JP2008503067A - 改良したイオン注入均一化のためのイオンビーム走査システム及び方法 - Google Patents

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Abstract

イオン注入装置及びそのスキャンニングシステムにおいて、集束調整装置が、イオンビームの集束特性を動的に調整するために設けられ、スキャナーの少なくとも1つの時間的に変化する集束特性を補正する。スキャンされたイオンビームを加工物に供給するための方法は、イオンビームの集束特性を動的に調整し、スキャンされたイオンビームを作り出すためにイオンビームをスキャンし、そしてスキャンされたイオンビームを加工物に向ける各ステップを含んでいる。

Description

本発明は、一般的に、イオン注入システムに関し、特に、加工物を横断するイオンビームを均一に走査させるための改良したシステム及び方法に関する。
半導体素子及びその他の製品の製造において、イオン注入は、半導体ウエハ、ディスプレイパネル、または他の加工品に不純物を添加するのに使用される。イオン注入機またはイオン注入システムは、イオンビームを用いて加工物を処理し、加工物内に、ドープされたn型又はp型の半導体材料を製造したり、あるいは不活性層を形成する。
半導体に不純物をドーピングするとき、イオン注入システムは、選択されたイオン種を注入して所望の半導体材料を製造する。アンチモンや砒素や燐等のイオン源材料から生成される注入イオンは、結果的に、n型の半導体材料のウエハを生じることになり、一方、ボロンやガリウムやインジウム等のイオン源材料を注入すると、半導体ウエハ内にp型の半導体材料部分が形成される。
図1Aは、従来のイオン注入システム10を図示しており、このシステムは、ターミナル12、ビームラインアセンブリ14、及びエンドステーション16を有する。ターミナル12は、高電圧源22によって励起されるイオン源20を含み、このイオン源は、イオンビーム24を発生して、これをビームラインアセンブリ14に指向させる。ビームラインアセンブリ14は、ビームガイド32と質量分析器26からなり、この質量分析器の双極子磁界によって、エンドステーション16内の加工物30(例えば、半導体ウエハ、ディスプレイパネル等)に対して、ビームガイド32の出口端にある分析開口34を介して適切な電荷質量比のイオンのみを通過させるようになっている。
イオン源20は、荷電したイオンを発生し、このイオンは、イオン源20から引き出されかつイオンビーム24内に形成され、ビームラインアセンブリ14内の所定のビーム径路に沿ってエンドステーション16内に向かう。このイオン注入システム10は、イオン源20とエンドステーション16との間に配置されているビーム形成/整形構造体を有している。この構造体は、イオンビーム24を維持し、ビームが注入ステーションへの途中で通過する細長い内部キャビティまたは通路の境界を定めている。この通路を通ってイオンビーム24は、エンドステーション内に支持された1つ以上のウエハまたは加工物に移送される。このイオンビーム移送通路は、一般的に、イオンがエア分子と衝突した結果として、所定のビーム経路から偏向する確率が低下するように一般的に脱気されている。
低エネルギーイオン注入機は、一般的に、数千電子ボルト(1KeV)から80〜100KeVまでのイオンビームを供給するように設計されており、一方、高エネルギーイオン注入機は、一般的に、質量分析器26とエンドステーション16との間にリニア加速器(ライナック)(図示略)を用いて、質量分析されたイオンビーム24をより高いエネルギー、一般的に数100KeVに加速する。高エネルギーイオン注入は、一般的に半導体ウエハ30内により深く注入するために用いられる。また、ここでは、直流加速器を用いることもできる。高エネルギーイオン注入は、一般的に、加工物30により深い注入のために用いられ、逆に、高電流で低エネルギーのイオンビーム24は、一般的に、高ドーズ量で浅い注入に用いられる。この場合、イオンのエネルギーが低いと、一般的にイオンビーム24の集中を維持することが難しい。
集積回路素子及び他の製品の製造において、加工物30の全体を横切るドーパント種を均一に注入することが望ましい。従来のイオン注入機は、エンドステーション16の形式が異なる。「バッチ」形式のエンドステーションは、回転する支持体構造上に複数の加工物30を同時に支持することができる。この加工物30は、全ての加工物が完全に注入されるまで、イオンビームの経路を通過して回転する。一方、「シリアル」形式のエンドステーションは、注入のためのビーム径路に沿う単一の加工物30を支持し、多数の加工物30は、連続作業で一度に1つづつ注入される。各加工物30は、次の加工物の注入が始まる前に完全に注入される。
図1Aの注入システム10は、シリアル形式のエンドステーション16を含み、その中のビームラインアセンブリ14は、比較的狭い形状(例えば、ペンシル型ビーム)を有するイオンビーム24を受け入れる横型スキャナー36を有する。このスキャナーは、X方向前後にビーム24を走査して、少なくとも加工物30と同程度の幅をX方向の細長いリボン形状にビーム24を広げる。このリボンビーム24は、パラライザー38を通過して、ほぼZ方向(例えば、加工物の表面にほぼ垂直な方向)に平行なリボンビームとして加工物30に向かう。
ターミナル12、ビームラインアセンブリ14、及びエンドステーション16は、分離した、即ち個別のシステムとして図示されているが、これらの1つまたはいくつかを結合、あるいは、これらのコンポーネントを共有することもできる。例えば、ターミナル12は、ビームガイド32を含み、さらに、パラライザー38を通って他のビームラインアセンブリの部品を含むように延長することもできる。
図1B〜図1Eを再び参照すると、スキャナー36は、図1Bに図示され、ビーム径路の両側面に一対のスキャンプレート、即ち、電極36a、36bと、図1Cにおける波形60に示されるように、電極36a、36bに交流電圧を供給する電源50とを有する。スキャン電極36a、36b間の時間的に変化する電圧は、ビーム径路間の時間的に変化する電界を作り出す。この電界により、イオンビーム24は、スキャン方向(たとえば、図1A、1B、および1C〜1J)に沿って曲げられて偏向される(たとえば、スキャンされる)。スキャナーの電界が電極36aから電極36bの方向にあるとき(例えば、電極36aの電位は、図1Cの時間a及びcの場合、電極36bの電位よりもより正の電位である。)、イオンビーム24の正に荷電されたイオンは、−X方向(例えば、電極36bの方へ)に横方向力を受ける。電極36a及び36bが、同電位にあるとき(例えば、図1Cの時間eでのスキャナー36におけるゼロ電界)、イオンビーム24は、修正されないでスキャナー35を通過する。電界が電極36bから電極36aの方向にあるとき(たとえば、図1Cの時間g及びiの場合)、イオンビーム24の正に荷電されたイオンは、+X方向(たとえば、電極36aの方へ)に横方向力を受ける。
図1Bは、走査されたイオンビーム24の偏向を示し、このイオンビームは、パラライザー38に入る前のスキャン中、スキャンナー36を介して、いくつかの時間的な変位点を通過する。また、1Dは、図1Cに示す各時間において加工物30に衝突するイオンビーム24を示す。図1Dにおいて、スキャンされかつパラライズされたイオンビーム24aは、図1Cの時間aで、印加された電極電圧に対応し、続いて、イオンビーム24b〜24iのそれぞれは、図1Cの時間c、e、g、及びiでのスキャン電圧に対応するものであり、X方向において、加工物30を横切ってほぼ水平の単一スキャンが成される。図1Eは、加工物30を横切るイオンビーム24の単純化されたスキャンニングを示している。ここで、機械的な作動(図示略)は、スキャナー36によってX方向のスキャン時に+Y方向に移動させる。これにより、イオンビーム24が、完全に露出した加工物30の表面上に注入される。
スキャナー36でスキャンする前に、イオンビーム24は、一般的に、X方向とY方向に対して、ゼロでない幅寸法および高さ寸法を有し、実際対称とはなっていない(たとえば、Y/Xのアスペクト比は非均一であるかもしれない。)。イオンビームのX方向及びY方向の寸法は、その一方または両方を移動中に変えられる。イオンビーム24が、加工物30の方向にビーム径路に沿って移動すると、このイオンビーム24は、種々の電界および/または磁界に遭遇し、そして、これらの装置がイオンビームの幅および/または高さを変えることができる。さらに、正に荷電されたビームイオンの相互反発を含む空間電荷効果は、イオンビームを発散させる傾向(たとえば、X方向及びY方向の寸法を増加させる)を有するので、これは、対抗策が乏しい。
加工物に実際供給されるイオンビーム24に関して、スキャナー36の形状及び動作電圧は、イオンビームに対する集束特性を与える。完全に対称なイオンビーム24(例えば、ペンシル型ビーム)が、スキャナー36に入ると考えられる場合でさえ、スキャナーの集束特性により、スキャナー36とパラライザー38の焦点距離が、X方向の最外側のスキャン端でスキャナー36の有効な頂点から加工物30までの距離に等しい焦点距離を与えるならば、スキャナー36によってイオンビーム24が偏向して、ビームの集束を変えるので、入射イオンビームは、一般的に、X方向において、側縁(例えば、図1Dにおける24a及び24i)でのみ集束され、また、側縁間の各点(例えば、図1Dにおける24c、24e、及び24g)では、X方向において集束されない(例えば、より広く、即ち発散する)。
図1Fから1Jは、スキャンされた各イオンビーム24a、24c、24e、24gおよび24iに対応する入射イオンビーム24を示す。イオンビーム24が、X方向にウエハを横切ってスキャンされると、スキャナー36のX方向の集束が変化し、イオンビームが中心に向かって移動するに従い、入射イオンビーム24が集束しないで横方向に広がる。一方、イオンビーム24が再び側縁端に近づくと集束が改善される。この場合、スキャナー36の焦点距離は、イオンビームがスキャナー36の頂点から最外側の側縁(例えば、イオンビーム24a、24i)にX方向に沿って移動する距離に設定される。この場合、スキャンニングがないと、イオンビーム24eは、加工物30の中心に直接進み、この場所で、入射イオンビーム24eは、図1Hに示すように、X方向に幅Wcを有する。イオンビーム24が中心からいずれかの横方向にスキャンされるが、スキャナー36の時間的に変わる集束特性は、入射イオンビームの横方向の集束がますます強くなる。例えば、加工物30の最外側の側縁において、図1Fにおける入射イオンビーム24aは、第1の左側幅WL1を、また、図1Jにおける入射イオンビーム24iは、第1の右側幅WR1、を有する。図1G及び図1Iは、2つの中間イオンビーム24c及び24gを示しており、これらのイオンビームは、それぞれ、加工物30の側縁と中心との間のX方向の集束変動を示す、入射イオンビームの幅WL2及びWR2を有する。
スキャン方向に沿ってスキャナー36の集束変動を中和させるために、通常のイオン注入システムは、スキャナー36とウエハ30との間にかなり長い距離を保つように設計する。これにより、スキャン方向のイオンビームの寸法変動が小さくなる。しかし、イオン注入機に対して注入の均一性の要求が増すと、このような集束変動を益々許容できなくなる。さらに、高電流、低エネルギーのイオンビーム24に対して、スキャナー36と加工物30との間のドリフト距離が長くなり、ビーム内のイオン相互の反発によるビーム発散を招くことになる。それゆえ、イオン注入システム及びスキャンニングシステムにとって更なる改善が必要となり、これにより、イオンビームの走査装置の時間的に変化する集束特性を制御しかつ改善することができる。
本発明の基本的ないつかの実施形態を理解するために、以下に、単純化された要約が示されている。この要約は、本発明を拡張して概要するものではなく、本発明のキーまたは重要な要素を識別するものでもないし、また、本発明の範囲を正確に概説するものでもない。むしろ、この要約の目的は、序文として、本発明を単純化した形態でいくつかの構成を表わすことであり、その詳細は後述する。
本発明は、イオン注入システム、スキャンニングシステム、及び加工物に走査されたイオンビームを供給するための方法に関しており、これは、イオンビームの1つ以上の集束特性がスキャンニング機構の時間的に変化する集束特性を補償するために動的に調整または修正される。本発明は、イオン注入応用装置の何れの形式にも利用でき、スキャン方向に沿って入射イオンビームの変動を緩和するために有効に利用できる。
本発明の実施形態によれば、イオン注入システムは、イオン源、質量分析器、及びこの質量分析器からビーム径路に沿ってイオンビームを受け入れる質量調整装置を含んでいる。このシステムは、さらに、集束調整装置から集束を調整されたイオンビームを受け入れるスキャナーを含んでおり、スキャンされたイオンビームを加工物に向ける。
集束調整装置は、スキャナーの時間的に変化する集束特性を少なくとも1つ補正するために、イオンビームの集束特性を動的に調整する。1つの実施形態では、集束調整装置は、スキャナーの上流にあるビーム径路を取り囲んでいる単一の電極(例えば、アインゼルレンズ)を含み、この電極は、時間的に変化するスキャナーの集束特性を中和あるいは補正する時間的に変化する電界を作り出す。
他の実施形態では、スキャナーの上流に多数の電極による集束調整装置を設けて、集束特性を補正するための時間的に変化する1つ以上の電界を作り出す。さらに可能な形態では、集束調整装置は、スキャナーの上流に配置された電磁石を含み、スキャン中、スキャナーの集束特性の変動を修正するために、イオンビームの近くに時間的に変化する磁界を作り出す。
本発明の別の形態は、イオン注入システム内の加工物にスキャンされたイオンビームを与えるためのスキャンニングシステムに関する。このスキャンニングシステムは、ビーム径路に沿ってイオンビームを受け入れ、そして、スキャンされたイオンビームを加工物に向けるスキャナーと、少なくとも1つの時間的に変化するスキャナーの収束特性を補償するために、スキャンされたイオンビームYの集束特性を同的に調整する集束調整装置とを含んでいる。
また、本発明の他の実施形態は、スキャンされたイオンビームを加工物に供給する方法に関する。この方法は、ビーム径路に沿ってイオンビームを供給し、このイオンビームの集束特性を動的に調整し、イオンビームをスキャンして、スキャンされたイオンビームを作り出し、そして、このスキャンされたイオンビームを加工物に向けることからなる。
以下の記載およびこれに付随する図面によって本発明の例示的構成が記載されている。これらの形態は、例示的なものであり、本発明の原理のために使用する種々の方法のいくつかに過ぎない。
本発明は、図面に関連して以下で説明される。ここで同一の参照符号は、全体を通して同一の部材に対して使用される。また、例示の構造は、必ずしも実寸法に関係して描かれていない。本発明は、スキャナーの時間的に変化する1つ以上の集束特性を補正するイオン注入システムのための集束調整装置、及びスキャンされたイオンビームを加工物に供給するための方法を提供する。
例示する低エネルギーイオン注入システムの内容を以下で説明するが、本発明は、ここで図示されかつ記載されるものとは別の、加速器要素を有する高エネルギーまたは中エネルギーのイオン注入機にも用いることができる。
さらに、本発明は、所謂シリアル式のエンドステーションを有するシステムについて説明されるが、バッチ式のエンドステーションを有するイオン注入システムにも使用することができる。このような全ての変形例は、本発明の範囲及び添付の特許請求の範囲内にあるものと考えられる。
図2A、2B及び2Kは、、1つの典型的な低エネルギーイオン注入システム、即ち、本発明に従うスキャナー136及び集束の補正または調整を行う装置135を有するイオン注入機110を示している。図2Aに示すように、このイオン注入システム110は、ターミナル112、ビームラインアセンブリ114、及びエンドステーション116を含む。ターミナル112内のイオン源120は、電源によって駆動され、イオンビーム124をビームラインアセンブリ114に供給する。ここで、イオン源120は、イオン源室からイオンを引き出すための1つ以上の引出し電極(図示略)を含んでおり、これによって引き出されたイオンビーム124をビームラインアセンブリ114に供給する。
ビームラインアセンブリ114は、イオン源120の近くに入口と、出口開口134に出口を有し、さらに、引き出されたイオンビームを受け入れ、そして、適当な電荷質量比又はその範囲のイオンのみ(例えば、質量分析されたイオンビーム124は、所望の質量範囲のイオンを有する。)を通過させるために双極子磁界を発生する質量分析器126を有し、イオンビームは、分析開口134を通ってエンドステーション116内の加工物130へ向かう。種々のビーム形成/整形構造体(図示略)は、ビームラインアセンブリ内に設けられ、イオンビーム124を維持して、ほぼ長い内部キャビティ、即ち通路を定め、これを通ってイオンビーム124は、ビーム径路に沿ってエンドステーション116で支持される1つ以上の加工物130に輸送される。例示のエンドステーション116は、イオン注入のためにビーム径路に沿う単一の加工物130(例えば、イオンビーム124内のイオンが注入される半導体ウエハ、ディスプレイパネル、又は他の加工物)を支持するシリアル式のエンドステーションであるが、バッチ式または他のエンドステーションも本発明の範囲内で使用することができる。
ビームラインアセンブリ114は、さらに、パラライザー138とともに、本発明の1つ以上の実施形態に従うスキャナー136及びビーム集束を調整または補正する集束調整装置135を備える、スキャンニングシステムを含む。作動において、集束調整装置135は、質量分析器126によって質量分析された、ビーム径路に沿うイオンビームを受け入れ、そして、このビーム径路に沿う集束調整されたイオンビーム124を、スキャナー136に供給する。
スキャナー136は、比較的狭い外形状(例えば、例示されたシステム110ではペンシル型ビーム)を有する集束調整されたイオンビーム124を受け入れる。このスキャナーは、イオンビーム124をX方向の前後に走査して、イオンビーム124を細長いリボン型の形状(スキャンされたイオンビーム124)に広げる。このリボンビームは、X方向に効果的な幅を有しており、少なくとも加工物130と同程度の幅を有する。このリボンビーム124は、パラライザ138を通過し、本発明により、角度付けされたイオン注入が考えられるが、リボンビームをZ方向(例えば、加工物の表面に対してほぼ垂直)にほぼ平行な加工物130の方に向かわせる。
本発明によれば、集束調整装置135は、集束調整されたイオンビーム124の集束特性を動的に調整し、スキャナー136の少なくとも1つの時間的に変化する集束特性を補正する。この方法において、横方向(例えば、X方向)のイオンビーム幅は、図2F〜図2Jで以下に示すように、横方向にスキャンされた加工物130を横切ってほぼ均一となる。図2A〜図2Jの例では、集束調整装置135は、質量分析されたイオンビーム124の直ぐ近くに時間的に変化する電界を発生させ、スキャナー136に供給される集束調整されたイオンビーム124の集束特性を動的に調整するように作動する。
図2Bに示すように、例示の集束調整装置135は、ビーム径路にほぼ平行に伸びてビーム径路の両側面に配置された、一対の導電性の集束調整電極またはプレート135aおよび135bを含む。また、集束調整装置135は、時間的に変化する(例えば、共通モード)電位を集束調整電極に与える電極135aおよび135bに接続された電源151を含み、これにより、プレート135aおよび135b間および接地された包囲体、即ちハウジング内に電界を発生させる。図2Cでは、この電位が波形160で示されている。電源V1 151は、制御システム154によってプログラム可能または制御することができ、以下に示すような電圧波形を与える。集束調整電極135aおよび135bの入口端及出口端において、電気力線が、接地された集束調整装置ハウジングと電極135aおよび135b間に伸び、この電界は、イオンビーム124が、電極135aおよび135b間のビーム径路の部分に入ると、イオンビーム124を初期的に発散させ、そして、イオンビームが電極135aおよび135bから離れると、イオンビーム124を集束させるように動作する。
例示の装置では、集束調整電極135aおよび135bは、外部環境(例えば、接地されたハウジング)に対して電源151によって、時間的に変化する集束調整電圧(図2CにおけるV1)で負にバイアスされる。これにより、イオンは、負の補正プレートに引き寄せられ、またイオンビームは、入口でX方向に発散する傾向となる。また、出口では、イオンビームは、外部環境から反発して、負にバイアスされた集束調整電極135aおよび135bに向うので、集束することになる。この例では、装置135の集束調整は時間的に変化するので、電極のバイアス、その結果の入口及び出口の各電界も時間的に変化する。
残った集束調整されたイオンビーム124は、ビーム径路に沿って集束調整装置135の下流に配置されたスキャナー136に供給される。そして、スキャナー136は、ビーム径路にほぼ垂直であるスキャン方向軸線(例えば、例示されたシステム110においてX方向)に沿って集束調整されたイオンビームをスキャンする。ここで、スキャナー136は、図2Cに示すように、スキャン周波数においてイオンビーム124をスキャンする。例示の装置において、スキャナー136は、図2Cの波形160で示すような交流電圧を、電極135aおよび135bに供給する電源152の他に、ビーム径路の両側面に配置された、一対のスキャンプレートまたは電極135aおよび135bを含んでいる。
スキャン電極135a、135b間で時間的に変化するスキャン電圧は、この電極135aおよび135b間のビーム径路を横切る、時間的に変化する電界を発生させ、これにより、イオンビーム124は、スキャン方向を横切って曲げられ、即ち偏向されて(たとえば、スキャンされる)、リボン形状でスキャンされたイオンビーム124をパラライザ138に供給する(図2A)。スキャンニング電界が、電極136aから電極136bの方向にある場合(たとえば、電極136aの電位は、図2Cにおいて時間a及びcで示すように、電極136bの電位よりも正である)ビーム124の正に荷電したイオンは、X方向の負方向に横方向力(たとえば、電極136bの方に)を受ける。ここで、集束は、スキャンニング電界が反対方向にあるときである。
図2D及び図2Eにおいて、集束調整されたイオンビーム124は、スキャナー136とパラライザ138において、それぞれスキャンされかつ平行化され、そして、イオンビームが正のY方向に移送されるとき加工物130を注入するためにエンドステーションに現れる。図2Dは、電源V2 152の三角形状のスキャンニング電極波形の半サイクルに対して、スキャンされかつ平行化されたイオンビーム124が、図2Cの波形160で示された時間に対応して、いくつかの時間a、c、e、g、iで加工物130に衝突する。電極136a及び136bが同一の電位にあるとき(たとえば、図2Cにおいて、時間eの場合のスキャナー内のゼロ電界)、イオンビーム124は、実質的に修正されないでスキャナー135を通過する。電界が電極136aから電極136bに向かう方向(たとえば、図2Cにおける時間g及びi)にあると、イオンビーム124の正に荷電したイオンは、+X方向(たとえば、電極136aの方に)において、横方向力を受ける。スキャンニング電界が電極136aから電極136bに向かう方向(たとえば、図2Cにおける時間a及びc)にあると、イオンビーム124のイオンは、−X方向(たとえば、電極136b)に、横方向力を受ける。
上述したように、スキャナー136の形状及び動作電圧は、イオンビーム124に関する集束特性を与える。ここで、スキャナー136の集束距離は、スキャナー136の有効な頂点から加工物130までの距離にほぼ等しい集束距離を与えるように設計することができる。しかし、本発明の集束調整技術および/または装置がないと、スキャンニング動作は、ビームの集束を変化させ、これにより、たとえば、図1F〜図1Jで示すように、非補正のイオンビームが、ビーム径路の1つまたは2つの選択された部分において、集束することになる。
上述の例では、スキャナー135が、本発明の集束調整を有していないと考えられ、スキャンされたイオンビームは、加工物130の横方向端(たとえば、図2Dの124a及び124i)で最適に集束され、最悪な場合、X方向の集束が中心(たとえば、図1Dの124e)で起こる。代わりに、スキャンニングによるイオンビームの集束が、この例示関係と異なると、スキャンニング電極136a及び136bでの時間的に変化するスキャン電圧間の位相関係および調整電極135a及び135bでの時間的に変化する集束調整電圧が、図2Cにおいて示された適切な量だけ、シフトすることができる。ここで、このような変形例の装置は、本発明及び添付の請求項の範囲内に入るものと考えられる。
図2F〜図2Jにおいて、本発明の典型的な集束調整装置135は、スキャナー136の時間的に変化する発散特性を中和するように作動する。これにより、入射イオンビーム124が、スキャン方向(X方向)を横切ってほぼ均一な幅Wを有する加工物130に与えられる。図2F〜2Jは、初期的に円形ビーム124(たとえば、XおよびYの寸法は、集束調整装置135に入る前のものにほぼ等しい)の場合に対して、スキャンされた例124a、124c、124e、124g、124iのそれぞれに対応する入射イオンビーム124を示している。
ほぼ対称的な円形状の、質量分析されたイオンビーム124(たとえば、ペンシル型ビーム)の状況が図示されているが、本発明は、イオンビーム124の最初と最後の形状に関連して使用することができる。さらに、単一のスキャン方向の軸線の場合と図示しているが、本発明は、イオンビーム124が1つ以上の軸線に沿ってスキャンされるイオン注入システムおよびスキャンニングシステムを使用することができる。ここで、適当な集束調整装置及び技術が、スキャンニングシステムの1つ以上の集束特性を補正するために使用され、1つの方向および/または多数の方向において集束調整を行う。また、このような全ての変形例の装置は、本発明及び添付の請求項の範囲内に入るものと考えられる。
図示した例では、集束調整電圧(たとえば、電源151からのV1)とともに、スキャンニング電極136a及び136bの両走査電圧(たとえば、図2B、2C、2Kにおける電源151からのV1)は、三角波形であり、加工物130を横切るイオンビーム124のほぼ線形のスキャンニングを与える。他の時間的に変化する波形は、本発明の範囲内であり、このスキャン電圧波形および収束調整波形は、形状および振幅等が同一である必要はない。集束調整用電源151は、さらに、本発明において厳密に必要とするものではないが、図2Cで示すように、2倍のスキャン周波数で時間的に変化する電位V1を供給する。さらに、集束調整電圧は、対称である必要はない。
図2Cに示すように、典型的な集束調整波形V1は、時間的に変化する三角形状の電圧が集束調整電極135aおよび135bの両方に供給される。ここで、この調整電圧V1の大きさ、即ち振幅は、集束量(たとえば、イオンビーム124集束調整装置135を出る時の集束量)を決定する。この調整装置135は、調整電極135aおよび135bの電圧V1、長さ及び形状、さらに、調整装置135の入口及び出口近くの周囲電圧(この例では、グランド電圧)によって決定される調整された、即ち補正された集束距離を効果的に与える。
図示された例では、さらに、調整電圧V1は、スキャンニング電圧V2で一次的に補正され、スキャンニング電圧V2が、何れの方向においても最大であるとき(たとえば、図2Cの時間a及びi)、集束調整電圧V1における集束調整電圧V1が最小(たとえば、周囲電位に近いまたは等しい)になる。また、スキャンニング電圧V2が最小(たとえば、時間eでゼロの等しい)であるとき、集束調整電圧V1は、最大となる。このように、図2A〜2Jに示すシステム110において、スキャナー136がX軸に沿ってイオンビーム124をスキャンするとき、集束調整装置135の与えられた時間での時間的に変化する電界の大きさ、即ち、振幅は、スキャン方向の軸線に沿ってスキャンされたイオンビーム124の位置に関係する。最小の集束調整電圧が、図2Cの例ではゼロボルトとして記載されているが、これは、本発明において重要ではない。さらに、集束調整電圧V1は、負である必要はない。
また、図5において、システム110は、測定されたビーム特性を用いて調整電圧V1を調整するためにフィードバック制御できる。図5において、リボンビームプロファイラー(profiler)140は、スキャンされかつ平行なイオンビーム124の経路に沿って設けられ、加工物130がエンドステーション116に取り付けられる位置でビーム寸法及び入射角が測定される。適当なビーム特性の測定装置140のいずれも、用いることができ、この適当なビームプロファイラー140の例は、ベリアン(Berrian)によって国際特許出願公開WO01/51183A1に記載されており、その全体は、あかたも本明細書に十分に開示された参考文献として包含される。図5におけるシステム110の作動において、プロファイラー140は、リボンビーム124の1つ以上の特性を測定することができ、また、制御システム154にフィードバック信号またはフィードバック情報を提供する。さらに、プロファイラーは、集束調整電源151に適当な調整値を与えて、加工物130にイオン注入するときの所望の最終イオンビームを供給する。
図2L〜図2Oは、典型的なイオン注入システム110において、本発明の集束調整装置の可能ないくつかの装置を示している。図2Lにおいて、集束調整装置135は、導電性のアインゼルレンズ(たとえば、単一のレンズ電極)135dを含み、このレンズは、アインゼルレンズ135dに対して時間的に変化する電位を与える電源V1 151と同様に、イオンビーム径路の周りに伸びている。図2B及び図2Kの二重の調整電極の例のように、アインゼルレンズ135dは、図2Cで示すように、時間的に変化する電圧V1を用いて励起され、時間的に変化する電界をレンズの入口及び出口の位置に作り出して、スキャナー136に供給される集束調整がされたイオンビーム124の集束特性を動的に調整する。
図2Mにおいて、スキャナー136の上流で調整装置135における励起された電極の数によって、時間的に変化する集束調整用電界が交互に作り出される。図2Mの例において、集束調整装置135は、4つの集束調整電極162a〜162dを有する電気四極子162を含み、これらの電極は、ビーム径路の回りに互いに離間配置されている。電源V1 161は、少なくとも2つの電極162a〜162dに時間的に変化する電位を供給するように接続されている。たとえば、図2Mにおいて、四極子電極162a及び162cは、一緒に励起され、また、電極162b及び162dは、一緒に励起されて、隣接する電極間の電圧V1は、図2Cの波形160で示されているものである。これに関して、一対の対向電極は、アース電位またはいくつかの他の固定電位に保持され、残りの対の電極には、電源161により時間的に変化する電圧または交番電圧が供給される。全ての電極162a〜162dは、時間的に変化する電圧で励磁され、隣接電極間の集束調整電圧V1は、図2Cで示すように、スキャン周波数の2倍で時間的に変化する三角形波形である。図2Mの例において、電極162a及び162cが電極162b及び162dに対して負であるとき、イオンビーム124は、Y方向に発散し、X方向に収束し、供給電圧が逆になると、動作が逆になる。
図2N及び図2Oにおいて、本発明の別の実施形態では、集束調整装置135は、質量分析されたイオンビーム126のすぐ近くに1つ以上の時間的に変化する磁界を発生させて、集束調整されたイオンビーム124の集束特性を動的に調整する。これによって、スキャナー136の1つ以上の時間的に変化する集束特性を補正する。図2Nは、このような集束調整装置135の実施例を示し、この装置は、時間的に変化する磁界を作り出すための、ビーム径路を取巻く巻線を用いたソレノイド172を含み、このソレノイドに電源171が接続され、ソレノイドに時間的に変化する電流を供給する。上記の例で、時間的に変化する電界を発生させる場合には、電源171が
ソレノイド172に時間的に変化する電流を供給し、電源171は、ソレノイド172に供給される電流を、スキャナー136の2倍のスキャン周波数で逆転させるほぼ三角形の電圧波形を供給する。
別の典型的な実施例が図2Oに示されており、この集束調整装置135は、ビーム径路の周りに互いに離間配置された4つの電極182a〜182dを有する四極子磁石182を含み、同様に、電源181がスキャナー136の2倍のスキャン周波数で時間的に変化する電流を電磁石182a〜182dに供給する。電界を作用させる実施例では、図2N及び図2Oにおける電源171及び181によって供給される電磁石の電流が調整され、1つ以上の時間的に変化する磁界を与えるように調整される。この磁界は、スキャン方向の軸線に沿ってスキャンされたイオンビーム124の位置に関係する所定の時間で、2倍のスキャン周波数の三角形波形等の大きさを有する。
磁石のN極が電磁石182a及び182cからのイオンビーム124に対面し、磁石のS極が電磁石182b及び182dからのイオンビーム124に対面するように、
電磁石182a〜182dを通る電流の極性が位置しているとき、四極子182は、イオンビーム124を、Y方向に発散させかつX方向に収束させることができる。電源181からの電流が、磁石182b及び182dでのN極に供給されるとともに、磁石182a及び182cでのS極に供給されると、イオンビーム124は、Y方向に収束しかつX方向に発散する。図示した例では、電源181は、図2C(図2CにおけるV2の交番波形)に示すように、電磁石182a〜182dのコイルに時間的に変化する電圧を供給して、スキャン周波数の2倍の時間的に変化するコイル電流を形成する。これにより、時間的に変化する磁界は、スキャン方向の軸線に沿ってスキャンされたイオンビーム124の位置に関係した所定時間で所定の大きさを有する。
本発明の集束調整装置は、スキャンニング装置の何れのタイプに接続して使用することができる。たとえば、典型的なシステム110内のスキャナー136は、スキャンされたイオンビーム124を作り出すための電界モジュレーションを用いる電気スキャナーであるとともに、磁界を調整するスキャナー、または他のスキャンニング機構としても可能である。個々で、このような全てのスキャナーの実現化は、本発明の範囲内に入るものと考えられる。
本発明の他の実施形態は、加工物にスキャンされたイオンビームを供給するための方法を提供する。この方法は、ここに記載されたシステム及び他のシステムにも実施することができる。この方法は、ビーム径路に沿ってイオンビームを供給し、このイオンビームの集束特性を動的に調整し、イオンビームをスキャンして、スキャンされたイオンビーム作り出し、そして、スキャンされたイオンビームを加工物の方に指向させる。たとえば、図2A及び図2Bの典型的なシステム110において、質量分析されたイオンビーム124は、質量分析器126によって集束調整装置135に現れる。この集束調整装置は、イオンビーム124のX方向の集束を動的に調整し、たとえば、上述したように、イオンビーム124の近くに時間的に変化する電界および/または磁界を与える。この集束調整されたイオンビーム124は、スキャナー136に供給され、スキャナーは、イオンビーム124をスキャンして、スキャンされたイオンビーム124を作り出し、さらに、スキャナー136、またはスキャナー136及びパラライザー138によって、加工物130にイオンビームが向けられる。
次に、図3A〜図3Cにおいて、本発明の別の形態によれば、集束調整装置は、スキャナーに接続された電源を含み、複数のスキャナー電極に時間的に変化する共通モードの電位を与える。図3Aは、本発明に従う別の典型的な低エネルギーイオン注入システム210を示しており、このシステムは、イオン源220と電源222を有して、引き出されたイオンビーム224をビームラインアセンブリ214に供給するターミナル212を含んでおり、ビームラインアセンブリは、出口端に分析開口234を備えるビームガイド232と、質量分析器226と、スキャナー236と、パラライザー238とを含んでいる。このシステム210は、さらにイオン注入のための1つ以上の加工物230を支持するエンドステーション216を含む。
図3B及び図3Cでさらに図示するように、ビームラインアセンブリ214に設けたスキャンニングシステムは、ビーム径路の両側面にある第1、第2電極236a、236bを含むスキャナー236と、スキャン周波数での時間的に変化するスキャン電圧を電極236a、236bに与えるスキャン電圧V2 252とを含む。スキャンニングシステムは、さらに、集束調整装置を含み、この装置は、ここでは、スキャナー電極236a、236bに2倍のスキャン周波数で時間的に変化する共通モードの電位を与える別の電源V1 251を備えている。
図3Cは、図3A及び図3Bのシステム110での例示的な波形260を示している。電極236aと電極236b(たとえば、図3Cにおける(V1−V2))との間の電位差は、時間的に変化する三角形波形であり、電極236a、236b間に時間的に変化する電界を与えて、スキャン周波数でX方向にイオンビーム224をスキャンさせる。集束調整用電源251は、電極236aに、2倍のスキャン周波数での三角形オフセット電圧、即ち共通モード電圧を作り出す。このオフセット電圧は、電源252をオフセットするのにも使用される。ここで、第2スキャン電極236bでの電圧V1+V2もまた、2倍のスキャン周波数での三角形波形である。この点に関して、両電極236a、236bのアース電位((V1+V2)/2)に対する平均電圧は、時間的に変化する集束距離の調整を与える三角形波形であり、電極236a、236b間の電位差(たとえば、図3Cにおける(V1−V2))は、スキャンニング機能を実現するためのスキャン周波数での時間的に変化する三角形波形である。
スキャン電極236a、236bに時間的に変化するオフセット、即ち共通モード電圧を供給することにより、スキャナー236の入口及び出口領域でイオンビーム224の近くに時間的に変化する電界(たとえば、スキャン周波数の2倍)を作り出し、スキャナー236は、イオンビーム224の1つ以上の集束特性の調整を行って、スキャナー236の1つ以上の集束特性を補正する。上述の例において、電源251は、制御システム254によってプログラムされ、または制御されて、時間的に変化する集束調整電界を作り出すように、オフセット、即ち、共通モード調整電圧を与えることができる。この電界は、スキャン方向の軸線に沿うスキャンされたイオンビーム224の位置に関係する所定時間である大きさを有している。
図4A及び図1Bにおいて、本発明の別の実施形態が示されており、ここで、第1、第2電源251,252は、スキャン電極236a、236bにそれぞれ接続され(図4A)、また、波形V1およびV2をそれぞれ供給するように、形作られ、即ち制御される(図4B)。この構成において、集束調整装置は、電源251,252を含み、これらの電源は、X軸に沿うスキャンされたイオンビーム224の位置に関係する、ある大きさを有する2倍のスキャン周波数で、スキャナー236の入口及び出口において時間的に変化する集束調整電界を与えるように作動する。また、電源は、X方向に沿うイオンビーム224の時間的に変化する電気的なスキャンニングのために電極236a、236b間のスキャン周波数で時間的に変化するスキャン電位を与える。
本発明は、1つ以上の実施形態に関して記載してきたが、添付の特許請求の範囲の精神及び技術的範囲から逸脱しない例示の実例に対して修正例及び変更例を作ることができる。特に、上述の構成要素または構成(ブロック、ユニット、エンジン、アセンブリ、装置、回路、システム等)によって実行される種々の機能に関して、そのような構成要素を説明するために使用される用語(「手段」に対する参照を含めて)は、他に表示されていなければ、たとえ開示された構成に構造的に同等でなくても、本発明のここで図示された例示的実施においてその機能を果たすものであれば、説明された構成要素の特定された機能を実行する(即ち、機能的に同等である)いずれかの構成要素に相当するものと意図されている。
更に、本発明の特定の特徴が幾つかの実施の内のただ一つに対して開示されてきたようであるが、そのような特徴は、いずれかの或る又は特定の用途にとって望ましくかつ有利な他の実施形態における一つ以上の特徴と組み合わされ得るものである。更に、「含んでいる」、「含む」、「有している」、「有する」、「備える」またはそれらの変形が詳細な説明か特許請求の範囲のいずれかに使用されている限り、このような用語は、用語の「構成されている」と同様に包含されるものであると理解すべきである。
従来例のスキャナー及びパラライザーを備えるイオン注入システムを示す概略図である。 図1Aのイオン注入システムのスキャナー及びいくつかの例示的に走査されたイオンビームを示す部分的な上面図である。 図1A及び図1Bのスキャナーにおけるスキャンニングプレート電圧波形を示す図である。 図1A及び図1Bのシステムにおいて、いくつかの時間的に離間する点で、加工物に衝突するイオンビームを説明する斜視図である。 加工物を横切るイオンビームのスキャンニングを説明する側部立面図である。 図1A及び図1Bのイオン注入システムにおけるスキャナーの時間的に変化する集束特性による加工物に衝突する際のイオンビーム幅における変動を示す一例の部分的な前側立面図である。 図1A及び図1Bのイオン注入システムにおけるスキャナーの時間的に変化する集束特性による加工物に衝突する際のイオンビーム幅における変動を示す一例の部分的な前側立面図である。 図1A及び図1Bのイオン注入システムにおけるスキャナーの時間的に変化する集束特性による加工物に衝突する際のイオンビーム幅における変動を示す一例の部分的な前側立面図である。 図1A及び図1Bのイオン注入システムにおけるスキャナーの時間的に変化する集束特性による加工物に衝突する際のイオンビーム幅における変動を示す一例の部分的な前側立面図である。 図1A及び図1Bのイオン注入システムにおけるスキャナーの時間的に変化する集束特性による加工物に衝突する際のイオンビーム幅における変動を示す一例の部分的な前側立面図である。 本発明の1つ以上の形態に従う、スキャナー及び集束調整装置を備えるスキャンニングシステムを有する例示的なイオン注入システムを示す概略図である。 図2Aのイオン注入システムにおいて、スキャン方向に沿ってスキャンされる例示的なスキャンニングシステム及びイオンビームを示す頂部平面図である。 本発明に従う図2A及び図2Bのスキャナーにおいて、スキャンニングプレート電圧波形及び集束調整用電圧波形を示す図である。 時間的に離間した点での図2A及び図2Bのイオン注入システムにおいて、加工物に衝突するスキャンされたイオンビームを示す斜視図である。 図2A及び図2Bのイオン注入システムにおいて、加工物を横切るイオンビームのスキャンニングを示す側部立面図である。 図2A及び図2Bのイオン注入システムにおいて、本発明の例示的な集束調整装置の作動を通して時間的に離間するいくつかの点で、加工物に衝突する際の、1つ以上の均一なイオンビーム幅を示す一例の部分的な前側立面図である。 図2A及び図2Bのイオン注入システムにおいて、本発明の例示的な集束調整装置の作動を通して時間的に離間するいくつかの点で、加工物に衝突する際の、1つ以上の均一なイオンビーム幅を示す一例の部分的な前側立面図である。 図2A及び図2Bのイオン注入システムにおいて、本発明の例示的な集束調整装置の作動を通して時間的に離間するいくつかの点で、加工物に衝突する際の、1つ以上の均一なイオンビーム幅を示す一例の部分的な前側立面図である。 図2A及び図2Bのイオン注入システムにおいて、本発明の例示的な集束調整装置の作動を通して時間的に離間するいくつかの点で、加工物に衝突する際の、1つ以上の均一なイオンビーム幅を示す一例の部分的な前側立面図である。 図2A及び図2Bのイオン注入システムにおいて、本発明の例示的な集束調整装置の作動を通して時間的に離間するいくつかの点で、加工物に衝突する際の、1つ以上の均一なイオンビーム幅を示す一例の部分的な前側立面図である。 図2A及び図2Bの例示的な集束調整装置において、イオンビーム径路の対向面に配置された2つの典型的な集束調整電極を示す単純化した斜視図である。 イオンビーム径路を取り囲むアインゼルレンズを含む、本発明に従う別の集束調整装置を示す斜視図である。 イオンビーム径路の回りに互いに離間した4つの集束調整電極を備える電気四極子を含む、本発明に従う別の集束調整装置を示す単純化した側部立面図である。 ソレノイドを含む、本発明に従う別の集束調整装置を示す単純化した側部立面図である。 イオンビーム径路の回りに互いに離間した4つの電磁石を備える磁気四極子を含む、本発明に従う別の集束調整装置を示す単純化した側部立面図である。 本発明に従って、2つのスキャンニング電極を含むスキャナーと、時間的に変化する共通モードの電圧をスキャンニング電極に供給する集束調整装置とを含む、別の例示的なスキャンニングシステムを有するイオン注入システムの一例を示す単純化した立面図である。 本発明に従って、2つのスキャンニング電極を含むスキャナーと、時間的に変化する共通モードの電圧をスキャンニング電極に供給する集束調整装置とを含む、別の例示的なスキャンニングシステムを有するイオン注入システムの一例を示す単純化した立面図である。 本発明に従う図3A及び図3Bのスキャンニングシステムにおけるスキャンニングプレート電圧波形を示す図である。 2つのスキャンニング電極と2つの分離した電源を含む、本発明に従う別のスキャンニングシステムを示す図である。 図4Aのスキャンニングシステムにおけるスキャンニングプレート電圧波形を示す図である。 集束制御装置と、制御システムに1つ以上の電気信号をフィードバックさせるビームプロファイラーとを備える例示的なスキャンニングシステムを示す上面図である。

Claims (40)

  1. 引き出されたイオンビームを発生させるように作動可能なイオン源と、
    前記引き出されたイオンビームを前記イオン源から受け入れて、所望の質量範囲のイオンからなる質量分析されたイオンビームを供給するための質量分析器と、
    前記ビーム径路に沿って質量分析されたイオンビームを前記質量分析器から受け入れて、前記ビーム径路に沿う集束調整されたイオンビームを供給する集束調整装置と、
    前記集束調整されたイオンビームを前記集束調整装置から受け入れて、スキャンされたイオンビームを加工物に向けるスキャナーとを備え、
    前記集束調整装置は、集束調整されたイオンビームの集束特性を動的に調整して、前記スキャナーの少なくとも1つの時間的に変化する集束特性を補正することを特徴とするイオン注入システム。
  2. 前記集束調整装置は、前記集束調整されたイオンビームの集束特性を動的に調整する質量分析されたイオンビームの近くに少なくとも1つの時間的に変化する電界を発生させることを特徴とする請求項1記載のイオン注入システム。
  3. 前記集束調整装置は、
    アインゼルレンズと、
    このアインゼルレンズに接続され、かつ該アインゼルレンズに時間的に変化する電位を与える電源と、を含んでいることを特徴とする請求項2記載のイオン注入システム。
  4. 前記集束調整装置は、
    前記ビーム径路の対向する側面に互いに離間した少なくとも2つの集束調整電極と、
    これらの集束調整電極に接続され、前記集束調整電極に時間的に変化する電位を与える電源と、を含んでいることを特徴とする請求項2記載のイオン注入システム。
  5. 前記スキャナーは、前記ビーム径路にほぼ垂直なスキャン方向の軸線に沿って集束調整されたイオンビームをスキャンし、かつ前記集束調整電極は、前記ビーム径路に平行な方向に沿って伸びて前記スキャン方向の軸線に対して平行な方向に互いに離間していることを特徴とする請求項4記載のイオン注入システム。
  6. 前記集束調整装置は、
    ビーム径路の回りに互いに離間した4つの集束調整電極を有する電気四極子と、
    少なくとも2つの集束調整電極に時間的に変化する電位を供給する集束調整電極に接続された電源と、を含んでいることを特徴とする請求項2記載のイオン注入システム。
  7. 前記スキャナーは、スキャン周波数で集束調整されたイオンビームをスキャンし、前記集束調整装置は、前記スキャン周波数の2倍で少なくとも1つの時間的に変化する電界を発生させることを特徴とする請求項2記載のイオン注入システム。
  8. 前記スキャナーは、前記ビーム径路にほぼ垂直なスキャン方向の軸線に沿って集束調整されたイオンビームをスキャンし、所定の時間で時間的に変化する電界の大きさが、前記スキャン方向の軸線に沿ってスキャンされたイオンビームの位置に関係していることを特徴とする請求項2記載のイオン注入システム。
  9. 前記スキャナーは、前記ビーム径路にほぼ垂直なスキャン方向の軸線に沿って集束調整されたイオンビームをスキャンし、前記集束調整装置は、スキャン方向の軸線に沿ってスキャンされたイオンビームの位置に関係する量によって、前記集束調整されたイオンビームの集束特性を調整することを特徴とする請求項1記載のイオン注入システム。
  10. 前記集束調整装置は、前記集束調整されたイオンビームの集束特性を動的に調整する質量分析されたイオンビームに近くに、少なくとも1つの時間的に変化する磁界を発生させることを特徴とする請求項1記載のイオン注入システム。
  11. 前記集束調整装置は、ソレノイドを含んでいることを特徴とする請求項10記載のイオン注入システム。
  12. 前記集束調整装置は、
    前記ビーム経路の回りに互いに離間した4つの電磁石を有する四極子磁石と、
    前記電磁石に接続され、時間的に変化する電流を前記電磁石に供給する電源と、を含んでいることを特徴とする請求項10記載のイオン注入システム。
  13. 前記スキャナーは、スキャン周波数で集束調整されたイオンビームをスキャンし、前記集束調整装置は、前記スキャン周波数の2倍で少なくとも1つの時間的に変化する磁界を発生させることを特徴とする請求項10記載のイオン注入システム。
  14. 前記スキャナーは、前記ビーム径路にほぼ垂直なスキャン方向の軸線に沿って集束調整されたイオンビームをスキャンし、所定の時間で時間的に変化する磁界の大きさが、前記スキャン方向の軸線に沿ってスキャンされたイオンビームの位置に関係していることを特徴とする請求項11記載のイオン注入システム。
  15. 前記スキャナーは、前記ビーム径路の対向側面に互いに離間し、かつ前記ビーム径路の一部分に沿って時間的に変化するスキャン電界を与えて、イオンビームをスキャン方向の軸線に沿ってスキャンさせる少なくとも2つのスキャン電極を含み、前記集束調整装置は、前記2つのスキャン電極に時間的に変化する共通モードの電位を供給する電源を含んでいることを特徴とする請求項1記載のイオン注入システム。
  16. イオンビームの1つ以上の特性を測定し、かつ前記集束調整装置に1つ以上のフィードバック信号を供給するビーム特性測定装置をさらに含み、前記集束調整装置は、前記ビーム特性測定装置から1つ以上のフィードバック信号に従って集束調整されたイオンビームの集束調整を動的に調整することを特徴とする請求項1記載のイオン注入システム。
  17. イオン注入システムにおいて、スキャンされたイオンビームを加工物に供給するためのスキャンニングシステムであって、前記スキャンニングシステムは、
    ビーム径路に沿うイオンビームを受け入れて、スキャンされたイオンビームを加工物に向けるスキャナーと、
    前記スキャンされたイオンビームの集束特性を動的に調整して前記スキャナーの少なくとも1つの時間的に変化する集束特性を補正する集束調整装置と、を含んでいることを特徴とするスキャンニングシステム。
  18. 前記スキャナーは、前記ビーム径路の対向側面に互いに離間し、かつ前記ビーム径路の一部分に沿って時間的に変化するスキャン電界を与えて、イオンビームをスキャン方向の軸線に沿ってスキャンさせる少なくとも2つのスキャン電極を含み、前記集束調整装置は、前記2つのスキャン電極に時間的に変化する共通モードの電位を供給する電源を含んでいることを特徴とする請求項17記載のスキャンニングシステム。
  19. 前記スキャナーは、スキャン周波数で集束調整されたイオンビームをスキャンし、前記電源は、前記スキャン周波数の2倍で時間的に変化する共通モードの電位を供給することを特徴とする請求項18記載のスキャンニングシステム。
  20. 所定の時間で時間的に変化する共通モードの電位の大きさが、前記スキャン方向の軸線に沿ってスキャンされたイオンビームの位置に関係していることを特徴とする請求項19記載のスキャンニングシステム。
  21. 所定の時間で時間的に変化する共通モードの電位の大きさが、前記スキャン方向の軸線に沿ってスキャンされたイオンビームの位置に関係していることを特徴とする請求項18記載のスキャンニングシステム。
  22. 前記集束調整装置は、イオンビームの集束特性を動的に調整する少なくとも1つの時間的に変化する電界を発生させることを特徴とする請求項17記載のスキャンニングシステム。
  23. 前記集束調整装置は、
    前記ビーム径路に沿って前記スキャナーの上流に配置されたアインゼルレンズと、
    このアインゼルレンズに接続され、かつ該アインゼルレンズに時間的に変化する電位を与える電源と、を含んでいることを特徴とする請求項22記載のスキャンニングシステム。
  24. 前記集束調整装置は、
    前記スキャナーの上流で前記ビーム径路の対向する側面に互いに離間した少なくとも2つの集束調整電極と、
    これらの集束調整電極に接続され、前記集束調整電極に時間的に変化する電位を与える電源と、を含んでいることを特徴とする請求項22記載のスキャンニングシステム。
  25. 前記スキャナーは、前記ビーム径路にほぼ垂直なスキャン方向の軸線に沿って集束調整されたイオンビームをスキャンし、かつ前記集束調整電極は、前記ビーム径路に平行な方向に沿って伸びて前記スキャン方向の軸線に対して平行な方向に互いに離間していることを特徴とする請求項24記載のスキャンニングシステム。
  26. 前記集束調整装置は、
    前記スキャナーの上流でビーム径路の回りに互いに離間した4つの集束調整電極を有する電気四極子と、
    前記集束調整電極に接続され、少なくとも2つの前記集束調整電極に時間的に変化する電位を供給する電源と、を含んでいることを特徴とする請求項22記載のスキャンニングシステム。
  27. 前記スキャナーは、スキャン周波数でイオンビームをスキャンし、前記集束調整装置は、前記スキャン周波数の2倍で少なくとも1つの時間的に変化する電界を発生させることを特徴とする請求項22記載のスキャンニングシステム。
  28. 前記スキャナーは、前記ビーム径路にほぼ垂直なスキャン方向の軸線に沿って集束調整されたイオンビームをスキャンし、所定の時間で少なくとも1つの時間的に変化する電界の大きさが、前記スキャン方向の軸線に沿ってスキャンされたイオンビームの位置に関係していることを特徴とする請求項22記載のスキャンニングシステム。
  29. 前記スキャナーは、前記ビーム径路にほぼ垂直なスキャン方向の軸線に沿って集束調整されたイオンビームをスキャンし、前記集束調整装置は、スキャン方向の軸線に沿ってスキャンされたイオンビームの位置に関係する量によって、前記スキャンされたイオンビームの集束特性を調整することを特徴とする請求項17記載のスキャンニングシステム。
  30. 前記集束調整装置は、イオンビームの集束特性を動的に調整する少なくとも1つの時間的に変化する磁界を発生させることを特徴とする請求項17記載のスキャンニングシステム。
  31. 前記集束調整装置は、ソレノイドを含んでいることを特徴とする請求項30記載のスキャンニングシステム。
  32. 前記集束調整装置は、前記ビーム経路の回りに互いに離間した4つの電磁石を有する四極子磁石と、
    前記電磁石に接続され、時間的に変化する電流を前記電磁石に供給する電源と、を含んでいることを特徴とする請求項30記載のスキャンニングシステム。
  33. 前記スキャナーは、スキャン周波数でイオンビームをスキャンし、前記集束調整装置は、前記スキャン周波数の2倍で少なくとも1つの時間的に変化する磁界を発生させることを特徴とする請求項30記載のスキャンニングシステム。
  34. 前記スキャナーは、前記ビーム径路にほぼ垂直なスキャン方向の軸線に沿って集束調整されたイオンビームをスキャンし、所定の時間で時間的に変化する磁界の大きさが、前記スキャン方向の軸線に沿ってスキャンされたイオンビームの位置に関係していることを特徴とする請求項30記載のスキャンニングシステム。
  35. 前記スキャナーは、前記ビーム径路の一部分に沿って時間的に変化するスキャン電界を与えて、イオンビームをスキャン方向の軸線に沿ってスキャンさせることを特徴とする請求項17記載のスキャンニングシステム。
  36. イオン注入システムにおいて、スキャンされたイオンビームを加工物に供給するためのスキャンニングシステムであって、前記スキャンニングシステムは、
    ビーム径路に沿うイオンビームを受け入れて、スキャンされたイオンビームを加工物に向けるスキャナーと、
    前記スキャンされたイオンビームの集束特性を動的に調整して前記スキャナーの少なくとも1つの時間的に変化する集束特性を補正するための手段と、を含んでいることを特徴とするスキャンニングシステム。
  37. スキャンされたイオンビームを加工物に供給する方法であって、
    ビーム径路に沿ってイオンビームを供給し、
    イオンビームのスキャン位置に従ってイオンビームの集束特性を動的に調整し、
    イオンビームをスキャンして、スキャンされたイオンビームを作り出し、このスキャンされたイオンビームを加工物に向ける、各工程を含んでいることを特徴とする方法。
  38. イオンビームの集束特性を動的に調整する工程は、イオンビームの近くに少なくとも1つの時間的に変化する電界を発生させることを含んでいる請求項37記載の方法。
  39. イオンビームをスキャンする工程は、スキャン周波数で行われ、イオンビームの集束特性を動的に調整する工程は、スキャン周波数の2倍で少なくとも1つの時間的に変化する電界を発生させることを含んでいる請求項38記載の方法。
  40. イオンビームは、スキャン方向の軸線に沿ってスキャンされ、時間的に変化する電界の大きさは、前記スキャン方向の軸線に沿ってスキャンされたイオンビームの位置に関係していることを特徴とする請求項38記載の方法。
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