JP2008500614A - Ｗｉ−ｆｉアクセスポイントに適合したインスタントメッセージ端末 - Google Patents

Abstract

【課題】端末のユーザーがバディーとの間でインスタントメッセージを交換しながら複数の音楽の選択肢を持てるようにする、インスタントメッセージ端末を提供する。
【解決手段】インスタントメッセージ端末５０は、複数のインスタントメッセージサービスの間で複数の会話セッションを管理する。端末５０は、会話セッションウインドウ用のディスプレイ５４と、データ入力装置６８と、無線ネットワーク通信用の通信モジュールと、ネットワークへのアクセスを調整し、会話セッションの管理を制御するための、制御モジュールと、を含む。データ入力装置６８は、エモーティコン用のプログラム可能なキー７４，７８を含み、制御モジュールは、メッセージの受け手によって用いられているサービスとの互換性を有するグラフィックシンボルを生成するためのキー順の生成を自動化する。
【選択図】図２

Description

開示の内容

〔技術分野〕
本発明は、ハンドヘルド通信端末に関し、より詳しく言うと、インスタントメッセージに用いられるハンドヘルド端末に関する。

〔発明の背景〕
インスタントメッセージは、ユーザー間でテキスト（文字）メッセージの通信をリアルタイムで行うためのコンピュータネットワークサービスを記述するために用いられる。インスタントメッセージサービスの３つの主要なプロバイダーは、ＡＯＬインスタント・メッセンジャー（America On-Line Instant Messaging：ＡＩＭ）、マイクロソフト・ネットワーク（ＭＳＮ）メッセンジャー、および、ヤフー・メッセンジャー（Yahoo Instant Messenger）、である。これらのプロバイダーは、加入者のプロバイダーが、そのインスタントメッセージサービスのプロバイダーと異なる場合には、加入者のインターネットサービスプロバイダー（ＩＳＰ）を通して、インスタントメッセージサービスにアクセスできるようにしている。その結果、インスタントメッセージ加入者は、アプリケーションプログラムを実行中のコンピュータ端末を用いて、ＩＳＰに接続し、次に、インスタントメッセージサービスにアクセスする。インスタントメッセージサービスがアクセスされた後は、ユーザーは、現在そのインスタントメッセージサービスのプロバイダーにアクセスしている「バディー（仲間）（buddies）」を識別するために、そのインスタントメッセージサービスに問い合わせることができる。「バディー」は、加入者がその「バディー」を自分のバディーリストに含めることによって識別している、そのインスタントメッセージサービスでの、別の加入者である。加入者は、次に、そのメッセージサービスのバディーの一人にテキスト／グラフィックメッセージをタイピングしアドレス指定することによって、バディーとのインスタントメッセージセッションを開始できる。加入者がそのメッセージの送信機能をアクティブにすると、メッセンジャーサービスは、そのメッセージをバディーに通信し、インスタントメッセージサービスを介してメッセージが受信されたことをそのバディーに知らせるために、オーディオファイルなどの通知機能をアクティブにする。バディーは、次に、そのメッセージを見て、返事をタイピングし、メッセージサービスを介して、その返事を送信することができる。その会話は、バディーの一人がセッションを終了するまで、このようにして、続けられてよい。

実質的に同時に複数のバディーによる会話セッションが、インスタントメッセージ加入者によって行われることがある。米国特許第６，５３９，４２１号は、１つのインスタントメッセージ端末上での複数の会話セッションの管理および表示に関する問題を記載している。解決されなければならない課題の１つが、別々のメッセージウインドウが個々のメッセージセッションに用いられているので、複数のメッセージウインドウを行き来することが必要なことである。その結果、加入者は、各ウインドウでの会話セッションを識別して、加入者がウインドウに表示された会話に適切に応答できなければならない。

テキストおよびグラフィックメッセージを受信するための通信端末は、よく知られている。これらの端末には、携帯電話、双方向ポケットベル、携帯情報端末（ＰＤＡ）、および、パームトップコンピュータとして広く知られているハンドヘルドコンピュータ、などがある。これらの装置をインスタントメッセージに用いる場合の限界が、米国特許第６，６６５，１７３号に記載されている。簡潔には、これらの装置は、テキストおよび図形文字の入力システムに限界があり、装置が非アクティブ状態ではディスプレイへアクセスすることができず、キーボード用のプラットホームサポートなしでデータ入力のために操作することが困難である。その結果、米国特許第６，６６５，１７３号は、端末が非アクティブ状態のときにクラムシェルケース内に閉じ込められていない一体化されたキーボードおよびディスプレイを備えたインスタントメッセージ端末を開示している。

ワイヤレス・フィデリティ通信、すなわち、Ｗｉ−Ｆｉ、は、これも知られているように、人気が増加している。とりわけ、小売店がＷｉ−Ｆｉアクセスポイントを提供し、顧客が、その店舗で飲料を楽しみながら、ＩＳＰに接続できるようにしている。アクセスポイントは、サーバーに接続されたトランシーバー（radio transceiver）を含んでいて、トランシーバーは、典型的には、８０２．１１ｂ、８０２．１１ａ、または８０２．１１ｇ通信基準を実現している。インターネットへの無線アクセスポイントを提供している場所は、「ホットスポット（hotspots）」と一般に呼ばれている。これらのホットスポットは、ローカルエリアネットワーク（ＬＡＮｓ）であり、そのＬＡＮ上の装置は、インターネットに接続されてよい。無線インターネットへのアクセスを備えていることは、コーヒーショップなどの店舗の重要な呼び物である。しかし、アクセスポイントは、非良心的なコンピュータユーザーが高度な匿名性を用いてウェブサイトをハッキングする目的で、そのアクセスポイントを通してインターネットへのアクセスを試みるというリスクを減らすための配慮がなされ、実現されていなければならない。ホットスポットを実現する際に考慮される設計理念には、トランシーバーが有効に通信できる半径、および、顧客がアクセスポイントを使用できるようにするセキュリティー機構、など、がある。典型的には、トランシーバーの送信電力は、そのアクセスポイントを介したローカルネットワークへの監視されていないアクセスのリスクを減らすために、放射パターンがその商用建物の境界を越えて広がらないようなレベルに制限される。さらに、有線同等秘密保持（Wired Equivalent Privacy、ＷＥＰ）、または、Ｗｉ−Ｆｉプロテクテッド・アクセス（Wi-Fi Protected Access、ＷＰＡ）のような、セキュリティー方法が、インターネットへのアクセスがそのアクセスポイントを通して許可されているかどうかを判定するために、アクセスポイントのコンポーネントによって、実現される。

Ｗｉ−Ｆｉは、商業施設用にホットスポットを実現するのに用いられるだけでなく、家庭でも同様に用いられる。そのような用途は、典型的には、Ｗｉ−Ｆｉトランシーバー（Wi-Fi radio transceiver）およびルーターを家庭または小規模なオフィス内で必要とし、トランシーバーおよびルーターは、家庭またはオフィス内のコンピュータと無線で通信を行う。Ｗｉ−Ｆｉルーターは、インターネットへのアクセスポイントとしても用いられる。Ｗｉ−Ｆｉルーターを用いることによって、家庭またはオフィスのコンピュータは、通信目的でコンピュータとルーターとの間を接続するケーブルを必要とせずに、ＬＡＮ内で一体に接続される。Ｗｉ−Ｆｉトランシーバーおよびルーターの距離範囲が、家庭またはオフィス内での電子通信の盗聴を回避するとともに、Ｗｉ−Ｆｉルーターを介したインターネットへの認可されていないアクセスの可能性を減らすために、重要である。より大規模なビジネスが、大規模な建物をカバーするために、複数のホットスポットを使い、Ｗｉ−Ｆｉトランシーバー（Wi-Fi transceiver）の動作範囲内の通信装置が、商業施設全体にわたって利用者がアクセス可能な状態を維持するようにすることもある。

インスタントメッセージは、Ｗｉ−Ｆｉホットスポットおよび家庭で利用されるますます人気の高まりつつあるサービスである。インスタントメッセージの加入者は、ホットスポットまたは家庭／ビジネスのＷｉ−Ｆｉルーターを介してインスタントメッセージサービスにアクセスして、バディーとの通信セッションを行う。したがって、加入者は、ホットスポット、家庭、または、ビジネスでインターネットにアクセスし、インスタントメッセージサービスを介して一人以上のバディーと会話することがある。しかし、Ｗｉ−Ｆｉアクセスポイントへの効率の良いアクセスは、既存の装置の複数の不便さによって妨げられている。例えば、ほとんどのインスタントメッセージが、持ち運びのためのある種の携行用ケースを必要とするポータブルコンピュータを用いて依然として実現されている。ＰＤＡ、パームコンピュータ、および、双方向ポケットベルのようなより小型の通信装置は、米国特許第６，６６５，１７３号に記載された文字／グラフィックデータの入力の問題を抱えている。例えば、米国特許第６，６２９，７９３号のインスタントメッセージ機能をサポートするために特別に設計されたキーボードは、デスクトップコンピュータに典型的に用いられる通常サイズのキーボードに一体化されているか、データ入力のためのＰＤＡに接続された折りたたみ式のキーボードに一体化されている。デスクトップコンピュータは、Ｗｉ−Ｆｉホットスポットに容易に持ち運ぶことができず、折りたたみ式のキーボードは、支持（サポート）するための平坦な表面を依然として必要とする。米国特許第６，６６５，１７３号に示されたインスタントメッセージ端末に一体化されたキーボードは、インスタントメッセージを容易にする特別のキーをまったく含んでいない。インスタントメッセージキーは、標準的なキーボードの部分とは切り離されているので、インスタントメッセージキーボードを標準的なキーボードと組み合わせることは、インスタントメッセージ端末の全体の寸法に悪い影響を及ぼすであろう。さらに、その端末の通信モジュールが、セルラー無線（携帯電話）の通信（cellular radio communication）のみをサポートするものとして、開示されている。そのような装置は、Ｗｉ−Ｆｉホットスポットでは機能しないであろう。

既存のインスタントメッセージ端末の別の制約は、一度に１つのインスタントメッセージサービスプロバイダーのみにアクセスが制限されることである。その結果、一人の人が複数のインスタントメッセージサービスに加入していても、１つのサービスにしかアクセスできない。この制約は、一人の加入者が、現在アクセスしているインスタントメッセージサービス上のバディーとの会話セッションのみを確立することができることを意味する。複数のサービスのサポートは、各インスタントメッセージサービスプロバイダーが現在そのインスタントメッセージサービスにアクセスしている加入者のバディーを識別するために個別のバディーリストをその端末に提供するので、複数のバディーリストを管理することを必要とする。さらに、インスタントメッセージサービスは、インスタントメッセージセッションで頻繁に出くわすエモーティコン（顔文字）のいくつかを生成するために異なるキー入力を必要とする。エモーティコンは、メッセージの感情的な表現を伝えることを意図したグラフィックシンボルである。例えば、あるインスタントメッセージサービスは、シンボル

を生成するために、以下の文字、すなわち、：−）をタイピングすることを必要とし、一方、別のインスタントメッセージサービスは、シンボル

を生成するために、：）のみのタイピングを必要とするが、ここで、前記のエモーティコンは、典型的には、笑顔として知られている。したがって、複数のインスタントメッセージサービスをサポートすることは、加入者が、各メッセージサービスでシンボルを生成するのに必要なキー入力を覚えていることを必要とし、さらに、各バディーリストおよび複数の会話ウインドウの経過を保存していることを必要とする。

インスタントメッセージ端末の別の制約は、アクセスポイントの位置を突き止め、インターネットへアクセスするために装置を認証する手順である。多くのアクセスポイントでは、Ｗｉ−Ｆｉトランシーバーは、ビーコンと呼ばれることもある信号を送信し、その信号は、アクセスポイントがその端末の域内にあることを示している。いくつかのビーコンは公表していて、別のいくつかのビーコンは公表していない。「公表（advertising）」は、この文脈では、ビーコン信号が、アクセスポイントに対する識別子を含んでいることを意味する。アクセスポイントの識別子は、Ｗｉ−Ｆｉルーターを介してインターネットにアクセスするために必要とされる。Ｗｉ−Ｆｉトランシーバーが公表していない場合、端末がアクセスポイントの識別子を既に得ていて、その識別子を端末の通信手順にプログラミングしていることが期待される。しかし、多くのインスタントメッセージの加入者は、インターネットサービスを許諾されるために認証手順およびアクセスポイントによって要求される情報を熟知していない。この知識の空白は、アクセスポイントがＷＥＰまたはＷＰＡのようなセキュリティー機能を実現している場合に、さらに大きくされる。例えば、ＷＥＰを実現しているアクセスポイントは、端末がそのアクセスポイントの識別子だけでなくキーをも提供することを要求するので、ユーザーは、アクセスポイントまたはネットワークの識別子を入力するための十分な知識を持っていても、アクセス拒否がＷＥＰのキーを提供することの失敗に基づくものであることを認識できないことがある。端末のユーザーが、アクセスポイントの識別子および何らかのセキュリティー情報を端末に入力する仕方を知っていたとしても、それに続くアクセスを得るための試みは、ユーザーがそのデータを覚えていること、そして、そのデータを適切なタイミングで入力すること、を要求する。

インスタントメッセージは、より若いユーザーの間でますます人気を得ている。これらのユーザーは、典型的には、複数の作業を行いながら自分の環境内で複数のメディア刺激を好む。例えば、より若いユーザーは、自分だけの音楽を、ビデオを鑑賞しながら、電話で会話しながら、インスタントメッセージをバディーと交換しながら、聴くことが多い。このようなユーザーはＷｉ−Ｆｉホットスポットに置かれると、彼らの音楽の選択肢はそのホットスポットの施設内で再生されている音楽に限定される。しばしば、これらのユーザーは、ホットスポットの施設内で管理されて提供される音楽よりも多くの選択肢を持つことをより好むであろう。

必要とされているものは、データを入力する間の安定性のためのテーブルまたはプラットホーム構造を必要としない、インスタントメッセージ機能を容易にするためのキーを組み込んだインスタントメッセージ端末である。

必要とされているものは、Ｗｉ−Ｆｉアクセスポイントを介してインターネットへアクセスするためのＷｉ−Ｆｉ通信をサポートするインスタントメッセージ端末である。

必要とされているものは、複数のインスタントメッセージサービスを介して複数のバディーと同時に通信することをサポートするインスタントメッセージ端末である。

必要とされているものは、複数のインスタントメッセージサービスの間での複数の会話セッションを管理し、各インスタントメッセージサービスでのエモーティコンを生成するために必要なキー順（key sequences）を提供する、インスタントメッセージ端末である。

必要とされているものは、アクセスポイントの認証を管理し、ユーザーがＷｉ−Ｆｉ環境でアクセスポイントを介してインターネットにエントリーするのを容易にする、インスタントメッセージ端末である。

必要とされているものは、端末のユーザーがバディーとの間でインスタントメッセージを交換しながら複数の音楽の選択肢を持てるようにする、インスタントメッセージ端末である。

〔発明の概要〕
以前から知られているインスタントメッセージ端末の前記の制約は、本発明の原理に基づいて作られたインスタントメッセージ端末によって、解消される。本発明のインスタントメッセージ端末は、テキスト文字（textual character）およびグラフィックシンボルを表示する能力を備えたディスプレイと、インスタントメッセージ端末用のハウジングに一体化されたデータ入力装置であって、テキスト文字およびグラフィックシンボルを入力するために操作される、データ入力装置と、Ｗｉ−Ｆｉアクセスポイントを用いてメッセージを通信するためのＷｉ−Ｆｉ通信モジュールと、Ｗｉ−Ｆｉアクセスポイントに対応するローカルネットワークへインスタントメッセージ端末を接続するための認証を調整するための、および、Ｗｉ−Ｆｉアクセスポイントを介した会話セッションを制御するための、制御モジュールと、を含む。

インスタントメッセージ端末のハウジングに一体化されたデータ入力装置は、インスタントメッセージで典型的に見られるもののようなグラフィックシンボル用のキーを含んでいる。グラフィックシンボル用のキーは、そのキーを押すことによって生成されるグラフィックシンボルを識別するためのしるし（indicia）を含んでいる。さらに、プログラム可能なキーが設けられていて、それらのプログラム可能なキーに対して、ユーザーは、インスタントメッセージサービスのプロバイダーによってサポートされたグラフィックシンボルに対応する文字の集合を定義してよい。その後、プログラムされたキーを押すことによって、グラフィックシンボル用の文字列が生成されるようになる。プログラム可能なキーによって生成されたグラフィックシンボルは、好ましくは、プログラム可能なキーの近くに配置されたＬＣＤセグメントに表示される。グラフィックシンボル用のキーが押されたことに応答して、制御モジュールは、送信するべき適正な文字列を決定し、その文字列が、そのサービスを通してメッセージの受け手が通信を行うインスタントメッセージサービスのグラフィックシンボルを生成する。したがって、ユーザーは、そのサービスに対してユーザーがインスタントメッセージサービスのアカウントを持っているインスタントメッセージサービス毎のグラフィックシンボルを生成するのに必要な文字列を識別する必要がない。

制御モジュールは、さらに、アクセスポイントを介してローカルネットワークに接続するために必要なメッセージ順列を調整する。制御モジュールは、いずれかのビーコンがインスタントメッセージ端末のエリア内で検出されているか否かを判定するために、通信モジュールとの間で通信を行う。１つ以上のビーコンが検出されると、最も強い信号を有するビーコンが、ローカルネットワークへアクセスするための候補として選択される。制御モジュールは、そのビーコンがその識別子を公表しているか否かを判定する。ビーコンが識別子を公表していて、セキュリティー機構が実現されていない場合、制御モジュールは、そのアクセスポイントを介してローカルネットワークへのアクセスを得る。識別子が公表されていない場合、制御モジュールは、ユーザーにネットワークの識別子を入力することを促し、入力された識別子をアクセスポイントへの認証メッセージに組み込む。ＷＥＰのようなセキュリティー機構が実現されている場合、ユーザーは、キーを入力することを促され、入力されたキーがそのアクセスポイントへの認証プロセスを完了するために用いられる。アクセスが得られた後は、アクセスポイントのプロファイルが端末に記憶される。そのプロファイルには、ネットワークの識別子、および、セキュリティー機構が実現されている場合には、キー、が、含まれている。その後、ユーザーは、手動で端末をＷｉ−Ｆｉホットスポットに接続するために、表示されたプロファイルのリストから手動でプロファイルを選択してよい。さらに、本発明のインスタントメッセージ端末は、検出されたビーコンの情報が記憶されたプロファイルに対応するか否かを自動的に判定し、対応する場合には、ユーザーの介入なしに、自動的に、端末をネットワークに接続するために、プロファイル中のその情報を用いる。

アクセスの認証に続いて、制御モジュールは、アクセスポイントを介して、１つ以上のインスタントメッセージサービスのアカウントをアクティブにしてよい。アクティブにされた各アカウントに対して、制御モジュールは、インスタントメッセージサービスに現在ログオンしている端末のユーザーのバディーの全てを識別するバディーリストを受け取る。１つより多くのインスタントメッセージサービスがアクセスされている場合、バディーリストは、一体化されて、端末のユーザーが、その人に対してユーザーが会話セッションを行うかもしれない全ての人を識別した１つのリストを見るようになる。好ましくは、バディーリストは、そのバディーに対してアクティブな会話が行われているバディーをリストの上部に表示し、そのバディーに対してアクティブな会話が行われていないバディーをリストの下部に表示する。アクティブな会話セッションは、好ましくは、会話が開始された順番で表示される。好ましくは、一度に１つのウインドウが、各インスタントメッセージの会話セッションに対して、表示される。ウインドウは、そのバディーに対して会話が行われているバディーを識別するヘッダーと、表示されているウインドウの番号と、アクティブな会話の合計数と、を含んでいる。

端末の「前の（ｐｒｅｖｉｏｕｓ）」キーが押されることに応答して、制御モジュールは、現在表示されている会話に移る前にユーザーに表示されていた会話セッションを選択する。「次の（ｎｅｘｔ）」キーに応答して、制御モジュールは、新たなインスタントメッセージを受け取って開始されたセッションに対する新たな会話ウインドウを表示する。新たなインスタントメッセージがまだ受け取られていない場合、「次の」キーは、バディーリスト中の「次の」バディーに対してアクティブな会話が行われているならば、そのバディーとの会話ウインドウを制御モジュールが表示するようにさせる。そうでなければ、最も初めのアクティブな会話に対するウインドウが表示される。

本発明の原理に基づけば、制御モジュールは、複数のメッセージサービス間のバディーとの会話セッションを管理する。したがって、制御モジュールは、ユーザーによってデータ入力装置を用いて生成されたメッセージ中の文字を分解して、文字列（character sequences）が、受け手のバディーとの会話を行うために用いられているメッセージサービスと互換性があることを確認する。文字列がメッセージサービスと互換性がない場合、制御モジュールは、メッセージサービスのシンボル用の対応する順（sequences）を求めて、メッセージサービスへ送るためのアクセスポイントにメッセージを伝送する前にメッセージ中の順を置き換える。このようにして、制御モジュールは、端末のユーザーが、そのサービスに対するアカウントをユーザーが持っているインスタントメッセージサービスのそれぞれでのグラフィックシンボルを生成するための異なる文字列を知ることを必要とせずに、複数のインスタントメッセージサービス間でトランスペアレント（透明）なサポートを提供する。

Ｗｉ−Ｆｉ通信モジュールは、本発明のインスタントメッセージ端末を、Ｗｉ−Ｆｉホットスポットで、および、通信のために無線ルーターを用いているローカルネットワーク内で、使えるようにする。そのようなルーターは、８０２．１１ｂ、８０２．１１ａ、ならびに、８０２．１１ｇプロトコル、または、それらに類似のプロトコル、のような通信プロトコルを用いてよい。ネットワークプロファイルの記憶と結合されて、そのような装置は、Ｗｉ−Ｆｉネットワークが実現されている場所から場所へ移動されて、ユーザーがアクセスポイントと認証の交渉を迅速に行い、自分のバディーとのインスタントメッセージを開始することができる。グラフィックシンボルを生成するため、および、文字を生成するためのキーを備えたデータ入力装置が、異なるメッセージサービスのプラットホーム間でのバディーとの会話セッションをトランスペアレントにする。複数のバディーとの会話セッションは、異なるサービスのプラットホームからのバディーを、各バディーとの会話が開始された時間に基づいて、単一のリストに一体化したバディーリストを用いて、より容易に管理される。

本発明の原理に基づいて作られたインスタントメッセージ端末は、オーディオプレイヤーのアプリケーションを含んでいる。ユーザーは、このアプリケーションプログラムを呼び出して、音楽が保存されているインターネットサイトから音楽ファイルを、または、ユーザーのＰＣもしくはその他の音楽記憶装置に記憶された音楽ファイルを、ストリーミングまたはダウンロードしてよい。インターネットから受信されるファイルは、端末がＷｉ−Ｆｉアクセスポイントを介してインターネットに接続されると、アクセスポイントを介してダウンロードされてよい。ＰＣから受信されるファイルは、端末がＷｉ−Ｆｉアクセスポイントを介してＰＣに接続されると、アクセスポイントを介してストリーミングされてよい。ユーザーのＰＣまたはその他の記憶装置からのダウンロードは、外部装置を端末の外部周辺バスに接続し、オーディオアプリケーションプログラムを呼び出すことによって、行われてよい。さらに、オーディオプレイヤーアプリケーションプログラムは、インターネットラジオのサイト（Internet radio site）から音楽ファイルをストリーミングするかまたは受信してよい。これらの記憶されたまたはダウンロードされたファイルは、アプリケーションプログラムによって復号化され、インスタントメッセージ端末のＤ／Ａ変換器によってメッセージ端末のスピーカーを駆動するためのアナログ電気信号に変換される。オーディオプレイヤーアプリケーションは、インスタントメッセージアプリケーションが動作している間に、呼び出されて実行されてよい。端末のプロセッサは、同時に複数のアプリケーションを実行し、ユーザーは、バディーとインスタントメッセージを交換しながら、記憶されたまたは／およびダウンロードされた音楽を聴くことができる。

本発明の原理を実現するために用いられる方法は、インスタントメッセージのテキスト文字およびグラフィックシンボルに対応するテキスト文字およびグラフィックシンボルを表示する過程と、テキスト文字およびグラフィックシンボルを入力するためにインスタントメッセージ端末用のハウジングに一体化されたデータ入力装置を操作する過程と、Ｗｉ−Ｆｉ通信機構でメッセージを通信する過程と、インスタントメッセージ端末をＷｉ−Ｆｉアクセスポイントを介してローカルネットワークに接続する過程と、Ｗｉ−Ｆｉアクセスポイントを介した会話セッションを制御する過程と、を具備する。

データ入力装置をインスタントメッセージ端末のハウジングに一体化することによって、テキスト文字およびグラフィックシンボルが、折りたたみ式のキーボードまたはその類似物のためのプラットホームサポートを必要とせずに、インスタントメッセージに入力できるようになる。本発明の方法は、さらに、インスタントメッセージサービスのプロバイダーによってサポートされたグラフィックシンボルに対応するキャラクターの集合を定義するために、データ入力装置のキーをプログラミングする過程を含む。その後に、プログラミングされたキーを押すことによって、グラフィックシンボルに対する文字列が生成される。本発明の方法は、プログラム可能なキーの近くに配置されたＬＣＤセグメント内にキーに対してプログラミングされたグラフィックシンボルを表示する過程を含んでいてよい。グラフィックシンボルのためのキーが押されたことに応答して、本発明の方法は、受け手のインスタントメッセージサービスがそのキーに関連したグラフィックシンボルを生成するようにする伝送されるべき適正な文字列を決定する。したがって、ユーザーは、ユーザーがそのインスタントメッセージサービスに対するアカウントを持っているインスタントメッセージサービス毎のグラフィックシンボルを生成するのに必要な文字列を識別する必要がない。

本発明の方法は、さらに、アクセスポイントを介したローカルネットワークへの接続に必要なメッセージ順列を調整する。その調整には、インスタントメッセージ端末のエリア内でいずれかのビーコンが検出されているか否かに関する判定が含まれている。１つより多くのビーコンが検出されている場合、最も強い信号を備えたビーコンが、ローカルネットワークへアクセスするための候補として選択され、本発明の方法は、選択されたビーコンがそのビーコンの識別子を公表しているか否かを判定する。ビーコンが識別子を公表していて、セキュリティー機構が実現されていない場合、そのアクセスポイントを介したローカルネットワークへのアクセスが得られる。識別子が公表されていない場合、ユーザーは、ネットワークの識別子を入力するように促され、入力された識別子が、アクセスポイントへの認証メッセージに組み込まれる。ＷＥＰのようなセキュリティー機構が実現されている場合には、次に、ユーザーはキーを入力することを促され、入力されたキーが、アクセスポイントへの認証プロセスを完了するために用いられる。アクセスが得られた後、そのアクセスポイントのプロファイルが端末に記憶される。ネットワークのプロファイルの記憶には、ネットワークの識別子、および、セキュリティー機構が実現されている場合には、キー、が含まれる。その後、端末のユーザーは、端末をＷｉ−Ｆｉホットスポットに手動で接続するために、表示されたプロファイルのリストからプロファイルを手動で選択してよい。さらに、本発明のインスタントメッセージ端末は、検出されたビーコンの情報が記憶されたプロファイルに対応するか否かを自動的に判定し、対応する場合には、プロファイル中の情報を、ユーザーの介入なしに端末をネットワークに自動的に接続するために用いる。

アクセスの認証に続いて、１つ以上のインスタントメッセージサービスのアカウントが、アクセスポイントを介してアクティブにされてよい。アクティブにされた各サービスに対して、バディーリストが受け取られ、そのバディーリストは、そのインスタントメッセージサービスに現在ログオンしている端末のユーザーのバディーを識別している。１つより多くのインスタントメッセージサービスがアクセスされている場合、各サービスからのバディーリストが、マスターバディーリストとして一体化されて、そのマスターバディーリストは端末で表示されてよい。したがって、端末のユーザーは、ユーザーがその人との会話セッションを行うかもしれない全ての人を識別する単一のリストを見ることができる。好ましくは、マスターバディーリストは、そのバディーに対してアクティブな会話が行われているバディーをリストの上部に表示し、そのバディーに対してアクティブな会話が行われていないバディーをリストのより下部に表示する。アクティブな会話セッションは、好ましくは、その会話が開始された順番で表示される。好ましくは、各インスタントメッセージサービスに対して、一度に１つのウインドウが表示される。ウインドウは、そのバディーに対して会話が行われているバディーを識別するヘッダー、表示されているウインドウの番号、および、アクティブな会話の全体の個数、を含む。

端末の＜ｐｒｅｖ＞キーが押されたことに応答して、ユーザーが現在表示されている会話に移る前に表示されていた会話セッションが、表示のために選択される。＜ｎｅｘｔ＞キーが押されたことに応答して、現在表示されている会話の次の待ち行列内の会話セッションが、表示のために選択される。新たなインスタントメッセージが受け取られ、ユーザーが直近に受け取られたメッセージを見ることを望む場合、ユーザーは、＜Ｃｔｒｌ＞＜ｎｅｘｔ＞のキー順を押し、直近に受け取られたメッセージを表示する会話ウインドウを見る。

本発明の原理に基づけば、複数のメッセージサービス間でのバディーとの会話セッションが管理される。したがって、ユーザーによってデータ入力装置を用いて生成されたメッセージ中の文字が分解されて、その文字列が受け手のバディーとの会話を行うために用いられているメッセージサービスとの互換性を有していることが確認される。順がメッセージサービスとの互換性を有しない場合、そのメッセージサービスのシンボル用の対応する順が生成され、メッセージサービスへ送るためにアクセスポイントへメッセージを伝送する前にメッセージ中で置き換えられる。このようにして、複数のインスタントメッセージサービス間のトランスペアレントなサポートが、端末のユーザーが、サービスに対するアカウントをそのユーザーが持っている各インスタントメッセージサービスのグラフィックシンボルを生成するための異なる文字列を知ることができることを必要とせずに、提供される。

Ｗｉ−Ｆｉ通信プロトコルでの通信は、本発明の方法を、Ｗｉ−Ｆｉホットスポットで、および、例えば、８０２．１１ｂ、８０２．１１ａ、または、８０２．１１ｇプロトコルのような公知のＷｉ−Ｆｉプロトコルを用いて通信を行うことがある無線ルーターを用いるローカルネットワークで、用いることができるようにする。ネットワークプロファイルの記憶と結合されることで、本発明を実現している装置は、Ｗｉ−Ｆｉネットワークが実現されている場所から場所へ移動されてよく、ユーザーは、迅速にアクセスポイントへの認証を交渉でき、ユーザーのバディーとのインスタントメッセージを開始できる。グラフィックシンボルの生成、および、キャラクターの生成は、異なるメッセージサービスのプラットホーム間でのバディーとの会話セッションをユーザーに対してトランスペアレントにする。複数のバディーとの会話セッションは、異なるサービスのプラットホームからの複数のバディーを各バディーとの会話が開始された時間に基づいて一体化したマスターバディーリストを用いて、より容易に管理される。

本発明の原理に基づいて動作するインスタントメッセージ方法は、オーディオファイルを再生する過程を含み、ユーザーがバディーとインスタントメッセージを交換しながら、音楽を聴ける。オーディオファイルを再生する過程は、音楽が保存されたインターネットサイトから、または、ユーザーのＰＣもしくはその他の音楽記憶装置に記憶された音楽ファイルから、音楽ファイルをダウンロードする過程を含む。音楽ファイルをダウンロードする過程は、端末がＷｉ−Ｆｉアクセスポイントを介してインターネットに接続されている場合にはアクセスポイントを介して、または、外部のオーディオファイル記憶装置を端末の外部周辺バスに接続することによって、実行されてよい。さらに、音楽は、インターネットラジオのサイトから受信された音楽ファイルから生成されてよい。インスタントメッセージ端末での音楽を生成する過程は、記憶されたまたはダウンロードされたファイルを復号化する過程と、デジタルデータをメッセージ端末のスピーカーを駆動するためのアナログ電気信号に変換する過程と、を含む。音楽を生成する過程は、インスタントメッセージが行われている間に端末のプロセッサによって制御されてよい。端末のプロセッサは、音楽を生成するためのアプリケーションの実行とインスタントメッセージとを同時に行い、ユーザーが、バディーとインスタントメッセージを交換しながら、記憶されたまたは／およびダウンロードされた音楽ファイルを聴くことができる。

その結果、本発明の原理に基づいて動作するシステムおよび方法は、データ入力の間の安定性のためのテーブルまたはその他のプラットホーム構造を必要とせずに、インスタントメッセージ機能を容易にするためのキーを組み込んだインスタントメッセージ端末を提供する。

本発明のシステムおよび方法は、Ｗｉ−Ｆｉアクセスポイントを介したインターネットへのアクセスを得るためのＷｉ−Ｆｉ通信をサポートするインスタントメッセージ端末を提供する。

本発明のシステムおよび方法は、さらに、複数のインスタントメッセージサービスを介した複数のバディーとの同時的な通信をサポートする。

さらに、本発明のシステムおよび方法は、異なるインスタントメッセージサービス間での複数の会話セッションを管理し、各インスタントメッセージサービスのエモーティコンを生成するために必要なキー順を提供する。

本発明のシステムおよび方法は、さらに、アクセスポイントの認証を管理し、Ｗｉ−Ｆｉ環境でアクセスポイントを通してユーザーがインターネットへエントリーするのを容易にする。

本発明のシステムおよび方法は、ユーザーが、バディーとインスタントメッセージを交換しながら、個人的に選択した音楽を聴くことができるようにする。

前記の特徴および利点は、その他の特徴および利点と共に、以下の詳細な説明および添付の図面を参照することによって、当業者にはより容易に明らかとなるはずである。

〔発明の詳細な説明〕
図１は、Ｗｉ−Ｆｉ環境を示していて、この環境内では、本発明の原理に基づいて動作するインスタントメッセージ端末が用いられてよい。環境１０は、インスタントメッセージ端末１４を含み、端末１４は、例えば、ＩＥＥＥ８０１．１１ｂ、８０１．１１ａ、または、８０１．１１ｇ標準に基づくアクセスポイント１８と無線通信を行ってよい。アクセスポイント１８は、典型的には有線式通信を介してスイッチ／ハブ２０と通信を行う。スイッチ／ハブ２０は、ホットスポットまたはローカルネットワークのコンポーネントを管理するために、管理コンピュータ２４、および、プリンター２８、にも接続されていてよい。スイッチ／ハブ２０は、ＤＳＬモデム３４またはその等価物を介して無線ゲートウェイに接続されたワイドエリアネットワーク（ＷＡＮ）３８と、アクセスポイント１８およびスイッチ／ハブ２０を介して一体に接続されたローカルエリアネットワークと、の間のトラフィックをインテリジェント管理（intelligent management）するために、無線ゲートウェイ３０に接続されている。ＷＡＮ３８は、無線インターネットサービスプロバイダー４０を含んでいてよく、プロバイダー４０は、インターネット４８を介して同様にインターネット４８に接続されたローカルネットワーク上の別のユーザーと通信を行うインスタントメッセージ（ＩＭ）サービス４４を含んでいる。

より詳しく言うと、アクセスポイント１８は、ホットスポットでのＬＡＮへの無線アクセスを提供する。アクセスポイント１８は、ビーコンとして知られるメッセージを通して、無線ネットワークパラメータを同報通信により送信する。このメッセージは、無線ネットワークの特性に関する情報を含んでいる。ビーコンは、公表していてよく、公表するとは、ビーコンのメッセージが無線ネットワークに対するサービスセット識別子（ＳＳＩＤ）を含んでいることを意味する。アクセスポイント１８からのビーコンは、プローブメッセージ、または、特定のＳＳＩＤによって識別されたＬＡＮへ接続するためのリクエストを通して、インスタントメッセージ端末１４によって、リクエストされてよい。アクセスポイント１８は、有線同等秘密保持（ＷＥＰ）として知られているセキュリティー機構を実現してよい。ＷＥＰは、端末の認証およびメッセージの暗号化の両方に、または、メッセージの暗号化のみに、用いられてよい。ＷＥＰが認証およびメッセージの暗号化の両方に用いられている場合、ネットワークの認証は、事前共有鍵（pre-shared key）の認証として知られていて、その理由は、アクセスポイント１８およびメッセージ端末１４の両方が、共に鍵を知っているからである。一方、鍵がメッセージの暗号化のみに用いられている場合、認証は、開かれた認証として知られている。端末１４が、事前共有鍵の認証で鍵を知っていることを示すメッセージをアクセスポイント１８に送ると、その装置は、認証されたとみなされて、ＬＡＮへのアクセスが認められる。ＷＥＰはユーザーの認証をサポートしていない。装置が認証された後に、端末１４は、アクセスポイント１８と関連付けられパケットを通信できる。関連付けの前には、他のネットワークのコンポーネントにアドレス指定されたパケットは、管理フレームがアクセスポイント１８と端末１４との間で通信されていても、アクセスポイント１８を通過できない。ほとんどの環境１０内で、アクセスポイント１８は、Ｗｉ−Ｆｉアライアンスによって証明されたアクセスポイントによって実現されているが、別のアクセスポイントが本発明の原理に基づいて作られた端末１４と共に用いられてもよい。

スイッチ／ハブ２０は、アクセスポイントを、ホットスポットへの帰路に接続するための、複数のポートを提供する。スイッチ／ハブ２０は、簡単なハブであってよく、または、仮想ローカルエリアネットワーク（ＶＬＡＮ）スイッチ用のコンポーネントを含んでいてよい。ＶＬＡＮスイッチは、ポートを物理的に切り離して、そのポートを通る通信を互いに分離するため、２つ以上のポートを一体に結合するため、メディアアクセスコントローラ（ＭＡＣ）アドレスもしくはインターネットプロトコル（ＩＰ）アドレスに基づいてポート間でパケットを送るため、および／または、宛先ポートまたは送信元ポート指定子（destination or source port designator）、ＭＡＣアドレス、もしくは、ＩＰアドレス、に基づいてパケットにタグを付けるために、用いられてよい。

無線ゲートウェイ３０は、無線ゲートウェイ３０を通して通信されるパケットを選択するためのスマートフィルターを用いるネットワークアクセスコントローラを実現している。典型的には、無線ゲートウェイは、ＤＳＬモデム、または、部分的もしくは完全なＴ１ならびにＴ３リンクのような、他の電話回線を通して、無線ゲートウェイ３０に接続されたＷＡＮ３８へのアクセスを調節するために、ユーザーの認証に含まれている。ＬＡＮコンポーネントをＷＡＮに接続するリンクの種類は、一度にアクセスポイント１８に接続されることが予期される端末の最大個数に応じて変わる。無線ゲートウェイ３０は、ＩＰアドレスアロケーションサーバー（IP address allocation server）を含んでいてよく、または、ＩＰアドレスアロケーションサーバーに接続されていてよい。このサーバーは、ダイナミックホストコンフィギュレーションプロトコル（ＤＨＣＰ）サーバーとして知られていることがある。サーバーの機能は、ＩＰアドレスを、アクセスポイント１８に接続された端末１４のようなネットワークコンポーネントが通信用の独自のＩＰアドレスを有するように、割り当てることである。アクセスポイント１８を介して接続された端末１４に割り当てられる可能性が最も高いＩＰアドレスは、プライベートＩＰアドレスである。これらのプライベートＩＰアドレスは、典型的には、無線ゲートウェイ３０のコンポーネントであるネットワークアドレス／ポートトランスレーターによって、単一のパブリックＩＰアドレスにマッピングされる。ネットワークアドレス／ポートトランスレーターは、パブリックＩＰアドレスのみを有しているＷＡＮから受け取ったメッセージに対する対応するプライベートＩＰアドレスを求めることができる。

無線インターネットサービスプロバイダー４０は、インターネットサービスプロバイダーのコンポーネントであってよく、または、インターネットサービスプロバイダーを介してアクセスされるサービスであってよい。インスタントメッセージをサポートするために、インスタントメッセージサービス４４は、加入者の間でメッセージを送り、加入者のアカウントを管理するための、コンポーネントを含んでいる。他のＩＰＳまたはＷＩＳＰによってサポートされた別のインスタントメッセージの加入者に通信されたメッセージに対しては、そのメッセージは、そのインターネットを通して加入者がＩＭサービスに到達するインターネット４８を経由してＷＩＳＰまたはＩＳＰへ通信される。本発明の原理に基づいて作られた端末１４は、端末のユーザーがアクセスポイント１８を介して複数のＩＭサービスにアクセスできるように、および、単一の接続セッションの間に異なるサービス上の複数の加入者と通信を行うことができるようにする。

本発明の原理に基づいて作られたインスタントメッセージ端末の実現例が図２に示されている。端末５０は、ディスプレイ５４を含み、ディスプレイ５４上には会話セッションウインドウが表示される。会話セッションウインドウの内容および構成が以下により詳しく記載される。ディスプレイ５４は、好ましくは、クラムシェル構造の蓋５８に組み込まれたＬＣＤディスプレイである。クラムシェル構造の底部６０には、制御モジュール、通信モジュール、および、本発明の端末用のその他のシステム要素、を実現するコンポーネントが配置されている。クラムシェル構造の蓋５８および底部６０は、ヒンジ６４によって、互いに旋回するように結合されている。底部６０の表面には、ＱＷＥＲＴＹキーボードセクション７０、予めプログラミングされたエモーティコンキー７４、および、プログラム可能なエモーティコンキー７８、を含むデータ入力装置６８が配置されている。端末５０は、クラムシェル構造で図示されているが、端末は、ディスプレイおよびキーボードをディスプレイが常に露出されているように折りたたまれない構造で一体化したハンドヘルド端末のように、その他の端末構成で実現されてもよい。

本発明の原理に基づいた端末を実現するためのコンポーネントが、図３に示されている。システム８０は、システムバス８８を通してメモリコンポーネント９０，９２に接続されたプロセッサ８４、メディアアクセスコントローラ９４、および、無線トランシーバー９８、を含んでいる。プロセッサ８４は、ＡＲＭコントローラであってよく、例えば、ＡＲＭに埋め込まれたリナックスのバージョン２．４．１９以上（Linux version 2.4.19 or higher）および本発明の原理に基づくディスプレイ、インスタントメッセージ、および、セッションプロトコルを実現するアプリケーションプログラムを記憶するための内部メモリを備えた７４ＭＨｚから９０ＭＨｚで動作するシーラス・ロジック（Cirrus Logic）ＥＰ７３１２−ＣＲなどのＡＲＭコントローラである。シーラス・ロジックＥＰ７３１２−ＣＲは、アメリカ合衆国テキサス州オースチン（Austin, Texas）所在のシーラス・ロジック・インコーポレイテッド（Cirrus Logic, Inc.）から入手できる。しかし、その他のプロセッサ、ＡＳＩＣ、オペレーティングシステム、および、それらの類似物が、本発明を実現するために用いられてもよい。メモリコンポーネント９０は、端末の動作を管理するために用いられるシステムメモリであり、メモリコンポーネント９２は、端末を動作させるためのパラメーターおよびユーザー設定をアップデートするために用いられる。ＭＡＣ９４が、アクセスポイント１８およびＷＡＮ３８との通信を行うためのネットワークコンポーネントとの通信プロトコルを管理するために用いられる。ＭＡＣ９４は、アギア（Agere）ＷＬ６００１０によって実現され、一方、無線トランシーバー９８はアギアＦＷ１１４１ＰＨＹによって実現されてよく、アギアＷＬ６００１０およびアギアＦＷ１１４１ＰＨＹは両方とも、アメリカ合衆国ペンシルベニア州アレンタウン（Allentown, Pennsylvania）所在のアギア・システムから入手できる。無線トランシーバー９８は、好ましくは、８０２．１１ａ、８０２．１１ｂ、または、８０２．１１ｇ、のようなＩＥＥＥ８０２．１１標準の１つを実現しているが、ホットスポットまたは他のＬＡＮ用のその他の近距離通信標準をサポートするコンポーネントが用いられてもよい。無線トランシーバー９８は、端末のハウジングに接続されることもあるケーブルアンテナを通して、または、プリント回路基板上にエッチングによってまたはその他の方法で設けられたアンテナを通して、信号を放射してよい。

プロセッサ８４には、ディスプレイ５４およびキーボード６８も接続されている。ディスプレイ５４は、好ましくは、３２０×２４０ＬＣＤ白黒ディスプレイであるが、その他の種類のディスプレイが用いられてもよい。好ましくは、３２．７６８ｋＨｚ、３．６８６４ＭＨｚ、および、１１．２８９６ＭＨｚの信号を供給することができるクロック回路１００が、プロセッサ８４に接続されている。ヘッドホンジャック１０４およびスピーカー１０８が、デジタル／アナログ変換器１１０を介してプロセッサ８４に接続されていて、アナログ信号がユーザーが聴くことができる音に変換されてよい。充電可能なバッテリー１１２が、充電制御回路１１４を介して、標準ＡＣアダプターによって生成された、バッテリーを充電するためのＤＣ電力に、接続されている。充電制御回路は、好ましくは３．３Ｖおよび２．５Ｖのレベルでシステム８０のコンポーネントに電力を供給する。システムの電力レベルは、ＡＣアダプターまたは充電可能なバッテリーを介して供給されたＤＣ電力から導かれる。充電制御回路１１４は、バッテリーゲージ１１８に対するバッテリーの電圧レベルをも求め、この電圧レベルの信号が、システムを管理するためにプロセッサ８４にも供給される。プロセッサ８４は、以下により詳しく記載される２ステータスＬＥＤ（two status LED）１２０および１２４を介して見ることができる出力信号をも生成する。さらに、２つのプロセッサ入力が、電力管理のために、蓋開／閉スイッチ１２８および電源オン／スリープスイッチ１３０に接続されている。

本発明のある態様は、ネットワークの検索を容易にするための、Ｗｉ−Ｆｉネットワークの自動的な検索およびネットワークプロファイルの記憶である。利用可能なＷｉ−Ｆｉネットワークの自動的なスキャンが、図４に示されている。端末（ブロック２００）の電源をオンにした後、そのオペレーションプログラムによって制御されたプロセッサは、１つ以上のアクセスポイントからのビーコンメッセージが端末によって受信されているか否かを判定し、アクセスポイント（ブロック２０４）に関連するネットワークの特性に関するコンテンツを分解する。好ましくは、ネットワークプロファイルは、２つのグループに系統立てられている。第１のグループは、開かれた認証ネットワークを含み、第２のグループは、ネットワークへのアクセスに対する、ＷＥＰのようなセキュリティー機構を実現するネットワークを含む。これらのグループのそれぞれでは、プロファイルが、より強い信号からより弱い信号へリスト（ブロック２０８）中で優先順位が付けられている。ネットワークプロファイルのコンテンツは、以下により十分に記載されるように、自動ネットワーク試験機能（ブロック２１０）によってアップデートされる。

いずれのネットワークビーコンも自動ネットワークスキャン（ブロック２０４）の間に受信されなければ、手動の選択肢がユーザーに提示される（ブロック２１４）。これらの手動の選択肢の詳細が、以下により詳しく記載される。ネットワークが手動の構成手順によって検出されない場合には、自動試験機能が、ユーザーから受け取ったデータによって部分的に構築されたネットワークプロファイルに対してエラーコードをアップデートする（ブロック２１０）。次に、端末が自動的なスキャンが試みられるかもしれない別の位置へ移される。

装置の認証が１つ以上のアクセスポイントで生じた後に、ユーザーは、自分のインスタントメッセージアカウント用のアカウント情報をセットアップしてよい（ブロック２１８）。これらのアカウントデータが記憶され、アクセスポイントを介してユーザーのインスタントメッセージアカウントへの接続が試みられる（ブロック２１８）。ＩＭメッセージアカウントへの接続が確立された後、ユーザーは、キーボード６８のプログラム可能なキー７８に応答するためにエモーティコンを選択してよい。

いずれのネットワークも自動スキャン手順（ブロック２０４）の間に検出されなければ、端末は、図５に示すように第１の手動端末構成を呼び出す。ユーザーインターフェーススクリーンが表示されて、いずれの無線ネットワークも検出されていないことが知らされ、ユーザーは、ネットワークのＳＳＩＤを知っているならば、ＳＳＩＤを入力するように促される（ブロック２２４）。ＳＳＩＤを知らない場合、ユーザーは、新たな位置に移動して、例えば、キーボード６８の＜ＰＲＥＶ＞キーを押すことによって、自動ネットワークスキャンを再度動作させるべきである。ＳＳＩＤを知っているならば、ＳＳＩＤを入力した後に、ユーザーは、例えば、＜ＮＥＸＴ＞キーを押して、知っているＳＳＩＤを用いて自動試験機能を動作させてよい。ユーザーが、自動スキャンの間に、例えば、＜ＮＥＸＴ＞キーを押して、検索が完了する前に、自動ネットワークスキャンを終了した場合、ユーザーインターフェーススクリーンが表示されて、もしユーザーが特定のアクセスポイントを検索したいのなら、ユーザーがネットワークの位置をつきとめる必要があることが知らされ、ネットワークのＳＳＩＤを入力することを促される（ブロック２２８）。次に、ユーザーは、例えば＜ＰＲＥＶ＞キーを押して、自動スキャンプロセスに戻るか、または、例えば＜ＮＥＸＴ＞キーを押して、入力されたＳＳＩＤの試験をするか、という選択枝が与えられる。

いずれのネットワークの位置もつきとめられないため、または、ユーザーが特定のネットワークのスキャンを指示することを望んだため、ネットワークのＳＳＩＤが入力されると、端末は、入力されたＳＳＩＤに関連するアクセスポイントの存在を試験する（ブロック２３０）。この機能は、図４に示された自動試験手順（ブロック２１０）の一部である。ＳＳＩＤ自動試験手順の詳細が、図５に示されている。端末は、入力されたＳＳＩＤを備えたネットワークに接続するためのメッセージを生成して送信し（ブロック２３４）、端末が対応するネットワークに接続されたか否かを判定するために試験する（ブロック２３８）。ネットワークが接続されていると、ネットワークプロファイルが記憶され（ブロック２４０）、プロセスがＩＭアカウントセットアップ（図４のブロック２１８）に進む。ネットワークが接続されないと、端末は、接続の試みが失敗したことを示すメッセージを表示し、ユーザーがＳＳＩＤをチェックして、ＳＳＩＤが正しく入力されたか否かを判定するように、または、認証キーが必要な場合には、認証キーを入力するように、要求する（ブロック２４４）。メッセージに対するユーザーの応答を用いて、認証メッセージを生成して伝送し（ブロック２４８）、識別されたネットワークへの接続が成功したか否かを判定するために試験する（ブロック２５０）ことによって、ネットワークへの接続の別の試みが行われる。接続の試みが成功すると、ネットワークプロファイルがアップデートされ（ブロック２４０）、ＩＭアカウントのセットアップ（図４のブロック２１８）へプロセスが進む。接続の試みが失敗していると、失敗が図７で以下により詳しく記載されるようにして識別される。

自動試験手順（ブロック２１０）で実行される処理の残りの部分が、図６に示されている。自動スキャン手順（図４のブロック２０４）の間に識別され優先順位がつけられたネットワークのリストは、好ましくは、信号の強度に基づくランクの順番で、検討される。最優先順位を有する試験されていないネットワークの応答が、選択される（ブロック２６０）。プロセスは、プロファイルが、応答中の識別されたネットワークに対して既に存在しているか否かを判定し、存在している場合には、そのネットワークのＳＳＩＤに対応する認証メッセージが生成されて伝送される（ブロック２６８）。ネットワークプロファイルがまだ存在していない場合、プロセスは、そのネットワークが開かれた認証ネットワークであるか否かを判定する（ブロック２７０）。開かれた認証ネットワークである場合、プロセスは、対応するＳＳＩＤを含んだ認証メッセージを生成して伝送する（ブロック２６８）。ネットワークの応答が、開かれたネットワークでない場合、プロセスは、セキュリティーキーが必要か否かを判定する（ブロック２７４）。必要な場合、ユーザーは、セキュリティーキーを入力するように促され（ブロック２７８）、認証メッセージの必要な順列が、対応するネットワークへの接続の試みで、生成されて伝送される（ブロック２６８）。ネットワークの種類が認識されない場合、処理されているネットワークの応答データに関連するエラーコードがアップデートされ（ブロック２８０）、優先順位が付けられたネットワーク応答リストに記憶される（ブロック２８４）。プロセスは、次に、次のネットワークの応答（ブロック２６０）に進み、処理すべき応答がもはや存在しない場合には、ユーザーは、以下により十分に記載されるように、第３の手動構成の選択枝を提供される。

ネットワーク試験機能は、アクセスポイント、および、アクセスポイントの帰路を介してＬＡＮに接続されたＷＡＮ、を通したＬＡＮへの、サポートされていないホットスポットに対する、接続の試験を含む。より詳しく言うと、ネットワーク試験機能は、ＤＨＣＰサーバーが有効なＩＰアドレスを端末に割り当てるのに失敗したか、ＤＨＣＰサーバーが有効なＤＮＳサーバーアドレスを端末に提供するのに失敗したか否か、または、遭遇したネットワークの種類が識別できないか、を判定する（ブロック２８８）。ＤＨＣＰサーバーの失敗は、他の可能性のうち、ダウンしたＤＨＣＰサーバーか、ネットワーク認証の基準に合わない認証シーケンスか、ＤＨＣＰサーバーによって供給された正しくないＤＮＳサーバーのデータか、または、ダウンしたＷＡＮへの接続、に関連していることがある。ネットワークへの接続のいずれの失敗も、プロセスがリスト中の次のネットワーク応答（ブロック２６０）に移る前に、優先順位が付けられたリストに記憶された（ブロック２８４）エラーコードをアップデートするために用いられる（ブロック２８０）。接続がネットワークに対して行われた場合、ＳＳＩＤ、および、必要な場合には、セキュリティーキー、を含むネットワークデータが、そのネットワーク用のプロファイルに記憶される（ブロック２９０）。いずれの接続の成功も、システムがユーザーにＩＭアカウントデータを入力することを促すようにする（図４のブロック２１８）。

自動試験手順がいずれのネットワークにも接続できない場合、ユーザーは、図７に示されているように手動構成の試みを行うことを促される。ユーザーは、端末が検出された無線ネットワークの１つに接続できないことを知らされる。次に、ユーザーは、例えば、＜ＮＥＸＴ＞キーまたは＜ＰＲＥＶ＞キーをそれぞれ押すことによって、手動での構成を試みること、または、自動スキャンプロセスを再び開始すること、の機会を与えられる。ユーザーが手動での構成を選択した場合、ユーザーが応答のうちの１つを選択して、ＳＳＩＤ、ネットワークのルーター、ゲートウェイ、または、ドメインネームサーバー、に対する１つ以上のＩＰアドレス、および、ネットワークマスク、のような追加のデータを提供できるように、ネットワークの応答リストが表示される（ブロック２９８）。データが入力され、ユーザーがプロセスを続けた場合、自動ＳＳＩＤ試験機能（図５のブロック２３０）が、実行される。無線ネットワーク接続が行われた場合、ユーザーは自分のＩＭアカウントをセットアップしてよい（図４のブロック２１８）。いずれの場合でもないときには、自動ＳＳＩＤ試験機能からのエラーが、分析される。さらに、ユーザーがネットワークデータを入力せず、プロセスが続けられるべきことを示した場合には、検出されたエラーが、分析される。ユーザーは、以前のスクリーンに戻って端末が移動させられた後に自動スキャン手順を動作させる選択枝を与えられていてもよい。

ネットワークエラーの分析が図７にも示されている。ネットワークエラーがＤＨＣＰサーバーのエラーであると判定された場合には、ユーザーは、ＤＨＣＰサーバーが自動的に端末および／または他のネットワークコンポーネントに対するＩＰアドレスを入力しないので、ユーザ自身がそのＩＰアドレスを入力するように要求されるかもしれないことを知らされる。ユーザーは、以前に入力されたデータが、正しくない可能性があり、そのデータが検証されるべきことをも知らされる（ブロック３００）。端末が、事前共有の認証キーが必要であると判定した場合には、ユーザーは、そのキーを入力するように促される（ブロック３０４）。データが入力されて、次に、検証または訂正されると、端末は対応するネットワークへの接続を試みる（ブロック３０８）。接続の試みが成功すると、ネットワークデータがプロファイルに記憶される。成功しないと、ネットワークデータは、ネットワークへの別の接続の試みが行われる（ブロック３１４）前に、検証のために表示される（ブロック３１０）。このプロセスが、ユーザーが、ネットワークに接続するための正しいデータを入力する、入力されたデータに応答するネットワークが接続できる場所に移動する、または、電源が切れるまで繰り返される。

端末は、ネットワークエラーがＤＮＳサーバーの失敗であることを判定することもある。ＤＮＳサーバーの失敗である場合、ユーザーは、ＤＮＳエラーであること、および、ＤＮＳエラーが、ＷＡＮとの無効な通信リンクまたはＤＨＣＰサーバーから受け取った正しくないＤＮＳサーバーデータの結果であるかもしれないこと、を知らされる（ブロック３１８）。ユーザーは、以前に用いられたネットワークパラメータを用いてネットワークを再試験する、または、１つ以上のネットワークコンポーネントに対するＩＰアドレス、および、ネットワークマスクのようなネットワークパラメータを手動で入力する、選択枝を与えられてもよい（ブロック３２０）。ネットワークデータは、ネットワークへの別の接続の試みが行われる（ブロック３１４）前に、検証のために表示される（ブロック３１０）。このプロセスが、ユーザーが、ネットワークに接続するための正しいデータを入力する、入力されたデータに応答するネットワークが接続できる場所に移動する、または、電源が切れるまで繰り返される。

検出されることがある別の１つのエラーは、ネットワークの認証エラーである。このエラーが検出されると、ユーザーは、ネットワークへの接続の認証が与えられていないこと、および、ユーザーが接続を試みるために別の場所に移動するか、別のネットワークを選択するべきこと（ブロック３２４）、を知らされる。例えば、＜ＰＲＥＶ＞キーを押すことによって、自動スキャン手順が再び開始され、または、例えば、＜ＮＥＸＴ＞キーを押すことによって、ネットワークの応答が表示されて、ユーザーが接続を試みるための別のネットワークを選択できるようにされる（ブロック２９８）。

端末がネットワークへの接続のために自動的に試験するようにする代わりに、ユーザーは、自動的な試験手順を終了して、ネットワークへの接続のためのデータを手動で入力してもよい。ユーザーが自動的な試験手順を終了した場合、スクリーンが表示されて、ネットワークへの接続が必要であることがユーザーに知らされてよい（ブロック３３０）。ユーザーは、端末がネットワークへの接続を試行中であることを知らずに、意図せずに試験手順を停止した場合に、自動的な試験手順を再び開始する機会を与えられていてよい。ユーザーは、ネットワークへの接続を試みるのに必要なネットワークパラメータを手動で入力する機会が与えられていてもよい。ネットワークパラメータの手動での入力を容易にするために、ネットワークリストが表示されて、ユーザーが、そのネットワークに対してユーザーがネットワークパラメータを入力する（ブロック３３４）ネットワークを選択できるようにされていてよい。ユーザーが、同報通信されなかったネットワークに対するＳＳＩＤを供給すると、ＳＳＩＤ自動試験が行われ（ブロック３３８）、接続が行われると、ネットワークデータがプロファイルに記憶されて、プロセスがＩＭアカウントのセットアップに進む。接続が行われないと、結果としてのネットワークエラーが分析される（図７を参照）。ユーザーが、そのネットワークに対するＳＳＩＤが知られているネットワークを選択すると、ユーザーは、必要な場合には、認証キー（ブロック３４０）、および、ネットワークルーターによって期待される残りのネットワークセッティング（ブロック３４４）、を入力するように促される。入力されたデータを用いて、プロセスは、認証シーケンスを生成して伝送し、対応するネットワークへの接続を試験する（ブロック３４８）。接続の試みが失敗すると、その結果のエラーが分析される（図７を参照）。接続の試みが成功すると、ネットワークデータがプロファイルに記憶され、プロセスがＩＭアカウントのセットアップに進む。

ユーザーにＩＭアカウントデータの入力を促す前に、端末は、好ましくは、端末の製造業者のウェブサイトに接続して、ソフトウェアのアップデートが利用可能か否かを判定する。ソフトウェアのアップデートがダウンロードによって利用可能な場合、ユーザーは、図９に示されているスクリーンのようなユーザーインターフェーススクリーンによって利用可能なことを知らされてよい。端末は、端末がバッテリーのみによって稼働されていて、バッテリーの充電量が、ダウンロードおよびインストールの完了に成功することを確実にするには不十分であるとプロセスが判定した場合には、図９に示されたスクリーンを表示しないと決定してもよい。ダウンロードスクリーンが表示され、ユーザーがソフトウェアのアップデートのダウンロードおよびインストールを認めた場合、図１０に示されたスクリーンのようなスクリーンが、表示され、アップデートのインストールの進捗をユーザーに知らせるために定期的にアップデートされる。

ユーザーＩＭアカウントのセットアップの実行（図４のブロック２１８）は、図１１Ａから図１１Ｆに示されているスクリーンのような一連のユーザーインターフェーススクリーンを含んでいてよい。この一連のスクリーンは、主要なＩＭサービスのプロバイダーのそれぞれのＩＭアカウントの存在に関する情報をユーザーに提供する。ユーザーが、自分がＩＭサービスのプロバイダーのインスタントサービスのアカウントを持っていることを示して、応答すると、ユーザーは、ユーザーのスクリーンネームおよびパスワードを入力するように促される。好ましくは、パスワードは文字として表示されないが、「＊」のような無効なパスワード文字が、パスワードの各文字に対して表示される。アカウントデータが、各アカウントに対して、好ましくは、暗号化された方式で記憶されたパスワードデータと共に再び記憶される。

エモーティコン選択手順（図４のブロック２２０）が、図１２Ａおよび図１２Ｂに示されたスクリーンを用いて実行されてよい。第１のスクリーン（図１２Ａ）は、選択されたエモーティコンと関連付けられるキーボード６８のキーを識別する。第２のスクリーンは、ユーザーに「＜」キーおよび「＞」キーを押して表示されたグラフィックシンボルを変化させるように指示し、プログラム可能なキーが押されることで、キーおよび表示されたシンボルが関連付けられる。ユーザーがグラフィックシンボルを１つ以上のキーに割り当てた後、ユーザーはＮＥＸＴキーを押して、インスタントメッセージ端末の使用を開始してよい。

インスタントメッセージサービスを介した会話のために端末の動作を開始するために、ユーザーは、最初にキーボード６８のバディーリストキーを押す。それに応答して、バディーリストウインドウが開かれる。会話セッションウインドウが、バディーリストウインドウが押される前に、表示されていた場合、バディーリストは、図１３に示されているように、会話ウインドウの上に表示される。そうでなければ、バディーリスト自体が表示される。図１３に示されたバディーリスト３５０は、そのインスタントメッセージサービスに端末がアクセスポイント１８を介して接続された各インスタントメッセージサービスから得られたデータから生成される。サービスにログインしたとき、サービスは、これもまたそのサービスにログオンしている加入者のバディーのリストを端末に提供する。本発明の端末は、バディーを単一のリストに一体化する。そのリストは、好ましくは、２つの部分に分割されている。そのリストは、そのバディーに対して端末がアクティブな会話を確立し終えているバディーのアクティブなリスト３５４で始まる。それらのバディーは、一番目のバディー以外は、図に示されているように、太字で表示されていて、一番目のバディーは、カーソルによってハイライトされている。利用可能なリスト３５８が、アクティブなリスト３５４の次に表示されて、利用可能なリスト３５８は、メッセージサービスに現在ログオンしているが今のところアクティブな会話には参加していないバディーを識別している。バディーの名前の隣に表示されているのは、サービス識別子３６０で、その識別子は、そのサービスにバディーが接続されているサービスを示している。図１３に示された例では、サービス識別子は、サービスアイコンのレプリカである。好ましくは、バディーの名前は、バディーリストの各部分と共にアルファベット順に表示される。アルファベット順に表示された場合には、これによって、リスト上にバディーの位置をつきとめるのが容易にされる。バディーリストは、カーソルキーによって、または、バディーリストがアクティブに表示されている場合には英数字をタイピングすることによって、操作されてよい。タイピングは、タイピングされた文字に対応するバディーリスト中のエントリーをハイライトする。バディーとの会話を開始するために、ユーザーは、バディーの名前をハイライトし、＜ｅｎｔｅｒ＞キーを押して、会話セッションウインドウがそのバディーに対して生成されるようにする。開始メッセージが、ウインドウ中にタイピングされ、次に、＜ｅｎｔｅｒ＞キーを押すことによって、送信されてよい。

本発明の原理に基づいて作られた端末上に表示されてよい会話セッションウインドウが、図１４Ａに示されている。会話セッションウインドウ３６４は、ヘッダー３６８、履歴ウインドウ３７０、および、テキスト入力ウインドウ３７４、を含んでいる。ヘッダーは、バディーの名前３７８、サービス識別子３８０、会話ランク３８４、アクティブな特別キーインジケータ３８８、および、バッテリーゲージ３９０、を含んでいる。バディーの名前３７８は、バディーリスト中のバディー識別子の１つに対応していて、会話ウインドウがバディーリストを介してアクセスされるようになっていてよい。サービス識別子３８０は、そのサービスを介して識別されたバディーがユーザーの端末に接続されているサービスをユーザーに知らせる。会話ランク３８４は、会話に対するランク数、および、アクティブな会話の合計数、を識別する。１つの会話が追加されると、最も大きい既存の数よりも１つ大きいランク数が追加されたウインドウに割り当てられ、会話の合計数も１つ増加される。１つの会話が終了すると、表示されたランクの全てのウインドウの合計数が１つ減らされ、終了した会話に続くウインドウに対するランクが１つ減らされる。したがって、会話ランク３８４は、会話の合計数、および、その合計数の会話での表示されたウインドウの順番、を識別する。ユーザーは、ＰＲＥＶキーおよびＮＥＸＴキーを用いて、番号順に会話ウインドウを行き来してよい。特別キーインジケータ３８８は、コントロールキー、シフトキー、または、ファンクションキーが、テキスト入力ウインドウ３７４に対してアクティブであるか否かを示す。バッテリーゲージ３９０は、ユーザーにバッテリーの強さの表示を提供し、ユーザーが、端末に電力を供給するため、および、バッテリーを再び充電するために、端末をＡＣアダプターに接続できるようにしている。

ヘッダー３７０の別の態様が図１４Ｂに示されている。図１４Ｂのヘッダー３７０は、アニメーション化された組み合わせ文字３９４、ならびに、サービス識別子３８０、バディー識別子３７８、会話ランク３８４、特別キーインジケータ３８８、および、バッテリーゲージ３９０、を含んでいる。アニメーション化された組み合わせ文字３９４は、現在のウインドウに表示されたバディー以外のバディーから受け取ったメッセージに応答してヘッダーに挿入される。どのバディーがメッセージを送ったかを判定するために、ユーザーは、バディーリストキーを押して、現在の会話ウインドウの上にバディーリストを表示する。アニメーション化された組み合わせ文字３９４は、そのバディーに対する未決着のメッセージが存在するリスト中の各バディーの次に表示される。バディーをハイライトして、＜ｅｎｔｅｒ＞キーを押すことによって、そのバディーに対応する会話ウインドウが表示され、ユーザーが新たに受け取られたメッセージを見ることができる。アニメーション化された組み合わせ文字３９４は、全ての受信されたメッセージが閲覧され終えるまで、現在表示されているウインドウに対するヘッダー中に存在し続ける。

それに加えて、または、それに代わって、新たなメッセージのインジケータが、履歴ウインドウ３７０中にテキストメッセージを表示することによって提供されてもよく、そのテキストメッセージは、新たなメッセージが受け取られたこと、および、送り手のＩＤ（identity）、を知らせる。好ましくは、このメッセージは、例えば、３秒間といった、短時間だけ持続し、その後消える。お知らせ（announcement）の表示は、新たなメッセージのお知らせへの注意を喚起するために、可聴信号と共に行われてもよい。好ましくは、お知らせが表示されている間に、ＣＮＴＬキーおよびＮＥＸＴキーを順番に押すことによって、端末が、お知らせの表示を結果としてもたらした新たなメッセージの送り手とのセッション用の会話ウインドウを表示する。ＣＮＴＬキーおよびＰＲＥＶキーを順番に押すことが、ユーザーが、お知らせのメッセージによって中断された会話ウインドウに戻るために、用いられてよい。

履歴ウインドウ３７０は、ヘッダー３７４によって識別されたバディーとの直近の会話のラインを含んでいる。会話の各ラインは、そのラインがユーザーまたはバディーのどちらによって生成されて送られたかを示す名前と共に始まる。テキスト入力ウインドウ３７４は、バディーに送られるべきメッセージを形成するためにユーザーによってタイピングされた文字を表示する。テキスト文字は、キーボード６８のＱＷＥＲＴＹ部分７０のキーをタイピングすることによって入力され、一方、グラフィックシンボルは、エモーティコンキー７４またはプログラム可能なキー７８を押すことによって入力される。好ましくは、予めプログラミングされたエモーティコンキーが、笑顔、悲しい顔、驚いた顔、のグラフィックキャラクターに割り当てられているが、別のグラフィックキャラクターが、これらのキーに割り当てられていてもよい。例として記載された端末は、エモーティコンに対する３つの予めプログラムされたキーを有しているが、別の個数の予めプログラムされたエモーティコンキーが用いられてもよい。ユーザーがメッセージを入力して編集し終えると、そのメッセージが、＜ｓｅｎｄ＞キーを押すことによって、バディーに送るためにメッセージサービスへ送られてよい。

図３で前述されたように、プロセッサ８４は、蓋開／閉スイッチ１２８に接続されている。蓋開／閉スイッチが閉じられたことを検出したのに応答して、プロセッサ８４は、端末をスタンバイ電力モードにする。このモードでは、ディスプレイおよび他の電力を多く消費する装置が、電源オフにされるが、ネットワークへの接続は、蓋が閉じられる前にアクティブだった場合には、維持される。端末がスタンバイモードの間に、バディーからの新たなメッセージが受け取られると、プロセッサ８４は、ステータスＬＥＤ１２０，１２４の１つを点滅させて、メッセージが新たに受け取られたことをユーザーに示す。端末を開くと、全電力が端末のコンポーネントに供給されて、会話ウインドウが表示され、その会話ウインドウは、履歴ウインドウ中に新しいメッセージを含んでいる。ユーザーは、こうして、前記で述べたように、過去の会話がスタンバイモードの間に維持されていて、表示することができるので、メッセージを見ることができ、端末を操作することができる。ネットワークの接続がスタンバイモードの間に失われた場合には、無線チップのセットが電源オフされる。しかし、会話の履歴は維持され、端末が再び開かれると、表示される。ウインドウ中の全てのメッセージが読まれ終えると、ネットワークに対する自動スキャンが開始される。

本発明の端末は、２つの集合のエモーティコンをサポートする。第１の集合のエモーティコンは、キーボード６８上の予めプログラムされたキー７４またはプログラム可能なエモーティコンキー７８に関連付けられていてよい。これらのエモーティコンは、キーボード用のキャラクターの集合でより広く用いられる。これらのエモーティコンに対して、端末は、そのサービスを介してバディーが端末と接続されているサービスの対応するエモーティコンを生成するキー順を自動的に生成する。例えば、ＡＯＬ ＩＭメッセージの
外出しイメージ
を生成するには、Ｃｏｎｔｒｏｌ−１キー順または「：−）」キー順が送られ、一方、Ｙａｈｏｏ ＩＭサービスでは、「：）」キー順が、同じ笑顔のエモーティコンを送る。本発明の端末によって実現されてよい代表的なＩＭサービス間でのエモーティコンが表１に示されている。

第２の集合のエモーティコンは、１つ以上のメッセージサービスに固有のものであって、必ずしも広く知られてはいない。これらのエモーティコンのほとんどは、プログラム可能なキーに割り当てられていないが、特定のサービスによって認識される標準的なキー順を押すことで、入力される。そのサービスを介してバディーが端末と接続されているサービスによってサポートされていないエモーティコンでユーザーがテキスト入力ウインドウ７４でタイプしようと試みるいずれのエモーティコンも、そのウインドウ内では生成されない。このようにして、ユーザーは、ユーザーがタイピングしようと試みるエモーティコンがそのサービスではサポートされていないことを、気づかされる。本発明の原理に基づいて作られた端末によって生成することができる、主要な公知のサービスによってサポートされた公知のエモーティコンが、以下の表２から表４に示されている。

既に述べられているように、本発明に基づいて作られたインスタントメッセージ端末は、オーディオプレイヤーアプリケーションを含んでいる。そのアプリケーションプレイヤーは、プロセッサのメモリに記憶されたプログラムによって実現されてよい。そのプログラムは、よく知られているように、プラグインのインストール手順によって後で加えられてもよい。ユーザーは、このアプリケーションプログラムを表示されたメニューから呼び出して、インターネットサイトから、もしくは、ユーザーのＰＣまたはその他の音楽記憶装置に記憶された音楽ファイルから、音楽ファイルをダウンロードしてよい。インターネットから受信されるファイルは、端末がＷｉ−Ｆｉアクセスポイントを介してインターネットに接続されている場合には、そのアクセスポイントを介してダウンロードされてよい。ユーザーのＰＣまたは他の記憶装置からのダウンロードは、外部装置を端末の外部周辺バスに接続して、オーディオプレイヤーアプリケーションプログラムを呼び出すことによって、可能にされてよい。さらに、オーディオプレイヤーアプリケーションプログラムは、インターネットラジオのサイトからストリーミングまたはダウンロードされたオーディオファイルを再生してもよい。記憶された、ストリーミングされた、または、ダウンロードされた、ファイルは、アプリケーションプログラムによって復号化されて、インスタントメッセージ端末のスピーカー、または、接続されている場合にはヘッドフォン、を駆動するためのアナログ電気信号にインスタントメッセージ端末内のＤ／Ａ変換器によって変換されてよい。オーディオプレイヤーアプリケーションは、インスタントメッセージアプリケーションが動作中の間にも、呼び出されて実行されてもよい。端末のプロセッサによって実行されるオペレーティングプログラムは、複数のアプリケーションをマルチタスクで処理するので、ユーザーは、インスタントメッセージをバディーと交換しながら、記憶されたおよび／またはダウンロードされた音楽ファイルを聴くことができる。

本発明のオーディオアプリケーションプログラムによって実現されてよい方法が、図１５に示されている。呼び出された後に、その方法は、ディスプレイを介してユーザーが１つ以上のファイルのダウンロードを望むか否かを問い合わせる（ブロック４００）。ダウンロードが望まれる場合、ユーザーは、そのダウンロードがＰＣのような外部記憶装置からであるか否かを問い合わせられる（ブロック４０４）。ダウンロードが外部記憶装置からである場合には、ダウンロード通信セッションが外部記憶装置との間で開始される（ブロック４０８）。ダウンロードが外部記憶装置からでない場合には、ウェブサイトのアドレスがユーザーから得られ、ウェブサイトとの間のダウンロード通信セッションが開始される（ブロック４１０）。通信セッションの間、オーディオファイルがダウンロードされ（ブロック４１４）、インスタントメッセージ端末に記憶される（ブロック４１８）。次に、その方法は、別のファイルがダウンロードされるべきか否かを判定する（ブロック４２０）。別のダウンロードされるべきファイルがある場合、ダウンロードされるべきファイルがなくなるまで、ダウンロードされるべきファイルがダウンロードされて記憶される（ブロック４１４およびブロック４１８）。その代わりに、ユーザーは、さまざまなコンテンツの供給源のオーディオファイルを表示した一連のスクリーンを行き来してもよい。これらの供給源には、そのＬＡＮに端末も接続されているＬＡＮに接続された外部装置、のような外部装置、および、そのＷＡＮに端末がＷｉ−Ｆｉアクセスポイントを介して接続されているＷＡＮに接続された装置、などがある。ユーザーは、１つ以上のオーディオファイルを選択してよく、それらのファイルをオーディオプレイヤーアプリケーションによって再生するために待ち行列に入れてよい。このようにして、オーディオファイルは、オーディオプレイヤーアプリケーションがオーディオファイルを再生する前に、端末に記憶される必要はない。

ファイルのダウンロードが拒否された後、または、ファイルのダウンロードが完了すると、プロセッサは、ユーザーに、ユーザーが記憶されたオーディオファイル（ブロック４２４）またはインターネットラジオのファイル（ブロック４２８）の再生を望むか否かを問い合わせる。ユーザーがいずれのオーディオファイルを聞くことも望まない場合には、プロセスは終了する。記憶されたファイルが再生される場合、選択された記憶されたファイルが検索され（ブロック４３０）、一方、インターネットラジオステーションまたは他のウェブサイトからのストリーミングが望まれる場合には、ウェブラジオのサイトとの通信セッションが開始される（ブロック４３４）。プロセスは、記憶されたオーディオファイルまたは受信されたオーディオファイルのセグメントを復号化する（ブロック４３８）。復号化されたデジタルデータは、アナログ信号に変換され（ブロック４４０）、スピーカーまたはヘッドフォンに供給されて、ユーザーが聴くことができる可聴音が生成される（ブロック４４４）。可聴音が生成されると、プロセスは、ファイルが消耗したか否かを判定する（ブロック４４８）。ファイルが消耗していた場合、プロセスは、ユーザーが記憶されたファイルを選択して再生することを望むか（ブロック４２４からブロック４４４）、または、別のラジオウェブサイト（radio web site）の選択を望むか（ブロック４２８からブロック４４４）、を判定する。ラジオステーションのオーディオファイルが消耗していない場合、ユーザーが手動でウェブサイトとの通信セッションを終了するか、通信セッションが別の方法で終了されるかするまで、可聴音が生成され続ける。

動作中に、端末のプロセッサは、前述されたものと同様または類似のプロセスを実行するようにプログラムされている。インスタントメッセージサービスのアカウントを持っているユーザーは、端末を、ホットスポット、無線ホームネットワーク、または、無線ビジネスネットワーク、に持っていってよく、端末を開いてシステムの電源をオンにしてよい。自動スキャンおよび試験手順が、アクセスポイントを検出して端末をアクセスポイントを介してＬＡＮに接続するか、または、接続の試みに関するなんらかの問題をユーザーに知らせる。ユーザーは、手動でネットワークセッティングを入力する機会を与えられ、端末は、入力されたデータを用いてアクセスポイントを介してＬＡＮに接続することを試みる。端末が接続できない場合、ユーザーは、ネットワークセッティングを検証したほうがよいかもしれないこと、または、端末がネットワークへの接続の可能性がより高いであろう場所へ移されたほうがよいかもしれないこと、を知らされる。

端末が接続されると、ネットワークパラメータが、接続の試みで後に参照するために、プロファイルに記憶される。ユーザーは、自分のインスタントメッセージサービスのアカウントデータを入力するように促され、セッションが１つ以上のインスタントメッセージサービスとの間に確立されてよい。ユーザーは、選択されたエモーティコンとキーボード６８のプログラム可能なキー７８との間の関連をプログラムしてもよい。ユーザーは、そのメッセージサービスに端末が接続されている同じメッセージサービスにログオンしているバディーを識別するバディーリストをリクエストしてよい。バディーリストは、１つ以上のインスタントメッセージサービスを介して１人以上のバディーとの会話を開始するために用いられてよい。その結果の会話ウインドウが、前記の方法で管理されてよく、新たなメッセージの通知が、アニメーション化された組み合わせ文字の出現によって、または、会話セッションウインドウ中のお知らせによって、行われてよい。さらに、ユーザーがインスタントメッセージを交換しながら音楽を聴くのを望む場合、オーディオプレーヤープログラムが呼び出され、記憶されたファイル、または、ラジオステーションのような、ストリーミングウェブサイトが選択されてよく、音に変換されたダウンロードされたファイルが、端末のスピーカーまたはヘッドフォンを介してユーザーに提供されてよい。

ユーザーが、ディスプレイの電力を消費せずにバディーからの返事を待ちたい場合、ユーザーは、端末を閉じて、そのユニット（端末）をスタンバイモードにしてよい。その場合、新たなメッセージは、端末のケースの外側から見ることができるステータスＬＥＤを点滅することによって知らされてよい。ディスプレイを露出するために端末を開くことによって、ユーザーは、そのウインドウ中に新たなメッセージが表示されたウインドウを見ることができる。会話が終了した後は、ユーザーは、メッセージアカウントをログアウトしてよく、ネットワークの接続を終了してよい。次に、端末は、端末が別のアクセスポイントに接続することを必要とされるまで、電源が切られる。

本発明が、例示的なプロセスおよびシステムコンポーネントを記載することによって例示されてきたが、そして、さまざまなプロセスおよびコンポーネントが、かなり詳細に記載されてきたが、出願人は、添付の特許請求の範囲をそのような詳細な記載に限定またはいずれにも制限することは意図していない。別の利点および変更も、当業者には容易に明らかであろう。したがって、本発明は、その最も広い態様において、図示され記載された、具体的な細部、実施態様、または、例示的な実施例に、限定されない。したがって、出願人の包括的な発明の概念の精神および範囲から逸脱せずに、そのような細部からの発展が行われてもよい。

〔実施の態様〕
この発明の具体的な実施態様は以下の通りである。
（１）インスタントメッセージ端末において、
テキスト文字およびグラフィックシンボルを表示する能力を備えたディスプレイと、
前記ディスプレイ用のハウジングに一体化されたデータ入力装置であって、前記テキスト文字および前記グラフィックシンボルを入力するための、データ入力装置と、
Ｗｉ−Ｆｉアクセスポイントとメッセージの通信を行うためのＷｉ−Ｆｉ通信モジュールと、
前記Ｗｉ−Ｆｉアクセスポイントに対応するローカルネットワークに前記インスタントメッセージ端末を接続するための認証を調整するため、および、前記Ｗｉ−Ｆｉアクセスポイントを介した会話セッションを制御するための、制御モジュールと、
を具備する、端末。
（２）実施態様（１）に記載の端末において、
前記データ入力装置が、
前記グラフィックシンボル用のキーであって、そのキーが押されたことによって生成された前記グラフィックシンボルを識別するしるしを含む、キー、
をさらに含む、
端末。
（３）実施態様（２）に記載の端末において、
前記データ入力装置が、
少なくとも１つのプログラム可能なキーであって、ユーザーが、インスタントメッセージサービスのプロバイダーによってサポートされた前記グラフィックシンボルに対応する文字の集合と前記プログラム可能なキーとを関連付ける、少なくとも１つのプログラム可能なキー、
をさらに含む、
端末。
（４）実施態様（３）に記載の端末において、
前記制御モジュールが、前記プログラム可能なキーが押されたことに応答して前記グラフィックシンボルを伝送するために、正しい文字列を生成し、かつ、送る、端末。
（５）実施態様（１）に記載の端末において、
前記制御モジュールが、いずれかのビーコンが前記インスタントメッセージ端末のエリア内で検出されているか否かを判定するために、前記通信モジュールと通信を行う、端末。
（６）実施態様（５）に記載の端末において、
前記制御モジュールが、前記検出されたビーコンに検出された信号の強さによって優先順位を付ける、端末。
（７）実施態様（６）に記載の端末において、
前記制御モジュールが、前記ビーコンがそのビーコンの識別子を公表しているか否かを判定する、端末。
（８）実施態様（７）に記載の端末において、
前記制御モジュールが、アクセスポイントがセキュリティーキーを要求しているか否かを判定する、端末。
（９）実施態様（８）に記載の端末において、
前記制御モジュールが、前記セキュリティーキーが要求されているという判定に応答して、セキュリティーキーの入力を促す、端末。
（１０）実施態様（９）に記載の端末において、
前記制御モジュールが、前記端末がアクセスポイントを介して接続されているネットワークのためのネットワークセッティングを含んでいるプロファイルを記憶する、端末。

（１１）実施態様（１）に記載の端末において、
前記制御モジュールが、前記アクセスポイントを介して、１つ以上のインスタントメッセージサービスのプロバイダーにアクセスする、端末。
（１２）実施態様（１１）に記載の端末において、
前記制御モジュールが、前記制御モジュールによってアクセスされた各インスタントメッセージサービスに接続されたバディーを識別するバディーリストを生成し、前記バディーリストを、前記データ入力装置のバディーリストキーが押されたことに応答して、表示する、端末。
（１３）実施態様（１２）に記載の端末において、
前記生成されたバディーリストが、そのバディーとアクティブな会話が行われているバディーを前記リストの上部に表示し、そのバディーとアクティブな会話が行われていないバディーを前記アクティブなバディーのリストの次に表示する、端末。
（１４）実施態様（１３）に記載の端末において、
制御モジュールが、前記アクティブなバディーのリスト中のバディーのそれぞれの会話セッションウインドウを生成し、かつ、表示する、端末。
（１５）実施態様（１４）に記載の端末において、
前記制御モジュールによって生成された前記会話セッションウインドウが、
そのバディーとの会話が現在行われている前記バディーを識別するヘッダーと、
表示されている前記ウインドウの番号と、
アクティブな会話の合計の数と、
を含む、端末。
（１６）実施態様（１５）に記載の端末において、
前記制御モジュールが、前記データ入力装置によって入力された文字列を分解し、かつ、前記文字列がそのメッセージが送られるバディーと関連した前記メッセージサービスとの互換性を有していることを確認する、端末。
（１７）実施態様（１）に記載の端末において、
前記制御モジュールが、ダウンロードされたファイルから生成された音のためのオーディオプレイヤーを含む、端末。
（１８）実施態様（１７）に記載の端末において、
前記制御モジュールの前記オーディオプレイヤーが、オーディオファイルをダウンロードして前記端末のメモリに記憶する、端末。
（１９）実施態様（１７）に記載の端末において、
前記制御モジュールの前記オーディオプレイヤーが、前記Ｗｉ−Ｆｉアクセスポイントを介してインターネットラジオステーションから受信されたファイルから音を生成する、端末。
（２０）実施態様（１）に記載の端末において、
前記制御モジュールが、
動作電力の消失に応答して、前記動作電力が消失されたときにアクティブであった前記会話の会話履歴を表示し、かつ、
表示された会話履歴の全てが表示されたときに、Ｗｉ−Ｆｉネットワークビーコンを自動的に検索する、
端末。

（２１）無線アクセスポイントを介した無線ネットワークアクセスおよびインスタントメッセージを管理する方法において、
テキスト文字およびグラフィックシンボルを表示する過程と、
インスタントメッセージサービスに送るためのインスタントメッセージを形成するために、テキスト文字およびグラフィックシンボルを入力する過程と、
Ｗｉ−Ｆｉアクセスポイントとの間でメッセージを通信する過程と、
インスタントメッセージ端末を前記Ｗｉ−Ｆｉアクセスポイントに対応するローカルネットワークへ接続するために認証を調整する過程と、
前記Ｗｉ−Ｆｉアクセスポイントを介した会話セッションを制御する過程と、
を具備する、方法。
（２２）実施態様（２１）に記載の方法において、データ入力装置のキーを押すことによって生成されたグラフィックシンボルに対応する前記キーを識別する過程、
をさらに具備する、方法。
（２３）実施態様（２２）に記載の方法において、
少なくとも１つのプログラム可能なキーを、インスタントメッセージサービスのプロバイダーによってサポートされたグラフィックシンボルに対応する文字の集合と関連付ける過程、
をさらに具備する、方法。
（２４）実施態様（２３）に記載の方法において、
前記プログラム可能なキーが押されたことに応答して前記グラフィックシンボルを伝送するために、正しい文字列を生成し、かつ、送る過程、
をさらに具備する、方法。
（２５）実施態様（２１）に記載の方法において、
いずれかのビーコンが前記インスタントメッセージ端末のエリア内で検出されているか否かを判定する過程、
をさらに具備する、方法。
（２６）実施態様（２４）に記載の方法において、
前記検出されたビーコンに検出された信号の強さで優先順位を付ける過程、
をさらに具備する、方法。
（２７）実施態様（２５）に記載の方法において、
前記ビーコンがそのビーコンの識別子を公表しているか否かを判定する過程、
をさらに具備する、方法。
（２８）実施態様（２６）に記載の方法において、
アクセスポイントがセキュリティーキーを要求しているか否かを判定する過程、
をさらに具備する、方法。
（２９）実施態様（２７）に記載の方法において、
前記セキュリティーキーが要求されているという判定に応答して、前記セキュリティーキーを入力するように促す過程、
をさらに具備する、方法。
（３０）実施態様（２８）に記載の方法において、
そのネットワークに前記端末がアクセスポイントを介して接続されているネットワーク用のネットワークセッティングを含むプロファイルを記憶する過程、
をさらに具備する、方法。

（３１）実施態様（２１）に記載の方法において、
前記アクセスポイントを介して１つ以上のインスタントメッセージサービスのプロバイダーにアクセスする過程、
をさらに具備する、方法。
（３２）実施態様（３１）に記載の方法において、
前記制御モジュールによってアクセスされた前記インスタントメッセージサービスのそれぞれに接続されたバディーを識別するバディーリストを生成し、前記データ入力装置のバディーリストキーが押されたことに応答して前記バディーリストを表示する過程、
をさらに具備する、方法。
（３３）実施態様（３２）に記載の方法において、
前記バディーリストを生成する前記過程が、
そのバディーとアクティブな会話が行われているバディーを前記バディーリストの上部に表示する過程と、
そのバディーとアクティブな会話が行われていないバディーを前記アクティブなバディーのリストの次に表示する過程と、
を含む、
方法。
（３４）実施態様（３３）に記載の方法において、
前記アクティブなバディーのリストのそれぞれに対する会話セッションウインドウを生成し、かつ、表示する過程、
をさらに具備する、方法。
（３５）実施態様（３４）に記載の方法において、
前記会話セッションウインドウを生成する前記過程が、会話が行われているバディーと、表示されているウインドウの番号と、アクティブな会話の全体の個数と、を識別するヘッダーを生成する過程、を含む、方法。
（３６）実施態様（３５）に記載の方法において、
前記方法が、
前記データ入力装置を用いて入力された文字列を分解する過程と、
前記文字列が、前記メッセージが送られているバディーに関連する前記メッセージサービスとの互換性を有すること、を確認する過程と、
をさらに具備する、方法。
（３７）実施態様（２１）に記載の方法において、
前記Ｗｉ−Ｆｉアクセスポイントとの間でメッセージの通信を行いながら、ダウンロードされたファイルから音を生成する過程、
をさらに具備する、方法。
（３８）実施態様（２１）に記載の方法において、
前記Ｗｉ−Ｆｉアクセスポイントとの間でメッセージの通信を行いながら、ストリーミングされた供給源から音を生成する過程、
をさらに具備する、方法。
（３９）実施態様（２１）に記載の方法において、
前記Ｗｉ−Ｆｉアクセスポイントとの間でメッセージの通信を行いながら、記憶されたローカルファイルから音を生成する過程、
をさらに具備する、方法。
（４０）実施態様（３７）に記載の方法において、
前記音を生成する前記過程が、音を生成するためにオーディオファイルをダウンロードし、記憶する過程、を含む、方法。

（４１）実施態様（３７）に記載の方法において、
前記音を生成する前記過程が、
前記Ｗｉ−Ｆｉアクセスポイントを介してインターネットラジオステーションからファイルを受信する過程と、
受信されたファイルのセグメントを復号化する過程と、
前記復号化されたセグメントをアナログ信号に変換する過程と、
前記アナログ信号でスピーカーを駆動する過程と、
を含む、方法。
（４２）実施態様（２１）に記載の方法において、
前記方法が、
動作電力が失われたときにアクティブであった会話の会話履歴を表示する過程と、
前記表示された会話履歴の全てが表示されているときに、Ｗｉ−Ｆｉネットワークビーコンを自動的に検索する過程と、
をさらに具備する、方法。

その環境中で本発明のインスタントメッセージ端末が用いられている環境を示す線図である。 クラムシェルハウジング内に収容された、本発明の原理に基づいて動作するインスタントメッセージ端末のある実施の形態を示す図である。 図２に示されたインスタントメッセージ端末を構成するコンポーネントのブロック図である。 図３に示された端末によって実行されてよい、利用可能なＷｉ−Ｆｉネットワークを自動的にスキャンするプロセスの一例のフロー図である。 手動で入力されたＳＳＩＤに対応する利用可能なＷｉ−Ｆｉネットワークを試験するプロセスの一例のフロー図である。 利用可能なネットワークの自動的なスキャンに応答する利用可能なＷｉ−Ｆｉネットワークとの接続を自動的に試験するプロセスの一例のフロー図である。 Ｗｉ−Ｆｉネットワークへの接続を試験するためのネットワークセッティングを手動で入力するプロセスの一例のフロー図である。 Ｗｉ−Ｆｉネットワークへの接続を試験するためのネットワークセッティングを手動で入力するプロセスの一例のフロー図である。 図３に示された端末がネットワークとの接続を自動的に試験できるようにする代わりに、ユーザーが、Ｗｉ−Ｆｉネットワークとの接続を試験するためのネットワークセッティングを、手動で入力できるようにするプロセスの一例のフロー図である。 図３に示された端末用の、ユーザーにソフトウェアのアップデート版が利用可能であることを知らせるためのユーザーインターフェーススクリーンを示す図である。 図３に示された端末でのソフトウェアのアップデート版のインストールの状態をユーザーに提供するためのユーザーインターフェーススクリーンを示す図である。 インスタントメッセージアカウントのデータを得るためのユーザーインターフェーススクリーンを示す図である。 エモーティコンをプログラム可能なキーに関連付けるために用いられてよいユーザーインターフェーススクリーンを示す図である。 図３の端末のバディーリストの表示を示す図である。 バディーとの間で行われているアクティブな会話のための会話セッションウインドウを示す図である。 本発明の端末がアクセスポイントを介して通信を行っている間にダウンロードされたオーディオファイルから音を生成するために実現されてよいプロセスのフロー図である。

Claims (42)

1. インスタントメッセージ端末において、
   テキスト文字およびグラフィックシンボルを表示する能力を備えたディスプレイと、
   前記ディスプレイ用のハウジングに一体化されたデータ入力装置であって、前記テキスト文字および前記グラフィックシンボルを入力するための、データ入力装置と、
   Ｗｉ−Ｆｉアクセスポイントとメッセージの通信を行うためのＷｉ−Ｆｉ通信モジュールと、
   前記Ｗｉ−Ｆｉアクセスポイントに対応するローカルネットワークに前記インスタントメッセージ端末を接続するための認証を調整するため、および、前記Ｗｉ−Ｆｉアクセスポイントを介した会話セッションを制御するための、制御モジュールと、
   を具備する、端末。
2. 請求項１に記載の端末において、
   前記データ入力装置が、
   前記グラフィックシンボル用のキーであって、そのキーが押されたことによって生成された前記グラフィックシンボルを識別するしるしを含む、キー、
   をさらに含む、
   端末。
3. 請求項２に記載の端末において、
   前記データ入力装置が、
   少なくとも１つのプログラム可能なキーであって、ユーザーが、インスタントメッセージサービスのプロバイダーによってサポートされた前記グラフィックシンボルに対応する文字の集合と前記プログラム可能なキーとを関連付ける、少なくとも１つのプログラム可能なキー、
   をさらに含む、
   端末。
4. 請求項３に記載の端末において、
   前記制御モジュールが、前記プログラム可能なキーが押されたことに応答して前記グラフィックシンボルを伝送するために、正しい文字列を生成し、かつ、送る、端末。
5. 請求項１に記載の端末において、
   前記制御モジュールが、いずれかのビーコンが前記インスタントメッセージ端末のエリア内で検出されているか否かを判定するために、前記通信モジュールと通信を行う、端末。
6. 請求項５に記載の端末において、
   前記制御モジュールが、前記検出されたビーコンに検出された信号の強さによって優先順位を付ける、端末。
7. 請求項６に記載の端末において、
   前記制御モジュールが、前記ビーコンがそのビーコンの識別子を公表しているか否かを判定する、端末。
8. 請求項７に記載の端末において、
   前記制御モジュールが、アクセスポイントがセキュリティーキーを要求しているか否かを判定する、端末。
9. 請求項８に記載の端末において、
   前記制御モジュールが、前記セキュリティーキーが要求されているという判定に応答して、セキュリティーキーの入力を促す、端末。
10. 請求項９に記載の端末において、
    前記制御モジュールが、前記端末がアクセスポイントを介して接続されているネットワークのためのネットワークセッティングを含んでいるプロファイルを記憶する、端末。
11. 請求項１に記載の端末において、
    前記制御モジュールが、前記アクセスポイントを介して、１つ以上のインスタントメッセージサービスのプロバイダーにアクセスする、端末。
12. 請求項１１に記載の端末において、
    前記制御モジュールが、前記制御モジュールによってアクセスされた各インスタントメッセージサービスに接続されたバディーを識別するバディーリストを生成し、前記バディーリストを、前記データ入力装置のバディーリストキーが押されたことに応答して、表示する、端末。
13. 請求項１２に記載の端末において、
    前記生成されたバディーリストが、そのバディーとアクティブな会話が行われているバディーを前記リストの上部に表示し、そのバディーとアクティブな会話が行われていないバディーを前記アクティブなバディーのリストの次に表示する、端末。
14. 請求項１３に記載の端末において、
    制御モジュールが、前記アクティブなバディーのリスト中のバディーのそれぞれの会話セッションウインドウを生成し、かつ、表示する、端末。
15. 請求項１４に記載の端末において、
    前記制御モジュールによって生成された前記会話セッションウインドウが、
    そのバディーとの会話が現在行われている前記バディーを識別するヘッダーと、
    表示されている前記ウインドウの番号と、
    アクティブな会話の合計の数と、
    を含む、端末。
16. 請求項１５に記載の端末において、
    前記制御モジュールが、前記データ入力装置によって入力された文字列を分解し、かつ、前記文字列がそのメッセージが送られるバディーと関連した前記メッセージサービスとの互換性を有していることを確認する、端末。
17. 請求項１に記載の端末において、
    前記制御モジュールが、ダウンロードされたファイルから生成された音のためのオーディオプレイヤーを含む、端末。
18. 請求項１７に記載の端末において、
    前記制御モジュールの前記オーディオプレイヤーが、オーディオファイルをダウンロードして前記端末のメモリに記憶する、端末。
19. 請求項１７に記載の端末において、
    前記制御モジュールの前記オーディオプレイヤーが、前記Ｗｉ−Ｆｉアクセスポイントを介してインターネットラジオステーションから受信されたファイルから音を生成する、端末。
20. 請求項１に記載の端末において、
    前記制御モジュールが、
    動作電力の消失に応答して、前記動作電力が消失されたときにアクティブであった前記会話の会話履歴を表示し、かつ、
    表示された会話履歴の全てが表示されたときに、Ｗｉ−Ｆｉネットワークビーコンを自動的に検索する、
    端末。
21. 無線アクセスポイントを介した無線ネットワークアクセスおよびインスタントメッセージを管理する方法において、
    テキスト文字およびグラフィックシンボルを表示する過程と、
    インスタントメッセージサービスに送るためのインスタントメッセージを形成するために、テキスト文字およびグラフィックシンボルを入力する過程と、
    Ｗｉ−Ｆｉアクセスポイントとの間でメッセージを通信する過程と、
    インスタントメッセージ端末を前記Ｗｉ−Ｆｉアクセスポイントに対応するローカルネットワークへ接続するために認証を調整する過程と、
    前記Ｗｉ−Ｆｉアクセスポイントを介した会話セッションを制御する過程と、
    を具備する、方法。
22. 請求項２１に記載の方法において、
    データ入力装置のキーを押すことによって生成されたグラフィックシンボルに対応する前記キーを識別する過程、
    をさらに具備する、方法。
23. 請求項２２に記載の方法において、
    少なくとも１つのプログラム可能なキーを、インスタントメッセージサービスのプロバイダーによってサポートされたグラフィックシンボルに対応する文字の集合と関連付ける過程、
    をさらに具備する、方法。
24. 請求項２３に記載の方法において、
    前記プログラム可能なキーが押されたことに応答して前記グラフィックシンボルを伝送するために、正しい文字列を生成し、かつ、送る過程、
    をさらに具備する、方法。
25. 請求項２１に記載の方法において、
    いずれかのビーコンが前記インスタントメッセージ端末のエリア内で検出されているか否かを判定する過程、
    をさらに具備する、方法。
26. 請求項２４に記載の方法において、
    前記検出されたビーコンに検出された信号の強さで優先順位を付ける過程、
    をさらに具備する、方法。
27. 請求項２５に記載の方法において、
    前記ビーコンがそのビーコンの識別子を公表しているか否かを判定する過程、
    をさらに具備する、方法。
28. 請求項２６に記載の方法において、
    アクセスポイントがセキュリティーキーを要求しているか否かを判定する過程、
    をさらに具備する、方法。
29. 請求項２７に記載の方法において、
    前記セキュリティーキーが要求されているという判定に応答して、前記セキュリティーキーを入力するように促す過程、
    をさらに具備する、方法。
30. 請求項２８に記載の方法において、
    前記端末がアクセスポイントを介して接続されているネットワーク用のネットワークセッティングを含むプロファイルを記憶する過程、
    をさらに具備する、方法。
31. 請求項２１に記載の方法において、
    前記アクセスポイントを介して１つ以上のインスタントメッセージサービスのプロバイダーにアクセスする過程、
    をさらに具備する、方法。
32. 請求項３１に記載の方法において、
    前記制御モジュールによってアクセスされた前記インスタントメッセージサービスのそれぞれに接続されたバディーを識別するバディーリストを生成し、前記データ入力装置のバディーリストキーが押されたことに応答して前記バディーリストを表示する過程、
    をさらに具備する、方法。
33. 請求項３２に記載の方法において、
    前記バディーリストを生成する前記過程が、
    そのバディーとアクティブな会話が行われているバディーを前記バディーリストの上部に表示する過程と、
    そのバディーとアクティブな会話が行われていないバディーを前記アクティブなバディーのリストの次に表示する過程と、
    を含む、
    方法。
34. 請求項３３に記載の方法において、
    前記アクティブなバディーのリストのそれぞれに対する会話セッションウインドウを生成し、かつ、表示する過程、
    をさらに具備する、方法。
35. 請求項３４に記載の方法において、
    前記会話セッションウインドウを生成する前記過程が、会話が行われているバディーと、表示されているウインドウの番号と、アクティブな会話の全体の個数と、を識別するヘッダーを生成する過程、を含む、方法。
36. 請求項３５に記載の方法において、
    前記方法が、
    前記データ入力装置を用いて入力された文字列を分解する過程と、
    前記文字列が、前記メッセージが送られているバディーに関連する前記メッセージサービスとの互換性を有すること、を確認する過程と、
    をさらに具備する、方法。
37. 請求項２１に記載の方法において、
    前記Ｗｉ−Ｆｉアクセスポイントとの間でメッセージの通信を行いながら、ダウンロードされたファイルから音を生成する過程、
    をさらに具備する、方法。
38. 請求項２１に記載の方法において、
    前記Ｗｉ−Ｆｉアクセスポイントとの間でメッセージの通信を行いながら、ストリーミングされた供給源から音を生成する過程、
    をさらに具備する、方法。
39. 請求項２１に記載の方法において、
    前記Ｗｉ−Ｆｉアクセスポイントとの間でメッセージの通信を行いながら、記憶されたローカルファイルから音を生成する過程、
    をさらに具備する、方法。
40. 請求項３７に記載の方法において、
    前記音を生成する前記過程が、音を生成するためにオーディオファイルをダウンロードし、記憶する過程、を含む、方法。
41. 請求項３７に記載の方法において、
    前記音を生成する前記過程が、
    前記Ｗｉ−Ｆｉアクセスポイントを介してインターネットラジオステーションからファイルを受信する過程と、
    受信されたファイルのセグメントを復号化する過程と、
    前記復号化されたセグメントをアナログ信号に変換する過程と、
    前記アナログ信号でスピーカーを駆動する過程と、
    を含む、方法。
42. 請求項２１に記載の方法において、
    前記方法が、
    動作電力が失われたときにアクティブであった会話の会話履歴を表示する過程と、
    前記表示された会話履歴の全てが表示されているときに、Ｗｉ−Ｆｉネットワークビーコンを自動的に検索する過程と、
    をさらに具備する、方法。

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