JP2008524292A - 新規のトリアゾロピリミジン誘導体 - Google Patents

新規のトリアゾロピリミジン誘導体 Download PDF

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Abstract

本発明は、殺菌活性、特に殺真菌活性を有する、活性成分としての式Iの新規のトリアゾロピリミジン誘導体に関する:ここで、置換基は請求項1に規定した通りである。

Description

本発明は、殺菌活性、特に殺真菌活性を有する、活性成分としての新規のトリアゾロピリミジンに関する。本発明は、これらの活性成分の調製、これらの活性成分の調製における中間体として用いられる新規の複素環誘導体、これらの新規中間体の調製、少なくとも1つの新規活性成分を含んで成る農薬組成物、これらの組成物の調製、及び植物病原性微生物、好ましくは真菌による植物又は非生物の侵入を抑制又は予防するための、農業又は園芸における活性成分又は組成物の使用にも関する。
本発明は、式Iの化合物を提供する:
Figure 2008524292
{式中、
1、R2、R3及びR4は、それぞれ互いに独立し、且つm及び/又はnが2、3又は4である場合にm及びnから独立して、水素、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル又はC1〜C6アルキルオキシであり、或いは
1及びR2又はR3及びR4は、それぞれ互いに独立して、それらが結合している炭素原子と共に、基C=O、C=S、又はC=CR1011を形成し、或いは
1及びR2又はR3及びR4は、それぞれ互いに独立して、それらが結合している炭素原子と共に、任意に置換された3〜6員スピロ結合環を形成し、或いは、
1及びR2又はR3及びR4は、それぞれ互いに独立して、m又はnがそれぞれ互いに独立して2、3又は4である場合に、環内C=C二重結合の一部であり、或いは
1及びR2又はR3及びR4は、それぞれ互いに独立して、m又はnが2、3又は4である場合に、それらが結合する炭素原子と共に、任意に置換された飽和又は不飽和の環付加環を形成し;
5及びR6は、それぞれ互いに独立して、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C3〜C6シクロアルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C1〜C6アルキルオキシ、ヒドロキシル又は任意に置換されたアリールであり、或いは
5及びR6は、それらが結合しているケイ素原子と共に、任意に置換された4〜7員スピロ結合環を形成し;
7は、任意に置換されたアリール、又はヘテロアリールであり;
8は、C1〜C6アルキル、ハロゲン又はシアノであり;
9は、水素、メルカプト又はC1〜C3アルキルチオであり;
10及びR11は、それぞれ互いに独立して、水素、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C3ハロアルキル又はC1〜C6アルキルオキシであり;
m及びnは、互いに独立して、1、2、3又は4であり、且つ
(m+n)は、2、3、4、5又は6に等しい}。
mが2、3又は4である場合(これは、2、3又は4つの隣接した炭素原子が、それぞれ環内に存在する)、炭素原子上のR1及びR2置換基は、それぞれ互いに独立して、同一であるか又は異なることができる。例えば、mが2である場合、第一の炭素原子は、エチルとしてのR1と臭素としてのR2により置換されることができ、第二の炭素原子は、メチルとしてのR1とメトキシとしてのR2により置換されることができる。nが2、3又は4である場合の(R34C)nに対して、R3及びR4のそれぞれに関して、同じ状況が起こり得る。
1及びR2が、それらが結合する炭素元素と共に、任意に置換された飽和又は不飽和の3〜6員環を形成する場合、この環は、mが1の場合、必然的に同一の炭素原子に結合し、mが2、3又は4の場合、同一の炭素原子又は別の炭素原子に結合することができる。nが2、3又は4である場合の(R34C)nに対して、R3及びR4のそれぞれに関して、同じ状況が適用される。
1及びR2が、それらが結合する炭素元素と共に、任意に置換された飽和又は不飽和の環付加された5〜8員環を形成する場合;この環付加環は、必然的に2つの異なる炭素原子と結合する。nが2、3又は4である場合の(R34C)nに対して、R3及びR4のそれぞれに関して、同じ状況が適用される。
上記の定義において、アリールとしては、フェニルのような芳香族炭化水素環、ナフチル、アントラセニル、フェナントレニル及びビフェニルが挙げられ、フェニルが好ましい。
ヘテロアリールは、少なくとも1つの酸素原子、窒素原子又は硫黄原子が環員として存在する単環系、二環系又は三環系を含んで成る、芳香族環系を意味する。例えば、フリル、チエニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル、テトラジニル、インドリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾフラニル、ベンゾイミダゾリル、インダゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾキサゾリル、キノリニル、イソキノリニル、フタラジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル及びナフチリジニルである。各ヘテロアリールは、炭素原子又は窒素原子により、[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジンと結合することができる。
上記のアリール及びヘテロアリール基は、任意に置換することができる。これは、それらが1つ以上の同一の又は異なる置換基を有することができることを意味する。通常、3つを超える置換基は、同時に存在しない。アリール基又はヘテロアリール基の置換基の例:ハロゲン、アルキル、ハロアルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アルケニル、ハロアルケニル、シクロアルケニル、アルキニル、ハロアルキニル、アルキルオキシ、ハロアルキルオキシ、シクロアルコキシ、アルケニルオキシ、ハロアルケニルオキシ、アルキニルオキシ、ハロアルケニルオキシ、アルキルチオ、ハロアルキルチオ、シクロアルキルチオ、アルケニルチオ、アルキニルチオ、アルキルカルボニル、ハロアルキルカルボニル、シクロアルキルカルボニル、アルケニルカルボニル、アルキニルカルボニル、アルコキシアルキル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ。典型的な例としては、フェニル、2−フルオロフェニル、2−クロロフェニル、2−トリフルオロメチルフェニル、2−メチルフェニル、2,3−ジフルオロフェニル、2,4−ジフルオロフェニル、2,5−ジフルオロフェニル、2,6−ジフルオロフェニル、2,3−ジクロロフェニル、2,4−ジクロロフェニル、2,5−ジクロロフェニル、2,6−ジクロロフェニル、2−クロロ−3−フルオロフェニル、2−クロロ−4−フルオロフェニル、2−クロロ−5−フルオロフェニル、2−クロロ−6−フルオロフェニル、3−クロロ−2−フルオロフェニル、4−クロロ−2−フルオロフェニル、5−クロロ−2−フルオロフェニル、2−フルオロ−3−トリフルオロメチルフェニル、2−フルオロ−4−トリフルオロメチルフェニル、2−フルオロ−5−トリフルオロメチルフェニル、2−フルオロ−6−トリフルオロメチルフェニル、2−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル、2−クロロ−4−トリフルオロメチルフェニル、2−クロロ−5−トリフルオロメチルフェニル、2−クロロ−6−トリフルオロメチルフェニル、4−フルオロ−2−トリフルオロメチルフェニル、4−クロロ−2−トリフルオロメチルフェニル、2−フルオロ−3−メチルフェニル、2−フルオロ−4−メチルフェニル、2−フルオロ−5−メチルフェニル、2−フルオロ−6−メチルフェニル、2−クロロ−3−メチルフェニル、2−クロロ−4−メチルフェニル、2−クロロ−5−メチルフェニル、2−クロロ−6−メチルフェニル、4−フルオロ−2−メチルフェニル、4−クロロ−2−メチルフェニル、2,3,4−トリフルオロフェニル、2,3,6−トリフルオロフェニル、2,4,6−トリフルオロフェニル、2,3,4−トリクロロフェニル、2,3,6−トリクロロフェニル、2,4,6−トリクロロフェニル、2,6−ジフルオロ−4−メトキシフェニル、2,6−ジフルオロ−4−トリフルオロメトキシフェニル、2,6−ジフルオロ−4−トリフルオロメチルフェニル、2,6−ジフルオロ−4−シアノフェニル、2,6−ジフルオロ−4−メチルフェニル、2,6−ジクロロ−4−メトキシフェニル、2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメトキシフェニル、2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル、2,6−ジクロロ−4−シアノフェニル、2,6−ジクロロ−4−メチルフェニル、ペンタフルオロフェニル、3,5−ジフルオロピリジン−2−イル、3,5−ジクロロピリジン−2−イル、3−クロロ−5−フルオロピリジン−2−イル、5−クロロ−3−フルオロピリジン−2−イル、3−フルオロ−5−トリフルオロメチルピリジン−2−イル、3−クロロ−5−トリフルオロメチルピリジン−2−イル、2,4−ジフルオロピリジン−3−イル、2,4−ジクロロピリジン−3−イル、2,4,6−トリフルオロピリジン−3−イル、2,4,6−トリクロロピリジン−3−イル、3,5−ジフルオロピリジン−4−イル、3,5−ジクロロピリジン−4−イル、2,5−ジフルオロチオフェン−3−イル及び2,5−ジクロロチオフェン−3−イルが挙げられる。
上記の定義において、R1及びR2又はR3及びR4は、それぞれ独立して、それらが結合する炭素原子と共に、任意に置換された3〜6員スピロ結合環を形成することができる。3〜6員スピロ結合環の典型的な例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、オキシラニル、アジリジニル、オキセタニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、1,3−ジオクソラニルジオキソラニル、1,3−ジオキサニル及び1,4−ジオキサニルが挙げられる。
上記で定義した3〜6員スピロ結合環は、任意に置換することができる。これは、それらが1つ以上の同一の又は異なる置換基を有し得ることを意味する。通常、3つを超える置換基は、同時に存在しない。スピロ結合環の置換基の典型的な例としては、水素、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6シクロアルキル及びシアノが挙げられる。
上記の定義において、R1及びR2又はR3及びR4は、それぞれ独立して、m又はnが2、3又は4である場合に、それらが結合する炭素原子と共に、任意に置換された飽和又は不飽和の環付加された5〜8員環を形成することができる。環付加環の典型的な例としては、シクロペンタン、シクロへキサン、シクロヘプタン又はベンゼンが挙げられる。
上記で定義した環付加環は、任意に置換することができる。これは、それらが1つ以上の同一の又は異なる置換基を有し得ることを意味する。通常、3つを超える置換基は、同時に存在しない。環付加環の置換基の典型的な例としては、水素、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6シクロアルキル及びシアノが挙げられる。
1及びR2又はR3及びR4は、それぞれ独立して、それらが結合する炭素原子と共に、任意に置換された飽和又は不飽和の環付加された5〜8員環を形成する場合、環付加環は、m又はnが2、3又は4である場合に、2つの異なる炭素原子に結合する。
上記の定義において、R5及びR6は、それらが結合するケイ素原子と共に、任意に置換された4〜7員スピロ結合環を形成することができる。3〜6員スピロ結合環の典型的な例としては、シレタニル(siletanyl)、シロラニル(silolanyl)、シリナニル(silinanyl)又はシレパニル(silepanyl)が挙げられる。
上記で定義したケイ素原子を含んで成る3〜6員スピロ結合環は、任意に置換することができる。これは、それらが1つ以上の同一の又は異なる置換基を有し得ることを意味する。通常、3つを超える置換基は、同時に存在しない。スピロ結合環の置換基の典型的な例としては、水素、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C1〜C6シクロアルキル及びシアノが挙げられる。
上記の定義において、ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素である。
アルキル、アルケニル又はアルキニルは、直鎖又は分岐していることができる。
単独又は別の置換基の一部としてのアルキルは、言及した炭素原子の数に依存して、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル及びそれらの異性体、例えばイソプロピル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、イソペンチル又はtert−ペンチルである。
ハロアルキル基は、1つ以上の同一の又は異なるハロゲン原子を含むことができ、例えばCH2Cl、CHCl2、CCl3、CH2F、CHF2、CF3、CF3CH2、CH3CF2、CF3CF2、CCl3CCl2などを表し得る。
単独又は別の置換基の一部としてのシクロアルキルは、言及した炭素原子の数に依存して、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロへキシルである。
単独又は別の置換基の一部としてのアルケニルは、言及した炭素原子の数に依存して、例えばエテニル、アリル、1−プロペニル、ブテン−2−イル、ブテン−3−イル、ペンテン−1−イル、ペンテン−3−イル、ヘキセン−1−イル又は4−メチル−3−ペンテニルである。
単独又は別の置換基の一部としてのアルキニルは、言及した炭素原子の数に依存して、例えばエチニル、プロピン−1−イル、プロピン−2−イル、ブチン−1−イル、ブチン−2−イル、1−メチル−2−ブチニル、ヘキシン−1−イル又は1−エチル−2−ブチニルである。
式Iの化合物中の1つ以上の可能な不斉炭素原子の存在は、化合物が、光学的に異性体の、つまり鏡像異性又はジアステレオマー形態で生じ得ることを意味する。可能な脂肪族C=C二重結合の存在の結果として、幾何異性、つまりシス−トランス又は(E)−(Z)異性も生じ得る。また、単結合の周りの制限された回転の結果として、アトロプ異性体が生じ得る。式Iは、全てのそれらの可能な異性体形態及びそれらの混合物を含むことが意図される。
それぞれの場合において、本発明の式Iの化合物は、遊離形態又は農薬化学的に利用可能な塩形態である。
式Iの化合物の好ましいサブグループは、
1、R2、R3及びR4が、それぞれ互いに独立して、水素、ハロゲン又はC1〜C6アルキルであり;
5及びR6が、それぞれ互いに独立して、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル又はC1〜C3シクロアルキルであり;
7が、任意に置換されたアリールであり;
8が、C1〜C6アルキル又はハロゲンであり;
9が、水素又はメルカプト又はメチルチオであり;
(m+n)が、2、3、4又は5に等しい
ものである。
式Iの化合物のより好ましいサブグループは、
1、R2、R3及びR4が、それぞれ互いに独立して、水素又はC1〜C6アルキルであり;
5及びR6が、それぞれ互いに独立して、C1〜C6アルキル又はC1〜C6ハロアルキルであり;
7が、少なくとも1つのオルト位においてハロゲンで置換されたフェニルであり;
8が、クロロ又はフルオロであり;
9が、水素又はメルカプトであり;
(m+n)が、2、3又は4に等しい
ものである。
式Iの化合物の最も好ましいサブグループは、
1、R2、R3及びR4が、それぞれ互いに独立して、水素又はメチルであり;
5及びR6が、それぞれ互いに独立して、メチル又はエチルであり;
7が、2,4,6−トリフルオロフェニル又は2−クロロ−6−フルオロフェニルであり;
8が、クロロであり;
9が、水素であり;
(m+n)が、3又は4に等しい
ものである。
好ましい個々の化合物は、以下のものである:
5−クロロ−7−(3,3−ジメチル−[1,3]アザシロリジン(azasilolidin)−1−イル)−6−(2,4,6−トリフルオロ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(化合物No.I.c.081)、
5−クロロ−6−(2−クロロ−6−フルオロ−フェニル)−7−(3,3−ジメチル−[1,3]アザシロリジン−1−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(化合物No.I.c.031)、
5−クロロ−7−(3,3−ジメチル−[1,3]アザシリナン(azasilinan)−1−イル)−6−(2,4,6−トリフルオロ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(化合物No.I.h.081)、
5−クロロ−6−(2−クロロ−6−フルオロ−フェニル)−7−(3,3−ジメチル−[1,3]アザシリナン−1−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(化合物No.I.h.031)、
5−クロロ−7−(4,4−ジメチル−[1,4]アザシリナン−1−イル)−6−(2,4,6−トリフルオロ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(化合物No.I.p.081)、
5−クロロ−6−(2−クロロ−6−フルオロ−フェニル)−7−(4,4−ジメチル−[1,4]アザシリナン−1−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(化合物No.I.p.031)、
7−(4,4−ジメチル−[1,4]アザシリナン−1−イル)−5−フルオロ−6−(2,4,6−トリフルオロ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(化合物No.I.p.083)、
5−クロロ−7−(4,4−ジメチル−[1,4]アザシリナン−1−イル)−6−(2,4,6−トリフルオロ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−2−チオール(化合物No.I.p.082)、
5−クロロ−7−(4,4−ジエチル−[1,4]アザシリナン−1−イル)−6−(2,4,6−トリフルオロ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(化合物No.I.q.081)、
5−クロロ−6−(2−クロロ−6−フルオロ−フェニル)−7−(4,4−ジエチル−[1,4]アザシリナン−1−イル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(化合物No.I.q.031)、
7−(8−アザ−5−シラ−スピロ[4.5]デカ−8−イル)−5−クロロ−6−(2,4,6−トリフルオロ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(化合物No.I.t.081)、
7−(8−アザ−5−シラ−スピロ[4.5]デカ−8−イル)−5−クロロ−6−(2−クロロ−6−フルオロ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(化合物No.I.t.031)。
7位に環状アミンを有する特定のトリアゾロ[1,5−a]ピリミジン誘導体は、例えば国際公開第98/46607号、米国特許第6117876号及び米国特許第6297251号において、植物破壊性真菌を防除することが提案されている。しかし、それらの調製物の作用は、農業上の要求の全ての側面において満足できるものではない。驚いたことに、式Iの化合物を用いて、高いレベルの生物活性を有する新規の種類の殺真菌剤が見出された。
式Iの化合物は、式IIの化合物(R7、R8及びR9は式Iに対して規定した通りであり、Halはハロゲン、好ましくはフッ素、塩素又は臭素である)の、式IIIの化合物(R1、R2、R3、R4、R5、R6、m及びnは、式Iに対して規定した通りである)とのカップリングにより得ることができる。
Figure 2008524292
反応(II+III→I)は、複素環ハロゲン化物、例えば4−ハロピリミジン又は7−ハロトリアゾロ[1,5−a]ピリミジンによるアミンの変換のための、それ自体知られた方法において実施することができる。好ましくは、反応は溶液中で実施する。N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、アセトニトリル、ジオキサン、N−メチルピロリドン、メタノール、エタノール又はジメチルスルホキシドのような有機溶媒、又は水及び相間移動触媒と混合したトルエン又はキシレンのような有機溶媒のいずれかが好ましい。反応は、塩基の存在下で有利に実施される。一般的に、全てのタイプの有機塩基又は無機塩基を用いることができ、例えばトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、炭酸ナトリウム又は炭酸カリウムである。反応温度は、0℃〜+100℃、好ましくは+10℃〜+50℃である。式IIの化合物を用いた環状アミンの反応は、国際公開第98/46607号、米国特許第6297251号及び米国特許第6117876号に既に記載されている。
式IIの化合物(R7、R8及びR9は式Iに対して規定した通りであり、Halはハロゲン、好ましくはフッ素、塩素又は臭素である)は、式IVの化合物(R7及びR9は、式Iに対して規定した通りであり、R12は、ヒドロキシ、C1〜C6アルキル又はシアノ)のハロゲン化により得ることができる。
Figure 2008524292
式IIの化合物の調製は、国際公開第2002/038565号、米国特許第6297251号及び米国特許第6117876号に既に記載されている。
式IIIの化合物(R1、R2、R3、R4、R5、R6、m及びnは、式Iに対して規定した通りである)は、N,Si−複素環に対して知られている方法により得ることができる。
例えば、式(IIIa)の[1,4]アザシリナンの合成は、Z.Naturforsch.1982,37b,657−662、特開平2−160766号及び特開平4−041494号に記載されている経路に従って、式(V)のジビニルシランから得ることができる。
Figure 2008524292
上記で示した反応スキームと同様に、式(IIIb)の[1,3]アザシロリジンは、式(VIII)のブルモメチル−クロロシランから得ることができる。
Figure 2008524292
或いは、式(IIIb)の[1,3]アザシロリジンは、Eur.J.Org.Chem.2000,807−811及びZ.Naturforsch.2000,55b,133−138に記載されている式(XIV)の4−シラ−プロリンエステルへの経路、並びにSynlett 1995,55−57,Synth.Commun.1994,24,1381−1387及びChem.Lett.1986,893−896に既に記載されているその後の脱炭酸段階に従って、式(XII)の2,5−ジヒドロピラジン(ビス−ラクチムエーテル)から得ることもできる。
Figure 2008524292
驚いたことに、式Iの新規の化合物は、実用的な目的に関して、真菌により、並びに細菌及びウイルスによりもたらされる病気からの植物の保護に対して、非常に有利な範囲の活性を有する。
式Iの化合物は、植物害虫を防除するための活性成分としての使用の農業部門及び関連分野において、或いはヒトに対して潜在的に有害な腐敗性微生物又は生物の防除のために非生物上で用いることができる。新規化合物は、低比率の適用での優れた活性、植物による十分な許容性、及び環境的に安全であることにより区別される。それらは、非常に有用な治癒特性、予防特性及び浸透性を有し、多くの栽培植物を保護するのに有用である。式Iの化合物は、有用植物の異なる作物の、植物又は植物の一部(果実、花、葉、茎、塊茎、根)において生じる害虫を阻害又は破壊するのに用いることができ、同時に、遅れて成長する植物の部分を、例えば植物病原性微生物から保護する。
真菌感染及び土壌に発生する植物病原性真菌から保護するために、植物繁殖材料、例えば種子、例えば果実、塊茎若しくは穀粒、又は植物の挿し木(例えば、コメ)の処置ためのドレッシング剤として、式Iの化合物を用いることも可能である。繁殖材料は、植える前に、式Iの化合物を含んで成る組成物で処理することができる:例えば、種子は、播種の前にドレッシングすることができる。本発明の活性成分は、液体製剤中で種子に浸透させることにより、或いは固形製剤でそれらをコーティングすることにより、穀粒に適用することもできる(コーティング)。繁殖材料を、例えば播種の際に畝間に植える場合、組成物を植え付け部位に適用することもできる。本発明は、植物繁殖材料を処理するそのような方法、及びそのように処理した植物繁殖材料にも関する。
更に、本発明の化合物は、関連する領域において、例えば工業材料、例えば木材及び木材に関連する製品、食物貯蔵、衛生管理において、真菌を防除するのに用いることができる。
更に、本発明は、非生物、例えば製材、壁ボード及び塗料を、真菌の攻撃から保護するのに用いることができる。
式Iの化合物は、例えば以下のクラスの植物病原性真菌に対して効果的である:不完全菌類(Fungi imperfecti)(例えば、ボトリチス種(Botrytis spp.)、アルタナリア種(Alternaria spp.))、及び担子菌類(Basidiomycetes)(例えば、リゾクトニア種(Rhizoctonia spp.)、ヘミレイア種(Hemileia spp.)、プシニア種(Puccinia spp.)、ファコプソラ種(Phakopsora spp.))である。更に、それらは、子嚢菌類(Ascomycete)(例えば、ベンツリア種(Venturia spp.)、ブルメリア種(Blumeria spp.)、ポドスファエラ・ロイコトリカ(Podosphaera leucotricha)、モニリニア種(Monilinia spp.)、フサリウム種(Fusarium spp.)、ウンシヌラ種(Uncinula spp.)、ミコスファエレラ種(Mycosphaerella spp.)、ピレノホラ種(Pyrenophora spp.)、リンコスポリウム・セカリス(Rhynchosporium secalis)、マグナポルテ種(Magnaporthe spp.)、コレトトリカム種(Colletotrichum spp.))、及び卵菌(Oomycete)(例えば、疫病菌種(Phytophthora spp.)、フハイカビ種(Pythium spp.)、プラスモパラ種(Plasmopara spp.))に対しても効果的である。顕著な活性は、ウドンコ病(powdery mildew)(例えば、ウンシヌラ・ネカター(Uncinula necator))、サビ病(rust)(例えば、プシニア種(Puccinia spp.))、及び斑点病(leaf spot)(例えば、セプトリア・トリチシ(Septoria tritici))に対して観察された。更に、式Iの新規化合物は、植物病原性細菌及びウイルス(例えば、ザントモナス種(Xanthomonas spp)、シュードモナス種(Pseudomonas spp)、火傷病菌(Erwinia amylovora)、及びタバコモザイクウイルスに対して)に対して効果的である。
本発明の範囲内において、保護される標的作物は、典型的には、以下の植物種を含んで成る:穀物(コムギ、オオムギ、ライムギ、オートムギ、コメ、トウモロコシ、ソルガム及び関連種);ビート(テンサイ及び飼料ビート);ナシ状果、核果及柔らかい果物(リンゴ、西洋ナシ、プラム、モモ、アーモンド、チェリー、イチゴ、ラズベリー及びブラックベリー);マメ科植物(マメ、レンティル、エンドウマメ、ダイズ);油脂植物(ナタネ、マスタード、ポピー、オリーブ、ヒマワリ、ココナッツ、トウゴマ、カカオ、ラッカセイ);キュウリ植物(カボチャ、キュウリ、メロン);線維植物(綿、亜麻、麻、ジュート);柑橘類の果実(オレンジ、レモン、グレープフルーツ、マンダリン);野菜(ホウレンソウ、レタス、アスパラガス、キャベツ、ニンジン、タマネギ、トマト、ジャガイモ、パプリカ);クスノキ科(アボカド、シナモン、カンファー) 、又は植物、例えばタバコ、ナッツ、コーヒー、ナス、サトウキビ、チャ、コショウ、ツル、ホップ、バナナ及び天然ゴム植物、並びに芝及び観賞植物。
本発明の標的作物としては、従来の及び遺伝学的に強化した又は遺伝子組み換えした変種、例えば昆虫耐性(例えば、Bt.及びVIP変種)、並びに病気耐性、除草剤耐性(例えば、RoundupReady(登録商標)及びLibertyLink(登録商標)の商標名で商業的に入手可能な、グリホセート−及びグルホシネート−耐性トウモロコシ変種)、及び線虫耐性変種が挙げられる。例えば、適切な遺伝学的に強化した又は遺伝子組み換え作物変種としては、Stoneville 5599BR及びStoneville 4892BR綿変種が挙げられる。
式Iの化合物は、未修飾形態において、好ましくは製剤の分野で通常用いられるアジュバントと共に用いる。この目的のために、それらは、既知の方法で、乳化可能な濃縮物、塗布可能なペースト、直接的にスプレー可能な又は希釈可能な溶液又は懸濁液、希釈エマルジョン、水和剤、可溶性粉末、ダスト、顆粒、及び例えば重合物質中での封入へと通常調製される。組成物のタイプに関して、適用、例えばスプレー、噴霧、ダスティング、散乱、コーティング又は注入の方法は、意図した目的及び現況に従って選択する。組成物は、更なるアジュバント、例えば安定剤、消泡剤、粘性調節剤、結合剤又はタッキファイヤー並びに肥料、微量栄養素ドナー又は特別な効果を得るための他の製剤を含んでなることもできる。
適切な担体及びアジュバントは、固形又は液体であることができ、調製技術において有用な物質、例えば天然の又は再生された鉱物、溶媒、分散剤、水和剤、タッキファイヤー、増粘剤、結合剤又は肥料である。このような担体は、例えば国際公開第97/33890に記載されている。
式Iの化合物は、通常組成物の形態で用いられ、更なる化合物と同時に又は連続して作物領域又は処理する植物に適用することができる。これらの更なる化合物は、例えば肥料又は微量栄養素ドナー又は他の調製物であることができ、これらは植物の成長に影響を与える。それらは、必要であれば、製剤の分野で通常用いられる更なる担体、界面活性剤又は適用促進アジュバントと共に、選択的除草剤、並びに殺昆虫剤、殺真菌剤、殺菌剤、殺線虫剤、軟体動物駆除剤又はいくつかのこれらの調製物の混合物であることもできる。
式Iの化合物は、活性成分として、遊離形態又は農薬化学的に利用可能な塩形態の少なくとも1つの式Iの化合物、及び少なくとも1つの上記のアジュバントを含んで成る、植物病原性微生物を防除及びそれらから保護するための殺真菌組成物の形態で、通常用いられる。
式Iの化合物は、いくつかの場合において、予想外の相乗活性をもたらす他の殺真菌剤と混合することができる。特に好ましい混合成分は、以下のものである:
アゾール、例えばアザコナゾール、BAY 14120、ビテルタノール、ブロムコナゾール、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール、エポキシコナゾール、フェンブコナゾール、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルトリアホール、ヘキサコナゾール、イマザリル、イミベンコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニル、ペフラゾエート、ペンコナゾール、プロチオコナゾール、ピリフェノックス、プロクロラズ、プロピコナゾール、シメコナゾール、テブコナゾール、テトラコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、トリフルミゾール、トリチコナゾール;
ピリミジニルカルビノール、例えばアンシミドール、フェナリモル、ヌアリモール;
2−アミノ−ピリミジン、例えばブピリメート、ジメチリモール、エチリモール;
モルホリン、例えばドデモルフ、フェンプロピジン(fenpropidine)、フェンプロピモルフ、スピロキサミン、トリデモルフ;
アニリノピリミジン、例えばシプロジニル、メパニピリム、ピリメタニル;
ピロール、例えばフェンピクロニル、フルジオキソニル;
フェニルアミド、例えばベナラキシル、フララキシル、メタラキシル、R−メタラキシル、オフレース、オキサジキシル;
ベンゾイミダゾール、例えばベノミル、カルベンダジム、デバカルブ、フベリダゾール、チアベンダゾール;
ジカルボキシミド、例えばクロゾリネート、ジクロゾリン、イプロジオン、ミコロゾリン(myclozoline)、プロシミドン、ビンクロゾリン;
カルボキサミド、例えばボスカリド、カルボキシン、フェンフラム、フルトラニル、メプロニル、オキシカルボキシン、ペンチオピラド、チフルザミド;グアニジン、例えばグアザチン、ドジン、イミノクタジン;
ストロビルリン(Strobilurine)、例えばアゾキシストロビン、ジモキシストロビン(SSF 129)、エネストロブリン(enestroburin)、フルオキサストロビン、クレソキシム−メチル、メトミノストロビン、トリフロキシストロビン、オリサストロビン、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン;
ジチオカルバミン酸塩、例えばフェルバム、マンコゼブ、マネブ、メチラム、プロピネブ、チラム、ジネブ、ジラム;
N−ハロメチルチオテトラヒドロフタルイミド、例えばカプタホール、キャプタン、ジクロフルアニド、フルオルイミド、ホルペット、トリフルアニド(tolyfluanid);
Cu−化合物、例えばボルドー液、水酸化銅、オキシ塩化銅、硫酸銅、亜酸化銅、マンコッパー、オキシン銅;
ニトロフェノール誘導体、例えばジノカップ、ニトロタールイソプロピル;
有機リン誘導体、例えばエディフェンホス、イプロベンホス、イソプロチオラン、ホスジフェン(phosdiphen)、ピラゾホス、トルクロホス−メチル;及び
様々な他のもの、例えばアシベンゾラル−S−メチル、アニラジン、ベンチアバリカルブ、ブラストサイジン−S、キノメチオネート、クロロネブ、クロロタロニル、シフルフェナミド、シモキサニル、ジクロン、ジクロシメット、ジクロメジン、ジクロラン、ジエトフェンカルブ、ジメトモルフ、SYP−LI90(提案されている名前:フルモルム(flumorph)、ジチアノン、エタボキサム、エトリジアゾール、ファモキサドン、フェンアミドン、フェノキサニル、フェンチン、フェリムゾン、フルアジナム、フルオピコリド、フルスルファミド、フェンヘキサミド、ホセチル−アルミニウム、ヒメキサゾール、イプロバリカルブ、IKF−916(シアゾファミド)、カスガマイシン、メタスルホカルブ、メトラフェノン、ニコビフェン(nicobifen)、ペンシクロン、フタリド、ポリオキシン、プロベナゾール、プロパモカルブ、プロキナジド、ピロキロン、キノキシフェン、キントゼン、硫黄、チアジニル、トリアゾキシド、トリシクラゾール、トリホリン、バリダマイシン、ゾキサミド(RH7281)。
潜在的にヒトに有害な植物病原性又は腐敗性の微生物又は生物、特に真菌生物による作物又は非生物の侵入を抑制及び予防する方法であって、これは、活性成分としての式Iの化合物の、植物、植物の部分又はその場所、或いは非生物の任意の部分に対する適用を含んで成る。
式Iの化合物、又は少なくとも1つの当該化合物を含む農薬組成物の適用を含んで成る、植物病原性微生物、特に真菌生物による作物の侵入を抑制又は予防する好ましい方法は、葉面適用である。適用の頻度及び適用の程度は、対応する病原菌による侵入の危険性に依存するだろう。しかし、式Iの化合物は、液体製剤で植物の場所を浸すことにより、或いは土壌に固形形態、例えば粒状形態(土壌適用)の化合物を適用することにより、土壌から根を通して植物に浸透することもできる(全身作用)。ウォーターライス(water rice)の作物において、このような顆粒は、水田に適用することもできる。式Iの化合物は、殺真菌剤の液体製剤で種子又は塊茎を浸透させることにより、或いは固形製剤でそれらをコーティングすることにより種子に適用することもできる(コーティング)。
製剤[すなわち、式Iの化合物を含む組成物]、及び、必要であれば、式Iの化合物を封入するための固形又は液体のアジュバント又はモノマーは、既知の方法において、典型的には、当該化合物を増量剤、例えば溶媒、固形担体及び任意に界面活性化合物(界面活性剤)と均質に混合及び/又は粉砕することにより調製する。
農薬製剤は、0.1〜99重量%、好ましくは0.1〜95重量%の式Iの化合物、99.9〜1重量%、好ましくは99.8〜5重量%の固形又は液体アジュバント、及び0〜25重量%、好ましくは0.1〜25重量%の界面活性剤を通常含むだろう。
適用の有利な程度は、通常、1へクタールあたり5g〜2kgの活性成分(a.i.)、好ましくは10g〜1kg a.i./ha、最も好ましくは20g〜600g a.i./haである。種子浸透剤として用いる場合、好都合な用量は、種子1kgあたり10mg〜1gの活性成分である。
濃縮物として製品を調製することが好ましい一方で、最終使用者は、希薄製剤を通常用いる。
以下の非限定的な実施例は、上記の本発明をより詳細に説明する。
実施例1:この実施例は、5−クロロ−7−(4,4−ジメチル−[1,4]アザシリナン−1−イル)−6−(2,4,6−トリフルオロ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(化合物No.I.p.081)の調製について説明する。
a)ビス−(2−ブロモ−エチル)−ジメチル−シランの調製
臭化水素(17g、0.21mol)を水浴冷却下で泡立たせ、180mlのペンタン中のジメチル−ジビニル−シラン(11.5g、0.1mol)及び過酸化ジベンゾイル(0.25g、1.0mmol)の溶液に添加する。反応は、UVランプを用いた短い照明により開始する。発熱変換(反応は30℃を超えて上昇すべきではない)の終了後に、混合物をろ過及び蒸発させて、28gのビス−(2−ブロモ−エチル)−ジメチル−シランを得る。これは、更なる精製をせずに、次の段階で直接的に用いることができる。
b)1−ベンジル−4,4−ジメチル−[1,4]アザシリナン塩酸塩の調製
ベンジルアミン(50g、0.46mol)を、200mlのクロロホルム中のビス−(2−ブロモ−エチル)−ジメチル−シラン(25.5g、93mmol)及びトリエチルアミン(28g、0.28mol)の溶液に添加する。この混合物を、70℃で16時間撹拌する。その後、反応混合物を冷却し、2Nの水酸化ナトリウムで希釈し、ジクロロメタンで抽出する。混合有機層を水で洗い、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、蒸発させ、残留物を、溶離液として酢酸エチル及びヘキサンを用いてシリカゲル上でクロマトグラフし、遊離アミンとして14gの1−ベンジル−4,4−ジメチル−[1,4]アザシリナンを得る。この無色の油を140mlのエタノール中に溶解し、6Nの塩酸(10.5ml、64mmol)を添加する。溶媒の除去後、残渣を、エタノールを用いて3回共蒸発(coevaporate)する。残留物のエタノール及びジエチルエーテルからの結晶化により、14.5gの1−ベンジル−4,4−ジメチル−[1,4]アザシリナン塩酸塩を得る。
c)4,4−ジメチル−[1,4]アザシリナン塩酸塩の調製
75mlのメタノール中の1−ベンジル−4,4−ジメチル−[1,4]アザシリナン塩酸塩(4.9g、19mmol)の溶液を、75mlのメタノール中のパラジウム(活性炭上で10重量%、0.4g)の懸濁液にゆっくり添加する。この混合物を、アルゴン下で、72時間撹拌する。その後、混合物を、セライトを通してろ過する。ろ液を蒸発させ、残渣をジエチルエーテルと共に粉砕し、無色の結晶として3gの4,4−ジメチル−[1,4]アザシリナン塩酸塩を得る。
d)4,4−ジメチル−[1,4]アザシリナン塩酸塩(120mg、0.7mmol)を、4mlのN,N−ジメチルアセトアミド中の5,7−ジクロロ−6−(2,4,6)−トリフルオロ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(190mg、0.6mmol)、無水炭酸カリウム(200mg、1.5mmol)及び触媒量の4−(ジメチルアミノ)ピリジンの懸濁液に添加する。この混合物を2時間室温で撹拌し、その後氷水上に注ぎ、酢酸エチルで抽出する。混合した有機層を水及び塩水で洗い、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、蒸発させる。残渣を、溶離液として酢酸エチル及びヘキサンを用いたシリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製し、100mgの5−クロロ−7−(4,4−ジメチル−[1,4]アザシリナン−1−イル)−6−(2,4,6−トリフルオロ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(化合物No.I.p.081)を得る。
実施例2:この実施例は、5−クロロ−7−(3,3−ジメチル−[1,3]アザシリナン−1−イル)−6−(2,4,6−トリフルオロ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(化合物No.I.h.081)の調製について説明する。
a)アリル−ブロモメチル−ジメチル−シランの調製
テトラヒドロフラン(15ml、30mmol)中の塩化アリルマグネシウムの2Mの溶液を、10℃の20mlのテトラヒドロフラン中のブロモメチル−クロロ−ジメチル−シラン(5.6g、30mmol)の溶液に、液滴により添加する。この混合物を1時間室温で撹拌した後、10mlの水を慎重に添加し、その後8mlの1Nの塩酸を添加する。この混合物をペンタンで抽出する。混合した有機層を塩水で洗い、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、蒸発させる。残渣を、溶離液としてペンタンを用いるシリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製し、2.7gのアリル−ブロモメチル−ジメチル−シランを得る。
b)ブロモメチル−(3−ブロモ−プロピル)−ジメチル−シランの調製
臭化水素(2.3g、28mmol)を水浴冷却下で泡立たせ、40mlのペンタン中のアリル−ブロモメチル−ジメチル−シラン(2.7g、14mmol)及び2,2’−アゾビス−(2−メチル−プロピオニトリル)(20mg、0.14mmol)の溶液に添加する。反応は、UVランプを用いた短い照明により開始する。発熱変換(反応は30℃を超えて上昇すべきではない)の終了後に、混合物をろ過及び蒸発させて、3.5gのブロモメチル−(3−ブロモ−プロピル)−ジメチル−シランを得る。これは、更なる精製をせずに、次の段階で直接的に用いることができる。
1−ベンジル−3,3−ジメチル−[1,3]アザシリナン塩酸塩の調製
ベンジルアミン(6.9g、64mmol)を、30mlのクロロホルム中のブロモメチル−(3−ブロモ−プロピル)−ジメチル−シラン(3.5g、13mmol)及びトリエチルアミン(3.9g、39mmol)の溶液に添加する。この混合物を、70℃で16時間撹拌する。その後、反応混合物を冷却し、2Nの水酸化ナトリウムで希釈し、ジクロロメタンで抽出する。混合有機層を水で洗い、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、蒸発させ、残留物を、溶離液として酢酸エチル及びヘキサンを用いてシリカゲル上でクロマトグラフし、遊離アミンとして2.2gの1−ベンジル−3,3−ジメチル−[1,3]アザシリナンを得る。この無色の油を20mlのジエチルエーテル中に溶解し、ジエチルエーテル中の塩酸の2Nの溶液(4.9ml、9.8mmol)を添加する。混合物をろ過し、固体をジエチルエーテルで洗い、乾燥させて、2.4gの1−ベンジル−3,3−ジメチル−[1,3]アザシリナン塩酸塩を得る。
d)3,3−ジメチル−[1,3]アザシリナン塩酸塩の調製
45mlのメタノール中の1−ベンジル−3,3−ジメチル−[1,3]アザシリナン塩酸塩(2.4g、9.0mmol)の溶液を、75mlのメタノール中のパラジウム(活性炭上で10重量%、0.2g)の懸濁液にゆっくり添加する。この混合物を、アルゴン下で、72時間撹拌する。その後、混合物を、セライトを通してろ過する。ろ液を蒸発させ、残渣をジクロロメタン及びジエチルエーテルと共に粉砕し、無色の結晶として1.3gの3,3−ジメチル−[1,3]アザシリナン塩酸塩を得る。
e)N,N−ジイソプロピル−エチル−アミン(0.2g、1.5mmol)を、0℃の4ml中のジクロロメタン中の5,7−ジクロロ−6−(2,4,6)−トリフルオロ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(190mg、0.6mmol)及び3,3−ジメチル−[1,3]アザシリナン塩酸得(100mg、0.6mmol)の溶液に、液滴により添加する。この混合物を1時間室温で撹拌し、その後減圧下で蒸発させる。残渣を、溶離液として酢酸エチル及びヘキサンを用いるシリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製し、150mgの5−クロロ−7−(3,3−ジメチル−[1,3]アザシリナン−1−イル)−6−(2,4,6−トリフルオロ−フェニル)−[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン(化合物No.I.h.081)を得る。
以下の表1は、本発明の式Iの個々の化合物を説明する。
Figure 2008524292
Figure 2008524292
Figure 2008524292
Figure 2008524292
Figure 2008524292
表1は、式(I.a)の144個の化合物を提供する:
Figure 2008524292
{式中、R7、R8及びR9は、表1に規定したとおりである}。
表1は、式(I.b)の144個の化合物を提供する:
Figure 2008524292
{式中、R7、R8及びR9は、表1に規定したとおりである}。
表1は、式(I.c)の144個の化合物を提供する:
Figure 2008524292
{式中、R7、R8及びR9は、表1に規定したとおりである}。
表1は、式(I.d)の144個の化合物を提供する:
Figure 2008524292
{式中、R7、R8及びR9は、表1に規定したとおりである}。
表1は、式(I.e)の144個の化合物を提供する:
Figure 2008524292
{式中、R7、R8及びR9は、表1に規定したとおりである}。
表1は、式(I.f)の144個の化合物を提供する:
Figure 2008524292
{式中、R7、R8及びR9は、表1に規定したとおりである}。
表1は、式(I.g)の144個の化合物を提供する:
Figure 2008524292
{式中、R7、R8及びR9は、表1に規定したとおりである}。
表1は、式(I.h)の144個の化合物を提供する:
Figure 2008524292
{式中、R7、R8及びR9は、表1に規定したとおりである}。
表1は、式(I.i)の144個の化合物を提供する:
Figure 2008524292
{式中、R7、R8及びR9は、表1に規定したとおりである}。
表1は、式(I.k)の144個の化合物を提供する:
Figure 2008524292
{式中、R7、R8及びR9は、表1に規定したとおりである}。
表1は、式(I.l)の144個の化合物を提供する:
Figure 2008524292
{式中、R7、R8及びR9は、表1に規定したとおりである}。
表1は、式(I.m)の144個の化合物を提供する:
Figure 2008524292
{式中、R7、R8及びR9は、表1に規定したとおりである}。
表1は、式(I.n)の144個の化合物を提供する:
Figure 2008524292
{式中、R7、R8及びR9は、表1に規定したとおりである}。
表1は、式(I.o)の144個の化合物を提供する:
Figure 2008524292
{式中、R7、R8及びR9は、表1に規定したとおりである}。
表1は、式(I.p)の144個の化合物を提供する:
Figure 2008524292
{式中、R7、R8及びR9は、表1に規定したとおりである}。
表1は、式(I.q)の144個の化合物を提供する:
Figure 2008524292
{式中、R7、R8及びR9は、表1に規定したとおりである}。
表1は、式(I.r)の144個の化合物を提供する:
Figure 2008524292
{式中、R7、R8及びR9は、表1に規定したとおりである}。
表1は、式(I.s)の144個の化合物を提供する:
Figure 2008524292
{式中、R7、R8及びR9は、表1に規定したとおりである}。
表1は、式(I.t)の144個の化合物を提供する:
Figure 2008524292
{式中、R7、R8及びR9は、表1に規定したとおりである}。
表1は、式(I.u)の144個の化合物を提供する:
Figure 2008524292
{式中、R7、R8及びR9は、表1に規定したとおりである}。
表1は、式(I.v)の144個の化合物を提供する:
Figure 2008524292
{式中、R7、R8及びR9は、表1に規定したとおりである}。
表1は、式(I.w)の144個の化合物を提供する:
Figure 2008524292
{式中、R7、R8及びR9は、表1に規定したとおりである}。
表1は、式(I.x)の144個の化合物を提供する:
Figure 2008524292
{式中、R7、R8及びR9は、表1に規定したとおりである}。
表1は、式(I.y)の144個の化合物を提供する:
Figure 2008524292
{式中、R7、R8及びR9は、表1に規定したとおりである}。
表1は、式(I.z)の144個の化合物を提供する:
Figure 2008524292
{式中、R7、R8及びR9は、表1に規定したとおりである}。
本明細書を通して、温度はセ氏温度で与えられ;「NMR」は、核磁気共鳴スペクトルを意味し;「%」は、対応する濃度が他の単位で示されていない限り、重量パーセントである。
以下の省略は、明細書全体を通して用いられる:
Figure 2008524292
表2は、選択された融点及び選択されたNMRデータを示し、全ては、表1の化合物に対して、溶媒としてCDCl3を用いる(特段断りのない限り、全ての場合において、全ての特徴データを一覧にする試みはなされていない)。
Figure 2008524292
本発明の化合物は、上記の反応スキームに従って調製することができる。そこでは、特段断りのない限り、各変数の定義は、式Iの化合物に対して上記で規定した通りである。
生物学的実施例
アルタナリア・ソラニ(Alternaria solani)/トマト/予防(トマトにおけるアルタナリア(Alternaria)に対する作用)
4週齢のトマト植物(品種ローターノーム(Roter Gnom))を、スプレーチャンバーにおいて、調製した試験化合物で処理する。適用から2日後、トマト植物を、胞子懸濁液を試験植物上にスプレーすることによって植菌する。温室中における、22/18℃で95%の相対湿度での4日間のインキュベーション期間の後、病気の発生を評価する。
200ppmの式Iの化合物、特に化合物I.c.081、I.f.081、I.h.081及びI.t.081は、この試験において、少なくとも80%まで真菌感染を阻害し、一方、同一条件下で、未処理コントロール植物は、植物病原性真菌により80%を超えて感染される。
ボトリティス・シネレア(Botrytis cierea)/トマト/予防(トマトにおけるボトリティス(Botrytis)に対する作用)
4週齢のトマト植物(品種ローターノーム(Roter Gnom))を、スプレーチャンバーにおいて、調製した試験化合物で処理する。適用から2日後、トマト植物を、胞子懸濁液を試験植物上にスプレーすることによって植菌する。温室中における、20℃で95%の相対湿度での3日間のインキュベーション期間の後、病気の発生を評価する。
200ppmの式Iの化合物、特に化合物I.f.081、I.h.081及びI.t.081は、この試験において、少なくとも80%まで真菌感染を阻害し、一方、同一条件下で、未処理コントロール植物は、植物病原性真菌により80%を超えて感染される。
プシニア・レコンディタ(Puccinia recondita)/コムギ/予防(コムギにおける褐色のさび病(brown rust)に対する作用)
1週齢のコムギ植物(品種アリーナ(Arina))を、スプレーチャンバーにおいて、調製した試験化合物で処理する。適用から1日後、コムギ植物を、胞子懸濁液(1×105の夏胞子/ml)を試験植物上にスプレーすることによって植菌する。温室中における、20℃で95%の相対湿度での1日間のインキュベーション期間の後、温室中で20℃/18℃(昼/夜)で60%の相対湿度で10日間保持する。病気の発生を、植菌から11日後に評価する。
200ppmの式Iの化合物、特に化合物I.c.081、I.f.081、I.g.081及びI.t.081は、この試験において、少なくとも80%まで真菌感染を阻害し、一方、同一条件下で、未処理コントロール植物は、植物病原性真菌により80%を超えて感染される。
マグナポルテ・グリセア(Magnaporthe grisea)(イネいもち病菌(Pyricularia oryzae))/コメ/予防(いもち病に対する作用)
3週齢のコメ植物(品種コシヒカリ)を、スプレーチャンバーにおいて、調製した試験化合物で処理する。適用から2日後、コメ植物を、胞子懸濁液(1×105の分生子/ml)を試験植物上にスプレーすることによって植菌する。20℃で95%の相対湿度での6日間のインキュベーション期間の後、病気の発生を評価する。
200ppmの式Iの化合物、特に化合物I.f.081及びI.h.081は、この試験において、少なくとも80%まで真菌感染を阻害し、一方、同一条件下で、未処理コントロール植物は、植物病原性真菌により80%を超えて感染される。
ピレノホラ・テレス(Pyrenophora teres)(ヘルミントスポリウム・テレス(Helminthosporium teres))/オオムギ/予防(オオムギにおける斑点に対する作用)
1週齢のオオムギ植物(品種レジナ(Regina))を、スプレーチャンバーにおいて、調製した試験化合物で処理する。適用から2日後、オオムギ植物を、胞子懸濁液(2.6×104の分生子/ml)を試験植物上にスプレーすることによって植菌する。20℃で95%の相対湿度での4日間のインキュベーション期間の後、病気の発生を評価する。
200ppmの式Iの化合物、特に化合物I.c.081及びI.t.081は、この試験において、少なくとも80%まで真菌感染を阻害し、一方、同一条件下で、未処理コントロール植物は、植物病原性真菌により80%を超えて感染される。
セプトリア・トリチシ(Septoria tritici)/コムギ/予防(コムギにおけるセプトリア(Septori)斑点病に対する作用)
2週齢のコムギ植物(品種リバンド(Riband))を、スプレーチャンバーにおいて、調製した試験化合物で処理する。適用から1日後、コムギ植物を、胞子懸濁液(106の分生子/ml)を試験植物上にスプレーすることによって植菌する。22℃/21℃で95%の相対湿度での1日間のインキュベーション期間の後、温室中で22℃/21℃で70%の相対湿度で保持する。病気の発生を、植菌から16〜18日後に評価する。
200ppmの式Iの化合物、特に化合物I.c.081、I.f.081、I.g.081、I.h.081、I.r.081及びI.t.081は、この試験において、少なくとも80%まで真菌感染を阻害し、一方、同一条件下で、未処理コントロール植物は、植物病原性真菌により80%を超えて感染される。
ウンシヌラ・ネカター(Uncinula necator)/ブドウ/予防(ブドウにおけるうどんこ病に対する作用)
5週齢のブドウの苗木(品種グテデル(Gutedel))を、スプレーチャンバーにおいて、調製した試験化合物で処理する。適用から1日後、ブドウ植物を、試験食物上でブドウうどんこ病に感染した植物を振ることによって植菌する。14/10時間(明/暗)の日照計画(regime)下における、24℃/22℃で70%の相対湿度での7日間のインキュベーション期間の後、病気の発生を評価する。
200ppmの式Iの化合物、特に化合物I.c.081、I.f.081、I.g.081、I.h.081及びI.t.081は、この試験において、少なくとも80%まで真菌感染を阻害し、一方、同一条件下で、未処理コントロール植物は、植物病原性真菌により80%を超えて感染される。

Claims (12)

  1. 式Iの化合物
    Figure 2008524292
    {式中、
    1、R2、R3及びR4は、それぞれ互いに独立し、且つm及び/又はnが2、3又は4である場合にm及びnから独立して、水素、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル又はC1〜C6アルキルオキシであり、或いは
    1及びR2又はR3及びR4は、それぞれ互いに独立して、それらが結合している炭素原子と共に、基C=O、C=S、又はC=CR1011を形成し、或いは
    1及びR2又はR3及びR4は、それぞれ互いに独立して、それらが結合している炭素原子と共に、任意に置換された3〜6員スピロ結合環を形成し、或いは、
    1及びR2又はR3及びR4は、それぞれ互いに独立して、m又はnがそれぞれ互いに独立して2、3又は4である場合に、環内C=C二重結合の一部であり、或いは
    1及びR2又はR3及びR4は、それぞれ互いに独立して、m又はnが2、3又は4である場合に、それらが結合する炭素原子と共に、任意に置換された飽和又は不飽和の環付加環を形成し;
    5及びR6は、それぞれ互いに独立して、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、C3〜C6シクロアルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、C1〜C6アルキルオキシ、ヒドロキシル又は任意に置換されたアリールであり、或いは
    5及びR6は、それらが結合しているケイ素原子と共に、任意に置換された4〜7員スピロ結合環を形成し;
    7は、任意に置換されたアリール、又はヘテロアリールであり;
    8は、C1〜C6アルキル、ハロゲン又はシアノであり;
    9は、水素、メルカプト又はC1〜C3アルキルチオであり;
    10及びR11は、それぞれ互いに独立して、水素、ハロゲン、C1〜C6アルキル、C1〜C3ハロアルキル又はC1〜C6アルキルオキシであり;
    m及びnは、互いに独立して、1、2、3又は4であり、且つ
    (m+n)は、2、3、4、5又は6に等しい}。
  2. 遊離形態の請求項1に記載の式Iの化合物。
  3. 農薬化学的に利用可能な塩形態の請求項1に記載の式Iの化合物。
  4. 1、R2、R3及びR4が、それぞれ互いに独立して、水素、ハロゲン又はC1〜C6アルキルであり;
    5及びR6が、それぞれ互いに独立して、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル又はC1〜C3シクロアルキルであり;
    7が、任意に置換されたアリールであり;
    8が、C1〜C6アルキル又はハロゲンであり;
    9が、水素又はメルカプト又はメチルチオであり;
    (m+n)が、2、3、4又は5に等しい、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の式Iの化合物。
  5. 1、R2、R3及びR4が、それぞれ互いに独立して、水素又はC1〜C6アルキルであり;
    5及びR6が、それぞれ互いに独立して、C1〜C6アルキル又はC1〜C6ハロアルキルであり;
    7が、少なくとも1つのオルト位においてハロゲンで置換されたフェニルであり;
    8が、クロロ又はフルオロであり;
    9が、水素又はメルカプトであり;
    (m+n)が、2、3又は4に等しい、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の式Iの化合物。
  6. 1、R2、R3及びR4が、それぞれ互いに独立して、水素又はメチルであり;
    5及びR6が、それぞれ互いに独立して、メチル又はエチルであり;
    7が、2,4,6−トリフルオロフェニル又は2−クロロ−6−フルオロフェニルであり;
    8が、クロロであり;
    9が、水素であり;
    (m+n)が、3又は4に等しい、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の式Iの化合物。
  7. 式IIの化合物
    Figure 2008524292
    {式中、R7、R8及びR9は、式Iに対して規定した通りであり、Halはハロゲン、好ましくはフッ素、塩素又は臭素である}
    を、式IIIの化合物
    Figure 2008524292
    {R1、R2、R3、R4、R5、R6、m及びnは、式Iに対して規定した通りである}
    と反応させることを含んで成る、請求項1に規定した式Iの化合物を調製するための方法。
  8. 活性成分として、遊離形態又は農薬化学的に利用可能な塩形態の少なくとも1つの請求項1に記載の式Iの化合物、及び少なくとも1つのアジュバントを含んで成る、植物病原性微生物を防除及びそれらから保護するための殺真菌組成物。
  9. 好ましくはアゾール、ピリミジニルカルビノール、2−アミノ−ピリミジン、モルホリン、アニリノピリミジン、ピロール、フェニルアミド、ベンゾイミダゾール、ジカルボキシミド、カルボキサミド、ストロビルリン、ジチオカルバミン酸塩、N−ハロメチルチオテトラヒドロフタルイミド銅化合物、ニトロフェノール、有機リン誘導体から成る群から選択される、少なくとも1つの追加の殺真菌活性化合物を含んで成る、請求項8に記載の組成物。
  10. 植物病原性微生物による植物又は非生物の侵入を抑制又は予防するための、請求項1に規定した式Iの化合物の使用。
  11. 活性成分としての請求項1に記載の式Iの化合物の、植物、植物の部分又はその場所、或いは非生物の任意の部分に対する適用を含んで成る、潜在的にヒトに有害な植物病原性又は腐敗性の微生物又は生物による作物又は非生物の侵入を抑制及び予防する方法。
  12. 植物病原性微生物が真菌生物である、請求項11に記載の方法。
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