JP2008527393A - 静的マルチモードマルチプレックス分光法のための静的2次元符号化アパーチャ - Google Patents

静的マルチモードマルチプレックス分光法のための静的2次元符号化アパーチャ Download PDF

Info

Publication number
JP2008527393A
JP2008527393A JP2007552223A JP2007552223A JP2008527393A JP 2008527393 A JP2008527393 A JP 2008527393A JP 2007552223 A JP2007552223 A JP 2007552223A JP 2007552223 A JP2007552223 A JP 2007552223A JP 2008527393 A JP2008527393 A JP 2008527393A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mask
matrix
static
source
multiplex spectrometer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007552223A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5220420B2 (ja
JP2008527393A5 (ja
Inventor
ブレイディー デイビッド
ティー. マケイン スコット
ゲーム マイケル
イー. サリバン マイケル
ポツルリ プラザント
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Duke University
Original Assignee
Duke University
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Duke University filed Critical Duke University
Publication of JP2008527393A publication Critical patent/JP2008527393A/ja
Publication of JP2008527393A5 publication Critical patent/JP2008527393A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5220420B2 publication Critical patent/JP5220420B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J3/00Spectrometry; Spectrophotometry; Monochromators; Measuring colours
    • G01J3/28Investigating the spectrum
    • G01J3/2846Investigating the spectrum using modulation grid; Grid spectrometers
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J3/00Spectrometry; Spectrophotometry; Monochromators; Measuring colours
    • G01J3/02Details
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J3/00Spectrometry; Spectrophotometry; Monochromators; Measuring colours
    • G01J3/02Details
    • G01J3/0205Optical elements not provided otherwise, e.g. optical manifolds, diffusers, windows
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J3/00Spectrometry; Spectrophotometry; Monochromators; Measuring colours
    • G01J3/02Details
    • G01J3/0205Optical elements not provided otherwise, e.g. optical manifolds, diffusers, windows
    • G01J3/0208Optical elements not provided otherwise, e.g. optical manifolds, diffusers, windows using focussing or collimating elements, e.g. lenses or mirrors; performing aberration correction
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J3/00Spectrometry; Spectrophotometry; Monochromators; Measuring colours
    • G01J3/02Details
    • G01J3/0205Optical elements not provided otherwise, e.g. optical manifolds, diffusers, windows
    • G01J3/0218Optical elements not provided otherwise, e.g. optical manifolds, diffusers, windows using optical fibers
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01JMEASUREMENT OF INTENSITY, VELOCITY, SPECTRAL CONTENT, POLARISATION, PHASE OR PULSE CHARACTERISTICS OF INFRARED, VISIBLE OR ULTRAVIOLET LIGHT; COLORIMETRY; RADIATION PYROMETRY
    • G01J3/00Spectrometry; Spectrophotometry; Monochromators; Measuring colours
    • G01J3/02Details
    • G01J3/0205Optical elements not provided otherwise, e.g. optical manifolds, diffusers, windows
    • G01J3/0229Optical elements not provided otherwise, e.g. optical manifolds, diffusers, windows using masks, aperture plates, spatial light modulators or spatial filters, e.g. reflective filters

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectrometry And Color Measurement (AREA)
  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)

Abstract

符号化アパーチャ分光器のクラスが、拡散源のスペクトルのキャラクタリゼーションのために最適化される。この機器は、従来の分散型分光器のスリットの代わりに空間フィルタまたはマスクを用いることによって、高スループットと高空間的分解能を実現する。調和マスク、ルジャンドルマスク、およびアダマールマスクを含む多くのマスクを使用することができる。

Description

本願は、2005年1月19日出願の米国仮特許出願第60/644,522号(522号出願)ならびに2005年8月4日出願の米国仮特許出願第60/705,173号(173号出願)の出願日の権利を主張する。この2つは、参照によりここにその全体を援用する。
本発明の実施形態は、符号化アパーチャ分光法(aperture-coded spectroscopy)に関する。より詳細には、本発明の実施形態は、静的マルチモードマルチプレックス分光器を使用して、平行測定の1つの時間ステップにおいて、拡散源の平均スペクトル密度を推定するためのシステムおよび方法に関する。
拡散源は、高度に空間的にマルチモードの光フィールドをその性質上発生する、発生源である。最も単純にいうと、これは、角度方向に延在する放射パターンで、空間的に延在する発生源である。一定ラジアンスの定理(constant radiance theorem)により、このような発生源のキャラクタリゼーションは複雑となる。簡単にいうと、エントロピーを考慮すると、発生源のモード体積を、モード体積の減少に伴うパワーの減少を生じずに減らすことはできない。その結果、拡散源の輝度を上げることができない。
従来の分光器は、狭帯域空間フィルタリング(narrowband spatial filtering)を利用して、フィールドの空間モードとスペクトルモードを明瞭化するものであり、このことは、特に分光法の場合、不利である。分散要素(dispersive element)は、入力スリットの像の波長に依存するシフトを発生させる。各スペクトルチャンネルが一意のシフトに対応しなければならないため、分解素子(resolution element)のスペクトル幅はスリット幅に正比例する。
この関係は、拡散源分光法にとって課題となっている。適切なスペクトル分解能を得るには、分光器に対する入力スリットを狭くしなければならない。しかし、発生源が拡散型であるため、スリットを介して放射フィールドに合焦させることができない。逆に、わずかな光のみしか機器に入射することができない。発生源が拡散型であるとともに微弱である場合、機器は光子不足に陥ることがあり、そのためスペクトル測定が不可能となる場合がある。
光学機器のスループット(時にエタンデュ(光学不変量)とも呼ばれる)は、入力アパーチャの面積と機器が光を受容する立体角との積として近似することができる。受容立体角は、機器内部の光学部品によって決まる。所定の光学構成について、システムのエタンデュを上げる唯一の方法は、入力アパーチャのサイズを上げることである。しかし、このような手法は、スループットを上げるため、分光器の解像度を低下させる。
したがって、拡散源分光法の2つの主要な課題は、スペクトル分解能を犠牲にすることなく分光器のスループットを最大化することと、所定のシステムスループットおよび検出ノイズに対して、推定されたスペクトルの信号対雑音比(SNR)を最大化することにある。
この2つの課題は長い間にわたり研究されており、この一方または両方に対処するために多くの設計が提案されてきた。第1の課題を解決する設計は、ジャッキーノ(または広面積またはスループット)利得を有すると言われている。第2の課題を解決する設計はフェルゲット(またはマルチプレックス)利得を有すると言われている。
これらの課題を解決するための最も初期の手法は、符号化アパーチャ符号化アパーチャ分光法によるものであり、この手法では、入力スリットの代わりに、より複雑なパターンの開口が使用される。最初の符号化アパーチャ分光器は、1950年代はじめに作製された。その後数十年にわたって急速な進歩が行われた。数学的処理が高度化したことで、アダマール(Hadamard)行列に基づくアパーチャの利点が明らかとなり、符号化アパーチャ分光器の多くがアダマール変換(HT)分光器となった。しかし、HT分光器の発展の大半にわたり、HT分光器は、単チャネル検出器あるいは離散型検出器の少数のアレイしか備えていなかった。その結果、大部分の設計は、少なくとも2つの符号化アパーチャ(入力面に1つと出力面に1つ)を備えていた。更に、この設計では、通常、あるマスクに対して別のマスクを移動させる必要があった。そのようにして得られた機器のほとんどは、ジャッキーノ利得あるいはフェルゲット利得のみしか示さなかった。
符号化アパーチャ分光器では、強度情報を周波数またはスペクトル情報に変換するために符号化アパーチャまたはマスクを使用する。符号化アパーチャ画像分光器の基本要素は、例えばメンデおよびクラフリン(Mende and Claflin)の米国特許第5,627,639号(639号特許)に記載されている。ターゲット上の複数位置からの光がマスクに入射する。マスクは、透過要素と不透過要素の両方の行および列を含んでいる。透過要素と不透過要素は、入射光の強度情報をスペクトル情報に変換するために使用する伝達関数にしたがって、マスクに配置されている。透過要素は入射光を透過させ、不透過要素は入射光をブロックする。透過光の波長にしたがって、透過要素からの透過光を線形空間関係で分散させるためにグレーティングが使用される。分散光は検出アレイに入射する。検出アレイは、検出素子の行および列を含んでいる。検出アレイ要素は、マスクの各透過要素から、異なる範囲の波長を受け取り、受け取った光強度を表す信号を供給するように設計されている。
639号特許では、マスクが、時間とともに、ターゲットに対して一方向に移動される。マスクが移動すると、データ行列が生成される。同じターゲット要素から入射する光が、マスクの対応する行を通過するため、このデータ行列は、検出アレイの各行からの光強度のデータを含んでいる。検出素子の行と列によって記録された強度が経時的に収集され、ターゲット要素の各組についてデータ行列にまとめられる。
伝達関数に従ってデータ行列を変換することによって、ターゲット要素の各組について周波数スペクトルが得られる。639号特許では、マスク要素の数学的表現からパターン行列が事前に決定される。マスクの透過要素はパターンマスクで「1」で表され、マスクの不透過要素はパターンマスクで「0」で表される。データ行列に逆パターン行列を乗算したものと、透過要素の数とマスク要素の総数との関数である係数(factor)によって、周波数スペクトルを表している周波数行列が得られる。
符号化アパーチャ分光法は、Golay, M. J. E. (1951), "Static multislit spectrometry and its application to the panoramic display of infrared spectra." Journal of the Optical Society of America 41(7): 468-472で提案された。分光法のための2次元符号化アパーチャは、例えば、Girard, A. (1960), "Nouveaux dispositifs de spectroscopie a grande luminosite," Optica Acta 7(1): 81 - 97に記載されているように、1950年代後半と1960年代はじめに開発された。
符号化アパーチャ分光法の最初の40年の間、符号化アパーチャ分光法用の機器は、1つの光検出器素子または離散型検出器の少数のアレイに限られていた。1つの検出器を信頼するには、スペクトルデータを読み出すために、機械的変調、電気光学的変調、液晶または他の形での変調を必要とした。これらの初期の符号化アパーチャ機器は、入口および出口の両方の符号化アパーチャと、1つの検出素子または検出素子の対を使用して、スペクトル処理を実装していた。
例えば639号特許に記載されているように、高品質の2次元電子検出アレイが1990年代までに使用された。これらの高品質の2次元電子検出アレイが利用可能であるにも関わらず、例えば、Shlishevsky, V. B. (2002), "Methods of high-aperture grid spectroscopy," Journal Of Optical Technology 69(5): 342-353に記載されているように、2次元コード用の入口および出口の符号化アパーチャを組み合わせた符号化アパーチャ機器は現在も使用されている。
符号化アパーチャ分光法でのアダマールコードの使用は、Harwit, M. and N. J. A. Sloane (1979), Hadamard transform optics. New York, Academic Pressに詳細に記載されており、参照することによりその内容をここに援用する。639号特許は、マスクの各行の要素がアダマールパターンで配置され、マスクの各行がm個のシーケンスの異なる周期的な繰り返しを有する2次元アダマールコード設計、を開示している。入口および出口の両方の符号化アパーチャと、1つの検出素子または検出素子の対を使用する分光器のための、直交関数族を形成する適切に重み付けられた行と列のコードを有する2次元アダマールコードマスク設計が、F. A. Murzin, T. S. Murzina and V. B. Shlishevsky (1985), "New Grilles For Girard Spectrometers," Applied Optics 24 (21): 3625-3630に開示されている。
符号化アパーチャは、分光器の設計のこれらの問題を解決する唯一の手法でない。フーリエ変換(FT)分光器などの干渉分光器も、ジャッキーノ利得とフェルゲット利得を示すことができる。FT分光器は、実際、この両者を示す。しかし、FT分光器のほとんどは、機械式の走査要素を含んでいる。
上述の事情に鑑みて、スペクトル分解能を犠牲することなく分光器のスループットを最大化し、かつ所定のシステムスループットおよび検出ノイズに対して、推定されたスペクトルのSNRを最大化する、有利なシステムおよび方法が相当程度求められていることが理解されよう。
符号化アパーチャ分光器のクラスが、拡散源のスペクトルのキャラクタリゼーションのために最適化される。この分光器は、従来の分散型分光器におけるスリットの代わりに空間フィルタまたはマスクを用いることによって、高スループットと高空間的分解能を実現する。調和マスク、ルジャンドルマスク、およびアダマールマスクを含む多くのマスクを使用することができる。
一実施形態では、本発明は、静的マルチモードマルチプレックス分光器(MMS)である。このMMSは、発生源放射が入射するものであり、透過要素と不透過要素がその各列が内積変換で独立とされた符号化行列として数学的に表現された伝達関数に従って配置されている、2次元直交列コードマスクを有する。このMMSは、更に前記マスクを透過した発生源放射がそれに入射したときに前記マスクの像の波長依存空間シフトを生じさせるようにされており、前記符号化マスクと位置合わせされた分散素子を有する。このMMSは更に、前記分散素子からの発生源放射が入射するようにされているとともに、行検出素子と列検出素子を有し、前記検出素子は、前記マスクの前記波長依存空間シフト像を光強度値に変換するようにされている、前記分散素子と位置合わせされた2次元検出アレイを有する。また、このMMSは、前記発生源放射のスペクトル密度の数学的表現であるスペクトル行列を作成するために、前記値をデータ行列に記憶し、前記符号化行列を使用して前記データ行列の変換を実行する処理ユニットと、を有する。
本発明の1つ以上の実施形態を詳細に説明するにあたり、当業者は、本発明が、その利用において、以下の詳細な説明に記載するか、もしくは図面に図示する構成の詳細、部品の配置、およびステップの順序に限定されないことを理解するであろう。本発明は、別の実施形態が可能であり、さまざまな方法で実施することができる。また、本明細書で用いられる語法(phraseology)および用語(terminology)は、説明を目的としており、本発明を制限するものではないことが理解されよう。
システムおよび方法の各実施形態は、2次元直交列コードマルチモード分光器に関し、スペクトルイメージャが本発明の詳細な説明に記載されており、これには、添付の522号出願の付録1および添付の173号出願の付録1が含まれる。この詳細な説明では、説明のために、具体的な詳細例を数多く記載し、本発明の各実施形態をよりよく理解できるようにした。しかし、当業者は、これらの詳細な内容の一部または全てを用いなくても本発明の実施形態を実施することができることを理解されよう。場合によっては、構成および装置がブロック図形式で示される。更に、方法を提示および実行する特定の順序は例示的なものであって、本発明の実施形態の範囲から逸脱することなくこの順序を変更可能であることを当業者は容易に理解することができる。
本発明の各実施形態は、マルチモードマルチプレックス分光法のための静的2次元符号化アパーチャを提供する。分散型分光器の数学モデルを導出し、単純なアパーチャコードからジャッキーノ利得とフェルゲット利得をどのように得られるのかを、以下に示す。いくつかの異なる種類のアパーチャパターンについて記載する。更に、静的マルチモードマルチプレックス分光法から得た実験結果を提示する。
静的マルチモードマルチプレックス分光器(MMS)の主要な目的は、拡散(マルチモード)発生源の平均スペクトル密度S(λ)を推定することにある。「静的」とは、発生源についての推定を行う際に、機械的変調、電気光学的変調または他の能動的な変調を行わないことを意味する。好ましい静的MMSは、平行測定の1つの時間ステップにおいてS(λ)を推定する。好ましいMMSシステムは、各種のモードまたは点から引き出されたフィールドのスペクトル射影を測定し、これらの射影を結合して、平均スペクトル密度の推定を得る。
図1は、本発明の一実施形態による例示的なMMSシステム100の模式図である。システム100は、従来のシステムの入射スリットに代えて、2次元符号化アパーチャマスク110を有するグレーティング分光計である。従来の符号化アパーチャ分光器の多くと異なり、システム100は出力スリットを使用しない。出力アパーチャは、2次元光検出アレイ120によって完全に占められている。
システム100は、分散素子130を介して、光検出アレイ120に符号化アパーチャマスク110を結像する。符号化アパーチャマスク110は、好ましくはアパーチャコードと、パターンまたは符号化行列の各列が内積変換で直交となるような、アパーチャコードへの重み付けとを含んでいる。例えば、光検出アレイ120は、2次元電荷結合素子(CCD)である。分散素子130は、グレーティング、ホログラフィックグレーティングまたはプリズムである場合があるが、これらに限定されない。分散素子130は、幾つかの分散素子の組合せで構成されていてもよい。分散素子130は、検出アレイ120上で、符号化アパーチャマスク110の像の波長依存空間シフトを生じさせる。
システム100は、好ましくはリレー光学系140を有する。リレー光学系140は、発生源放射150の不均一なスペクトル密度を、少なくとも一方向では実質的に均一なスペクトル密度となるように変換するために使用される。また、システム100は、好ましくは、結像レンズ系160と結像レンズ系170も有する。結像系160と170の組み合わせは、像位置が照射波長の関数として線形にシフトするように、グレーティング130を介して、焦点面120上にアパーチャマスク110の像が形成されるように設計されている。
このシステムを、以下の分散型スペクトロマーの簡略なモデルとみなして説明する。
Figure 2008527393
ここで、H(x,y)は分光器内の伝搬を記述するカーネルであり、T(x,y)は入力アパーチャを記述する透過関数であり、S(x,y,λ)は位置(x,y)における入力スペクトル密度である。本発明の別の実施形態の説明のため、座標系を、図2に示すように、ダッシュなしの変数は入力面において定義される量を指し、ダッシュ付きの変数は検出面における量を指す、と定義する。
本発明の一実施形態による分散型分光器のための伝搬カーネルは、以下のようにモデル化されうる。
Figure 2008527393
このカーネルは、等倍(unity-magnification)光学部品を有し、x=0のアパーチャについて、x方向の線形分散a、中心波長λを有する基本的な分散型分光器を表す。式(12)の伝搬カーネルを代入して、λおよびyの積分を実行すると、以下の式が得られる。
Figure 2008527393
従来のスリット分光器は、T(x,y)=δ(x)の入力アパーチャを取り、その結果、以下が得られる。
Figure 2008527393
式(14)から、検出面における強度プロファイルが、スリット位置におけるスペクトル密度の直接の推定であることがわかる。しかし、上記のように、スリットが狭いために、このような手法の欠点は、システムのスループットが著しく低下することがあるという点である。しかし、より複雑なアパーチャパターンによって、システムの光子収集効率を上げることができる。
前述のように、MMSの目的は、延びたアパーチャにわたって平均スペクトルの推定を可能にするアパーチャコードを開発することである。延びたアパーチャにわたる平均スペクトルは、以下のように定義される。
Figure 2008527393
より一般的な場合では、数(13)の強度プロファイルを平均スペクトルの推定に変換するために、解析関数T(x”,y’)を乗算して、y’のパターンの範囲にわたって積分する。
Figure 2008527393
単純化すると、S(x,y,λ)は一定であるか、yがゆっくりと変化する。その結果、S(x,y,λ)は以下のように記述することができる。
Figure 2008527393
式(17)を式(18)に代入すると以下の数式が得られる。
Figure 2008527393
T(x,y)とT(x”,y’)が生成され、以下のようになると、
Figure 2008527393
平均スペクトルの推定は、以下のようになる。
Figure 2008527393
式(20)は、異なる入力位置における入力スペクトルの推定を含む2次元関数であると解釈することができる。この関数を通るx”の定値における断面は、xの特定の値における入力スペクトルに対応している。換言すれば、この時点で、1次元画像分光器が作製されている。E(x’,x”)のSmean(λ)の推定への変換について下記に記載する。
式(20)におけるスペクトル推定が互いに対してシフトされるため、平均スペクトルを計算するため、線x’=λα+x”に沿って積分を実行する。
Figure 2008527393
このように、適切に設計された入力アパーチャと解析関数を使用すれば、検出面における強度プロファイルを、入力スペクトルの推定に変換することができる。しかし、どうやって、式(19)の制約に従ったこの設計を実行するのであろう。
式(19)を、xとx”を座標ではなくパラメータとして記述することができる。
Figure 2008527393
式(22)は、ストゥルム‐リュウヴィル理論の固有関数のための直交制約と同一であり、I(y)が重み関数として、pがノルムとして機能している。このため、式(19)の設計要件は、入力アパーチャパターンの基底を、直交関数の何らかの族とすること(basing the input aperture pattern on any family of oethogonal functions)で満足させることができる。
ストゥルム‐リュウヴィル理論の用語を用いると、TとTが同じコード集合である場合、システムは自己随伴(self-adjoint)である。このような場合、Tのコードの完全集合を、ヒューバート空間上で直交基底を定義する抽象ベクトルとみなすことができ、コードのこのような族は直交列コードと呼ばれる。
TとTが同じコード集合ではない場合、システムは非自己随伴であるといわれる。このような場合、Tのコードの完全集合を、ヒューバート空間上で非直交基底を定義する抽象ベクトルとみなすことができる。コードのこのような族は、独立列コードと呼ばれる。
式(22)において、xとx’は、選択された関数族の固有値スペクトルによって決まる連続的パラメータまたは離散的パラメータでありえる。離散的な場合、ディラックデルタ関数δ(x−x”)を、クロネッカーデルタδxx’で適切に置換することができる。更に、この場合、入力マスクと解析パターンは、それぞれ、x方向とx”方向にピクセル化される。
直交列符号化と独立列符号化に関する発見的見解から、多くの洞察を得ることができる。式(13)から、入力強度が均一の場合に、出力強度分布が入力アパーチャおよび入力スペクトルの畳込み(convolution)であることがわかる。
Figure 2008527393
このため、検出面においてx’の所定の値に入る光は、入力アパーチャ上の異なる位置を通る異なる波長の組合せから生じる。適切に設計されたコードによって、この曖昧性を解消し、光のスペクトルの内容を決定できるようになる。透過マスクのための関数族を選択することによって、入力面の可能なx位置のそれぞれに対する一意のコードが提供される。位置xにおける透過パターンは、抽象ベクトル|T>とみなすことができる。このとき、透過パターンの完全な族が基底{|T>}を形成する。検出面内の所定のx位置に入る光分布を抽象ベクトル|Tx’>と考えると、入力アパーチャ上の位置xからの寄与は、単に、<T/Ix’>、対応するベクトル
Figure 2008527393
の随伴式への|Tx’>の投射として与えられる。波長λx,x’=(x−x’)/α+λの光のみがxからx’まで伝搬できるため、この内積もS(x,λx,x’)の推定を表す。形式<T/Ix’>の全ての内積の組を作ると、2次元スペクトル推定関数Eが得られる。
上記のセクションでは、分散型分光法においてアパーチャマスクパターンとして直交列コードまたは独立列コードを使用する利点を示した。可能な族の数は、当然、無限である。以下のセクションでは、対象となっている、ある特定の族について説明する。
上で、強度プロファイルI(y)が、積分限界と共に、ストゥルム‐リュウヴィル理論の重み関数として機能することを示し、直交関数の性質を制御する。均一な入力強度、対称の積分限界(y'min=−Y、y’max=Y)、および離散的固有値スペクトルは、以下の制約を与える。
Figure 2008527393
この制約は、公知の調和関数によって満足される。例えば、
Figure 2008527393
は、式(24)の自己随伴解である。
しかし、この関数集合には問題がある。照射がインコヒーレントであるため、Tは、フィールドではなく、光の強度を変調させることしかできない。その結果、間隔が[0,1]の値の関数しか使用することができない。
このことは、発見しうる解の性質に重要な影響を及ぼす。この要件を満たす連続関数の自己随伴集合を発見することは不可能である。負の値が認められていないため、このような2つの任意の関数間の内積は、正の定符号である。このため、Tの関数はT X,X”の関数となることができない。このため、独立列コードを考慮しなければならない。
調和関数に基づいた1つの可能な独立列コードは、以下のようになる。
Figure 2008527393
このとき、対応する解析コードは以下のようになる。
Figure 2008527393
この独立列コードに基づくm=1〜64のアパーチャマスクが、図3に示される。このコードは、透過が間隔[0,1]の物理的に実現可能な値を有するように選択されている。図3に示す例示的なパターンは、垂直方向に連続的であるが、水平方向に離散的である。
公知のルジャンドル多項式も、式(24)の制約を満たす。ルジャンドル多項式は以下のように記述することができる。
Figure 2008527393
上記式において、
Figure 2008527393
調和マスクの場合と同様に、この関数はコードの自己随伴集合を形成する。
Figure 2008527393
しかし、上記のように、これらのコードは、インコヒーレントシステムで物理的にありえない変調値を含む。物理的にありえる値を生成するためのスケーリングを行うと、独立列コードが得られる。例えば、1つの可能な例は以下のとおりである。
Figure 2008527393
このとき、対応する解析コードは以下のようになる。
Figure 2008527393
この独立列コードに基づくm=1〜64のアパーチャマスクが、図4に示されている。このコードは、間隔[0,1]の場合に、透過が物理的に実現可能な値となるように、選択されている。図4に示す例示的なパターンは、垂直方向に連続的であるが、水平方向に離散的である。
前のセクションでは、yの連続関数のみを、可能なコード族であるとして考慮した。段落[0037]で上記した発見的洞察に基づけば、y方向にピクセル化された不連続な関数を考慮することも適切であると思われる。例えば、1つの選択肢として、アダマール行列に基づくピクセル化された関数がある。Hをn次のアダマール行列として定義し、記号H(:,m)およびH(m,:)を、それぞれ、Hのm番目の列と行を指すものと定義する。このとき、
Figure 2008527393
はコードの自己随伴集合である。アダマール行列の要素が1または−1のいずれかであるとすると、この場合も、インコヒーレント照射では実現不可能である。コード値のシフトおよびスケーリングを行うと、非自己随伴独立列コードが得られる。
Figure 2008527393
対応する解析コードは以下のとおりである。
Figure 2008527393
この特定の選択肢は、従来のアダマールに関する文献ではS行列として知られている。S行列コードに基づくアパーチャを、図5に示す。このコードは、間隔[0,1]の場合に、灯火が物理的に実現可能な値となるように選択されている。図5に示す例示的なパターンは、垂直方向と水平方向の両方で離散的である。
これまでに採り上げたアパーチャマスクの全てにおいて、物理的に実現可能な変調を得るためにコード値をシフトおよびスケーリングした。すべての場合において、シフトを適用することによって、直交列コードが独立列コードに変換された。しかし、コード値の符号を特定するための方法があれば、その符号をソフトウェアに適用する(適宜、測定値に−1を乗算することによって)ことができると考えられる。この追加の計算ステップを追加することによって、シフトを必要とすることなく、物理的に実現可能なアパーチャが得られ、かつコードの自己随伴集合が得られるであろう。
しかし、コードの任意の行に、正の値と負の値の両方が含まれている。ここで、システムの多重性によって、これらの異なる領域からの光が検出面上で結合されることが確実となり、その結果ソフトウェアで適切な重み付けを適用することが不可能となる。しかし、コードの正の領域と負の領域を、別々の行に分離することができる。そうすれば、検出面にある全ての行に重み付けを行うことができ、期待した効果が得られるようになる。このように変更されたコードを、行2倍化(row-doubled)コードと呼ぶ。
アダマール行列を行2倍化するために、元の行H(m,:)のそれぞれが2行に置換される。
Figure 2008527393
を行2倍化したものをH と記述すると、以下の
Figure 2008527393
は、測定において−1によって適切な行を重み付けする現在実現可能な計算ステップと組み合わせることにより、物理的に実現可能となる直交列コードである。行2倍化アダマール行列に基づくアパーチャが、図6に示されている。このコードは、透過が間隔[0,1]である場合に物理的に実現可能な値を有するように、選択されたものである。図6に示す例示的なパターンは、垂直方向と水平方向の両方に離散的である。
連続的なマスクコード(調和関数およびルジャンドル)と、離散的コード(S行列および行2倍化アダマール)には重要な差が存在する。連続的なコード族の場合、可能なコードが無限に存在する。
Figure 2008527393
このことは、基礎をなすヒューバート空間が無限次元であることを意味する。これらのコードに基づいた物理アパーチャはいずれも、可能なコードパターンの部分集合のみを選択しなければならない。その結果、実装された基底は完全でなく、パーセヴァルの関係式が成立しない。簡単にいうと、ノイズの存在下では、処理後、異なるアパーチャに関連する総パワーが、検出面で測定される総パワーと必ずしも等しくなるわけでない。
しかし、離散的コードでは、所定の族のコードパターンの数は有限である(m≦n)。このとき、基礎をなすヒューバート空間はn次元であり、全コードを含むアパーチャを設計することができる。この場合、パーセヴァルの関係式が成立し、パワーは、処理中に必ず保存される。
実際のシステムの性能が、以上で考察した理想的状態から逸脱させるさまざまな実装上の問題が存在する。以下のセクションでは、これらの問題のうち最も重要なものを扱う。
以上の説明において、検出面強度分布I(x’,y’)が利用可能であると仮定した。しかし、これは一般には当てはまらない。例えば、強度プロファイルの測定は、検出アレイのピクセルサイズによってダウンサンプルされた。これは、システムに対していくつかの重要な意味をもつ。第1に、連続的なコードでは、式(34)は厳密には真ではない。しかし、ピクセルサイズによって定義されるナイキスト限界を下回る空間周波数を含むコードのみを有する限り、それはほぼ真となる。
第2に、離散的コードでは、アパーチャは、検出器に結像されるときに、フィーチャに、y’方向に整数個のピクセルが含まれるように設計しなければならない。このことは、アパーチャおよび分光器のリレー光学部品の倍率(magnification)の製造精度に性能上の要件を課する。
更に、フィーチャ間の境界とピクセル間の境界との位置が合うように、離散的コードを含むアパーチャを、検出面に対して位置合わせしなければならない。これには、組立および位置合わせ時に、入力アパーチャ上に、ピクセルサイズ以下の位置合わせを行う能力が要求される。
前のセクションの物理的実現性は、符号化を、間隔[0,1]の値を有するパターンに制限していた。しかし、所定の変調パターンが、入力強度に物理的に記録されうる(physically imprinted)という事実は、必要な入力アパーチャが製造可能であるかとは関係がない。
任意のパターンを有し、透過率が0〜100%の範囲とされた連続トーンマスクは、実際に実現可能である。しかし、大半の直交列コードパターンの複雑さを考慮すると、要求される精度で透過マスクを製造する原価は極端に高い。1つの代替策は、設計した連続トーンマスクをハーフトーンマスクに変換することである。連続トーンパターンの小さな領域を、より小さい部分領域のアレイに更に分割する。領域の正味の透過率が連続トーンパターンのグレースケール値と一致するように、これらの部分領域のそれぞれに0%または100%の透過率を割り当てる。この変換が検出面のピクセルよりも小さな空間スケールで行われるとすると、さほどの差は認められなくなる。
変換を最適化するために利用可能なさまざまなハーフトーン処理アルゴリズムが存在する。このようなハーフトーン処理アルゴリズムの例は、David Blatner, Glenn Fleishman, and Steve Roth, Real World Scanning and Halftones, ISBN 0-201-69693-5, 1998; R. W. G. Hunt, The Reproduction of Color, Fountain Press, ISBN 0-86343-381-2, 1995; Henry R. Kang, Digital Color Halftoning, SPIE Optical Engineering Press, ISBN 0-8194-3318-7, 1999; Daniel L. Lau and Gonzalo R. Arce, Modern Digital Halftoning, Marcel Dekker, ISBN 0824704568, 2001に記載されている。これらの各々は、これらを参照することによりここにその全体を援用する。
分光器の内部の光学部品は、システムの性能に大きな影響を及ぼしうる。静的MMSの光学特性は、重要な意味で、従来の機器から外れている。MMSは、検出面にわたるスペクトル情報を極めて非局所的に符号化するため、どの位置の光誤差も、再構築に非局所的に影響し、スペクトルの範囲の全領域にノイズと誤差を生じさせてしまう。
以上では、インコヒーレント画像化カーネルがH(x,y)=δ(y−y’)δ(x−(x’+αλ+λ))によって与えられた。この仮定から大きく外れると、スペクトルの再構築が劣化する(あるいは誤ったものとなる)。このため、以下の3つの主要な光学的要件が存在する。
1.機器のスペクトル分解能は、入力マスク上のフィーチャの幅Δによって制限されなければならない。このため、このインコヒーレントパルス応答のサイズがΔと比べて小さくなければならない。更に、パルス応答のサイズは、入力フィールドと出力フィールドにわたって著しく変動してはならない。
2.x方向とy方向のパルス応答が無相関でなければならない。このため、光学系が、入力フィールドと出力フィールドにわたり歪みが小さくなければならない。
3.入力強度プロファイルは、システムを通る伝搬の影響を受けてはならない(x方向の波長依存シフトを除く)。このため、システム内に、フィールドに依存する輝度変調(口径食)が存在してはならない。
理想的な画像化カーネルは、別の方法によっても細分化することができる。しかし、この問題は、理想的な光学系にも存在し、ハードウェアを特別に変更するか、あるいはスペクトル再構築の前に検出像をソフトウェアで補正することによって処理する必要がある。
回折格子を介してアパーチャを結像すると、像が分散方向に湾曲してしまうことはよく知られている。我々の画像化カーネルに関しては、これはλとして現れ、yに依存する。この湾曲は、時にスマイル歪み(歪曲収差)とも呼ばれ、波面法線球体の特定の形状の結果生じる。高F/#系では、湾曲は最小であり無視することができる。しかし、エタンデュを最大化するため、静的MMSは、ほぼ常に超低F/#で作製される。その結果、図7にみられるように湾曲が極めて大きくなる。スペクトル発生源は急峻なスペクトル線のみを有するため、図7の画像には、マスクパターンの少数の波立った像のみが含まれる。
これらの変動は、測定された像をデジタル補正するか、光学系を補正するか、または符号化マスクを予め歪めておくことで解決することができる。マスクレベル補正では、光学系の歪みを測定または計算し、次に、マスク自体ではなく、マスクの歪像が適切な直交列コードとなるように符号化マスクを実装する。
スペクトル推定の前に、スペクトル線の湾曲および検出アレイへのスペクトルの非線形分散を補正するために、デジタル補償法を使用することができる。ガス放電ランプなどのピークの狭い較正源を使用することで、較正パラメータを記憶して、更に別のデータセットに使用することができる。
図8は、本発明の一実施形態による、垂直フィールド位置の関数としての補正前のスペクトル線湾曲を示すCCD画像800の一例である。画像800は、キセノンペンランプ、N=32のアマダール符号化マスクおよび上記の光学系を使用して得られた。歪みのない画像Δβからの直線変位は、以下のように記述することができる。
Figure 2008527393
上記式において、γはグレーティングに入る光線の対角、λは光の波長、Aはゼロ以外のγの値に対するグレーティングの角分散である。
本発明の一実施態様では、直線変位をデジタル的に補正するために、CCD画像が、まず、水平方向に、立方スプライン関数を使用して高い解像度に補間される。次に、マスクの垂直のフィーチャの列位置のベクトルが作成され、対応する行のベクトルも同様に作成される。次に、直線変位とCCD行との関係をみつけるために多項式フィッティングが使用される。狭い波長帯では、同じ補正を、CCDの全ての列に使用することができる。広い波長帯または高解像度の補正が必要な場合は、複数のスペクトル線からのマスクフィーチャを使用しなければならないが、この場合の補正は同様にCCD列に依存する。
図9は、本発明の一実施形態による、垂直フィールド位置の関数としての補正後のスペクトル線の湾曲を示すCCD画像900の一例である。
本発明の別の実施態様では、複数のスペクトル推定の平均をとるデジタル補正法が使用される。フォーマットされたCCDデータを反転させた後、異なるスリット位置でのスペクトル推定が求められる。透過グレーティングの回折格子の式は以下のようになる。
mλ=σ(sinβ−sinα)
上記式において、mは回折次数、λは波長、σはグレーティング周波数に関連する定数、βは回折波の水平面の角度、αは水平面におけるグレーティングへの入射角である。この式の非線形性のため、異なるスペクトル推定を、再構築されたスペクトルの領域について、解像度とピーク高さを低下させることなく、所定のピクセル数によって単にシフトさせることができない。この非線形性を補正するために、ペンランプなどの較正用の発生源を用いて再構築されたデータセットも使用される。次に、各スペクトル推定について、スペクトルにおいて最も強いピークのピクセル位置のベクトルが作成される。次に、発生源スペクトルの行位置は固定であるため、各推定でピークの間隔を一定に保つために、必要なピクセル位置のベクトルが作成される。CCDの列と、これらの必要なピクセル位置からのそのずれとを相関させるために、多項式フィッティングが実行される。次に、補正された軸へのこの多項式フィッティングを使用して、再構築されたスペクトルが再度サンプリングされる。スペクトル推定を作成するために、スペクトルの位置合わせと合算が行われる。
図10は、本発明の一実施形態による、水平非線形性補正を行って再構築されたスペクトル1010と、水平非線形性補正を行わずに再構築されたスペクトル1020を例示するプロット1000である。プロット1000にみられるように、補正が行われた後は、遠いピークの幅は狭くなり、その高さが高くなっている。この両者の補正のための較正データは記憶されており、今後行われる、任意の発生源に関わるあらゆる再構築に使用される。
以上の概念とコード(詳細には、上記のアダマールマスクの行2倍化の実装)に基づくさまざまな分光器を作製した。ラマン、蛍光、および吸収分光法のために異なる機器が使用され、紫外(UV)から近赤外(NIR)までのスペクトル範囲にわたり、反射および透過の形状を示し、Δλ≒0.1〜3nmの範囲のスペクトル分解能を実現した。機器の性能は常に優れており、拡散源に対する従来の分光器を著しく上回っていた。
以下は、一実施形態による静的MMSシステムで収集された実験結果である。この結果は、ジャッキーノ利得とフェルゲット利得が存在することを示し、予想どおり性能が増大したことを示す。
以下に記載するすべての実験において、スペクトル発生源は、積分球と共に使用したキセノン放電ランプであった。積分球からの光が、マスクアパーチャに直接入るようにされ、どのような種類のリレー光学部品も使用しなかった。特段の断りのない限り、CCD積分時間は160msであった。この特定の分光器は、ΔΛ≒775〜900nmのスペクトル範囲を有する。スペクトル分解能は、使用するマスクによって決まる。大部分のマスクでは、解像度はδλ≒0.65nmである。このマスクは、石英基板に堆積させたクロムからなるものであった。最も小さなマスクフィーチャは36gmであり、これはCCD上の4ピクセルに相当する。
図11は、40次の、行2倍化アダマールマスクから再構築されたスペクトルと、マスクのフィーチャと等しいサイズの幅(36μm)のスリットから再構築されたスペクトルを比較して示したものである。図11からわかるように、符号化アパーチャは、スペクトル分解能を犠牲にすることなく、非常に多くの光を収集する。
さまざまな次数(N=40,32,24,16,12)の行2倍化アダマールマスク実装してみた。図12に、その異なるマスクからの結果がプロットされている。マスクの次数が増えると、スペクトル分解能に影響を及ぼすことなく、信号強度が強くなる。しかし、マスクの次数が増えると、マスクの所定の行の開口の数が増えるだけではなく、マスク行の数も増えるという事実によって、スループット利得を求めるのは複雑になる。スループットの増加を確認するために、所定のマスクについて収集した総カウントを、CCD上で等しい数の行を占めるスリットで収集した総カウントで割ることによって、正規化することができる。行2倍化アダマールマスクでは、どの行にもN/2個の開口が存在する。このように、正規化されたカウントも、この量だけ増えることが予想される。その結果を図13にプロットする。
図13は、観察された増加が、予想したN/2ではなく、約N/4であることを示している。この不一致は、分光器の光学系に原因がある可能性があると考えられる。マスクのサイズを問わず、光収集量の減少が一定して1/2であるため、口径食を原因から除外することができる。この影響は光学部品の変調伝達関数(MTF)から生じたと考えられる。水平方向では、アダマールマスクとスリットは、同じ範囲の空間周波数を有する。しかし、垂直方向では、スリットはDC成分のみを含むが、マスクは、行2倍化からの高い周波数を含んでいる。実験によって、マスクとスリット間のCCDの1つの列のカウントを比較すると、パターン全体について測定すると、約N/4の比率が観察される。しかし、マスクと二乗ピンホール間で行のカウントを比較すると、理論から予測されたように、約N/2の比率が観察される。このため、この不一致は、光学系のMTFに関連していると結論される。
最後に、スループットの増加を伴う信号対雑音比(SNR)の改良の定量化を試みる。図14a,14bは、非常に小さなピークを含むキセノンスペクトルの領域を示す(あまりに微弱であるため、以前の図のスケールでは見ることができない)。図14aは、行2倍化された40次のアダマールマスクによって再構築されたピークを示す。下のプロットは、スリット孔で測定したピークである。ピークのSNRが、その高さを、ピークの近くの領域のrms値で割った値と定義すると、マスクアパーチャのSNRが約23.7であるが、スリットのSNRが約7.0であることがわかる。これは、23.7/7.0≒3.4のSNR利得である。図13から、マスクが10.3のスループット利得を与えたことがわかる。ショット雑音手順では、このスループット利得が(10.3≒3.2)1/2のSNR利得になると予想されるが、これは、実際、観測値に近い。
リレー光学部品の設計
多くの場合、対象の発生源は、空間的に不均一である。対象の空間的に不均一な発生源は、入力スペクトル密度がS(x,y,λ)であると仮定してモデル化される。直交列コードによるスペクトル解析では、スペクトル密度が、yについて均一であるか、ほぼ均一であることが要求される。
図15は、本発明の一実施形態であり、フーリエ変換レンズ1510を使用して、対象の空間的に不均一な発生源を対象の空間的に均一な発生源に変換するためのシステム1500の一例を示す模式図である。発生源放射が入力面1520において空間的にインコヒーレントな場合、入力面1520とマスク面1530の間にフーリエ変換レンズ1510を配置することで、均一照射が得られるようになる。フーリエ変換レンズ1510は、発生源入力面1520からの1つの焦点距離と、符号化マスク面1530からの1つの焦点距離に配置される。
図16は、本発明の一実施形態であり、ピントグラス拡散体1610を使用して、対象の空間的に不均一な発生源を対象の空間的に均一な発生源に変換するためのシステム1600の一例を示す模式図である。発生源がコヒーレンスであることを保証できない場合、入力面1620とマスク面1630の間にピントグラス拡散体1610を配置することで、均一照射が得られるようになる。
図17は、本発明の一実施形態であり、マルチモードバンドル1710を使用して、対象の空間的に不均一な発生源を対象の空間的に均一な発生源に変換するためのシステム1700の一例を示す模式図である。同様に、発生源がコヒーレンスであることを保証できない場合、入力面1720とマスク面1730の間にマルチモードファイババンドル1710を配置することで、均一照射が得られるようになる。
球面フーリエ変換レンズを単独で用いるか、または光学ディフューザと併用することによって、符号化マスク面におけるスペクトル密度が、以下の式
Figure 2008527393
であるとみなすことができ、その結果、最終的に分解された(resolved)スペクトルが発生源の平均スペクトル密度と等しくなる。
スペクトル再構築には、x方向の空間均一性は必要でない。図18は、本発明の一実施形態による、非点収差補正光学部品を使用する、非点収差補正画像化および強度フィールド均一化(homogenization)のための例示的なシステム1800を示す模式図である。y方向の焦点距離がx方向の焦点距離の2倍になるような非点収差補正光学部品を使用して、y方向の空間均一性とx方向の画像化が達成されうる。システム1800では、入力面1520とマスク面1830の間に円筒フーリエ変換レンズ1810と円筒結像レンズ1820を配置すると、y方向に均一な強度フィールドが得られるが、x方向に変動を保持している。システム1800では、符号化マスク面1830上のスペクトル密度は以下のようになる。
Figure 2008527393
検出アレイからの信号は、以下のようになる。
Figure 2008527393
その結果、以下のようになる。
Figure 2008527393
このため、システム1800では、スペクトル密度の1次元空間像が得られる。
図19は、本発明の一実施形態による、スペクトル断層撮影画像化に使用するための例示的な非点収差補正光学系1800の、時間t=0における、入力アパーチャの回転および非点収差補正画像化および強度フィールド均一化の例示的なスナップショット1900を示す模式図である。
図20は、本発明の一実施形態による、スペクトル断層撮影画像化に使用するための例示的な非点収差補正光学系1800の、時間t=tにおける、入力アパーチャの回転および非点収差補正画像化および強度フィールド均一化の例示的なスナップショット2000を示す模式図である。
図21は、本発明の一実施形態による、スペクトル断層撮影画像化に使用するための例示的な非点収差補正光学系1800の、時間t=tにおける、入力アパーチャの回転および非点収差補正画像化および強度フィールド均一化の例示的なスナップショット2100を示す模式図である。
図22は、本発明の一実施形態による、スペクトル断層撮影画像化に使用するための例示的な非点収差補正光学系1800の、時間t=tにおける、入力アパーチャの回転および非点収差補正画像化および強度フィールド均一化の例示的なスナップショット2200を示す模式図である。
図23は、本発明の一実施形態による、スペクトル断層撮影画像化に使用するための例示的な非点収差補正光学系1800の、時間t=tにおける、入力アパーチャの回転および非点収差補正画像化および強度フィールド均一化の例示的なスナップショット2300を示す模式図である。
図19〜23は、システム1800の入力アパーチャの像回転の状態を示す。このような回転は、プリズムの組合せによって、または画像分光器を回転させることによって行われる。入力線源像1520の各回転について、推定された1次元スペクトルは、以下の形式で得られる。
Figure 2008527393
上記式において、x’とy’は正準座標系の横座標であり、xとyは回転させた横座標である。式(41)は、S(x,y,λ)のx,y面のラドン変換を意味しており、標準的な断層撮影法(例えば畳込み逆投影)によって反転可能である。このためシステム1100の非点収差補正リレー光学部品と発生源回転を使用して、インコヒーレント光源の三次元空間スペクトル像を形成することができる。
本発明の一実施形態によれば、方法を実行するために、プロセッサによって実行されるように適合された命令がコンピュータで読取可能な媒体に記憶される。コンピュータで読取可能な媒体は、デジタル情報を記憶する装置でありえる。例えば、コンピュータで読取可能な媒体は、ソフトウェアを記憶するために当業界で公知のコンパクトディスクROM(CD−ROM)などの読取り専用メモリを含む。コンピュータ可読媒体は、実行されるように構成された命令を実行するのに適したプロセッサによってアクセスされうる。「実行されるように構成された命令」および「実行される命令」との用語は、プロセッサによって現在の形(例えばマシンコード)で実行の準備が整っている任意の命令も、プロセッサによって実行の準備が整うために更に操作(例えば、コンパイル、復号、アクセスコードの提供など)を必要とする任意の命令も含む。
本発明の実施形態の記載に使用されるように、「結合される(coupled)」との用語は直接接続される場合、間接接続される場合、またはこれらの組み合わせをも含む。結合された2つの装置は、直接通信でも、間接通信でも、またはその組み合せによって連携してもよい。更に、結合された2つの装置は、連続的に通信している必要はなく、通常は、定期的、断続的、散発的に通信するが、時々通信するなどであってもよい。更に、「通信」との用語は、直接通信に限定されず、間接通信も含む。
本願明細書に開示される本発明の一実施形態によるシステムおよび方法は、有利にも、スペクトル分解能を犠牲することなく分光器のスループットを最大化し、かつ所定のシステムスループットおよび検出ノイズに対して、推定されたスペクトルの信号対雑音比を最大化することができる。
前述の詳細な説明において、本発明の各種実施形態に係るシステムおよび方法を、特定の例示的な実施形態によって記載した。したがって、本明細書および図面は、本発明を限定するものではなく、本発明を例示するものであるとみなすべきである。本発明の範囲は、本明細書に添付の番号付きの例、およびその均等物によって定義される。
本発明の一実施形態による例示的なマルチモードマルチプレックス分光法システムの模式図である。 本発明の実施形態の説明に使用する座標系を示す。 本発明の一実施形態による、調和関数に基づいた独立列コードのための例示的なアパーチャパターンである。 本発明の一実施形態による、ルジャンドル多項式に基づいた独立列コードのための例示的なアパーチャパターンである。 本発明の一実施形態による、アダマール行列に基づいた独立列コードのための例示的なアパーチャパターンである。 本発明の一実施形態による、行2倍化アダマール行列に基づいた直交列コード(測定された強度の処理に関連して)のための例示的なアパーチャパターンである。 スマイル歪みを示す焦点面においてキャプチャされた例示的な未処理像である。 本発明の一実施形態による、垂直フィールド位置の関数として、未補正のスペクトル線湾曲を示す例示的な電荷結合素子の像である。 本発明の一実施形態による、垂直フィールド位置の関数として、補正されたスペクトル線の湾曲を示す例示的な電荷結合素子の像である。 本発明の一実施形態による、水平非線形性補正を行って再構築されたスペクトルと、水平非線形性補正を行わずに再構築されたスペクトルを示す例示的なプロットである。 40およびスリットアパーチャに基づくマスクから再構築されたスペクトルから得た結果のグラフィカルな比較である。 さまざまな次数の行2倍化アダマールマスクから再構築されたスペクトルから得た結果のグラフィカルな比較である。 等しい高さのスリットと比較した、N次マスクによって得られたスループット利得を示す。 40およびスリット孔に基づくマスクによって再構築された小さなスペクトルピークのグラフィカルな比較である。 40およびスリット孔に基づくマスクによって再構築された小さなスペクトルピークのグラフィカルな比較である。 本発明の一実施形態による、フーリエ変換レンズを使用して、対象の空間的に不均一な発生源を、対象の空間的に均一な発生源に変換するための例示的なシステムを示す模式図である。 本発明の一実施形態による、ピントグラス拡散体を使用して、対象の空間的に不均一な発生源を、対象の空間的に均一な発生源に変換するための例示的なシステムを示す模式図である。 本発明の一実施形態による、マルチモードバンドルを使用して、対象の空間的に不均一な発生源を、対象の空間的に均一な発生源に変換するための例示的なシステムを示す模式図である。 本発明の一実施形態による、非点収差補正光学部品を使用する、非点収差補正画像化および強度フィールド均一化のための例示的なシステムを示す模式図である。 本発明の一実施形態による、スペクトル断層撮影画像化に使用するための例示的な非点収差補正光学系の時間t=0における、入力アパーチャの回転および非点収差補正画像化および強度フィールド均一化の例示的なスナップショットを示す模式図である。 本発明の一実施形態による、スペクトル断層撮影画像化に使用するための例示的な非点収差補正光学系の時間t=tにおける、入力アパーチャの回転および非点収差補正画像化および強度フィールド均一化の例示的なスナップショットを示す模式図である。 本発明の一実施形態による、スペクトル断層撮影画像化に使用するための例示的な非点収差補正光学系の時間t=tにおける、入力アパーチャの回転および非点収差補正画像化および強度フィールド均一化の例示的なスナップショットを示す模式図である。 本発明の一実施形態による、スペクトル断層撮影画像化に使用するための例示的な非点収差補正光学系の時間t=tにおける、入力アパーチャの回転および非点収差補正画像化および強度フィールド均一化の例示的なスナップショットを示す模式図である。 本発明の一実施形態による、スペクトル断層撮影画像化に使用するための例示的な非点収差補正光学系の時間t=tにおける、入力アパーチャの回転および非点収差補正画像化および強度フィールド均一化の例示的なスナップショットを示す模式図である。

Claims (22)

  1. 静的マルチモードマルチプレックス分光器であって、
    発生源放射が入射するものであり、透過要素と不透過要素がその各列が内積変換で独立とされた符号化行列として数学的に表現された伝達関数に従って配置されている、2次元直交列コードマスクと、
    前記マスクを透過した発生源放射がそれに入射したときに前記マスクの像の波長依存空間シフトを生じさせるようにされており、前記符号化マスクと位置合わせされた分散素子と、
    前記分散素子からの発生源放射が入射するようにされているとともに、行検出素子と列検出素子を有し、前記検出素子は、前記マスクの前記波長依存空間シフト像を光強度値に変換するようにされている、前記分散素子と位置合わせされた2次元検出アレイと、
    前記発生源放射のスペクトル密度の数学的表現であるスペクトル行列を作成するために、前記値をデータ行列に記憶し、前記符号化行列を使用して前記データ行列の変換を実行する処理ユニットと、
    を有する静的マルチモードマルチプレックス分光器。
  2. 前記符号化行列はアダマール行列である、
    請求項1に記載の静的マルチモードマルチプレックス分光器。
  3. 前記符号化行列はS行列である、
    請求項1に記載の静的マルチモードマルチプレックス分光器。
  4. 前記符号化行列は、ランダムシーケンス、擬似ランダムシーケンスおよび完全シーケンスのうちの1つを使用する略直交列からなる、
    請求項1に記載の静的マルチモードマルチプレックス分光器。
  5. 前記符号化行列は、調和関数および部分波関数のうちの1つを有する連続的な直交関数族から形成される、
    請求項1に記載の静的マルチモードマルチプレックス分光器。
  6. 前記符号化行列は連続的な直交関数族から形成される、
    請求項1に記載の静的マルチモードマルチプレックス分光器。
  7. 前記分散素子は、グレーティング、ホログラフィックグレーティングおよびプリズムの1つ以上である、
    請求項1に記載の静的マルチモードマルチプレックス分光器。
  8. 前記アレイは、2次元電荷結合素子、能動ピクセル光検出アレイ、マイクロボロメータアレイまたはフォトダイオードアレイである、
    請求項1に記載の静的マルチモードマルチプレックス分光器。
  9. 前記処理ユニットは、コンピュータ、マイクロプロセッサおよび特定用途向け回路の1つ以上である、
    請求項1に記載の静的マルチモードマルチプレックス分光器。
  10. 前記処理ユニットは、前記検出アレイへの前記スペクトルのスペクトル線湾曲および非線形分散を補正するために、デジタル補償法を使用するようになっている、
    請求項1に記載の静的マルチモードマルチプレックス分光器。
  11. 前記システムは、前記平均スペクトル密度を得る代わりに、発生源放射スペクトル密度の1次元空間像を得ることにも使用可能とされている、
    請求項1に記載の静的マルチモードマルチプレックス分光器。
  12. 前記発生源放射スペクトル密度の三次元像は、発生源を回転させる、前記静的マルチモードマルチプレックス分光器を回転させる、前記静的マルチモードマルチプレックス分光器への前記発生源のプレゼンテーションを回転させる、の1つ以上によって形成される、
    請求項1に記載の静的マルチモードマルチプレックス分光器。
  13. 静的マルチモードマルチプレックス分光器であって、
    発生源放射が入射するものであり、透過要素と不透過要素がその各列が内積変換で独立とされた符号化行列として数学的に表現された伝達関数に従って配置されている、2次元直交列コードマスクと、
    前記マスクを透過した発生源放射がそれに入射したときに前記マスクの像の波長依存空間シフトを生じさせるようにされており、前記符号化マスクと位置合わせされた分散素子と、
    前記発生源放射の不均一なスペクトル密度を少なくとも一方向に実質的に均一なスペクトル密度に変換するものとされているとともに、前記発生源放射と前記マスクとの間に配置された光学系と、
    前記分散素子からの発生源放射が入射するようにされているとともに、行検出素子と列検出素子を有し、前記検出素子は、前記マスクの前記波長依存空間シフト像を光強度値に変換するようにされている、前記分散素子と位置合わせされた2次元検出アレイと、
    前記発生源放射のスペクトル密度の数学的表現であるスペクトル行列を作成するために、前記値をデータ行列に記憶し、前記符号化行列を使用して前記データ行列の変換を実行する処理ユニットと、
    を有する静的マルチモードマルチプレックス分光器。
  14. 空間的に不均一な発生源を空間的に均一な発生源に変換するために、前記発生源と前記マスクとの間にフーリエ変換レンズが配置されている、
    請求項13に記載の静的マルチモードマルチプレックス分光器。
  15. 前記マスクの均一な照射のために、前記発生源と前記マスクとの間にピントグラス拡散体が配置されている、
    請求項13に記載の静的マルチモードマルチプレックス分光器。
  16. 前記発生源と前記マスクとの間に配置されたマルチモードバンドルが、均一な照射を発生させるようになっている、
    請求項13に記載の静的マルチモードマルチプレックス分光器。
  17. 静的マルチモードマルチプレックス分光器であって、
    発生源放射が入射するものであり、透過要素と不透過要素がその各列が内積変換で独立とされた符号化行列として数学的に表現された伝達関数に従って配置されているとともに、特定の次数の離散的行列(アダマールまたはS行列)によって記述された符号化を実装するためにリソグラフィによってエッチングされた一連のアパーチャから構成されている、2次元直交列コードマスクと、
    前記マスクを透過した発生源放射がそれに入射したときに前記マスクの像の波長依存空間シフトを生じさせるようにされており、前記符号化マスクと位置合わせされた分散素子と、
    前記分散素子からの発生源放射が入射するようにされているとともに、行検出素子と列検出素子を有し、前記検出素子は、前記マスクの前記波長依存空間シフト像を光強度値に変換するようにされている、前記分散素子と位置合わせされた2次元検出アレイと、
    前記発生源放射のスペクトル密度の数学的表現であるスペクトル行列を作成するために、前記値をデータ行列に記憶し、前記符号化行列を使用して前記データ行列の変換を実行する処理ユニットと、
    を有する静的マルチモードマルチプレックス分光器。
  18. アダマール行列の値−1を有する前記マスクは、行2倍化アダマール行列(各行が、互いに補数の2つの行で置換されている)によって実現されている、
    請求項17に記載の静的マルチモードマルチプレックス分光器。
  19. 前記符号化マスクは、独立列コードの族によって定義されるグレースケールパターンを実装するために前記連続トーンマスクをハーフトーンマスクに変換することによって作製されたものである、
    請求項17に記載の静的マルチモードマルチプレックス分光器。
  20. 前記マスクの透過要素および不透過要素は、前記分光器が、さまざまな変換、ならびに前記発生源放射の前記特性に理想的に一致できるようにするアパーチャサイズ範囲を提供でいるようにするために、電気的手段、光学的手段または機械的手段によって自動的に、または手動で再構成可能とされている、
    請求項17に記載の静的マルチモードマルチプレックス分光器。
  21. 前記デジタル技術は、前記マスク上の前記発生源の異なる照射パターンに対応するために、前記アパーチャのうちの選択された部分のみを再構築する(これにより可変のアパーチャシステムとなる)ものとされている、
    請求項19に記載の静的マルチモードマルチプレックス分光器。
  22. 前記デジタル技術は、前記マスク上の前記発生源の異なる照射パターンに対応するために、前記アパーチャの選択された部分のみを再構築する(これにより可変のアパーチャシステムとなる)ものとされている、
    請求項20に記載の静的マルチモードマルチプレックス分光器。
JP2007552223A 2005-01-19 2006-01-19 静的マルチモードマルチプレックス分光法のための静的2次元符号化アパーチャ Active JP5220420B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US64452205P 2005-01-19 2005-01-19
US60/644,522 2005-01-19
US70517305P 2005-08-04 2005-08-04
US60/705,173 2005-08-04
PCT/US2006/001685 WO2006078687A2 (en) 2005-01-19 2006-01-19 Static two-dimensional aperture coding for multimodal multiplex spectroscopy

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2008527393A true JP2008527393A (ja) 2008-07-24
JP2008527393A5 JP2008527393A5 (ja) 2009-03-05
JP5220420B2 JP5220420B2 (ja) 2013-06-26

Family

ID=36692804

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007552223A Active JP5220420B2 (ja) 2005-01-19 2006-01-19 静的マルチモードマルチプレックス分光法のための静的2次元符号化アパーチャ

Country Status (4)

Country Link
US (2) US7301625B2 (ja)
EP (1) EP1839020B1 (ja)
JP (1) JP5220420B2 (ja)
WO (1) WO2006078687A2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013501930A (ja) * 2009-08-11 2013-01-17 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ マルチスペクトル撮像
JP2017526101A (ja) * 2014-07-22 2017-09-07 インテリジェント ヴァイルス イメージング インコーポレイテッド 非点収差を自動補正するための方法
WO2021085272A1 (ja) * 2019-11-01 2021-05-06 コニカミノルタ株式会社 分光測定器

Families Citing this family (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7301625B2 (en) * 2005-01-19 2007-11-27 Duke University Static two-dimensional aperture coding for multimodal multiplex spectroscopy
US7336353B2 (en) * 2005-10-17 2008-02-26 Duke University Coding and modulation for hyperspectral imaging
US7830507B2 (en) * 2006-02-13 2010-11-09 Optopo Inc. Spatially patterned substrates for chemical and biological sensing
US8144320B2 (en) * 2006-11-22 2012-03-27 Optopo, Inc. Method and apparatus for reconstructing optical spectra in a static multimode multiplex spectrometer
JP5115788B2 (ja) * 2007-05-10 2013-01-09 ソニー株式会社 画像処理装置および方法、並びにプログラム
KR101649579B1 (ko) * 2008-03-20 2016-08-19 코닌클리케 필립스 엔.브이. 광 검출기 및 광을 측정하는 방법
US8243353B1 (en) 2008-04-07 2012-08-14 Applied Science Innovations, Inc. Holography-based device, system and method for coded aperture imaging
EP2304411B1 (en) * 2008-06-17 2019-08-28 Koninklijke Philips N.V. Method and device for optically examining the interior of turbid media
US8151223B2 (en) * 2008-07-14 2012-04-03 Mentor Graphics Corporation Source mask optimization for microcircuit design
US8149400B2 (en) * 2009-04-07 2012-04-03 Duke University Coded aperture snapshot spectral imager and method therefor
US8885161B2 (en) 2011-10-12 2014-11-11 Spectroclick, Inc. Energy dispersion device
US20140052386A1 (en) * 2012-02-10 2014-02-20 Optopo Inc. D/B/A Centice Corporation Systems and Methods for Handheld Raman Spectroscopy
US10290480B2 (en) 2012-07-19 2019-05-14 Battelle Memorial Institute Methods of resolving artifacts in Hadamard-transformed data
US20140055784A1 (en) * 2012-08-23 2014-02-27 Logos Technologies, Llc Camera system for capturing two-dimensional spatial information and hyper-spectral information
US10004464B2 (en) 2013-01-31 2018-06-26 Duke University System for improved compressive tomography and method therefor
US10373815B2 (en) 2013-04-19 2019-08-06 Battelle Memorial Institute Methods of resolving artifacts in Hadamard-transformed data
WO2015023741A1 (en) 2013-08-13 2015-02-19 Duke University Structured illumination for volumetric-molecular-imaging
CN103743702A (zh) * 2013-12-16 2014-04-23 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 一种光谱二维折叠哈达玛变换近红外光谱仪
WO2015117000A1 (en) * 2014-01-30 2015-08-06 Horiba Instruments Incorporated Spectroscopic mapping system and method
US9928989B2 (en) 2014-07-22 2018-03-27 Intelligent Virus Imaging Inc. Method for automatic correction of astigmatism
CN106331442B (zh) 2015-07-02 2021-01-15 松下知识产权经营株式会社 摄像装置
US11131860B1 (en) * 2015-09-14 2021-09-28 Wavefront Research, Inc. Wide spatial field optical systems
US10281327B2 (en) 2016-02-11 2019-05-07 Stratio Spectrometers with self-compensation of rotational misalignment
WO2017139008A1 (en) * 2016-02-11 2017-08-17 Stratio Broadband visible-shortwave infrared spectrometer
US10020839B2 (en) * 2016-11-14 2018-07-10 Rampart Communications, LLC Reliable orthogonal spreading codes in wireless communications
TR201810123A2 (tr) * 2018-07-16 2018-08-27 T C Istanbul Medipol Ueniversitesi Dağitici fi̇lm i̇çeren yüksek çözünürlüklü pri̇zma tayfölçeri̇
US10909670B2 (en) 2018-12-06 2021-02-02 Massachusetts Institute Of Technology Computational reconfigurable imaging spectrometer
US10965352B1 (en) 2019-09-24 2021-03-30 Rampart Communications, Inc. Communication system and methods using very large multiple-in multiple-out (MIMO) antenna systems with extremely large class of fast unitary transformations

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5242782A (en) * 1975-09-29 1977-04-02 Ibm Hadamard transformation spectrometer
JPH0915046A (ja) * 1995-06-30 1997-01-17 Shimadzu Corp 分光測定装置
JP2000131142A (ja) * 1998-10-29 2000-05-12 Minolta Co Ltd 分光装置における光シャッタアレイ駆動方法、分光装置及び分光装置を備えた測定装置
US6208413B1 (en) * 1997-03-13 2001-03-27 Institut Fuer Physikalische Hochtechnologie E.V. Hadamard spectrometer
JP2002221447A (ja) * 2001-01-24 2002-08-09 Japan Science & Technology Corp 2次元画像の分光方法及び装置
JP2004170118A (ja) * 2002-11-18 2004-06-17 Olympus Corp 分光法及び分光装置

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5050989A (en) * 1989-09-21 1991-09-24 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Air Force Single Hadamard mask spectrograph system
EP0530022B1 (en) * 1991-08-30 1998-05-06 Fuji Xerox Co., Ltd. Apparatus for encoding am image signal
JP2774738B2 (ja) * 1992-05-27 1998-07-09 シャープ株式会社 画像符号化復元システム
US6771237B1 (en) * 1993-05-24 2004-08-03 Display Science, Inc. Variable configuration video displays and their manufacture
JP3112800B2 (ja) * 1994-05-30 2000-11-27 シャープ株式会社 光演算装置
US5627639A (en) * 1995-06-06 1997-05-06 Lockheed Missiles & Space Company, Inc. Coded aperture imaging spectrometer
US5701015A (en) * 1996-08-19 1997-12-23 Eastman Kodak Company Infrared illumination system for digital camera
WO1999017541A1 (en) * 1997-09-26 1999-04-08 The Secretary Of State For Defence Sensor apparatus
US7180588B2 (en) * 1999-04-09 2007-02-20 Plain Sight Systems, Inc. Devices and method for spectral measurements
US6791666B2 (en) * 2001-11-19 2004-09-14 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd Variable transmission focal mask for lens heating compensation
US7301625B2 (en) * 2005-01-19 2007-11-27 Duke University Static two-dimensional aperture coding for multimodal multiplex spectroscopy
US7092101B2 (en) * 2003-04-16 2006-08-15 Duke University Methods and systems for static multimode multiplex spectroscopy

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5242782A (en) * 1975-09-29 1977-04-02 Ibm Hadamard transformation spectrometer
JPH0915046A (ja) * 1995-06-30 1997-01-17 Shimadzu Corp 分光測定装置
US6208413B1 (en) * 1997-03-13 2001-03-27 Institut Fuer Physikalische Hochtechnologie E.V. Hadamard spectrometer
JP2000131142A (ja) * 1998-10-29 2000-05-12 Minolta Co Ltd 分光装置における光シャッタアレイ駆動方法、分光装置及び分光装置を備えた測定装置
JP2002221447A (ja) * 2001-01-24 2002-08-09 Japan Science & Technology Corp 2次元画像の分光方法及び装置
JP2004170118A (ja) * 2002-11-18 2004-06-17 Olympus Corp 分光法及び分光装置

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6011027078; Applied Spectroscopy Vol.44 No.8, 1990, p.1270〜1275 *

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013501930A (ja) * 2009-08-11 2013-01-17 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ マルチスペクトル撮像
US9420241B2 (en) 2009-08-11 2016-08-16 Koninklijke Philips N.V. Multi-spectral imaging
JP2017526101A (ja) * 2014-07-22 2017-09-07 インテリジェント ヴァイルス イメージング インコーポレイテッド 非点収差を自動補正するための方法
WO2021085272A1 (ja) * 2019-11-01 2021-05-06 コニカミノルタ株式会社 分光測定器

Also Published As

Publication number Publication date
JP5220420B2 (ja) 2013-06-26
EP1839020B1 (en) 2017-04-26
EP1839020A2 (en) 2007-10-03
WO2006078687A3 (en) 2007-11-15
US7301625B2 (en) 2007-11-27
US20070081158A1 (en) 2007-04-12
EP1839020A4 (en) 2011-11-23
US20080106732A1 (en) 2008-05-08
US7505130B2 (en) 2009-03-17
WO2006078687A2 (en) 2006-07-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5220420B2 (ja) 静的マルチモードマルチプレックス分光法のための静的2次元符号化アパーチャ
Cushing et al. Spextool: a spectral extraction package for SpeX, a 0.8–5.5 micron cross‐dispersed spectrograph
US9823126B2 (en) Apparatus and method for snapshot spectral imaging
Habel et al. Practical spectral photography
JP2008545974A (ja) オーバーラップした画像を用いる光学分光法
US5627639A (en) Coded aperture imaging spectrometer
US7616306B2 (en) Compressive sampling and signal inference
Brandt et al. Data reduction pipeline for the CHARIS integral-field spectrograph I: detector readout calibration and data cube extraction
US11300449B2 (en) Imaging device with image dispersing to create a spatially coded image
CN102378904B (zh) 具有内部预色散的中阶梯光栅光谱仪装置
McCain et al. Coded aperture Raman spectroscopy for quantitative measurements of ethanol in a tissue phantom
WO2008064278A2 (en) A method and apparatus for reconstructing optical spectra in a static multimode multiplex spectrometer
Liu et al. Measurement dimensions compressed spectral imaging with a single point detector
Kos et al. Holistic spectroscopy: complete reconstruction of a wide-field, multiobject spectroscopic image using a photonic comb
US20220256066A1 (en) Method and system for performing high speed optical image detection
Zepp et al. Simulation-based design optimization of the holographic wavefront sensor in closed-loop adaptive optics
Ma et al. An efficient calibration method for multi-spectral imaging
Renhorn et al. High spatial resolution hyperspectral camera based on exponentially variable filter
Hemsley et al. Calibration of programmable spectral imager with dual disperser architecture
Ma et al. Digital micro-mirror device based multispectral imaging using compressed Fourier spectrum
EP3978965A1 (en) Diffraction element and imaging device
Dittrich et al. Extended characterization of multispectral resolving filter-on-chip snapshot-mosaic CMOS cameras
Ketchazo et al. A new technique of characterization of the intrapixel response of astronomical detectors
Elahi et al. A grating-optic-less visible spectrometer using Fresnel zone plate patterns on a digital light processor
Ketchazo et al. A new technique of characterization of intrapixel response dedicated to astronomical detectors

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090119

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090119

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20101004

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110531

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20110825

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20110901

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20111031

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20111108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120508

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20120808

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20120815

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120827

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130306

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160315

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5220420

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250