JP2008517203A - 流体ポンプ - Google Patents

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Abstract

流体を低圧状態の流体の第1の流体源から高圧状態の流体の第2の流体源へと移動させるための流体ポンプは、チャンバと、チャンバ内で移動でき、容積を変える第1および第2のサブチャンバにチャンバを分ける仕切り部材とを含み、第1のサブチャンバは第2の流体源または第3の流体源のいずれかと制御可能に連通できる開口を有し、第2のサブチャンバは第1および第2の流体源のそれぞれと制御可能に連通できる入口開口および出口開口を有し、また、第1のサブチャンバ内の流体を冷却するための冷却要素を含む。
【選択図】図6

Description

関連出願の相互参照
本特許出願は、2004年10月15日に出願された仮出願番号60/618,749号の優先権を主張するものであり、この仮出願の内容を参照及び援用して、本文の記載の一部とする。
関連する米国特許第4,698,973号、第4,938,117号、第4,947,731号、第5,806,403号、第6,505,538号、米国仮出願番号60/506,141号、60/618,749号、そして2005年10月7日に受理官庁としてUSPTOに出願された「マルチシリンダ往復型ユニフローエンジン(MULTI-CYLINDER RECIPROCATING UNIFLOW ENGINE)」という名称の国際出願(代理人整理番号233−016PCT)等の全てを参照及び援用し、本文の記載の一部とする。
本発明は、流体ポンプに関し、特に、ボイラとヒートエンジンとを有する熱システムで使用するための流体ポンプに関する。
ヒートエンジンが冷却シンクまたはエンジン排気口からボイラなどの熱源への作動流体の循環を必要とすることは熱力学において周知である。
また、当該分野でも周知のように、かかる熱システムで通常使用されるランキンサイクルは、低圧レベルのシンクまたはエンジン排気口から高圧レベルのボイラへ作動流体を送るために相変化を必要とする。すなわち、作動流体の低圧蒸気は、再循環のために元の高圧レベルのボイラへと圧送される前に液体へと冷却されなければならない。ランキンサイクル中、エンジン排気口後の半飽和状態の低圧蒸気は、その後、液体状態へと相変化できるように凝縮器コイルを使用して冷却されなければならない。冷却液体は、その後、元の高圧ボイラへと圧送されて再び蒸気状態へと再加熱され、したがって、液体から元の蒸気への相変化が必要となる。この液体を再加熱して蒸気へと再び気化させるためには多量のさらなる熱入力が必要となり、それにより、サイクルの熱効率の大きなロスが引き起こされる。
一実施の形態において、流体を低圧状態の前記流体の第1の流体源から高圧状態の前記流体の第2の流体源へと移動させるための流体ポンプは、チャンバと、前記チャンバ内で移動でき、前記チャンバを、容積を変える第1および第2のサブチャンバに分ける仕切り部材と、第2の流体源または第3の流体源のいずれかと制御可能に連通できる開口を有する前記第1のサブチャンバと、第1および第2の流体源のそれぞれと制御可能に連通できる入口開口および出口開口を有する前記第2のサブチャンバと、前記第1のサブチャンバ内の流体を冷却するための冷却要素と、を備えることを特徴とする。
他の実施の形態において、流体を低圧状態の前記流体の第1の流体源から高圧状態の前記流体の第2の流体源へと移動させるための流体ポンプは、第1および第2のチャンバと、前記第1のチャンバ内で移動でき、前記第1のチャンバを容積を変える第1および第2のサブチャンバに分ける第1の仕切り部材と、前記第2のチャンバ内で移動でき、前記第2のチャンバを、容積を変える第3および第4のサブチャンバに分ける第2の仕切り部材と、それぞれが第2の流体源または第3の流体源のいずれかと制御可能に連通できる開口を有する前記第1および第4のサブチャンバと、それぞれが第1および第2のそれぞれと制御可能に連通できる入口開口および出口開口を有する前記第2および第3のサブチャンバと、前記第1および第4のサブチャンバ内の流体を冷却することにより、前記第1および第4のサブチャンバ内の流体圧を低下させて、低圧流体を前記第1の流体源から前記第2および第3のサブチャンバの内部へとそれぞれに引き込むための吸引力を前記第2および第3のサブチャンバの内部にそれぞれ形成する冷却要素と、を備え、前記第1の流体源は第2および第3のサブチャンバの少なくとも一方とそれぞれの入口開口を介して常に流体連通し、それにより、低圧流体が第1の流体源からほぼ連続的に引き出されること、を特徴とする。
他の実施の形態において、流体を低圧状態の前記流体の第1の流体源から高圧状態の前記流体の第2の流体源へと移動するための流体ポンプは、第1および第2の流体源と制御可能に連通できるチャンバと、チャンバを一時に第1および第2の流体源のうちの一方だけと連通させるためのロック手段と、前記チャンバ内に吸引力を生成して、前記ロック手段がチャンバと第1の流体源とを連通させ、前記チャンバを第2の流体源から独立させるときに低圧流体を前記第1の流体源から前記チャンバ内に引き込むための吸引手段と、を備え、前記ロック手段はさらに、前記チャンバ内に捕捉され引き込まれた低圧流体を第1の流体源から独立させた後、チャンバを第2の流体源に連通させることにより、捕捉した低圧流体を第2の流体源へ移動させること、を特徴とする。
他の実施の形態において、システムは、高圧流体を供給するためのボイラと、前記ボイラと結合し、前記高圧流体により駆動するとともに、前記流体を低圧状態で排出するエンジンと、前記エンジンの排気口からの低圧流体を前記ボイラへ戻すための流体ポンプと、を備え、前記流体ポンプは、チャンバと、前記チャンバ内で移動でき、前記チャンバの容積を変える第1および第2のサブチャンバに分ける仕切り部材と、を含み、前記第1のサブチャンバは、ボイラまたはさらなる流体源のいずれかと制御可能に連通できる開口を有し、前記第2のサブチャンバは、エンジン排気口およびボイラのそれぞれと制御可能に連通できる入口開口および出口開口を有し、前記第1のサブチャンバ内の流体を冷却することにより、前記第1のサブチャンバ内の流体圧を低下させ、低圧流体を前記エンジン排気口から前記第2のサブチャンバ内へと引き込むための吸引力を前記第2のサブチャンバ内に形成し、それによって前記出口開口の開放時に前記第2のサブチャンバから前記低圧流体がさらに前記ボイラへと移動する冷却要素前記ボイラへと移動する冷却要素を含むこと、を特徴とする。
他の実施の形態において、流体を低圧状態の前記流体の第1の流体源から高圧状態の前記流体の第2の流体源へと圧送する方法は、チャンバ内部に移動できる仕切り部材を有し、容積を変える第1および第2のサブチャンバに前記チャンバを分けるチャンバを提供し、前記第1のサブチャンバ内の流体媒体を冷却して、前記第1のサブチャンバ内の圧力を低下させることにより、仕切り部材を移動させて第2のサブチャンバを広げ、それにより、第2のサブチャンバ内に吸引力を生成し、前記第2のサブチャンバを第1の流体源に連通させることにより、生成された前記吸引力により低圧流体を前記第2のサブチャンバ内に引き込み、第2のサブチャンバを前記第1の流体源から独立させた後、第2のサブチャンバを第2の流体源に連通させることにより、引き込まれた低圧流体を、相変化を伴うことなく第2の流体源へ移動させること、を含むことを特徴とする。
開示する実施形態の更なる態様及び利点については、以下の記載においてその一部を説明し、以下の記載から一部が明らかになる。あるいは、それらは開示する実施形態から慣行により認識されるであろう。また、添付の特許請求の範囲において特定的に示す手段及び組み合わせによって、開示する実施形態の態様及び利点を実現し獲得することができる。
本発明の実施形態を添付の図面に例示して説明するが、それらは本発明を限定するものではない。なお図面中、同様の要素については全図を通して同じ参照番号を付して示すと共に、同じ参照番号が付されている場合には、それら要素は同様であることを意味する。
以下の詳細な説明では、説明を目的として、実施形態を十分に理解できるように多くの特定の詳細な内容が示してある。しかし、それらの特定の内容を伴わずに実施形態が実行されても良いことは明らかである。他の場合には、図面を簡略化するために既知の構造および装置が概略的に示される。
図1は、開示される実施形態に係る流体ポンプが使用される熱システム1000の概略図である。一実施形態のシステム1000は、ボイラ1001と、エンジン1003と、流体ポンプ1007とを含む。
ボイラ1001は密閉容器であり、この容器内では一実施形態において加圧下で作動流体が加熱される。ここでは高圧状態にある加熱された作動流体のスチームまたは蒸気は、その後、エンジン1003内で使用するためにボイラ1001から出て循環される。ボイラ1001のための熱源1002は、一実施形態では木材、石炭、油、天然ガスなどの任意のタイプの化石燃料の燃焼であっても良い。さらなる実施形態において、熱源1002は太陽、電気、核などであっても良い。また、熱源1002は、自動車の排気ガスまたは工場の煙突などの他のプロセスから廃棄された熱であっても良い。
エンジン1003は、加熱された作動流体によって作動するタイプのものである。したがって、エンジン1003は、加熱された作動流体のエネルギを例えばクランクシャフトまたは発電機などであっても良い出力機構1006によって有用な仕事へ変換するヒートエンジンである。加熱された作動流体は、入口バルブ1004を介してエンジン1003内に入るとともに、排気口またはシンク1005を介してエンジン1003から排出される。ボイラ1001から送られる熱がシンク1005へ伝わる間、熱の一部が出力機構1006によって有用な仕事に変換される。エンジン1003の例としては、この明細書の冒頭で記載した特許および出願、特に米国特許第5,806,403号および第6,505,538号に開示された多気筒ユニフローエンジンが挙げられるが、これに限定されない。
開示された実施形態で使用される作動流体は、ヒートエンジンで使用できる任意のタイプの作動流体であっても良い。例としては、水、空気、水素、ヘリウムが挙げられるが、これらに限定されない。一実施形態では、作動流体としてR−134が使用される。さらなる実施形態では、約212°Fを越えるヘリウムが利用される。
流体ポンプ1007は、低圧状態の作動流体をシンク1005から高圧状態のボイラ1001へと強制的に戻すために設けられている。
前述したように、ランキンサイクルが使用されると、シンク1005からの低圧作動流体を高圧レベルのボイラ1001へ送る前に相変化を行なうために、凝縮器1008がシンク1005の下流側に接続される(図1の仮想線)。すなわち、シンク1005内の低圧作動蒸気は、元の高圧ボイラへと圧送されて再び蒸気状態へと再加熱される前に、凝縮器1008内で液体状態へと冷却される。したがって、凝縮された液体を蒸気へ再加熱するために多量のさらなる熱入力が必要になり、それにより、サイクルの熱効率の損失が大きくなる。
本明細書において以下で説明される実施形態の流体ポンプは、相変化を必要としないスターリングサイクルの使用を可能にする。代わりに、エンジンの排気口、すなわち、シンク1005における低圧流体半飽和蒸気を流体ポンプ1007によって相変化を伴うことなく元の高圧のボイラ1001へと送ることができ、それにより、作動流体の蒸気を再び使用してエンジン1001を駆動することができる。これは前述した相変化を回避することにより起こるため、熱システム1000全体の熱力学的な効率がかなり高められる。本明細書において、以下で説明する実施形態に係る流体ポンプ1007は、低圧蒸気の液体への相変化を伴うことなくエンジン排気口すなわちシンク1005に蓄積する低圧流体蒸気を元の高圧レベルのボイラ1001へと送るスターリングサイクル手段を含んでいる。しかし、開示された実施形態の流体ポンプが蒸気のみの圧送に限定されず、開示された実施形態の流体ポンプがエンジン排気口1005でしばしば見出される液体及び/又は液体と蒸気との混合物を圧送できることに留意されたい。
図2は一実施形態に係る流体ポンプ1007の概略図である。流体ポンプ1007は、移動可能な仕切り部材2104によって二つのサブチャンバ2102、2103に分割された一つのチャンバ2101を含んでいる。第1のサブチャンバ2102および第2のサブチャンバ2103は、一実施形態では出口バルブ2105により開閉する制御可能な開口を介してボイラ1001と連通できる。また、第2のサブチャンバ2103は、一実施形態では入口バルブ2106により開閉する他の制御可能な開口を介してシンクまたはエンジン排気口1005とも連通できる。バルブ2105、2106はバルブ制御機構2107によって制御される(図1の仮想線)。また、流体ポンプ1007は、第1のサブチャンバ2102内で流体媒体を冷却するための冷却システム2008も含んでいる。
以下でさらに詳しく説明するように、エンジン排気口1005における作動流体の低圧蒸気は第2のサブチャンバ2103内に吸込まれる。第2のサブチャンバ2103の容積は仕切り部材2104の変位動作と共に広がる。仕切り部材2104の背面側には、ボイラ1001からの高圧蒸気が第1のサブチャンバ2102内に注入される。注入された高圧蒸気は、その後、独立して冷却システム2108によって凝縮され、それにより、仕切り部材2104に対して吸引力が形成され、そのため、凝縮器シンクまたはエンジン排気口1005から第2のサブチャンバ2103内へ低圧蒸気を吸い込む作用が引き起こる。第2のサブチャンバ2103が吸引された低圧蒸気で満たされると、第2のサブチャンバ2103が独立するとともに、第2のサブチャンバ2103内の吸引された低圧蒸気および第1のサブチャンバ2102内の凝縮された蒸気の両方がボイラ1001の高圧蒸気に対して開放される。仕切り部材2104の両側の圧力が等しくなることにより、仕切り部材2104が戻って第2のサブチャンバ2103を圧縮することができる。したがって、エンジン排気口1005から第2のサブチャンバ2103内に引き込まれた所定容積の低圧蒸気は、ボイラ1001から第2のサブチャンバ2103内に流入する同じ容積の高圧蒸気と置き換えられる。その結果、所定容積の低圧蒸気における作動流体のかなりの部分がボイラ1001の高圧蒸気側へと移される。
なお、流体ポンプ1007の効率はδ=Q1/(Q1+Q2)によって決定される。ここで、δ=効率、Q1=凝縮器シンクまたはエンジン排気口1005の所定質量の低圧蒸気をその低圧からボイラ1001の高圧へと引き上げるために必要な熱量、Q2=第1のサブチャンバ2102により凝縮されるボイラ1001からの等しい質量の高圧蒸気を冷却するために必要な熱量である。212°Fのヘリウムおよびスターリングサイクルを使用する限定されない典型的な実施形態において、効率は以下のように計算される:
Q1=△h212°−h120°
Q2=(d480psi/d150psi)×△h212°−h100°
δ=Q1/(Q1+Q2)=△h212°−h120°÷[(d480psi/d150psi)×△h212°−h100°+△h212°−h120°
ここで、δ=効率、△h212°−h120°=所定質量のヘリウムを150psiから480psiまで上げるために必要な熱、△h212°−h100°=等しい質量のヘリウムを480psiから100psiまで冷却するために費やされる熱=480psiにおけるヘリウム密度と150psiにおけるヘリウム密度との比率である。
高圧蒸気の既知の特徴、すなわち、その蒸気が冷却されるとその容積が減少されるという特徴は注目に値する。とりわけ、蒸気が冷却されて液体状態に変換されると、その容積が著しく減少する。使用される作動流体のタイプおよび作動流体の圧力・温度に応じて、作動流体の液体容積はその蒸気容積の僅か100分の幾つかに過ぎない場合がある。
ここで、流体ポンプ1007の一つの動作サイクルについて図2を参照して説明する。サイクルは、ボイラ1001からの高圧蒸気が第1のサブチャンバ2102および第2のサブチャンバ2103の両方を満たせるようにする出口バルブ2105の開放(入口バルブ2106は閉じたまま)から始まるものとする。第1のサブチャンバ2102および第2のサブチャンバ2103内の圧力が等しくされ、その結果、図2に示されるように仕切り部材2104がその初期位置をとる。
次に、出口バルブ2105が閉じ、所定量の高圧蒸気が第1のサブチャンバ2102内に捕捉される。凝縮器として機能する冷却システム2108が作動流体の捕捉された蒸気を冷却し、それにより、蒸気の容積、すなわち圧力が減少する。一実施形態において、冷却システム2108は、第1のサブチャンバ2102内で作動流体の捕捉された蒸気を液体状態まで冷却することによりその容積にしたがって圧力を大きく減少させるように構成される。その結果、第1のサブチャンバ2102と第2のサブチャンバ2103との間の圧力差分だけ仕切り部材2104が移動され、図2に矢印Aで示されるように第2のサブチャンバ2103の容積が広がる。その後、その容積の拡大に起因して第2のサブチャンバ2103の圧力が減少する。
また、出口バルブ2105が閉じたままの状態で入口バルブ2106が開放される。第2のサブチャンバ2103内の圧力が当該チャンバの容積拡大によって減少するため、第2のサブチャンバ2103内に吸引力が形成され、エンジン排気口1005から第2のサブチャンバ2103内へ低圧蒸気が引き込まれる。なお、エンジン排気口1005における蒸気が“低圧蒸気”と呼ばれるが、その圧力は、流体ポンプ1007が適切に機能できるように、広げられる第2のサブチャンバ2103内の圧力よりも依然として高くなければならない。入口バルブ2106がその後に閉じると、所定量の低圧蒸気が第2のサブチャンバ2103内に捕捉される。
ここで、サイクルが最初のステップに戻る。すなわち、入口バルブ2106を閉じた状態に保ちつつ出口バルブ2105を開放する。先と同様に、ボイラ1001からの高圧蒸気が第1のサブチャンバ2102および第2のサブチャンバ2103の両方に流入してこれらを満たす。第2のサブチャンバ2103内では等しい容積の交換が起こる。すなわち、捕捉された所定容積の低圧蒸気がボイラ1001からの同じ容積の高圧蒸気と置き換えられる。前述したように、かかる等容積交換は、捕捉された低圧蒸気のかなりの部分をボイラ1001へと移動させる。第1のサブチャンバ2102内では、流入する高圧蒸気が、次のサイクルのための新たな高圧蒸気充填を第1のサブチャンバ2102に供給する。仕切り部材2104は、矢印Bで示されるように、圧力平衡により最初の位置へと移動する。
言うまでもなく、作動流体が高圧蒸気状態から冷却液体状態へと冷却されることによるサブチャンバ2102の容積減少は、前述したように凝縮器シンク1005の低圧蒸気を第2のサブチャンバ2103内に吸引する駆動力である。
また、低圧の凝縮器シンク1005から第2のサブチャンバ2103内に吸引された容積を前述した等容積交換作用により高圧ボイラへ送ることができることは言うまでもない。
なお、幾つかの実施形態では第1のサブチャンバ2102内に捕捉された高圧蒸気を液体状態まで冷却することができる、すなわち、高圧蒸気が相変化を受けるが、第2のサブチャンバ2103内に捕捉された低圧蒸気は相変化を受けることなくその蒸気状態をほぼ保持する。その結果、作動流体は、蒸気−液体相変化を伴うことなくエンジン排気口1005からボイラ1001へ圧送され、それにより、もしくは冷却液体を再び蒸気へと再加熱するために必要となるさらなる熱が節約される。幾つかのさらなる実施形態では、第1のサブチャンバ2102内に捕捉された(例えばヘリウムの)高圧蒸気も相変化を伴うことなく冷却される。この場合、第1のサブチャンバ2102内の冷却蒸気は、第2のサブチャンバ2103内に捕捉された低圧蒸気と同様の方法でボイラ1001内に放出される。幾つかの他の実施形態では、作動流体としてR−134aを使用して第1のサブチャンバ2102内で相変化があり、第2のサブチャンバ2103内の吸引力が最大にされる。
また、前述した循環システムにおけるバルブ2105、2106およびバルブ制御機構2107が運河の水門の閘門システムのように機能することに留意すべきである。特に、高圧ロックバルブ(出口バルブ2105)は、低圧ロックバルブ(入口バルブ2106)が開いて負荷(エンジン排気口1005からの低圧)をロックチャンバ(第2のサブチャンバ2103)内へ解放する前に閉じる。その後、高圧ロックバルブ(出口バルブ2105)は、低圧ロックバルブ(入口バルブ2106)が閉じた後に開き、それにより、ロックチャンバ(第2のサブチャンバ2103)内に捕捉された低圧蒸気をボイラ1001に対して解放する。運河の水門における場合のように、低圧側(エンジン排気口1005)および高圧側(ボイラ1001)は常に互いに独立する。
前述した実施形態に係る流体ポンプを使用し、スターリングサイクルを利用する熱システム1000全体の熱力学的効率は、ランキンサイクルが使用される場合と比べてかなり高められる。システム効率はC=W/Qであり、エンジン1003の消費量が仕事出力Wであり、必要な熱入力がQである。非常に特異な例では、エンジン1003および流体ポンプ1007の両方を駆動させるためにヘリウムが作動流体として使用され、ヘリウムがエンジンを通過して例えば480psiから約100psiまで冷える際の容積減少は2.482倍未満である。このことは、エンジン1003により消費される等質量循環を維持するために約2.5倍さらに多い容積が元のボイラ1001内へ圧送されなければならないことを意味する。このことにより、仕切り部材2104の移動によって引き起こされる容積変位は、等しい量の蒸気を元のボイラ1001内へ圧送するために、エンジン1003のためにボイラ1001から消費される容積よりも約2.5倍多くなければならない。一実施形態において、流体ポンプ1007内の凝縮器2108の冷却媒体は約57°Fの水である。必要とされる温度範囲は212°F〜約70°Fであり、したがって、圧力降下は約480psiから約80psiまでである。この温度降下は1ストローク当たり180Btu/lbsを消費する。したがって、同じ質量を排気シンク1005からボイラ1001へと圧送するために必要な全体の熱損失は、180Btu/lbs×2.482すなわち447Btu/lbs+エンジン1003によって消費された熱の合計加算すなわち142Btuである。この損失を補給するために加えられなければならない熱量は、447Btu/lbs+142Btu、すなわち、589Btu/lbsの全所要熱入力である。なお、エンジン1003の熱損失は142Btu/lbsであり、エンジン効率85%で、流体ポンプ効率が85%である場合、システム効率C=W/Qは(142/589)×(0.85)×(0.85)すなわち17.4%である。
しかし、R−134aが使用される場合、それが200°Fの500psiから80°Fの101psiまで冷える際の容積減少は7.09倍であり、そのため、流体ポンプ1007は、圧力降下中にエンジン1003により使用される等量の質量を送るために7倍を越えて圧送しなければならない。エンジン1003によるエンタルピ損失は約4.78Btu/lbsである。流体ポンプ1007を駆動させる熱損失は7.09×5.97Btu/lbsすなわち42.327である。エンジン効率が85%で、流体ポンプ効率が85%である場合、R134aにおけるシステム効率C=W/Qは(4.78/47.11)×(.85)×(.85)すなわち7.33%である。再生(すなわち、相変化)を伴う従来のランキンサイクルが使用される場合であっても、従来のランキンサイクルが再生および熱入力により蒸気から液体への状態変化に起因して少なくとも80Btuの損失を出すことを考えると、かかる効率を得るのに苦労する。作動流体としてR−134aを使用する場合、従来のランキンサイクルの80Btuの損失は、典型的な流体ポンプを用いる47.11損失と比べて80/47.11すなわち170%を越える効率のシステムを達成するのが分かる。
図3はさらなる実施形態に係る流体ポンプ1007’の概略図である。流体ポンプ1007’は、補助ボイラ3001が設けられ、第1のサブチャンバ2102および第2のサブチャンバ2103の制御可能な出口が個別に制御される点を除き図2の流体ポンプ1007と同様である。
特に、図2の共通の出口バルブ2105は、図3の流体ポンプ1007’では、第1のサブチャンバ2102および第2のサブチャンバ2103のための二つの出口バルブ21052、21053のそれぞれと置き換えられている。第1のサブチャンバ2102は出口バルブ21052を介して補助ボイラ3001と連通可能であり、また、第2のサブチャンバ2103は出口バルブ21053を介してボイラ1001と連通可能である。バルブすなわち入口バルブ2106および出口バルブ21052、21053はバルブ制御機構2107により制御される。
図3において補助ボイラ3001はボイラ1001内に位置され或いはボイラ1001の一部として示してあるが、補助ボイラ3001は同じ熱源1002または異なる熱源を有する別個のボイラであっても良い。補助ボイラ3001のボイラコイルを通り抜ける流体媒体は加圧下で加熱されて蒸発する。かかる流体媒体は、ボイラ1001によって加熱され、エンジン1003を動かす作動流体と同じであっても良く或いは異なっていても良い。
図3に示される特定の実施形態において、補助ボイラ3001は、ボイラ1001内に位置されるボイラコイルであり、同じ熱源1002によって加熱される。したがって、内部コイルボイラ3001は、流体ポンプ1007’を駆動させる副次的な内部システム(冷却システム1008、第1のサブチャンバ2102)のための作動圧を供給する。主ボイラ1001の内側にこの内部コイルボイラ3001を位置させると、ボイラ1001の作動流体および補助ボイラ3001の流体媒体の両方に関して作動温度が同じになる。副次的な内部システムを駆動させる内部コイルボイラ3001内の圧力は、一実施形態では、主ボイラ1001内の作動流体の圧力以上である。しかし、他の構成も排除されない。
第1のサブチャンバ2102および補助ボイラ3001で使用される流体媒体をボイラ1001、第2のサブチャンバ2103、エンジン1003で使用される作動流体から分離する理由は、制御の柔軟性のためである。特に、(1)エンジン1003を駆動させる主作動流体のパラメータは最適な出力能力を与えるように構成/制御することができ、一方、(2)流体ポンプ1007’を駆動させる副次的な内部システムの流体媒体のパラメータは、最小BTU損失を伴う温度パラメータ間で最適な伸縮能力を与えるように独立に構成/制御することができる。
より具体的には、補助ボイラ3001の流体媒体は、第1のサブチャンバ2102の所望の容積減少を与え、したがってエンジン排気口1005から第2のサブチャンバ2103内へ低圧蒸気を引き込むための所望の吸引力を与えるように選択することができ、あるいは、それがボイラ1001の作動流体と同じ場合には前記吸引力を与えるために作動流体のパラメータ以外の温度及び/又は圧力などのパラメータを有するように構成することができる。図2の流体ポンプ1007の作動中、作動流体の例えば温度及び/又は圧力等のパラメータのうちの少なくとも一つを変更すべき場合には、それに応じて第1のサブチャンバ2102内の作動流体の同じパラメータが変更されるが、これにより吸引力が過大になり或いは不十分になるため望ましくない場合がある。しかし、図3の流体ポンプ1007’において、第1のサブチャンバ2102および補助ボイラ3001内の流体媒体のパラメータは、ボイラ1001およびエンジン1003におけるパラメータ変化に応じて変更される必要がなく、あるいは、第2のサブチャンバ2103において所望の十分な吸引力を常に利用できるようにするためにボイラ1001およびエンジン1003の作動流体とは無関係に制御することができる。
流体ポンプ1007’の動作は、流体ポンプ1007とほぼ同様であるためここでは繰り返さない。図2の流体ポンプ1007では共通の出口バルブ2105の開放時に第1のサブチャンバ2102および第2のサブチャンバ2103が同時にボイラ1001と連通される点に留意すれば十分である。しかし、図3の流体ポンプ1007’では出口バルブ21052、21053を制御機構2107によって制御して互いに僅かな遅れをもって開くことにより、第2のサブチャンバ2103のポンプ作用及び/又は第1のサブチャンバ2102の冷却作用を調整することができる。
図3の流体ポンプ1007’における第1のサブチャンバの出口バルブ21052および第2のサブチャンバ2103の出口バルブ21053の両方を一つの共通の出口バルブ、例えば図2の流体ポンプ1007の2105と置き換えることは本発明の範囲内である。かかる実施形態はポンプ構造を簡略化するが、補助ボイラ3001の流体媒体および1001の作動流体が混合され、それにより、幾つかの用途において望ましくない場合がある。
なお、前述した実施形態では、動作サイクルにおいて入口バルブ2106が閉じる区間がある。その結果、かかる区間中に低圧蒸気がエンジン排気口1005から引き出されない。これは、特に、シリンダのうちの一つが常に下り行程にあり低圧蒸気をエンジン排気口1005へ解放する例えば前述した特許および出願に開示された多気筒エンジンにおいて望ましくない場合がある。したがって、低圧蒸気をエンジン排気口1005から高圧レベルのボイラ1001へとほぼ連続的に圧送する流体ポンプを設けることが望ましい。図4から図10はかかる流体ポンプを示す。
具体的には、図4−10は動作時の流体ポンプ400の断面図である。流体ポンプ400は、仮想中心軸401によって同じになるよう二等分した半体を含む。各半体は、図2に関して前述した流体ポンプ1007のそれに対応している。すなわち、流体ポンプ400はタンデムで機能する二つの同様の流体ポンプ1007を含む。
より具体的には、図4に示されるように、流体ポンプ400はチャンバ402を含んでおり、このチャンバは二つの半体101、102を有する。各半体101、102は可動仕切り部材103、104のそれぞれによって第1のサブチャンバ105と第2のサブチャンバ107と第3のサブチャンバ108と第4のサブチャンバ106とに分けられる。これらのサブチャンバは、それぞれの仕切り部材103、104の変位により変動する容積を有している。この実施形態において、仕切り部材103、104は、両端4103A、4103B、4004A、4104Bがチャンバ402の壁に対して固定されているダイヤフラムである。仕切り部材103、104は流体ポンプ1007の仕切り部材2104に対応している。水、空気または任意の他の適当な冷却媒体を収容する複数のチューブ109、110がチャンバ402の両側に配置されるとともに流体ポンプ1007の第1のサブチャンバ2102に対応する第1のサブチャンバ105および第4のサブチャンバ106と熱接触している。チューブ109、110は冷却システムまたは凝縮器2108の役割を果たす。第2のサブチャンバ107および第3のサブチャンバ108は流体ポンプ1007の第2のサブチャンバ2103に相当する。
第2のサブチャンバ107および第3のサブチャンバ108の上部は、共通の入口バルブ111により択一的に開閉される制御可能な開口4107、4108を有している。入口バルブ111は、バルブハウジング4111内でスライドでき、断面縮小部113を有するバルブ本体112を含んでいる。断面縮小部113は、開口4107または4108と位置合わせされると、当該開口を開いて第2のサブチャンバ107または第3のサブチャンバ108のそれぞれをエンジン排気口1005に連通させる。図4−10から分かるように、開口4107、4108の少なくとも一方が常にエンジン排気口1005と流体連通し、したがって、エンジン排気口1005からの低圧蒸気のほぼ連続的な圧送が確保される。入口バルブ111は流体ポンプ1007の入口バルブ2106の役割を果たす。バルブ本体112はその両側に貫通孔118、119をさらに有している。貫通孔118、119については他の図面を参照して以下で説明する。
第2のサブチャンバ107および第3のサブチャンバ108の下部は、出口バルブ121、122のそれぞれによって開閉される制御可能な開口4107’、4108’を有している。各出口バルブ121、122は、バルブハウジング4121、4122内でスライドでき、断面縮小部125、126を有するバルブ本体123、124を含んでいる。断面縮小部125、126は、開口4107’または4108’と位置合わせされると、当該開口を開いて第2のサブチャンバ107または第3のサブチャンバ108のそれぞれをボイラ1001に連通させる。出口バルブ121、122は流体ポンプ1007の出口バルブ2105に対応している。バルブ本体123、124はその端部に貫通孔129、130をさらに有している。出口バルブ121、122はそれぞれ、それらの開放後直ぐに出口バルブを閉じるための戻しバネ131、132をさらに備えている。貫通孔129、130およびバネ131、132については他の図面を参照して以下で説明する。
第1のサブチャンバ105および第4のサブチャンバ106の上部は、チャンバ402の壁上の各仕切り部材103、104の端部4103A、4104Aの位置決めによってシールされている。第1のサブチャンバ105および第4のサブチャンバ106の下部は、出口バルブ121、122のそれぞれによって開閉される制御可能な開口4105、4106を有している。断面縮小部125、126は、それぞれの開口4107’、4108’と位置合わせされると、第1のサブチャンバ105および第4のサブチャンバ106の開口4105、4106とも位置合わせされて、第1のサブチャンバ105および第2のサブチャンバ107の両方を同時にボイラ1001に対して連通させるとともに第4のサブチャンバ106および第3のサブチャンバ108の両方を同時にボイラ1001に対して連通させる。他の構成は排除されない。
各仕切り部材103、104は、以下で説明するように制御バルブ140を作動させるためにストリング143、144により制御バルブ140に対して接続されている。制御バルブ140は、バルブハウジング4140内でスライドでき、縮小断面部142を有するバルブ本体141を含んでいる。縮小断面部142は、バルブハウジング4140を貫通して延びる第1の管路154および第2の管路155のうちの一方に位置されると、前記管路を開いて他方の管路を閉じる。したがって、第1の管路154および第2の管路155の一方だけが同時に開放される。
第1の管路154および第2の管路155のそれぞれは、制御バルブ140がそれぞれの開放位置にあり、図4に示されるように出口バルブ121、122が第1の管路154および第2の管路155をそれぞれの孔129、130に位置合わせする閉位置にあるときに、高圧レベルのボイラ1001を入口バルブ111の両側114、115のうちの一方に連通させる。また、第1の管路154、155は、バルブ本体112のそれぞれの孔118、119が入口バルブ111の移動によって第1の管路154または第2の管路155と位置合わせされると、それぞれの孔118、119を介して高圧レベルのボイラ1001を出口バルブ121、122のうちの一方に連通させる。図4において、第2の管路155は、孔119を介して高圧レベルのボイラ1001を出口バルブ122に連通させるように示してある。
ここで、図4−10を参照して流体ポンプ400の動作について説明する。なお、最後のステップであるステップ7(図10)はサイクルの最初のステップであるステップ1(図4)へ戻る。
ステップ1
図4に示されるように、チャンバ101、102とボイラ1001との間の両方の出口バルブ121、122が閉じる。入口バルブ111の断面縮小部113がエンジン排気口1005と第2のサブチャンバ107とを連通させる。第3のサブチャンバ108の開口4108が入口バルブ111によって閉じられ、第3のサブチャンバ108からエンジン排気口1005が切り離される。左側チャンバ101内において、ダイヤフラム103は左側に引き伸ばされるように示してある。ダイヤフラム103の右側の第2のサブチャンバ107の開放容積は、エンジン排気シンク1005から吸込まれた低圧蒸気120で満たされている。ダイヤフラム103の左側の第1のサブチャンバ105内の流体媒体、この場合にはボイラ1001の作動流体は、左側流体ポンプチャンバ101の左側壁にある水冷却凝縮システム109を使用し、その望ましい最低容積まで冷却されている。
なお、先と同様に、この特定の実施形態においても、各バルブ111、121、122は、それぞれのバルブ111、121、122がその閉位置へ移動するときだけ開く運河バルブまたは貫通孔118、119、129、130を内部に形成している。これは、互いに完全に独立な二つの出口バルブ121、122に関して当てはまる。また、これは、一つのユニットとして開口4107、4108をタンデムで開閉する上側二重入口バルブに関して当てはまる。一連の第1の管路154および第2の管路155のそれぞれ並びにそれらのチューブ部分152、153、154、155、116、117を辿ってボイラ1001からそれぞれの空気圧バルブ111、121、122へと流せば、各運河バルブまたは貫通孔118、119、129、130がどのようにしてボイラ1001からの高圧蒸気にアクセスしてそれぞれのバルブ111、121、122を開閉させるのかを理解できる。
ここで、図4に戻ると、前述したように、出口バルブ121、122はいずれも閉じられており、一方、それらの運河バルブ129、130は開いている。高圧蒸気138は、出口バルブ121の左側運河バルブ129を通過することができ、その後、装置の中心にあるダイヤフラム作動の制御バルブ140の左側開口を通過することができる。この制御バルブ140は、左側ダイヤフラム103がその左側へ引き伸ばされた際に既に開かれていた。
それぞれの対応するチャンバ101、102に関して、各出口バルブ121、122は、上側タンデム入口バルブ111のそれぞれの側が開いているときには常に閉じていなければならない。これは、エンジン排気口1005からそれぞれのチャンバすなわち第2のサブチャンバ107および第3のサブチャンバ108内に供給される低圧蒸気120がその内部に捕捉され、その後、捕捉された容積を高圧ボイラ1001内に放出できなければならないからである。この場合も先と同様、ここで説明される実施形態のバルブシステムが運河の水門の閘門システムのように機能することに留意すべきである。
図4では、上側入口バルブ111の左側(すなわち、開口4107)が開いているため、対応する運河バルブ118が閉じている。したがって、入口バルブ111を通り過ぎて延びる第1の管路154の部分151は、ボイラ圧力138にアクセスしてボイラ1001と第2のサブチャンバ107との間にある下側の左側出口バルブ121を開くことができない。
ダイヤフラム103は左側へ完全に引き伸ばされており、右側の第2のサブチャンバ107の容積をエンジン排気シンク1005からの低圧蒸気120で完全に満たすことができる。左側ダイヤフラム103のこの作用は、ダイヤフラム103の左側(すなわち、第1のサブチャンバ105)で引き起こされる吸引力により生じる。特に、ボイラ1001(あるいは、後述するように、内部コイルボイラ237からの二重流体ポンプ内)から注入された熱い作動流体が水または空気冷却凝縮器109により冷却される。上側タンデム入口バルブ111では、エンジン排気シンク1005と第2のサブチャンバ107との間にある左側が開かれ、それにより、排気シンク1005からの低圧蒸気120を第2のサブチャンバ107へ流すことができることに留意されたい。
また、左側チャンバ101のダイヤフラム103が左側へ完全に引き伸ばされると、当該ダイヤフラムが流体ポンプの中心にあるダイヤフラム作動のバルブ140を引いて開く(ストリング143の接続を介して)ことに留意されたい。空気圧出口バルブ121の運河開口129が開き、第1の管路154が制御バルブ140によって開いているため、上側入口バルブ111はボイラ1001から加圧蒸気138を受けることができ、この加圧蒸気が上側入口バルブ111の左側114に作用することにより、上側入口バルブ111が右側にスライドし、それにより、タンデム入口バルブ111の左側(すなわち開口4107)が閉じる。これによりステップ2へ移行する。
ステップ2
図5は、上側入口バルブ111の左側114に作用して入口バルブ111を右側にスライドさせるボイラ圧138がそのようにして右側(すなわち、第3のサブチャンバ108の開口4108)を開いてエンジン排気口1005を第3のサブチャンバ108に連通させるとともに左側のチャンバ101の第2のサブチャンバ107をエンジン排気口1005から独立させた状態を示してある。一方、下側の二つの出口バルブ121、122はいずれも閉じられたままである。この時点では、ステップ1においてエンジン排気シンク1005から引き出された第2のサブチャンバ107内の低圧蒸気は独立している。一方、このとき、右側チャンバ102の第3のサブチャンバ108はエンジン排気シンク1005からの低圧蒸気120に対してアクセスされている。これに先立って、ダイヤフラム104の右側にある第4のサブチャンバ106内の圧力は第3のサブチャンバ108内の圧力以上となっている。これにより、ダイヤフラム104は、図5に示されるようにその自然の引き伸ばされていない位置へと戻ることができている。右側チャンバ102内のダイヤフラム104は右側に偏って移動しているように示されていない。無論、ボイラ1001から或いは内部コイルボイラ237から先立って注入される高圧蒸気が既に冷却し始めていることから、右側ダイヤフラム104の伸張が既に始まってしまっていても良い。冷却作用は、右側チャンバ102の外側壁に配置される凝縮器コイル110により引き起こされる。
下側の左側出口バルブ121は、下側出口バルブ121内に位置される運河バルブ129によってアクセスされるボイラ圧138がダイヤフラム作動のバルブ140により開く第1の管路154を介して及び上側入口バルブ111内に位置される運河バルブ118およびチューブ部分151を通じて出口バルブ121の端部127に作用するときまで開かれている。これによりステップ3へ移行する。
ステップ3
図6は下側の左側出口バルブ121が開かれたばかりの状態を示している。下側出口バルブ121は、ダイヤフラム103の両側すなわち第1のサブチャンバ105および第2のサブチャンバ107内の圧力が等しくなるのに十分な時間だけ開き、それにより、ダイヤフラム103はその自然の位置へと収縮して戻ることができるとともに、第2のサブチャンバ107内に集められたエンジン排気口1005からの既に捕捉された低圧蒸気120がボイラ1001からの高圧蒸気と混合し、したがって、第2のサブチャンバ107からの殆ど全ての質量の作動流体がボイラ1001内へ押し流される。下側の左側出口バルブ121の運河ポートまたは孔129は、出口バルブ121が開くと迅速に閉じる。この作用は、下側の左側出口バルブ121をその開放位置に維持しているボイラ圧138を断ち切る。第1の管路154内に捕捉された高圧138が冷えると、その容積が減少し、それにより、下側の左側出口バルブ121の戻しバネ131は出口バルブ121を閉じることができる。
ダイヤフラム103の両側すなわち第1のサブチャンバ105および第2のサブチャンバ107内の圧力が等しくなってダイヤフラム103が最初の引き伸ばされていない位置へ戻ることができると、右側チャンバ102の第3のサブチャンバ108が吸引作用によりエンジン排気シンク1005からの低圧蒸気120で満たされる。これは、ステップ2において第4のサブチャンバ106内に注入されて捕捉されていたボイラ蒸気が凝縮器110によって冷却されるためである。
ステップ4
図7においては、右側チャンバ102内のダイヤフラム104がダイヤフラム作動のバルブ140を引いて第2の管路155を開き、それにより、前述したように左側チャンバ101内で起こった作用と同じ作用が右側チャンバ102内で始まる。
ステップ5
図8では、高いボイラ圧139が出口バルブ122の運河130およびダイヤフラム作動の制御バルブ140により開かれた第2の管路155を介して上側入口バルブ111の右側115にアクセスされ、それにより入口バルブ111が左側に押され、したがって、右側(すなわち開口4108)が閉じるとともに、エンジン排気シンク1005と第2のサブチャンバ107との間にある上側入口バルブ111の左側(すなわち開口4107)が開く。
出口バルブ122は、下側出口バルブ122内に位置される運河バルブ130によってアクセスされるボイラ圧139がダイヤフラム作動のバルブ140により開く第2の管路155を介して及び上側入口バルブ111内に位置される運河バルブ119およびチューブ部分150を通じて出口バルブ122の端部128に作用するときまで開かれている。これによりステップ6へ移行する。
ステップ6
図9では、出口バルブ122が開かれたところであり、これにより、第3のサブチャンバ108は、ステップ4においてエンジン排気シンク1005から流入し、ステップ5において捕捉されたその捕捉低圧蒸気をボイラ1001へと放出できる。右側ダイヤフラム104は、ダイヤフラム104のそれぞれの側すなわち第4のサブチャンバ106および第3のサブチャンバ108の圧力が等しくなると、その自然の位置へ戻る。ダイヤフラム104がその自然の位置へ戻ると、第3のサブチャンバ108内に集められた低圧蒸気がボイラ1001の高圧蒸気と混合してボイラ1001内へ放出される。出口バルブ122は、ステップ3に関して説明したように一時的にだけ開く。
ステップ7
ステップ7はステップ1への戻りである。図10では、ダイヤフラム103によって作動される制御バルブ140により閉じる第2の管路155内に捕捉されたボイラ蒸気139が冷えて凝縮すると、下側の右側出口バルブ122が閉じ、それにより、バネ132が出口バルブ122を左側へ押して閉位置に移動させることができる。ここで、流体ポンプ400は図4に示されるステップ1のその元の位置に戻る。
要約すると、ユニフローエンジン排気口1005からの低圧蒸気は、相変化を伴うことなく流体ポンプ400により高圧ボイラ1001内へ圧送される。このポンプ400は、僅かな容積を形成するように流体媒体の熱い蒸気を冷却することにより駆動される吸引手段を使用する。この流体媒体は、二つのダイヤフラム103、104の背後にあり、冷却コイル109、110に隣接する外側の第1のサブチャンバ105および第4のサブチャンバ106内に配置されている。ダイヤフラム103、104の背後にある第1のサブチャンバ105および第4のサブチャンバ106内の冷却流体媒体の容積変位は、エンジン1003の排気口1005から流体ポンプ400の第2のサブチャンバ107および第3のサブチャンバ108のそれぞれの内部への低圧蒸気120の吸引を引き起こす。この吸引は、流体媒体(例えばヘリウムまたはR134a)が冷えてさらに小さい容積へと凝縮するときに引き起こされ、前記小さい容積は、本実施形態では液体容積であっても良く、その後に元のボイラ1001内へと送られなければならない。第2のサブチャンバ107または第3のサブチャンバ108が低圧蒸気で満たされた後、低圧蒸気は次に独立してボイラ1001内へ放出される。
なお、図4−10の流体ポンプ400は、図2に関して説明した単一作動流体実施形態に対応している。流体ポンプ400に類似し、図3に関して説明した二重作動流体エンジンに対応するさらなる流体ポンプを提供することは本発明の範囲内である。かかるさらなる流体ポンプの一例が図11に示されている。
具体的に、図11は、図9に示された流体ポンプ400のステップ6に類似する状態における流体ポンプ500の断面図である。流体ポンプ500は流体ポンプ400に類似しており、そのため、同様の参照符号は同様の要素を示している。流体ポンプ400と流体ポンプ500との間の主な違いとしては、内部ボイラコイル237および出口バルブ121、122の断面縮小部の構造が挙げられる。
特に、内部ボイラコイル237は図3の補助ボイラ3001の役割を果たす。内部ボイラコイル237の流体媒体はボイラ1001の作動流体と同じであっても良く或いは異なっていても良い。この場合、チャンバ402の内部構造は、内部ボイラコイル237の流体媒体をボイラ1001の作動流体から独立させる延出壁581、582を含んでいる。延出壁581、582には、内部ボイラコイル237を第1のサブチャンバ105および第4のサブチャンバ106のみに連通させ第2のサブチャンバ107および第3のサブチャンバ108に連通させないように開口233、234が形成されている。また、延出壁は、ボイラ1001を第1のサブチャンバ107および第4のサブチャンバ106から独立させ、それにより、内部ボイラコイル237の流体媒体および1001の作動流体が混ざり合って“誤った”サブチャンバ内に入らないようにする。
また、流体ポンプ400の出口バルブ121、122の一つの断面縮小部125、126は、それぞれが二つの断面縮小部225a、225bおよび226a、226bを含むように変更されている。断面縮小部225a、226aは、第1のサブチャンバ105および第4のサブチャンバ106のそれぞれの下側開口と位置合わせされると、図11に双頭矢印Zで示されるように流体媒体が内部ボイラコイル237から第1のサブチャンバ105および第4のサブチャンバ106内に流入できるようにする。同様に、断面縮小部225b、226bは、第2のサブチャンバ107および第3のサブチャンバ108のそれぞれの下側開口と位置合わせされると、図11に単頭矢印Wで示されるように作動流体がボイラ1001から第2のサブチャンバ107および第3のサブチャンバ108内に流入できるようにする。この場合、断面縮小部225a、226aは図3のバルブ21052の役割を果たし、一方、断面縮小部225b、226bはバルブ21053に対応している。
流体ポンプ500の動作は流体ポンプ400と同様であり、そのためここでは繰り返さない。流体ポンプ400のステップ3、6(図6、9)に類似するステップでは、流体ポンプ400に関して説明したボイラ1001の作動流体の代わりに、内部ボイラコイル237の流体媒体が第1のサブチャンバ105および第4のサブチャンバ106内に入って、これらのサブチャンバに対して新たな高圧蒸気が充填され、隣接する第1のサブチャンバ105と第2のサブチャンバ107との間で圧力が等しくなるとともに隣接する第4のサブチャンバ106と第3のサブチャンバ108との間で圧力が等しくなることに留意すれば十分である。
一実施形態において、内部ボイラコイル237から第1のサブチャンバ105および第4のサブチャンバ106内に流入する流体媒体の新たな高圧蒸気は、ボイラ1001から第2のサブチャンバ107および第3のサブチャンバ108内に流入する作動流体よりも高い圧力であっても良い。その結果、第1のサブチャンバ105および第4のサブチャンバ106が拡張し、第2のサブチャンバ107および第3のサブチャンバ108が縮小するため、ダイヤフラム103、104は中立位置へ戻って当該中立位置を越える。第2のサブチャンバ107および第3のサブチャンバ108のこの容積縮小は、より多くの質量の捕捉高圧蒸気を第2のサブチャンバ107および第3のサブチャンバ108からボイラ1001へと移動させる。また、内部ボイラコイル237によって供給される流体媒体の高圧により、適切な冷却時に、多量の低圧蒸気をエンジン排気口1005から第2のサブチャンバ107および第3のサブチャンバ108内に引き込むための大きな吸引力が与えられる。
しかし、用途に応じてボイラ1001の作動流体よりも低い作動圧を流体媒体に与えることは本発明の範囲内である。
図12はさらなる実施形態に係る流体ポンプ600を示す断面図である。流体ポンプ600は、ダイヤフラム103、104がピストン303、304に置き換えられ、バイアスバネ601、602が加えられ、凝縮器コイルがチャンバ402の壁中ではなく第1のサブチャンバ105および第4のサブチャンバ106内で延びている点を除き、多くの方法において流体ポンプ400、500と類似している。前述した三つの全ての変更よりも少ない変更を含む流体ポンプを提供することも本発明の範囲内に入る。
第1のサブチャンバ105を第2のサブチャンバ107から密閉状態で独立させ、第4のサブチャンバ106を第3のサブチャンバ108から密閉状態で独立させるためにピストンリング661、662が設けられている。ピストン303、304は自由ピストンであっても良く、その場合、これらのピストンの移動は、隣り合うサブチャンバ間すなわち105、107間および106、108間の圧力差のみによって影響される。この構成において、ピストンがダイヤフラム103、104と同様に機能する。
しかし、ピストン303、304はバイアスバネ601、602によって駆動またはバイアスすることもできる。バイアスバネ601、602は、それぞれのピストン303、304を装置の中心に向けて、すなわち第2のサブチャンバ107および第3のサブチャンバ108を圧縮させる方向へバイアスする。この構成は、流体ポンプ500に関して前述した過圧された流体媒体の効果と同様の効果を有する。すなわち、バイアスされたピストンは、流体ポンプ400のステップ3、6(図6、9)と同様のステップにおいて第2のサブチャンバ107および第3のサブチャンバ108をそれぞれさらに圧縮して、大きな質量の捕捉された高圧蒸気を第2のサブチャンバ107および第3のサブチャンバ108のそれぞれからボイラ1001へと移動させる。図12に典型的に示された実施形態では、第3のサブチャンバ108の容積がバネ602によって最大限に圧縮されており、これにより、作動流体蒸気の全部ではないがかなりの部分が第3のサブチャンバ108からボイラ1001内へ強制的に放出される。その結果、出口バルブ122を閉じた後において第3のサブチャンバ108内に残される任意の残留圧力が最小になり、入口バルブ111による第3のサブチャンバ108の上側開口4108の開放時に残留蒸気が凝縮器シンクまたはエンジン排気口1005内へ逆流する可能性がかなり減少される。
最後に、第1のサブチャンバ105および第4のサブチャンバ106内に凝縮器コイル309、310を配置することにより冷却効果が高まる。また、バイアスバネ601、602の存在は、ピストン303、304が凝縮器コイル309、310に衝突してその後にこれらを損傷させることを防止する。
流体ポンプ600の動作は流体ポンプ400、500と同様であるため、ここでは繰り返さない。
なお、冷却サブチャンバすなわち第1のサブチャンバ105および第4のサブチャンバ106に関して及び圧送サブチャンバすなわち第2のサブチャンバ107および第3のサブチャンバ108に関して別個の作動流体を使用するように流体ポンプ600を変更することができる。
図13はさらなる実施形態に係る流体ポンプ700の概略断面図である。流体ポンプ700においては、前述した空気圧で駆動されるバルブ、例えば111、121、122が電気的に駆動されるバルブ711、721、722と置き換えられている。また、制御バルブ140および関連する第1の管路154、第2の管路155が省かれ、バルブ711、721、722の開閉を適切に制御するようにプログラムされ或いはハードウェアに組み込まれる電子コントローラ799によってバルブ制御機構2107の機能が果たされる。
特に、この場合、各バルブ711、721、722は、その例えば112等のバルブ本体に取り付けられた磁気的に引き付けることができる例えば781等の要素を含んでいる。また、各バルブは、磁気吸引可能要素781との相互作用のための電磁コイル、例えば782を有している。コイル782を流れる電流は、適切な配線を介してコントローラ799により制御される。コイル782は磁気吸引可能要素781を吸引して反発することができ、その場合、例えば4122、4121などの戻しバネを省くことができる。しかし、コイル72が磁気吸引可能要素781を引く付けること(あるいは、反発すること)しかできない場合、かかる戻しバネはそれぞれのバルブを初期位置に戻す必要はある。
以上、磁気的に駆動されるように流体ポンプ700のバルブ711、721、722を説明したが、バルブが機械的及び/又はモータ等により電気的に駆動される他の構成も排除されない。
バルブを制御する前述した運河水門原理はコントローラ799にも適用できる。特に、コントローラ799は、第2のサブチャンバ107および第3のサブチャンバ108のそれぞれの入口バルブおよび出口バルブの両方を同時に開かないようにプログラムされ或いはハードウェアに組み込まれる。また、各バルブを開くためのタイミングは、それぞれの仕切り部材すなわちピストン303、304の位置と同期される。
例えば、流体ポンプ400における制御バルブ140の作動およびその後の第2のサブチャンバ107の上側開口の閉塞に対応するピストン303の最も左側の位置は(図4、5)、コントローラ799をトリガしそれに応じて入口バルブ711を移動させて第2のサブチャンバ107の上側開口を閉じるために流体ポンプ700において使用される。この目的のため、電気接点スイッチ792および対応するプローブ791がチャンバ402の壁上およびピストン303にそれぞれ設けられる。プローブ791がピストン303の最も左側の位置で対応する電気接点スイッチ792と接触すると、電気接点スイッチ792が作動してコントローラ799に信号が送られ、第2のサブチャンバ107の上側開口4107が閉じる。さらなる実施形態においては、スイッチ/プローブ構成に代わる手段として、磁気的に及び/又は光学的に及び/又は機械的に作動可能で、ピストン303の最も左側の位置の近傍に配置される位置センサを使用することができる。
空気圧バルブ121、122において、バルブの閉塞は、第1の管路154および第2の管路155のそれぞれに捕捉されて冷却し始める作動流体の高圧に打ち勝つ戻しバネ4121、4122によって行なわれる。したがって、バルブ閉塞タイミングは、作動流体の高圧蒸気のパラメータおよび捕捉された作動流体の冷却速度に依存する。これにより、空気圧バルブの動作に不確定性がもたらされる。一方、コントローラ799は、それぞれの出口バルブ121、122の開放時にカウントし始める内部タイマまたは外部タイマを使用して、出口バルブ121、122を開いておくことができる正確な時間を計ることができる。
前述したように、第1のサブチャンバ105および第2のサブチャンバ107の出口バルブ並びに第4のサブチャンバ106および第3のサブチャンバ108の出口バルブは独立に制御して駆動させることができる。これは、各出口バルブ721、722が第2のサブチャンバ107および第3のサブチャンバ108の出口のみを閉じ、さらなる出口バルブがコントローラ799により制御されるように付加されて第1のサブチャンバ105および第4のサブチャンバ106の出口のみを閉じる流体ポンプ700と類似する流体ポンプで行なうことができる。したがって、例えば第1のサブチャンバ105および第2のサブチャンバ107の出口を同時ではなく異なるタイミングで開くことができる。例えば、第2のサブチャンバ107の出口バルブ721を最初に開いて殆どの質量の捕捉低圧蒸気をボイラ1001へ放出することができ、その後、第1のサブチャンバ105の独立に制御された出口バルブ(図示せず)が開かれて、ボイラ1001または内部ボイラコイル237からの高圧蒸気の圧力作用+バイアスバネ601のバネ作用により対応するピストン303がその最も右側の位置へ押し出され、それにより、作動流体の全体が第2のサブチャンバ107からボイラ1001内へ実質的に放出される。第1のサブチャンバ105および第2のサブチャンバ107の出口バルブの開放間の遅延は、コントローラ799により容易に設定でき/制御でき/調整できる。
三つ以上の関連するポンプ装置(例えば流体ポンプ400に関して前述した101、102)を有し、各ポンプ装置が図2−3に示される構成のうちの一つに対応する流体ポンプを提供することは本発明の範囲内である。マルチポンプ装置構造において、コントローラ799は、集中バルブ制御装置として全てのポンプ装置のバルブの開閉を管理するようにプログラムでき或いはハードウェアに組み込むことができる。
図14は、さらなる実施形態に係る流体ポンプ800のコンパクトな構造を示す概略断面図である。図14の流体ポンプ800は、図12の流体ポンプ600に類似しており、それらの軸方向に沿って見られるように入口弁および出口弁111、121、122を示している。図14から分かるように、バルブはそれぞれのサブチャンバのそれぞれの開口に隣接して位置されており、したがって、構造がコンパクトになっている。電子コントローラを使用する流体ポンプ(図示せず)を提供するために図13の流体ポンプ700のバルブを図14に示される方法で配置することも本発明の範囲内に含まれる。
以上開示した内容は例示の実施形態を示すが、記載した実施形態の範囲は添付の特許請求の範囲に定義されており、その範囲を逸脱することなく多様に変化及び変更を行うことができる。さらに、上記実施形態の要素が単数であっても、単数であるとの限定を明示しない限り、それらは複数であることも考えられる。
一実施形態に係る熱システムの概略図である。 さらなる実施形態に係る流体ポンプの概略図である。 さらなる実施形態に係る流体ポンプの概略図である。 さらなる実施形態に係る流体ポンプの断面図である。 さらなる実施形態に係る流体ポンプの断面図である。 さらなる実施形態に係る流体ポンプの断面図である。 さらなる実施形態に係る流体ポンプの断面図である。 さらなる実施形態に係る流体ポンプの断面図である。 さらなる実施形態に係る流体ポンプの断面図である。 さらなる実施形態に係る流体ポンプの断面図である。 さらなる実施形態に係る流体ポンプの断面図である。 さらなる実施形態に係る流体ポンプの断面図である。 さらなる実施形態に係る流体ポンプの概略断面図である。 さらなる実施形態に係る流体ポンプの概略断面図である。
符号の説明
1001 ボイラ
1002 熱源
1003 エンジン
1004 入り口
1005 排気口
1006 出力機構
1007 ポンプ
1008 凝縮器
2107 バルブ制御機構
2108 冷却システム
3001 補助ボイラ

Claims (26)

  1. 流体を低圧状態の前記流体の第1の流体源から高圧状態の前記流体の第2の流体源へと移動させるための流体ポンプであって、
    チャンバと、
    前記チャンバ内で移動でき、前記チャンバを、容積を変える第1および第2のサブチャンバに分ける仕切り部材と、
    第2の流体源または第3の流体源のいずれかと制御可能に連通できる開口を有する前記第1のサブチャンバと、
    第1および第2の流体源のそれぞれと制御可能に連通できる入口開口および出口開口を有する前記第2のサブチャンバと、
    前記第1のサブチャンバ内の流体を冷却するための冷却要素と、
    を備えることを特徴とする流体ポンプ。
  2. 前記ポンプは、スターリングサイクルを利用して、蒸気−液体相変化を伴うことなく前記流体の低圧蒸気を前記第1の流体源から第2の流体源へと強制的に移動させる蒸気ポンプであること、
    を特徴とする請求項1に記載の流体ポンプ。
  3. 前記冷却要素は、前記第1のサブチャンバ内の流体を動作可能に冷却することにより、前記第1のサブチャンバ内の流体圧を低下させるとともに、仕切り部材を第1のサブチャンバへと移動させ、前記第2のサブチャンバの入口開口が動作可能に開いている際に低圧流体を第1の流体源から前記第2のサブチャンバ内へ引き込むための吸引力を前記第2のサブチャンバ内に形成させ、
    前記第2のサブチャンバの入口開口が動作可能に閉じると、低圧流体を前記第2のサブチャンバから前記第2の流体源へと移動させるために前記第2のサブチャンバの前記出口開口が動作可能に開くこと、
    を特徴とする請求項1に記載の流体ポンプ。
  4. 前記仕切り部材は、前記サブチャンバ間の圧力差によって移動できるダイヤフラムであること、
    を特徴とする請求項1に記載の流体ポンプ。
  5. 前記仕切り部材は、前記サブチャンバ間の圧力差のみによって移動できる自由ピストンまたは前記第2のサブチャンバへバイアスされるピストンであること、
    を特徴とする請求項1に記載の流体ポンプ。
  6. 前記第1のサブチャンバの前記開口が前記第2の流体源と連通でき、
    前記第1のサブチャンバの前記開口および前記第2のサブチャンバの前記出口開口が動作可能に開き、前記第2のサブチャンバの前記入口開口が動作可能に閉じられると、前記サブチャンバ内の流体圧が第2の流体源の流体圧と等しくなり、それにより、前記仕切り部材が前記第2のサブチャンバへ移動すること、
    を特徴とする請求項1に記載の流体ポンプ。
  7. 前記第1のサブチャンバの前記開口が第2の流体源から独立して第3の流体源と連通でき、
    前記第1のサブチャンバの前記開口および前記第2のサブチャンバの前記出口開口が動作可能に開き、前記第2のサブチャンバの前記入口開口が動作可能に閉じると、前記サブチャンバ内の流体圧の差により、前記仕切り部材が前記第2のサブチャンバへ移動すること、
    を特徴とする請求項1に記載の流体ポンプ。
  8. 前記第2のサブチャンバの入口開口および出口開口と前記第1のサブチャンバの開口とを制御可能に開閉するためのバルブをさらに備えること、
    を特徴とする請求項1に記載の流体ポンプ。
  9. 前記バルブのうちの少なくとも一つが前記流体源の少なくとも一方の流体圧によって駆動されること、
    を特徴とする請求項8に記載の流体ポンプ。
  10. 前記バルブのうちの少なくとも一つは、前記流体源の流体圧とは無関係に、電気的方法、磁気的方法、機械的方法のうちの少なくとも一つの方法で駆動されること、
    を特徴とする請求項8に記載の流体ポンプ。
  11. 流体を低圧状態の前記流体の第1の流体源から高圧状態の前記流体の第2の流体源へと移動させるための流体ポンプであって、
    第1および第2のチャンバと、
    前記第1のチャンバ内で移動でき、前記第1のチャンバを容積を変える第1および第2のサブチャンバに分ける第1の仕切り部材と、
    前記第2のチャンバ内で移動でき、前記第2のチャンバを、容積を変える第3および第4のサブチャンバに分ける第2の仕切り部材と、
    それぞれが第2の流体源または第3の流体源のいずれかと制御可能に連通できる開口を有する前記第1および第4のサブチャンバと、
    それぞれが第1および第2のそれぞれと制御可能に連通できる入口開口および出口開口を有する前記第2および第3のサブチャンバと、
    前記第1および第4のサブチャンバ内の流体を冷却することにより、前記第1および第4のサブチャンバ内の流体圧を低下させて、低圧流体を前記第1の流体源から前記第2および第3のサブチャンバの内部へとそれぞれに引き込むための吸引力を前記第2および第3のサブチャンバの内部にそれぞれ形成する冷却要素と、
    を備え、前記第1の流体源は第2および第3のサブチャンバの少なくとも一方とそれぞれの入口開口を介して常に流体連通し、それにより、低圧流体が第1の流体源からほぼ連続的に引き出されること、
    を特徴とする流体ポンプ。
  12. さらに、前記第2および第3のサブチャンバの入口開口を択一的に閉じるための入口バルブからなり、
    前記入口バルブは、前記入口バルブが第2のサブチャンバの入口開口を開き、第3のサブチャンバの入口開口を閉じる第1の位置と、前記入口バルブが第2のサブチャンバの入口開口を閉じ、第3のサブチャンバの入口開口を開く第2の位置との間で移動できること、
    を特徴とする請求項11に記載の流体ポンプ。
  13. 前記第1および第2の仕切り部材は前記入口バルブを制御するように動作可能に結合され、それにより、前記第1および第4のサブチャンバのそれぞれへの前記第1および第2の仕切り部材のそれぞれが移動することによって規定される所定の容積まで前記第2および第3のサブチャンバが広がると、第2および第3のサブチャンバのそれぞれの入口開口が閉じること、
    を特徴とする請求項12に記載の流体ポンプ。
  14. 前記入口バルブは前記第2および第3のサブチャンバの出口開口にある出口バルブを制御するように動作可能に結合され、それにより、前記第2および第3のサブチャンバのそれぞれの入口開口が閉じると、第2および第3のサブチャンバのそれぞれの出口バルブが開くこと、
    を特徴とする請求項13に記載の流体ポンプ。
  15. 第2の流体源を前記入口バルブの両側に連通させる第1および第2の管路を択一的に閉じるための制御バルブをさらに備え、
    前記制御バルブが前記仕切り部材に動作可能に結合され、
    前記第2のサブチャンバが所定の容積まで広がると、前記制御バルブは、前記制御バルブが第1の管路を開いて、第2の管路を閉じる第3の位置へと前記第1の仕切り部材により移動でき、それにより、前記第2の流体源からの流体圧が入口バルブの両側のうちの一方のみにかかり、その結果、入口バルブが第1の位置から第2の位置へと移動して、前記第2のサブチャンバの入口開口が閉じるとともに、前記第3のサブチャンバの入口開口が開き、
    前記第3のサブチャンバが所定の容積まで広がると、前記制御バルブは、前記制御バルブが第2の管路を開いて、第1の管路を閉じる第4の位置へと前記第2の仕切り部材により移動でき、それにより、前記第2の流体源からの流体圧が入口バルブの両側のうちの他方のみにかかり、その結果、入口バルブが第2の位置から第1の位置へと移動して、前記第3のサブチャンバの入口開口が閉じるとともに、前記第2のサブチャンバの入口開口が開くこと、
    を特徴とする請求項14に記載の流体ポンプ。
  16. 前記入口バルブが第2の位置にある場合に、前記入口バルブは第1の管路を前記第2のサブチャンバの出口バルブにつながる第3の管路に連通させ、それにより、前記制御バルブ、前記第1の管路、前記第3の管路を介して前記第2の流体源に流体圧をかけて前記第2のサブチャンバの出口バルブが開き、それにより、前記第2のサブチャンバ内に捕捉された低圧流体が第2の流体源へと移動し、
    前記入口バルブが第1の位置にある場合に、前記入口バルブは第2の管路を前記第3のサブチャンバの出口バルブにつながる第4の管路に連通させ、それにより、前記制御バルブ、前記第2の管路、前記第4の管路を介して前記第2の流体源に流体圧をかけて前記第3のサブチャンバの出口バルブが開き、それにより、前記第3のサブチャンバ内に捕捉された低圧流体が第2の流体源へと移動すること、
    を特徴とする請求項15に記載の流体ポンプ。
  17. 前記第2のサブチャンバの出口バルブが開くと、前記第1のサブチャンバの開口も開き、それにより、前記第1のサブチャンバ内の冷却流体がさらに高い温度及び/又は圧力の新たな充填流体と置き換えられるとともに、第1の仕切り部材が第2のサブチャンバへ移動し、
    前記第3のサブチャンバの出口バルブが開くと、前記第4のサブチャンバの開口も開かれ、それにより、前記第4のサブチャンバ内の冷却流体がさらに高い温度及び/又は圧力の新たな充填流体と置き換えられるとともに、第2の仕切り部材が第3のサブチャンバへ移動すること、
    を特徴とする請求項16に記載の流体ポンプ。
  18. 前記第2および第3のサブチャンバの出口開口および前記第1および第4のサブチャンバの開口を所定時間後に閉じるための戻し機構をさらに備えること、
    を特徴とする請求項17に記載の流体ポンプ。
  19. 前記制御バルブはストリングによって前記仕切り部材に対して接続され、前記戻し機構がバネを備え、前記入口バルブおよび出口バルブが空気圧駆動されるバルブを備えること、
    を特徴とする請求項18に記載の流体ポンプ。
  20. 前記第1および第2の仕切り部材は、第2および第3のサブチャンバをそれぞれ圧縮するようにバイアスされるピストンであること、
    を特徴とする請求項19に記載の流体ポンプ。
  21. 前記第2および第3のサブチャンバが所定の容積まで広がったことを検出する際に電気信号を択一的に生成するための少なくとも一つのセンサと、
    入口バルブおよび出口バルブを制御するとともに、前記信号に動作可能に応答して、前記第1の流体源から引き出された低圧流体を前記第2および第3のサブチャンバ内に捕捉するために第2および第3のサブチャンバの入口開口を択一的に閉じるように結合された電子コントローラと、
    さらに、第2または第3のサブチャンバの入口開口が閉じてから所定時間が経過した後に前記コントローラに第2または第3のサブチャンバの出口開口を択一的に開くことにより捕捉された低圧流体を第2の流体源へ移動させるためのタイマと、
    を備えることを特徴とする請求項14に記載の流体ポンプ。
  22. 前記コントローラは、前記第1および第4のサブチャンバ内の冷却流体をさらに高い温度及び/又は圧力の新たな充填流体に置き換えるために、前記第1および第4のサブチャンバの開口を択一的に開くように動作可能であり、それによって第2および第3のサブチャンバのそれぞれを圧縮するために第1および第2の仕切り部材が戻ること、
    を特徴とする請求項21に記載の流体ポンプ。
  23. 流体を低圧状態の前記流体の第1の流体源から高圧状態の前記流体の第2の流体源へと移動するための流体ポンプであって、
    第1および第2の流体源と制御可能に連通できるチャンバと、
    チャンバを一時に第1および第2の流体源のうちの一方だけと連通させるためのロック手段と、
    前記チャンバ内に吸引力を生成して、前記ロック手段がチャンバと第1の流体源とを連通させ、前記チャンバを第2の流体源から独立させるときに低圧流体を前記第1の流体源から前記チャンバ内に引き込むための吸引手段と、
    を備え、前記ロック手段はさらに、前記チャンバ内に捕捉され引き込まれた低圧流体を第1の流体源から独立させた後、チャンバを第2の流体源に連通させることにより、捕捉した低圧流体を第2の流体源へ移動させること、
    を特徴とする流体ポンプ。
  24. 高圧流体を供給するためのボイラと、
    前記ボイラと結合し、前記高圧流体により駆動するとともに、前記流体を低圧状態で排出するエンジンと、
    前記エンジンの排気口からの低圧流体を前記ボイラへ戻すための流体ポンプと、
    を備え、前記流体ポンプは、
    チャンバと、
    前記チャンバ内で移動でき、前記チャンバの容積を変える第1および第2のサブチャンバに分ける仕切り部材と、を含み、
    前記第1のサブチャンバは、ボイラまたはさらなる流体源のいずれかと制御可能に連通できる開口を有し、
    前記第2のサブチャンバは、エンジン排気口およびボイラのそれぞれと制御可能に連通できる入口開口および出口開口を有し、
    前記第1のサブチャンバ内の流体を冷却することにより、前記第1のサブチャンバ内の流体圧を低下させ、低圧流体を前記エンジン排気口から前記第2のサブチャンバ内へと引き込むための吸引力を前記第2のサブチャンバ内に形成し、それによって前記出口開口の開放時に前記第2のサブチャンバから前記低圧流体がさらに前記ボイラへと移動する冷却要素前記ボイラへと移動する冷却要素を含むこと、
    を特徴とするシステム。
  25. 流体を低圧状態の前記流体の第1の流体源から高圧状態の前記流体の第2の流体源へと圧送する方法であって、
    チャンバ内部に移動できる仕切り部材を有し、容積を変える第1および第2のサブチャンバに前記チャンバを分けるチャンバを提供し、
    前記第1のサブチャンバ内の流体媒体を冷却して、前記第1のサブチャンバ内の圧力を低下させることにより、仕切り部材を移動させて第2のサブチャンバを広げ、それにより、第2のサブチャンバ内に吸引力を生成し、
    前記第2のサブチャンバを第1の流体源に連通させることにより、生成された前記吸引力により低圧流体を前記第2のサブチャンバ内に引き込み、
    第2のサブチャンバを前記第1の流体源から独立させた後、第2のサブチャンバを第2の流体源に連通させることにより、引き込まれた低圧流体を、相変化を伴うことなく第2の流体源へ移動させること、
    を含むことを特徴とする方法。
  26. 前記第1のサブチャンバ内の冷却流体媒体をさらに高い温度及び/又は圧力の新たな充填流体媒体と置き換えることにより、仕切り部材を移動させて第2のサブチャンバを圧縮させ、その後の圧送サイクルに備えることをさらに含むこと、
    を特徴とする請求項25に記載の方法。
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