JP2008516208A - 微細構造化された時間依存性インジケータ - Google Patents
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Abstract
本発明は、複数のチャネル(4)を画定する微細構造表面を有する基材(1)と、物品の動作が望まれるまで基材から分離された流体とを含む物品であって、物品が、基材のチャネルの少なくとも1つと流体が接触できる時間の所望の点で動作できるように設計されており、該物品は、測定可能な可変の電気的特性を与えるように適応されており、該可変性は、基材のチャネルを通って流体が移動する際、その進行に対応している、物品(20)を提供する。
Description
本発明は、時間依存性のインジケータを提供し、例としてタイマーおよび時間/温度インジケータが挙げられるがこれらに限られるものではない。
腐敗しやすい製品の期限切れを示す1つの単純な方法は、製品をそれまでに用いるべき推奨日を各製品に付けることである。しかしながら、この方法には、腐敗しやすい製品の実際の期限が、腐敗しやすい製品は温度が上がると通常、劣化速度が速くなるため、製品が露出される温度履歴に依存しているという点で欠点がある。すなわち、腐敗しやすい製品は、通常、一定の期間、比較的高温に露出されると、同じ期間、比較的低温に露出されるよりも残り期限が短くなる。概して、ある材料または製品の特定の性質または特性の変化の速度は、温度が上がると速くなる。従って、製品に「消費」期限を付けることは、特定の製品の予測される熱露出に関する前提に基づいていなければならない。しかしながら、実際の露出は、常に予測または制御できないため、時間−温度インジケータが必要とされる。
当該技術分野では、タイマーおよび時間−温度インジケータが提案され、そうした問題を克服している。
時間インジケータの用途は大きく分けて2つの部類がある。第1のカテゴリには、時間のみを測定するのではなく、製品の実際の累積熱露出を考慮した時間インジケータが含まれる。この目的は、インジケータの変化速度を所望の関数により温度と共に増やすことにより達成される。かかるインジケータの中には、それより下ではインジケータは変化しない閾値温度に達することを必要とするものがある。他のものは、温度の変化に継続的に応答している。このタイプの時間インジケータは、一般的に、「時間−温度インジケータ」と呼ばれる。
用途の第2のカテゴリには、感熱性が最小の時間インジケータが含まれる。時間インジケータは、時計のように動作して、経過時間の視覚的表示を与える。このタイプの時間インジケータは、「タイマー」と呼ばれることが多い。
タイマーおよび時間−温度インジケータは、化学反応機構、拡散機構および毛管駆動流体ウィッキング機構により操作されることが知られている。いくつかの種類のインジケータの考察については、パッケージング技術のウィリー百科事典(The Wiley Encyclopedia of Packaging Technology)、400〜406(ジョンウィリー&ソンズ(John Wiley&Sons)、1986年)のディー・リン・ジョンソン(Dee Lynn Johnson)の「表示機器(Indicating Devices)」を参照のこと。
時間および時間−温度インジケータは、例えば、腐敗しやすい品目の期限をモニターするなど様々な用途に有用である。かかる腐敗しやすい品目としては、食品、アスパルテームなどの食品添加剤、生物材料、薬品、化粧品、写真用品およびワクチンが挙げられるがこれらに限られるものではない。時間インジケータはまた、腐敗しやすい品目を含まない様々な用途において、経過時間および期限切れをモニターするのにも有用である。例えば、セキュリティバッジは期限切れを示す時間インジケータを有する。時間インジケータはまた、特定のタスクおよび/または品目を交換、完了または更新する必要のある注意喚起としても有用である。時間インジケータはまた、ノベルティ品目およびゲームピースにも用いることができる。
国際公開第01/88634号パンフレットには、複数のチャネルを画定する微細構造表面を有する基材と、物品の動作が望まれるまで基材から分離された流体とを含み、基材のチャネルの少なくともいくつかと流体が接触して、物品を動作可能とするべく操作できるように設計されており、基材のチャネルを通って流体が移動する際、その進行の表示を与えるよう設計されている物品が記載されている。
インジケータの自動および/または遠隔追跡および問合せを可能とする時間および時間−温度インジケータが望まれている。このタイプのインジケータは、時間および時間−温度インジケータが現在用いられている多くの用途に、特に、品目が受ける時間および熱露出を、物流の各取引点で記録できるのが望まれているときに、有用である。本発明は、このことを考慮してなされたものである。
本発明の物品はまた、高レベルの精度を有し、読み取りやすいのも好ましい。それらはまた、内蔵型であるのも好ましく、要求時に動作できるのが好ましい。流体の適切な選択(例えば、感温性または比較的非感温性)により、物品は、例えば、時間/温度インジケータまたはタイマーとして機能する。物品は、進行および終点判断で高精度の読み出しを行えるのが好ましい。
本発明は、基材と、物品の動作によって、流体が基材と接触できるまで基材から分離された流体とを含み、基材は、流体が時間または時間および温度に依存した速度で該基材に沿って流体が移動できるようになっており、該物品は、測定可能な可変の電気的特性を与えるように適応されており、該可変性は、基材に沿って流体が移動する際、その進行に対応している、物品を提供する。測定可能な可変の特性は、容量および/または導電度および/または電圧であるのが好ましい。
基材は、複数のチャネルを画定する微細構造表面を有しており、該可変性は、チャネルに沿って流体が移動する際、その進行に対応しているのが好ましい。
本発明の第1の実施形態によれば、本発明の物品は、基材に沿って流体が移動する際、流体と接触する、基材の表面に近接配置された導電性層をさらに含む。
本実施形態において、流体は、導電性/電解流体であり、導電性層が1つの電極を提供する抵抗器/電源の一部を流体が形成することにより、抵抗器の抵抗または電源の電圧または電源の分配可能な電流が、基材に沿って流体が移動する際、その進行により変わるのが好ましい。
第1の実施形態の第1の変形態様によれば、導電性層はまた、抵抗器/電源の対向電極も提供する。導電性層がパターン化され、それぞれが電極の1つを形成する2つの分離され交互に配置された部分を提供するのが好ましい。
第1の実施形態の第2の変形態様によれば、流体はこの場合も、導電性/電解流体であり、導電性層が1つの電極を提供する抵抗器/電源の一部を流体が形成することにより、電源の電流駆動能力が、基材に沿って流体が移動する際、その進行により変わる。導電性層は、抵抗器/電源の対向電極を提供し、導電性層がパターン化され、1つの電極に関連する複数の対向電極を提供する。対向電極は、基材に沿って流体が移動する際、それに連続的に接触するように構成されている。
本発明のこの態様において、測定される可変の特性は抵抗、導電度または電圧である。
あるいは、第1の実施形態の第3の変形態様によれば、流体はこの場合も、導電性/電解流体であり、導電性層が1つの電極を提供する抵抗器/電源の一部を流体が形成することにより、抵抗器/電源の抵抗/電圧が、基材に沿って流体が移動する際、その進行により変わる。本発明の第1の実施形態のこの変形態様において、基材は複数のチャネルを含む。物品は、抵抗器/電源の対向電極を提供するために該チャネルの少なくともいくつかの下部領域のみに導電性コーティングを含む。この追加の導電性コーティングにより、容量はさらに測定可能な特性である。この第3の変形実施形態において、導電性層がパターン化され、対向電極に関連する複数の電極を提供する。これらの電極は、基材のチャネルに沿って流体が移動する際、それと連続的に接触するように構成されている。
第1の実施形態の第4の変形態様によれば、流体はこの場合も、導電性/電解流体であり、導電性層が1つの電極を提供する抵抗器/電源の一部を流体が形成することにより、抵抗器/電源の抵抗/電圧が、基材に沿って流体が移動する際、その進行により変わる。導電性コーティングがパターン化され、該1つの電極に関連する複数の対向電極を提供する。これらの対向電極は、基材のチャネルを通って流体が移動する際、それと連続的に接触するように構成されている。この変形例において、容量はさらなる測定可能な可変の電気的特性である。
本発明の第2の実施形態によれば、概略を上記した本発明の物品は、基材に沿って流体が移動する際、流体と接触する、基材に近接配置された絶縁層と、その他方の側で絶縁層に近接する導電性層とをさらに含む。
本実施形態によれば、流体は誘電性流体であり、導電性層が1つの電極を提供するキャパシタの一部を流体が形成することにより、キャパシタの容量が、基材に沿って流体が移動する際、その進行により変わるのが好ましい。このように、容量は測定可能な可変の電気的特性である。
第2の実施形態の第1の好ましい態様によれば、導電性層はまた、キャパシタの対向電極も提供する。導電性層がパターン化され、それぞれが電極の1つを形成する2つの分離され交互に配置された部分を提供するのがより好ましい。
本発明の第2の実施形態の第2の態様によれば、この場合も、流体は好ましくは誘電性流体であり、導電性層が1つの電極を提供するキャパシタの一部を流体が形成するのが好ましい。この第2の態様において、導電性層がパターン化され、1つの電極に関連する複数の対向電極を提供する。これらの対向電極は、基材に沿って流体が移動する際、流体と連続的に接触するように構成されている。流体が基材に沿って移動すると、キャパシタの電極表面が増大して、その結果として、キャパシタの容量が増大する。
あるいは、本発明の第2の実施形態の第3の好ましい態様によれば、基材は複数のチャネルを含み、物品はキャパシタの対向電極を提供するために導電性コーティングをチャネルにさらに含む。導電性層がパターン化され、該対向電極に関連する複数の電極を提供し、これらの電極は、基材のチャネルに沿って流体が移動する際、流体と連続的に接触するように構成されているのが好ましい。
あるいは、本発明の第4の態様によれば、この場合も、流体は好ましくは誘電性流体であり、導電性層が1つの電極を提供するキャパシタの一部を流体が形成するのが好ましい。さらに、物品はこの場合も、キャパシタの対向電極を提供するための導電性コーティングをチャネルにさらに含む。さらに、導電性コーティングがパターン化され、1つの電極に関連する複数の対向電極を提供する。これらの対向電極は、基材に沿って流体が移動する際、流体と連続的に接触するように構成されている。
複数のチャネルを画定する微細構造表面を有する好ましい基材の変形として、本発明の好ましい全ての実施形態および態様により、多孔性材料、ウィック材料および吸収材料をはじめとするその他の好適な基材を用いる。例えば、本発明の上述した第1の好ましい実施形態に用いる基材は導電性層近傍にあるウィック材料とすることができる。同様に、上述した第2の実施形態に用いる基材は絶縁層近傍にあるウィック材料とすることができる。測定される可変の特性が導電度の場合には、測定の品質は用いる材料にほとんど影響されない。容量が測定可能な可変の特性の場合には、例えば、ウィック材料に比べて広い接触面積を与えるため、複数のチャネルを画定する微細構造基材が好ましい。ウィック材料の場合には、ウィック材料と誘電性流体の組み合わせを選択して、誘電性流体が好適な速度でウィック材料を通って移動するようにすべきである。
全ての実施形態および態様によれば、本発明の物品は、提供された測定可能な可変の電気的特性を処理するプロセスを含む。プロセッサは、無線周波機器に動作可能に接続されているのが好ましい。本発明において、「無線周波機器」という用語は、任意の好適なRFID機器を意味する。例えば、「無線周波機器」とは、受動アンテナから能動アンテナまで情報を流すためにアンテナインピーダンス変調を用いる機器を意味する。好適な例は、米国、85224−6199、アリゾナ州、チャンドラー(Chandler)のマイクロチップテクノロジー社(Microchip Technologies Inc.)発行の文献AN680「受動型RFIDの基本(Passive RFID Basics)」に記載されている。RFID ICを本発明の物品に用いて、RFID通信プロトコルを介してインジケータの問合せを行うのが好ましい。RFID機器は、例えば、フィリップス(Philips)(例えば、「アイコード(Icode)」)またはテキサスインスツルメンツ(Texas Instruments)(例えば、「タグ−イット(Tag−It)」)より入手可能である。
従って、本発明はまた、a)動作時に、インジケータにより提供される測定可能な可変の電気的特性を読取る工程と、b)読取った測定可能な可変の電気的特性を処理して、物品特有の露出特性を提供する工程とを含む、インジケータが取り付けられる物品の露出をモニターする方法も包含する。
各流体は、粘性流体、粘弾性流体およびこれらの組み合わせからなる群より選択されるのが好ましい。
本発明の好ましい物品において、物品は、動作前または動作後に物品から流体の漏れが実質的にないように設計されている。
本発明の物品において、流体は、基材を通って移動する際、流体流頭(後述)を有しており、各流体頭変化は、好ましくは約5mm未満、より好ましくは約3mm未満、最も好ましくは約1mm未満である。
本発明の物品のある実施形態において、基材を通って移動する際、流体の進行の目視表示も必要なときは、基材は再帰反射性であるため、それぞれ基材に沿って、または基材を超えて各流体が移動する際、その進行により基材は再帰反射基材を目立たなくする。
物品の動作が望まれるまで、流体はバリアにより基材から分離されているのが好ましく、バリアは後に操作されて、流体を基材と接触させることができる。
物品は、基材、バリアおよび流体を十分に包んで、物品の動作時に流体が基材を通って移動できるが、物品からは実質的に逃れないようにするカバーをさらに含むのがさらに好ましく、カバーの少なくとも一部は十分に透明で、流体がそれぞれ基材に沿って、または基材を超えて移動する際に、見る人が裸眼で流体を見ることができるように、カバー、基材および流体の色および透明度のレベルを選択する。
カバーを有する本発明の物品の他の好ましい実施形態において、カバーは、流体流の進行が目視され、流体流の方向に延在するカバーの一部に配置されたスケールをさらに含む。
本発明の物品の他の実施形態において、物品は、物品をいかに動作させるかを示すカバーにインディシアをさらに含む。
カバーを有する本発明の物品の他の実施形態において、カバーは、基材と流体とを包む接合された2片のテープを含み、テープの第1の片は透明な片面接着テープであり、テープの第2の片は両面接着テープであり、片面接着テープは流体流の進行がそれを通して見ることができるように配置されており、片面テープの接着剤コート側は流体と基材に向かって配置されている。両面接着テープはカバーの下部を形成する。両面接着テープの一方の接着剤側は基材に対向しており、反対の接着剤側−任意で剥離ライナによりカバーすることができる−を用いて物品をモニターされる品目に取り付けることができる。
本発明の物品に有用な基材は、これらに限られるものではないが、再帰反射性、回折性、拡散性および部分内面反射性からなる群より選択されるようなものとはじめとする様々な光学性を有していてよい。
本発明のある好ましい実施形態において、基材は光学的特性を有しており、基材に沿って流体が移動する際に、その進行により基材の光学的特性が目立たなくなる。
本発明の物品は、例えば、1種類のみの流体と1枚のみの基材とを含んでいてもよい。ある実施形態において、本発明の物品は複数の流体を含んでいてもよい。本発明のある実施形態において、物品は複数の基材を含んでいてもよい。本発明の物品のある実施形態において、物品は複数の流体と複数の基材とを含んでいてもよい。
基材
本発明に有用な基材は、それぞれ基材に沿った、または基材にわたる流体の移動に基づいて情報を提供する時間および時間−温度インジケータに用いるのに好適なことが分かっているようなものである。好適な基材としては、米国特許第3243303号明細書、第4229813号明細書、第4382700号明細書、第4408557号明細書に記載されているような時間および時間−温度インジケータに用いる多孔性材料、ウィック材料および吸収材料が例示される。本発明に有用な好ましい基材は、複数のチャネルを画定する微細構造表面を有するようなものである。かかる基材は、チャネルの最大深さと幅が約1,000ミクロン未満の所定のチャネルパターンを有している。チャネルは相互接続されていてもいなくてもよい。チャネルは、任意で、一連の突出部から形成されていてもよい。本発明の基材のチャネル部分は、規則的で、整然としていて不規則でないのが好ましい。チャネルはアレイになっているのが好ましい。ある実施形態において、各チャネルは近接するチャネルと実質的に同一または同一である。ある実施形態において、チャネルを備えた表面の横方向か、チャネルを備えた表面の縦方向のいずれかで、異なるチャネル幾何形状および/またはサイズを有するのが望ましい場合がある。
本発明に有用な基材は、それぞれ基材に沿った、または基材にわたる流体の移動に基づいて情報を提供する時間および時間−温度インジケータに用いるのに好適なことが分かっているようなものである。好適な基材としては、米国特許第3243303号明細書、第4229813号明細書、第4382700号明細書、第4408557号明細書に記載されているような時間および時間−温度インジケータに用いる多孔性材料、ウィック材料および吸収材料が例示される。本発明に有用な好ましい基材は、複数のチャネルを画定する微細構造表面を有するようなものである。かかる基材は、チャネルの最大深さと幅が約1,000ミクロン未満の所定のチャネルパターンを有している。チャネルは相互接続されていてもいなくてもよい。チャネルは、任意で、一連の突出部から形成されていてもよい。本発明の基材のチャネル部分は、規則的で、整然としていて不規則でないのが好ましい。チャネルはアレイになっているのが好ましい。ある実施形態において、各チャネルは近接するチャネルと実質的に同一または同一である。ある実施形態において、チャネルを備えた表面の横方向か、チャネルを備えた表面の縦方向のいずれかで、異なるチャネル幾何形状および/またはサイズを有するのが望ましい場合がある。
本発明に有用な基材は一般的に可撓性である。可撓性基材の物品は、インジケータが関連する表面に取り付けやすい。しかしながら、半剛性および剛性基材もまた本発明に有用である。同様に、本発明の物品は一般的に可撓性である。しかしながら、本発明の物品はまた半剛性または剛性であってもよい。
基材は、特定の実施形態に応じて再帰反射性であってもなくてもよい。有用な非再帰反射性基材としては、これらに限られるものではないが、直線で平行かつ間隔の狭い一連のチャネルを有する微細構造基材が例示される。再帰反射性微細構造基材を用いると、本発明の物品に数多くの利点が与えられる。これらは、流体が再帰反射性基材を目立たなくするようなやり方で用いる物品を設計するときに、再帰反射性基材を用いる際、好ましくは視認性が高い流体流頭を含む。
流体流を妨害しないよう、物品に用いる基材および/または材料は流体を吸収しないのが好ましい(すなわち、流体が接触する基材および物品のその他コンポーネントは、好ましくは本質的に流体不透過性、最も好ましくは流体不透過性とすべきである)。流体が接触するであろう基材および/またはその他材料(例えば、カバーなど)は、用いる流体に対して本質的に吸収性でない、最も好ましくは吸収性でない。流体流は、基材のチャネルに沿って、または基材のチャネルを超えるだけであるのが好ましく、基材自身(または流体が接触するであろう物品のその他のコンポーネント)に流体が実質的に拡散しない、最も好ましくは拡散しない。このように、流体は、基材自身または接触するであろう物品のその他コンポーネントにより吸収、拡散または浸透しないのが最も好ましい。
基材を通る流体の流れは好ましくは受動流である。すなわち、好ましくは、毛管作用および任意で重力の影響によるものとすべきである。ただし、インジケータの向きがその性能に影響しないよう、重力の影響は最小または存在しないのが好ましい。流体の流れは、好ましくは「能動的」でないようにすべきである(すなわち、ポンプ、外部真空源などの機器により引き起こす)。
上述したとおり、物品の基材は任意でチャネルをそこに含有している。任意で、チャネルは相互接続されている。チャネルはより均一な流体流頭のために相互接続されているのが好ましい。チャネルは、一般的に、基材の露出面に提供されている。
基材の形状およびチャネル設計に応じて、流体流路に沿って動く際に、少量の流体が基材側部(または端部)から漏れる場合がある。かかる漏れた流体は、流体流路にさらに沿って基材チャネルに再進入する可能性があり、不均一な流体流頭の原因となる。このように、場合によっては、流体の進入を可能とする端部または領域が封止されず、流体が流れる端部または領域がより均一な流体流頭を確実にするために封止されない限りは、基材の端部または側部は封止するのが好ましい。
微細構造基材のチャネルは、提供されている場合には、1つ以上の形状を有することができる。一般的に、基材内のチャネルは同様の形状である。有用なチャネル断面形状としては、これらに限られるものではないが、v形チャネル、u形チャネル、半円形チャネルおよび四角u形チャネルが例示される。チャネルは、上から見たとき、直線または非直線とすることができる。例えば、それらは、直線、曲線、捻れたもの、湾曲したもの、蛇行したものなどであってもよい。チャネルは、任意で、突出部間の経路がチャネルとなる、一連の幾何突出部により形成されてもよい。これは、後述する再帰反射性キューブコーナシートの場合である。
一般的に、チャネルの深さは、約5〜約1,000ミクロン未満、より一般的には、約10〜約500ミクロン、好ましくは約25〜約200ミクロン、最も好ましくは約25〜約100ミクロンである。一般的に、チャネルの幅は、約5〜約1,000ミクロン未満、より一般的には、約10〜約500ミクロン、好ましくは約25〜約250ミクロンである。一般的に、チャネルの間隔は、チャネルが他のチャネルの約5〜約1,000ミクロン未満、より一般的には、約10〜約500ミクロン、好ましくは約10〜約250ミクロン以内となるようにする。
基材にあるチャネルの形状、長さおよび数は、数多くある因子に応じて異なる。これらとしては、例えば、流体が基材を通って流れるのに望まれる時間の長さ、基材と共に用いる流体、および流体流が毛管力以外の力(重力など)により影響されるべき、または影響されてはならないレベルが挙げられる。重力に実質的に影響されない物品を設計するために、好ましくは十分に小さなチャネルの基材を利用すべきである。
本発明の好ましい実施形態に有用な基材は微細構造化されている。本発明の物品に用いる流体、同様に、遭遇しそうな温度、湿度およびその他環境条件に露出した際にそれらの幾何形状および表面特性を保持するような様々な異なる部類およびタイプのチャネル含有微細構造基材が有用な好ましい基材である。
非再帰反射性微細構造基材は、好ましくは、鋳造、異型押し出しまたはエンボス加工に好適な熱可塑性材料、例えば、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、ポリ(塩化ビニル)、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート、ナイロンなどから形成されている。ポリオレフィン、特に、ポリエチレンまたはポリプロピレン、そのブレンドおよび/またはコポリマー、ならびに、プロピレンおよび/またはエチレンと少ない割合のエチレン/酢酸ビニルなどのその他のモノマーとのコポリマーが好ましい。優れた物理性、処理のし易さおよび同様の特性を有する他の熱可塑性材料よりも一般的に低コストであるためポリオレフィンが好ましい。ポリオレフィンは、鋳造またはエンボス加工ロールの表面を容易に複製し、かつ容易に異型押し出しされる。それらは、強固で耐久性があり、その形状を良好に保持するため、鋳造またはエンボス加工プロセス後のかかるフィルムの取扱いを容易にする。あるいは、微細構造基材は、アクリレートやエポキシなどの硬化性樹脂材料から鋳造して、熱、紫外線(UV)または電子線に露出することにより硬化することができる。
本発明に有用な基材は、任意で、再帰反射性、全内面反射および部分内面反射の光学特性のうち1つ以上を有していてよい。これらには、例えば、屈折および/または回折性が含まれる。微細構造基材自身は、微細構造基材を流体が動く際、その検出性を改善するために、鏡面または拡散性を有することができる。流体が微細構造基材を動く際に、微細構造表面を濡らして、微細構造表面と近接する流体との間の屈折率差を減少させる(空気に比べて)ことによって、微細構造基材を目立たなくし、その透明度を改善する。
流体
様々な流体が本発明においては有用である。これらに限られるものではないが、粘性流体、粘弾性流体およびこれらの組み合わせからなる群より選択されるものが例示される。
様々な流体が本発明においては有用である。これらに限られるものではないが、粘性流体、粘弾性流体およびこれらの組み合わせからなる群より選択されるものが例示される。
さらに、異なる表面張力性を備えた流体の中から選択することができる。一般的に、23℃での流体の表面張力は、約10×10-3N/m〜約80×10-3N/m、好ましくは約10×10-3N/m〜約60×10-3N/m、より好ましくは約10×10-3N/m〜約50×10-3N/m、最も好ましくは約10×10-3N/m〜約40×10-3N/mの範囲である。
さらに、異なる密度性を備えた流体の中から選択することができる。一般的に、23℃での密度が約0.5〜約2グラム/cc、好ましくは約0.5〜約1.5グラム/cc、最も好ましくは約0.8〜約1.5グラム/ccの範囲の流体を用いることができる。
最後に、異なるゼロレート剪断粘度性を備えた流体の中から選択することができる。一般的に、23℃のゼロレート剪断粘度が約1×10-3〜約1×106Pa・s、好ましくは約0.1〜約1×105Pa・s、最も好ましくは約1〜約10,000Pa・sの範囲の流体を用いることができる。
本発明の時間/温度インジケータ物品については、選択される流体は感温性である。本発明のタイマー物品については、選択される流体は実質的に非感温性であり、最も好ましくは非感温性である。感温性流体は、3kcal/モル以上の活性エネルギー(Ea)および好ましくは1.1を超える指数Q10を有するものと定義される。非感温性流体は、3kcal/モル未満のEaおよび好ましくは1.1〜1.0の指数Q10を有するものと定義される。Q10は、温度が10℃増加するのに応じていかに反応(化学変化、微生物増殖または腐敗しやすい製品の酵素的腐敗)が速くなるかを示すものである。Tを℃で表すと、Q10=(T+10℃での変化速度)/(Tでの変化速度)。
本発明による好適な流体としては、例えば、時間および/または累積熱露出に応じて、微細構造表面のチャネルへの移動に所望の性質を与える粘弾性および粘性流体およびこれらの組み合わせが挙げられる。微細構造基材のチャネルへの流体の移動を主に駆動する毛管作用について、物品コンポーネントの表面エネルギーによって、目的の使用温度範囲内で基材の微細構造表面の流体の局所接触角を好ましくは約90度未満、より好ましくは約25度未満とすべきである。接触角は、微細構造表面の表面エネルギー、流体(例えば、液体)の表面エネルギーおよび二者間の界面エネルギーの関数である。
本発明の物品は、十分な流体を提供して、チャネルに沿って流体が移動する際に微細構造表面のチャネルを充填するように設計されているのが好ましい。物品のコンポーネントはまた、好ましくは微細構造基材のチャネル構造への流体の所望の速度の移動を提供するように選択すべきである。時間インジケータにおいて、粘性液体などの流体は、好ましくは、例えば、温度からは本質的に独立していて、かつ向き、すなわち、重力から本質的に独立している速度でこのチャネル構造を通って移動すべきである。液体の性質を制御することにより、表示機器は期限切れの表示を与えるように構築することができる。従って、モニターが必要な期間にわたって、好適な特性を有する液体を選択できるのが望ましい。
上述したとおり、Q10およびEaは、モニターされる対象物の劣化またはその他変化の速度の定量化として有用である。モニターされる対象物について好適な流体を選択するために、流体の有効EaまたはQ10を定量するのも有用である。モニターされる特定の対象物のように、様々な流体を選択して、各流体について様々な温度で目視観察可能な表示の変化速度を求めるために、流体を含むインジケータに実験を行うことができる。次に、インジケータの目的の用途に最も合うように、ある基材で様々な流体について測定された有効Eaおよび/またはQ10を計算することができる。流体の流れ性の温度依存度を独立して測定して、有効活性エネルギーを推定することもできる。
例えば、流体の動的機械的性質を様々な温度での周波数の関数として測定して、レオロジーの業界に公知の古典的な手順に従って時間−温度重ね合わせを実施することができる。結果の温度依存シフトファクターをウィリアムス−ランデル−フェリー式に適合して、有効活性エネルギーを周知のフェリーの式に従って計算することができる。ジョンD.フェリー(John D. Ferry)、ポリマーの粘弾性(Viscoelastic Properties of Polymers)(ジョンウィリー・アンド・ソンズ社(John Wiley and Sons,Inc)1980年)を参照のこと。レオロジーの当業者であれば、記載されたとおりにフェリー(Ferry)の式を用いることができるはずである。
時間−温度インジケータにおいて、粘弾性液体などの流体は、例えば、モニターされる対象物の崩壊定数の変化と十分に同様のやり方で好ましくは温度と共に増大する速度でチャネル構造に沿って移動して、インジケータが遭遇する時間および温度条件の正確な表示を与えるのが好ましい。適切な性質の流体を選択することにより、表示機器は所定の累積熱露出の表示を与えるよう構築することができる。食品、薬剤、写真用品およびワクチンなどの特定の腐敗しやすい品目についての所定の許容可能な累積熱露出の表示を与えるのが有用であることが多い。従って、モニターされる特定の製品について好適な特性を有する液体を選択するのが望ましい。
本発明による好ましいインジケータに用いるのに好適な流体についてのさらなる情報は、必要であれば、国際公開第01/88634号パンフレットより得ることができる。
流体分離
流体は、物品が動作するまで、基材から分離したままとすべきである。物品を動作させるには、インジケータを操作して、流体が基材のチャネルの少なくともいくつかと接触できるようにする。動作前、保管によって、材料の性能の点で劣化がなされないのであれば、物品はほとんど無期限に保管できるのが好ましい。流体は、例えば、物理的バリアまたは空間または距離により、基材から分離されていてよい。例えば、物品を持ち上げ、傾け、かつ/または逆にすることにより動かして、流体を基材チャネルと接触配置させるときに、動作する移動インジケータである物品にとっては空間による分離が有用である。
流体は、物品が動作するまで、基材から分離したままとすべきである。物品を動作させるには、インジケータを操作して、流体が基材のチャネルの少なくともいくつかと接触できるようにする。動作前、保管によって、材料の性能の点で劣化がなされないのであれば、物品はほとんど無期限に保管できるのが好ましい。流体は、例えば、物理的バリアまたは空間または距離により、基材から分離されていてよい。例えば、物品を持ち上げ、傾け、かつ/または逆にすることにより動かして、流体を基材チャネルと接触配置させるときに、動作する移動インジケータである物品にとっては空間による分離が有用である。
物理的バリアを用いることは、物品の配置によって単に動作されないことを望み、透過、破断またはバリアを除去して、例えば、流体を基材と接触できるようにするなど実際のステップを必要とする物品にとって有利である。数多くの流体バリアを本発明に従って用いてよい。例えば、バリアは、流体を含めるパウチ、サックまたはブラダーなどのリザーバまたは容器とすることができる。パウチ、サックまたはブラダーに圧力を印加すると、破断して、流体が基材と接触する。この圧力は、例えば、指の圧力により印加してもよい。その他のバリアとしては、例えば、ゲート、バルブなどが挙げられる。これらのバリアは、例えば、タブを引っ張る、コードを引っ張る、ラミネートされたシールを除去する、カプセルを壊すなどにより操作または除去して、流体を基材と接触させることができる。その他の流体リザーバおよびバリアシステムおよび動作方法が本発明の物品に有用である。バリアは、これらに限られるものではないが、プラスチック、接着剤、金属、ガラスなどをはじめとする数多くの材料から作製することができる。
カバー
本発明の物品は、任意で、物品の一部または全てをカバーするカバーを含んでいてもよい。かかるカバーは、一般的に、流体、バリアおよび基材の一部または全てをカバーする。物品のカバーは、可撓性、半剛性または剛性であってよい。カバーは、物品の動作および流体流路に沿った流体の流れを妨げないようなものを選択するのが好ましい。ただし、上述したとおり、除去されるまで、カバーが流体を基材から分離する機能も果たす場合は別である。カバーは、好ましくは、流体が物品から漏れるのを防ぐものを選択すべきである。カバーは、これに限られるものではないが、プラスチックをはじめとする様々な材料から作製することができる。カバーは、一体構造または、例えば、2ピースのテープを結合することにより形成されたマルチピース構造であってもよい。カバーは、例えば、流体進行が見える透明な窓を備えた不透明材料で作製することができる。あるいは、カバーは、グラフィックスを備えた透明材料から作製してもよい。透明カバーの一部は、好ましくは、流体進行が見える窓を提供するために、グラフィックスがないようにすべきである。その他のカバー構成もまた可能である。カバーは、例えば、テープバッキングがカバーとなるような感圧接着テープの基材および流体リザーバへのラミネーションをはじめとする様々なやり方で基材および流体リザーバなどの物品のその他コンポーネントに接合してもよい。あるいは、転写感圧接着剤を基材および流体リザーバにラミネートして、例えば、カバーを感圧接着剤にラミネートすることができる。
本発明の物品は、任意で、物品の一部または全てをカバーするカバーを含んでいてもよい。かかるカバーは、一般的に、流体、バリアおよび基材の一部または全てをカバーする。物品のカバーは、可撓性、半剛性または剛性であってよい。カバーは、物品の動作および流体流路に沿った流体の流れを妨げないようなものを選択するのが好ましい。ただし、上述したとおり、除去されるまで、カバーが流体を基材から分離する機能も果たす場合は別である。カバーは、好ましくは、流体が物品から漏れるのを防ぐものを選択すべきである。カバーは、これに限られるものではないが、プラスチックをはじめとする様々な材料から作製することができる。カバーは、一体構造または、例えば、2ピースのテープを結合することにより形成されたマルチピース構造であってもよい。カバーは、例えば、流体進行が見える透明な窓を備えた不透明材料で作製することができる。あるいは、カバーは、グラフィックスを備えた透明材料から作製してもよい。透明カバーの一部は、好ましくは、流体進行が見える窓を提供するために、グラフィックスがないようにすべきである。その他のカバー構成もまた可能である。カバーは、例えば、テープバッキングがカバーとなるような感圧接着テープの基材および流体リザーバへのラミネーションをはじめとする様々なやり方で基材および流体リザーバなどの物品のその他コンポーネントに接合してもよい。あるいは、転写感圧接着剤を基材および流体リザーバにラミネートして、例えば、カバーを感圧接着剤にラミネートすることができる。
添付の図面を参照することにより、本発明をよりよく理解できるであろう。
図1に、本発明のタイマー物品20を示す。図1に示すタイマー物品20は、多層構造であるが、簡単にするために図1には示されていない。物品20はカバー24を含んでいる。カバー24は、見る人が動作の際に流体の流れを観察できる窓を提供する透明にしてある28で示される矩形セクションを除いて印刷を含有している。カバー24の印刷はまた、警告指示27、流体リザーバに配置された動作点26および動作指示25も含む。図1においては、既に動作している。着色バー29は経過時間を示す。流体が基材に沿って動く際に経時で動くバー29の端部は、22で示されており、流体流頭としても知られている。流体流頭は、基材に沿って動いた流体の最外境界である。
添付の図面の図2に、本発明の物品20の第1の好ましい実施形態の断面図を示す。本実施形態の物品20は、複数のチャネル4を画定する微細構造表面を有する基材1を含む。さらに、物品20は、基材1の微細構造表面に近接配置された導電性層2を含む。最後に、絶縁体層3が提供されて、全構造を支持し、物品20が取り付けられる製品に対して導電性層2を絶縁している。チャネル4は、物品20の動作が使用者により望まれるまで、基材1から分離される流体のために提供されている。導電性層2は、基材1の微細構造表面に近接配置されて、基材1のチャネル4を通って流体が移動する際、それと接触するようになっている。物品20は、流体が、基材1のチャネル4の少なくとも1つと接触できる時間の所望の点で動作させることができる。動作まで、流体は、好適なバリア(図示せず)または空間によりチャネルから分離された上述した流体リザーバ(図示せず)に保管されている。
上述したとおり、チャネルを備えた基材の代わりに、多孔性材料、ウィック材料および吸収材料のようなその他の材料を基材1として用いることが本発明に包含される。
かかる構造だと、物品20は、チャネル4を通る流体の進行に対応して変化する測定可能な可変の電気的特性を提供する。流体は、例えば、導電性層2が1つの電極を提供する抵抗器または電源の一部をそれぞれ形成する導電性または電解流体である。この場合、抵抗器/導体または電源の抵抗/導電度または電圧は、基材1のチャネル4に沿って流体が移動する際、その進行により変わる。
導電性層はまた、抵抗器/電源の対向電極も提供するのが好ましい。この特徴のより好ましい実施形態を図4に示す。この特定の実施形態において、導電性層は、対向電極8および3つの別個の検出電極9を形成する。検出電極9は、基材1のチャネル4に沿って流体が移動する際、それに連続的に接触する。対向電極8および検出電極9は、互いに交互の関係で構成された電極指を含む。このように、導電性層2は、それぞれが電極の1つを形成する少なくとも2つの分離された交互の部分を提供する。
あるいは、流体は、例えば、導電性層2が1つの電極を提供する抵抗器または電源の一部をそれぞれ形成する導電性または電解流体である。導電性層2をパターン化して、流体により形成された1つの電極に関連する複数の対向電極10を提供する。対向電極10は、基材のチャネルに沿って流体が移動する際、それに連続的に接触するように構成されている。図7を参照のこと。
図5に、本発明のこの第1の実施形態のさらに好ましい設計を示す。図5に示す物品20は、導電性コーティング6をさらに含む。導電性コーティング6は、チャネル4の下部領域にのみ提供されている。例えば、マイクロレプリカフィルムを基材1として用いる場合には、マイクロレプリカフィルムをまず金属溶射する。チャネル上部は、金属溶射しないか、または、例えば、エレクトロミリングによりその後に除去する。
チャネル4の下部領域にあるかかる導電性コーティング6はまた、抵抗器/電源の対向電極、すなわち、流体により形成された電極の対向電極も提供する。このように、この特定の好ましい設計だと、物品は、測定可能な可変の電気的特性として導電度および容量を提供する。
図5に示す実施形態において、導電性層2をパターン化して、導電性コーティング6により形成された該対向電極に関連する複数の電極(例えば、図7の電極10)を提供する。これらの電極は、基材のチャネルまたはその他に沿って流体が移動する際、それと連続的に接触するように構成されている。あるいは、導電性コーティング6をパターン化して、導電性層により形成された該1つの電極に関連する複数の対向電極を提供する。これらの対向電極は、基材1のチャネル4に沿って流体が移動する際、それに連続的に接触するように構成されている。
図3に、本発明の第2の実施形態の第1の変形例を示す。本実施形態の物品20は、複数のチャネル4を画定する微細構造表面を有する基材1を含む。さらに、物品20は、基材1の微細構造表面に近接配置された絶縁性層5を含む。導電性層2は、その他端に絶縁層5に近接して提供されている。さらに、絶縁体層3が提供されている。本実施形態は、測定可能な可変の電気的特性として容量を提供する。本実施形態によれば、流体は好ましくは誘電性流体であり、導電性層2が1つの電極を提供するキャパシタの一部を形成することにより、流体が基材1のチャネルを通って移動する際、キャパシタの容量が、その進行と共に変わる。
上述したとおり、チャネルを備えた基材の代わりに、多孔性材料、ウィック材料および吸収材料のようなその他の材料を基材1として用いることが本発明に包含される。
本実施形態の第1の変形設計によれば、導電性層2はまた、キャパシタの対向電極も提供する。導電性層2をパターン化して、それぞれが電極の1つを形成する2つの分離され交互に配置された部分を提供するのが好ましい。これを図4に示す。参照番号8は対向電極を表し、参照番号9は検出電極を表す。この場合、例えば、流体は、左から(図4の)チャネルに入り、右へ移動する。導電性層2および対向電極部の検出電極部のカバー範囲が増えると容量は変化する。
この第2の実施形態の第2の変形設計によれば、流体は好ましくは誘電性流体で、導電性層2が1つの電極を提供するキャパシタの一部を形成し、導電性層2はまたキャパシタの対向電極も提供する。好ましくは、導電性層をパターン化して、該1つの電極に関連する複数の対向電極を提供する。
第3の変形設計によれば、物品20は、キャパシタの対向電極を提供するための導電性コーティング7をチャネルにさらに含む。この変形実施形態を図6に示す。図6に示すとおり、チャネルは導電性コーティングにより完全にコートされているのが好ましい。この第3の変形設計においては、導電性層2をパターン化して、該対向電極7に関連する複数の電極10を提供する。これを図7に示す。導電性層2が3つのセグメント10へとパターン化されているのが示されている。
あるいは、この場合も、流体は好ましくは誘電性流体で、導電性層2が1つの電極を提供するキャパシタの一部を形成し、導電性コーティング7がチャネルに提供されている。導電性コーティング7をパターン化して、該1つの電極に関連する複数の対向電極10を提供する。この第4の変形例を図7に示す。導電性コーティング7はこの図に図示するとおりにパターン化されていると仮定している。
好ましい実施形態の上記の説明から明らかなとおり、本発明は測定可能な可変の電気的特性を提供する。例えば、可変の容量は、時間または時間および温度露出に基づいた流体経路に沿った流体の進行の指標である。流体がチャネルに沿って移動すると、キャパシタの表面積の増大のためにキャパシタの値が変化する。図3および6に示す絶縁層を有する変形例において、容量の変化に対して感度を増大するために、デュポン帝人フィルム(Du Pont Teijin Films)より「マイラー(Mylar)」という商品名で販売されている材料など、例えば、非常に薄いポリエステルフィルム(PET)といった高絶縁材料を用いるのが好ましい。
図8に示すとおり、本発明は、ISOスマートカード(SmartCard)フォーマットを用いるのが好ましい。本発明は、ISO規格13.56MHz RFIDプロトコルを用いるのが好ましい。RFID IC34は、物品の質問器により得ることのできる、物品に関する情報を処理し、かつ/または保存するものであり、物品の電極および対向電極に接続されている。RFID IC34は、RF読取りプロセス中の温度履歴を測定するためのメモリを備えた、2つの追加コンタクト32と小さな5ビットA/Dコンバータとを含むのが好ましい。
RFID IC34は、物品、すなわち、ディスプレイ28へのコンタクトに接続されている。さらに、物品20の周囲に沿って好ましくは提供されているアンテナ30もまた、RFID IC34に接続されている。動作フィールド26も図8に示されている。
インジケータの流体が基材のチャネルに沿って進行する際に生じる容量の変化は、発振器の同調回路に用いられるのが好ましい(図9参照)。容量の変化によって、発振器の周波数が変化する。図9に示すとおり、本発明による物品は、従来のRFID技術から公知のタイプのRF機器において可変容量として用いられる。図9に示す好ましい実施形態において、一定容量が本発明の物品により提供される可変容量と並列に接続されている。この容量回路は、回路が動作すると、パルストレインを生成するコンパレータに接続されている。周波数が物品の可変容量に依存するこのパルストレインはカウンタによりカウントされる。このカウント値は、標準RFIDプロトコルにおける利用可能な流体の1つに含まれ、アンテナを介した質問により得ることができる。このように、本発明の物品は、物品を実際に目視検査することを必要とせずに、遠隔かつ自動的にチェックすることができる。可変容量により提供される情報は、本発明の物品を装着する製品の状況について、および経過時間および/または温度履歴について使用者に明らかな表示を与える。
本発明のより単純な用途を図10に示す。この例において、抵抗または導電度はそれぞれ、測定可能な可変の電気的特性として用いられる。特に、良好な導電性を有する流体を用いる。図10に示す例において、物品は、5つのセグメントに分割または分化されている(この例では、5つのセグメントが20%の精度(5ビット)を与えるように示されている)。各セグメントにおいて、全セグメント全体に延在する対応の対向電極指と交互の電極指が存在している。図10はまた、物品が動作されるまで流体を保管する流体リザーバを示している。物品の動作の際に、流体は第1のセグメント、すなわち、図10の最も左のセグメントへ流れる。流体がチャネルを通って進行するにつれて、流体により「スイッチ」が閉じて、時間/温度進行を記録する。5つのセグメントの別個の電極は、標準RFIDインタフェースに接続されており、時間/温度情報は、アンテナを介して物品に質問するときに得ることができる。
物品の適正な動作を試験するために、第1のセグメントは基準導体を含むのが好ましい。
図9に示す例と比べて、図10の例は実施し易く、測定した結果は物品の視覚的表示と直接相関しており、ICのコストは少ない。しかしながら、コスト上の欠点は、RFID ICで1ビット当たり1つのパッドが余分に必要なことである。
本発明により包含される1つの変形例によれば、物品は、物品に接続可能で、読取り後そこから取り外される接続可能なリーダーにより読み取られる。リーダーは、このように、次々に複数の物品に後に質問するために、複数の後に続く物品に接続可能である。
本発明の物品にはいくつかの利点がある。
第1に、RFIDリーダーを用いて製品のIDが質問され、物流の各取引点で時間/温度劣化を記録可能である。温度違反が生じた場所をかなり正確に突き止めることができる。これによって、商品の輸送の改善のために講じる保障および行動についての詳細な情報が提供される。
第2に、本発明の物品は従来の時間/温度インジケータに比べて有利である。標準の視覚的インジケータは、精度が低く、モニターされた物品との相関性の低い化学的プロセスに基づいている。標準的な代替品は電子機器である。しかしながら、これらは、視覚的表示を与えるためには、LCDなどの電子ディスプレイを必要とする。かかる製品ははるかに高価で、重量があり、傷付き易く、電源を必要とする。
最後に、スマートカード(SmartCard)インジケータを考慮すると、本発明による物品においてはバッテリがないことが特に利点を提供し好ましい。スマートカード(SmartCard)インジケータにおいて、必要なバッテリはコストを大幅に増大して、カードの厚さに対するISO規格に適合させるのを難しくさせる。バッテリを用いるということは、製品のモニタリングタイムスパン可能性が、バッテリの容量により制限されるこということも意味する。
本発明をいくつかの実施例により説明してきた。上述の詳細な説明は理解のためとしてのみ示されている。不必要に限定はされないものとする。本発明の範囲から逸脱することなく、記載した実施形態に多くの変更を行うことができる。このように、本発明の範囲は、本明細書に記載した詳細そのものおよび構造に限定されるべきものではなく、請求項の文言により記載された構造そしてその等価物によってのみ限定されるべきである。
Claims (29)
- 基材と、
物品の動作によって、流体が前記基材と接触可能となるまで前記基材から分離された流体とを含み、前記基材は、前記流体が時間または時間および温度に依存した速度で前記基材に沿って前記流体が移動できるようになっており、
前記物品は、測定可能な可変の電気的特性を与えるように適応されており、前記可変性は、前記基材に沿って前記流体が移動する際、その流体の進行に対応している、物品。 - 前記基材は、複数のチャネルを画定する微細構造表面を有しており、前記可変性は、前記チャネルに沿って前記流体が移動する際、その流体の進行に対応している、請求項1に記載の物品。
- 前記測定可能な可変の特性が、容量および/または導電度および/または電圧である、請求項1または2に記載の物品。
- 前記基材の前記チャネルに沿って前記流体が移動する際、前記流体と接触する、前記基材の前記表面に近接配置された導電性層をさらに含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の物品。
- 前記流体が導電性/電解流体であり、導電性層が1つの電極を提供する抵抗器/電源の一部を前記流体が形成することにより、前記抵抗器/電源の前記抵抗/電圧が、前記基材に沿って前記流体が移動する際、その流体の進行により変わる、請求項4に記載の物品。
- 前記導電性層が、前記抵抗器/電源の対向電極も提供する、請求項5に記載の物品。
- 前記流体が導電性/電解流体であり、前記導電性層が1つの電極を提供する抵抗器/電源の一部を前記流体が形成することにより、前記抵抗器/電源の前記抵抗/電圧が、前記基材に沿って前記流体が移動する際、その流体の進行により変わる、請求項2に記載の物品。
- 前記抵抗器/電源の前記対向電極を提供するために、前記チャネルの下部領域のみに導電性コーティングをさらに含む、請求項7に記載の物品。
- 前記基材に沿って前記流体が移動する際、前記流体と接触する、前記基材の前記表面に近接配置された絶縁層と、その他方の側で前記絶縁層に近接する導電性層とをさらに含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の物品。
- 前記流体が誘電性流体であり、前記導電性層が1つの電極を提供するキャパシタの一部を前記流体が形成することにより、前記キャパシタの容量が、前記基材に沿って前記流体が移動する際、その流体の進行により変わる、請求項9に記載の物品。
- 前記導電性層が、前記キャパシタの対向電極も提供する、請求項10に記載の物品。
- 前記基材に沿って前記流体が移動する際、前記流体と接触する、前記基材の前記表面に近接配置された絶縁層と、その他方の側で前記絶縁層に近接する導電性層とをさらに含む、請求項2に記載の物品。
- 前記流体が誘電性流体であり、前記導電性層が1つの電極を提供するキャパシタの一部を前記流体が形成することにより、前記キャパシタの容量が、前記基材に沿って前記流体が移動する際、その流体の進行により変わる、請求項12に記載の物品。
- 前記キャパシタの対向電極を提供するために前記チャネル上の導電性コーティングをさらに含む、請求項13に記載の物品。
- 前記導電性層がパターン化され、それぞれが電極の1つを形成する2つの分離され交互に配置された部分を提供する、請求項6または11に記載の物品。
- 前記導電性層がパターン化され、前記1つの電極に関連する複数の対向電極を提供し、これらの対向電極が、前記基材に沿って前記流体が移動する際、前記流体と連続的に接触するように構成されている、請求項6または11に記載の物品。
- 前記導電性層がパターン化され、前記対向電極に関連する複数の電極を提供し、これらの電極が、前記基材の前記チャネルに沿って前記流体が移動する際、前記流体と連続的に接触するように構成されている、請求項8または14に記載の物品。
- 前記導電性コーティングがパターン化され、前記1つの電極に関連する複数の対向電極を提供し、これらの対向電極が、前記基材の前記チャネルに沿って前記流体が移動する際、前記流体と連続的に接触するように構成されている、請求項8または14に記載の物品。
- 前記提供された可変の電気的特性を処理するためのプロセッサをさらに含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の物品。
- 前記プロセッサが、無線周波機器に動作可能に接続されている、請求項19に記載の物品。
- 前記流体が、粘性流体、粘弾性流体およびこれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項1〜20のいずれか1項に記載の物品。
- 前記流体の粘度が温度依存性である、請求項21に記載の物品。
- 前記物品がタイマーである、請求項1〜21のいずれか1項に記載の物品。
- 前記物品が時間/温度インジケータである、請求項1〜22のいずれか1項に記載の物品。
- 請求項1〜22のいずれか1項に記載の物品とRFIDリーダの組み合わせ。
- 製品の時間または時間−温度履歴に関する情報を提供する請求項1〜22のいずれか1項に記載の物品と前記物品が取り付けられる前記製品との組み合わせ。
- a)動作時に、インジケータにより提供される測定可能な可変の電気的特性を読取る工程と、
b)前記読取った測定可能な可変の電気的特性を処理して、物品特有の露出特性を提供する工程と
を含む、インジケータが取り付けられる物品の露出をモニターする方法。 - 工程(a)をRFID機器を用いて実施する、請求項27に記載の方法。
- 前記インジケータが請求項1〜24のいずれか1項に記載の物品である請求項27に記載の方法。
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