JP2008528365A - 航空機の安全経路の幅を決定する方法と装置ならびに航空機の自動低空飛行の安全を確実にするための方法と装置 - Google Patents
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Abstract
【選択図】 図1
Description
運行: 搭載されている運行システムによって与えられる位置は航空機の正確には正しい位置ではない。
案内:自動操縦装置は運行システムによって与えられる位置を飛行管理システムによって計算された軌道に従動(スレーブ)させる。このスレーブは、自動操縦装置の能力を伝達して、航空機を所望の軌道上に案内させる固有の性能を呈する。案内エラーは、また、パイロットが手動で追従しなければならない飛行方位計による飛行中にも存在する。
飛行軌道:この軌道の正確さは用いられるコンピュータのアルゴリズムとプロセッサの正確さと、特に、該当する場合は、航空機がその上を飛行する地上のデジタル・モデリングにおけるエラーとに依存する。
a) 各々航空機の自動(および自主)低空飛行に衝撃を与える、複数個のエラーを予想し、
b) 安全経路からの、越えてはいけない回遊の確率を決定し、
c) 上記のエラーおよび上記の回遊の確率に基づき、上記のエラーと上記の回遊の確率と上記の幅とが相互関連する数式を考慮して決定される。
運行エラー
案内エラー
飛行軌道エラー
指数法則
ラプラス・ガウス法則
ポアソンの法則
多項法則
に対応するのが望ましく、この式中
Pは回遊の確率を示し、
dは安全経路の幅の半分を示し、
f1は上記エラーの第1番目のものに関する確率密度を示し、
f2は第2番目のエラーに関する確率密度を示す。
に対応し、この式中
dは安全経路の幅の半分を示し、
L(p)はエラーの発生確率pに依存する膨張係数であり、
σiはエラーiのガウス分布の標準偏差である。
安全経路の幅が上記の方法を実施することにより決定され、
上記の幅を有して上記の横軌道の両側で形成され、如何なる障害物も無い安全経路が決定され、
航空機は上記の飛行軌道に沿って自動的に案内されることを特徴とする。
各々、(上記の装置に)航空機の低空自動(および自主)飛行に衝撃を与える複数個のエラーを入力することのできる手段と、
安全経路から越えてはならない、回遊確率を決定する手段と、
上記のエラーと上記の回遊確率に基づいて、少なくとも上記のエラーと上記の回遊確率と上記の幅とを相互関連させる少なくとも1つの数式を考慮して、上記の安全経路の幅を決定する手段とからなる。
横軌道および垂直軌道とからなる飛行軌道を決定する第1手段と、
上記の飛行軌道に沿って航空機を自動的に案内する案内手段であって、運行手段をも備えるもの
からなるタイプの航空機の低空飛行を安全にするシステムに関する。
安全経路の幅を決定するための、上記のような装置と、
上記の装置によって決定される幅を有し、上記の横軌道の両側に形成される、障害物の無い安全経路を決定する手段とからなる。
各々、航空機Aの低空自動(および自主、即ちレーダのような放射装置を用いない)飛行に衝撃を与える、以下に特記する複数個の予想エラーを装置1に入力することの出来る手段3と、
安全経路CSから越えてはならない、回遊確率を決定する手段4と、
上記のエラーと上記の回遊確率とに基づき、少なくとも上記のエラーと上記の回遊確率と上記の幅Dとを相互関連させる少なくとも1つの数式を考慮して、上記の安全経路CSの幅Dを決定するため、上記手段3と4とに、リンク6と7とにより連結されている手段5とからなる。
搭載運行システムによって与えられる位置が、航空機Aの実際の位置に正確に対応しない事実を考慮する運行エラー。
自動操縦(あるいは飛行方位計、および飛行方位計に基づく飛行の場合はパイロット)が、飛行管理システムにより計算される軌道に、運行システムにより与えられる位置を従動させている事実を考慮する案内エラー。この従動は、航空機Aを要求された軌道に案内する、自動操縦装置の能力(あるいはこの要求された軌道に追従する飛行方位計およびパイロットの能力)を伝達する固有の性能を示す。
飛行軌道TOの正確さが、この飛行軌道TOを決定する標準コンピュータのアルゴリズムとプロセッサとの正確さに依存する事実を考慮する飛行軌道エラーと、航空機がその上を飛行する地上2のディジタル・モデリングの(主)エラーとであり、上記のモデリングはこのためコンピュータにより使用される。
オブジェクト確率に対する運行エラーが運行システムにより航空機内でリアル・タイムで計算され、
地上データベース・エラーが一般にデータベースに含まれているか、あるいは航空機内で初期設定(default)により宣言され、
案内エラーが航空機内の全てに対し一度に初期設定により形成される。
これに限定されるものではないが、上記の確率密度は以下の法則の1つを満足するのが好ましい。
指数法則
ラプラス・ガウス法則
ポアソンの法則
多項法則。
を用い、この式中
Pは上記の回遊の確率を示し、
dは安全経路CSの幅Dの半分を示し、
f1は上記の2つのエラーの第1番目のものに関する確率密度を示し、
f2は第2番目のエラーに関する確率密度を示す。
式中
dは安全経路CSの幅Dの半分を示し、
L(p)は、全体的にはガウス法則と特異な方法[(σ、μ)により形成されるガウス分布に関係なく有効な]とで決定される、p/hdvの確率オブジェクトに対する所定幅の係数であり、
iは、ガウス・エラーであって、対になって独立していると仮定される、考慮されるべきエラーを示し、
σiはエラーiのガウス分布の標準偏差である。
エラーが、±0.67メートルの限界より大きい確率は0.5である(即ち、この限界から外側になる可能性は50%である);
エラーが、±1.96メートルの限界より大きい確率は0.05である(5%);
エラーが、±2メートルの限界より大きい確率は0.0455である(4.55%);
エラーが、±4.89メートルの限界より大きい確率は10-5である;
エラーが、±5.32メートルの限界より大きい確率は10-6である;
エラーが、±5.73メートルの限界より大きい確率は10-7である;
エラーが、±6.11メートルの限界より大きい確率は10-9である。
第1に、このエラーにおける全分布はpメートルに等しい標準偏差σを計算することにより決定され(軌道の一方側と他方側には同じ運行あるいは案内エラーの可能性があるのでエラーの平均値μは0であり)、
その後、上記の表においてLをp・Lに置き換えて、上記の全分布から直接経路[−p・L; +p・L]から回遊の確率を算出でき、(以下の表を得る。)
(運行、案内、データベース、地上等の)基本的エラーを予想し、これによると、ガウス・エラーの場合各エラーの標準偏差を決定できる(そうでなければ、上記の数式(1)の確率密度fiを決定できる)。
安全経路CSから越えるべきではない回遊の確率の形態で必要とされる(例えば、航空機Aと顧客との間での契約上の)安全レベルを特定し、
これから上記の方法で安全経路CSを演算するだけでよい。
システムの故障jが生じ、右方向へ偏向djを引き起こす確率
(TSE+dj)ε[−d,d]、すなわち、TSEε[−d−dj;d−dj]と、
システムの故障jが生じ、左方向へ偏向djを引き起こす確率
(TSE−dj)ε[−d,d]、すなわち、TSEε[−d+dj;d+dj]と、
システムの故障は無いがTSEが絶対値d未満である確率。
システムの故障iとjが同時に生じ、(TSE±di±dj)ε[−d;d]、(±を各システムの故障によって引き起こされる偏向の方向の関数として、各場合には同じ確率である)確率と、
システムの故障iがあるが、システムの故障jが無く(TSE±di)ε[−d;d](±をシステムの故障iによって引き起こされる偏向の方向の関数としての)確率と、
システムの故障iは無いが、システムの故障jが有り、(TSE±dj)ε[−d;d(±をシステムの故障jによって引き起こされる偏向の方向の関数としての)確率と、
システムの故障iとjは無く、TSEは絶対値がdである確率。
標準方式で、水平面で形成される横軌道TLと垂直面で形成される垂直軌道(あるいは飛行プロフィール)とからなる飛行軌道TOを決定するための標準手段10、例えば飛行管理システムであって、低空飛行を遂行することができるためには、(低高度における)飛行軌道TOは、航空機Aがその上を飛行する地上にできる限り近く辿ることができるようさせるものではなくてはならないものと、
上記の飛行軌道TOに沿って航空機Aを自動的に案内するための標準案内および運行手段11とからなるタイプのものである。好ましい実施例では、上記の案内手段11は、
リンク13により、航空機Aが上記の飛行軌道TOを辿るように航空機Aに出される操縦指令を決定するため、手段10に連結されている手段12であって、例えば自動操縦装置と、
航空機Aの、例えば方向舵、昇降舵等の制御手段15の作動手段14であって、この作動手段14はリンク16により上記の手段12に連結されており、これに対し上記の手段12によって決定される操縦指令が自動的に適用される。
安全経路CSの幅を決定するための、上記のような装置1と、
安全経路CSを決定するため、リンク8により上記の装置1とリンク18により上記の手段12とに連結されている手段17とを備え、上記の安全経路CSは
障害物が無く、
上記の装置1によって決定される幅Dを有し、
図2に示されているように、上記の横軌道TLの両側に形成され、その中央に位置する。
Claims (18)
- 航空機(A)の飛行軌道(TO)の横軌道(TL)の両側に形成される安全経路(CS)の幅を決定する方法であって、
a) 各々が航空機(A)の低空自動飛行に衝撃を与える複数個のエラーを予想し、
b) 安全経路(CS)から越えてはいけない回遊の確率を決定し、
c) 上記のエラーと上記の回遊の確率とに基づき、上記の安全経路(CS)の幅(D)が、少なくとも上記のエラーと上記の回遊の確率と上記の幅(D)とを相互関連させる少なくとも1つの数式を考慮して決定されることを特徴とするもの。 - 請求項1に記載の方法であって、
工程a)で、以下のエラー
運行エラー
案内エラー
飛行軌道エラー
の少なくとも幾つかが考慮されることを特徴とするもの。 - 請求項1あるいは請求項2に記載の方法であって、上記のエラーが確率密度の形態で予想されることを特徴とするもの。
- 請求項3に記載の方法であって、
上記の確率密度が以下の法則
指数法則
ラプラス・ガウス法則
ポアソンの法則
多項法則。
の1つを満足することを特徴とするもの。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の方法であって、上記の回遊の確率が10-8/hdvに等しく、hdvが航空機の飛行の1時間を示すことを特徴とするもの。
- 請求項6に記載の方法であって、
各個別の確率密度fiの3つの異なるエラーの場合も又、上記の数式を用いると、2つの確率密度f1およびf2の関数としてPを計算でき、f1は2つの個別の確率密度fiの2つのエラーの合計から生じる確率密度に対応し、f2は残りの3番目のエラーの個別の確率密度fiに対応することを特徴とするもの。 - 前記請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法であって、
上記のエラーがラプラス・ガウス法則の形態で表現され、上記の安全経路(CS)の幅(D)が、上記の回遊の確率のオブジェクトに推定(補外)される、上記エラーの限界の2次的平均値の2倍に対応することを特徴とするもの。 - 前記請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法であって、
航空機(A)の翼幅を考慮するマージンが上記の幅(D)に加えられることを特徴とするもの。 - 前記請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法であって、
航空機(A)の少なくとも1つのシステムの故障による少なくとも1つのエラーが考慮されることを特徴とするもの。 - 横軌道(TL)と垂直軌道とからなる飛行軌道(TO)に沿って案内される航空機(A)の低空飛行の安全を確実にする方法であって、
安全経路(CS)の幅(D)が請求項1〜11のもとに特定された方法を実施することにより決定され、
上記の幅(D)を有し、上記の横軌道(TL)の両側に形成される、障害物の無い安全経路(CS)が決定され、
航空機(A)が上記の飛行軌道(TO)に沿って自動的に案内されることを特徴とするもの。 - 航空機(A)の飛行軌道(TO)の横軌道(TL)の両側に形成される安全経路(CS)の幅を決定する装置であって、
各々が航空機(A)の低空自動飛行に衝撃を与える複数個のエラーを入力できる手段(3)と、
安全経路(CS)から越えてはいけない回遊の確率を決定する手段(4)と、
上記のエラーと上記の回遊の確率とに基づき、少なくとも上記のエラーと上記の回遊の確率と上記の幅(D)とを相互関連させる少なくとも1つの数式を考慮して上記の安全経路(CS)の幅(D)を決定する手段とからなることを特徴とするもの。 - 航空機(A)の低空飛行の安全を確実にするためのシステムであって、このシステムが
横軌道(TL)と垂直軌道とからなる飛行軌道(TO)を決定する第1手段(10)と、
上記の飛行軌道(TO)に沿って航空機を自動的に案内するための案内手段(11)とからなり、運行手段をも備えるものであって、
更に、安全経路(CS)の幅(D)を決定するための、請求項13で特定されたような装置(1)と、
上記の装置(1)により決定される幅(D)を有し、上記の横軌道(TL)の両側に形成される、障害物の無い安全経路(CS)を決定する第2手段(17)とからなることを特徴とするもの - 請求項1から請求項10のいずれか1項で特定した方法を実施することのできる装置(1)を備えることを特徴とする航空機。
- 請求項12で特定した方法を実施することのできるシステム(9)を備えることを特徴とする航空機。
- 請求項13で特定したような装置(1)を備えることを特徴とする航空機。
- 請求14で特定したようなシステム(9)を備えることを特徴とする航空機。
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