JP2008519050A - ジヒドロネペタラクトン、アルコール、およびエステルを含んでなる昆虫忌避組成物 - Google Patents

ジヒドロネペタラクトン、アルコール、およびエステルを含んでなる昆虫忌避組成物 Download PDF

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Abstract

イヌハッカ(Nepeta cataria)などのキャットミント(catmint)(ネペタ種)の精油の微量天然成分であるジヒドロネペタラクトンは、有効な昆虫忌避化合物であると確認されている。ジヒドロネペタラクトンの合成は、キャットミント精油の主要成分であるネペタラクトンの水素化によって達成される。芳香性も有する、この化合物およびその組成物は、その昆虫忌避特性のために商業的に使用することができる。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、すべての目的のために本明細書の一部としてその全体が組み込まれる、2004年11月3日出願の米国特許仮出願第60/624,579号明細書の利益を請求する。
本発明は、昆虫忌避性の分野、および一般に忌避物質としてのジヒドロネペタラクトン立体異性体の使用に関する。
忌避物質は一般に、昆虫を許容可能な食料源または生息地から昆虫を追い払い、あるいは昆虫が食品源または生息地を拒絶するようにする。最も知られている忌避剤は、極めて穏やかな毒性である。公知の忌避剤のいくつかは実際には、活性な毒物では全くなく、むしろ、昆虫の食料源または生息条件を非魅力的または不快にすることによって、植物/動物または製品への損害を防ぐ。現在の大部分の市販の昆虫忌避剤は、その主要な活性成分として合成化学物質N,N−ジエチル−m−トルアミド(DEET)を含有する。例えば、オフ!(Off!)(登録商標)、ディープ・ウッズ・オフ!(Deep Woods Off!)(登録商標)、およびカッター(Cutter)(登録商標)などの主要な商標名で販売されている忌避剤は、全てDEETをベースとする製品であり、昆虫忌避剤の売り上げの85%を占める(非特許文献1)。さらに、コンシューマーリポーツ(Consumer Reports)の試験によって、最高濃度のDEETを含有する製品が、蚊に対する効果の持続が最も長いことが示された。
有効な忌避剤であるにもかかわらず、この化合物は特定の欠点を有する。具体的には、不快な臭いがあり、肌にべとべとした感触を与える。この化合物は最近、環境保護局によって米国における使用のために再登録されているが、特に子供に塗布した場合に、その安全性に関する懸念が生じている(非特許文献2)。研究によって、高濃度のDEETが、一部の個体においてアレルギーまたは毒性反応を引き起こし得ることが実証されている。DEETに関連する他の不利点としては、(1)限定された活性スペクトルを有する合成化学物質であること;(2)強力な可塑剤であり、多くのプラスチックおよび塗布面を溶かし、損なうこと;(3)有効時間を延ばすために、局所用配合物で通常使用される不活性成分を可塑化すること;が挙げられる。このために、DEET配合物の利用者受容性は低くなる。
上記の制限の結果として、忌避活性を有するDEET非含有製品が消費者に受け入れられ、天然物を含有する組成物の需要が増えつつある(DEETなどの合成化学物質に対して)。これらのDEET非含有忌避化合物には、優れた忌避性、高い残効性、およびヒト(またはペット)および環境に対する毒性が比較的少ないまたはないことの組み合わせが必要である。これらの消費者の要求に応じて、天然植物材料から得られる、または合成することができ、快く使用される新規な忌避化合物を開発することが継続的に必要とされている。
多くの植物種は、昆虫忌避剤および芳香性化学物質の天然源として使用される精油(芳香油)を生産する(非特許文献3)。昆虫に対するその一般的忌避性で知られるシトロネラ油は、イネ科の植物であるジャワシトロネラ(Cymbopogon winterianus)およびセイロンシトロネラ(C.nardus)から得られる。芳香性化学物質の源として使用される植物の例としては、レモンバーム(Melissa)(Melissa officinalis)、シソ(Perilla)(Perilla frutescens)、パチョリ(Patchouli)(Posostemon cablin)、および様々なラベンダー(Lavender)(Lavandula spp.)が挙げられる。芳香産業に対して価値のある油をもたらす、これらの植物の例のすべてが、シソ(Labiatae)(Lamiaceae)科のメンバーである。ネペタ(Nepeta)属の植物(キャットミント(catmint))も、この科のメンバーであり、マイナーな商品である精油を産生する。この油には、イリドイドとして知られるモノテルペノイド化合物の種類が非常に豊富に含まれており(非特許文献4)、さらに具体的には、メチルシクロペンタノイドネペタラクトン(非特許文献5)および誘導体が豊富に含まれている。
イリドイドモノテルペノイドは、様々な昆虫種に対する有効な忌避剤であることが長い間知られている[(非特許文献6);(非特許文献7);(非特許文献8);(非特許文献9)]。さらに(特許文献1)には、二環式イリドイドラクトン(例えばイリドミルメシン)を含有する組成物の昆虫忌避剤が開示されている。さらに、(特許文献2)には、DEETを含有する、効果が高められた昆虫忌避混合物におけるこれらの二環式イリドイドラクトン組成物の使用が開示されている。
ジヒドロネペタラクトン、ネペタラクトンに由来するイリドイドモノテルペノイドの種類(図1に図示)の忌避性に関する正式な研究は、言うに及ばず決定的なものではなく、これらの化合物が人間社会の一般有害対して忌避効果を発揮することを教示または導くことは不成功に終わっている。例えばルリアリ(Iridomyrmex nitidus)の肛門腺から出る分泌物の組成の研究によって、イソジヒドロネペタラクトンが、イソイリドミルメシン共に相当な量で存在することが示されている(非特許文献10)。イソイリドミルメシンは、その時点で優れた「ノックダウン」殺虫活性を有することが分かっていたが、イソジヒドロネペタラクトンの同様の活性を支持する証拠は提供されておらず、この化合物の忌避効果(殺虫活性とは異なる)についての研究は行われなかった。
その後のキャビル(Cavill)らによる後の公表(非特許文献11)において、アリの防御分泌物中にジヒドロネペタラクトンが存在することが、再び報告されているが、著者らは、ジヒドロネペタラクトンではなくイリドジアール化合物が、基本忌避成分であると結論づけている。
Figure 2008519050
ごく最近では、ジェフソン(Jefson),M.ら、(非特許文献12)が、ジヒドロネペタラクトンの忌避効果を記述している。未希釈化合物によって生じる初期の忌避性が、摂食中のアリの種、ミゾヒメアリ(Monomorium destructor)について測定された。純粋ジヒドロネペタラクトンに曝露して25秒後に、アリの約50〜60%が摂食するのを止めた。しかしながら、より長い時間経過にわたる忌避性の更なる分析は発表されておらず、純粋な未釈化合物以外の化合物についての分析もない。このような短時間(数秒)にわたって濃縮化学物質で観察された忌避性は、局所用昆虫忌避剤などの実際の用途における有効性を予測するのには不十分である。
したがって、向上した昆虫忌避特性を有し(DEETに対して)、かつヒトに実質的に非毒性または穏やかな毒性しかない生物学的ベースの化合物が、引き続き必要とされている。好ましい忌避剤は、刺咬昆虫、木喰虫、害虫、家庭害虫等の多種多様な昆虫に対する活性を有する。出願人らは、ジヒドロネペタラクトンおよびその組成物が、従来技術の組成物に特有の不利な特性のない、新規な種類の有効な昆虫忌避化合物として十分に機能することを見出した。
米国特許第4,663,346号明細書 米国特許第4,869,896号明細書 Consumer Reports Buying Guide,1994 Special Year−End Issue ブリアソウリス(Briassoulis),G.;ナルリオグロウ(Narlioglou),M.;ハジス(Hatzis),T.(2001)Human & Experimental Toxicology 20(1),8−14 ヘイ(Hay),R.K.M.,Svoboda,K.P.,Botany,in Volatile Oil Crops:their biology,chemistry and production;ヘイ(Hay),R.K.M.,ウォーターマン(Waterman),P.G.(eds.);Longman Group UK Limited(1993) イノウエ(Inouye),H.Iridoids.Methods in Plant Biochemistry 7:99−143(1991) クラーク(Clark),L.J.ら、 The Plant Journal,11:1387−1393(1997) アイズナー(Eisner),T.Science 146:1318−1320(1964) アイズナー(Eisner),T.Science 148:966−968(1965) ピーターソン(Peterson),C.およびJ.コーツ(Coats),Pesticide Outlook 12:154−158(2001) ピーターソン(Peterson),C.ら、Abstracts of Papers American Chemical Society,(2001)222(1−2):AGRO73 キャビル(Cavill),G.W.K.およびD.V.クラーク(Clark).J.Insect Physiol.13:131−135(1967) キャビル(Cavill),G.W.K.ら、Tetrahedron 38:1931−1938(1982) ジェフソン(Jefson),M.ら、J.Chemical Ecology 9:159−180(1983)
本発明の一実施形態は、一般式:
Figure 2008519050
によって表される、ジヒドロネペタラクトンまたはジヒドロネペタラクトン立体異性体の混合物を含有する、昆虫忌避組成物または物品である。
本発明の他の実施形態は、上述のジヒドロネペタラクトンまたはジヒドロネペタラクトン立体異性体の混合物を、組成物または物品として提供すること、または組成物または物品中に組み込むことによって、昆虫忌避組成物または昆虫忌避剤製品を製造するプロセスである。
本発明の他の実施形態は、昆虫忌避剤としての、上述のジヒドロネペタラクトンまたはジヒドロネペタラクトン立体異性体の混合物、またはその組成物の使用であり;したがって、昆虫を忌避する方法において、昆虫が、上述のジヒドロネペタラクトンまたはジヒドロネペタラクトン立体異性体の混合物、またはその組成物に曝露される実施形態である。
本発明の他の実施形態は、上述のジヒドロネペタラクトンまたはジヒドロネペタラクトン立体異性体の混合物と、担体、補助剤および添加剤のうちの1つもしくはそれ以上と、を含有する配合昆虫忌避組成物である。
「ネペタラクトン」は、一般構造:
Figure 2008519050
を有する化合物である。
上記に示すように、ネペタラクトンのメチルシクロペンタノイド主鎖中の4、4a、7、および7a炭素に4つのキラル中心が存在する;(7S)−ネペタラクトンは、数種類の植物および昆虫によって生産される。ジヒドロネペタラクトンは、ネペタ(Nepeta)属のいくつかの唇形科植物の精油の微量成分として知られている((レニエ(Regnier),F.E.ら、(1967)Phytochemistry 6:1281−1289;デプーター(DePooter),H.L.ら、(1988)Flavour and Fragrance Journal 3:155−159;ハンジエバ(Handjieva),N.V.およびS.S.ポポブ(Popov)(1996)J.Essential Oil Res.8:639−643)。ジヒドロネペタラクトンは、式1:
Figure 2008519050
(式中、1、5、6および9は、分子の4つのキラル中心を示す)によって定義され、構造は、可能性のあるすべてのジヒドロネペタラクトン立体異性体を包含する。(7S)−ネペタラクトンから誘導されるジヒドロネペタラクトン立体異性体の構造を以下に示す。
Figure 2008519050
「ジヒドロネペタラクトン」または「ジヒドロネペタラクトン混合物」という用語は、ジヒドロネペタラクトン立体異性体のすべての混合物を意味する。ジヒドロネペタラクトン組成物全体に対するこれらの異性体それぞれのモルまたは質量組成は変えることができる。ジヒドロネペタラクトンは、「DHN」と略記される。
ジヒドロネペタラクトンは、特定の異性体または混合物が指定されていない限り、あらゆる、およびすべてのジヒドロネペタラクトン立体異性体およびその混合物を包含すると理解されたい。ジヒドロネペタラクトンがネペタラクトンの天然源から製造される場合、立体異性体のモル濃度のいくらかの変動が考えられる。しかしながら、天然源からの製造は、好ましい製造方法である。
ジヒドロネペタラクトンは、例えばいくつかのネペタ(Nepeta)属の唇形科植物の精油の微量成分として文献に報告されている[レニエ(Regnier),F.E.ら,Phytochemistry 6:1281−1289(1967); デプーター(DePooter),H.L.ら,Flavour and Fragrance Journal 3:155−159(1988);ハンジエバ(Handjieva),N.V.およびS.S.ポポブ(Popov),J.Essential Oil Res.8:639−643(1996)]。さらにジヒドロネペタラクトンは、ハネカクシ[ジェフソン(Jefson),M.ら,J.Chem.Ecol.9:159−180(1983)]および具体的にはルリアリ(Iridomyrmex)属のアリ[キャビル(Cavill),G.W.K.およびD.V.クラーク(Clark).J.Insect Physiol.13:131−135(1967)]などの特定の昆虫の防御分泌物の成分として同定されている。ジヒドロネペタラクトンを保持するこれらの種において、それらがイリドイドモノテルペンイリドジアールから生合成により誘導されることが提唱されている。
ジヒドロネペタラクトンおよびそれに関連するイリドイドモノテルペノイド化合物の化学合成が記述されており、多種多様な方法で行われることが見出されている。以下は、合成に関する有用な参考文献である:
1)アベルマン(Abelman),M.M.ら、J.Am.Chem.Soc.104(14):4030−2(1982)
2)フレミング(Fleming),I.およびN.K.テレット(Terrett).Tetrahedron Lett.25(44):5103−5104(1984);J.Chem.Soc.,Perkin Trans.1:2645−2650(1998)
3)リー(Lee),E.およびC.H.ヨーン(Yoon).J.Chem.Soc.,Chem.Commun.4:479−81(1994)
4)ナガタ(Nagata),H.およびK.オガサワラ(Ogasawara).Tetrahedron Lett.40(36):6617−6620(1999)
5)ナンギア(Nangia),A.ら、Tetrahedron Lett.35(22):3755−8(1994)
6)タニモリ(Tanimori),S.およびM.ナカヤマ(Nakayama).Agric.Biol.Chem.55(4):1181−1184(1991)
7)ウエハラ(Uyehara),T.ら、J.Chem.Soc.,Chem.Commun.2:113−14(1989);Tennen Yuki Kagobutsu Toronkai Koen Yoshishu 32:441−6(1990);J.Org.Chem.57(11):3139−3145(1992)
8)ウォリンスキー(Wolinsky),J.およびE.J.ユースタス(Eustace).J.Org.Chem.37(21):3376−8(1972)
9)ウォリンスキー(Wolinsky),J.およびD.L.ネルソン(Nelson).Tetrahedron 25(17):3767−74(1969)
レニエ(Regnier)らは引用文献中に、ネペタ(Nepeta)属の植物(キャットミント(catmint))の精油から単離されたネペタラクトンの触媒水素化による、ネペタラクトンからのDHNの製造を開示している。このように、ジヒドロネペタラクトンを合成する簡便かつ好ましい方法は、ネペタ(Nepeta)属の植物(キャットミント(catmint))から種々の手段によって単離された精油から比較的純粋な状態で得られたネペタラクトンを水素化する方法である。炭酸ストロンチウムに担持された酸化白金およびパラジウムなどの触媒によって、収率24〜90%でジヒドロネペタラクトンが得られる(レニエ(Regnier)らの引用文献中)
したがって、本発明において式Iによって表されるジヒドロネペタラクトンを生成する好ましい方法は、規定のネペタラクトン立体異性体含有率の油で植物由来のネペタラクトンを水素化することによる方法であり、生産コストおよびその生物学的基礎の観点から工業的に有利なアプローチである。他のプロセスが、すべての目的のために本明細書の一部としてその全体が組み込まれる、米国特許第03/225,290号明細書(国際公開第03/84946号パンフレット)に開示されている。
精油を単離または抽出する方法としては、限定されないが、水蒸気蒸留法、有機溶媒抽出法、マイクロ波補助有機溶媒抽出法、超臨界流体抽出法、機械的抽出法、およびアンフルラージュ法(最初に脂に冷抽出し、続いて有機溶媒抽出する)が挙げられる。
異なるネペタ(Nepeta)種から単離された精油は、異なる割合のネペタラクトンの各天然立体異性体を有することがよく知られている(レニエ(Regnier)らの引用文献中;デプーター(DePooter)らの引用文献中;ハンジエバ(Handjieva)らの引用文献中)。したがって、ネペタ(Nepeta)種から誘導される油から製造されたDHNは必然的に、その立体異性体の混合物であり、その混合物の構成は、それが誘導されるネペタ(Nepeta)の特定の種に依存する。
本明細書において上述のとおり、4つのキラル中心が、以下に示すように:
Figure 2008519050
ネペタラクトンのメチルシクロペンタノイド主鎖中の4、4a、7、および7a炭素に存在する。
ネペタラクトンを水素化した後、合計8組のジヒドロネペタラクトン鏡像異性体があり得る。これらの中で、これまでに述べられた天然立体異性体は、(9S)−ジヒドロネペタラクトンである。本発明による好ましい忌避物質は、可能性のある、あらゆる、またはすべてのジヒドロネペタラクトン立体異性体の混合物を含む。さらに好ましい忌避物質は、(9S)−ジヒドロネペタラクトンの混合物を含む。(7S)−ネペタラクトンから誘導される(9S)−ジヒドロネペタラクトン立体異性体が最も好ましい。これは、図1に図示されるように、シス,トランス−ネペタラクトン、シス,シス−ネペタラクトン、トランス,シス−ネペタラクトン、およびトランス,トランス−ネペタラクトンとして一般に公知の化合物を含む。イヌハッカ(N.cataria)によって生成される、主な立体異性体(シス,トランスおよびトランス,シス−)が好ましい。
水素化反応が完了したら、得られた異性体生成物の混合物を従来の方法(例えば、分取液体クロマトグラフィー)によって分離し、ジヒドロネペタラクトンジアステレオマーの高度精製された各組が生成される。これによって、特定の昆虫に対して最も有効であることが判明している、種々の異なるジアステレオマーを使用することが可能となる。植物から特定のネペタラクトン異性体を単離し、水素化によってジアステレオマーのその相当する組に変換することが好ましい。
ネペタ(Nepeta)種間のネペタラクトン立体異性体の変動の他に、種内の変動も存在することが知られている。特定の種の植物は、収穫でのその成長条件または成長段階に応じて、異なる組成を有する油を産生する。実際には、収穫での成長条件または成長段階に依存しない油の組成の変動が、キャットミント(Nepeta racemosa)において見出されている(クラーク(Clark),L.J.らの引用文献中)。異なる油組成を示す単一種の植物はケモタイプと呼ばれる。キャットミント(Nepeta racemosa)では、異なるネペタラクトン立体異性体の割合において著しい差異を示すケモタイプが存在する。したがって、特定のジヒドロネペタラクトン鏡像異性体を生成する好ましい方法は、特定のネペタラクトン立体異性体を含有することが知られている、ネペタ(Nepeta)ケモタイプからの油を水素化する方法である。
昆虫は、成体状態において(非成虫状態としては、幼虫および蛹が挙げられる)、頭部、胸部、および腹部、3対の足、そしてしばしば(しかし常にではない)2対の膜状の羽に体を区分することによって特徴付けられる、無脊椎動物の大きな群のメンバーを含む。したがって、この定義は、様々な刺咬昆虫(例えばアリ、ハチ、ブヨ、ツツガムシ、ノミ、グリーンヘッドフライ(Green head fly)、蚊、サシバエ、ダニ、スズメバチ)、木喰虫(例えばシロアリ)、有害昆虫(例えばイエバエ、アブラムシ、シラミ、ゴキブリ、ワラジムシ)、および家庭害虫(例えばコクヌストモドキおよびマメゾウムシ(bean beetle)、チリダニ、ガ、セイヨウシミ、ゾウムシ)を含む。
宿主は、昆虫により影響を受けるすべての植物または動物である。一般に、宿主は、昆虫を許容可能な食料源または昆虫を許容可能な生息地であるとみなされる。昆虫による影響を受けやすい物品とは、昆虫によって影響を受けるヒトによって製造される商品である。これは、建物、家具等を含む。一般に、これらの製品は、昆虫を許容可能な食料源または昆虫を許容可能な生息地であるとみなされる。
「昆虫忌避剤」、「昆虫忌避組成物」または「忌避組成物」という用語は、昆虫の好ましい宿主または昆虫に適した製品から昆虫を阻止する、化合物または組成物を意味する。大部分の公知の忌避剤は、活性な毒物では全くなく、むしろ、昆虫の食料源または生息条件を非魅力的または不快にすることによって、植物/動物または製品への損害を防ぐ。一般に、昆虫忌避剤は、宿主に局所適用することができる化合物または組成物であるか、あるいは昆虫による影響を受けやすい物品中に組み込み、宿主または物品が存在する3次元空間付近から昆虫を遠ざける昆虫忌避品を製造することができる化合物または組成物である。いずれの場合においても、昆虫忌避剤の効果は、(1)昆虫を宿主から遠ざける、または昆虫が宿主を拒絶するようにし、それによって宿主に対する昆虫の刺咬の回数を最小限にし;かつ/または(2)昆虫による影響を受けやすい物品から昆虫を遠ざける、または昆虫による影響を受けやすい物品を昆虫が拒絶するようにし、それによって昆虫による損傷から物品を保護することである。忌避剤は、気体(嗅覚)、液体、または固体(味覚)の状態であることができる。
公知の昆虫忌避剤のいくつかの例としては:ベンジル;安息香酸ベンジル;2,3,4,5−ビス(ブチル−2−エン)テトラヒドロフルフラル(MGK忌避剤11);ブトキシポリプロピレングリコール;N−ブチルアセトアニリド;ノルマル−ブチル−6,6−ジメチル−5,6−ジヒドロ−1,4−ピロン−2−カルボキシレート(インダローン(Indalone));アジピン酸ジブチル;ジブチルフタレート;ジ−ノルマル−ブチルスクシネート(タバトレックス(Tabatrex));N,N−ジエチル−メタ−トルアミド(DEET);ジメチルカルバート(エンド,エンド)−ジメチルビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2,3−ジカルボキシレート);ジメチルフタレート;2−エチル−2−ブチル−1,3−プロパンジオール;2−エチル−1,3−ヘキサンジオール(ラトガーズ(Rutgers)612);ジ−ノルマル−プロピルイソシンコメロネート(MGK忌避剤326);2−フェニルシクロヘキサノール;p−メタン−3,8−ジオール、およびノルマル−プロピルN,N−ジエチルスクシンアマートが挙げられる。蚊、マダニ等に使用される標準的な忌避剤は、シトロネラ油(以下に記載)、ジメチルフタレート、ノルマル−ブチルメシチルオキシドオキサレートおよび2−エチルヘキサンジオール−1,3である(Kirk−Othmer Encyclopedia of Chemical Technology,2nd Ed.,Vol.11:724−728;The Condensed Chemical Dictionary,8th Ed.,p756参照)。
昆虫忌避剤は、宿主から昆虫を阻止する、化合物または組成物である。かかる使用では、長期間の有利な効果を示す化合物、および/または昆虫の挙動に対する観察可能な効果がある前に非常に高い表面濃度を必要とする化合物と比較して、非常に短い効果を有する化合物の間で区別はしないことを理解されたい。
したがって、「昆虫忌避剤」という用語は、全く処理してない場合と比較した場合に、宿主に昆虫からの保護を付与する、化合物または組成物を意味する。望ましくは、保護によって、昆虫数の統計学的に有意な減少が得られ、例えば、ヒトを含む処理された動物、および処理された無生物表面を観察する試験において、平均完全保護時間(「CPT」)を測定することによって有用に決定することができる。平均CPTとは、処理表面上での最初の着地、探索(probing)または刺咬(刺咬昆虫の場合には)または這いずり(マダニまたはツツガムシなどの這いずる昆虫の場合には)が観察される前の時間での試験の反復による平均の時間の長さを意味する(例えば、米国環境保護庁(US EPA Office),Prevention,Pesticides and Toxic Substances product performance test guidelines OPPTS 810.3700;フラディン(Fradin),M.S.,デイ(Day),J.F.(2002)New England Journal of Medicine 347,13−18参照)。本発明の例示的な一実施形態において、本発明の昆虫忌避組成物は、DEETと統計学的に区別がつかない平均CPTを有する。DHN組成物およびDEETのそれぞれの平均CPT性能のこの条件が、統計学的に区別がつかないことが示される試験において、用いられる試験条件(活性成分の量を含む)は当然のことながら、同じでなければならない、あるいは同じでなければ、記載の条件の存在を記録するために結果の利用を妨げないようにのみ異ならなければならない。
上記のように、好都合なことには、DHNはDEETの性能に匹敵する。さらに、DHNは有利なことに、植物由来の天然ネペタラクトンから製造されるが、DEETおよび他の多くの昆虫忌避剤は、有効な忌避剤を選択した場合、消費者の重要な考慮事項である、天然源から製造されていない。天然源からの製造は、製造費用が低くなる可能性もある。
DHNの有用な特性は、有効な昆虫忌避性を示すと同時に、DEETの臭いと比較してかなりの向上を提供することである。本発明のDHN化合物および組成物は、快い香りを有する。DHN物質のフレグランスノート(fragrance note)は、例えば、組成物中の1つもしくはそれ以上の他の成分によって生じる嗅覚反応を利用または穏やかにすることによって、昆虫忌避組成物または物品の嗅覚成分全体の付与、変化、増強または向上に役立つ。具体的には、本発明のDHN組成物を利用して、最終忌避組成物または物品の配合物における他の成分によって生じる臭いを遮断または改変し、かつ/または特有の香料または芳香を付与することによって、製品の消費者へのアピールを高めることができる。
上述の化学化合物および組成物に加えて、有効な様々な昆虫忌避剤は、精油および/または精油の活性成分を含有する。「精油」は、植物の臭いおよび植物の他の特性を有する植物から得られる、あらゆる種類の揮発性油として定義される。精油である忌避化合物の例としては、クヘントウ油、アニス油、バジル油、ベイ油、カラウェー油、カルダモン油、セダー油、セロリ種子油、カモミール油、シナモン油、シトロネラ油、チョウジ油、コエンドロ油、クミン油、ジラ油、ユーカリ油、ウイキュウ油、ジンジャー油、グレープフルーツ油、レモン油、ライム油、ミント油、オランダセリ油、ハッカ油、コショウ油、バラ油、スペアミント油(メントール)、スウィートオレンジ油、タイム油、ウコン油、およびウインターグリーン油が挙げられる。精油中の活性成分の例は、シトロネラール、サリチル酸メチル、サリチル酸エチル、サリチル酸プロピル、シトロネロール、サフロール、およびリモネンである。
「昆虫忌避剤」に対して、「殺虫剤」は、経口摂取によって、昆虫表皮との接触によって、または空気を介した燻蒸作用によって、昆虫を毒殺できる化合物または混合物である。したがって殺虫剤は人に有害である(つまり、病気媒介体として直接的に有害な、または作物、食品、または織物の破壊により間接的に有害な)、昆虫の生命を制御するように設計された農薬の一種である。いくつかの公知の殺虫剤としては:無機化合物(ヒ素、鉛、および銅など)、天然有機化合物(ロテノン、ピレトリン、ニコチン、ナフテン酸銅、および石油誘導体など);合成有機化合物(DDT、ジエルドリン、エンドリン、クロルダン、リンデン、パラ−ジクロロベンゼン、およびパラチオンなど)が挙げられる。
増強昆虫忌避組成物とは、単独で、または付加して、成分の公知の効果から妥当に期待または予想することができる結果を実質的に超える結果を生じる忌避組成物である。本発明において、増強昆虫忌避組成物は一般に、ジヒドロネペタラクトンまたはその混合物、およびジヒドロネペタラクトン自体ではない少なくとも1種類の他の昆虫忌避化合物(時として、非ジヒドロネペタラクトン昆虫忌避化合物と呼ばれる)を含む。
昆虫忌避組成物は、昆虫忌避物品の構成要素として使用することができ、昆虫忌避物品は、その中にまたはその上に昆虫忌避組成物が存在することによって向上、変化、または増強される昆虫忌避性を有する製品である。昆虫忌避性に関して本明細書で使用される、その様々な形態での「変化(する)」および「改変(する)」という用語は、組成物に昆虫忌避性を提供または付与する、または一部に関しては天然の忌避性が不足している既存の昆虫忌避性特性を増強する、またはその質または性質を改変するために既存の昆虫忌避性を補うことを意味する。「向上」という用語は、昆虫忌避組成物または昆虫忌避物品における1つもしくはそれ以上の忌避性の強化(忌避性の種類または質の変化をもたらすことのない)を意味する。
本発明のジヒドロネペタラクトンは、昆虫忌避性の独特な特性を有し、刺咬昆虫、木喰虫、害虫、家庭害虫、および人間社会を害する他の昆虫を含む広範囲の一般害虫に対して特に有効である。これらの昆虫としては、様々な刺咬昆虫(例えばアリ、ハチ、ブヨ、ツツガムシ、ノミ、グリーンヘッドフライ、蚊、サシバエ、マダニ、スズメバチ、ツノサシバエ)、木喰虫(例えばシロアリ)、害虫(例えばイエバエ、アブラムシ、シラミ、ゴキブリ、ワラジムシ)、および家庭害虫(例えばコクヌストモドキおよびマメゾウムシ、チリダニ、ガ、セイヨウシミ、ゾウムシ)が挙げられる。病原性微生物を運ぶ蚊の場合には、これらの忌避特性は、かかる疾患の感染を予防するのにさらに有効である。
昆虫忌避性全体にとって重要な特性は、表面活性である。大部分の(すべてではないが)忌避剤は、その構造に極性領域と非極性領域のどちらも含有する。第2の特性は揮発性である。昆虫忌避剤は、昆虫の刺咬からの宿主の保護または昆虫被害からの物品の保護によって測定される有効性に、宿主の皮膚表面からの、または昆虫忌避物品からの活性成分の蒸発が必須である、珍しい種類の化合物を形成する。局所用昆虫忌避剤の場合では、昆虫を忌避するために、宿主の皮膚表面真上の空間において一定の最小濃度の忌避剤が必要とされ、この濃度は、忌避剤の効力の尺度である。しかしながら、蒸発速度は、皮膚吸収の速度によっても影響を受け、大部分の場合において、皮膚内への浸透および皮膚を通じての浸透は、皮膚表面からの化合物の損失の望ましくない様式である。昆虫忌避物品に対しては、物品自体を取り囲む三次元空間で必要とされる忌避剤の最小濃度に関して、同様に考慮しなければならない。
様々な方策が、蒸発(および場合により浸透)のこれらの特性を平衡化させようとする研究者らにとって利用可能である。最初に、物理的性質の適切なバランスを有する単一の活性成分を見出すことが可能である。代替方法としては、活性成分は、宿主の皮膚表面上または昆虫忌避剤物品内の活性成分の持続性を変更するために活性成分に添加される、ポリマーおよび不活性成分と配合することができる。しかしながら、活性成分への不活性成分の添加では、忌避フィルムまたは物品の表面上の活性成分の分子数が制限される。蒸発させるために分子は表面上になければならないため、蒸発速度が下がる。これには、宿主の皮膚表面に適用できる、または昆虫忌避物品の表面に存在する活性成分の濃度が希釈されるという負の結果が伴う。次に、これによって、不活性成分を含有する配合物の効力全体が低下する。第3の代案では、活性成分をマイクロカプセルに収容して、宿主の皮膚表面または昆虫忌避物品からの損失率を制御することができる。最後に、活性成分の蒸発速度を制限する他の技術は、皮膚表面または昆虫忌避物品上でゆっくりと分解して活性成分を放出する前駆分子を合成する技術である。
例えば、活性成分の放出は、ちょうど空気が風船内に捕捉されるように、皮膚栄養タンパク質内に活性成分がカプセル化される(取り囲まれる)、例えばサブミクロンのカプセル化による放出であることができる。タンパク質は、例えば濃度20%で使用される。忌避剤の塗布は、水性ローションまたは噴霧塗布用の水のいずれかに懸濁された、これらのタンパク質カプセルの多くを含む。皮膚と接触した後、タンパク質カプセルは、崩壊し始め、カプセル化されたジヒドロネペタラクトンを放出する。各微視的カプセルが使い尽くされると、次いで、皮膚と接触し、その活性成分を放出する新たなカプセルによって引き続いて置き換えられるため、そのプロセスは継続する。プロセスは一度の塗布で24時間継続することができる。タンパク質の皮膚への付着は非常に有効であるため、これらの配合は、発汗(汗をかく)および水に対して非常に耐性である。塗布した際、乾性であり、べとべとすることなく心地よい。このシステムによって、非常に有効な保護が得られるが、衣類にはタンパク質を放出する能力がないため、皮膚上で使用したときのみ有効である。代替のシステムでは、忌避剤を入れるためにポリマーが使用され、それによって、初期の蒸発速度を落とし、後の蒸発に利用可能なジヒドロネペタラクトンがより多く残される。このシステムは、類似の封入製品忌避剤と比較して、有効時間の長さを25〜50%増加することが多いが、ポリマーが存在するために油っぽく感じる場合が多い。他の代案では、組成物中のジヒドロネペタラクトンの蒸発を刺激し続けるために、共力剤が使用される。
昆虫忌避剤の揮発性を制御するために適用される特定の方策にかかわらず、各忌避剤は、有効な昆虫忌避性を得るため、皮膚表面/物品の真上の空間における忌避剤の必要な最小濃度を維持するために、皮膚表面または昆虫忌避物品からの最小有効蒸発速度(MEER)を持たなければならない。蒸発速度が最小有効蒸発速度(MEER)を超えると、著しい、かつ望ましくない損失状態となる。しかしながら、MEERがその場における条件の関数として変化することから、この問題はさらに複雑となる。昆虫の結合力または刺咬傾向、および宿主の環境における昆虫の濃度を考慮しなければならない。例えば、蚊の結合力が増大するにしたがって、必要とされるMEERは高くなる。その蚊が飢えていない、低密度の蚊を有する環境において、MEERは、2と低い、またはさらに一般的には5または6である。それに対して、高密度の飢えた蚊を有する環境では、MEERは12〜15と高い。本発明において好ましいのは、その皮膚表面蒸発速度が、ある期間にわたって最小有効蒸発速度に少なくとも等しい昆虫組成物であり、好ましい期間は約5時間である。
DHNおよびあらゆる昆虫忌避剤の有効性は、それが塗布される宿主表面上の活性成分の表面濃度に依存する。しかしながら、昆虫忌避性を示すことが当技術分野で知られている多くの化合物は、比較的濃縮状態において昆虫忌避性を示す。例えば、マクガバン(McGovern)らは、米国特許第4,416,881号明細書において、忌避剤濃度6.25〜25%の使用を開示している。当技術分野を代表する他の状況において、1%をはるかに下回る濃度のDEETは、有効な表面濃度を達成するために繰り返し塗布することが必要であるが、30%を超える濃度では、表面濃度が高すぎるため、無駄であり、かつ望ましくない副作用の発生が促されることがしばしば見出されている。その結果として、本発明の更なる利点は、DHNは、DEETに用いられる濃度と同様な濃度で有効な昆虫忌避性を提供するだけでなく、DHNは、純粋な(neat)DHNまでの濃度で使用することができる(つまり、所望の場合には、本発明の組成物は、DHNを100重量%含有することができる)ことである。DHNにおける有効な忌避性の特性は、広範囲の濃度レベルにわたるDHN活性成分の経済的な利用の多くの選択肢を提供する。
本発明の一実施形態において、DHNは、宿主植物または動物、好ましくはヒトの皮膚に塗布するのに適している組成物中に有効な量で組み込まれる。適切な組成物は、DHNおよび賦形剤または担体、好ましくはイソプロピルアルコールなどのアルコール、当技術分野で公知の多くのスキンクリームの1つなどのローション、またはケイ素質粘土を含む。好ましくは、DHNは、本発明の昆虫忌避組成物中に濃度約0.1〜30重量%、好ましくは約0.5〜20重量%、および最も好ましくは約1〜15重量%で存在する。
本発明において、上述のジヒドロネペタラクトンに対して様々な担体または希釈剤が使用される。担体によって、配合物を忌避分子の有効濃度に調節することが可能となる。局所用昆虫忌避剤を配合する場合には、好ましくは忌避分子は、皮膚科学的に許容可能な担体中で混合される。担体はさらに、撥水性を付与し、皮膚刺激を防ぎ、かつ/または皮膚を落ち着かせ、コンディショニングすることができる。昆虫忌避剤の配合物のための担体(1つもしくはそれ以上)を選択する場合に考慮される因子としては、商業的入手性、費用、忌避性、蒸発速度、臭い、および安定性が挙げられる。いくつかの担体はそれ自体が忌避特性を有する。
本発明について、あるとすれば、最終製品との所望の均質混合物を得るのに使用される担体の具体的な選択は、昆虫忌避配合物において従来から使用されているあらゆる担体であることができる。さらに、担体は好ましくは、環境に有害ではない担体であるべきでもある。したがって、担体は、昆虫忌避製品の配合において使用可能な、様々な市販の有機および有機液体、固体、もしくは半固体担体または担体配合物のうちのいずれか1つであることができる。例えば、担体は、シリコーン、ペトロラタム、ラノリンまたは他の公知の担体成分の多くを含み得る。
有機液体担体の例としては、液体脂肪族炭化水素(例えば、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、ノナン、デカンおよびその類似体)および液体芳香族炭化水素が挙げられる。他の液体炭化水素の例としては、石炭の蒸留および種々の種類およびグレードの石油化学原料の蒸留によって生成される油、例えば石油の分留によって得られる灯油が挙げられる。他の石油としては、農業用スプレーオイルと一般に呼ばれる油(例えば、石油の蒸留での中間留分からなり、ごくわずかに揮発性である、いわゆる軽油および中油スプレーオイル)が挙げられる。かかる油は通常、高度精製され、ほんの微量の不飽和化合物を含有する。さらに、かかる油は一般に、パラフィン油であり、したがって、水および乳化剤で乳化し、低濃度に希釈し、スプレーとして使用することができる。パラフィン油のように、木材パルプの硫酸塩蒸解から得られるトール油を同様に使用することができる。他の液体有機担体としては、液体テルペン炭化水素およびテルペンアルコール、例えばα−ピネン、ジペンテン、テルピネオール等が挙げられる。
他の担体としては、シリコーン、ペトロラタム、ラノリン、液体炭化水素、農業用スプレーオイル、パラフィン油、トール油、液体テルペン炭化水素およびテルペンアルコール、脂肪族および芳香族アルコール、エステル、アルデヒド、ケトン、鉱油、高級アルコール、微細有機および無機固体材料が挙げられる。
さらに他の液体担体としては、脂肪族および芳香族アルコール、エステル、アルデヒド、ケトンなどの有機溶媒が挙げられる。脂肪族一価アルコールとしては、メチル、エチル、ノルマル−プロピル、イソプロピル、ノルマル−ブチル、s−ブチル、およびt−ブチルアルコールが挙げられる。適切なアルコールとしては、グリコール(エチレンおよびプロピレングリコールなど)およびピナコールが挙げられる。適切なポリヒドロキシアルコールとしては、グリセロール、アラビトール、エリトリトール、ソルビトール等が挙げられる。最後に、適切な環状アルコールとしては、シクロペンチルおよびシクロヘキシルアルコールが挙げられる。
従来の芳香族および脂肪族エステル、アルデヒドおよびケトンを担体として使用することができ、時には上記のアルコールと組み合わせて使用される。さらに他の液体担体としては、鉱油などの比較的高沸点の石油生成物および高級アルコール(セチルアルコールなど)が挙げられる。さらに、従来のまたはいわゆる「安定剤」(例えば、t−ブチルスルフィニルジメチルジチオカーボネート)を、本発明の組成物を含んでなる担体と組み合わせて、または担体の成分として使用することができる。
本発明の組成物において使用することができる固体担体としては、微細有機および無機固体材料が挙げられる。適切な微細固体無機担体としては、合成および天然粘土、ベントナイト、アタパルジャイト、フラー土、珪藻土、カオリン、マイカ、タルク、微細石英等のケイ質鉱物、ならびにシリカエーロゲルおよび沈降シリカおよびヒュームドシリカなどの合成的に製造されたケイ質材料が挙げられる。微細固体有機材料の例としては、セルロース、おがくず、合成有機ポリマー等が挙げられる。半固体またはコロイド状担体の例としては、蝋質固体、ゲル(石油ゼリーなど)、ラノリン等、および本発明の範囲内で有効な忌避性を提供するために半固体担体生成物を提供することができる公知の液体物質と固体物質の混合物が挙げられる。
水に加えて、本発明の組成物で使用するのに適している他の担体は、以下の:
・アセトン
・C10〜C18トリグリセリド
・C12〜C18酸トリグリセリド
・ジプロピル、ジブチル、ジイソセチル、ジイソプロピルまたはジメチルオキサレート
・シクロ(エトキシ)メチコン
・アミル、メチル、ブチル、エチル、エトキシエタノール、エトキシジグリコールまたはテトラヒドロフルフリルアセテート
・エトキシジグリコール
・灯油
・エトキシエタノール
・ジアセチン
・ベンジル、ジアセトン、変性エチル、テトラヒドロフルフリルまたはオレイルアルコール
・安息香酸ベンジルまたはラウリン酸ベンジル
・エチレンカーボネート
・エチルヘキサンジオール
・ブラジルナット(Bertholetta Excelsa Nut)、ベニバナ(Carthamus Tinctorius)、ヒマワリ(Helianthus Annuus)、トウゴマ(Ricinus Communis)、ククイナッツ(Aleurites Moluccana)、亜麻(Linum Usitatissimum)、ココヤシ(Cocos Nucifera)、トウモロコシ(Zea Mays)、ダイオウマツ(Pinus Palustris)、ゴマ(Sesamum Indicum)、ツルマメ(Glycine Soja)、ヒマワリ(Helianthus Annuus)、甘扁桃(Prunus Amygdalus Dulcis)、オリーブ(Olea Europaea)、アブラヤシ(Elaeis Guineensis)、桃種子(Prunus Persica Kernel)、ペポカボチャ(Cucurbita Pepo)、ハクサイ(Brassica Campestris)、イネ(Oryza Sativa)、イネ属サリバ(Oryza Saliva)、ベニバナ(Carthamus Tinctorius)、テウチグルミ(Juglans Regia)またはTriicum Vulgare
・フタル酸またはセバシン酸ジブチル
・フルフラル
・ブトキシ−ジグリコール、−プロパノールまたは−エタノール
・コハク酸ジエトキシエチル
・シュウ酸、フタル酸、セバシン酸またはコハク酸ジエチル
・n−またはt−ブチル、ヘキシルまたはイソプロピルアルコール
・グリコフロール
・グリコール
・ブチレン、ヘキシレン、ジエチレン、ジプロピレン、ペンチレン、プロピレンまたはトリエチレングリコール
・C6〜C20直鎖状、分枝状または環状アルカン、アルカノールまたはアルカンポリオール
・ブチルオクタノール
・アジピン酸ジヘキシル、ジイソブチル、ジイソデシル、ジトリデシル、ジブチル、ジイソセチル、ジイソプロピル、ジプロピルまたはジイソポニル(diisoponyl)
・ブチロラクトン
・1,2,6−ヘキサンジオール
・カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸またはステアリン酸トリグリセリド
・イソアミル、イソブチル、イソプロピルまたはプロピルアセテート
・イソブトキシプロパノール
・セバシン酸ジイソプロピル
・ジメトキシジグリコール
・安息香酸イソブチル、メチルまたはステアリル
・ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸またはステアリン酸イソプロピル
・安息香酸オクチル、ラウリル、ミリスチル、パルミトイルまたはステアリル
・フタル酸、グルタル酸、マレイン酸、アジピン酸またはコハク酸ジメチル
・ジメチルスルホン
・ジメチルエーテル
・ジメチルイソソルビド
・セバシン酸、アジピン酸、フタル酸またはコハク酸ジオクチル
・メチルエチルケトン
・3−メトキシブタノール
・ジペンテン
・メトキシジグリコール
・ジフェニルメタン
・メトキシ−エタノール、−イソプロパノールまたは−メチルブタノール
・C4〜C400ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン/エーテルまたはポリプロピレン/エーテルグリコール
・パーフルオロデカリン
・メチラール
・パーフルオロテトラリン
・フェノキシイソプロパノール
・フェニルプロパノール
・メチルヘキシルエーテル
・メチルプロパンジオール
・メチルピロリドン
・メチルブチルケトン
・チオランジオール
・トルエン
・プロパンジオール
・トリアセチン
・クエン酸トリブチル
・トリブチルクレジルブタン
・炭酸プロピレン
・トリカプリン
・トリカプリリン
・トリクロロエタン
・トリヘプタノイン
・トリヒドロキシステアリン
・トリイソノナノイン
・トリイソステアリン
・トリラウリン
・トリリノレイン
・トリリノレニン
・トリメチルヘキサノール
・トリミリスチン
・トリオクタノイン
・トリオレイン
・トリパルミチン
・トリセバシン
・トリステアリン
・トリウンデカノイン
・キシテン(Xytene)
のうちの1つもしくはそれ以上を含む。
液体炭化水素などの上記の材料の他に、担体は、最終用途のために、ジヒドロネペタラクトンを水に分散するため、水で希釈するために使用される、従来の乳化剤を含有することができる。
ジヒドロネペタラクトンを含有する本発明の昆虫忌避組成物は、増粘剤、緩衝剤、キレート剤、保存剤、香料、酸化防止剤、ゲル化剤、安定剤、界面活性剤、皮膚軟化剤、着色剤、アロエベラ、ワックス、他の浸透向上剤およびその混合物、および治療的または美容的に活性な物質などのパーソナルケア製品配合物の分野で公知の補助剤もまた含有することができる。
さらに、本発明の組成物は、1つもしくはそれ以上の治療的または美容的に活性な成分などの他の補助剤もまた含有し得る。本発明の組成物において有用な治療的または美容的に活性な成分の例としては、殺真菌剤、遮光剤、日焼け止め剤、ビタミン、なめし剤、植物抽出物、抗炎症剤、酸化防止剤、ラジカル補足剤、レチノイド、α−ヒドロキシ酸、皮膚軟化剤、防腐剤、抗生物質、抗菌薬または抗ヒスタミン薬が挙げられ、所望の治療的および美容的結果を達成するのに有効な量で存在する。
さらに、本発明の組成物は、酸化防止剤、エマルジョン安定剤、保存剤、噴射剤、皮膚軟化剤、日焼け止め剤、界面活性剤、乳化剤、可溶化剤および/または紫外線吸収剤などの1つもしくはそれ以上の他の添加剤を含有することができる。かかる添加剤として機能し得る材料の例を以下に示す。
本発明の組成物は、還元剤およびラジカル補足剤などの酸化防止剤として機能し得る1つもしくはそれ以上の材料を含み得る。酸化防止剤として機能し得る適切な材料は、以下の:
・アセチルシステイン
・アスコルビン酸
・パルミチン酸またはステアリン酸アスコルビル
・t−ブチルヒドロキノン
・システイン
・ジアミルヒドロキノン
・チオジプロピオン酸ジセチル、ジラウリル、ジミリスチル、ジステアリルまたはジトリデシル
・エリソルビン酸
・4−メトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、ラウリル、ミリスチル、パルミトイルまたはステアリル
・フェルラ酸エチル
・フェルラ酸
・ヒドロキノン
・p−ヒドロキシアニソール
・硫酸ヒドロキシルアミン
・アスコルビン酸マグネシウム
・アスコルビルリン酸マグネシウム
・没食子酸オクチル
・サリチル酸オクチル、ラウリル、ミリスチル、パルミトイルまたはステアリル
・オクトクリレン
・フロログルシノール
・トコフェロールのポリエチレングリコールエーテル
・トコフェリルリン酸カリウムアスコルビル
・亜硫酸カリウム
・没食子酸プロピル
・ルチン
・アスコルビン酸ナトリウム
・エリソルビン酸ナトリウム
・亜硫酸ナトリウム
・チオグリコール酸ナトリウム
・ソルビチル(Sorbityl)フルフラル
・t−ブチル4−メトキシフェノール
・チオジグリコール
・チオジグリコールアミド
・チオグリコール酸
・チオ乳酸
・チオサリチル酸
・トコフェロール
・酢酸トコフェロール
・リノール酸トコフェロール
・ニコチン酸トコフェリル
・コハク酸トコフェリル
・トリス(ノニルフェニル)ホスファイト
のうちの1つもしくはそれ以上を含む。
本発明の組成物は、エマルジョン安定剤として機能し得る、1つもしくはそれ以上の材料もまた含み得る。これらの材料は、主要な乳化剤としては作用しないが、乳化液滴の合体を防ぐ、または低減するだろう。これは例えば、粘度の変化から、または液滴表面上へのフィルムの形成から、電気反発力によってエマルジョンの連続相または分散相を改変することによって達成される。エマルジョン安定剤として機能し得る適切な材料は、以下の:
・セチルアルコール
・モンモリロナイト
・カプリン酸、ステアリン酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ラノリン酸またはミリスチン酸アルミニウム
・C15〜C18グリコール
・ドデシルヘキサデカノール
・H(OCHCHOH(n=350〜160,000)
・ペクチン
・グルコースペンタアセテート
・オレイン酸、パルミチン酸、ステアリン酸またはリシノール酸グリコール
・(アルキル)セルロース
・ヒドロキシアルキル(アルキル)セルロース
・ラウリン酸、ミリスチン酸またはステアリン酸カルシウム
・セチル、ミリスチル、ステアリル、牛脂またはラウリルアルコールなどのC10〜C50アルコール
・ポリ酢酸ビニル
・ラノリン
・スチレン/無水マレイン酸コポリマー
・キサンタンガム
のうちの1つもしくはそれ以上を含む。
本発明の組成物は、微生物成長を防ぐ、または遅らせ、したがって使用中に消費者による汚損または不注意な汚染から組成物(それから製造された製品)を保護するであろう、保存剤として機能し得る、1つもしくはそれ以上の材料も含み得る。保存剤として機能し得る適切な材料は、以下の:
・安息香酸またはプロピオン酸アンモニウム
・クロロキシエノール
・イソブチルパラベン
・o、mまたはp−クレゾール
・イソデシルパラベン
・安息香酸
・イソプロピルクレゾール、パラベンまたはソルベート
・ベンゾトリアゾール
・ベンジルアルコール
・安息香酸マグネシウム
・ベンジルパラベン
・デヒドロ酢酸
・プロピオン酸マグネシウム
・5−ブロモ−5−ニトロ−1,3−ジオキサン
・ジアゾリジニル尿素
・サリチル酸マグネシウム
・2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール
・ジブロモプロパミジンジイソチオネート
・安息香酸ブチル
・ジメチルヒドロキシメチルピラゾール
・ブチルパラベン
・ジメチロールエチレンチオ尿素
・安息香酸、サリチル酸、ソルビン酸カルシウム、パラベンまたはプロピオネート
・ジメチルオキサゾリジン
・メチルヒドロキシルヒダントイン
・メチルジブロモグルタロニトリル
・メチルイソチアゾリノン
・メチルパラベン
・エチルパラベン
・クロルヘキシジンジアセテート、ジグリコネートまたはジヒドロクロリド
・ホルムアルデヒド
・グルタラール
・グリオキサール
・クロロアセトアミド
・ヘキサミジン
・クロロブタノール
・ヘキサミジンジパラベン
・フェノール
・p−クロロ−m−クレゾール
・ヘキサミジンパラベン
・サリチル酸オクチル、ラウリル、ミリスチル、パルミトイルまたはステアリル
・安息香酸オクチル、ラウリル、ミリスチル、パルミトイルまたはステアリル
・オクトクリレン
・フェノキシエタノール
・クロロフェン
・4ヒドロキシ安息香酸
・フェノキシエチルパラベン
・P−クロロフェノール
・ヒドロキシメチルジオキソアザビシクロオクタン
・フェノキシイソプロパノール
・クロロチモール
・イミダゾリジニル尿素
・安息香酸フェニル
・酢酸、安息香酸、ホウ酸、臭化または塩化フェニル水銀
・サリチル酸、ソルビン酸、安息香酸カリウム、プロピルパラベン、ブチルパラベン、エチルパラベン、メチルパラベン、パラベン、フェノキシド、o−フェニルフェナートまたはプロピオネート
・プロピオン酸
・安息香酸プロピル
・フェニルパラベン
・プロピルパラベン
・o−フェニルフェノール
・ホウケイ酸銀
・リン酸銀マグネシウムアルミニウム
・ソルビン酸
・ヒドロキシメチルグリシン酸ナトリウム、メチルパラベン、パラベン、フェノールスルホネート、フェノキシド、o−フェニルフェナート、プロピオネート、プロピルパラベン、ピリチオン、サリチレート、ソルベート、ベンゾエート、ブチルパラベン、p−クロロ−m−クレゾール、デヒドロアセテート、エチルパラベン、ホルメートまたはヒドロキシメタンスルホネート
・亜鉛ピリチオン
のうちの1つもしくはそれ以上を含む。
加圧容器から製品(エアロゾル)を噴出するのに使用される化学物質である噴射剤として機能し得る、1つもしくはそれ以上の材料もまた含み得る。噴射剤の機能は、周囲温度でのその蒸気圧およびその圧縮率に依存する。容器内で発生する圧力が安全に、通常の保管および使用条件下で容器の破裂圧未満である限り、液体または気体を噴射剤として使用することができる。噴射剤として機能し得る適切な材料は、以下の:
・ブタン
・CHCClF
・窒素
・二酸化炭素
・CHCF
・亜酸化窒素
・ジメチルエーテル
・イソブタン
・ペンタン
・エタン
・イソペンタン
・プロパン
・CHCHF
のうちの1つもしくはそれ以上を含む。
本発明の組成物は、皮膚の柔らかな、滑らかな、かつ柔軟な外観を維持する美容成分である、皮膚軟化剤として機能し得る1つもしくはそれ以上の材料もまた含み得る。皮膚軟化剤の目的は、皮膚表面上または角質層内に残り、潤滑剤として作用し、はがれを低減し、皮膚の外観を向上させることである。皮膚軟化剤として機能し得る適切な材料は、以下の:
・アセチル化ラノリンまたはラノリンアルコール
・ビスフェニルヘキサメチコン
・ブラジルナットオイル
・カプリル酸/カプリン酸グリセリド
・ブトキシエチルステアリン酸
・カプリル酸/カプリン酸/コハク酸トリグリセリド
・アセチル化ショ糖ジステアレート
・クエン酸アセチルトリヘキシル
・イソステアリン酸、ミリスチン酸、オレイン酸またはステアリン酸ブチル
・カプリリルグリコール
・クエン酸アセチルトリオクチル
・オクタン酸またはパルミチン酸セテアリル
・アプリコット・カーネル(Prunus Armenlaca Kernel)オイル
・酢酸、カプリル酸、乳酸、ラウリン酸、オクタン酸またはオレイン酸セチル、
・プロピオン酸アラキジル
・C14〜C15アルコール
・セチルアラチドール
・アルガン(Argania Spinosa)オイル
・酢酸、安息香酸、乳酸またはオクタン酸C12〜C28アルキル
・アボカド(Persea Gratissima)オイル
・ババス(Orbignya Olelfera)オイル
・コウスイハッカ種子(Melissa Officinalis Seed)オイル
・C24〜C28アルキルメチコン
・オクタン酸C12〜C13アルキル
・セチルグリコール、イソステアリン酸グリコールまたはパルミチン酸グリコール
・ラウリン酸ベンジル
・ビス−ジグリセリルポリアシルアジペート−1または−2
・トガリバサザンカ(Camellia Kissi)オイル
・イソステアリル、ミリスチル、ラウリル、イソセチル、ペンタデシル、オレイル、トリデシルまたはウンデシルアルコール
・イソステアリルグリセリルエーテル
・安息香酸、乳酸、ネオペンタン酸、オクタン酸、パルミチン酸またはミリスチン酸イソステアリル
・ステアリン酸メチル
・ムスクローズ(Rosa Moschata)種子オイル
・ヒドロキシセチルイソステアリン酸
・ホソバタイセイ(Isatis Tinctoria)オイル
・ラウリン酸イソアミル
・ミリスチン酸、パルミチン酸、ペラルゴン酸またはステアリン酸イソブチル
・ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸またはステアリン酸イソプロピル
・イソトリデシルイソノナン酸
・イソステアリン酸、乳酸、ネオペンタン酸、オクタン酸またはプロピオン酸ミリスチル
・キウイ(Actinidia Chinensis)種子オイル
・イソデカン酸、パルミチン酸またはステアリン酸イソセチル
・ラノリン
ラノリンオイルまたはワックス
・クエン酸、ヒドロキシステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ネオペンタン酸、パルミチン酸またはステアリン酸イソデシル
・ジカプリル酸、ジカプリン酸、ジラウリン酸またはジオクタン酸ネオペンチルグリコール
・酢酸ノニル
・ラウリルグリコール
・アセトキシステアリン酸オクチル
・イソステアリン酸または乳酸ラウリル
・オクチルデカノール
・オクチルドデカノール
・安息香酸、乳酸、ネオペンタン酸またはオクタン酸オクチルドデシル
・オクチル、ラウリル、ミリスチル、パルミトイルまたはステアリル安息香酸イソヘキサデカン
・安息香酸、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸メチルまたはジオレイン酸メチルグルコース
・ネオペンタン酸、パルミチン酸またはラウリン酸イソヘキシル
・ヒドロキシステアリン酸、ラウリン酸、イソパルミチン酸、イソステアリン酸、ミリスチン酸、ネオペンタン酸、オレイン酸、パルミチン酸またはステアリン酸オクチル
・イソステアリン酸、ラウリン酸、セスキカプリル酸、セスキカプリン酸、セスキラウリン酸またはセスキステアリン酸メチルグルコース
・イソプロピルヒドロキシセチルエーテル
・ヒドロキシステアリン酸、イソステアリン酸、ラノリン酸、ラウリン酸、リノール酸、ミリスチン酸またはオレイン酸イソプロピル
・2−オレアミド−1,3−オクタデカンジオール
・酢酸、乳酸またはオレイン酸オレイル
・ヒドロキシステアリン酸、ラウリン酸、イソステアリン酸、ミリスチン酸、オレイン酸、パルミチン酸またはペラルゴン酸メチル
・パルミチン酸、イソプロピルまたはステアリン酸イソプロピル
・ラウリン酸イソソルビド
・パッションフルーツ(Passiflora Eduls)オイル
・ポリエチレングリコールグリセリド
・ミリスチン酸、オレイン酸、ペンタステアリン酸またはリシノール酸ポリグリセリル
・ポリグリセリルオレイルエーテル
・トリカプリルクエン酸、トリセチルクエン酸、トリラウリルクエン酸、トリミリスチルクエン酸またはトリステアリルクエン酸ポリエチレングリコール
・ポリエチレングリコールヒマシ油
・ジオレイン酸、ジステアリン酸、ステアリン酸、テトラ安息香酸またはトリオレイン酸ペンタエリトリチル
・セスキオレイン酸、ステアリン酸、テトラオレイン酸、テトラステアリン酸、カプリン酸、カプリル酸、デカリンオレイン酸、ラウリン酸またはイソパルミチン酸ポリグリセリル
・ヒドロキシステアリン酸、ラウリン酸、リノール酸、ミリスチン酸、リシノール酸、ステアリン酸、オレイン酸、ダイズ酸またはカプリル酸プロピレングリコール
・プロピレングリコールミリスチルエーテルまたはミリスチルエーテルアセテート
・ポリオレイン酸、ポリパルミチン酸、ポリステアリン酸、リシノール酸、ステアリン酸、トリアセテート、ポリラウリン酸、ポリリノール酸、ミリスチン酸、オレイン酸、ラウリン酸またはパルミチン酸ショ糖
・ポリプロピレングリコールラウリル、セチル、ステアリル、オレイルまたはペンタエリトリチルエーテル
・ネオペンタン酸、オクタン酸、ステアリン酸またはイソノナン酸トリデシル
・酢酸、安息香酸または乳酸ステアリル
・イソステアリン酸またはクエン酸ステアリルグリコール
・ポリプロピレングリコール/ポリエチレングリコール−トリメチロールプロパンまたはプロペン
・トリメリット酸トリオクチル
・トリス(トリブトキシシロキシ)メチルシラン
のうちの1つもしくはそれ以上を含む。
本発明の組成物は、日焼け止め剤として機能し得る、1つもしくはそれ以上の材料を含み得る。58連邦官報(Fed.Reg.)28194(1993年5月12日)の下で、日焼け止め活性成分は、波長290〜320ナノメートルの紫外線範囲の放射線の少なくとも85%を吸収する成分として定義されるが、320ナノメートルより長い波長の放射線を透過することができても、またはできなくてもよい。日焼け止め剤として機能し得る適切な材料は、以下の:
・アミノ安息香酸(「PABA」)
・グリセリルアミノ安息香酸(グリセリルPABA)
・オキシベンゾン(ベンゾフェノン−3)
・シノキセート
・ホモサラート
・オクチルジメチルPABA
・ジエタノールアミンメトキシシンナメート
・2−エチルヘキシル、ラウリル、ミリスチル、パルミトイル、またはステアリル4−メトキシシンナメート
・ジヒドロキシアセトンを有するラウソン
・フェニルベンズイミダゾールスルホン酸
・アントラニル酸メンチル
・レッドペトロラタム
・トリオレイン酸ジガロイル
・オクトクリレン
・スルイソベンゾン(ベンゾフェノン−4)
・ジオキシベンゾン(ベンゾフェノン−8)
・オクチルメトキシシンナメート
・二酸化チタン
・エチル4−[ビス(ヒドロキシプロピル)]アミノ安息香酸(エチルジヒドロキシプロピルPABA)
・サリチル酸オクチル
・サリチル酸トロラミン
のうちの1つもしくはそれ以上を含む。
本発明の組成物は、界面活性剤、乳化剤または可溶化剤として機能し得る、1つもしくはそれ以上の材料も含有し得る。かかる材料を使用して、表面張力を低減し、乳化液滴の表面上に複合フィルムを形成し、その合体を防ぐために乳化液滴上に反発(repulsive)バリアを形成し、有効期間中にわたってエマルジョンの物理的変化を遅らせ、または溶質を界面活性剤により形成されるミセルの一部にすることができる。界面活性剤、乳化剤または可溶化剤として機能し得る適切な材料は、以下の:
・C50〜C650直鎖状または分岐状ジヒドロキシポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレンブロックコポリマー
・エチレンジアミンのC50〜C650分岐状ポリヒドロキシポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレンブロックコポリマー
・C12〜C330エトキシ化アルキルフェノール
・C12〜C60アルコールのC16〜C140ポリエチレングリコールエーテル
・C12〜C330エトキシ化アルキルフェノールのカルボン酸エステル
・C12〜C40カルボン酸とC8〜C40ポリエチレングリコールとのエステル
・カプリル酸またはカプリン酸トリグリセリドとC8〜C40ポリエチレングリコールとのエステル
・C12〜C330エトキシ化アルキルフェノールリン酸エステル
・C12〜C60アルコールのC16〜C140ポリエチレングリコールエーテルのリン酸エステルおよびジエステル
・アビエチン酸
・ステアロイル乳酸カルシウム
・モルホリニウムエト硫酸セテチル
・臭化、塩化、メト硫酸またはトシル酸セトリモニウム
・セチルアルコール
・セチルジメチコーンコポリオール
・セチルグリセリルエーテル/グリセリンコポリマー
・リン酸セチル
・セテアリルグルコシド
・ベヘン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸またはステアリン酸デキストリン
・リン酸ジセチル
・ラウリン酸またはステアリン酸ジエチルアミノエチル
・ジメチルオクチンジオール
・リン酸ジミリスチル
・アラキン酸、ベヘン酸、カプリル酸、カプリン酸、ヤシ油酸(Cocoate)、エルカ酸、水素化ロジン酸、ヒドロキシステアリン酸、イソパルミチン酸、イソステアリン酸、イソトリデカン酸/ステアリン酸/アジピン酸、ラノリン酸、ラウリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、オレイン酸、モンタン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、パルミトレイン酸、リシノール酸またはウリデシル酸グリセリル
・オクタン酸グリコール
・水素化レシチン
・水素化パームグリセリド
・ヒドロキシセチルリン酸
・オレイン酸および/またはステアリン酸ヒドロキシエチルグリセリル
・ラノリン
・塩化ラウルトリモニウム
・リン酸ラウリル
・レシチン
・ラウリン酸またはオレイン酸マンニタン(Mannitan)
・ミリストイルメチラールアニン
・パルミチン酸
・ベヘン酸またはパルミチン酸オクトオキシグリセリル
・ペラルゴン酸
・ステアリン酸ペンタエリトリチル
・ホスファチジルコリン
・ラウリン酸、ミリスチン酸、オレイン酸、ラウリルヒドロキシプロピルスルホン酸、セチルリン酸、ラウリル硫酸、パーム油脂肪酸(palmate)、パルミチン酸、リシノール酸またはステアリン酸カリウム
・パーム油脂肪酸、パルミチン酸、フタル酸ステアリルアミド、リシノール酸、ステアリン酸、ステアリル硫酸、トリデセス硫酸、トリデシル硫酸、ウンデシレン酸塩、ラウロイル乳酸、ラウリルリン酸、ミリスチン酸、オレイン酸、オレオイル乳酸、ベヘノイル乳酸、カプロイル乳酸、カプリル酸、イソステアロイル乳酸またはラウリン酸ナトリウム
・ベヘン酸、カプリル酸、ヒドロキシステアリン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、リノール酸、ウノレン酸(Unolenate)、ミリスチン酸、オレイン酸、リシノール酸またはステアリン酸プロピレングリコール
・カプリル酸、ジイソステアリン酸、ジオレイン酸、ジステアリン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、オレイン酸、パルミチン酸、セスキイソステアリン酸、セスキオレイン酸、セスキステアリン酸、ステアリン酸、トリイソステアリン酸、トリオレイン酸またはトリステアリン酸ソルビタン
・オレイン酸ラフィノース
・ステアリン酸
・ステアロイルラクチル酸
・ステアリルアルコール
・ジラウリン酸、ジステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、オレイン酸、パルミチン酸、ポリラウリン酸、ポリリノール酸、ポリオレイン酸、ポリパーム油脂肪酸またはポリステアリン酸ショ糖
・ベヘニルアルコールのC32〜C82ポリエチレングリコールエーテル
・セチルアルコールのC20〜C106ポリエチレングリコールエーテル
・セチルまたはオレイルアルコールのC28〜C80ポリエチレングリコールエーテル
・セチルおよび/またはステアリルアルコールのC20〜C70ポリエチレングリコールエーテル
・コレステロールのC20〜C80ポリエチレングリコールエーテル
・デシルアルコールのC16〜C24ポリエチレングリコールエーテル
・ジヒドロコレステロールのC40〜C80ポリエチレングリコールエーテル
・イソセチルアルコールのC20〜C60ポリエチレングリコールエーテル
・イソデシルアルコールのC18〜C30ポリエチレングリコールエーテル
・イソラウリルアルコールのC18〜C40ポリエチレングリコールエーテル
・イソステアリルアルコールのC20〜C120ポリエチレングリコールエーテル
・グリセリルカプリン酸、カプリル酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、オレイン酸、パルミチン酸またはステアリン酸のC12〜C120ポリエチレングリコールエーテル
・ラウリルアルコールのC14〜C100ポリエチレングリコールエーテル
・ミリスチルアルコールのC16〜C24ポリエチレングリコールエーテル
・オレイルアルコールのC20〜C70ポリエチレングリコールエーテル
・ブチルアルコールのC10〜C100ポリエチレン/ポリプロピレングリコールエーテル
・セチルアルコールのC20〜C106ポリエチレン/ポリプロピレングリコールエーテル
・デシルアルコールのC20〜C100ポリエチレン/ポリプロピレングリコールエーテル
・ラウリルアルコールのC14〜C100ポリエチレン/ポリプロピレングリコールエーテル
・イソステアリルアルコールのC20〜C120ポリエチレングリコールエーテルのカルボン酸エステル
・ラウリルアルコールのC14〜C100ポリエチレングリコールエーテルのカルボン酸エステル
・ミリスチルアルコールのC16〜C24ポリエチレングリコールエーテルのカルボン酸エステル
・ラウリルアルコールのC14〜C100ポリエチレングリコールエーテルのクエン酸ジエステル
・ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸またはステアリン酸イソプロピル
・ソルビトールのC30〜C120ポリエチレングリコールエーテルのラウリン酸エステル
・サリチル酸オクチル、ラウリル、ミリスチル、パルミトイルまたはステアリル
・セチルアルコールのC20〜C106ポリエチレングリコールエーテルのリン酸エステル
・イソステアリルアルコールのC20〜C120ポリエチレングリコールエーテルのリン酸エステル
・ラウリルアルコールのC14〜C100ポリエチレングリコールエーテルのリン酸ジエステル
・オレイルアルコールのC20〜C70ポリエチレングリコールエーテルのリン酸エステルおよび/またはジエステル
・グリセリンのC15〜C30ポリエチレングリコールエーテルのステアリン酸エステル
・イソセチルアルコールのC20〜C60ポリエチレングリコールエーテルのステアリン酸エステル
・イソステアリルアルコールのC20〜C120ポリエチレングリコールエーテルのステアリン酸エステル
・セチルアルコールのC20〜C106ポリエチレングリコールエーテルのリン酸エステルのジエタノールアミン塩
・セチルおよび/またはステアリルアルコールのC20〜C70ポリエチレングリコールエーテルのリン酸エステルのジエタノールアミン塩
・オレイルアルコールのC20〜C70ポリエチレングリコールエーテルのリン酸エステルのジエタノールアミン塩
・ラウリルアルコールのC14〜C100ポリエチレングリコールエーテルのクエン酸エステルの二ナトリウム塩
・ラウリルアルコールのC14〜C100ポリエチレングリコールエーテルのリン酸エステルの二ナトリウム塩
・オレイルアルコールのC20〜C70ポリエチレングリコールエーテルのリン酸エステルの二ナトリウム塩
・セチルおよび/またはステアリルアルコールのC20〜C70ポリエチレングリコールエーテルのリン酸エステルのモノエタノールアミン塩
・ベヘン酸、カプリン酸、カプリル酸、ラウリン酸、オレイン酸、オクタン酸、パルミチン酸またはステアリン酸のC12〜C120ポリエチレングリコールジエステル
・C6〜C40ポリグリセリンおよびベヘン酸、カプリン酸、カプリル酸、ラウリン酸、オレイン酸、オクタン酸、パルミチン酸またはステアリン酸のポリエステル
のうちの1つもしくはそれ以上を含む。
本発明の組成物は、紫外線により引き起こされる化学的または物理的劣化から、組成物から製造された製品を保護する紫外線吸収剤として機能し得る、1つもしくはそれ以上の材料も含み得る。日焼け止め剤などの紫外線吸収剤は、ダメージの少ない赤外線(熱)に入射紫外線を変換する能力を有する。紫外線吸収剤として機能し得る適切な材料は、以下の:
・アセトアミノザロール
・3−ベンジリデンカンフル
・スチルベンジスルホン酸
・アラントインPABA
・二ナトリウムジスチリルビフェニルジスルホン酸
・ベンザルフタリド
・スルホンアミド
・ドロメトリゾール
・ベンゾフェノン
・ベンジリデンカンフルスルホン酸
・エチルジヒドロキシプロピルPABA
・ヒドロキシル、アルコキシ、アルキル、ハロゲンおよびスルホネートから選択される1つもしくはそれ以上の基で置換されたベンゾフェノン
・サリチル酸ベンジル
・エチルジイソプロピルシンナメート、メトキシシンナメートまたはウロカネート
・ブメトリゾール
・エチルPABA
・ブチルメトキシジベンゾイルメタン
・ブチルPABA
・エトクリレン
・シノキセート
・フェルラ酸
・グリセリルオクタノエートジメトキシシンナメート
・ジ−t−ブチルヒドロキシベンジリデンカンフル
・グリセリルPABA
・トリオレイン酸ジガロイル
・サリチル酸グリコール
・ジイソプロピルメチルシンナメート
・イソアミルp−メトキシシンナメート
・二ナトリウムビスエチルフェニルトリアミノトリアジン
・サリチル酸イソプロピルベンジル
・イソプロピルジベンゾイルメタン
・オクチルトリアゾン
・ウロカニン酸ナトリウム
・イソプロピルメトキシシンナメート
・PABA
・アントラニル酸またはサルチル酸メンチル
・ペンチルジメチルPABA
・テレフタリリデンジカンフルスルホン酸
・4−メチルベンジリデンカンフル
・フェニルベンズイミダゾールスルホン酸
・二酸化チタン
・オクトクリレン
・ポリアクリルアミドメチルベンジリデンカンフル
・トリPABAパンテノール
・オクトリゾール
・メトキシケイ皮酸カリウム
・ウロカニン酸
・オクチルジメチルPABA
・フェニルベンズイミダゾールスルホン酸カリウム
・オクチルメトキシシンナメートまたはサルチレート
・フェニルベンズイミダゾールスルホン酸ナトリウム
のうちの1つもしくはそれ以上を含む。
1つもしくはそれ以上の担体、補助剤および/または添加剤の配合混合物が、上記に記載のリストに含まれるその群のメンバーから選択される。それらはまた、上記のリストに記載される群全体から1つもしくはそれ以上のメンバーを削除することによって形成される上記のリストのメンバーのサブグループからも選択される。結果として、担体、補助剤および/または添加剤の混合物は、このような場合には、上記のリストに記載の群全体からの個々のメンバーの種々の異なる組み合わせすべてによって形成することができる、あらゆる大きさのサブグループから選択される1つもしくはそれ以上のメンバーから調製されるだけでなく、サブグループを形成するためにグループ全体から削除されたメンバーの非存在下においても調製することができる。さらに、上記のリストにおけるグループ全体から種々のメンバーを削除することによって形成されるサブグループは、担体、補助剤および/または添加剤が、選択された個々のメンバーを除くグループ全体の他のすべてのメンバーの非存在下で提供されるような、グループ全体の個々のメンバーである。
ジヒドロネペタラクトンは本発明において、個々に、またはあらゆる割合で組み合わせて使用される。当技術分野において従来のとおり、昆虫忌避性の特性を有する、昆虫による影響を受けやすい特定の物品に添加される昆虫忌避組成物の望ましい量は、製品の性質および他の因子によって決定される。これらの因子は、費用の問題および昆虫忌避組成物または忌避物品における他の成分の性質、その量、および所望の忌避効果を含む。一般に、忌避剤の組成物は、長時間(好ましくは、少なくとも数時間の間)にわたって宿主から昆虫を忌避するのに有効であるのに十分な量の活性昆虫忌避物質を含有するべきである。
上述のように担体、補助剤および/または添加剤のうちの1つもしくはそれ以上を含有する昆虫忌避組成物または忌避物品における式Iの各ジヒドロネペタラクトンまたはその混合物の量は一般に、最終製品の重量に対して約80重量%を超えないが、特定の用途では、それを超える量を使用することができ、この量は制限されない。さらに好ましくは、ジヒドロネペタラクトンの適切な量は、組成物または物品の重量に対して、少なくとも約0.001重量%、好ましくは約0.01%から約50重量%までであり;さらに好ましくは、約0.01%〜約20重量%である。具体的な組成は、意図する用途に応じて異なる。
本発明のジヒドロネペタラクトン忌避組成物は、担体なしで配合することができ、有効であることができる。しかしながら、大半の場合、昆虫忌避組成物は担体を含み、開示される化合物を約0.001〜50重量%含有し、かかる化合物は通常、咬昆虫、木喰虫、害虫、家庭害虫等の一般害虫を忌避する位置に活性物質を運ぶために、担体との均質混合物中にある。
本発明の組成物は、好ましい使用方法に応じて、懸濁液、クリーム、軟膏、ゲル、フィルムまたはスプレーとしてなど様々な形状で製品を送達するために配合および包装される。担体は、圧縮ガスによって大気中にジヒドロネペタラクトンを分散するように適応されたエアロゾル組成物であることができる。
局所用昆虫忌避物品の望ましい特性としては、低毒性、水への浸漬または発汗により損失しにくいこと、低臭気または無臭気または少なくとも快い臭気、塗布しやすさ、宿主の皮膚上に指触乾燥表面フィルムが迅速に形成されることが挙げられる。これらの特性を得るために、局所用昆虫忌避物品の配合物によって、昆虫寄生動物(例えば、ノミが寄生したイヌ、シラミが寄生した家禽、マダニが寄生した雌ウシ、およびヒト)を、動物宿主から昆虫を忌避するためにかかる動物の皮膚、毛または羽と有効量の忌避物品とを接触させることによって、本発明の昆虫忌避組成物で処理することが可能となる。したがって、液体ミストまたは微粒子として物品または組成物を分散させることによって、目的の宿主表面上に忌避組成物をかけることができる。同様に、宿主上に液体/半固体/固体忌避物品を直接伸ばし塗ることは、宿主の表面を有効量の忌避組成物と接触させる有効な方法である。
局所用昆虫忌避物品として使用することができる本発明の実施形態としては(限定されないが):オーデコロン、ローション、スプレー、クリーム、ゲル、軟膏、バスゲルおよびシャワーゲル、フォーム製品(例えば、ひげそり用フォーム)、化粧品、脱臭剤、シャンプー、ヘアリキッド/ヘアーリンス、および個人の石鹸組成物(例えば、ハンドソープおよびバス/シャワーソープ)が挙げられる。
本発明は、昆虫による攻撃を受けやすい様々な物品における昆虫忌避剤としてのジヒドロネペタラクトン混合物の使用にも関する。これらの屋外で消費可能な製品は一般に、必ずしもそうではないが、本発明の昆虫忌避組成物を含んでなるが、有効量のジヒドロネペタラクトンを含有する。ジヒドロネペタラクトンおよびその混合物の使用によって改善することができる代表的な物品としては、限定されないが:消臭スプレー、蝋燭、他の香料入り物品、繊維、シート、布[例えば、衣類、ネット(蚊帳)、および他の織物用]、紙、塗料、インク、粘土、木材、家具(例えば、中庭およびデッキ用)、カーペット、衛生用品、プラスチック、ポリマー等が挙げられる。
本発明のジヒドロネペタラクトン組成物は、ポリマーとブレンドすることができ、放出制御システムも含み得る。適合性のポリマーは生分解性であってもよいし、そうでなくてもよい。例示的なポリマーは、高密度ポリエチレンまたは低密度ポリエチレン、生分解性熱可塑性ポリウレタン、生分解性エチレンポリマー、およびポリ(εカプロラクトン)ホモポリマーおよび米国特許第4,496,467号明細書、米国特許第4,469,613号明細書、米国特許第4,548,764号明細書に開示されている同じものを含有する組成物である。
ジヒドロネペタラクトンは、様々な理由から本発明の製造において忌避物質として使用するのに特に有利である。
第一に、この化合物は、有効な忌避剤を選択する際に消費者の重要な検討事項である、製造の対費用効果が高い。多くの市販の忌避製品は、全重量対して担体における忌避剤が5〜30%(またはそれ以上)と多いなど、比較的高濃度の状態でのみ有効である。マクガバン(McGovern)らによる米国特許第4,416,881号明細書には、例えば、担体における忌避剤の忌避濃度6.25〜25%が開示されている。
第二に、この化合物は既知の天然化合物であり、したがって、忌避組成物における主要な活性成分としてDEETなどの合成化学物質対して生じる懸念が克服される。
最後に、このように製造されたジヒドロネペタラクトン混合物の天然忌避特性に加えて、この組成物は、独特な、かつ快い香りも有する。対象の化合物のフレグランスノート(fragrance note)は、例えば、組成物中の1つもしくはそれ以上の他の成分によって生じる嗅覚反応を利用または穏やかにすることにより、昆虫忌避組成物または物品の嗅覚成分全体の付与、変化、増強または向上に役立つ。具体的には、本発明のジヒドロネペタラクトンまたはその混合物を利用して、最終忌避組成物または物品の配合物における他の成分によって生じる臭いを遮断または改変し、かつ/または特有の香料または芳香を付与することによって、製品の消費者へのアピールを高めることができる。ジヒドロネペタラクトンの快い香りは、他の昆虫忌避化合物、特にDEETよりもはるかに高い消費者へのアピールを有すると考えられる。
ジヒドロネペタラクトンおよびその使用は、すべての目的のために本明細書の一部としてその全体が組み込まれる、2003年1月23日出願の米国特許出願第10/349,865号明細書にも記述されている。
本発明の組成物が、特定の成分を含んでなる、含む、含有する、有する、特定の成分で構成される、または特定の成分によって構成されると記載または示されている場合、明確に指定または説明がない限り、明確に指定または説明されている成分の他に、1つもしくはそれ以上の成分が組成物中に存在し得ることを理解されたい。しかしながら、他の実施形態において、本発明の組成物が、本質的に特定の成分からなると指定または説明されているが、その実施形態では、作業の原則または組成物の特徴的な特性を物質的に変化させるであろう成分は存在しない。さらに他の実施形態において、本発明の組成物が、特定の成分からなると指定または説明されているが、その実施形態では、不純物以外の成分はその中に存在しない。
不定冠詞「1つ(a)」または「1種類(an)」が、本発明の組成物中の成分の存在の指定または説明に関して使用されている場合、明確に指定または説明がない限り、それと逆に、かかる不定冠詞の使用は、組成物中の成分の存在を1という数に限定するものではないことを理解されたい。
天然イリドイド(メチルシクロペンタノイド)ネペタラクトンの化学構造を示す。

Claims (12)

  1. (a)一般式:
    Figure 2008519050

    によって表されるジヒドロネペタラクトンまたはジヒドロネペタラクトン立体異性体の混合物;
    (b)(i)C〜C20直鎖状、分岐状または環状アルカノールおよび(ii)C10〜C50アルコールから選択されるアルコール、および
    (c)エステル;
    を含んでなる昆虫忌避組成物。
  2. 〜C20直鎖状、分岐状または環状アルカンポリオールをさらに含んでなる請求項1に記載の組成物。
  3. 〜C400ポリエチレングリコールをさらに含んでなる請求項1に記載の組成物。
  4. 〜C400ポリエチレンエーテルグリコールをさらに含んでなる請求項1に記載の組成物。
  5. 12〜C60アルコールのC16〜C140ポリエチレングリコールエーテルをさらに含んでなる請求項1に記載の組成物。
  6. パラベンをさらに含んでなる請求項1に記載の組成物。
  7. パラベンがメチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、イソプロピルパラベン、ブチルパラベン、イソブチルパラベン、イソデシルパラベン、ベンジルパラベンおよびフェニルパラベンよりなる群から選択される請求項6に記載の組成物。
  8. 水をさらに含んでなる請求項1に記載の組成物。
  9. エステルがC12〜C40カルボン酸とC〜C40ポリエチレングリコールとのエステルを含んでなる請求項1に記載の組成物。
  10. エステルが、
    (a)アミル、メチル、ブチル、エチル、エトキシエタノール、エトキシジグリコール、テトラヒドロフルフリル、イソアミル、イソブチル、イソプロピルまたはプロピルアセテート;
    (b)安息香酸イソブチル、メチル、ステアリル、オクチル、ラウリル、ミリスチルまたはパルミトイル;
    (c)フタル酸、グルタル酸、マレイン酸、アジピン酸またはコハク酸ジメチル;
    (d)サリチル酸オクチル、ラウリル、ミリスチル、パルミトイルまたはステアリル;
    (e)オレイン酸、パルミチン酸、ステアリン酸またはリシノール酸グリコール;
    (f)イソステアリン酸、ミリスチン酸またはオレイン酸ブチル;
    (g)酢酸、カプリル酸、乳酸、ラウリン酸、オクタン酸またはオレイン酸セチル;
    (h)安息香酸、乳酸、ネオペンタン酸、オクタン酸、パルミチン酸またはミリスチン酸イソステアリル;
    (i)ラウリン酸イソアミル;
    (j)ミリスチン酸、パルミチン酸、ペラルゴン酸またはステアリン酸イソブチル;
    (k)イソデカン酸、パルミチン酸またはステアリン酸イソセチル;
    (L)クエン酸、ヒドロキシステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ネオペンタン酸、パルミチン酸またはステアリン酸イソデシル;
    (m)ヒドロキシステアリン酸、イソステアリン酸、ラノリン酸、ラウリン酸、リノール酸、ミリスチン酸、オレイン酸、パルミチン酸またはステアリン酸イソプロピル;
    (n)ヒドロキシステアリン酸、ラウリン酸、イソステアリン酸、ミリスチン酸、オレイン酸、パルミチン酸、ステアリン酸またはペラルゴン酸メチル;
    (o)ミリスチン酸、オレイン酸、ペンタステアリン酸またはリシノール酸ポリグリセリル;
    (p)酢酸、安息香酸または乳酸ステアリル;
    (q)C12〜C60アルコールのC16〜C140ポリエチレングリコールエーテルのリン酸エステルおよびジエステル;
    (r)カプリル酸、カプリン酸、ヒドロキシステアリン酸、イソパルミチン酸、イソステアリン酸、ラノリン酸、ラウリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸またはリシノール酸グリセリル;および
    (s)ヒドロキシステアリン酸、イソステアリン酸、ステアリン酸、ラウリン酸、リノール酸、ミリスチン酸、リシノール酸、オレイン酸またはカプリル酸プロピレングリコール
    よりなる群から選択される請求項1に記載の組成物。
  11. 液剤として配合される請求項1に記載の組成物。
  12. ローション剤として配合される請求項1に記載の組成物。
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