。トレイは、シート支持部により支持され、フレームから取り外されるときシート支持部とともに取り外されることが好ましい。
本発明の第2の態様によれば、小児用椅子アセンブリが提供され、当該小児用椅子アセンブリは、支持面上に載るフレームと、シート支持部とを含み、当該シート支持部は、可撓性のある材料からなりフレームで支持されるシートおよび背もたれを支持する周囲フレームの形態であり、周囲フレームは、直立した位置および傾斜した位置を含む2つまたはそれ以上の位置の間を動くように、フレームに対して可動に装着される。
フレームは、本発明の第1の態様に係る上述の特徴のいかなる特徴も組み込み得る。シート支持部は、本発明の第1の態様に係る上述の特徴のいかなる特徴も備え得る。アセンブリは、トレイがシート部分とともに回動しないようなものであることが好ましい。可撓性のある材料も、フットレストに組み込み得る。
本発明の第3の態様によれば、小児用椅子アセンブリが提供され、当該小児用椅子アセンブリは、支持面上に載るフレームと、小児用シート用の支持を提供するシート支持部とを含み、フレームは、基部と脚部とを有し、脚部が、作動する形態と、基部と実質的に同一平面にあるかまたは基部と少なくとも実質的に平行である折り畳まれた形態と、の間を、選択的に動くように、脚部が基部に回動し得るように装着される。
シート支持部は、フレームと同一平面にあるか、または基部と少なくとも実質的に平行である折り畳まれた形態と、の間を選択的に動くように、フレームに回動し得るように装着されることが、好ましい。
したがって、小児用椅子アセンブリは、比較的平坦な形に畳むことができ、これによって、アセンブリの持ち運びおよび/または保管を行いやすくなる。平たく保管しやすくするために、シート支持部は、上述のように、椅子張りまたは布地シート用の支持部を提供し得る。さらに、小児用椅子アセンブリは、保管しやすいように取り外しまたは折り畳み得るトレイも含み得る。
各形態に小児用椅子アセンブリをロックするロック装置が、設けられることが好ましい。解除作動部も、種々の作動する形態と、折り畳まれた形態との間における動きを促進するために設け得る。本発明の第1の態様に係る上述の特徴のいかなる特徴も、本発明の第3の態様に組み込み得る。
本発明の第4の態様によれば、小児用椅子アセンブリが提供され、当該小児用椅子アセンブリは、支持面上に載るフレームと、シート支持部とを含み、フレームは、基部と、当該基部の一方の側から上方に延び基部上方において傾斜する脚部と、を有し、シート支持部は、シートを支持するように脚部に装着され、フレームの脚部は、シート支持部の高さを調節するように、長さを調節可能である。
本発明の第1の態様に係る上述の特徴のいかなる特徴も、本発明の第4の態様に組み込み得る。
別々にまたはまとめて、本願明細書において言及し示した部品、要素および特徴からなるように、また、部品、要素または特徴の任意の2つまたはそれ以上のもののいかなる組み合わせまたは全ての組み合わせからなるように、本発明を広く説明することもでき、また、本発明が関連する技術において知られている均等物がある特定の完全体(integers)を本明細書において述べる場合、このような既知の均等物は、ここに個別に説明したものとして、本明細書に組み込まれるものとする。
本発明は、これまでに述べたことにあり、以下の説明を例示的なものであるとする。
本発明をさらによく理解してもらうために、ここで、例として、図面を参照して、1つの実施形態を説明する。
図1に、シート支持部14を支持するフレーム12を含む小児用椅子10の主な構成要素を示す。シート支持部14は、張り地16からなる吊り下げ型シートを支持し、当該シートは、小児の体重を支えるように、適切なストラップまたは力布(図示せず)により支持され得る。後述するように、シート支持部14は、傾斜解除作動部18を使用することにより、フレーム14に対する角度を調節可能である。
フレーム12に連結されているのは、トレイアセンブリ20である。トレイアセンブリ20は、アーム22およびトレイ上面24を含む。トレイ上面24は、アーム22に対して矢印Aで示す方向に摺動させ得る。アセンブリ20は、トレイ上面24およびアーム22を含む全体を、トレイ分離解除作動部26を使用することにより取り外し得る。
フレーム12は、脚部28および基部29を含む。脚部28は、後述するように、折り畳み解除作動部30を使用することにより、基部29に対して回動可能である。基部29は、各角にキャスター32を有する概ね四角形の周囲フレームの形態である。
脚部28は、間隔をおいて配置された一対の脚形支柱34からなり、当該脚形支柱34は、基部と同じ側に、回動し得るように装着され、基部29上方をある角度に傾斜して延びる。脚形支柱34は、高さ調節解除作動部36を使用することにより延長させ得る。
図2において、椅子張りシート16の適切な形状が、さらによく分かる。図2および図3から、小児用椅子アセンブリ10が長手方向の中心面において概ね対称であることが、理解されるだろう。各作動部18、26、30は、アセンブリ10の他方の側に対の片方を有し、その操作はそれぞれ片手で行う必要がある。これは、行い得る調節のいかなる調節も子供が行ってしまうという危険を最小限にする安全装置として機能する。
図2の背面図から、フレーム12が構造上の安定化を図るためのクロスバー38も含むことが分かる。
図4および図5に、シート支持部14と、フレーム12とを別々に示す。シート支持部14は、フレーム12に取り外し得るように装着され得る。シート支持部は、概ね四角形の周囲フレーム40の形状である。周囲フレームの両側には、付属の差し込み部44を有する傾斜調節ハウジング42が設けられている。差し込み部44は、図4に示す、各脚形支柱34の開口端部46内に受け入れられる。各傾斜調節ハウジング42は、分離解除作動部48も含み、当該分離解除作動部48は、関連づけられる係合歯51を、脚形支柱34の関連づけられる上端の戻り止め(図示せず)と、係合するように移動させたり、係合を解除するように移動させたりする。よって、分離解除作動部48を押し下げると、シート支持部14が、フレーム12との装着部から取り外される。シート支持部14を取り外すために、両方の作動部48をそれぞれ片手で押し下げる必要があるので、シート支持部が不用意に外れることが最小限になることが、理解されるだろう。
図6に、傾斜調節ハウジング42の一方の構成要素を示す。傾斜調節ハウジングは、第2の部分52に対して回動し得る第1の部分50を含む。第1の部分50は、一体化した第1の差し込み部54を含む。別個の第2の差し込み部56が第1の差し込み部54に、それらの間に分離解除作動部48を収容するように連結され得る。分離解除作動部48は、2つの、差し込み部54と差し込み部56との間に回動可能に装着され、差し込み部ばね58は、分離解除作動部48を偏倚させて、ボタン部60が、第1の差し込み部54の孔62から突出し、係合歯51が、第2の差し込み部56の孔64から外側に偏倚される。
さらによく理解してもらうために図7を参照すると、傾斜調節ハウジング42の第1の部分50および第2の部分52は、それらの間にはめば歯車66が収容されるように概ね円筒形であることが分かる。ハウジングの両方の部分50、52は、内側の形状がはめば歯車66と相補的であって、その結果、はめば歯車66が両方の部分50、52と係合すると、両方の部分は、相互に固定した位置に保持されることになる。ハウジング部分50、52を、はめば歯車の歯66の形状により決まるいくつかの異なる相対位置にし得る。さらに、第2の部分52に対する第1の部分50の回転を制限するように、止め部を設け得る。
はめば歯車のばね68が、はめば歯車66を第1の部分50の方に偏倚させる。第1の部分50には、アーチ形スロット(図示せず)を組み込んだ環状フランジ70も設けられる。傾斜解除作動部18は、垂下するアーチ形突起部72を有する押しボタンの形状である。これらの突起部72は、アーチ形のスロットを貫通する。傾斜解除作動部18が押されると、突起部72は、はめば歯車66を相補的な内側の形との係合から押し出すように、はめば歯車66に当接する。これによって、ハウジング部50が、解放されて、ハウジング部52に対してピボットピン76の周りを回動する。これにより、シート支持部14の周囲フレーム40に対する、差し込み部44の調節角度を調節し得る。差し込み部44は、脚形支柱34の開口端部46内に受け入れられるので、よって、シート支持部14の角度を調節し得る。調節を行うために、シート支持部の対向した側において傾斜解除作動部18を押し込む必要があることが、理解されるだろう。本実施形態では、調節は、図1に示す食事を与える位置と、図8に示す傾斜した位置との間において行い得る。
図9および図10に、トレイアセンブリ20を形成する構成要素を示す。トレイアセンブリ20は、間隔をおいて配置された一対のアーム22を含み、当該アーム22は、トレイ上面24とトレイ基部80とに実質的に囲まれる。各アーム22は、トレイアームハウジング82と、部分支持プレート84とからなる。プレート84は、間隔をおいて配置された一対の支持部86を含み、当該支持部86上に、間隔をおいて配置された一対のピボットピン88を有するトレイ分離解除作動部26が、装着される。解除作動部26の一方の端部には、押し下げ得るボタン部90が設けられる。解除作動部26の他方の端部は、ばね(図示せず)によりトレイアームハウジング82から遠ざかるように偏倚されて、その結果、ボタン部90は、トレイアームハウジング82の関連づけられる孔92を貫通する。
図5に戻ると、各傾斜調節ハウジング42が、トレイアーム22の後方端部を受け入れるように前方に延びる受容部94を含むことが分かる。受容部94は、トレイ分離解除作動部26のボタン部90を受け入れる孔98も含む。ボタン部90が押し下げられると、ボタン部90は、孔98との係合を外れて、トレイアームを、関連づけられる受容部94から解放することになる。トレイ分離解除作動部26のボタン部90は、受容部94との係合からトレイアセンブリ20を解放するように、トレイアセンブリ20の両側において押し下げる必要があることが、理解されるだろう。このように、トレイアセンブリ20は、トレイアーム22とともに取り外される。図7を再度見ると、受容部94が、傾斜調節ハウジング42の第1の部分50の一部分を形成し、これは、差し込み部44によりフレーム12に固定される部分であることが分かる。よって、受容部94は、シート支持部14とともに回動はしないので、シート支持部14が図8に示すように傾斜しているときでさえ、トレイアセンブリ20とトレイ上面24とは、実質的に同じ高さの形のままになる。
トレイ上面24とトレイ基部80とは、トレイアーム22に対して摺動可能である。図10に示すように、トレイ調節機構100は、フィンガースロット104がY字形の底に配置された、Y字形連接部102を含む。フィンガースロット104には、トレイ基部80の孔106からアクセスし得る。ホームポジションでは、フィンガースロット104は、シートに最も近い孔106の内側の端部に配置される。Y字形の連接部102は、トレイ上面24と一体化したピン108により決定される摺動動作をスロット107が導くことで、摺動動作をするように適合される。間隔をおいて配置された一対のばね110は、矢印Bにより示すように、Y字形連接部102をホームポジションに偏倚させる。
Y字形連接部102の各端部は、各くの字形連接部112に、回動するように連結され、当該くの字形連接部112は、ピボット114周りに、回動するように装着される。各くの字形連接部112は、ばね116により矢印Cの方向に偏倚する。くの字形連接部112は、それぞれ、関連づけられるトレイアームハウジング82のスロット120内に受け入れられる舌状部118を有する。ここに図示していないが、スロット120は、その長さに沿った一連の戻り止めを含み、舌状部118は、戻り止めの1つに選択的に配置され得る。したがって、トレイ上面24とアーム22との相対位置を調節するためには、使用者は、フィンガースロット104によりY字形連接部102を引っぱることによって、調節機構100を作動させる。矢印Bと反対方向への動きによって、各くの字形連接部112が、関連づけられるピボット114周りを回転して、舌状部118が、スロット120から引き出される。よって、トレイ基部80とともにトレイ上面24を、一連の相対位置の1つの選択された位置に移動させ得る。
図9に示すように、2本の連接アーム122が、トレイアームが平行四辺形の形に移動することを妨げるように、2つのトレイアームハウジング84同士の間を延びる。
図11および図12に、図13に示すように脚部28に対して基部29が折り畳まれる折り畳み機構130の構成要素を示す。小児用椅子の各側には、図11に示す折り畳み機構130が設けられている。折り畳み機構130は、基部29を形成する四角形の周囲フレームの2つの前方の角に組み込まれる。機構130は、はめば歯車ハウジングの第1の部分132および第2の部分134を含み、はめば歯車ハウジングは、はめば歯車136を収容し、はめば歯車136は、はめば歯車のばね138により、第1の部分132の方へ偏倚される。折り畳み解除作動部30は、間隔をおいて配置された2つのアーチ形突起部140を含み、当該突起部140は、図12において最もよく分かるように、はめば歯車ハウジングの第1の部分132のアーチ形凹所142を通って突出する。はめば歯車ハウジングの2つの部分132、134は、歯状突起付きはめば歯車136が摺動し得るスピンドル部分142、144を画定する。
折り畳み解除作動部30が押し下げられると、アーチ形突起部140は、歯状突起部付きはめば歯車を、はめば歯車ハウジングの第2の部分134内に押し込んで、第1の部分132の相補的形状の凹所との係合を解除するように押し出す。これにより、第2の部分134は、第1の部分132に対して回転可能になる。図13において、フレームの脚部28が、第2の部分134の装着用差し込み部145内に受け入れられることが分かる。同様に、基部29は、はめば歯車ハウジングの第1の部分に一体的に連結される装着用差し込み部146内に受け入れられる。したがって、折り畳み解除作動部30を押し下げると、脚部28は、基部29に対して回転可能になる。はめば歯車136の構成によって、脚部28は、一連の相対的配置のいかなる位置も取り入れ得る。止め部を、相対的回転の程度を制限するように設け得る。図13では、脚部および基部は、完全に折り畳まれて、相互に実質的に平行になって小型化した形態になる。
はめば歯車136を、180°に配置された2つの歯を備える構成にすると、作動する形態の脚部28および基部29がロックされる位置が1つのみになることが分かる。よって、フレームは、折り畳まれた形態ではロックされないことになる。シート支持部14はまた、フレーム12に対して折り畳まれた位置にされる場合があり、当該位置において、シート支持部14は、フレーム12と実質的に平行かまたは同一平面に位置する。図14では、トレイアセンブリ20は、取り外されている。シート16が可撓性のある材料から形成される場合、トレイアセンブリ20を取り外して小児用椅子10を折り畳んだ形態は、実質的に平坦であることがわかる。図15に、理解しやすいように、シート16を取り外した小児用椅子を示す。
図16は、フレーム12から取り外したシート部14を示す後方斜視図である。各傾斜調節ハウジング42は、回動後脚部152用の回転装着部150を含む。回動後脚部152は、U字形フレームの形であり、各端部が、各回転装着部150に取り付けられる。回動脚部152は、所定位置でロックされる、図17に示す位置に回転可能である。図17に示す形態において、シート部14は、地面などの支持面に自立し得る。
図18に、シート支持部を前方から示す。図19において、小児用椅子10を組み立てた形態で、シート部14が、フレーム12上を低い位置に移動されていることが分かる。これは、高さ調節解除作動部36を使用することにより、行われる。
図21および図22に、各高さ調節機構160の構成要素を、図21では外側から、図22では内側から示す。各脚形支柱34は、入れ子式であり、外側部162および内側部164を含む。内側部164は、内側に長手方向の凹所166を有し、当該凹所166は、戻り止めを有する長いラック168を受け入れる。ラック168とともに組み立てられる内側部164は、外側部162内を摺動可能である。
高さ調節機構160は、外側ハウジング部170と内側ハウジング部172とを含み、当該ハウジング部は、外側部162の周りの囲いを形成する。囲い内に受け入れられるのは、高さ調節解除作動部36と、支持プレート176とである。各支持プレート176および内側ハウジング174は、支持凹所174を有し、当該支持凹所174は、ともに、高さ調節解除作動部36用の支持部を定める。解除作動部36は、支持部内に受け入れられるピボットピン178を有する。ばね180が、図22に示すように、ばね差し込み部182に装着される。
図22にさらに示すように、外側部162は、支持プレート176の外側に配置された位置決めタブ186用の位置決めスロット184を有する。ハウジング部170、172が外側部162の周りに組み立てられると、位置決めタブ186は、外側部162に対する支持プレート176の位置を定める。同様に、外側ハウジング部170の内側の面の位置決めタブ188は、外側ハウジング部170の位置を定めるように、外側部162の外側の面の位置決めスロット190内に受け入れられる。
支持プレート176と、外側部162の内側の面とは、解除作動部のつめ193が延びる、位置合わせされた孔190、192を有する。つめ193は、ばね180が解除作動部の下側に作用することにより、通常偏倚されて孔190、192を延びる。つめ193は、ラック168に設けられた一連の戻り止めの1つに係合する。よって、高さ調節機構を作動させるために、使用者は、つめ193と反対側の解除作動部の端部を押し下げることにより、つめ193とラック168との係合を解除する。ハウジング部170、172を把持することにより、使用者は、脚形支柱34の内側部164に対して外側部162を引き上げ得る。フレーム12の高さ調節のために、それぞれの手で解除作動部36を押し下げる必要があることが、理解されるだろう。これによって、高さ調節機構が不用意に作動することが妨げられる。図22から分かるように、止め部194が、内側部164の端部に受け入れられ、内側部164が高さ調節機構160を超えて外側部162から引き出されることを妨げる。
本発明の実施形態を一つしか説明していないが、本発明の範囲を逸脱せずに変更を行い得る。
Claims (23)
- 支持面上に載るフレームと、
前記フレームに取り外し得るように装着されて、シートを支持し、前記フレームから選択的に取り外されるとき前記支持面上に自立するように適合されたシート支持部と、
を含む小児用椅子アセンブリ。 - 前記シート支持部は、非作動位置から作動位置に可動な支持脚部を含む請求項1に記載の小児用椅子アセンブリ。
- 前記シート支持部は、前記支持脚部が回動するように装着されたシートフレームを含む請求項2に記載の小児用椅子アセンブリ。
- 前記小児用椅子アセンブリには、シート支持部により支えられるトレイが設けられ、当該トレイは、前記フレームから取り外すときに、前記シート支持部とともに取り外される請求項1から3のいずれかに記載の小児用椅子アセンブリ。
- 前記トレイは、前記シート支持部から選択的に取り外し可能である請求項4に記載の小児用椅子アセンブリ。
- 前記シート支持部は、前記トレイを対応させて動かさずに、前記フレームに対して傾け得る請求項4または5に記載の小児用椅子アセンブリ。
- 前記シート支持部と前記フレームとは、係合を解除する1つまたはそれ以上の解除作動部によりはめ合わされ、前記1つまたはそれ以上の解除作動部の作動を両方の手で行う必要がある請求項1から6のいずれかに記載の小児用椅子アセンブリ。
- 前記フレームまたはシート支持部の、間隔をおいた2つの位置に、ラッチが設けられて、各ラッチの作動を両方の手で行う必要がある請求項7に記載の小児用椅子アセンブリ。
- 前記フレームは、基部および脚部を含むカンチレバー式の形状であって、前記脚部は、前記基部の一方の側から上方に延びバランスをとるために前記基部上方において傾斜し、前記シート支持部の高さ調節を行うように延長可能である請求項1から8のいずれかに記載の小児用椅子アセンブリ。
- 支持面上に載るフレームと、
可撓性のある材料からなるシートおよび背もたれを支持する周囲フレームの形態のシート支持部であって、前記シートおよび背もたれは、前記周囲フレームで支持され、当該周囲フレームは、直立した位置および傾斜した位置を含む2つまたはそれ以上の位置の間を動くように、前記フレームに対して可動に装着される、シート支持部と、
を含む、小児用椅子アセンブリ。 - 前記小児用椅子アセンブリには、前記シート支持部に装着されるトレイが設けられ、当該トレイは、前記2つまたはそれ以上の位置の間に前記支持フレームを動かしている間、水平な位置を保つ請求項10に記載の小児用椅子アセンブリ。
- 前記シート支持部と前記フレームとは、前記シート支持部の傾き動作を促進する1つまたはそれ以上の解除作動部によりはめ合わされ、当該1つまたはそれ以上の解除作動部の作動は、両方の手で行う必要がある請求項10または11に記載の小児用椅子アセンブリ。
- 前記フレームまたはシート支持部の、間隔をおいた2つの位置に、作動部が設けられて、各孔の作動は、両方の手で行う必要がある請求項12に記載の小児用椅子アセンブリ。
- 前記可撓性のある材料は、フットレストを組み込む請求項10から13のいずれかに記載の小児用椅子アセンブリ。
- 支持面上に載るフレームであって、基部と脚部とを有し、当該脚部は、作動する形態と、前記脚部が前記基部と実質的に同一平面にあるかまたは前記基部と少なくとも実質的に平行である折り畳まれた形態と、の間を選択的に動くように、前記基部に回動し得るように装着されるフレームと、
小児用椅子を支持するように前記フレームに装着されたシート支持部と、
を含む小児用椅子アセンブリ。 - 前記シート支持部が、前記フレームに回動するように装着され、また、作動する形態と、前記シート支持部が前記フレームと実質的に同一平面にあるかまたは前記フレームと少なくとも実質的に平行である折り畳まれた形態と、の間を選択的に動く請求項15に記載の小児用椅子アセンブリ。
- 前記シート支持部は、可撓性のある材料からなるシートを支持する支持フレームの形態である請求項15または16に記載の小児用椅子アセンブリ。
- 前記小児用椅子アセンブリは、保管しやすくなるように、取り外し得るかまたは折り畳み得るように取り外し可能なトレイを含む請求項15から17のいずれかに記載の小児用椅子アセンブリ。
- 前記作動する形態と、折り畳まれた形態との間の動きを促進するように、1つまたはそれ以上の作動部が設けられ、前記1つまたはそれ以上の作動部の作動は、両手で行う必要がある請求項15から18のいずれかに記載の小児用椅子アセンブリ。
- 前記作動部は、各ラッチの作動を両方の手で行う必要を生じる、前記フレームまたはシート支持部上の、間隔をおいた2つの位置に設けられる請求項19に記載の小児用椅子アセンブリ。
- 支持面上に載るフレームであって、基部と、当該基部の一方の側から上方に延び前記基部上方において傾斜する脚部とを有するフレームと、
シートを支持するように前記脚部に装着されたシート支持部であって、前記フレームの脚部は、前記シート支持部の高さを調節するように長さを調節可能である、シート支持部と、
を含む、小児用椅子アセンブリ - 前記脚部は、前記シート支持部の各側をそれぞれ支持する2本の脚形支柱を含む請求項21に記載の小児用椅子アセンブリ。
- 前記脚部は、保管する形態に折り畳むために前記基部に対して回動し得る請求項21または22に記載の小児用椅子アセンブリ。
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