JP2008527681A - 圧電性セラミック識別デバイスのためのマルチプレクサ - Google Patents

圧電性セラミック識別デバイスのためのマルチプレクサ Download PDF

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Abstract

生体測定装置のためのマルチプレクサが提供される。マルチプレクサは、対応する行の圧電セラミック要素の第1の端部に結合された複数の第1の導体と、各々が第1の導体のうちの各1つに結合された複数の第1のスイッチと、対応する列の圧電セラミック要素の第2の端部に結合された複数の第2の導体とを含む。マルチプレクサは、各々が該複数の第2の導体のうちの各1つに結合された複数の第2のスイッチも含む。該複数の第1の導体は、該複数の第2の導体とほぼ直交し、該複数の第1のスイッチは、信号ジェネレータの出力ポートから出力された信号を、少なくとも25,000個の圧電セラミック要素のうちの特定の1つの圧電セラミック要素に結合するように制御される。該複数の第2のスイッチは、少なくとも25,000個の圧電セラミック要素のうちの特定の圧電セラミック要素に関連した信号を、プロセッサの入力ポートに結合するように制御される。

Description

(本発明の技術分野)
本発明は一般的に圧電性識別デバイスおよびそのアプリケーションに関する。より詳しくは、指紋のような生体測定情報を得、得られた情報を使用することによって個人を認識しおよび/または識別するための圧電性デバイスに関する。
(背景技術)
生体測定(biometrics)は高いレベルのセキュリティを提供する一群の技術である。指紋の捕捉および認識は重要な生体測定技術である。法の執行、銀行業務、選挙、および他の産業は、身元を認識または確認するために、生体測定としての指紋にますますたよるようになって来ている。非特許文献1を参照のこと(その全体が本明細書において参考として援用される)。
光指紋スキャナが利用可能であり、それは反射された指紋の光学的画像を検出する。十分な解像度で良質な画像を得るために、光指紋スキャナは、最小の光学部品(例えばレンズ)、照明源、および画像化カメラを必要とする。そのようなコンポーネントが指紋スキャナの全体コストを増大させる。配置を維持する機械的な構造も製造およびメンテナンスのコストを増大させる。
固体シリコンベースの変換器も市販の指紋スキャナにおいて利用可能である。そのようなシリコン変換器は静電容量を測定する。これは脆いシリコン変換器が2、3ミクロン以下の大きさの指紋感知回路内にあることを要求し、その耐久性を低下させる。巻かれた指紋を検出するために、固体変換器の感知アレイは1インチx1インチの大きさおよび約50ミクロンの厚さを有することが必要である。これはシリコンにとって大きな形状寸法であり、それは指紋スキャナのベースコストを大きくし、より大きなメンテナンスコストにつながる。耐久性および構造的完全性も、そのような大きいシリコンの形状寸法に苦しむことが多い。
必要とされるのは、メンテナンスコストが低く、安価で耐久性のある指紋スキャナである。さらに必要であるのは、(とくに電子商取引の分野において)物理的危険、詐欺、および盗難に対して個人および一般大衆を保護し得る低コストの生体測定デバイスである。
Biometrics Explained,v.2.0、G.Roethenbaugh、International Computer Society Assn. Carlisle,PA 1998、p.1−34
(本発明の概要)
本発明は生体測定装置のためのマルチプレクサを提供する。本発明においては、マルチプレクサは、対応する行の圧電セラミック要素の第1の端部に結合された複数の第1の導体と、各々が該複数の第1の導体のうちの各1つに結合された複数の第1のスイッチと、対応する列の圧電セラミック要素の第2の端部に結合された複数の第2の導体とを含む。マルチプレクサはまた、各々が該複数の第2の導体のうちの各1つに結合された複数の第2のスイッチも含む。該複数の第1の導体は、該複数の第2の導体とほぼ直交しており、該複数の第1のスイッチは、信号ジェネレータの出力ポートから出力された信号を、少なくとも25,000個の圧電セラミック要素のうちの特定の1つの圧電セラミック要素に結合するように制御される。該複数の第2のスイッチは、少なくとも25,000個の圧電セラミック要素のうちの該特定の圧電セラミック要素に関連した信号を、プロセッサの入力ポートに結合するように制御される。
本発明のさらなる特徴および利点、ならびに本発明の様々な実施形態の構造および動作は、添付図面を参照して以下で詳細に説明される。
添付図面は、本明細書において援用され、明細書の一部をなすものであるが、これらは、本発明を図示し、さらに詳細な説明と共に本発明の原理を説明し、当業者が本発明をなし、使用することを可能とする役割を果たしている。
目 次
I.本発明の概要
II.本発明に従う実施例のデバイスおよびシステム
A.圧電セラミックセンサ
B.圧電フィルムセンサ
C.センサアレイアドレスライン
D.実施例の識別デバイス
E.実施形態のマルチプレクサ
III.本発明に従った実施例の方法
A.インピーダンスモード
B.減衰/電圧モード
C.ドプラーシフトおよび反響モード
IV.本発明の実施例アプリケーション
A.生体測定捕捉デバイス
B.モバイル生体測定捕捉デバイス
C.無線トランシーバ生体測定デバイス
D.電子販売および/または取引
E.他の無線トランシーバ生体測定デバイスのアプリケーション
F.パーソナルエリアネットワークのアプリケーション
G.パブリックサービス層のアプリケーション
(I.本発明の概要)
本発明は、一般に、圧電識別デバイスおよびそのアプリケーションに関する。より詳しくは、本発明は、指紋のような生体測定データまたは生体測定情報を得るための、および個人の身元を認識、および/または検証するために得られた情報を使用するための圧電デバイスに関する。
(II.本発明に従う実施例のデバイスおよびシステム)
図1は、本発明の実施形態に従った圧電識別デバイス110の概略図である。識別デバイス100は、圧電センサ100、センサ入力信号ジェネレータ120、センサ出力信号プロセッサ130、およびメモリ140を有する。入力信号ジェネレータ120によって生成された信号は、2つのマルチプレクサ150によってセンサ110に結合される。センサ110の出力信号は、同様に、2つのマルチプレクサ150によって出力信号プロセッサ130に結合される。
(A.圧電セラミックセンサ)
センサ110は、好ましくは、圧電セラミックセンサのアレイである。例えば、センサ110は、化学的に不活性で湿気および他の環境条件に影響されない多結晶セラミック要素のアレイを備え得る。多結晶セラミックは、特定の所望された物理的、化学的、および/または圧電性の特性を有するように製造され得る。センサ110は、圧電セラミック要素のアレイを備えることに限定されない。センサ110は、例えば圧電フィルムを備え得る。フッ化ビニリデン(PVDF)フィルムまたはそのコポリマーのような有極フッ素ポリマーフィルムが使用され得る。
図2は、表面210、220、230、および240を有する単一の長方形の圧電セラミック要素200の動作特性を示す。表面210および220に力が加えられたときには、加えられた力に比例する電圧が、表面210と220との間に発生する。これが生じたときには、表面230と240とは、互いに離れるように動く。表面210および220に電圧が加えられた場合には、表面230と240とは、互いに近づくように動き、表面210と220とは、互いに離れるように動く。交流電圧が表面210および220に加えられた場合には、圧電セラミック要素200は、当業者に公知である様態で振動する。
図3は、一行の5つの圧電セラミック要素200A、200B、200C、200D、および200Eを示す。これらの長方形圧電セラミック要素200の各々は、サポート302に取り付けられるかまたは一体化される。サポート302は、各長方形圧電セラミック要素200の1つの表面の動きを阻止する。従って、交流電圧が圧電セラミック要素200Cの表面210および220に加えられたときには、音波が圧電セラミック要素200Cの表面210に生成される。生成された音波の周波数は、圧電セラミック要素200Cの物理的特性に依存する。
図4は、長方形の圧電セラミク要素200の2次元アレイ400を示す。アレイ400は、ジルコン酸チタン酸鉛(PZT)から作られ得る。PZTは、安価な材料である。実施形態においては、アレイ400は、医療アプリケーションで使用されるPZT 1−3型コンポジットと類似したものである。本発明に従ったセンサ110の圧電セラミック要素は、長方形以外の形状を有し得る。図5に示されるように、センサ110は、円形の圧電セラミック要素のアレイ500を備え得る。
一実施形態においては、アレイ400は、約40ミクロン四方で深さ100ミクロンであり、それによって20MHzの基本周波数の音波をもたらす長方形の圧電セラミック要素を備え得る。要素間に50ミクロンのピッチを提供するために、この実施形態においては10ミクロンの間隔が要素間に用いられる。50ミクロンのピッチは、本発明に従った識別デバイスが、連邦捜査局の指紋についての品質規格を満足することを可能とする。
本発明の他の実施形態においては、好ましい実施形態とは違った形状が使用される。例えば、50ミクロンよりも大きなピッチが使用され得る。他の実施形態はまた、20MHzとは違う周波数で動作する。例えば、他の周波数に加えて、30MHzおよび40MHzの周波数で動作し得る。
例えば、別の実施形態においては、アレイ400はまた、約80ミクロン四方で220ミクロンの深さの直平行6面体(直方体)の圧電セラミック要素を備え得る。この実施形態においては、約20ミクロンの間隔が要素間に用いられる。
さらに別の実施形態においては、アレイ400は、約200ミクロン四方で深さ500ミクロンの長方形の圧電セラミック要素を備え得る。クロストークを減らすために、成形を容易にするために、それぞれの目的で、直方体は、角柱または押出された星形に変更され得、面取りを有し得る。
図6に示されるように、本発明に従ったセンサアレイの要素の間の間隔は、任意の横波(shear wave)を抑止し、センサに改良された機械的特性を与えるために、フレキシブルなタイプの材料またはフィラー602を用いて充填され得る。重量を減らし、および/または横波の抑止を大きくするために、極小球体604(例えば、ビニルの極小の球体)がフィラー602に添加され得る。識別デバイスの信号対ノイズ比およびデバイス感度を最適化するために、高い音響的緩和と電気的絶縁を提供するフィラー(例えば、空気充填されたビニル極小球体で充填されたアラルダイト)が使用されるべきである。
アレイ400を製造するために少なくとも4つの製作方法が存在する。これらの方法は、レーザ切削、ダイシング、成形、およびスクリーン印刷を含む。レーザ切削は、小さな溝を切削し、それによってアレイ400の要素を形成するためにエキシマレーザ(excimer laser)を使用することを含む。ダイシングは、アレイ400のグローブおよび要素を形成するために、高性能ダイシング設備を使用することを含む。成形は、アレイ400を形成するために射出成形設備を使用することを含む。スクリーン印刷は、プリント基板の組立におけるソルダ印刷(solder printing)のそれと類似する技術であり、この技術では高度に自動化されたスクリーン印刷機が、レーザーカットステンシルとともに適用される。セラミック要素がわずかに100ミクロンの厚しかないので、この方法は20MHz音波の要素を生成するのにとくに適している。この方法は、適切な濃度のセラミック懸濁液(slurry)を生成することを含み、成形方法で要求され得るような表面の研磨を必要としないという利点を有する。
図7Aは、本発明の好適な実施形態に従った長方形の圧電要素を備えているセンサアレイ700を示す。センサアレイ700は、アレイ400と類似する長方形の圧電要素200の2次元アレイを含む多層構造である。(導体706および708のような)導体が、長方形の圧電要素200の各々に接続される。各要素200の一方の端部に接続された導体(例えば、導体706)は、各要素200の他方の端部に接続された導体(例えば、導体708)に対して直角に向けられる。指がセンサアレイ700に隣接して置かれ得る保護被膜を提供するために、一方の側にシールド層702が追加され得る。サポート704が、センサアレイの反対の端部にはり付けられ得る。センサアレイ700は、以下により詳しく説明される。
(B.圧電フィルムセンサ)
図7Bは、本発明の実施形態に従った圧電フィルム(ピエゾフィルム)を備えているセンサアレイ750を示す。図7Bは、センサ750の断面図である。センサアレイ750は、2つの導体グリッド754と756とによってサンドイッチされた圧電層752を含む多層構造である。導体グリッド754と756との各々は、複数行の平行な電気的導電性ラインから成る。好ましくは、グリッド754のラインは、グリッド756のラインに対して直角に(すなわち、それぞれx方向およびy方向に)向けられる。この方向付けは、圧電フィルムの中に、複数の個別にアドレス可能な領域または要素を作り出す。本明細書において使用される場合には、要素という用語は、個別にまたは大きな領域の一部としてのいずれかで、平行な電気的導電性ライン(導体)の行を使用してアドレス可能であり得るセンサアレイの任意の領域を言う。圧電ポリマーフィルムセンサは、Measurement Specialities,Inc.PA Norristown、1999年4月2日REVBから利用可能なTechnical Mannual「Piezo Film Sensors」(その全体が本明細書において参考として援用される)においてさらに詳しく説明されている。
保護被膜を提供するために、シールド層758が指の置かれる一方の側に追加され得る。発泡体基板760がサポートとして使用され得る。図7Bにおいて示されるように、多層のセンサアレイ750は、一方向に沿って(すなわち、z方向に)積み重ねられる。
実施形態においては、圧電層752は、フッ化ビニリデン(PVDF)フィルムまたはそのコポリマーのような、有極フッ素ポリマーフィルムである。導体グリッド754および756は、PVDFフィルム752の向かい合う両側に印刷された銀インクの電極である。シールド層758は、ウレタンまたは他のプラスチックで作られる。発泡体基板760は、TEFLON(登録商標)で作られる。図7Bに示されるように、接着剤762、764は、印刷されたPVDFフィルム752の向かい合う両側にシールド層758および発泡体基板760を保持する。
実施形態においては、印刷された電極を含むPVDFフィルムは、簡単な交換のためにラベルのように剥がされ得る。図7Bに示されるように、センサアレイ750は、簡単に剥がせるように、パラフィン紙または他の材料(不図示)に接着剤766によって貼り付けられる。これは、最小のコストで簡単かつ容易に圧電センサがインストールおよび/または交換されることを可能とする。光学およびシリコンの技術と比べ、圧電センサアレイ750のメンテナンスは取るに足りないものである。
(C.センサアレイアドレスライン)
図8は、センサアレイ700のより詳細な図を示す。上述のように、センサアレイ700は、フィラー602を有する圧電セラミック要素を備えている。フィラー602は、好ましくは極小球体604を含む。次に、この構造はいくつかの層の間にサンドイッチされる。この中央のコンポジット層は、例えば、指紋の機械的インピーダンスをマトリクス状の電気的インピーダンス値にマップするために使用され得る能動的な構造である。
センサアレイ700の各長方形の圧電セラミック要素200は、2つの電極ライン(例えば、導体706および708)に接続される。センサアレイ700の一方の端部の電極ラインは、センサアレイ700の反対側の端部の電極ラインと直角に走る。従って、アレイの任意の単独の要素200は、それに接続された2つの電極ラインを選択することによってアドレスされ得る。電極ラインは、好ましくは真空略奪およびリソグラフィーによって作り出され、それらは、以下で説明される相互接続技術によってスイッチング部品に接続される。
一式の電極ラインの上に保護層702がある。保護層702は、好ましくはウレタンで作られる。この保護層702は、センサの動作の間、指と接触することが意図されている。
サポート704つまりバッキング層は、長方形の圧電セラミック要素200の各々のための背面音響インピーダンスとしての役目を果たす。好適な実施形態においては、サポート704はTEFLON(登録商標)発泡体で作られる。負荷が与えられたときおよび負荷が取り除かれたときに要素の電気的インピーダンスの大きな変動を提供するために、音響インピーダンスサポート704は、センサ要素の材料に対して音響的に不釣合いであるべきである。非常に低いかまたは非常に高いかいずれかの音響インピーダンス材料が使用され得る。圧電セラミック材料を使用する実施形態については、好ましいインピーダンスの不釣合いは、ハードバッキングよりは空気バッキングによって獲得され得る。これは、センサが高い音響インピーダンスを有するからである。
センサアレイ700を構築するための本明細書で説明される材料は、例示的であって、本発明を限定することを意図するものではない。当業者に公知であるように、他の材料が使用され得る。
図9は、センサアレイ700が、用途特定集積回路に接続され得る方法を示す。本明細書で説明されるように、個々の圧電セラミック要素(m,n)は、センサアレイ700の表の導体mとセンサアレイ700の裏の導体nとを選択する(アドレスする)ことによってアドレスされ得る。他の導体、特に、選択されている要素の近傍の要素にアドレスするために使用されるそれらの導体は、クロストークを減らすために、接地されるかまたは開放(高インピーダンス状態)され得る。選択された要素の近傍での寄生電流は、図6および図7Aと関連して上で説明された間隙のフィラー602によって機械的に最小化される。一実施形態においては、要素間の間隔(ピッチ)は約50ミクロンであり、標準的な接着技術は約100ミクロンのピッチを必要とするので、図9に示されるように、センサアレイ700の「東」「西」側の交互の行とその「北」「南」側の交互の列が、センサを「外界」に接続する。図9に示されるように、これらの導体は、ASICマルチプレクサ902の3つの端部908付近で「バンプ」技術で終端処理され得る。実施形態においては、ASICマルチプレクサ902のサイド908は約3mmである。
実施形態においては、ASICマルチプレクサ902は、高密度フレックス(flex)906に接続される。高密度フレックス906は、エポキシ基板904に接続される。アレイの導体をASICマルチプレクサ902に結合するために、導体が高フレックスに形成またははり付けられ得る。例えば、導体708をASICマルチプレクサ902と結合する高密度フレックス906上の導体は、図9において示される。導体は、バンプはんだ付けによってASICマルチプレクサ902と結合される。異方性接着剤が、高密度フレックス906上の導体をセンサアレイの導体708と結合するために使用され得る。ASICマルチプレクサ902をセンサアレイ700に接続し電気的に結合する他の手段が、当業者に公知であり、これらの手段もまた、本発明に従って使用され得る。
図10は、本発明の実施形態に従ったセンサアレイ1002を4つのASICマルチプレクサ902に接続する方法を示す。本明細書において説明されるように、電極ラインおよび導体は、基板902(図10では図示せず)の両側に蒸着され得、その後所望されたパターンにエッチングされる。ラインおよび行パターンがエッチングされる前に、基板902は医療変換器のそれと類似した様態で有極化されるべきである。
有極基板は、ソケットまたは利用可能なプリント基板技術と適合性のあるマルチチップモジュールケースに接続される。圧電セラミックマトリクスまたはセンサアレイ1002は、空気と等価な発泡体または酸化アルミニウムによってバッキングされ得る。どちらかのバッキングは、8Mraylでコンポジト圧電材料をミスマッチとなるように設計されることによって、例えば指紋が走査され得るセンサアレイ1002の表の面だけで生じるように任意のエネルギ結合を発生させる。図10においては、センサアレイ1002の表と裏との両導体が、約100ミクロンのピッチを必要とする接着技術を容易とするために、上述の様態で交互配置されているということに留意する。
図11は、本発明の実施形態に従った識別デバイス1100を示す。好適な実施形態においては、デバイス1100は、センサアレイ1102上に正確性なく置かれた任意の指紋を捕らえるために物理的に十分に大きい(例えば、約25mm四方)圧電セラミックセンサアレイ1102を有する。センサアレイ1102は、好ましくは解像度においてCJIS ANSII NIST規格(25.4mmあたり500ポイント)に準拠し、それは、グレーで256個の区別可能な影を提供するために十分なピクセルダイナミックレンジを有する。
図11において示されるように、実施形態においては、基板1110は、プリント基板1104にはり付けられている。センサアレイ1102の導体は、2つの集積回路1106、およびセンサアレイ1102を他の回路と結合する2つの集積回路1108に結合され、それらは本明細書の他のところで説明される。集積回路1112は、無線トランシーバであり、それは、本発明の実施形態がパーソナルエリアネットワークの一部として他のデバイスと通信することを可能とする。この接続性は、本発明の実施形態が、例えば標準的な信頼性を有する識別および/または許可トークンを、それを必要とする、または要求する任意のプロセスまたはトランザクションに供給することを可能とする。図11に示される接続のスキームは、本発明の実施形態をインプリメントするために使用され得る代替的な接続のスキームである。
上のセンサアレイの説明は、例示的であって、本発明を限定することを意図するものではない。例えば、圧電層752は、それに限定するものではないが、圧電ポリマーを含む圧電性効果を示す任意の材料であり得る。導体グリッド706、708、754、および756は、それに限定するものではないが、金属を含む任意の電気的導電性材料であり得る。同様に、ここでの説明を受けた当業者には明らかであるように、他のタイプの保護材料がシールド層702および758のために使用され得る。他のタイプのサポート材料が、サポート704または発泡体基板760に代わって使用され得る。
(D.実施例の識別デバイス)
図12は、本発明の実施形態に従った識別デバイス1200を示す。デバイス1200は、入力信号ジェネレータ1202、センサアレイ1220、出力信号プロセッサ1240、メモリコントローラ1260、およびメモリ1270を備えている。センサアレイ1220は、入力信号ジェネレータ1202および出力信号プロセッサ1240に、マルチプレクサ1225Aおよび1225Bによって、それぞれ結合されている。コントローラ1230は、マルチプレクサ1225Aおよび1225Bの動作を制御している。識別デバイス1200の動作は以下でさらに記述される。
実施形態においては、入力信号ジェネレータ1202は、入力信号ジェネレータまたは発振器1204、可変増幅器1206、およびスイッチ1208を備えている。一実施形態においては、発振器1204は20MHzの信号を生成し、該信号は、デバイス1200が動作しているモードに依存して、可変増幅器1206によって低電圧または高電圧(例えば、約4ボルトまたは8ボルト)のいずれかに増幅される。スイッチ1208は、無入力信号、パルス化された入力信号、または連続波入力信号のいずれかを提供するために使用される。スイッチ1208は、当業者に公知である方法で、本明細書において説明される様々なタイプの入力信号を生成するように制御される。図12において示されるように、入力信号ジェネレータ1202によって生成された入力信号は、マルチプレクサ1225Aを介してセンサアレイ1220に、およびコントローラ1230、出力信号プロセッサ1240に提供される。
センサアレイ1220の構造および詳細が上で説明されている。好適な実施形態においては、センサアレイ1220は、20MHz入力信号を用いて動作するように設計される長方形要素の圧電セラミックコンポジットである。
(E.実施例のマルチプレクサ)
図13Aおよび図13Bは、本発明の実施形態に従う、入力信号ジェネレータ1202によって生成された入力信号をセンサアレイ1220に適用する方法、およびセンサアレイ1220からの出力信号を受信する方法を示す。一実施形態においては、センサアレイ1220は、2次元アレイ状に配列された200,000個の要素200を備えている(すなわち、500x400の要素アレイ)。例えばアレイ1220の裏の要素行に対して接続しているアレイ1220の500の導体は、1つずつまたは様々なグルーピングで入力信号ジェネレータ1202に接続されなければならず、一方で、アレイ1220の表の列に接続している400ラインは、例えばインピーダンスメーターまたはドプラー回路に、1つずつまたは様々なグルーピングで接続されなければならない。この仕事はマルチプレクサ1225によって達成される。
別の実施形態においては、センサアレイ1220は、約25,000個〜約64,000個の要素200(例えば、80x80x200ミクロンの要素を用いて)を含み得る。さらに別の実施形態は、約16,000個の要素200(例えば、200x200x500ミクロンの要素を用いて)を含み得る。
実施形態においては、マルチプレクサ1225は、4つの同じASICの中に組み込まれ得る(図10参照)。これら4つのASICは、アナログマルチプレクサ、増幅器、検出回路、およびロジックを備えている。好適な実施形態においては、センサアレイ1220に対する入力信号の電圧は、8ボルトよりも小さく制限され、それは、ASICが3ミクロンジオメトリを使用して構築され、5オームよりも小さいスイッチインピーダンスを達成することを可能とする。これらのASICの各々の4つの基本的なセクションは、(1)ここで説明されるマルチプレクサ、(2)増幅器/自動ゲインコントローラ、(3)ドプラー検出器、および(4)デジタル信号プロセッサ(DSP)インターフェースである。項目(2)から項目(4)の構造およびインプリメンテーションは当業者に公知である。
実施形態においては、マルチプレクサ1225は、17個の16:1マルチプレクサを備えていて、従って、選択された場合に1個または16個の出力を与える。マルチプレクサの各スイッチの機能は、272ビット長で2ビット幅であるシフトレジスタ1302(図13B参照)によって決定される。シフトレジスタ1302のローディングおよびクロッキングは、コントローラ1230によって実行され、コントローラ1230は、カウンターおよび当業者に公知であるロジックを備えている。図13Aにおいて示されるように、センサアレイ1220の導体は、グラウンド、信号入力ジェネレータ1202のいずれかに接続され得るか、または接続されないまま(高インピーダンス)であり得る。マルチプレクサ1225Aは、最も低い「オン」抵抗に合わせて設計される。マルチプレクサ1225Bは、センサアレイ1220の片側の全て(256)の導体を、1個または16個のセンスノードに接続する。1225Aと1225Bとの両方のマルチプレクサは、同一の機能ロジック(すなわち、コントローラ1230)に接続され、その結果、適切なセンサ要素が、例えば電圧センシングのために選択され、使用される。センシングのために選択された要素または要素のグループの近傍の、要素の列または行は、カップリングおよび干渉を防ぐためにグラウンドにスイッチされる。
図13Bは、本発明の実施形態に従ったマルチプレクサ1225のスイッチを制御する方法を示す。本明細書で説明されるように、アレイ1220の導体に接続されたマルチプレクサ1225の各スイッチは、3つの状態のうちの1つであり得、それは、グラウンドに接続されるか、信号入力ジェネレータ1202に接続されるか、または開放(高インピーダンス)かであり得る。これは、例えば、図14に示されるような2つのCMOSゲートを使用してインプリメントされ得る。それから、272ビット長さ2ビット幅のシフトレジスタが、各スイッチの位置を制御するために使用され得る。コントローラ1230からのビットがシフトレジスタ1302の中へシフトされることにより、マルチプレクサ1225のスイッチの位置を制御する。実施形態においては、シフトレジスタ1302は、新しいビットがシフトレジスタ1302の中にシフトされて行くときに、マルチプレクサのスイッチの位置は一定のままとなるように、ラッチ(latch)を使用してマルチプレクサ1225のスイッチと結合される。この実施形態をインプリメントする方法は当業者に公知である。マルチプレクサ1225の機能性をインプリメントする他の手段が、本発明の範囲を逸脱することなく使用され得る。
図14は、本発明の実施形態に従った実施例の電圧検出器1244を示す。当業者によって理解されるように、特定の導体に結合される全ての要素が1つの信号源(すなわち、入力信号ジェネレータ1202)から引き出しているので、センサアレイ1220の各導体における電圧低下は、アレイの要素の電圧低下と比べて大きい。各要素が500オームのインピーダンスを有する場合には、並列に結合された400個の要素のインピーダンスは1.25オームである。しかしながら、この状況は、要素の真の出力電圧を測定するための第2のマルチプレクサを使用することによって補償され得る。図14において見られるように、マルチプレクサ1402は、増幅器1404の仮想ゼロポイントを移動させるために、マルチプレクサ1406のスイッチの前で使用される。
ここで説明されるように、アパーチャの選択、センサアレイ1220におけるそれらの相対的な位置、同時に動作されることを意図されるアパーチャの数は、マルチプレクサ1225のロジックの複雑さに影響する。従って、好適な実施形態においては、このロジックはDSPを使用してインプリメントされる。デバイス1200の動作のモードは、モードスイッチを使用して上述の4つの同じASIC上で選択され得る。これらのモードスイッチは、マルチプレクサ1225Bの出力を、出力信号プロセッサ1240の適切な検出器に向かわせるようにスイッチ1250を操作するために使用され得る(図12参照)。
インピーダンス検出器1242の動作、トラベル検出器1246の信号時間、およびドプラーシフト検出器1248が以下に説明される。これらの検出器の機能性をインプリメントするための回路は、本明細書においてそれらの説明を与えられる当業者には公知である。
出力信号プロセッサ1240の出力は、生体測定データである。このデータは、メモリコントローラ1260を使用してメモリ1270に格納され得る。図21は、本発明の実施形態に従った方法のフローチャートである。この生体測定データの使用が以下に説明される。
図15は、本発明の実施形態に従ったセンサアレイ1500におけるスキャニング速度の向上およびクロストーク最小化のための手段を示す。図15において見られるように、複数のエレメントが同時に能動的であり得、クロストークを最小化する第1の手段は、アレイ1500の活性化要素1502を地理的に分離することである。ここで説明されるように、ダイナミック接地スキーム(すなわち、活性化要素1502の近傍の要素1504をグラウンドに結合すること)が使用され得、そのスキームは、センサアレイ1500を横切って走査するときに活性化要素1502と共に移動する。これは、感知された周波数の全てについてファラデー箱(Faraday Cage)を維持する一方で、グラウンドと結合する容量および電気的クロストークを減らす。さらに、隙間のフィラーは、クロストークを減らし得、それによって、選択された要素1502の近傍での寄生電流を減らし得る。アレイ1500の他の要素、例えば要素1506は、開放されている導体に接続される。
(III.本発明の実施例方法の実施形態)
図16は、本発明の実施形態に従った方法1600のフローチャートである。方法1600は、2つのステップ1610と1620とを備えている。ステップ1610においては、生物学的対象、例えば指や手が、圧電セラミックアレイ近くに置かれる。ステップ1620においては、出力がセンサアレイから得られる。得られた出力は、指または手が、例えば、センサアレイ近くに置かれた人の身元を認識または検証するために使用され得る生体測定データを得るために、以下で説明されるように処理される。ステップ1610および1620の各々は、上述した、デバイス1200の様々な動作モードに関して以下でさらに説明される。
ここで説明されるように、識別デバイス1200は、得られた生体測定データに依存して異なるモードで動作される。デバイス1200を使用して獲得され得る生体測定データは、指紋、骨のマップ、細動脈血流、および/または毛細血管血流を含む。
図17は、本発明の実施形態に従った指の指紋を得るための識別デバイス1200の使用を示す。図17において見られるように、指1702はデバイス1200のセンサアレイ1220近くに置かれる。好適な実施形態においては、センサアレイ1220は圧電センサアレイ700と類似する。
指1702の指紋の2つの隆線1704は、保護シールド702と直接接触している。指1702の指紋の谷(すなわち、空洞)1706は、保護シールド702と直接接触していない。図17において見られるように、隣り合う指紋の隆線1704の間に約6個の圧電セラミック要素200がある。
最初、デバイス1200は省電力モードにある。このモードは、モバイルバージョンのデバイス1200のバッテリ寿命を長くするのに特に有効である。指1702がセンサアレイ1220に力を加えたときには、ウェイクアップ回路1800(図18参照)がデバイス1200をターンオンするように動作する。
ウェイクアップ回路1800は、キャパシタ1802、ダイオード1804、およびスイッチ1806を備えている。指1702が圧電セラミック要素200に力を加えたときに、キャパシタ1802に電荷を蓄積させる要素によって電圧が生み出される。十分な電荷が蓄積されたときに、そのように生成された電圧がスイッチ1806がターンオンされるようにする。いったんスイッチ1806がターンオンにされると、電圧源1808は、デバイス1200に電力供給するために使用される。電力は、キャパシタ1802がターンオフ回路(放電レジスタは不図示)を使用して放電されるまでデバイス1200に供給され続ける。
デバイス1200がウィクアップした後は、デバイス1200は、センサアレイ1220からの出力を得るために、インピーダンス検出モードかまたは減衰モード(電圧モード)のいずれかで動作され得、センサアレイ1220からの出力は、指1702の指紋を得るために処理され得る。これらのモードの各々が以下に説明される。
圧電センサ200の要素の出力は、合計されることによってデバイスとの指の接触ポイントの中心を決定し得る。従って、デバイス全体にわたる指の全ての動きが感知され得、センサ200はポインティングデバイスとして使用され得る。例えば、圧電センサ200と接触する指の中心は、相互接続されたビューイングデバイス上にポイントするために使用され得る。センサ要素の合計はまた、ユーザが過小または過大な力で押し付けているかどうか、およびユーザにフィードバックされる結果を決定するためにも使用され得る。
図18に示される実施形態は、相互接続されるビューイングデバイス上で選択を行うためのスイッチとしても使用され得る。例えば、アナログデジタル変換器(不図示)がキャパシタ1802と結合された場合には、キャパシタ1802を横切る電圧はデジタル信号に変換され、それは、ユーザによる選択を行うためにインタラクティブに使用され得る。ユーザがセンサ200に加えられる圧力を変化させたときには、キャパシタ1802を横切る電圧が変化する。アナログデジタル変換器は、この時間変化電圧を、例えば00000000(ベースは2)と11111111(ベースは2)との間の一連の数に変換する。アナログデジタル変換器の出力は、定期的にサンプリングされ、選択を行いおよび/または指示するために使用される(例えば、数がプロセッサに入力され得、特定の選択を行いおよび/または指示するために使用され得る)。ビューイングデバイスのグラフィカルユーザインターフェースは、ユーザにフィードバックを提供し、およびセンサ200に加えられた圧力に基づき、可能な選択のうちのどれがユーザによって選択されているかをユーザに指示する。選択を変えるために、ユーザは、ただ単に、センサ200により大きくまたはより小さく圧力を加える。
(A.インピーダンスモード)
図19は、本発明の実施形態に従った指紋の谷1706によって負荷が与えられた単一の圧電セラミック要素200のインピーダンスを示す。約19.8MHzの周波数において、指紋の谷によって負荷が与えられた要素200のインピーダンスは約800オームである。20.2MHzの周波数においては、インピーダンスは約80,000オームである。20MHzの周波数においては、インピーダンスは約40,000オームである。図19が図20と比較されたときに分かるように、指紋の谷で負荷が与えられた要素200の絶対インピーダンスと、指紋の谷によって負荷が与えられた要素200の周波数についてのインピーダンスの変化との両方は、指紋の隆線によって負荷が与えられた要素200のそれとかなり異なる。この差異は、センサアレイ1220からの出力を得るために使用され得、その出力は、出力信号プロセッサ1240によって処理されることによって指紋データを生成し得る。
図20は、本発明の実施形態に従った指紋の隆線1704によって負荷が与えられた単一の圧電セラミック要素200のインピーダンスを示す。図20において示されるように、約19.8MHzの周波数において、指紋の隆線によって負荷が与えられた要素200のインピーダンスは約2,000オームである。20.2MHzの周波数においては、インピーダンスは約40,000オームである。20MHzの周波数においては、インピーダンスは約20,000オームである。従って、指紋の隆線で負荷が与えられた要素200の絶対インピーダンスと指紋の隆線によって負荷が与えられた要素200の周波数についてのインピーダンスの変化との両方は、指紋の谷によって負荷が与えられた要素200のそれとかなり異なる。
インピーダンスモードで動作するときには、識別デバイス1200は、要素200の絶対インピーダンスおよび/または周波数についての要素200のインピーダンスの変化を決定することによって、所与の要素200が指紋の隆線1704または指紋の谷(空洞)1706のいずれによって負荷されているかを決定する。要素200のインピーダンスの測定値を得るために、入力信号ジェネレータ1202が低電圧パルスを生成するために使用され、該低電圧パルスはマルチプレクサ1225Aを使用してセンサアレイ1220の要素に入力される。
マルチプレクサ1225Bで得られた出力信号は、アレイ1220の要素200の絶対インピーダンスに関係する。これらの出力信号は、スイッチ1250によってインピーダンス検出器1242に伝送されることによって、アレイ1220の要素の絶対インピーダンスの測定値を決定する。指紋を得るために必要であるのは、インピーダンス検出器1242が、所与の要素200が指紋の隆線または指紋の谷のいずれによって負荷が与えられているかを決定し得る、ということだけである。特定の要素200が指紋の隆線または指紋の谷のいずれによって負荷が与えられているかの決定は、指1702の指紋を表すピクセルデータを生成するために使用され得る。指紋はメモリ1270に格納される。指紋は、以下で説明される他のデバイスにも送信され得る。
指1702の指紋が、2つの異なる入力信号周波数を使用して2度走査された場合には、周波数についての要素200のインピーダンスの変化が計算され得る。本明細書においてすでに説明されたように、周波数についての要素200のインピーダンスの変化は、要素200が指紋の隆線または指紋の谷のいずれによって負荷が与えられるかに依存して異なっている。図12において示されるように、入力信号ジェネレータ1202によって生成された入力信号は、出力信号プロセッサ1240に供給される。従って、出力プロセッサ1240は、センサアレイ1220に入力される信号の周波数と電圧との両方を決定し得る。
インピーダンス検出回路(不図示)は、演算増幅器(op amp)を使用してインプリメントされ得る。マルチプレクサ1225Bの出力は、演算増幅器の負のポートに供給され、増幅された信号は出力ポートで得られる。当業者に公知であるように、演算増幅器の正のポートはグラウンドに結合され、抵抗が演算増幅器の負のポートと出力ポートとの間に置かれる。
出力ポートで増幅された電圧が所定の閾値電圧を超過する場合には、測定されている特定の要素200は、指紋の隆線によって負荷が与えられている。これは、指紋の隆線によって負荷が与えられた要素200の絶対インピーダンス(所与の周波数について)が、指紋の谷によって負荷が与えられた要素200のインピーダンスのおおよそ半分であるという事実による。従って、指紋の隆線によって負荷が与えられた要素200から演算増幅器に提供される出力信号の電圧は、指紋の谷によって負荷が与えられた要素200から演算増幅器に提供される出力信号の電圧の約2倍である。
一般的に、少し違った処理手法が、比較的大きな個々の要素(例えば、約40ミクロン四方で100ミクロンの深さより大きい)を含む比較的数の小さい圧電セラミックセンサアレイ(例えば、約100,00要素より少ない)と関連して使用され得る。例えば、例示的な圧電セラミック要素は、誘電体としてのPZTを有するキャパシタから成り得る。PZTの誘電率は、比較的高いものであり得る(例えば、約1500クーロン/ボルト・メートル)。
1500で、圧電性電気的効果は、キャパシタが電圧下で機械的に膨張または収縮することを誘起する。様々な周波数において、要素は、波長、要素における音の速度、および要素の物理的な寸法の相互作用に基づき、選択的に振動したり振動しなかったりする。最も有用な振動は、一例示的な実施形態においては、7.6MHzおよび8.3MHzでの直列共振および並列共振である。周波数の増大に伴うキャパシタのインピーダンスの予期される指数的低下は、エネルギが消費されたり消費されなかったりするので、これら2つの周波数において違いが生じる。
指紋の隆線の機械的な結合の点像分布関数は、並列共振にとってはオフセットされることが発見されている。この概念は、空間サンプリング周波数を、4倍の空間要素周波数まで高めることを容易にする。さらに、谷がエネルギの移動を生じさせないので、隆線または谷に対する感度は、非常に偏ったものである。しかしながら、隆線は高周波の音波を当てられ、離れた谷は隆線を介して検出され得る。最終的には、センサは隆線よりも谷をうまく検出し得、谷は要素のピッチよりもずっと小さなものであり得る。
(B.減衰/電圧モード)
上で述べられたように、デバイス1200は、指1702の指紋を得るために、減衰または電圧モードでも動作し得る。この動作モードは、センサアレイ1220が、圧電セラミックアレイ(例えば、アレイ700)または圧電フィルムアレイ(例えば、アレイ750)のいずれであろうと利用可能である。デバイス1200の減衰モードは、指紋の谷1706によって負荷が与えられた要素200に与えられたエネルギは、指1702に移動され得ないが、指紋の隆線1704によって負荷が与えられた要素200に与えられたエネルギは、指1702に移動され得るという原理に基づく。
減衰モードにおいては、入力信号ジェネレータ1202は、マルチプレクサ1225Aを使用してセンサアレイ1220の要素に提供される高電圧のパルス信号を生成する。図21は、1サイクルの入力パルスを示す。しかしながら、一般的には入力信号は1サイクルよりも長い。実施形態においては、入力信号は約10サイクルの長さである。これらの入力信号は、アレイの要素が振動し音波を生成することを誘起する。これらの音波は、要素からシールド層を通って要素の上の指紋の隆線1704に伝わる。シールド層の音響インピーダンスが指1702の音響インピーダンスと一致しているので、これらの音波は指紋の隆線1704の中へ通過し得る。指紋の隆線1704とシールド層との間の界面によっては、音波に対する音響障壁は形成されない。指紋の隆線によって負荷が与えられた要素に与えられたエネルギは、従って散逸しない。指紋の谷によって負荷が与えられた要素の場合には、要素に与えられたエネルギは、より長い期間要素の中に閉じ込められたままである。これは、指紋の谷の中の空気が音響障壁として作用するからである。
数サイクルの後に、アレイについて得られた出力信号の電圧が決定され、処理されることによって指1702の指紋が得られる。図22は、実施例の出力信号を示す。実施形態においては、指紋の隆線1704によって負荷が与えられた要素に与えられたエネルギが、指紋の谷1706によって負荷が与えられた要素に与えられたエネルギよりも急速に散逸するので、指紋の隆線1704によって負荷が与えられた要素から得られる出力信号の電圧は、入力信号の電圧のわずか1/10程度である。この実施形態においては、指紋の谷1706によって負荷が与えられた要素から得られる出力信号の電圧は、入力信号の電圧の約1/2である。電圧におけるこの違いは、電圧検出器1244によって検出され、処理されることによって指1702の指紋を生成し得る。電圧検出器1244をインプリメントする手段は上で説明されている。他の手段は当業者に公知である。
(C.ドプラーシフトおよび反響モード)
識別デバイス1200は、少なくとも2つの他のモードで動作され得る。これらのモードは、トラベル(反響)信号時間モードとドプラーシフトモードである。反響モードはまた、イメージングモードとして称され得る。これらのモードは、以下で説明されるように、骨のマップ、細動脈−静脈マップ、細動脈血流、および毛細血管血流のような生体測定データを得るために使用される。これらの生体測定および/または他との組み合わせも獲得され得る。たとえば、細動脈血流の毛細血管血流に対する比が得られ、使用されることによって、ホストの感情の状態または健康を示し得る。
図23は、本発明の実施形態に従った、反響またはドプラーシフトモードにおいて動作する識別デバイス1200が、生体測定情報を得るために使用され得る方法を示す。ここに説明されるように、高電圧信号がセンサアレイ1220の要素に入力されることによって音波を生成し得る。これらの音波は指1702を通って伝わり、例えば指1702の骨、指1702のつめ、または指1702の中の血流のような指1702の様々な特徴によって反射される。
図24は、本発明の実施形態に従った、識別デバイス1200が3次元の骨のマップを得るために使用される方法を示す。指1702の骨2402のマップを生成するために、デバイス1200はその反響モードで動作される。皮膚表面から指1702の中に伝わる音波は、骨2402の骨の構造から反射される。この構造はそれが誘起する大きな反響増幅から識別され得る。反響トラベル時間はセンサから骨までの距離の指標であるので、骨2402の形状のマップが獲得され得る。
骨2402のマップを得るために、高電圧のパルス信号が入力信号ジェネレータ1202によって生成され、アレイ1220の要素に提供される。この入力信号は、要素が指1702の中に伝わる音波を生成することを誘起する。図24において示されるように、アレイ1220の特定の要素200だけが任意の所与の時刻に音波を能動的に生成している。本発明に従って、かつここで説明されるように、能動的音波の送受信アパーチャが構成され、コントローラ1230およびマルチプレクサ1225を使用してセンサアレイ1220を横切って移動(走査)される。生成された音波は指1702を通って伝わり、骨2402の構造によって反射される。そして、これらの反射された音波は、受信アパーチャによって検出される。音波のトラベルの時間は、デバイス1200の検出器1246によって得られ、アレイ1220からの様々な距離で、骨の構造が位置しているか否かを検出するために使用される。当業者に公知であるように、この動作モードはレーダーが動作する方法と類似する。
音波の波長および選択されたアパーチャは、送信および受信光線の形状を規定する。様々なアパーチャの大きさおよび光線の指向性は、本発明に従って形成され得る。図25は、本発明の実施形態に従った、骨2402の骨のマップを得るために使用され得る実施例の光線の指向性を示す。他の光線も使用され得る。
図26は、本発明の実施形態に従った、識別デバイス1200が細動脈血流情報を得るために使用される方法を示す。動脈2602および毛細血管2604が指1702について示される。図26において示されるように、細動脈血流はセンサアレイ1220の表面と平行である。
細動脈血流データは、デバイス1200がドプラーシフトモードで動作している間に、該デバイス1200から得られる。動脈2602の中を流れる赤血球から後方散乱されたドプラーシフト信号を受信するためには、センサアレイ1220の送信および受信の指向性光線パターンが、1つ以上のオーバーラップするボリューム2606を形成しなければならない。
図27は、オーバーラップボリューム2606を形成する、本発明の実施形態に従った送信アパーチャ2610Aおよび受信アパーチャ2610Bを示す。送信アパーチャ2610Aおよび受信アパーチャ2610Bを作り出す1つのアプローチは、約6波長四方(例えば、300ミクロンまたは一辺6要素)よりも小さく、かつ2波長ピッチ(600ミクロン)の間隔をあけたアパーチャを作ることである。これらのアパーチャは、約30度のサイドビームまたはグレーティングローブ(grating lobe)を作り出し、細動脈血流の検出に適した深さのオーバーラップ領域2606を形成する。図28は、本発明の実施形態に従った、そのようなアパーチャによって形成される送信および/または受信光線を示す。他のアパーチャも使用され得る。ここで本発明の説明を受けた当業者に公知であるように、グレーティングローブが作り出され得る角度は、アパーチャ間のピッチと生成される音波の波長との比によって制御される。
図26および図27に示されるように、アパーチャ2610Aによって生成された音響エネルギは、動脈2602の中を流れる血球によって散乱され、アパーチャ2610Bで受信される。アパーチャ2610Aを作り上げるアレイ1220の要素に提供される入力信号は、高電圧の連続波信号である。この入力信号は、ドプラーシフト検出器1248の基準信号として出力信号プロセッサ1240にも提供される。この入力または基準の信号は、ドプラーシフト情報を得るために、ドプラーシフト検出器によってアパーチャ2610Bから受信した出力信号と混合される。ドプラーシフト検出器1248をインプリメントする回路は、従来の技術分野であり、従ってここでは繰り返し説明されない。
図29は、本発明の実施形態に従った、識別デバイス1200が毛細血管血流情報を得るために使用される方法を示す。図29において示されるように、毛細血管血流は、センサアレイ1220の表面に対して垂直な方向である。細動脈の流れから毛細血管の流れを分離するために、9つの要素(3x3、150ミクロン四方)の多数のアパーチャが選択され得る。このアパーチャは非常に小さくかつ接近した感度領域を作り出し、その領域はセンサ1220の多くの部分で同時に反復され得る。アパーチャの感度は、複数のアパーチャのドプラー信号を合算することによって増大し得る。アパーチャの感度は、アレイ1220の表面に最も近い指1702の最初の0.5ミリメートルに集中される。図30は、本発明の実施形態に従った、毛細血管血流を検出するために使用され得る送信および/または受信光線の指向性を示す。
血流を検出するためにデバイス1200を使用するときに、パルス化ドプラーの実施形態を使用することは、同じアパーチャに送信と受信との両方の機能を実行させるという利点がある。さらに、受信信号をゲーティング(gating)することによって、はっきりとしたサンプルボリュームから生じた後方散乱された情報だけが、血流パターンを得るために解析される。
図31は、デバイス1200を使用して生体測定データを得るより詳細な方法3100のフローチャートである。方法3100は、圧電フィルムセンサアレイを有するデバイス1200の特定の実施形態を参照して説明される。
ステップ3102においては、デバイス1200は起動され、圧電フィルムセンサアレイ1220は最初のピクセルまたは一群のピクセルを検出するために切り換えられる。コントローラ1230は、マルチプレクサ1225Aおよび1225Bを指定された最初のピクセルまたは一群のピクセルに切り換える。一実施例においては、圧電フィルムセンサアレイ1220は512x512のピクセルアレイである。マルチプレクサ1225Aおよび1225Bは、各々が、検出されるべき最初のピクセルまたは一群のピクセルの指定されたアドレスで特定のグリッドライン(導体)をアドレス、および/または選択するために使用される。
ステップ3104においては、入力信号が圧電フィルムセンサアレイ1220に加えられる。パルスは30MHZの1サイクルで加えられる。発振器1204は、30MHZの発振信号を生成する。マルチプレクサ1225Aは、入力パルスを最初のピクセルまたは一群のピクセルに転送する。この入力信号はコントローラ1230および出力信号プロセッサ1240にも送信される。
ステップ3106においては、出力信号が圧電フィルムセンサアレイ1220から得られる。出力信号プロセッサ1240は、ピクセルの信号を検出する前に数サイクルの間待つ。例えば、入力信号ジェネレータ1202から送信された信号に応答して、出力信号プロセッサ1240は、入力パルスがピクセル(または一群のピクセル)に与えられた後数サイクルの間待つ。ステップ3108においては、待ちが終わったときに、電圧が、例えば電圧検出器1244を使用して評価される。
例えば、30MHZの1サイクルは約33ナノ秒に対応する。待ちは約5サイクル、つまり約150ナノ秒であり得る。他の待ち時間(例えばより多いまたはより少ない期間)が、発振器の周波数および/または他の設計考慮に依存して使用され得る。この待ちは、指紋の隆線の存在によって、上述のようにピクセルでの与えられた電気的パルスに応答してリングダウン(ring down)発振が誘起されることを可能とする。
ステップ3108においては、フィルタをかけられた電圧が出力信号プロセッサ1240によって評価され、検出された電圧を表すグレースケールまたはバイナリのピクセル値が出力される(ステップ3110)。フィルタ回路(不図示)は、出力電圧をフィルタすることによって約30MHzの周波数を中心とする通過帯域における出力電圧信号を検出する、帯域通過フィルタである。グレースケールまたはバイナリのピクセル値は、画像メモリ1270における格納のためにメモリコントローラ1260に出力される。一実施例においては、出力グレースケールまたはバイナリのピクセル値は、検出されたピクセルと対応する画像メモリ1270のアドレスに格納される。
ステップ3112においては、走査が完了したか否かを決定するためにチェックが為される。言い換えると、500x400のセンサアレイ1220の各ピクセルが、走査され、対応する出力値が画像メモリ1270に格納され蓄積されたか否かを決定するために、チェックが為される。走査が完了した場合には、そのときルーチンは終了する。それから、例えば指紋画像がうまく獲得されたということを示すために、信号または指示が生成され、デバイス1200から出力され得る。走査が完了していない場合には、その後、圧電フィルムセンサアレイ1220は、次のピクセルまたは次の一群のピクセルを検出するように切り換えられる(ステップ3114)。制御は、次のピクセルまたは次の一群のピクセルでステップ3104から3112を実行するために戻る。
上述のように、圧電フィルムセンサアレイ1220は、マルチプレクサ1225によって切り換えられることによって単一のピクセルまたは一群のピクセルでの電圧を検出し得る。一般的には、ピクセルを走査する任意のパターンが使用され得る。たとえば、ピクセルのラスター走査が実行され得る。ピクセルは行ごとにまたは列ごとに走査され得る。
一好適な実施形態においては、複数の群のピクセルが所与の瞬間に読み出されるときに、一群のピクセルにおける各ピクセルが所定の距離だけ離される。この方法においては、隣接するピクセルにおけるリングダウン発振による邪魔な影響は、最小化されるかまたは回避される。一実施例においては、所与のサイクルで検出されるピクセルは、少なくとも8ピクセルの最小距離だけ離される。この方法においては、隣接するピクセルとの間でのあらゆるリングダウン発振はかなり減衰する。
(IV.本発明の実施例アプリケーション)
(A.生体測定捕捉デバイス)
図32は、本発明の実施形態に従った生体測定デバイス3202を示す。デバイス3202は本発明に従ったセンサアレイ3204を有する。デバイス3202は、本発明に従った指紋データを得て格納するためにとくに適合される。デバイス3202は、例えば警察の職員によって使用されることを意図されている。
(B.モバイル生体測定捕捉デバイス)
図33は、本発明の実施形態に従ったモバイル生体測定デバイス3300を示す。デバイス3300は、デバイスの一端に本発明に従ったセンサアレイ3302を、反対の端にハンドル3306を有する。デバイスの回路網はデバイスの一部分3304に配置されている。デバイス3300はバッテリで動作する。デバイス3300はまた、例えば警察の職員によって使用されることを意図されている。
(C.無線トランシーバ生体測定デバイス)
図34は、本発明の実施形態に従った無線トランシーバ生体測定デバイス3400を示す。デバイス3400は一般大衆によって、例えば電子署名デバイスとして使用されることを意図されている。デバイス3400は、本発明に従った、指紋のような生体測定データを得るセンサ3402を有している。ユーザに対する通信情報のための3つの表示灯3404を有するデバイス3400が示されている。
図35は、無線トランシーバ生体測定デバイス3400のより詳細な図を示す。図35で示されるように、センサ3402はバッテリ3504によって電力供給される。デバイス3400は、他のデバイスに情報を送信し、他のデバイスから情報を受信するために使用され得るアンテナ3502を有する。デバイス3400は、BLUETOOTH無線技術と互換性のあるように作られ得る。キーリング3506がデバイス3400に付け加えられ得る。図36および図37によって示されるように、デバイス3400は多くの可能な用途を有する。
(D.電子販売および/または取引)
図36は、電子販売取引を完結するための無線トランシーバ生体測定デバイス3400の使用を示す。取引のステップ1においては、デバイス3400は、購買を欲する個人の指紋を得るために使用される。次に、デバイス3400はキャッシュレジスタ3602に結合されたデバイスに指紋を送信(ステップ2)し、キャッシュレジスタ3602は、指紋を第三者確認サービス3604に指紋を送信する(ステップ3)。第三者確認サービスは、受信した指紋をデータベースに格納された指紋データと照合することによって、購買人の身元を確認するために受信した指紋を使用する(ステップ4)。購買人の身元は、その後キャッシュレジスタ3602(ステップ5)およびクレジットカードサービス3606に送信され得る(ステップ6)。クレジットカードサービスは、第三者確認サービスからのデータを使用することによって、キャッスレジスタ3602から受信した販売情報を承認し(ステップ7)、かつクレジットカードの認可されない利用を防ぐ。いったんキャッシュレジスタ3602が、購買人の身元の確認と購買人がクレジットカードサービスを使用することを認可されているという確認とを受信すると、キャッスレジスタ3602は、デバイス3400に、クレジットカードの番号を送信するように通知し得る(ステップ8)。その後、キャッシュレジスタ3602は、クレジットカードの番号をクレジットカードサービス3606に送信し得(ステップ9)、その後、クレジットカードサービス3606は、販売人の銀行口座に送金することによって販売取引を完結させる(ステップ10)。これらのステップは、デバイス3400が電子署名デバイスとして使用され得る方法の例示であって、本発明を限定することを意図されたものではない。
(E.他の無線トランシーバ生体測定デバイスのアプリケーション)
図37は、無線トランシーバ生体測定デバイス3400がうまく適応される他のアプリケーションを示す。例えば、デバイス3400は、建物のアクセス制御、法の執行、電子商取引、金融取引のセキュリティ、従業員の時間および出勤のトラッキング、法律、人事および/または医療記録へのアクセス制御、輸送のセキュリティ、eメール署名、クレジットカードおよびATMカードの使用制御、ファイルのセキュリティ、コンピュータネットワークのセキュリティ、警報制御、ならびに個人の識別、認証および確認のために使用され得る。これらは、特にデバイス3400、一般的には本発明の多くの有用なアプリケーションのうちのごくわずかである。デバイス3400および本発明についてのさらなるアプリケーションは、ここでの本発明の説明を受けた当業者には明らかである。
(F.パーソナルエリアネットワークのアプリケーション)
ここで説明されるように、本発明の実施形態は、パーソナルエリアネットワークの一部として他のデバイスと互いに交流し合うことが可能である。図38は、本発明に従った無線トランシーバ生体測定デバイス3800の一実施形態を示す。デバイス3800は、上述のデバイス1200と類似する生体測定デバイス、DSPチップ3802、BLUETOOTHチップ3804、ディスプレイ3806、およびバッテリ3808を備えている。上述のように、デバイス1200は本発明に従った圧電セラミックセンサアレイ700および4つのマルチプレクサ1225を有する。
生体測定デバイス1200は、DSP3802に結合される。DSP3802はデバイス1200を制御し、生体測定データを格納する。DSP3802はデータを送信および受信するためのBLUETOOTHチップ3804にも結合される。ディスプレイ3806は、デバイス3800のユーザに情報を通信するために使用される。デバイス3800はバッテリ3808によって電力供給される。当業者に公知であるように、BLUETOOTHは短距離無線通信技術についてのプロトコルとハードウェアとを規律する取り決めである。本発明はBLUETOOTH技術だけをインプリメントすることに限定されない。他の無線プロトコルおよびハードウェアも使用され得る。
無線トランシーバ生体測定デバイス3800は、個人がデバイス3800の30フィート内にある互換性のあるデバイスと通信し合うことを可能とする。デバイス3800は、例えば電話、セルフォン、パーソナルコンピュータ、プリンタ、ガソリンポンプ、キャッシュレジスタ、現金自動預け払い機、ドアの錠、自動車などと接続し得る。デバイス3800はパーソナルエリアネットワーク内の任意の互換性のあるデバイスと接続し、情報またはデータを交換し得るので、デバイス3800は標準化された安全な識別または承認トークンを、任意のデバイス、またはそれを必要もしくは要求する任意のプロセスもしくはトランザクションに供給し得る。
(G.パブリックサービス層のアプリケーション)
本発明は、BLUETOOTHスタックの上位である「パブリックサービス層」(PSL)を提供する。PSLは、互いに伝達可能に結合されたBLUETOOTHデバイスの識別とアクセス制御とを合理化する。実施形態においては、PSL層は指紋スキャナによって提供された指紋の生体測定信号に基づいて承認と識別とをサポートする。一実施例においては、無線トランシーバ生体測定デバイス3800は、指紋の生体測定信号を提供するためのBLUETOOTHスタックを含むBLUETOOTHモジュールを用いて使用され得る。たとえば、Jennifer BrayおよびCharles Sturman「Bluetooth(登録商標) Connect without Cables」、Prentice−Hall,Upper Saddle River,NJ2001(書全体が本明細書で参考として援用される)、およびBrent MillerおよびChatschik Bisdikian「Bluetooth Revealed」、Prentice−Hall,Upper Saddle River,NJ2001(書全体が本明細書で参考として援用される)によるBLUETOOTHモジュール、プロトコルスタック、および規格準拠デバイスの記述を参照されたい。
実施形態においては、PSL層の機能性はプロトコル(仕様とも呼ばれる)によって規定される。PSL層はピコネット(piconet)中のデバイスからの単純なリクエストを、所定の形式内での能力および能力のレベルによって解釈し、応答を返す。BLUETOOTHアプリケーションのベンダーは、本発明のPSL層にサービスを追加することによって彼らの製品の特徴を向上させ得る。
PSL層は、PSLリクエストが、デバイスがサポートする機能グループのうちの1つをリクエストするブロードキャストであるうちは、デバイスの正常な機能に対し大抵の場合は透明に作用する。1つの最小レベルのサポートは、散乱するネットを広げた手掛かりの中に、満足されないリクエストを再ブロードキャストすることにより、リクエストされた機能を有するデバイスが最終的に見つかるようにする。このようにして、リクエストするデバイスの範囲の外にある他のデバイスがコンタクトされることによってPSLリクエストを満足させ得る。
図39は、本発明に従ったBLUETOOTHデバイス3910、3920を結合する実施例のピコネット3900の図である。デバイスBLUETOOTHは、パブリックサービス層およびBLUETOOTHスタックまたはチップセットを有する指紋スキャナである。パブリックサービス層は承認と識別とをサポートし得る。デバイス3920は任意のBLUETOOTH電気器具である。デバイス3920は、PSL層およびBLUETOOTHスタックまたはチップセットを含む。ピコネット3900は、ピコネットの領域内の、スキャタネット(scatternet)内の、または他の通信リンクを介してピコネットに結合された、任意の数のBLUETOOTHデバイスを含み得る。
タスクを完結することは、一群の分散されたBLUETOOTH電気器具の間で一斉に実行されるべき多くの機能をリクエストし得る。ユーザは、タスクにおける全ての機能をカバーするために、十分な電気器具を購入しインストールしなければならない。電気器具がユーザの間で共有されるとき、およびマルチユースを提供する一部の場合において、PSLスキームは有効であり費用の節約を可能とする。
PSL層の一実施例の動作は、物理的なアクセス制御である。無線トランシーバ生体測定デバイス3920のPSL層は、1つ以上のリクエストアクセス信号を送信またはブロードキャストする。PSL層におけるそのようなリクエストアクセス信号は、抽出/照合/アクセスのリクエスト、およびBLUETOOTHを経由した安全な境界線の外からの検出された指紋を表すデータを含み得る。安全な領域の内側の、BLUETOOTHを有するデスクトップPCにおけるPSL層は、無線トランシーバ生体測定デバイス3920から抽出/照合/アクセスのためにリクエストを受信し、指紋データをサーバ内に格納され得る人事データベースと照合し、アクセス許可をドアに送信する。それから、BLUETOOTHドア錠が開き、タスクが完了する。
他の目的のために使用されるデスクトップPCを、アクセス制御、時間および出勤、人事トラッキング、およびセキュリティの機能を実行することに使用することにより、節約が例示される。PCと無線トランシーバ生体測定デバイス3800は他のタスクのために使用されるので、唯一専用のハードウェアはBLUETOOTHドア錠である。導入費用は最小であり、記録の保管およびデータベース管理の便利さも最小である。このタスクに含まれる3つの電気器具は、PSL標準にただ通じている様々なベンダーから購入され得る。指紋の抽出/照合/アクセスの機能は、パターン的、詳細的、ローカル的、もしくはセントラル的であり得、またはドア錠または無線トランシーバ生体測定デバイス3800に影響を与えることなく、より大きな安全性の確保および利便性などのために、任意の時に変更されることすらあり得る。必要に応じて、例えば照明、エアコンディショナ、電話をオンにするまたはオフにするなどの全てがこのタスクに追加され得る。
節約における別の利点は陳腐化である。BLUETOOTHドア錠、BLUETOOTHエアコンディショナ、BLUETOOTH煙検出器、BLUETOOTH照明などを取り付けられた建物は、導入費用なしで生体測定制御を用いてアップグレードされ得る。
煙探知器および照明器具のような電気器具は、警報装置として作用し得、ピコネットを、公園、庭園、および駐車場におけるギャップを埋めるスキャタネットに広げ、遠隔エリアにある門にセキュリティの機能性を付加し得る。
電話が緊急のコードを受信した場合に911にダイヤル可能であるということを意味するBLUETOOTH PSL機能性によって、電話が販売促進され得る。BLUETOOTH PSLは、個人の緊急サービスのための特定の番号にダイヤルするようにプログラムされるべき機能性を意味し得る。
誤った警報がトラッキングされ最小化されるように、FIFO中にイベントを記録するプロトコルが定義され得る。
一実施形態においては、PSL仕様は、以下の識別される要素を有する。
デシマルファイリングシステムが含まれる。リクエストは機能に対してブロードキャストされ、その機能はリクエストの中の小数点以下の桁数と同じくらい明確であり得る。このようにして、製造者は、デバイスが期待通りに利用可能な場合には彼の一群のデバイスにおけるタスクを保持し得る。リクエストがリクエストされた正確な機能番号(FN)でサービスされない場合には、スキャタネットにおける次の最も近いFNが使用される。FNのクラスタが開発領域の周りで使用される。
例えば、照明器具は551.263のFNを有し得、それは、500が設備効用、550が照明、551がプラグイン、551.2がテーブルランプ、551.26がハロゲン低電圧、551.263が人または会社による製造を示す(これだけに限定するものではない)。551.263をターンオンするこの特定の機能リクエストは、壁のネオン557.789によってサービスされ得るが、それは、壁のネオンがその時に利用可能なすべてであって、かつ55X照明のグループに限定されるとはいえ、数値的に最も近い数字だからである。FN551.26はPSLの中で規定され得、これ以下の桁は製造者の使用のためであり登録され得る。このようにして、照明製造者は、ビジュアル効果を調整するPCのためのソフトウェアを供給し得る。
リクエストデバイスまたはPSLマネジャ(ピコネットマスタデバイス)は、リクエストと機能とを適合させるために、スキャタネットにおいて調停し得る。
PSLは機能が配置される方法の構造も規定し得る。FNは最小の努力でドア錠のベンダーと交渉することを可能とする。無線トランシーバ生体測定デバイス3800が重要な役割を果たし得る場合には、PSLは他の電気器具の製造者に、タスクのインプリメンテーションに対する洞察力を与える。
一実施例においては、PSLにおける機能番号はリクエストおよび機能の適合性のために組分けされる:
100 緊急性
200 通信
300 安全性
400 位置
500 設備および有用性
600 娯楽
700 計算および情報
800 輸送
900 他
サブ機能グループは一実施例において以下のように規定される:
210 インターネット接続(ローカルDBへの信用証明物の転送)
310 PINによる個人の識別
311 署名による個人の識別
312 指紋による個人の識別
313 声による個人の識別
314 顔による個人の識別
315 目による個人の識別
342 指紋の特徴抽出照合
520 ドア錠
550 照明
リクエストおよびイベントもPSL仕様において使用され得る。
Off/ON/More/Lessは普遍的なリクエストである。ユーザ特定のリクエストは仕様にはないであろう。ACK,NACのようなイベントもPSL仕様に追加され得る。
プロトコルまたはリクエストおよび確認応答の構造は、以下のブロードキャストされる特徴をパケットの中に含む。
(a)PSLは、このパケットがPSL機能リクエストであるということを示す。
(b)FUNCTION NUMBERは、リクエストされる機能を示す。
(c)REQUEは、実行されるべき動作を示す(off/on、lock/unlock)。
(d)KEYSは、パケットの権利を認証する。
(e)適用可能である場合のPAYLOADデータ。
PSL仕様は、暗号化、エラーチェックなどのBLUETOOTH構造を繰り返すことは可能であるが、そうする必要はない。
以下の一連の実施例は、さまざまな現実のアプリケーションにおけるPSL層を示す役割を果たす。
助けて、私は倒れて起き上がれない。
a)私が、私のBLUETOOTH警報ボタンを押し、緊急サービスがリクエストされる。
b)スキャタネット内のPCが、ワールドワイドウェブに接続し、契約しているサービスサプライヤへのコールを実行する(レベル1(好適レベル)BLUETOOTHサービス)か、または追加してもしくはコールが失敗したときに次のレベルが発生する。
c)BLUETOOTHを有する電話が、911もしくはサービスプロバイダに記録されたメッセージを用いてコールする(レベル2BLUETOOTHサービス)か、または失敗したときに、次のレベルが発生する。
d)BLUETOOTHを有する火災警報器が活性化する(レベル3、非好適であるが適用可能なBLUETOOTHサービス)か、または失敗したときに、次のレベルが発生する。
e)煙検出器が、注意を引くことを期待してそのオーディオ警報器を活性化する(レベル4、非好適であるが適用可能なBLUETOOTHサービス)。
f)スキャタネット内の自動車が、その警笛を活性化し、そのライトをフラッシュすることによって人に緊急状態を警告する(レベル5、非好適であるが適用可能なBLUETOOTHサービス)。
私は私のオフィスにアクセスしたい。
a)私が、私の無線トランシーバ生体測定デバイス3800を押す。
b)無線トランシーバ生体測定デバイス3800が、リクエストし、オフィス内のサーバに接続されたBLUETOOTHを有するPCからの指紋識別機能と交渉する。
c)それから、サーバが、BLUETOOTHを有するドア錠が開けられることを承認する。
私は飛行場を通過したい。
a)評判の良くないIDを有するキオスクを介してのバゲージチェックイン
b)キオスクでのIDを用いた座席割り当ておよびゲートパス
c)IDを用いたバゲージクレーム
テレビ番組が、BLUETOOTHのTVにブロードキャストし、該BLUETOOTHのTVが13日の金曜日の将来バージョンをアシストするようにBLUETOOTHの家に効果を追加し得る。
私はかなり大きな取引を信用取引で行いたい。
a)私が、無線トランシーバ生体測定デバイス3800によって、私の身元を私のPCに証明する。
b)PCが、取引確認の記録のために追加のGPS位置をリクエストする。
他の実施例の使用が、ここでの本発明の説明を受けた当業者には明らかである。本発明に従ったパブリックサービス層は、任意のタイプの指紋スキャナを含む任意の無線トランシーバ生体測定デバイスを用いて使用され得る。たとえば、使用され得る指紋スキャナは、それらに限定するものではないが、シリコンベースの指紋スキャナ、光指紋スキャナ、圧電性指紋スキャナ、圧電フィルムスキャナ、および圧電セラミック指紋スキャナを含む。
(結論)
本発明の様々な実施形態が上で記述されたが、それらは実施例の目的で提示されただけであり、限定を目的としたものではないことが理解されるべきである。形式および詳細における様々な変化が、特許請求の範囲に規定されるような本発明の精神および範囲から逸脱することなくその中でなされ得るということが当業者には理解される。従って、本発明の広さおよび範囲は、上述の例示的な実施形態のどれによっても限定されず、特許請求の範囲とその均等物に従ってのみ規定される。
図1は本発明の実施形態に従った圧電性識別デバイスを示す。 図2は本発明の実施形態に従った圧電性要素を示す。 図3は本発明の実施形態に従った一行の圧電性要素を示す。 図4は本発明の実施形態に従った並べられた長方形の圧電性要素を示す。 図5は本発明の実施形態に従った並べられた円形の圧電性要素を示す。 図6は本発明の実施形態に従った、要素の間に充填材料を有する一行の長方形の圧電性要素を示す。 図7Aは本発明の実施形態に従ったセンサアレイを示す。 図7Bは本発明の実施形態に従ったセンサアレイを示す。 図8は図7Aのセンサアレイのより詳しい図を示す。 図9は図8のセンサアレイが用途特定集積回路に接続される方法を示す。 図10は本発明の実施形態に従ったマルチプレクサにセンサアレイを接続する方法を示す。 図11は本発明の実施形態に従った識別デバイスを示す。 図12は本発明の実施形態に従った識別デバイスの回路構成要素を示す。 図13Aは本発明の実施形態に従って、入力信号を図12のセンサアレイに印加し、センサアレイから出力信号を受信する方法を示す。 図13Bは本発明の実施形態に従った図13Aのスイッチを制御する方法を示す。 図14は本発明の実施形態に従った一実施例の電圧感知回路を示す。 図15は本発明の実施形態に従ったセンサアレイにおけるクロストークを最小化する方法を示す。 図16は本発明の実施形態に従った方法のフローチャートを示す。 図17は本発明の実施形態に従った、生体測定情報を得るための識別デバイスの使用を示す。 図18は本発明の実施形態に従った識別デバイスのウェイクアップ回路を示す。 図19は、本発明の実施形態に従って指紋の谷によって負荷が与えられた圧電要素のインピーダンスを示す。 図20は、本発明の実施形態に従って指紋の隆線よって負荷が与えられた圧電要素のインピーダンスを示す。 図21は本発明の実施形態に従ったセンサアレイ入力信号を示す。 図22は本発明の実施形態に従ったセンサアレイ出力信号を示す。 図23は本発明の実施形態に従って、生体測定情報を得るために識別デバイスが使用される方法を示す。 図24は本発明の実施形態に従って、骨のマップを得るために識別デバイスが使用される方法を示す。 図25は本発明の実施形態に従った送信および/または受信光線の指向性を示す。 図26は本発明の実施形態に従って、動脈血流情報を得るために識別デバイスが使用される方法を示す。 図27は本発明の実施形態に従った送信光線の指向性および受信光線の指向性を示す。 図28は本発明の実施形態に従った送信および/または受信光線の指向性を示す。 図29は本発明の実施形態に従って、毛細血管血流情報を得るために識別デバイスが使用される方法を示す。 図30は本発明の実施形態に従った送信および/または受信光線の指向性を示す。 図31は本発明の実施形態に従った方法のフローチャートを示す。 図32は本発明の実施形態に従った生体測定デバイスを示す。 図33は本発明の実施形態に従ったモバイル生体測定デバイスを示す。 図34は本発明の実施形態に従った無線トランシーバ生体測定デバイスを示す。 図35は図34の無線トランシーバ生体測定デバイスのより詳細な図を示す。 図36は電子販売取引を完結させるための図34の無線トランシーバ生体測定デバイスの使用を示す。 図37は図34の無線トランシーバ生体測定デバイスの様々なアプリケーションを示す。 図38は本発明の実施形態に従った無線トランシーバ生体測定デバイスを示す。 図39はパブリックサービス層でBLUETOOTHデバイスを結合する実施例のピコネットの図である。

Claims (20)

  1. プロセッサに結合されたセンサを含む生体測定装置のためのマルチプレクサであって、該センサは、2次元アレイ状に配列され、かつ約100ミクロン以下のピッチで間隔をあけて配置された少なくとも25,000個の圧電セラミック要素を有し、該圧電セラミック要素の各々は第1の端部および第2の端部を有し、該マルチプレクサは、
    対応する行の圧電セラミック要素の第1の端部に結合された複数の第1の導体と、
    複数の第1のスイッチであって、該複数の第1のスイッチの各々が該第1の導体のうちの各1つに結合されている、複数の第1のスイッチと、
    対応する列の圧電セラミック要素の第2の端部に結合された複数の第2の導体と、
    複数の第2のスイッチであって、該複数の第2のスイッチの各々が該第2の導体のうちの各1つに結合されている、複数の第2のスイッチと
    を備え、
    該複数の第1の導体は、該複数の第2の導体とほぼ直交しており、
    該複数の第1のスイッチは、信号ジェネレータの出力ポートから出力された信号を、該少なくとも25,000個の圧電セラミック要素のうちの特定の1つの圧電セラミック要素に結合するように制御され、
    該複数の第2のスイッチは、該少なくとも25,000個の圧電セラミック要素のうちの該特定の圧電セラミック要素に関連した信号を、該プロセッサの入力ポートに結合するように制御される、
    マルチプレクサ。
  2. 前記複数の第1のスイッチおよび前記複数の第2のスイッチの各々は、三路スイッチである、請求項1に記載のマルチプレクサ。
  3. 前記複数の第1のスイッチの各々は前記複数の第1の導体のうちの1つを、前記信号ジェネレータ、高インピーダンス開放ノード、および低インピーダンス接地ノードのうちの1つに接続する、請求項2に記載のマルチプレクサ。
  4. 前記複数の第2のスイッチの各々は前記複数の第2の導体のうちの1つを、前記プロセッサ、高インピーダンス開放ノード、および低インピーダンス接地ノードのうちの1つに接続する、請求項2に記載のマルチプレクサ。
  5. 前記複数の第1のスイッチに結合され、その位置を制御するように構成された少なくとも1つのシフトレジスタをさらに備えた、請求項1に記載のマルチプレクサ。
  6. 前記1つのシフトレジスタに結合され、該シフトレジスタの動作を制御するように構成されたコントローラをさらに備えた、請求項5に記載のマルチプレクサ。
  7. 前記複数の第2のスイッチに結合され、その位置を制御するように構成された少なくとも1つの他のシフトレジスタをさらに備えた、請求項6に記載のマルチプレクサ。
  8. 前記コントローラは、前記他のシフトレジスタに結合され、その動作を制御するように構成されている、請求項7に記載のマルチプレクサ。
  9. 前記複数の第1の導体および前記複数の第2の導体は真空蒸着処理を用いて形成されている、請求項1に記載のマルチプレクサ。
  10. 前記複数の第1の導体および前記複数の第2の導体はリソグラフィー処理を用いて形成されている、請求項1に記載のマルチプレクサ。
  11. 前記複数の第1のスイッチは、少なくとも2つの別個の集積回路(IC)チップを備えている、請求項1に記載のマルチプレクサ。
  12. 前記複数の第2のスイッチは、少なくとも2つの別個のICチップを備えている、請求項11に記載のマルチプレクサ。
  13. プロセッサに結合されたセンサを含む生体測定装置のためのマルチプレクサであって、該センサは、約100ミクロン以下のピッチで間隔をあけて2次元アレイ状に配列された、少なくとも25,000個の圧電セラミック要素を有し、該圧電セラミック要素の各々は第1の端部および第2の端部を有し、該2次元アレイは、X行を該X行の各々にY個の圧電セラミック要素を伴って有し、該マルチプレクサは、
    複数の第1の導体であって、該複数の第1の導体の各々がY個の該圧電セラミック要素の第1の端部に結合されている、複数の第1の導体と、
    複数の第2の導体であって、該複数の第2の導体の各々がX個の該圧電セラミック要素の第2の端部に結合されている、複数の第2の導体と、
    該複数の第1の導体に結合された複数の第1のスイッチと、
    該複数の第2の導体に結合された複数の第2のスイッチと、
    該複数の第1のスイッチに結合され、その位置を制御するように構成された少なくとも1つのシフトレジスタと、
    該複数の第2のスイッチに結合され、その位置を制御するように構成された少なくとも1つの他のシフトレジスタと、
    該1つのシフトレジスタに結合され、該1つのシフトレジスタおよび該他のシフトレジスタを制御するように構成されたコントローラと
    を備えた、
    マルチプレクサ。
  14. 前記複数の第1の導体の各々は、前記第2の導体の各々とほぼ直交している、請求項13に記載のマルチプレクサ。
  15. 前記複数の第1のスイッチは、前記信号ジェネレータの出力ポートを前記複数の圧電セラミック要素の特定の1つの圧電セラミック要素に結合するように制御される、請求項13に記載のマルチプレクサ。
  16. 前記複数の第2のスイッチは、前記特定の圧電セラミック要素を前記プロセッサの入力ポートに結合するように制御される、請求項15に記載のマルチプレクサ。
  17. 前記複数の第1のスイッチおよび前記複数の第2のスイッチの各々は、三路スイッチである、請求項13に記載のマルチプレクサ。
  18. 前記複数の第1のスイッチの各々は、前記複数の第1の導体のうちの1つを、前記信号ジェネレータの入力ポート、高インピーダンス開放ノード、および低インピーダンス接地ノードのうちの1つに接続する、請求項17に記載のマルチプレクサ。
  19. 前記複数の第2のスイッチの各々は、前記複数の第2の導体のうちの1つを、前記プロセッサの入力ポート、高インピーダンス開放ノード、および低インピーダンス接地ノードのうちの1つに接続する、請求項18に記載のマルチプレクサ。
  20. 前記複数の第1の導体および前記複数の第2の導体の各々は、100ミクロンよりも小さな幅を有する、請求項13に記載のマルチプレクサ。
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