JP2008534646A - Cdk阻害剤としての置換1,5−ナフチリジンアゾリジノン - Google Patents

Cdk阻害剤としての置換1,5−ナフチリジンアゾリジノン Download PDF

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Abstract

本発明は、Cdk1を阻害し且つCdk2及びCdk4に対して選択的である、次式(I)
Figure 2008534646

の新規置換1,5−ナフチリジンアゾリノンを提供する。それらの化合物および医薬上許容されるその塩は抗増殖活性を有し、抗癌剤として有用である。
【選択図】なし

Description

本発明の分野は、サイクリン依存性キナーゼ、最も特定的にはサイクリン依存性キナーゼ1(Cdk1)の活性を阻害することができる置換1,5−ナフチリジンアゾリノンに関する。最も好ましくは、本発明の化合物はCdk1を阻害し、そしてCdk2及びCdk4に対して選択的である。それらの化合物及び医薬上許容されるその塩は、抗増殖活性を有し、従って特に癌、特に固形腫瘍の治療又は抑制において有用である。本発明はまた、そのような化合物を含有する医薬組成物、及び癌腫、最も詳しくは乳癌、肺癌、結腸癌及び前立腺癌の治療又は抑制方法にも関する。
サイクリン依存性キナーゼ(Cdks)は、細胞周期の様々な時期の間の移行、例えばG1の静止期(有糸分裂と新たな細胞分裂周期のためのDNA複製開始との間の間隙期)からS期(活発なDNA合成の時期)への進行、又はG2期からM期(活発な有糸分裂と細胞分裂が起こる時期)への進行、を調節することに際して重要な役割を果たすセリン−スレオニンプロテインキナーゼである。〔例えば、Science, 274:1643-1677 (1996);及びAnn. Rev. Cell Dev. Biol., 13:261-291 (1997)の中に編さんされた文献を参照のこと〕。CDK複合体は調節サイクリンサブユニット(例えばサイクリンA,B1,B2,D1,D2,D3及びE)と触媒キナーゼサブユニット(例えばCDK1, CDK2, CDK4, CDK5及びCDK6)の会合を通して形成される。その名が示す通り、CDKは、それらの標的基質をリン酸化するためにサイクリンサブユニットに対して絶対依存性を示し、そして種々のキナーゼ/サイクリンペアが細胞周期の特定の時期からの進行を調節する機能を有する。
上述したように、それらのプロテインキナーゼは、多様な細胞機能を調節するタンパク質(酵素)の一群である。これは、基質タンパク質の構造(コンホメーション)変化を引き起こすタンパク質基質上の特定アミノ酸のリン酸化により達成される。この構造変化は、基質の活性を変調するか又は別の結合相手と相互作用する能力を調節する。プロテインキナーゼの酵素活性とは、該キナーゼが基質にリン酸基を付加する速度のことを言う。それは、例えば、時間の関数として生成物に変換される基質の量を求めることにより測定することができる。基質のリン酸化は、プロテインキナーゼの活性部位のところで起こる。
CDK、例えばCDK1は細胞分裂の一般的活性剤であるため、CDK1の阻害剤は抗増殖剤として利用することができる。それらの阻害剤は、無秩序な細胞周期進行を抑制することにおける治療的介入を開発するために用いることができる。
別のCdksに対して選択的であるCdk1の小分子阻害剤を提供することが望ましい。即ち、小分子はCdk2及び/又はCdk4活性よりもCdk1活性をより有意に多く阻害する。好ましくは、本発明の化合物は、Cdk2活性よりもCdk1活性を少なくとも2倍、最も好ましくは10倍多く阻害し、Cdk4活性よりもCdk1活性を少なくとも500倍、好ましくは1000倍多く阻害する。潜在的な付随毒性と、複数の標的を阻害することから付随し得る別の望ましくない複雑な問題のために、選択性は望ましいパラメーターであると思われる。かくして、本発明の目的上、Cdk1の阻害の選択性を決定するためにCdk2とCdk4の阻害がモニタリングされる。Cdk2とCdk4に対する選択性を示す化合物は、Cdk1、Cdk2及びCdk4間に選択的でない化合物よりも、より優れた安全性プロフィールを有すると期待される。
本発明の一観点は、下式:
Figure 2008534646
〔ここで、
Xは−S−又は−NH−であり;
1
a)水素、
b)下記基により置換されることがある低級アルキル
(1)低級アルキル、OH、低級アルコキシ、ハロゲン又はペルフルオロ−低級アルキルにより置換されることがあるアリール、
(2)低級アルキル、=O及び−NHにより置換されることがある芳香族複素環、又は
(3)ヘテロシクロ−低級アルキル、
c)アリールにより置換されることがあるシクロ低級アルキル、
d)低級アルコキシ−低級アルキル、
e)−C(=O)−R4、及び
f)−C(=O)−O〔CH2CH2O〕p−R5
から成る群より選択され;
2
a)シアノ、
b)水素、
c)CONR67
d)CO28、及び
e)下記により置換されることがある低級アルキル
(1)OR9
(2)シアノ、又は
(3)NR67
から成る群より選択され;
3は下記
a)O−低級アルキル、
b)S−低級アルキル、
c)水素、
d)低級アルキル、
e)シクロ低級アルキル、
f)低級アルケン、
g)低級アルキレン、
h)NR67
i)COOR8及び
j)CONR67
から成る群より選択され、ここで各場合において、前記低級アルキル、シクロ低級アルキル、低級アルケン及び低級アルキレンは
(1)OR9
(2)シアノ、及び
(3)NR67
により置換されることがあり;
4
a)水素、
b)低級アルキル、
c)O−低級アルキル、
d)3〜6個の炭素原子を含むシクロ低級アルキル、及び
e)
Figure 2008534646
から成る群より選択され、ここで
Figure 2008534646
は(1)アリール環、(2)ヘテロシクロ−低級アルキル環及び(3)芳香族複素環から成る群より選択され;
5は水素及び低級アルキルから成る群より選択され;
6とR7は各々独立に、
a)水素、
b)下記により置換されることがある低級アルキル
(1)OR9
(2)ハロゲン、
(3)シアノ、又は
(4)NR12NR13、及び
c)シクロ低級アルキル
から成る群より選択され;
8はOR9、シアノ又はNR67により置換されることがある低級アルキルであり;
9
a)水素、及び
b)下記により置換されることがある低級アルキル
(1)OR12
(2)シアノ、又は
(3)NR67
から成る群より選択され;
10とR11は各々独立に
a)ヒドロキシ、
b)ヒドロキシ−低級アルキル、
c)水素、
d)低級アルキル、
e)ハロゲン、
f)ペルフルオロ低級アルキル、及び
g)低級アルコキシ
から成る群より選択され;
12とR13は各々独立に
a)水素、
b)低級アルキル、及び
c)シクロ低級アルキル
から成る群より選択され;そして
pは0〜6の整数である〕
により示される化合物、又は医薬上許容されるその塩である。
本発明の化合物は、Cdk、特にCdk1の活性を阻害する。最も好ましくは、本発明の化合物はCdk1を阻害し、且つCdk2及びCdk4に対して選択的である。
本発明はまた、式Iの化合物又は医薬上許容されるその塩を含有する医薬組成物、無秩序のもしくは望ましくない細胞増殖に関連する様々な疾病及び/又は障害、例えば癌、自己免疫疾患、ウイルス性疾患、真菌病、神経変性病及び心臓血管疾患の処置における本発明の化合物又は本発明の医薬組成物の使用にも向けられる。特に、本発明の化合物及びそのような化合物を含有する医薬組成物は、固形腫瘍、最も特定的には乳癌、結腸癌、肺癌及び前立腺癌の治療において有用である。
本明細書中で用いる時、次の用語は下記の定義を有する:
“アリール”とは、単環式又は二環式の非置換芳香族炭化水素環、例えばフェニル又はナフチルを意味し、フェニルが好ましい。
“シアノ”は一価の基−CNを意味する。
“シクロ低級アルキル”とは、3〜8個の炭素原子、好ましくは4〜6個の炭素原子を含む、非芳香族の、部分的もしくは完全に飽和された一価の環式脂肪族炭化水素基を意味する。シクロ低級アルキル基の例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシル等が挙げられ、シクロプロピルが特に好ましい。
“シクロ低級アルキレン“とは、二価の非置換の3〜6員の飽和炭素環式炭化水素環であるシクロ低級アルケニル置換基を意味する。中でも好ましいシクロ低級アルキレン置換基は、シクロプロペニル及びシクロブテニルである。
“有効量”又は“治療的有効量”は英文明細書第29頁(段落番号0111〜0112)に定義される通りである。
“ハロゲン”とは、塩素、フッ素、臭素及びヨウ素、好ましくは塩素及び臭素を意味する。
“ヘテロ原子”とは、N、O及びSから選択された原子を意味する。
“芳香族複素環”とは、4〜5個の炭素原子と、酸素、窒素又は硫黄から成る群より選ばれた1〜2個のヘテロ原子とを含有する、4〜6員の単環式芳香族複素環を意味する。中でも好ましい芳香族複素環基は、チオフェニル、チアゾール、ピリジニル、フラニル等である。
“ヘテロシクロ−低級アルキル”とは、3〜5個の炭素原子と、酸素、窒素又は硫黄から成る群より選ばれた1個又は2個のヘテロ原子とを含有する、4〜6員の単環式飽和環を意味する。中でも好ましいヘテロシクロアルキル基はモルホリニル、チオピラニル又はテトラヒドロピラニルである。
“ヒドロキシ又はヒドロキシル”は−OHを意味する。
“ヒドロキシ−低級アルキル”は、ヒドロキシ基により置換された、好ましくは単置換された、上記に定義したような低級アルキル基を意味する。
“Ki”(阻害定数)とは、標的タンパク質へのリガンド/阻害剤(すなわち、本発明の化合物)の熱力学的結合の尺度を意味する。Kiは、特に実施例28(後述)に記載のようにして測定することができる。
“低級アルケン”とは、二重結合を含み且つ1〜6個の炭素原子を有する不飽和炭化水素を意味する。
“低級アルコキシ”は、1〜6個の炭素原子を含む低級アルキルから形成される、直鎖又は分枝鎖状のアルコキシ基、例えばメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロピキシ、n−ブトキシ、tert−ブトキシ等を意味する。
“低級アルコキシ−低級アルキル”は、低級アルコキシ基により置換された、好ましくは単置換された、上記で定義したような低級アルキル置換基を意味し、ここで低級アルコキシは前に定義した通りである。
“低級アルコキシ−低級アルキレン”は、低級アルコキシ基により置換された、好ましくは単置換された、上記で定義したような低級アルキレン置換基を意味し、ここで低級アルコキシは前に定義した通りである。
“低級アルキレン”は、1〜6個の炭素原子を含む、二価の飽和直鎖状又は分枝鎖状炭化水素置換基、例えばエチレン、プロピレンを意味する。
単独での又は複合語での“低級アルキル”は、1〜6個の炭素原子を含有する、一価の直鎖状又は分枝鎖状飽和炭化水素アルキル基、例えばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル等を意味する。
“ペルフルオロ−低級アルキル”とは、低級アルキル基の全ての水素原子がフッ素により置換されている、任意の低級アルキル基を意味する。中でも好ましいペルフルオロ−低級アルキル基はトリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、ヘプタフルオロプロピルであり、トリフルオロメチルが特に好ましい。
“医薬上許容される塩”とは、式Iの化合物の生物学的有効性と性質を保持しており且つ安定な非毒性有機もしくは無機酸から又は有機もしくは無機塩基から形成される、従来の酸付加塩又は塩基付加塩のことを言う。酸付加塩の例としては、無機酸、例えば塩化水素酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸及び硝酸から誘導されるもの、及び有機酸、例えばp−トルエンスルホン酸、サリチル酸、メタンスルホン酸、シュウ酸、コハク酸、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、フマル酸等から誘導されるものが挙げられる。塩基付加塩の例としては、アンモニウム、カリウム、ナトリウム、及び第四級アンモニウム水酸化物、例えば水酸化テトラメチルアンモニウムから誘導されるものが挙げられる。塩への医薬化合物(即ち薬剤)の化学修飾は、化合物の改善された物理的及び化学的安定性、吸湿性、流動性及び溶解性を得るために薬剤師に周知の技術である。例えばH. Ansel他、Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems(第6版、1995 )の196頁と1456−1457頁を参照のこと。
“医薬上許容される”、例えば、医薬上許容される担体、賦形剤等とは、特定の化合物が投与される被検者に対して薬理学的に許容され且つ実質的に非毒性であることを意味する。
置換アルキルにおけるような“置換”とは、異なって定義されない限り、1又は複数の位置で置換が起こり、且つ各置換部位の置換基が独立に指定の選択肢より選択されることを意味する。
本明細書中に指摘するように、式Iの化合物は有効な抗増殖剤であり、且つCDK、特にCDK1の活性を媒介及び/又は阻害するのに有用であり、従って無秩序の又は異常な細胞増殖に関連した癌又は他の疾患の治療のための抗腫瘍剤を提供する。
一態様では、本発明は式Iの化合物
Figure 2008534646
(上式中、R1,R2,R3及びXは前に定義した通りである);
又は医薬上許容されるその塩に向けられる。
好ましい態様では、本発明は、式I−Aの化合物
Figure 2008534646
(上式中、R1,R2及びR3は前に定義した通りである)
又は医薬上許容されるその塩に向けられる。
式I−Aの一態様では、R1がHである。
式I−Aの別の態様では、R1が場合により下記の基により置換されることがある低級アルキルである:
(1)低級アルキルにより、OHにより、低級アルコキシにより、ハロゲンによりもしくはペルフルオロ−低級アルキルにより置換されることがあるアリール、
(2)低級アルキルにより、=Oによりもしくは−NHにより置換されることがある複素環式芳香族、又は
(3)ヘテロシクロ−低級アルキル。
式I−Aの別の態様では、R1がアリールにより置換されることがあるシクロ低級アルキルである。
式I−Aの別の態様では、R1が低級アルコキシ−低級アルキルである。
式I−Aの別の態様では、R1が−C(=O)−R4であり、R4が前に定義した通りである。最も好ましくは、R4が低級アルキルである。
式I−Aの別の態様では、R1が−C(=O)−O〔CH2CH2O〕p−R5であり、ここでR5とpは前に定義した通りである。最も好ましくは、R5が水素でありそしてpが1〜2である。
式I−Aの別の態様では、R2がシアノである。
式I−Aの別の態様では、R2が水素である。
式I−Aの別の態様では、R2がCONR67であり、ここでR6とR7は前に定義した通りである。好ましくは、R6とR7は各々独立にH、低級アルキル、又はOR9により置換された低級アルキルである。最も好ましくは、R9が水素である。
式I−Aの別の態様では、R2がCO28であり、ここでR8は前に定義した通りである。最も好ましくは、R8が場合によりOR9により置換されることがある低級アルキルである。最も好ましくは、R9は水素又は低級アルキルである。
式I−Aの別の態様では、R2が場合によりOR9により、シアノによりもしくはNR67により置換されることがある低級アルキルであり、ここでR6,R7及びR9は前に定義した通りである。最も好ましくは、R6が水素又は低級アルキルであり、R7が水素又は低級アルキルであり、そしてR9が水素又は低級アルキルである。
式I−Aの別の態様では、R3がO−低級アルキルであり、ここで前記低級アルキルはR3の定義のところで前に定義した通りに置換されることがあり、最も好ましくは前記低級アルキルがOR9により置換されており、R9は前に定義した通りである。
式I−Aの別の態様では、R3がS−低級アルキルであり、ここで前記低級アルキルはR3の定義のところで前に定義した通りに置換されることがあり、最も好ましくは前記低級アルキルがOR9により置換されており、R9は前に定義した通りである。
式I−Aの別の態様では、R3が水素である。
式I−Aの別の態様では、R3が低級アルキルであり、ここで前記低級アルキルはR3の定義のところで前に定義した通りに置換されることがあり、最も好ましくは前記低級アルキルがOR9により置換されており、R9は前に定義した通りである。
式I−Aの別の態様では、R3がシクロ低級アルキルであり、ここで前記低級アルキルはR3の定義のところで前に定義した通りに置換されることがあり、最も好ましくは前記低級アルキルがOR9により置換されており、R9は前に定義した通りである。
式I−Aの別の態様では、R3が低級アルケンであり、ここで前記低級アルケンはR3の定義のところで前に定義した通りに置換されることがあり、最も好ましくは前記低級アルケンがOR9により置換されており、R9は前に定義した通りである。
式I−Aの別の態様では、R3が低級アルキレンであり、ここで前記低級アルキレンはR3の定義のところで前に定義した通りに置換されることがあり、最も好ましくは前記低級アルキレンがOR9により置換されており、R9は前に定義した通りである。
式I−Aの別の態様では、R3がNR67であり、ここでR6とR7は前に定義した通りであり、最も好ましくはR6とR7は各々独立に水素であるか、又はOR9により、ハロゲンによりもしくはシアノにより置換されることがある低級アルキルであり、そしてR9は前に定義した通りである。
式I−Aの別の態様では、R3がCOOR8であり、ここでR8は前に定義した通りである。最も好ましくは、R8がOR9により置換されている低級アルキルであり、そしてR9が前に定義した通りである。
式I−Aの別の態様では、R3がCONR67であり、ここでR6とR7は前に定義した通りであり、最も好ましくはR6とR7は各々独立に水素であるか、又は所望によりOR9により、ハロゲンによりもしくはシアノにより置換されることがある低級アルキルであり、そしてR9は前に定義した通りである。
式I−Aの好ましい態様では、R1がハロゲンにより及び/又は低級アルキルにより置換されているアリールにより置換された低級アルキルである。
式I−Aの別の好ましい態様では、R1がヘテロシクロ−低級アルキルにより置換された低級アルキルである。
式I−Aの別の好ましい態様では、R1が場合によりアリールにより置換されることがあるシクロ低級アルキルである。
式I−Aの別の好ましい態様では、R2がシアノである。
式I−Aの別の好ましい態様では、R2が水素である。
式I−Aの別の好ましい態様では、R3がO−低級アルキルであり、好ましくはO−イソプロピルである。
式I−Aの別の好ましい態様では、R3が水素である。
式I−Aの化合物の例としては、下記のものが挙げられる:
6−(2−アミノ−4−オキソ−4H−チアゾール−5−イリデンメチル)−4−イソプロポキシ〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル(実施例1);
6−〔2−(2−クロロベンジルアミノ)−5−オキソ−3,5−ジヒドロイミダゾール−4−イリデンメチル〕−4−イソプロポキシ〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル(実施例2);
4−イソプロポキシ−6−〔4−オキソ−2−(2−フェニルシクロプロピルアミノ)−4H−チアゾール−5−イリデンメチル〕−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル(実施例3);
4−イソプロポキシ−6−{4−オキソ−2−〔(チオフェン−2−イルメチル)アミノ〕−4H−チアゾール−5−イリデンメチル}−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル(実施例4);
4−イソプロポキシ−6−{2−〔(3−メチルチオフェン−2−イルメチル)アミノ〕−4−オキソ−4H−チアゾール−5−イリデンメチル}−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル(実施例5);
6−〔2−(2−クロロ−6−メチルベンジルアミノ)−4−オキソ−4H−チアゾール−5−イリデンメチル〕−4−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル(実施例6);
6−{2−〔2−(3−フルオロフェニル)エチルアミノ〕−4−オキソ−4H−チアゾール−5−イリデンメチル}−4−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル(実施例7);
6−〔2−(2−クロロ−4−フルオロベンジルアミノ)−4−オキソ−4H−チアゾール−5−イリデンメチル〕−4−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル(実施例8);
6−{4−オキソ−2−〔(チオフェン−2−イルメチル)アミノ〕−4H−チアゾール−5−イリデンメチル}−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル(実施例11);
6−〔4−オキソ−2−(2−フェニルシクロプロピルアミノ)−4H−チアゾール−5−イリデンメチル〕−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル(実施例12);
6−{2−〔(3−メチルチオフェン−2−イルメチル)アミノ〕−4−オキソ−4H−チアゾール−5−イリデンメチル}−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル(実施例13);
6−(2−アミノ−4−オキソ−4H−チアゾール−5−イリデンメチル)−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル(実施例14);
6−{2−〔2−(3−フルオロフェニル)エチルアミノ〕−4−オキソ−4H−チアゾール−5−イリデンメチル}−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル(実施例15);
6−〔2−(2−クロロベンジルアミノ)−5−オキソ−3,5−ジヒドロイミダゾール−4−イリデンメチル〕−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル(実施例16);
6−〔2−(2−クロロ−6−メチルベンジルアミノ)−4−オキソ−4H−チアゾール−5−イリデンメチル〕−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル(実施例17);
6−〔2−(2−クロロ−4−フルオロベンジルアミノ)−4−オキソ−4H−チアゾール−5−イリデンメチル〕−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル(実施例18);
6−〔2−(3−クロロ−4−フルオロベンジルアミノ)−4−オキソ−4H−チアゾール−5−イリデンメチル〕−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル(実施例19);
5−(8−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−2−イルメチレン)−2−(2−フェニルシクロプロピルアミノ)チアゾール−4−オン(実施例20);
2−〔2−(3−フルオロフェニル)エチルアミノ〕−5−(8−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−2−イルメチレン)チアゾール−4−オン(実施例21);
5−(8−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−2−イルメチレン)−2−〔(チオフェン−2−イルメチル)アミノ〕チアゾール−4−オン(実施例22);
2−(2−クロロベンジルアミノ)−5−(8−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−2−イルメチレン)チアゾール−4−オン(実施例23);
2−(3−クロロ−4−フルオロベンジルアミノ)−5−(8−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−2−イルメチレン)チアゾール−4−オン(実施例24);
2−(2−クロロ−4−フルオロベンジルアミノ)−5−(8−イソプロポキシ〔1,5〕ナフチリジン−2−イルメチレン)チアゾール−4−オン(実施例25);
〔5−(8−イソプロポキシ〔1,5〕ナフチリジン−2−イルメチレン)−4−オキソ−4,5−ジヒドロチアゾール−2−イル〕カルバミン酸tert−ブチルエステル(実施例26);及び
2−アミノ−5−(8−イソプロポキシ−〔1,5〕−ナフチリジン−2−イルメチレン〕チアゾール−4−オン(実施例27)。
別の態様では、本発明は式I−Bの化合物
Figure 2008534646
(上式中、R1,R2及びR3は前に定義した通りである);
又は医薬上許容されるその塩に向けられる。
式I−Bの一態様では、R1が場合により下記の基により置換されることがある低級アルキルである:
(4)低級アルキルにより、OHにより、低級アルコキシにより、ハロゲンによりもしくはペルフルオロ−低級アルキルにより置換されることがあるアリール、
(5)低級アルキルにより、=Oによりもしくは−NHにより置換されることがある複素環式芳香族、又は
(6)ヘテロシクロ−低級アルキル。
式I−Bの別の態様では、R1が場合によりアリールにより置換されることがあるシクロ低級アルキルである。
式I−Bの別の態様では、R1が低級アルコキシ−低級アルキルである。
式I−Bの別の態様では、R1が−C(=O)−R4であり、R4が前に定義した通りである。最も好ましくは、R4が低級アルキルである。
式I−Bの別の態様では、R1が−C(=O)−O〔CH2CH2O〕p−R5であり、ここでR5とpは前に定義した通りである。最も好ましくは、R5が水素でありそしてpが1〜2である。
式I−Bの別の態様では、R2がシアノである。
式I−Bの別の態様では、R2が水素である。
式I−Bの別の態様では、R2がCONR67であり、ここでR6とR7は前に定義した通りである。好ましくは、R6とR7は各々独立にH、低級アルキル、又はOR9により置換された低級アルキルである。最も好ましくは、R9が水素である。
式I−Bの別の態様では、R2がCO28であり、ここでR8は前に定義した通りである。最も好ましくは、R8が場合によりOR9により置換されることがある低級アルキルである。最も好ましくは、R9が水素又は低級アルキルである。
式I−Bの別の態様では、R2が場合によりOR9により、シアノによりもしくはNR67により置換されることがある低級アルキルであり、ここでR6、R7及びR9は前に定義した通りである。最も好ましくは、R6が水素又は低級アルキルであり、R7が水素又は低級アルキルであり、そしてR9が水素又は低級アルキルである。
式I−Bの別の態様では、R3がO−低級アルキルであり、ここで前記低級アルキルはR3の定義のところで前に定義した通りに置換されることがあり、最も好ましくは前記低級アルキルがOR9により置換されており、R9は前に定義した通りである。
式I−Bの別の態様では、R3がS−低級アルキルであり、ここで前記低級アルキルはR3の定義のところで前に定義した通りに置換されることがあり、最も好ましくは前記低級アルキルがOR9により置換されており、R9は前に定義した通りである。
式I−Bの別の態様では、R3が水素である。
式I−Bの別の態様では、R3が低級アルキルであり、ここで前記低級アルキルはR3の定義のところで前に定義した通りに置換されることがあり、最も好ましくは前記低級アルキルがOR9により置換されており、R9は前に定義した通りである。
式I−Bの別の態様では、R3がシクロ低級アルキルであり、ここで前記低級アルキルはR3の定義のところで前に定義した通りに置換されることがあり、最も好ましくは前記低級アルキルがOR9により置換されており、R9は前に定義した通りである。
式I−Bの別の態様では、R3が低級アルケンであり、ここで前記低級アルケンはR3の定義のところで前に定義した通りに置換されることがあり、最も好ましくは前記低級アルケンがOR9により置換されており、R9は前に定義した通りである。
式I−Bの別の態様では、R3が低級アルキレンであり、ここで前記低級アルキレンはR3の定義のところで前に定義した通りに置換されることがあり、最も好ましくは前記低級アルキレンがOR9により置換されており、R9は前に定義した通りである。
式I−Bの別の態様では、R3がNR67であり、ここでR6とR7は前に定義した通りであり、最も好ましくはR6とR7は各々独立に水素であるか、又はOR9により、ハロゲンによりもしくはシアノにより置換されることがある低級アルキルであり、そしてR9は前に定義した通りである。
式I−Bの別の態様では、R3がCOOR8であり、ここでR8は前に定義した通りである。最も好ましくは、R8がOR9により置換された低級アルキルであり、そしてR9が前に定義した通りである。
式I−Bの別の態様では、R3がCONR67であり、ここでR6とR7は前に定義した通りであり、最も好ましくはR6とR7は各々独立に水素であるか、又はOR9により、ハロゲンによりもしくはシアノにより置換されることがある低級アルキルであり、そしてR9は前に定義した通りである。
式I−Bの好ましい態様では、R1がハロゲンにより及び/又は低級アルキルにより置換されているアリールにより置換された低級アルキルである。
式I−Bの別の好ましい態様では、R1がヘテロシクロ−低級アルキルにより置換された低級アルキルである。
式I−Aの別の好ましい態様では、R1が場合によりアリールにより置換されることがあるシクロ低級アルキルである。
式I−Bの別の好ましい態様では、R2がシアノである。
式I−Bの別の好ましい態様では、R2が水素である。
式I−Bの別の好ましい態様では、R3がO−低級アルキルであり、好ましくはO−イソプロピルである。
式I−Bの別の好ましい態様では、R3が水素である。
式I−Bの化合物の例としては、下記のものが挙げられる:
6−〔2−(2,4−ビス−トリフルオロメチルベンジルアミノ)−5−オキソ−3.5−ジヒドロイミダゾール−4−イリデンメチル〕−4−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル、及び
4−イソプロポキシ−6−〔5−オキソ−2−(2−トリフルオロメチルベンジルアミノ)−3,5−ジヒドロイミダゾール−4−イリデンメチル〕−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル。
本発明の特に好ましい態様では、式Iの化合物であって、
1が水素;−C(O)−O−C(CH33;又はシクロプロピル及び(C1〜C6)アルキルから選択され、ここで前記シクロプロピル及び(C1〜C6)アルキル基は各々独立に下記のものから選択された置換基により置換されており:
非置換のフェニルもしくはチオフェニル、又は
下記のものから独立に選択された1個もしくは2個の置換基により更に置換されている、フェニルもしくはチオフェニル:
ハロゲン、
−(C1〜C6)アルキル;及び
トリフルオロメチル;
2が水素又はシアノであり;
3が水素又は−O−(C1〜C6)アルキルであり;そして
Xが−S−又は−NH−である
式(I)の化合物;又は医薬上許容されるその塩が提供される。
本発明の別の特に好ましい態様では、
1がシクロプロピル又は(C1〜C6)アルキルであって、これら2つの基は
非置換のフェニルもしくはチオフェニル、又は
ハロゲン及び−(C1〜C6)アルキルから独立に選択された1個もしくは2個の置換基により更に置換されている、フェニルもしくはチオフェニル
から独立に選択された置換基により置換されており;
2がシアノであり;
3が−O−CH(CH32であり;そして
Xが−S−である
式(I)の化合物;又は医薬上許容されるその塩が提供される。
本発明の更に別の特に好ましい態様では、
1がシクロプロピル又は(C1〜C6)アルキルであって、これら2つの基は
非置換のフェニルもしくはチオフェニル、又は
ハロゲン及び−(C1〜C6)アルキルから独立に選択された1個もしくは2個の置換基により更に置換されている、フェニルもしくはチオフェニル
から独立に選択された置換基により置換されており;
2がシアノであり;
3が水素であり;そして
Xが−S−である
式(I)の化合物;又は医薬上許容されるその塩が提供される。
本発明の更に別の特に好ましい態様では、
1が−C(O)−O−C(CH33;及び
シクロプロピル又は(C1〜C6)アルキルであって、これら2つの基は
非置換のフェニルもしくはチオフェニル、又は
ハロゲン及び−(C1〜C6)アルキルから独立に選択された1個もしくは2個の置換基により更に置換されている、フェニルもしくはチオフェニル
から独立に選択された置換基により置換されており;
2が水素であり;
3が−O−CH(CH32であり;そして
Xが−S−である
式(I)の化合物;又は医薬上許容されるその塩が提供される。
本明細書中に開示され且つ上記式Iにより包含される化合物は、互換異性又は構造異性を示すことがある。本発明はそれらの化合物のいずれの互換異性もしくは構造異性形、又はそのような形態の混合物を包含し、上記式により表わされるいずれか1つの互換異性形又は構造異性形に限定されるわけではない。
本発明の化合物は任意の常法により調製することができる。それらの化合物の適当な合成方法は実施例に与えられる。一般に、式Iの化合物は下記の合成経路の1つに従って調製することができる。
スキーム1
Figure 2008534646
スキーム2
Figure 2008534646
スキーム3
Figure 2008534646
スキーム4
Figure 2008534646
スキーム5
Figure 2008534646
スキーム6
Figure 2008534646
化合物1はChemPacificから市販されている。
化合物2はAldrichから市販されている。
化合物8は例えばスキーム1に記載された手順により調製することができる。
化合物9は実施例5に記載された通りに得ることができる。
化合物10は例えば、Kuon他、J. Med. Chem., 1991, 34, 1845-1849に記載の手順により調製することができる。
化合物13は例えばスキーム2及び3に記載の手順により調製することができる。
化合物15はFlukaから市販されている。
化合物23は例えばスキーム5に記載の手順により調製することができる。
一般に、本発明化合物は上記に記載した合成スキームに従って調製することができる。それに加えて、本発明化合物の適当な調製方法は実施例に与えられる。
立体異性体混合物から光学的に純粋な立体異性体への分離(式Iの化合物が不斉である場合)
式Iの異性体構造物の光学分割は、既知方法、例えば分解能又は不斉高圧液体クロマトグラフィー(不斉HPLCとしても知られている)に従って行われ得る。分割方法は良く知られており、“Enantiomers, Racemates, and Resolutions” (Jacques, J.他, John Wiley and Sons, NY, 1981) に要約されている。不斉HPLCのための方法も周知であり、“Separation of Enantiomers by Liquid Chromatographic Methods” (Pirkle, W.H. & Finn, J. “Asymmetric Synthesis”, Vol.1, Morrison, J.D.編, Academic Press, Inc., NY 1983, pp. 87-124) に要約されている。
塩基性窒素を有する式Iの化合物から医薬上許容される酸付加塩への変換
塩基性窒素を担持する式Iの化合物から医薬上許容される酸付加塩への任意の変換は、常法により達成することができる。例えば該化合物を、無機酸、例えば塩酸、臭酸、硫酸、硝酸、リン酸で、又は適切な有機酸、例えば酢酸、クエン酸、酒石酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等で処理することができる。
カルボン酸基を有する式Iの化合物から医薬上許容されるアルカリ金属塩への変換
カルボン酸基を有する式Iの化合物から医薬上許容されるアルカリ金属塩への任意の変換は、常法により達成することができる。例えば、該化合物を、無機塩基、例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等で処理することができる。
結晶形
本発明の化合物が固体である場合、当業者はそれらの化合物及びそれらの塩が異なる結晶形又は多形体として存在しうることを理解するであろうし、そのすべてが本発明の範囲内及び特定の式の範囲内に入るものである。
組成物/製剤
別の態様では、本発明は、少なくとも1つの式Iの化合物、又は医薬上許容されるその塩、並びに医薬上許容される賦形剤及び/又は担体を含んで成る医薬組成物に関する。
それらの医薬組成物は、例えば錠剤、コーティング錠、糖衣錠、硬質もしくは軟質ゼラチンカプセル剤、液剤、乳剤(エマルション)又は懸濁液剤の形で経口投与され得る。それらはまた、例えば坐剤の形で直腸的に、又は例えば注射用液剤の形で非経口的に投与することもできる。式Iの化合物及び/又はその塩を含んで成る本発明の医薬組成物は、当業界で既知である方法で、例えば従来の混合、カプセル化、溶解、造粒、乳化、封入、糖衣錠製造、又は凍結乾燥法を用いて製造できる。それらの医薬製剤は、治療上不活性の無機又は有機担体と共に配合され得る。ラクトース、コーンスターチ又はその誘導体、タルク、ステアリン酸又はその塩を、錠剤、コーティング錠、糖衣錠及び硬質ゼラチン剤カプセル剤用の担体として用いることができる。軟質ゼラチンカプセル剤用の適切な担体としては、植物油、ワックス及び油脂が挙げられる。活性物質の性質に依存して、一般的に、軟質ゼラチンカプセル剤の場合には、担体は不要である。液剤及びシロップ剤の製造に適切な担体は、水、ポリオール、サッカロース、転化糖及びブドウ糖である。注射用の適切な担体は、水、アルコール、ポリオール、グリセリン、植物油、リン脂質及び界面活性剤である。坐剤に適した担体は、天然油又は硬化油、ワックス、油脂及び半液体ポリオールである。
医薬製剤は、保存剤、可溶化剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、甘味剤、着色剤、矯味矯臭剤、浸透圧を変動する塩類、緩衝剤、被覆剤又は酸化防止剤を含有することもできる。それらはまた、別の治療上有効な物質、例えば式Iの化合物以外の追加の活性成分を含有することができる。
本発明の組成物は、医薬組成物を調製するために一般に知られているやり方で、例えば従来の混合、溶解、造粒、糖衣錠製造、微粉砕(levigating)、乳化、カプセル化、封入又は凍結乾燥といった技術を用いて製造できる。それらの医薬製剤は、1又は複数の生理学的に許容できる担体を使って、従来の方法で製剤化することができ、そのような担体は、医薬として使用できる製剤への活性化合物の加工を促進する賦形剤及び補助剤から選択可能である。
用量
上述したように、式Iの化合物を包含する本発明の化合物は、細胞増殖性疾患の治療又は抑制、例えば癌の化学的予防において有用である。化学的予防とは、最初の突然変異誘発現象を阻止することによるか、又は抑制腫瘍の再発の傷害を既に受けている前癌状態の細胞の進行を阻止することにより、侵略性癌の進行を阻害することとして定義される。それらの化合物及び前記化合物を含む製剤は、固形腫瘍、例えば乳癌、結腸癌、肺癌及び前立腺癌腫の治療又は抑制において特に有用である。
本発明に係る化合物の治療的有効量は、疾病の症状を予防、軽減もしくは改善するのに有効であるか、又は処置される被験者の生存を延長するのに有効である化合物の量を意味する。治療的有効量の決定は当業者の技術の範囲内である。
本発明の化合物の治療的有効量又は用量は、広域限界内で異なることができ、且つ当業界で周知の方法で決定することができる。そのような用量は、各々の特定の場合における個々の必要条件、例えば投与される特定化合物、投与経路、処置される条件、及び処置される患者に従って調整されるであろう。一般的に、約70kgの体重の成人への経口又は非経口投与の場合、約10 mg〜約10,000 mg、好ましくは約200 mg〜約1,000 mgの一日量が適切であるが、その上限は、指示された場合には限度を超えることができる。一日量は、1回量として又は分割量で投与され、あるいは非経口投与の場合には、それは連続輸液として投与されてもよい。
本発明は更に、例えば哺乳類組織において、本発明の化合物を接触させることにより、プロテインキナーゼCDK1活性を活性調節又は阻害する方法に向けられる。抗増殖剤としての本発明の化合物の活性は、既知方法により、例えばMTTアッセイにおいて全細胞培養物を用いることにより、容易に測定される。CDK1プロテインキナーゼ活性の調節剤としての本発明の剤の活性は、生体内(in vivo)及び/又は試験管内(in vitro)アッセイをはじめとする当業者に利用可能な方法のいずれかにより測定することができる。適当な活性測定のためのアッセイ方法の例としては、国際出願第WO 99/21845号公報;Parast他、Biochemistry 37, 16788-16801 (1998) ;Connell-Crowley & Harpes, Cell Cycle: Materials and Methods (Michele Pagano編、Springer, Berlin, Germany)(1995);国際出願第WO 97/34876号公報;及び国際出願第WO 96/14843号公報に記載されたものが挙げられる。それらの性質は、例えば、下記の実施例に記載される生物学的試験法の1つ又は複数を用いることにより、評価することができる。
実施例1
6−(2−アミノ−4−オキソ−4H−チアゾール−5−イリデンメチル)−4−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル
Figure 2008534646
封管に入れたプソイドチオヒダントイン(Aldrich, 97%,23.2 mg, 0.20ミリモル)、AcONa(160 mg, 1.95ミリモル)、分子篩及び6−ホルミル−4−イソプロポキシ〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル(53.1 mg, 0.22ミリモル)(後述の通り調製)の混合物に、AcOH(0.3 mL)を添加した。反応混合物を85〜95℃に1.5時間加熱した。次いで反応混合物を室温(r.t.)に冷却し、水で粉砕した。固体を濾過により収集し、水洗した。次いでその固体を熱DMF(20 mL)中に懸濁し、再び濾過した。濾液を濃縮して褐色固体:55.8 mgを得た。次いでその固体をBiotageフラッシュカラム(1%〜6%MeOH/CH2Cl2)により精製すると、帯黄色固体として6−(2−アミノ−4−オキソ−4H−チアゾール−5−イリデンメチル)−4−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリルが得られた(15.5 mg, 22.8%)。HR-MS-EI(+) m/e:C16H13N5O2S (M+H)+についての計算値340.0863、実測値340.0863。
A.6−ホルミル−4−イソプロポキシル−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル
この化合物は上記スキーム1の手順を使って次の通り調製した。
6−ホルミル−4−イソプロポキシル−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル
Figure 2008534646
2−シアノ−3−(6−メチルピリジン−3−イルアミノ)アクリル酸エチルエステル(3):トルエン(400 mL)中の3−アミノ−6−ピコリン(ChemPacific, 15.00 g, 138.70ミリモル)の溶液に、エチル(エトキシメチレン)シアノ酢酸エステル(Aldrich, 98%, 35.88 g, 208.00モル)を添加し、反応混合物を4時間還流させた。反応混合物を濃縮し、固体を濾過により収集して2−シアノ−3−(6−メチルピリジン−3−イルアミノ)アクリル酸エチルエステル(21.0g)を得た。濾液を濃縮し、次いで残渣をBiotageカラム上で30〜75%AcOEt/nHexの勾配を用いて溶出せしめることにより精製して、2−シアノ−3−(6−メチルピリジン−3−イルアミノ)アクリル酸エチルエステル(7.6 g,全収率:28.6g、89.0%)を与え、それを更に精製せずに次の段階に使用した。
6−メチル−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル(4):ジフェニルエーテル(190 mL)中の2−シアノ−3−(6−メチルピリジン−3−イルアミノ)アクリル酸エチルエステル(8.8 g, 38.05ミリモル)の懸濁液を還流させながら5時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物をnヘキサン(800 mL)中に注ぎ入れ、固体を濾過により収集し、冷THFで洗浄して、6−メチル−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル(3.86g、54.8%)を得た。HR-MS-EI(+) m/e:C10H7N3O(M+)についての計算値185.0589、実測値185.0591。
4−クロロ−6−メチル−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル(5):POCl3(25mL)中の6−メチル−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル(1.47 g, 7.93ミリモル)の懸濁液を還流させながら2時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を氷水で急冷し、NH4OHで塩基性にした後、AcOEtで抽出した。有機相をブラインで洗浄し、NaSO4上で乾燥し、濃縮して、褐色固体として4−クロロ−6−メチル−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリルを得た(0.92g、57.1%)。HR-MS-EI(+) m/e:C10H6ClN3(M+)についての計算値203.0250、実測値203.0252。
4−イソプロポキシ−6−メチル−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル(6):KH(30%、685 mg、6.0ミリモル、nHexで予備洗浄したもの)を入れた50 mLフラスコに、無水THF(5 mL)中の無水イソプロパノール(0.76 mL, 10.0ミリモル)の溶液をアルゴン下で室温にて添加した。反応混合物を−20℃に冷却した。THF(8 mL)中の4−クロロ−6−メチル−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル(407.0mg、2.0ミリモル)を滴下添加し、反応混合物を−20℃からr.t.へ30分間攪拌した。次いで反応混合物を飽和NH4Clでクエンチングし、AcOEt(100 mL×3)で抽出した。合わせた有機相をNa2SO4上で乾燥し、濃縮して粗生成物を与え、それをフラッシュカラム(AcOEt/Hex=1/3〜3/2)により精製すると、白色固体として4−イソプロポキシ−6−メチル−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル(240.0 mg、52.8%)が得られ、それを更に精製せずに次の段階に使用した。
6−ホルミル−4−イソプロポキシル−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル(7):1,4−ジオキサン中の4−イソプロポキシ−6−メチル−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル(260.0 mg, 1.14ミリモル)の溶液に、SeO2(165.0 mg, 1.48ミリモル)を添加し、反応混合物を3.5時間還流させ、TLCが出発物質の残存を示さなくなったら、次いでそれを室温に冷却し、セライトを通して濾過した。固体を熱AcOEtで洗浄し、次いで濾液を濃縮すると、薄黄色固体として6−ホルミル−4−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル(270.3 mg, 98.3%)が得られた。HR-MS-EI(+) m/e:C13H11N3O2(M+)についての計算値241.0851、実測値240.0854。
実施例2
6−〔2−(2−クロロベンジルアミノ)−5−オキソ−3,5−ジヒドロイミダゾール−4−イリデンメチル〕−4−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル
Figure 2008534646
封管に入れた2−(2−クロロベンジルアミノ)チアゾール−4−オン(48.1 mg, 0.20ミリモル)(後述の通り調製)、AcONa(160 mg, 1.95ミリモル)、分子篩及び6−ホルミル−4−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル(53.1 mg, 0.22ミリモル)(実施例1参照)の混合物に、AcOH(0.3 mL)を添加した。反応混合物を85〜95℃(油浴)に1.5時間加熱した。次いで反応混合物を室温(r.t.)に冷却し、水で粉砕した。固体を濾過により収集し、水洗した。次いでその固体を熱MeOH(50 mL)中に懸濁し、再び濾過した。濾液を濃縮して褐色固体:120.3 mgを得た。次いでその固体をBiotageフラッシュカラム(1%〜6%MeOH/CH2Cl2)により精製すると、帯黄色固体として6−〔2−(2−クロロベンジルアミノ)−4−オキソ−4H−チアゾール−5−イリデンメチル〕−4−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリルが得られた(32.8 mg, 35.3%)。HR-MS (+) m/e:C23H18ClN5O2S(M+H)+についての計算値464.0943、実測値464.0943。
2−(2−クロロベンジルアミノ)チアゾール−4−オン
Figure 2008534646
実施例5に記載のものと同様な手順を使って、2−クロロベンジルアミン(Aldrich)、ローダニン、塩化第二水銀及びDIEAから2−(2−クロロベンジルアミノ)チアゾール−4−オンを得た。LC-MS m/e 241 (MH+)。
実施例3
4−イソプロポキシ−6−〔4−オキソ−2−(2−フェニルシクロプロピルアミノ)−4H−チアゾール−5−イリデンメチル〕−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル
Figure 2008534646
封管に入れた2−(trans)−フェニルシクロプロピルアミノチアゾール−4−オン(38.0 mg, 0.16ミリモル)(後述の通り調製)、AcONa(160 mg, 1.95ミリモル)、及び6−ホルミル−4−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル(68.2 mg, 0.28ミリモル)(実施例1参照)の混合物に、AcOH(0.3 mL)を添加した。反応混合物を80℃(油浴)に5時間加熱した。次いで反応混合物を室温(r.t.)に冷却し、水で粉砕した。固体を濾過により収集し、水洗した。次いでその固体をAcOEt(20 mL)中に懸濁し、ガラス濾過した。固体をAcOEtで洗浄し、乾燥すると、帯黄色固体として4−イソプロポキシ−6−〔4−オキソ−2−(2−フェニルシクロプロピルアミノ)−4H−チアゾール−5−イリデンメチル〕−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリルが得られた(34.8 mg, 46.7%)。HR-MS (+) m/e:C25H21N5O2S(M+H)+についての計算値456.1489、実測値456.1488。
2−((1R,2S)−2−フェニルシクロプロピルアミノ)チアゾール−4−オン
Figure 2008534646
実施例5に記載のものと同様な手順を使って、(1R,2S)−2−フェニルシクロプロピルアミン塩酸塩(Aldrich)、ローダ二ン、塩化第二水銀及びDIEAから2−((1R,2S)−2−フェニルシクロプロピルアミノ)チアゾール−4−オンを得た。LC-MS m/e 232 (MH+)。
実施例4
4−イソプロポキシ−6−{4−オキソ−2−〔(チオフェン−2−イルメチル)アミノ〕−4H−チアゾール−5−イリデンメチル}−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル
Figure 2008534646
封管に入れた2−〔(チオフェン−2−イルメチル)アミノ〕チアゾール−4−オン(34.0 mg, 0.16ミリモル)(後述の通り調製)、AcONa(160 mg, 1.95ミリモル)、及び6−ホルミル−4−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル(57.9 mg, 0.24ミリモル)(実施例1参照)の混合物に、AcOH(0.3 mL)を添加した。反応混合物を80℃(油浴)に5時間加熱した。次いで反応混合物を室温(r.t.)に冷却し、水で粉砕した。固体を濾過により収集し、水洗した。次いでその固体をAcOEt(20 mL)中に懸濁し、濾過した。固体をAcOEtで洗浄し、乾燥すると、淡褐色固体として4−イソプロポキシ−6−{4−オキソ−2−〔(チオフェン−2−イルメチル)アミノ〕−4H−チアゾール−5−イリデンメチル}−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリルが得られた(35.4 mg, 50.8%)。HR-ES (+) m/e:C21H17N5O2S2(M+H)+についての計算値436.0897、実測値436.0895。
2−(チオフェン−2−イルメチルアミノ)チアゾール−4−オン
Figure 2008534646
実施例5に記載のものと同様な手順を使って、チオフェン−2−イルメチルアミン(Aldrich)、ローダニン、塩化第二水銀及びDIEAから2−(チオフェン−2−イルメチルアミノ)チアゾール−4−オンを得た。LC-MS m/e 259 (MH+)。
実施例5
4−イソプロポキシ−6−{2−〔(3−メチルチオフェン−2−イルメチル)アミノ〕−4−オキソ−4H−チアゾール−5−イリデンメチル}−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル
Figure 2008534646
封管に入れた2−〔(3−メチルチオフェン−2−イルメチル)アミノ〕チアゾール−4−オン(36.2 mg, 0.16ミリモル)(後述の通り調製)、AcONa(160 mg, 1.95ミリモル)、及び6−ホルミル−4−イソプロポキシ〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル(50.2 mg, 0.21ミリモル)(実施例1参照)の混合物に、AcOH(0.3 mL)を添加した。反応混合物を80℃(油浴)に5時間加熱した。次いで反応混合物を室温(r.t.)に冷却し、水で粉砕した。固体を濾過により収集し、水洗した。次いでその固体をAcOEt(20 mL)中に懸濁し、ガラス濾過した。固体をAcOEtで洗浄し、乾燥すると、淡褐色固体として4−イソプロポキシ−6−{2−〔(3−メチルチオフェン−2−イルメチル)アミノ〕−4−オキソ−4H−チアゾール−5−イリデンメチル}−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリルが得られた(22.6 mg, 32.4%)。HR-ES (+) m/e:C22H19N5O2S2(M+H)+についての計算値450.1053、実測値450.1051。
2−〔(3−メチルチオフェン−2−イルメチル)アミノ〕チアゾール−4−オン
Figure 2008534646
アセトニトリル(30 mL)中の3−メチルチオフェン−2−イルメチルアミン(700 mg, 5.5ミリモル)(Maybridge)及びローダニン(732 mg, 5.5ミリモル)の溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(DIEA)(1.91 mL, 11ミリモル)を室温で添加した。次いでこの溶液を0℃に冷却し、塩化第二水銀(1.52 g, 5.6ミリモル)を一度に添加した。添加後、懸濁液を室温に温め、3日間攪拌した。生じた黒色固体をセライトのプラグを通して濾過し、アセトニトリル(200 mL)と酢酸エチル(250 mL)で洗浄した。濾液を減圧留去し、粗製残渣をジクロロメタン(150 mL)中に溶かし、水とブライン溶液で洗浄した。硫酸マグネシウム上で乾燥した後、濾液を減圧留去し、残渣をジクロロメタン(10 mL)中に溶解し、ヘキサン(10 mL)で希釈した。冷蔵庫の中で一晩貯蔵した後、生じた固体を濾過により収集し、ジクロロメタンで洗浄した。風乾後、薄黄色の非晶質固体として390 mg(収率31.5%)の2−〔(3−メチルチオフェン−2−イルメチル)アミノ〕チアゾール−4−オンが単離された。EI-HRMS m/e:C9H10N2OS2(M+)についての計算値226.0235、実測値226.0232。
実施例6
6−〔2−(2−クロロ−6−メチルベンジルアミノ)−4−オキソ−4H−チアゾール−5−イリデンメチル〕−4−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル
Figure 2008534646
封管に入れた2−(2−クロロ−6−メチルベンジルアミノ)チアゾール−4−オン(40.81 mg, 0.16ミリモル)(後述の通り調製)、AcONa(160 mg, 1.95ミリモル)、及び6−ホルミル−4−イソプロポキシ〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル(50.2 mg, 0.21ミリモル)(実施例1参照)の混合物に、AcOH(0.3 mL)を添加した。反応混合物を80℃(油浴)に5時間加熱した。次いで反応混合物を室温(r.t.)に冷却し、水で粉砕した。固体を濾過により収集し、水洗した。次いでその固体をAcOEt(20 mL)中に懸濁し、濾過した。濾液を濃縮して褐色固体(45.7 mg)を与え、それをAcOEt−MeOHから再結晶すると、淡褐色固体として6−〔2−(2−クロロ−6−メチルベンジルアミノ)−4−オキソ−4H−チアゾール−5−イリデンメチル〕−4−イソプロポキシ〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリルが得られた(12.8 mg, 16.7%)。HR-ES (+) m/e:C24H20ClN5O2S(M+H)+についての計算値478.1099、実測値478.1097。
2−(2−クロロ−6−メチルベンジルアミノ)チアゾール−4−オン
Figure 2008534646
実施例5に記載のものと同様な手順を使って、2−クロロ−6−メチルベンジルアミン(Lancaster),ローダニン、塩化第二水銀及びDIEAから2−(2−クロロ−6−メチルベンジルアミノ)チアゾール−4−オンを調製した。LC-MS m/e 259 (MH+)。
実施例7
6−{2−〔2−(3−フルオロフェニル)エチルアミノ〕−4−オキソ−4H−チアゾール−5−イリデンメチル}−4−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル
Figure 2008534646
封管に入れた2−〔2−(3−フルオロフェニル)エチルアミノ〕チアゾール−4−オン(38.1 mg, 0.16ミリモル)(後述の通り調製)、AcONa(160 mg, 1.95ミリモル)、及び6−ホルミル−4−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル(50.2 mg, 0.21ミリモル)(実施例1参照)の混合物に、AcOH(0.3 mL)を添加した。反応混合物を80℃(油浴)に5時間加熱した。次いで反応混合物を室温(r.t.)に冷却し、水で粉砕した。固体を濾過により収集し、水洗した。次いでその固体をAcOEt(20 mL)中に懸濁し、ガラスフィルターを通して濾過した。固体をAcOEtで洗浄し、乾燥すると、淡緑色固体として6−{2−〔2−(3−フルオロフェニル)エチルアミノ〕−4−オキソ−4H−チアゾール−5−イリデンメチル}−4−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリルが得られた(30.7 mg, 41.6%)。HR-ES (+) m/e:C24H20AFN5O2S (M+H)+についての計算値462.1395、実測値462.1395。
2−〔2−(3−フルオロフェニル)エチルアミノ〕チアゾール−4−オン
Figure 2008534646
実施例5に記載のものと同様な手順を使って、(3−フルオロフェニル)エチルアミン(Aldrich),ローダニン、塩化第二水銀及びDIEAから2−〔2−(3−フルオロフェニル)エチルアミノ〕チアゾール−4−オンを得た。HR-ES (+) m/e:C11H11FN2OS (M+H)+についての計算値239.0649、実測値239.0647。
実施例8
6−〔2−(2−クロロ−4−フルオロベンジルアミノ)−4−オキソ−4H−チアゾール−5−イリデンメチル〕−4−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル
Figure 2008534646
封管に入れた2−(2−クロロ−4−フルオロベンジルアミノ)チアゾール−4−オン(41.4 mg, 0.16ミリモル)(後述の通り調製)、AcONa(160 mg, 1.95ミリモル)、及び6−ホルミル−4−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル(50.2 mg, 0.21ミリモル)(実施例1参照)の混合物に、AcOH(0.3 mL)を添加した。反応混合物を80℃(油浴)に5時間加熱した。次いで反応混合物を室温(r.t.)に冷却し、水で粉砕した。固体を濾過により収集し、水洗した。次いでその固体をAcOEt中に懸濁し、濾紙を通して再濾過すると、淡褐色固体として6−〔2−(2−クロロ−4−フルオロベンジルアミノ)−4−オキソ−4H−チアゾール−5−イリデンメチル〕−4−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリルが得られた(19.2 mg, 24.9%)。HR-ES (+) m/e:C23H17FClN5O2S (M+H)+についての計算値482.0849、実測値482.0848。
2−(2−クロロ−4−フルオロベンジルアミノ)チアゾール−4−オン
Figure 2008534646
実施例5に記載のものと同様な手順を使って、2−クロロ−4−フルオロベンジルアミン(Lancaster)、ローダニン、塩化第二水銀及びDIEAから2−(2−クロロ−4−フルオロベンジルアミノ)チアゾール−4−オンを得た。LC-MS m/e 259 (MH+)。
実施例9
6−〔2−(2,4−ビストリフルオロメチルベンジルアミノ)−5−オキソ−3,5−ジヒドロイミダゾール−4−イリデンメチル〕−4−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル
Figure 2008534646
25 mLの丸底フラスコに入れた2−(2,4−ビス−トリフルオロメチルベンジルアミノ)−4−オキソ−4,5−ジヒドロイミダゾール−1−カルボン酸ベンジルエステル(82.7 mg,0.18ミリモル)(C-H. Kwon他、J. Med. Chem. 1991, 34, 1845-1849に記載の通り調製)、6−ホルミル−4−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル(45.6 mg, 0.19ミリモル)(実施例1参照)及びi-PrOH(5 mL)の混合物に、ピペリジン(0.05 mL)を添加し、次いで生じた懸濁液を還流させながら5時間加熱して褐色溶液を与えた。反応混合物を室温(r.t.)に冷却し、濃縮して淡黄色固体(66.3 mg)を得、それをフラッシュカラム精製により精製すると、淡黄色固体として6−〔2−(2,4−ビス−トリフルオロメチルベンジルアミノ)−5−オキソ−3,5−ジヒドロイミダゾール−4−イリデンメチル〕−4−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリルが得られた(20.6 mg, 20.9%)。HR-ES (+) m/e:C25H18F6N6O2 (M+H)+についての計算値549.1468、実測値549.1472。
実施例10
4−イソプロポキシ−6−〔5−オキソ−2−(2−トリフルオロメチルベンジルアミノ)−3,5−ジヒドロイミダゾール−4−イリデンメチル〕−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル
Figure 2008534646
25 mLの丸底フラスコに入れた4−オキソ−2−(2−トリフルオロメチルベンジルアミノ)−4,5−ジヒドロイミダゾール−1−カルボン酸ベンジルエステル(70.4 mg,0.18ミリモル)(C-H. Kwon他、J. Med. Chem. 1991, 34, 1845-1849に記載の通り調製)、6−ホルミル−4−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル(56.5 mg, 0.23ミリモル)(実施例1参照)及びi-PrOH(5 mL)の混合物に、ピペリジン(0.05 mL)を添加し、次いで生じた懸濁液を還流させながら5時間加熱して褐色溶液を与えた。反応混合物を室温(r.t.)に冷却し、濃縮して淡黄色固体(66.3 mg)を得、それをフラッシュカラム精製により精製すると、淡黄色固体として4−イソプロポキシ−6−〔5−オキソ−2−(2−トリフルオロメチルベンジルアミノ)−3,5−ジヒドロイミダゾール−4−イリデンメチル〕−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリルが得られた(18.6 mg, 21.5%)。HR-ES (+) m/e:C24H19F3N6O2 (M+H)+についての計算値481.1595、実測値481.1595。
実施例11
6−{4−オキソ−2−〔(チオフェン−2−イルメチル)アミノ〕−4H−チアゾール−5−イリデンメチル}−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル
Figure 2008534646
封管に入れた2−〔(チオフェン−2−イルメチル)アミノ〕チアゾール−4−オン(34.0 mg, 0.16ミリモル)(実施例4参照)、AcONa(160 mg, 1.95ミリモル)、及び6−ホルミル−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル(38.5 mg, 0.21ミリモル)(後述の通り調製)の混合物に、AcOH(0.3 mL)を添加した。反応混合物を100℃(油浴)に4.5時間加熱した。次いで反応混合物を室温(r.t.)に冷却し、水で粉砕した。固体を濾過により収集し、水洗した。次いでその固体を加熱しながらDMF(1 mL)中に溶解し、次いで氷水の中に注ぎ、濾過した。固体をAcOEtで洗浄し、乾燥すると、黒褐色固体として6−{4−オキソ−2−〔(チオフェン−2−イルメチル)アミノ〕−4H−チアゾール−5−イリデンメチル}−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリルが得られた(12.8 mg, 21.2%)。HR-ES (+) m/e:C18H11N5OS2(M+H)+についての計算値400.0297、実測値400.0298。
6−ホルミル−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル(14)
Figure 2008534646
6−メチル−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル(13):AcOH(20 mL)中の4−クロロ−6−メチル−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル(200.0 mg, 0.98ミリモル)(化合物5、実施例1参照)の溶液に、亜鉛粉末(156.1 mg, 2.40ミリモル)を添加し、反応混合物をr.t.で2時間攪拌した。反応混合物をセライトを通して濾過し、次いで濾液を濃縮した。残渣をAcOEt中に溶かし、水、飽和Na2CO3、ブラインで洗浄し、そして乾燥すると、淡褐色固体として6−メチル−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル(120.0 mg, 71.3%)が得られた。HR-MS-EI (+) m/e:C10H7N3(M+)についての計算値169.0640、実測値169.0639。
6−ホルミル−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル(14):1,4−ジオキサン中の6−メチル−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル(220.0 mg, 1.30ミリモル)の溶液にSeO2(187.6 mg, 1.70ミリモル)を添加し、反応混合物を2時間還流させ、そしてTLCが出発物質の残留を示さなくなった時、室温に冷却し、セライトを通して濾過した。固体を熱AcOEtで洗浄し、次いで濾液を濃縮し、淡黄色固体として6−ホルミル−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル(238.1 mg, 100.0%)を得た。HR-MS-EI (+) m/e:C10H5N3O(M+)についての計算値183.0433、実測値183.0433。
実施例12
6−〔4−オキソ−2−(2−フェニルシクロプロピルアミノ)−4H−チアゾール−5−イリデンメチル〕−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル
Figure 2008534646
封管に入れた2−(trans)−フェニルシクロプロピルアミノチアゾール−4−オン(38.0 mg, 0.16ミリモル)(実施例3参照)、AcONa(160 mg, 1.95ミリモル)、及び6−ホルミル−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル(38.5 mg, 0.21ミリモル)(実施例11参照)の混合物に、AcOH(0.3 mL)を添加した。反応混合物を100℃(油浴)に5時間加熱した。次いで反応混合物を室温(r.t.)に冷却し、水で粉砕した。固体を濾過により収集し、水、アセトン及びエーテルで洗浄し、帯黄色固体として6−〔4−オキソ−2−(2−フェニルシクロプロピルアミノ)−4H−チアゾール−5−イリデンメチル〕−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリルが得られた(13.7 mg, 18.3%)。HR-ES (+) m/e:C22H15N5OS (M+H)+についての計算値398.1070、実測値398.1071。
実施例13
6−{2−〔(3−メチルチオフェン−2−イルメチル)アミノ〕−4−オキソ−4H−チアゾール−5−イリデンメチル}−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル
Figure 2008534646
封管に入れた2−〔(3−メチルチオフェン−2−イルメチル)アミノ〕チアゾール−4−オン(21.7 mg, 0.10ミリモル)(実施例5参照)、AcONa(160 mg, 1.95ミリモル)、及び6−ホルミル−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル(22.0mg, 0.12ミリモル)(実施例11参照)の混合物に、AcOH(0.3 mL)を添加した。反応混合物を100℃(油浴)に1.5時間加熱した。次いで反応混合物を室温(r.t.)に冷却し、水で粉砕した。固体を濾過により収集し、水、AcOEt及びエーテルで洗浄し、淡褐色固体として6−{2−〔(3−メチルチオフェン−2−イルメチル)アミノ〕−4−オキソ−4H−チアゾール−5−イリデンメチル}−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリルが得られた(14.0 mg, 35.8 %)。HR-ES (+) m/e:C19H13N5OS2 (M+H)+についての計算値414.0454、実測値414.0452。
実施例14
6−(2−アミノ−4−オキソ−4H−チアゾール−5−イリデンメチル)−〔1,5〕ナフチリジンン−3−カルボニトリル
Figure 2008534646
封管に入れたプソイドチオヒダントイン(Aldrich, 97%,23.2 mg, 0.20ミリモル)、AcONa(160 mg, 1.95ミリモル)、分子篩及び6−ホルミル−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル(38.5 mg, 0.21ミリモル)(実施例1参照)の混合物に、AcOH(0.3 mL)を添加した。反応混合物を120℃に3.5時間加熱した。次いで反応混合物を室温(r.t.)に冷却し、水で粉砕した。固体を濾過により収集し、水、AcOEt及びエーテルで洗浄すると、帯黄色固体として6−(2−アミノ−4−オキソ−4H−チアゾール−5−イリデンメチル)−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリルが得られた(30.3 mg, 44.6%)。LR-ES (+) m/e 282 (M+H)。
実施例15
6−{2−〔2−(3−フルオロフェニル)エチルアミノ〕−4−オキソ−4H−チアゾール−5−イリデンメチル}−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル
Figure 2008534646
封管に入れた2−〔2−(3−フルオロフェニル)エチルアミノ〕チアゾール−4−オン(40.9 mg, 0.17ミリモル)(実施例7参照)、AcONa(160 mg, 1.95ミリモル)、及び6−ホルミル−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル(33.6 mg, 0.18ミリモル)(実施例11参照)の混合物に、AcOH(0.3 mL)を添加した。反応混合物を120℃(油浴)に2時間加熱した。次いで反応混合物を室温(r.t.)に冷却し、水で粉砕した。固体を濾過により収集し、水、AcOEt及びエーテルで洗浄すると、黒褐色固体として6−{2−〔2−(3−フルオロフェニル)エチルアミノ〕−4−オキソ−4H−チアゾール−5−イリデンメチル}−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリルが得られた(20.8 mg, 30.1 %)。HR-ES (+) m/e:C21H14FN5OS (M+H)+についての計算値404.0976、実測値404.0977。
実施例16
6−〔2−(2−クロロベンジルアミノ)−5−オキソ−3,5−ジヒドロイミダゾール−4−イリデンメチル〕−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル
Figure 2008534646
封管に入れた2−(2−クロロベンジルアミノ)チアゾール−4−オン(40.9 mg, 0.17ミリモル)(実施例2参照)、AcONa(160 mg, 1.95ミリモル)、及び6−ホルミル−4−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル(53.1 mg, 0.22ミリモル)(実施例11参照)の混合物に、AcOH(0.3 mL)を添加した。反応混合物を120℃(油浴)に2時間加熱した。次いで反応混合物を室温(r.t.)に冷却し、水で粉砕した。固体を濾過により収集し、水、アセトン及びエーテルで洗浄し、黒褐色固体として6−〔2−(2−クロロベンジルアミノ)−4−オキソ−4H−チアゾール−5−イリデンメチル〕−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリルが得られた(20.8 mg, 30.1 %)。HR-ES (+) m/e:C20H12ClN5OS (M+H)+についての計算値406.0524、実測値406.0525。
実施例17
6−〔2−(2−クロロ−6−メチルベンジルアミノ)−4−オキソ−4H−チアゾール−5−イリデンメチル}−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル
Figure 2008534646
封管に入れた2−(2−クロロ−6−メチルベンジルアミノ)チアゾール−4−オン(40.81 mg, 0.16ミリモル)(実施例6参照)、AcONa(160 mg, 1.95ミリモル)、及び6−ホルミル−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル(33.6 mg, 0.18ミリモル)(実施例11参照)の混合物に、AcOH(0.3 mL)を添加した。反応混合物を110℃(油浴)に1時間加熱した。次いで反応混合物を室温(r.t.)に冷却し、水で粉砕した。固体を濾過により収集し、水、AcOEt及びエーテルで洗浄し、褐色固体(45.7mg)を得、それをAcOEt−MeOHから再結晶すると、褐色固体として6−〔2−(2−クロロ−6−メチルベンジルアミノ)−4−オキソ−4H−チアゾール−5−イリデンメチル〕−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリルが得られた(39.5 mg, 51.6%)。HR-ES (+) m/e:C21H14ClN5OS (M+H)+についての計算値420.0681、実測値420.0680。
実施例18
6−〔2−(2−クロロ−4−フルオロベンジルアミノ)−4−オキソ−4H−チアゾール−5−イリデンメチル〕−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル
Figure 2008534646
封管に入れた2−(2−クロロ−4−フルオロベンジルアミノ)チアゾール−4−オン(41.4 mg, 0.16ミリモル)(実施例8参照)、AcONa(160 mg, 1.95ミリモル)、及び6−ホルミル−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル(33.6 mg, 0.18ミリモル)(実施例11参照)の混合物に、AcOH(0.3 mL)を添加した。反応混合物を120℃(油浴)に2時間加熱した。次いで反応混合物を室温(r.t.)に冷却し、水で粉砕した。固体を濾過により収集し、水、AcOEt及びエーテルで洗浄し、淡褐色固体として6−〔2−(2−クロロ−4−フルオロベンジルアミノ)−4−オキソ−4H−チアゾール−5−イリデンメチル〕−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリルを得た(22.6 mg, 33.3%)。HR-ES (+) m/e:C20H11FClN5OS (M+Na)+についての計算値446.0249、実測値446.0251。
実施例19
6−〔2−(3−クロロ−4−フルオロベンジルアミノ)−4−オキソ−4H−チアゾール−5−イリデンメチル〕−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル
Figure 2008534646
封管に入れた2−(3−クロロ−4−フルオロベンジルアミノ)チアゾール−4−オン(41.4 mg, 0.16ミリモル)(後述の通り調製)、AcONa(160 mg, 1.95ミリモル)、及び6−ホルミル−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル(33.6 mg, 0.18ミリモル)(実施例11参照)の混合物に、AcOH(0.3 mL)を添加した。反応混合物を120℃(油浴)に3時間加熱した。次いで反応混合物を室温(r.t.)に冷却し、水で粉砕した。固体を濾過により収集し、水、AcOEt及びエーテルで洗浄し、淡褐色固体として6−〔2−(3−クロロ−4−フルオロベンジルアミノ)−4−オキソ−4H−チアゾール−5−イリデンメチル〕−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリルが得られた(30.6 mg, 45.1 %)。HR-ES (+) m/e:C20H11FClN5OS (M+H)+についての計算値424.0430、実測値424.0431。
2−(3−クロロ−4−フルオロベンジルアミノ)チアゾール−4−オン
Figure 2008534646
実施例5に記載のものと同様な手順を使って、3−クロロ−4−フルオロベンジルアミン(Lancaster)、塩化第二水銀及びDIEAから2−(3−クロロ−4−フルオロベンジルアミノ)チアゾール−4−オンを調製した。LC-MS m/e 259 (MH+)。
実施例20
5−(8−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−2−イルメチレン)−2−(2−フェニルシクロプロピルアミノ)チアゾール−4−オン
Figure 2008534646
封管に入れた2−(trans)−フェニルシクロプロピルアミノチアゾール−4−オン(76.0 mg, 0.32ミリモル)(実施例3参照)、AcONa(160 mg, 1.95ミリモル)、及び8−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−2−カルバルデヒド(77.8 mg, 0.36ミリモル)(後述の通り調製)の混合物に、AcOH(0.4 mL)を添加した。反応混合物を100℃(油浴)に1.5時間加熱した。次いで反応混合物を室温(r.t.)に冷却し、水で粉砕した。固体を濾過により収集し、水、アセトン及びエーテルで洗浄し、淡褐色固体として5−(8−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−2−イルメチレン)−2−(2−フェニルシクロプロピルアミノ)チアゾール−4−オンが得られた(101.5 mg, 73.7%)。HR-ES (+) m/e:C24H22N4O2S(M+H)+についての計算値431.1536、実測値431.1537。
8−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−2−カルバルデヒド(スキーム5)
Figure 2008534646
2−〔(6−メチルピリジン−3−イルアミノ)メチレン〕マロン酸ジエチルエステル:トルエン(125 mL)中の5−アミノ−2−ピコリン(ChemPacific, 10.80 g, 99.87ミリモル)の溶液に、マロン酸ジエトキシメチレン(Fluka, 26.69 g, 119.80モル)を添加し、反応混合物を5時間還流させた。反応混合物を濃縮し、固体を濾過により収集し、2−〔(6−メチルピリジン−3−イルアミノ)メチレン〕マロン酸ジエチルエステル(24.0 g)を与えた。濾液を濃縮し、次いで残渣をBiotageカラムにより、30〜75%AcOH/nHexの勾配を用いて溶出させることにより精製し、2−〔(6−メチルピリジン−3−イルアミノ)メチレン〕マロン酸ジメチルエステル(2.9 g)を得た。全収率:26.9g、97%。HR-ES (+) m/e:C14H18N2O4 (M+H)+についての計算値279.1340、実測値279.1339。
4−ヒドロキシ−6−メチル−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボン酸ジエチルエステル:ジフェニルエーテル(300 mL)中の2−〔(6−メチルピリジン−3−イルアミノ)メチレン〕マロン酸ジエチルエステル(24.0 g, 86.23ミリモル)の懸濁液を還流させながら3時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物をnヘキサン(1000 mL)中に注ぎ入れ、生じた固体を濾過により収集して4−ヒドロキシ−6−メチル−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボン酸エチルエステル(8.3 g, 42%)を得た。HR-MS-EI (+) m/e:C12H12N2O3 (M+)についての計算値232.0848、実測値232.0846。
4−ヒドロキシ−6−メチル−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボン酸:10%KOH(40 mL)中の4−ヒドロキシ−6−メチル−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボン酸エチルエステル(4.15g、17.87ミリモル)の懸濁液を室温で3.5時間攪拌した。3N HClを添加してpHを7に調整した。固体を濾過により収集し、4−ヒドロキシ−6−メチル−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボン酸(2.58 g, 72%)を得た。HR-ES (+) m/e:C10H8N2O3 (M+H)についての計算値205.0608、実測値205.0608。
6−メチル−〔1,5〕ナフチリジン−4−オール:ジフェニルエーテル(100 mL)中の4−ヒドロキシ−6−メチル〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボン酸(2.58 g, 12.64ミリモル)の懸濁液を還流させながら4時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物をnヘキサン(400 mL)と石油エーテル(200 mL)の混合物中に注ぎ入れた。生じた褐色固体を濾過により収集して6−メチル−〔1,5〕ナフチリジン−4−オール(1.71 g, 86%)を得た。HR-MS-EI (+) m/e:C9H8N2O (M+)についての計算値160.0637、実測値160.0638。
8−クロロ−2−メチル−〔1,5〕ナフチリジン:POCl(25 mL)中の6−メチル−〔1,5〕ナフチリジン−4−オール(1.60g、9.99ミリモル)の懸濁液を還流させながら2時間攪拌した。室温に冷却した後、反応混合物を氷水で急冷し、NH4Clで塩基性にした後、AcOEtで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濃縮して、褐色固体として8−クロロ−2−メチル−〔1,5〕ナフチリジン(1.2 g, 67%)を得た。HR-MS-EI (+) m/e:C9H7N2Cl (M+)についての計算値178.0298、実測値178.0297。
8−イソプロポキシ−2−メチル−〔1,5〕ナフチリジン:KH(30%, 2.7 g, 20.15ミリモル、nHexで予備洗浄したもの)を入れた100 mLのフラスコに、無水THF(15 mL)中の無水イソプロパノール(2.04g、33.59ミリモル)の溶液をアルゴン下で室温にて添加した。反応混合物を−20℃に冷却した。THF(20 mL)中の8−クロロ−2−メチル−〔1,5〕ナフチリジン(1.20 g, 6.72ミリモル)を滴下添加し、反応混合物を−20℃から室温に2時間攪拌した。反応混合物を20 mLの氷水中に注ぎ入れ、AcOEt(100 mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4上で乾燥し、濃縮して、粗生成物を与え、それをフラッシュカラム(AcOEt/Hex=1/3〜3/2)により精製して、白色固体として8−イソプロポキシ−2−メチル−〔1,5〕ナフチリジン(0.34 g, 25%)を得た。HR-MS-EI (+) m/e:C12H14N2O (M+)についての計算値202.1106、実測値202.1107。
8−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチジリン−2−カルバルデヒド:1,4−ジオキサン(40 mL)中の8−イソプロポキシ−2−メチル−〔1,5〕ナフチリジン(1.13g, 5.60ミリモル)の溶液に、SeO2(0.80g, 7.20ミリモル)を添加し、反応混合物を2時間還流させ、TLCが出発材料の残存を全く示さなくなった時、室温に冷却し、セライトを通して濾過した。固体を熱AcOEtで洗浄し、次いで濾液を濃縮して、淡黄色固体として8−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−2−カルバルデヒド(1.20 g, 100%)を得た。HR-MS-EI (+) m/e:C12H12N2O2 (M+)についての計算値216.0899、実測値216.0900。
実施例21
2−〔2−(3−フルオロフェニル)エチルアミノ〕−5−(8−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−2−イルメチレン)チアゾール−4−オン
Figure 2008534646
封管に入れた2−〔2−(3−フルオロフェニル)エチルアミノ〕チアゾール−4−オン(38.1 mg, 0.16ミリモル)(実施例7参照)、AcONa(160 mg, 1.95ミリモル)、及び8−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−2−カルバルデヒド(38.9 mg, 0.18ミリモル)(実施例20参照)の混合物に、AcOH(0.3 mL)を添加した。反応混合物を100℃(油浴)に4時間加熱した。次いで反応混合物を室温(r.t.)に冷却し、水で粉砕した。固体を濾過により収集し、水、アセトン及びエーテルで洗浄し、薄緑色固体として2−〔2−(3−フルオロフェニル)エチルアミノ〕−5−(8−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−2−イルメチレン)チアゾール−4−オンが得られた(45.9 mg, 65.8%)。HR-ES (+) m/e:C23H21FN4O2S(M+H)+についての計算値437.1442、実測値437.1443。
実施例22
5−(8−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−2−イルメチレン)−2−〔(チオフェン−2−イルメチル)アミノ〕チアゾール−4−オン
Figure 2008534646
封管に入れた2−〔(チオフェン−2−イルメチル)アミノ〕チアゾール−4−オン(34.0 mg, 0.16ミリモル)(実施例4参照)、AcONa(160 mg, 1.95ミリモル)、及び8−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−2−カルバルデヒド(38.9 mg, 0.18ミリモル)(実施例20参照)の混合物に、AcOH(0.3 mL)を添加した。反応混合物を100℃(油浴)に4.5時間加熱した。次いで反応混合物を室温(r.t.)に冷却し、水で粉砕した。固体を濾過により収集し、水、アセトン及びエーテルで洗浄し、淡褐色固体として5−(8−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−2−イルメチレン)−2−〔(チオフェン−2−イルメチル)アミノ〕チアゾール−4−オンが得られた(29.8 mg, 45.4%)。HR-ES (+) m/e:C20H18N4O2S2(M+H)+についての計算値411.0944、実測値411.0945。
実施例23
2−(2−クロロベンジルアミノ)−5−(8−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−2−イルメチレン)チアゾール−4−オン
Figure 2008534646
封管に入れた2−(2−クロロベンジルアミノ)チアゾール−4−オン(38.5 mg, 0.16ミリモル)(実施例2参照)、AcONa(160 mg, 1.95ミリモル)、分子篩、及び8−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−2−カルバルデヒド(38.9 mg, 0.18ミリモル)(実施例20参照)の混合物に、AcOH(0.3 mL)を添加した。反応混合物を100℃(油浴)に5時間加熱した。次いで反応混合物を室温(r.t.)に冷却し、水で粉砕した。固体を濾過により収集し、水で洗浄した。固体を濾過により収集し、水、アセトン及びエーテルで洗浄し、褐色固体として2−(2−クロロベンジルアミノ)−5−(8−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−2−イルメチレン)チアゾール−4−オンが得られた(31.4 mg, 44.7%)。HR-ES (+) m/e:C22H19ClN4O2S (M+H)+についての計算値439.0990、実測値439.0987。
実施例24
2−(3−クロロ−4−フルオロベンジルアミノ)−5−(8−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−2−イルメチレン)チアゾール−4−オン
Figure 2008534646
封管に入れた2−(3−クロロ−4−フルオロベンジルアミノ)チアゾール−4−オン(41.4 mg, 0.16ミリモル)(実施例19参照)、AcONa(160 mg, 1.95ミリモル)、及び8−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−2−カルバルデヒド(38.9 mg, 0.18ミリモル)(実施例20参照)の混合物に、AcOH(0.3 mL)を添加した。反応混合物を100℃(油浴)に2時間加熱した。次いで反応混合物を室温(r.t.)に冷却し、水で粉砕した。固体を濾過により収集し、水、アセトン及びエーテルで洗浄し、淡褐色固体として2−(3−クロロ−4−フルオロベンジルアミノ)−5−(8−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−2−イルメチレン)チアゾール−4−オンが得られた(63.5 mg, 86.9%)。HR-ES (+) m/e:C22H18FClN4O2S (M+H)+についての計算値457.0896、実測値457.0897。
実施例25
2−(2−クロロ−4−フルオロベンジルアミノ)−5−(8−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−2−イルメチレン)チアゾール−4−オン
Figure 2008534646
封管に入れた2−(2−クロロ−4−フルオロベンジルアミノ)チアゾール−4−オン(41.4 mg, 0.16ミリモル)(実施例18参照)、AcONa(160 mg, 1.95ミリモル)、及び8−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−2−カルバルデヒド(38.9 mg, 0.18ミリモル)(実施例20参照)の混合物に、AcOH(0.3 mL)を添加した。反応混合物を100℃(油浴)に3時間加熱した。次いで反応混合物を室温(r.t.)に冷却し、水で粉砕した。固体を濾過により収集し、水、アセトン及びエーテルで洗浄し、薄褐色固体として2−(2−クロロ−4−フルオロベンジルアミノ)−5−(8−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−2−イルメチレン)チアゾール−4−オンが得られた(43.5 mg, 59.5%)。HR-ES (+) m/e:C22H18FClN4O2S (M+H)+についての計算値457.0896、実測値457.0897。
実施例26
〔5−(8−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−2−イルメチレン)−4−オキソ−4,5−ジヒドロチアゾール−2−イル〕カルバミン酸tert−ブチルエステル
Figure 2008534646
マイクロウエーブ管に入れたトルエン中のN−Boc−プソイドチオヒダントイン(138.4mg, 0.64ミリモル)(後述の通り調製)及び8−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−2−カルバルデヒド(155.6 mg, 0.72ミリモル)(実施例20参照)の懸濁液に、安息香酸とピペリジンを添加した。反応混合物を加熱して薄黄色溶液を与え、次いでマイクイロウエーブを使って140℃に15分間加熱した。反応混合物を室温(r.t.)に冷却し、トルエンで希釈した。固体を濾過により収集し、トルエン、アセトン及びエーテルで洗浄し、淡褐色固体として〔5−(8−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−2−イルメチレン)−4−オキソ−4,5−ジヒドロチアゾール−2−イル〕カルバミン酸tert−ブチルエステルが得られた(125.3 mg, 47.2%)。HR-ES (+) m/e:C20H22N4O4S (M+H)+についての計算値415.1435、実測値415.1436。
(4−オキソ−4,5−ジヒドロチアゾール−2−イル)カルバミン酸tert−ブチルエステル
Figure 2008534646
アセトニトリル(159 mL)中のプソイドチオヒダントイン(Aldrich, 97%,10.13g,84.61ミリモル)の懸濁液に、ジ−tert−ブチルジカーボネート(20.32 g, 93.07ミリモル)とDMAP(11.37g,93.07ミリモル)を室温で添加した。生じた混合物を室温で15時間攪拌した。沈澱した固体を濾過により収集し、CH2Cl2で洗浄した。濾液を濃縮し、次いで残渣をBiotageシリカゲルカラムにより精製すると、白色固体として(4−オキソ−4,5−ジヒドロチアゾール−2−イル)カルバミン酸tert−ブチルエステルが得られた((2.75g、15.0%)。EI-LRMS m/e:C8H12N2O3S (M+)についての計算値215.1、実測値215.1。
実施例27
2−アミノ−5−(8−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−2−イルメチレン)チアゾール−4−オン
Figure 2008534646
キシレン(2.0mL)中の〔5−(8−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−2−イルメチレン)−4−オキソ−4,5−ジヒドロチアゾール−2−イル〕カルバミン酸tert−ブチルエステル(50.0 mg, 0.12ミリモル)(実施例26参照)の混合物をCEMマイクロウエーブシンセサイザーを用いて150℃に1時間加熱し、次いで室温に冷却し、キシレンで希釈した。固体を濾過により収集し、アセトンとエーテルで洗浄すると、淡褐色固体として2−アミノ−5−(8−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−2−イルメチレン)チアゾール−4−オンが得られた(27.3 mg, 72.0%)。HR-ES (+) m/e:C15H14N4O2S (M+H)+についての計算値315.0910、実測値315.0911。
実施例28
本発明の化合物の薬理学的性質は、多数の薬理学的アッセイを使って確かめることができる。後述の例示的薬理学的アッセイは、本発明に係る化合物及びそれらの塩を使って実施した。本発明の化合物は、5.0μM未満のKi値でCDK1/サイクリンB活性を示した。このことは、それらの化合物がCDK1/サイクリンBを阻害する活性を有することを示す。
キナーゼアッセイ
CDK1活性の阻害を測定するために、FlashPlateTM(NENTM−Life Science Products)アッセイ又はHTRFアッセイのいずれかを用いて行った。どちらの型のキナーゼアッセイも、組換えヒトCDK1/サイクリンB複合体を使って実施した。GST−サイクリンB(GST−cycB)及びバキュロウイルスベクター中のCDK1 cDNAクローンは、テキサス州ヒューストンのthe Baylor College of MedicineのW. Harper博士により提供された。タンパク質をHigh FiveTM昆虫細胞中で同時発現せしめ、そして以前に記載されたようにして(Harper, J. W.他, Call 1993, 75, 805-816)、グルタチオン−セファロース樹脂(Pharmacia, Piscataway, NJ)上で該複合体を精製した。網膜芽腫(Rb)タンパク質の6x−ヒスチジン標識せん断形(アミノ酸386−928)を、CDK1/シクリンBアッセイの基質として使用した(発現プラスミドは、英国Welwyn Garden CityにあるRoche Research Centre, Department of Molecular VirologyのVeronica Sullivan博士により提供された)。Rbタンパク質は、CDK1によるリン酸化のための天然基質である(Herwig & Strauss, Eur. J. Biochem. Vol. 246 (1997) pp. 581-601及びその中に引用された文献を参照のこと)。62キロダルトン(Kd)のタンパク質の発現は、M15 大腸菌株におけるIPTG誘導性プロモーターの調節下であった。音波処理により細胞を溶解し、そして1mMイミダゾールで前処理したNiキレート化アガロースカラムにpH 8.0で溶解物を結合せしめることによって精製を行った。次に、pH 6.0まで徐々に低下するpH緩衝剤を使って数回樹脂を洗浄し、そして500 mMイミダゾールを用いて溶出させた。溶出されたタンパク質を、20mM HEPES, pH 7.5, 30%グリセロール、200mM NaCl及び1mM DTTに対して透析した。精製されたRb融合タンパク質原液をタンパク質濃度について定量し、アリコートに分け、そして−70℃で貯蔵した。
上記FlashPlateキナーゼアッセイに関しては、96ウェルのFlashPlatesを、ウェル当たり100μlを用いて、10μg/mlのRbタンパク質により被覆した。プレートを4℃で一晩又は室温で3時間、振とう器上でインキュベートした。非特異的リン酸化を制御するために、ウェルの1列を100μl/ウェルの被覆緩衝液(20mM HEPES, 0.2M NaCl)により被覆した。次に、洗浄緩衝液(リン酸塩緩衝食塩水中、0.01%Tween 20)により2回プレートを洗浄した。試験すべき化合物(“試験化合物”)を、5倍最終濃度でウェルに添加した。40μlの反応混合物(25mM HEPES, 20mM MgCl2, 0.002%Tween 20, 2mM DTT, 1μM ATP, 3.3 nM33P−ATP)及びバックグラウンドの少なくとも10倍高い計数を与えるのに十分な量の酵素を即座に添加することにより反応を開始せしめた。振とう器上で室温にて30分間プレートをインキュベートした。洗浄緩衝液で4回プレートを洗浄し、密封し、そしてTopCountシンチレーションカウンター(Packard Instrument Co., Downers Grove, IL)上で計数した。CDK1活性の阻害の尺度であるRbリン酸化の阻害率(%)は、次の式に従って決定した:
100×〔1−(試験化合物−非特異的)/(合計−非特異的)〕
ここで“試験化合物”とは、二重反復試験化合物の1分当たりの平均計数を言い、“非特的”とは、CDK1/サイクリンB等を全く添加しなかった時の1分当たりの平均計数を言い、そして“合計”とは、化合物を全く添加しなかった時の1分当たりの平均計数のことを言う。IC50値は、記載の試験条件下でプロテインキナーゼにより誘発された放射能の取込みを50%減少させる試験化合物の濃度である。阻害定数Kiの値は次の式により算出される:Ki=IC50/(1+〔S〕/Km)、ここで〔S〕はATP濃度であり、Kmはミカエリス定数である。
均一時間分解蛍光(HTRF)キナーゼアッセイは、96ウェルのポリプロピレン製プレート(BD Bioscience, Bedford, MA)中で実施した。試験化合物をまずDMSO中に溶解し、次いでキナーゼアッセイ緩衝液1(25mM HEPES, pH7.0, 8 mM MgCl2, 1.5mM DTT及び162μMのATP)中に15%のDMSO濃度になるように希釈した。CDK1/サイクリンB酵素をキナーゼ緩衝液2(25mM HEPES, pH 7.0, 8mM MgCl2, 0.003%Tween 20, 0.045%BSA, 1.5mM DTT及び0.675μMのRbタンパク質)中に希釈した。キナーゼ反応を開始させるために、20μL の化合物溶液をアッセイプレート中の40μLのCDK1/サイクリンB溶液と混合して、それぞれ0.1μg/mL及び0.225μMのCDK1/サイクリンB及びRbの最終濃度を与え、そして37℃で30分間インキュベートした。15μLの抗ホスホRb(Ser 780)抗体(Cell Signaling Technology, Beverly, MA)を該抗体の1:7692希釈度で添加した。37℃で25分間インキュベーションを続けた後、LANCE Eu−W1024標識抗ウサギIgG(1 nM, PerkinElmer, Wellesley, MA)及びアロフィコシアニン接合−抗His抗体(20 nM, PerkinElmer, Wellesley, MA)を該ウェルに添加した。37℃で更に40分間インキュベーションを続けた。インキュベーションの完了時に、35μLの反応混合物を新しい384ウェルの黒色ポリスチレン製プレート(Corning Incorporated, Corning, NY)に移し、蛍光プレートリーダー上で340 nmの励起波長及び665/615 nmの発光波長を用いて読み取った。
本発明の主題の化合物に適用したCDK1/サイクリンB活性を示すKi値は、約0.001μM〜約5.000μMの範囲であり、好ましくは約0.01μM〜約0.8μMの範囲であった。幾つかの例についての特定データは次の通りである:
Figure 2008534646
実施例29
錠剤の製剤
Figure 2008534646
製剤手順
1.品目1,2及び3を適切なミキサー中で15分間混合する。
2.段階1からの粉末混合物を20%ポビドンK30溶液(品目4)と共に造粒する。
3.段階2からの粒状物を50℃で乾燥する。
4.段階3からの粒状物を適切な微粉砕装置に通す。
5.段階4の微粉砕された粒状物に品目5を添加し、そして3分間混合する。
6.段階5からの粒状物を適切なプレス上で圧縮する。
実施例30
カプセル製剤
Figure 2008534646
製造手順:
1. 品目1,2及び3を適切なミキサー中で15分間混合する。
2.品目4&5を添加し、そして3分間混合する。
3.適当なカプセル中に充填する。
実施例31
注射用液剤/乳剤の調製
Figure 2008534646
製造手順
1.品目1を品目2に溶解する。
2.品目3,4及び5を品目6に添加し、分散されるまで混合し、次いで均質化する。
3.段階1からの溶液を段階2からの混合物に添加し、そして分散液が半透明になるまで均質化する。
4.0.2μmのフィルターを通して滅菌濾過し、バイアル中に充填する。
実施例32
注射用液剤/乳剤の調製:
Figure 2008534646
製造方法:
1.品目1を品目2に溶解する。
2.品目3,4及び5を品目6に添加し、分散されるまで混合し、次いで均質化する。
3.段階1からの溶液を段階2からの混合物に添加し、そして分散液が半透明になるまで均質化する。
4.0.2μmのフィルターを通して滅菌濾過し、バイアル中に充填する。
本発明を特定の及び好ましい態様により例示してきたが、当業者は、日常的な実験及び本発明の実施を通して変更や改良が行われ得ることを理解するであろう。従って、本発明は前述の記載によって制限されるものではなく、添付の請求の範囲及びそれらの等価物により明らかにされるものである。

Claims (51)

  1. 下式:
    Figure 2008534646
    〔ここで、
    Xは−S−又は−NH−であり;
    1
    a)水素、
    b)下記基により置換されることがある低級アルキル、
    (1)低級アルキル、OH、低級アルコキシ、ハロゲン又はペルフルオロ−低級アルキルにより置換されることがあるアリール、
    (2)低級アルキル、=O及び−NHにより置換されることがある芳香族複素環、又は
    (3)ヘテロシクロ−低級アルキル、
    c)アリールにより置換されることがあるシクロ低級アルキル、
    d)低級アルコキシ−低級アルキル、
    e)−C(=O)−R4、及び
    f)−C(=O)−O〔CH2CH2O〕p−R5
    から成る群より選択され;
    2
    a)シアノ、
    b)水素、
    c)CONR67
    d)CO28、及び
    e)下記により置換されることがある低級アルキル
    (1)OR9
    (2)シアノ、又は
    (3)NR67
    から成る群より選択され;
    3は下記
    a)O−低級アルキル、
    b)S−低級アルキル、
    c)水素、
    d)低級アルキル、
    e)シクロ低級アルキル、
    f)アルケン、
    g)アルキレン、
    h)NR67
    i)COOR8及び
    j)CONR67
    から成る群より選択され、ここで各場合において、前記低級アルキル、シクロ低級アルキル、低級アルケン及び低級アルキレンは
    (1)OR9
    (2)シアノ、及び
    (3)NR67
    により置換されることがあり;
    4
    a)水素、
    b)低級アルキル、
    c)O−低級アルキル、
    d)3〜6個の炭素原子を含むシクロ低級アルキル、及び
    e)
    Figure 2008534646
    から成る群より選択され、ここで
    Figure 2008534646
    は(1)アリール環、(2)ヘテロシクロ−低級アルキル環及び(3)芳香族複素環から成る群より選択され;
    5は水素及び低級アルキルから成る群より選択され;
    6とR7は各々独立に、
    a)水素、
    b)下記により置換されることがある低級アルキル
    (1)OR9
    (2)ハロゲン、
    (3)シアノ、又は
    (4)NR12NR13、及び
    c)シクロ低級アルキル
    から成る群より選択され;
    8はOR9、シアノ又はNR67により置換されることがある低級アルキルであり;
    9
    a)水素、及び
    b)下記により置換されることがある低級アルキル
    (1)OR12
    (2)シアノ、又は
    (3)NR67
    から成る群より選択され;
    10とR11は各々独立に、
    a)ヒドロキシ、
    b)ヒドロキシ−低級アルキル、
    c)水素、
    d)低級アルキル、
    e)ハロゲン、
    f)ペルフルオロ低級アルキル、及び
    g)低級アルコキシ
    から成る群より選択され;
    12とR13は各々独立に
    a)水素、
    b)低級アルキル、及び
    c)シクロ低級アルキル
    から成る群より選択され;そして
    pは0〜6の整数である〕
    により示される化合物、又は医薬上許容されるその塩。
  2. XがSである、請求項1記載の化合物。
  3. 1がHである、請求項2記載の化合物。
  4. 1が下記の基:
    (1)低級アルキルにより、OHにより、低級アルコキシにより、ハロゲンにより又はペルフルオロ低級アルキルにより置換されることがあるアリール、
    (2)低級アルキルにより、=Oにより又は−NHにより置換されることがある複素環式芳香族、又は
    (3)ヘテロシクロ−低級アルキル
    により置換されることがある低級アルキルである、請求項2記載の化合物。
  5. 1がアリールにより置換されることがあるシクロ低級アルキルである、請求項2記載の化合物。
  6. 1が低級アルコキシ−低級アルキルである、請求項2記載の化合物。
  7. 1が−C(=O)−R4である、請求項2記載の化合物。
  8. 1が低級アルキルである、請求項7記載の化合物。
  9. 1が−C(=O)−O〔CH2CH2O〕p−R5である、請求項2記載の化合物。
  10. 5が水素でありそしてpが1〜2である、請求項9記載の化合物。
  11. 2がシアノである、請求項2記載の化合物。
  12. 2が水素である、請求項2記載の化合物。
  13. 2がCONR67である、請求項2記載の化合物。
  14. 6とR7が各々独立にH、低級アルキル、又はOR9により置換された低級アルキルである、請求項13記載の化合物。
  15. 9が水素である、請求項14記載の化合物。
  16. 2がCO28である、請求項2記載の化合物。
  17. 8がOR9により置換されることがある低級アルキルである、請求項16記載の化合物。
  18. 9が水素又は低級アルキルである、請求項17記載の化合物。
  19. 2がOR9により、シアノによりもしくはNR67により置換されることがある低級アルキルである、請求項2記載の化合物。
  20. 6が水素又は低級アルキルであり、R7が水素又は低級アルキルであり、そしてR9が水素又は低級アルキルである、請求項19記載の化合物。
  21. 3がO−低級アルキルであり、ここで前記低級アルキルはOR9により置換されることがあり、R9はH又は低級アルキルである、請求項2記載の化合物。
  22. 3がS−低級アルキルであり、ここで前記低級アルキルはOR9により置換されることがあり、R9はH又は低級アルキルである、請求項2記載の化合物。
  23. 3が水素である、請求項2記載の化合物。
  24. 3が低級アルキルであり、ここで前記低級アルキルはOR9により置換されることがあり、R9はH又は低級アルキルである、請求項2記載の化合物。
  25. 3がシクロ低級アルキルであり、ここで前記低級アルキルはOR9により置換されることがある、請求項2記載の化合物。
  26. 3が低級アルケンであり、ここで前記低級アルケンはOR9により置換されることがあり、R9はH又は低級アルキルである、請求項2記載の化合物。
  27. 3が低級アルキレンであり、ここで前記低級アルキレンはOR9により置換されることがあり、R9はH又は低級アルキルである、請求項2記載の化合物。
  28. 3がNR67であり、ここでR6とR7は各々独立に水素であるか、又はOR9により、ハロゲンによりもしくはシアノにより置換されることがある低級アルキルであり、そしてR9はH又は低級アルキルである、請求項2記載の化合物。
  29. 3がCOOR8であり、ここでR8はOR9により置換されている低級アルキルであり、そしてR9はH又は低級アルキルである、請求項2記載の化合物。
  30. 3がCONR67であり、ここでR6とR7は各々独立に水素であるか又はOR9により、ハロゲンによりもしくはシアノにより置換されることがある低級アルキルであり、そしてR9はH又は低級アルキルである、請求項2記載の化合物。
  31. 1がハロゲンにより及び/又は低級アルキルにより置換されているアリールにより置換された低級アルキルである、請求項4記載の化合物。
  32. 1がヘテロシクロ−低級アルキルにより置換された低級アルキルである、請求項4記載の化合物。
  33. 1がアリールにより置換されることがあるシクロ低級アルキルである、請求項4記載の化合物。
  34. 3がO−イソプロピルである、請求項21記載の化合物。
  35. 1が水素;−C(O)−O−C(CH33;又はシクロプロピル及び(C1〜C6)アルキルから選択され、ここで前記シクロプロピル及び(C1〜C6)アルキル基は各々独立に下記のものから選択された置換基により置換されており:
    非置換のフェニルもしくはチオフェニル、又は
    下記のものから各々独立に選択された1個もしくは2個の置換基により更に置換されている、フェニルもしくはチオフェニル:
    ハロゲン、
    −(C1〜C6)アルキル;及び
    トリフルオロメチル;
    2が水素又はシアノであり;
    3が水素又は−O−(C1〜C6)アルキルであり;そして
    Xが−S−又は−NH−である
    請求項1記載の化合物;又は医薬上許容されるその塩。
  36. 1がシクロプロピル又は(C1〜C6)アルキルであって、これら2つの基は
    非置換のフェニルもしくはチオフェニル、又は
    ハロゲン及び−(C1〜C6)アルキルから独立に選択された1個もしくは2個の置換基により更に置換されている、フェニルもしくはチオフェニル
    から独立に選択された置換基により置換されており;
    2がシアノであり;
    3が−O−CH(CH32であり;そして
    Xが−S−である
    請求項35記載の化合物;又は医薬上許容されるその塩。
  37. 1がシクロプロピル又は(C1〜C6)アルキルであって、これら2つの基は
    非置換のフェニルもしくはチオフェニル、又は
    ハロゲン及び−(C1〜C6)アルキルから独立に選択された1個もしくは2個の置換基により更に置換されている、フェニルもしくはチオフェニル
    から独立に選択された置換基により置換されており;
    2がシアノであり;
    3が水素であり;そして
    Xが−S−である
    請求項35記載の化合物;又は医薬上許容されるその塩。
  38. 1が−C(O)−O−C(CH33であるか;あるいは
    シクロプロピル又は(C1〜C6)アルキルであって、これら2つの基は
    非置換のフェニルもしくはチオフェニル、又は
    ハロゲン及び−(C1〜C6)アルキルから独立に選択された1個もしくは2個の置換基により更に置換されている、フェニルもしくはチオフェニル
    から独立に選択された置換基により置換されており;
    2が水素であり;
    3が−O−CH(CH32であり;そして
    Xが−S−である
    請求項35記載の化合物;又は医薬上許容されるその塩。
  39. 下記化合物:
    6−(2−アミノ−4−オキソ−4H−チアゾール−5−イリデンメチル)−4−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル;
    6−〔2−(2−クロロベンジルアミノ)−5−オキソ−3,5−ジヒドロイミダゾール−4−イリデンメチル〕−4−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル;
    4−イソプロポキシ−6−〔4−オキソ−2−(2−フェニルシクロプロピルアミノ)−4H−チアゾール−5−イリデンメチル〕−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル;
    4−イソプロポキシ−6−{4−オキソ−2−〔(チオフェン−2−イルメチル)アミノ〕−4H−チアゾール−5−イリデンメチル}−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル;
    4−イソプロポキシ−6−{2−〔(3−メチルチオフェン−2−イルメチル)アミノ〕−4−オキソ−4H−チアゾール−5−イリデンメチル}−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル;
    6−〔2−(2−クロロ−6−メチルベンジルアミノ)−4−オキソ−4H−チアゾール−5−イリデンメチル〕−4−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル;
    6−{2−〔2−(3−フルオロフェニル)エチルアミノ〕−4−オキソ−4H−チアゾール−5−イリデンメチル}−4−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル;
    6−〔2−(2−クロロ−4−フルオロベンジルアミノ)−4−オキソ−4H−チアゾール−5−イリデンメチル〕−4−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル;及び
    6−{4−オキソ−2−〔(チオフェン−2−イルメチル)アミノ〕−4H−チアゾール−5−イリデンメチル}−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル
    から成る群より選択される、請求項2記載の化合物。
  40. 下記化合物:
    6−〔4−オキソ−2−(2−フェニルシクロプロピルアミノ)−4H−チアゾール−5−イリデンメチル〕−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル;
    6−{2−〔(3−メチルチオフェン−2−イルメチル)アミノ〕−4−オキソ−4H−チアゾール−5−イリデンメチル}−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル;
    6−(2−アミノ−4−オキソ−4H−チアゾール−5−イリデンメチル)−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル;
    6−{2−〔2−(3−フルオロフェニル)エチルアミノ〕−4−オキソ−4H−チアゾール−5−イリデンメチル}−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル;
    6−〔2−(2−クロロベンジルアミノ)−5−オキソ−3,5−ジヒドロイミダゾール−4−イリデンメチル〕−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル;
    6−〔2−(2−クロロ−6−メチルベンジルアミノ)−4−オキソ−4H−チアゾール−5−イリデンメチル〕−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル;
    6−〔2−(2−クロロ−4−フルオロベンジルアミノ)−4−オキソ−4H−チアゾール−5−イリデンメチル〕−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル;
    6−〔2−(3−クロロ−4−フルオロベンジルアミノ)−4−オキソ−4H−チアゾール−5−イリデンメチル〕−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル;及び
    5−(8−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−2−イルメチレン)−2−(2−フェニルシクロプロピルアミノ)チアゾール−4−オン
    から成る群より選択される、請求項2記載の化合物。
  41. 下記化合物:
    2−〔2−(3−フルオロフェニル)エチルアミノ〕−5−(8−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−2−イルメチレン)チアゾール−4−オン;
    5−(8−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−2−イルメチレン)−2−〔(チオフェン−2−イルメチル)アミノ〕チアゾール−4−オン;
    2−(2−クロロベンジルアミノ)−5−(8−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−2−イルメチレン)チアゾール−4−オン;
    2−(3−クロロ−4−フルオロベンジルアミノ)−5−(8−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−2−イルメチレン)チアゾール−4−オン;
    2−(2−クロロ−4−フルオロベンジルアミノ)−5−(8−イソプロポキシ〔1,5〕ナフチリジン−2−イルメチレン)チアゾール−4−オン;
    〔5−(8−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−2−イルメチレン)−4−オキソ−4,5−ジヒドロチアゾール−2−イル〕カルバミン酸tert−ブチルエステル;及び
    2−アミノ−5−(8−イソプロポキシ−〔1,5〕−ナフチリジン−2−イルメチレン〕チアゾール−4−オン
    から成る群より選択される、請求項2記載の化合物。
  42. Xが−NH−である、請求項1記載の化合物。
  43. 6−〔2−(2,4−ビス−トリフルオロメチルベンジルアミノ)−5−オキソ−3,5−ジヒドロイミダゾール−4−イリデンメチル〕−4−イソプロポキシ−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル、及び
    4−イソプロポキシ−6−〔5−オキソ−2−(2−トリフルオロメチルベンジルアミノ)−3,5−ジヒドロイミダゾール−4−イリデンメチル〕−〔1,5〕ナフチリジン−3−カルボニトリル
    から選択される、請求項42記載の化合物。
  44. 請求項1記載の化合物又は医薬上許容されるその塩と、医薬上許容される担体又は賦形剤とを含んで成る医薬組成物。
  45. 癌を治療又は抑制する方法であって、請求項1記載の化合物の治療的有効量を患者に投与することを含んで成る方法。
  46. 前記癌が乳癌、肺癌、結腸癌又は前立腺癌から選択される、請求項45記載の方法。
  47. 薬剤として、特に抗癌剤として、更に特には乳癌、肺癌、結腸癌又は前立腺癌に対する薬剤として使用される、請求項1記載の化合物。
  48. 癌、特に乳癌、肺癌、結腸癌又は前立腺癌の治療薬の製造における、請求項1記載の化合物の使用。
  49. Xが−S−である請求項1記載の化合物の製造方法であって、
    a)下式の化合物:
    Figure 2008534646
    (ここでR2及びR3は請求項1に与えられた意味を有する)を、下式の化合物:
    Figure 2008534646
    (ここでR1は請求項1に与えられた意味を有する)と反応させて、請求項1記載の各化合物を提供し;そして
    b)前記化合物を反応混合物から分離し、そして所望であれば医薬上許容される塩に変換する
    ことを含んで成る方法。
  50. Xが−NH−である請求項1記載の化合物の製造方法であって、
    a)下式の化合物:
    Figure 2008534646
    (ここでR2及びR3は請求項1に与えられた意味を有する)を、下式の化合物:
    Figure 2008534646
    (ここでR1は請求項1に与えられた意味を有する)と反応させ、そして
    b)前記化合物を反応混合物から分離し、そして所望であれば医薬上許容される塩に変換する
    ことを含んで成る方法。
  51. 本明細書中に実質的に記載されている新規化合物、方法、手順、組成物及び使用。
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