JP2008523472A - 原子論的モデリングツールを利用して、潤滑油、潤滑油添加剤、および潤滑油基油を開発する方法およびシステム - Google Patents

原子論的モデリングツールを利用して、潤滑油、潤滑油添加剤、および潤滑油基油を開発する方法およびシステム Download PDF

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Abstract

潤滑油を開発する方法およびシステム、ならびに潤滑油が提供される。潤滑油の性能要件に従って、原子論的モデリングツールを用いて、一連の性能要件を実質的に満たす潤滑油の配合が設計される。配合は、潤滑油添加剤、潤滑油基油、または潤滑油添加剤と潤滑油基油との組合せから構成される。

Description

本発明は、潤滑油、潤滑油基油、および/または潤滑油添加剤を開発する方法に関し、詳しくは、本発明は、原子論的モデリングを利用して潤滑油、潤滑油基油、および/または潤滑油添加剤を開発する方法に関する。
米国政府は、米国標準技術局(the National Institute of Standards and Technology)との契約により、契約番号70NANB0H3048に基づき、本発明の一定の権利を有する。
本願は、2004年12月6日出願の米国仮出願番号第60/634,161号の利益を主張するものであり、本願とともに出願された以下の共同所有の同時係属出願に関連する(それらの両方は、参照により本明細書に組み入れられる):「機械機器の表面性質をモデリングするシステムおよび方法(Systems and Methods for Modeling Surface Properties of a Mechanical Component)」(代理人整理番号0002338WOU、EH−11736)。
マニュアルまたはオートマチックトランスミッション、航空機用一段および多段トランスミッション、プッシュベルト式連続可変トランスミッション、および摩擦駆動連続可変トランスミッションなどの機械システムは、接触ゾーンの表面積が広い。駆動ローラ表面、ギア、ボールベアリング、およびローラベアリングなどの接触部分またはゾーンは、高い表面圧力を受けやすいことが知られている。さらに、トランスミッション処理能力を最大化するために小型化または軽量化するように設計された、最近開発された多くのトランスミッションシステムにより、機械システムのさらに広い接触ゾーン内の摩擦、抵抗、および疲労を減らす必要性が増している。本明細書において教示する方法を用いて設計または開発し得る潤滑油、潤滑油基油、および潤滑油添加剤のさらなる用途として、限定されるものではないが、(1)内燃機関および外燃機関、ならびに他の推進装置(propulsive devises)(自動車産業で用いるもの、特に、レース用途および他の高性能用途などの激しく要求の多いデューティサイクル用の推進装置)、(2)食物の調理で用いる機械および装置、(3)掘削システムおよび装置、ならびに輸送システムおよび装置(例えば、鉱物鉱業および油鉱業およびガス鉱業において用いられるようなもの)などが挙げられる。
接触ゾーンの高表面圧力を軽減するためには、潤滑油、特に、特定の添加剤を含むものが、表面を保護し、表面の磨耗およびスカッフィングを最小限に抑えるのに重要な役割を果たす。潤滑油は、一般に、潤滑油を受ける構成部分の、表面疲労および過負荷が原因で起こる主な損傷蓄積メカニズムを減少させる。
潤滑油は、一般に、基油と1つまたは複数種類の添加剤とからなる。潤滑油添加剤は、基油の性質および性能を向上させるのに重要な役割を果たす。機械システム電力処理の全能力を増加させるための最近開発されたシステム最適化アプローチでは、さらに優れた働きをする新しい潤滑油の必要性が強調されている。摩擦および磨耗、圧力ならびにスコーリング強さを減少させることによって改良した潤滑油では、トランスミッションシステムおよび他のシステム内の潤滑油を受ける接点の表面疲労寿命を延長することができる。
潤滑油基油および添加剤の設計への現在のアプローチは、試行錯誤によるものである。これは、主として、様々な添加剤と、基油と、適用される機械的接触面と、の間の相互作用が非常に複雑であるという事実による。また、様々な潤滑油成分が作用するメカニズムについても分かっていない場合が多いか、またはよく把握されていない。
潤滑油の設計に系統的なアプローチが必要である。本発明は、原子論的モデリングツールを用いて潤滑油、潤滑油基油、および/または潤滑油添加剤を設計する系統的な方法を提供する。原子論的モデリングツールは、潤滑油の成分および構成要素と接触面との相互作用を分析することにより、特定の用途での潤滑油の機能メカニズムを明らかにすることができる。続いて、原子論的モデリングを用いて作用条件をシミュレートすることにより、用途用件に応じて、潤滑油、潤滑油基油、および/または潤滑油添加剤を設計/選択することができる。
原子論的モデリングツールは、材料の原子論的性質を提供するものを含む。原子論的モデリングは、原子論的長さスケールからマイクロメータ長さスケールまでの分析した系の原子論的構造がシミュレートする。この原子論的モデリングは、分析した系についての構造、電子、磁気、およびエネルギー情報を提供する。原子論的モデリングは、系の運動力学的性質を分析するためにも用いることができる。これらのツールの一般例として、密度汎関数理論シミュレーション、分子動力学シミュレーション、およびモンテカルロシミュレーションが挙げられる。
本発明は、原子論的モデリングツールを利用して潤滑油を開発する方法を提供する。潤滑油、潤滑油基油、および/または潤滑油添加剤の開発に原子論的モデリングを用いて、効率的、効果的、かつ経済的な方法により潤滑油になる候補をスクリーニングすることにより、実証分析にふさわしい補体が提供される。これで、R&Dの直接経費が減少し、伝統的な試行錯誤の添加剤開発プロセスが、強化されるか、はかどるか、および/または必要でなくなる。原子論的モデリングにより、新たな製品を、他の可能な手段を使うよりも迅速に市場に出すことが可能になる。
本発明は、原子論的モデリングツールを用いて、潤滑油、潤滑油基油、および/または潤滑油添加剤を開発する方法およびシステムを提供する。
潤滑油、潤滑油基油、および/または潤滑油添加剤を開発する方法を提供する。この方法は、限定的ではないが、潤滑油、潤滑油基油、および/または潤滑油添加剤の一連の性能要件を確立することと、その一連の性能要件を実質的に満たす潤滑油、潤滑油基油、および/または潤滑油添加剤の配合を予測するために、原子論的モデリングツールを利用することを含む。その配合には、潤滑油基油、少なくとも1種類の潤滑油添加剤、および/または少なくとも1種類の潤滑油添加剤と潤滑油基油との混合物である潤滑油が含まれる。
潤滑油、潤滑油基油、および/または潤滑油添加剤を開発する方法が提供され、その方法は、限定的ではないが、添加剤のデータベースを構築することと、材料のデータベースを構築することと、接触面のデータベースを構築することと、潤滑油基油のデータベースを構築することと、機能メカニズムのデータベースを構築することとを含む。潤滑油/潤滑油基油/潤滑油添加剤の一連の性能要件を確立し、少なくともその一連の性能要件に基づく潤滑油、潤滑油基油、および/または潤滑油添加剤の配合を、その性能要件のメカニズムの把握に基づいて選択する。原子論的モデリングツールを利用して、その配合の特性を予測し、その一連の特性が一連の性能要件に実質的に相当するかどうかの判定に基づいて、追加的な配合を調製すべきかどうかを判定する。潤滑油、潤滑油基油、および/または潤滑油添加剤を配合し、配合物の実証検査をして、性能特性を検証する。一連の特性が一連の性能要件を実質的に満たすまで、選択ステップ、利用ステップ、判定ステップ、および実験的検証ステップを反復的に繰り返す。その後、配合を最終決定する。
潤滑油、潤滑油基油、および/または潤滑油添加剤を開発するシステムも提供する。このシステムは、潤滑油基油のデータベースと、潤滑油添加剤のデータベースと、接触面を有する材料のデータベースと、機能メカニズムのデータベースと、性能要件と、性能特性を予測および判定する原子論的モデリングシミュレーターと、実際の性能を検証する実験装置と、を含む。
本発明の上記の特徴および利点、ならびに本発明の他の特徴および利点については、当業者であれば、次の詳細な説明、図面および添付の特許請求の範囲から理解するであろう。
図1に、潤滑油、潤滑油基油、および/または潤滑油添加剤を開発する方法、プロセス、またはシステムの例示的な実施形態の概要を、参照符号2で示している。
方法2は、潤滑油添加剤6のデータベース、潤滑油基油4のデータベース、接触面を有する材料8のデータベース、および接触面22のデータベースを構築することを含む。これらのデータベースを構築するために、二段階手法を用いることができる。第1ステップは、文献データから、あるいは核磁気共鳴スペクトル(NMR)、質量分析(MS)、旋光分散−円二色性旋光度(ORD−CD)、および/またはX線結晶構造解析などの実験解析から、あるいは原子論的モデリングにより、潤滑油添加剤6、基油4、接触面を有する材料8、および接触面22の初期原子論的構造を得ることである。第2ステップは、密度汎関数理論または他の原子論的モデリング法を用いることによって最適な原子論的構造を見つけることである。得られたこれらの原子論的構造は、原子論的モデリングツール14への入力とし、要求性能に基づいて選択された配合の性能を分析する。
密度汎関数理論(DFT)は、原子モデル系の多粒子シュレーディンガー方程式を解くことに基づく。DFTは、分析した系についての構造、電子、磁気、およびエネルギー情報を提供する。現在のコンピュータの計算能力を用いれば、DFT計算によって、概して数百個の原子の系に対処することができる。DFTの精度は、最新の実験技術に匹敵する。例えば、反応活性化エネルギーは実測値から0.01eVの誤差範囲に予測され、結合距離は実測値から0.02オングストロームの誤差範囲に予測される。
方法2では、様々な性能要件の機能メカニズムのデータベースが構築され、分析される状況が多くなるにつれて、このデータベースが拡大される。
方法2の次のステップでは、性能要件に基づいて選択された配合の性能特性をシミュレートする。次に、構造を緩和させ、最小のエネルギーをもつ最適な原子論的構造に到達させる。その後、これらの最適構造が、分子動力学(MD)シミュレーションまたはモンテカルロ(MC)シミュレーションなどのさらに大規模なシステムシミュレーションに対する入力になる。この場合、MDシミュレーションおよびMCシミュレーションは、それぞれが、利用される原子論的モデリングツール14の実例である。
原子論的モデリングツール14であるMDシミュレーション法は、ニュートンの運動法則の古典的方程式を解くことに基づく。MDシミュレーション法は、時間や温度によって変化する原子の位置および速度の軌道を提供する。このMDシミュレーション法は、ニュートンの運動法則を積分することで、経時変化した形態も提供できる。MDシミュレーションは、現在の計算能力では、数百万個の原子までの系に対処することができる。計算能力の発達に伴い、MDがさらに大規模なシステムをシミュレートすることができる。
MC法は確率論的技術であり、各原子が原子論的モデリングツール14の標本である。これらの技術は、問題を調査するために乱数および確率統計学を用いることに基づく。、MCシミュレーションは、現在の計算能力では数百万個の原子までの系に対処することができる。計算能力の発達に伴い、MCはさらに大規模なシステムをシミュレートすることができる。当業者ごとに異なる特定のMC方法を利用することができる。
原子論的モデリングツール14のもう1つの例である動的モンテカルロ(KMC)シミュレーション法は、状態から状態へと移行する系の時間的進化を予測するための確率的「マスター方程式」の数値シミュレーションに関連する。この確率的方法は、決定論的動態方程式を解くことなく、または各原子の分子動力学を追跡することなく、統計的に等価な系の動特性を提供する。
従来のMC法は、系の平衡物性を分析するために用いられている。KMCは、系のリアルタイム進化を追跡するのに必要な、従来のMC法の改良法である。
次に、潤滑油添加剤6および/または潤滑油基油4が作用するのに必要な機能メカニズムのデータベース18が構築される。これは、潤滑油および潤滑油添加剤の設計において重要なステップである。潤滑油添加剤6および/または潤滑油基油4の機能メカニズム18が決定されれば、様々な要件を満たす添加剤組成物の設計を進めることができる。
機能メカニズム18を確立し、把握するステップは、以下を含む。(1)潤滑油添加剤と、潤滑油基油と、接触面と、の間の物理化学的相互作用を分析するためにDFTを適用する。(2)添加剤が機能することで生じる化学的反応へDFTを適用する。(3)潤滑油添加剤と接触面との反応で生じる生成物の相互作用を分析するためにDFTを適用する。
次に、潤滑油、潤滑油基油、および潤滑油添加剤の一連の性能要件10(スカッフィング性能の向上、表面疲労寿命の延長、熱的安定性の増大、および抗酸化性の増強など)が確立される。これらの性能要件10に基づいて、初期潤滑油、潤滑油基油、および潤滑油添加剤配合12は、既存の潤滑油添加剤のデータベース6および潤滑油基油のデータベース4から選択され、かつ/または、添加剤の機能メカニズム18の把握に基づいて設計される。続いて、選択された潤滑油配合12の分子と材料8の接触面との物理化学的相互作用が、DFT、MD、MC、または他の原子論的モデリングシミュレーションによって解析される。この場合、DFT、MD、およびMCは、それぞれ、利用される原子論的モデリングツール14の実例である。
DFTシミュレーション、MDシミュレーション、またはMCシミュレーションのいずれかの結果として、関連する接触材料に対して配合された潤滑油の適合性が決定される。様々な潤滑油添加剤6および基油4の最適濃度も決定される。潤滑油の抗酸化性およびスカッフィング防止性などの性能は、MD、MC、または他の既存もしくは将来の原子論的モデリングツール14および方法によってシミュレートされ、予測され得る。
初期の潤滑油配合12が、確立された一連の性能要件10を満たさない場合には、別の配合12が、原子論的モデリングツール14を用いた同様の解析を受けるように選択される。このステップは、潤滑油配合12が一連の性能要件10を満たすまで繰返し行われる。
原子論的モデリングツール14を用いて示されるように、性能要件10を満たす配合12が選択されると、その潤滑油が配合される。その後、配合された潤滑油16の性能は、実験20により確認される。実験12で、配合された潤滑油の性能が性能要件10を満たしていない場合には、追加的な配合12が選択され、配合された潤滑油が所望の性能要件10に基づいて機能するまで各ステップが繰り返され、潤滑油の完成品24が得られる。得られた潤滑油の性能パラメータを評価および判定するために、当技術分野で公知の実験技術が用いられる。
潤滑油を開発する方法2の典型的な実施形態では、DFTシミュレーション、MCシミュレーション、MDシミュレーション、およびKMCシミュレーションなどの様々な原子論的モデリング技術を利用する。しかし、本開示は、潤滑油を開発するための他の原子論的モデリング技術を使用する可能性も見越している。
原子論的モデリングおよび/または他のモデリングおよび/または解析は、上述のようなシミュレーションを実行できるマイクロプロセッサなどにより実施することができる。マイクロプロセッサは、基油のデータベース4、添加剤のデータベース6、および材料のデータベース8と情報をやりとりし、様々なアルゴリズム(限定的ではないが、DFTモデリング技術、MCモデリング技術、MDモデリング技術、およびKMCモデリング技術に関連するアルゴリズムを含む)を実行できることが好ましい。マイクロプロセッサが、限定的ではないが、方法2に関して上記の機能を促進する回路および/またはプログラム可能な回路(限定的ではないが、コンピュータ、プロセッサ、マイクロコントローラ、マイクロコンピュータ、プログラム可能な制御装置、特定用途向け集積回路、プログラム可能な回路、および無線通信機能を含む専用回線など)を含むことも本発明により意図される。
潤滑油を製造する方法に関する上記のプロセスは、マイクロプロセッサまたはその他の装置で動かせるソフトウェアプログラムまたはアプリケーションであってもよく、潤滑油を製造および/または配合するために、メディア内で具体化されるコンピュータ可読コードが記録されたコンピュータで使用可能なメディアを含むコンピュータプログラム製品であってもよい。ソフトウェアプログラムまたはアプリケーションは、マイクロプロセッサまたはその他の装置によって読み取り可能であり、潤滑油を製造および/または配合する上記の方法またはプロセスを実行するために、マイクロプロセッサにより実行可能な命令のプログラムを明白に具体化する。しかし本発明は、本明細書に記載の方法またはプロセスの別の方法による実施の可能性も見越している。
図2は、原子論的モデリングによって設計されたポリオールエステル(POE)油についての許容荷重の向上を示す事例分析を示している。この原子論的モデリングツールは、潤滑油添加剤になる候補の耐摩耗機能メカニズムを分析するために使用された。機能メカニズムが把握された後、潤滑油添加剤パッケージが、設計され、潤滑油添加剤データベースから選択された。潤滑油は、潤滑油添加剤のデータベースから添加剤を選択し、潤滑油基油のデータベースから潤滑油基油を選択して配合された。設計した潤滑油のスカッフィング性能が試験され、潤滑油の許容荷重が少なくとも1.43倍に増えることが見出された。
図2は、様々な潤滑油についての平均トラクション(摩擦)係数と平均破断荷重段階との関係を示している。縦矢印31、41は、Exxon−Mobil Jet Oil IIおよび配合番号2それぞれの平均スカッフィング(スコーリング)破断荷重段階(許容荷重)を示している。これに関連して「荷重段階」は、回転球と回転円板との間に加わる力に比例する数値である。スカッフィング(スコーリング)破断荷重段階が高いほど、潤滑油の許容荷重が大きいことを示している。Exxon−Mobil Jet Oil IIの結果は実線30で示し、配合番号2の結果は実線40で示す。図2のように、Exxon−Mobil Jet Oil IIの平均スカッフィング(スコーリング)破断荷重段階は約19.2(矢印31)であり、配合番号2の平均スカッフィング(スコーリング)破断荷重段階は約27.5(矢印41)であった。これにより、配合番号2の許容荷重(すなわち、スカッフィングまたはスコーリング性能)がExxon−Mobil Jet Oil IIの許容荷重よりも約1.43倍大きいことが分かった。この事例分析についての詳細は、参照により本明細書に組み入れられる「許容荷重および表面疲労寿命を改良する潤滑油添加剤パッケージ(Lubricant Additive Packages for Improving Load-Carrying Capacity and Surface Fatigue Life)」と題する同時係属中の特許出願番号_(代理人整理番号0002290WOU、EH−11605)で見ることができる。
1つまたは複数の典型的な実施形態に関して本発明を記載したが、当業者であれば、本発明の範囲を逸脱することなく、種々の変更がなされ、各構成要素が等価物で置き換えられる可能性があることを理解するであろう。また、特定の状況または材料を本発明の教示に適合させるために、本発明の範囲を逸脱することなく、多くの修正がなされ得る。従って、本発明は、開示した最良の形態として特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明は請求項の範囲に入るすべての実施形態を含むことを意図する。
原子論的モデリングツールを用いて潤滑油、潤滑油基油、および/または潤滑油添加剤を開発する本発明に従う方法の典型的な実施形態を示す図。 設計ツールとしての原子論的モデリングによりPOE油についての許容荷重が向上している事例分析を示す図。

Claims (28)

  1. 潤滑油を開発する方法であって、
    前記潤滑油の性能要件を確立することと、
    前記性能要件を実質的に満たす前記潤滑油の配合を予測するために、原子論的モデリングツールを利用することと、
    を含み、前記配合が、少なくとも1種類の潤滑油添加剤、少なくとも1種類の潤滑油基油、または少なくとも1種類の潤滑油添加剤と少なくとも1種類の潤滑油基油との組合せ、を含む方法。
  2. 前記配合を製造することをさらに含む請求項1に記載の方法。
  3. 性能パラメータを確定するために前記配合を試験することと、前記性能パラメータを前記性能要件と比較することと、
    をさらに含む請求項2に記載の方法。
  4. 潤滑油を開発する方法であって、
    添加剤のデータベースを構築するステップと、
    接触面を有する材料のデータベースを構築するステップと、
    基油のデータベースを構築するステップと、
    接触面のデータベースを構築するステップと、
    機能メカニズムのデータベースを構築するステップと、
    前記潤滑油の性能要件を確立するステップと、
    少なくとも一部は前記性能要件に基づいて、少なくとも1種類の前記添加剤または少なくとも1種類の前記基油から構成される前記潤滑油の配合を選択するステップと、
    前記配合の性能特性を予測するために、原子論的モデリングツールを利用するステップと、
    前記性能特性が、少なくとも一部は前記性能要件を実質的に満たすかどうかという比較に基づいて、追加的な配合を調製すべきかどうかを判定するステップと、
    前記性能特性が前記性能要件を実質的に満たすときまで、前記選択ステップ、利用ステップおよび判定ステップを繰り返すステップと、
    前記配合に従って潤滑油を製造するステップと、
    を含む方法。
  5. 性能パラメータを決定するために潤滑油を試験することと、前記性能パラメータを前記性能要件と比較することと、
    をさらに含む請求項4に記載の方法。
  6. 潤滑油を開発する方法であって、
    潤滑油の性能要件を確立することと、
    少なくとも一部は前記性能要件に基づいて、少なくとも1種類の添加剤と少なくとも1種類の基油とから構成される潤滑油の配合を選択することと、
    前記配合の性能特性を予測するために、原子論的モデリング技術を利用することと、
    前記性能特性が前記性能要件を満たすかどうかを判定することと、
    前記性能特性が前記性能要件を満たす場合に、前記配合に従って潤滑油を配合することと、
    を含み、前記原子論的モデリングが、密度汎関数理論、分子動力学、モンテカルロ法、またはこれらの組合せからなる群から選択される方法。
  7. 添加剤のデータベースを構築することをさらに含み、前記少なくとも1種類の添加剤が前記添加剤のデータベースから選択される請求項6に記載の方法。
  8. 基油のデータベースを構築することをさらに含み、前記の少なくとも1種類の基油が前記基油のデータベースから選択される請求項6に記載の方法。
  9. 前記基油のデータベースの構築が、少なくとも一部は原子論的モデリングに基づく請求項8に記載の方法。
  10. 前記添加剤データベースの構築が、少なくとも一部は原子論的モデリングに基づく請求項7に記載の方法。
  11. 前記配合に対する前記少なくとも1種類の基油を選択するために、原子論的モデリングを利用することをさらに含む請求項6に記載の方法。
  12. 前記配合に対する前記少なくとも1種類の添加剤を選択するために、原子論的モデリングを利用することをさらに含む請求項6に記載の方法。
  13. 潤滑油を製造する潤滑油開発システムであって、
    潤滑油基油のデータベースと、
    潤滑油添加剤のデータベースと、
    前記潤滑油基油のデータベースと前記潤滑油添加剤のデータベースとの情報をやりとりするマイクロプロセッサと、
    を含み、前記マイクロプロセッサが、少なくとも一部は原子論的モデリングに基づいて、前記潤滑油基油のデータベースからの潤滑油基油と、前記潤滑油添加剤のデータベースからの潤滑油添加剤と、から構成される配合を決定するために使用されるシステム。
  14. 前記マイクロプロセッサが、前記配合の性能特性が前記潤滑油の性能要件を満たすかどうかを判定するために使用される請求項13に記載のシステム。
  15. 前記原子論的モデリングが、アルゴリズムを含み、かつ、前記マイクロプロセッサが、前記配合の前記性能特性が前記潤滑油の前記性能要件を満たすまで、前記アルゴリズムの繰返しを行うために使用される請求項14に記載のシステム。
  16. 前記マイクロプロセッサが、少なくとも一部は原子論的モデリングに基づいて、前記潤滑油基油のデータベースを構築するために使用される、請求項14に記載のシステム。
  17. 前記マイクロプロセッサが、少なくとも一部は原子論的モデリングに基づいて、前記潤滑油添加剤のデータベースを構築するために使用される請求項14に記載のシステム。
  18. 前記原子論的モデリングが、密度汎関数理論、分子動力学、モンテカルロ法、またはこれらの組合せからなる群から選択される請求項14に記載のシステム。
  19. 添加剤および基油を含む潤滑油の配合を開発するコンピュータ可読プログラム命令を含む製造品に具現化されるコンピュータ可読プログラムであって、
    前記プログラムが、
    前記潤滑油の性能パラメータを予測するために、前記配合についての原子論的モデリングを、前記コンピュータに実行させるプログラム命令を含むプログラム。
  20. 前記潤滑油の性能要件をコンピュータに読み込ませるプログラム命令と、
    前記性能パラメータが前記性能要件を満たすかどうかを、前記コンピュータに判定させるプログラム命令と、
    をさらに含む請求項19に記載のプログラム。
  21. 原子論的モデリングに基づいた添加剤のデータベースを、前記コンピュータに構築させるプログラム命令をさらに含む請求項19に記載のプログラム。
  22. 原子論的モデリングに基づいた基油のデータベースを、前記コンピュータに構築させるプログラム命令をさらに含む請求項19に記載のプログラム。
  23. 前記原子論的モデリングが、密度汎関数理論、分子動力学、モンテカルロ法、またはこれらの組合せからなる群から選択される請求項19に記載のプログラム。
  24. 添加剤および基油から構成される潤滑油であって、前記潤滑油の配合が、前記潤滑油の性能パラメータを予測するための原子論的モデリングを含むプロセスから開発される潤滑油。
  25. 前記原子論的モデリングが、密度汎関数理論、分子動力学、モンテカルロ法、またはこれらの組合せからなる群から選択される請求項24に記載の潤滑油。
  26. 前記添加剤が、少なくとも一部は原子論的モデリングに基づいて構築された添加剤のデータベースから選択される請求項24に記載の潤滑油。
  27. 前記基油が少なくとも一部は原子論的モデリングに基づいて構築された基油のデータベースから選択される請求項24に記載の潤滑油。
  28. 本明細書において図1を参照して記載したように、原子論的モデリングを利用して潤滑油を開発する方法またはシステム。
JP2007544583A 2004-12-06 2005-12-02 原子論的モデリングツールを利用して、潤滑油、潤滑油添加剤、および潤滑油基油を開発する方法およびシステム Pending JP2008523472A (ja)

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