JP2008305624A - 防鼠用外装付きlanケーブル - Google Patents

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昭裕 小尾
Misao Watabiki
操 綿引
Akira Watanabe
昭 渡辺
Ayumi Nishidate
歩 西舘
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Abstract

【課題】長期間安定した防鼠効果があり、電気的特性が良好な防鼠用外装付きLANケーブルを提供する。
【解決手段】複数本の対撚り線を含むケーブルコア又は上記ケーブルコアが複数本集合された外周に少なくとも内部シース層を有し、その内部シース層より外側に金属からなる防鼠層を有し、その防鼠層の外周にプラスチックからなる防食シース層を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、長期間安定した防鼠効果があり、電気的特性が良好な防鼠用外装付きLANケーブルに関する。
鼠は、歯が必要以上に伸びるのを防ぐために何でも咬みつく習性があり、ケーブルも例外ではない。咬害によりケーブルが破損すると、ショートによる火災・停電・コンピュータシステムのダウン・交通信号の故障による交通マヒなどが発生するおそれがある。また、最近では、鼠の他にも、動物ではカラス・キツツキ・クマゼミ、動物以外では散弾銃によるケーブルの被害も知られている。
ケーブルに防鼠性を持たせる技術としては、
(1)鉄・鋼・ステンレスを外装(鎧(がい)装とも言う)として施すもの。
(2)シース材料に鼠忌避剤を混ぜるもの。
が公知である。
ただし、これらのケーブルは通常の電線・ケーブルや通信ケーブルであり、LANケーブルに防鼠性を持たせる技術は知られていない。
特開2005−044652号公報 特開2005−346996号公報
(1)鉄・鋼・ステンレスの外装
外装を施すと、ケーブルコア(対撚り線)に外力が加わる。通常の通信ケーブルでは、この外力による電気的特性の劣化は問題にならない程度に小さい。しかし、LANケーブルでは、非常に精密に対撚りピッチを制御して製造してあるので、外力による対撚りピッチの少しの乱れでも電気的特性への影響が大きく、問題となる。
(2)鼠忌避剤入りシース
ケーブル布設時に皮膚に付くと刺激を感じることがある。また、防鼠効果が長時間続かない。水に弱く、鼠忌避剤の成分が水に溶け出し、環境に悪影響を与える可能性がある。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、長期間安定した防鼠効果があり、電気的特性が良好な防鼠用外装付きLANケーブルを提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、複数本の対撚り線を含むケーブルコア又は上記ケーブルコアが複数本集合された外周に少なくとも内部シース層を有し、その内部シース層より外側に金属からなる防鼠層を有し、その防鼠層の外周にプラスチックからなる防食シース層を有するものである。
また、本発明は、複数本の対撚り線を含むケーブルコア又は上記ケーブルコアが複数本集合された外周に少なくともクッション層を有し、そのクッション層より外側に金属からなる防鼠層を有し、その防鼠層の外周にプラスチックからなる防食シース層を有するものである。
上記防鼠層の厚さが0.085〜0.115mmであってもよい。
上記防鼠層がステンレステープ又は亜鉛めっき鉄テープを一枚重ね巻き又は二枚らせん巻きしたもの、あるいはステンレステープ又は鋼帯を縦添え成形したものであってもよい。
上記防食シース層が塩化ビニル又はLLDPEからなってもよい。
上記防鼠層と上記防食シース層との間に、外側クッション層を有してもよい。
本発明は次の如き優れた効果を発揮する。
(1)長期間安定した防鼠効果がある。
(2)電気的特性が良好である。
以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1に示されるように、本発明に係る防鼠用外装付き16対LANケーブル(以下、LANケーブルという)1は、複数本の対撚り線を含むケーブルコア8が複数本集合された外周に内部シース層10を有し、その内部シース層10の外周にクッション層11を有し、そのクッション層11の外周に金属からなる防鼠層12を有し、その防鼠層12の外周にプラスチックからなる防食シース層14を有するものである。
ケーブルコア(4対ユニットとも言う)8は、図2に示されるように、導体2の外周に絶縁体3を有する2本の素線4が所定の対撚りピッチで撚り合わされた4対の対撚り線5が十字介在6を介して周方向均等な位置に配置され、その外周に4対ユニットシース7が設けられたものである。
4対ユニットシースは、ビニルシースであり、厚さは、例えば、0.5mmである。
LANケーブル1は、図1に示されるように、このケーブルコア8が4本集合され、その外周には、内側から順に、PETテープ層9、内部シース層10、クッション層(以下、内部クッション層という)11、防鼠層12、外側クッション層13、防食シース層14が設けられている。
LANケーブル1は、4本のケーブルコア8を撚り合わせた後、各層を形成したものであり、16対ケーブルとも言う。
PETテープ層9は、厚さ約0.038mmのPETテープを1枚重ね巻きしたものである。
内部シース層10は、塩化ビニル等のプラスチックからなる。内部シース層の厚さは、約0.7mmである。
内部クッション層11は、プラスチックテープ、不織布テープなどからなる。内部クッション層は、厚さ約0.16mm、幅20mmの不織布テープを2枚、突き合わせ巻きしたものである。
防鼠層12は、ステンレステープ、鉄テープ(亜鉛めっき鉄テープ)などからなる。防鼠層12は、これらの金属テープを一枚重ね巻き又は二枚らせん巻きしたもの、あるいはステンレステープ又は鋼帯を縦添え成形したものである。鉄テープはステンレステープよりも軟らかいため、同じ厚さであればケーブルの屈曲性をよくする。ステンレステープは錆に強い。一枚巻きより二枚巻のほうがケーブルの屈曲性をよくする。防鼠層12は、厚さ0.085〜0.115mm、幅20mmのステンレステープを2枚、らせん巻きしたものが好ましい。
外側クッション層13は、不織布テープなどからなる。外側クッション層13は、厚さ約0.16mm、幅20mmの不織布テープを1枚、1/8ラップ重ね巻きしたものである。
防食シース層14は、シース押出における冷却時の収縮率が比較的小さいプラスチックからなる。防食シース層14に用いるプラスチックは、塩化ビニル又はLLDPE(連鎖状低密度ポリエチレン)が好ましい。ポリエチレンは、塩化ビニルよりも耐湿性、耐水性、水密性に優れる。塩化ビニルは、ポリエチレンよりも軟らかく屈曲性に優れる。本実施形態では、防食シース層14は、LLDPEを厚さ約1.5mmとしたものである。
LANケーブルの仕上がり外径は、約21mmである。
LLDPEの分子量分布を図3に示す。横軸は分子量のLog、縦軸はその分子量を有する分子の重量を分子量で割ったものである。また、図3には比較のため、LLPE(低密度ポリエチレン)の分子量分布も示す。LLDPEは、LLPEと比較して高分子(グラフの右側部分)の量が少ないため、加熱時の膨張が小さく、冷却時の収縮が小さい。
次に、本発明のLANケーブルの性能を評価する。
LANケーブルを作製する過程で、 防鼠層12を被覆した直後に、電気的特性として対撚り線5のリターンロス(反射減衰量)と特性インピーダンスを測定し、図4(a)、図4(b)に示す。その後、防食シース層14として、LLPEを被覆したときの対撚り線5のリターンロスと特性インピーダンスを測定し、図5(a)、図5(b)に示す。また、防食シース層14として、LLDPEを被覆したときの対撚り線5のリターンロスと特性インピーダンスを測定し、図6(a)、図6(b)に示す。各図には、規格値(カテゴリ5e)を示す。
図4に示されるように、防鼠層12を被覆した段階では、リターンロスも特性インピーダンスも規格値を満足している。すなわち、リターンロスが使用周波数の全範囲において規格値より十分に大きく、特性インピーダンスが使用周波数の全範囲において上限規格値と下限規格値の間にある。
図5に示されるように、防食シース層14としてLLPEを被覆すると、リターンロスが10〜15dB悪化する。このリターンロスは規格値を満足しない場合が有り得る。特性インピーダンスは、使用周波数の全範囲で5Ω程度上昇している。これらは、防食シース層14のLLPEが長手方向に収縮したことにより、対撚り線5が緩み、導体2間が広くなったためと推測される。
図6に示されるように、防食シース層14としてLLDPEを被覆すると、リターンロスの悪化は5dB以下である。特性インピーダンスの上昇はほとんどない。
以上の性能評価から、金属からなる防鼠層12を設け、防鼠層12の外周に防食シース層14を設ける場合に、防食シース層14の材料が冷却時に収縮の小さいプラスチック(具体的には、LLPEよりも高分子の含有比率が少なく、熱収縮量が少ない材料)であれば、従来になかった防鼠性のあるLANケーブルを電気的特性への影響なく製造することが可能となる。
本発明は、金属製の防鼠層12を設けることで防鼠性を与え、防食シース層14の材料として冷却時に収縮の小さいプラスチックを用いることで防鼠層12への外力(LANケーブル1を長手方向に収縮させ対撚り線5を緩める力)を抑えることができる。
内部シース層10、内側クッション層11、外側クッション層13を設ける効果は、外装(防鼠層12あるいは防食シース層14)を施すときや完成したLANケーブル1を屈曲したときに、防鼠層12となる金属テープのエッジや加熱などにより、ケーブルコア8や防食シース層14が傷付くのを防止することである。
本発明の他の実施形態を説明する。
図7に示されるLANケーブル71は、5本の対撚り線を含むケーブルコア72の外周にクッション層73を有し、そのクッション層73の外周に防鼠層74を有し、その防鼠層74の外周にプラスチックからなる防食シース層75を有するものである。
防鼠層74は、波付き加工(コルゲート)を施したステンレスラミネートテープを縦添え成形し、重なり合わせ目を加熱接着したものである。防食シース層75はポリエチレンからなる。
図8に示されるLANケーブル81は、5本の対撚り線を含むケーブルコア82の外周に内部シース層83を有し、その内部シース層83の外周に防鼠層84を有し、その防鼠層84の外周にプラスチックからなる防食シース層85を有するものである。
防鼠層84は、鋼帯を縦添え成形し、突き合わせ面を溶接・波付き加工したものである。防食シース層85はポリエチレンからなる。
本発明の一実施形態を示す防鼠用外装付きLANケーブルの断面図である。 図1の防鼠用外装付きLANケーブルに含まれるケーブルコアの断面図である。 LLDPE及びLLPEの分子量分布図である。 (a)は、周波数対リターンロス(反射減衰量)特性図、(b)は、周波数対特性インピーダンス特性図である。 (a)は、周波数対リターンロス(反射減衰量)特性図、(b)は、周波数対特性インピーダンス特性図である。 (a)は、周波数対リターンロス(反射減衰量)特性図、(b)は、周波数対特性インピーダンス特性図である。 本発明の他の実施形態を示す防鼠用外装付きLANケーブルの破断斜視図である。 本発明の他の実施形態を示す防鼠用外装付きLANケーブルの破断斜視図である。
符号の説明
1 LANケーブル
2 導体
3 絶縁体
4 素線
5 対撚り線
6 十字介在
7 4対ユニットシース
8 ケーブルコア
9 PETテープ層
10 内部シース層
11 クッション層(内部クッション層)
12 防鼠層
13 外部クッション層
14 防食シース層

Claims (6)

  1. 複数本の対撚り線を含むケーブルコア又は上記ケーブルコアが複数本集合された外周に少なくとも内部シース層を有し、その内部シース層より外側に金属からなる防鼠層を有し、その防鼠層の外周にプラスチックからなる防食シース層を有することを特徴とする防鼠用外装付きLANケーブル。
  2. 複数本の対撚り線を含むケーブルコア又は上記ケーブルコアが複数本集合された外周に少なくともクッション層を有し、そのクッション層より外側に金属からなる防鼠層を有し、その防鼠層の外周にプラスチックからなる防食シース層を有することを特徴とする防鼠用外装付きLANケーブル。
  3. 上記防鼠層の厚さが0.085〜0.115mmであることを特徴とする請求項1又は2記載の防鼠用外装付きLANケーブル。
  4. 上記防鼠層がステンレステープ又は亜鉛めっき鉄テープを一枚重ね巻き又は二枚らせん巻きしたもの、あるいはステンレステープ又は鋼帯を縦添え成形したものであることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の防鼠用外装付きLANケーブル。
  5. 上記防食シース層が塩化ビニル又はLLDPEからなることを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の防鼠用外装付きLANケーブル。
  6. 上記防鼠層と上記防食シース層との間に、外側クッション層を有することを特徴とする請求項1〜5いずれか記載の防鼠用外装付きLANケーブル。
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