JP2008304323A - 視野切替部及び赤外線誘導装置 - Google Patents

視野切替部及び赤外線誘導装置 Download PDF

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栄一 徳見
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Abstract

【課題】小さいスペースで迅速かつ高精度に複数の視野を切り替えることができる視野切替部、及び、該視野切替部を備える小型かつ高性能な赤外線誘導装置の提供。
【解決手段】検知器に入射赤外線を集光する集光光学系3に視野切替部5を設け、視野切替部5を、光軸(高視野光軸15a及び狭視野光軸16a)が一点で交差するように配置された複数の視野のレンズ群(高視野用レンズ15及び狭視野用レンズ16)と、これらを支持する支持体17とで構成し、支持体17に、複数の光軸が交差する点を通り複数の光軸を含む面に直交する方向に延びる回転軸18を設け、視野切替部5を回転軸18を中心に回転させることによって集光光学系3を構成するレンズ群を切り替えて、複数の視野の切り替えを可能にする。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数の視野の切り替えを行う視野切替部及び該視野切替部を備える赤外線誘導装置に関する。
ミサイルなどの飛翔体に搭載される赤外線誘導装置として、図7に示すような装置がある。この赤外線誘導装置24は、飛翔体先端部のドーム内に設置される2軸の自由度を有するジンバル13と、ジンバル13を2軸の各々で駆動する第1駆動機構11a及び第2駆動機構11bと、ジンバル13の2軸の角度を検出する第1角度検出部12a及び第2角度検出部12bと、飛翔体の角速度(レート)を検出するレート検出部9と、ジンバル13上に固定される集光光学系25及び検知器7と、検知器7からの信号を処理して赤外線画像を生成し、オートパイロット14に送信すると共に、角度制御信号とレート制御信号とからなる制御信号を生成して駆動機構制御部10に送信する演算処理部8と、演算処理部8からの制御信号に基づいて第1駆動機構11a及び第2駆動機構11bを制御する駆動機構制御部10と、演算処理部8からの赤外線画像を解析して目標物を検出し、飛翔体の進行方向を制御するオートパイロット14などを備えている。
そして、目標物から放射された赤外線は集光光学系25によって検知器7に集光され、集光された赤外線は検知器7で電気信号に変換されて演算処理部8に送られ、演算処理部8では該信号からTVモニタ等の表示装置に適した形態の赤外線画像を生成してオートパイロット14に送信し、オートパイロット14ではその赤外線画像を解析して目標物を検出し、飛翔体の進行方向を制御すると共に、角度の目標値である角度指令とレートの目標値であるレート指令とを演算処理部8に送る。一方、ジンバル13の2軸の角度は各々第1角度検出部12a及び第2角度検出部12bで検出されて演算処理部8に送られ、また、飛翔体の角速度はレート検出部9で検出されて演算処理部8に送られる。
演算処理部8では、オートパイロット14からの角度指令と第1角度検出部12a及び第2角度検出部12bからの角度情報とに基づいて角度制御信号を生成して駆動機構制御部10に送信すると共に、オートパイロット14からのレート指令とレート検出部9からのレート情報とに基づいてレート制御信号を生成して駆動機構制御部10に送信する。そして、これらの制御信号を送信した駆動機構制御部10では第1駆動機構11a及び第2駆動機構11bを制御し、ジンバル13を目標物に向けて目標物の追尾を行う(例えば、下記特許文献1参照)。
このような赤外線誘導装置24では、目標物を検知する段階では集光光学系25の視野を広くする方が有利であり、一方、目標物を追尾する段階では集光光学系25の視野を狭くして解像度を上げる方が有利である。そこで、従来の赤外線誘導装置では、図8に示すように、検知部2に、広視野の第1集光光学系25a及び第1検知器7aと、狭視野の第2集光光学系25b及び第2検知器7bを設け、広視野と狭視野とを切り替え可能にしていた。
特開2000−147123号公報(第3−6頁、第1図)
しかしながら、集光光学系は分解能を高めるために大きなレンズや反射鏡などで構成され、また、収差を抑制するためには焦点距離を極力大きくする必要があるため、広視野用と狭視野用の2つの集光光学系(第1集光光学系25a及び第2集光光学系25b)を設けると、集光光学系が占有するスペースや重量が増大すると共に、コストの増加を招いてしまう。また、検知器は一定の温度に保持するための真空容器や冷却機構などが必要であるため、広視野用と狭視野用の2つの検知器(第1検知器7a及び第2検知器7b)を設けると、同様に、検知器が占有するスペースや重量が増大すると共に、コストの増加を招いてしまう。また、視野を切り替える際には検知部全体を駆動しなければならないため、駆動機構が複雑になると共に迅速な視野の切り替えが困難になる。
このような問題は、大型の機器(例えば、船舶や飛行機、ヘリコプターなど)に固定して使用される赤外線誘導装置においても欠点となるが、特に、機器のサイズや重量の制限が厳しく、また、発射時などに大きな力が加わるなどの過酷な環境下でも確実に動作することが求められるミサイルなどの小型飛翔体に使用される赤外線誘導装置においては重大な欠点となる。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、小さいスペースで迅速かつ高精度に複数の視野を切り替えることができる視野切替部、及び、該視野切替部を備える小型かつ高性能な赤外線誘導装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、入射光を検知器に集光する集光光学系に配置される視野切替部であって、視野の異なる複数のレンズ群と、前記複数のレンズ群を支持する支持体と、を含み、前記複数のレンズ群は、光軸が一点で交差するように配置され、前記支持体は、複数の光軸の交点を通り、前記複数の光軸を含む平面に直交する方向に延びる回転軸を備え、前記回転軸を中心にして前記支持体が回転することにより、各々の前記レンズ群で規定される視野に切り替わるものである。
また、本発明は、入射光を検知器に集光する集光光学系に配置される視野切替部であって、視野の異なる第1のレンズ群及び第2のレンズ群と、前記第1のレンズ群及び前記第2のレンズ群を支持する支持体と、を含み、前記第1のレンズ群及び前記第2のレンズ群は、光軸が交差するように配置され、前記支持体は、2つの光軸の交点を通り、前記2つの光軸を含む平面に直交する方向に延びる回転軸を備え、前記回転軸を中心にして前記支持体が回転することにより、前記第1のレンズ群で規定される第1の視野と、前記第2のレンズ群で規定される第2の視野とが切り替わるものである。
また、本発明は、入射光を検知器に集光する集光光学系に配置される視野切替部であって、視野の異なる第1のレンズ群及び第2のレンズ群と、前記第1のレンズ群及び前記第2のレンズ群を支持する支持体と、を含み、前記第1のレンズ群及び前記第2のレンズ群は、光軸が直交するように配置され、前記支持体は、2つの光軸の交点を通り、前記2つの光軸を含む平面に直交する方向に延びる回転軸を備え、前記回転軸を中心にして前記支持体が回転することにより、前記第1のレンズ群で規定される第1の視野と、前記第2のレンズ群で規定される第2の視野とが切り替わるものである。
本発明においては、前記支持体は、各々の光軸が前記集光光学系の光学軸に一致した状態で、前記支持体周囲の筐体に設けられた突起部に当接する係合部を備える構成とすることができる。
また、本発明においては、前記支持体は、各々の光軸が前記集光光学系の光学軸に一致した状態で、前記支持体周囲の筐体に設けられた押圧部に押圧される凹部を備える構成とすることもできる。
また、本発明は、入射赤外線を集光する集光光学系と集光された前記赤外線を電気信号に変換する検知器と、少なくとも前記検知部からの電気信号に基づいて生成される画像を参照して飛翔体を目標物に誘導する赤外線誘導装置において、前記集光光学系に、上記いずれか一に記載の前記視野切替部と、前記回転軸を中心にして前記視野切替部を回転させる回転機構部と、を備えるものである。
このように、本発明では、光軸が一点で交差するように配置された複数の視野のレンズ群を備える視野切替部を回転させる構成であるため、占有スペースを小さくすることができ、迅速かつ高精度に視野を切り替えることができる。また、視野切替部の支持体に係合部や凹部を設け、所定の回転角で外部の筐体に設けた突起部や押圧部に係合させることにより、レンズ群の位置を正確に制御することができる。そして、このような視野切替部を集光光学系に組み込みことにより赤外線誘導装置の小型化及び高性能化を実現することができる。
本発明の視野切替部及び該視野切替部を備える赤外線誘導装置によれば、下記記載の効果を奏する。
本発明の第1の効果は、赤外線誘導装置の小型化を実現することができるということである。その理由は、検知器に入射赤外線を集光する集光光学系に視野切替部を設け、視野切替部を、光軸が一点で交差するように配置された複数の視野のレンズ群が、複数の光軸が交差する点を通り複数の光軸を含む面に直交する方向に延びる回転軸を中心に回転可能に支持された構造とし、視野切替部を回転させることによって集光光学系を構成するレンズ群を切り替えるため、視野毎に集光光学系を設ける構造に比べて占有スペースを格段に小さくすることができるからである。また、視野を切り替えても集光光学系の光軸は変わらず、複数の視野に対して検知器を一つ設ければよいため、視野毎に検知器を設ける構造に比べて占有スペースを格段に小さくすることができるからである。
また、本発明の第2の効果は、赤外線誘導装置の高性能化を図ることができるということである。その理由は、視野切替部は一軸を中心に回転させるだけでよいため、構造が単純であり、迅速かつ高精度に視野を切り替えることができるからである。また、視野切替部の支持体に係合部や凹部を設け、所定の回転角で、外部の筐体に予め設けた突起部や押圧部などに係合させることにより、レンズ群の位置を正確に制御することができるからである。
従来技術で示したように、目標を捕捉して追尾する赤外線誘導装置では、目標物の確実な検知と目標物の正確な追尾のために、集光光学系は広視野と狭視野とが切り替え可能であることが望ましいが、広視野用の集光光学系及び検知器と狭視野用の集光光学系及び検知器を別々に設けると集光光学系や検知器が占有するスペースが著しく大きくなり、赤外線誘導装置の小型化を図ることができない。
この問題に対して、例えば、図9に示すように、集光光学系に広視野レンズ26及び広視野レンズ駆動機構26aと狭視野反射鏡27及び狭視野反射鏡駆動機構27aを設け、広視野レンズ26及び狭視野反射鏡27を順次挿抜して広視野/狭視野を切り替える構造(第1の従来構造)や、図10に示すように、狭視野の集光光学系に広視野用レンズ22及び広視野レンズ駆動機構26aを設け、広視野用レンズ22を挿抜して広視野/狭視野を切り替える構造(第2の従来構造)、図11に示すように、広視野レンズ26及び狭視野反射鏡27を移動機構28を用いて光軸に沿って移動させて広視野/狭視野を切り替える構造(第3の従来構造)などが考えられる。
このような構造では、視野毎に集光光学系や検知部を設ける構造に比べて占有スペースを小さくすることができるが、広視野レンズ26や狭視野反射鏡27を挿抜する構造では、これらの光学部材が光軸に対してずれやすく、また、挿抜構造や移動構造では、広視野/狭視野を迅速に切り替えることが難しいという問題がある。
また、例えば、図12に示すように、広視野レンズ26及び狭視野反射鏡27を回転機構29を用いて反転させて広視野/狭視野を切り替える構造(第4の従来構造)も考えられるが、この構造では、広視野レンズ26と狭視野反射鏡27を支持する支持体を180°回転させなければならないため、広視野/狭視野を迅速に切り替えることが難しく、また、支持体が外部の筐体に接触しないようにするために大きなスペースが必要になるという問題がある。
また、第2乃至第4の従来構造では、広視野レンズ26を用いて広視野を実現する場合に、狭視野反射鏡27も光軸上に配置されるため、狭視野反射鏡27には光路を妨げないように中心部分に貫通部を形成しなければならず、その結果、狭視野反射鏡27のサイズが大きくなり、また、このような大きな狭視野反射鏡27を移動又は回転させるためには大きなスペースが必要となるという問題もある。
更に、図9乃至図12では、集光光学系を2つのレンズと2つの反射鏡とで構成する場合を示しているが、収差を抑制するためには更に多くの光学部材を使用しなければならず、光学部材が多くなるほど上記問題が顕著になる。
そこで、本願発明者は、集光光学系が占有するスペースを減らし、迅速かつ高精度に視野の切り替えができるようにするために、広視野を実現するためのレンズ群と狭視野を実現するためのレンズ群などの複数の視野のレンズ群を、その光軸が一点で交差するように支持体に配置、固定すると共に、支持体に、複数の光軸の交差点を通り複数の光軸を含む平面に直交する方向に延びる回転軸を設けた視野切替部を集光光学系に配置し、回転軸を中心にして視野切替部を回転させることによって、複数の視野のレンズ群を切り替え可能にする。
上記視野切替部は、一軸を中心に回転する構造であるため、レンズや反射鏡を挿抜、移動させる構造に比べて占有するスペースを小さくすることができると共に、正確かつ迅速に視野の切り替えを行うことができる。また、広視野/狭視野の切り替え時には支持体を90°以下の角度で回転させればよいため、レンズや反射鏡を180°回転させる構造に比べて占有するスペースを小さくすることができると共に、迅速に視野の切り替えを行うことができる。また、いずれかのレンズ群を使用している場合は他のレンズ群は光路上に存在しないため、各々の光学部材のサイズを小さくすることができ、これによっても占有するスペースを小さくすることができる。更に、支持体に係合部や凹部を設け、所定の回転角で外部の筐体に設けた突起部や押圧部などに係合させることにより、各々の視野のレンズ群を正確な位置に配置することができる。
なお、本発明の視野切替部は、複数の視野の切り替えが必要な任意の光学機器に対して適用することができるが、以下の実施例では、本発明の視野切替部を、特に小型化や高性能化が求められる赤外線誘導装置に適用する場合について説明する。
上記した本発明の一実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の一実施例に係る視野切替部及び該視野切替部を備える赤外線誘導装置について、図1乃至図6を参照して説明する。図1は、本発明の一実施例に係る赤外線誘導装置の構成を模式的に示す図であり、図2は、集光光学系の構成例を示す図、図3及び図4は、視野切替部の他の構成例を示す図である。また、図5は、広視野/狭視野の切り替えの様子を模式的に示す図であり、図6は、視野切替部の支持体の係合の様子を模式的に示す図である。
図1に示すように、本実施例の赤外線誘導装置1は、飛翔体先端部のドーム内に設置される2軸の自由度を有するジンバル13と、ジンバル13を2軸の各々で駆動する第1駆動機構11a及び第2駆動機構11bと、ジンバル13の2軸の角度を検出する第1角度検出部12a及び第2角度検出部12bと、飛翔体の角速度(レート)を検出するレート検出部9と、ジンバル13上に固定される集光光学系3及び検知器7からなる検知部2と、検知器7からの信号を処理して赤外線画像を生成し、該赤外線画像をオートパイロット14に送信すると共に、オートパイロット14からの角度指令と第1角度検出部12a及び第2角度検出部12bからの角度情報とに基づく角度制御信号と、オートパイロット14からのレート指令とレート検出部9からのレート情報とに基づくレート制御信号とからなる制御信号を生成し、該制御信号を駆動機構制御部10に送信する演算処理部8と、演算処理部8からの制御信号に基づいて第1駆動機構11a及び第2駆動機構11bを制御する駆動機構制御部10と、演算処理部8からの赤外線画像を解析して目標物を検出し、飛翔体の進行方向を制御すると共に、演算処理部8に角度指令及びレート指令を送るオートパイロット14などを備えている。
なお、本発明は、集光光学系3に特徴を有するものであり、ジンバル13の駆動構造や演算処理部8の動作、検知器7の構造など、他の要素の構成や構造、配置などは特に限定されない。
また、図2に示すように、本実施例の集光光学系3は、飛翔体先端部に配置される窓部4と、広視野と狭視野とを切り替える視野切替部5と、を含み、視野切替部5は、広視野光軸15aに沿って配置された1又は複数の広視野用レンズ15と、広視野光軸15aに直交する狭視野光軸16aに沿って配置された1又は複数の狭視野用レンズ16と、広視野用レンズ15及び狭視野用レンズ16を支持する支持体17とで構成され、支持体17は、広視野光軸15a及び狭視野光軸16aの交点を通り、広視野光軸15a及び狭視野光軸16aで構成される平面に直交する方向に延びる回転軸18を備え、この回転軸18は、視野を遮らないように支持体17の上部及び下部から外側に向かって延び、外部の筐体などに設けた軸受けなどで支持されている。そして、視野切替部5は、駆動機構制御部10によって制御される回転機構6により、回転軸18を中心に回転する。
なお、図2では、視野切替部5に、広視野用レンズ15及び狭視野用レンズ16を各々2枚設ける構成を示しているが、レンズの枚数や配置、組み合わせは任意である。また、レンズの形状やサイズ、焦点距離なども任意であり、第1の視野と第1の視野よりも視野角の大きい第2の視野を実現可能な限りにおいて、両凸レンズ、平凸レンズ、凸メニスカスレンズ、両凹レンズ、平凹レンズ、平メニスカスレンズ、非球面レンズ、複合レンズ、接合レンズなどの中から選択される1又は複数のレンズ(レンズ群と呼ぶ。)を使用することができる。また、レンズの材料も限定されず、目標物の検知に適した波長の光(本実施例では赤外線)を透過する材料であればよい。更に、図2では、視野切替部5を、広視野用レンズ15と狭視野用レンズ16とで構成しているが、これらのレンズに加えて特定の波長の光を透過するバンドパスフィルタなどの他の光学部材を配置してもよい。
また、図2では、広視野用レンズ15及び狭視野用レンズ16を支持する支持体17を十字型にしているが、視野切替部5を回転させる際にその周囲の部材に干渉しない限りにおいて任意の形状にすることができる。また、支持体17は、広視野用レンズ15及び狭視野用レンズ16を支持し回転軸18を中心に回転可能な構造であればよく、広視野及び狭視野の光路上に開口部を設けた箱形の構造としてもよいし、枠状の構造としてもよく、その材料も特に限定されない。また、図2では、回転軸18に直交する面の断面形状を示しているが、支持体17は、回転軸18方向で形状を変えてもよいし、後述するように、視野切替部5周囲の筐体に設けた突起部や押圧部に支持体17が係合するように、その上面や下面の形状や構造を変えてもよい。
また、図2では、集光光学系3を窓部4と視野切替部5のみで構成しているが、例えば、視野切替部5と窓部4との間や、視野切替部5と検知器7との間に、レンズや反射鏡、フィルタなどの他の光学部材を挿入してもよく、広視野及び狭視野で共有可能な光学部材を視野切替部5の外側に配置することにより、視野切替部5の小型化、軽量化を図ることができ、回転機構6の負荷を軽減することができる。
また、図1及び図2には、回転機構6の具体的構造を示していないが、回転機構6は回転軸18を中心にして視野切替部5を回転可能な構造であればよく、例えば、支持体17の外面に接触して視野切替部5を回転させる構造としてもよいし、回転軸18に直結又はギアやベルトなどを介して連結して視野切替部5を回転させる構造としてもよい。
次に、本実施例の視野切替部5の他の構造について説明する。
図2では、広視野光軸15aと狭視野光軸16aとが直交する場合を示したが、本実施例の視野切替部5は、回転軸18を中心に回転させることによって視野が切り替え可能であればよく、例えば、図3に示すように、広視野光軸15aと狭視野光軸16aとが90°以外の任意の角度で交差する構成とすることもできる。このような構成では、視野を切り替える際の回転角を90°よりも小さくすることができるため、視野の迅速な切り替えが可能となる。
また、図2及び図3では、視野切替部5を、広視野と狭視野とが切り替え可能な構成にしたが、本実施例の視野切替部5は、回転軸18を中心に回転させることによって複数の視野が切り替え可能であればよく、例えば、図4に示すように、広視野光軸15aと中視野光軸19aと狭視野光軸16aとが回転軸18で互いに交差するようにし、中視野光軸19aに沿って中視野用レンズ19を追加することにより、広視野と中視野と狭視野の3種類の視野に切り替え可能な構成にすることもできる。
次に、視野の切り替え動作について、図5及び図6を参照して説明する。
まず、目標物を広い視野で検知する場合は、駆動機構制御部10からの制御信号に従って回転機構6が駆動し、図5(a)に示すように、支持体17を、広視野光軸15aが検知部2の光学軸に一致するように回転させる。
その際、回転機構6にステップモータなどを用いることにより、駆動機構制御部10からの制御信号で支持体17の回転角を制御することは可能であるが、例えば、図6(a)に示すように、広視野光軸15aが検知部2の光学軸に一致した状態で、支持体17の回転軸18から離れた部分(ここでは、1枚の広視野レンズ15近傍の外周部、係合部20aと呼ぶ。)が外部の筐体に予め設けた突起部(例えば、ストッパ22a)などに当接するようにすれば、支持体17が回転しすぎることがなく、支持体17の角度をより正確に規定することができる。
また、支持体17の上面又は下面にV字溝やU字溝などの凹部21aを設け、広視野光軸15aが検知部2の光学軸に一致した状態で、外部の筐体に予め設けた押圧部(例えば、プランジャ23)などが凹部21aを押圧するようにすれば、支持体17を所定の角度で確実に保持することができる。
一方、目標物を狭い視野で追尾する場合は、駆動機構制御部10からの制御信号に従って回転機構6が駆動し、図5(b)に示すように、支持体17を、狭視野光軸16aが検知部2の光学軸に一致するように回転(ここでは反時計回りに回転)させる。
その際、同様に、図6(a)に示すように、狭視野光軸16aが検知部2の光学軸に一致した状態で、支持体17の回転軸18から離れた部分(ここでは、3枚組の広視野レンズ15近傍の外周部、係合部20bと呼ぶ。)が外部の筐体に予め設けたストッパ22bなどに当接するようにすれば、支持体17の角度をより正確に規定することができる。
また、広視野光軸15aが検知部2の光学軸に一致した状態で、外部の筐体に予め設けたプランジャ23などが凹部21bを押圧するようにすれば、支持体17を所定の角度で確実に保持することができる。
なお、上記係合部20a、20b、凹部21a、21b、ストッパ22a、22b、プランジャ23の形状や係合構造などは図の構成に限定されない。また、図6では、支持体17が、回転軸18の延在方向に延びるストッパ22a、22bやプランジャ23に係合する構造としたが、回転軸18に向かって(すなわち、外側から内側に向かって)延びるストッパやプランジャに支持体17が係合する構造としてもよい。
このように、本実施例の赤外線誘導装置1によれば、集光光学系3に視野切替部5を配置し、この視野切替部5を、回転軸18に直交する面上で光軸が互いに交差する複数のレンズ群を配置した構造とし、視野切替部5を回転させることによって集光光学系5を構成するレンズ群を切り替えて、広視野/狭視野を切り替えているため、広視野用及び狭視野用の2つの集光光学系や検知器を備える構造に比べて集光光学系や検知器が占有するスペースを格段に小さくすることができ、赤外線誘導装置1の小型化を実現することができると共に、挿抜構造や移動構造に比べて光軸を迅速かつ高精度に合わせることができ、赤外線誘導装置1の高性能化を実現することができる。また、視野切替部5の支持体17に係合部20a、20bや凹部21a、21bを設け、所定の回転角で外部の筐体に設けたストッパ22a、22bやプランジャ23に係合させることにより、広視野用レンズ15や狭視野用レンズ16の位置を正確に制御することができるため、赤外線誘導装置1の高性能化を実現することができる。
なお、上記実施例では、赤外の波長帯を用いて目標物の検知、追尾を行う赤外線誘導装置について記載したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、任意の波長帯を用いて目標物の検知、追尾を行う誘導装置に対して同様に適用することができる。また、本発明の視野切替部は誘導装置に限らず、視野の切り替えが必要な任意の光学機器に適用することができる
本発明は、赤外線誘導装置に限らず、任意の光学機器に利用可能である。
本発明の一実施例に係る赤外線誘導装置の構成を模式的に示す図である。 本発明の一実施例に係る集光光学系の構成を示す図であり、回転軸方向から見た平面図である。 本発明の一実施例に係る視野切替部の他の構成を示す図であり、回転軸方向から見た平面図である。 本発明の一実施例に係る視野切替部の他の構成を示す図であり、回転軸方向から見た平面図である。 本発明の一実施例に係る視野切替部を用いた広視野/狭視野の切り替えの様子を模式的に示す図である。 本発明の一実施例に係る視野切替部の支持体の係合の様子を模式的に示す図である。 従来の赤外線誘導装置の構成を示す図である。 従来の赤外線誘導装置の検知部の構成を示す図である。 従来の赤外線誘導装置の検知部の構造(第1の従来構造)を示す図である。 従来の赤外線誘導装置の検知部の構造(第2の従来構造)を示す図である。 従来の赤外線誘導装置の検知部の構造(第3の従来構造)を示す図である。 従来の赤外線誘導装置の検知部の構造(第4の従来構造)を示す図である。
符号の説明
1 赤外線誘導装置
2 検知部
3 集光光学系
4 窓部
5 視野切替部
6 回転機構
7 検知器
7a 第1検知器
7b 第2検知器
8 演算処理部
8 角度検出部
9 レート検出部
10 駆動機構制御部
11a 第1駆動機構
11b 第2駆動機構
12a 第1角度検出部
12b 第2角度検出部
13 ジンバル
14 オートパイロット
15 広視野用レンズ
15a 広視野光軸
16 狭視野用レンズ
16a 狭視野光軸
17 支持体
18 回転軸
19 中視野用レンズ
19a 中視野光軸
20a、20b 係合部
21a、21b 凹部
22a、22b ストッパ
23 プランジャ
24 赤外線誘導装置
25 集光光学系
25a 第1集光光学系
25b 第2集光光学系
26 広視野レンズ
26a 広視野レンズ駆動機構
27 狭視野反射鏡
27a 狭視野反射鏡駆動機構
28 移動機構
295 回転機構

Claims (6)

  1. 入射光を検知器に集光する集光光学系に配置される視野切替部であって、
    視野の異なる複数のレンズ群と、前記複数のレンズ群を支持する支持体と、を含み、
    前記複数のレンズ群は、光軸が一点で交差するように配置され、
    前記支持体は、複数の光軸の交点を通り、前記複数の光軸を含む平面に直交する方向に延びる回転軸を備え、
    前記回転軸を中心にして前記支持体が回転することにより、各々の前記レンズ群で規定される視野に切り替わることを特徴とする視野切替部。
  2. 入射光を検知器に集光する集光光学系に配置される視野切替部であって、
    視野の異なる第1のレンズ群及び第2のレンズ群と、前記第1のレンズ群及び前記第2のレンズ群を支持する支持体と、を含み、
    前記第1のレンズ群及び前記第2のレンズ群は、光軸が交差するように配置され、
    前記支持体は、2つの光軸の交点を通り、前記2つの光軸を含む平面に直交する方向に延びる回転軸を備え、
    前記回転軸を中心にして前記支持体が回転することにより、前記第1のレンズ群で規定される第1の視野と、前記第2のレンズ群で規定される第2の視野とが切り替わることを特徴とする視野切替部。
  3. 入射光を検知器に集光する集光光学系に配置される視野切替部であって、
    視野の異なる第1のレンズ群及び第2のレンズ群と、前記第1のレンズ群及び前記第2のレンズ群を支持する支持体と、を含み、
    前記第1のレンズ群及び前記第2のレンズ群は、光軸が直交するように配置され、
    前記支持体は、2つの光軸の交点を通り、前記2つの光軸を含む平面に直交する方向に延びる回転軸を備え、
    前記回転軸を中心にして前記支持体が回転することにより、前記第1のレンズ群で規定される第1の視野と、前記第2のレンズ群で規定される第2の視野とが切り替わることを特徴とする視野切替部。
  4. 前記支持体は、各々の光軸が前記集光光学系の光学軸に一致した状態で、前記支持体周囲の筐体に設けられた突起部に当接する係合部を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載の視野切替部。
  5. 前記支持体は、各々の光軸が前記集光光学系の光学軸に一致した状態で、前記支持体周囲の筐体に設けられた押圧部に押圧される凹部を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載の視野切替部。
  6. 入射赤外線を集光する集光光学系と集光された前記赤外線を電気信号に変換する検知器と、少なくとも前記検知部からの電気信号に基づいて生成される画像を参照して飛翔体を目標物に誘導する赤外線誘導装置において、
    前記集光光学系に、請求項1乃至5のいずれか一に記載の前記視野切替部と、前記回転軸を中心にして前記視野切替部を回転させる回転機構部と、を備えることを特徴とする赤外線誘導装置。
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