JP2008515955A - 貧血の治療のためのPI3キナーゼγ阻害剤 - Google Patents

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Abstract

本発明は、赤血球欠乏に関する障害の治療のための医薬の製造のための選択性PI3キナーゼγ阻害剤の使用に関する。特には、本発明は、貧血、例えば、溶血性貧血、再生不良性貧血、及び赤芽球癆(pure red cell anaemia)の治療のための選択性PI3キナーゼガンマ阻害剤、例えば、置換されたアゾリジノン−ビニル融合ベンゼン誘導体(式中、A、X、Y1、Y2、Z、n、R1、及びR2は明細書中に詳細に記載される)の使用に関する。

Description

本発明は、赤血球欠乏に関する障害の治療のための医薬の製造のための選択性PI3キナーゼγ阻害剤の使用に関する。特には、本発明は、貧血、例えば、溶血性貧血、再生不良性貧血、及び赤芽球癆(pure red cell anaemia)の治療のための選択性PI3キナーゼガンマ阻害剤、例えば、置換されたアゾリジノン−ビニル融合ベンゼン誘導体の使用に関する。
貧血の治療における使用のためのエリスロポエチン:
エリスロポエチン(EPO)は糖タンパク質であり、未成熟赤血球細胞の増殖及び分化(赤血球新生 (erythrogenesis))の主な制御因子である。EPOは、低酸素(血液又は組織中の低酸素レベル)に応答して胎児肝臓及び成人腎臓中で産生される。これが骨髄及び他の造血組織中の前駆細胞上のEPO受容体(EPOR)を標的とする場合、これは血流中を循環する。組換えヒトエリスロポエチン(rHuEpo又はエポエチンα)は、EPOGEN.RTM(エポエチンα、組換えヒトエリスロポエチン)(Amgen Inc., Thousand Oaks, Calif);レコルモン(Roche)として、及びPROCRIT.RTM(エポエチンα、組換えヒトエリスロポエチン)(Ortho Biotech Inc., Raritan, N.J.)として商業的に入手可能である。
治療上使用する場合、EPOは静脈内又は皮下注射のいずれかにより投与される。EPOの投与量は、通常、720IU/kg体重を超えない。
EPOが相対的に大きな糖タンパク質であるという事実は、製造コスト及び当該治療剤の送達の方法に対して不利に影響する。
エリスロポエチンの重要性を考えると、EPOに代わることができる有機分子を同定すること、あるいはEPOにより通常誘発される効果を強化又は高めることができることが極めて望ましい。
PI3キナーゼ:
細胞血漿膜は、様々なシグナル伝達経路において得られる大量の二次メッセンジャーとみなすことができる。リン脂質シグナル伝達経路におけるエフェクター酵素の機能及び制御に関して、これらの酵素は、膜リン脂質プールから二次メッセンジャーを産生する(クラスI PI3キナーゼ(例えば、PI3Kγ))二重特異性キナーゼ酵素であり、これは、これらが脂質キナーゼ(ホスホイノシチドのリン酸化)並びに分子内制御機構としての自己リン酸化を含む他のタンパク質基質のリン酸化が可能であることを示すプロテインキナーゼ活性を示すことを意味する。リン脂質シグナル伝達のこれらの酵素は、様々な細胞外シグナル、例えば、成長因子、分裂促進因子、インテグリン(細胞間相互作用)ホルモン、サイトカイン、ウイルス及び神経伝達物質、例えば、本明細書のスキーム1に記載されるものに応答して、そしてまた他のシグナル伝達分子、例えば、小GTPアーゼ、キナーゼ又はホスファターゼによる細胞内交差調整(クロストーク、オリジナルシグナルが、細胞内シグナル伝達現象により第二ステップにおいてPI3Kにシグナルを伝達するいくつかの平行経路を活性化できること)により活性化される。
イノシトールリン脂質(ホスホイノシチド)細胞内シグナル伝達経路は、シグナル伝達分子(細胞外リガンド、刺激、受容体二量体化、異種受容体(例えば、受容体チロシンキナーゼ)によるトランス活性化)の血漿膜中に集まるGタンパク質結合膜貫通受容体に結合することで開始する。
PI3Kは、膜リン脂質PIP(4,5)2を、PIP(3,4,5)3に変換し、これは順番に、5’特異性ホスホイノシチドホスファターゼによりホスホイノシチドの他の3’リン酸化形態に更に変換し、これによりPI3K酵素活性は、直接的又は間接的に、細胞内シグナル伝達において二次メッセンジャーとして機能する2つの3’−ホスホイノシチドサブタイプの産生をもたらす(Trends Biochem Sci. 22(7) p.267-72 (1997) by Vanhaesebroeck B et al., Chem Rev. 101(8) p.2365-80 (2001) by Leslie N.R et al (2001); Annu Rev Cell Dev Biol. 17 p.615-75 (2001) by Katso R. et al. and Cell Mol Life Sci. 59(5) p.761 -79 (2002) by Toker a. et al.)。触媒サブユニット、対応する制御サブユニットによるこれらの制御、発現パターン、及びシグナル伝達に特異的な機能により分類された複数のPI3Kアイソフォーム(p110α、β、δ及びγ)は当該酵素反応を行う(Exp Cell Res. 25(1) p.239-54 (1999) by Vanhaesebroeck B. and Annu Rev Cell Dev Biol. 17 p.615-75 (2001) by Katso R. et al)。
進化上保存されたアイソフォームp110α及びβは偏在的に発現し、一方δ及びγは造血細胞系、平滑筋細胞、筋細胞及び内皮細胞中でより特異的に発現する(Trends Biochem Sci. 22(7) p.267-72 (1997) by Vanhaesebroeck B et al.)。これらの発現はまた、細胞、組織の種類、及び刺激、並びに疾患状況に依存する誘発可能な態度において制御されうる。
Figure 2008515955
スキーム1において上に示されるとおり、ホスホイノシチド3−キナーゼ(PI3K)は、イノシトール環の3番目の炭素におけるホスファチジルイノシトール(PtdIns)のリン酸化に関係する。PtdInsの3,4,5−トリフォスフェート(PtdIns(3,4,5)P3)、PtdIns(3,4)P2及びPtdIns(3)Pのリン酸化は、細胞増殖、細胞分化、細胞成長、細胞サイズ、細胞生存、アポトーシス、接着、細胞運動、細胞遊走、走化性、浸潤、細胞骨格再編、細胞形態変化、小胞輸送、及び代謝経路を含む、様々なシグナル伝達経路のための二次メッセンジャーとして作用する。
2つの化合物、LY294002及びワートマニンは、PI3−キナーゼ阻害薬として知られている。これらの化合物は、非選択的なPI3K阻害薬である。
Figure 2008515955
LY294002は、CD34+前駆細胞からのEPO誘発赤血球新生を阻害することが報告されている(June H. Myklebust et al., Experimental Hematology 30 (2002), 990)。また、ワートマニンがEPO誘発赤血球分化からK562赤白血病細胞を保護することも報告されている(L. Neri et al. Cellular Signalling 14 (2002) 21)。
アゾリジノン−ビニルベンゼン誘導体は、PCT/EP02/100798に記載されている。該化合物は、PI3キナーゼ阻害剤、特にPI3キナーゼγの阻害剤であるといわれ、そして自己免疫障害及び/又は炎症性疾患、循環器疾患、神経変性疾患、細菌又はウイルス感染、腎臓疾患、血小板凝集、癌、移植片拒絶、又は肺損傷の治療及び/又は予防において有用であるといわれている。
このたび、驚くべきことに、選択性PI3キナーゼγ阻害剤が赤血球欠乏に関する障害の治療に有用であるということが発見された。具体的には、本発明は、貧血、例えば、溶血性貧血、再生不良性貧血、及び赤芽球癆の治療のための選択性PI3キナーゼγ阻害剤、例えば、式(I)の置換されたアゾリジノン−ビニル融合ベンゼン誘導体の使用に関する。
Figure 2008515955
式中、A、X、Y1、Y2、Z、n、R1及びR2は、本明細書中に詳細に記載される。
発明の説明
以下のパラグラフは、本発明の化合物を構成する多様な化学部分の定義を供し、そして、他に広い定義を設定しない限り、本明細書及びクレームを通して一律に適用することが意図される。
「C1−C6−アルキル」は、1〜6の炭素原子を有する一価のアルキル基を意味する。当該語は、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、n−ヘキシル等といった基により代表される。
「アリール」は、1つの環(例えば、フェニル)又は複数の縮合環(例えば、ナフチル)を有する6〜14の炭素原子の不飽和芳香族炭素環式基を意味する。好ましくは、アリールは、フェニル、ナフチル、フェナントレニル等を含む。
「C1−C6−アルキルアリール」は、アリール置換基、例えば、ベンジル、フェネチル等を有するC1−C6−アルキル基を意味する。
「ヘテロアリール」は、単環式ヘテロ芳香族、又は二環式若しくは三環式融合環を有するヘテロ芳香族基を意味する。ヘテロ芳香族基の好ましい例は、任意的に置換されたピリジル、ピロリル、フリル、チエニル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,3,4−トリアジニル、1,2,3−トリアジニル、ベンゾフリル、[2,3−ジヒドロ]ベンゾフリル、イソベンゾフリル、ベンゾチエニル、ベンゾトリアゾリル、イソベンゾチエニル、インドリル、イソインドリル、3H−インドリル、ベンズイミダゾリル、イミダゾ[1,2−a]ピリジル、ベンゾチアゾリル、ベンゾキサゾリル、キノリニジル、キナゾリニル、フタラジニル、キノキサリニル、チノリニル、ナフチリジニル、ピリド[3,4−b]ピリジル、ピリド[3,2−b]ピリジル、ピリド[4,3−b]ピリジル、キノリル、イソキノリル、テトラゾリル、5,6,7,8−テトラヒドロキノリル、5,6,7,8−テトラヒドロイソキノリル、プリニル、プテリジニル、カルバゾリル、キサンテニル、又はベンゾキノリルを含む。
「C1−C6−アルキルヘテロアリール」は、2−フリルメチル、2−チエニルメチル、2−(1H−インドール−3−イル)エチル等を含む、ヘテロアリール置換基を有するC1−C6−アルキル基を意味する。
「C2−C6−アルケニル」は、好ましくは2〜6の炭素原子を有し、且つ少なくとも1又は2のアルケニル不飽和部位を有するアルケニル基を意味する。好ましいアルケニル基は、エチニル(−CH=CH2)、n−2−プロペニル(アリル、−CH2CH=CH2)等を含む。
「C2−C6−アルケニルアリール」は、2−フェニルビニル等を含むアリール置換基を有するC2−C6−アルケニル基を意味する。
「C2−C6−アルケニルヘテロアリール」は、2−(3−ピリジニル)ビニル等を含むヘテロアリール置換基を有するC2−C6−アルケニル基を意味する。
「C2−C6−アルキニル」は、好ましくは2〜6の炭素原子を有し、且つ少なくとも1〜2のアルキニル不飽和部位を有するアルキニル基を意味し、好ましいアルキニル基は、エチニル(−C≡CH)、プロパルギル(−CH2C≡CH)等を含む。
「C2−C6−アルキニルアリール」は、フェニルエチニル等を含むアリール置換基を有するC2−C6−アルキニル基を意味する。
「C2−C6−アルキニルヘテロアリール」は、2−チエニルエチニル等を含むヘテロアリール置換基を有するC2−C6−アルキニル基を意味する。
「C3−C8−シクロアルキル」は、単環(例えば、シクロヘキシル)又は複数の縮合環(例えば、ノルボルニル)を有する3〜8の炭素原子の飽和炭素環式基を意味する。好ましいシクロアルキルは、シクロペンチル、シクロヘキシル、ノルボルニル等を含む。
「ヘテロシクロアルキル」は、上の定義に従うC3−C8−シクロアルキル基を意味する。ここで最大3つの炭素原子は、O、S、NR(Rは水素又はメチルと定義される)から成る群から選択されるヘテロ原子により置換されている。好ましいヘテロシクロアルキルは、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、1−メチルピペラジン、モルホリン等を含む。
「C1−C6−アルキルシクロアルキル」は、シクロヘキシルメチル、シクロペンチルプロピル等を含むシクロアルキル置換基を有するC1−C6−アルキル基を意味する。
「C1−C6−アルキルヘテロシクロアルキル」は、2−(1−ピロリジニル)エチル、4−モルホリニルメチル、(1−メチル−4−ピペリジニル)メチル等を含むヘテロシクロアルキル置換基を有するC1−C6−アルキル基を意味する。
「カルボキシ」は、−C(O)OH基を意味する。
「C1−C6−アルキルカルボキシ」は、2−カルボキシエチル等を含むカルボキシ置換基を有するC1−C6−アルキル基を意味する。
「アシル」は、−C(O)R基を意味し、ここで、Rは、「C1−C6−アルキル」、「アリール」、「ヘテロアリール」、「C1−C6−アルキルアリール」又は「C1−C6−アルキルヘテロアリール」を含む。
「C1−C6−アルキルアシル」は、2−アセチルエチル等を含むアシル置換基を有するC1−C6−アルキル基を意味する。
「アリールアシル」は、2−アセチルフェニル等を含むアシル置換基を有するアリール基を意味する。
「ヘテロアリールアシル」は、2−アセチルピリジル等を含むアシル置換基を有するヘテロアリール基を意味する。
「C3−C8−(ヘテロ)シクロアルキルアシル」は、アシル置換基を有する3員〜8員のシクロアルキル又はヘテロシクロアルキル基を意味する。
「アシルオキシ」は、−OC(O)R基を意味し、ここで、Rは、H、「C1−C6−アルキル」、「C2−C6−アルケニル」、「C2−C6−アルキニル」、「C3−C8−シクロアルキル」、「ヘテロシクロアルキル」、「アリール」、「ヘテロアリール」、「C1−C6−アルキルアリール」又は「C1−C6−アルキルヘテロアリール」、「C2−C6−アルケニルアリール」、「C2−C6−アルケニルヘテロアリール」、「C2−C6−アルキニルアリール」、「C2−C6−アルキニルヘテロアリール」、「C1−C6−アルキルシクロアルキル」、「C1−C6−アルキルヘテロシクロアルキル」を含む。
「C1−C6−アルキルアシルオキシ」は、2−(アセチルオキシ)エチル等を含むアシルオキシ置換基を有するC1−C6−アルキル基を意味する。
「アルコキシ」は、−O−R基を意味し、ここで、Rは、「C1−C6−アルキル」、又は「アリール」、又は「ヘテロアリール」、又は「C1−C6−アルキルアリール」、又は「C1−C6−アルキルヘテロアリール」を含む。好ましいアルコキシ基は、例えば、メトキシエトキシ、フェノキシ等である。
「C1−C6−アルキルアルコキシは、2−エトキシエチル等を含むアルコキシ置換基を有するC1−C6−アルキル基を意味する。
「アルコキシカルボニル」は、−C(O)OR基を意味し、ここで、Rは、H、「C1−C6−アルキル」、又は「アリール」、又は「ヘテロアリール」、又は「C1−C6−アルキルアリール」、又は「C1−C6−アルキルヘテロアリール」を含む。
「C1−C6−アルキルアルコキシカルボニル」は、2−(ベンジルオキシカルボニル)エチル等を含むアルコキシカルボニル置換基を有するC1−C6−アルキル基を意味する。
「アミノカルボニル」は、−C(O)NRR’基を意味し、ここで各R、R’は、独立に、水素、又はC1−C6−アルキル、又はアリール、又はヘテロアリール、又は「C1−C6−アルキルアリール」、又は「C1−C6−アルキルヘテロアリール」を含む。
「C1−C6−アルキルアミノカルボニル」は、2−(ジメチルアミノカルボニル)エチル等を含むアミノカルボニル置換基を有するC1−C6−アルキル基を意味する。
「アシルアミノ」は、−NRC(O)R’基を意味し、ここで各R、R’は、独立に、水素、「C1−C6−アルキル」、「C2−C6−アルケニル」、「C2−C6−アルキニル」、「C3−C8−シクロアルキル」、「ヘテロシクロアルキル」、「アリール」、「ヘテロアリール」、「C1−C6−アルキルアリール」又は「C1−C6−アルキルヘテロアリール」、「C2−C6−アルケニルアリール」、「C2−C6−アルケニルヘテロアリール」、「C2−C6−アルキニルアリール」、「C2−C6−アルキニルヘテロアリール」、「C1−C6−アルキルシクロアルキル」、「C1−C6−アルキルヘテロシクロアルキル」である。
「C1−C6−アルキルアシルアミノ」は、2−(プロピオニルアミノ)エチル等を含むアシルアミノ置換基を有するC1−C6−アルキル基を意味する。
「ウレイド」は、−NRC(O)NR’R”基を意味し、ここで各R、R’、R”は、独立に、水素、「C1−C6−アルキル」、「C2−C6−アルケニル」、「C2−C6−アルキニル」、「C3−C8−シクロアルキル」、「ヘテロシクロアルキル」、「アリール」、「ヘテロアリール」、「C1−C6−アルキルアリール」又は「C1−C6−アルキルヘテロアリール」、「C2−C6−アルケニルアリール」、「C2−C6−アルケニルヘテロアリール」、「C2−C6−アルキニルアリール」、「C2−C6−アルキニルヘテロアリール」、「C1−C6−アルキルシクロアルキル」、「C1−C6−アルキルヘテロシクロアルキル」であり、そしてここでR’及びR”は、これらが結合する窒素原子と一緒に、任意的に3〜8員のヘテロシクロアルキル環を形成することができる。
「C1−C6−アルキルウレイド」は、2−(N’−メチルウレイド)エチル等を含むウレイド置換基を有するC1−C6−アルキル基を意味する。
「カルバメート」は、−NRC(O)OR’基を意味し、ここで各R、R’は、独立に、水素、「C1−C6−アルキル」、「C2−C6−アルケニル」、「C2−C6−アルキニル」、「C3−C8−シクロアルキル」、「ヘテロシクロアルキル」、「アリール」、「ヘテロアリール」、「C1−C6−アルキルアリール」又は「C1−C6−アルキルヘテロアリール」、「C2−C6−アルケニルアリール」、「C2−C6−アルケニルヘテロアリール」、「C2−C6−アルキニルアリール」、「C2−C6−アルキニルヘテロアリール」、「C1−C6−アルキルシクロアルキル」、「C1−C6−アルキルヘテロシクロアルキル」である。
「アミノ」は、−NRR’基を意味し、ここで各R、R’は、独立に、水素、又は「C1−C6−アルキル」、又は「アリール」、又は「ヘテロアリール」、又は「C1−C6−アルキルアリール」、又は「C1−C6−アルキルヘテロアリール」、又は「シクロアルキル」、又は「ヘテロシクロアルキル」であり、そしてR及びR’は、これらが結合する窒素原子と一緒に、任意的に3〜8員ヘテロシクロアルキル環を形成できる。
「C1−C6−アルキルアミノ」は、2−(1−ピロリジニル)エチル等を含むアミノ置換基を有するC1−C5−アルキル基を意味する。
「アンモニウム」は、正に帯電した−N+RR’R”基を意味し、ここで各R、R’、R”は、独立に、「C1−C6−アルキル」、又は「C1−C6−アルキルアリール」、又は「C1−C6−アルキルヘテロアリール」、又は「シクロアルキル」、又は「ヘテロシクロアルキル」であり、そしてR及びR’は、これらに結合する窒素原子と一緒に、任意的に3〜8員ヘテロシクロアルキル環を形成できる。
「C1−C6−アルキルアンモニウム」は、2−(1−ピロリジニル)エチル等を含むアンモニウム置換基を有するC1−C6−アルキル基を意味する。
「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素、及びヨウ素原子を意味する。
「スルホニルオキシ」は、−OSO2−R基を意味し、ここでRは、H、「C1−C6−アルキル」、ハロゲンで置換された「C1−C6−アルキル」、例えば、−OSO2−CF3基、「C2−C6−アルケニル」、「C2−C6−アルキニル」、「C3−C8−シクロアルキル」、「ヘテロシクロアルキル」、「アリール」、「ヘテロアリール」、「C1−C6−アルキルアリール」又は「C1−C6−アルキルヘテロアリール」、「C2−C6−アルケニルアリール」、「C2−C6−アルケニルヘテロアリール」、「C2−C6−アルキニルアリール」、「C2−C6−アルキニルヘテロアリール」、「C1−C6−アルキルシクロアルキル」、「C1−C6−アルキルヘテロシクロアルキル」から選択される。
「C1−C6−アルキルスルホニルオキシ」は、2−(メチルスルホニルオキシ)エチル等を含むスルホニルオキシ置換基を有するC1−C6−アルキル基を意味する。
「スルホニル」は、「−SO2−R」基を意味し、ここでRは、H、「アリール」、「ヘテロアリール」、「C1−C6−アルキル」、ハロゲンで置換された「C1−C6−アルキル」、例えば、−SO2−CF3基、「C2−C6−アルケニル」、「C2−C6−アルキニル」、「C3−C8−シクロアルキル」、「ヘテロシクロアルキル」、「アリール」、「ヘテロアリール」、「C1−C6−アルキルアリール」又は「C1−C6−アルキルヘテロアリール」、「C2−C6−アルケニルアリール」、「C2−C6−アルケニルヘテロアリール」、「C2−C6−アルキニルアリール」、「C2−C6−アルキニルヘテロアリール」、「C1−C6−アルキルシクロアルキル」、「C1−C6−アルキルヘテロシクロアルキル」から選択される。
「C1−C6−アルキルスルホニル」は、2−(メチルスルホニル)エチル等を含むスルホニル置換基を有するC1−C5−アルキル基を意味する。
「スルフィニル」は、「−S(O)−R」基を意味し、ここでRは、H、「C1−C6−アルキル」、ハロゲンで置換された「C1−C6−アルキル」、例えば、−SO−CF3基、「C2−C6−アルケニル」、「C2−C6−アルキニル」、「C3−C8−シクロアルキル」、「ヘテロシクロアルキル」、「アリール」、「ヘテロアリール」、「C1−C6−アルキルアリール」又は「C1−C6−アルキルヘテロアリール」、「C2−C6−アルケニルアリール」、「C2−C6−アルケニルヘテロアリール」、「C2−C6−アルキニルアリール」、「C2−C6−アルキニルヘテロアリール」、「C1−C6−アルキルシクロアルキル」、「C1−C6−アルキルヘテロシクロアルキル」から選択される。
「C1−C6−アルキルスルフィニル」は、2−(メチルスルフィニル)エチル等を含むスルフィニル置換基を有するC1−C5−アルキル基を意味する。
「スルファニル」は、−S−R基を意味し、ここでRは、H、「C1−C6−アルキル」、ハロゲンで置換された「C1−C6−アルキル」、例えば、−SO−CF3基、「C2−C6−アルケニル」、「C2−C6−アルキニル」、「C3−C8−シクロアルキル」、「ヘテロシクロアルキル」、「アリール」、「ヘテロアリール」、「C1−C6−アルキルアリール」又は「C1−C6−アルキルヘテロアリール」、「C2−C6−アルケニルアリール」、「C2−C6−アルケニルヘテロアリール」、「C2−C6−アルキニルアリール」、「C2−C6−アルキニルヘテロアリール」、「C1−C6−アルキルシクロアルキル」、「C1−C6−アルキルヘテロシクロアルキル」を含む。好ましくは、スルファニル基は、メチルスルファニル、エチルスルファニル等を含む。
「C1−C6−アルキルスルファニル」は、2−(エチルスルファニル)エチル等を含むスルファニル置換基を有するC1−C5−アルキル基を意味する。
「スルホニルアミノ」は、−NRSO2−R’基を意味し、ここで各R、R’は、独立に、水素、「C1−C6−アルキル」、「C2−C6−アルケニル」、「C2−C6−アルキニル」、「C3−C8−シクロアルキル」、「ヘテロシクロアルキル」、「アリール」、「ヘテロアリール」、「C1−C6−アルキルアリール」又は「C1−C6−アルキルヘテロアリール」、「C2−C6−アルケニルアリール」、「C2−C6−アルケニルヘテロアリール」、「C2−C6−アルキニルアリール」、「C2−C6−アルキニルヘテロアリール」、「C1−C6−アルキルシクロアルキル」、「C1−C6−アルキルヘテロシクロアルキル」を含む。
「C1−C6−アルキルスルホニルアミノ」は、2−(エチルスルホニルアミノ)エチル等を含むスルホニルアミノ置換基を有するC1−C5−アルキル基を意味する。
「アミノスルホニル」は、−SO2−NRR’基を意味し、ここで各R、R’は、独立に、水素、「C1−C6−アルキル」、「C2−C6−アルケニル」、「C2−C6−アルキニル」、「C3−C8−シクロアルキル」、「ヘテロシクロアルキル」、「アリール」、「ヘテロアリール」、「C1−C6−アルキルアリール」又は「C1−C6−アルキルヘテロアリール」、「C2−C6−アルケニルアリール」、「C2−C6−アルケニルヘテロアリール」、「C2−C6−アルキニルアリール」、「C2−C6−アルキニルヘテロアリール」、「C1−C6−アルキルシクロアルキル」、「C1−C6−アルキルヘテロシクロアルキル」を含む。
「C1−C6−アルキルアミノスルホニル」は、2−(シクロヘキシルアミノスルホニル)エチル等を含むアミノスルホニル置換基を有するC1−C6−アルキル基を意味する。
「置換された又は置換されていない」:個々の置換基の定義により制約されない限り、「アルキル」、「アルケニル」、「アルキニル」、「アリール」、及び「ヘテロアリール」等の上記に示される基は、「C1−C6−アルキル」、「C2−C6−アルケニル」、「C2−C6−アルキニル」、「シクロアルキル」、「ヘテロシクロアルキル」、「C1−C6−アルキルヘテロアリール」、「C1−C6−アルキルシクロアルキル」、「C1−C6−アルキルヘテロシクロアルキル、「アミノ」、「アンモニウム」、「アシル」、「アシルオキシ」、「アシルアミノ」、「アミノカルボニル」、「アルコキシカルボニル」、「ウレイド」、「アリール」、「カルバメート」、「ヘテロアリール」、「スルフィニル」、「スルホニル」、「アルコキシ」、「スルファニル」、「ハロゲン」、「カルボキシ」、トリハロメチル、シアノ、ヒドロキシ、メルカプト、ニトロ等から成る群から選択される1〜5つの置換基で任意的に置換されていてよい。あるいは上記置換基は、また、特に近接官能置換基に関係する場合、近接置換基が閉環した条件、例えば、ラクタム、ラクトン、環式無水物だけでなく、例えば、保護基を得るために、閉環により形成されたアセタール、チオアセタール、アミナールを含んで成ってよい。
「医薬的に許容される陽イオン塩又は複合体」は、例えば、アルカリ金属塩(例えば、ナトリウム及びカリウム)、アルカリ土類金属塩(例えば、カルシウム又はマグネシウム)、アルミニウム塩、アンモニウム塩、及び有機アミン、例えば、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エチルアミン、トリエチルアミン、モルホリン、N−Me−D−グルカミン、N,N’−ビス(フェニルメチル)−1,2−エタンジアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、エチレンジアミン、N−メチルモルホリン、ピペリジン、ベンザチン(N,N’−ジベンジルエチレンジアミン)、コリン、エチレン−ジアミン、メグルミン(N−メチルグルカミン)、ベネタミン(N−ベンジルフェネチルアミン)、ジエチルアミン、ピペラジン、トロメタミン(2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール)、プロカイン、並びに式−NR,R’,R”のアミン(ここで、R,R’,R”は独立に、水素、アルキル、又はベンジルである)を伴う塩、として定義されることを意図する。特に好ましい塩はナトリウム及びカリウム塩である。
「医薬的に許容される塩又は複合体」は、所望の生物活性を維持する、以下に認識される本発明の化合物の塩又は複合体を意味する。このような塩の例は、制限することなく、無機酸(例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、硝酸等)で形成される酸付加塩、及び有機酸、例えば、酢酸、シュウ酸、酒石酸、コハク酸、リンゴ酸、フマル酸、マレイン酸、アスコルビン酸、安息香酸、タンニン酸、パモイン酸(pamoic acid)、アルギン酸、ポリグルタミン酸、ナフタレンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸、及びポリ−ガラクツロン酸で形成される塩を含む。上記化合物はまた、特に、式NRR’R”+-(式中、R、R’、R”は独立に、水素、アルキル、又はベンジル、C1−C6−アルキル、C2−C6−アルケニル、C2−C6−アルキニル、C1−C6−アルキルアリール、C1−C6−アルキルヘテロアリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルであり、そしてZは、塩素、臭素、ヨウ素、−O−アルキル、トルエンスルホナート、メチルスルホナート、スルホナート、ホスフェート、又はカルボキシエート(例えば、ベンゾアート、スクシネート、アセテート、グリコレート、マルケート、マレート、フマレート、シトレート、タルトレート、アスコルベート、シンナモエート、マンデロエート、及びジフェニルアセテート)を含むカウンターイオンである)の四級アンモニウム塩を含む、当業者に既知な医薬的に許容される四級塩として投与することができる。
「医薬的に活性な誘導体」は、レシピエントに対して投与され、本明細書中に開示される活性を直接的に又は間接的に供するいずれかの化合物を意味する。
「鏡像体過剰率」(ee)は、不斉合成、即ち、非ラセミ出発物質、及び/又は試薬、又は少なくとも1つの鏡像選択的な工程を含んで成る合成により得られ、それによって、少なくとも約52%eeにおける過剰の鏡像異性体が産出する生成を意味する。
本発明に従う一般式(I)の化合物はまた、その互変異性体、その幾何異性体、その鏡像異性体、ジアステレオ異性体としての光学活性体、及びそのラセミ体、並びにこれらの医薬的に許容される塩を含んで成る。本発明の式の好ましい医薬的に許容される塩は、医薬的に許容される酸と形成される酸付加塩、例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩又は重硫酸塩、リン酸塩又はリン酸水素塩、酢酸塩、安息香酸塩、コハク酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、乳酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、グルコン酸塩、メタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、パラ−トルエンスルホン酸塩である。
本発明の化合物は、E/Z異性体混合物として、又は本質的に純粋なE異性体又はZ異性体として得ることができる。E/Z異性は、好ましくは、フェニルとアゾリジノン部分を連結するビニル部分に関係する。具体的な態様において、式(I)の化合物はZ異性体である。
本発明の第一の観点は、赤血球欠乏に関する障害の治療のための医薬の製造における選択性PI3キナーゼγ阻害剤としての使用を含む。このようなPI3キナーゼγ阻害剤は、式(I)
Figure 2008515955
の化合物、並びにその異性体、鏡像異性体、ジアステレオ異性体としてのその光学活性体、及びそのラセミ体、並びにこれらの医薬的に許容される塩及び活性誘導体であってよく、そして赤血球欠乏に関する障害の予防及び/又は治療のための医薬の調製のために使用することができる。
好ましい態様において、選択性PI3キナーゼγ阻害剤は、溶血性貧血、再生不良性貧血、及び赤芽球癆を含む血液障害の治療及び/又は予防のために有用である。
具体的な態様において、血液障害の治療は、少量のエリスロポエチン(EPO)又はその変異体若しくは類似体を使用する初回又は同時感作工程を含んで成る。
本発明の更なる観点は、PI3キナーゼγ阻害剤、及び医薬的に許容される賦形剤を含んで成る医薬組成物に関する。具体的な態様において、該医薬組成物は、更にエリスロポエチン(EPO)、その変異体又は類似体を含有する。
本発明の医薬組成物は、様々な経路、例えば、経口、直腸、経皮、皮下、静脈内、筋肉内及び鼻腔内により投与することができる。
同時、前、又は後におけるPI3キナーゼγ阻害剤の投与と組み合わせる場合、EPOの投与量は、通常、約300IU/kg体重、より好ましくは約250IU/kg体重を超えず、更により好ましくは250、150、75又は50IU/kg体重以下である。
式(I)中の置換基は、以下のとおり定義される:
Aは、置換されていない若しくは置換された5〜8員の複素環基、又は置換されていない若しくは置換された炭素環式基である。
上記炭素環式基は、置換されていない若しくは置換されたアリール、置換されていない若しくは置換されたヘテロアリール、置換されていない若しくは置換されたシクロアルキル、又は置換されていない若しくは置換されたヘテロシクロアルキルと融合してよい。
このような複素環基又は炭素環式基は、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル及びへテロシクロアルキル、例えば、フェニル、フェナントレニル、シクロペンチル、シクロヘキシル、ノルボルニル、ピロリジン、ピペリジン、1−メチルピペラジン、モルホリン、ピロリル、フラニル、チエニル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,3,4−トリアジニル、1,2,3−トリアジニル、ベンゾフリル、[2,3−ジヒドロ]ベンゾフリル、イソベンゾフリル、ベンゾチエニル、ベンゾトリアゾリル、イソベンゾチエニル、インドリル、イソインドリル、3H−インドリル、ベンズイミダゾリル、イミダゾ[1,2−a]ピリジル、ベンゾチアゾリル、ベンゾキサゾリル、キノリニジル、キナゾリニル、フタラジニル、キノキサリニル、チノリニル、ナフチリジニル、ピリド[3,4−b]ピリジル、ピリド[3,2−b]ピリジル、ピリド[4,3−b]ピリジル、キノリル、イソキノリル、テトラゾリル、5,6,7,8−テトラヒドロキノリル、5,6,7,8−テトラヒドロイソキノリル、プリニル、プテリジニル、カルバゾリル、キサンテニル、又はベンゾキノリルを含んで成る。
更に代表的な複素環基又は炭素環式基Aは、置換されていない若しくは置換されたジオキソール、置換されていない若しくは置換されたジオキシン、置換されていない若しくは置換されたジヒドロフラン、置換されていない若しくは置換された(ジヒドロ)フラニル、置換されていない若しくは置換された(ジヒドロ)オキサジニル、置換されていない若しくは置換されたオキサジノイル、置換されていない若しくは置換されたピリジニル、置換されていない若しくは置換されたイソキサゾリル、置換されていない若しくは置換されたオキサゾリル、置換されていない若しくは置換された(ジヒドロ)ナフタレニル、置換されていない若しくは置換されたピリミジニル、置換されていない若しくは置換されたトリアゾリル、置換されていない若しくは置換されたイミダゾリル、置換されていない若しくは置換されたピラジニル、置換されていない若しくは置換されたチアゾリル、置換されていない若しくは置換されたチアジアゾリル、置換されていない若しくは置換されたオキサジアゾリルを含む。
XはS、O又はNH、好ましくはSである。
1及びY2は、それぞれ独立して、S、O又は−NHから成る群から選択され、好ましくはOである。
Zは、S又はOであり、好ましくはOである。
1は、H、CN、カルボキシ、アシル、C1−C6−アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、アシルオキシ、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルカルボキシ、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルアシルオキシ、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルアルコキシ、アルコキシカルボニル、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルアルコキシカルボニル、アミノカルボニル、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルアミノカルボニル、アシルアミノ、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルアシルアミノ、ウレイド、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルウレイド、アミノ、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルアミノ、アンモニウム、スルホニルオキシ、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルスルホニルオキシ、スルホニル、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルスルホニル、スルフィニル、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルスルフィニル、スルファニル、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルスルファニル、スルホニルアミノ、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルスルホニルアミノ、又はカルバメートを含んで成る、あるいはこれらから成る群から選択される。特定の態様において、R1はHである。
2は、H、ハロゲン、アシル、アミノ、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキル、置換されていない若しくは置換されたC2−C6−アルケニル、置換されていない若しくは置換されたC2−C6−アルキニル、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルカルボニル、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルアシル、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルアルコキシカルボニル、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルアミノカルボニル、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルアシルオキシ、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルアシルアミノ、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルウレイド、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルカルバメート、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルアミノ、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルアルコキシ、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルスルファニル、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルスルフィニル、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルスルホニル、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルスルホニルアミノアリール、置換されていない若しくは置換されたアリール、置換されていない若しくは置換されたC3−C8−シクロアルキル若しくはヘテロシクロアルキル、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルアリール、置換されていない若しくは置換されたC2−C6−アルケニルアリール、置換されていない若しくは置換されたC2−C6−アルキニルアリール、カルボキシ、シアノ、ヒドロキシ、C1−C6−アルコキシ、ニトロ、アシルアミノ、ウレイド、スルホニルアミノ、スルファニル、又はスルホニルを含んで成る、あるいはこれらから成る群から選択される。
nは、0、1又は2の整数であり、好ましくはnは0又は1である。最も好ましくはn=0である。
本発明の特定の態様に従うと、R1及びR2は共にHである。
本発明に従う更に特定の態様において、XはSであり、Y1及びY2は共にOであり、R1及びR2は上述のとおりであり、そしてnは0である。
式(I)の特定のサブグループは、式(Ic)を有する化合物であり、式中、R1、Y1は上述のとおりであり、そしてWはO又はSである;特には、R1は、置換されていない若しくは置換されたC1−C4アルキル基、又は、置換されていない若しくは置換されたC1−C5アルケニル基、カルボキシ、シアノ、C1−C4アルコキシ、ニトロ、アシルアミノ、ウレイドであってよい。
Figure 2008515955
より更なる化合物は、式(II−a)を有する。
Figure 2008515955
Aは、置換されていない若しくは置換されたジオキソール、置換されていない若しくは置換されたジオキシン、置換されていない若しくは置換されたジヒドロフラン、置換されていない若しくは置換された(ジヒドロ)フラニル、置換されていない若しくは置換された(ジヒドロ)オキサジニル、置換されていない若しくは置換されたオキサジノイル、置換されていない若しくは置換されたピリジニル、置換されていない若しくは置換されたイソキサゾリル、置換されていない若しくは置換されたオキサゾリル、置換されていない若しくは置換された(ジヒドロ)ナフタレニル、置換されていない若しくは置換されたピリミジニル、置換されていない若しくは置換されたトリアゾリル、置換されていない若しくは置換されたイミダゾリル、置換されていない若しくは置換されたピラジニル、置換されていない若しくは置換されたチアゾリル、置換されていない若しくは置換されたチアジアゾリル、置換されていない若しくは置換されたオキサジアゾリルから成る群から選択される。
2は、H、ハロゲン、アシル、アミノ、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキル、置換されていない若しくは置換されたC2−C6−アルケニル、置換されていない若しくは置換されたC2−C6−アルキニル、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルカルボニル、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルアシル、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルアルコキシカルボニル、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルアミノカルボニル、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルアシルオキシ、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルアシルアミノ、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルウレイド、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルカルバメート、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルアミノ、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルアルコキシ、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルスルファニル、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルスルフィニル、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルスルホニル、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルスルホニルアミノアリール、置換されていない若しくは置換されたアリール、置換されていない若しくは置換されたC3−C8−シクロアルキル若しくはヘテロシクロアルキル、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルアリール、置換されていない若しくは置換されたC2−C6−アルケニルアリール、置換されていない若しくは置換されたC2−C6−アルキニルアリール、カルボキシ、シアノ、ヒドロキシ、C1−C6−アルコキシ、ニトロ、アシルアミノ、ウレイド、スルホニルアミノ、スルファニル、又はスルホニルを含んで成る、あるいはこれらから成る群から選択される。
より具体的なチアゾリジノン−ビニル融合ベンゼン誘導体は、式(II)
Figure 2008515955
並びにその幾何異性体、鏡像異性体、ジアステレオ異性体としてのその光学活性体、及びそのラセミ体、並びにこれらの医薬的に許容される塩及び医薬的に活性な誘導体である。ここでY1、Z、R1、R2は上述のとおりであり、そしてnは0又は1である。
特定の態様において、R1は、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキル、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルアリール、置換されていない若しくは置換されたアリール、置換されていない若しくは置換されたC3−C8−シクロアルキル若しくは−ヘテロシクロアルキル、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルアリール、置換されていない若しくは置換されたC2−C6−アルケニルアリール、置換されていない若しくは置換されたC2−C6−アルキニルアリールである。
特定の態様において、Y1はOである。
より更なるチアゾリジノンビニル融合ベンゼン誘導体は、式(III )
Figure 2008515955
並びにその幾何異性体、鏡像異性体、ジアステレオ異性体としてのその光学活性体、及びそのラセミ体、並びにこれらの医薬的に許容される塩及び医薬的に活性な誘導体である。ここでR1、R2は上述のとおりである(破線は二重結合の任意の存在を表す)。
また、更なる態様は、式(IV)、(V)及び(VI)の化合物を含んで成る:
Figure 2008515955
1は、水素、ハロゲン、シアノ、C1−C6−アルキル、C1−C6−アルコキシ、アシル、アルコキシカルボニルから成る群から選択され、ここでR2は上に定義されるとおりである。特定の態様において、R2はアミノ部分である。
また、更なる態様は、式(I’)の化合物を含んで成る。
Figure 2008515955
Aは、置換されていない若しくは置換された5〜8員の複素環基、又は置換されていない若しくは置換された炭素環式基である。好ましくはAは複素環部分である。
本発明のある態様において、Aは、ジオキソレニル又はピリジニル部分である。
XはS、O又は−NR3、好ましくはSである。R3は、H又はC1−C6−アルキルを含んで成る、あるいはこれらから成る群から選択される。
Yは、S又はO、好ましくはOである。
1は、H、CN、カルボキシ、アシル、C1−C6−アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、アシルオキシ、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルカルボキシ、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルアシルオキシ、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルアルコキシ、アルコキシカルボニル、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルアルコキシカルボニル、アミノカルボニル、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルアミノカルボニル、アシルアミノ、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルアシルアミノ、ウレイド、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルウレイド、アミノ、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルアミノ、アンモニウム、スルホニルオキシ、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−スルホニルオキシ、スルホニル、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルスルホニル、スルフィニル、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルスルフィニル、スルファニル、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルスルファニル、スルホニルアミノ、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルスルホニルアミノ、又はカルバメートを含んで成る、あるいはこれらから成る群から選択される。好ましくは、R1はHである。
2は、H、ハロゲン、アシル、アミノ、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキル、置換されていない若しくは置換されたC2−C6−アルケニル、置換されていない若しくは置換されたC2−C6−アルキニル、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルカルボニル、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルアシル、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルアルコキシカルボニル、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルアミノカルボニル、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルアシルオキシ、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルアシルアミノ、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルウレイド、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルカルバメート、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルアミノ、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルアルコキシ、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルスルファニル、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルスルフィニル、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルスルホニル、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルスルホニルアミノアリール、アリール、ヘテロアリール、置換されていない若しくは置換されたアリール、置換されていない若しくは置換されたC3−C8−シクロアルキル若しくはヘテロシクロアルキル、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルアリール、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルへテロアリール、置換されていない若しくは置換されたC2−C6−アルケニルアリール若しくは−ヘテロアリール、置換されていない若しくは置換されたC2−C6−アルキニルアリール若しくは−ヘテロアリール、カルボキシ、シアノ、ヒドロキシ、C1−C6−アルコキシ、ニトロ、アシルアミノ、ウレイド、スルホニルアミノ、スルファニル、又はスルホニルを含んで成る、あるいはこれらから成る群から選択される。好ましくは、R2はHである。
特定の態様において、R1及びR2は共にHである。
Gは、置換された若しくは置換されていないC1−C6−アルキル、置換された若しくは置換されていないC2−C6−アルケニル、置換された若しくは置換されていないC2−C6−アルキニル、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−ヘテロアリール、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルアリール、置換されていない若しくは置換されたC1−C6−アルキルヘテロアリール、置換されていない若しくは置換されたC2−C6−アルケニル−アリール若しくは−ヘテロアリール、置換されていない若しくは置換されたC2−C6−アルキニル−アリール若しくは−ヘテロアリール、置換された若しくは置換されていないC1−C6−アルコキシ、シアノ、置換された若しくは置換されていないC1−C6−アシルであり、あるいはGはスルホニル部分である。
特には、Gは、スルホニル部分、シアノ、又は置換された若しくは置換されていないC1−C6−アルコキシを含んで成る、あるいはこれらから成る群から選択される。
具体的な化合物は:
例 名称
1 5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチレン)−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン
2 5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチレン)−2−チオキソ−1,3−チアゾリジン−4−オン
3 5−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン6−イルメチレン)−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン
4 5−[(9,10−ジオキソ−9,10−ジヒドロアントラセン−2−イル)メチレン]−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン
5 (5−[2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)メチレン]−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン
6 5−[(4−メチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾキサジン−6−イル)メチレン]−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン
7 5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチレン)−2−イミノ−1,3−チアゾリジン−4−オン
8 5−(3−メチル−ベンゾフラン−5−イルメチレン)−チアゾリジン−2,4−ジオン
9 3−[5−(2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イリデンメチル)−ベンゾフラン−3−イル]−アクリル酸
10 5−(3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イルメチレン)−チアゾリジン−2,4−ジオン
11 5−(3−アミノ−ベンゾ[d]イソキサゾール−5−イルメチレン)−チアゾリジン−2,4−ジオン
12 5−ベンゾ[1,2,5]オキサジアゾール−5−イルメチレン−チアゾリジン−2,4−ジオン
13 5−(2−フルオロ−ベンゾフラン−6−イルメチレン)−チアゾリジン−2,4−ジオン
14 5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチレン−4−オキソ−チアゾリジン−2−イリデン−シアンアミド、
である。
式(I)の化合物は、PCT/EP02/100798及びEP−03102313.8に記載される方法に従い得ることができる。
本発明の医薬組成物は、典型的には、医薬的に許容される担体、希釈剤又は賦形剤を含んで成る。当業者は、医薬組成物を処方するために適当な、このような様々な担体、希釈剤又は賦形剤化合物を認識する。
慣習的に利用されるアジュバント、担体、希釈剤又は賦形剤と一緒の本発明の化合物を医薬組成物及びその単位投与量とすることができ、そしてこのような形態において、固体、例えば、錠剤、若しくは充填カプセル、又は液体、例えば、溶液、懸濁液、乳液、エリキシル、若しくはこれらを充填したカプセル、経口使用のための全てのもの、又は非経口用(皮下を含む)無菌注射溶液の形態において利用することができる。このような医薬組成物及びこれらの単位剤形は、更なる活性化合物又は原理を伴いあるいは伴わずに、慣習的な比率における成分を含んで成ってよく、そしてこのような単位剤形は、利用するために、意図される毎日の投与量の範囲と釣り合った、いずれか適当な有効量の活性成分を含んでよい。
本発明の医薬組成物は、多様な経路、例えば、経口、直腸、経皮、皮下、静脈内、筋肉内及び鼻腔内により投与することができる。経口投与用の組成物は、バルク溶液若しくは懸濁液、又はバルク粉末の形態をとってよい。しかしながら、より一般的には、当該組成物は、正確な投与量を促進するための単位剤形において供される。「単位剤形」の語は、ヒト対象、及び他の動物のための単位用量として物理的に分離した単位を意味し、各単位は、適当な医薬的賦形剤とともに、所望の治療効果を生じるためにあらかじめ測定された活性物質の量を含む。典型的な単位剤形は、液体組成物の前充填、前測定アンプル若しくはシリンジ、又は固形組成物の場合には、ピル、錠剤、カプセル等を含む。このような組成物において、PI3キナーゼγ阻害剤は通常微量な成分であり(約0.1〜約50重量%、又は好ましくは約1〜約40重量%)、多様なビヒクル又は担体を伴い、そして所望の剤形の形成を助ける残部を伴う。
経口投与に適当な液体形態は、バッファー、懸濁及び分散剤、着色料、芳香剤等を伴う適当な水性又は非水性ビヒクルを含んでよい。
固体形態は、例えば、いずれかの以下の成分又は同様の性質の化合物を含んでよい:結合剤、例えば、微結晶セルロース、トラガカントゴム又はゼラチン;賦形剤、例えば、スターチ又はラクトース、崩壊剤、例えば、アルギン酸、プリモゲル、又はコーンスターチ;潤滑剤、例えば、ステアリン酸マグネシウム;滑走剤、例えば、コロイド性シリコンジオキシド;甘味料、例えば、スクロース又はサッカリン;又は芳香剤、例えば、ペパーミント、サリチル酸メチル又はオレンジフレーバー。
注射用組成物は、典型的には、注射用無菌生理食塩水、リン酸緩衝生理食塩水、又は当業界に既知な又は他の注射用担体に基づく。上述のように、このような組成物中のPI3キナーゼγ阻害剤は、典型的には、しばしば注射用担体等の残部を伴う0.05〜10重量%の範囲の微量成分である。該注射用組成物はまた、EPO又は変異体又は類似体を含有してもよい。
経口投与用又は注射用組成物のための上述の成分は、専ら代表的なものである。更なる物質、並びに加工技術等はRemington's Pharnaaceutical Sciences, 20th Edition, 2000, Marck Publishing Company, Easton, Pennsylvaniaのパート5に記載され、本明細書中に参照として組み入れられている。
本発明の化合物はまた、持続放出形態において、又は持続性放出薬剤送達系から投与することができる。代表的な持続性放出物質の記載は、Remington's Pharmaceutical Sciencesにおいて見つけることができる。
例15:生物試験
本発明において使用される化合物は、PI3キナーゼγの選択的阻害剤である。従って、本発明は、PI3キナーゼα又はδの阻害よりも、PI3キナーゼγの阻害において少なくとも2倍の活性を示す。より好ましくは、PI3キナーゼα又はδの阻害よりも、PI3キナーゼγの阻害において4倍の活性を示し、最も好ましくは6倍の活性を示す。
PI3キナーゼのアイソフォームに関するこれらの選択性における該化合物を評価するために、これらは以下の結合アッセイにかけることができる:
a)ハイスループットPI3K脂質キナーゼアッセイ(結合アッセイ):
該アッセイは、シンチレーション近接アッセイ技術(SPA, Amersham)と高親和性及び高特異性を伴いリン脂質と結合するネオマイシン(ポリ陽イオン性抗生物質)の能力を組み合わせる。該シンチレーション近接アッセイは、弱放射性アイソトープ(例えば、3H、125I、33P)の特性に基づく。SPAビーズのネオマイシンでのコーティングは、ネオマイシンに対する特異的な結合を介してSPAビーズに放射性リン脂質を捕獲することにより、同じウェル中の組換えPISK及び放射性ATPでのインキュベーション後のリン酸化脂質基質の検出を許容する。
5μlの式(I)の試験化合物を含有する384ウェルMTP(6%DMSOに溶解する;100、30、10、3、1、0.3、0.1、0.03、0.01、0.001μMの濃度の試験化合物を産生する)に、以下のアッセイ成分を添加する。1)5μl(58ng)のヒト組換えGST−PI3Kγ、又はGST−PI3Kα、又はGST−PI3Kδ(Hepes 40mM中、pH 7.4、DTT 1mM、及びエチレングリコール 5%)、2)10μlの脂質ミセル、及び3)10μlのキナーゼバッファー([33P]γ−ATP 45μM/60nCi、MgCl2 30mM、DTT 1mM、β−グリセロホスフェート 1mM、Na3VO4 100μM、コール酸Na 0.3%、Hepes 40mM中、pH7.4)。静かに撹拌しながら、室温で180分間のインキュベーション後、ATP10mM及びEDTA5mMを含有するPBS中に100μgのネオマイシンコーティングPVT SPAビーズを含有する溶液を60μl添加することにより該反応を停止する。該アッセイは更に、静かに撹拌しながら室温で60分間インキュベートし、ネオマイシン−SPAビーズに対してリン脂質を結合させる。1500×gにおいて5分間のネオマイシンコーティングPVT SPAビーズの沈殿後、Wallac MicroBetaTM プレートカウンターにおけるシンチレーションカウントにより、放射性PtdIns(3)Pを定量する。
PI3Kγ、又はPI3Kδ、又はPI3Kαにおいて示された値は、IC50、すなわち上記標的の50%の阻害を達成するために必要な量を意味する。
実施化合物を表1に記載する。
Figure 2008515955
b)EPO誘発赤血球形成:
赤血球集団の分化、並びに未分化幹細胞の増幅(expansion)におけるPI3K阻害剤の効果の研究。2種類の異なる培養系、A及びBを調査した。
培養系A(IL3を含まない):
骨髄由来幹細胞の赤血球株への分化のみ。IL3及び他の早期作用成長因子の欠乏のため、コロニー形成単位の増幅に関して半至適系。
培養条件は:IMDM培養培地、30%の事前に選択したウシ胎仔血清、1%BSA、グルタミン、40μg/mlの鉄飽和トランスフェリン、10−6モルのメルカプトエタノール、10ng/mlのSCF、100U/mlのIL6、7UのEpo。
培養系B(IL3を含む):
コロニー形成単位アッセイ。培養条件は:IMDM培養培地、30%の事前に選択したウシ胎仔血清、1%BSA、グルタミン、40μg/mlの鉄飽和トランスフェリン、10−6モルのメルカプトエタノール、10ng/mlのSCF、100U/mlのIL6、7UのEpo、100U/mlのIL3、28ng/mlのGM−CSF、0.3%の寒天。
動員したCD34陽性幹細胞を0日目において培養中に播種し、そして13日間増幅させた。コロニーアッセイ又はフローサイトメトリーのための試料は、0、3、6、9及び13日目に採取した。
CFU速度(コロニー形成単位)を測定するために、式(I)の試験化合物の不存在下において先ずコロニーアッセイを行った。13日後、コロニーの数を評価した。次に、1日目に培養系に添加した式(I)の試験化合物を使用して同じアッセイを行った。
PI−3Kγは、CD34陽性幹細胞の試験管内培養の最初の12時間において上方制御し、そしてEpo処理の続く5日は下方制御した。これにより、造血前駆細胞の増幅及び赤血球細胞分化における式(I)の試験化合物の効果が調査された。
コロニー形成単位及び細胞表面上のグリコホリンA(マーカー)の発現は、幹細胞赤血球形成のためのマーカーとして用いた。更に、細胞表面抗原CD34の存在もまた、増幅した細胞系列の分化状態を評価するためにモニターした。
式(I)の試験化合物による細胞の処理は、未処理のコントロールと比較して、有核赤血球細胞の有意に高い増幅率をもたらした。例えば、実施例1の化合物(すなわち、5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチレン)−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン)の使用は、13日目において、コントロールに対して4倍の増加をもたらした。同時期において、細胞増殖は増強されなかった。
GlyA陽性細胞の相対増幅率:0日目、分化の段階は、あったとしても僅かであり、GlyA陽性である。該抗原は、Epo受容体の結合により、及びより少ない程度でTPO受容体(血小板)により誘発される。増幅率は、注目の時点におけるGlyA陽性細胞の絶対数を出発材料中のGlyA陽性細胞の絶対数により割ることにより計算される。
式(I)の試験化合物を使用するPI−3Kγの薬理学的阻害は、GlyA表面マーカーの促進的な上方制御をもたらし、それ故これらの細胞の増殖を増加させた。
成長因子の組み合わせ、SCF、IL−6及びEpoは、初期造血細胞の増幅に十分ではない。これは、これらの細胞の低い増幅をもたらす。しかしながら、このような準至適条件下でさえ、PI−3Kγの阻害は、CD34陽性細胞のより高い増幅をもたらした。
CD34陽性細胞におけるGlyA−抗原増幅の増加は、後の分化段階だけでなく、前駆体レベルにおいてもPI−3Kγの影響を示唆する。これは、赤血球コロニー形成単位(CFU−E)及びバースト形成単位(BFU)の分析により確認することができる。
CFU−GMの絶対増幅率:
骨髄前駆細胞は、選択性成長因子の組み合わせにより支持されない。従って、CFU−GM増幅は、SCF、IL−3、IL−6、GM−CSF及びEpoにより補完された培地と比較して極めて低い。
参考文献リスト
Figure 2008515955

Claims (18)

  1. 赤血球欠乏に関係する障害の治療のための医薬の製造における、選択性PI3キナーゼγ阻害剤の使用。
  2. 更に、エリスロポエチン(EPO)、その変異体又は類似体の投与を含む、請求項1に記載の使用。
  3. 疾患が貧血である、請求項1又は2のいずれか一項に記載の使用。
  4. 前記疾患が、溶血性貧血、再生不良性貧血、赤芽球癆の群から選択される、請求項3に記載の使用。
  5. 前記PI3キナーゼγ阻害剤が、式(I)
    Figure 2008515955
    の化合物、並びにその幾何異性体、鏡像異性体、ジアステレオ異性体としてのその光学活性体、及びそのラセミ体、並びにこれらの医薬的に許容される塩及び医薬的に許容される活性誘導体であって、式中
    Aは、5〜8員の複素環基又は炭素環式基であって、該炭素環式基は、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル又はへテロシクロアルキルと融合されてよく:
    Xは、S、O又はNHであり;
    1及びY2は、独立に、S、O又は−NHであり;
    Zは、S又はOであり;
    1は、H、CN、カルボキシ、アシル、C1−C6−アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、アシルオキシ、C1−C6−アルキルカルボキシ、C1−C6−アルキルアシルオキシ、C1−C6−アルキルアルコキシ、アルコキシカルボニル、C1−C6−アルキルアルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−C6−アルキルアミノカルボニル、アシルアミノ、C1−C6−アルキルアシルアミノ、ウレイド、C1−C6−アルキルウレイド、アミノ、C1−C6−アルキルアミノ、アンモニウム、スルホニルオキシ、C1−C6−アルキルスルホニルオキシ、スルホニル、C1−C6−アルキルスルホニル、スルフィニル、C1−C6−アルキルスルフィニル、スルファニル、C1−C6−アルキルスルファニル、スルホニルアミノ、C1−C6−アルキルスルホニルアミノ、又はカルバメートであり;
    2は、H、ハロゲン、アシル、アミノ、C1−C6−アルキル、C2−C6−アルケニル、C2−C6−アルキニル、C1−C6−アルキルカルボキシ、C1−C6−アルキルアシル、C1−C6−アルキルアルコキシカルボニル、C1−C6−アルキルアミノカルボニル、C1−C6−アルキルアシルオキシ、C1−C6−アルキルアシルアミノ、C1−C6−アルキルウレイド、C1−C6−アルキルアミノ、C1−C6−アルキルアルコキシ、C1−C6−アルキルスルファニル、C1−C6−アルキルスルフィニル、C1−C6−アルキルスルホニル、C1−C6−アルキルスルホニルアミノアリール、アリール、C3−C8−シクロアルキル若しくはヘテロシクロアルキル、C1−C6−アルキルアリール、C2−C6−アルケニルアリール、C2−C6−アルキニルアリール、カルボキシ、シアノ、ヒドロキシ、C1−C6−アルコキシ、ニトロ、アシルアミノ、ウレイド、C1−C6−アルキルカルバメート、スルホニルアミノ、スルファニル、又はスルホニルを含んで成る、あるいはこれらから成る群から選択され;
    nは、0、1又は2である、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の使用。
  6. 前記式中、Y1及びY2が共に酸素である、請求項5に記載の使用。
  7. 前記式中、nが1又は2であり、そしてR1及びR2が共にHである、請求項5又は6に記載の使用。
  8. 前記式中、XがSであり、Y1及びY2が共にOであり、R1及びR2が前記請求項において定義されたとおりであり、そしてnが0である、請求項5〜7のいずれか一項に記載の使用。
  9. 前記PI3キナーゼγ阻害剤が、式(II−a)
    Figure 2008515955
    の化合物
    (式中、
    Aは、ジオキソール、ジオキシン、ジヒドロフラン、(ジヒドロ)フラニル、(ジヒドロ)オキサジニル、ピリジニル、イソキサゾリル、オキサゾリル(ジヒドロ)ナフタレニル、ピリミジニル、トリアゾリル、イミダゾリル、ピラジニル、チアゾリジニル、チアジアゾリル、オキサジアゾリルから成る群から選択され;
    2は、H、ハロゲン、アシル、アミノ、C1−C6−アルキル、C2−C6−アルケニル、C2−C6−アルキニル、C1−C6−アルキルカルボキシ、C1−C6−アルキルアシル、C1−C6−アルキルアルコキシカルボニル、C1−C6−アルキルアミノカルボニル、C1−C6−アルキルアシルオキシ、C1−C6−アルキルアシルアミノ、C1−C6−アルキルウレイド、C1−C6−アルキルカルバメート、C1−C6−アルキルアミノ、C1−C6−アルキルアルコキシ、C1−C6−アルキルスルファニル、C1−C6−アルキルスルフィニル、C1−C6−アルキルスルホニル、C1−C6−アルキルスルホニルアミノアリール、アリール、C3−C8−シクロアルキル若しくはヘテロシクロアルキル、C1−C6−アルキルアリール、C2−C6−アルケニルアリール、C2−C6−アルキニルアリール、カルボキシ、シアノ、ヒドロキシ、C1−C6−アルコキシ、ニトロ、アシルアミノ、ウレイド、スルホニルアミノ、スルファニル、又はスルホニルを含んで成る、あるいはこれらから成る群から選択される)である、請求項5〜8のいずれか一項に記載の使用。
  10. 前記PI3キナーゼγ阻害剤が、式(II)
    Figure 2008515955
    の化合物、並びにその幾何異性体、鏡像異性体、ジアステレオ異性体としてのその光学活性体、及びそのラセミ体、並びにこれらの医薬的に許容される塩及び医薬的に許容される活性誘導体であって、式中:
    Z、Y1、R1、R2が前記請求項に定義したとおりであり、nが0又は1である、請求項5〜9のいずれか一項に記載の使用。
  11. 前記式中、Y1がOである、請求項10に記載の使用。
  12. 前記式中、R1が、C1−C6−アルキル、C1−C6−アルキルアリール、アリール、C3−C8−シクロアルキル若しくはヘテロシクロアルキル、C1−C6−アルキルアリール、C2−C6−アルケニルアリール又はC1−C6−アルキニルアリールから成る群から選択される、請求項10又は11のいずれか一項に記載の使用。
  13. 前記PI3キナーゼγ阻害剤が、式(III )
    Figure 2008515955
    の化合物、並びにその幾何異性体、鏡像異性体、ジアステレオ異性体としてのその光学活性体、及びそのラセミ体、並びにこれらの医薬的に許容される塩及び医薬的に許容される活性誘導体であって、
    式中、R1及びR2が、前記請求項に定義されたとおりである、請求項5〜9のいずれか一項に記載の使用。
  14. 前記PI3キナーゼγ阻害剤が、式(IV)、(V)及び(VI)
    Figure 2008515955
    のいずれかの化合物であって、
    式中、R1は、水素、ハロゲン、シアノ、C1−C6−アルキル、C1−C6−アルコキシ、アシル、アルコキシ、カルボニルから成る群から選択され、R2は前記請求項に定義されたとおりである、請求項5〜9のいずれか一項に記載の使用。
  15. 前記PI3キナーゼγ阻害剤が、式(I’)
    Figure 2008515955
    の化合物、並びにその幾何異性体、鏡像異性体、ジアステレオ異性体としてのその光学活性体、及びそのラセミ体、並びにこれらの医薬的に許容される塩及び医薬的に許容される活性誘導体であって、式中、
    Aは、5〜8員の複素環基又は炭素環式基であって、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル又はへテロシクロアルキルと融合されてよく:
    Xは、S、O又は−NR3であり;
    Yは、S又はOであり;
    1は、H、CN、カルボニル、アシル、C1−C6−アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、アシルオキシ、C1−C6−アルキルカルボキシ、C1−C6−アルキルアシルオキシ、C1−C6−アルキルアルコキシ、アルコキシカルボニル、C1−C6−アルキルアルコキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−C6−アルキルアミノカルボニル、アシルアミノ、C1−C6−アルキルアシルアミノ、ウレイド、C1−C6−アルキルウレイド、アミノ、アンモニウム、スルホニルオキシ、C1−C6−アルキルスルホニルオキシ、スルホニル、C1−C6−アルキルスルホニル、スルフィニル、C1−C6−アルキルスルフィニル、スルファニル、C1−C6−アルキルスルファニル、スルホニルアミノ、C1−C6−アルキルスルホニルアミノ又はカルバメートを含んで成る、あるいはこれらから成る群から選択され;
    2は、H、ハロゲン、アシル、アミノ、C1−C6−アルキル、C2−C6−アルケニル、C2−C6−アルキニル、C1−C6−アルキルカルボキシ、C1−C6−アルキルアシル、C1−C6−アルキルアルコキシカルボニル、C1−C6−アルキルアミノカルボニル、C1−C6−アルキルアシルオキシ、C1−C6−アルキルアシルアミノ、C1−C6−アルキルウレイド、C1−C6−アルキルカルバメート、C1−C6−アルキルアミノ、C1−C6−アルキルアルコキシ、C1−C6−アルキルスルファニル、C1−C6−アルキルスルフィニル、C1−C6−アルキルスルホニル、C1−C6−アルキルスルホニルアミノアリール、アリール、ヘテロアリール、アリール、C3−C8−シクロアルキル若しくはヘテロシクロアルキル、C1−C6−アルキルアリール、C1−C6−アルキルへテロアリール、C2−C6−アルケニルアリール若しくは−ヘテロアリール、C2−C6−アルキニルアリール若しくは−ヘテロアリール、カルボキシ、シアノ、ヒドロキシ、C1−C6−アルコキシ、ニトロ、アシルアミノ、ウレイド、スルホニルアミノ、スルファニル、又はスルホニルを含んで成る、あるいはこれらから成る群から選択され;
    Gは、C1−C6−アルキル、C2−C6−アルケニル、C2−C6−アルキニル、ヘテロアリール、C1−C6−アルキルアリール、C1−C6−アルキルヘテロアリール、C2−C6−アルケニルアリール若しくは−ヘテロアリール、C2−C6−アルキニルアリール若しくは−ヘテロアリール、C1−C6−アルコキシ、シアノ、C1−C6−アシル、又はスルホニル部分であり、
    3は、H又はC1−C6−アルキルを含んで成る、あるいはこれらから成る群から選択される、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の使用。
  16. 前記PI3キナーゼγ阻害剤が、
    5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチレン)−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチレン)−2−チオキソ−1,3−チアゾリジン−4−オン
    5−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イルメチレン)−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−(2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−5−イルメチレン)−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−[(7−メトキシ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)メチレン]−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−[(9,10−ジオキソ−9,10−ジヒドロアントラセン−2−イル)メチレン]−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン
    (5−[2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)メチレン]−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン
    (5−[2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)メチレン]−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン
    (5Z)−5−(1,3−ジヒドロ−2−ベンゾフラン−5−イルメチレン)−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−(1−ベンゾフラン−5−イルメチレン)−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−[(4−メチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジン−6−イル)メチレン]−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イルメチレン)−2−イミノ−1,3−チアゾリジン−4−オン
    5−キノリン−6−イルメチレン−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−キノリン−6−イルメチレン−2−チオキソ−チアゾリジン−4−オン
    2−イミノ−5−キノリン−6−イルメチレン−チアゾリジン−4−オン
    5−(3−メチルノ−ベンゾ[d]イソキサゾール−5−イルメチレン)−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−(4−フェニル−キナゾリン−6−イルメチレン)−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−(4−ジメチルアミノ−キナゾリン−6−イルメチレン)−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−[(4−アミノキナゾリン−6−イル)メチレン]−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−[(4−ピペリジン−1−イルキナゾリン−6−イル)メチレン]−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−[(4−モルホリン−4−イルキナゾリン−6−イル)メチレン]−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−{[4−(ベンジルアミノ)キナゾリン−6−イル]メチレン}−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−{[4−(ジエチルアミノ)キナゾリン−6−イル]メチレン}−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−({[4−(ピリジン−2−イルメチル)アミノ]キナゾリン−6−イル}メチレン)−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−({[4−(ピリジン−3−イルメチル)アミノ]キナゾリン−6−イル}メチレン)−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン
    エチル 1−{6−[2,4−ジオキソ−1,3−チアゾリジン−5−イリデン)メチル]キナゾリン−4−イル}ピペリジン−3−カルボキシレート
    エチル 1−{6−[2,4−ジオキソ−1,3−チアゾリジン−5−イリデン)メチル]キナゾリン−4−イル}ピペリジン−4−カルボキシレート
    tert−ブチル 1−{6−[2,4−ジオキソ−1,3−チアゾリジン−5−イリデン)メチル]キナゾリン−4−イル}−L−プロリネート
    5−{[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)キナゾリン−6−イル]メチレン}−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−{[4−(4−ピリミジン−2−イルピペラジン−1−イル)キナゾリン−6−イル]メチレン}−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−({4−[4−(4−フルオロフェニル)ピペリジン−1−イル]キナゾリン−6−イル}メチレン)−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−{[4−(4−ベンジルピペリジン−1−イル)キナゾリン−6−イル]メチレン}−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−({4−[4−(2−フェニルエチル)ピペリジン−1−イル]キナゾリン−6−イル}メチレン)−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−{[4−(4−メチルピペリジン−l−イル)キナゾリン−6−イル]メチレン}−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−{[4−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)キナゾリン−6−イル]メチレン}−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン
    1−[6−(2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イリデンメチル)−キナゾリン−4−イル]−ピペリジン−4−カルボン酸
    1−[6−(2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イリデンメチル)−キナゾリン−5−イル]−ピペリジン−3−カルボン酸
    1−[6−(2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イリデンメチル)−キナゾリン−4−イル]−ピロリジン−2−カルボン酸
    5−(4−メチルアミノ−キナゾリン−6−イルメチレン)−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−(4−メトキシ−キナゾリン−6−イルメチレン)−チアゾリジン−2,4−ジオン
    2−イミノ−5−(4−メチルアミノ−キナゾリン−6−イルメチレン)−チアゾリジン−4−オン
    2−イミノ−5−(4−ピペリジン−キナゾリン−6−イルメチレン)−チアゾリジン−4−オン
    2−イミノ−5−(4−ジメチルアミノ−キナゾリン−6−イルメチレン)−チアゾリジン−4−オン
    5−(2−メチル−2H−ベンゾトリアゾール−5−イルメチレン)−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−(3−メチル−3H−ベンゾトリアゾール−5−イルメチレン)−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−(3−エチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−イルメチレン)−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−{[1−(4−フェニルブチル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]メチレン}−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−[(1−プロプ−2−イン−1−イル−1H−ベンズイミダゾール−6−イル)メチレン]−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−[(1−{2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]エチル}−1H−ベンズイミダゾール−6−イル)メチレン]−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−({1−[2−(4−ヒドロキシフェニル)エチル]−1H−ベンズイミダゾール−6−イル}メチレン)−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン
    メチル 4−{6−[(2,4−ジオキソ−1,3−チアゾリジン−5−イリデン)メチル]−1H−ベンズイミダゾール−1−イル}シクロヘキサンカルボキシレート
    5−({1−[2−(5−メトキシ−1H−インドール−3−イル)エチル]−1H−ベンズイミダゾール−6−イル}メチレン)−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−({1−[(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)メチル]−1H−ベンズイミダゾール−6−イル}メチレン)−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−({1−[2−(3,4−ジメトキシフェニル)エチル]−1H−ベンズイミダゾール−6−イル}メチレン)−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−({1−[2−(4−フェノキシフェニル)エチル]−1H−ベンズイミダゾール−6−イル}メチレン)−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−({1−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−1H−ベンズイミダゾール−6−イル}メチレン)−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン
    4−{6−[(2,4−ジオキソ−1,3−チアゾリジン−5−イリデン)メチル]−1H−ベンズイミダゾール−1−イル}シクロヘキサンカルボン酸
    5−[(1−イソブチル−1H−ベンズイミダゾール−6−イル)メチレン]−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−({1−[2−(1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)エチル]−1H−ベンズイミダゾール−6−イル}メチレン)−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−({1−[2−(2−フェノキシフェニル)エチル]−1H−ベンズイミダゾール−6−イル}メチレン)−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−{[1−(3,3−ジフェニルプロピル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]メチレン}−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−{[1−(2−メトキシベンジル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]メチレン}−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−{[1−(3−フリルメチル)−1H−ベンズイミダゾール−6−イル]メチレン}−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−[(1−プロピル−1H−ベンズイミダゾール−6−イル)メチレン]−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−キノキサリン−6−イルメチレン−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−キノキサリン−6−イルメチレン−2−チオキソ−チアゾリジン−4−オン
    2−イミノ−5−キノキサリン−6−イルメチレン−チアゾリジン−4−オン
    5−ベンゾチアゾール−6−イルメチレン−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−(3−メチル−ベンゾフラン−5−イルメチレン)−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−(2−ブロモ−3−メチル−ベンゾフラン−5−イルメチレン)−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−(3−ブロモ−ベンゾフラン−5−イルメチレン)−チアゾリジン−2,4−ジオン
    3−[5−(2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イリデンメチル)−ベンゾフラン−3−イル]−アクリル酸エチルエステル
    3−[5−(2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イリデンメチル)−ベンゾフラン−3−イル]−アクリル酸
    5−[3−(3−オキソ−3−ピペリジン−1−イル−プロペニル)−ベンゾフラン−5−イルメチレン]−チアゾリジン−2,4−ジオン
    メチル 1−((3−{5−[(2,4−ジオキソ−1,3−チアゾリジン−5−イリデン)メチル]−1−ベンゾフラン−3−イル}プロプ−2−エノイル)プロリネート
    メチル 1−((3−{5−[(2,4−ジオキソ−1,3−チアゾリジン−5−イリデン)メチル]−1−ベンゾフラン−3−イル}プロプ−2−エノイル)−D−プロリネート
    (5−({3−[(3−オキソ−3−ピロリジン−1−イルプロプ−1−エン−1−イル]−1−ベンゾフラン−5−イル}メチレン)−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−({3−[3−モルホリン−4−イル−3−オキソプロプ−1−エン−1−イル]−1−ベンゾフラン−5−イル}メチレン)−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン
    メチル 1−(3−{5−[(2,4−ジオキソ−1,3−チアゾリジン−5−イリデン)メチル]−1−ベンゾフラン−3−イル}プロプ−2−エノイル)−L−プロリネート
    N−シクロヘキシル−3−{5−[(2,4−ジオキソ−1,3−チアゾリジン−5−イリデン)メチル]−1−ベンゾフラン−3−イル}−N−メチルアクリルアミド
    3−{5−[(2,4−ジオキソ−1,3−チアゾリジン−5−イリデン)メチル]−1−ベンゾフラン−3−イル}−N−エチル−N−(2−ヒドロキシエチル)アクリルアミド
    N−シクロブチル−3−{5−[(2,4−ジオキソ−1,3−チアゾリジン−5−イリデン)メチル]−1−ベンゾフラン−3−イル}アクリルアミド
    5−({3−[3−アゼチジン−1−イル−3−オキソプロプ−1−エン−1−イル]−1−ベンゾフラン−5−イル}メチレン)−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−({3−[3−(1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)−3−オキソプロプ−1−エン−1−イル]−1−ベンゾフラン−5−イル}メチレン)−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−({3−[3−アゼパン−1−イル−3−オキソプロプ−1−エン−1−イル]−1−ベンゾフラン−5−イル}メチレン)−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン
    3−{5−[(2,4−ジオキソ−1,3−チアゾリジン−5−イリデン)メチル]−1−ベンゾフラン−3−イル}−N−ピペリジン−1−イルアクリルアミド
    3−{5−[(2,4−ジオキソ−1,3−チアゾリジン−5−イリデン)メチル]−1−ベンゾフラン−3−イル}−N−(ピリジン−3−イルメチル)アクリルアミド
    N−シクロヘキシル−3−{5−[(2,4−ジオキソ−1,3−チアゾリジン−5−イリデン)メチル]−1−ベンゾフラン−3−イル}アクリルアミド
    5−({3−[3−(4−メチルピペラジン−1−イル)−3−オキソプロプ−1−エン−1−イル]−1−ベンゾフラン−5−イル}メチレン)−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン
    N−シクロヘプチル−3−{5−[(2,4−ジオキソ−1,3−チアゾリジン−5−イリデン)メチル]−1−ベンゾフラン−3−イル}アクリルアミド
    5−({3−[3−(2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−イル)−3−オキソプロプ−1−エン−1−イル]−1−ベンゾフラン−5−イル}メチレン)−1,3−チアゾリジン−2,4−ジオン
    N−シクロペンチル−3−{5−[(2,4−ジオキソ−1,3−チアゾリジン−5−イリデン)メチル]−1−ベンゾフラン−3−イル}アクリルアミド
    3−[5−(2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イリデンメチル)−ベンゾフラン−3−イル]−プロピオン酸エチルエステル
    3−[5−(2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イリデンメチル)−ベンゾフラン−3−イル]−プロピオン酸
    5−[3−(3−オキソ−3−ピペリジン−1−イル−プロプイル)−ベンゾフラン−5−イルメチレン]−チアゾリジン−2,4−ジオン
    6−(2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イリデンメチル)−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]オキサジン−4−カルボン酸tert−ブチルエステル
    5−(3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イルメチレン)−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−(4−ベンゾイル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イルメチレン)−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−(4−アセチル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イルメチレン)−チアゾリジン−2,4−ジオン
    6−(2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イリデンメチル)−ベンゾ[1,4]オキサジン−4−カルボン酸tert−ブチルエステル
    [6−(2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イリデンメチル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]−オキサジン−4−イル]−酢酸メチルエステル
    N−ベンジル−2−[6−(2,4−ジオキソ−チアゾリジン−5−イリデンメチル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]オキサジン−4−イル]−アセトアミド
    5−(4−ブチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イルメチレン)−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−(4−ベンジル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イルメチレン)−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−(2−クロロ−ベンゾフラン−5−イルメチレン)−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−(3−アミノ−ベンゾ[d]イソキサゾール−5−イルメチレン)−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−(3−フェニルエチニル−ベンゾフラン−5−イルメチレン)−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−ベンゾ[1,2,5]チアジアゾール−5−イルメチレン−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−ベンゾ[1,2,5]オキサジアゾール−5−イルメチレン−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−(2−メチル−ベンゾフラン−6−イルメチレン)−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−(2−カルボキシメチル−ベンゾフラン−6−イルメチレン)−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−(3−ブロモ−2−フルオロ−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−6−イルメチレン)−チアゾリジン−2,4−ジオン
    5−(2−フルオロ−ベンゾフラン−6−イルメチレン)−チアゾリジン−2,4−ジオン
    N−(5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチレン−4−オキソ−チアゾリジン−2−イリデン)−2−クロロ−ベンゼンスルホンアミド
    エタンスルホン酸 (5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチレン−4−オキソ−チアゾリジン−2−イリデン)−アミド
    N−(5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチレン−4−オキソ−チアゾリジン−2−イリデン)−3−クロロ−ベンゼンスルホンアミド
    5−クロロ−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−スルホン酸 (5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチレン−4−オキソ−チアゾリジン−2−イリデン)−アミド
    3−(5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチレン−4−オキソ−チアゾリジン−2−イリデンスルファモイル)−チオフェン−2−カルボン酸メチルエステル
    6−クロロ−ピリジン−3−スルホン酸(5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチレン−4−オキソ−チアゾリジン−2−イリデン)−アミドの調製物
    キノリン−8−スルホン酸(5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチレン−4−オキソ−チアゾリジン−2−イリデン)−アミド
    N−(5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチレン−4−オキソ−チアゾリジン−2−イリデン)−ベンゼンスルホンアミド
    N−(5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチレン−4−オキソ−チアゾリジン−2−イリデン)−4−メチル−ベンゼンスルホンアミド
    N−(5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチレン−4−オキソ−チアゾリジン−2−イリデン)メタンスルホンアミド
    N−[5−(2,2−ジヒドロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチレン)−4−オキソ−チアゾリジン−2−イリデンj−ベンゼンスルホンアミド
    N−[5−(2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチレン)−4−オキソ−チアゾリジン−2−イリデン]−4−メチル−ベンゼンスルホンアミド
    N−[5−(2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチレン)−4−オキソ−チアゾリジン−2−イリデンj−メタンスルホンアミド
    ビフェニル−2−スルホン酸(5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチレン−4−オキソ−チアゾリジン−2−イリデン)−アミド
    ピリジン−3−スルホン酸(5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチレン−4−オキソ−チアゾリジン−2−イリデン)−アミド
    3−(4−オキソ−5−キノリン−6−イルメチレン−チアゾリジン−2−イリデンスルファモイル)−チオフェン−2−カルボン酸メチルエステル
    2−クロロ−N−(4−オキソ−5−キノリン−6−イルメチレン−チアゾリジン−2−イリデン)−ベンゼンスルホンアミド
    3−(5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチレン^−オキソ−チアゾリジン−2−イリデンスルファモイル)−チオフェン−2−カルボン酸
    5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチレン−4−オキソ−チアゾリジン−2−イリデン−シアンアミド
    5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチレン−チアゾリジン−2,4−ジオン2−(O−メチル−オキシム)
    4−オキソ−5−キノキサリン−6−イルメチレン−チアゾリジン−2−イリデン−シアンアミド
    5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチレン−2−ベンジルイミノ−チアゾリジン−4−オン
    2−ベンジルイミノ−5−キノリン−6−イルメチレン−チアゾリジン−4−オン
    2−プロピルイミノ−5−キノリン−6−イルメチレン−チアゾリジン−4−オン
    5−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イルメチレン−2−プロプイルイミノ−チアゾリジン−4−オン
    5−(4−ジメチルアミノ−キナゾリン−6−イルメチレン)−2−メチルアミノ−チアゾール−4−オン
    から成る群から選択される化合物である、請求項1〜15のいずれか一項に記載の使用。
  17. エリスロポエチン(EPO)、その変異体又は類似体、及び請求項1〜16のいずれか一項に記載のPI3キナーゼγ阻害剤、並びに医薬的に許容される賦形剤を含んで成る組成物。
  18. 液体注射用である、請求項17に記載の組成物。
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