JP2008309150A - スクロール圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】流量のバラツキを抑え、所望の流量制御特性を得ることができる間欠給油機構を備えたスクロール圧縮機を提供する。
【解決手段】圧縮機100は、高圧貯油室29につながる固定スクロール端板部23aに設けた固定スクロール側穴23eと、低圧側につながる旋回スクロール端板部22aに設けた旋回スクロール側穴22eとが、旋回スクロール22の回転により間欠的に連通する間欠給油機構を有していて、固定スクロール側穴の穴径d1を旋回スクロール側穴の穴径d2よりも小さくしている。また、旋回スクロールの自転方向と旋回スクロール側穴の回転方向を接線方向としている。更には、固定スクロール中心C1と旋回スクロールの旋回中心C3とを結ぶ線上における旋回中心に対して、±45度の角度範囲内に固定スクロール側穴を配置している。
【選択図】図3

Description

本発明は、圧縮された冷媒から分離した潤滑油をスクロール等の摺動部や旋回スクロールのスラスト力を受けるための背圧室等に供給する間欠給油機構を有するスクロール圧縮機に関し、特に、二酸化炭素(CO2)を冷媒とする空調装置の圧縮機として好適である。
一般に、スクロール圧縮機では、冷媒の中に潤滑油を混入しておいて、圧縮された冷媒が吐出室に一時滞留する際に冷媒から潤滑油を分離すると共に、分離した潤滑油をスクロール等の摺動部や旋回スクロールのスラスト力を受けるための背圧室等に供給している。このような給油機構として、潤滑油ポンプを使用するもの、或いは、吐出圧と吸入圧又はそれらの中間圧との差圧を利用するもの等が知られている。
このように差圧を利用する給油機構においては、潤滑油を付勢するために利用する吐出圧と吸入圧との差圧が圧縮機の回転数の上昇に応じて大きくなると、供給される潤滑油の量が必要以上に多くなる場合があるので、従来においては、給油通路に細径の絞りや多孔質材料のような減圧部品を挿入したり、給油通路を細くて長いものに構成したりして、流路の抵抗を増加させることによって潤滑油の流量を抑制している。
このように、給油通路に非常に細くて長い絞りのような減圧部品を使用することになると、製造する際の加工性が低下してコスト増を招くだけでなく、加工時の金属粉又は冷媒や潤滑油に混入した磨耗粉等が減圧部品に詰まって安定した給油を阻害し、圧縮機、ひいては空調装置の性能や信頼性の低下を招くという問題があった。
そのため、従来技術として特許文献1に示されるような間欠給油機構が知られている。この公知の間欠給油機構は、背圧室へ通じる供給通路の一部である旋回スクロール側に設けられた穴と、固定スクロール側の穴とが旋回スクロールの公転に伴って間欠的に連通させるようにしている。
特開2005−201173号公報
しかしながら、上記特許文献1による公知の間欠給油機構では、加工穴位置の精度や旋回スクロールと固定スクロールの組立時の精度、更には旋回スクロールが運転中にクリアランス分の自転を行ったり、自転防止機構が磨耗したりすると初期と位置がずれたりするため、これらの位置ズレによる間欠時の開口面積(即ち流量)のバラツキが生じ、所望の流量制御特性を得ることができない。このため、圧縮機、ひいては空調装置の性能や信頼性の低下を招くという問題がある。
特に近年におけるCO2冷媒を使用する圧縮機では、高圧化が進み、穴径も小さくなり、より一層のバラツキ低減が課題となってきている。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、流量のバラツキを抑え、所望の流量制御特性を得ることができる間欠給油機構を備えたスクロール圧縮機を提供することである。
本発明は、前記課題を解決するための手段として、特許請求の範囲の各請求項に記載のスクロール圧縮機を提供する。
請求項1に記載のスクロール圧縮機は、高圧貯油室29につながる、圧縮機構部2の固定側又は可動側の一方に設けた上流側穴23eと、他方に設けた下流側穴22eとが、旋回スクロールを駆動する回転軸の回転に伴って間欠的に連通することで潤滑油流量制御又は背圧流量制御を行う間欠給油機構を有していて、上流側穴23eの穴径d1を下流側穴22eの穴径d2よりも小さくしたものであり、これにより、上流側穴と下流側穴とが位置ズレを起こしても、開口面積の減少を抑制することができる。また、上流側穴の穴径d1を下流側穴の穴径d2より小さくすることで間欠部が連通しない状態での間欠部の端面もれを低減できる。
請求項2のスクロール圧縮機は、上流側穴23eが固定スクロール側穴として固定スクロール端板部23aに設けられ、下流側穴22eが旋回スクロール側穴として旋回スクロール端板部22aに設けられており、上流側穴23eと下流側穴22eとが、旋回スクロールの回転に伴って間欠的に連通することを規定したものである。
請求項3のスクロール圧縮機は、固定スクロール中心C1と旋回スクロール側穴22eの旋回中心C3とを結ぶ線上における、旋回スクロール側穴の旋回中心C3に対し、±45度の角度範囲内に固定スクロール側穴23eが配置されるようにしている。この場合でも、旋回スクロール22の自転ズレに対して、許容範囲内の変動しない状態とすることができる。
請求項4のスクロール圧縮機は、旋回スクロール22の自転方向と旋回スクロール側穴22eの回転方向とを接線方向としたものである。この場合、前記両方向を法線方向とするよりも、旋回スクロール22の自転ズレに対して、変動しない状態とすることができる。
請求項5のスクロール圧縮機は、旋回スクロール側穴22eの軌跡中心C3と固定スクロール側穴23eの中心C4との距離αと旋回半径γとの関係が、α<γであるようにしたものである。仮にα=γとした場合は、開口面積比はずれた点でピークをもつようになるが、α<γとした場合には、旋回スクロール側穴と固定スクロール側穴との上下位置ズレに対する流量変化を均等にすることができる。
請求項6のスクロール圧縮機は、旋回スクロール側穴22eの軌跡中心C3と固定スクロール側穴23eの中心C4との距離αと旋回半径γとの関係が、y0を旋回スクロール側穴と固定スクロール側穴とが連通している間の旋回スクロール側穴の弧状の軌跡長さlが最大となるズレ量とし、Δyを穴加工の位置ズレや組立精度のズレ等のズレ量とすると、
Figure 2008309150
となるようにしたものである。このように、軌跡中心C3と中心C4との距離αを旋回半径γからy0だけ予めずらしておくことで、穴加工の位置ズレや組立精度等のズレ量Δyによる開口面積比の変化ΔAを抑えることができ、給油流量の変化も抑えられ、圧縮機の性能低下や信頼性の低下を防止できる。
請求項7のスクロール圧縮機は、作動媒体である冷媒をCO2にしたものであり、このようにCO2冷媒では、圧縮機の軸受等の潤滑油流量を、従来のHFC134のようなフッ素化合物を冷媒として使用したものと同等にしようとすると、圧力が高いために間欠給油穴を小さくする必要が生じ、穴の位置ズレの影響は致命的となるので、位置ズレを抑制する本発明は特に有効である。
以下、図面に従って本発明の実施の形態のスクロール圧縮機について説明する。図1は、本発明の実施の形態のスクロール圧縮機の断面図であり、図2は、本発明の主要部である間欠給油機構の詳細断面図である。
スクロール圧縮機100は、容器としての外郭ハウジング1と、この外郭ハウジング1内に収容された圧縮機構部2、及び電動機部3とから構成されている。このスクロール圧縮機100は、横置きの圧縮機とされ、図1において下面が設置面とされ、右側に圧縮機構部2が左側に電動機部3が配置され、両者は、主軸としてのシャフト(回転軸)4によって接続されている。そして電動機部3により圧縮機構部2が駆動されるようになっている。
外郭ハウジング1は、円筒状の本体ハウジング11、前部ハウジング12及び後部ハウジング13とから構成されている。これらのハウジング11,12,13が固着されて、外郭ハウジング1内には密閉された空間が形成されるようになっている。本体ハウジング11には、圧縮機構部2の吸入室25に接続する吸入パイプ(図示せず)と、同じく圧縮機構部2の吐出室26に接続する吐出パイプ18とが設けられている。この吸入パイプから冷凍サイクルからの低圧の冷媒及び低温のオイル(潤滑油)とが混合したガスが外郭ハウジング1内に流入するようになっている。
電動機部3は、主軸としてのシャフト4に固定される回転子31と、この回転子31の外周側に配置される固定子32とから構成されている。固定子32は、本体ハウジング11の内周面に焼嵌め又は圧入により固着されている。この電動機部3には、図示しない外部電源から電力が供給されるようになっており、これにより、回転子31が回転駆動され、それとともにシャフト4も回転駆動するようになっている。
圧縮機構部2は、センタケーシング21と、旋回スクロール22、固定スクロール23及び弁カバー24を備えている。センタケーシング21は、本体ハウジング11の内周面に焼嵌め又は圧入により固着されている。センタケーシング21の中心部には、シャフト4を貫挿する孔が設けられており、この孔に軸受が嵌挿されて、シャフト4を回転可能に軸支する主軸受部5となっている。一方、本体ハウジング11の電動機部側には、シャフト4を支持するために支持部材14が本体ハウジング11の内周面に固定されており、この支持部材14の中央部には、芯出し部材15が固着されている。芯出し部材15の中央部にもシャフト4を貫挿する孔が設けられ、この孔に軸受が嵌挿されてシャフト4を回転可能に軸支する副軸受部6となっている。
シャフト4内には、内部を軸方向に貫通しているオイル通路42が設けられていると共に、シャフト4の先端には、シャフト4の中心軸から偏心したクランク部41が設けられていて、このクランク部41が旋回スクロール22に連結されることで、シャフト4の回転に伴って、旋回スクロール22が偏心回転運動をするようになっている。
旋回スクロール22は、略円形をした旋回スクロール端板部22aと、この端板部22aの片側に突出して形成され、円筒形状をしたボス部22cと、このボス部22cが形成されている端板部22aの他面側に突出して形成されている渦巻き形状をした旋回スクロール羽根部22bとからなる。ボス部22cには、軸受が圧入固定されていてシャフト4のクランク部41に回転自在に支持されている。
旋回スクロール22に対して偏心した位置で対向して、回転方向に180度ずらして噛み合う固定スクロール23が設けられ、この固定スクロール23はボルト等によりセンタケーシング21に固定されている。固定スクロール23は、略円形をした固定スクロール端板部23aと、旋回スクロール羽根部22bと略同形状をした渦巻状の固定スクロール羽根部23bとからなり、この旋回スクロール羽根部22bと相対するように組み付けられる。旋回スクロール羽根部22bと固定スクロール羽根部23bとが噛み合うことによって、それらの渦巻状の羽根部22b,23b間に冷媒を取り込んで圧縮する三日月状の作動室(圧縮室)27が複数個形成されるが、2つのスクロール22,23の共通の中心部領域には、圧縮された冷媒の圧力が最も高くなる高圧作動室が1つだけ形成される。この固定スクロール端板部23aの略中央には、高圧作動室から圧縮された冷媒を吐出するために吐出口23cが形成されている。
固定スクロール23と旋回スクロール22の2つの渦巻状の羽根部23b,22bとが噛み合わされた外周側に位置して吸入室25が形成されている。吸入室25には吸入パイプ(図示せず)が接続していて、この吸入パイプが図示しない冷凍サイクルの低圧側と接続している。2つの渦巻状の羽根部23b,22bによって形成される作動室27のうちの最も外周側にある作動室が外周に向かって開いた時に、吸入室25から圧縮すべきCO2ガスが作動室に取り込まれるようになる。また、吸入室25は、センタケーシング21に設けられた連通孔21aによって、電動機部3が収容された密閉空間Sと連通している。
固定スクロール端板部23aの羽根部23bと反対側の略中央部には、凹状に窪んだ吐出室26が設けられていて、吐出室26は弁カバー24で覆われている。吐出室26は、吐出口23cを介して高圧作動室(圧縮室)27と連通している。吐出室26にはリード弁26aが設けられている。このリード弁26aは吐出室26側に開く構成とされており、吐出室26内の高圧冷媒が作動室27に逆流することを防止する弁である。
吐出室26は吐出管15によって遠心力によって気体と液体とを分離する気液分離部28に連通しており、圧縮された吐出ガスは吐出室26から気液分離部28に入り、ここで高圧冷媒ガスと高温のオイルとに分離され、高圧冷媒ガスは、図示しない冷凍サイクルの高圧側へと送られる。後部ハウジング13には、隔壁16によって仕切られた高圧側貯油室29が設けられていて、気液分離部28の下部とフィルタ28aを介して連通しており、気液分離部28で分離された高温のオイルがフィルタ28aを通って一時的に高圧側貯油室29に貯溜する。
一方、外郭ハウジング1内をセンタケーシング21によって仕切られた電動機部3が収容された密閉空間S内の下部には、低圧側油溜り17が形成されている。なお、冷媒ガスの吸入室25は、センタケーシング21に設けた連通孔21aによって低圧側油溜り17が形成されている低圧側の密閉空間Sと連通しており、オイルがミスト状に混入している吸入冷媒ガスの一部は密閉空間S内に流入している。また、支持部材14には、複数の開口14aが設けられていて、支持部材14の電動機部3と反対であって、支持部材14と外郭ハウジング1とで囲まれる空間S′及び低圧側溜り17に密閉空間S及び吸入室25が連通するようになっている。また、吸入パイプ(図示せず)は、低圧側密閉空間Sに接続するように配設してもよい。
固定スクロール23及び旋回スクロール22には、高圧側貯油室29内のオイルを旋回スクロール22のボス部22c内の背圧空間22dへと導入する給油通路7が形成されている。本発明においては、固定スクロール23側の給油通路7と旋回スクロール22側の給油通路7とは、間欠的に連通するようになっているが、この間欠給油機構については、本発明の特徴をなすものであり後に詳述する。
旋回スクロール22のボス部22c内の背圧空間22dに達したオイルは、シャフト4内のオイル通路42に流入する。シャフト4の主軸受部5に対応する部位には径方向の孔43が形成されている。したがって、オイル通路42内を流れるオイルの一部は、孔43を通って主軸受部5に供給され、主軸受部5の軸受を潤滑した後、センタケーシング21の中央の孔内面とシャフト4の外周面との微小な隙間を通って低圧側油溜り17へと流下する。
また、シャフト4の副軸受部6に対応する部位にも、シャフト4内のオイル通路42に連通する径方向の孔44が形成されている。したがって、オイル通路42内を流れるオイルの一部は、孔44を通って副軸受部6に供給され、副軸受部6の軸受を潤滑した後、芯出し部材15の中央の孔内面とシャフト4の外周面との微小な隙間を通って低圧側油溜り19へと流下する。
次に本発明の特徴である間欠給油機構について説明する。固定スクロール23の固定スクロール端板部23aに設けられる給油通路7の固定スクロール側穴23eが、旋回スクロール22に向けて開けられている。一方、旋回スクロール22の旋回スクロール端板部22aに設けられる給油通路7の旋回スクロール側穴22eが、固定スクロール23に向けて開けられている。固定スクロール側穴23eと旋回スクロール側穴22eとは、旋回スクロール22の旋回によって、間欠的に連通されるようになっている。したがって、固定スクロール側穴23eと旋回スクロール側穴22eとで、間欠給油機構を構成している。なお、本実施形態においては、高圧貯油室29に対し上流側穴が固定スクロール側穴23eであり、下流側穴が旋回スクロール側穴22eである。
本発明の実施形態においては、図2に示すようにまず固定スクロール側穴23eと旋回スクロール側穴22eとの間で穴径に差を設け、図2及び図3(a)に示すように高圧供給側である固定スクロール側穴23eの穴径d1を小さくし、相対する受け側である旋回スクロール側穴22eの穴径d2を大きくしている。図3(a)は、固定スクロール22の中心C1と旋回スクロール23の中心C2との関係及び固定スクロール側穴23eと旋回スクロール側穴22eとの関係を示す図であり、図3(b)は、両者の間で穴径に差を設けた場合と差を設けない場合の作用効果を説明する図である。図3(b)に示すように、両者の間で穴径に差を設けない場合には、両者の穴23e,22eがずれると開口面積が変わるが、穴径に差を設けた場合では、両者の穴23e,22eがずれても開口面積は変らない。本発明ではこのように、旋回スクロール側穴22eと固定スクロール側穴23eとが位置ズレを起こしても、両者間の開口面積の減少を抑えることができる。なお、高圧側である固定スクロール側穴23eの穴径d1を小さくしたのは、旋回スクロール側穴22eとの間で開口しない位置における両者の摺接面からの漏れを小さくするためである。
更に本実施形態では、固定スクロール側穴23eと旋回スクロール側穴22eとの位置関係を特定している。図4(a)は、本実施形態における固定スクロール23と旋回スクロールの中心C1,C2及び穴22e,23eの位置関係を示す図であり、図5(a)は、これらの位置関係が悪い例を示している。本実施形態では、図4(a)に示すように、旋回スクロール22の自転方向と旋回スクロール側穴22eの回転方向を接線方向としている。これに対し、図5(a)では、旋回スクロール22の自転方向と旋回スクロール側穴22eの回転方向を法線方向としている。
図4(b)及び図5(b)は、それぞれの場合における穴22e,23eの角度ズレ方向を示しており、図8は、図4の位置関係の場合と図5の位置関係の場合における自転角度ズレに対する開口面積比を示すグラフである。このように、図4のように旋回スクロール22の自転方向と旋回スクロール側穴22eの回転方向を接線方向とすることで、図4に示すようにこれらを法線方向とするよりも、図8に示すように旋回スクロール22の自転ズレに対して開口面積比を変動しない状態にすることができる。
図6は旋回スクロール側穴22eの旋回中心C3に対する固定スクロール側穴23eの設置範囲を説明する図である。即ち、固定スクロール23の中心C1と旋回スクロール側穴22eの旋回中心C3とを結び、旋回スクロール側穴22eの旋回中心C3に対し、90度の角度範囲内に固定スクロール側穴23eを配置するようにしている。上述したように、旋回スクロール22の自転方向と旋回スクロール側穴22eの回転方向を法線方向にすることが、両者の穴の開口面積比を最も悪くするものであるが、旋回スクロール側穴22eの旋回中心C3に対し、90度の角度範囲内に固定スクロール側穴23eを配置するのであれば、許容することができる。
更に本実施形態では、固定スクロール側穴23eと旋回スクロール側穴22eの軌跡が図7に示されるような関係をもつように定めている。図7に示すようにスクロール型では旋回半径γが小さいために旋回スクロール側穴22eは固定スクロール側穴23eを真横に横切るのではなく、円弧を描きながら固定スクロール側穴23eとクロスするため、図7に示すように、y方向のズレに対し固定スクロール側穴23eの中心C4と旋回スクロール側穴22eの軌跡中心C3の組合わせ状態での距離αを旋回半径γと同一とする(図7(a)参照)と、図9のグラフに示すように、両者の開口面積比はy0ずれた点で最大となる。そこで、図7(b)に示すように本実施形態では固定スクロール側穴23eの中心C4と旋回スクロール側穴22eの軌跡中心C3との組合わせ状態での距離αと旋回半径γとの関係が、α<γとすることで、固定スクロール側穴23eと旋回スクロール側穴22eとの上下位置ズレに対する流量変化を均等にしている。
このように本実施形態では、旋回スクロール側穴22eは固定スクロール側穴23eと円弧状の軌跡を描きながら連通する。図7(b)に示すように固定スクロール側穴23eの中心C4と旋回スクロール側穴22eの軌跡中心C3との距離αと旋回スクロール22の旋回半径γとが、y方向にy0だけずれたときに、固定スクロール側穴23eと旋回スクロール側穴22eの開口面積比は最大となる。この場合、ズレ量y0は、旋回スクロール側穴22eと固定スクロール側穴23eとが連通している間の旋回スクロール側穴22eの弧状の軌跡長さlが最大となるズレ量として与えられる。
以下に開口面積比を最大にするための弧状の軌跡長さlが最大となるy方向のズレ量y0の導出について説明する。図10(a)に示すように軌跡中心C3を中心として旋回半径γで旋回スクロール側穴22eが回転する。弧状の軌跡長さlがなす角を2θcとすると、弧状の軌跡長さlは、次の式で表わされる。
l=2γθc …(1)
ここで、固定スクロール側穴23eと旋回スクロール側穴22eとが接する角度θcを求める。なお、Lは穴22eの中心と穴23eの中心との距離である。
Figure 2008309150
2L=d1+d2より、(2)式を整理すると、
Figure 2008309150
となり、この(3)式から
Figure 2008309150
(4)式が得られる。
この(4)式を(1)式に挿入すると、
Figure 2008309150
(5)式が得られる。
一般にY=cosθ、θ=cos-1Yは、図10(b)に示すような曲線で表わされる。即ち、θ=0のときY=1で最大である。
(5)式の括弧内を、yとして置くと、
Figure 2008309150
となる。したがって、軌跡長さlの最大値を与えるのは、yが最小のときであり、yの最小を与えるy0を求める。
このため、(6)式をy0で微分して、整理すると
y′=(2γ2−2γy0-2〔−2γ(d2/2+d1/2)2+4γ20−2γy0 2〕 …(7)
となる。
y′=0より、また、γ=y0となることはないので、
−2γ(d2/2+d1/2)2+4γ20−2γy0 2=0 …(8)
上記(8)式の2次方程式を解くと、
Figure 2008309150
となり、y0がマイナス値であることから、
Figure 2008309150
が得られる。
このようにして、旋回スクロール側穴22eの軌跡中心C3と固定スクロール側穴23eの中心C4との距離αと旋回半径γとが、両者の穴22e,23eの開口面積比を最大とするy方向のズレ量y0は、
Figure 2008309150
で与えられる。なお、この場合、Δyを穴加工及び組立精度のズレ量とすると、α=γ+(y0±Δy)であり、Δy=βγとするとβ=0〜0.1であることが望ましい。
図11(a)は、固定スクロール側穴と旋回スクロール側穴とのy方向の位置ズレに対して、両者の開口面積比(流量比)がどのように変化するかを表わした図であり、横軸がy方向の位置ズレで、縦軸が開口面積比である。即ち、ズレ量y0で開口面積比が最大になる。なお、Δyは、穴加工の位置ズレや組立精度のズレを示している。
図11(b)と図11(c)は、位置ズレがない場合と位置ズレがある場合の開口面積比の変化ΔAを比較する図である。これらの図から分るように、位置ズレがある場合の方が、Δyによる開口面積比の変化ΔAを小さくすることができる。即ち、固定スクロール側穴23eの中心C4と旋回スクロール側穴22eの軌跡中心C3との距離を旋回半径γからズレ量y0だけ予めずらしておくことで、穴加工の位置ズレや組立精度のズレ等のズレ量Δyによる開口面積比の変化ΔAを抑えることができる。これにより、給油流量の変化も抑えられ、圧縮機の性能低下や信頼性の低下を防止することができる。
次に上記のように構成されたスクロール圧縮機100の作動について説明する。電動機部3に外部から電力が供給されると、回転子31が回転駆動し、それに伴いシャフト4が回転する。このシャフト4が回転することに伴いシャフト4の先端のクランク部41が所定の偏心量γをもってシャフト4のまわりを回転し、クランク部41に連結された旋回スクロール22は旋回する。これにより、圧縮機構部2の作動が行われる。
圧縮機構部2の作動に伴う冷媒及びオイル(潤滑油)の流れは以下のように行われる。なお、本発明では、冷媒として好適には二酸化炭素(CO2)が使用される。
まず、圧縮機構部2の作動により、外部の冷凍サイクル系から吸入パイプを通って圧縮機構部2の吸入室25内に低圧の冷媒と低温のオイルの混合ガスが流入する。なお、吸入パイプから流入する冷媒は原則として気体である。この混合ガスは、圧縮機構部2の作動室27内に入り圧縮された後に吐出口23cから吐出室26内に吐出される。なお、吸入室25内の混合ガスの一部は、センタケーシング21の連通孔21aを通って低圧側密閉空間S内に流入する。
吐出室26内の圧縮された混合ガスは、吐出管15を通って気液分離部28に運ばれ、ここで高温の冷媒ガスの高温のオイルとに分離され、高温の冷媒ガスは外部の冷凍サイクル系に送られる。一方、高温のオイルは高圧側貯油室29に一時的に貯溜され、その後、給油通路7を通って背圧室22dに供給される。なお、給油通路7の途中には、固定スクロール側穴23eと旋回スクロール側穴22eとからなる間欠給油機構が設けられていて、旋回スクロールの回転により間欠的に連通することで、高圧側貯油室29から背圧室22dに送られるオイルが流量制御又は背圧流量制御される。背圧室22dに送給されたオイルは、シャフト4のオイル通路42を通って、主軸受部5及び副軸受部6に供給され、それらの軸受を潤滑する。オイル通路42から孔43を通って主軸受部5に供給される高温オイルは、その後主軸受部5の微小な隙間を通って低圧側油溜り17へと流下し、同様にオイル通路42から孔44を通って副軸受部6の微小な隙間を通って低圧側油溜り19へと流下する。
上述した実施形態では、固定側に設けた穴を固定スクロールに設けたもので説明しているが、固定スクロールではなく、旋回スクロールに相対するハウジングに穴を設けるようにしてもよい。
以上説明したように、本発明では、間欠給油穴の位置ズレによる開口面積(流量)のばらつきを抑えることができ、所望の流量制御特性及び背圧流量制御特性を有するスクロール圧縮機を提供できる。
なお、CO2冷媒を用いた圧縮機では、軸受等の潤滑油量を従来並にしようとすると、圧力が高いため間欠給油穴を小さくする必要が生じ、位置ずれの影響は致命的となるが、本発明では、位置ずれがあっても、その影響を抑制できるので、本発明のようなCO2冷媒を用いたスクロール圧縮機に特に有効である。
本発明の実施の形態のスクロール圧縮機の断面図である。 本発明の要部詳細断面図である。 本実施形態におけるスクロール圧縮機において、(a)は固定スクロールの中心C1と旋回スクロールの中心C2及び固定スクロール側穴と旋回スクロール側穴との関係を説明する図であり、(b)はその作用効果を説明する図である。 (a)固定スクロール側穴と旋回スクロール側穴との連通時の良い例の関係を説明する図であり、(b)は、両者の穴のズレ方向を説明する図である。 (a)固定スクロール側穴と旋回スクロール側穴との連通時の悪い例の関係を説明する図であり、(b)は、両者の穴のズレ方向を説明する図である。 本実施形態における固定スクロール側穴と旋回スクロール側穴との連通範囲(固定スクロール側穴の配置範囲)を説明する図である。 本実施形態における、固定スクロール側穴の中心C4と旋回スクロール側穴の軌跡中心C3との距離αと旋回半径γとの関係を説明する図(a),(b)である。 固定スクロール側穴と旋回スクロール側穴との連通時の配置が、図4と図5とにおけるときの、旋回スクロールの自転角度と開口面積比との関係を示すグラフである。 固定スクロール側穴の中心C4と旋回スクロール側穴の軌跡中心C3との距離αと旋回半径γとがα=γのときの、y方向のピーク点での位置ズレを示すグラフである。 (a)は、固定スクロールと旋回スクロールの両者の穴が連通している間の旋回スクロール側穴の弧状の軌跡長さlとこの軌跡長さがなす角2θcを説明する図であり、(b)は、θ=cos-1Yのグラフを説明する図である。 (a)は、固定スクロール側穴と旋回スクロール側穴との位置ズレに対する開口面積比の変化を示す図であり、(b),(c)は位置ズレがある場合とない場合との開口面積比の変化を比較する図である。
符号の説明
100 スクロール圧縮機
1 外郭ハウジング(容器)
11 本体ハウジング
12 前部ハウジング
13 後部ハウジング
14 支持部材
17 低圧側油溜り
2 圧縮機構部
21 センタケーシング
22 旋回スクロール
22a 旋回スクロール端板部
22b 旋回スクロール羽根部
22d 背圧室
22e 旋回スクロール側穴(間欠給油機構)
23 固定スクロール
23a 固定スクロール端板部
23b 固定スクロール羽根部
23e 固定スクロール側穴(間欠給油機構)
25 吸入室
26 吐出室
27 作動室(圧縮室)
28 気液分離部
29 高圧側貯油室
3 電動機部
31 回転子
32 固定子
4 シャフト
42 オイル通路
5 主軸受部
6 副軸受部
7 給油通路
S 密閉空間
1 固定スクロールの中心
2 旋回スクロールの中心
3 旋回スクロールの旋回(軌跡)中心
4 固定スクロール側穴の中心

Claims (7)

  1. 旋回スクロール(22)及び固定スクロール(23)とを互いに摺動するように組み合わせて構成し、作動媒体を圧縮する圧縮機構部(2)と、
    前記圧縮機構部(2)を収納する容器(1)と、
    前記圧縮機構部(2)の吐出側に設置され、作動媒体から分離された潤滑油を一時的に貯留する高圧貯油室(29)と、
    を備えていて、分離した潤滑油を吐出圧と吸入圧、或いはそれらの中間圧との差圧を利用して、潤滑油を循環させるスクロール圧縮機(100)において、
    前記高圧貯油室(29)につながる前記圧縮機構部(2)の固定側又は可動側の一方に設けられた、前記高圧貯留室に対し上流側穴(23e)と、他方に設けた下流側穴(22e)とが、旋回スクロールを駆動する回転軸の回転に伴って間欠的に連通することで潤滑油流量制御又は背圧流量制御を行う間欠給油機構を有していて、前記上流側穴(23e)の穴径d1が前記下流側穴(22e)の穴径d2よりも小さいことを特徴とする密閉型スクロール圧縮機。
  2. 前記上流側穴(23e)が固定スクロール側穴として固定スクロール端板部(23a)に設けられ、前記下流側穴(22e)が旋回スクロール側穴として旋回スクロール端板部(22a)に設けられており、前記上流側穴(23e)と、前記下流側穴(22e)とが、旋回スクロールの回転に伴って間欠的に連通することを特徴とする請求項1に記載のスクロール圧縮機。
  3. 固定スクロール中心C1と旋回スクロール側穴(22e)の旋回中心C3とを結ぶ線上における、旋回スクロール側穴の旋回中心C3に対し、±45度の角度範囲内に前記固定スクロール側穴(23e)が配置されていることを特徴とする請求項2に記載のスクロール圧縮機。
  4. 前記旋回スクロール(22)の自転方向と前記旋回スクロール側穴(22e)の回転方向を接線方向とすることを特徴とする請求項2又は3に記載のスクロール圧縮機。
  5. 前記旋回スクロール側穴(22e)の軌跡中心C3と前記固定スクロール側穴(23e)の中心C4との距離αと旋回半径γとの関係が、α<γであることを特徴とする請求項2,3又は4に記載のスクロール圧縮機。
  6. 前記旋回スクロール側穴(22e)の軌跡中心C3と前記固定スクロール側穴(23e)の中心C4との距離αと旋回半径γとの関係が、y0を旋回スクロール側穴と固定スクロール側穴とが連通している間の旋回スクロール側穴の弧状の軌跡長さlが最大となるズレ量とし、Δyを穴加工・組立精度のズレ量とすると、
    Figure 2008309150
    であることを特徴とする請求項2〜5のいずれか一項に記載のスクロール圧縮機。
  7. 作動媒体である冷媒が、二酸化炭素(CO2)であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のスクロール圧縮機。
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