JP2008520303A - 自動バランス装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は、軸(18;118;118a;218;318)の周りに回転可能な本体(12)の中に存在するバランスを失った質量を釣合せるための、自動バランス装置(50;150;150a;250;350)であって、複数の釣合せ質量体(60、70;160、170、190;160a、170a;264、274;374)を含み、釣合せ質量体の各々は、バランス力(FB;FB1、Fb1;FB2)を発生させるように軸(18、118、118a、218、318)の周りの円形経路を移動可能である、自動バランス装置を提供する。使用中は、バランス力(FB;FB1、Fb1;FB2)は結合して、最小値と最大値の間で可変である合成されたバランス力(FR)を生成する。自動バランス装置(50;150;150a;250;350)は、軸(18;118;118a;218;318)の周りの本体(12)の第1回転速度では釣合せ質量体(60、70;160、170;160a、170a;264、274;374)の少なくとも1個の動きが拘束されてその結果、実質的に一定の非ゼロの合成されたバランス力(FR)が生成され、前記合成されたバランス力(FR)は軸(18;118;118a;218;318)の周りを回転自在であるように、構成されている。軸(18;118;118a;218;318)の周りの本体(12)の第2回転速度では、釣合せ質量体(60、70;160、170、190;160a、170a;264、274;374)は、バランスを失った質量が釣り合う位置を自由にとることができる。この装置(50;150;150a;250;350)によって、これが中で使用されるシステムの臨界速度より低い速度におけるバランスを失った質量の少なくとも部分的な釣合せが可能になり、これは臨界速度を通じて本体(12)の最大偏位運動を小さくする。

Description

本発明は、軸の周りに回転可能な物体の中に存在するバランスを失った質量と釣り合わせるための自動バランス装置に関する。特定すれば、しかしこれに限るものではないが、本発明は、洗浄サイクルおよび回転サイクル中に洗濯機の中のバランスを失った質量と釣り合わせるために、洗濯機の中で使用するのに適した自動バランス装置に関する。
回転する本体の中におけるバランスを失った質量を釣り合わせるための自動バランス装置が知られている。本体が回転しているシステムの臨界速度を越える速度では、自由に回転可能な釣合せ質量体は、バランスを失った質量が釣り合う位置を自動的にとる、というよく知られた原理に基づいて多くのものが動作している。また、これらの釣合せ質量体が臨界速度より低い速度で非拘束の状態におかれる場合には、これらの質量体が極めて望ましくない回転体の偏位運動を悪化させることも認識されている。この問題を除去するために、臨界速度より低い速度では釣合せ質量体が軸の周りにバランスされた位置でロックされることによって、システムに対する有害な影響を持たず、まったく影響を与えないという装置が提案されている。このようなシステムの例は、特許文献1及び2に示されている。
特許文献3は、臨界速度より高いおよび低い速度における質量体の分離を制限するように、拘束手段が2つの釣合せ質量体の上に永続的に備えられている、洗濯機において使用するために適した改善された自動バランスシステムを開示している。臨界速度より下におけるある一定量の釣合せはこのシステムによって達成することができる。このシステムは長所を有するが、臨界速度より低い速度で達成可能な釣合せの量は時間によって変化し、したがって、最良の結果を達成するためには回転速度が増加して臨界速度を通る時点を慎重に制御することが必要であるという欠点がある。同じ拘束が臨界速度より上および下の速度において釣合せ質量体に加えられることは、ある場合には質量体の効果を抑える可能性もある。
米国特許第5,813,253号明細書 英国特許第1,092,118号明細書 英国特許第2,388,849号明細書
本発明の目的は、釣合せ質量体が未臨界速度においては少なくとも部分的に釣合せを提供するが、臨界速度を超えた速度も完全な釣合せ効果を自由に提供することができる、自動バランスシステムを提供することである。本発明のさらに別の目的は、回転体の最大偏位運動を高い信頼度で簡単に最小限に抑えることによって自動バランスシステムを提供することである。
本発明は、臨界速度を有する動的システムの軸の周りに回転可能な本体の中に存在するバランスを失った質量を釣合せるためであり、複数の釣合せ質量体を含み、各釣合せ質量体はバランス力を発生させるように軸の周りの円形経路を移動可能であり、バランス力は、使用中は合併して最低値と最高値の間で変わることができる合成されたバランス力を生成する、自動バランス装置であって、臨界速度より低い本体の第1回転速度において、釣合せ質量体の少なくとも1個の移動は、実質的に一定の合成された非ゼロバランス力が生成されるように拘束され、前記合成されたバランス力は軸の周りに回転自在であり、臨界速度より高い速度である本体の第2回転速度においては、釣合せ質量体は、バランスを失った質量が釣り合う位置を自由にとり得るように構成されていることを特徴とする、自動バランス装置を提供する。
合成された非ゼロバランス力の生成は、釣合せ質量体の少なくとも1個の拘束の結果として、本体におけるバランスを失った質量が臨界以下の速度において部分的に釣り合うことを可能にする。合成されたバランス力を確実に実質的に一定にすることは、時間と共に釣合せ能力が変化する量をなくすかまたは減少させる。これは、本体の回転速度を増加して臨界速度を通る必要があるときに、上記の非ゼロバランス力がなければ最大偏位運動を最小限に抑えるために行使する必要がある制御レベルを、行使する必要がないことを意味する。最大偏位運動を最小限に保つ利益はよく理解されている。
第2回転速度が、前記システムの臨界速度より高い所定の速度よりも高い任意の速度であることは好ましい。このことは、釣合せ質量体が臨界速度より高いすべての速度で移動自在である場合に発生することがある望ましくない振動の可能性を減少させる。
本体の中にバランスを失った質量がないときに、合成されたバランス力がゼロである最低値が、完全なバランスが起こることを可能にすることは好ましい。
第1回転速度において、合成されたバランス力がその最大値の半分であることは好ましく、5%〜35%であることはより好ましく、15%〜20%であることはさらに好ましい。これらの値は、洗濯機の実用分野においてバランスを失った値の範囲のための適切な釣合せ量を確実に提供することがわかっている。
自動バランス装置は、第1回転速度では動作し第2回転速度では動作しない拘束手段をさらに含むことが好ましい。このような配置は、様々な動作モードを臨界速度より低いおよび高い速度で使用することを可能にし、こうして、各動作モードの利益を、いずれかのモードにおける装置の動作を犠牲にすることなく享受することができることを確実にする。
好ましい一実施形態では、2つの釣合せ質量体が軸の周りに枢動可能に取り付けられている。拘束手段が動作しているときには、釣合せ質量体によって発生するバランス力の間の角度は140°と175°の間に、好ましくは155°と165°の間にある。再度、これらの値は、特に洗濯機に関連して、実用面においてバランスを失った値の範囲ための適切な釣合せ量を提供することがわかっている。
代替実施形態では、少なくとも3個の釣合せ質量体が備えられ、拘束手段が動作しているときには、1個を除いてすべての釣合せ質量体が互いに移動することを防止され、こうして合成されたバランス力は生成されず、残りの1個の釣合せ質量体は軸の周りに枢動自在である。この配置は、構成が比較的簡単であるという利点を有する。
主として直角軸配置と共に使用するために適しているさらに別の代替実施形態では、釣合せ質量体は、中央部分と、この中央部分の軸方向外向きに配置された環状レースと、中央部分と環状レースとの間に延在する上向き傾斜部分とを有する支持表面の上に支持され、拘束手段は、中央部分と上向き傾斜部分との間に配置された円筒状リップを含む。釣合せ質量体は球形ボールとして形成され、これらの球形ボールは、円筒状リップの直接内側に連続円を形成するように寸法決めされ、球形ボールの少なくとも1個は残りのボールの質量と比較して小さな質量を有する。ボールの数は少なくとも2個で、ボールの全個数の因数ではないことが好ましい。この配置形式は、ボールを除けば、動く部品は必要とせず、ボールがリップの中に配置されると、小さな質量のボールの存在が、固定されて合成されたバランス力を確実に生成するという利点を有する。
本発明はまた、軸の周りに回転可能な本体の中に存在するバランスを失った質量を釣り合わせるための機構であって、上述のような第1自動バランス装置と、上述のような第2バランス装置とを含み、第1および第2自動バランス装置は同軸に配置されているが前記軸に沿って互いに離隔している機構を提供する。
本発明はさらに、本体がバランス装置を備え、バランス装置は複数の釣合せ質量体を有し、各釣合せ質量体は軸の周りの円形経路の中を移動可能である、軸の周りに回転可能な本体の中に存在するバランスを失った質量を釣り合わせるための方法であって、下記の段階すなわち、
(a)システムの臨界速度より低い速度で本体を回転させる段階であって、本体はシステムの一部を形成するので各釣合せ質量体がバランス力を発生する段階と、
(b)実質的に一定の合成された非ゼロバランス力が生成されるように、釣合せ質量体の少なくとも一部の動きを拘束する段階であって、前記合成されたバランス力は軸の周りに回転自在である段階と、
(c)本体はシステムの一部を形成しており、本体の回転速度を、システムの臨界速度より高い速度にまで上昇させる段階と、
(d)釣合せ質量体から拘束力を除去する段階と、
を含む方法を提供する。
本発明による方法の利益は、本発明による装置の利益と同様なものである。
釣合せ質量体の少なくとも一部の動きを拘束する段階が、釣合せ質量体のすべてを互いに連結してこれらの間の相対的な動きを防止して、同時になお連結された釣合せ質量体が軸の周りを回転できるようにすることを含むことは好ましい。こうして生成される合成されたバランス力が、最大可能な合成されたバランス力の5%と35%の間にあることはさらに好ましく、15%と20%の間にあることは有利である。上記のように、これらの値は、バランスを失った値の範囲のために適切な釣合せ量を提供する。
さらに別の有利で好ましい特徴は添付の特許請求の範囲に記載されている。
本発明の実施形態を、添付の図面を参照して以下に説明する。
図1は、自動バランス装置が有用であり望ましい一般的な環境を図示する。図1は、外部ケーシング12と、ばねとダンパーのシステム15によって外部ケーシング12の内側に取り付けられた洗濯槽14とを有する洗濯機10を示す。孔あきドラム16が、軸18の周りに回転可能であるように洗濯槽14の内側に取り付けられている。この実施形態では、軸18は水平に延在しているが、これは必須ではなく、軸18を水平に対して傾斜させることもできる。実際には、軸が直角またはほぼ直角に配置されるように、配置全体を90°だけ回転させることもできる。外部ケーシング12の前面には蝶番式ドア20があって、ドア20が(図に示すように)閉位置にあるときには洗濯槽14が水密方式で密封されるようになっている。ドア20は、洗濯機10によって洗浄サイクルの開始が実施される前に、洗濯物をドラム16の内部に置くことができるように開放可能である。外部ケーシング12に対するドラム16の適度の移動を許容できるように、ドラム16とドア20の間には可撓性シール22も備えられている。
ドラム16は、洗濯槽14の上に支持されてモータ26によって駆動されるシャフト24を通じて、回転可能な様式で取り付けられている。シャフト24は、ドラム16を支持するように洗濯槽14を貫通してその内部に至る。ドラム16は、シャフト24と共に軸18の周りに回転するように、シャフト24に固定式に連結されている。シャフト24が洗濯槽14の回転をひき起こさないように洗濯槽14の壁を貫通していることは理解されよう。このような取付け配置は当技術分野ではよく知られている。洗濯機10はまた、洗剤を導入するための石けんトレイ28、石けんトレイ28を介して洗濯槽14につながる1つまたは複数の水入口管30、および洗濯槽14の下部分と連絡する排水管32も含む。
こうして洗濯機10に関して上に述べた特色のすべては、それ自体周知であり、本発明の重要部分を形成するものではない。したがって、これらの特色のいずれかまたは全部の共通の変形は、望む場合には本発明による自動バランス装置を組み込むかまたは利用することができる洗濯機の中に含まれてもよい。
図1に示す洗濯機10は、本発明による自動バランス装置50を組み込んでいる。自動バランス装置50は、ドラム16の後壁16aの上にドア20から離れて位置しており、ドラム16と共に回転するように配置されている。自動バランス装置50は図2にさらに明確に示されている。これは、円筒状チャンバ54を限定する壁52によって構成されている。壁52の一部をドラム16の後壁16aによって形成することができる。チャンバ54の両端間を駆動軸56が延在し、駆動軸56は、周りをドラム16が回転する軸18と一致している。駆動軸56の上に2個の釣合せ質量体60、70が支持されている。釣合せ質量体60、70は駆動軸56に沿って軸方向に離隔し、軸18の周りにチャンバ54の中に回転自在になるようにベアリング(図示せず)を通じて駆動軸の上に取り付けられている。
粘性流体58(例えば油)がチャンバ54の中に入っている。油58の量は、チャンバ54の壁52がドラム16と共に回転すると、壁52と釣合せ質量体60、70との間に十分に粘性の結合がもたらされ、釣合せ質量体60、70を駆動軸56の周りに回転させることを確証するように選択される。この技法はよく知られている。
釣合せ質量体60、70は図3の前面図に示されている。両釣合せ質量体60、70は、必須ではないが全体的に同じ形状である。各釣合せ質量体60、70は、質量体の中心62、72が軸18から離隔するように形状化されている。釣合せ質量体60、70が軸18の周りに回転すると、質量体のそれぞれの中心62、72を通過するバランス力Fが発生することは理解されよう。各釣合せ質量体60、70は比較的小さな内側部分64、74を有し、この内側部分を通って駆動軸56が通り、駆動軸56に比較的接近した半径方向外側縁部65、75を有する。各釣合せ質量体60、70はまた、比較的大きな外側部分66、76を有し、この外側部分は、チャンバ54の壁52に接近して位置する半径方向外側縁部67、77を有する。各釣合せ質量体60、70はまた、下記の理由のために、内側部分64、74の片側に拡大された部分68、78を有する。
釣合せ質量体60、70をこれらが使用されるシステムの、すなわちこれが洗濯機10の中に取り付けられたときの洗濯槽14の、臨界速度より低い速度に拘束するための手段が、図3および4に示されている。拘束手段は、釣合せ質量体の1つ60の上に取り付けられた可動掛け金80を含む。掛け金80は、釣合せ質量体60の拡大部分68の上と、別の釣合せ質量体70に隣接するその側面の上に位置付けられているので、掛け金80は別の釣合せ質量体70と同じ平面内にある。掛け金80は軸82の周りに回転可能に取り付けられ、トーションばねによって図4における矢印Aで指摘するように反時計回りに動かされるヘッド部分84を有する。ばね86の一端部86aは掛け金の凹所の中に収容され、他の端部86bは釣合せ質量体60の側面に収容されている。他の釣合せ質量体70は、拡大部分78に隣接する内側部分74の中に形成された凹所88を含む。凹所88は、掛け金80のヘッド部分84を受け入れるように形状化されている。拡大部分78は、下記の理由のために、内側部分74の半径方向外側縁部75の先まで半径方向外向きに延在している。
掛け金80の形状および質量と、ばね86の特性は、釣合せ質量体60、70の所定の回転速度において掛け金80のヘッド部分84が軸82の周りのばね86の偏位に対して半径方向外向きに移動するように選択される。これが生ずる所定の回転速度は、システムの臨界速度より高くなるように選択される。
自動バランス装置50の動作を、洗濯機に関して以下に説明する。洗濯機10のドラム16がシステムの臨界速度より低い速度で、すなわち正規洗浄モードまたはすすぎモードで回転しているときには、チャンバ54の壁52は比較的低い速度で軸18の周りに回転する。釣合せ質量体60、70がすでに共に掛け金を掛けられていない場合には、釣合せ質量体60、70は、掛け金80のヘッド部分84が凹所88と整合するまで互いに緩やかに振動する。次にヘッド部分84はばね86の影響の下で凹所88の中に落ちる。次に釣合せ質量体60、70は互いに掛け金が掛けられ、こうして、掛け金を掛けられた釣合せ質量体60、70は軸18の周りになお回転することができるが、釣合せ質量体60、70は互いに動くことはできない。
図3に示すように、釣合せ質量体60、70が共に掛け金を掛けられると、これらの質量の中心62、72は互いに離れた固定距離で保持され、こうして、軸18の周りの釣合せ質量体60、70の回転によって発生するバランス力Fは、互いに固定された角度αにある方向に作用する。この実施形態では、角度αは実質的に160°であるが、この角度を下は140°から上は175°までの間で変えることができる。重要なことは、釣合せ質量体60、70の回転によって発生するバランス力Fが結合して大きさが非ゼロである合成されたバランス力Fを生成することである。この合成されたバランス力Fは、バランス力Fのいずれの大きさよりも小さな一定の大きさを有する。しかし、釣合せ質量体60、70は共に掛け金を掛けられているが、これらはなお軸18の周りに回転することができる。したがって、合成されたバランス力Fも軸18の周りを回転することができる。
合成されたバランス力Fは、洗濯機システムの臨界速度より低い速度においてドラム16の中に存在するバランスを失った質量を部分的に釣り合わせるのに有効であることがわかっている。主にバランスを失った質量は比較的小さな合成されたバランス力Fによって釣り合わせるには大きすぎるので、質量体完全な釣合せは多くの場合、不可能であるが、ドラム16の回転速度が増すにつれて洗濯槽14の最大偏位運動を減少させる部分的釣合せを実施することはなお可能である。実際に、ドラム16の回転速度が臨界速度に近づくにつれて、合成されたバランス力Fの作用は増加し、こうして得ようとする利点も増加する。
この部分的釣合せの利益は、洗濯槽14の最大偏位運動が最小限に保持される場合には、洗濯槽14とケーシング12の間の空間(この中に洗濯槽14の偏位運動が受け入れられる)を減少できることである。これは、ケーシングの所定の寸法については、より大きな洗濯槽14とドラム16とを備えることができるという意味である。この結果として、より高い周速がスピンサイクル中に達成可能であり、洗濯機はより大きなバランスを失った負荷を取り扱うことができる。
図3に示すように釣合せ質量体60、70が共に掛け金を掛けられると、ドラム16の回転送度を、システムの臨界速度を通じて増加することができる。洗濯槽14の最大偏位運動は、釣合せ質量体60、70を掛け金が掛けられた形態に保持することによって最小限に保たれる。ドラム16が臨界速度を通って臨界以上の速度に加速されたとき、釣合せ質量体60、70は解放されるはずであり、こうしてドラム16におけるバランスを失った質量の完全な釣合せを達成することができる。上に説明したように、掛け金80の形状および質量と、ばね86の特性は、システムの臨界速度より高い速度においてヘッド部分84が遠心力の下でばね86の偏位に対して半径方向外向きに動くように選択されている。したがってヘッド部分84は凹所88から外れ、こうして釣合せ質量体60、70は相互に回転自在になる。
図5に示す構成では、掛け金80のヘッド部分84は凹所88から完全に外れている。釣合せ質量体60、70は、多くの従来の技術の装置において達成されているものと同じ方法で、ドラム16の中のバランスを失った質量が完全に釣り合う位置を自由にとることができる。釣合せ質量体60(この上に掛け金80が取り付けられている)の拡大部分68の位置は、釣合せ質量体70の内側部分74が掛け金80のどの部分にも接触しないような位置である。しかし、釣合せ質量体70の残り部分の形状は、釣合せ質量体60、70の間の相対移動に限界を与え、図6および7には移動の極限が示されている。
図6では、釣合せ質量体60、70は互いに直径方向に対向して位置付けられている。バランス力Fは反対方向に作用するので、合成されたバランス力は生成されない。したがって、最低の合成されたバランス力はこの実施形態ではゼロである。この位置では、掛け金80は、釣合せ質量体70の拡大部分78に対して当接している。図7では、掛け金80は、外側部分76の縁部に対して当接しており、釣合せ質量体60、70は実質的に並んで位置している。釣合せ質量体60、70の回転によって発生するバランス力Fは実質的に整合され、こうして合成されたバランス力は2×Fの最大可能値にある。
回転移動のこれらの極限ではそれぞれ、合成されたバランス力Fはその最低および最高にある。本発明の背後にある概念は、未臨界速度においては、釣合せ質量体60、70は互いに固定されて保持されているので、合成されたバランス力Fはゼロではなく(すべての周知の従来技術による場合でそうであったように)、しかし大きさを実質的に変更できないということに帰する。合成されたバランス力Fは軸18の周りに回転することができるので、ドラム16の中に存在するバランスを失った質量の部分的釣合せを達成することができる。合成されたバランス力Fが、(図6に示すように)回転自在の釣合せ質量体60、70によって達成可能な最低値と(図7に示すように)最高の達成可能な値との間のある固定値に保持されることは理想的である。合成されたバランス力Fは最高達成可能値の5%と35%の間に保持されることが理想的であり、テストによって、合成されたバランス力Fを15%と20%の間に保持することは洗濯機に関して特に有利であることが示されている。図2から7までに詳細に示されている実施形態では、角度αは、装置50が使用されるべき適用に従って選択することができる。角度αは、合成されたバランス力Fの大きさが回転体の中に存在する最大の予期されるバランスを失った質量の約3分の1になるように、選ぶべきであると考えられる。ほとんどの適用で良好な結果を出すためには、140°と175°の間の角度が予期される。洗濯機の適用では、155°と165°の間の角度が有望であると思われ、160°では特に効果的であることがわかっている。
ドラム16は臨界速度より高い速度で回転しているが(すなわちスピンサイクル中)、掛け金80は図5〜図7に示す位置に留まっている。ドラム16の中のバランスを失った質量の釣合せは規定どおりに達成される。ドラム16の回転速度が落ちて、掛け金80が凹所88から外れる所定の速度より低くなると、ヘッド部分84は、これが釣合せ質量体70の内側部分74の半径方向外側の縁部75に接触するまで、ばね86の作用の下で内方に移動する。釣合せ質量体60、70が互いに回転している場合には、ヘッド部分84は、ヘッド部分84が凹所88と整合するまで、釣合せ質量体70の内側部分74の半径方向外側縁部75の上を滑動する。次にヘッド部分84は凹所88の中に落ち、これによって釣合せ質量体60、70は図3に示す位置において掛け金が再び掛けられる。次に釣合せ質量体60、70はこの位置に、ドラム16の回転速度が、掛け金80が凹所88から解放されるように設計された速度を超過するまで、共に掛け金を掛けられたままである。しかし、洗浄サイクル中およびすすぎサイクル中に釣合せ質量体60、70が共に掛け金を掛けられることは重要ではなく、釣合せ質量体60、70が、ドラム16の回転速度がシステムの臨界速度に向って上昇すると互いに掛け金を掛けられ、こうして、ドラム16が臨界速度を通って加速すると最大偏位運動が最小になることが単に必要である。
本発明の第2実施形態を図8〜図10bに示す。この第2実施形態では、自動バランス装置150もやはり円筒状チャンバ154を画定する壁152を含む。粘性流体(図示せず)がチャンバ154の中に備えられ、壁152と釣合せ質量体160、170、190との間の粘性結合を提供する。これらの釣合せ質量体160、170も駆動軸118の周りに回転自在になるようにやはり駆動軸156の上に次々に支持され、この駆動軸118もやはり、装置150が使用される洗濯機のドラムと同心である。
釣合せ質量体160、170は、図8でわかるように前面図では概して半円形である。これらの質量の中心162、172は、前と同様に軸118からある距離に位置する。各釣合せ質量体160、170が軸118の周りに回転すると、バランス力FB1が発生し、バランス力FB1は、それぞれの質量中心162、172を通る方向に作用する。
第3釣合せ質量体190もチャンバ154の中に備えられている。この第3釣合せ質量体190もやはり駆動軸156の周りに回転自在に取り付けられている。第3釣合せ質量体190は釣合せ質量体160、170より小さく、また質量も小さいが、これもまた軸118の周りに回転するとバランス力Fb1を発生させる。各釣合せ質量体160、170、190によって発生するバランス力FB1、Fb1が整合されると、最大の合成されたバランス力が生成される。釣合せ質量体160、170、190もまた、合成されたバランス力がないような互いの相対位置をとることができる。
3つの釣合せ質量体160、170、190が拘束されずに、装置150がシステムの臨界速度より高い速度で回転しているときには、これらの質量体は、周知の様式で洗濯機のドラムの中に存在するいずれのバランスを失った質量も釣り合わせる軸118の周りの位置をとることになる。
しかし、臨界速度より低い速度では、釣合せ質量体160、170、190の少なくとも1つが、軸180の周りに回転可能である非ゼロの合成されたバランス力が生成されるように拘束されることが必要である。これは、釣合せ質量体160、170の上に接手180を備えることによって達成され、これらの接手180は、未臨界速度においてこれらの間の相対的回転を防ぐので、合成されたバランス力は2個の大きな釣合せ質量体160、170によって生成されない。図示する実施形態では、1個の接手180が図8に示すように釣合せ質量体160、170の各々に備えられている。接手180自体は図9aおよび9bにさらに詳細に示されており、その動作は図10aおよび図10bに図示されている。
各接手180は、それぞれの釣合せ質量体160、170の縁面164、174の上の、その半径方向最外縁部166、176の近くに位置している。接手180は、釣合せ質量体160、170の上に、接手180の中に偏心して位置付けられたピン182によって枢動可能に取り付けられている。接手180は、接手180の幅bが釣合せ質量体160、170の軸方向深さdより大きくならないように寸法決定されている。これもまた、接手180がそれぞれの釣合せ質量体160、170の縁面164、174に沿って置かれるときに、接手180の遠位端部184が釣合せ質量体160、170の最外縁部166、176の先まで突出しないように、寸法決定され位置決めされている。
各接手180は、図3および4に図示されたものと同様に、ばね(図示せず)の作用の下で偏向される。偏向方向は図9aに矢印Bによって図示されている。システムの臨界速度より低い回転速度では、ばねの作用は接手180を図示した方向に動かすので、接手180はそれぞれの釣合せ質量体160、170の前表面または後表面の先に突出する。しかし、接手180の形状および質量と、ばねの特性は、システムの臨界速度より低くはない所定の回転速度において、接手180に作用する遠心力が接手180を、ピン182の周りのばねの作用に対抗して図9bの矢印Cで示す方向に動かすように、選択される。これは接手180を、接手180が釣合せ質量体160、170の縁面164、174と整合してその表面の先まで突出しない位置に運ぶ。どの接手180も、第3釣合せ質量体190の自由な回転運動を決して妨げない。
接手180は次の様式で動作する。システムの臨界速度より低い回転速度において、接手180は、ばねの作用の下で図9aに示す位置に向って動かされる。釣合せ質量体160、170が重なり合った位置にある場合には、各接手180の遠位端部184は、反対側の釣合せ質量体160、170の対向表面の上にあって滑動する。釣合せ質量体160、170が図8に示す位置に来ると直ちに、接手180は図10aに示す位置に移動するので、釣合せ質量体160、170間の相対的な回転は防がれる。この位置では、釣合せ質量体160、170の回転によって発生するバランス力FB1は等しく正反対であり、したがって合成されたバランス力は2つの釣合せ質量体160、170によって生成されない。
しかし、第3釣合せ質量体190は拘束されないままであり、軸118の周りに回転することができる。したがって、接手180の動作中に生成される合成された全バランス力は上記のバランス力Fb1に等しく、軸118の周りに回転自在である。第3釣合せ質量体190の形状と質量を選択することによって、このバランス力を、釣合せ質量体160、170によって発生するバランス力FB1のいずれにも低くなるように選択することができる。これは、装置150を使用しようとする洗濯機のドラムにおける最大の予想されるバランスを失った質量の2分の1、好ましくは約3分の1の大きさを有するように選択されることが理想的である。これによって、バランスを失った質量がシステムの臨界速度より低い回転速度で少なくとも部分的に確実に釣り合うことになる。これは、ドラムがシステムの臨界速度に近づくのでドラムの最大偏位運動が最低限に保持される点で、極めて有利である。
いったんドラムがシステムの臨界速度を通過すると、釣合せ質量体160、170は解放されて、ドラムにおけるバランスを失った質量を釣り合わせることができなければならない。これは上記のように、接手180の形状と質量とばねの特性を選択することによって達成され、これによって接手180は臨界速度より高い所定の速度でピン182の周りを回転することができる。この速度において接手180は図10bに示す位置に移動するので、釣合せ質量体160、170のいずれももはや拘束されることはない。こうして、3個の釣合せ質量体160、170、190は、高速度で所望の釣合せ効果を達成する位置をとることができる。
先の実施形態によるように、接手180がすべての低い回転速度で動作することは必須ではない。しかし、装置150の速度は、接手180が図10bに示す位置移動する速度より下に落ちるので、釣合せ質量体160、170はある段階で図8に示す位置をとる可能性がある。このときに、接手180は、ばねの作用の下で図10aに示す位置に戻り、釣合せ質量体160、170は再び拘束されることになる。
図11に図示する第3実施形態は、上記の第2実施形態の変形であり、多くの同じ特色を含む。自動バランス装置150aは、2個の釣合せ質量体160a、170aが軸118aの周りに取り付けられているチャンバ154aを有する。配置は、図11の配置には第3釣合せ質量体が備えられていないことを除いて、図8に示す配置と同じである。さらにまた、第2釣合せ質量体170aは、これを貫通する3個の大きな孔171を有するように形成されている。これは、第2釣合せ質量体170aの質量が第1釣合せ質量体160aの質量よりもかなり小さいことを意味する。
自動バランス装置150aは、図1〜図7に示す装置50が動作する方式と非常によく似た方式で動作する。臨界速度より低い速度では、掛け金180aは釣合せ質量体160a、170aの互いの動きを拘束する。これらの速度では、釣合せ質量体160a、170bの質量は異なるので、合成されたバランス力は、釣合せ質量体160a、170aが直径方向に反対位置で掛け金を掛けられていても生成されることになる。この合成されたバランス力の大きさは、釣合せ質量体160a、170aが互いに相対移動できないので一定のままになるが、釣合せ質量体160a、170aはまた軸118aの周りに共に回転することができるので、合成されたバランス力は軸118aの周りに回転自在である。しかし、孔171の寸法と位置を、上述の基準を満たすように選択することができ、すなわち釣合せ質量体160a、170aが共に掛け金を掛けられたときの190合成されたバランス力は、達成可能な最大の合成されたバランス力の5%〜35%であり、好ましくは15%〜20%である。
装置150aが、これが使用されるシステムの臨界速度より高い速度に達し、接手180aが、第2実施形態に関して上述したようにこれらの非動作位置に移動すると、釣合せ質量体160a、170aは、システムの回転体の中のバランスを失った質量が釣り合う位置を自由にとることができる。上述の第1および第2実施形態とは異なり、釣合せ質量体160a、170aの異なる質量は、回転体の中にバランスを失った質量が存在しない場合に、ある合成されたバランス力が常に残ることを意味する。洗濯機の適用では、ドラムの中にバランスを失った質量が存在しないことはまったくありそうもなく、したがってこの種の実施形態は洗濯機において適用される。
図12に本発明の第4実施形態を示す。この実施形態では、自動バランス装置250は2個の分離した環状ボールレース260、270を含み、これらの環状ボールレース260、270は軸218に同心になるように配置され、この軸218の周りに、ドラム、または釣り合わせようとするバランスを失った質量が回転するその他の回転体が配置され、回転する。第1ボールレース260は、当技術分野では周知の形式のものである。これは、複数の同一のバランス球264が中に位置する環状レース262を含む。油などの粘性流体(図示せず)が、レース262の壁とボール264の間に粘性結合を提供する。ボール264は、これらが互いに隣接するとこれらのバランス効果を最大限に上げるようにレース262の半分以下を占めるように、寸法決定されている。装置250が中で使用されるシステムの臨界速度より低い速度で動作する機構(図示せず)が、ボール264をレース262の周りの等距離の位置に固定するために設けられている。ボール264がこれらの位置に保持されるとき、ボールは軸218の周りにバランスされ、合成されたバランス力は生成されない。(図12に示すように)所定の位置にボール264を保持するために適した機構の一例が、米国特許第5813253号に示され記載されている。その他の適切な機構は当業者には明らかになろう。
第2ボールレース270は非常に簡単な構造を有する。これは、単一のボール274が中に位置する簡単な環状レース272から構成される。いずれか所定の位置にボール274を固定するための機構は備えられていない。やはり粘性結合が、油などの粘性流体によって提供される。
動作中は、および装置250がシステムの臨界速度より高い速度で回転しているときは、ボール264を軸218の周りの固定位置に保持する機構は動作しない。ボール264ならびにボール274は、それぞれのレース262、272の中の位置を自由にとることができ、ドラムの中に存在するバランスを失った質量またはその他の回転体は周知の方式で釣り合わせられる。しかし、装置250が機構が動作する速度に落ちると、外側レース262におけるボール264はこれらの所定のバランス位置に固定されることになる。これらの位置では、合成されたバランス力はボール264によって生成されない。
ボール274はいずれにしても拘束されないので、これは軸218の周りに回転自在のままである。ボール274によってのみ発生するバランス力であるバランス力FB2は、ここでは、ある効果を有し、したがって装置250の合成されたバランス力と等しい単なるバランス力である。この合成されたバランス力を、ボール274の寸法と質量を適切に選択することによって、ボール264がすべて互いに隣接して位置するときに生成される最大の合成されたバランス力の半分の大きさに等しくなるように、選択することができる。
ボールレース270の中にはただ1個のボール274が存在するので、装置250が回転すると生成される、一定の大きさの合成されたバランス力が存在しなければならない。ボールレース270の中に2個以上のボールが存在するならば、これらのボールが、合成されたバランス力が生じることにはならないバランス配置をとるか、または合成されたバランス力を可変にすることは可能であろう。本発明の背景にある概念は、図12に示される配置によって達成される軸218の周りに回転可能な一定の合成されたバランス力提供することである。
拘束機構が動作するようになる速度より低い速度では、合成されたバランス力FB2は、装置250が中で使用される回転体の中に存在するバランスを失った質量を部分的に釣り合わせるために使用される。次に装置250の速度がシステムの臨界速度に向って増加すると、回転体の最大偏位運動は部分的釣合せによって最低限に保持される。回転体がシステムの臨界速度より高い速度に加速すると、機構は解放されて、ボール264は釣合せ効果に貢献することになり、こうしてバランスを失った質量の広範囲に有効な釣合せを提供する。
上記の実施形態はすべて、実質的に直角な軸を有する機械において使用することもできるが、水平(または実質的に水平)の軸の周りに回転する本体と共に使用するために、主として適している。しかし、図13a、図13b、図14a、および図14bに図示する第5実施形態は、直角(または実質的に直角)な軸の周りに回転する本体と共に使用するために好適である。この実施形態では、装置350は、軸318と同心に取り付けられた支持表面360から構成され、この軸318の周りに、釣り合わせようとするバランスを失った質量が存在する本体が回転する。支持表面360は、円筒状リップ364によって囲まれた円形中央部分362を含む。リップ364の上縁部から円筒状壁368と張出しリップ370に向って、傾斜部分366が上方外向きに延在している。傾斜部分の最上部、円筒状壁368、および張出しリップ370は、組み合わされて環状レース372を形成する。
支持表面360の上部表面の上に、複数のバランスボール374が備えられている。図示された実施形態では、16個のボール374が備えられている。ボール374はすべて同じ直径を有する。ボール374の直径は、ボール374が中央部分362の最外端部に配置されると、すなわちリップ362に対して当接すると、ボール374が図14aに示すように遊びなしに中央部分の周囲の周りに嵌るように選択される。ボール374はまた、ボールが環状レース372の嵌ってこの中を転動するように寸法決定されている。リップ364の高さは、後で説明するよう理由で、ボール374の半径より僅かに小さくなるように選択される。
ボール374の内の3個が、他のボール374を製造する材料よりもはるかに軽い材料で製造されている。こうして製造されるボールの個数をある範囲内でのみ変えることができる。ボール374の内の1個だけを軽量にすることは受け入れられるが、2個以上のボールを軽量にする場合には、軽量ボールの個数はボール全個数の因数であってはならない。この理由は、装置350の動作を説明すれば明らかになろう。
装置350が低速で回転しているとき、ボールは重力の影響で落下し、図14aおよび14bに示すように中央部分362の中に落ちる。説明したように、ボール374は中央部分362の外部の周りにきちんと嵌り、こうして装置350が回転するとき互いに移動することが防止される。ボール374がすべて同じ質量を有するならば、個別のバランス力がすべて軸の周りに等距離に離隔するので、合成されたバランス力は生じない。しかし、ボール374の内の3個が他のボールよりも実質的に軽いので、合成されたバランス力が生じる。この大きさは軽いボールの位置に依存し、この位置は制御されない。これは、3個の軽量ボールが互いに並んでいるとき最大になり、配置の幾何学が許すかぎり接近して等距離に離隔するときに最小となる。
軽量ボール個数が1より大きく、ボール374の全個数の因数である場合には、軽量ボールが軸318の周りに等間隔になるように位置する可能性がある。これは合成されたバランス力を生成しないことになり、したがって(各軽量ボールの質量が別の軽量ボールと異なっていないかぎり)許されない。
この形態では、臨界速度より低い速度では、合成されたバランス力は、回転体におけるバランスを失った質量を部分的に釣り合わせるために使用される。回転速度が増加して臨界速度に近づくと、装置350の釣合せ効果は増加する。したがって、回転体の最大偏位運動は最も重要な時点において最小となる。
本体が臨界速度を通過すると、ボール374に作用する遠心力は、ボール374がリップ364を越えて傾斜部分366の上に乗る程度にまで増加する。これは、リップ364の高さがボール374の半径より小さな場合にのみ可能である。ただしリップ364の高さは、臨界速度より低い速度ではボール374を中央部分362に維持するために十分なものでなければならない。次にボール374は上向きに傾斜部分366を横切って環状レース372に移動し、環状レース372の中ではボール374のいずれに対しても拘束はない。これらの高速では、ボールは、回転体の中のバランスを失った質量が釣り合わされる位置を自由にとることができる。
回転体の速度が臨界未満の速度を示すと、ボール374は傾斜部分366を横切って降下し、中央分362の中に落ちて戻ることは理解されよう。ボールが中央部分362に戻るときに軽量ボールが現れる位置は、ボール374が中央部分にあった前のときに現れた位置と同じではなくてもよいが、これは問題にはならない。ボール374が軸318の周りに等間隔にないかぎり、一定の合成されたバランス力は生成される。
本発明の第6実施形態を図15a〜図15cに示す。この実施形態では、自動バランス装置450はやはり、円筒状のチャンバ454を画定する壁452を含む。粘性流体(図示せず)がチャンバ454の中に備えられて、壁452と釣合せ質量体460、470の間の粘性結合を提供する。釣合せ質量体460、470は、装置450が中で使用される洗濯機またはその他の動的システムのドラムと同心の軸458の周りに回転自在になるように、駆動軸456上で互いに続いて支持されている。
臨界速度より低い速度では、釣合せ質量体460、470は、軸458の周りに回転自在な非ゼロの合成されたバランス力Fが生成されるように拘束される。これは、釣合せ質量体470の上に接手474を備えることによって達成され、この釣合せ質量体470は、臨界速度より低い速度では、別の釣合せ質量体460の上の切欠き464によって受け入れられる。接手474は図15a〜図15cでは切欠き464の中に位置して示されている。
接手474は、釣合せ質量体470の外側周縁部476の近くに位置付けられている。これによって、接手474はすべての回転速度において粘性流体の中に少なくとも部分的に沈むことができる。これは、騒音と、接手474と釣合せ質量体460、470の上の摩耗を減少させる。接手474は、釣合せ質量体470の縁面478から実質的に周囲方向に延在するピン474aの上に枢動可能に取り付けられている。ピン474aにはばね474bが取り付けられている。ばね474bは接手474に偏向力を加え、接手474を軸458の方向に作用する。
接手474は次の方式で動作する。システムの臨界速度より低い回転速度では、接手474は上述のように軸458に向う作用を受ける。釣合せ質量体460が釣合せ質量体470に対して反時計回りの方向に動くと(図15aに示す矢印480を参照されたい)、釣合せ質量体460、470は、釣合せ質量体460を釣り合わせる傾斜路部分466が接手474に隣接するように配向されることになる。接手474は、軸458から離れる方向に傾斜路部分466によって変位される。釣合せ質量体460、470は相互に移動し続けるので、接手474は当接表面468に接触し、切欠き464の中にトラップされる。この位置では、釣合せ質量体460、470間の相対的回転は防止され、釣合せ質量体460、470の回転によって発生するバランス力FB3は組み合わされて、固定された合成されたバランス力Fを与える。
上に論述したように、接手474は、釣合せ質量体460が釣合せ質量体470に対して反時計回りの方向に動いている場合には、切欠き464と係合することができる。しかし接手474はまた、釣合せ質量体460が釣合せ質量体470に対して時計回りの方向に動いている場合には、釣合せ質量体460、470間の相対的回転速度が低いことを条件に、切欠き464と係合することができる。高速では、接手474は切欠き464と係合せず、釣合せ質量体460、470は相対速度が低くなるまで互いに相対的に動き続ける。
釣合せ質量体460、470の解放は下記の方法で実施される。接手474の形状および質量と、ばね474bの特性は、臨界速度より高い所定の速度またはこの速度より上において、接手474に作用する遠心力がばね474bの偏向力を凌駕するために十分であるように選択される。これによって、接手474はピン474aの周りを枢動することができ、切欠き464からこれが位置しない個所に反径方向外向きに動くことができる。次に釣合せ質量体460、470は軸458の周りに位置を自由にとることができ、前述の実施形態と同様な方式で洗濯機(またはその他の動的システム)のドラムに存在するあらゆるバランスを失った質量を釣り合わせる。
本発明は、当業者には明らかになり理解されるように、上記の実施形態の正確な詳細内容に限定されるものではない。変形および変更は特許請求の範囲によって包含されるものとする。例えば、図解した実施形態では、拘束手段(第1実施形態の掛け金80、第2および第3実施形態の接手180、180a、第4実施形態の図示されない拘束手段、第5実施形態の円筒状リップ364、および第6実施形態の接手474)は、関連する釣合せ質量体を固定位置で互いに保持するように設計されている。しかし、拘束手段と釣合せ質量体との間にいくらかの遊びを許容することができると同時に、なお有利な効果を維持していることを理解されたい。第1実施形態では、凹所88をヘッド部分84の深さよりも周辺方向において大きく作ることができる。これによって、拘束手段(掛け金80)が動作しながら、釣合せ質量体60、70間のいくらかの相対的移動が可能になる。この移動を数度の大きさにすることができる。同様に、第2および第3実施形態では、ある一定量の遊びを接手180、180aと関連する釣合せ質量体160、170、160a、170aの縁面164、174との間に許容することができ、第5実施形態では、ボール362が中央部分362の最外部に円筒状リップ364に対して位置付けられるとき、ボール362の間に遊びを許容することができる。これらの場合の各々において、拘束手段が動作している間に生成される合成されたバランス力の大きさと位置はいくらか変わるが、変形は、本発明によって達成される利点から減じるには不十分である。
本発明の特許請求の範囲内に入れようとするその他の変形としては、第1および第2実施形態における追加釣合せ質量体および異なる形状の釣合せ質量体の準備、第1、第2、および第3実施形態における代替掛け金機構、第4実施形態における追加ボールレース、第4実施形態における半径方向ではなく軸方向に離隔したボールレース、および第5実施形態におけるボールの異なる個数と寸法の変更がある。
2つまたはそれ以上の上記の装置を組み合わせて、第1の装置が回転可能な本体の一方の側に位置付けられ、第2の装置が回転可能な本体の他方の側に位置付けられた機構を製造することができる。次にこれらの装置を、本体が周りを回転する軸に沿って離隔させる。これらの装置は同軸である。装置は同一であることが好ましいが、これは必須ではない。これは、回転体の中に存在するバランスを失った質量の広範囲のバランスを、自動バランス装置の寸法または質量を特に大きくする必要なく、臨界速度より高い速度と低い速度の両方において効果的に釣り合わせることができることで有利である。
本発明の第1実施形態による自動バランス装置を組み込んだ洗濯機の概略側断面図である。 図1の洗濯機の一部を形成する自動バランス装置を通る拡大概略側断面図である。 共に掛け金が掛けられた釣合せ質量体を示す、図2の自動バランス装置の主要部分の前面図である。 図2の自動バランス装置の一部を形成する掛け金の拡大前面図である。 掛け金が掛けられず、中間位置にある釣合せ質量体を示す図3と同様な前面図である。 掛け金が外され、合成されたバランス力が最小値にある位置における釣合せ質量体を、縮小して示す図3と同様な前面図である。 掛け金が外され、合成されたバランス力が最大値にある位置における釣合せ質量体を、同程度縮小して示す図3と同様な前面図である。 拘束位置に保持された2個の釣合せ質量体を示す、本発明の第2実施形態による自動バランス装置の前面図である。 接手が拘束位置で示されている、図8の装置の一部を形成する接手の拡大された半横向き図である。 接手が非拘束位置で示されている、図8の装置の一部を形成する接手の拡大された半横向き図である。 接手が拘束位置で示されている、図8の装置の側断面図である。 接手が非拘束位置で示されている、図8の装置の側断面図である。 拘束位置に保持された2個の釣合せ質量体を示す、本発明の第3実施形態による自動バランス装置の前面図である。 平衡位置に保持された釣合せ質量体の1つを除くすべてを示す、本発明の第4実施形態による自動バランス装置の前面図である。 本発明による自動バランス装置の第5実施形態の、第2回転速度における釣合せ質量体の位置を示す平面図である。 本発明による自動バランス装置の第5実施形態の、第2回転速度における釣合せ質量体の位置を示す側面図である。 図13aおよび図13bの自動バランス装置の、第1回転速度における釣合せ質量体の位置を示す平面図である。 図13aおよび図13bの自動バランス装置の、第1回転速度における釣合せ質量体の位置を示す側面図である。 本発明による自動バランス装置の第6実施形態の、第1回転速度における釣合せ質量体の位置を示す平面図である。 本発明による自動バランス装置の第6実施形態の、第1回転速度における釣合せ質量体の位置を示す等角図である。 図15aおよび図15bに示す接手の拡大図である。
符号の説明
10 洗濯機
12 外部ケーシング
14 洗濯槽
15 ダンパーのシステム
16 孔あきドラム
16a 後壁
18 軸
20 ドア
22 可撓性シール
24 シャフト
26 モータ
28 石けんトレイ
30 水入口管
50 自動バランス装置
52 チャンバの壁
54 チャンバ
56 駆動軸
58 粘性流体、油
60 釣合せ質量体
62 質量体の中心
64 内側部分
65 半径方向外側縁部
66 外側部分
68 拡大された部分
70 釣合せ質量体
72 質量体の中心
74 内側部分
75 半径方向外側縁部
76 外側部分
78 拡大された部分
80 掛け金
82 軸
84 ヘッド部分
86 ばね
86a ばねの一端部
86b ばねの他の端部
88 凹所
118 駆動軸
150 自動バランス装置
152 壁
154 円筒状チャンバ
156 駆動軸
160 釣合せ質量体
162 質量の中心
164 釣合せ質量体の縁面
166 半径方向最外縁部
170 釣合せ質量体
171 大きな孔
172 質量の中心
174 釣合せ質量体の縁面
176 半径方向最外縁部
180 接手
182 ピン
190 釣合せ質量体
218 軸
250 自動バランス装置
260 環状ボールレース
262 環状レース
264 ボール
270 環状ボールレース
272 環状レース
274 ボール
318 軸
350 自動バランス装置
360 支持表面
362 円形中央部分
364 リップ
366 傾斜部分
368 円筒状壁
370 張出しリップ
372 環状レース
374 バランスボール
450 自動バランス装置
452 壁
454 チャンバ
458 軸
460 釣合せ質量体
464 切欠き
466 傾斜路部分
468 当接表面
470 釣合せ質量体
474 接手
474a ピン
474b ばね
476 釣合せ質量体外側周縁部
478 釣合せ質量体の縁面
480 矢印

Claims (39)

  1. 臨界速度を有する動的システムの軸の周りに回転可能な本体の中に存在するバランスを失った質量を釣合せるための、複数の釣合せ質量体を含む、自動バランス装置であって、
    各釣合せ質量体は、バランス力を発生させるように軸の周りの円形経路を移動可能であり、バランス力は、使用中は合併して最低値と最高値の間で変わることができる合成されたバランス力を生成する自動バランス装置において、
    臨界速度より低い本体の第1回転速度においては、前記釣合せ質量体の少なくとも1個の移動は、実質的に一定の合成された非ゼロバランス力が生成されるように拘束され、
    前記合成されたバランス力は軸の周りに回転自在であり、
    臨界速度より高い速度である本体の第2回転速度においては、前記釣合せ質量体は、バランスを失った質量が釣り合う位置を自由にとり得るように構成されていることを特徴とする自動バランス装置。
  2. 前記第2回転速度が、臨界速度より高い所定の速度よりも高い任意の速度であることを特徴とする、請求項1に記載の自動バランス装置。
  3. 前記合成されたバランス力の最低値がゼロであることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の自動バランス装置。
  4. 前記第1回転速度において、前記合成されたバランス力がその最大値の半分より低いことを特徴とする、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の自動バランス装置。
  5. 前記第1回転速度において、前記合成されたバランス力がその最大値の5%から35%までの範囲内にあることを特徴とする、請求項4に記載の自動バランス装置。
  6. 前記第1回転速度において、前記合成されたバランス力がその最大値の15%から20%までの範囲内にあることを特徴とする、請求項5に記載の自動バランス装置。
  7. 拘束手段をさらに含み、前記拘束手段は前記第1回転速度において動作し、前記第2回転速度においては動作しないことを特徴とする、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の自動バランス装置。
  8. 前記拘束手段が動作位置と非動作位置との間を可動であることを特徴とする、請求項7に記載の自動バランス装置。
  9. 前記拘束手段が、動作すると少なくとも1個の釣合せ質量体の少なくとも1個の別の釣合せ質量体に対する移動を制限する相互係合手段を含むことを特徴とする、請求項7または請求項8に記載の自動バランス装置。
  10. 前記釣合せ質量体が前記軸の周りに枢動可能に取り付けられ、前記相互係合手段が、動作すると少なくとも2個の釣合せ質量体の間の相対移動を防ぎ、同時に前記軸の周りの枢動を可能にすることを特徴とする、請求項9に記載の自動バランス装置。
  11. 2個の釣合せ質量体が備えられ、前記相互係合手段が動作すると、これによって発生するバランス力の間の角度が140°と175°との間にあることを特徴とする、請求項10に記載の自動バランス装置。
  12. 前記バランス力の間の前記角度が155°と165°との間にあることを特徴とする、請求項11に記載の自動バランス装置。
  13. 少なくとも3個の釣合せ質量体が備えられ、前記相互係合手段が動作すると、釣合せ質量体の1個を除いてすべてが相互間の移動を防止され、これにより合成されたバランス力の生成はなく、前記残りの1個の釣合せ質量体は前記軸の周りに枢動自在であることを特徴とする、請求項10に記載の自動バランス装置。
  14. 前記残りの1個の釣合せ質量体がバランス力を発生させ、前記バランス力はその他の釣合せ質量体のいずれかによって発生するバランス力よりも小さいことを特徴とする、請求項13に記載の自動バランス装置。
  15. 前記相互係合手段が、第1の前記釣合せ質量体の上に取り付けられて第2の前記釣合せ質量体と相互係合する少なくとも1個の掛け金または接手を含むことを特徴とする、請求項10から請求項14までのいずれか1項に記載の自動バランス装置。
  16. 前記掛け金または接手が、軸の周りの前記本体の第2回転速度において第2釣合せ質量体を解放するように構成されていることを特徴とする、請求項15に記載の自動バランス装置。
  17. 前記掛け金が、前記第1釣合せ質量体の外部周縁の上に位置することを特徴とする、請求項15または請求項16に記載の自動バランス装置。
  18. 前記釣合せ質量体が複数の本体を有し、第1の前記本体は第1環状レースの中に位置し、残りの本体は第2環状レースの中に位置し、前記相互係合手段は動作すると、前記第2環状レースの中に位置する前記本体を適所に固定するように作動し、これにより合成されたバランス力の生成はなく、前記第1本体は前記第1環状レースの中で枢動自在であることを特徴とする、請求項9に記載の自動バランス装置。
  19. 前記本体が球状ボールであることを特徴とする、請求項18に記載の自動バランス装置。
  20. 前記第2環状レースの中の前記ボールがすべて同じ寸法と質量であることを特徴とする、請求項19に記載の自動バランス装置。
  21. 前記相互係合手段が動作すると、第2環状レースの中の前記ボールが軸の周りに等距離に離隔することを特徴とする、請求項20に記載の自動バランス装置。
  22. 前記釣合せ質量体が、中央部分と、前記中央部分の軸方向外向きに配置された環状レースと、前記中央部分と前記環状レースとの間に延在する上向き傾斜部分とを有する支持表面の上に支持され、前記拘束手段は、前記中央部分と前記上向き傾斜部分との間に配置された円筒状リップを含むことを特徴とする、請求項7に記載の自動バランス装置。
  23. 前記釣合せ質量体が複数の球状ボールを含むことを特徴とする、請求項22に記載の自動バランス装置。
  24. 前記球状ボールの少なくとも1個が、残りのボールの質量よりかなり小さい減少した質量を有することを特徴とする、請求項23に記載の自動バランス装置。
  25. 前記球状ボールの少なくとも2個が、残りのボールの質量よりかなり小さい減少した質量を有することを特徴とする、請求項24に記載の自動バランス装置。
  26. 減少した質量を有するボールの個数が、ボールの全個数の因数ではないことを特徴とする、請求項25に記載の自動バランス装置。
  27. 前記円筒状リップの高さが、前記球状ボールの最小の半径より小さいことを特徴とする、請求項23から請求項26までのいずれか1項に記載の自動バランス装置。
  28. 前記球状ボールのすべてが同じ直径を有することを特徴とする、請求項23から請求項27までのいずれか1項に記載の自動バランス装置。
  29. 前記釣合せ質量体が、円筒状リップの直接内向きに配置されると前記釣合せ質量体が実質的に遊びを伴わず前記軸の周りに連続円を形成するように、寸法決定されていることを特徴とする、請求項22から請求項28までのいずれか1項に記載の自動バランス装置。
  30. 添付の図面に示した実施形態のいずれか1つを参照して実質的に先に記載したことを特徴とする自動バランス装置。
  31. 軸の周りに回転可能な本体の中に存在するバランスを失った質量を釣り合わせるための機構であって、請求項1から請求項30までのいずれか1項に記載の第1自動バランス装置と、請求項1から請求項30までのいずれか1項に記載の第2自動バランス装置とを含み、前記第1および第2自動バランス装置は同軸に、しかし前記軸の方向に互いに離隔して配置されていることを特徴とする機構。
  32. 前記第1および第2自動バランス装置が互いに実質的に同一であることを特徴とする、請求項31に記載の機構。
  33. 前記第1および第2自動バランス装置が本体のいずれの側にも配置されていることを特徴とする、請求項31または請求項32に記載の機構。
  34. 本体が、複数の釣合せ質量体を有するバランス装置を備え、前記釣合せ質量体の各々は前記軸の周りの円形経路の中を移動可能であり、軸の周りを回転可能である前記本体の中に存在するバランスを失った質量を釣り合わせるための方法であって、
    (a)システムの臨界速度より低い速度で前記本体を回転させる段階であって、前記本体は前記システムの一部を形成するので各釣合せ質量体がバランス力を発生する段階と、
    (b)実質的に一定の非ゼロの合成されたバランス力が生成されるように、前記釣合せ質量体の少なくとも一部の動きを拘束する段階であって、前記合成されたバランス力は前記軸の周りに回転自在である段階と、
    (c)前記本体は前記システムの一部を形成しており、前記本体の回転速度を、前記システムの臨界速度より高い速度にまで上昇させる段階と、
    (d)前記釣合せ質量体から前記拘束力を除去する段階と、
    を含むことを特徴とする方法。
  35. 前記釣合せ質量体の少なくとも一部の動きを拘束する段階が、前記釣合せ質量体のすべてを互いに連結してこれらの間の相対的な動きを防止して、同時になお連結された前記釣合せ質量体が前記軸の周りを回転できるようにすることを含むことを特徴とする、請求項34に記載の方法。
  36. 前記釣合せ質量体が、最大可能な合成されたバランス力の5%と35%の間にある合成されたバランス力を生成する位置において連結されることを特徴とする、請求項35に記載の方法。
  37. 前記釣合せ質量体が、最大可能な合成されたバランス力の15%と20%の間にある合成されたバランス力を生成する位置において連結されることを特徴とする、請求項36に記載の方法。
  38. 前記バランス装置が請求項1から請求項30までのいずれか1項に記載されたものであることを特徴とする、請求項34から請求項37までのいずれか1項に記載の方法。
  39. 軸の周りに回転可能な本体の中に存在するバランスを失った質量を釣り合わせるための方法であって、添付の図面に示した実施形態のいずれか1つを参照して実質的に先に記載したことを特徴とする方法。
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