JP2008304410A - 光測定装置および光測定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】局発光を用いることなく光信号の振幅変化量と位相変化量と時間的な変化を測定できる光測定装置および光測定方法を提供する。
【解決手段】被測定光を複数に分岐する光分岐素子と、前記分岐された被測定光の一方に所定の時間遅延を与える時間遅延処理部と、前記分岐された被測定光の他方または前記時間遅延処理部による処理が施された被測定光を参照基準光とし、相対時間差が前記時間遅延で与えられた時間となる被測定光と参照基準光との干渉により、当該被測定光の同相信号成分と直交信号成分を出力する光位相ダイバーシティ回路と振幅変化量と位相変化量の少なくとも一方を算出するデータ処理回路と、所定ビット時間毎に位相をシフトさせながら抽出する光時間ゲート処理部または電気時間ゲート処理部を備え、振幅位相分布の時間変化を測定することを特徴とする光測定装置および光測定方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、光信号の振幅位相分布の時間変化を測定する光測定装置および光測定方法に関するものである。
近年、光通信で用いられる伝送信号として、従来からの強度変調方式以外に、光の位相に情報を付加する位相変調方式が提案されている。デジタル位相変調方式としては、たとえば、光位相の0、πに2値のデジタル値を対応させるBPSK(Binary Phase Shift-Keying)や、隣り合うビット間の位相差でデジタル値を判別するDPSK(Differential Phase Shift-Keying)などがある。また、振幅と位相の双方にデジタル値を付加するAPSK(Amplitude Phase Shift-Keying)などの多値変調方式も提案されている。このような位相変調方式に関する研究が進むにつれて、光位相を定量的に測定する装置および手法についての要求も高まってきている。
図27〜図29を参照して、非特許文献1において提案されている光測定手法について説明する。非特許文献1に示された光測定システムは、図27に示すように、サンプリング光を生成するサンプリングレーザ301、被測定光を生成する光信号生成装置302、トリガ信号生成器303、光バンドパスフィルタ304、被測定光の偏波を調整する偏波制御器305、光位相ダイバーシティ回路306、差動受光器307、308、AD変換器309により構成されている。トリガ信号生成器303は、サンプリングレーザ301とAD変換器309を同期させるためのトリガ信号を生成する。
非特許文献1に示された光測定システムは、図27に示す光位相ダイバーシティ回路306を用いて、安定発振しているサンプリング光の振幅と位相を基準として、被測定光の振幅と位相を順次サンプリングしプロットしていくものである。図28に、光位相ダイバーシティ回路306の構成を示す。光位相ダイバーシティ回路306に入力されたサンプリング光と被測定光は、それぞれスプリッタSとSにより分岐され、結合器CとCにより合波される。スプリッタSで分岐されたサンプリング光の一方に対して位相調整器310によりπ/2の位相差を付加することにより、サンプリング光の振幅と位相を基準として、入力被測定光電場の同相信号成分と直交信号成分に相当する干渉信号を、それぞれ差動受光器SとSで取得する。
被測定光の光電場をe(t)、サンプリング光の光電場をe(t)とすると、これらはそれぞれ式(1)、式(2)のように表される。
Figure 2008304410
Figure 2008304410
ここで、ωは被測定光の光キャリア周波数、ωはサンプリング光の光キャリア周波数である。式(1)において、E(t)は被測定光の光電場の包絡線を示し、φ(t)は搬送波の時間的な位相変化を示し、Ψは初期位相(サンプリング光との相対位相)を示す。被測定光が位相変調信号の場合には、φ(t)がビット毎に異なる値となり、φ(t)の変化が測定対象となる。式(2)において、E(t)はサンプリング光の光電場の包絡線を示す。
光位相ダイバーシティ回路306を用いて得られた干渉信号s、sについて、周期T毎にサンプリングされたN番目の取得サンプリングデータは、式(3)、式(4)のようになる。
Figure 2008304410
Figure 2008304410
ここで、サンプリング光はデルタ関数に近似している。Pはサンプリング光の強度である。
したがって、干渉信号の大きさは、被測定光のサンプリング点での振幅E(t)と位相φ(t)を反映したものとなり、式(3)および式(4)で表される取得サンプリングデータを解析することにより、被測定光の振幅変化量および位相変化量(E(t)の変化量およびφ(t)の変化量)を測定することができる。
図29に、振幅変化量と位相変化量を極座標表示した振幅・位相分布の一例を示す。振幅・位相分布は、図29に示すように、各サンプリング点での同相信号成分の大きさs(NT)をx座標、直交信号成分s(NT)の大きさをy座標としてプロットすることにより得られる。
C. Dorrer, Christopher Richard Doerr, I. Kang, Roland Ryf, J. Leuthold, P.J. Winzer, "Measurement of Eye Diagrams and Constellation Diagrams of Optical Sources Using Linear Optics and Waveguide Technology," Journal of Lightwave Technology, Vol.23, No.1, January 2005, pp.178-186.
上述した従来の測定手法は、サンプリング手法を用いているが、基本的には光ヘテロダイン計測に準じたものである。一般に、光ヘテロダイン計測に基づく光位相測定手法は、局発光(サンプリング光)の波長揺らぎの影響を受けやすく、フィードバック機構を設けたような安定な光源を用意する必要がある。また、光位相ダイバーシティ回路により干渉信号を得るためには、被測定光と局発光の波長は同程度である必要があり、従来の測定手法では光源によって測定波長範囲が限定されるという問題がある。
また、光信号の強度変化量(振幅変化量)は、光オシロスコープなどの波形測定器を利用することにより測定できるが、位相変化量の測定は容易ではない。位相変化量を測定する手法として、上述のように光位相ダイバーシティ回路を用いる手法も有効であると思われるが、従来の手法は局発光を用意しなければならず、光源の性能に測定対象や測定精度が強く依存することになる。
本発明の課題は、局発光を用いることなく光信号の振幅変化量と位相変化量を測定できる光測定装置および光測定方法を実現することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
被測定光を複数に分岐する光分岐素子と、
前記分岐された被測定光の一方に所定の時間遅延を与える時間遅延処理部と、
前記分岐された被測定光の他方または前記時間遅延処理部による処理が施された被測定光を参照基準光とし、相対時間差が前記時間遅延で与えられた時間となる被測定光と参照基準光との干渉により、当該被測定光の同相信号成分と直交信号成分を出力する光位相ダイバーシティ回路と、
前記同相信号成分と前記直交信号成分に基づき被測定光の振幅変化量と位相変化量の少なくとも一方を算出するデータ処理回路と、
前記光分岐素子から前記光位相ダイバーシティ回路に至る経路上に設けられ、前記分岐された被測定光の少なくとも一方を所定ビット時間毎にタイミングをずらしながら抽出する光時間ゲート処理部または電気時間ゲート処理部を備え、
振幅位相分布の時間変化を測定することを特徴とする光測定装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の光測定装置において、
前記分岐された被測定光の一方に対し、光キャリア周波数をシフトする周波数シフターを備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の光測定装置において、
前記被測定光に同期したクロック信号を生成する光クロック再生回路を備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1または2に記載の光測定装置において、
前記被測定光として、擬似ランダムな符号を重畳した光信号を用い、
前記データ処理回路は、前記擬似ランダムな符号の繰り返し周波数に同期したフレーム信号を用いてデータ処理を行うことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1または2に記載の光測定装置において、
前記被測定光を、互いに直交する複数の偏光成分に分離する偏波分離素子を備え、
前記偏波分離素子により分離された偏光成分の各々について、前記光分岐素子、前記時間遅延処理部、前記光位相ダイバーシティ回路による処理を実行することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1または2に記載の光測定装置において、
前記被測定光と前記参照基準光の少なくとも一方の強度を測定する測定手段を備えることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1または2に記載の光測定装置において、
前記データ処理回路での処理結果に基づいて、前記被測定光の振幅・位相分布を表示する表示部を備えることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、
被測定光を複数に分岐する工程と、
前記分岐された被測定光の一方に対し、所定の時間遅延を与える工程と、
前記分岐された被測定光の他方または前記時間遅延が施された被測定光を参照基準光とし、相対時間差が前記時間遅延で与えられた時間となる被測定光と参照基準光との干渉により、当該被測定光の同相信号成分と直交信号成分を出力する工程と、
前記同相信号成分と前記直交信号成分に基づいて、被測定光の振幅変化量と位相変化量の少なくとも一方を算出する工程と、
前記分岐された被測定光の少なくとも一方を所定ビット時間毎にタイミングをずらしながら抽出して振幅位相分布の時間変化を測定する工程、
を含むことを特徴とする光測定方法である。
本発明によれば、局発光を用いることなく、被測定光の振幅変化量と位相変化量が測定できる。特に、光時間ゲート処理部または電気時間ゲート処理部を用いることで、動作周波数帯域の低いAD変換器およびデータ処理回路により、被測定光の振幅変化量と位相変化量が測定できるとともに、分岐された被測定光の少なくとも一方を所定ビット時間毎にタイミングをずらしながら抽出することにより、振幅位相分布の時間変化を測定することができる。
また、光クロック生成回路で被測定光に同期したクロック信号を生成することにより、外部クロック信号を用いることなく、被測定光の振幅変化量と位相変化量を測定することができる。
また、被測定光として擬似ランダムな符号を重畳した光信号を用いることにより、擬似ランダムな符号の繰り返し周波数に同期したフレーム信号を用いてデータ処理を行うことができ、被測定光のビット毎の振幅変化または位相変化の様子を測定できる。
さらに、分岐された被測定光と時間遅延が施された被測定光を合波し、その合波された被測定光に対して光時間ゲート処理部による処理を一括して施すことにより、データ取得に必要な信号のみを光位相ダイバーシティ回路に入力でき、受光時の雑音低減を図ることができる。
また、分岐された被測定光の各々に対して異なるビットを抽出することによっても、データ取得に必要な信号のみを光位相ダイバーシティ回路に入力でき、受光時の雑音低減を図ることができる。
さらに、偏波分離素子を用いて被測定光を互いに直交する複数の偏光成分に分離し、各偏光成分について独立に振幅測定、位相測定を行うことができる。
また、被測定光または参照基準光の強度を振幅・位相測定とは別に測定してデータ処理に用いることにより、測定精度の向上が図れる。
また、被測定光の振幅・位相分布の時間変化を表示することにより、時間領域においても被測定光の品質を評価できる。
また、周波数シフターを用いることで光位相ダイバーシティ回路から余弦的(正弦的)な振動を伴う電気信号が定常的に得られるため、電気回路としてDC成分に対応しない低周波数特性の悪い部品を利用できる。また、利用部品の選択肢が増えるため、測定精度、測定感度などの性能向上も期待できる。
以下、図面を参照して、本発明を説明する。
[実施形態1]
図1〜図16を参照して、本発明の実施形態1について説明する。
図1に、実施形態1に係る光測定装置100の内部構成の一例と、発振器1および光信号生成装置2を示す。
発振器1は、光信号生成装置2で生成される被測定光に同期した電気クロック信号を、光信号生成装置2と、光測定装置100の駆動回路6に出力する。
光信号生成装置2は、実際の伝送路を伝播するデータが重畳された光信号を想定して、発振器1から入力された電気クロック信号に同期して、ランダムなデータが重畳された被測定光を生成する。ランダムなデータが重畳された被測定光としては、たとえば、DPSK方式で変調された光信号がある。
光測定装置100は、図1に示すように、光分岐素子3、時間遅延処理部4、光時間ゲート処理部5、駆動回路6、偏波制御器7、8、光位相ダイバーシティ回路9、AD変換器10、11、データ処理回路12、表示部13などで構成される。
光分岐素子3は、光信号生成装置2から入力された被測定光を2つに分岐する。
時間遅延処理部4は、可変光遅延線4aを有していて、光分岐素子3により分岐された被測定光の一方に時間遅延を与える。時間遅延処理部4は、光位相ダイバーシティ回路9に入力される被測定光と参照基準光(後述)との相対時間差がmビット時間(mは整数)となるように、可変光遅延線4aの遅延時間を調整する。
光時間ゲート処理部5は、たとえば電界吸収型の光変調器5aにより構成されていて、光分岐素子3により分岐された被測定光の一方に対し、nビット時間(nは整数)毎に図示しない移相手段でタイミングをずらしながら抽出する。以下では、光時間ゲート処理部5により処理された光信号を参照基準光または分割被測定光という。なお、図1の光測定装置100では、時間遅延処理部4を光時間ゲート処理部5の前段に配置し、時間遅延処理部4により時間遅延が与えられた被測定光に対して光時間ゲート処理を行う例を示しているが、時間遅延処理部4を光時間ゲート処理部5の後段に配置してもよい。
駆動回路6は、発振器1から入力された電気クロック信号に基づいて、被測定光の繰返し周期よりも長い周期の駆動信号を生成し、その駆動信号によって光時間ゲート処理部5の光変調器5aを駆動させる。また、駆動回路6は、駆動信号をさらにAD変換器10および11に出力する。
偏波制御器7は光分岐素子3で分岐された被測定光の他方の偏波を調整し、偏波制御器8は参照基準光の偏波を調整する。
光位相ダイバーシティ回路9は、90°光ハイブリッド(Optical Hybrid)とも呼ばれもので、入力された被測定光と参照基準光の干渉により、当該被測定光の同相信号成分と直交信号成分をそれぞれAD変換器10、11に出力する。
図2に、光位相ダイバーシティ回路9の内部構成の一例を示す。図2に示す光位相ダイバーシティ回路9は、被測定光入力ポート90a、参照基準光入力ポート90b、電圧駆動の位相調整器91、方向性結合器92a、92b、受光素子93a、93b、93c、93d、差動出力回路94a、94b、同相信号出力ポート95a、直交信号出力ポート95bにより構成される。
被測定光入力ポート90aに入力された被測定光は2つに分岐され、参照基準光入力ポート90bに入力された参照基準光も2つに分岐される。分岐された被測定光の一方は方向性結合器92aに入力されて2つに分岐され、それぞれ受光素子93a、93bに入力される。また、分岐された参照基準光の一方も方向性結合器92aに入力されて2つに分岐され、それぞれ受光素子93a、93bに入力される。
受光素子93aおよび93bでは、入力された光信号が電気信号に変換される。このとき、受光素子93aに入力された被測定光と参照基準光は干渉するため、双方の相対的な位相差φに応じた干渉信号(直流成分を含む。)が受光素子93aから出力される。受光素子93bにおいても、同様の干渉信号が得られるが、方向性結合器92aの特性から、受光素子93aの出力信号とは強弱の反転した干渉信号が得られる。
差動出力回路94aは、2つの受光素子93aおよび93bの出力信号の差を算出して出力する。これにより、2つの干渉信号から直流成分が除去され、位相差φに応じた干渉信号のみが電気信号として同相信号出力ポート95aから出力される。
一方、分岐された他方の参照基準光は、位相調整器91によりπ/2の位相差が付加された後、方向性結合器92bに入力される。また、分岐された他方の被測定光も方向性結合器92bに入力される。方向性結合器92bで分岐された被測定光と参照基準光は、受光素子93cおよび93dに入力される。これら受光素子93cおよび93dの出力信号は差動出力回路94bに入力され、双方の相対的な位相差φ+π/2に応じた干渉信号が電気信号として直交信号出力ポート95bから出力される。
差動出力回路94aの出力信号と差動出力回路94bの出力信号は、被測定光の光位相に対して互いに直交した信号成分となるため、一方が同相信号成分、他方が直交信号成分として取得され、デジタル信号に変換後、データ処理回路12においてデータ処理が行われる。
図3に、光信号生成装置2で生成される被測定光x1、時間遅延処理部4で時間遅延が与えられた被測定光x2、駆動回路6から出力される駆動信号(駆動電圧パルス)x3、光時間ゲート処理部5から出力される参照基準光x4、光位相ダイバーシティ回路9から出力される被測定光の同相信号成分x5、直交信号成分x6のタイムチャートを示す。
図3に示すように、被測定光x1として10Gbit/s(繰り返し周波数10GHz)のRZ−DPSK信号を用いる(図3(a))。この被測定光x1を1000ビット時間(n=1000)で抽出する場合(図3(d))、光変調器5aの駆動信号は10MHz(100ns間隔)の繰り返しパルス列となる(図3(c))。
本発明では、この駆動信号のパルス幅を1ビット時間(たとえば10Gbit/sの被測定光では100ps)に対し十分に短くし(たとえば数ps)、またその繰り返し周期は被測定光のnビット時間(nは整数)とは異なる周期(たとえば100ns+Δt)とする。具体的には、駆動信号の位相を所定ビット時間毎に所定量Δt(たとえば1ps)ずつシフトさせる。この周期は、サンプリング・オシロスコープなどに代表される時間波形観測装置で用いられているサンプリング手法(シーケンシャル・サンプリングやランダム・インターリーブド・サンプリングなど)と同様に決定できる。
このような駆動信号で光ゲート処理部5の光変調器5aを動作させることにより、AD変換器10、11には被測定光の異なるmビット間での同相信号成分、直交信号成分に対し、nビット時間とは異なる周期でゲート処理(サンプリング処理)の施された同相信号成分(図3(e))、直交信号成分(図3(f))が入力されることになる。また、10Gbit/sの被測定光x1に対し、被測定光x1と参照基準光x4との相対時間差を1ビット時間(m=1)とすると、100psの相対時間差となる(図3(b))。
このように構成することにより、光位相ダイバーシティ回路9からは、図3(e)、(f)に示すように、被測定光の異なるmビット間での干渉信号(ビート信号)x5、x6が電気信号として得られる。
AD変換器10、11は、それぞれ、光位相ダイバーシティ回路9から入力された被測定光の同相信号成分、直交信号成分をデジタル信号に変換し、データ処理回路12に出力する。
データ処理回路12は、AD変換器10および11から入力されたデータを解析することにより、被測定光の異なるmビット間での振幅変化量と位相変化量の少なくとも一方を参照基準光の繰り返し周期(nビット時間)で逐次的に算出する。そして、得られた測定値から振幅・位相分布を作成し、さらにその時間的な変化を算出する。これにより、観測結果は振幅・位相・時間の3次元情報を含むことになる。このようにして作成された振幅・位相・時間の3次元的な分布表示データを表示部13に出力する。
表示部13は、LCD(Liquid Crystal Display)などの表示器で構成され、データ処理回路12での処理結果を表示する。具体的に、表示部13は、データ処理回路12で作成された振幅・位相・時間の3次元的な分布表示データを表示する。図4に、RZ−DPSK信号の3次元的な分布図の例を示す。これにより、振幅・位相分布のプロットデータのばらつきから被測定光の振幅変化量および位相変化量の統計分布を把握でき、さらにその時間的な変化およびばらつきが得られることから、光信号のより詳細な品質評価が可能となる。
以上のように、実施形態1の光測定装置100は、光時間ゲート処理により被測定光を所定ビット毎に抽出し、分岐された被測定光の一方を参照基準光として用いており、この参照基準光をサンプリング光に見立てた従来手法の類似した構成となっている。しかしながら、被測定光自身を参照基準光として用いた自己ホモダインの干渉計となっているため、被測定光の波長に因らずに常に干渉信号が得られ、定常的に振幅測定および位相測定ができる。また、従来のように局発光(サンプリング光)を用意する必要がないため、局発光の安定度に起因する測定誤差を生じることがない。
さらに、光測定装置100は、自己ホモダインの干渉計であるため、測定値はビット間の相対値であるが、数値計算により絶対値を見積もることもできる。また、光測定装置100は、遅延干渉計に準じた構成となっているため、遅延干渉計を信号受信器として用いる差動位相変調方式との整合性が良く、差動位相変調信号のQ値測定やビット・エラー・レートの測定ができる。
なお、実施形態1における記述内容は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
たとえば、光時間ゲート処理部で用いる光変調器として、LiNbO結晶を用いた導波路型マッハ・ツェンダ変調器も利用可能である。また、光変調器の代わりに、高速な光スイッチ(光の干渉を利用したもの、光パワーの吸収・透過を利用したもの、光パワーの反射・透過を利用したものなど)も利用可能である。さらに、光時間ゲート処理部には、外部光制御型の変調器・スイッチ(光カー・シャッターや過飽和吸収体を用いたもの)も利用可能である。また、光変調器による処理が不十分な場合には、使用デバイスを多段構成にすることも可能である。
また、図2では、導波路型の光位相ダイバーシティ回路9を示したが、空間系の光学素子を用いることも可能である。図5〜図7に、空間系の光学素子を用いた光位相ダイバーシティ回路の内部構成例を示す。
図5の光位相ダイバーシティ回路9aは、入力ポート(コリメータ)21a、21b、光分岐素子22、λ/2板23a、23b、λ/4板24、偏光ビームスプリッタ25a、25b、受光素子26a、26b、26c、26d、差動出力回路27a、27bにより構成される。
入力ポート(コリメータ)21aを介して入力された被測定光は、光分岐素子22により2つに分岐される。このとき、光分岐素子22に入力される被測定光は、偏波制御器7により水平軸方向(または垂直軸方向)の直線偏波に調整される。光分岐素子22で分岐された被測定光の双方について、半波長板(λ/2板23aおよび23b)を用いることで、それぞれ偏波の向きが斜め45°(または135°)に調整される。斜め45°(または135°)の直線偏波となった被測定光はそれぞれ偏光ビームスプリッタ25a、25bにより2つに分岐され、受光素子26a、26b、26c、26dに入力される。
一方、入力ポート(コリメータ)21bを介して入力された参照基準光は、被測定光と同様に光分岐素子22により2つに分岐される。このとき、光分岐素子22に入力される参照基準光は、偏波制御器8で被測定光と直交する垂直軸方向(または水平軸方向)の直線偏波に調整される。光分岐素子22により分岐された参照基準光の双方は、半波長板(λ/2板23aおよび23b)により、それぞれ斜め135°(または45°)の直線偏波となる。斜め直線偏波となった参照基準光の一方は、偏光ビームスプリッタ25aにより2つに分岐され、受光素子26a、26bに入力される。λ/4板24をその軸方向が参照基準光の直線偏波の向きに一致するように配置することにより、λ/2板23bにより斜め直線偏波となった参照基準光の位相はλ/4板24によってπ/2ずれ、偏光ビームスプリッタ25bにより2つに分岐されて受光素子26c、26dに入力される。
受光素子26aおよび26bに入力される被測定光および参照基準光は干渉し、相対的な位相差φに応じた干渉信号(直流成分を含む)が各々の受光素子の出力信号として得られる。偏光ビームスプリッタ25aの2つの出力に対し、受光素子26aで得られる干渉信号と受光素子26bで得られる干渉信号は、互いに強弱の反転した干渉信号となる。そのため、差動出力回路27aにより双方の干渉信号から直流成分が除去され、被測定光と参照基準光の位相差φに応じた干渉信号のみが電気信号として得られる。
λ/4板24の作用により、受光素子26cおよび26dに入力される被測定光および参照基準光の相対的な位相差はφ+π/2となり、その位相差に応じた干渉信号が差動出力回路27bから得られる。差動出力回路27aからの出力信号と差動出力回路27bからの出力信号は、被測定光の光位相に対して互いに直交した信号成分となるため、一方が同相信号成分、他方が直交信号成分として取得され、デジタル信号に変換後、データ処理回路12においてデータ処理が行われる。
図6の光位相ダイバーシティ回路9bは、入力ポート(コリメータ)21a、21b、λ/4板30、光分岐素子31、偏光ビームスプリッタ32、33、受光素子34a、34b、34c、34d、差動出力回路35a、35bにより構成される。図6の光位相ダイバーシティ回路9bは、図5の光位相ダイバーシティ回路9aからλ/2板が除去されるとともに受光素子の配置が異なる構成となっている。光位相ダイバーシティ回路9bは原理的には光位相ダイバーシティ回路9aと同様であり、λ/4板30により参照基準光に位相差を付加している。また、被測定光と参照基準光の双方を、斜め45°(または135°)の直線偏波として入力している。
図7の光位相ダイバーシティ回路9cは、図5の光位相ダイバーシティ回路9aの入力ポート21aおよび21bを一つにまとめた形になっている。予め偏波を調整することにより、同一経路内を伝播する被測定光と参照基準光を用意し、被測定光と参照基準光が直交偏波で一つの入力ポート40を介して入力される。
以下、実施形態1の光測定装置100の変形例について説明する。
〈変形例1〉
図1の光測定装置100では、光分岐素子3で分岐された被測定光の一方に対して時間遅延処理および光時間ゲート処理を施す例を示したが、図8の光測定装置101に示すように、光分岐素子3で分岐された被測定光の一方に対して可変光遅延線14aを有する時間遅延処理部14により時間遅延を与え、分岐された被測定光の他方に対して光変調器15aを有する光時間ゲート処理部15による光時間ゲート処理を施してもよい。
〈変形例2〉
図9に示す光測定装置102の光時間ゲート処理部16は、モードロックレーザ16aにより光時間ゲート処理を行う。これは、被測定光をレーザ発振のトリガとして用いる光注入同期の手法を用いたものである。光注入同期により得られるレーザ光は、トリガである被測定光の位相と同位相状態であるため、参照基準光として用いることができる。
〈変形例3〉
図10に示す光測定装置103では、偏波制御器50で偏波調整されコリメータ51を介して入力された被測定光が、光分岐素子52(偏光ビームスプリッタ)により2つに分岐される。分岐された被測定光の一方は、4つのミラーを有する時間遅延処理部54により時間遅延処理が施された後、合波器53により分岐された被測定光の他方と合波され、その後、光変調器55aを有する光時間ゲート処理部55により一括して光時間ゲート処理が施される。
光測定装置103では、合波された被測定光と時間遅延が与えられた参照基準光は、同一の偏波保持ファイバ内を伝播する。偏波保持ファイバは、一般的なシングルモードファイバと異なり、ファイバの長手方向をZ軸としてZ軸と直交するX軸とY軸で異なる伝播特性を有する光ファイバである。直線偏波の光の偏波軸を光ファイバのX軸(またはY軸)に合わせて入力すると、偏波状態が保たれたまま光ファイバ中を伝播し、出射端においてもX偏波(またはY偏波)の光を得ることができる。光測定装置103では、たとえば被測定光をX偏波、時間遅延が与えられた参照基準光をY偏波として同一の偏波保持ファイ内を伝播することが可能である。
光測定装置103では、光時間ゲート処理部55において、被測定光と時間遅延が与えられた参照基準光を同時に抽出し、データ取得に必要な光信号のみを光位相ダイバーシティ回路9に入力するため、受光時の雑音を低減できる。
〈変形例4〉
図11に示す光測定装置104では、光時間ゲート処理部82において2台の光変調器82a、82bを並列に配置し、光分岐素子3で2つに分岐された被測定光の各々に対して異なるビットを抽出する処理を施し、光位相ダイバーシティ回路9において異なるビット間での干渉信号を得る構成となっている。この変形例4においても、変形例3と同様にデータ取得に必要な光信号のみを光位相ダイバーシティ回路9に入力するため、受光時の雑音が低減できる。
〈変形例5〉
図12に示す光測定装置106では、光時間ゲート処理部5の後段に光分岐素子60を配置し、光分岐素子60により分岐された参照基準光の一方を受光素子61において電気信号に変換し、この電気信号(アナログ信号)をAD変換器62によりデジタル信号に変換し、このデジタル信号をデータ処理回路12に出力する構成となっている。このような構成により、参照基準光の強度を振幅・位相測定とは別に測定し、データ処理に用いることで、測定精度を向上させることができる。また、光信号の強度(振幅)成分にデジタル値が付加された変調信号(たとえば、APSK方式で変調された信号)も測定することができる。なお、本発明の測定手段は、受光素子61およびAD変換器62に対応する。また、図12では、参照基準光の強度を測定する構成としているが、参照基準光の強度に代えて被測定光の強度を測定し、データ処理に用いる構成としてもよい。すなわち、参照基準光または被測定光の少なくとも一方の強度をデータ処理に用いる構成であればよい。
〈変形例6〉
図13に示す光測定装置107では、光信号生成装置70でランダムなデータを重畳した被測定光(たとえば、DPSK方式で変調された光信号)が生成され、その生成された被測定光が光分岐素子63により分岐される。光クロック再生回路65では、光分岐素子63により分岐された被測定光の一方に同期した電気クロック信号を生成し、駆動回路66に出力する。駆動回路66は、光クロック再生回路65から入力された電気クロック信号に基づいて被測定光の繰り返し周期より長い周期の駆動信号を生成し、その生成された駆動信号で光時間ゲート処理部5が有する光変調器5aを駆動する。光分岐素子63により分岐された被測定光の他方は、光分岐素子64によりさらに分岐され、その分岐された被測定光の一方に対し、時間遅延処理、光時間ゲート処理が施される。
このように、光測定装置107は、光クロック再生回路65を備えることにより、被測定光に同期した電気クロック信号を生成する発振器が不要となる。なお、クロック抽出に用いる光信号は、光分岐素子64の後段から取り出してもよい。
〈変形例7〉
図14に示す光測定装置108では、被測定光として、擬似ランダムなデータを重畳した光信号(擬似ランダム変調信号)を用いる。図14において、擬似ランダム信号発生器71は、擬似ランダムな符号に対応する信号(擬似ランダム信号)を光信号生成装置72に出力する。また、擬似ランダム信号発生器71は、擬似ランダムな符号の繰り返し周波数に同期したフレーム信号を発生し、光測定装置108のデータ処理回路121に出力する。光信号生成装置72は、擬似ランダム信号発生器71から入力された擬似ランダム信号に基づいて、被測定光としての擬似ランダム変調信号を生成する。
データ処理回路121は、擬似ランダム信号発生器71から入力されたフレーム信号を基準に、AD変換器10および11からの取得データを並び替えることにより、被測定光のビット毎の振幅変化量および位相変化量を算出する。表示部13においては、振幅・位相分布の表示を工夫することで、図15に示すように、被測定光の振幅変化および位相変化の軌跡を表示したり、その動きを動的なアニメーションとして表示できる。
〈変形例8〉
図16に示す光測定装置109は、被測定光を偏波分離素子73を用いて互いに直交する2つの偏光成分に分離した後、図1の光測定装置100と同様の原理でそれぞれの偏光成分について独立に振幅測定および位相測定を行う構成となっている。一方の偏光成分については、光分岐素子74、可変光遅延線400aを有する時間遅延処理部400、光変調器500aを有する光時間ゲート処理部500、偏波制御部700a、800a、光位相ダイバーシティ回路900a、AD変換器10a、11aを用いて、その偏光成分の同相信号成分、直交信号成分を得る。他方の偏光成分についても同様に、光分岐素子75、可変光遅延線401aを有する時間遅延処理部401、光変調器501aを有する光時間ゲート処理部501、偏波制御部700b、800b、光位相ダイバーシティ回路900b、AD変換器10b、11bを用いて、その偏光成分の同相信号成分、直交信号成分を得る。
データ処理回路122では、AD変換器10a、11a、10b、11bからの取得データを解析することにより、被測定光の偏波状態を算出することができる。表示部13では、偏波に応じた2種類の振幅・位相分布を得ることができる。変形例8の光測定装置109を応用することで、入力偏波状態に依存しない測定(偏波ダイバーシティ化)ができる。
[実施形態2]
図17および図18を参照して、本発明の実施形態2について説明する。
実施形態2では、実施形態1の光時間ゲート処理部5に代えて図17に示すように電気時間ゲート処理部88を用いる。
図17に、実施形態2に係る光測定装置500の内部構成の一例を示す。なお、実施形態2において、実施形態1の光測定装置100と同一の構成要素には同一符号を付す。以下、実施形態1の光測定装置100と異なる点のみを説明する。
光測定装置500は、図17に示すように、光分岐素子86、時間遅延処理部87、偏波制御器7,8、光位相ダイバーシティ回路90、電気時間ゲート処理部88、駆動回路89、AD変換器10,11、データ処理回路12、表示部13などで構成される。
光分岐素子86は、光信号生成装置2から入力された被測定光を2つに分岐する。以下、分岐された一方の被測定光を参照基準光と呼ぶ。
時間遅延処理部87は可変光遅延線87aを有し、光分岐素子86により分岐された被測定光の一方に時間遅延を与える。時間遅延処理部87は、光位相ダイバーシティ回路90に入力される被測定光と参照基準光との相対時間差がmビット時間(mは整数)となるように、可変光遅延線87aの遅延時間を調整する。
光位相ダイバーシティ回路90の内部構成は、図2に示す実施形態1における光位相ダイバーシティ9と同様であるが、受光素子と差動出力回路は、被測定光の繰り返し周波数に追従するものを用いる。
電気時間ゲート処理部88は、電気サンプラ88aと88bにより構成され、光位相ダイバーシティ回路から入力された同相信号成分と直交信号成分をnビット時間(nは整数)毎に図示しない移相手段でタイミングをずらしながら抽出する。
駆動回路89は、発信器1から入力された電気クロック信号に基づいて、被測定光の繰り返し周期よりも長い周期の駆動信号を生成し、その駆動信号によって、電気時間ゲート処理部88が有する電気サンプラ88aと88bを駆動させる。また、駆動回路89は、駆動信号をさらにAD変換器10および11に出力する。
図18に、光信号生成装置2で生成される被測定光C1、時間遅延処理部87により時間遅延が与えられた参照基準光C2、光位相ダイバーシティ回路90から出力される被測定光の同相信号成分C3、直交信号成分C4、駆動回路89から出力される駆動信号C5、電気時間ゲート処理部88による処理が施された同相信号成分C6、直交信号成分C7のタイムチャートを示す。
図18に示すように、被測定光C1として、10Gbit/s(繰り返し周波数10GHz)のRZ−DPSK信号を用い、(図18(a))、光位相ダイバーシティ回路90に入力する被測定光C1と参照基準光C2との相対時間差を1ビット時間(m=1)、100psとする(図18(b))。光位相ダイバーシティ回路90内の受光素子および差動出力回路により、図18(c),(d)に示すように、干渉信号C3,C4が電気信号として得られる。これら干渉信号(同相信号成分C3と直交信号成分C4)は、図18(e)に示す所定の駆動信号により同時に駆動される電気サンプラ88aと88bで図18(f),(g)に示すように同相信号成分C6と直交信号成分C7として抽出(サンプリング)される。
図18(e)に示す駆動信号は、図3(c)の駆動信号と同様に、パルス幅が1ビット時間(たとえば10Gbit/sの被測定光では100ps)に対し十分に短くし(たとえば数ps)、またその繰り返し周期は被測定光のnビット時間(nは整数)とは異なる周期(たとえば100ns+Δt)とする。具体的には、駆動信号の位相を所定ビット時間毎に所定量Δt(たとえば1ps)ずつシフトさせる。これにより、同相信号成分C3と直交信号成分C4は、1000ビット時間(n=1000)毎に、同相信号成分C6と直交信号成分C7として抽出(サンプリング)される。
以上の動作により、電気時間ゲート処理部88からAD変換器10、11に、被測定光の異なるmビット間での干渉信号が、nビット時間とは異なる周期でゲート処理(サンプリング処理)の施された同相信号成分C6(図18(f))、直交信号成分C7(図18(g))として入力されることになる。その後、実施形態1と同様に、同相信号出力と直交信号出力を信号周期に同期してデータ取得し、取得されたデータをデータ処理回路12で解析することで、被測定光の異なるnビット間での振幅変化量および位相変化量を逐次的に得ることができる。そして、得られた測定値から振幅・位相分布を作成し、さらにその時間的な変化を算出する。これにより、観測結果は振幅・位相・時間の3次元情報を含むことになる。このようにして作成された図4と同様な振幅・位相・時間の3次元的な分布表示データを表示部13に出力する。これにより、振幅・位相分布のプロットデータのばらつきから被測定光の振幅変化量および位相変化量の統計分布を把握でき、さらにその時間的な変化およびばらつきが得られることから、光信号のより詳細な品質評価が可能となる。
以上のように、実施形態2の光測定装置500によれば、実施形態1と同様に、局発光(サンプリング光)を用いずに、光信号の振幅変化量および位相変化量さらにその時間的な変化を測定できる。
また、光変調器を用いずに、光信号の振幅変化量および位相変化量さらにその時間的な変化を測定できる。
なお、実施形態2における記述内容は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
図1の時間遅延処理部4と光位相ダイバーシティ回路9および図17の時間遅延処理部87と光位相ダイバーシティ回路90の代わりに、図19に示すような両者の機能を併せ持つ素子を利用することも可能である。なお、図19に示す時間遅延処理部と光位相ダイバーシティ回路の両者の機能を併せ持つ素子9Aにおいて、図2の光位相ダイバーシティ回路9と同一構成には同一符号を付す。以下、図2の光位相ダイバーシティ回路9と異なる点のみを説明する。
図19に示す時間遅延処理部と光位相ダイバーシティ回路の両者の機能を併せ持つ素子9Aは、被測定光入力ポート90a、位相調整器91a、91b、方向性結合器92a、92b、受光素子93a、93b、93c、93d、差動出力回路94a、94b、同相信号出力ポート95a、直交信号出力ポート95b、遅延導波路96a、96bにより構成される。また、遅延干渉計97aは、位相調整器91a、遅延導波路96aにより構成される。同様に、遅延干渉計97bは、位相調整器91b、遅延導波路96bにより構成される。また、差動受光器98aは、受光素子93a、93b、差動出力回路94aにより構成される。同様に、差動受光器98bは、受光素子93c、93d、差動出力回路94bにより構成される。
被測定光入力ポート90aを介して入力された被測定光は2つに分岐される。分岐された被測定光の一方である被測定光aは、さらに分岐される。被測定光aから分岐された被測定光の一方は、遅延導波路96aに導かれて位相調整器91aを介して方向性結合器92aに入力される。この遅延導波路96aに導かれて位相調整器91aを介して方向性結合器92aに入力された光は、図2の参照基準光に該当する。また、被測定光aから分岐された他方の被測定光も、方向性結合器92aに入力される。この被測定光aから分岐された他方の被測定光は、図2の被測定光に該当する。
方向性結合器92aに入力された光は2つに分岐され、それぞれ受光素子93a、93bに入力される。受光素子93aおよび93bでは、入力された光信号が電気信号に変換される。このとき、受光素子93aに入力された被測定光と参照基準光は干渉するため、双方の相対的な位相差φに応じた干渉信号(直流成分を含む。)が受光素子93aから出力される。受光素子93bにおいても、同様の干渉信号が得られるが、方向性結合器92aの特性から、受光素子93aの出力信号とは強弱の反転した干渉信号が得られる。
差動出力回路94aは、2つの受光素子93aおよび93bの出力信号の差を算出して出力する。これにより、2つの干渉信号から直流成分が除去され、位相差φに応じた干渉信号のみが電気信号として同相信号出力ポート95aから出力される。
一方、分岐された他方の被測定光bはさらに分岐される。被測定光bから分岐された被測定光の一方は、遅延導波路96bに導かれて位相調整器91bによりπ/2の位相差が付加された後、方向性結合器92bに入力される。この遅延導波路96bに導かれて位相調整器91bによりπ/2の位相差が付加された後、方向性結合器92bに入力された光は、図2の参照基準光に該当する。また、被測定光bから分岐された他方の被測定光も方向性結合器92bに入力される。この被測定光bから分岐された他方の被測定光は、図2の被測定光に該当する。
方向性結合器92bに入力された光は2つに分岐され、それぞれ受光素子93c、93dに入力される。受光素子93c、93dに入力された光は、差動出力回路94bにより双方の相対的な位相差φ+π/2に応じた干渉信号が電気信号として得られ、直交信号出力ポート95bから出力される。
差動出力回路94aからの出力信号と、差動出力回路94bからの出力信号は、被測定光の光位相に対して互いに直交した信号成分となるため、一方が同相信号成分、他方が直交信号成分として取得され、デジタル信号に変換後、データ処理回路12においてデータ処理が行われる。
また、実施形態2においても、光位相ダイバーシティ回路90として、図2、図5〜図7に示した内部構成を適用することが可能である。さらに、実施形態2の光測定装置500においても、実施形態1の変形例5〜8で示した構成を適用することが可能である。
[実施形態3]
図20〜図26を参照して、本発明の実施形態3について説明する。
実施形態3では、周波数シフターを用いる。
実施形態2の手法では、遅延自己ホモダインの手法を用いているため、光位相ダイバーシティ回路90により得られる光電変換後の電気信号(同相信号成分と直交信号成分)は直流(DC)成分を含む信号となる。変調がほとんどされていない、一定信号に近い被測定光ほどDC付近の低周波数成分を多く含むため、正確な測定を行うためには、光位相ダイバーシティ回路90以後の電気回路に低周波特性の良い(DC成分に対応する)部品が必要である。たとえば、被測定光強度が微弱である場合など、光位相ダイバーシティ回路90からの電気信号を増幅したい場合には、光位相ダイバーシティ回路90の後方に増幅器(アンプ)を挿入することが考えられるが、実施形態2に示す系で利用が想定される増幅器は、高周波成分の増幅を主としたものであり、DC成分を含む低周波数成分の信号増幅が困難である。
そこで、局発光を用いずに、光信号の振幅変化量と位相変化量を測定する手法において、遅延自己ホモダインの手法でなく、遅延自己ヘテロダインの手法を用いることで、電気回路に低周波数特性の悪い(DC成分に対応しない)部品の利用を可能とした手法を本実施形態に示す。
図20に、実施形態3に係る光測定装置600の内部構成の一例と、発振器1および光信号生成装置2を示す。なお、実施形態3において、実施形態1の光測定装置100と同一の構成要素には同一符号を付す。以下、実施形態1の光測定装置100と異なる点のみを説明する。
発振器1は、光信号生成装置2で生成される被測定光に同期したクロック信号を、光信号生成装置2と、光測定装置600の駆動回路605および駆動回路610に出力する。
光測定装置600は、図20に示すように、光分岐素子3、時間遅延処理部4、駆動回路605、周波数シフター606、偏波制御器7、8、光位相ダイバーシティ回路90、駆動回路610、電気時間ゲート処理部611、AD変換器12、13、データ処理回路14、表示部13により構成される。
周波数シフター606は、被測定光または参照基準光のどちらか一方の光キャリア周波数をシフトさせる。周波数シフター606としては音響光学素子などが考えられる。駆動回路605は、発信器1から入力された電気クロック信号fcを分周してFs=fc/k(kは整数)となるようにシフト量Fsを制御する。このとき周波数シフター606透過後の光キャリア周波数は、元の信号の光キャリア周波数をνoとしてνo−Fsとなる。光位相ダイバーシティ回路9内で用いる電気部品(受光素子など)は、被測定光の繰り返し周波数に追従するものを用いる。電気時間ゲート処理部611は、電気サンプラ611aと611bにより構成され、光位相ダイバーシティ回路90から入力された同相信号成分と直交信号成分をnビット時間(nは整数)毎に抽出する処理を行う。駆動回路610は、発信器1から入力された電気クロック信号に基づいて、被測定光の繰り返し周期よりも長い周期の駆動信号を生成し、その駆動信号によって電気時間ゲート処理部11が有する電気サンプラ611aと611bを駆動させる。また、駆動回路610は、駆動信号をさらにAD変換器10および11に出力する。
光位相ダイバーシティ回路90に入力する被測定光の光電場をEsig(t)、参照基準光の光電場をEref(t)とするとそれぞれ式(5)、式(6)のように表される。
Figure 2008304410
Figure 2008304410
ここで、s(t)は被測定光の振幅の時間変化を示し、Tは時間遅延処理部4により与えられる遅延量を示す。ν0は被測定光の光キャリア周波数、FSは周波数シフター606によるシフト量である。φ(t)は、被測定光の位相変調量を示し、信号ビット毎に異なる値となる。式(5)、式(6)で示される被測定光と参照基準光を用いて、光位相ダイバーシティ回路90より出力される同相信号成分I(t)、直交信号成分Q(t)とするとそれぞれ式(7)、式(8)のように表される。
Figure 2008304410
Figure 2008304410
ここで、Ψ=2π(ν0−FS)Tの定数である。式(7)、式(8)より、同相信号成分I(t)、直交信号成分Q(t)は、被測定光の位相変化量φ(t)−φ(t−T)に関わらず、周波数シフター606によるシフト量FSで振動する信号が得られる。このことから、被測定光として、変調がほとんどされていない一定信号に近い(低周波数成分を多く含む)信号の場合においても、光位相ダイバーシティ回路90より出力される電気信号は、シフト量FSだけ高い周波数成分を持つ信号として得られる。
図21に、光信号生成装置2で生成される被測定光s1、時間遅延処理部4および周波数シフター606を透過した参照基準光s2、光位相ダイバーシティ回路90から出力される光電変換後の同相信号成分s3、直交信号成分s4のタイムチャート(概略図)を示す。図21に示すように、被測定光s1として10Gbit/s(繰り返し周波数10GHz)のRZ−DPSK信号を用い(図21(a))、光位相ダイバーシティ回路90に入力する被測定光s1と参照基準光s2との相対時間差を1ビット時間(m=1)、100ps(図21(b))とする。このとき、電気クロック信号を10GHz(fc=10GHz)、駆動回路605で用いる分周比を10000(k=10000)とすると、参照基準光の光キャリア周波数は1MHz(Fs=1MHz)シフトされる。このことから、光位相ダイバーシティ回路90から出力される同相信号成分s3(図21(c))、直交信号成分s4(図21(d))は、1MHzの余弦的(正弦的)な変化と被測定信号の位相変化に応じた振動信号となる。この同相信号成分、直交信号成分に対し、電気サンプラ11aと11bを10MHz(100ns間隔)の繰り返し周波数で振動すると、各信号は1000ビット時間(n=1000)毎に抽出(サンプリング)される。
以上の動作により、電気時間ゲート処理部11からは、被測定光の異なるmビット間での干渉信号が、周波数FSの余弦的(正弦的)な振動を伴いながら、電気サンプラ11aと11bの動作周期(nビット時間)で逐次的に得られる。その後、同相信号出力と直交信号出力を、信号周期に同期してデータ取得し、取得されたデータをデータ処理回路12で解析する。このとき、同相信号成分のデータをx座標、直交信号成分のデータをy座標としてプロットすると、周波数FSに対応する一定の角速度で回転する分布として得られる。周波数シフター606によるシフト量FSは既知であるため、図22に示すように、取得データの処理によって所望の振幅・位相分布が得られる。得られた分布を表示部13で表示し、また、この振幅位相分布のプロットデータのばらつきから、被測定光の振幅変化量および位相変化量の統計分布を得ることができ、光信号の品質評価ができる。
以上のように、実施形態3の光測定装置600によれば、実施形態1と同様に、局発光(サンプリング光)を用いずに、光信号の振幅変化量および位相変化量が測定できる。
さらに、実施形態3の光測定装置600によれば、光位相ダイバーシティ回路90から余弦的(正弦的)な振動を伴う電気信号が定常的に得られるため、電気回路に低周波数特性の悪い部品(DC成分に対応しない)部品の利用ができる。また、利用部品の選択肢が増えるため、測定精度、測定感度といった性能の向上が期待される。
なお、実施形態3における記述内容は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
たとえば、光測定装置600において、時間遅延処理部4、周波数シフター606は、光分岐素子3で分岐した経路のどちらに配置してもよい。
また、光測定装置600において、電気時間ゲート処理部611の代わりに、光時間ゲート処理部5、56を用いる構成としてもよい。このとき、光時間ゲート処理部5、56はそれぞれ図1、図21に示す位置に配置される。
また、実施形態2の場合と同様に、時間遅延処理部と光位相ダイバーシティ回路の代わりに、図19に示すような両者の機能を併せ持つ素子を利用することも可能である。
また、実施形態3においても、光位相ダイバーシティ回路90として、図2、図5〜図7に示した内部構成を適用することが可能である。さらに、実施形態3の光測定装置600においても、実施形態1の変形例5〜8に示した構成を適用することが可能である。
以下、実施形態3の光測定装置600の変形例について説明する。
<変形例1>
図23に示す光測定装置601では、光分岐素子620を配置し、光分岐素子620により分岐された被測定光の一方を受光素子621において電気信号に変換し、電気サンプラ622、AD変換器623によりデジタル信号に変換し、このデジタル信号をデータ処理回路12に出力する構成となっている。このような構成により、被測定光の強度を受光素子621、電気サンプラ622およびAD変換器623を用いて別途(振幅位相測定とは別に)測定し、データ処理に用いることで、測定精度を向上させることが可能である。また、光信号の強度(振幅)成分にデジタル値が付加された変調信号(たとえばAPSK方式で変調された信号)も測定することができる。なお、被測定光の強度の測定は、光分岐素子3の後段の被測定光または参照基準光を用いてもよい。
<変形例2>
図24に示す光測定装置602では、図20に示す発振器1の代わりに、光クロック再生回路630を用いる。光クロック再生回路630では、光分岐素子631により分岐された被測定光に同期した電気クロック信号を生成し、駆動回路605および駆動回路610に出力する。光クロック再生回路630を備えることにより、被測定光に同期した電気クロック信号を生成する発振器が不要となる。なお、クロック再生に用いる光信号は、光分岐素子3の後段から取り出してもよい。また、光クロック再生回路630の代わりに電気クロック信号を生成する電気クロック再生回路を光位相ダイバーシティ回路90の後段に配置してもよい。
<変形例3>
図25に示す光測定装置603では、被測定光として、擬似ランダムなデータを重畳した光信号(擬似ランダム変調信号)を用いる。図25において、擬似ランダム信号発生器640は、擬似ランダムな符号に対応する信号(擬似ランダム信号)を光信号生成装置2に出力する。また、擬似ランダム信号発生器640は、擬似ランダムな符号の繰り返し周波数に同期したフレーム信号を発生し、光測定装置603のデータ処理回路12に出力する。光信号生成装置2は、擬似ランダム信号発生器640から入力された擬似ランダム信号に基づいて、被測定光としての擬似ランダム変調信号を生成する。データ処理回路12は、擬似ランダム信号発生器640から入力されたフレーム信号を基準に、取得データを並び替えることにより、被測定光のビット毎の振幅変化量および位相変化量を算出する。表示部13は、振幅・位相分布の表示を工夫することで被測定光の振幅変化および位相変化の軌跡を表示し、また、その動きを動的に表示することができる。
<変形例4>
図26に示す光測定装置604は、偏波分離素子650を用いて被測定光を互いに直交する2つの偏波成分に分離した後、図20の光測定装置600と同様の原理で、それぞれの偏光成分について、独立に振幅変化量または位相変化量を測定する構成となっている。一方の偏光成分については、光分岐素子653、可変光遅延線654aを有する時間遅延処理部654、駆動回路655、周波数シフター656、偏波制御器657、658、光位相ダイバーシティ回路659、駆動回路6510、電気サンプラ6511aと6511bとを有する電気時間ゲート処理部6511、AD変換器6512、6513を用いて、その偏光成分の同相信号成分、直交信号成分を得る。他方の偏光成分についても同様に、光分岐素子663、可変光遅延線664aを有する時間遅延処理部664、周波数シフター666、偏波制御器667、668、光位相ダイバーシティ回路669、電気サンプラ6611a、6611bを有する電気時間ゲート処理部6611、AD変換器6612、6613を用いて、その偏光成分の同相信号成分、直交信号成分を得る。データ処理回路12では、AD変換器6512、6513、6612、6613からの取得データを解析することにより、被測定光の偏波状態を算出することができる。表示部13は、偏波に応じた2種類の振幅・位相分布を得ることができる。この光測定装置604により、入力偏波状態に依存しない測定(偏波ダイバーシティ化)ができる。
なお、上記各実施形態における記述内容は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
たとえば、上記各実施形態の光測定装置において、光時間ゲート処理部、電気時間ゲート処理部を用いない構成としてもよい。
本発明の実施形態1に係る光測定装置の内部構成を示すブロック図である。 導波路型の光位相ダイバーシティ回路の内部構成の一例を示す図である。 実施形態1の光測定装置の動作を示すタイムチャートを示す図である。 DPSK信号の振幅・位相・時間分布の一例を示す図である。 空間系の光学素子を用いた光位相ダイバーシティ回路の内部構成の一例を示す図である。 空間系の光学素子を用いた光位相ダイバーシティ回路の内部構成の一例を示す図である。 空間系の光学素子を用いた光位相ダイバーシティ回路の内部構成の一例を示す図である。 実施形態1の変形例1に係る光測定装置の内部構成を示すブロック図である。 実施形態1の変形例2に係る光測定装置の内部構成を示すブロック図である。 実施形態1の変形例3に係る光測定装置の内部構成を示すブロック図である。 実施形態1の変形例4に係る光測定装置の内部構成を示すブロック図である。 実施形態1の変形例5に係る光測定装置の内部構成を示すブロック図である。 実施形態1の変形例6に係る光測定装置の内部構成を示すブロック図である。 実施形態1の変形例7に係る光測定装置の内部構成を示すブロック図である。 光の振幅及び位相変化の軌跡を動的に表示する場合の振幅・位相分布の表示例を示す図であるである。 実施形態1の変形例8に係る光測定装置の内部構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態2に係る光測定装置の内部構成を示すブロック図である。 実施形態2の光測定装置の動作を示すタイムチャートを示す図である。 時間遅延処理部と光位相ダイバーシティ回路の機能を併せ持つ素子の例を示す図である。 本発明の実施形態3に係る光測定装置の内部構成を示すブロック図。 実施形態3の光測定装置の動作を示すタイムチャート図。 データ処理による振幅位相分布の取得を示した図。 実施形態3の変形例1に係る光測定装置の内部構成を示すブロック図である。 実施形態3の変形例2に係る光測定装置の内部構成を示すブロック図である。 実施形態3の変形例3に係る光測定装置の内部構成を示すブロック図である。 実施形態3の変形例4に係る光測定装置の内部構成を示すブロック図である。 従来の光測定システムの構成を示す図である。 図27の光位相ダイバーシティ回路の構成を示す図である。 振幅・位相分布の一例を示す図である。
符号の説明
1 発振器
2 光信号生成装置
3、52、620、631、650、653、663 光分岐素子
4、14、54、58、87、400、401、654、664 時間遅延処理部
4a、14a、58a、87a、400a、401a、654a、664a 可変光遅延

5、15、16、55、56、500、501 光時間ゲート処理部
5a、15a、55a、56a、500a、501a 光変調器
16a モードロックレーザ
6、89、605、610、655、6510 駆動回路
88、611、6511、6611 電気時間ゲート処理部
88a、88b、611a、611b、622、6511a、6511b、6611a、
6611b 電気サンプラ
7、8、700a、700b、700a、800b、657、658、667、668
偏波制御器
9、9a、9b、9c、90、900a、900b、659、669 光位相ダイバーシ
ティ回路
9A 時間遅延処理部と光位相ダイバーシティ回路の機能を併せ持つ素子
10、11、10a、10b、11a、11b、623、6512、6513、6612
、6613 AD変換器
12、121、122 データ処理回路
13 表示部
53 合波器
65、630 光クロック再生回路
73 偏波分離素子
80 光時間ゲート処理部
80a 光キャリア周波数変換器
100〜109、200、201、300、500、600、601〜604 光測定装

606、656、666 周波数シフター
621 受光素子
640 擬似ランダム信号発生器

Claims (8)

  1. 被測定光を複数に分岐する光分岐素子と、
    前記分岐された被測定光の一方に所定の時間遅延を与える時間遅延処理部と、
    前記分岐された被測定光の他方または前記時間遅延処理部による処理が施された被測定光を参照基準光とし、相対時間差が前記時間遅延で与えられた時間となる被測定光と参照基準光との干渉により、当該被測定光の同相信号成分と直交信号成分を出力する光位相ダイバーシティ回路と、
    前記同相信号成分と前記直交信号成分に基づき被測定光の振幅変化量と位相変化量の少なくとも一方を算出するデータ処理回路と、
    前記光分岐素子から前記光位相ダイバーシティ回路に至る経路上に設けられ、前記分岐された被測定光の少なくとも一方を所定ビット時間毎にタイミングをずらしながら抽出する光時間ゲート処理部または電気時間ゲート処理部を備え、
    振幅位相分布の時間変化を測定することを特徴とする光測定装置。
  2. 前記分岐された被測定光の一方に対し、光キャリア周波数をシフトする周波数シフターを備えることを特徴とする請求項1に記載の光測定装置。
  3. 前記被測定光に同期したクロック信号を生成する光クロック再生回路を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の光測定装置。
  4. 前記被測定光として、擬似ランダムな符号を重畳した光信号を用い、
    前記データ処理回路は、前記擬似ランダムな符号の繰り返し周波数に同期したフレーム信号を用いてデータ処理を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の光測定装置。
  5. 前記被測定光を、互いに直交する複数の偏光成分に分離する偏波分離素子を備え、
    前記偏波分離素子により分離された偏光成分の各々について、前記光分岐素子、前記時間遅延処理部、前記光位相ダイバーシティ回路による処理を実行することを特徴とする請求項請求項1または2に記載の光測定装置。
  6. 前記被測定光と前記参照基準光の少なくとも一方の強度を測定する測定手段を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の光測定装置。
  7. 前記データ処理回路での処理結果に基づいて、前記被測定光の振幅・位相分布を表示する表示部を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の光測定装置。
  8. 被測定光を複数に分岐する工程と、
    前記分岐された被測定光の一方に対し、所定の時間遅延を与える工程と、
    前記分岐された被測定光の他方または前記時間遅延が施された被測定光を参照基準光とし、相対時間差が前記時間遅延で与えられた時間となる被測定光と参照基準光との干渉により、当該被測定光の同相信号成分と直交信号成分を出力する工程と、
    前記同相信号成分と前記直交信号成分に基づいて、被測定光の振幅変化量と位相変化量の少なくとも一方を算出する工程と、
    前記分岐された被測定光の少なくとも一方を所定ビット時間毎にタイミングをずらしながら抽出して振幅位相分布の時間変化を測定する工程、
    を含むことを特徴とする光測定方法。
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