JP2008515480A - 骨髄の試料を採取するための、および/または空洞を排除するための装置 - Google Patents
骨髄の試料を採取するための、および/または空洞を排除するための装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008515480A JP2008515480A JP2007534544A JP2007534544A JP2008515480A JP 2008515480 A JP2008515480 A JP 2008515480A JP 2007534544 A JP2007534544 A JP 2007534544A JP 2007534544 A JP2007534544 A JP 2007534544A JP 2008515480 A JP2008515480 A JP 2008515480A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- needle
- bone marrow
- bone
- longitudinal movement
- distance
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Surgical Instruments (AREA)
Abstract
本発明は、骨髄穿刺処置ならびに骨髄生検処置の間に、骨髄の試料を採取するための、および、空洞を排除するための装置に関する。針が骨を貫入するときに長手方向運動を針に加えることによって、貫入力が減少し、このことによって、後部皮質または第2の空洞壁を貫入するリスクが低減する。この装置は、針が所定の深さよりも深く貫入するのを妨げる停止手段をさらに備える。この装置は、針が所定の深さまで下に貫入したときに針の長手方向運動を能動的に中断するために設けられる長手方向運動停止手段をさらに備える。
Description
医療装置
発明の分野
本発明は、骨髄の試料を採取するための、および空洞を排除するための装置に関する。細胞の試料採取は、好ましくは、骨髄穿刺処置ならびに骨髄生検処置の間に行われる。
発明の分野
本発明は、骨髄の試料を採取するための、および空洞を排除するための装置に関する。細胞の試料採取は、好ましくは、骨髄穿刺処置ならびに骨髄生検処置の間に行われる。
発明の背景
末梢血液検査法および他の日常的な実験分析法は、血液疾患の診断のための十分な情報を必ずしも提供するわけではない。患者のなかには、疑わしい臨床診断を確認するため、または、医薬療法の過程を監視するために、骨髄の直接顕微鏡検査が必要な患者もいる。
末梢血液検査法および他の日常的な実験分析法は、血液疾患の診断のための十分な情報を必ずしも提供するわけではない。患者のなかには、疑わしい臨床診断を確認するため、または、医薬療法の過程を監視するために、骨髄の直接顕微鏡検査が必要な患者もいる。
骨髄検査の間、骨髄材料が吸引されてスライドガラスに広げられ、または骨髄の生検のコアが得られる可能性がある。骨髄穿刺液のプレパラートは、異なる体細胞数およびそれぞれの細胞形態の評価に役立つと同時に、たとえば、骨髄細胞性の評価、骨髄巨核球の正確な数の測定、および白血病や転移性悪性疾患など局所病変の検出において、生検法が好ましい。吸引液および生検材料が補完的な情報を提供するので、両方の検体が常に得られる。遺伝学および機能的遺伝学での継続的な進歩によって、完全に客観的な細針吸引液からの単細胞内の分子診断法が近い将来には利用可能であることが示唆される。
骨髄材料は、たとえば後部または前部の腸骨稜、胸骨および脛骨から吸引されてもよく、胸骨および脛骨は一般に幼児だけに使用される。吸引処置の間、吸引針(1.2mm未満)は貫入部位に向かって水平または垂直に保持され、そこにおいて、一般に針は、一様の圧力で皮膚および皮下組織を通ってわずかにねじり運動しながら進む。ついで、回転および一様の前進圧力によって、針は皮質骨を通って徐々に進む。皮質骨は、たとえば高齢患者では極めて軟らかいものであり、またはたとえば過骨症患者では極めて硬いものであり得る。抵抗が減少した感覚は、通常、皮質を貫入し、スポンジ状の海綿骨へ針が差込まれたことを示し、このことは、たいてい患者の痛みを伴う感覚の原因となっている。ついで、針は約1cmさらに進んで骨髄の空胴に入り、そこで骨髄細胞の試料が吸引され、この試料はたとえば検査のためのガラススライドに塗布されてもよい。吸引処置が胸骨において行われる場合、下にある生体臓器を損傷するリスクを避けるために針が胸骨の後骨板を貫入しないよう、注意を払うべきである。後部および前部の腸骨稜が病変しているか、そうでない場合には接近できないときにのみ、通常、胸骨からの骨髄吸引が行われる。
骨髄生検処置の間、粗い針(1.2mmから3.2mm)は、皮膚の穿刺部位を通って挿入され、一様の圧力で骨膜に進み、皮質骨の表面にねじ込まれる。このことは通常、ほとんどの患者にとって痛みを伴う体験である。減少した抵抗は、通常骨髄の空胴への差込みを示す。針を360°何度か回転させると同時にわずかな圧力を加えることによって、生検のコアが周囲の骨から折れられる。回転に対する減少した抵抗は、通常、周囲の骨からのコアの分離を示す。ついで、回転させながら骨、骨膜および皮膚を通って針を慎重に引き抜き、ここで生検のコアを針から除去し、さらなる検査のために移動させる。
骨髄生検針の口径がより大きいため、通常は吸引針よりも多くの貫入力が必要となる。硬い皮質骨を貫入するために、針に加えられる力は300Nに達してもよい。したがって、骨髄腔を差込むときに針の運動を停止させることは極めて困難であり、後部皮質、すなわち第2の骨壁を貫入するリスクがある。それゆえに、上述のようにかなり致命的な内出
血のリスク、および胸骨の下にある不可欠な臓器への損傷のリスクのため、骨髄生検法は胸骨では一般に避けられている。その上、さらにより粗い針、すなわち3.2mmを超える針の使用は、大きな貫入力が必要であるために、現在のところ可能でない。
血のリスク、および胸骨の下にある不可欠な臓器への損傷のリスクのため、骨髄生検法は胸骨では一般に避けられている。その上、さらにより粗い針、すなわち3.2mmを超える針の使用は、大きな貫入力が必要であるために、現在のところ可能でない。
空洞が感染すると、化膿性分泌物を排出することがたいてい望ましく、時には必要となる。排出処置の間、針(約1.4mm)は、貫入部位で下鼻甲介の下に配置され、ここで針が骨を通って一様の前進圧力によって進む。減少した抵抗の感覚は、通常は内側の空洞壁の貫入を示す。ついで、針が約2mmさらに進んで空胴に入り、ここで菌液のための分泌物の吸引が通常行われ、ここで挿入された針を通って腔が食塩水で洗浄される。この処置に関連する痛みと不快感とは、たいてい相当のものである。従来の方法で論じられるように、必要とされる大きな加えられた力のため、骨を貫入するときの運動を停止させることはたいてい困難である。第2の空洞壁を貫入することによって、眼窩に深刻な出血および合併症が生じる可能性がある。患者のなかには、内側の空洞壁が非常に硬いので、現在利用可能な装置によって貫入できない患者もいる。
WO03/101306Al(Vidacare社)は、骨髄の一部を除去するための装置を記載している。この装置は、骨を貫入するときに針に回転運動を加える手段を備えている。
US2003/0176811Al(Shapira)は、真空源を使用して骨材料を抽出部位から抽出するための針を有する装置を記載している。この針は、回転運動または往復運動しつつ骨材料を砕いて液化するのに適合する研磨部材を備えている。
骨髄生検処置の間に生じる別の問題は、検体を抽出する間に生検のコアを元の位置に残さないようにすること、すなわち、生検のコアが針の外に「ドライタップ」に落ちないようにすることである。それゆえに、針の中に生検のコアをつかむコア固定手段を有する針を提供することが知られている。Goldenberg AS, Tiesinga JJ, Clinical experience with a new specimen capturing bone marrow biopsy needle, Am J Hematol 2001; 68:189−193を参照のこと。
したがって、本発明の発明者らは、空洞を排除するために骨を貫入するのに針に必要な貫入力を低減させ、かつ骨髄穿刺処置ならびに骨髄生検処置のための装置の必要性を確認している。骨髄の試料を採取し、または空洞を排除するための装置が必要でもあり、この装置は後部皮質または第2の空洞壁を貫入するリスクを低減させる。
さらに、生検のコアが元の位置に残るリスクを低減させる、骨髄の試料を採取するための装置が必要である。
さらに、直径が3.2mmを超える、すなわち従来技術において使用されるよりも大きな直径の生検針で使用可能な装置が必要である。
針を挿入する間に患者の体験する不快感を軽減し、さらに全体の処置時間を減少させる装置もまた必要である。
発明の要約
したがって、本発明の目的は、空洞を排除して骨髄穿刺処置ならびに骨髄生検処置の間に骨髄の試料を採取するための装置を提供することである。この装置は骨を貫入するため
に、そして特に、不快感および後部皮質または第2の空洞壁を貫入するリスクを低減させ、同様に、厚いか硬い骨構造のためにそうしないと到達できない部位を貫入することができるために、針に必要とされる貫入力を低減する。
したがって、本発明の目的は、空洞を排除して骨髄穿刺処置ならびに骨髄生検処置の間に骨髄の試料を採取するための装置を提供することである。この装置は骨を貫入するため
に、そして特に、不快感および後部皮質または第2の空洞壁を貫入するリスクを低減させ、同様に、厚いか硬い骨構造のためにそうしないと到達できない部位を貫入することができるために、針に必要とされる貫入力を低減する。
この目的は、独立請求項のプリアンブルによる装置によって達成され、独立請求項の特徴部による特徴によって提供される。
本発明の別の目的は、後部皮質または第2の空洞壁を貫入するリスクさえさらに低減させることである。本発明のさらに別の目的は、生検のコアが元の位置に残るリスクを低減させることである。
好ましい実施形態を従属請求項において説明する。
針に必要とされる貫入力がより低いため、上記の装置は、直径が3.2mmを超える、すなわち従来技術において使用されるよりも大きな直径の生検針で使用されてもよい。この装置によって、処置の間に精度が増し、骨髄または空洞に挿入する間の不快感がより少なくなり、患者の体験する痛みが軽減される。また、この装置によって、採取処理の時間が減少するのと同様に、厚いか硬い骨質量のため、そうしないと到達できない部位を操作者が貫入することができる。
針に必要とされる貫入力がより低いため、上記の装置は、直径が3.2mmを超える、すなわち従来技術において使用されるよりも大きな直径の生検針で使用されてもよい。この装置によって、処置の間に精度が増し、骨髄または空洞に挿入する間の不快感がより少なくなり、患者の体験する痛みが軽減される。また、この装置によって、採取処理の時間が減少するのと同様に、厚いか硬い骨質量のため、そうしないと到達できない部位を操作者が貫入することができる。
発明の詳細な説明
本発明による装置は、ハンドル2と、中空針8を収容するのに適合する針保持部材4とを備える。針8は、クラッチ手段5によって針保持部材4に好ましくは設けられる。クラッチ手段は、針8を容易に解除するのに適合する。たとえば、針が試料採取部位を貫入するのに成功し、操作者がたとえば試料を針に吸引しようとしている(下記に詳述する)場合に、操作者は、もし望む場合には、クラッチ手段を用いて針を解除し、その結果、ハンドルおよび針保持部材を除去することができるので、針のみが試料採取部位に存在し、針を用いる後作業が容易になる。針8は、排除針(0.5mmから3mm)や、吸引針(1.2mmから3.2mm)や、粗い生検針(3.2mmから6mm)であってもよい。針8は、骨髄または空洞に針を挿入する間、不必要な材料が針を充填しないようにするために閉塞具(図示せず)を備えていてもよい。
本発明による装置は、ハンドル2と、中空針8を収容するのに適合する針保持部材4とを備える。針8は、クラッチ手段5によって針保持部材4に好ましくは設けられる。クラッチ手段は、針8を容易に解除するのに適合する。たとえば、針が試料採取部位を貫入するのに成功し、操作者がたとえば試料を針に吸引しようとしている(下記に詳述する)場合に、操作者は、もし望む場合には、クラッチ手段を用いて針を解除し、その結果、ハンドルおよび針保持部材を除去することができるので、針のみが試料採取部位に存在し、針を用いる後作業が容易になる。針8は、排除針(0.5mmから3mm)や、吸引針(1.2mmから3.2mm)や、粗い生検針(3.2mmから6mm)であってもよい。針8は、骨髄または空洞に針を挿入する間、不必要な材料が針を充填しないようにするために閉塞具(図示せず)を備えていてもよい。
装置は、針8を好ましくは正弦波の長手方向運動および回転運動にそれぞれ設定するのに適合する長手方向運動手段と回転運動手段(図示せず)とを備える。運動手段は、ハンドル2内に設けられる1つまたは複数の電動機を好ましくは備えている。当然ながら、この電動機は、たとえば空圧または電気機械式エネルギーによって駆動する任意の適切な機械的アクチュエータに置き換え可能である。長手方向運動および回転運動はそれぞれ、好ましくはクランク軸7および連接棒9を介して針8に伝達される。クランク軸7の長さは長手方向運動の振幅と同じ長さであり、この振幅は約0mmから4mmの程度内にある。振幅を変動可能にするため、上記のクランク軸は、容易に交換できる品目として備えることができる。振幅はまた、自動的に変動可能にすることができる。このことは、たとえば、モータに対するクランク長さが増大する平衡のとれた湾曲したクランク軸(図示せず)を有することによって可能となる。したがって、クランク軸への針保持部材(4)の取付け手段(図示せず)は、たとえば摺動可能に設けることができるので、装置の操作者が長手方向運動の振幅を変えたい場合にはクランク長さを容易に調整することができる。当然ながら、上記の取付け手段は、所望の長さが調整された場合に特定の位置に針保持部材(4)を係止するのにも適合する手段を備えている。針が継続して長手方向運動する間にも上記の調整が達成可能である。変動可能な振幅を有する利点を、以下に詳細に説明する。
針運動からハンドピースまで生じる振動の伝達を減少させるために、上記の装置は、装
置の1つまたは複数の好ましい部位に、減衰層など制動装置(図示せず)を好ましくは備えている。
置の1つまたは複数の好ましい部位に、減衰層など制動装置(図示せず)を好ましくは備えている。
装置はまた、好ましい実施形態において、針8によって針の長手方向軸に沿って受ける力を検出するのに適合する圧力検出手段6を好ましくは備えている。圧力検出手段6は、たとえばバネ機構などの好ましくは圧力/力センサの形であり、圧力検出手段6はたとえば針8と連結される針保持部材4内に設けられる。以下、圧力検出手段の別の実施形態について説明する。
装置は、好ましくは、針8に対して垂直に配置される少なくとも1つの調節可能なディスタンスプレート10によって実現する停止手段をさらに備えている。1つまたは複数のディスタンスプレート10は、好ましくはネジである少なくとも1つの距離調節手段12によってハンドル2に好ましくは連結され、この距離調節手段12によって、針先と1つまたは複数のディスタンスプレートの間の距離が調節可能となる。ディスタンスプレート10は、好ましくはディスクの中央にある孔を備えた任意の幾何学模様の平円板であってもよく、針8がこの孔を通って設けられる。停止手段はまた、針8のまわりに対称的に設けられる任意の幾何学模様の平円板として提供される、たとえばいくつかのディスタンスプレート10によって実現されてもよい。1つまたは複数のディスタンスプレート10は、安定性のある高信頼性の停止を実現させるために、針8に対して垂直である十分な延長部を有する。
装置は、最も好ましくは、たとえば与えられた力を減少/停止させるかまたは電動機を短絡させることによって、針8の長手方向運動を有効に中断するために設けられる、長手方向運動の停止手段を備えている。
一実施形態において、装置は、針8の中空部を加圧するのに適合する手段を備える。装置に無菌でない粒子を導く可能性のある外部加圧源の使用を回避するために、加圧源は内部加圧源であってもよい。内部加圧源は、試料を針に吸引し、または生検のコアの試料採取を容易にするために、針の中空部を加圧するのに適合する。好ましくは、上記の手段は、好ましくはプラスチックで作製され殺菌された消耗品として設けられる腔(図示せず)を備え、空胴が拡張する必要があるように、この腔はバネ荷重下で針保持部材に取付けられる。腔上のばね荷重が低減すると、好ましくは殺菌されたホース(図示せず)を介して、針8の中空部が加圧される。
あるいは、装置は、他の予め充電された加圧源、または針8の中空部を加圧するのに適合する外部加圧源に連結されることができる。
別の実施形態において、装置がたとえば空洞の排除のために使用される場合、装置は、食塩水を針の中空部に加えるのに適した手段を備えるのに適合する。針が所定の貫入部位を貫入する(以下に詳細に説明する)のに成功した場合、操作者はたとえば上記の通りクラッチ手段5によって針8を解除することができ、そこで、たとえば注射器など外部の食塩水手段(図示せず)が針に加えられる。ついで、食塩水が針の中空部に加えられるので、空洞が溶液によって洗浄/排除される。あるいは、装置は、上記の通り食塩水を針の中空部に加えるのに適合する内部の食塩水手段(図示せず)を備えてもよく、そこで、針の中空部が食塩水を備えるために針がクラッチ手段によって解除されなくてもよい。空洞に存在する任意の化膿性分泌物は、上記の空洞を洗浄する前に、必要であるならば分析のために上述の加圧源など内部または外部の加圧源によって少なくとも部分的に除去されてもよい。すなわち上記の分泌物は、外部の加圧源を使用することによって針保持部材から解除される針で除去されるのと同じく、内部の加圧手段を用いてなお取付けられている針で除去されてもよい。当然ながら、食塩水を見てみると、空洞を洗浄するために使用される
任意の溶液は、本発明の装置で使用可能であることが理解されよう。
任意の溶液は、本発明の装置で使用可能であることが理解されよう。
上述の実施形態のいずれにおいても、ハンドルはまた、好ましくはたとえば発光ダイオードなど光源16を備えていて、この光源は装置の操作者が処置を容易にするために、処置の間に強力な光を供給するのに適合する。
装置は、制御手段と対応する制御パネルとをさらに備える。これらは好ましくはハンドル2に設けられ、かつ好ましくはプログラム可能であり、これらによって、装置の操作者が、長手方向および回転の運動手段や距離調節手段や光源などを備える異なる装置の手段を制御できる。
本発明を用いるすべての処置の間、患者と接触する構成要素は感染症を防止するために完全に殺菌されることが極めて重要である。それゆえに、ハンドル2は、殺菌された消耗品として設けられるプラスチック製のカバー(図示せず)に嵌めるのに適合する。したがって、このプラスチック製のカバーは、ハンドル2のまわりに緊密に嵌めるのに適合する。プラスチック製のカバーは、針8に隣接する領域で、非無菌の粒子が創傷部に落ちないような方法で設けられる。
あるいは、ハンドルが加圧滅菌または接触殺菌の手段を介して殺菌されてもよい。
無菌性が必要とされるため、非無菌粒子を導く可能性があるかまたは試料と接触する手段が、消耗可能な消毒済みキットの殺菌済み消耗品として供給される。消耗キットは好ましくは、針8、圧力検出手段6、針保持部材4、ならびに、腔および針8に連結されるホースを具備する内部加圧源と、設けられる場合にはプラスチック製のカバーを備える。
無菌性が必要とされるため、非無菌粒子を導く可能性があるかまたは試料と接触する手段が、消耗可能な消毒済みキットの殺菌済み消耗品として供給される。消耗キットは好ましくは、針8、圧力検出手段6、針保持部材4、ならびに、腔および針8に連結されるホースを具備する内部加圧源と、設けられる場合にはプラスチック製のカバーを備える。
装置を使用する間、上述の処置のいずれにおいても、装置の操作者は針8を貫入部位に向ける。貫入部位によって、すなわち、試料が後部または前部の腸骨稜、胸骨、または脛骨から採取されることになると、または空洞が排除されることになると、上記の部位に向かって水平方向または垂直に針8が保持される。ついで、操作者は長手方向運動手段によって針8に長手方向運動を加えることができ、そこで、往復運動する針8が皮膚および皮下組織を貫入し、さらに骨を通って進む。好ましくは、針が骨を貫入しようするときに長手方向運動が針8に加えられる。すなわち、針8が皮膚および皮下組織を通って貫入する間は、長手方向運動が全く加えられない。長手方向運動の振動数は、好ましくは30から300Hzの範囲内にあり、本発明の発明者らは実際に、たとえば250Hzの長手方向運動の振動数を針に加えることによって、骨を貫入するために針8に必要な貫入力が90%低減することを発見した。したがって、患者の体験する痛みが軽減し、針8が骨を貫入するのに必要とされる時間が減少する。骨を貫入するためにより少ない貫入力を針に加える必要があるという事実のため、直径が大きくても6mmの粗い針が、本発明の装置で使用可能である。本発明の発明者らは、長手方向運動の振動数および振幅が増加すると共に必要とされる貫入力は減少することを示している。すなわち、同じ長手方向運動の振動数によって、より大きな振幅は必要とされる貫入力を減少させることとなる。その逆もまた同じである。当業者が容易に理解するように、装置を使用する間、振動数を増加/減少させる代わりに、運動の振幅を増加/減少させることが時にはより好ましいであろう。長手方向運動の振幅および振動数は、このように独立して変化することができる。
選択的に、装置の操作者は、貫入をさらに強化するために回転運動手段によって回転運動を針8に加えることができる。長手方向および回転の運動手段は、このように独立して作動することができる。
針8が皮質骨または第1の空洞壁を貫入すると、ついで、針がそれぞれ柔らかい骨髄の腔または空洞の腔に入る。針8に加えられた貫入力が低いため、針8が後部皮質すなわち
第2の骨壁または第2の空洞壁もまた貫入し、眼窩または下にある血管を損傷させるリスクが大幅に低減する。
第2の骨壁または第2の空洞壁もまた貫入し、眼窩または下にある血管を損傷させるリスクが大幅に低減する。
針8が柔らかい骨髄の腔または空洞の腔に入ると、貫入の抵抗が減少する、すなわち、針の長手方向軸に沿って作用する力が減少し、そこで、一実施形態における長手方向運動の停止手段が、たとえば供給される電力を低減/停止したり電動機を短絡させたりすることによって、針8の長手方向の運動を能動的に中断させることができる。このことは、好ましい実施形態において針8に作用する力を検出する圧力検出手段6によって達成される。この力が所定レベルを下回る場合、圧力検出手段6は、順番に針8の長手方向運動の減少/停止を提供する制御手段に信号を生成する。
ディスタンスプレート10は、距離調節手段12によって所定の貫入深さにプリセットされる。したがって、ディスタンスプレート10は、針8が所定の深さよりも深く貫入するのを妨げる。
さらに、装置は、ディスタンスプレート10の延長部に垂直にプレートに作用する力によってディスタンスプレート10が上方に押圧されるとき、すなわち針8が所定の深さまで下に貫入されたとき、長手方向運動の停止手段が針8の長手方向運動を能動的に中断する手段を備えていてもよい。このことは、たとえばバネ機構など圧力/力センサの形の圧力検出手段を備えているたとえばディスタンスプレート10を有する手段によって達成され、圧力検出手段は制御手段に信号を生成し、この制御信号は、圧力検出手段によって受ける力が所定レベルを上回ると、たとえば供給される電力を減少/停止するか、電動機を短絡することによって、順番に針8の長手方向運動を能動的に中断する。当然ながら、ディスタンスプレート10の延長部に対して垂直にプレートに作用する力を検出するのに適合する圧力検出手段は、実際のディスタンスプレート10に設けなくてもよいが、上記の圧力検知手段が上記の通りの機能を提供する限りは任意の適切な装置の場所に設けることができる。
好ましくは、上述の長手方向運動の停止手段によって、針8の長手方向運動が能動的に減少/停止している場合、好ましくは装置の操作者がたとえば手動で長手方向運動の停止手段をリセットするまで、針8の長手方向運動は針8に加えられるのを防止され、特定の力が針8に加えられる限り長手方向運動は針8に好ましくは加えられてもよいだけである。
本発明が骨髄の吸引液を採取するために使用される場合、針が骨髄に正確に配置されると、操作者は内部または外部の加圧源によって吸引針8の中空部を加圧し、そこで、試料が上記の中空部に吸引される。選択的に、試料の品質および量を高めるために、試料を吸引する間、針は長手方向および/または回転の運動をしていてもよい。吸引針が閉塞具を備えている場合、従来技術のように上記の閉塞具は試料の吸引の前に除去される。ついで針が引っ込み、骨髄穿刺試料を検査のために運ぶことができる。
本発明が骨髄の生検を採取するために使用される場合、針8は好ましくは閉塞具を備えている粗い生検針である。針8が試料採取部位に正確に配置されると、閉塞具が針から除去される。針が骨髄にさらに挿入されると、生検のコア試料が針の中空部に入る。針の長手方向運動および選択的に回転運動もまた、好ましくは加えられ、針8の中空部に生検のコアが入りやすくなる。上記の中空部に生検のコアが入りやすくするために、試料採取処置の間、内部または外部の加圧源によってわずかに針8の中空部を加圧してもよい。試料採取が終わったあと、効果的に生検のコアが針8から抜けないようにするために、好ましくは長手方向の運動および/または回転運動し、わずかに加圧されているときに、針が試料採取部位から引っ込み、したがって、元の位置に試料が残るリスクが低減する。
本発明が空洞を排除するために使用される場合、上述のように、針が正確に配置されると、操作者は排除針8の中空部を介して腔を塩水で洗浄する。選択的に、処置を改良し速度を上げるため、すなわち閉塞を効果的に回避して針の抵抗を減少させるために、空洞を洗浄/排除する間、針が長手方向および/または回転の運動をしてもよい。排除針が閉塞具を備えている場合、従来技術のように上記の閉塞具は洗浄の前に除去される。この針は、その後、選択的に長手方向および/または回転の運動をしながら、処置終了後に引っ込む。
本発明は、本発明の上述の例示的な実施形態に制限されず、本発明のいくつかの考え得る変形が以下の請求項の範囲内で可能であることが理解されるであろう。
Claims (11)
- 骨髄の試料を採取するための、および/または、空洞を排除するための装置であって、骨を貫入するのに適合する中空針(8)を備える針保持部材(4)を有するハンドル(2)を備える装置であって、
前記装置は、好ましくは前記針が前記骨を貫入するときに前記針(8)に長手方向運動を加えるのに適合する長手方向運動手段を備えることを特徴とする、装置。 - 前記長手方向運動の振動数が30Hzから300Hzの範囲内にあることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
- 前記長手方向運動の振幅が0mmから4mmの範囲内にあり、かつ、前記針(8)の長手方向運動の間に該振幅が変動可能であることを特徴とする、請求項1から請求項2のいずれか1項に記載の装置。
- 前記装置が、前記針(8)に回転運動を加えるのに適合する回転運動手段を備えることを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の装置。
- 骨髄を試料採取する間、および/または、空洞を排除の間、および/または、貫入部位から前記針(8)を引っ込める間、
前記長手方向運動および/または前記回転運動が前記針(8)に加えられることを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の装置。 - 前記装置が、前記針(8)が所定の深さよりも深く前記骨に貫入するのを妨げる停止手段を備えていて、該停止手段が、1つまたは複数のディスタンスプレート(10)と前記針の先端の間に特定の距離をあけて、前記針(8)に垂直に配置される少なくとも1つの調節可能なディスタンスプレート(10)を備え、前記停止手段が、1つまたは複数のディスタンスプレートと前記針の先端の間の距離を調整するための距離調節手段(12)をさらに備えることを特徴とする、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の装置。
- 前記装置が、前記針(8)が所定の深さまで下に貫入するときに制御手段に信号を生成するのに適合する手段を備え、かつ、該制御手段がついで前記針の長手方向運動の減少および/または停止するために設けられることを特徴とする、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の装置。
- 前記針が前記所定の深さまで下に貫入されるときに前記制御手段に前記信号を生成するのに適合する前記手段が、前記針(8)に連結される圧力検出手段(6)の形であり、前記針によって前記針の長手方向軸に沿って受ける力を検出するように配置され、該力が所定レベルを下回るときに該圧力検出手段が前記制御手段に該信号を生成することを特徴とする、請求項7に記載の装置。
- 前記針が前記所定の深さまで下に貫入したときに前記制御手段に前記信号を生成するのに適合する前記手段が、前記針が前記所定の深さまで下に貫入したときに前記1つまたは複数のディスタンスプレート(10)によって受ける前記力を検出するように配置された圧力検出手段の形であって、前記力が上に所定レベルを超えたときに前記制御手段に前記信号を生成することを特徴とする、請求項6から請求項8のいずれか1項に記載の装置。
- 前記圧力検出手段がバネ機構であることを特徴とする、請求項8から請求項9に記載の装置。
- 前記装置が、前記針(8)の前記中空部を加圧するのに適合する内部加圧源を備えることを特徴とする、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の装置。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US61499104P | 2004-10-04 | 2004-10-04 | |
SE0402394A SE0402394D0 (sv) | 2004-10-04 | 2004-10-04 | Medical arrangement |
PCT/SE2005/001452 WO2006038862A1 (en) | 2004-10-04 | 2005-10-03 | An arrangement for taking a sample of bone marrow and/or evacuating the sinuses |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008515480A true JP2008515480A (ja) | 2008-05-15 |
Family
ID=39445819
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007534544A Pending JP2008515480A (ja) | 2004-10-04 | 2005-10-03 | 骨髄の試料を採取するための、および/または空洞を排除するための装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008515480A (ja) |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002538922A (ja) * | 1999-03-19 | 2002-11-19 | ローレンス サーヴィ,ポール | 生検針 |
JP2003126100A (ja) * | 2001-10-24 | 2003-05-07 | Ikuma Kawai | 切削刃部が部分回転往復運動をする骨手術器械 |
JP2004033761A (ja) * | 2002-06-18 | 2004-02-05 | Stryker Spine | 骨の穿孔に用いる器具 |
JP2004509673A (ja) * | 2000-09-24 | 2004-04-02 | メドトロニック・インコーポレーテッド | 液体冷却型動力作動式外科用ハンドピース |
JP2004154296A (ja) * | 2002-11-06 | 2004-06-03 | Japan Science & Technology Agency | 骨髄採取装置 |
JP2005527312A (ja) * | 2002-05-31 | 2005-09-15 | ヴァイダケア、コーパレイシャン | 骨髄にアクセスする装置および方法 |
-
2005
- 2005-10-03 JP JP2007534544A patent/JP2008515480A/ja active Pending
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002538922A (ja) * | 1999-03-19 | 2002-11-19 | ローレンス サーヴィ,ポール | 生検針 |
JP2004509673A (ja) * | 2000-09-24 | 2004-04-02 | メドトロニック・インコーポレーテッド | 液体冷却型動力作動式外科用ハンドピース |
JP2003126100A (ja) * | 2001-10-24 | 2003-05-07 | Ikuma Kawai | 切削刃部が部分回転往復運動をする骨手術器械 |
JP2005527312A (ja) * | 2002-05-31 | 2005-09-15 | ヴァイダケア、コーパレイシャン | 骨髄にアクセスする装置および方法 |
JP2005527311A (ja) * | 2002-05-31 | 2005-09-15 | ヴァイダケア、コーパレイシャン | 骨髄にアクセスする装置および方法 |
JP2004033761A (ja) * | 2002-06-18 | 2004-02-05 | Stryker Spine | 骨の穿孔に用いる器具 |
JP2004154296A (ja) * | 2002-11-06 | 2004-06-03 | Japan Science & Technology Agency | 骨髄採取装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20070270712A1 (en) | Arrangement for Taking a Sample of Bone Marrow and/or Evacuating the Sinuses | |
US10874381B2 (en) | Biopsy device with fluid delivery to tissue specimens | |
JP4064243B2 (ja) | 生体組織検査装置 | |
JP4731562B2 (ja) | 細胞を採取するための機構 | |
US7591790B2 (en) | Micro-invasive device | |
US6638235B2 (en) | Biopsy apparatus | |
US20020138021A1 (en) | Micro-invasive tissue removal device | |
US20060184063A1 (en) | Single motor handheld biopsy device | |
JP6169593B2 (ja) | 骨髄吸引デバイス及び針 | |
EP1385431A1 (en) | Micro-invasive tissue removal device | |
JP2008515480A (ja) | 骨髄の試料を採取するための、および/または空洞を排除するための装置 | |
CN220801129U (zh) | 一种根管外分离器械吸引器 | |
US20220257220A1 (en) | Bone Access, Bone Capture, and Aspiration Devices | |
JP2017510328A (ja) | エンドサイトカニューレ | |
CN101043848A (zh) | 用于获得骨髓样本和/或排空窦的设备 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080423 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101019 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20110315 |