JP2008513576A - 塗料およびインクの二相系除去剤 - Google Patents

塗料およびインクの二相系除去剤 Download PDF

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Abstract

アミノ-アルキル-アルカノールの形態の塩基性活性化剤を含む水相ならびに炭酸アルキレンおよび有機溶剤を含む有機相を含む、二相の塗料およびインクの剥離剤組成物。この発明の塗料剥離剤組成物は、メチレンクロライドが存在せず、モノエタノールアミンを含まない。
【選択図】なし

Description

この発明は、基材から塗料およびインクを剥離する方法に関する。この剥離剤(ストリッパー)は水相および有機相を含む。
保護および化粧被膜において、新しくかつより耐久性のあるタイプの合成樹脂とポリマーの導入により、剥離問題の困難が増大している。従来の塗料除去剤は、一般的に、芳香族溶剤、ケトン、パラフィン、メタノールおよび原材料費を減らすために例えばミネラルスピリットのような希釈剤の混合物を含む。これら溶剤を用いて作られた従来の剥離剤は、その可燃性および毒性に産業界の注意が集中していた。
上記剥離剤の代替として、改良された従来技術の溶剤は、塗料剥離剤の有用性を広げるための手段として塩素化溶剤を使用し、同時に溶剤の使用に伴う火災の危険性を減らしている。ある組成物では、メチレンクロライド(ジクロロメタン)以外の塩素化炭化水素溶剤の中でエチレンジクロライドおよびトリクロロエチレンが配合されているが、メチレンクロライド(ジクロロメタン)が、選択された溶剤としてほとんど一般的に用いられている。
メチレンクロライドを含む多くの塩素化炭化水素は、発ガン性が疑われており、メチレンクロライドは、Federal Hazardous Substance Act(FHSA)で有害物質として指定されている。さらに、高い蒸気圧を有する塩素化溶剤であるメチレンクロライドは、大気中のオゾン減少に多分に寄与する。メタノールは摂取されれば毒であり、U.S. Consumer Products Safety Commissionでは、消費者製品中の濃度が4重量%を超えるとき、毒物としてそれを指定して警告することが要求されている。トルエンは公知の発癌物質のベンゼンを痕跡量含み、高い蒸気圧と低い発火点を有するアセトンは非常に可燃性である。
メチレンクロライドを含む塗料剥離剤は、塗膜を軟化させ、浮かせ、膨らませるために配合されている。はけ塗り、浸漬またはスプレーにより基材に適用されることで、塗料またはワニスを落し得る剥離剤は、メチレンクロライドが蒸発し易い傾向を有するため、数分の利用可使時間しかない。メチレンクロライドが高い蒸気圧を有するため、その溶剤で作られた剥離剤の可使時間を延ばす試みとして、パラフィンが蒸発抑制剤としてしばしば入れられる。パラフィンは塗料除去剤の表面に蒸発を遅らせる薄膜を形成する働きをする。この薄膜の形成および結果としてのパラフィンによる蒸発抑制活性は、メチレンクロライドまたはメチレンクロライドを含む混合物が空気に曝されたときに起こる蒸発および表面冷却により引き起こされる。
しかしながら、メチレンクロライドを含む剥離剤は、毒性が強く、激しい皮膚刺激を起こし得るので、注意深く取り扱わなければならない。さらに、パラフィンを混入してもなおメチレンクロライドの揮発性はまだかなり高く、メチレンクロライドと例えばトルエンとを配合するとき、結果として起こる高いレベルの炭化水素の放出により、メチレンクロライドを含む塗料剥離剤を安全に使用するための十分に換気しうる設備が必要とされる。
メチレンクロライドが配合された塗料剥離剤の更なる欠点は、その短い可使時間が、多くの用途において剥離剤が効率的に機能する能力を損なうことである。例えば、多くの塗料剥離剤の産業的使用は、設備および壁に堆積された塗料を剥離することを含む。メチレンクロライドを用いる塗料剥離剤は、その短い可使時間が、堆積された塗料層の隙間への剥離剤の侵入を妨げ、それにより、時には多量の堆積された塗料層を除去するために多数回の剥離剤の塗布を行なう必要性が生じるという欠点を有している。
2002年2月19日に発行の米国特許第6,348,107号は、塗装された基材表面から塗料を剥離する新しい方法を開示している。その発明によれば、基材表面を、水、溶解した水溶性活性剤化合物、ならびに20℃で0.1〜10重量%の水への溶解性を有する有機溶剤を含み、有機溶剤がほとんど飽和のレベルの濃度で水相中に存在する(その方法の環境条件時点で)水相と、そして前記有機溶剤を含む有機相を含み、有機相が水相と界面接触の状態にある二相の液体剥離剤組成物の水相と接触させている。有機溶剤には、例えば他の有機溶剤と組み合わせた塩素化炭化水素が含まれる。
米国特許第6,348,107号での使用に適した有機溶剤には、ベンジルアルコール、メチレンクロライド、グルタル酸、コハク酸およびアジピン酸のメチルジエステルの混合物から構成される酸素化溶剤である二塩基性エステル、またはエチル−3−エトキシ プロピオネートが含まれる。剥離剤組成物の水相に存在する溶解した活性剤化合物は、塗料剥離剤活性を増大するあらゆる化合物である。そのような化合物は、多くの場合、酸の形態にあるpH調節化合物である。酸活性剤は、通常、例えばトリクロロ酢酸、アルキルベンゼンスルホン酸、安息香酸または乳酸のような有機酸である。
pH調節化合物は、例えば水酸化アルカリ金属、水酸化アルカリ土類金属、ケイ酸アルカリ金属のようなアルカリ、およびアミンまたはアンモニウム化合物のような有機塩基性化合物でもある。活性剤化合物のもう一つの種類は酸化剤である。酸化剤の例には、過酸化水素および過マンガン酸カリウムが含まれる。
有機溶剤ベースの塗料剥離剤において、活性剤化合物として水を用いることが知られている。そのような組成物は、低いレベル、例えば10%より低い水を有する傾向がある。水と水に不混和な有機溶剤の両方を含むその他の塗料剥離剤組成物が記載されている。一般的に、ある相のエマルジョンが他の相中に形成される量で乳化剤が加えられる。そのようなエマルジョンは保存安定であり、使用前に分離しないことが要求される。あるいは、均質な単一相系を作るために補助溶剤が加えられる。
炭酸エチレンもしくは炭酸プロピレンおよびエステル、エーテル、アルコールまたはN-メチルピロリドンのようなピロリドンのような付加的溶剤を含む単一相塗料剥離剤は既知であり、米国特許第5,288,335号および同第5,449,474号に例示されている。水性ベース系中の過酸化水素と共に炭酸アルキレン溶剤は、Huntsman Petrochemical Corporationに譲渡された一連の特許に開示されている。中でも、それらの例は、米国特許第6,040,284号、同第6,162,776号、同第6,369,009号および同第6,608,012号である。
発明の概要
この発明は、二相:有機相および水相の形態にある、塗料およびインクの除去剤組成物を指向している。前記米国特許第6,348,107号におけるように相は分離しているが、界面接触の状態にある組成物が好ましい。不混和性(すなわち、わずかに一部が溶解)有機溶剤と水がエマルジョンの状態ではないが、それでも非常に効果的な塗料およびインク剥離剤を与える。さらに、許容される塗料およびインク除去剤は、単一相系とするため二相を混合し、ヒドロトロープ(hydrotropes)を含めることにより得られる。
有機相は、炭酸アルキレン、二塩基性エステルおよび、アルコールを含む有機溶剤の混合物を含み、一方、水相は、既に金属加工液体(metal working fluids)中の成分として用いられているアミノアルキルアルカノールを含む特異な塩基性活性剤を含む。この発明のアミノアルコール活性剤は、有害な汚染物質として分類されていない。この発明は、従来技術に比較して、環境に優しくかつ非常に効果的な塗料およびインク除去剤に関する。
図面の簡単な説明
図1は、この発明の剥離剤の塗料剥離性能を従来の市販の塗料剥離用組成物と比較した棒グラフである。
図2は、この発明の剥離剤のインク清浄性能を従来の市販の塗料剥離用組成物と比較した棒グラフである。
図3は、この発明の剥離剤の浴寿命をラテックス塗料除去の間、市販製品の浴寿命と比較したグラフである。
図4は、この発明に従った単一相剥離剤の塗料剥離性能を市販の製品と比較した棒グラフである。
図5は、この発明に従った単一相剥離剤の浴寿命をラテックス塗料除去の間、市販の塗料剥離剤の浴寿命と比較したグラフである。
図6は、この発明の剥離剤の分離した水相および有機相の塗料剥離性能を市販の製品の分離した水相および有機相と比較した棒グラフである。
発明の詳細な記載
この発明の剥離剤組成物は、エポキシ樹脂、ラテックス、および種々の樹脂粉末被膜塗料を除去でき、そして同様に、オイルベースのプロセスインク、U.V.インクおよびリトグラフインクを除去できる。この発明の剥離剤組成物は、木、プラスチック、セメント、金属等のあらゆる硬い表面に用いることができる。
重要なことには、この発明の剥離剤組成物は、不燃性、難燃性であり、そしていかなる連邦または州の規定において危険性または毒物性があるとしてリストに挙げられているいかなる化学物質を含まない。例えば、この発明の組成物は、California proposition 65 chemicalまたはSARA Title 2, Section 313のHazardous Air Pollutantsとして分類されるいかなる化学物質を含まない。この発明の塗料およびインク除去系は、2005年の塗料剥離剤に対するSCAQMD(South Coast, CA)VOCの規定に合致している。この発明の組成物はいかなる塩素化炭化水素溶剤を含まないし、化学物質を規定したCalifornia proposition 65のモノエタノールアミン(MEA)を含まないし、その組成物は可燃性溶剤であるエチル−e−エトキシプロポネート(EEP)も含まない。それらの全ては従来技術の組成物に含まれているものである。
この発明の剥離剤は、水相および有機相の二相で形成され、それらは一緒に混合されるが、使用時に好ましくは分離したままである。水相および有機相の各々は、剥離剤組成物として別々に用いられるか、または水相と有機相は、単一相組成物にそれらの相を乳化するヒドロトロープを用いて単一相の状態に一緒に混合される。しかしながら、水相と有機相を混合しても、剥離操作の間、分離して、界面接触の状態の相を維持することが好ましい。
発明者らは、主として剥離機能を提供する、すなわち基材表面の塗料を攻撃し、それによりその除去を可能とするのは、剥離剤組成物の水相であると考えている。いくらかの熱的または機械的撹拌が剥離を増大し得ることが見出された。この増大は、いくらかの溶剤の基材との接触を提供することに起因し得る。溶剤相は主として水相中に溶ける溶剤のための貯留層を提供する。連続的な界面接触の点から、溶剤は、塗料表面との接触により水相から引き出されるので、それは溶剤相から補充される。それにより、溶剤は水相中に飽和レベルで溶けた状態のままにある。
有機溶剤は、20℃で0.5〜6.0重量%の範囲の水への溶解度を有するものを用いるのが好ましい。本方法は、水中の溶剤の溶解度がより高い条件下で行なうことができるから、塗料除去の間、水相中に溶けた溶剤のレベルは、その範囲の限界より高くなり得る。したがって、本方法が高温で行なわれる場合、水相中の有機溶剤のレベルは20℃での飽和レベルよりも少なくとも50%高く、例えば少なくとも100%以上になり得る。
この発明の剥離剤組成物の有機相は、炭酸アルキレン、一以上の二塩基性エステル(DBEs)およびアルコールを含む溶剤の混合物を含む。
炭酸アルキレンは、好ましくは脂環式炭酸エステル化合物の形態にあり、式:
Figure 2008513576
(式中、R1およびR2は、水素、メチルまたはエチルからなる基から選択される)
で表される。この発明の組成物中に用いられるのに好ましいこの式を有する脂環式炭酸エステルの例は、炭酸プロピレンおよび炭酸エチレンを含む。当業者にとって公知のように、これら炭酸化合物の極性は、酸素結合が分子の炭酸末端に与える強力な陽極性から生じる。
上記の二つの好ましい環状炭酸エステルの中で、炭酸プロピレンが、この発明の剥離剤組成物において最も好ましい。なぜなら、炭酸エチレンおよびプロピレンの両方は、環境中で素早くかつ安全に崩壊し、両方望ましく低蒸気圧を示す(以下でさらに議論されるように)が、炭酸プロピレンはヒトの代謝系内で安全な中間体および最終物に崩壊するので、作業者曝露の立場から炭酸プロピレンがかなりより安全であり、一方、このことは炭酸エチレンには当てはまらないからである。事実、炭酸プロピレンの安全性はそれが化粧品において広く用いられている事実により証明されている。炭酸アルキレンは有機相中に約10〜50重量%の量で存在する。
この発明の組成物の有機相は、アルコールも含む。そのようなアルコールの代表的な例には、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノールおよびベンジルアルコールが含まれる。この発明の実施において、ベンジルアルコールが好ましい。一般的に、この発明の有機相は25〜約75重量%でアルコールを含む。
一般的に、この発明に用いられるDBEは、約200までの分子量を有する脂肪族ジエステルを含む。DBEは安全でかつ低毒性であると見なされる利点を有している。一以上の二塩基性エステルがこの発明の組成物に用いられ得る。DBEは周知の物質であり、現在市販されている。一般的に、この発明に用いられるDBEは、C2〜C10脂肪族二酸のC1〜C6ジエステル、特にC2〜C6脂肪族二酸のC1〜C4ジアルキルエステルがある。例えば、この発明を実施する際に用いられるDBEは、アジピン酸、グルタル酸およびコハク酸のような種々の二酸から誘導できる。
この発明を実施する際に用いられるDBEの量は、広く変化してもよい。一般的に、DBEの量は、有機相の約10重量%〜約50重量%である。
この発明の剥離剤組成物の水相は、塗料の剥離剤活性を増す特異な塩基性活性剤を含む。特に、水相は、一以上のアミノ−アルキル−アルカノール(ここで、アルキルは1〜4の炭素を有し、アルカノールは3〜12の炭素を有する)を含む。特に、アミノ−アルキル−アルカノールは5〜25重量%の範囲の量で存在する。これらの物質は公知であって、金属加工冷却剤中の緩衝剤として用いられていたが、塗料剥離剤組成物中に用いられることは考えられてない。塩基性活性剤の例は、2−アミノ 2−メチル 1−プロパノール、2−アミノ−1−ブタノール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオールおよびトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンを含む。
水相は、アルキルベンゼンスルホン酸、安息香酸もしくは乳酸を含む有機酸またはその他の有機酸のような酸活性剤も含んでもよい。そのような酸活性剤は水相の5重量%までの量で存在してもよい。
水相は、上記活性剤化合物に加えて、水性相の性能を改善するために見出された酸化剤を含んでもよい。この発明において、アミンオキサイドが有用な酸化剤であることが見出された。通常、そのような成分は5重量%より少ない量であるが、一般的に、酸化剤は水相の約10重量%まで含み得る。
一般的に、有機相および水相は約1:1の重量比で一緒に混合される。除去されるコーティングのタイプにより、1:1の重量比から少し逸脱して利用できる。
塗料剥離剤組成物は、一般的に、界面活性剤が不混和な水相と有機相間でエマルジョンの形成に導かないような少量で、任意に界面活性剤を含んでいてもよい。そのような界面活性剤の含有により、基材表面の湿気を改善できる。一般的に、界面活性剤は、全剥離剤組成物重量を基に15重量%より少なく、より好ましくは5重量%より少ない量で含んでもよい。二相が単一相の系で用いられるために混合されるとき、より高いレベルの界面活性剤が使用できる。
この発明の実施で任意に用いられ得る代表的な界面活性剤の非限定的な例には、モノカルボキシル ココイミドアゾリン、高級アルキル硫酸ナトリウム塩、トリデシルオキシ ポリ(アルキレンオキシエタノール)、エトキシル化またはプロポキシル化されたアルキルフェノール、アルキルスルホンアミド、アルキルベンゼンスルホネートのようなC10−18アルクアリールスルホネート、ココアンファオジプロピオネート(cocoamphaodipropionate)、セチルパルミチック アルカノール アミド、硬化ヒマシ油、イソオクチルフェニル ポリエトキシ エタノール、ソルビタン モノパルミテート、C8−18アルキルピロリドン、ココアミノプロピオン酸およびそれらのポリエトキシ アミノ塩のような、非イオン、アニオン、カチオンおよび両性の界面活性剤が含まれる。
腐食防止剤のような補助剤を加えることができ、それはエトキシル化されたブチンジオール、石油スルホネート(petroleum sulfonates)、プロパルギルアルコールおよびチオ尿素の配合物を含む。腐食防止剤を使用する場合、その量は、通常は、全組成物の約2重量%までである。
この発明は、その剥離方法が、塗料を剥離しようとする物品を、剥離剤組成物を含む浴中に浸すような、浸漬手法を用いる場合に特に価値がある。そのような態様において、剥離剤組成物は、一般的に上部と底部の連続層を有する二相系として存在する。好ましくは、底層は有機相である。すなわち、有機相は、好ましくは水よりも大きな比重を有する。この態様において、塗料を剥離しようとする物品は、上部の水相のみに浸漬され、底部の有機相中には浸漬されない。好適な時間の浸漬後、物品は浴から取り出される。
浴はさらなる物品から塗料を剥離するために再使用される。浴が再使用される場合、上部の水相において成分の適当な混合物を維持するために、浴を補充する必要がある。さらに、活性剤化合物および溶剤が消費される間に、溶剤と水の両方が浴から引き出されることがわかる。使用者にとって便利なこの発明の浴の補充は簡単である。したがって、底部の有機相は、上部の水相中に溶けるための溶剤の貯留層を提供するので、上相の容積が低くなるにつれて、それは水をただ加えることによって補充され得る。溶剤は有機相から界面層を越えて水相に入り得るので、水相の溶剤のその飽和レベルが維持される。活性剤化合物のレベルは、連続的な監視システムおよびストレートの形態または濃縮された補給溶液(通常は水)の形態のいずれかでの活性剤化合物の添加により、所望のレベルに維持される。水相の全容積および活性剤化合物の濃度を制御するために、自動化補充してもよい。
剥離剤組成物の水相中の水の全レベルは、一般的に、50重量%〜95重量%の範囲、好ましくは70重量%〜90重量%の範囲である。
非浸漬を目的としたこの発明の剥離法の代替の態様は、一般的に剥離剤組成物が大きな基材の塗装された表面に刷毛で塗られるか、噴霧されるかまたは他の方法で適用される現場適用システム(application in place system)を用いる。そのような表面は、非水平表面を含むであろうから、適当なレベルの剥離剤組成物が塗装された表面と十分な時間接触したままの状態に保たれることを保証するために、一般的に、増粘された組成物を用いることが望まれる。増粘された組成物は連続的な水相と分散有機相を含み得る。有機溶剤は、この発明の一番目の態様におけるように、相間の界面を横断することができ、それにより水相中の溶剤のための貯留層を提供する。分散液は、増粘された連続的な水相の提供により、保存安定性があるものとなり得る(連続的な水相中に分散された有機相が存在するエマルジョンに対して)。
この発明のこの態様での使用に適した増粘剤は、飽和レベルの有機溶剤の存在下および活性剤化合物の存在下で水相に対して増粘能を提供できねばならない。セルロースおよび澱粉誘導体のような天然由来の増粘剤を使用できるが、発明者らは、改善された性能および安定性は、合成増粘剤、例えばアクリル系ベースの会合性増粘剤(associative thickener)を用いて達成できることを見出した。代わりに、クレー、例えばベントナイト、特に表面処理されたベントナイトのような無機増粘剤を使用できる。
この発明の剥離方法において、基材は、塗料をばらばらにするために適当な時間、剥離用組成物と接触させた後、剥離剤組成物およびばらばらになった塗料を取り除くために、洗浄されるべきである。基材が剥離剤組成物の浴中に浸漬される場合、その物品は浴から取り出され、例えば水または水性洗浄液を用いて浸漬および/または噴霧することにより洗浄される。基材からばらばらになった塗料を除くために、加圧水スプレーを用いるかその他の機械的補助を適用することが望まれる。剥離剤組成物が現場で適用される場合、それは、例えば加圧水スプレーを用いて、水または水性洗浄液の噴霧により洗浄される。
この発明の方法は、周囲の室温条件下で行なってもよい。あるいは、組成物が浸漬により適用される場合、剥離剤組成物の温度を上げてもよい。したがって、剥離剤組成物の浴は、剥離速度が改善される温度まで加熱できる。発明者らは、40〜90℃の範囲の温度で使用できることを見出した。概して、改善された結果は、一般的に、80℃以上の温度を用いることは必要ないが、温度が50℃より上または60℃以上に上げられるときに達成できる。一般的に、増粘された組成物は周囲温度で適用される。
組成物が浸漬により基材と接触される場合、剥離剤本体が機械的に撹拌されることが望まれる。そのような撹拌は、一般的には、分離に対するいくらかの安定性を二相混合物に与えるので、不適切なはずである。したがって、そのような撹拌は、分散された一相の一時的な発生をもたらし得るが、この分散された相混合物は、機械的撹拌の除去で急速に二相に分離するであろう。
実施例1
モノエタノールアミンを含まず、エポキシ樹脂、ラテックスおよび粉末被覆塗料のより素早い除去を提供する塗料およびインクの除去二相系が、表1および表2に示される。その組成物は、水相と有機相を1:1の重量比で混合することにより形成された。
Figure 2008513576
Figure 2008513576
実施例2
この発明の塗料剥離剤および比較の市販剥離剤の各100mlを別々の250mlビーカーに入れた。1"×2”の測定された鋼鉄クーポン(切取り試片)を、エポキシ樹脂、ラテックスおよび粉末塗料試料の0.5gで均一に被覆した。クーポンをビーカー中に入れ、剥離剤組成物を穏和な撹拌下に160°Fに加熱した。撹拌は二相系に対する分散された相を生じたが、単一の溶媒和された相を生じなかった。従って、相は撹拌を除去すると分離した。
図1は、各剥離剤がクーポンから塗料試料全てを除去するための時間を示す。図1において、AK二相は表1および2に示された水相および有機相の1:1混合物を表わす。EuroStrip二相は、モノエタノールアミンを用いて、Chemetall PLCに譲渡された米国特許第6,248,107号に従って配合された市販の剥離剤である。EPA剥離剤は、Chemetall PLCからまた市販のメチレンクロライドベースの製品である。Chemetallからのもう一つの製品のGardostripは、「環境に優しい」単一相の弱酸溶剤タイプ(weak acid solvent type)の製品である。塗料除去性能は、クーポンから塗料全部を除去するのに要する分での時間に対する塗料タイプ(エポキシ樹脂、ラテックスまたは粉末被覆)として描かれる。したがって、バーが低くなればなるほど、より短い清浄時間を必要とし、塗料除去性能がより良くなった。
実施例3
この実施例において、この発明の前記で用いられた二相剥離剤系が、その他の非メチレンクロライドベースの二相製品より、オイルベースのプロセス、U.V.およびリトグラフインクのより迅速な除去を提供することを示した。図2において、この発明の二相剥離剤に対する、モノエタノールアミンを用いたEuroStrip二相剥離剤との160F°でのインク清浄性能の比較が与えられる。インク除去性能は、クーポンに塗装されたインク(1gm)全てが除去されるのに要する分での時間に対する、インクタイプ(プロセス、U.V.またはリトグラフ)として描かれる。再度、バーが低くなればなるほど、より短い清浄時間を必要とし、塗料除去性能がより良くなった。
実施例4
この発明の塗料およびインク除去二相系は、改善された可使時間も提供し、したがって、従来の剥離剤よりより長い時間の改善された清浄を提供する。この実施例において、鋼鉄クーポンをラテックス塗料で均一に塗装した。図3は、ラテックス塗料除去性能を、クーポンから塗料全てを除去するのに要する時間に対するクーポン番号としてプロットする。クーポン番号は、前のクーポンが剥離された後、同じ塗料剥離システム中に連続的に置かれた塗装された試験パネルの番号を意味する。したがって、より多くの試験クーポンが塗料剥離剤に導入されるにつれて(またはクーポンの番号が増えるにつれて)、高いレベルの清浄性能を維持することはより困難になる。クーポンの番号が増えるにつれて高いレベルの塗料剥離性能を示す製品は、改善された洗浄剤浴寿命を示す。図3から判るように、この発明の剥離剤の浴寿命は、比較の市販品の浴寿命より大いに改善されている。したがって、この発明の剥離剤を用いると、最後のクーポン番号6から塗料は1時間で剥離されたが、一方、比較の剥離剤を用いると、クーポン番号6から塗料を除去するには85分以上かかった。
実施例5
有機相および水相は、非常に良好な塗料およびインク除去性能も示す単一相製品に一体化もされ得る。この一体化(all-in-one)した組成物が表3に示される。
Figure 2008513576
図4から判るように、この発明の一体化した組成物の性能は、二相系と同じように機能しない。しかしながら、エポキシ塗料に関して、一体化した系は比較の市販剥離剤に匹敵する。
実施例6
この発明の単一相系(「一体型(All-in-One)」)の浴寿命は、塗料除去に関して、市販のEuroStrip二相の浴寿命に匹敵した。浴寿命試験は、実施例4で行なわれたのと同じであった。
図5に示すように、この発明の単一相系は、従来の市販剥離剤に匹敵する延びた浴寿命を有した。この発明の剥離剤の水相は、従来の水相成分(EuroStrip)と比較して、優れた塗料除去特性を提供することが判った。
実施例7
図6は、この発明の剥離剤の分離された有機相および水相の単独の性能ならびに従来の製品の分離した相での性能を表示する。試験方法は実施例2で用いたのと同じであった。また、メチレンクロライドベースの製品(EPA剥離剤)の性能が比較のために示される。
図1は、この発明の剥離剤の塗料剥離性能を従来の市販の塗料剥離用組成物と比較した棒グラフである。 図2は、この発明の剥離剤のインク清浄性能を従来の市販の塗料剥離用組成物と比較した棒グラフである。 図3は、この発明の剥離剤の浴寿命をラテックス塗料除去の間、市販製品の浴寿命と比較したグラフである。 図4は、この発明に従った単一相剥離剤の塗料剥離性能を市販の製品と比較した棒グラフである。 図5は、この発明に従った単一相剥離剤の浴寿命をラテックス塗料除去の間、市販の塗料剥離剤の浴寿命と比較したグラフである。 図6は、この発明の剥離剤の分離した水相および有機相の塗料剥離性能を市販の製品の分離した水相および有機相と比較した棒グラフである。

Claims (30)

  1. (a)水およびモノエタノールアミンではない溶解塩基性アミン含有活性剤を含む水相、
    (b)炭酸アルキレンおよび塩素化溶剤ではない有機溶剤を含む有機相;
    (c)前記水相および有機相は互いに界面接触の状態にあり、単一相溶液を形成しないこと
    を含む二相の液体の剥離剤組成物の形態にある、塗料およびインクの剥離剤。
  2. 前記塩基性アミン含有活性剤がアミノ-アルキル-アルカノールである、請求項1に記載の剥離剤組成物。
  3. 前記アミノ-アルキル-アルカノールが1〜4の炭素原子を有するアルキル基を含み、前記アルカノールが3〜12の炭素原子を有する、請求項2に記載の剥離剤組成物。
  4. 前記アミノ-アルキル-アルカノールが2−アミノ 2−メチル 1−プロパノールである、請求項3に記載の剥離剤組成物。
  5. 前記有機溶剤が二塩基性エステルとアルコールとの混合物を含む、請求項1に記載の剥離剤組成物。
  6. 前記アルコール溶剤がベンジルアルコールである、請求項5に記載の剥離剤組成物。
  7. 前記炭酸アルキレンが炭酸プロピレンである、請求項1に記載の剥離剤組成物。
  8. 前記炭酸アルキレンが前記有機相の10〜50重量%の量で存在する、請求項1に記載の剥離剤組成物。
  9. 前記二塩基性エステルがC2〜C10脂肪族二酸のC1〜C6ジアルキルエステルを含む、請求項5に記載の剥離剤組成物。
  10. 前記有機相が少なくとも二つの非イオン界面活性剤の混合物を含む、請求項1に記載の剥離剤組成物。
  11. 前記非イオン界面活性剤がエトキシル化されたC9〜C11アルコールを含む、請求項10に記載の剥離剤組成物。
  12. 前記ベンジルアルコールが前記有機相の25〜75重量%の量で存在する、請求項6に記載の剥離剤組成物。
  13. 前記水相と前記有機相が約1:1の重量比で前記剥離剤組成物中に存在する、請求項1に記載の剥離剤組成物。
  14. 前記水相が50〜90重量%の水を含む、請求項1に記載の剥離剤組成物。
  15. 前記水相が少なくとも一つの界面活性剤をさらに含む、請求項14に記載の剥離剤組成物。
  16. 15重量%よりも少ない一以上の界面活性剤を含む、請求項1に記載の剥離剤組成物。
  17. 前記有機相が炭酸プロピレンおよび少なくとも一つの二塩基性エステルとベンジルアルコールを含む有機溶剤混合物を含む、請求項1に記載の剥離剤組成物。
  18. 次の工程:
    (i)(a)水およびモノエタノールアミンでない塩基性アミン含有溶解活性剤化合物を含む水相;
    (b)炭酸アルキレンおよび塩素化溶剤ではない有機溶剤を含み、有機相が水相と界面接触の状態にある有機相
    を含む二相液体剥離剤組成物を用意し;
    (ii)基材の表面に前記剥離剤組成物を接触させ;および
    (iii)基材表面から前記塗料を剥離する
    を含む、基材表面から塗料を剥離する方法。
  19. 前記塩基性アミン含有活性剤がアミノ−アルキル−アルカノールを含む、請求項18に記載の方法。
  20. 組成物が増粘剤を含み、基材への被覆剤として提供される、請求項18に記載の方法。
  21. 水、モノエタノールアミンではない溶解塩基性アミン含有活性剤、炭酸アルキレンおよび塩素化溶剤ではない有機溶剤、ならびに単一相溶液を維持するための少なくとも一つの界面活性剤を含む液体の剥離剤組成物の形態にある、塗料およびインクの剥離剤。
  22. 前記塩基性アミン含有活性剤がアミノ−アルキル−アルカノールである、請求項21に記載の剥離剤組成物。
  23. 前記アミノ−アルキル−アルカノールが2−アミノ 2−メチル 1−プロパノールである、請求項22に記載の剥離剤組成物。
  24. 前記有機溶剤が二塩基性エステルとベンジルアルコールの混合物を含む、請求項21に記載の剥離剤組成物。
  25. 前記炭酸アルキレンが炭酸プロピレンである、請求項21に記載の剥離剤組成物。
  26. 水、アミノ−アルキル−アルカノールの塩基性アミン含有活性剤および少なくとも一つの界面活性剤を含む、塗料およびインクの剥離剤組成物。
  27. 前記アミノ−アルキル−アルカノールが1〜4の炭素原子を有するアルキル基を含み、前記アルカノールが3〜12の炭素原子を有する、請求項26に記載の剥離剤組成物。
  28. 前記活性剤が2−アミノ−2−メチル 1−プロパノールである、請求項27に記載の組成物。
  29. 炭酸アルキレンと塩素化溶剤でない有機溶剤、および少なくとも一つの非イオン界面活性剤を含む、塗料およびインクの剥離剤組成物。
  30. 前記炭酸アルキレンが炭酸プロピレンである、剥離剤組成物。
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