JP2008508567A - 補剛リブ形体を中に備えたソフトコンタクトレンズ - Google Patents

補剛リブ形体を中に備えたソフトコンタクトレンズ Download PDF

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Abstract

本発明は、レンズからの圧力を眼の角膜にわたって均等に分散させ得る及び/又はレンズが平行移動するとき又はまぶたが動くとき眼の上での一貫した正しいソフトコンタクトレンズ向き付けを得るために力のバランスを維持する補剛リブ形体を含む今宅レンズを設計し、作製する方法に関する。本発明はさらに、局所的な指向性補強をレンズ構造に提供して、レンズからの圧力を眼の角膜にわたって均等に分散させ得る及び/又はレンズが平行移動するとき又はまぶたが動くとき眼の上での一貫した正しいレンズ向き付けを得るために力のバランスを維持させ得る補剛リブ形体を含むコンタクトレンズを提供する。

Description

本発明はコンタクトレンズに関する。特に、本発明は、ソフトコンタクトレンズ全体のソフトさに対する影響を最小限にしながらも局所的剛性を所望の場所でソフトコンタクトレンズに提供する方法、補剛リブ形体(stiffening rib feature)を組み込んで、過度な局所的圧力を生じさせている動的加重(dynamic load)を拡大されたレンズ部分にかけて分散させ、それによってレンズからの圧力を角膜にわたって実質的に均等に分散させることによって角膜に対する過度な局所的圧力を減らす方法及びレンズが平行移動するとき又はまぶたが動くとき眼の上での一貫した正しいソフトコンタクトレンズ向き付けを得るために力のバランスを維持する方法に関する。本発明はさらに、レンズが平行移動するとき又はまぶたが動くとき眼の上での一貫した正しいレンズ向き付けを得るために力のバランスを維持するための局所的な指向性補強をレンズ構造に提供する補剛リブ形体を含むコンタクトレンズを提供する。
背景
ソフトコンタクトレンズは、患者が初期の不快感(すなわちレンズ挿入直後の不快感)、患者がそれに慣れるために要する比較的長い順応期間(1、2週間)及び/又は不適当なフィット(レンズがずれたり、非常に不快になったりする)のせいでハードコンタクトレンズ(たとえばRGPレンズ)を装用することができないこと又は十分な長さの期間それを装用することができないことにおいて経験してきた問題のいくつかを緩和した。これは、ソフトコンタクトレンズの比較的ソフトな表面のおかげでだけでなく、様々な眼に合わせていくらか形を変えることを可能にするその可撓性のおかげでもある。しかし、レンズが撓んで下にある角膜形状により適合することを許すこの可撓性のせいで、ソフトレンズは、まぶた及び/又はレンズの移動の影響下、望ましくないレンズ屈曲をこうむるおそれがある。このようなレンズ屈曲は、平行移動型二焦点ソフトコンタクトレンズで眼が第一(水平方向)注視から下方視に変化するとき、眼の上でのレンズ向き付け安定性(一貫した正しいレンズ向き付け)及び/又は瞳孔上でのオプチカルゾーンの垂直方向平行移動に対して悪影響を及ぼすおそれがある。
加えて、トーリックソフトコンタクトレンズ又は平行移動型二焦点コンタクトレンズに組み込まれる向き付け安定化及び/又は平行移動形体のいくつかが、レンズ構造の局所的な機械的性質を偶発的に変化させて、レンズからの圧力が角膜にわたって均等に分散しなくなることがある。このような向き付け安定化及び/又は平行移動形体の例は、レンズの下寄り部分の質量を増し、レンズを向き付けする加重効果を生じさせるための、一般にはベースダウンプリズムであるプリズムバラスト、下まぶたと係合して垂直方向平行移動支持を提供するリッジ(譲受人が同じである米国特許出願公開公報第2002/0021410号及び第2004/0017542号を参照)、レンズ形状の一部を除去してレンズ向き付けを制御するファセットならびに眼の上でレンズ向き付けを維持するための、上スラブオフゾーン及び下スラブオフゾーンを有するダブルスラブオフ形体を含む。これらの形体は、レンズの特定区域に不均等に局所的な動的加重を付与するおそれがあり、角膜に対する過度な圧力又は局所的圧力を生成するおそれがある。角膜に対する過度な圧力又は局所的圧力は上皮細胞機能に影響を及ぼすことができ、着色が発生することがある。レンズからの圧力を角膜にわたって均等に分散させることが望ましい。
したがって、レンズからの圧力を角膜にわたって均等に分散させること及び/又はレンズが平行移動するときもしくはまぶたが動くとき眼の上での一貫した正しいレンズ向き付けのために力のバランスを維持することができることを特徴とするコンタクトレンズを設計し、製造する方法が要望される。また、局所的な指向性補強をレンズ構造に提供して、レンズからの圧力を角膜にわたって均等に分散させる及び/又はレンズが平行移動するときもしくはまぶたが動くとき眼の上での一貫した正しいレンズ向き付けのために力のバランスを維持する形体を含むコンタクトレンズが要望される。
発明の概要
本発明の一つの態様にしたがって、レンズからの圧力を角膜にわたって均等に分散させることを特徴とするソフトコンタクトレンズを製造する方法が提供される。本発明の方法は、コンタクトレンズの非光学ゾーン中の局所的な過度の圧力を受ける区域又はその近くに少なくとも一つの補剛リブ形体を組み込んで、レンズ構造に対して局所的補剛効果を提供し、局所的な過度の圧力を生じさせている動的加重を拡大された区域にかけて分散させ、それによってレンズからの圧力を角膜にわたって均等に分散させるステップを含む。
本発明は、もう一つの態様で、眼の上での一貫した正しいレンズ向き付けのために力のバランスを維持することができることを特徴とするソフトコンタクトレンズのための方法を提供する。本発明の方法は、垂直経線及び垂直経線面に関して鏡像対称性を有するコンタクトレンズの非光学ゾーンに少なくとも1対の補剛リブ形体を組み込むステップを含み、補剛リブ形体の各対が垂直経線面の両側に配設されてレンズ構造に対して局所的な指向性補剛効果を提供し、補剛リブ形体の対の方向の組み合わせが垂直経線に対して平行である。
本発明は、さらなる態様で、レンズが平行移動するとき又はまぶたが動くとき眼の上での一貫した正しいレンズ向き付けのために力のバランスを維持することができることを特徴とするソフトコンタクトレンズを提供する。本発明のコンタクトレンズは、前面、反対側の後面、垂直経線面及び少なくとも1対の補剛リブ形体を含む。前面は、垂直経線面に関して鏡像対称性を有し、少なくとも第一導関数で連続的であり、垂直経線、水平経線、中央オプチカルゾーン、及び中央オプチカルゾーンからレンズエッジにかけて外側に延びた周辺ゾーンを含む。補剛リブ形体の対は、周辺ゾーンの内、かつ垂直経線面の両側に位置して、レンズ構造に対して局所的な指向性補剛効果を提供し、補剛リブ形体の対の方向の組み合わせは垂直経線に対して平行である。
本発明のこれらの態様及び他の態様は、好ましい実施態様の以下の記載を図面と併せて理解することによって明らかになる。当業者には自明であるように、開示の新規な概念の本質及び範囲を逸することなく、本発明の多くの変形及び改変を実現することができる。
好ましい実施態様の詳細な説明
以下、本発明の実施態様を詳細に参照する。当業者には、発明の範囲又は本質を逸することなく多様な改変及び変形を本発明に加えうることが明かであろう。たとえば、一つの実施態様の一部として例示又は記載される特徴を別の実施態様で応用してさらなる実施態様を生み出すことができる。したがって、本発明は、請求の範囲及びその等価物の範囲に入るような改変及び変形を包含することを意図する。本発明の他の目的、特徴及び態様は、以下の詳細な説明で開示されるか、それから自明に理解される。本記載は、例示的な実施態様の記述にすぎず、本発明の広義な態様を限定するものとして解釈されてはならないということが当業者には理解されよう。
断りない限り、本明細書で使用されるすべての専門用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を有する。一般に、本明細書で使用される術語及び実験手法は当該技術で周知であり、一般に使用されている。これらの手法には、当該技術及び種々の一般的参考文献で提供されているような従来法が使用される。ある語が単数形で記載されている場合、発明者は、その語の複数形をも考慮している。本明細書で使用される術語及び以下に記載する実験手法は当該技術で周知であり、一般に使用されている。
「コンタクトレンズ」とは、装用者の眼の上又は中に配置することができる構造をいう。コンタクトレンズは、使用者の視力を矯正、改善又は変化させることができるが、必ずしもそうでなくてもよい。ソフトコンタクトレンズはヒドロゲル材料から調製される。一般に、コンタクトレンズは、前面及び反対側の後面ならびに前面と後面とが収束する周縁を有する。
本明細書で使用する「多焦点」コンタクトレンズは、二焦点レンズ、三焦点レンズ、多焦点レンズ又は累進多焦点レンズとすることができる。
「ヒドロゲル」とは、完全に水和した状態で少なくとも10重量%の水を吸収することができるポリマー材料をいう。一般に、ヒドロゲル材料は、さらなるモノマー及び/又はマクロマーの存在又は非存在における少なくとも一つの親水性モノマーの重合又は共重合によって得られる。
「シリコーンヒドロゲル」とは、少なくとも一つのシリコーン含有ビニルモノマー又は少なくとも一つのシリコーン含有マクロマーを含む重合性組成物の共重合によって得られるヒドロゲルをいう。
本明細書で使用するコンタクトレンズの「前面」とは、装用時に眼に対面しない側のレンズ面をいう。一般には実質的に凸状である前面は、レンズのフロントカーブと呼ぶこともできる。
本明細書で使用するコンタクトレンズの「後面」とは、装用時に眼に対面する側のレンズ面をいう。一般には実質的に凹状である後面は、レンズのベースカーブと呼ぶこともできる。
コンタクトレンズの前面及び後面それぞれは、中央オプチカルゾーン、及び中央オプチカルゾーンを包囲する一つ以上の非光学ゾーン(又は周辺ゾーン)を含むことができる。例示的な非光学ゾーン(又は周辺ゾーン)としては、非限定的に、ベベル、レンチキュラー、ブレンドゾーンなどがある。
「ブレンドゾーン」とは、二つのゾーンの間に位置し、それら二つのゾーンの間で連続的な移行を提供する非光学ゾーンをいう。
コンタクトレンズの前面を参照していう「垂直経線」とは、レンズが眼の上で所定の向き付けに維持されるとき前面の頂部から幾何学的中心を通過して底部まで垂直に延びる仮想線をいう。
コンタクトレンズの前面を参照していう「水平経線」とは、レンズが眼の上で所定の向き付けに維持されるとき前面の左側から中心を通過して右側まで水平に延びる仮想線をいう。水平経線と垂直経線とは互いに対して垂直である。
「垂直経線面」とは、コンタクトレンズの垂直経線をレンズの光軸に対して平行な方向に通過する平面をいう。
「半経線」とは、コンタクトレンズの前面の幾何学的中心からコンタクトレンズのエッジまで半径方向に延びる仮想線をいう。
「半経線面」とは、コンタクトレンズの半経線をレンズの光軸に対して平行な方向に通過する平面をいう。
「垂直経線の上寄り部分」とは、コンタクトレンズが眼の上で所定の向き付けに維持されるときそのレンズの前面の幾何学的中心よりも上の垂直経線の半分をいう。
「垂直経線の下寄り部分」とは、コンタクトレンズが眼の上で所定の向き付けに維持されるときそのレンズの前面の幾何学的中心よりも下の垂直経線の半分をいう。
「補剛リブ形体」とは、ソフトコンタクトレンズの前面から外側に延びた(盛り上がる)凸状に厚みを持たせた細長い区域をいう。本発明にしたがって、本発明の補剛リブ形体は、ソフトコンタクトレンズのその周囲の前面とで連続する面を有し、前面上に実質的に一定又は変化する高さを有する。
本明細書で使用する「細長い」とは、補剛リブ形体の最大長さがその最大幅の少なくとも1.5倍であることをいうものと解釈される。
「補剛リブ形体の縦方向線」とは、長さ方向に配置された二つの相対する縦方向端部の中心を通過して延びるまっすぐな仮想線をいうものと解釈される。補剛リブ形体の各縦方向端部は、互いに独立して、規則的又は不規則な形状を有することができると理解される。
補剛リブ形体の「高さ」は、半経線面と前面及び補剛リブ形体との交さ曲線沿いの、前面からの最大逸脱距離を有する点と定義される。当業者は、補剛リブ形体よりも下の前面を補外する方法及び補剛リブ形体よりも下の前面の補外に基づいて補剛リブ形体の逸脱距離プロフィールを決定する方法を理解するであろう。それぞれが補剛リブ形体の高さを表すすべての点を接続する線が補剛リブ形体の「高さ線」と定義される。本発明の補剛リブ形体の最大高さは、レンズの前面上に約150ミクロンまで、好ましくは約100ミクロンまで、より好ましくは約75ミクロンまでとすることができる。
本発明にしたがって、補剛リブ形体の形状は、前面からの補剛リブ形体の最大高さの20%の一定逸脱距離を表す補剛リブ形体表面上の線である20%最大高さの等値線をレンズの垂直経線面に対して垂直な平面に投影することによって画定される。本発明の補剛リブ形体は、長方形、三角形、楕円、多角形、棒状、円弧状、曲線状などをはじめとする任意の形を有することができる。好ましくは、補剛リブ形体は、長方形、棒状又は円弧状の形を呈する。より好ましくは、本発明の補剛リブ形体は、レンズの幾何学的中心と実質的に同心的である円弧の形を有する。
本発明にしたがって、補剛リブ形体の最大幅及び最大長さは、当業者には公知であるように、20%最大高さの等値線上の1対の点の間の距離として定義される。本発明の補剛リブ形体の最大幅は、好ましくは約2.0mm以下、より好ましくは約1.5mm以下、さらに好ましくは約1.0mm以下である。本発明の補剛リブ形体の最大長さは、好ましくは約2.0mm〜約10.0mmである。
本発明にしたがって、「レンズから圧力を角膜にわたって均等に分散させる」は、「支圧」区域を有しないレンズフルオレセインパターンを有することを特徴とする。より好ましくは、レンズフルオレセインパターンは、実質的に均一なフルオレセイン輝度を示す。
二つ以上のゾーンを参照していう「連続的な移行」とは、これらのゾーンが少なくとも第一導関数、好ましくは第二導関数で連続することをいう。
「レンズ厚さ」とは、前面のある点からコンタクトレンズの後面までの最短距離をいう。
「正接表面パッチ」とは、第一導関数、好ましくは第二導関数で互いから連続する湾曲を有する面の組み合わせをいう。
本明細書で使用する「カスタマイズされたコンタクトレンズ」とは、(1)個人の眼の波面収差計測値の入力を使用して設計された、高次波面収差を矯正することができるコンタクトレンズ及び/又は(2)個人の眼の角膜トポグラフィー又は母集団の一部分を統計的に表す角膜トポグラフィーに対応する後面を有するコンタクトレンズをいう。
個人の眼の波面収差は、Shack-Hartmann技術、Tscherning技術、網膜光線追跡技術及び空間分解屈折計測技術をはじめとする当業者に公知の適当な方法によって測定することができる。たとえば、Liangらは、全体を引用例として本明細書に取り込むJ. Optical Soc. Am. 11:1-9で、Hartmann-Shackシステムを使用して、様々な瞳孔直径で眼の波面収差を測定する方法を教示している。波面収差は一般に、単位円の上で直交する関数のセットであるゼルニケ多項式で定量化される。ゼルニケ多項式は直交多項式であるため、収差は分離可能であり、そのように処理することができる。一次ゼルニケモードは一次項である。二次ゼルニケモードは、デフォーカス及び乱視のような収差に対応する二次項である。三次ゼルニケモードは、コマ収差及びコマ様収差に対応する三次項である。四次ゼルニケモードは球面収差及び他のモードを含む。五次ゼルニケモードは高次の不正収差である。瞳孔内の波面における局所的不規則性がこれらの高次ゼルニケモードによって表される。
本明細書で使用する眼の「高次」収差とは、デフォーカス及び非点収差を超える単色収差、すなわち三次、四次、五次及びより高次数の波面収差をいう。
「コンタクトレンズのフルオレセインパターン」とは、コンタクトレンズの下を流れる涙液を高分子量フルオレセイン化合物で染色することによって形成され、バートン灯を用いて又は細げき灯などのコバルトブルーフィルタを通して観察される蛍光パターンをいう。このパターンを使用すると、コンタクトレンズと角膜との間の相対的涙膜厚さを評価することができる。「支圧」区域とは、涙液中にフルオレセインがほとんど検出されない区域及びレンズが角膜と直に接しているかもしれない、又はほとんど直に接しているかもしれない区域である。「貯留」区域とは、蛍光輝度(フルオレセインから誘発)が周囲の区域よりも高いことによって示される、レンズと角膜との間に相対的に大きな隙間がある区域である。
補剛リブ形体を参照して本明細書で使用する「指向性補剛効果」とは、ソフトレンズを、補剛リブ形体の縦方向線に対して実質的に垂直な方向よりも補剛リブ形体の縦方向線に対して実質的に平行な方向でより容易に屈曲させることをできることをいうものと解釈される。本発明にしたがって、各補剛リブ形体で補剛する方向は補剛リブ形体の縦方向線によって画定される。
本発明は、ソフトコンタクトレンズの一部分の局所的肉厚化が、ソフトコンタクトレンズ全体のソフトさを維持しながらも当該レンズ部分を局所的に補剛することができ、また、ソフトコンタクトレンズの非光学ゾーンの内、かつ局所的な過度な圧力をこうむる区域の近くに補剛リブ形体を組み込むと、その局所的な過度な圧力をその区域から大幅に拡大された区域へとその一部を分散させることができるという発見に基づく。当該レンズ区域の拡大は、角膜に対する局所的な過度な圧力を生じさせる力を有意に増すことなく、圧力を効果的に低下させ、そのようなものとして、ソフトコンタクトレンズの非光学ゾーンにおける補剛リブ形体はレンズからの圧力を角膜にわたって均等に分散させることができる。
局所的な過度な圧力を分散させる補剛リブ形体の能力は、向き付け安定化及び/又は平行移動形体、たとえばプリズムバラスト、ファセット又はリッジを含むトーリックソフトコンタクトレンズ又は平行移動型多焦点コンタクトレンズを設計する際に特に用途を見いだすことができる。これらの向き付け安定化及び/又は平行移動形体は、レンズからの圧力の角膜上での不均等な分散を偶発的に生じさせることがあり、コンタクトレンズの構造的性質及び動的加重に影響を及ぼしてそのような形体の物理的限界を超えさせるおそれがある。リッジを備えた平行移動型二焦点ソフトコンタクトレンズのフルオレセインパターンは、リッジの周囲の区域に大きなフルオレセイン貯留区域を示し、リッジよりも上かつ鼻側及び側頭側の両方のレンズのエッジの近くに「支圧」区域を示すことがわかった。リッジ区域におけるレンズの肉厚化はリッジ区域を局所的に補剛し、リッジ区域からの動的加重の一部を他の区域に伝達して局所的な過度な圧力(「支圧」区域によって示す)を生じさせることがあると考えられる。ソフトコンタクトレンズの非光学ゾーンの内、かつ局所的な過度な圧力をこうむる区域の近くに補剛リブ形体を組み込むことにより、動的加重を小さな区域から大幅に大きな区域へとその一部を分散させ、それにより、局所的な過度な圧力を減らすことができる。補剛リブ形体を使用することにより、レンズからの圧力の角膜にわたっての均等な分散を達成することができる。
補剛リブ形体は帆のハーフバッテンのように機能すると考えられる。予想されるであろうように、帆の形に対する効果はバッテンのすぐ近くで大きく出る。バッテンの補剛効果はまた、バッテンの物理的限界を超えて及ぶ。補剛リブ形体をソフトレンズ設計で使用すると、局所的剛性、コンタクトレンズ全体での動的加重分布及びレンズ/眼間の支圧点の場所に影響を加えたり、それを制御したりすることができる。
本発明はさらに、一部には、少なくとも1対の補剛リブ形体を、非光学ゾーンの内、かつ垂直経線面の両側に対称的に配設すると、レンズ構造に対して局所的な指向性補剛効果を提供することができ、補剛リブ形体の対の方向の組み合わせが垂直経線に対して平行であるという発見に基づく。まぶたの動作(瞬き)の影響下、望ましくないレンズ屈曲が起こることがあり、それが他方で、平行移動型二焦点ソフトコンタクトレンズで眼が第一(水平方向)注視から下方視に変化するとき、眼の上でのレンズ向き付け安定性(一貫した正しいレンズ向き付け)及び/又は瞳孔上でのオプチカルゾーンの垂直方向平行移動に対して悪影響を及ぼすおそれがある。ソフトレンズの非光学ゾーンの内、かつ垂直経線面の両側に対称的に配設された1対の補剛リブ形体を用いると、垂直経線面に対して実質的に平行な方向にソフトレンズを補剛することができ、そのようなものとして、まぶたの動作から生じる望ましくないレンズ屈曲を最小限にする又は全くなくすことができる。
補剛リブ形体は、眼の上での一貫した正しいレンズ向き付けを達成し、維持する際に特に用途が見いだされる。一般に、眼の上でのコンタクトレンズ向き付けは、眼に対するレンズの付着、重力及び重心位置の効果ならびにまぶたの影響のバランスによって決まる(Brien A. Holden, Aust J. Optom. 58 (1975), 279-299を参照)。レンズ設計への補剛リブ形体の組み込みは、ソフトコンタクトレンズ全体のソフトさを保持しながらソフトコンタクトレンズを局所的に補剛することを可能にする。局所的、特に指向性の補剛効果により、眼の上でのソフトレンズの可動性を高めることができ、そのようなものとして、向き付け安定化形体は、重力効果及び「スイカの種原理」(すなわち、プリズムバラストくさびに加えられる上まぶたの圧力は、くさび頂点から急速に離れる動きの「スイカの種原理」に従う。A. J. Hanks and B. Optom, Contact lens Forum, 31-35 (1983)を参照)の機構に基づいて意図的に設計されたものより適切かつ効果的に機能することができる。したがって、本発明の補剛リブ形体は、当該技術で公知の向き付け安定化形体と組み合わさって、レンズが平行移動するとき又はまぶたが動くとき眼の上での一貫した正しいレンズ向き付けのために力のバランスを維持することができる。特に、平行移動型多焦点ソフトコンタクトレンズの眼の上での平行移動を増強/制御することができる。
本発明は、一つの態様で、レンズからの圧力を角膜にわたって均等に分散させるソフトコンタクトレンズを製造する方法を提供する。本発明の方法は、ソフトコンタクトレンズの非光学ゾーンの内、かつ局所的な過度な圧力をこうむる区域又はその近くに少なくとも一つの補剛リブ形体を組み込んで、レンズ構造に対して局所的補剛効果を提供し、局所的な過度な圧力を生じさせている動的加重を拡大された区域にかけて分散させて、それにより、レンズからの圧力を角膜にわたって均等に分散させるステップを含む。
本発明のこの態様にしたがって、得られるソフトコンタクトレンズは、近視、遠視、老視、乱視、プリズム及び高次単色収差をはじめとする任意のタイプの視力障害を矯正するためのソフトコンタクトレンズとすることができる。好ましくは、得られるソフトコンタクトレンズは、眼の上でのレンズ向き付け安定性及び/又は眼の上での垂直方向レンズ平行移動を要する視力矯正のためのソフトレンズである。このような好ましいレンズの例は、トーリックレンズ、トーリック多焦点レンズ、平行移動型多焦点レンズ、カスタマイズされたレンズを含む。本発明のソフトコンタクトレンズは、好ましくは、約2.0N/mm2未満、好ましくは約1.5N/mm2未満、より好ましくは約1.0N/mm2未満、さらに好ましくは約0.8N/mm2未満の弾性率を有するヒドロゲル材料で構成される。
角膜に対して局所的な過度な圧力を加えるレンズ区域は、試験レンズのフルオレセインパターンを調べることによって決定することもできるし(フルオレセインパターン中の支圧区域によって示す)、あるいはまた、レンズ設計のコンピュータシミュレーションの解析によって決定することもできる。試験レンズはレンズ設計にしたがって製造される。試験レンズ上の支圧区域の場所を見いだしたのち、コンタクトレンズを製造するための改良された又は最終的なレンズ設計に補剛リブ形体を組み込むことができる。たとえば、補剛リブ形体を加えると、レンズ構造に対して局所的補剛効果を提供し、局所的な過度な圧力を生じさせている動的加重を拡大された区域にかけて分散させて、それにより、局所的な過度な圧力を減らすことができる。
本発明にしたがって、補剛リブ形体は、レンズ構造に対して局所的補剛効果を提供し、局所的な過度な圧力をその区域から他のレンズ区域に分散させて、それにより、レンズからの圧力を角膜にわたって均等に分散させるのに十分なレンズ厚さを有する。本発明の補剛リブ形体は、レンズの前面上に約150ミクロンまで、好ましくは約100ミクロンまで、より好ましくは約75ミクロンまでの最大高さを有する。補剛リブ形体は、約2.0mm以下、より好ましくは約1.5mm以下、さらに好ましくは約1.0mm以下の最大幅を有し、約2.0mm〜約10.0mmの最大長さを有する。
本発明は、もう一つの態様で、眼の上での一貫した正しいレンズ向き付けのために力のバランスを維持することができることを特徴とするソフトコンタクトレンズを製造する方法を提供する。本発明の方法は、垂直経線及び垂直経線面に関して鏡像対称性を有するコンタクトレンズの非光学ゾーンに少なくとも1対の補剛リブ形体を組み込むステップを含み、補剛リブ形体の各対が垂直経線面の両側に配設されてレンズ構造に対して局所的な指向性補剛効果を提供し、補剛リブ形体の対の方向の組み合わせが垂直経線に対して平行である。
本発明のこの態様にしたがって、得られるソフトコンタクトレンズは、眼の上でのレンズ向き付け安定性及び/又は眼の上での垂直方向レンズ平行移動を要する視力矯正のための任意のコンタクトレンズとすることができる。このようなレンズの例は、トーリックレンズ、トーリック多焦点レンズ、平行移動型多焦点レンズ、カスタマイズされたレンズを含む。本発明のソフトコンタクトレンズは、好ましくは、約2.0N/mm2未満、好ましくは約1.5N/mm2未満、より好ましくは約1.0N/mm2未満、さらに好ましくは約0.8N/mm2未満の弾性率を有するヒドロゲル材料で構成される。
本発明は、さらなる態様で、視力障害を効果的に矯正するために眼の上でのレンズ向き付け及び/又は垂直方向レンズ平行移動を要するソフトコンタクトレンズを提供する。本発明のコンタクトレンズは、前面、反対側の後面、垂直経線面及び少なくとも1対の補剛リブ形体を含む。前面は、垂直経線面に関して鏡像対称性を有し、少なくとも第一導関数で連続的であり、垂直経線、水平経線、中央オプチカルゾーン、及び中央オプチカルゾーンからレンズエッジにかけて外側に延びた周辺ゾーンを含む。補剛リブ形体の対は、周辺ゾーンの内、かつ垂直経線面の両側に位置して、レンズ構造に対して局所的な指向性補剛効果を提供し、補剛リブ形体の対で補剛する方向の組み合わせは垂直経線に対して平行である。
中央オプチカルゾーンは、コンタクトレンズ設計に適した任意の形状、たとえば円形、楕円形などを有することができる。好ましくは、中央オプチカルゾーンは円形である。円形の中央オプチカルゾーンは、前面又は後面の幾何学的中心と同心的とすることができるか、前面又は後面の幾何学的中心を最大2mmまで逸脱する中心を有する。中央オプチカルゾーンが前面又は後面の幾何学的中心と同心的である場合、垂直及び水平経線それぞれは中央オプチカルゾーンの中心を通過する。中央オプチカルゾーンの中心が前面又は後面の幾何学的中心を逸脱している場合、オプチカルゾーンの中心は、垂直経線上にあり、好ましくは、前面の幾何学的中心から約1.0mm未満のところにある。
周辺ゾーンは、貼り合わされると連続面を形成する一つ以上の周辺帯域又は領域で構成されることができる。周辺ブレンドゾーンは、数学的関数、好ましくはスプラインベースの数学的関数によって記述される任意の面であることもできるし、異なる正接表面パッチでできていることもできる。
好ましくは、周辺ゾーンは向き付け安定化及び/又は平行移動形体をその中に含む。適当な向き付け安定化及び平行移動形体を使用することができる。様々なプリズムバラスト設計、プリズム厚さプロフィール変化がレンズのオプチカルゾーンを包囲する非光学ゾーンに限定されているバラスト周辺設計、まぶたと係合することによってレンズを向き付けするリッジ形体、レンズ向き付けを維持するための、上スラブオフゾーン及び下スラブオフゾーンを有するダブルスラブオフ形体、US特許出願公開公報第2002/0071094号及び第2002/0024631号(全体を引用例として本明細書に取り込む)に開示されている動的安定化形体をはじめとして、様々な向き付け安定化形体が従来技術で開示されている。好ましい例は、同時係属中の米国特許出願第10/848,791号及び米国特許第6,467,903号で開示されている向き付け安定化及び平行移動形体を含む。
本発明にしたがって、各補剛リブ形体は、水平経線に交差する、すなわち、水平経線よりも下の位置から水平経線よりも上の位置まで延びている。好ましくは、各補剛リブ形体の約5%〜約70%が水平経線よりも下に位置し、残りが水平経線よりも上にある。より好ましくは、各補剛リブ形体の約5%〜約40%が水平経線よりも下に位置し、残りが水平経線よりも上にある。
好ましい実施態様では、垂直経線面に対して垂直な平面に投影された場合、各補剛リブ形体の縦方向線は垂直経線とで約48°未満の角度(すなわち、垂直経線の一番上に対して)又は約130°〜約180°(すなわち、垂直経線の一番下に対して)で交わる。
本発明にしたがって、補剛リブ形体の各対は、レンズ構造に対して局所的な指向性補剛効果を提供するのに十分なレンズ厚さを有する。本発明の補剛リブ形体は、レンズの前面上に約150ミクロンまで、好ましくは約100ミクロンまで、より好ましくは約75ミクロンまでの最大高さを有する。
本発明にしたがって、補剛リブ形体の各対は、約2.0mm以下、より好ましくは約1.5mm以下、さらに好ましくは約1.0mm以下の最大幅を有し、約2.0mm〜約10.0mmの最大長さを有する。
本発明にしたがって、補剛リブ形体の対で補剛する方向の組み合わせは垂直経線に対して平行であり、そのようなものとして、本発明のソフトコンタクトレンズでは、眼に対するレンズの付着、重力、重心位置の効果及びまぶたの影響のバランスを維持することができる。
本発明のコンタクトレンズの好ましい実施態様では、周辺ゾーンは、中央オプチカルゾーンとの内側境界に位置し、中央オプチカルゾーンを直に包囲する周辺ブレンドゾーンを含み、周辺ブレンドゾーンは、周辺ゾーン、周辺ブレンドゾーン、及び中央オプチカルゾーンが互いに対して正接することを保証する面を有する。
周辺ブレンドゾーンの存在は、中央オプチカルゾーンと周辺ゾーンとを別個に独立して設計することを可能にして、中央オプチカルゾーンから周辺ゾーンへの連続的な移行を保証する。中央オプチカルゾーンと周辺ゾーンとの間にブレンドゾーンがあると、コンタクトレンズは、二つのゾーンの接合部の変曲点及び/又は鋭い境界なしで製造することができ、それにより、装用者の快適さを改善することができる。加えて、中央オプチカルゾーンと周辺ゾーンとの間のブレンドゾーンは、光学形体とレンズの機械的安定化形体及び平行移動形体とを切り離して、それにより、光学素子へのプリズムの侵入を防ぐことができる。周辺ブレンドゾーンは、数学的関数、好ましくはスプラインベースの数学的関数によって記述される面であることもできるし、異なる正接表面パッチでできていることもできる。
本発明の態様にしたがって、得られるソフトコンタクトレンズは、眼の上でのレンズ向き付け安定性及び/又は眼の上での垂直方向レンズ平行移動を要する視力矯正のための任意のコンタクトレンズとすることができる。このようなレンズの例は、トーリックレンズ、トーリック多焦点レンズ、平行移動型多焦点レンズ、カスタマイズされたレンズを含む。本発明のソフトコンタクトレンズは、好ましくは、約2.0N/mm2未満、好ましくは約1.5N/mm2未満、より好ましくは約1.0N/mm2未満、さらに好ましくは約0.8N/mm2未満の弾性率を有するヒドロゲル材料で構成される。
図1は、本発明の好ましい実施態様のコンタクトレンズの前面の平面図を示す。コンタクトレンズ100は、前面(図1に示す)及び反対側の後面(図示せず)を含む。前面は、垂直経線101、水平経線102、円形の中央オプチカルゾーン110、中央オプチカルゾーン110から外側に延びた環状の周辺ブレンドゾーン120及び周辺ブレンドゾーン120から外側に延びた環状の周辺ゾーン130を含む。
中央オプチカルゾーン110は、前面の幾何学的中心とで同心的である円形ゾーンである。中央オプチカルゾーン110は、後面と組み合わさって、一つ以上の視力矯正、たとえば乱視、老視、プリズム、高次単色収差(たとえば非標準的な量の球面収差、コマ収差など)又はそれらの組み合わせの矯正を提供する。
前面は、垂直経線面(垂直経線101をレンズの光軸に対して平行な方向に通過する)に関して鏡像対称性を有し、少なくとも第一導関数で連続的である。コンタクトレンズは、二つの眼上向き付け安定化形体140(向き付け安定化形体140との境界146a、146bを有する水平方向補剛リブ形体150によってつながれている)を周辺ゾーン130に組み込むことにより、その下半分が加重されている。各向き付け安定化形体140は、ソフトコンタクトレンズの前面から外側に延びた(盛り上がる)凸状に厚みを持たせた区域である。各向き付け安定化形体140のレンズ厚さは、その内側境界(すなわち、レンズの幾何学的中心111に近い、半経線とのその交点)から各半経線に沿って漸増し、最大厚さに達したのち外側境界(すなわち、幾何学的中心111から離れた、半経線とのその交点)に向かって減少する。各向き付け安定化形体の半経線沿いのレンズ厚さ最大地点は、好ましくは、外側境界のわずかに内側に位置する。各向き付け安定化形体140のレンズ厚さは、垂直経線101に対して平行な線に沿って一番上から一番下まで漸増し、最大厚さに達したのち減少する。
水平方向補剛リブ形体150のレンズ厚さは、水平経線102に対して平行な線に沿って実質的に一定のままである。好ましくは、水平方向補剛リブ形体150のレンズ厚さは、水平経線102に対して平行な線沿いの、向き付け安定化形体140の最大レンズ厚さよりも薄い。より好ましくは、水平方向補剛リブ形体150のレンズ厚さは、境界線(146a、146b)と水平経線102に対して平行な線との交点における向き付け安定化形体140のレンズ厚さ以下である。
周辺ゾーン130はまた、垂直経線101の両側に配設された二つの補剛リブ形体161、162を含む。二つの補剛リブ形体(161、162)それぞれのレンズ厚さは、その縦方向線に沿って一番上から一番下まで実質的に一定であるか、好ましくは、その縦方向線に沿って一番上から一番下まで、縦方向上端と縦方向下端とのレンズ厚さ値の差が15%未満であるような増え方でわずかに増大する。
二つの補剛リブ形体(161、162)は、水平方向補剛リブ形体150と組み合わさって、レンズ全体の厚さを比較的薄く維持しながら一部のレンズ区域でレンズ構造を局所的に補剛し、向き付け安定化形体140から誘発される局所的な過度な圧力を大幅に拡大された区域にかけて分散させてレンズからの圧力を角膜にわたって均等に分散させ、まぶたが動くとき眼の上での一貫した正しいレンズ向き付けのために力のバランスを維持することができる。
周辺ゾーン130はさらに、中央オプチカルゾーンの上縁から外側に延びた薄いスラブオフゾーンを含むことが好ましい。薄いスラブオフゾーンの例は、譲受人が同じである米国特許出願公開公報第2002/0021410号に記載されているリッジオフゾーンである。薄いスラブオフゾーンは、レンズの回転安定性を加え、レンズの快適さを改善する。
平行移動型多焦点ソフトコンタクトレンズの場合、各向き付け安定化形体140が、譲受人が同じである同時係属中の米国特許出願公開公報第2004/0017542号で開示されているような斜面付きリッジをさらに含むことができることが好ましい。二つの斜面付きリッジ(二つの向き付け安定化形体の一方に一つずつ)それぞれは、上縁、扁平な斜面付き下縁、前面から外側に延びた緯線方向リッジ及び斜面付き下縁から下に周囲面まで延び、斜面付きリッジと下まぶたとの間で、下まぶたが斜面付きリッジのどこに当たるかに依存して異なる程度の相互作用を提供する湾曲又は斜面を有する傾斜部を含む。二つのリッジは垂直経線面に関して互いに鏡像対称的である。両方のリッジがいっしょになって、第一注視における眼の上でのレンズ位置及び/又は眼が遠くの物体を注視する状態から中間距離もしくは近くの物体を注視する状態に変化するときの眼の表面上の平行移動量を制御することができる。斜面付きリッジは、何らかの数学的関数(たとえば円錐関数又はスプラインベースの数学的関数)によって画定される連続面を有するか、いくつかの異なる表面パッチでできている。
周辺ブレンドゾーン120は、周辺ゾーン130、周辺ブレンドゾーン120及び中央オプチカルゾーン110が互いに対して正接することを保証する面を有する。周辺ブレンドゾーン120は、好ましくは、スプラインベースの数学的関数によって画定される。中央オプチカルゾーン110と周辺ゾーン130との間の周辺ブレンドゾーン120は、光学形体とレンズの機械的安定化及び平行移動形体とを切り離して、それにより、光学素子へのプリズムの侵入を防ぐことができる。
本発明のコンタクトレンズは、公知の適当な光学設計システムを使用して設計することができる。光学モデルレンズを設計するための例示的な光学コンピュータ援用設計システムとしては、ZEMAX(ZEMAX Development社)があるが、これに限定されない。好ましくは、ZEMAX(ZEMAX Development社)を使用して光学設計を実施する。光学モデルレンズの設計は、たとえば、機械的コンピュータ援用設計(CAD)システムにより、物理的レンズを製造するための機械的パラメータのセットに変換することができる。公知の適当な機械的CADシステムを本発明で使用することができる。光学モデルレンズの設計は、受け側のシステム、すなわち光学CAD又は機械的CADがNURBs(不均一有理Bスプライン)、所期の設計のベジエ面又はパラメータ設計を制御するASCIIパラメータを構成することを可能にする変換フォーマットを使用して、光学CADシステムと機械的CADシステムとの間で両方向に変換することができる。例示的な変換フォーマットとしては、VDA(verband der automobilindustrie)及びIGES(Initial Graphics Exchange Specification)があるが、これらに限定されない。このような変換フォーマットを使用することにより、レンズの全面を、半径方向非対称形状を有するレンズの製造を容易にする連続形状にすることができる。ベジエ及びNURBs面は、多数のゾーンをブレンドし、解析し、最適化することができるため、オプチカルゾーン及び非光学ゾーンを含む複数のゾーンを有するレンズに特に有利である。より好ましくは、機械的CADシステムは、高次面を正確かつ数学的に表すことができる。このような機械的CADシステムの一例はParametric TechnologyのPro/Engineerである。
「光学モデルレンズ」とは、コンピュータシステムで設計され、一般に、眼科用レンズを構成する他の非光学形体を含まない眼科用レンズをいう。
光学モデルレンズの設計を機械的パラメータのセットに変換する場合には、一群の眼科用レンズに共通の特徴パラメータをレンズ設計過程で組み込むことができる。そのようなパラメータの例は、収縮、非光学境界ゾーン及びその曲率、中心厚さ、光学度数の範囲などを含む。
本発明のコンタクトレンズのオプチカルゾーン及び非光学ゾーンを記述するためには、当該レンズの設計を最適化するのに十分な動的範囲を有する限り、いかなる数学的関数を使用してもよい。典型的な数学的関数としては、円錐、双円錐及び二次関数、任意の度の多項式、ゼルニケ多項式、指数関数、三角関数、双曲線関数、有理関数、フーリエ級数及びウェーブレットがある。好ましくは、スプラインベースの数学的関数又は二つ以上の数学的関数の組み合わせが、本発明のコンタクトレンズのオプチカルゾーン及び非光学ゾーンを記述するために使用される。
本発明のコンタクトレンズは、たとえばコンピュータ制御可能な製造装置、成形などをはじめとする簡便な製造手段によって製造することができる。「コンピュータ制御可能な製造装置」とは、コンピュータシステムによって制御することができ、コンタクトレンズを直接製造することができる、又はコンタクトレンズを製造するための光学ツールを製造することができる装置をいう。公知の適当なコンピュータ制御可能な製造装置を本発明で使用することができる。例示的なコンピュータ制御可能な製造装置としては、旋盤、研磨機、成形設備及びレーザがあるが、これらに限定されない。好ましくは、コンピュータ制御可能な製造装置は、45°圧電カッタを有する2軸旋盤又は米国特許第6,122,999号でDurazo及びMorganによって開示されている旋盤装置又は数値制御式旋盤、たとえばPrecitech社の、Variform(登録商標)もしくはVarimax圧電セラミック高速ツールサーボアタッチメントを有するOptoform(登録商標)超精密旋盤(モデル30、40、50及び80)である。
好ましくは、コンタクトレンズは、レンズが型で流し込み成形されるときコンタクトレンズ表面を模す成形面を含むコンタクトレンズ型から成形される。たとえば、数値制御式旋盤を備えた光学切削ツールを使用して、本発明のコンタクトレンズの前面の形体を取り入れた金属光学ツールを形成することができる。そして、そのツールを使用して前面型を製造したのち、それを後面型と関連させて、適当な液体レンズ形成材料を両型の間に使用し、次いでレンズ形成材料を圧縮し、硬化させることによって本発明のレンズを形成する。
好ましくは、本発明のコンタクトレンズ又は同レンズを製造するために使用される光学ツールは、数値制御式旋盤、たとえばPrecitechの、Variform(登録商標)又はVarimax圧電セラミック高速ツールサーボアタッチメントを有するOptoform(登録商標)超精密旋盤(モデル30、40、50及び80)を使用することにより、全体を引用例として本明細書に取り込む、譲受人が同じである、2003年7月9日出願の同時係属中の米国特許出願第10/616,378号及び第10/616,476号(米国特許出願公開公報第2004/0017542号)に記載されている方法であって、レンズ設計を、製造システムで製造されるコンタクトレンズの形状に変換したのち、ヘッダの情報及びレンズの形状に関する情報を含むミニファイル又は同等なフォーマットを作成する方法にしたがって製造される。ミニファイルが完成したのち、それを、Variform(登録商標)圧電セラミック高速ツールサーボアタッチメントを有するOptoform(登録商標)超精密旋盤(モデル30、40、50又は80)にロードし、実行すると、本発明のコンタクトレンズが製造される。
本発明は、なおさらなる態様で、様々な視力障害を矯正することができる一連のソフトコンタクトレンズであって、一連のコンタクトレンズそれぞれが前面及び後面を含み、一連のコンタクトレンズそれぞれの後面が互いに実質的に同一であり、一連のレンズそれぞれの前面が、垂直経線、水平経線、中央オプチカルゾーン、周辺ゾーン、中央オプチカルゾーンから周辺ゾーンまで外に延び、中央オプチカルゾーンから周辺ゾーンまで連続的な移行を提供するブレンドゾーンを含み、一連のレンズそれぞれの周辺ゾーンが互いに同一であり、一連のレンズそれぞれの中央オプチカルゾーンとブレンドゾーンとが互いに異なるものである一連のコンタクトレンズを提供する。各レンズの前面は、垂直経線面に関して鏡像対称性を有し、少なくとも第一導関数で連続的である。周辺ゾーンは、周辺ゾーンの内、かつ垂直経線面の両側に位置してレンズ構造に対して局所的な指向性補剛効果を提供する少なくとも1対の補剛リブ形体を含む。各補剛リブ形体は水平経線に交差する。補剛リブ形体の対の方向の組み合わせは垂直経線に対して平行である。
好ましい実施態様で、各レンズは、二つの同一の眼上向き付け安定化形体を、一方は垂直経線面の左側に位置させ、他方は垂直経線面の右側に位置させて、周辺ゾーンの内、かつ水平経線よりも下に組み込むことにより、その下半分が加重され、各向き付け安定化形体は、前面から外側に延びた凸状に厚みを持たせた区域であり、各向き付け安定化形体は、(1)そのレンズ厚さが、その内側境界から各半経線に沿って漸増し、最大厚さに達したのち外側境界に向かって減少すること、(2)各向き付け安定化形体の半経線沿いのレンズ厚さ最大地点が、好ましくは、外側境界のわずかに内側に位置すること、(3)そのレンズ厚さが、垂直経線に対して平行な線に沿って上から下の方向に漸増し、最大厚さに達したのち、前面とで収束することを特徴とするレンズ厚さプロフィールを有する。
もう一つの好ましい実施態様では、各コンタクトレンズは、二つの同一の眼上向き付け安定化形体を、一方は前記垂直経線面の左側に位置させ、他方は前記垂直経線面の右側に位置させて、周辺ゾーンの内、かつ水平経線よりも下に組み込むことにより、その下半分が加重され、各向き付け安定化形体は、前面から外側に延びた凸状に厚みを持たせた区域であり、各向き付け安定化形体は、(1)そのレンズ厚さが、その内側境界から各半経線に沿って漸増し、最大厚さに達したのち外側境界に向かって減少すること、(2)各向き付け安定化形体の半経線沿いのレンズ厚さ最大地点が、好ましくは、外側境界のわずかに内側に位置すること、(3)そのレンズ厚さが、垂直経線に対して平行な線に沿って上から下の方向に漸増し、最大厚さに達したのち、前面とで収束することを特徴とするレンズ厚さプロフィールを有する。好ましくは、二つの向き付け安定化形体は、中央オプチカルゾーンよりも下に位置する水平方向補剛リブ形体によってつながれ、水平方向補剛リブ形体のレンズ厚さは、水平経線に対して平行な線に沿って実質的に一定のままであり、向き付け安定化形体の最大レンズ厚さよりも薄い。
本発明の好ましい実施態様のコンタクトレンズの前面の平面図を示す。

Claims (10)

  1. 視力障害を効果的に矯正するために眼の上でのレンズ向き付け及び/又は眼の上での垂直方向レンズ平行移動を要するソフトコンタクトレンズを製造する方法であって、
    前面、反対側の後面、垂直経線面及び少なくとも1対の補剛リブ形体を含むコンタクトレンズを設計するステップを含み、
    前記前面が、前記垂直経線面に関して鏡像対称性を有し、少なくとも第一導関数で連続的であり、垂直経線、水平経線、中央オプチカルゾーン、及び前記中央オプチカルゾーンからレンズエッジにかけて外側に延びた周辺ゾーンを含み、
    前記補剛リブ形体の対が、前記周辺ゾーンの内、かつ前記垂直経線面の両側に位置し、
    各補剛リブ形体が前記水平経線に交差し、
    前記補剛リブ形体の対で補剛する方向の組み合わせが前記垂直経線に対して平行であり、
    前記垂直経線面に対して垂直な平面に投影された場合、各補剛リブ形体の縦方向線が前記垂直経線とで前記垂直経線の一番上に対して約48°未満の角度で交わるか、又は前記垂直経線の一番下に対して約130°〜約180°の角度で交わるものである方法。
  2. 各補剛リブ形体の約5%〜約70%が前記水平経線よりも下に位置し、残りが前記水平経線よりも上にある、請求項1記載の方法。
  3. 前記ソフトコンタクトレンズが、トーリックレンズ、トーリック多焦点レンズ、平行移動型多焦点レンズ又はカスタマイズされたレンズである、請求項1又は2記載の方法。
  4. 前面、
    反対側の後面、
    垂直経線面、及び
    少なくとも1対の補剛リブ形体
    を含むソフトコンタクトレンズであって、
    前記前面が、前記垂直経線面に関して鏡像対称性を有し、少なくとも第一導関数で連続的であり、垂直経線、水平経線、中央オプチカルゾーン、及び前記中央オプチカルゾーンからレンズエッジにかけて外側に延びた周辺ゾーンを含み、
    前記補剛リブ形体の対が、前記周辺ゾーンの内、かつ前記垂直経線面の両側に位置してレンズ構造に対して局所的な指向性補剛効果を提供し、
    各補剛リブ形体が水平経線に交差し、
    前記補剛リブ形体の対で補剛する方向の組み合わせが前記垂直経線に対して平行であり、
    前記垂直経線面に対して垂直な平面に投影された場合、各補剛リブ形体の縦方向線が前記垂直経線とで前記垂直経線の一番上に対して約48°未満の角度で交わるか、又は前記垂直経線の一番下に対して約130°〜約180°の角度で交わるものであるソフトコンタクトレンズ。
  5. 各補剛リブ形体の約5%〜約70%が前記水平経線よりも下に位置し、残りが前記水平経線よりも上にある、請求項4記載のソフトコンタクトレンズ。
  6. 前記周辺ゾーンが一つ以上の向き付け安定化形体及び/又は一つ以上の平行移動形体をその中に含む、請求項4記載のソフトコンタクトレンズ。
  7. 少なくとも一つの向き付け安定化形体を、前記周辺ゾーンの内、かつ前記水平経線よりも下に組み込むことにより、その下半分が加重され、前記向き付け安定化形体が、前記前面から外側に延びた(盛り上がる)凸状に厚みを持たせた区域であり、前記垂直経線面に関して鏡像対称性を有し、前記向き付け安定化形体が、(1)そのレンズ厚さが、その内側境界から各半経線に沿って漸増し、最大厚さに達したのち外側境界に向かって減少すること、(2)各向き付け安定化形体の半経線沿いのレンズ厚さ最大地点が、好ましくは、前記外側境界のわずかに内側に位置すること、(3)そのレンズ厚さが、前記垂直経線に対して平行な線に沿って上から下の方向に漸増し、最大厚さに達したのち、前記前面とで収束することを特徴とするレンズ厚さプロフィールを有する、請求項6記載のソフトコンタクトレンズ。
  8. 二つの同一の眼上向き付け安定化形体を、一方は前記垂直経線面の左側に位置させ、他方は前記垂直経線面の右側に位置させて、前記周辺ゾーンの内、かつ前記水平経線よりも下に組み込むことにより、その下半分が加重され、各向き付け安定化形体が、前記前面から外側に延びた凸状に厚みを持たせた区域であり、各向き付け安定化形体が、(1)そのレンズ厚さが、その内側境界から各半経線に沿って漸増し、最大厚さに達したのち外側境界に向かって減少すること、(2)各向き付け安定化形体の半経線沿いのレンズ厚さ最大地点が、好ましくは、前記外側境界のわずかに内側に位置すること、(3)そのレンズ厚さが、前記垂直経線に対して平行な線に沿って上から下の方向に漸増し、最大厚さに達したのち、前記前面とで収束することを特徴とするレンズ厚さプロフィールを有する、請求項6記載のソフトコンタクトレンズ。
  9. 前記二つの向き付け安定化形体が、前記中央オプチカルゾーンよりも下に位置する水平方向補剛リブ形体によってつながれており、前記水平方向補剛リブ形体のレンズ厚さが、前記水平経線に対して平行な線に沿って実質的に一定のままであり、前記向き付け安定化形体の最大レンズ厚さよりも薄い、請求項8記載のソフトコンタクトレンズ。
  10. 前記周辺ゾーンが、前記中央オプチカルゾーンの上縁から外側に延びた薄いスラブオフゾーンををさらに含む、請求項1〜9のいずれか1項記載のソフトコンタクトレンズ。
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