JP2008535159A - 燃料組成が変化する燃料によって動作する燃料電池システムと共に使用するためのガス流量制御構体 - Google Patents
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Abstract
燃料電池システムにおいて使用するためのガス流量制御構体であって、燃料電池システムのアノード側から出る排気ガス中の含有量変化に基づいて、燃料電池システムのカソード側へ流れる空気の流量を調整する空気流量制御構体と、空気流量制御構体による空気流量の調整に基づいて、アノード側へ流れる燃料の流量を制御する燃料流量制御構体とを具備するガス流量制御構体。
Description
本発明は燃料電池に関し、特に、燃料電池システムにおいて使用するためのガス流量制御構体に関する。
燃料電池は、炭化水素燃料中に蓄積された化学エネルギーを電気化学反応によって電気エネルギーに直接変換する装置である。一般に、燃料電池は、電解質により分離されたアノード及びカソードを具備する。電解質は帯電イオンを伝導する働きをする。有用な電力レベルを生成するために、各燃料電池の間に導電性セパレータプレートを挟みながら、多数の個別の燃料電池が直列に積重ねられる。
燃料電池は、アノードに反応性燃料ガスを通し、カソードに酸化ガスを通すことにより動作する。燃料電池システムの電気出力は、燃料ガス及び酸化ガスがアノード及びカソードにそれぞれ供給され、アノード及びカソードを通してそれぞれ搬送される際の流量、並びに燃料のエネルギー含有量によって、ある程度決まる。従って、燃料電池性能を最適化し、燃料電池システムから所望の電気出力を得るためには、燃料が電池に供給される際の流量を精密に制御する必要がある。
従来の燃料電池システムは、通常、燃料電池の電力出力に従って燃料電池のアノードに供給される燃料ガスの流量を制御するために質量流量制御装置を採用していた。また、従来のシステムは、燃料電池システムに供給されている燃料の組成を判定するためにオンライン燃料組成解析装置を採用していた。特に、組成解析装置による燃料組成判定及び電池の電力出力に基づいて燃料電池へ送り出される燃料の量を制御するために、質量流量制御装置はオンライン燃料組成解析装置と組み合わせて使用されていた。
アノードに供給される燃料の流量を制御する従来の方法が高価で複雑な機器を使用しなければならないことは理解できよう。更に、解析される燃料の水分含有量が多い場合やオンライン燃料組成解析装置の長期間動作後には、解析装置の信頼性が著しく低下する。従って、燃料含有量を継続して正確に判定するためには、解析装置を頻繁に再校正する必要がある。そこで、高価な機器を必要とせずに、アノードに供給される燃料の流量を制御する正確で信頼性の高い手段が必要とされる。
従って、本発明の目的は、動作が長期間にわたっても高い信頼性を示し、燃料中の水分レベルにより影響を受けずに燃料の流量を制御するガス流量制御構体を提供することである。
本発明の別の目的は、検出された燃料組成の変化に基づいて、高い精度で燃料流量を調整できるガス流量制御構体を提供することである。
本発明の原理によれば、上記の目的及び他の目的は、燃料電池システムで使用するためのガス流量制御構体であって、燃料電池システムのアノード側から出る排気ガス中の含有量変化に基づいて又はそれに応答して、燃料電池システムのカソード側に供給される空気の流量を調整する空気流量制御構体と、空気流量制御構体による空気流量の調整に基づいて、燃料電池システムのアノード側に供給される燃料の流量を制御する燃料流量制御構体とを具備するガス流量制御構体において実現される。燃料電池システムは、未反応燃料を含むアノード排気ガスを使用して空気を予熱する酸化構体を含み、空気流量制御構体は、酸化構体において空気を所定の温度まで予熱するように空気流量を調整する。空気流量制御構体は、空気流量設定値を調整する空気トリムコントローラと、システムに対して調整された空気流量設定値と等しくなるように空気流量を維持する空気流量コントローラとを含み、空気トリムコントローラは、調整値を判定するために予熱空気の温度を所定の温度と比較し、調整値に基づいて空気流量設定値を調整する。空気流量設定値は、DC電流、所望の燃料流量、期待燃料加熱値及び周囲温度に基づく所定の空気流量である。予熱空気の温度が所定の温度より低い場合、空気トリムコントローラは調整値を減少させ、予熱空気の温度が所定の温度より高い場合は、空気トリムコントローラは調整値を増加させる。調整値は空気流量調整に正比例する。
燃料流量制御構体は、システムに対する燃料流量設定値を調整する燃料トリムコントローラと、燃料流量を測定して調整された燃料流量設定値に維持するための燃料流量コントローラとを含む。燃料流量設定値は、DC電流、必要最小限の燃料流量を超える所望の過剰量及び期待燃料加熱値に基づく所定の燃料流量である。燃料トリムコントローラは、空気トリムコントローラにより計算された調整値を受信し、空気トリムコントローラの調整値を所定の範囲内に維持するように燃料流量設定値を加減する。特に、温度が所定の温度より高い場合、空気トリムコントローラは、予熱空気の温度の上昇に対して調整値を設定量、例えば1だけ増分し、予熱空気の温度の下降に対しては調整値を設定量だけ減分する。また、温度が所定の温度より低い場合には、空気トリムコントローラは、予熱空気の温度の低下に対して調整値を設定量、例えば1だけ減分し、予熱空気の温度の上昇に対しては調整値を設定量だけ増分する。燃料トリムコントローラは、空気トリムコントローラの調整値を0とマイナス(−)の設定量、例えば−1との間に維持するように燃料流量設定値を調整する。
ガス流量制御構体を採用する燃料電池システムも開示される。
図1は、本発明の原理に従うガス流量制御構体101を採用する燃料電池システム100を示す図である。ガス流量制御構体101は、燃料流量計及び自動化制御弁を含んでもよい燃料流量コントローラ124と、空気流量計及び自動化制御弁を含んでもよい空気流量コントローラ126と、空気トリムコントローラ128と、燃料トリムコントローラ130とを含み、これら全てのコントローラは、システム100の燃料電池102のアノード側104に至る燃料の流れ(フロー)及びカソード側106に至る空気の流れをそれぞれ制御するために使用される。燃料電池102のアノード側とカソード側とは、電解質108により分離される。
燃料電池システムは、燃料電池102のアノード側104に燃料ガスを供給する燃料供給源110と、燃料ガスに給湿する水供給源114と、燃料電池102のカソード側106にオキシダントガスを供給する空気供給源116と、アノード排気オキシダイザ118とを更に含む。燃料処理構体120は燃料を洗浄し、熱交換器122は、燃料が燃料電池102のアノード側104に入る前に燃料に給湿して燃料を予熱する。
システム100において、燃料供給源110からの燃料は、燃料トリムコントローラ130により判定されかつ燃料制御構体101の燃料流量コントローラ124により制御される流量で燃料処理構体102に供給される。燃料処理構体120は、燃料が燃料電池のアノード104において使用するのに適する状態となるように燃料を洗浄し、燃料を更に処理する。燃料処理構体120は脱硫装置を含んでもよい。燃料電池のアノード104に入る前に、処理済み燃料は、まず熱交換器122へ搬送される。熱交換器122において、燃料は水供給源114から供給された水と混合され、300℃の温度まで予熱される。熱交換器122は、予備改質装置及び脱酸装置を更に含んでもよい。給湿及び予熱された燃料は、その後、燃料電池のアノード104へ搬送され、アノードにおいて電気化学反応を受け、電気出力を生成する。
未使用燃料を含むアノード排気ガスは、アノード104からアノード排気オキシダイザ118へ搬送される。また、アノード排気オキシダイザは、空気トリムコントローラ128によって調整された空気流量設定値まで空気流量コントローラ126により制御された後に、空気供給源116から供給される空気を受取る。アノード排気オキシダイザ118において、空気はアノード排気ガスと混合され、燃焼されて、加熱空気又は加熱オキシダントガスと、二酸化炭素とを生成する。
予熱されたオキシダントガスの温度は、アノード排気ガス中に存在する未反応燃料の量及びオキシダイザに供給される空気の空気流量によって決まる。明らかなように、アノード排気ガス中の未反応燃料の量は、燃料流量及び燃料の加熱値、すなわち、燃料を燃焼することにより生成されるエネルギーの量によってある程度決まるが、このエネルギー量自体は燃料含有量の変化によって左右される。
オキシダイザ118から出た加熱オキシダントガスは、その後、燃料電池102のカソード側入口106aへ搬送される。消耗されたオキシダントガスは、カソード出口106bを通ってカソード106から排出され、熱交換器122を通過する。熱交換器122において、排気オキシダントガスからの熱は、燃料と水との混合物を予熱するために伝達される。排気オキシダントガスに残留する熱は、熱交換器122を出た後、蒸気形成又は空間暖房を含む多様な用途に使用されてもよい。
前述され図1に示されるように、燃料供給源110からの燃料の燃料流量は、燃料流量コントローラ124により制御される。燃料流量コントローラ124は、ガス流量制御構体101の燃料トリムコントローラ130により加減される燃料流量設定値を受信する。一方、空気供給源116からの空気の空気流量は、空気流量コントローラ126により、構体101の空気トリムコントローラ128によって判定された設定値に制御される。
特に、燃料ガスは、燃料電池102の最適な動作及び電気出力を実現するために必要な燃料流量であるのが好ましい所定の流量で燃料供給源110からシステム100に供給される。本明細書中で説明される例の場合、電気出力を生成するために、燃料流量は燃料電池102のアノード104において消費される量を約40%超える。
燃料流量を過剰にすると、結果として、アノード排気ガス中に未反応燃料が存在するようになる。未反応燃料は、オキシダイザ118において、空気を燃焼して必要な温度まで予熱するために使用される。所定の燃料流量は、システム100の所望の電気出力及び燃料供給源110から供給される燃料ガスの加熱値又は水素含有量に基づいて判定される。燃料流量コントローラ124は熱質量燃料流量計を具備してもよい。燃料流量コントローラ124は供給源110からの燃料流量を測定し、燃料組成及び燃料加熱値の変化に基づいて流量を部分的に修正し、燃料流量を前述した所定の燃料流量設定値に制御する。
加熱値又は制御された実際の燃料流量が期待値から変化した場合、燃料トリムコントローラ130は、空気トリムコントローラ126からの入力に基づいて、以下に更に詳細に説明される自動燃料流量調整ロジックを使用して所定の燃料流量設定値を調整する。
前述され図1に示されるように、空気供給源116からの空気の空気流量は、空気流量コントローラ126により、空気トリムコントローラ128により調整された空気流量設定値に制御される。空気トリムコントローラ128は、所望の電気出力及び空気供給源116から供給される空気の温度に基づいて判定される所定の空気流量設定値を加減する。
本発明によれば、空気トリムコントローラ128は、オキシダイザ118において予熱されてカソード入口106aに供給されるオキシダントガスを所定の温度又は設定値温度TSPに維持するように、所定の空気流量設定値を調整する。以下に更に詳細に説明されるように、空気トリムコントローラ128は、カソード入口106aに流入するオキシダントガスの温度を設定値温度TSPと比較し、調整値又は空気トリム値を計算し、その後、計算された空気トリム値に基づいて空気流量設定値を調整する。空気トリムコントローラ128により計算された空気トリム値が0である場合、空気トリムコントローラ128による空気流量設定値の変更は実行されない。計算された空気トリム値が正である場合、空気トリムコントローラ128は空気流量設定値を空気トリム値に比例する量だけ増加し、空気トリム値が負である場合、空気トリムコントローラ128は空気流量設定値を空気トリム値に比例する量だけ減少する。
特に、空気トリムコントローラ128の動作は、図2に示されるフローチャートに更に詳細に示される。図示されるように、第1のステップS1において、コントローラ128は、カソード入口106aに入るオキシダントガスの温度を測定する。次のステップS2において、空気トリムコントローラ128は、第1のステップS1で求められたオキシダントガスの温度を設定値温度TSPと比較する。前述のように、オキシダイザ118からの予熱オキシダントガスの温度は、空気流量及びアノード排気ガス中に存在する未反応燃料の量によって決まる。設定値温度TSPは、アノード排気ガスが最適な燃料含有量を有しかつ空気流量が空気トリムコントローラ128により判定された加減されない一定の設定値である場合について設定された所定の温度である。
特に、アノード排気ガス中の燃料含有量は燃料の加熱値に直接関係し、所定の燃料流量は燃料の最高期待加熱値に基づいて設定される。そのような場合、システム101に供給される燃料が最高期待加熱値を有するときに、アノード排気ガス中の燃料含有量は最適である。システムの動作中、燃料の含有量は最適含有量からずれ、その結果、オキシダイザ118からの予熱オキシダントガスの温度は設定値温度TSPから変化する。そのような燃料含有量の変化が起こった場合、空気流量又は燃料流量あるいはその双方を調整することにより、加熱オキシダントガスの温度を設定値温度TSPに維持できる。
特に、アノード排気中の燃料含有量が最適な含有量より小さく、カソード入口温度が設定値温度TSPより低い場合、設定値温度TSPに達するまで空気流量を減少させるか又は燃料流量を増加させることにより、カソード入口温度を設定値温度TSPに戻すことができる。これに対し、アノード排気中の燃料含有量が最適な含有量を超える場合には、カソード入口温度を設定値温度まで下げるように空気流量を増加するか又は燃料流量を減少させることにより、設定値温度TSPに到達できる。
図2を再度参照すると、ステップS2において、ステップS1で求められたオキシダントガスのカソード入口温度が設定値温度TSPと等しいと空気トリムコントローラ128が判定した場合、アノード排気中の燃量含有量は最適値であり、空気トリムコントローラ128はステップS3において空気トリム値を0に設定し、ステップS8へ進む。そのような場合、空気流量設定値は空気トリムコントローラ128により変更されないため、空気流量設定値は先に説明した予め定められた一定の空気流量設定値のままである。その後、空気流量は、空気流量コントローラ126によりこの設定値に制御される。
ステップS2において、オキシダントガスのカソード入口温度が設定値温度TSPと等しくないと空気トリムコントローラが判定した場合は、ステップS4に進み、空気トリムコントローラは、オキシダントガスのカソード入口温度が設定値温度TSPより高いか否かを判定する。高い場合、空気トリムコントローラは、ステップS41に進み、オキシダントガスのカソード入口温度がカソード入口温度の前回の測定値と等しいか又はその値から所定の範囲内にあるか否かを判定する。等しいか又は所定の範囲にある場合、処理はステップS7へ進み、現在の空気トリム値が維持される。一方、ステップS41で、等しくもなく所定の範囲内にもない場合、処理はステップS42へ進み、オキシダントガスのカソード入口温度が前回に測定されたカソード入口温度の値より高いか否かが判定される。高くない場合、処理はステップS6へ進み、空気トリムコントローラは、本実施形態の場合には1である所定の増分値だけ空気トリム値を減少させる。高い場合は、ステップS5において、空気トリムコントローラは空気トリム値を増分値1だけ増加させる。
ステップS4において、オキシダントガスのカソード入口温度が設定値温度TSP以下であると空気トリムコントローラが判定した場合、ステップS43に進み、空気トリムコントローラは、オキシダントガスのカソード入口温度が前回に測定されたカソード入口温度の値と等しいか又はその値から所定の範囲内にあるか否かを判定する。等しいか又は所定の範囲にある場合、処理はステップS7へ進み、空気トリムコントローラは空気トリム値を維持する。一方、等しくなくかつ所定の範囲内にもない場合は、処理はステップS44へ進み、空気トリムコントローラは、オキシダントガスのカソード入口温度が前回に測定されたカソード入口温度より高いか否かを判定する。高くない場合、ステップS6に進み、空気トリムコントローラは空気トリム値を所定の増分値1だけ減少する。高い場合は、ステップS5に進み、空気トリムコントローラは空気トリム値を増分値1だけ増加する。
ステップS5、S6又はS7において判定された空気トリム値は、ステップS8において、空気トリムコントローラ128により空気流量設定値に対する調整を計算するために使用される。調整後の空気流量設定値は空気流量コントローラに提供される。このステップにおいて、以下の式を使用して所定の空気流量設定値ASPに対する修正が実行され、修正後の空気流量設定値ASPは空気流量コントローラ126に提供される:
調整空気流量=ASP+空気トリム*12 (1)
式中、調整空気流量は、空気流量コントローラ126に提供される空気流量設定値であり、ASPは、DC電流、期待燃料流量(燃料流量の期待値)、燃料の期待加熱値(加熱値の期待値)及び空気供給源116からの空気の温度に基づく所定の空気流量設定値であり、空気トリムは、ステップS5、S6又はS7において空気トリムコントローラ128により計算された空気トリム値である。
調整空気流量=ASP+空気トリム*12 (1)
式中、調整空気流量は、空気流量コントローラ126に提供される空気流量設定値であり、ASPは、DC電流、期待燃料流量(燃料流量の期待値)、燃料の期待加熱値(加熱値の期待値)及び空気供給源116からの空気の温度に基づく所定の空気流量設定値であり、空気トリムは、ステップS5、S6又はS7において空気トリムコントローラ128により計算された空気トリム値である。
式(1)からわかるように、空気トリム値が0に等しい場合、調整空気流量は一定の空気流量の設定値ASPと等しくなる。空気トリム値が正であると、より多くの空気がオキシダイザ118に供給されるように、調整流量は増加する。空気トリム値が負である場合には、調整流量は流量の設定値ASPより小さくなり、従って、空気供給源からオキシダイザ118に供給される空気は減少する。空気トリムコントローラ128の動作のステップS9において、空気の流れは、ステップS8において計算された調整空気流量でアノード排気オキシダイザに供給される。
ガス流量制御構体101の空気トリムコントローラ128による空気流量設定値の調整によって、オキシダントガスは、燃料電池のカソード106へ搬送される前に温度設定値TSPまで加熱され、その結果、適正な量のオキシダントガスがカソードへ送り出される。更に、図1及び図2に示されかつ上述されたように、空気トリムコントローラ128の動作は、燃料電池システムに対する燃料流量を制御するためのフィードバックとして燃料トリムコントローラにより使用される。
特に、空気トリムコントローラ128により計算される空気トリム値の変化は、システムの動作中における燃料ガスの含有量(組成及び加熱値)の変化に正比例する。本発明によれば、空気トリム値の変化を感知し、その変化に応答して燃料流量設定値を調整するために、ガス流量制御構体101の燃料トリムコントローラは自動燃料流量調整ロジックを使用する。特に、空気トリムコントローラ128による空気トリム値の変更に応答して、燃料トリムコントローラ130は、空気トリム値を所定の範囲内に維持するように燃料流量設定値を調整する。本実施形態の構成においては、維持される所定の空気トリム値の範囲は0〜−1である。燃料流量設定値は、燃料の現在の期待加熱値と、電気出力を生成するために燃料電池102のアノード104において消費される量を超える所望の過剰燃料流量とに基づく所定の値である。
従って、燃料トリムコントローラ130が空気トリムコントローラにより計算される空気トリム値の減少を感知すると、燃料トリムコントローラ130は、空気トリム値を所定の範囲内にするように追加の燃料流量を供給するために燃料流量設定値を変更する。同様に、燃料トリムコントローラにより空気トリム値の増加が感知された場合には、空気トリム値が所定の範囲内に入るまで燃料の量を減少するために、燃料流量設定値は燃料トリムコントローラ130により修正される。
次に、図3を参照して、燃料トリムコントローラ130の動作を詳細に説明する。図3は、燃料トリムコントローラ130の自動燃料流量調整ロジックを示すフローチャートである。図3に示されるように、第1のステップS101において、燃料トリムコントローラ130は、空気トリムコントローラ128により計算された空気トリム値の変化を示す信号を空気トリムコントローラ128から受信する。
自動燃料流量調整ロジックの第2のステップS102において、燃料トリムコントローラ130は、空気トリム値が0に等しいか否かを判定する。空気トリム値が0である場合、燃料流量設定値に対する調整は実行されない。空気トリム値が0に等しくないと調整ロジックが判定した場合には、動作はステップS103へ進み、燃料トリムコントローラ103は、空気トリムコントローラ128により判定された空気トリム値を0に変化させるように燃料水素含有量パラメータTH2を変化させることにより、ステップS104において燃料流量を変化させる。水素含有量パラメータTH2は、1立方フィートの燃料から生成される立方フィート単位の水素の体積を表すパラメータである。例えば、99%よりも多いメタンを含有する燃料ガスのTH2は4である。従って、パラメータTH2はガス組成及び加熱値を確定し、燃料流量設定値を計算するために使用される。高いTH2は加熱値の高い燃料ガスを示し、低いTH2は加熱値の低いガスを示す。
ステップS103において、TH2パラメータは小さな増分又は減分で調整される。本実施形態の場合、TH2パラメータの調整増分は0.02であってもよい。TH2パラメータは、空気トリムコントローラ128により計算される空気トリム値が所望の値、この場合には「0」に到達するまで調整される。調整後のTH2パラメータは所定の最高期待値を超えてはならない。更に、燃料トリムコントローラ130によるTH2パラメータの許容変化量は限定されてもよい。本実施形態の場合、TH2の最大変化は6%に限定される。TH2パラメータが燃料トリムコントローラ130により減少されると、燃料流量設定値は増加され、TH2パラメータが増加された場合には、燃料流量設定値は減少される。
従って、ステップS103において、燃料トリムコントローラ130は、空気トリム値を所望の空気トリム値、例えば「0」に維持するためにTH2パラメータを能動的に調整する。TH2パラメータの調整後、ステップS104において燃料流量は変更される。
場合によっては、TH2パラメータが最大許容量分変更された後のように、燃料トリムコントローラ130がTH2パラメータを調整することにより所望の空気トリム値を維持できないこともある。燃料トリムコントローラが所望の空気トリム値を維持できない場合には、燃料トリムコントローラの動作はステップS105へ進む。同様にステップS104に続くステップS105においては、燃料トリムコントローラ130は、空気トリム値が−1未満であるか否かを判定する。−1未満である場合、動作はステップS106へ進み、高燃料トリム警報がトリガされる。高燃料トリム警報は、燃料の加熱値が期待値より著しく低いこと及びTH2パラメータを減少することにより、燃料トリムが既に最大許容範囲まで調整されたことを示す。高燃料トリム警報は、燃料の加熱値を検査することをオペレータに促す。燃料の加熱値が更に変化すれば、空気トリム値は「−1」を更に下回るまで減少し続けることもある。この場合、図2に関して上述したように、カソードに流入するガスの温度を所望の温度設定値に維持するために、空気トリムコントローラ128は空気トリム値を変更する。この変更は総空気流量に影響を及ぼす。
空気トリム値が正である場合、空気トリム値が「0」に到達するまで又はTH2パラメータが所定の最高期待値に到達するまで、燃料トリムコントローラ130はTH2パラメータを増加する。燃料ガスの加熱値が最高期待加熱値を超えて更に増加すると、空気トリム値は更に増加し続けることがある。
ステップS106における高燃料トリム警報のトリガに続いて、又はステップS105において空気トリム値が正であると燃料トリムコントローラ130が判定した場合、調整ロジックの動作はステップS107へ進む。ステップS107において、燃料トリムコントローラ130は、空気トリム値が所定の値、例えば5より大きいか又は所定の値、例えば−5より小さいかを判定する。図3に示されるように、空気トリム値が5より大きいか又は−5より小さい場合、動作はステップS108へ進み、高空気トリム警報がトリガされる。高燃料トリム警報のトリガを伴わない高空気トリム警報のトリガは、燃料ガスの加熱値が最高期待値より著しく高いことを示す。高燃料トリム警報を伴う高空気トリム警報のトリガは、燃料ガスの加熱値が期待値より著しく低く、燃料トリムコントローラ130がそれ以上の補正を実行できないことを意味する。この警報は、修正行動を開始することをオペレータに促す。
図1に示されるような燃料流料トリム制御を伴うガス流量制御構体101を採用するシステム100の性能を試験し、そのような制御を伴わない同一のシステムと比較した。図4は、試験されたシステムの性能データを示すグラフである。図4において、X軸はシステム100の動作時間を表し、Y軸はscfm単位の流量、アンペア単位のDC電流及びscfm単位の空気流量を表す。燃料トリム制御をインストールしたシステムの性能を試験する際に、燃料流量、空気流量及びシステムにより生成されたDC電流をシステム動作中に記録した。
第1の動作期間の間、試験された燃料電池システムは、システムに対する燃料流量を修正するために、燃料トリムコントローラ130を伴わないガス流量制御構体を採用した。第2の動作期間の間、試験されたシステムは、図1に示されるような燃料トリムコントローラ130を採用するガス流量制御構体101を含んでいた。グラフからわかるように、第1の動作期間の間、燃料流量は約30.1scfmでほぼ一定であるが、空気流量が590〜760scfmの範囲であるように、燃料の含有量の変化によって空気流量に対して頻繁な調整が実行された。
第2の動作期間の間、燃料流量が約29.3〜31scfmの範囲となり、空気流量が630〜720scfmの範囲となるように、燃料流量及び空気流量の双方はガス流量制御システムにより調整された。第1の動作期間及び第2の動作期間の間にシステムにより生成されたDC電流は、約700アンペアで比較的一定のままであった。図4の性能データからわかるように、燃料トリムコントローラ130の自動燃料流量調整ロジックを使用するガス流量制御構体101は、システムに供給される燃料流量のより精密な制御を採用し、その結果、空気流量の変化は小さくなる。そのような精密制御により、システムは燃料含有量の変化に迅速に適応できるため、適切な量の燃料がシステムに供給され、システムにより生成される電流は一定レベルに維持される。
いずれの場合にも、先に説明された構成は、本発明の適用用途を表す数多くの可能な特定の実施形態を例示しているにすぎないことが理解される。本発明の原理に従って、本発明の趣旨の範囲から逸脱せずに、他の数多くの変形構成を容易に考案できる。
本発明の上記の特徴及び面並びにその他の特徴及び面は、添付の図面と関連させて以下の詳細な説明を読むことにより更に明らかになるであろう。
図1は、本発明の原理に従うガス流量調整構体を採用する燃料電池システムを示す図である。
図2は、図1のガス流量調整構体の空気トリムコントローラの動作を示すフローチャートである。
図3は、図1のガス流量調整構体の燃料トリムコントローラの動作を示すフローチャートである。
図4は、燃料トリムコントローラを含む場合と燃料トリムコントローラを含まない場合とについて、ガス流量調整構体を採用するシステムの性能データを示すグラフである。
Claims (26)
- 燃料電池システムで使用するためのガス流量制御構体において、
前記燃料電池システムのアノード側から出るアノード排気ガスの含有量変化に基づいて、前記燃料電池システムのカソード側へ流れる空気の流量を調整する空気流量制御構体と、
前記空気流量制御構体による前記空気の流量に対する調整に基づいて、前記燃料電池システムの前記アノード側へ流れる燃料の流量を制御する燃料流量制御構体と
を具備することを特徴とするガス流量制御構体。 - 前記燃料電池システムは、未反応燃料を含有する所定の含有量のアノード排気ガスを使用して前記空気を所定の温度まで予熱する酸化構体を含み、
前記空気流量制御構体は、前記アノード排気ガスの前記含有量の変化によって起こる前記予熱された空気の前記所定の温度からの温度の変化に基づいて前記空気の流量を調整することで、前記所定の温度に予熱された前記空気の前記温度を維持することを特徴とする請求項1記載のガス流量制御構体。 - 前記空気流量制御構体は、前記空気の流量を空気流量設定値まで制御する空気流量コントローラであって、制御の結果、前記アノード排気ガスの前記含有量が前記所定の含有量となると、前記酸化構体が前記空気を前記所定の温度まで予熱するような空気流量コントローラと、
前記空気流量設定値を前記空気流量コントローラに供給し、前記予熱された空気の温度を前記所定の温度と比較して調整値を決定し、前記調整値に基づいて前記空気の流量設定値を調整する空気トリムコントローラと
を含むことを特徴とする請求項2記載のガス流量制御構体。 - 前記予熱された空気の前記温度が前記所定の温度より低い場合、前記空気トリムコントローラは、前記予熱された空気の前記温度の低下に対して前記調整値を減分し、前記予熱された空気の前記温度の上昇に対しては前記調整値を増分し、前記予熱された空気の前記温度が前記所定の温度より高い場合には、前記空気トリムコントローラは、前記予熱された空気の前記温度の上昇に対して前記調整値を増分し、前記予熱された空気の前記温度の低下に対しては前記調整値を減分し、前記調整値は、前記空気トリムコントローラによる空気流量調整に正比例することを特徴とする請求項3記載のガス流量制御構体。
- 前記増分の値は1であり、前記空気トリムコントローラは、
空気の流量=空気の流量設定値+調整値*12
であるように前記空気の流量を制御することを特徴とする請求項4記載のガス流量制御構体。 - 前記燃料流量制御構体は、前記燃料電池システムに対する燃料流量設定値を調整する燃料トリムコントローラを具備し、前記燃料トリムコントローラは、前記空気トリムコントローラにより計算された前記調整値を受信し、前記調整値を所定の範囲内に維持するように前記燃料流量設定値を調整することを特徴とする請求項4記載のガス流量制御構体。
- 前記増分の値は1であり、前記燃料トリムコントローラは、前記調整値を0〜−1の範囲内に維持するように燃料流量を調整することを特徴とする請求項6記載のガス流量制御構体。
- 前記燃料トリムコントローラは、前記調整値が−1未満である場合に前記燃料流量を増加することを特徴とする請求項7記載のガス流量制御構体。
- 前記燃料流量制御構体は、前記燃料トリムコントローラが前記所定の燃料流量設定値を調整した後に、燃料供給源からの燃料流量を前記燃料流量設定値に制御する燃料流量コントローラと、前記燃料流量を測定するための燃料流量計とを更に具備することを特徴とする請求項6記載のガス流量制御構体。
- 前記燃料電池システムにより所定の電気出力を生成するために、前記所定の燃料流量は必要最小限の燃料流量を超えることを特徴とする請求項9記載のガス流量制御構体。
- 前記所定の燃料流量は前記必要最小限の燃料流量を40%超えることを特徴とする請求項10記載のガス流量制御構体。
- 前記燃料流量計は熱質量流量計であることを特徴とする請求項11記載のガス流量制御構体。
- 前記空気の流量設定値は、前記燃料電池システムの前記所定の電気出力及び前記燃料電池システムに供給される前記空気の温度に基づいて判定されることを特徴とする請求項12記載のガス流量制御構体。
- 空気供給源及び燃料供給源と共に使用するための燃料電池システムにおいて、
アノード側及びカソード側を含む燃料電池と、
前記アノード側に供給するために、燃料供給源から燃料を受取る燃料入口と、
カソード側にオキシダントガスを供給するために、前記空気供給源から空気を受取る空気入口と、
前記空気入口からの空気の空気流量を調整する空気流量制御構体及び前記燃料入口からの燃料の燃料流量を調整する燃料流量制御構体を含むガス流量制御構体と
を具備し、
前記燃料流量制御構体は、前記空気流量制御構体による前記空気流量の調整に基づいて前記燃料流量を制御することを特徴とする燃料電池システム。 - 未反応燃料を含有する所定の含有量のアノード排気ガスを使用して前記空気を所定の温度まで予熱する酸化構体を更に具備し、
前記空気流量制御構体は、前記アノード排気ガスの前記含有量の変化によって起こる前記予熱された空気の前記所定の温度からの温度の変化に基づいて前記空気流量を調整することで、前記予熱された空気の前記温度を前記所定の温度に維持することを特徴とする請求項14記載の燃料電池システム。 - 前記空気流量制御構体は、
前記空気流量を空気流量設定値に制御する空気流量コントローラであって、制御の結果、前記アノード排気ガスの前記含有量が前記所定の含有量である場合、前記酸化構体が、前記空気を前記所定の温度まで予熱する空気流量コントローラと、
前記空気流量設定値を前記空気流量コントローラに提供し、前記予熱された空気の温度を前記所定の温度と比較して調整値を決定し、前記調整値に基づいて前記空気流量を調整する空気トリムコントローラと
を含むことを特徴とする請求項15記載の燃料電池システム。 - 前記予熱された空気の前記温度が前記所定の温度より低い場合、前記空気トリムコントローラは、前記予熱された空気の前記温度の低下に対して前記調整値を減分し、前記予熱された空気の前記温度の上昇に対しては前記調整値を増分し、前記予熱された空気の前記温度が前記所定の温度より高い場合には、前記空気トリムコントローラは、前記予熱された空気の前記温度の上昇に対して前記調整値を増分し、前記予熱された空気の前記温度の低下に対しては前記調整値を減分し、前記調整値は、前記空気トリムコントローラによる空気流量調整に正比例することを特徴とする請求項16記載の燃料電池システム。
- 前記空気流量設定値は、前記燃料電池システムの所定の電気出力及び前記空気供給源から供給される前記酸化ガスの温度に基づいて判定されることを特徴とする請求項17記載の燃料電池システム。
- 前記燃料流量制御構体は、前記アノード側へ流れる燃料の燃料流量を調整する燃料トリムコントローラを具備し、前記燃料トリムコントローラは、前記空気トリムコントローラにより計算された前記調整値を受信し、前記調整値を所定の範囲内に維持するように前記燃料流量を調整することを特徴とする請求項18記載の燃料電池システム。
- 前記増分の値は1であり、前記燃料トリムコントローラは、前記調整値を0〜−1の範囲内に維持するように燃料流量を調整することを特徴とする請求項19記載の燃料電池システム。
- 前記調整値が−1未満である場合、前記燃料トリムコントローラは前記燃料供給源からの燃料流量を増加することを特徴とする請求項20記載の燃料電池システム。
- 前記燃料流量制御構体は、
前記燃料トリムコントローラが前記所定の燃料流量設定値を調整した後に、燃料供給源からの燃料流量を燃料流量設定値に制御する燃料流量コントローラと、
前記燃料流量を測定するための燃料流量計と
を更に具備することを特徴とする請求項19記載の燃料電池システム。 - 前記所定の電気出力を生成するために、前記所定の燃料流量は必要最小限の燃料流量を超えることを特徴とする請求項22記載の燃料電池システム。
- 前記所定の燃料流量は必要最小限の燃料流量を40%超えることを特徴とする請求項23記載の燃料電池システム。
- 前記燃料流量計は熱質量流量計であることを特徴とする請求項24記載の燃料電池システム。
- 前記燃料電池システムは、前記燃料入口からの前記燃料を前処理する燃料処理構体と、
前処理された前記燃料を加熱する熱交換器と
を更に具備し、
前記熱交換器の出口は前記アノード側の入口と結合されていることを特徴とする請求項25記載の燃料電池システム。
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