JP2008531077A - 人間または動物の眼の開口部の密封装置 - Google Patents
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Abstract
人間または動物の眼(10)の開口部(18)を密封する装置である。装置は少なくとも一つの密封部材(2)を備える。密封部材は、a)壁に囲まれた通路(25、26)を有し、b)少なくとも一つの密封領域(20)を有し、密封領域は、開口部を完全に囲む密封面を持ち、開口部を囲む眼組織の外表面上に配置可能でありまたは配置される。c)密封部材内の通路と開口部とを通って、手術器具(3)が眼の内部(15、17)へと通過可能でありまたは眼の内部へと通過する。
【選択図】図2
【選択図】図2
Description
本発明は、人間または動物の眼の開口部を密封する装置に関する。
人間の眼または眼球は、角膜、強膜(sclera)、強膜(sclerotic coat)に分けられる外膜を備えている。この外膜は、光の入射方向から見て、前眼房、後眼房、および硝子体が配置される硝子体腔とに分割可能な眼内空間を包囲している。前眼房と硝子体の間にはレンズが配置される。レンズは、強膜上に形成された毛様筋システムの小帯線維により懸架される。これによりレンズの凸性を修正することができ、また結果として光学焦点距離(眼の調節)を修正することができる。硝子体は網膜によって囲まれており、網膜は視神経を介して脳に接続される。角膜は、眼の外膜正面の透明な領域を形成しており、眼房に位置する透明な液体、レンズおよび硝子体とともに光学画像処理システムを形成している。透明な液体の主成分は水である。この光学画像処理システムによって網膜の上に形成された像が網膜により取得され、視神経を経て脳へと送られる。
眼の内部には、外圧すなわち大気圧(標準圧)よりも大きい眼圧または眼内圧がある。したがって、特に眼房内の液体は内圧が高い。
眼科学では、眼内部への外科的介入を実施するための器具を使用する様々な外科的治療が知られている。これらの侵襲的眼内治療では、少なくとも一つの開口部が眼の外膜に作られ、この開口部を通して眼の内部へと器具が挿入される。
この開口部には耐圧性(pressure-tight)がなく、またこれにより房水の漏出につながる可能性がある。しかしながら、眼内圧の低下は回避しなければならない。このため、手術中の圧力の損失を連続的に補償できるようにすべく、手術器具そのものを介して、または別の第2の器具を介してフラッシング液または洗滌液(irrigation liquid)が眼の内部へと導入される。
しかしながら、多くの場合、液体の流れおよび圧力の相違のために組織の損傷または細胞の損傷が起こる。そのため、液体の交換、言い換えると手術中の液体の流量すなわちスループットをできるだけ低く保つ必要がある。
しばしば実施される眼内外科手法の一つでは、天然レンズを人工(合成)レンズ(眼内レンズ)で置き換える必要がある。人工レンズは、通常、可視スペクトルにおいて透明なポリマー材料、特にアクリルガラス(PMMA)またはシリコーン(シロキサンエラストマー)で作製される。この外科的治療では、天然レンズが嚢袋(水晶体嚢)から取り除かれ(外植され)、続いて眼内レンズが残りの嚢袋へと導入される(移植される)。実際には、天然レンズは、レンズ組織を破壊し除去することによって(水晶体融解:phacolysis)、通常は水晶体超音波乳化吸引術(phacoemulsification)によって、外植される。水晶体超音波乳化吸引術では、超音波によって、またはレーザ光により生じる衝撃波によって(光分解:photolysis)レンズが乳化され(液化され)、吸い取られる。折り畳み可能なレンズまたは注入可能なレンズを使用すると、外科的切開のサイズは実用上わずか2mmまたはさらに小さいサイズにまで減少する。合成眼内レンズによる天然レンズの置換は、現在では、主に白内障を取り除くために主に実施される。しかしながら、他の応用も可能である。例えば、近視(近眼)または遠視の場合や、嚢袋そのものは回復不能なほど損傷していないようなレンズの事故や怪我の場合に、光学焦点距離の適応または補正のために眼内レンズを移植することがある。
米国特許5,324,281Aは、白内障の光分解による除去を目的とした、組織破壊用の針形の外科用器具を開示している。この既知の器具は針を備え、また、針の内部を通り針の自由端に向けて長手方向に延びるレーザファイバと吸入通路とを備える。針の自由端には、レーザファイバの自由端から少し離してチタン(Ti)で作成された目標が配置される。そして、レーザファイバからのレーザ光が目標に当たるように、レーザファイバと目標とが互いに適合される。さらに、針の自由端は組織収容開口部に設けられる。組織収容開口部は、斜めに向けて配置され横方向にオフセットした位置にあり、その中に吸入通路が開口している。組織収容開口部は、目標に直接近接して配置され、また、レーザファイバ端と目標との間の空間に近接して配置される。吸引ポンプにより吸入通路に負圧(真空)が生成され、組織収容開口部の上で破壊されることになる組織を吸入するために使用される。負圧によって組織収容開口部上に組織が位置するとき、レーザファイバからのレーザパルスで目標が攻撃される。このレーザパルスは、目標材料の表面上で光による破壊を作り出すために十分なエネルギーを有している。これにより、組織収容開口部に位置する組織にぶつかる衝撃波が発生し、組織は小片へと引き裂かれ、吸入通路を通して吸引される。レーザパルスは、特に8nsのパルス幅と毎秒20パルスのパルス繰り返し数を有しており、好ましくは波長1064nmのネオジムYAGレーザによって生成される。さらに、長手方向に延びる洗滌(灌流)通路を針に設け、横方向に配置された出口開口部を通して洗滌液を搬送してもよい。
米国特許5,906,611Aは、米国特許5,324,282Aから公知の器具の発展形態を開示する。この発展形態では、目標が階段形状という特別の設計になっている。ネオジムYAGレーザを使用して、毎秒2パルスから50パルスのパルス繰り返し数を有し、2mJから15mJのパルスエネルギーを有するパルスを生成することができる。パルス幅は8nsと12nsの間で設定することができる。パルス繰り返し数は、毎秒2パルスと6パルスの間で設定されることが好ましく、パルスエネルギーは6mJと10mJの間で設定されることが好ましい。白内障手術では、200パルスから800パルス(ショット)の間が使用される。
米国特許5,324,282Aおよび米国特許5,906,611Aでの開示と類似した構造を持ち、レーザパルス用のレーザと組織部分の吸引用のベンチュリーポンプとを備えるデジタル制御および供給ユニットを有するレーザハンドピースが、A.R.C.レーザ社から「Lyla/Pharo」という名称で販売され数年前から既に利用可能であり、多数の手術で成功裏に使用されてきた。バイマニュアル法では、レーザハンドピースは吸引に使用され、電解洗滌液またはフラッシング液(BSS)を用いる洗滌は第2の器具を介して実施される。この既知の装置を使用する実際の眼手術に関して、様々な手術法が使用される。
上述のレーザハンドピースを使用する手術では、眼の切開の内部に針が挿入される。組織が針の周囲をきつく囲み、開口部を包囲する外膜の内縁面に対して針を密封する。
超音波を用いる水晶体融解では、超音波針を持つ超音波器具が使用される。超音波針は圧電駆動により軸方向に振動するように設定され、切開部を通して眼の中に挿入される。この超音波針は、例えばキロヘルツ範囲(例えば40kHz)の超音波周波数で振動する。A.R.C.レーザ社から販売されるこの種の水晶体超音波乳化吸引システムは、「Pharo」という名称で知られている。
高い機械的エネルギーのため、切開部において眼の外膜の周囲組織上で直接超音波針を密封することは不可能である。なぜなら、超音波針と接触すると膜の組織が破壊されまたは損傷を受ける(熱による組織の損壊、燃焼)からである。超音波水晶体融解において膜組織と超音波針との接触または摩擦を避けるために、通常、切開はレーザ針の場合よりも大きく開けられる(典型的には、超音波の場合は2.6mmから3.2mmであり、レーザの場合は1.4mmである)。
同時に、軟弾性があり振動減衰する材料(例えばシリコーン(シロキサンゴム))で作製されたスリーブが超音波針の周囲に配置され、針を完全に包囲し、振動する針から切開周囲の外膜組織縁を保護する。針とスリーブの間を通り切開部を通して洗滌液が眼の内部へと導かれる。スリーブは加圧されて外方へと膨張しており、横方向でスリーブにもたれている組織に対して開口部を密封する。この密封構成では、開口部を包囲する膜の側面の円周をスリーブが支え、その結果、密封部分の長さはこの位置における外膜の厚さと一致する。しかしながら、実際には、スリーブと組織縁との間で房水の漏れを完全に防ぐことはできない。この理由の一つは、手術者の動作によって、眼の外膜とスリーブとの間に空間が絶えず形成されるからである。
レンズ摘出の間、洗滌液は、理想的には吸引されたレンズ組織の容量を置換するだけでなくてはならず、またこの吸引の間に生じる負圧を補償しなければならない。上述のように、開口部において漏れの気密が欠けているので、これは現実には達成されない。例えばレンズ摘出時における組織の吸引中の負圧は、典型的に700mbarから800mbarであり、標準圧すなわち大気圧に対して200mbarから300mbar下回る。この圧力の違いは眼にとってはかなり大きいものであり、高度の気密すなわち眼の開口部の密封を必要とする。
十分な眼房の安定および十分な眼内圧を維持するために、眼の手術中、眼の中の液体の量が再調整される。液体搬送システムおよびホース内の圧力の調整によって、液体の搬送による眼内圧力の調整および所望の値への流量の調整を迅速に行うことができる。これは、制御技術の点でかなりの費用が必要とされる。
他の既知の眼内外科的治療は、硝子体茎切除術(vitrectomy)である。これは、眼の開口部を通して挿入される切開器具によって硝子体の一部が取り除かれる手術である。この手術では、網膜に損傷を与えないために、眼の開口部の特に高度な密封が要求されるか、または低い注入圧(典型的に15mbarから20mbarおよび大気圧)が要求される。この手術における切開のサイズは、典型的には0.6mmである。
本発明の目的は、人間または動物の眼の開口部を密封するための新規な装置を利用可能とすることである。これにより、上述の従来技術の欠点は、少なくとも部分的に改良されるか完全に回避される。
本発明によると、この目的は請求項1の特徴によって達成される。
本発明は、眼科の侵襲的治療で作られる開口部が、開口部の内部で密封されるのではなく、その代わりに開口部周りに位置する眼の組織の外面(すなわち、外方を向いた面)で密封されるという概念に基づいている。試験により証明されたように、この方法は非常に優れた密封結果を示し、圧力と液体の損失をかなり低減する。この密封法では、従来技術よりも開口部の形状およびサイズに対する依存性がかなり小さくなり、相当長い切開や、大きな切開または小さな切開(微小切開)でさえも優れた密封が可能になる。従来技術では、眼の開口部を密封するために利用できる密封面はその位置における眼の組織の厚さに限られているのに加えて、密封は開口部に対する手術器具の動きの影響を非常に大きく受ける。これに対し、本発明による密封面は、制限幅の範囲内ではサイズおよび形状の調節が可能であり、また、開口部から少し離して密封面を配置することもできる。そのため、開口部の形状またはサイズの変化は、密封作用に影響を及ぼさない。
眼の組織、特にレンズ組織を摘出する手術において、吸入のために必要とされる吸引圧または流量がかなり増加してもよい。結果として、組織除去すなわち摘出の間に占める吸引の比率をかなり高く設定することができ、例えば70%でもよい。レーザパルスまたは超音波振動のエネルギー入力による組織破壊の比率をかなり低く設定することができる。吸入の効果が大きくなるほど、組織のより大きな部分の吸引が可能となり、そのため、吸い取られる前に組織を小片にまで小さくしておく必要がなくなる。さらに、漏れの気密性が高く実用上は閉鎖されている耐圧性のあるシステムまたは洗滌/吸引回路のために、流れ速度および必要な流量が小さくなり、洗滌をより制御しやすくなる。特に、超音波器具を用いる場合でも、浮腫および挫傷のおそれを減らしてより静かに手術を行うことができ、感染のリスクを減らしてより安全に手術をすることができ、さらに眼の組織の燃焼を大部分避けることができる。
本発明に係る装置の有利な実施形態および発展形態は、請求項1の従属項に記載されている。
例示の実施形態に基づいて、以下で本発明を詳細に説明する。以下に示す図面についても言及する。
互いに対応する部品および寸法には、図1ないし図19で同一の参照符号が付されている。
図1ないし図3は、白内障手術の間に使用されるレンズ摘出用の手術器具3を示す概略図である。
眼は符号10で示されている。硝子体16と硝子体16の前方の水晶体15とが、強膜(sclera)11、角膜12、強膜(sclerotic coat)19によって囲まれる眼の内部に位置している。水晶体15は嚢袋(capsular bag:図示せず)で囲まれ、毛様筋上の小帯線維により強膜11に懸架される。水晶体15の前には、瞳孔13を囲み瞳孔の大きさを調節する虹彩14がある。虹彩14と瞳孔13の前方には前眼房17がある。前眼房は眼房水で満たされており、透明の角膜12によってその前方が区切られる。
白内障手術は、通常、次の過程からなる。
最初に、水晶体15の前方の嚢袋が外科用器具、例えばカニューレによって開かれる。開口部は、通常、4.5mmから5.5mmである(嚢切開:capsulorhexis)。洗滌液、例えばBSSを導入することで、水晶体15が嚢袋から離れ、動かされる(ハイドロダイセクション:hydrodissection)。器具を一つだけ使用する手術法(モノマニュアル(monomanual)法)では、角膜の特に縁の部分、好ましくは角膜12から強膜11へと移行する部分に、開口部(切開)18が一つだけ開けられる。二つの器具を使用する別の手術法(バイマニュアル(bimanual)法)では、通常は角膜の両側に、特に角膜の縁の部分に二カ所が切開される。切開が一カ所のみの場合、洗滌(すなわち洗滌液の搬送)と吸引(すなわち、組織と液体の吸入)とを一体化した手術器具が挿入される。切開が二カ所の場合、統合吸引システムを備えた手術器具が切開の一方を通して挿入され、別の洗滌用の洗滌器具がもう一方の切開を通して挿入される。
続いて、通常はBSSである洗滌液が嚢袋内に導入される。このようにして確立される圧力によって、嚢袋の後壁が手術器具3に接近しすぎないようにする一方、同時に嚢袋を清潔にすることができる。
図1ないし図3は、眼の外膜にモノマニュアル法のための開口部18が既に作られた状態の手術過程を示している。バイマニュアル法では、単に反対側に別の開口部を作ればよい。この別の開口部を通して、洗滌器具が導かれる。
それ自体は公知であり超音波振動で作動する手術器具3が、開口部18を通して導かれる。手術器具の自由端3Aが嚢袋の中に突き刺され、嚢袋から水晶体15を摘出する。手術器具3は針形状であるかまたはカニューレ形状であり、自由端3Aに吸引開口部(詳細は図示せず)を有している。吸引開口部から手術器具3の内部を貫通して吸引通路または吸入通路が延びている。
手術器具3の他端3Bの拡大アタッチメント領域に着脱自在に取り付けられたハンドピース5によって、特にハンドピース5に配置された圧電振動ドライブ(圧電性ドライブ)によって、手術器具3は、典型的に20kHzを上回る、例えば40kHzの超音波スペクトルで振動駆動される。このようにして導入されたエネルギーにより、水晶体15の組織が破壊される。
その部分のハンドピース5は、手術器具3の吸引通路と、ハンドピース5の吸引アタッチメント(または吸引ホース)50とを接続する内部吸引流路を有する。吸引アタッチメント50は、典型的にほぼ真空範囲で、および/または700mbarから800mbarの絶対圧力の範囲で負圧を生成する吸入装置または搬送装置、特にポンプと接続される。このようにして、水晶体15の破壊された組織が、通常は嚢袋内の液体とともに、手術器具3の一端3Aの開口部を通して図3にGで示す方向に吸入され、手術器具3とハンドピース5の吸引通路、および吸引アタッチメント50を通して吸入される。
ハンドピース5は別のアタッチメント51をさらに備える。このアタッチメントは、圧電ドライブ用の電気エネルギーを配送するためのケーブルに接続される。
このように、図示のハンドピース5は統合吸引システムを有する。
一実施形態では、別個のハンドピースを用いて洗滌が実行される。別の実施形態では、ハンドピース5は、別の洗滌アタッチメント(図示せず)と、例えばBSSである洗滌液を搬送(または、洗滌液を流しおよび/または冷却)するための内部洗滌通路とを備える。洗滌液は、洗滌通路が開口する洗滌出口でハンドピース5から流出し、通路25を通して導かれる手術器具3の外壁と、通路25を取り囲む密封部材2の壁との間の空間を通り、続いて、手術器具3を取り囲む外側領域の開口部18を通り、前眼房17および嚢袋内へと入る。
このような洗滌液の搬送は、吸引により生じる眼の内部での圧力損失と物質の損失とを補償する役割をする。
手術器具3は、密封部材2の中に配置され、密封部材2によって囲まれている。密封部材2は、受け入れ空間26を持つ受け入れ領域22を備える。受け入れ空間26は例えば円筒形であり、端2Aで開口する。端2Aはアタッチメントフランジ24で囲まれている。このフランジ24は、受け入れ領域22の壁の残りの部分よりもさらに外側へと延び出している。受け入れ領域22は、移行領域23を介して吐出領域21に接続される。受け入れ領域22から吐出領域21に至るまでの直径は、移行領域23において、例えば段階的に減少する。流れを良くするために、移行領域23に向けて円錐形のテーパが形成される。吐出領域21と移行領域23の中には通路25が形成される。通路25は例えば円筒形であり、受け入れ空間26の直径よりも小さい実質的に一定の直径を有する。この通路25は、前方の自由端2Bで密封領域20内に開口する。
ハンドピース5の端と手術器具3のアタッチメント領域30とが密封部材2の受け入れ領域26に収容される。この目的のために、受け入れ領域26のねじ29をハンドピース5の外側ねじに対して回転させて、ねじ結合する。
手術器具3(残りの針形状部分)は、密封部材2の通路25を通って延び、自由端3Aおよび隣接する領域をもって密封部材2から突出する。このようにして、自由端3Aを手術のために使用することができる。
密封部材2は、少なくとも吐出領域21については、弾性材料で作成される。例えば、天然ゴム、合成ゴム、エラストマーおよび/または熱可塑性エラストマーなどである。特に適した材料は、シリコーンまたはシリコーンゴム(シロキサンゴム)またはシリコーンを含む材料、特に振動減衰材料、例えばエラストマー(特にシロキサンエラストマー)とコラーゲンと水の混合物である。この混合物は国際公開WO2004/022999A1から公知である。
密封部材2の通常は無色透明のシリコーンゴムが透明の角膜12上に位置している場所を外科医が識別できるようにするため、特定の実施形態では、密封部材2の密封領域20に色付けされていてもよい。
受け入れ領域22と移行領域23の壁厚は、吐出領域21の壁厚よりもかなり大きいことが好ましい。そのため、吐出領域21は、受け入れ領域22よりも変形可能量が大きく、すなわち可撓性が高い。受け入れ領域22と移行領域23の典型的な壁厚は0.7mmよりも大きい。一方、吐出領域21の壁厚は、通常0.2mmから0.4mmの間で選択される。
図1ないし図3に示すように、一つ、二つまたはそれ以上の外側に突出した円周にわたる折り目27を持つコンサーティーナ(concertina)状に吐出領域21を設計することで、吐出領域21の軸方向への圧縮がより容易になる。
密封部材2の吐出領域21の端、つまり密封部材の端2Bには、図1ないし図5にしたがってトランペット状に外側に広がる密封領域20が形成される。密封領域20には、その端部に密封面として環状の座面が形成されている。
手術者が、開口部18を通して、嚢袋へ向けてまたは嚢袋の中へまたは水晶体15へと手術器具3を備えたハンドピース5を動かすとき、手術者は、これと同時に、密封領域20を有する吐出領域21を、角膜12および/または強膜11の外表面に向けて押しつける。密封領域20の環状の密封面が、開口部18から離れた位置で開口部18を完全に取り囲む。このようにして、角膜12および/または強膜11の外表面に対して、密封領域20が開口部18の周囲を全て密封する。
軸方向の圧縮応力による吐出領域21の弾性変形または可逆圧縮のために、手術者は、眼の外膜に対して十分な接触圧で吐出領域21を押しつけることができ、開口部18に対して必要な耐圧性のある(pressure-tight)密封を達成することができる。吐出領域21の比較的大きな変形およびそれによる吐出領域21の比較的大きな弾性復元力のために、また開口部18からの空間的距離のために、吐出領域21を備えた手術器具3の横方向および軸方向における位置変化が密封に与える影響は、比較的小さくなる。たとえ手術器具3が動いたことで開口部18の形状が変化したとしても、密封領域20の密封面は、眼の外膜(ここでは11または12)上に完全に位置し続ける。
さらに、一体洗滌部材を用いる一実施形態では、上述の弾性復元力の意味するところは、洗滌液によって吐出領域21内に生じる内圧に対して、密封領域20における吐出領域21の壁が実質的に反対方向に作用するということである。したがって、開口部18を通して流れる洗滌液が開口部18の周囲で洩出しないようになる。
図6および図7は、図4および図5の密封部材と同様の構造を持つ密封部材を示すが、密封領域20がトランペット形の拡大部ではなく、ベル形またはドーム形の構造を有する点が異なる。したがって、図4および図5では、トランペット形の密封領域20が外方へすなわち凹形にカーブし、端2Bに向かって直径が連続的に増加するのに対し、図6および図7の密封領域20は内方へすなわち凸形にカーブし、端2Bに向けてピッチまたは増加率を減少させつつ直径が増加し、その後端2Bの一部領域に沿って直径が一定となる。したがって、図6および図7では、密封領域20はプランジャ状に設計される。密封領域20の他の多くの形状、例えば、ブラダ形、密封リップ形状なども当然使用可能である。
図8は、密封部材2の他の実施形態を示す。図4および図5と比較すると、二つの折り目27がなくなっている。
図9および図10は、図6および7の密封部材から折り目27を除いた密封部材2を示す。密封部材2が眼の上に配置され、外部環境から眼の内部を封止するために密封領域20が開口部18を取り囲む。
図9および図10の手術器具3は、それ自体は公知であるレーザ装置である。例えば、A.R.C.レーザ社製の上述のレーザハンドピース、または上述の米国特許第5,324,282号または第5,906,611号にしたがって作成される装置である。この装置では、標的レーザパルス(例えば、2nsから10nsのパルス幅、最大毎秒20パルス)とその結果生じる衝撃波によって水晶体が連続して光分解され、続いて吸引される。
図11および図12は、図9および図10で使用される密封部材2をより詳細に示す。
図13および図14は、従来技術による密封部材2’によって囲まれた超音波手術器具3を用いるモノマニュアル法を示す。密封部材はスリーブとも呼ばれ、振動する手術器具3から周囲の眼の組織を保護するものである。図15および図16は、既知の密封部材2’を拡大して示している。既知の密封部材2’は、本発明の密封領域20と比べて、図1ないし図10に示した本発明の密封部材2とは密封領域の構成が異なる。その他の領域では、対応関係を示すために参照符号にプライムマークが付けられている。密封部材2’の吐出領域21’における通路25’は、前方の自由端2B’で端領域28’内に開口する。端領域28’において、従来技術の吐出領域21’の直径は、ガラス瓶の上部のような形で端2B’に向けて次第に小さくなる。洗滌液用の出口開口部Sが存在してもよい。既知の密封部材2’は、吐出領域21’の円筒外面を用いて開口部18を通して挿入され、テーパ状の端領域28’は挿入の際の助けとなる。
本発明によると、図13ないし図16に示した従来技術とは対照的に、角膜12および/または強膜11の開口部18は、開口部18の内面または周囲縁上で(単独に)密封されるのではなく、角膜12および/または強膜11の外面上で開口部18を完全に囲む密封面によって密封される。
図17は、本発明の密封部材2の他の実施形態を示す。密封領域20は、密封部材2の端2Bに配置されるのではなく、円周形シールリップの態様で吐出領域21の外壁上に配置される。密封部材2の端2Bは、既知の密封部材2’のように設計される。言い換えると、密封部材2は次第に小さくなる端領域28を有する。したがって、図17の密封部材2では、領域12の角膜の外面上にある開口部18の周囲を密封領域20によって密封することができる。また、端領域28によってまたは吐出領域21の外面によって開口部18を密封することができる。
図18および図19による密封部材2の他の実施形態では、特に、吐出領域21の部分に可撓性コンサーティーナが設けられる。吐出領域21は、ある距離aだけ離れて配置された四つの円周折り目27を備え、折り目の側面同士が角度αをなす。折り目27の間隔aは、0.5mm、3mmおよび5mmの間にあってもよく、特に約2.5mmである。開口角度αは、20度と60度の間であってもよく、特に30度である。少なくとも折り目27の領域において、吐出領域21の壁厚は0.1mmと0.5mmの間で選択されてもよく、特に約0.2mmである。吐出領域21は自由端2Bに向けて密封領域20にまで延びる。密封領域20は漏斗形または円錐形に外方に広がるか、または端2Bに向けて開口角度βで広がる。角度βは、典型的に20度と60度の間であり、例えば30度と40度の間である。密封領域20における吐出領域21の壁厚は、折り目27の領域の壁厚よりも小さいことが好ましい。この壁厚は、例えば0.05mmと0.3mmの間であってもよく、特に約0.10mmと0.15mmの間であってもよい。このようにすることで、密封領域20は依然として可撓性を有し、角膜12および/または強膜11の表面において柔らかさを保つことができる。図18は、円錐状に漸減する移行領域23の開口角度γも示している。角度γは、図示の例示的な実施形態では120度であるが、この値から外れていてもよい。
白内障の手術は、天然レンズを完全に除去し嚢袋を清浄した後、人工レンズを嚢袋に挿入し、続いて傷を閉じて完了する。
2、2’ 密封部材、 2A、2B 端、 3 手術器具、 3A、3B 端、 5 ハンドピース、 10 眼、 11 強膜(sclera)、 12 角膜、 13 瞳孔、 14 虹彩、 15 レンズ(水晶体)、 16 硝子体、 17 前眼房、 18 開口部、 19 強膜(sclerotic coat)、 20、20’ 密封領域、 21、21’ 吐出領域、 22、22’ 受け入れ領域、 23、23’ 移行領域、 24、24’ アタッチメントフランジ、 25、25’ 通路、 27 折り目、 28、28’ 密封領域、 29、29’ ねじ、 30 アタッチメント領域、 50 洗滌アタッチメント、 51 アタッチメント、 α、β、γ 角度。
Claims (33)
- 人間または動物の眼(10)の開口部(18)を密封する装置であって、
少なくとも一つの密封部材(2)を備え、該密封部材は
a)壁に囲まれた通路(25、26)を有し、
b)少なくとも一つの密封領域(20)を有し、該密封領域は、前記開口部を完全に囲む密封面を持ち、前記開口部を囲む眼の組織の外表面に配置可能でありまたは配置され、
c)前記密封部材内の通路と前記開口部とを通って、手術器具(3)が眼の内部(15、17)へと通過可能でありまたは通過することを特徴とする密封装置。 - 前記開口部が外科的に作られおよび/または前記開口部が眼の外膜に作られ、特に開口部が角膜(12)および/または強膜(sclera)(11)および/または強膜(sclerotic coat)(19)に作られることを特徴とする請求項1に記載の密封装置。
- 前記密封部材は、少なくとも前記密封領域において弾性変形可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の密封装置。
- 非変形状態にあるときの前記密封領域の密封面が実質的に環形状であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の密封装置。
- 非変形状態にあるときの前記密封領域の密封面が実質的に平坦であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の密封装置。
- 非変形状態にあるときの前記密封領域の密封面が、眼の組織、特に角膜、強膜(sclera)および/または強膜(sclerotic coat)の曲率と一致するように実質的に湾曲していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の密封装置。
- 前記密封領域が前記密封面に向けて拡大していることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の密封装置。
- 前記密封領域が前記密封面に向けて凹形におよび/または漏斗形にまたはトランペット形に拡大していることを特徴とする請求項7に記載の密封装置。
- 前記密封領域が前記密封面に向けて凸形におよび/またはベル形にまたはドーム形に拡大していることを特徴とする請求項7に記載の密封装置。
- 前記開口部に向かう方向および/または半径方向における密封面の寸法、および/または密封領域の壁の厚さが、0.1mmと7mmの間、特に0.2mmと1.5mmの間で選択されることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の密封装置。
- 前記密封面に囲まれた眼の組織表面の最大直径が3mmと10mmの間で選択されることを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載の密封装置。
- 眼の組織の開口部の最大直径が約1.5mmと約6mmの間にあることを特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載の密封装置。
- 眼の組織上に配置される前記密封部材の密封領域の密封面が前記開口部から離れて、特に0.1mmから2mmの範囲から選択された最小距離だけ離れており、および/または前記密封面で囲まれた眼の組織表面の最小直径が前記開口部の最大直径よりも大きく、特に0.1mmから2mmの範囲から選択された程度大きいことを特徴とする請求項1ないし12のいずれかに記載の密封装置。
- 前記密封部材内の通路は、第1通路領域と、該第1の通路領域に隣接する第2通路領域とを有し、
前記第1通路領域の少なくとも一部が、前記手術器具の一部または手術器具用のハンドピース(5)の一部を受け入れるための受け入れ空間を形成しており、
前記手術器具は、前記第2の通路領域と前記密封領域とを通して導かれおよび/または導かれることが可能であることを特徴とする請求項1ないし13のいずれかに記載の密封装置。 - 前記第1通路領域は、少なくともその大部分が前記第2通路領域よりも大きな内部断面を有することを特徴とする請求項14に記載の密封装置。
- 前記第1通路領域の壁は、少なくともその大部分が前記第2通路領域の壁よりも厚いことを特徴とする請求項14または15に記載の密封装置。
- 前記密封部材は、前記第2通路領域が延びる吐出領域を有することを特徴とする請求項14ないし16のいずれかに記載の密封装置。
- 前記第2通路領域の壁または前記吐出領域の壁が、少なくとも一つの円周にわたる折り目を有しまたはコンサーティーナ状に設計されることを特徴とする請求項14ないし17のいずれかに記載の密封装置。
- 前記通路または前記第2通路領域が前記密封領域で開口することを特徴とする請求項1ないし18のいずれかに記載の密封装置。
- 前記通路または前記第2通路領域が口領域で開口し、前記密封領域は、前記通路の壁、特に前記吐出領域の壁上で円周にわたる密封リップとして形成されることを特徴とする請求項1ないし19のいずれかに記載の密封装置。
- 前記通路の口領域に第2密封領域が設けられ、該第2密封領域は第2密封面を有し、前記開口部の内縁の外側組織を圧迫することを特徴とする請求項20に記載の密封装置。
- 前記密封部材が一つの部品として設計され、特に一つの材料から作られる成形体として設計されることを特徴とする請求項1ないし21のいずれかに記載の密封装置。
- 前記密封部材は、少なくともその一部が弾性的に設計されまたは弾性材料で作成され、特に、天然ゴムまたは合成ゴムまたはエラストマー、好ましくはシロキサンゴムに基づく材料で作成されることを特徴とする請求項1ないし22のいずれかに記載の密封装置。
- 前記密封領域の少なくとも前記密封面の領域が、色付きであり、または最小の光透過性を有するように設計され、または非透明であることを特徴とする請求項1ないし23のいずれかに記載の密封装置。
- 前記密封部材の前記通路を通り、特に手術器具と密封部材の間の空間を通り、さらに眼内部への開口部を通して洗滌液を運ぶ洗滌手段を備えることを特徴とする請求項1ないし24のいずれかに記載の密封装置。
- 前記洗滌手段は、前記手術器具を取り付け可能または取り付けたハンドピースと一体化されていることを特徴とする請求項25に記載の密封装置。
- 前記手術器具は長細であり、特に針形またはカニューレ形であり、および/または最大外径が3mmであることを特徴とする請求項1ないし26のいずれかに記載の密封装置。
- 前記手術器具が超音波手術器具であることを特徴とする請求項1ないし27のいずれかに記載の密封装置。
- 前記手術器具が光分解(photolysis)器具であることを特徴とする請求項1ないし27のいずれかに記載の密封装置。
- 前記手術器具が、水晶体融解(phacolysis)用、特に水晶体超音波乳化吸引術(phacoemulsification)用の手術器具であることを特徴とする請求項1ないし29のいずれかに記載の密封装置。
- 前記手術器具が切開器具または外科用メス(scalpel)器具であることを特徴とする請求項1ないし27のいずれかに記載の密封装置。
- 前記手術器具が硝子体切徐(vitrectomy)用器具であることを特徴とする請求項31に記載の密封装置。
- 前記手術器具が洗滌(irrigation)器具および/または触診(manipulation)器具であることを特徴とする請求項1ないし27のいずれかに記載の密封装置。
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