JP2008528024A - 肺癌診断用マーカー遺伝子 - Google Patents
肺癌診断用マーカー遺伝子 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008528024A JP2008528024A JP2007553017A JP2007553017A JP2008528024A JP 2008528024 A JP2008528024 A JP 2008528024A JP 2007553017 A JP2007553017 A JP 2007553017A JP 2007553017 A JP2007553017 A JP 2007553017A JP 2008528024 A JP2008528024 A JP 2008528024A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lung cancer
- antibody
- protein
- pkp1
- abcc5
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12Q—MEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
- C12Q1/00—Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
- C12Q1/68—Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving nucleic acids
- C12Q1/6876—Nucleic acid products used in the analysis of nucleic acids, e.g. primers or probes
- C12Q1/6883—Nucleic acid products used in the analysis of nucleic acids, e.g. primers or probes for diseases caused by alterations of genetic material
- C12Q1/6886—Nucleic acid products used in the analysis of nucleic acids, e.g. primers or probes for diseases caused by alterations of genetic material for cancer
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C12—BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
- C12Q—MEASURING OR TESTING PROCESSES INVOLVING ENZYMES, NUCLEIC ACIDS OR MICROORGANISMS; COMPOSITIONS OR TEST PAPERS THEREFOR; PROCESSES OF PREPARING SUCH COMPOSITIONS; CONDITION-RESPONSIVE CONTROL IN MICROBIOLOGICAL OR ENZYMOLOGICAL PROCESSES
- C12Q2600/00—Oligonucleotides characterized by their use
- C12Q2600/158—Expression markers
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Immunology (AREA)
- Pathology (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
- Zoology (AREA)
- Genetics & Genomics (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Biotechnology (AREA)
- Microbiology (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Hospice & Palliative Care (AREA)
- Biophysics (AREA)
- Oncology (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
Abstract
Description
本発明の他の目的は、PKP1、ABCC5、KRT15、KRT14、TRIM29、SERPINB5、TK1、GPX2、MMP1及びITGB4 のうちから選ばれる1個以上の遺伝子のmRNAまたはその蛋白質のレベルを測定する製剤を含む肺癌診断マーカー検出用キットを提供することにある。
本発明のまた他の目的は、PKP1、ABCC5、KRT15、KRT14、TRIM29、SERPINB5、TK1、GPX2、MMP1及びITGB4 のうちから選ばれる1個以上の蛋白質に特異的な抗体を含む肺癌診断マーカー検出用組成物を提供することにある。
本発明のまた他の目的は、PKP1、ABCC5、KRT15、KRT14、TRIM29、SERPINB5、TK1、GPX2、MMP1及びITGB4 のうちから選ばれる1個以上の遺伝子に特異的なプライマーを用いて肺癌を診断する方法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、PKP1、ABCC5、KRT15、KRT14、TRIM29、SERPINB5、TK1、GPX2、MMP1及びITGB4 のうちから選ばれる1個以上の蛋白質に特異的な抗体を用いて肺癌を診断する方法を提供することにある。
本発明における用語「診断」は、病理状態の存在または特徴を確認することを意味する。本発明の目的上、診断は、肺癌発病の有無を確認することである。
本発明における用語「肺癌」は、肺に発生する悪性腫瘍を意味し、小細胞肺癌と、腺癌、扁平上皮細胞癌、大細胞癌等の非小細胞肺癌とを全て含む。
本発明における用語「診断用マーカー、診断するためのマーカーまたは診断マーカー」とは、肺癌細胞を正常細胞と区分して診断することができる物質であり、正常細胞に比べて肺癌を有する細胞において増加または減少を示すポリペプチドまたは核酸(例えば、mRNA等)、脂質、糖脂質、糖蛋白質、糖(単糖類、二糖類、オリゴ糖等)等の有機生体分子等を含む。本発明の目的上、肺癌診断マーカーは、PKP1、ABCC5、KRT15、KRT14、TRIM29、SERPINB5、TK1、GPX2、MMP1及びITGB4であり、肺癌細胞で発現が増加する遺伝子である。
上記したいずれの遺伝子も、肺癌マーカーとして有用であるが、迅速、簡便、正確なマーカーを提供しようとする本発明の目的上、医学的判断を下すのに充分な程度の少しだけのマーカーを検出することが好ましい。これは、時間及び資源の浪費を防ぐという点でも経済的である。PKP1およびABCC5は、肺癌細胞でのみ特異的に発現されるので、単独でも、肺癌を診断することができる信頼度が極めて高いマーカーである。したがって、PKP1またはABCC5を単独でマーカーとして用い、または、PKP1及びABCC5のいずれも、マーカーとして用いて、肺癌を診断することが好ましい。
また、さらに、KRT15、KRT14、TRIM29、SERPINB5、TK1、GPX2、MMP1及びITGB4のうちから選ばれる1乃至8個の遺伝子をマーカーとして用いて、肺癌を診断することができる。
この際、正常肺組織の細胞と肺癌細胞において、ほぼ同量で発現される遺伝子、例えば、DCK(deoxycytidine kinase)、SEP15(selenoprotein, 15-KD)等を定量対照群として用いることができる。
前記キットは、KRT15、KRT14、TRIM29、SERPINB5、TK1、GPX2、MMP1及びITGB4のうちから選ばれる1乃至8個の遺伝子のmRNAまたはその蛋白質のレベルを測定する製剤をさらに含むことができる。
生物学的試料中の遺伝子の発現量は、mRNAまたはその蛋白質の量を確認することによりわかる。
本発明における「蛋白質発現レベルの測定」とは、肺癌を診断するために生物学的試料における肺癌マーカー遺伝子で発現された蛋白質の存在と発現程度を確認する過程であり、前記遺伝子の蛋白質に対して特異的に結合する抗体を用いて蛋白質の量を確認する。このための分析方法としては、ウエスタンブロット、酵素免疫測定吸着法(ELISA)、放射性免疫分析(RIA)、放射免疫拡散法、オークテルロニー(ouchterlony) 免疫拡散法、ロケット免疫電気泳動、組織免疫染色、免疫沈降分析法(immunoprecipitation assay)、補体結合分析法(complement fixation assay)、FACS、蛋白質チップがあるが、これらに制限されるものではない。
好ましくは、RT-PCRを行うために必要な必須要素を含むことを特徴とする診断マーカー検出用キットに関する。RT-PCRキットは、マーカー遺伝子に対する特異的なそれぞれのプライマー対を含む。プライマーは、各マーカー遺伝子の核酸配列に特異的な配列を有するヌクレオチドであり、約7bp乃至50bpの長さ、より好ましくは、約10bp乃至30bpの長さである。また、対照群遺伝子の核酸配列に特異的なプライマーを含んでもよい。その他、RT-PCRキットは、試験管または他の適切なコンテナー、反応緩衝液(pH及びマグネシウム濃度は多様である)、デオキシヌクレオチド(dNTPs)、Taq-ポリメラーゼおよび逆転写酵素のような酵素、DNAse, RNAse抑制剤、DEPC水、滅菌水等を含んでもよい。
また好ましくは、ELISAの実行のために必要な必須要素を含むことを特徴とする診断試験キットに関する。ELISAキットは、マーカー蛋白質に対する特異的な抗体を含む。抗体は、各マーカー蛋白質に対する特異性および親和性が高く、他の蛋白質に対する交差反応性が殆どない抗体であり、単クローン抗体、多クローン抗体または組換え抗体である。また、ELISAキットは、対照群蛋白質に特異的な抗体を含んでもよい。その他、ELISAキットは、結合された抗体を検出することができる試薬、例えば、標識二次抗体、発色団(chromophores)、酵素(例えば:抗体に抱合される)およびその基質または抗体と結合可能な他の物質等を含んでもよい。
肺癌マーカー検出用DNAチップキットは、PKP1、ABCC5のうちから選ばれる1乃至2個の遺伝子またはその断片に該当するcDNAが付着している基板を含む。また、KRT15、KRT14、TRIM29、SERPINB5、TK1、GPX2、MMP1及びITGB4遺伝子のうちから選ばれる1乃至8個の遺伝子またはその断片に該当するcDNAを基板に付着および固定することができる。
肺癌マーカー検出用ELISAキットは、PKP1、ABCC5のうちから選ばれる1乃至2個の蛋白質に対する特異的な抗体を含む。また、KRT15、KRT14、TRIM29、SERPINB5、TK1、GPX2、MMP1及びITGB4のうちから選ばれる1乃至8個の蛋白質に対して特異的な抗体を含んでもよい。
前記組成物は、KRT15、KRT14、TRIM29、SERPINB5、TK1、GPX2、MMP1及びITGB4のうちから選ばれる1乃至8個の蛋白質に特異的なプライマーをさらに含んでもよい。
本発明の「プライマー」とは、短い遊離3’末端ヒドロキシル基(free 3’hydroxyl group)を有する核酸配列で、相補的なテンプレートと塩基対を形成してもよく、テンプレート鎖の複製のための開始地点として機能する短い核酸配列を意味する。プライマーは、適切な緩衝溶液および温度で、重合反応(即ち、DNAポリメラーゼまたは逆転写酵素)のための試薬および異なる4個のヌクレオシド・トリホスフェートの存在下、DNA合成が開始されてもよい。本発明のプライマーは、各マーカー遺伝子に特異的なプライマーであり、7個乃至50個のヌクレオチド配列を有するセンスおよびアンチセンス核酸である。プライマーは、DNA合成の開始点として作用するプライマーの基本性質を変化させない追加の特徴を混入することができる。
前記組成物は、KRT15、KRT14、TRIM29、SERPINB5、TK1、GPX2、MMP1及びITGB4のうちから選ばれる1乃至8個の蛋白質に特異的な抗体をさらに含んでもよい。
本発明における「抗体」とは、抗原性領域に対して指示される特異的な蛋白質分子を意味する。本発明の目的上、抗体は、マーカー蛋白質に対して特異的に結合する抗体を意味し、多クローン抗体、単クローン抗体、および組換え抗体を全て含む。
上記のように肺癌マーカー蛋白質が糾明されているので、これを用いて抗体を生成することは、当業界に広く公知された技術を用いて容易に製造可能である。
多クローン抗体は、上記した肺癌マーカー蛋白質抗原を動物に注射し、動物から採血して、抗体を含む血清を得る当業界に広く公知された方法により産生することができる。このような多クローン抗体は、ヤギ、ウサギ、ヒツジ、サル、ウマ、ブタ、ウシ、イヌ等の任意の動物宿主から製造可能である。
ハイブリドーマ法は、肺癌診断マーカ蛋白質抗原を注射したマウスのような免疫学的に適合した宿主動物からの細胞を用い、残りの一つのクラスターとしては、癌または骨髄腫細胞株を用いる。このような両クラスターの細胞を、ポリエチレングリコールのような当業界に広く公知された方法により融合させてから、抗体−産生細胞を標準的な組織培養方法により増殖させる。限界希釈法(limited dilution technique)によるサブ・クローニングにより、均一の細胞集団を得た後、肺癌診断汚染マーカー蛋白質に対して特異的な抗体を産生可能なハイブリドーマを、標準技術により、試験管内または生体内で大量で培養する。上記したハイブリドーマが産生する単クローン抗体は、精製せずに使用してもよいが、最善の結果のためには、当業界に広く公知された方法により、高純度で精製して使用することが好ましい。
前記方法で製造された抗体は、ゲル電気泳動、透析、塩析、イオン交換クロマトグラフィー、親和性クロマトグラフィー等の方法を用いて分離する。
また、本発明の抗体は、2個の全長の軽鎖および2個の全長の重鎖を有する完全な形態のみならず、抗体分子の機能的な断片を含む。抗体分子の機能的な断片とは、少なくとも抗原結合機能を保有している断片を意味し、Fab、F(ab¢)、F(ab¢)2、およびFv等がある。
肺癌マーカー検出用組成物は、PKP1、ABCC5のうちから選ばれる1乃至2個の蛋白質に対する特異的な抗体を含む。また、前記組成物は、KRT15、KRT14、TRIM29、SERPINB5、TK1、GPX2、MMP1及びITGB4のうちから選ばれる1乃至8個の蛋白質に特異的な抗体を含んでもよい。
前記方法は、さらに、KRT15、KRT14、TRIM29、SERPINB5、TK1、GPX2、MMP1及びITGB4のうちから選ばれる1乃至8個の遺伝子に特異的なプライマーを用いて肺癌を診断することができる。
生物学的試料からのmRNAの分離工程は、公知の工程を用いて行うことができ、mRNAレベルは、多様な方法で測定することができる。
本発明における用語「生物学的試料」とは、肺癌の発生により、肺癌マーカーの遺伝子発現レベルに差がある組織、細胞、全血、血清、血漿、唾液、痰、脳脊髄液または尿のような試料等を含むが、これらに制限されない。
前記検出法を通じて、正常対照区でのmRNA発現量と、肺癌が疑われる患者でのmRNA発現量とを比較することができ、肺癌マーカー遺伝子において、mRNAへの有意な発現量の増加の有無を判断し、肺癌が疑われる患者が、実際の肺癌患者であるか否かを診断することができる。
mRNA発現量の測定は、好ましくは、肺癌マーカーとして用いられる遺伝子に特異的なプライマーを用いるRT-PCR法を用いるものである。
RT-PCRは、P. Seeburg(Cold Spring Harb Symp Quant Biol 1986, Pt 1:669-677)により、RNAを分析するのに導入された方法であり、mRNAを逆転写して得られたcDNAを、PCRで増幅して分析することになる。この際、増幅段階で、肺癌診断マーカーに特異的に製造されたプライマー対を用いるようにする。RT-PCR後、電気泳動し、バンドのパターンと厚さを確認することにより、肺癌診断マーカとして用いられる遺伝子のmRNA発現の有無と程度を確認可能であり、これを対照群と比較することにより、肺癌発生の有無を簡便に診断することができる。
また他の態様として、本発明は、PKP1およびABCC5のうちから選ばれる1乃至2個の蛋白質に特異的な抗体を、肺癌が疑われる患者の生物学的試料と接触させ、抗原−抗体複合体の形成により、蛋白質レベルを確認するステップと、前記蛋白質形成量の増加を、正常対照区試料の蛋白質レベルと比較するステップとを含む肺癌を診断する方法に関する。
前記方法は、さらに、KRT15、KRT14、TRIM29、SERPINB5、TK1、GPX2、MMP1及びITGB4のうちから選ばれる1乃至8個の蛋白質に特異的な抗体を用いて肺癌を診断することができる。
蛋白質レベルを測定するための分析方法としては、ウエスタンブロット、ELISA、放射性免疫分析、放射免疫拡散法、 オークテルロニー(ouchterlony) 免疫拡散法、ロケット免疫電気泳動、免疫組織染色、免疫沈降分析法、補体固定 分析法、FACS、蛋白質チップがあるが、これらに制限されるものではない。
前記分析法を通じて、正常対照区での抗原−抗体複合体の形成量と、肺癌が疑われる患者での抗原−抗体複合体の形成量とを比較することができ、肺癌マーカー遺伝子において、蛋白質への有意な発現量の増加の有無を判断し、肺癌が疑われる患者が、実際の肺癌患者であるか否かを診断することができる。
本発明における用語「抗原−抗体複合体」とは、肺癌マーカー蛋白質と、これに特異的な抗体との結合物を意味し、抗原−抗体複合体の形成量は、検出ラベルのシグナルの大きさから定量的に測定可能である。
また、好ましくは、前記肺癌マーカーに対する1個以上の抗体が基板上の決まった位置に配列され、高密度で固定化されている蛋白質チップを用いることである。蛋白質チップを用いて試料を分析する方法は、試料から蛋白質を分離し、分離した蛋白質を蛋白質チップとハイブリッド化させて、抗原−抗体複合体を形成させ、これを読み出して、蛋白質の存在または発現程度を確認し、肺癌発病の有無を確認することができる。
前記検出方法は、対照群でのマーカー遺伝子の発現量と、肺癌が発病した細胞でのマーカー遺伝子の発現量とを調査する方法で行われる。mRNAまたは蛋白質レベルは、上記したマーカー蛋白質の絶対的(例えば、μg/ml)または相対的(例えば、シグナルの相対強度)差で表わされ得る。
以下、本発明を、実施例を通じてより詳しく説明する。しかし、これらの実施例は、本発明を例示的に説明するためのものであり、本発明の範囲がこれらの実施例に限定されるものではない。
<1-1>患者検体でのRNA分離
患者の検体は、原子力病院から提供された。扁平上皮細胞肺癌患者検体からのRNAは、TriZol試薬(Invitrogen社製)を用いて、製造社から提示された方法により抽出された。1cm3の大きさに切断された患者検体当たり、10mlのTriZol試薬を用いた。抽出されたRNAは、分光光度計を用いて量を決定した。
<1-2>マイクロアレイ分析
デジタルゲノミクス(株)(韓国)で販売する8K human cDNA microarray(GenePlorerTM TwinChipTMhuman-8K set1)を用いて、検体の遺伝子発現パターンを観察した。このマイクロアレイは、8,170個の探針が2回繰り返して存在し、情報は、http://annotation.digital-genomics.co.kr/excel/human8_2kset1.xlsから得られる。97個のサンプルの遺伝子発現パターンを比較するために、各検体の遺伝子発現を共通参照サンプル(common reference sample)と比較した。共通参照サンプルは、肺に由来の8個の細胞株から抽出された同量のRNAを混ぜて製造された。用いられた細胞株は、NCI-H23、NCI-H1299、NCI-H596、A-549、NCI-H358、NCI-H128、SK-LU-1、およびMalme-3Mである。
約8,000個の探針が載せられたcDNA(相補的DNA)マイクロアレイの分析を通じて、扁平上皮細胞肺癌と正常肺組織の遺伝子発現パターンを分析した。扁平上皮細胞肺癌の全体的な遺伝子発現パターンを調査するために、クラスター分析(cluster analysis)と多次元尺度構成法(multidimensional scaling)を用いた。クラスター分析の結果、扁平上皮細胞肺癌組織と正常肺組織は、2つの大きなクラスターに分けられることがわかる(図1)。扁平上皮細胞肺癌組織と正常肺組織との間に示される遺伝子発現パターンの差は、多次元尺度構成法によっても明らかに認められた(図2)。このような結果は、マイクロアレイ分析を通じて得た遺伝子発現結果が、扁平上皮細胞肺癌を診断することができるマーカー遺伝子選別のために有用なデータであることを示唆する。
実施例2−非小細胞肺癌と正常肺組織において発現パターンの差を表わす遺伝子の選別
扁平上皮細胞肺癌と正常肺組織との間において発現の有意な差を示す遺伝子を選別するために、p=10-6の有意水準でt−検定を行った。このような有意水準で遺伝子を選別すると、100万回の検定を行って、1回の偽陽性遺伝子が生成するものと期待されるので、選別された遺伝子は、全て発現量が相違した遺伝子である。t−検定による遺伝子選別の結果、832個の発現量に有意な差がある遺伝子を選別し、このうち、319個の遺伝子は、扁平上皮細胞肺癌組織で多量発現の遺伝子であり、513個の遺伝子は、正常肺組織で多量発現の遺伝子である。肺癌の診断のために必要な遺伝子は、肺癌で高度に発現する遺伝子であるので、肺癌で高度に発現した319個の遺伝子中から診断マーカーを選択しようとした。
<2-2>RT-PCRを用いた診断マーカの検証
肺癌早期診断マーカとして有用性の高い遺伝子を検証するために、RT-PCR法で遺伝子の発現レベルを確認した。RT-PCRのためには、8人の扁平上皮細胞肺癌から得た肺癌組織と正常組織を用いた。RT-PCR反応は、次のような方法で行った。5μgのRNA試料を取って、20μlの反応体積で逆転写させ、蒸留水を添加して100μlに希釈した。2μlの希釈された逆転写産物を取り、鋳型として用いて、各遺伝子に特異的なプライマー対の存在下で、25μlの反応体積において25増幅サイクルPCR反応を行った。PCR反応産物の中で8μlを取り、0.5μg/mlの臭化エチジウム(EtBr)の存在下、2%アガロース・ゲルで電気泳動してバンドを観察した。
扁平上皮細胞肺癌で高度に発現した319個の遺伝子のうち、発現量の差が2倍以上である39個の遺伝子を選別し(表1)、発現量をRT-PCRで検証した。
本発明の肺癌マーカーのmRNAまたは蛋白質の発現レベルを検出して、肺癌を正確かつ簡便に診断することができる。
Claims (11)
- PKP1およびABCC5のうちから選ばれる1または2個の遺伝子のmRNAまたはその蛋白質のレベルを測定する製剤を含む肺癌診断マーカー検出用キット。
- KRT15、KRT14、TRIM29、SERPINB5、TK1、GPX2、MMP1及びITGB4のうちから選ばれる1乃至8個の遺伝子のmRNAまたはその蛋白質のレベルを測定する製剤をさらに含む請求項1に記載のキット。
- RT-PCR検出、DNAチップまたはELISA検出用である請求項1に記載のキット。
- PKP1およびABCC5のうちから選ばれる1または2個の遺伝子に特異的なプライマー対を含む肺癌診断マーカー検出用組成物。
- KRT15、KRT14、TRIM29、SERPINB5、TK1、GPX2、MMP1及びITGB4のうちから選ばれる1乃至8個の遺伝子に特異的なプライマー対をさらに含む請求項4に記載の組成物。
- PKP1およびABCC5のうちから選ばれる 1または2個の蛋白質に特異的な抗体を含む肺癌診断マーカー検出用組成物。
- KRT15、KRT14、TRIM29、SERPINB5、TK1、GPX2、MMP1及びITGB4のうちから選ばれる1乃至8個の蛋白質に特異的な抗体をさらに含む請求項6に記載の組成物。
- PKP1およびABCC5のうちから選ばれる1または2個の遺伝子に特異的なプライマーを用いて、肺癌が疑われる患者の生物学的試料からmRNAを測定するステップと、前記mRNAレベルの増加を、正常対照区試料のmRNAレベルと比較するステップとを含む肺癌を診断する方法。
- さらに、KRT15、KRT14、TRIM29、SERPINB5、TK1、GPX2、MMP1及びITGB4のうちから選ばれる1乃至8個の遺伝子に特異的なプライマーを用いる請求項8に記載の肺癌を診断する方法。
- PKP1およびABCC5のうちから選ばれる1または2個の蛋白質に特異的な抗体を、肺癌が疑われる患者の生物学的試料と接触させ、抗原−抗体複合体の形成により、蛋白質レベルを確認するステップと、前記蛋白質形成量の増加を、正常対照区試料の蛋白質レベルと比較するステップとを含む肺癌を診断する方法。
- さらに、KRT15、KRT14、TRIM29、SERPINB5、TK1、GPX2、MMP1及びITGB4のうちから選ばれる1乃至8個の蛋白質に特異的な抗体を用いる請求項10に記載の肺癌を診断する方法。
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| PCT/KR2005/000279 WO2006080597A1 (en) | 2005-01-31 | 2005-01-31 | Markers for the diagnosis of lung cancer |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2008528024A true JP2008528024A (ja) | 2008-07-31 |
Family
ID=36740599
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2007553017A Pending JP2008528024A (ja) | 2005-01-31 | 2005-01-31 | 肺癌診断用マーカー遺伝子 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US7871774B2 (ja) |
| JP (1) | JP2008528024A (ja) |
| WO (1) | WO2006080597A1 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2014098135A1 (ja) * | 2012-12-20 | 2014-06-26 | 国立大学法人北海道大学 | 前立腺基底細胞の検出方法 |
Families Citing this family (16)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5690039B2 (ja) | 2004-06-04 | 2015-03-25 | バイオセラノスティクス インコーポレイテッドBiotheranostics,Inc. | 腫瘍の同定 |
| US20120258442A1 (en) * | 2011-04-09 | 2012-10-11 | bio Theranostics, Inc. | Determining tumor origin |
| CA2610752A1 (en) | 2005-06-03 | 2006-12-14 | Aviaradx, Inc. | Identification of tumors and tissues |
| EP2087140A2 (en) * | 2006-11-13 | 2009-08-12 | Source Precision Medicine, Inc. | Gene expression profiling for identification, monitoring, and treatment of lung cancer |
| JP5580205B2 (ja) * | 2007-11-19 | 2014-08-27 | セレラ コーポレーション | 肺癌マーカーとその使用 |
| US10767231B2 (en) | 2008-03-14 | 2020-09-08 | Genomictree, Inc. | Method for detecting lung cancer using lung cancer-specific methylation marker gene |
| CN104232763B (zh) * | 2008-03-14 | 2017-04-12 | 基因特力株式会社 | 肺癌特异性甲基化标记基因 |
| WO2011017126A1 (en) * | 2009-07-27 | 2011-02-10 | The Regents Of The University Of California | Biomarker of lung cancer |
| WO2011085163A2 (en) * | 2010-01-08 | 2011-07-14 | The Regents Of The University Of California | Protein markers for lung cancer detection and methods of using thereof |
| WO2012012510A2 (en) * | 2010-07-21 | 2012-01-26 | Dxterity Diagnostics | Gene expression profiling for the identification of lung cancer |
| CN102445543B (zh) * | 2010-10-08 | 2014-03-12 | 中国医学科学院肿瘤研究所 | 辅助诊断肺癌淋巴结转移的试剂 |
| ES2482468B1 (es) * | 2012-12-21 | 2015-05-12 | Universidad De Granada | Método de obtención de datos útiles para el diagnóstico diferencial del cáncer de pulmón |
| TW201614237A (en) * | 2014-09-05 | 2016-04-16 | Medimmune Ltd | Markers for identifying patients responsive to anti-PD-L1 antibody therapy |
| KR102080887B1 (ko) | 2017-11-07 | 2020-02-24 | 고려대학교 산학협력단 | Gcc2 유전자 또는 단백질을 과발현하는 엑소좀 기반 폐암 진단 또는 예후 예측용 마커 조성물 |
| CN110699457B (zh) * | 2019-10-30 | 2022-11-25 | 深圳瑞科生物科技有限公司 | 检测肺癌的引物组和试剂盒 |
| CN114672553B (zh) * | 2020-12-24 | 2024-11-01 | 中国医学科学院肿瘤医院 | Krt15在食管癌辅助诊断和靶向治疗中的用途 |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6531315B1 (en) * | 1998-03-18 | 2003-03-11 | Corixa Corporation | Compositions and methods for the therapy and diagnosis of lung cancer |
| JP2004163388A (ja) * | 2002-03-29 | 2004-06-10 | Ortho Clinical Diagnostics Inc | マーカーの選択 |
| JP2004518437A (ja) * | 2000-10-25 | 2004-06-24 | ディアデクサス インコーポレーテッド | 肺特異的遺伝子およびタンパク質に関する組成物および方法 |
-
2005
- 2005-01-31 WO PCT/KR2005/000279 patent/WO2006080597A1/en not_active Ceased
- 2005-01-31 JP JP2007553017A patent/JP2008528024A/ja active Pending
- 2005-01-31 US US11/815,198 patent/US7871774B2/en not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6531315B1 (en) * | 1998-03-18 | 2003-03-11 | Corixa Corporation | Compositions and methods for the therapy and diagnosis of lung cancer |
| JP2004518437A (ja) * | 2000-10-25 | 2004-06-24 | ディアデクサス インコーポレーテッド | 肺特異的遺伝子およびタンパク質に関する組成物および方法 |
| JP2004163388A (ja) * | 2002-03-29 | 2004-06-10 | Ortho Clinical Diagnostics Inc | マーカーの選択 |
Non-Patent Citations (2)
| Title |
|---|
| JPN6010046198, Oncol.Rep.,2005,13(1),p.145−9 * |
| JPN6010046199, Bull.Hun.Med.Univ,2003,28(3),p.227−8 * |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2014098135A1 (ja) * | 2012-12-20 | 2014-06-26 | 国立大学法人北海道大学 | 前立腺基底細胞の検出方法 |
| JPWO2014098135A1 (ja) * | 2012-12-20 | 2017-01-12 | 国立大学法人北海道大学 | 前立腺基底細胞の検出方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US20100047771A1 (en) | 2010-02-25 |
| WO2006080597A1 (en) | 2006-08-03 |
| US7871774B2 (en) | 2011-01-18 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN107326066B (zh) | 用于膀胱癌检测的尿标记物 | |
| US20080070793A1 (en) | Markers for the diagnosis of aml, b-all and t-all | |
| JP2008528024A (ja) | 肺癌診断用マーカー遺伝子 | |
| JP5629894B2 (ja) | 甲状腺乳頭癌を診断するための新規のマーカー | |
| KR101478826B1 (ko) | 신규한 대장암 진단용 마커 및 이를 이용한 대장암 진단 키트 | |
| KR102460127B1 (ko) | 치주 질환 진단용 바이오마커 및 이의 용도 | |
| KR101029881B1 (ko) | 대장암 과발현 유전자를 이용한 대장암 진단 마커 | |
| KR101343916B1 (ko) | 폐암의 림프절 미세전이 진단용 마커, 상기 마커에 대한프라이머를 포함하는 키트, 상기 마커 또는 상기 마커에대한 항체를 포함하는 마이크로어레이, 및 폐암의 림프절미세전이 여부를 진단하는 방법 | |
| KR100690250B1 (ko) | 폐암 진단용 마커 | |
| KR20100086364A (ko) | 간암 진단 및 환자 생존기간 예측용 마커인 uqcrh, 그를 포함하는 키트 및 상기 마커를 이용한 간암 환자 생존기간 예측 | |
| KR101007573B1 (ko) | 대장암 과발현 유전자를 이용한 대장암 진단 마커 | |
| KR101345374B1 (ko) | 1기 폐암 환자의 병기 구분용 마커, 상기 마커에 대한프라이머를 포함하는 키트, 상기 마커 또는 상기 마커에대한 항체를 포함하는 마이크로어레이, 및 1기 폐암환자의 병기를 구분하는 방법 | |
| KR100958086B1 (ko) | 대장암 과발현 유전자를 이용한 대장암 진단 마커 | |
| KR102849117B1 (ko) | 흑색종 치료 내성 예측용 trim51 바이오마커 및 이의 용도 | |
| KR101007574B1 (ko) | 대장암 과발현 유전자를 이용한 대장암 진단 마커 | |
| KR100969692B1 (ko) | 대장암 과발현 유전자를 이용한 대장암 진단 마커 | |
| KR20100086362A (ko) | 간암 진단 마커인 apoa1, 그를 포함하는 키트 | |
| KR101054953B1 (ko) | 간암을 진단 및 치료하기 위한 분자인 snx14, 그를 포함하는 키트 | |
| KR20090097138A (ko) | 대장암 과발현 유전자를 이용한 대장암 진단 마커 | |
| KR100931997B1 (ko) | 간세포암 종양 마커로서의 klk-5 유전자 및 이를 이용한간세포암 진단 방법 | |
| KR101007576B1 (ko) | 대장암 과발현 유전자를 이용한 대장암 진단 마커 | |
| KR101065027B1 (ko) | 대장암 과발현 유전자를 이용한 대장암 진단 마커 | |
| KR101007575B1 (ko) | 대장암 과발현 유전자를 이용한 대장암 진단 마커 | |
| HK1108466A (en) | Urine markers for detection of bladder cancer | |
| HK1108466B (en) | Urine markers for detection of bladder cancer |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100810 |
|
| A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20101108 |
|
| A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20101115 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101203 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20110201 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110527 |
