JP2003130048A - 転がり軸受の寿命予測方法、寿命予測装置、寿命予測装置を使用した転がり軸受選定装置、プログラム及び環境係数決定方法 - Google Patents

転がり軸受の寿命予測方法、寿命予測装置、寿命予測装置を使用した転がり軸受選定装置、プログラム及び環境係数決定方法

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JP2003130048A
JP2003130048A JP2001329878A JP2001329878A JP2003130048A JP 2003130048 A JP2003130048 A JP 2003130048A JP 2001329878 A JP2001329878 A JP 2001329878A JP 2001329878 A JP2001329878 A JP 2001329878A JP 2003130048 A JP2003130048 A JP 2003130048A
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正剛 浦上
Yoichi Matsumoto
洋一 松本
Yasuo Murakami
保夫 村上
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 補正定格寿命を精度を高くして予測する。 【解決手段】 寿命予測装置は、基本動定格荷重C及び
基本静定格荷重C0を含む諸元情報を入力するステップ
S1、ステップS2及びステップS4と、該諸元情報に
基づいて動等価荷重Pを演算するステップ5と、信頼度
係数a1を設定するステップS3と、接触楕円面積Sを
決定するためのステップS7及びステップS8と、異物
購入径ddebrisを入力するステップS9と、標準化異物
径(ddebr is/√S)を決定するステップS10と、前
記標準化異物径に基づいて寿命補正係数axyzを設定す
るステップS11と、前記信頼度係数、前記寿命補正係
数、前記基本動定格荷重及び前記動等価荷重等に基づい
て補正定格寿命Lnmを算出するためのステップS6及び
ステップS12を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基本動定格荷重及
び基本静定格荷重が計算できる仕様を有する転がり軸受
の寿命を正確に予測することができる転がり軸受の寿命
予測方法、寿命予測装置、寿命予測装置を使用した転が
り軸受選定装置、そのプログラム、及び寿命補正係数の
環境係数を決定するための環境係数決定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】転がり軸受の基本定格寿命L10に関して
はJIS B1518:1992で規定されており、通
常は下記(1)式のような計算式が用いられている。 L10=(C/P)P ・・・(1) ここで、Cは転がり軸受の基本動定格荷重、Pは軸受に
作用する動等価荷重である。また、pは荷重指数を表
し、玉軸受の場合p=3、ころ軸受の場合p=10/3
に設定される。この基本定格寿命L10は、信頼度が90
%で、普通使用する材料を用いて、通常の製造品質で、
且つ普通の使用条件におけるものである。
【0003】ところで、この基本定格寿命の計算式は、
軸受荷重が軸受寿命に与える影響だけを考慮したもので
ある。このようなことから現在、この基本定格寿命の計
算式の結果と、市場の寿命結果と大きくかけ離れたもの
になっている。これは、近年軸受用鋼材の改良により疲
れ寿命も向上しており、また、弾性流体潤滑理論の研究
により、軌道輪と転動体との接触部における潤滑油膜厚
さが疲れ寿命に与える影響が解明されてきているからで
ある。これらの効果を寿命計算式に反映させた補正定格
寿命Lnmが、2000年2月にISO281において寿
命補正係数axy zを用いて下記(2)式として提案され
た。
【0004】Lnm=a1・axyz・L10 ・・・(2) また、寿命補正係数axyzは、下記(3)式として示さ
れる。 axyz=f(Pu,κ,aC) ・・・(3) 寿命補正係数axyzは、疲労限荷重Pu、潤滑状態(動
粘度)κ、及び環境係数(潤滑剤の汚染度)aC等の材
料を考慮した関数として表される。また、a1は信頼度
係数であって、下記表1で表記され、信頼度を高める程
低い値となる。
【0005】
【表1】
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、寿命補正係数
xyzを表す変数のうち疲労限荷重Pu及び潤滑状態
(動粘度)κは定量化が可能とされている。しかしなが
ら、潤滑剤の汚染度aCについては異物の重さ、大き
さ、形状、材料を考慮することになっているが、定量的
な評価はなされておらず、あいまいに環境を表している
に過ぎないものになっている。これにより、前記(2)
式により高い精度で寿命予測できないという問題が発生
していた。
【0007】そこで、本発明は、前記従来例の未解決の
課題に着目してなされたものであり、補正定格寿命を算
出する前記(2)式により精度を高くして予測すること
ができる転がり軸受の寿命予測方法、寿命予測装置、寿
命予測装置を使用した転がり軸受選定装置、プログラム
及び環境係数決定方法の提供を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1記載の転がり軸受寿命予測方法は、基本動
定格荷重C及び基本静定格荷重C0が計算可能な仕様と
された転がり軸受の寿命予測を行う転がり軸受の寿命予
測方法において、等価荷重をP、荷重指数をp、寿命補
正係数をaxyzとするとともに、軸受において混入異物
が接触される部分の代表寸法と、その混入異物の大きさ
を示す特徴量との比をαとしたときに、ある信頼度係数
1における転がり軸受の定格補正寿命Lnmを、 Lnm=a1×axyz×(C/P)pxyz∝f(α) で算出するようにしたことを特徴としている。
【0009】これにより、寿命補正係数axyzを混入異
物の大きさを示す特徴量に応じて設定でき、さらに、軸
受において混入異物が接触される部分の代表寸法との比
の値αをその設定に使用しているので、軸受のサイズに
よらないで寿命補正係数axy zを混入異物に応じて設定
できる。また、請求項2記載の転がり軸受寿命予測方法
は、請求項1記載の転がり軸受寿命予測方法において、
前記混入異物の代表径をdとし、前記軸受における接触
楕円面積をSとしたときの前記代表寸法を√Sとしたと
き、前記比の値αを、α=d/√Sで算出するようにし
たことを特徴としている。
【0010】これにより、軸受における接触楕円面積を
使用して比の値αを求め、その求めた比の値αにより寿
命補正係数axyzを設定できる。また、請求項3記載の
転がり軸受の寿命予測方法は、請求項1又は2に記載の
転がり軸受の寿命予測方法において、前記関数fを、大
きさについての特徴量がそれぞれ異なる異物を前記軸受
に混入して得た実験式に基づいて決定していることを特
徴としている。
【0011】これにより、前記比の値αにより予め得た
実験式に基づいて寿命補正係数axy zを得ることができ
るので、精度を高くして寿命予測することができる。ま
た、請求項4記載の転がり軸受の寿命予測方法は、請求
項1から3のいずれかに記載の転がり軸受の寿命予測方
法において、前記関数fが、潤滑剤の粘性比κ及び疲労
限度荷重Pu及び汚染度係数aCを変数として有すると
ともに、前記汚染係数aCが前記比の値αを変数として
有していることを特徴としている。
【0012】これにより、2000年2月にISO28
1において提案された潤滑剤の粘性比κ、疲労限度荷重
Pu及び汚染度係数aCを変数とする寿命補正係数axyz
に基づいて定格補正寿命を求める場合にも、本発明を適
用することができるようになる。また、請求項5記載の
転がり軸受の寿命予測装置は、基本動定格荷重C及び基
本静定格荷重C0が計算可能な仕様とされた転がり軸受
の寿命予測を行う転がり軸受の寿命予測装置において、
前記転がり軸受の前記基本動定格荷重C及び基本静定格
荷重C0を含む諸元情報を入力する諸元情報入力手段
と、該諸元情報入力手段で入力された諸元情報に基づい
て動等価荷重を演算する動等価荷重演算手段と、信頼度
係数を設定する信頼度設定手段と、軸受において混入異
物が接触される部分の代表寸法を決定する代表寸法決定
手段と、前記混入異物の大きさを示す特徴量を入力する
混入異物特徴量入力手段と、前記代表寸法と前記特徴量
との比の値を演算する比演算手段と、前記比の値に基づ
いて寿命補正係数を設定する寿命補正係数設定手段と、
前記信頼度係数、寿命補正係数、基本動定格荷重、動等
価荷重及び荷重指数に基づいて軸受寿命を演算する軸受
寿命演算手段とを備えていることを特徴としている。
【0013】この請求項5記載の転がり軸受の寿命予測
装置は、諸元情報入力手段で、諸元情報を入力すると共
に、信頼度設定手段で信頼度係数a1を設定し、且つ代
表寸法決定手段で代表寸法を決定し、混入異物特徴量入
力手段で、混入異物の大きさを示す特徴量を入力し、比
演算手段手段で、代表寸法と特徴量との比の値αをを求
めることにより、寿命補正係数設定手段で、 axyz∝f(α) の演算により寿命補正係数axyzを設定し、この寿命補
正係数axyz、信頼度係数a1、基本動定格荷重C、動等
価荷重P、荷重指数pに基づいて、 Lnm=a1×axyz×(C/P)p の演算を行って軸受寿命Lnmを算出する。
【0014】また、請求項6記載の転がり軸受の寿命予
測装置は、基本動定格荷重C及び基本静定格荷重C0
計算可能な仕様とされた転がり軸受の寿命予測を行う転
がり軸受の寿命予測装置において、前記転がり軸受の前
記基本動定格荷重C及び基本静定格荷重C0を含む諸元
情報を入力する諸元情報入力手段と、該諸元情報入力手
段で入力された諸元情報に基づいて動等価荷重を演算す
る動等価荷重演算手段と、信頼度係数を設定する信頼度
設定手段と、軸受において混入異物が接触される部分の
代表寸法を決定する代表寸法決定手段と、前記混入異物
の大きさを示す特徴量を入力する混入異物特徴量入力手
段と、前記代表寸法と前記特徴量との比の値を演算する
比演算手段と、前記比の値に基づいて寿命補正係数を設
定する寿命補正係数設定手段と、前記信頼度係数、寿命
補正係数、基本動定格荷重、動等価荷重及び荷重指数に
基づいて軸受寿命を演算する軸受寿命演算手段と、該軸
受寿命演算手段の演算結果が所望寿命に該当しないとき
に当該所望寿命を一致させる再演算が必要であるか否か
を判定する再演算判定手段とを備えていることを特徴と
している。
【0015】この請求項6記載の転がり軸受の寿命予測
装置は、前述した請求項5に係る発明の作用に加えて、
軸受寿命演算手段の演算結果が所望寿命に該当しないと
きに、再演算判定手段で、所望寿命を満足する為に再計
算が必要であるか否かを判定し、再計算が必要である場
合には、転がり軸受の名番を大きい方に変更するか、混
入異物径を変更するか、などを選択することにより、再
計算を行って、所望寿命を満足する転がり軸受を決定す
る。
【0016】また、請求項7記載の転がり軸受の寿命予
測装置は、請求項5又は6に記載の転がり軸受の寿命予
測装置において、前記比演算手段が、軸受における接触
楕円面積の2乗根とされる前記代表寸法により前記混入
異物の代表径を割って前記比の値を得ていることを特徴
としている。この請求項7記載の転がり軸受の寿命予測
装置は、前述の請求項2と同様に、軸受における接触楕
円面積を使用して比の値αを求め、その求めた比の値α
により寿命補正係数axyzを設定できる。
【0017】また、請求項8記載の転がり軸受の寿命予
測装置は、請求項5から7のいずれかに記載の転がり軸
受の寿命予測装置において、前記寿命補正係数設定手段
が、大きさについての特徴量がそれぞれ異なる異物を前
記軸受に混入して得た実験式に前記比の値を代入して得
た寿命補正係数を設定していることを特徴としている。
この請求項8記載の転がり軸受の寿命予測装置は、前述
の請求項3と同様に、比の値αにより予め得た実験式に
基づいて寿命補正係数axyzを得ることができるので、
精度を高くして寿命予測することができる。
【0018】また、請求項9記載の転がり軸受の寿命予
測装置は、請求項5から8のいずれかに記載の転がり軸
受の寿命予測装置において、前記寿命補正係数設定手段
が、疲労限度荷重及び汚染度係数を参照して、前記寿命
補正係数を設定しており、前記汚染度係数が前記比の値
により変化することを特徴としている。この請求項9記
載の転がり軸受の寿命予測装置は、前述の請求項4と同
様に、2000年2月にISO281において提案され
た潤滑剤の粘性比κ、疲労限度荷重Pu及び汚染度係数
Cを変数とする寿命補正係数axyzに基づいて定格補正
寿命を求める場合にも、適用することができる。
【0019】また、請求項10記載の転がり軸受の寿命
予測装置を使用した転がり軸受選定装置は、ユーザーが
所望とする軸受種別を入力する軸受種別入力手段と、転
がり軸受の前記基本動定格荷重C及び基本静定格荷重C
0を含む必要諸元情報からユーザーが要求する要求諸元
情報以外の必要諸元情報を入力する諸元情報入力手段
と、該諸元情報入力手段で入力された要求諸元情報と前
記必要諸元情報とを比較して、入力されていない諸元情
報を仮定する諸元情報仮定手段と、前記諸元情報入力手
段で入力された諸元情報及び諸元情報仮定手段で仮定さ
れた諸元情報に基づいて軸受寿命予測演算を行う前記請
求項6に係る転がり軸受の寿命予測装置と、該寿命予測
装置の演算結果が前記諸元情報入力手段で入力された諸
元情報を満足するか否かを判定する判定手段と、該判定
手段の判定結果が演算結果が諸元情報を満足するときに
諸元情報仮定手段で設定した諸元情報を提示する諸元情
報提示手段と、前記判定手段の判定結果が演算結果が諸
元情報を満足しないものであるときに前記諸元情報仮定
手段で仮定した諸元情報を変更して前記転がり軸受寿命
予測装置で再演算させる再演算手段とを備えていること
を特徴としている。
【0020】この請求項10記載の転がり軸受の寿命予
測装置を使用した転がり軸受選定装置は、軸受種別入力
手段で、玉軸受、ころ軸受、ラジアル軸受、スラスト軸
受等の軸受タイプを入力し、諸元情報入力手段で、ユー
ザーが最適軸受、最適運転条件、寿命予測時間の何れか
1つを知りたいときには、残りの2つの要求諸元情報を
入力すると、諸元情報仮定手段で、知りたい最適軸受、
最適運転条件、寿命予測時間の何れか1つを仮定し、こ
れら要求諸元情報及び仮定情報に基づいて請求項6に係
る予測寿命演算を行う。例えば、最適運転条件を知りた
いときには、使用したい軸受名及び要求寿命時間を入力
すると、運転条件として、軸受に作用する荷重、軸受回
転数、混入異物径を夫々仮定し、寿命予測演算を行い、
寿命予測時間が要求寿命時間を満足しないときには諸元
情報仮定手段で仮定した諸元情報を変更しながら寿命予
測演算を行い、要求寿命時間を満足する寿命予測演算が
行われたときに、そのときの運転条件を最適運転条件と
して諸元情報提示手段で提示する。
【0021】また、請求項11記載の転がり軸受の寿命
予測装置を使用した転がり軸受選定装置は、請求項10
記載の転がり軸受の寿命予測装置を使用した転がり軸受
選定装置において、前記諸元情報入力手段、諸元情報仮
定手段、転がり軸受の寿命予測装置、判定手段、諸元情
報提示手段及び再演算手段が、インターネットを介して
アクセス可能に構成されていることを特徴としている。
この請求項11記載の転がり軸受の寿命予測装置を使用
した転がり軸受選定装置は、ユーザーがインターネット
を介して諸元情報入力手段、諸元情報仮定手段、転がり
軸受の寿命予測装置、判定手段、諸元情報提示手段及び
再演算手段にアクセスすることにより、ユーザーの所有
する情報端末で、最適軸受、最適運転条件、寿命予測時
間の何れかを容易に選定することができる。
【0022】また、請求項12記載の転がり軸受の寿命
予測装置を使用した転がり軸受選定装置は、請求項11
に記載の転がり軸受の寿命予測装置を使用した転がり軸
受選定装置において、インターネットを介してユーザー
登録を受付けるユーザー登録受付手段を有し、該ユーザ
ー登録受付手段で登録されたユーザーのみがインターネ
ットを介して前記諸元情報入力手段、諸元情報仮定手
段、転がり軸受の寿命予測装置、判定手段、諸元情報提
示手段及び再演算手段にアクセス可能に構成されている
ことを特徴としている。
【0023】この請求項12記載の転がり軸受の寿命予
測装置を使用した転がり軸受選定装置は、ユーザー登録
受付手段でユーザー登録したユーザーのみがインターネ
ットを介して最適軸受、最適運転条件、寿命予測時間の
何れかを選定することができるので、ユーザー登録受付
手段で、ユーザー情報を取得することができる。また、
請求項13記載の転がり軸受の寿命予測装置を使用した
転がり軸受選定装置は、請求項11又は12に記載の転
がり軸受の寿命予測装置を使用した転がり軸受選定装置
において、前記諸元情報入力手段、諸元情報仮定手段、
転がり軸受の寿命予測装置、判定手段、諸元情報提示手
段及び再演算手段で扱う言語を選択可能に構成されてい
ることを特徴としている。
【0024】この請求項13記載の転がり軸受の寿命予
測装置を使用した転がり軸受選定装置は、諸元情報入力
手段、諸元情報仮定手段、転がり軸受の寿命予測装置、
判定手段、諸元情報提示手段及び再演算手段で扱う言語
が選択可能であるので、日本語、英語、独語、仏語等の
任意の言語を選択することにより、ユーザーの所望とす
る言語を使用して転がり軸受の選定を行うことができ
る。また、請求項14記載の転がり軸受の寿命予測装置
を使用した転がり軸受選定装置は、請求項10から13
のいずれかに記載の転がり軸受の寿命予測装置を使用し
た転がり軸受選定装置において、前記諸元情報提示手段
が、転がり軸受の寿命予測提示、最適軸受の提示、最適
使用条件の提示の何れかを行うように構成されているこ
とを特徴としている。
【0025】この請求項14記載の転がり軸受の寿命予
測装置を使用した転がり軸受選定装置は、ユーザーが所
望とする転がり軸受の寿命時間、最適軸受、最適使用条
件の何れかを的確に提示することができる。また、請求
項15記載の転がり軸受の寿命予測装置を使用した転が
り軸受選定装置は、請求項10から14のいずれかに記
載の転がり軸受の寿命予測装置を使用した転がり軸受選
定装置において、前記諸元情報提示手段で提示した諸元
情報に基づく転がり軸受の納期及び見積もり金額の少な
くとも一方を提示する納品情報提示手段を備えているこ
とを特徴としている。
【0026】この請求項15記載の転がり軸受の寿命予
測装置を使用した転がり軸受選定装置は、諸元情報提示
手段で、最適軸受、最適運転条件、寿命予測時間の提示
をしたときに、該当する軸受の納期、見積もり金額を提
示することができ、ユーザーが納期や見積もり金額の提
示を改めて要求する必要がない。また、請求項16記載
のプログラムは、基本動定格荷重C及び基本静定格荷重
0が計算可能な仕様とされた転がり軸受の寿命予測を
行う寿命予測プログラムを格納した記憶媒体であって、
前記転がり軸受の前記基本動定格荷重C及び基本静定格
荷重C0を含む諸元情報を入力するステップと、該諸元
情報に基づいて動等価荷重を演算するステップと、信頼
度係数を設定するステップと、軸受において混入異物が
接触される部分の代表寸法を決定するステップと、前記
混入異物の大きさを示す特徴量を入力するステップと、
前記代表寸法と前記特徴量との比の値を演算するステッ
プと、前記比の値に基づいて寿命補正係数を設定するス
テップと、前記信頼度係数、寿命補正係数、基本動定格
荷重、動等価荷重及び荷重指数に基づいて軸受寿命を演
算するステップとをコンピュータに実行させるための記
述からなる。
【0027】また、請求項17記載のプログラムは、基
本動定格荷重C及び基本静定格荷重C0が計算可能な仕
様とされた転がり軸受の寿命予測を行う寿命予測プログ
ラムを格納した記憶媒体であって、前記転がり軸受の前
記基本動定格荷重C及び基本静定格荷重C0を含む諸元
情報を入力するステップと、該諸元情報に基づいて動等
価荷重を演算するステップと、信頼度係数を設定するス
テップと、軸受において混入異物が接触される部分の代
表寸法を決定するステップと、前記混入異物の大きさを
示す特徴量を入力するステップと、前記代表寸法と前記
特徴量との比の値を演算するステップと、前記比の値に
基づいて寿命補正係数を設定するステップと、前記信頼
度係数、寿命補正係数、基本動定格荷重、動等価荷重及
び荷重指数に基づいて軸受寿命を演算するステップと該
軸受寿命の演算結果が所望寿命に該当しないときに当該
所望寿命を一致させる再演算が必要であるか否かを判定
するステップとをコンピュータに実行させるための記述
からなる。
【0028】また、請求項18記載のプログラムは、ユ
ーザーが要求する仕様に応じた転がり軸受を選定する軸
受選定プログラムを格納した記憶媒体であって、ユーザ
ーが所望とする軸受種別を入力するステップと、転がり
軸受の前記基本動定格荷重C及び基本静定格荷重C0
含む必要諸元情報からユーザーが要求する要求諸元情報
以外の必要諸元情報を入力するステップと、前記要求諸
元情報と前記必要諸元情報とを比較して、入力されてい
ない諸元情報を仮定するステップと、前記要求諸元情報
及びこれ以外の仮定した諸元情報情報に基づいて請求項
16に係る寿命予測プログラムを使用して寿命予測を行
うステップと、寿命予測結果が前記要求諸元情報を満足
するか否かを判定するステップと、寿命予測結果が前記
要求諸元情報を満足するときに仮定した諸元情報を軸受
選定情報として提示するステップと、寿命予測結果が前
記要求諸元情報を満足しないものであるときに前記仮定
した諸元情報を変更して前記寿命予測プログラムで再演
算するステップとをコンピュータに実行させるための記
述からなる。
【0029】また、請求項19記載の環境係数決定方法
は、軸受寿命計算に使用する寿命補正係数の環境係数を
決定するための環境係数決定方法において、前記環境係
数を少なくとも、軸受において混入異物が接触される部
分の代表寸法と、その混入異物の大きさを示す特徴量と
の比により決定することを特徴としている。2000年
2月にISO281において提案された補正定格寿命L
nmの寿命補正係数axyzは、疲労限荷重Pu、潤滑状態
(動粘度)κ、及び環境係数(潤滑剤の汚染度)aC
の材料を考慮した関数として表される。そして、環境係
数(潤滑剤の汚染度)aCは、異物の重さ、大きさ、形
状、材料を考慮することになっている。
【0030】すなわち、この請求項19記載の環境係数
決定方法は、そのように軸受寿命計算に使用する環境係
数(潤滑剤の汚染度)aCを、異物の重さ、大きさ、形
状、材料の内の少なくとも異物の大きさを使用して、定
量的な評価をするととに、その評価を、軸受において混
入異物が接触される部分の代表寸法との比の値αで行う
ことで、軸受のサイズによらないものにすることができ
る。また、請求項20記載の環境係数決定方法は、請求
項19記載の環境係数決定方法において、前記混入異物
の代表径をdとし、前記軸受における接触楕円面積をS
としたときの前記代表寸法を√Sとしたとき、前記比の
値を、α=d/√Sで算出するようにしたことを特徴と
している。これにより、軸受における接触楕円面積を使
用して比の値αを求め、その求めた比の値αにより環境
係数(潤滑剤の汚染度)aCを決定している。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態のにつ
いて図面を参照して説明する。 (1)第1の実施の形態(寿命予測装置の第1例) 第1の実施の形態の寿命予測装置は、寿命予測アプリケ
ーションソフト等により軸受の寿命を予測する情報処理
装置であり、例えば、記憶装置に記憶されたアプリケー
ションソフトにより軸受の寿命を予測するパーソナルコ
ンピュータである。図1は、この寿命予測装置による処
理手順を示す。
【0032】先ず、ステップS1において、軸受形式の
データが入力される。具体的には、基本動定格荷重C
(N)、基本静定格荷重C0(N)、内径d(mm)、
外径D(mm)及び幅B(mm)が入力される。次に、
ステップS2において、軸受についての他のデータが入
力される。具体的には、溝曲率、起動面曲率、玉数、玉
径(mm)及びすきま(mm)等の軸受寸法が入力され
る。次に、ステップS3において、前記表1から信頼度
係数a1が選定される。次に、ステップS4において、
軸受の使用条件のデータを入力する。具体的には、荷重
係数fw、ラジアル荷重Fr、アキシャル荷重Fa、回転
数(min-1)及び使用比率(%)が入力される。
【0033】そして、ステップS5において、前述のス
テップにおいて入力されたデータを適宜使用して動等価
荷重P(N)及び平均回転数(min-1)を求める。動
等価荷重は次のように求める。前記ステップS4で入力
された、荷重係数fw、ラジアル荷重Fr及びアキシャル
荷重Faと、諸元情報に基づいて設定されたラジアル係
数X及びアキシャル係数Yとに基づいて下記(4)式に
より動等価荷重Pを求める。
【0034】P=X・Fr+Y・Fa ・・・(4) 諸元表としては、例えば下記表2がある。
【0035】
【表2】
【0036】この表2によれば、係数f0、静定格荷重
or、及びアキシャル荷重Faがわかれば、表中のf0
・Fa/Corの値がわかるので、これにより特定したラ
ジアル係数X及びアキシャル係数Yを用いる。一方、平
均回転数は、使用条件が複数ある場合に、寿命計算で使
用する回転数であり、各使用条件についての回転数の平
均値である。このように、ステップS5において、動等
価荷重P及び平均回転数Nを求めて、ステップS6に進
み、求めた動等価荷重P及び平均回転数Nにより、前記
(1)式を用いて、従来式の基本定格寿命L10を算出す
る。
【0037】一方、ステップS7では、前記ステップS
4で求めた動等価荷重Pを用いて、下記(5)式により
最大転動体荷重Qmaxを算出する。 Qmax=P/玉数 ・・・(5) 次に、ステップS8において、接触楕円面積S(μ
2)を求める。例えば、ヘルツ(Herz)の弾性接
触理論を用い、前記ステップS2において得たデータを
適宜使用して、接触楕円面積Sを求める。次に、ステッ
プS9において、実測の混入異物径ddebris(μm)を
入力する。
【0038】次に、ステップS10において、前記ステ
ップS8及びステップS9で得た接触楕円面積Sと混入
異物径ddebrisとの比の値(ddebris/√S、以下、標
準化異物径という。)を求め、続くステップS11にお
いて、その標準化異物径(d debris/√S)から寿命補
正係数axyzを求める。ここで、接触楕円面積Sの二乗
根の値√Sは、軸受において混入異物が接触される部分
の代表寸法に対応し、混入異物径ddebris(μm)は、
混入異物の大きさを示し特徴量に対応し、標準化異物径
(ddebris/√S)は、比の値αに対応する。
【0039】寿命補正係数axyzは、実験式により予め
求めた標準化異物径(ddebris/√S)に基づいて求め
る。実験式は、実施例を挙げて説明する。供試体軸受と
しては、下記表3に示す軸受名番で6006,620
6,6306,6012,6212,6312,601
7,6217,6317の9名番を使用している。ま
た、P/Cが0.32、0.16の2種類のものを使用
する。また、軸受名番及び2種類のP/Cの値(0.3
2、0.16)に対応される前記ステップS8において
算出した接触楕円面積Sの2乗根(√S)は、表3の右
端に示す各値になる。
【0040】
【表3】
【0041】また、実験は、下記表4に示すような条件
下で行うものとする。
【0042】
【表4】
【0043】表4に示すように、実験では、混入する異
物を、硬さを2種類(HV870,HV500)、大き
さ(平均異物径)を3種類32(16)μm,74(5
3)μm,147(110.5)μm、量を2種類(1
50ppm,300ppm)として使用している。これ
により、1つの名番軸受について、24種類の条件下
(2(P/Cの種類)×2(異物の硬さの種類)×3
(異物の大きさ種類)×2(異物の量の種類))の実験
結果を得ることができる。
【0044】寿命試験は、各名番について、前記条件
(24種類の条件)の供試体軸受を10個ずつ用意して
行った。寿命の判定は、試験機上の供試体軸受の振動値
が初期振動値の2倍になった時点で試験を中断して、軸
道溝面の剥離の有無を確認することで行い、剥離が確認
された時点を寿命とした。ここで、試験時間について
は、最長で、JISで定める溝Rどおり52%−52%
使用の計算寿命(以下、Lcalという。)の5倍までと
して、最長試験時間に達したら試験を打ち切っている。
なお、ここでいう52%は、転動体の径をD aとし、外
輪及び内輪の溝径をre,riとしたときの外内輪溝径比
e/Da,ri/Daである。
【0045】実測の寿命Lexpは、ワイブル分布関数に
より、10個の供試体のうちの短寿命側から10%に剥
離が発生するまでの総回転時間(すなわち、10%の寿
命)から求め、この値を使用した。図2及び図3は、そ
の寿命試験結果の一例である。各図ともに、横軸に標準
化異物径(ddebris/√S)をとり、縦軸に寿命補正係
数axyzをとっている。ここで、縦軸の寿命補正係数a
xyzの値は、前記信頼度係数a1を1とし、前記(2)式
の関係から、前記実測の寿命Lexpと前記計算寿命Lcal
との比(Lexp/Lc al)として得られる値である。
【0046】図2は、9種類の名番(6006,620
6,6306,6012,6212,6312,601
7,6217,6317)の供試体軸受について、試験
荷重P/C=0.16、混入した異物の硬さがHV87
0,HV500、異物の大きさが32(16)μm,7
4(53)μm,147(110.5)μm、異物の量
が150ppmの条件下で得た寿命試験結果を示す。な
お、この条件下での基本定格疲れ寿命は、L10=135
6.3(hr)である。
【0047】また、図3は、前記9種類の名番の供試体
軸受について、試験荷重P/C=0.32、混入した異
物の硬さがHV870,HV500、異物の大きさが3
2(16)μm,74(53)μm,147(110.
5)μm、異物の量が150ppmの条件下で得た寿命
試験結果を示す。なお、この条件下での基本定格疲れ寿
命は、L10=169.5(hr)である。この図2及び
図3に示すように、寿命補正係数axyzは、標準化異物
径(ddeb ris/√S)が大きくなるに従って指数関数的
に減少することが確認できる。このような複数の実験点
に基づけば、図4に示すように、各条件P/C=0.1
6,0.32についての近似式(6)及び(7)を得る
ことができる。
【0048】 y=1.0748e-43.449x ・・・(6) y=0.3914e-52.427x ・・・(7) ここで、(6)式及び(7)式において、xは標準化異
物径(ddebris/√S)に対応され、yは寿命補正係数
xyz)に対応される。これら(6)式及び(7)式か
ら下記(8)式の実験式を得る。 axyz=0.394[(u/0.16)−1]・e-52.427t +1.0748[2−(u/0.16)]・e-43.449t ・・・(8) ここで、uは軸受に作用する荷重P/Cの値であり、t
は前記値ddebris/√Sである。
【0049】このようにして求めた標準化異物径(d
debris/√S)と寿命補正係数axyzとの関係を示す実
験式である(8)式に、使用条件としてtの値(d
debris/√S)と、uの値(P/C)を代入すること
で、寿命補正係数axyzが得られる。なお、実験式は、
試験荷重をP/C=0.16及び0.32の条件のみか
ら求めているが、これは、通常適用される試験荷重の上
下限値になるからである。以上のような実験式を用い
て、ステップS11では、標準化異物径(ddebris/√
S)から寿命補正係数axyzを求めている。
【0050】続くステップS12において、前記ステッ
プS6において求めた基本定格寿命L10を用いて、最終
的な寿命Lobs(補正定格寿命Lnm)を求める。以上の
ように寿命予測装置により、寿命の予測値とされる補正
定格寿命Lnmを得ることができる。このような寿命予測
装置によれば、ユーザーは、基本動定格荷重C(N)、
基本静定格荷重C0(N)、内径d(mm)、外径D
(mm)及び幅B(mm)等の軸受形式を入力し(前記
ステップS1)、溝曲率、起動面曲率、玉数、玉径(m
m)及びすきま(mm)等の軸受寸法を入力し(前記ス
テップS2)、前記表1を参照して選定した信頼度係数
1を入力し(前記ステップS3)、荷重係数fw、ラジ
アル荷重Fr、アキシャル荷重Fa、回転数(min-1
及び使用比率(%)等の軸受の使用条件のデータを入力
し(前記ステップS4)、そして、例えば粒子計測器に
よって計測した実測の混入異物径ddebrisを入力するこ
とで(前記ステップS9)、寿命予測装置がそれら入力
されたデータに基づいて補正定格寿命Lnmを算出するこ
とができる。
【0051】そして、この寿命予測装置は、前記ステッ
プS11において使用した実験式が異物の大きさを示す
特徴量が考慮されて寿命補正係数axyzが求められてい
ることから、この寿命補正係数axyzを基づいて得られ
る寿命予測は、混入異物の特徴を反映させて的確に求め
られたものになる。よって、寿命補正係数axyzが混入
異物の大きさや形状等が考慮されて定量的な評価がなさ
れているので、寿命予測装置は、前記(2)式により得
られる軸受寿命を、高い精度で予測されたものとして提
供することができる。
【0052】なお、以上の処理において、前記ステップ
S1、前記ステップS2及びステップS4の処理が諸元
情報入力手段に対応し、前記ステップS3の処理が信頼
度設定手段に対応し、前記ステップS5の処理が動等価
荷重演算手段に対応し、前記ステップS7及びステップ
S8の処理が代表寸法決定手段に対応し、前記ステップ
S9の処理が混入異物特徴量入力手段に対応し、前記ス
テップS10が比演算手段手段に対応し、前記ステップ
S11の処理が寿命補正係数設定手段に対応し、前記ス
テップS6及びステップS12の処理が軸受寿命演算手
段に対応する。
【0053】(2)第2の実施の形態(寿命予測装置の
第2例) 次に、第2の実施の形態の寿命予測装置について説明す
る。第2の実施の形態の寿命予測装置は、図5に示すよ
うに、パーソナルコンピュータ1であって、コンピュー
タ本体2と、これに接続された液晶又はCRTで構成さ
れるディスプレイ3、キーボード4及びマウス5と、コ
ンピュータ本体2に接続されたプリンタ6とを備えてい
る。
【0054】コンピュータ本体2の内部回路は、図6に
示すように、中央演算処理装置11と、この中央演算処
理装置11にシステムバス12を介して接続されたRO
M,RAM等の記憶装置13と、ディスプレイ3をシス
テムバス12に接続するディスプレイコントローラ14
と、キーボード4をシステムバス12に接続するキーボ
ードインタフェース15と、マウス5をシステムバス1
2に接続するマウスインタフェース16と、プリンタ6
をシステムバス12に接続する入出力インタフェース1
7と、システムバス12にハードディスクコントローラ
18を介して接続されたハードディスク19とを備えて
いる。
【0055】ここで、ハードディスク19には、オペレ
ーティングシステムが格納されていると共に、転がり軸
受の寿命予測を行う寿命予測アプリケーションソフト及
び転がり軸受の諸元情報を格納した電子カタログが格納
されている。また、電子カタログは、図7に示すよう
に、軸受種別、呼び番号、主要寸法、基本動定格荷重
C、P/Cの値等の諸元情報が格納されている。なお、
さらに、電子カタログには、基本静定格荷重C0、係数
0、許容回転数、ラジアル係数X、アキシャル係数Y
等の情報も格納されていても良い。この場合、マウス5
等の操作により、画面をスクロール操作することで、基
本静定格荷重C0、係数f0、許容回転数、ラジアル係数
X、アキシャル係数Yを見ることができる。
【0056】また、寿命予測アプリケーションソフト
は、表計算アプリケーションソフトを利用して、入力さ
れた諸元情報に基づいて所定の演算を行って、転がり軸
受の寿命予測処理を行う。寿命予測処理は、図8に示す
ように、先ず、ステップS21で、初期メニュー画面を
表示する。初期メニュー画面は、図9に示すように、ア
プリケーションソフトに格納されている機能を選択可能
に表示するものであり、軸受の選定選択領域A1、新寿
命計算式選択領域A2、軸受寿命計算式(従来式)選択
領域A3及び商品紹介選択領域A4と終了ボタン21と
が表示される。
【0057】次いで、ステップS22に移行して、軸受
の選定選択領域A1がマウス5又はキーボード4によっ
て選択されたか否かを判定し、これが選択されたときに
はステップS22aに移行して、後述する軸受選択処理
を実行してから処理を終了し、軸受の選定選択領域A1
が選択されていないときにはステップS23に移行す
る。ステップS23では、新寿命計算式選択領域A2が
選択されているか否かを判定し、これが選択されている
ときにはステップS23aに移行して、後述する新寿命
計算処理を実行してから処理を終了し、新寿命計算式選
択領域A2が選択されていないときにはステップS24
に移行する。
【0058】ステップS24では、軸受寿命計算式(従
来式)選択領域A3がマウス5又はキーボード4によっ
て選択されているか否かを判定し、これが選択されてい
るときにはステップS24aに移行して、前記(1)式
に従って従来式の軸受寿命L 10を算出してから処理を終
了し、軸受寿命計算式(従来式)選択領域A3が選択さ
れていないときにはステップS25に移行する。ステッ
プS25では、商品紹介選択領域A4がマウス5又はキ
ーボード4によって選択されているか否かを判定し、こ
れが選択されているときには、ステップS25aに移行
して、予めハードディスク19に格納されている商品紹
介情報をディスプレイ3に表示する商品紹介処理を実行
してから処理を終了し、商品紹介選択領域A4が選択さ
れていないときにはステップS26に移行する。
【0059】ステップS26では、終了ボタン21がマ
ウス5又はキーボード4によって選択されているか否か
を判定し、終了ボタン21が選択されたときにはそのま
ま寿命予測処理を終了し、終了ボタン21が選択されて
いないときには前記ステップS22に戻る。ステップS
22aの軸受選択処理は、図10に示すように、先ず、
ステップS31で図11に示す軸受の選定画面をディス
プレイ3に表示する。
【0060】選択画面は、図11に示すように、軸受テ
ーブルから検索する検索領域22と呼び番号から検索す
る検索領域23と、入力された転がり軸受の諸元情報を
表示するメニューボタン24及び終了ボタン25とが表
示されている。検索領域22には、内径d、外径D及び
幅(高さ)B(T)の最小値及び最大値を入力するテキ
スト入力領域22a〜22cと、軸受種別を選択する深
溝玉軸受選択ボタン22d、アンギュラ玉軸受選択ボタ
ン22e、自動調心玉軸受選択ボタン22f、単式スラ
スト玉軸受選択ボタン22g、円筒ころ軸受選択ボタン
22h、円すいころ軸受選択ボタン22i、自動調心こ
ろ軸受選択ボタン22j、スラストころ軸受選択ボタン
22kとが表示される。また、検索領域23には、呼び
番号を入力するテキスト入力ボックス23aと、呼び番
号一覧を表示する参照ボタン23bとが表示される。
【0061】次いで、ステップS32に移行して、軸受
テーブルから検索する場合の内径d、外径D及び幅(高
さ)B(T)の入力が完了し且つ軸受形式の選択が終了
しているか又は呼び番号から検索する場合の呼び番号の
入力が終了しているかを判定し、これらの何れかが終了
していないときには入力が終了するまで待機し、入力が
終了したときにはステップS33に移行して、軸受テー
ブルからの検索であるか否かを判定し、軸受テーブルか
らの検索である場合にはステップS34に移行して、内
径d、外径D及び幅(高さ)B(T)及び軸受形式に基
づいて電子カタログを検索して該当する諸元情報を表示
する図7に示す軸受テーブル画面を表示してからステッ
プS36に移行し、呼び番号から検索が選択されている
場合にはステップS35に移行して、テキスト入力ボッ
クス23aに入力された呼び番号に基づいて電子カタロ
グを検索して該当する諸元情報を表示する図7に示す軸
受テーブル画面を表示してからステップS36に移行す
る。
【0062】ここで、軸受テーブル画面は、図7に示す
ように、電子カタログの該当する諸元情報を表示する諸
元情報表示領域31と、従来式寿命計算ボタン32、本
発明による新寿命計算ボタン33、戻るボタン35、メ
ニューボタン36及び終了ボタン37とが表示される。
ステップS36では、所望の呼び番号を選択した後に従
来式寿命計算ボタン32が選択されたか否かを判定し、
従来式寿命計算ボタン32が選択されたときには、ステ
ップS36aに移行して、前記(1)式の演算を行って
基本定格寿命L 10を算出する従来式寿命算出処理を行っ
てから処理を終了し、従来式寿命計算ボタン32が選択
されていないときにはステップS37に移行する。
【0063】ステップS37では、所望の呼び番号を選
択した後に新寿命計算ボタン33が選択されたか否かを
判定し、新寿命計算ボタン33が選択されたときにはス
テップS37bに移行して、後述する新寿命計算処理を
行ってから処理を終了し、新寿命計算ボタン33が選択
されていないときにはステップS38に移行する。ステ
ップS38では、メニューボタン36が選択されている
か否かを判定し、メニューボタン36が選択されている
ときにはステップS38aに移行して、図8の初期メニ
ュー表示処理を起動してから処理を終了し、メニューボ
タン36が選択されていないときには、ステップS39
に移行する。
【0064】ステップS39では、終了ボタン37が選
択されているか否かを判定し、これが選択されていると
きにはそのまま寿命計算処理を終了し、終了ボタン37
が選択されていないときにはステップS40に移行し
て、戻るボタン35が選択されているか否かを判定し、
これが選択されているときには前記ステップS31に戻
り、戻るボタン35が選択されていないときには前記ス
テップS36に戻る。前記ステップS23a及びS37
aの新寿命計算処理は、図12に示すように、先ず、ス
テップS51で、図13に示す新寿命計算画面を表示す
る。
【0065】新寿命計算画面は、所定項目を表示する表
示領域41と、この表示領域41の下側に配設された計
算実行ボタン42、読み込みボタン43、保存ボタン4
4、初期化ボタン45、戻るボタン46、メニューボタ
ン47とが設けられている。また、新寿命計算画面は、
所定項目を表示する表示領域41と、この表示領域41
の下側に配設された計算実行ボタン42、読み込みボタ
ン43、保存ボタン44、初期化ボタン45、戻るボタ
ン46、メニューボタン47とが設けられている。
【0066】ここで、表示領域41には、表題部に前記
(2)式の寿命計算式を表示すると共に、軸受タイプを
選択するコンボボックス51、呼び番号を入力するテキ
ストボックス52、軸受動定格荷重Cを入力するテキス
トボックス53、軸受静定格荷重C0を入力するテキス
トボックス54、軸受内径dを入力するテキストボック
ス55、軸受外径Dを入力するテキストボックス56、
軸受動等価荷重Pを表示するテキストボックス57、荷
重係数fwを入力するテキストボックス58、信頼度係
数a1を選択するコンボボックス59、動等価荷重の計
算を指示する動等価荷重計算ボタン60、溝曲率を入力
するテキストボックス60、軌道面曲率を入力するテキ
ストボックス61、玉数を入力するテキストボックス6
2、玉径を入力するテキストボックス63、すきまを入
力するテキストボックス64、混入異物径を入力するテ
キストボックス65、動等価荷重計算ボタン66、軸受
材料仕様を選択するコンボボックス67及び疲労限度荷
重Puの特別入力の有無を選択するセレクトボタン68
を備えている。そして、荷重係数fwのテキストボック
ス58には"1.0"が、信頼度係数a1のコンボボック
ス59には"90"が、軸受材料仕様のコンボボックス6
7には"高炭素クロム軸受鋼(SUJ2Z,SUJ3
Z)"がデフォルト値として表示されている。
【0067】次いで、ステップS52に移行して、読み
込みボタン43が選択されているか否かを判定し、これ
が選択されていないときには直接ステップS58に移行
し、読み込みボタン43が選択されているときにはステ
ップS53に移行して、コンボボックス51、テキスト
ボックス52の順に図7の軸受テーブルで選択された呼
び番号の転がり軸受の諸元情報が順次表示され、テキス
トボックス56に軸受外径Dを表示すると、ステップS
54に移行して、図14に示す荷重定数の定義文を表示
した表示領域61及び閉じるボタン62を有する荷重係
数の定義画面を表示し、次いでステップS55に移行し
て、閉じるボタン62が選択されたか否かを判定し、こ
れが選択されていないときには選択されるまで待機し、
選択されたときにはステップS56に移行する。
【0068】ステップS56では、図15に示す信頼度
係数についての文を表示した表示領域63及び閉じるボ
タン64を有する信頼度係数説明画面を表示してからス
テップS57に移行し、閉じるボタン64が選択された
か否かを判定し、これが選択されていないときには選択
されるまで待機し、閉じるボタン64が選択されたとき
にはステップS58に移行する。ステップS58では、
動等価荷重計算ボタン66が選択されたか否かを判定
し、これが選択されたときにはステップS59に移行し
て、後述する動等価荷重計算処理を行ってからステップ
S60に移行し、動等価荷重計算ボタン66が選択され
ていないときにはそのままステップS60に移行する。
【0069】ステップS60では、計算実行ボタン42
が選択されているか否かを判定し、計算実行ボタン42
が選択されているときには、ステップS61に移行し
て、計算に必要なデータが入力済か否かを判定する。こ
こで、計算に必要なデータとは、前述した表示領域41
に表示されるテキストボックスに入力されるデータであ
って、補正定格寿命Lnmを求めるために必要なデータで
ある。計算に必要なデータが全て入力されていないとき
にはステップS62に移行して、計算に必要なデータの
入力を完了させることを促すメッセージ情報を表示して
から前記ステップS61に戻り、データの入力待ち状態
になる。一方、計算に必要なデータが全て入力されてい
るときにはステップS63に移行する。
【0070】ステップS63では、動等価荷重Pの算出
が終了しているか否かを判定し、終了していないときに
はステップS64に移行して、動等価荷重Pの算出を先
に完了させることを促すメッセージ情報を表示してから
前記ステップS58に戻り、動等価荷重Pの算出が終了
しているときにはステップS65に移行して、前記
(2)式の演算を行って補正定格寿命Lnmを算出する寿
命算出処理を行う。すなわち、ステップS59において
求めた動等価荷重Pから前記(5)式に基づいて最大転
動体荷重Qmaxを求め(図1に示すステップS7の処
理)、続いて、接触楕円面積S(μm2)を求める(図
1に示すステップS8の処理)。そして、この接触楕円
面積S(μm2)と前記テキストボックス65に入力さ
れている混入異物径(ddebris)に基づいて標準化異物
径(ddebris/√S)を算出し、予め得ている前記実験
式である(8)式に基づいて寿命補正係数axyzを算出
する。その一方で、前記動等価荷重Pから前記(1)式
に基づいて基本定格寿命L10を算出する。そして、算出
した寿命補正係数axyzや基本定格寿命L10に基づい
て、前記(2)式により、補正定格寿命Lnmを算出す
る。
【0071】このような補正定格寿命Lnmを算出する寿
命算出処理を行ってから処理を終了し、ステップS60
の判定結果が計算実行ボタン42が選択されていないと
きには、ステップS66に移行して、保存ボタン44が
選択されているか否かを判定し、保存ボタン44が選択
されているときにはステップS67に移行して、この時
点で各ボックス51〜65に表示されているデータを保
存してから前記ステップS60に戻り、保存ボタン44
が選択されていないときには、ステップS68に移行す
る。
【0072】ステップS68では、初期化ボタン45が
選択されているか否かを判定し、初期化ボタン45が選
択されているときにはステップS69に移行して、表示
されているデータを消去してから前記ステップS52に
戻り、初期化ボタン45が選択されていないときにはス
テップS70に移行して、戻るボタン46が選択されて
いるか否かを判定し、戻るボタン46が選択されている
ときには前記図10の軸受選択処理におけるステップS
33に戻り、戻るボタン46が選択されていいないとき
にはステップS71に移行して、メニューボタン47が
選択されたか否かを判定し、メニューボタン47が選択
されたときにはステップS72に移行して、図8の初期
メニュー表示処理を起動してから処理を終了し、メニュ
ーボタン47が選択されていないときには前記ステップ
S58に戻る。
【0073】ステップS58で動等価荷重計算ボタン6
6が選択されてステップS59に移行して実行される動
等価荷重計算処理は、具体的には、図16に示すよう
に、先ず、ステップS81で、図17に示す動等価荷重
計算画面を表示する。動等価荷重計算画面は、所定項目
を表示する表示領域71と、この表示領域71の下側に
表示された計算実行ボタン72、結果反映ボタン73、
戻るボタン74及びメニューボタン75とを備えてい
る。
【0074】ここで、表示領域71には、軸受タイプを
選択表示するコンボボックス76、呼び番号を表示する
テキストボックス77、使用条件のラジアル荷重Fr
入力するテキストボックス78、アキシャル荷重Fa
入力するテキストボックス79、回転数を入力するテキ
ストボックス80、使用条件比率を入力するテキストボ
ックス81、追加入力ボタン82、動等価荷重Pを表示
するテキストボックス83及び平均回転数Nを表示する
テキストボックス84を備えている。
【0075】次いで、ステップS82に移行して、計算
実行ボタン72が選択されたか否かを判定し、計算実行
ボタン72が選択されたときには、ステップS83に移
行して、テキストボックス78及び79に入力されたラ
ジアル荷重Fr及びアキシャル荷重Faと、諸元情報で設
定されたラジアル係数X及びアキシャル係数Yと、図1
3の新寿命計算画面で設定した荷重係数fwとに基づい
て前記(4)式の演算を行って動等価荷重Pを算出し、
算出した動等価荷重Pをテキストボックス83に表示し
てからステップS84に移行する。
【0076】ステップS84では、結果反映ボタン73
が選択されているか否かを判定し、結果反映ボタン73
が選択されたときには、ステップS85に移行して、算
出した動等価荷重Pを図13の新寿命計算式画面におけ
る動等価荷重のテキストボックス57に反映してからス
テップS86に移行して、図17の動等価荷重計算画面
を閉じて、図13の新寿命計算画面をアクティブ状態と
してから処理を終了する。
【0077】また、ステップS82で計算実行ボタン7
2が選択されていないとき及びステップS84で結果反
映ボタン73が選択されていないときにはステップS8
7に移行して、戻るボタン74が選択されているか否か
を判定し、戻るボタン74が選択されたときには前記ス
テップS86に移行して、前記図13の新寿命計算画面
を再表示してから処理を終了し、戻るボタン74が選択
されていないときにはステップS88に移行して、メニ
ューボタン75が選択されているか否かを判定し、メニ
ューボタン75が選択されているときにはステップS8
9に移行して前記図8の初期メニュー表示処理を起動し
てから処理を終了し、メニューボタン75が選択されて
いないときには前記ステップS82に戻る。
【0078】また、前記ステップS65において求めた
各種計算結果は、図18に示す結果出力画面として表示
される。結果出力画面は、所定項目を表示する表示領域
91と、この表示領域91の下側に配設された印刷ボタ
ン92、戻るボタン93、メニューボタン94を備えて
いる。表示領域91には、軸受タイプを表示するテキス
トボックス95、呼び番号を表示するテキストボックス
96、軸受動定格荷重を表示するテキストボックス9
7、軸受静定格荷重を表示するテキストボックス98、
軸受動等価荷重を表示するテキストボックス99、回転
数を表示するテキストボックス100、接触楕円面積S
を表示するテキストボックス101、標準化異物径(d
debris/√S)を表示するテキストボックス102、信
頼度係数a1を表示するテキストボックス103、寿命
補正係数axyzを表示するテキストボックス104、基
本定格寿命L10を表示するテキストボックス105及び
転がり軸受の補正定格寿命Lnmを表示するテキストボッ
クス106を備えている。
【0079】以上が、第2の実施の形態の寿命予測装置
により実現される処理であり、ユーザーの操作により次
のような処理が実行される。今、例えば呼び番号が「6
206」の深溝玉軸受の寿命を予測するものとすると、
先ず、コンピュータ本体2の電源を投入して、オペレー
ティングシステムを起動し、次いで寿命予測アプリケー
ションソフトを起動する。これにより、図8に示す転が
り軸受の寿命予測処理の実行を開始し、先ず、図9に示
す初期メニュー画面が表示される。この初期メニュー画
面で、例えばマウス5により軸受の選定選択領域A1を
クリックすることにより、図11に示す軸受選定画面が
表示される。この軸受選定画面で、軸受テーブルから軸
受を検索する場合には、少なくとも内径、外形及び幅の
各テキストボックス22a、22b及び22cをマウス
5で順次選択することにより所望とする転がり軸受のミ
リ単位の寸法"30"、"62"及び"16"をキーボード4
から入力すると共に、深溝玉軸受選択ボタン22dを選
択する。
【0080】これによって、電子カタログを検索して該
当する呼び番号「6206」の主要寸法d,D,B,
r、基本動定格荷重C等(図示しないが、基本静定格荷
重C0、係数f0、許容回転数、ラジアル係数X、アキシ
ャル係数Yについても)の諸元情報が図7の軸受テーブ
ル画面に白抜き文字で表示される。また、呼び番号「6
206」を直接入力したときにも、同様に図7の軸受テ
ーブル画面が表示される。
【0081】この軸受テーブル画面で、新寿命計算ボタ
ン33をマウス5でクリックして選択することにより、
図13の新寿命計算式画面が表示され、この新寿命計算
式画面で、読み込みボタン43をクリックすることによ
り、図7の軸受テーブルで選択した呼び番号の諸元情報
が順次入力される。すなわち例えば、コンボボックス5
1に軸受タイプとして「深溝玉軸受」が表示され、呼び
番号のテキストボックス52に「6206」が表示さ
れ、軸受動定格荷重Cのテキストボックス53に「19
80」が表示され、軸受内径dのテキストボックス55
に「30」が表示され、軸受外径Dのテキストボックス
56に「62」が表示される。
【0082】その後、新寿命計算画面の上に図14に示
す荷重定数の定義画面が表示され、この定義画面を参照
して、運転条件或いは使用個所から荷重係数fwを決定
する。この例では、衝撃のない円滑運転で、電動機、工
作機械、空調機械等に使用するように、荷重係数fw
デフォルト値である"1.0"に決定する。その後、閉じ
るボタン62を選択することにより、荷重係数の定義画
面が閉じられ、これに代えて図15に示す信頼度係数の
説明画面が表示され、この信頼度係数の説明画面を参照
して、信頼度係数a1を決定する。この例では、信頼度
をデフォルト値である90%に決定することにより、信
頼度係数a1として"1.00"を決定する。
【0083】その後、閉じるボタン64をマウス5で選
択することにより、信頼度係数説明画面が閉じられ、こ
れによって、新寿命計算画面がアクティブ状態となる。
このとき、決定した荷重係数fw、信頼度係数a1、溝曲
率、軌道面曲率、玉数、玉径、すきま、混入異物径等の
必要な情報を、キーボード4を使用して夫々テキストボ
ックス58〜テキストボックス64に入力する。なお、
荷重係数fw、信頼度係数a1の値については、この例で
は、デフォルト値を使用するので、入力を省略する。
【0084】この状態で、動等価荷重計算ボタン66を
マウス5で選択することにより、図17に示す動等価荷
重計算画面が表示される。この動等価荷重計算画面で、
使用条件から求めた理論ラジアル荷重Fr及び理論アキ
シャル荷重Faとをキーボード4を使用してテキストボ
ックス78及び79に入力すると共に、回転数例えば
「5000」min-1をキーボード4を使用してテキス
トボックス80に入力する。このとき、使用条件が複数
ある場合には、追加入力ボタン82をマウス5で選択し
てから他の使用条件における理論ラジアル荷重Fr、理
論アキシャル荷重Fa、回転数N及び使用条件比率をキ
ーボード4を使用して入力する。
【0085】これらの入力が完了した状態で、計算実行
ボタン72をマウス5で選択することにより、前記
(4)式の演算を行って、動等価荷重Pを算出すると共
に、使用条件が複数ある場合には平均回転数Nを算出
し、単数であるときにはテキストボックス80に入力さ
れた回転数を平均回転数Nとして算出し、算出した動等
価荷重P及び平均回転数Nをテキストボックス83及び
84に表示する。その後、結果反映ボタン73をマウス
5で選択することにより、動等価荷重計算画面が閉じら
れて、図13の新寿命計算式画面がアクティブとなり、
算出した動等価荷重P及び平均回転数Nがテキストボッ
クス57及び61に表示される。また、例えば、算出し
た動等価荷重Pに関して、基本動定格荷重Cの50%を
越える場合や基本静定格荷重C0を越える荷重に関して
は、警告のメッセージを表示する。
【0086】そして、計算実行ボタン42をマウス5で
選択することにより、入力されたデータに基づいて最大
転動体荷重Qmax及び接触楕円面積Sを算出して、さら
に、その算出した接触面楕円面積Sと入力されている混
入異物径ddebrisとから標準化異物径(ddebris/√
S)を算出し、算出した標準化異物径(ddebris/√
S)から実験式(8)に基づいて寿命補正係数axyz
算出し、その寿命補正係数axyzと前記算出した動等価
荷重Pとに基づいて前記(2)式を算出し、図18に示
す結果出力画面を表示して、テキストボックス141〜
テキストボックス146に、接触楕円面積S、標準化異
物径(ddebris/√S)、信頼度係数a1、寿命補正係
数axyz、基本定格寿命L10及び補正定格寿命Lnmを表
示する。
【0087】この結果出力画面で、印刷ボタン92をマ
ウス5で選択してクリックすることにより、結果出力画
面で表示されている全てのデータがプリンタ6で印刷さ
れる。その後、算出された軸受寿命がユーザーの所望す
る軸受寿命を満足しているか否かを判定し、満足してい
る場合には処理を終了するが、ユーザーが希望する軸受
寿命を満足していない場合には、呼び番号を変更して使
用する軸受を大型化する、或いは異物混入径を変化させ
る等されることで、さらに、これに基づいて定格補正寿
命Lnmを再計算することにより、ユーザーが希望する軸
受寿命を満足する転がり軸受を選定することができる。
【0088】(3)第3の実施の形態(寿命予測装置を
使用した転がり軸受選定装置) 次に、本発明の第3の実施の形態の寿命予測装置を使用
した転がり軸受選定装置を説明する。この転がり軸受選
定装置は、図19に示すように、インターネット200
にルータ201を介して接続されて、そのハードディス
クに寿命予測アプリケーションソフトを含む軸受選定ア
プリケーションソフト及び転がり軸受の諸元情報を格納
した電子カタログがインストールされているWWW(W
orld WideWeb)サーバー202に適用した
ものである。
【0089】軸受選定アプリケーョンソフトは、表計算
アプリケーションソフト等を利用して、入力された諸元
情報に基づいて前述した第2の実施の形態の寿命予測装
置における転がり軸受の寿命予測処理含む転がり軸受選
定処理を行って、ユーザーが所望とする最適軸受、最適
運転条件、寿命予測時間を提示する。転がり軸受選定処
理は、図20に示すように、先ず、ステップS401
で、インターネット200を介してユーザーのパーソナ
ルコンピュータ等の情報処理装置からアクセスがあった
か否かを判定し、ユーザーからアクセスがないときには
アクセスがあるまで待機し、ユーザーからアクセスがあ
ったときには、ステップS402に移行して、言語とし
て日本語、英語、独語、仏語等を選択する言語選択部を
有する軸受選定画面を表示する表示情報をユーザーの情
報処理装置に送信し、次いでステップS403に移行し
て、何れの言語が選択されたかを判定し、選択された言
語での表記処理を実行してからステップS404に移行
する。
【0090】このステップS404では、ユーザーアカ
ウント情報及びパスワードの入力を要求すると共に、ユ
ーザー登録をしていない場合にユーザー登録を促す入力
画面情報をユーザーの情報処理装置に送信し、次いでス
テップS405に移行して、ユーザーアカウント情報及
びパスワードの入力が行われたか否かを判定し、これら
の入力が行われたときには後述するステップS409に
移行し、ユーザーアカウント情報及びパスワードの入力
が行われていないときにはステップS406に移行し
て、ユーザー登録が選択されたか否かを判定し、これが
選択されていないときには前記ステップS407に移行
して、ユーザーアクセスが終了したか否かを判定し、ユ
ーザーアクセスが終了したときには前記ステップS40
1に戻り、ユーザーアクセスが終了していないときには
前記ステップS405に戻る。
【0091】また、ステップS406の判定結果がユー
ザー登録が選択されているものであるときには、ステッ
プS408に移行して、ユーザー登録処理を実行してか
らステップS409に移行する。このユーザー登録処理
は、氏名、会社名、所属名、電子メールアドレス又は電
話番号を入力する入力画面を表示する入力画面情報をユ
ーザーの情報処理装置に送信し、この入力画面情報に所
定事項が入力されたときに、ユーザーアカウント情報と
パスワードとを発行して処理を終了してステップS40
9に移行する。
【0092】ステップS409では、軸受希望納期及び
軸受の希望コストの入力を行う購入情報入力画面情報を
ユーザーの情報処理装置に送信し、次いでステップS4
10に移行して、購入情報入力画面情報に基づいて軸受
希望納期及び希望コストが入力されたか否かを判定し、
これらの何れか一方又は双方が入力されたときにはステ
ップS411に移行して、入力された軸受希望納期及び
/又は希望コストを所定記憶領域に記憶してからステッ
プS413に移行し、軸受希望納期及び希望コストの入
力がないときにはステップS412に移行して、スキッ
プボタンが選択されたか否かを判定し、スキップボタン
が選択されていないときには前記ステップS410に戻
り、スキップボタンが選択されているときにはステップ
S413に移行する。
【0093】ステップS413では、軸受種別を入力す
る図21に示す軸受種別表示画面を表示する表示情報を
ユーザーの情報処理装置に送信する。この軸受種別表示
画面は、玉軸受であるかころ軸受であるかを選択するチ
ェックボックス211、ラジアル軸受であるかスラスト
軸受であるかを選択するチェックボックス212、列指
定の有無を選択するチェックボックス213、単列、複
列、多列を選択するドロップダウンボックス214、戻
るボタン215及び次へボタン216が表示され、チェ
ックボックス211及び212が必須入力項目として設
定されている。
【0094】次いで、ステップS414に移行して、次
へボタン216が選択されたか否かを判定し、これが選
択されていないときにはステップS415に移行して、
戻るボタン215が選択されているか否かを判定し、こ
れが選択されていないときには前記ステップS414に
戻り、選択されているときには前記ステップS409に
戻る。また、前記ステップS414の判定結果が次へボ
タン216が選択されているものであるときには、ステ
ップS416に移行し、図22に示す諸元情報入力画面
を表示する表示情報をユーザーの情報処理装置に送信す
る。この諸元情報入力画面は、所定項目を表示する表示
領域221と、この表示領域221の下側に配設された
計算実行ボタン222、読み込みボタン223、保存ボ
タン224、初期化ボタン225、戻るボタン226と
が設けられている。
【0095】ここで、表示領域221には、軸受タイプ
を選択するコンボボックス231、呼び番号を入力する
テキストボックス232、軸受動定格荷重Cを入力する
テキストボックス233、軸受静定格荷重C0を入力す
るテキストボックス234、軸受内径dを入力するテキ
ストボックス235、軸受外径Dを入力するテキストボ
ックス236、軸受に作用する荷重P/Cを表示するテ
キストボックス237、回転数を入力するテキストボッ
クス238、混入異物径を入力するテキストボックス2
39、要求軸受寿命時間LDを入力するテキストボック
ス240及び軸受材料仕様を選択するコンボボックス2
41を備えている。そして、軸受材料仕様のコンボボッ
クス241には"高炭素クロム軸受鋼(SUJ2Z,S
UJ3Z)"がデフォルト値として表示されている。ま
た、テキストボックス232に呼び番号を入力した状態
で、読み込みボタン223を選択することにより、呼び
番号に対応する軸受動定格荷重C、軸受静定格荷重
0、軸受内径及び軸受外径が夫々テキストボックス2
33〜236に表示され、保存ボタン224を選択する
ことにより、表示領域221に設定された各データが保
存され、初期化ボタン225が選択されると、表示領域
221のデータが初期状態に戻る。
【0096】次いで、ステップS417に移行して、計
算実行ボタン222が選択されたか否かを判定し、計算
実行ボタンが選択されていないときには、ステップS4
18に移行して、戻るボタン226が選択されているか
否かを判定し、戻るボタン226が選択されているとき
には前記ステップS413に戻り、戻るボタン226が
選択されていないときには前記ステップS417に戻
る。さらに、前記ステップS417の判定結果が計算実
行ボタン222が選択されているものであるときには、
ステップS419に移行して、呼び番号が入力されてい
るか否かを判定し、呼び番号が入力されているときには
ステップS420に移行して、軸受に作用する荷重P/
C、軸受回転数、混入異物径、軸受材料仕様の運転条件
項目が入力されているか否かを判定し、運転条件項目が
入力されているときには、ユーザーが軸受寿命時間を要
求しているものと判断してステップS422に移行し
て、前述した第1の形態の寿命予測装置が行った処理と
同様に、動等価荷重P、最大転動体荷重Qmax、接触楕
円面積S(μm2)、標準化異物径(ddebris/√
S)、寿命補正係数axyzを算出し、これらに基づいて
補正定格寿命Lnmを算出する。なお、補正定格寿命Lnm
の得るまでに必要な値で、ユーザに入力を求めていない
値については、例えば一般的なデフォルト値を使用す
る。
【0097】補正定格寿命Lnmを算出して、次いでステ
ップS423に移行して、補正定格寿命Lnmを表示する
と共に、最適軸受の納期及び納入コストを表示する表示
画面情報をユーザーの情報処理装置に送信してからに
は、ステップS424に移行して、表示画面情報に含ま
れている終了ボタンが選択されているか否かを判定し、
終了ボタンが選択されているときには前記ステップS4
01に戻り、終了ボタンが選択されていないときには、
ステップS425に移行して戻るボタンが選択されてい
るか否かを判定し、戻るボタンが選択されているときに
は前記ステップS416に戻り、戻るボタンが選択され
ていないときにはステップS424に戻る。
【0098】また、前記ステップS420の判定結果が
運転条件項目が入力されていないものであるときには、
ステップS426に移行して、要求軸受寿命時間LD
入力されているか否かを判定し、要求軸受寿命時間LD
が入力されていないときにはステップS427に移行し
て、運転条件又は要求軸受寿命時間の入力を促すガイダ
ンス情報をユーザーの情報処理装置に送信してから前記
ステップS420に戻り、要求軸受寿命時間LDが入力
されているときには、ユーザーが最適運転条件を要求し
ているものと判断して、ステップS428に移行して、
最適運転条件決定処理を行う。
【0099】この最適運転条件決定処理は、図23に示
すように、先ず、ステップS429に移行して、運転条
件として、仮定値を設定する。仮定値としては、例えば
軸受に作用する荷重の仮定値としてP/C=0.1を設
定し、軸受回転数の仮定値として許容回転数の1/10
の値を設定し、軸受材料の仮定値としてSUJ2を設定
する等、計算に必要な値について、適切と思われる値に
設定する。
【0100】次いで、ステップS430に移行して、各
仮定値と呼び番号に基づく軸受動定格荷重C、軸受静定
格荷重C0とに基づいて前述したの第1の形態の寿命予
測装置が行った処理と同様に、動等価荷重P、最大転動
体荷重Qmax、接触楕円面積S(μm2)、標準化異物径
(ddebris/√S)、寿命補正係数axyzを算出し、こ
れらに基づいて補正定格寿命Lnmを算出してからステッ
プS431に移行する。
【0101】このステップS431では、算出した補正
定格寿命Lnmが入力された要求軸受寿命時間LDの例え
ば±10%内であるか否かを判定し、LD×0.9≦L
nm≦L D×1.1であるときには仮定した運転条件が最
適条件であるものと判断して、ステップS431に移行
して、これら最適運転条件を表示する最適条件表示画面
の表示情報をユーザーの情報処理装置に送信してから前
記表示すると共に、最適軸受の納期及び納入コストを表
示する表示画面情報をユーザーの情報処理装置に送信し
てからサブルーチン処理を終了して図20の前記ステッ
プS424に移行する。
【0102】また、前記ステップS431の判定結果
が、Lnm<LD×0.9又はLnm>LD×1.1であると
きにはステップS433に移行して、運転条件の仮定値
を予め設定された次の仮定値に変更してから前記ステッ
プS430に移行する。図20に戻って、前記ステップ
S419の判定結果が呼び番号が入力されていないもの
であるときには、ステップS434に移行して、前述し
た運転条件が入力されているか否かを判定し、運転条件
が入力されているときには、ステップS435に移行し
て、要求軸受寿命時間LDが入力されているか否かを判
定し、要求軸受寿命時間LDが入力されているときに
は、ユーザーが最適軸受の選定を要求しているものと判
断して、ステップS436に移行して、最適軸受決定処
理を実行する。
【0103】この最適軸受決定処理は、図24に示すよ
うに、先ず、ステップS437で軸受タイプを参照し
て、軸受の生産量の多い標準的な軸受例えばラジアル玉
軸受である場合には深溝玉軸受の呼び番号6206、ア
ンギュラ玉軸受の呼び番号7206の何れかを仮定し、
ラジアルころ軸受であるときには円筒ころ軸受の呼び番
号NU206、円錐ころ軸受の呼び番号HR30206
の何れかを仮定し、スラスト玉軸受であるときにはスラ
スト玉軸受の呼び番号51306を仮定し、スラストこ
ろ軸受であるときにはスラスト自動調心ころ軸受の呼び
番号29420を仮定する。
【0104】次いで、ステップS438に移行して、仮
定した軸受の呼び番号と、運転条件とに基づいて前述し
た第1の実施の形態の寿命予測装置が行った処理と同様
に、動等価荷重P、最大転動体荷重Qmax、接触楕円面
積S(μm2)、標準化異物径(ddebris/√S)、寿
命補正係数axyzを算出し、これらに基づいて補正定格
寿命Lnmを算出してからステップS439に移行する。
このステップS439では、算出した補正定格寿命Lnm
が入力された要求軸受寿命時間LDの例えば±10%内
であるか否かを判定し、LD×0.9≦Lnm≦LD×1.
1であるときには仮定した軸受呼び番号が最適条件であ
るものと判断して、ステップS440に移行して、最適
軸受呼び番号を表示すると共に、最適軸受の納期及び納
入コストを表示する最適軸受選定表示画面情報をユーザ
ーの情報処理装置に送信してから前記ステップS424
に移行する。
【0105】さらに、前記ステップS439の判定結果
が、Lnm<LD×0.9又はLnm>LD×1.1であると
きにはステップS441に移行して、仮定した軸受呼び
番号を大きい値又は小さい値に変更してから前記ステッ
プS438に戻る。また、図20に戻って、ステップS
434の判定結果が、運転条件が入力されていないもの
であるときには、ステップS442に移行して、呼び番
号又は運転条件の入力を促すガイダンス情報をユーザー
の情報処理装置に送信してから前記ステップS419に
戻り、また、前記ステップS435の判定結果が要求軸
受寿命時間LDが入力されていないものであるときには
ステップS443に移行して、軸受呼び番号又は要求軸
受寿命時間LDの入力を促すガイダンス情報をユーザー
の情報処理装置に送信してから前記ステップS419に
戻る。
【0106】次に、この転がり軸受選定装置の動作を説
明する。今、ユーザーがインターネット200を介して
WWWサーバ202にアクセスすると、先ず、ユーザー
アカウント情報及びパスワードを入力するユーザー登録
入力画面が表示され、このユーザー登録入力画面で、ユ
ーザー登録が行われているユーザーであるときにはユー
ザーアカウント情報及びパスワードを入力することによ
り、軸受選定処理を実行することができるが、ユーザー
登録が行われていない未登録ユーザーである場合には、
ユーザー登録画面で所定事項を入力することにより、ユ
ーザー登録が行われ、ユーザーアカウント情報及びパス
ワードが設定されて、軸受選定処理を実行する。
【0107】この軸受選定処理では、先ず、図21に示
す軸受種別入力画面が表示され、この軸受種別入力画面
で、必須入力項目である玉軸受であるかころ軸受である
かを選択する共に、ラジアル軸受であるかスラスト軸受
であるかを選択し、列指定については任意選択項目であ
るので、指定をしてもしなくてもよい。そして、必須項
目の選択が完了した時点で、次へボタン216を選択す
ることにより、希望納期及び希望コストを入力する入力
画面が表示され、これらを必要とする場合には、希望納
期及び希望コストの何れか一方又は双方を入力し、必要
でない場合にはスキップする。
【0108】次いで、図22に示す諸元情報入力画面が
表示される。この諸元情報入力画面で、深溝玉軸受、ア
ンギュラ玉軸受、円筒ころ軸受、自動調心ころ軸受等の
軸受が決定されており、呼び番号が決定されている軸受
について補正定格寿命Lnmを知りたい場合には、少なく
とも運転条件の必須入力項目である軸受に作用する荷重
P/C、軸受回転数及び混入異物径を入力する。混入異
物径が未入力の場合、一般的な或いは平均的な異物径が
設定される。また、軸受材料が未入力であるときにはS
UJ2が設定される。
【0109】これら運転条件の入力が完了して、計算実
行ボタン222を選択することにより、前述した第1の
実施の形態の寿命予測装置と同様の演算を行って、動等
価荷重P、最大転動体荷重Qmax、接触楕円面積S(μ
2)、標準化異物径(ddebr is/√S)、寿命補正係
数axyzを算出し、これらに基づいて補正定格寿命Lnm
を算出し、算出した補正定格寿命Lnmをディスプレイ3
又はプリンタ6に出力する。
【0110】また、最適運転条件を知りたい場合には、
図22の諸元情報入力画面で軸受呼び番号を入力すると
共に、要求軸受寿命時間LDを入力する。ここで、例え
ば軸受呼び番号が「6306」で要求軸受寿命時間LD
を「50000hr」として入力し、計算実行ボタン2
22を選択すると、運転条件として、軸受に作用する荷
重P/Cとして仮定値P/C=0.1(P=2670
N)が設定され、軸受回転数の仮定値として5000r
pmが設定され、異物混入径の仮定値として一般的或い
は平均的な値が設定される。
【0111】これらの条件に基づいて第1例と同様の寿
命計算処理を行うことにより、動等価荷重P、最大転動
体荷重Qmax、接触楕円面積S(μm2)、(ddebris
√S)の値、寿命補正係数axyzについて具体的な値が
算出され、これらに基づいて補正定格寿命Lnmについて
具体的な値が算出される。そして、補正定格寿命Lnm
要求軸受寿命時間LDとを比較して、補正定格寿命Lnm
が要求軸受寿命時間LDを満たすまで、再度寿命予測演
算を行う。そして、満足した場合には、その補正定格寿
命Lnmと軸受呼び番号とが表示されると共に、軸受見積
もり金額及び納入納期が表示された回答画面がディスプ
レイ3に表示される。
【0112】(3)他の実施の形態 なお、前述の実施の形態では、寿命補正係数axyzを、
混入異物径ddebrisのみを変数とした場合について説明
したが、これに限定されるものではない。すなわち、2
000年2月のISO281の提案に従い、寿命補正係
数axyzを疲労限荷重Pu、潤滑状態(動粘度)κ、及
び環境係数(潤滑剤の汚染度)aC等の変数を用いて求
めるような演算処理を行い、環境係数(潤滑剤の汚染
度)aCの演算処理部分については、本発明を適用する
ことで、上述したような演算により、混入異物径d
debrisを用いて行うようにする、というようにである。
【0113】また、前述の実施の形態では、荷重指数p
を3とおいて、玉軸受の場合について説明したが、荷重
指数p=10/3とおいて、ころ軸受についても適用す
ることができる。この場合、接触楕円面積(軸受寸法諸
元)と使用条件(荷重、平均混入異物径等)を求めれ
ば、前述の実施の形態と同様に適用できる。また、前述
の実施の形態では、接触楕円面積S(μm2)をヘルツ
(Herz)の弾性接触理論を用いて求めているが、他
の理論或いは実験式等を用いて接触楕円面積を求めても
よい。
【0114】また、前述の実施の形態では、軸受におい
て混入異物が接触される部分の代表寸法を√Sとし、混
入異物の大きさを示す特徴量をその直径ddebrisとし
て、標準化特徴量である標準化異物径(ddebris/√
S)を算出し、この算出した標準化異物径(ddebris
√S)に基づいて寿命補正係数axyzを得ているが、こ
れに限定されるものではない。すなわち例えば、軸受に
おいて混入異物が接触される部分の代表寸法を他の部分
と寸法を用いたり、混入異物の特徴量を異物の特徴を示
すことができるような他の寸法を用いて、比の値αを求
め、この求めた比の値αに基づいて寿命補正係数axyz
を得るというようにである。
【0115】また、標準化異物径は、混入異物の大きさ
を示す特徴量であるddebrisを、混入異物が接触される
部分の代表寸法である√Sで割り算して、無次元化され
た値になっているが、これに限定されるものではない。
例えば、比の値αは、前記標準化異物径のその逆数をと
ってもよく、或いは有次元の値であってもよい。また、
前述の実施の形態では、評価値係数a1と仮定して前記
実験式(8)を得ているが、他の評価値係数a1により
同様に実験式を求めてもよい。この場合、複数の評価値
係数a1に対応して実験式を求めることができ、例えば
これによりユーザーによる使用可能な実験式の選択のバ
リエーションを増やすことができる。この場合、例え
ば、前述の第2の実施の形態において、ディスプレイ3
の表示画面に選択可能に実験式を表示することで、ユー
ザーは、使用条件等に応じた最適な実験式に基づいて定
格補正寿命Lnmを得ることができるようになる。
【0116】また、前述の実施の形態では、パーソナル
コンピュータを使用してプログラムを実行する場合につ
いて説明したが、これに限定されるものではなく、他の
情報処理端末を使用して実行してもよい。また、前述の
実施の形態では、WWWサーバ202に軸受選定プログ
ラムをインストールした場合について説明したが、これ
に限定されるものではなく、ローカルエリアネットワー
クに接続されたサーバに軸受選定プログラムをインスト
ールして、このサーバにローカルエリアネットワークを
介してパーソナルコンピュータ等の情報処理端末からア
クセスするようにしてもよい。
【0117】また、前述の実施の形態では、WWWサー
バ202でユーザー登録を行う場合について説明した
が、これに限定されるものではなく、郵送やファクシミ
リを使用してユーザー登録を行うようにしてもよい。ま
た、前述の実施の形態では、軸受選定アプリケーション
プログラムをWWWサーバ202のハードディスクにイ
ンストールした場合について説明したが、これに限定さ
れるものではなく、ハードディスク以外のコンパクトデ
ィスク(CD)や光磁気ディスク(MO)等の記憶媒体
に格納して、携帯したり、他の情報処理装置にインスト
ールするようにしてもよい。
【0118】
【発明の効果】本発明によれば、基本動定格荷重C及び
基本静定格荷重C0が計算可能な仕様とされた転がり軸
受の寿命予測を行う転がり軸受の寿命予測方法におい
て、等価荷重をP、荷重指数をp、寿命補正係数をa
xyzとするとともに、軸受において混入異物が接触され
る部分の代表寸法と、その混入異物の大きさを示す特徴
量との比をαとしたときに、ある信頼度係数a1におけ
る転がり軸受の定格補正寿命Lnmを、 Lnm=a1×axyz×(C/P)pxyz∝f(d0) で算出するようにしたことで、寿命補正係数axyzを混
入異物の大きさを示す特徴量に応じて設定でき、さら
に、軸受において混入異物が接触される部分の代表寸法
との比の値αをその設定に使用しているので、軸受のサ
イズによらないで寿命補正係数axyzを混入異物に応じ
て設定できる。これにより、補正定格寿命を精度を高く
して寿命予測することができる。
【0119】また、混入異物の代表径をdとし、軸受に
おける接触楕円面積をSとしたときの前記代表寸法を√
Sとしたとき、比の値αを、α=d/√Sで算出するよ
うにしたことで、軸受における接触楕円面積を使用して
比の値αを求め、その求めた比の値αにより寿命補正係
数axyzを設定できる。さらに、関数fを、大きさにつ
いての特徴量がそれぞれ異なる異物を前記軸受に混入し
て得た実験式に基づいて決定していることで、比の値α
により予め得た実験式に基づいて寿命補正係数axyz
得ることができるので、精度を高くして寿命予測するこ
とができる。
【0120】そして、関数fを、潤滑剤の粘性比κ、疲
労限度荷重Pu及び汚染度係数aCを変数として有する
とともに、前記汚染係数aCが前記比の値αを変数とし
て有していることで、2000年2月にISO281に
おいて提案された潤滑剤の粘性比κ、疲労限度荷重Pu
及び汚染度係数aCを変数とする寿命補正係数axyzに基
づいて定格補正寿命を求める場合にも、本発明を適用す
ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の寿命予測装置にお
ける寿命予測処理手順の一例を示すフローチャートであ
る。
【図2】寿命補正係数axyzを得る実験式を求めるため
の実験結果であって、P/C=0.16の場合の結果を
示す特性図である。
【図3】寿命補正係数axyzを得る実験式を求めるため
の実験結果であって、P/C=0.32の場合の実験結
果を示す特性図である。
【図4】前記実験式による値を示す特性図である。
【図5】第2の実施の形態の寿命予測装置の構成を示す
図である。
【図6】前記第2の実施の寿命予測装置における電気的
接続関係を示すブロック図である。
【図7】軸受テーブル画面を示す説明図である。
【図8】寿命予測処理手順の一例を示すフローチャート
である。
【図9】初期メニュー画面を示す説明図である。
【図10】軸受選択処理手順の一例を示すフローチャー
トである。
【図11】軸受選定画面を示す説明図である。
【図12】新寿命計算処理手順の一例を示すフローチャ
ートである。
【図13】新寿命計算式画面を示す説明図である。
【図14】荷重係数の定義画面を示す説明図である。
【図15】信頼度係数説明画面を示す説明図である。
【図16】動等価荷重算出処理手順の一例を示すフロー
チャートである。
【図17】動等価荷重計算画面を示す説明図である。
【図18】結果出力画面を示す説明図である。
【図19】本発明の実施の形態である軸受選定装置の構
成を示す図である。
【図20】WWWサーバで実行する軸受選定処理手順の
一例を示すフローチャートである。
【図21】軸受種別入力画面を示す説明図である。
【図22】諸元情報入力画面を示す説明図である。
【図23】図20の最適運転条件決定処理手順の一例を
示すフローチャートである。
【図24】図20の最適軸受決定処理手順の一例を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
1 パーソナルコンピュータ 2 コンピュータ本体 3 ディスプレ 4 キーボード 5 マウス 6 プリンタ 11 中央演算処理装置 12 システムバス 13 記憶装置 14 ディスプレイコントローラ 15 キーボードインタフェース 16 マウスインタフェース 17 入出力インタフェース 18 ハードディスクコントローラ 19 ハードディスク 200 インターネット 202 WWWサーバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 保夫 神奈川県藤沢市鵠沼神明一丁目5番50号 日本精工株式会社内 Fターム(参考) 3J101 AA01 FA21 FA31

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基本動定格荷重C及び基本静定格荷重C
    0が計算可能な仕様とされた転がり軸受の寿命予測を行
    う転がり軸受の寿命予測方法において、等価荷重をP、
    荷重指数をp、寿命補正係数をaxyzとするとともに、
    軸受において混入異物が接触される部分の代表寸法と、
    その混入異物の大きさを示す特徴量との比をαとしたと
    きに、ある信頼度係数a1における転がり軸受の定格補
    正寿命Ln mを、 Lnm=a1×axyz×(C/P)pxyz∝f(α) で算出するようにしたことを特徴とする転がり軸受の寿
    命予測方法。
  2. 【請求項2】 前記混入異物の代表径をdとし、前記軸
    受における接触楕円面積をSとしたときの前記代表寸法
    を√Sとしたとき、前記比の値αを、 α=d/√S で算出するようにしたことを特徴とする請求項1記載の
    転がり軸受の寿命予測方法。
  3. 【請求項3】 前記関数fは、大きさについての特徴量
    がそれぞれ異なる異物を前記軸受に混入して得た実験式
    に基づいて決定していることを特徴とする請求項1又は
    2に記載の転がり軸受の寿命予測方法。
  4. 【請求項4】 前記関数fは、潤滑剤の粘性比κ、疲労
    限度荷重Pu及び汚染度係数aCを変数として有すると
    ともに、前記汚染係数aCが前記比の値αを変数として
    有していることを特徴とする請求項1から3のいずれか
    に記載の転がり軸受の寿命予測方法。
  5. 【請求項5】 基本動定格荷重C及び基本静定格荷重C
    0が計算可能な仕様とされた転がり軸受の寿命予測を行
    う転がり軸受の寿命予測装置において、前記転がり軸受
    の前記基本動定格荷重C及び基本静定格荷重C0を含む
    諸元情報を入力する諸元情報入力手段と、該諸元情報入
    力手段で入力された諸元情報に基づいて動等価荷重を演
    算する動等価荷重演算手段と、信頼度係数を設定する信
    頼度設定手段と、軸受において混入異物が接触される部
    分の代表寸法を決定する代表寸法決定手段と、前記混入
    異物の大きさを示す特徴量を入力する混入異物特徴量入
    力手段と、前記代表寸法と前記特徴量との比の値を演算
    する比演算手段と、前記比の値に基づいて寿命補正係数
    を設定する寿命補正係数設定手段と、前記信頼度係数、
    寿命補正係数、基本動定格荷重、動等価荷重及び荷重指
    数に基づいて軸受寿命を演算する軸受寿命演算手段とを
    備えていることを特徴とする転がり軸受の寿命予測装
    置。
  6. 【請求項6】 基本動定格荷重C及び基本静定格荷重C
    0が計算可能な仕様とされた転がり軸受の寿命予測を行
    う転がり軸受の寿命予測装置において、前記転がり軸受
    の前記基本動定格荷重C及び基本静定格荷重C0を含む
    諸元情報を入力する諸元情報入力手段と、該諸元情報入
    力手段で入力された諸元情報に基づいて動等価荷重を演
    算する動等価荷重演算手段と、信頼度係数を設定する信
    頼度設定手段と、軸受において混入異物が接触される部
    分の代表寸法を決定する代表寸法決定手段と、前記混入
    異物の大きさを示す特徴量を入力する混入異物特徴量入
    力手段と、前記代表寸法と前記特徴量との比の値を演算
    する比演算手段と、前記比の値に基づいて寿命補正係数
    を設定する寿命補正係数設定手段と、前記信頼度係数、
    寿命補正係数、基本動定格荷重、動等価荷重及び荷重指
    数に基づいて軸受寿命を演算する軸受寿命演算手段と、
    該軸受寿命演算手段の演算結果が所望寿命に該当しない
    ときに当該所望寿命を一致させる再演算が必要であるか
    否かを判定する再演算判定手段とを備えていることを特
    徴とする転がり軸受の寿命予測装置。
  7. 【請求項7】 前記比演算手段は、軸受における接触楕
    円面積の2乗根とされる前記代表寸法により前記混入異
    物の代表径を割って前記比の値を得ていることを特徴と
    する請求項5又は6に記載の転がり軸受の寿命予測装
    置。
  8. 【請求項8】 前記寿命補正係数設定手段は、大きさに
    ついての特徴量がそれぞれ異なる異物を前記軸受に混入
    して得た実験式に前記比の値を代入して得た寿命補正係
    数を設定していることを特徴とする請求項5から7のい
    ずれかに記載の転がり軸受の寿命予測装置。
  9. 【請求項9】 前記寿命補正係数設定手段は、潤滑剤の
    粘性比、疲労限度荷重及び汚染度係数を参照して、前記
    寿命補正係数を設定しており、前記汚染度係数が前記比
    の値により変化することを特徴とする請求項5から8の
    いずれかに記載の転がり軸受の寿命予測装置。
  10. 【請求項10】 ユーザーが所望とする軸受種別を入力
    する軸受種別入力手段と、転がり軸受の前記基本動定格
    荷重C及び基本静定格荷重C0を含む必要諸元情報から
    ユーザーが要求する要求諸元情報以外の必要諸元情報を
    入力する諸元情報入力手段と、該諸元情報入力手段で入
    力された要求諸元情報と前記必要諸元情報とを比較し
    て、入力されていない諸元情報を仮定する諸元情報仮定
    手段と、前記諸元情報入力手段で入力された諸元情報及
    び諸元情報仮定手段で仮定された諸元情報に基づいて軸
    受寿命予測演算を行う前記請求項6に係る転がり軸受の
    寿命予測装置と、該寿命予測装置の演算結果が前記諸元
    情報入力手段で入力された諸元情報を満足するか否かを
    判定する判定手段と、該判定手段の判定結果が演算結果
    が諸元情報を満足するときに諸元情報仮定手段で設定し
    た諸元情報を提示する諸元情報提示手段と、前記判定手
    段の判定結果が演算結果が諸元情報を満足しないもので
    あるときに前記諸元情報仮定手段で仮定した諸元情報を
    変更して前記転がり軸受寿命予測装置で再演算させる再
    演算手段とを備えていることを特徴とする転がり軸受の
    寿命予測装置を使用した転がり軸受選定装置。
  11. 【請求項11】 前記諸元情報入力手段、諸元情報仮定
    手段、転がり軸受の寿命予測装置、判定手段、諸元情報
    提示手段及び再演算手段は、インターネットを介してア
    クセス可能に構成されていることを特徴とする請求項1
    0に記載の転がり軸受の寿命予測装置を使用した転がり
    軸受選定装置。
  12. 【請求項12】 インターネットを介してユーザー登録
    を受付けるユーザー登録受付手段を有し、該ユーザー登
    録受付手段で登録されたユーザーのみがインターネット
    を介して前記諸元情報入力手段、諸元情報仮定手段、転
    がり軸受の寿命予測装置、判定手段、諸元情報提示手段
    及び再演算手段にアクセス可能に構成されていることを
    特徴とする請求項11記載の転がり軸受の寿命予測装置
    を使用した転がり軸受選定装置。
  13. 【請求項13】 前記諸元情報入力手段、諸元情報仮定
    手段、転がり軸受の寿命予測装置、判定手段、諸元情報
    提示手段及び再演算手段で扱う言語を選択可能に構成さ
    れていることを特徴とする請求項11又は12に記載の
    転がり軸受の寿命予測装置を使用した転がり軸受選定装
    置。
  14. 【請求項14】 前記諸元情報提示手段は、転がり軸受
    の寿命予測提示、最適軸受の提示、最適使用条件の提示
    の何れかを行うように構成されていることを特徴とする
    請求項10から13のいずれかに記載の転がり軸受の寿
    命予測装置を使用した転がり軸受選定装置。
  15. 【請求項15】 前記諸元情報提示手段で提示した諸元
    情報に基づく転がり軸受の納期及び見積もり金額の少な
    くとも一方を提示する納品情報提示手段を備えているこ
    とを特徴とする請求項10から14のいずれかに記載の
    転がり軸受選定装置。
  16. 【請求項16】 基本動定格荷重C及び基本静定格荷重
    0が計算可能な仕様とされた転がり軸受の寿命予測を
    行う寿命予測プログラムを格納した記憶媒体であって、
    前記転がり軸受の前記基本動定格荷重C及び基本静定格
    荷重C0を含む諸元情報を入力するステップと、該諸元
    情報に基づいて動等価荷重を演算するステップと、信頼
    度係数を設定するステップと、軸受において混入異物が
    接触される部分の代表寸法を決定するステップと、前記
    混入異物の大きさを示す特徴量を入力するステップと、
    前記代表寸法と前記特徴量との比の値を演算するステッ
    プと、前記比の値に基づいて寿命補正係数を設定するス
    テップと、前記信頼度係数、寿命補正係数、基本動定格
    荷重、動等価荷重及び荷重指数に基づいて軸受寿命を演
    算するステップとをコンピュータに実行させるための記
    述からなるプログラム。
  17. 【請求項17】 基本動定格荷重C及び基本静定格荷重
    0が計算可能な仕様とされた転がり軸受の寿命予測を
    行う寿命予測プログラムを格納した記憶媒体であって、
    前記転がり軸受の前記基本動定格荷重C及び基本静定格
    荷重C0を含む諸元情報を入力するステップと、該諸元
    情報に基づいて動等価荷重を演算するステップと、信頼
    度係数を設定するステップと、軸受において混入異物が
    接触される部分の代表寸法を決定するステップと、前記
    混入異物の大きさを示す特徴量を入力するステップと、
    前記代表寸法と前記特徴量との比の値を演算するステッ
    プと、前記比の値に基づいて寿命補正係数を設定するス
    テップと、前記信頼度係数、寿命補正係数、基本動定格
    荷重、動等価荷重及び荷重指数に基づいて軸受寿命を演
    算するステップと該軸受寿命の演算結果が所望寿命に該
    当しないときに当該所望寿命を一致させる再演算が必要
    であるか否かを判定するステップとをコンピュータに実
    行させるための記述からなるプログラム。
  18. 【請求項18】 ユーザーが要求する仕様に応じた転が
    り軸受を選定する軸受選定プログラムを格納した記憶媒
    体であって、ユーザーが所望とする軸受種別を入力する
    ステップと、転がり軸受の前記基本動定格荷重C及び基
    本静定格荷重C 0を含む必要諸元情報からユーザーが要
    求する要求諸元情報以外の必要諸元情報を入力するステ
    ップと、前記要求諸元情報と前記必要諸元情報とを比較
    して、入力されていない諸元情報を仮定するステップ
    と、前記要求諸元情報及びこれ以外の仮定した諸元情報
    情報に基づいて請求項16に係る寿命予測プログラムを
    使用して寿命予測を行うステップと、寿命予測結果が前
    記要求諸元情報を満足するか否かを判定するステップ
    と、寿命予測結果が前記要求諸元情報を満足するときに
    仮定した諸元情報を軸受選定情報として提示するステッ
    プと、寿命予測結果が前記要求諸元情報を満足しないも
    のであるときに前記仮定した諸元情報を変更して前記寿
    命予測プログラムで再演算するステップとをコンピュー
    タに実行させるための記述からなるプログラム。
  19. 【請求項19】 軸受寿命計算に使用する寿命補正係数
    の環境係数を決定するための環境係数決定方法におい
    て、前記環境係数を少なくとも、軸受において混入異物
    が接触される部分の代表寸法と、その混入異物の大きさ
    を示す特徴量との比により決定することを特徴とする環
    境係数決定方法。
  20. 【請求項20】 前記混入異物の代表径をdとし、前記
    軸受における接触楕円面積をSとしたときの前記代表寸
    法を√Sとしたとき、前記比の値を、α=d/√Sで算
    出するようにしたことを特徴とする請求項19記載の環
    境係数決定方法。
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