JP2008307552A - 熱交換器の製造方法および熱交換器 - Google Patents
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Abstract
【課題】熱伝導性が高い熱交換器の製造を容易に行う。
【解決手段】熱部品を加熱または冷却するための熱媒体を循環させる熱媒体管10を板状のベース部材20の内部に収容した熱交換器1の製造方法において、熱媒体管10を収容するための溝22を備えるとともに互いに接合されることでベース部材20を構成する少なくとも一対の形材21,21で、熱媒体管10をベース部材20の厚さ方向両側から挟み込んで固定する際に、溝22の表面で熱媒体管10を押圧することで、熱媒体管10をその外表面から内表面に至る管材厚さ全体に亘って塑性変形させて、形材21,21で熱媒体管10を挟持するようにした。
【選択図】図1
【解決手段】熱部品を加熱または冷却するための熱媒体を循環させる熱媒体管10を板状のベース部材20の内部に収容した熱交換器1の製造方法において、熱媒体管10を収容するための溝22を備えるとともに互いに接合されることでベース部材20を構成する少なくとも一対の形材21,21で、熱媒体管10をベース部材20の厚さ方向両側から挟み込んで固定する際に、溝22の表面で熱媒体管10を押圧することで、熱媒体管10をその外表面から内表面に至る管材厚さ全体に亘って塑性変形させて、形材21,21で熱媒体管10を挟持するようにした。
【選択図】図1
Description
本発明は、熱部品を加熱または冷却するための熱媒体を循環させる熱媒体管を板状のベース部材の内部に収容した熱交換器の製造方法および熱交換器に関する。
例えば、コンピュータの中央演算装置等の熱部品を冷却するための熱交換器は、冷却水などの冷却用熱媒体を循環させる熱媒体管を板状のベース部材の内部に収容して構成されている。熱交換器の軽量化と熱伝導の安定性の観点より、ベース部材をアルミニウムなどの軽量の金属で構成し、熱媒体管を銅などの熱伝導性の高い金属で構成するものが多く利用されている。このような構成の場合、異種金属同士を接合するために、熱媒体管とベース部材をはんだ等で接合する方法や、ベース部材を溶かして熱媒体管を鋳込んで埋め込む等の方法が採用されていた。
しかしながら、前記のような接合方法では、熱伝導の安定性が十分ではなかった。さらに、量産性が乏しく、熱交換器の小型化が困難であった。
そこで、熱伝導の安定性を高めるために、以前より種々のものが提案されており、例えば、特許文献1や特許文献2に示すようなものがあった。
特許文献1のコールドプレート(熱交換器)は、ベース部の貫通穴に配管部を挿入した後に、配管部を拡管棒で拡管させて、ベース部に接合させるように構成されており、ベース部と配管部との接触面積が大きくなり、熱伝導性が高められている。
特許文献2の液冷ヒートシンク(熱交換器)は、接合される2つの独立した押し出し材に、内部に複数の小突起を備えた溝を設け、押し出し材同士の接合時の圧力で、溝に挟まれた液冷流体輸送管の外周表面に前記小突起を押し付けて、その外周表面を塑性変形させて接触面積を多くして、熱伝導性が高められている。
しかしながら、特許文献1の熱交換器では、ベース部に配管部を挿入する工程の事後工程として拡管工程を行わなければならないので、必要な加工工程が多くなってしまい、製造効率が悪く、製造コストの増加を招いてしまうといった問題があった。
また、特許文献2の液冷ヒートシンク(熱交換器)では、液冷流体輸送管と押し出し材との接触面積を多くでき熱伝導性が高まるものの、溝内部の小突起を形成するのに手間がかかるとともに、液冷流体輸送管の外周表面のみを塑性変形させているため、液冷流体輸送管と押し出し材と寸法精度を高くしなければならず、製造が困難で、製造コストの増加を招いていた。
そこで、本発明は前記の問題を解決するために案出されたものであって、熱伝導性を向上することができるとともに容易に製造できる熱交換器およびその製造方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための請求項1に係る発明は、熱部品を加熱または冷却するための熱媒体を循環させる熱媒体管を板状のベース部材の内部に収容した熱交換器の製造方法において、前記熱媒体管を収容するための溝を備えるとともに互いに接合されることで前記ベース部材を構成する少なくとも一対の形材で、前記熱媒体管を前記ベース部材の厚さ方向両側から挟み込む圧力によって、前記溝の表面で前記熱媒体管を押圧することで、前記熱媒体管をその外表面から内表面に至る管材厚さ全体に亘って塑性変形させて、前記形材で前記熱媒体管を挟持するようにしたことを特徴とする熱交換器の製造方法である。
このような方法によれば、熱媒体管を外表面から内表面に至る管材厚さ全体に亘って塑性変形させているので、特許文献2のように管材厚さ内で熱媒体管の変形領域を限定する必要がない。したがって、溝と熱媒体管の寸法精度をある程度緩和することができるので、製造が容易になり、製造コストの低減を達成することができる。また、溝の表面で熱媒体管を押圧することで塑性変形させているので、溝と熱媒体管との接触部分は隙間なく密着することとなり、接触面積を大きくでき、熱伝導性を高めることができる。
請求項2に係る発明は、前記溝が、前記形材を前記ベース部材の厚さ方向両側から組み合わせた際に対向する一対の前記溝で形成される熱媒体管収容部が前記熱媒体管の外径よりも短い高さ寸法を有する断面形状になるような深さ寸法に形成されており、前記熱媒体管を前記ベース部材の厚さ方向両側から押圧して塑性変形させることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器の製造方法である。
このような方法によれば、形材で熱媒体管をベース部材の厚さ方向両側から押圧して圧縮するだけでよく、熱媒体管が塑性変形し、製造がより容易になる。
請求項3に係る発明は、前記溝が、前記形材を前記ベース部材の厚さ方向両側から組み合わせた際に対向する一対の前記溝で形成される熱媒体管収容部が略矩形を呈する断面形状になるように形成されており、前記熱媒体管を略矩形に塑性変形させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱交換器の製造方法である。
このような方法によれば、溝を熱媒体管収容部が略矩形になるように形成しているので、熱媒体管が塑性変形しやすく、製造がより容易になる。
請求項4に係る発明によれば、前記溝は、その底部近傍に開口部よりも幅広となる幅広部を有する断面形状に形成されており、前記ベース部材の厚さ方向に見て前記熱媒体管の中間部が他の部分よりも幅が小さくなるように、前記熱媒体管を塑性変形させて、前記溝の開口縁部が前記熱媒体管に食い込むインバース部となることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の熱交換器の製造方法である。
このような方法によれば、熱媒体管の中間部に溝の開口部が食い込んでインバース部となるので、形材がベース部材の厚さ方向に係止され、形材と熱媒体管との接合強度を高めることができる。
請求項5に係る発明は、一方の形材の、前記ベース部材の内側となる内表面に、互いに平行に配置された一対の凸条を形成し、他方の形材の、前記ベース部材の内側となる内表面であって前記凸条に対応する位置に、深さ方向の奥に向かうにしたがって互いに離間する一対の凹条を形成し、前記熱媒体管を前記ベース部材の厚さ方向両側から挟み込む圧力によって、一対の前記凸条を一対の前記凹条内に挿入して塑性変形させて、各形材同士を係止させることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の熱交換器の製造方法である。
このような方法によれば、一方の形材に形成された一対の凸条を、他方の形材に形成された断面ハ字状の一対の凹条に挿入して塑性変形させることで、凸条が断面ハ字状に開いて係止されるので、形材同士の接合強度を大幅に向上することができる。
請求項6に係る発明は、一対の前記凸条と一対の前記凹条が、各形材の前記溝の両側で互いに対称位置にそれぞれ形成されており、前記溝の両側で、一対の前記凸条を一対の前記凹条内に挿入して塑性変形させて、各形材同士を係止させることを特徴とする請求項5に記載の熱交換器の製造方法である。
このような方法によれば、凸条および凹条によって溝の両側で形材同士を係止しているので、バランスよく熱媒体管が溝によって押圧され、熱伝導率の向上および接合強度の向上を達成することができる。さらに、溝の両側の対称位置に一対の凸条と一対の凹条がそれぞれ形成されているので、ベース部材の厚さ方向両側の形材を同一の形状とすることができる。これによって、製造がさらに容易となる。
請求項7に係る発明は、前記溝が、前記形材を前記ベース部材の厚さ方向両側から組み合わせた際に対向する一対の前記溝で形成される熱媒体管収容部が前記熱媒体管の外径よりも短い高さ寸法を有する略楕円形を呈する断面形状になるように形成されており、前記熱媒体管を前記ベース部材の厚さ方向両側から押圧して塑性変形させることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器の製造方法である。
このような方法によれば、溝を熱媒体管収容部が略楕円形になるように形成しているので、形材でベース部材の厚さ方向両側から押圧するだけで、熱媒体管が容易に塑性変形することとなり、製造がより容易になる。
請求項8に係る発明は、熱部品を加熱または冷却するための熱媒体を循環させる熱媒体管を板状のベース部材の内部に収容した熱交換器において、前記ベース部材は、前記熱媒体管を収容するための溝を備えた少なくとも一対の形材を互いに接合して構成され、前記熱媒体管は、前記ベース部材の厚さ方向両側から挟み込まれて前記溝の表面で押圧されることで、その外表面から内表面に至る管材厚さ全体に亘って塑性変形して、前記一対の形材に挟持されることを特徴とする熱交換器である。
このような構成によれば、請求項1と同様の作用を得られ、熱伝導性が高い熱交換器の製造を容易に行うことができる。
請求項9に係る発明は、前記溝が、前記形材を前記ベース部材の厚さ方向両側から組み合わせた際に対向する一対の前記溝で形成される熱媒体管収容部が前記熱媒体管の外径よりも短い高さ寸法を有する断面形状になるような深さ寸法に形成され、前記熱媒体管が、高さ方向に圧縮されて塑性変形していることを特徴とする請求項8に記載の熱交換器である。
このような構成によれば、形材で熱媒体管をベース部材の厚さ方向両側から押圧して圧縮するだけで、熱媒体管を容易に塑性変形することができる。なお、熱媒体管の外周長が、熱媒体管収容部の内周長より短い場合は、熱媒体管に、溝に押圧されない部分が発生するが、押圧された部分は溝の表面と確実に密着する。また、熱媒体管の外周長が、熱媒体管収容部の内周長より長い場合は、熱媒体管の余長部分は熱媒体管の内側に向かって変形し、その他の部分は溝の表面と密着する。すなわち、熱媒体管の外周長は、熱媒体管収容部の内周長より短くても長くても、熱媒体管と溝とが密着するので、熱伝導率を高めることができる。
請求項10に係る発明は、前記溝が、前記形材を前記ベース部材の厚さ方向両側から組み合わせた際に対向する一対の前記溝で形成される熱媒体管収容部が略矩形となる断面形状になるように形成され、前記熱媒体管が、略矩形に塑性変形していることを特徴とする請求項8または請求項9に記載の熱交換器である。
このような構成によれば、溝を熱媒体管収容部が略矩形になるように形成しているので、熱媒体管が塑性変形しやすく、製造がより容易になる。
請求項11に係る発明は、前記溝が、その底部近傍に開口部よりも幅広となる幅広部を有しており、前記熱媒体管は、前記溝の底部側がそれぞれ拡幅して前記幅広部に移動するように塑性変形しており、前記ベース部材の厚さ方向中間部に前記溝の開口縁部が係止されていることを特徴とする請求項8乃至請求項10のいずれか1項に記載の熱交換器である。
このような構成によれば、熱媒体管の中間部に溝の開口部が食い込んでインバース部となるので、形材がベース部材の厚さ方向に係止され、形材と熱媒体管との接合強度を大幅に高めることができる。
本発明によれば、熱伝導性が高い熱交換器の製造を容易に行うことができるといった優れた効果を発揮する。
次に、本発明を実施するための第一の最良の形態について、図面を適宜参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態では、コンピュータの中央演算装置等の熱部品を冷却するコールドプレート(熱交換器)を例に挙げて、熱交換器の製造方法および熱交換器について説明する。
図1は本発明に係る熱交換器の第一の実施形態を示した図であって、(a)は形材と熱媒体管の組付け前の状態を示した断面図、(b)は形材と熱媒体管の組付け後の状態を示した断面図である。図2は本発明に係る熱交換器を示した平面図である。図3は本発明に係る熱交換器を示した断面図であって、図2のA−A線断面図である。
図2および図3に示すように、熱交換器1は、熱部品(図示せず)を加熱または冷却(本実施形態では冷却)するための熱媒体(例えば冷却水)を循環させる熱媒体管10を板状のベース部材20の内部に収容して構成されている。なお、本実施形態では、ベース部材20の厚さ方向(図1中、上下方向)を上下方向として説明する。
熱媒体管10は、銅などの熱伝導性の高い金属で構成されている。熱媒体管10は、断面円形を呈しており、図2に示すように、ベース部材20内に収容される伝熱部11と、平面視U字状に湾曲した折返し部12とで構成されている。伝熱部11は、後記する形材21,21に押圧されて熱媒体管10を収容する溝22の形状に応じて塑性変形されている。折返し部12は、複数個所に形成されており、熱媒体管10は全体で平面視S字状を複数連結した形状に蛇行した流路(循環路)を構成するようになっている。折返し部12は、ベース部材20から外部に露出されており、形材21,21によって押圧されず塑性変形されていない。なお、本実施形態では、熱媒体の流路は、一本の熱媒体管10にて構成されているが、これに限定されるものではなく、流路の距離が長い場合等には、複数の熱媒体管で複数の流路を構成するようにしてもよい。
ベース部材20は、アルミニウム(純アルミニウム)やアルミニウム合金(Al−Mg系合金やAl−Mg−Si系合金等)などの軽量でかつ熱伝導性の高い金属で構成されている。ベース部材20は、板状に形成された部材であって、上下(厚さ方向)に一対の形材21,21にて構成されており、熱媒体管10をベース部材20の厚さ方向から挟み込むことで内部に熱媒体管10を収容する。
図1の(a)および(b)に示すように、形材21は、押出成形されたソリッド状の押出形材にて構成され、熱媒体管10を収容するための溝22を備えるとともに互いに接合されることでベース部材20を構成するようになっている。
溝22は、ベース部材20の内側となる内表面20aに押出方向に沿って形成されており、熱媒体管10の外径の半分の寸法よりも短い深さ寸法を有している。すなわち、形材21,21を熱媒体管10の上下(図1中、上下方向)から組み合わせた際に対向する一対の溝22,22で形成される熱媒体管収容部23が、熱媒体管10の外径よりも短い高さ寸法を有する断面形状になるようになっている。溝22の開口部22aは、熱媒体管10の外径と略同等の幅寸法(図1中、左右方向)を有している。また、溝22は、熱媒体管収容部23が略矩形(本実施形態では、図1中、左右の幅方向に長い略長方形)を呈する断面形状になるように形成されている。
溝22は、その底部22bの近傍に開口部22aよりも幅広となる幅広部24を有する断面形状に形成されている。幅広部24は、溝22の底部22bに向かうにしたがって幅広となり、溝22の底部22bの幅方向両側に向かうにしたがって深くなるように形成されている。すなわち、溝22の幅は、開口部22a付近が一番短く、溝22の深さは、溝22の底部22bは幅方向中央部が一番浅くなっている。幅広部24は、形材21,21に押圧されて塑性変形する熱媒体管10の変形部収容スペースとなる。溝22の開口部22aの周縁部である開口縁部22cの側面は、内表面20aに対して直角になるように構成されており、溝22,22を組み合わせた際に、開口縁部22c,22cの側面同士が平面的に連続するようになっている。本実施形態では、熱媒体管収容部23(図1の(b)参照)の内周長が、熱媒体管10の外周長よりも短くなるように構成されている。
以上のような構成の溝22の表面で押圧されて、一対の溝22,22で構成される熱媒体管収容部23内に収容される熱媒体管10は、図1の(b)に示すように、その外表面から内表面に至る管材厚さ全体に亘って塑性変形して、形材21,21間で挟持されている。塑性変形した熱媒体管10は、熱媒体管収容部23の内周面に略沿って、上下左右の四隅が幅広部24に移動して収容されており、その断面が略長方形を呈している。ベース部材20の厚さ方向に見て、熱媒体管10の中間部は、その上下の他の部分よりも幅が小さくなっており、溝22の開口縁部22cの周囲が熱媒体管10に食い込むインバース部25を構成している。これは、熱媒体管10の幅方向両側では、その中間部の幅が、溝22の開口部22aの幅と略同等であるので開口縁部22cに当接してそれ以上は拡幅しないが、その上下部分では熱媒体管10の側面が拡幅変形して幅広部24内に移動するためである。
また、熱媒体管10の上下面においては、溝22の底部22bに、熱媒体管10が押圧されて底部22bの形状に沿って変形し、幅方向中間部が内側に湾曲するように構成されている。本実施形態では、熱媒体管収容部23の内周長が、熱媒体管10の外周長よりも短くなるように構成されているため、熱媒体管10の四隅において、熱媒体管10の余剰部分の管材が、内側に曲がって突出するように屈曲変形している。
図1の(a)に示すように、一方(上側)の形材21のベース部材20の内側となる内表面20aの、溝22の一方(左側)の側部には、互いに平行に配置された一対の凸条30,30が形成されている。他方(下側)の形材21のベース部材20の内側となる内表面20aであって、凸条30,30に対応する位置(溝22の左側)には、深さ方向奥側に向かうにしたがって互いに離間する断面ハ字条に配置された一対の凹条31,31が形成されている。各凸条30,30は、溝22と平行に形成されており、凹条31の幅寸法と同等の幅寸法を有するとともに、凹条31の深さ寸法と同等の高さ寸法を有している。すなわち、凸条30の断面積と、凹条31の断面積は等しくなっている。また、一対の凸条30,30間の距離は、一対の凹条31,31の開口部間の距離と等しくなっている。凹条31,31は、深さ方向の奥に向かうにしたがって所定の曲率で互いに離反する方向に向かって湾曲しており、凹条31,31の底部では、凸条30,30の底面が互いに離反する方向を概ね向くように構成されている。
上側の形材21の内表面20aの溝22の右側には、一対の凹条31,31が形成されており、下側の形材21の内表面20aの溝22の右側には、一対の凸条30,30が形成されている。上側および下側の凸条30,30と凹条31,31は、それぞれ互いに溝22から等距離の位置に形成されている。すなわち、各形材21,21は、熱媒体管10の軸芯を中心とした点対称の形状となっており、互いに同じ形状である(図4参照)。
図1の(b)に示すように、形材21,21同士を組み付けた状態では、凸条30,30は、対向する凹条31,31内にそれぞれ挿入されて、凹条31,31の形状に沿って塑性変形されている。そして、塑性変形した凸条30,30の湾曲部分内側が、凹条31,31の内周面に当接して係止されている。
次に、前記構成の熱交換器1の製造方法について説明する。
まず、図1の(a)に示すように、所定の平面形状(図3参照)に形成された熱媒体管10を下側の形材21上の溝22上に載置し、その上部に上側の形材21をセットする。その後、図示しないプレス機を用いて、熱媒体管10をベース部材20の厚さ方向両側から挟み込む圧力によって、上側の形材21を下方に押圧する。このとき、熱媒体管10が変形する。また、変形前の熱媒体管10の外径は、熱媒体管収容部23の高さ寸法よりも長いので、まず、熱媒体管10の上端と下端に、各溝22,22の底部22b,22bがそれぞれ当接し、熱媒体管10が、押圧されることで、上下方向に縮んで幅方向に広がるように変形する。ここで、熱媒体管10の上下方向中間部は、溝22の開口縁部22cによって、幅方向両側へ広がろうとするのを規制される。そして、熱媒体管10の中間部以外の上下部分は、幅方向外側に広がって幅広部24に移動して収容される。これによって、熱媒体管10の上下方向中間部に、溝22の開口縁部22cが食い込んでインバース部25を構成することとなる。
熱媒体管10の上下面は、溝22,22の底部22b,22bによって押圧されて、底部22b,22bの形状に沿って塑性変形して、溝22,22の底部22b,22bと熱媒体管10との接触部分は隙間なく密着することとなる。また、熱媒体管10の左右両面は、上下からの押圧力によって幅方向に広がるように塑性変形しているので、溝22,22の側面に沿って隙間なく密着することとなる。熱媒体管10の四隅は、熱媒体管10の余剰部分の管材が内側に曲がって突出するように屈曲変形しており、溝22,22の内周面と接触していない。
一方、各形材21,21にそれぞれ形成された凸条30,30は、熱媒体管10をベース部材20の厚さ方向両側から挟み込む圧力によって、対向する凹条31,31にそれぞれ挿入され、凹条31,31の内周面に沿って変形する。このとき、凹条31,31の内周面は曲面状に形成されているので、凸条30,30がガイドされて塑性変形しやすい。また、凸条30,30は、その底面が互いに離間する方向を向くように断面ハ字状に開いて塑性変形しているので、ベース部材20の厚さ方向に略沿う方向に凸条30,30が係止される。
以上のような方法で製造される熱交換器1によれば、熱媒体管10をその外表面から内表面に至る管材厚さ全体に亘って塑性変形させているので、特許文献2のように管材厚さ内で熱媒体管の変形領域を限定する必要がない。したがって、溝22と熱媒体管10の寸法精度をある程度緩和することができ、公差を大きくとることができる。したがって、各部材の製造が容易になり、製造コストの低減を達成することができる。また、形材21,21を上下から押圧するだけで、熱媒体管10が適宜塑性変形するので、形材21,21同士の組み付けは、複雑な制御を必要とせず、加工が容易である。
また、前記したように、溝22の表面で熱媒体管10を押圧することで塑性変形させているので、溝22と熱媒体管10との接触部分は隙間なく密着することとなり、熱伝導性を高めることができる。
さらに、溝22は、熱媒体管収容部23が熱媒体管10の外径よりも短い高さ寸法を有する断面形状になるような深さ寸法に形成されているので、形材21,21で熱媒体管10をベース部材20の厚さ方向両側から押圧して圧縮するだけで、熱媒体管10が塑性変形するので、製造がより容易になる。また、溝22は、熱媒体管収容部23が比較的単純な形状である略矩形を呈する断面形状になるように形成されているので、熱媒体管10が塑性変形しやすく、製造がより容易になるとともに、溝22の表面と熱媒体管10との密着性も容易に高めることができる。特に、本実施形態では、熱媒体管10は、その上下面と左右両側面において、溝22の表面に沿って隙間なく密着しており、密着性が高くなっている。また、熱媒体管10の四隅は、溝22,22の内周面と接触していないが、このように、積極的に非接触部分を形成することによって、その他の部分の熱媒体管10と溝22,22の内周面との密着性を高めることができ、密着した接触部分の面積を大きくでき、熱伝導性を大幅に高めることができる。
また、本実施形態によれば、溝22が、その底部22b近傍に開口部22aよりも幅広となる幅広部24を有する断面形状に形成されており、熱媒体管10の上下方向中間部に溝22の開口縁部22cが食い込んでインバース部25となる。これによって、各形材21,21が、インバース部25を介してベース部材20の厚さ方向に沿って熱媒体管10に係止されるので、形材21,21が離反するのを防止でき、形材21,21と熱媒体管10との接合強度を高めることができる。
また、かかる熱交換器1によれば、一対の凸条30,30を、断面ハ字状に形成された一対の凹条31,31に挿入して塑性変形させることで、凸条30,30が断面ハ字状に開いて係止されるので、形材21,21同士の接合強度を向上することができる。また、凹条31,31の内周面は曲面状に形成されているので、凸条30,30がガイドされて塑性変形しやすい。さらに、凸条30,30は、その底面が互いに離間する方向を向くように断面ハ字状に開いて塑性変形しているので、凸条30,30は、その側面がベース部材20の厚さ方向に係止され、形材21,21同士の接合強度をさらに向上させることができる。
さらに、一対の凸条30,30と一対の凹条31,31は、各形材21,21の溝22,22の両側で互いに対称位置にそれぞれ形成されているので、凸条30,30および凹条31,31によって溝22の両側で形材21,21同士を係止することとなる。これによって、熱媒体管10が、溝22によってバランスよく押圧され、熱媒体管10と溝22との密着性が高まり、熱伝導率の向上および接合強度のさらなる向上を達成することができる。また、溝22の両側の対称位置に一対の凸条30,30とそれに対応する形状の一対の凹条31,31がそれぞれ形成されているので、上下の形材21,21を同一の形状とすることができる。これによって、形材21を成形する型を共用することができ、製造がさらに容易となる。
また、本実施形態によれば、熱媒体管10が管材の厚さ全体に亘って塑性変形されているので、内周面にも凹凸が形成され、その内部を流れる冷媒の流れに乱流を発生することができる。したがって、冷媒が撹拌されることとなり、冷媒が局所的に温度上昇せず、効率的な冷却を行うことができる。
次に、本発明を実施するための第二の最良の形態について、図4を適宜参照しながら説明する。図4は本発明に係る熱交換器の第二の実施形態を示した図であって、(a)は形材と熱媒体管の組付け前の状態を示した断面図、(b)は形材と熱媒体管の組付け後の状態を示した断面図である。
図4の(a)および(b)に示すように、本実施形態に係る熱交換器2では、形材28,28に形成された熱媒体管10を収容する溝26が、第一の実施形態よりも深く形成されており、形材28,28を熱媒体管10の上下(図4中、上下方向)から組み合わせた際に対向する一対の溝26,26で形成される熱媒体管収容部27(図4の(b)参照)が、略正方形を呈する断面形状になるように形成されている。なお、熱媒体管収容部27の高さ寸法は、熱媒体管10の外径よりも短くなっている。溝26の開口部26aは、熱媒体管10の外径と略同等の幅寸法を有している。
溝26の底部26bの近傍には、溝26の開口部26aよりも幅広となる幅広部24が形成されている。幅広部24は、第一の実施形態と同様の構成であって、溝26の底部26bに向かうにしたがって幅広となり、溝26の底部26bの幅方向両側に向かうにしたがって深くなるように形成されている。幅広部24は、形材28,28に押圧されて塑性変形する熱媒体管10の変形部収容スペースとなる。溝26の開口部26aの周縁部である開口縁部26cの側面は、形材28の内表面20aに対して直角になるように構成されており、溝26を組み合わせた際に、開口縁部26c,26cの側面同士が平面的に連続するようになっている。本実施形態では、熱媒体管収容部27(図4の(b)参照)の内周長が、熱媒体管10の外周長よりも長くなるように構成されている。
なお、形材28,28のその他の構成については、第一の実施形態と同様の構成であるので、同じ符号を付して説明を省略する。
以上のような構成の溝26の表面で押圧されて、一対の溝26,26で構成される熱媒体管収容部27内に収容される熱媒体管10は、図4の(b)に示すように、その外表面から内表面に至る管材厚さ全体に亘って塑性変形して、形材28,28間で挟持されている。塑性変形した熱媒体管10は、熱媒体管収容部27の内周面に略沿って、上下左右の四隅が幅広部24に移動して収容されており、その断面が略正方形を呈している。第一の実施形態と同様に、ベース部材20の厚さ方向に見て熱媒体管10の中間部が、その上下の他の部分よりも幅が小さくなっており、溝26の開口縁部26cの周囲が熱媒体管10に食い込むインバース部25を構成している。
また、熱媒体管10の上下面においては、溝26の底部26bに、熱媒体管10が押圧されて底部26bの形状に沿って変形し、幅方向中間部が内側に湾曲するように構成されている。本実施形態では、熱媒体管収容部27の内周長が、熱媒体管10の外周長よりも長くなるように構成されているため、熱媒体管10の四隅では、溝26の内周面との間に隙間が構成されている。
前記構成の熱交換器2の製造方法は、第一の実施形態と同様の工程であるので、説明を省略する。また、本実施形態の熱交換器2においては、第一の実施形態と同様の作用効果の他に、溝26の深さが第一の実施形態の溝22(図1参照)よりも深いので、熱媒体管10の変形量が少なく、押圧にかかる応力を小さくすることができ、製造を容易にすることができるといった作用効果を得ることができる。
次に、本発明を実施するための第三の最良の形態について、図5を適宜参照しながら説明する。図5は本発明に係る熱交換器の第三の実施形態を示した図であって、(a)は形材と熱媒体管の組付け前の状態を示した断面図、(b)は形材と熱媒体管の組付け後の状態を示した断面図である。
図5の(a)および(b)に示すように、本実施形態に係る熱交換器3は、形材51,51に形成された熱媒体管10を収容する溝52が、各形材51,51を組み合わせた際に対向する一対の溝52,52で形成される熱媒体管収容部53が略楕円形を呈する断面形状になるように形成されている。熱媒体管収容部53の楕円形状は、熱媒体管10の外径よりも短い高さ寸法を有している。溝52の開口部52aの幅方向両端には、拡幅部54が形成されている。拡幅部54は、ベース部材20の内側となる内表面20aと平行な底面と、内表面20aと直角に交差する側面とを有している。溝52の開口部52aは、熱媒体管10の外径よりも長い幅寸法を有しており、拡幅部54が、形材51,51に押圧されて塑性変形する熱媒体管10の変形部収容スペースとなる。
上下の形材51,51の溝52,52の左右両側には、一対の凸条30,30と一対の凹条31,31がそれぞれ形成されている。上下の凸条30,30と凹条31,31は互いに対向して、凸条30,30が凹条31,31に挿入される位置に配置されている。凸条30,30および凹条31,31は、第一の実施形態と同様の構成および配置である。
以上のような構成の溝52の表面で押圧されて、一対の溝52,52で構成される熱媒体管収容部53内に収容される熱媒体管10は、図5の(b)に示すように、その外表面から内表面に至る管材厚さ全体に亘って塑性変形して、形材51,51間で挟持されている。塑性変形した熱媒体管10は、熱媒体管収容部53の底部52bに押圧されて、その内周面に略沿って、断面が略楕円形を呈している。
本実施形態では、熱媒体管収容部53の楕円形状は、その周長が熱媒体管10の外周長と略同等になっており、変形した熱媒体管10は、熱媒体管収容部53の拡幅部54を除いた楕円形部分の全周に沿って、溝52,52の内周面に密着している。熱媒体管10の外周長は、熱媒体管収容部53の楕円形状の周長よりも長くても短くてもよく、溝52と熱媒体管10の寸法精度をある程度緩和することができ、公差を大きくとることができる。したがって、各部材の製造が容易になり、製造コストの低減を達成することができる。また、形材51,51を上下から押圧するだけで、熱媒体管10が適宜塑性変形するので、形材51,51同士の組み付けは、複雑な制御を必要とせず、加工が容易である。なお、熱媒体管10の外周長が、熱媒体管収容部53の楕円形状の周長よりも長い場合は、熱媒体管10の余剰部分の管材が、外側に突出して屈曲し、拡幅部54内に収容される(図6参照)。
また、前記したように、溝52の表面で熱媒体管10を押圧することで塑性変形させているので、溝52と熱媒体管10との接触部分は隙間なく密着することとなり、熱伝導性を高めることができる。特に、拡幅部54において積極的に非接触部分を形成することによって、その他の部分の熱媒体管10と溝52,52の内周面との密着性を高めることができ、密着した接触部分の面積を大きくでき、熱伝導性を大幅に高めることができる。
さらに、一対の凸条30,30を、断面ハ字状に形成された一対の凹条31,31に挿入して塑性変形させることで、凸条30,30が断面ハ字状に開いて係止されているので、形材51,51同士の接合強度を向上することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に設計変更が可能である。
1 熱交換器
2 熱交換器
3 熱交換器
10 熱媒体管
20 ベース部材
21 形材
22 溝
22a 開口部
22b 底部
22c 開口縁部
23 熱媒体管収容部
24 幅広部
25 インバース部
26 溝
26a 開口部
26b 底部
26c 開口縁部
27 熱媒体管収容部
28 形材
30 凸条
31 凹条
51 形材
52 溝
52a 開口部
52b 底部
53 熱媒体管収容部
54 拡幅部
2 熱交換器
3 熱交換器
10 熱媒体管
20 ベース部材
21 形材
22 溝
22a 開口部
22b 底部
22c 開口縁部
23 熱媒体管収容部
24 幅広部
25 インバース部
26 溝
26a 開口部
26b 底部
26c 開口縁部
27 熱媒体管収容部
28 形材
30 凸条
31 凹条
51 形材
52 溝
52a 開口部
52b 底部
53 熱媒体管収容部
54 拡幅部
Claims (11)
- 熱部品を加熱または冷却するための熱媒体を循環させる熱媒体管を板状のベース部材の内部に収容した熱交換器の製造方法において、
前記熱媒体管を収容するための溝を備えるとともに互いに接合されることで前記ベース部材を構成する少なくとも一対の形材で、前記熱媒体管を前記ベース部材の厚さ方向両側から挟み込む圧力によって、前記溝の表面で前記熱媒体管を押圧することで、前記熱媒体管をその外表面から内表面に至る管材厚さ全体に亘って塑性変形させて、前記形材で前記熱媒体管を挟持するようにした
ことを特徴とする熱交換器の製造方法。 - 前記溝は、前記形材を前記ベース部材の厚さ方向両側から組み合わせた際に対向する一対の前記溝で形成される熱媒体管収容部が前記熱媒体管の外径よりも短い高さ寸法を有する断面形状になるような深さ寸法に形成されており、
前記熱媒体管を前記ベース部材の厚さ方向両側から押圧して塑性変形させる
ことを特徴とする請求項1に記載の熱交換器の製造方法。 - 前記溝は、前記形材を前記ベース部材の厚さ方向両側から組み合わせた際に対向する一対の前記溝で形成される熱媒体管収容部が略矩形を呈する断面形状になるように形成されており、
前記熱媒体管を略矩形に塑性変形させる
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱交換器の製造方法。 - 前記溝は、その底部近傍に開口部よりも幅広となる幅広部を有する断面形状に形成されており、
前記ベース部材の厚さ方向に見て前記熱媒体管の中間部が他の部分よりも幅が小さくなるように、前記熱媒体管を塑性変形させて、前記溝の開口縁部が前記熱媒体管に食い込むインバース部となる
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の熱交換器の製造方法。 - 一方の形材の、前記ベース部材の内側となる内表面に、互いに平行に配置された一対の凸条を形成し、
他方の形材の、前記ベース部材の内側となる内表面であって前記凸条に対応する位置に、深さ方向の奥に向かうにしたがって互いに離間する一対の凹条を形成し、
前記熱媒体管を前記ベース部材の厚さ方向両側から挟み込む圧力によって、一対の前記凸条を一対の前記凹条内に挿入して塑性変形させて、各形材同士を係止させる
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の熱交換器の製造方法。 - 一対の前記凸条と一対の前記凹条は、各形材の前記溝の両側で互いに対称位置にそれぞれ形成されており、
前記溝の両側で、一対の前記凸条を一対の前記凹条内に挿入して塑性変形させて、各形材同士を係止させる
ことを特徴とする請求項5に記載の熱交換器の製造方法。 - 前記溝は、前記形材を前記ベース部材の厚さ方向両側から組み合わせた際に対向する一対の前記溝で形成される熱媒体管収容部が前記熱媒体管の外径よりも短い高さ寸法を有する略楕円形を呈する断面形状になるように形成されており、
前記熱媒体管を前記ベース部材の厚さ方向両側から押圧して塑性変形させる
ことを特徴とする請求項1に記載の熱交換器の製造方法。 - 熱部品を加熱または冷却するための熱媒体を循環させる熱媒体管を板状のベース部材の内部に収容した熱交換器において、
前記ベース部材は、前記熱媒体管を収容するための溝を備えた少なくとも一対の形材を互いに接合して構成され、
前記熱媒体管は、前記ベース部材の厚さ方向両側から挟み込まれて前記溝の表面で押圧されることで、その外表面から内表面に至る管材厚さ全体に亘って塑性変形して、前記一対の形材に挟持される
ことを特徴とする熱交換器。 - 前記溝は、前記形材を前記ベース部材の厚さ方向両側から組み合わせた際に対向する一対の前記溝で形成される熱媒体管収容部が前記熱媒体管の外径よりも短い高さ寸法を有する断面形状になるような深さ寸法に形成され、
前記熱媒体管は、高さ方向に圧縮されて塑性変形している
ことを特徴とする請求項8に記載の熱交換器。 - 前記溝は、前記形材を前記ベース部材の厚さ方向両側から組み合わせた際に対向する一対の前記溝で形成される熱媒体管収容部が略矩形となる断面形状になるように形成され、
前記熱媒体管は、略矩形に塑性変形している
ことを特徴とする請求項8または請求項9に記載の熱交換器。 - 前記溝は、その底部近傍に開口部よりも幅広となる幅広部を有しており、
前記熱媒体管は、前記溝の底部側がそれぞれ拡幅して前記幅広部に移動するように塑性変形しており、前記ベース部材の厚さ方向中間部に前記溝の開口縁部が係止されている
ことを特徴とする請求項8乃至請求項10のいずれか1項に記載の熱交換器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007155544A JP2008307552A (ja) | 2007-06-12 | 2007-06-12 | 熱交換器の製造方法および熱交換器 |
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DE102009056130A1 (de) | 2008-12-02 | 2010-07-01 | Advics Co., Ltd, Kariya-city | Fahrsteuervorrichtung und Fahrsteuerprogramm für die Vorrichtung |
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CN105873415A (zh) * | 2016-04-26 | 2016-08-17 | 东莞汉旭五金塑胶科技有限公司 | 散热器的基座与热导管组合 |
CN111331046A (zh) * | 2020-03-19 | 2020-06-26 | 浙江锐程机械制造有限公司 | 模座均布方法、模座均布机构及双锥道扣压机 |
WO2022198250A1 (de) | 2021-03-22 | 2022-09-29 | Kälte- und Systemtechnik GmbH | Vorrichtung zur speicherung und abgabe von sensibler und latenter energie zur kühlung von fluiden |
-
2007
- 2007-06-12 JP JP2007155544A patent/JP2008307552A/ja active Pending
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