JP2008303835A - 内燃機関の排気浄化システム - Google Patents
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Abstract
【課題】内燃機関の排気通路に設けられた触媒に吸着した硫黄成分が触媒から脱離する際に発生する刺激臭によって車両の乗員が不快感を感じることを抑制する技術を提供する。
【解決手段】内燃機関の排気通路に設けられた第1触媒と、第1触媒より下流に設けられた第2触媒と、第1触媒より下流且つ第2触媒より上流の検出箇所における排気の空燃比を検出する手段と、前記検出箇所における排気の空燃比を概ね理論空燃比とすべく燃料噴射量を制御する手段と、第1触媒より上流を流れる排気の一部を、第1触媒をバイパスさせて第2触媒に導くバイパス手段と、バイパス手段によって第1触媒をバイパスさせられる排気の量を制御する流量制御手段と、を備え、触媒に吸着した硫黄成分が触媒から脱離する際に発生する刺激臭が車両の乗員に知覚され得る所定の条件が成立する場合には、バイパス手段による前記排気のバイパスを停止するように前記流量制御手段を制御する。
【選択図】図2
【解決手段】内燃機関の排気通路に設けられた第1触媒と、第1触媒より下流に設けられた第2触媒と、第1触媒より下流且つ第2触媒より上流の検出箇所における排気の空燃比を検出する手段と、前記検出箇所における排気の空燃比を概ね理論空燃比とすべく燃料噴射量を制御する手段と、第1触媒より上流を流れる排気の一部を、第1触媒をバイパスさせて第2触媒に導くバイパス手段と、バイパス手段によって第1触媒をバイパスさせられる排気の量を制御する流量制御手段と、を備え、触媒に吸着した硫黄成分が触媒から脱離する際に発生する刺激臭が車両の乗員に知覚され得る所定の条件が成立する場合には、バイパス手段による前記排気のバイパスを停止するように前記流量制御手段を制御する。
【選択図】図2
Description
本発明は、内燃機関の排気浄化システムに関する。
内燃機関の排気通路に上流から第1触媒と第2触媒との2つの排気浄化触媒を設け、第1触媒と第2触媒との間の排気通路に排気の空燃比を検出する酸素センサを設け、酸素センサによる検出値に基づいて第1触媒から流出する排気の空燃比が概ね理論空燃比となるように空燃比制御を行うようにした排気浄化システムが知られている。第1触媒から流出する排気の空燃比が概ね理論空燃比となるような制御を行うのは、第1触媒の排気浄化効率を良好に保つためである。第1触媒及び第2触媒は、ともに酸素吸蔵能を有し、酸素吸蔵量が所定量近傍である場合に良好な排気浄化効率を得ることができる。そして、第1触媒における酸素吸蔵量が所定量近傍であるときに第1触媒を通過して第1触媒から流出する排気の空燃比は概ね理論空燃比となる。従って、酸素センサの検出値が概ね理論空燃比に対応した値となるように燃料噴射量を制御することにより、第1触媒における酸素吸蔵量が所定量近傍である状態に保つことができ、第1触媒の排気浄化効率を良好に保つことができる。
ところで、酸素センサによる検出値が概ね理論空燃比に対応した値となるように燃料噴射量が制御された場合、第2触媒が酸素不足の状態となり、第2触媒の排気浄化効率が低下するという問題がある。これは、酸素センサによる検出値が概ね理論空燃比に対応した値となるのは、酸素センサによる検出対象となる排気中にほとんど酸素が含まれていないときであるからである。よって、上記の空燃比制御が継続して行われた場合、第2触媒に十分な量の酸素が供給されなくなり、第2触媒において酸素不足が発生し、第2触媒の排気浄化効率が低下する場合がある。
これに対し、第1触媒より上流の排気通路と、第1触媒より下流且つ第2触媒より上流の排気通路と、を接続するバイパス通路を設け、第1触媒より上流を流れる排気の一部を、第1触媒をバイパスさせて直接第2触媒に導くようにした技術が提案されている。これによれば、第1触媒における排気浄化作用や酸素吸蔵作用によって酸素が消費される前の、比較的多くの酸素を含む排気が、第1触媒をバイパスして直接第2触媒に流入することになるので、第2触媒における酸素不足を解消することができる。この構成によれば、第1触媒と第2触媒とのトータルで考えた排気浄化効率を向上させることができる。
排気浄化触媒に排気中の硫黄成分(SOx)が吸着すると、排気浄化効率が低下するという問題がある。そこで、排気浄化触媒がSOx被毒した場合、排気浄化触媒を昇温させたり、排気浄化触媒をリッチ雰囲気にしたりすることによって、排気浄化触媒に吸着したSOxを脱離させる処理が行われる。特許文献1には、この処理(SOx被毒再生制御)を低負荷運転時には行わないようにすることで、SOx被毒再生制御の実行回数を低減することを図る技術が開示されている。
特開2000−303825号公報
特開2005−147082号公報
特開2005−291148号公報
特開2005−113691号公報
内燃機関から排出される既燃ガスの空燃比は、巨視的スケール(長時間スケール)で見
て概ね理論空燃比に制御されている場合であっても、微視的スケール(短時間スケール)で見ればリーン雰囲気(酸化雰囲気)とリッチ雰囲気(還元雰囲気)との間を振動している。従って、上記のように、内燃機関から排出された既燃ガスの一部が第1触媒をバイパスして直接第2触媒に供給されるようにした構成では、第2触媒に十分な酸素が供給され、第2触媒の排気浄化効率の低下を抑制できるという効果が得られるとともに、第2触媒が還元雰囲気に曝される機会も増加することになるため、第2触媒がSOx被毒した場合であっても、比較的容易に第2触媒から硫黄成分が脱離するようになるという効果をも得られることになる。
て概ね理論空燃比に制御されている場合であっても、微視的スケール(短時間スケール)で見ればリーン雰囲気(酸化雰囲気)とリッチ雰囲気(還元雰囲気)との間を振動している。従って、上記のように、内燃機関から排出された既燃ガスの一部が第1触媒をバイパスして直接第2触媒に供給されるようにした構成では、第2触媒に十分な酸素が供給され、第2触媒の排気浄化効率の低下を抑制できるという効果が得られるとともに、第2触媒が還元雰囲気に曝される機会も増加することになるため、第2触媒がSOx被毒した場合であっても、比較的容易に第2触媒から硫黄成分が脱離するようになるという効果をも得られることになる。
ところで、一般に高温且つ還元雰囲気下で排気浄化触媒に吸着されたSOxが排気浄化触媒から脱離する時には、刺激臭を有する硫化水素(H2S)が発生するという性質がある。そのため、上記のように排気浄化触媒に吸着した硫黄成分が脱離し易い構成を有する排気浄化システムを備えた内燃機関では、車両が低速走行している場合等において、当該車両の乗員に排気浄化触媒から放出されるH2Sの刺激臭によって乗員が不快感を感じる場合があるという問題があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、内燃機関の排気通路に設けられた触媒に吸着した硫黄成分が触媒から脱離する際に発生する刺激臭によって車両の乗員が不快感を感じることを抑制する技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の排気浄化システムは、
内燃機関の排気通路に設けられ排気通路を流れる排気を浄化する第1触媒と、
前記排気通路における第1触媒より下流に設けられ排気通路を流れる排気を浄化する第2触媒と、
前記排気通路における第1触媒より下流且つ前記第2触媒より上流の検出箇所における排気の空燃比を検出する空燃比検出手段と、
前記空燃比検出手段による検出結果に基づいて前記検出箇所における排気の空燃比を概ね理論空燃比とすべく燃料噴射量を制御する燃料噴射制御手段と、
前記排気通路における前記第1触媒より上流を流れる排気の一部を、前記第1触媒をバイパスさせて前記第2触媒に導くバイパス手段と、
前記バイパス手段によって前記第1触媒をバイパスさせられる排気の量を制御するバイパス流量制御手段と、
を備え、
前記第1触媒又は前記第2触媒に吸着した硫黄成分が触媒から脱離する際に発生する刺激臭が前記内燃機関を搭載した車両の乗員に知覚され得る所定の条件が成立する場合には、前記バイパス手段による前記排気のバイパスを停止するように前記バイパス流量制御手段を制御することを特徴とする。
内燃機関の排気通路に設けられ排気通路を流れる排気を浄化する第1触媒と、
前記排気通路における第1触媒より下流に設けられ排気通路を流れる排気を浄化する第2触媒と、
前記排気通路における第1触媒より下流且つ前記第2触媒より上流の検出箇所における排気の空燃比を検出する空燃比検出手段と、
前記空燃比検出手段による検出結果に基づいて前記検出箇所における排気の空燃比を概ね理論空燃比とすべく燃料噴射量を制御する燃料噴射制御手段と、
前記排気通路における前記第1触媒より上流を流れる排気の一部を、前記第1触媒をバイパスさせて前記第2触媒に導くバイパス手段と、
前記バイパス手段によって前記第1触媒をバイパスさせられる排気の量を制御するバイパス流量制御手段と、
を備え、
前記第1触媒又は前記第2触媒に吸着した硫黄成分が触媒から脱離する際に発生する刺激臭が前記内燃機関を搭載した車両の乗員に知覚され得る所定の条件が成立する場合には、前記バイパス手段による前記排気のバイパスを停止するように前記バイパス流量制御手段を制御することを特徴とする。
ここで、所定の条件とは、該条件が成立するときに第2触媒において硫黄成分の脱離反応が進行すると、該脱離反応に伴って発生する刺激臭によって車両の乗員が不快感を感じる可能性があるような条件であり、予め実験や適合作業等によって求められる。本発明によれば、この所定の条件が成立する場合には、バイパス流量制御手段によってバイパス手段による排気のバイパスが停止される。バイパス手段による排気のバイパスが停止されると、HC等の未燃燃料成分を多く含む既燃ガスが第2触媒に直接供給されることがなくなり、第2触媒が還元雰囲気になりにくくなる。これにより、第2触媒において硫黄成分の脱離反応が進行しにくくなり、刺激臭を伴うH2Sの発生が抑制される。従って、上記所定の条件が成立する場合においても、H2Sの刺激臭によって乗員が不快感を感じることを抑制できる。
上記所定の条件が成立する場合としては、車両の車速が所定車速以下である場合を例示することができる。
ここで、所定車速とは、第1触媒や第2触媒から硫黄成分が脱離する反応が進行する際に発生するH2Sが、該H2Sの刺激臭によって乗員が不快感を感じない量の上限値を越える量、車両の乗員居住空間内に流入するような車速の上限値であり、予め実験等により求められる。すなわち、所定車速より車速が速い場合は、第1触媒や第2触媒において硫黄成分の脱離反応に伴ってH2Sが発生しても、該H2Sは車両の後方に散逸して車両の乗員居住空間内に流入しにくく、従って乗員がH2Sの刺激臭によって不快感を感じる可能性は低い。しかし、所定車速より遅い低速走行時には、第1触媒や第2触媒においてH2Sが発生した場合に、乗員が不快感を感じない程度の量を越えるH2Sが車両の乗員居住空間内に流入する可能性がある。これに対し、本発明によれば、車速が所定車速以下である低速走行時には、バイパス手段による排気のバイパスが停止され、第2触媒が還元雰囲気になることが抑制され、第2触媒におけるH2Sの発生が抑制されるので、触媒におけるH2Sの発生量が抑制される。よって、乗員がH2Sの刺激臭によって不快感を感じることを抑制できる。
また、上記所定の条件が成立する場合としては、車両の車速が上記所定車速以下であり、且つ、第2触媒の温度が所定温度以上の場合とすることもできる。
ここで、所定温度とは、第2触媒において硫黄成分の脱離反応が進行する温度の下限値(例えば400℃)であり、予め実験等により求められる。第2触媒の温度が所定温度より低い場合、第2触媒が還元雰囲気に曝されても硫黄成分の脱離反応が進行しにくく、従ってH2Sが発生しにくい。よって、低速走行時であっても、乗員がH2Sの刺激臭によって不快感を感じる可能性は低い。従って、このような場合にはバイパス手段による排気のバイパスを停止しないようにすれば、第2触媒が酸素不足状態になる機会を低減でき、第2触媒の排気浄化効率の低下を抑制できる。
また、上記所定の条件が成立する場合としては、車両の車速が上記所定車速以下であり、且つ、第2触媒の温度が上記所定温度以上であり、且つ、第2触媒における硫黄成分の吸着量が所定量以上の場合とすることもできる。
ここで、所定量とは、第2触媒における硫黄成分の脱離反応に伴って発生し且つ乗員居住空間内に流入するH2Sの量が、上記低車速条件下においても、乗員が不快感を感じない上限量を超えないような、第2触媒における硫黄成分の吸着量の上限値であり、予め実験等により求められる。つまり、第2触媒における硫黄成分の吸着量が上記所定量より少なければ、上記低車速条件下で第2触媒における硫黄成分の脱離反応が進行しても、脱離反応に伴って発生するH2Sの刺激臭によって乗員が不快感を感じる虞が少ない。よって、そのような場合にはバイパス手段による排気のバイパスを停止しないようにすれば、第2触媒が酸素不足状態になる機会を低減でき、第2触媒の排気浄化効率の低下を抑制できる。
また、上記所定の条件が成立する場合としては、車両が後退運転している場合、車両の窓又はドアが開いている場合を例示することもできる。これらの条件が成立する場合、触媒から放出されるH2Sが乗員の居住空間内に流入し易い。従って、第2触媒において硫黄成分の脱離反応が進行しないようにバイパス手段による排気のバイパスを停止することが好適である。
本発明により、内燃機関の排気通路に第1触媒と第2触媒との2つの排気浄化触媒を設
け、第1触媒から流出する排気の空燃比を概ね理論空燃比とする空燃比制御を行うとともに、第1触媒より上流の排気の一部に第1触媒をバイパスさせて直接第2触媒に導き、第2触媒により多くの酸素を供給することで第2触媒の排気浄化効率の低下を抑制するようにした排気浄化システムにおいて、排気浄化触媒から放出されるH2Sの刺激臭によって乗員が不快感を感じることを抑制することが可能になる。
け、第1触媒から流出する排気の空燃比を概ね理論空燃比とする空燃比制御を行うとともに、第1触媒より上流の排気の一部に第1触媒をバイパスさせて直接第2触媒に導き、第2触媒により多くの酸素を供給することで第2触媒の排気浄化効率の低下を抑制するようにした排気浄化システムにおいて、排気浄化触媒から放出されるH2Sの刺激臭によって乗員が不快感を感じることを抑制することが可能になる。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を例示的に詳しく説明する。本実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置等は、特に特定的な記載がない限りは、発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図1は、内燃機関の排気通路に複数の触媒が設けられた排気浄化システムの一例を示す図である。
図1において、内燃機関1は、シリンダブロック2を有する。シリンダブロック2には、シリンダブロック2の内部を往復運動可能なピストン4が設けられている。ピストン4の上方には、燃焼室5が形成されている。シリンダブロック2の上方には、シリンダヘッド3が設けられている。シリンダヘッド3には、吸気通路6及び排気通路7が接続されている。吸気通路6と燃焼室5との接続部には、吸気弁8が設けられている。排気通路7と燃焼室5との接続部には、排気弁9が設けられている。吸気通路6には、吸気に燃料を噴射する燃料噴射弁10が設けられている。
排気通路7には、排気を浄化するための2つの触媒(第1触媒11、第2触媒12)が設けられている。第2触媒12は、排気通路7において、第1触媒11より下流側に設けられている。第1触媒11及び第2触媒12は、炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)、及び窒素酸化物(NOx)の3種の物質を酸化還元反応によって同時に排気中から除去することができる三元触媒である。
第1触媒11より上流の排気通路7には、第1A/Fセンサ15が設けられている。第1A/Fセンサ15により、内燃機関1から排出された排気の空燃比が検出される。第1A/Fセンサ15により検出される空燃比と目標空燃比との偏差に基づいて、燃料噴射量の指令値がフィードバック制御により決定される。排気通路7における第1触媒11と第2触媒12との間には、第2A/Fセンサ16が設けられている。第2A/Fセンサ16により、第1触媒11から流出する排気の空燃比が検出される。第2A/Fセンサ16により検出された空燃比の値に基づいて、第2A/Fセンサ16により検出される空燃比の値を概ね理論空燃比とする空燃比制御が行われる。この場合、第2A/Fセンサ16により検出された空燃比がリッチであれば、燃料噴射量の指令値が相対的にリーン側に補正される。一方、第2A/Fセンサ16により検出された空燃比がリーンであれば、燃料噴射量の指令値が相対的にリッチ側に補正される。
排気通路7には、内燃機関1からの排気を、第1触媒11及び第2A/Fセンサ16をバイパスさせて、直接第2触媒12に導くバイパス通路13が設けられている。バイパス通13の一端は排気通路7における第1触媒11より上流に設けられた分岐部7aに接続されている。バイパス通路13の他端は、排気通路7における第2A/Fセンサ16より下流且つ第2触媒12より上流に設けられた合流部7bに接続されている。内燃機関1から排出された排気は、分岐部7aにおいてその一部がバイパス通路13に流入する。バイパス通路13を流れる排気は、合流部7bにおいて排気管7に流入する。
バイパス通路13は、排気通路7を流れる排気の流量のうち予め定められた所定の割合の流量を流すことが可能に構成されている。上記所定の割合は、例えば10%程度に設定する。この場合、排気通路7と比較してバイパス通路13を細い配管で構成することができるので、製造性が向上し、製造コストを低減することができる。バイパス通路13には、バイパス通路13内の排気の流量を制御するためのバイパス14が設けられている。
合流部7bが第2A/Fセンサ16よりも下流側に設けられるのは、バイパス通路13を流れて排気通路7に流入する排気が第2A/Fセンサ16の検出結果に影響を与えることを抑制するためである。合流部7bが第2A/Fセンサ16よりも上流に設けられた場合には、第2A/Fセンサ16による検出対象はバイパス通路13を流れて排気通路7に流入する排気と第1触媒11から流出する排気とが混合した排気となる。このため、第1触媒11から流出する排気の空燃比を正確に検出することが困難になる。これに対し、本実施例のように、合流部7bを第2A/Fセンサ16より下流に設けることにより、第2A/Fセンサ16は、バイパス通路13から排気通路7に流入する排気の影響を受けにくくなり、第1触媒11から流出する排気の空燃比を正確に検出することが可能になる。
内燃機関1が搭載された車両(図示略)には、車両各部を制御するECU20が設けられている。第1A/Fセンサ15、第2A/Fセンサ16は、ECU20に接続されており、それぞれの検出結果がECU20に入力される。燃料噴射弁10及びバイパス14は、ECU20に接続されており、それぞれの動作がECU20により制御される。
本実施例では、第1触媒11より上流の排気通路7を流れる排気の一部をバイパス通路13を介して第2触媒12に供給するのは、第2触媒12が排気を十分に浄化することが可能な場合(活性化している場合)である。これは、第2触媒が活性化していない場合にバイパス通路13を介して第2触媒12に排気を供給すると、当該排気中の有害物質が第2触媒12において十分に浄化されないまま第2触媒12から流出してしまうからである。
第2触媒12が活性化しているか否かは、第2触媒12の温度に基づいて判定する。第2触媒12の温度が予め定められた所定の温度よりも高い場合に、バイパス通路13を介して第2触媒12に排気が供給される。第2触媒12の温度は、センサ等により直接検出する方法の他に、既知の触媒温度推定モデル等に基づいて推定することができる。
第2触媒12にバイパス通路13を介して内燃機関1からの排気が供給されることにより、第2触媒12に酸素が供給されることになる。これにより、第2触媒12において酸素不足によって排気浄化効率が低下することが抑制される。これにより、第2触媒12において排気の浄化が効率よく行われるようになるため、第1触媒及び第2触媒のトータルで考えた排気性能を向上させる(排気エミッションを低減する)ことが可能になる。
ところで、触媒には排気中の硫黄成分(SOx)が吸着する性質があり、SOxの吸着量が増加すると触媒の排気浄化効率が低下するという問題がある。触媒に吸着した硫黄成分は、触媒の温度が高温且つ触媒が還元雰囲気に曝されると触媒から脱離する。ここで、内燃機関1から排出される既燃ガスの空燃比は、巨視的スケール(長時間スケール)で見れば概ね理論空燃比に制御されている場合であっても、微視的スケール(短時間スケール)で見ると酸素を多く含むリーン雰囲気(酸化雰囲気)の状態とHC等の未燃燃料成分を多く含むリッチ雰囲気(還元雰囲気)の状態との間を振動している。従って、内燃機関1から排出される既燃ガスが直接供給される第1触媒11は、上述のように十分な酸素が供給されて排気浄化効率が好適に保たれるとともに、還元雰囲気に曝される機会も多いため、第1触媒11に吸着した硫黄成分は第1触媒11から脱離し易い。
一方、内燃機関1から排出される既燃ガスは、第1触媒11を通過する際に、含有する酸素や未燃燃料等の還元成分が第1触媒11における排気浄化反応のために消費されたり第1触媒11自体に吸蔵されたりする。そのため、第1触媒11から流出する排気の空燃比は微視的スケールで見ても値の振幅が小さく、第2触媒12は、上述のように十分な酸素が供給されず排気浄化効率が低下する傾向があるとともに、還元雰囲気に曝される機会も少なく、第2触媒12に吸着した硫黄成分は第2触媒12から脱離しにくかった。
これに対し、本実施例のように構成された排気浄化システムの場合は、上述のようにバイパス通路13を介して内燃機関1から排出される既燃ガスの一部が第1触媒11をバイパスして直接第2触媒12に供給されるため、上述のように第2触媒に十分な量の酸素を供給することができ、第2触媒の排気浄化効率の低下が抑制されるとともに、第2触媒12が還元雰囲気に曝される機会が増加するため、第2触媒12に吸着した硫黄成分が第2触媒12から脱離し易くなる。
ここで、一般に高温且つ還元雰囲気下で排気浄化触媒に吸着されたSOxが排気浄化触媒から脱離する際には、刺激臭を有する硫化水素(H2S)が発生するという性質がある。そのため、本実施例のように第1触媒11のみならず第2触媒12に吸着したSOxの脱離反応も進行し易い構成を有する排気浄化システムでは、各触媒から放出されるH2Sの刺激臭によって車両の乗員が不快感を感じる機会が増加するという問題があった。
そこで、本実施例の排気浄化システムでは、触媒から放出されたH2Sが車室内に流入し易い所定の条件が成立する場合には、バイパス弁14を閉弁し、バイパス通路13を介して内燃機関1からの排気を第2触媒12に直接供給することを停止するようにした。これにより、第2触媒12において硫黄成分の脱離反応が進行しにくくなり、第2触媒12から放出されるH2Sの量が減少することになるため、上記所定の条件が成立する場合であっても、乗員が不快感を感じるほどの量のH2Sが車室内に流入することを抑制できる。よって、H2Sの刺激臭によって乗員が不快感を感じる機会を低減することが可能になる。
車両が高速走行している場合は、触媒から放出されたH2Sは車両後方に散逸し易いため、車室内には流入しにくい。しかしながら、車両が低速走行している場合は、触媒から放出されたH2Sが排気系周辺に漂い、車室内に流入し易いため、乗員がH2Sの刺激臭を知覚して不快感を感じる可能性が高い。そこで、本実施例では、少なくとも車速が所定車速以下である場合にバイパス弁14を閉弁して排気のバイパスを停止させるようにした。
ここで、所定車速とは、第1触媒11や第2触媒12において硫黄成分の脱離反応が進行する際に、該脱離反応に伴って発生したH2Sが一定量以上車室内に流入するような車速の上限値であり、予め実験等により求められる。但し、一定量とは、乗員がH2Sの刺激臭を知覚しにくく、不快感を感じにくいH2Sの量の上限値である。例えば、所定車速は20km/hとされる。車速が所定車速以下である場合には、車両が停止している状態も含まれる。
ところで、第2触媒12の温度が硫黄成分の脱離反応が好適に進行する温度に達していない低温状態である場合には、第2触媒が還元雰囲気に曝されたとしても硫黄成分の脱離反応は進行しにくく、従ってH2Sは発生しにくい。よって、このような場合には、車両が低速走行時にバイパス弁14が開弁されて排気のバイパスが行われたとしても、H2Sの刺激臭によって乗員が不快感を感じる可能性は低い。そこで、本実施例では、車速が上記所定車速以下であっても、第2触媒12の温度が所定温度未満である場合には、バイパス弁14の閉弁制御を行わないようにした。換言すると、少なくとも、車速が所定車速以
下であって、且つ、第2触媒12の温度が所定温度以上である場合に、バイパス弁14を閉弁して排気のバイパスを停止させるようにした。
下であって、且つ、第2触媒12の温度が所定温度以上である場合に、バイパス弁14を閉弁して排気のバイパスを停止させるようにした。
ここで、所定温度とは、第2触媒12において、第2触媒12に吸着された硫黄成分の脱離反応が進行する温度の下限値であり、予め実験等により求められる。例えば所定温度は400℃とされる。
また、第2触媒12における硫黄成分の吸着量が多くない場合には、第2触媒が所定温度以上であって、且つ還元雰囲気に曝され、第2触媒において硫黄成分の脱離反応が進行した場合であっても、臭気が問題になるほどの大量のH2Sは放出されない。よって、第2触媒12における硫黄成分の吸着量が多くない場合には、車両が低速走行時であって且つ第2触媒の温度が所定温度以上であるときにバイパス弁14が開弁されて排気のバイパスが行われたとしても、乗員が不快感を感じるほどのH2Sが車室内に流入する可能性は低い。そこで、本実施例では、車速が所定車速以下であって、且つ、第2触媒12の温度が所定温度以上であっても、第2触媒における硫黄成分の吸着量が所定量未満である場合には、バイパス弁14の閉弁制御を行わないようにした。換言すると、車速が所定車速以下であって、且つ、第2触媒12の温度が所定温度以上であって、更に、第2触媒12における硫黄成分の吸着量が所定量以上である場合に、バイパス弁14を閉弁して排気のバイパスを停止するようにした。
ここで、所定量とは、上記低車速走行条件下においても、第2触媒における硫黄成分の脱離反応に伴って発生し且つ車室内に流入するH2Sの量が上述した一定量を超えないような硫黄成分の吸着量の上限値であり、予め実験等により求められる。
以上、本実施例におけるバイパス弁14の閉弁制御の実行条件をまとめると、(イ)車両の車速が所定車速以下である、(ロ)第2触媒12の温度が所定温度以上である、(ハ)第2触媒に吸着している硫黄成分の量が所定量以上である、という3つの条件が全て成立する場合に、バイパス弁14が閉弁され、バイパス通路13を介した排気のバイパスが停止される。
これにより、触媒から放出されるH2Sが車室内に流入して乗員が不快感を感じる可能性のある場合には、内燃機関1から排出される既燃ガスがバイパス通路13を介して第2触媒12に供給されることがなくなるため、第2触媒12において硫黄成分の脱離反応が進行しにくくなり、H2Sの発生量が減少するため、乗員が不快感を感じることを抑制することができる。一方、乗員が不快感を感じる可能性が低い場合には、バイパス弁14が開弁され、第2触媒12への既燃ガスの供給が実行されるので、第2触媒12に十分な酸素が供給され、且つ、第2触媒12に吸着した硫黄成分の脱離反応を促進され、第2触媒12の排気浄化効率を好適に保つことができる。
以下、本実施例のバイパス弁14の制御について、図2に基づいて説明する。図2は、本実施例のバイパス弁制御ルーチンを示すフローチャートである。このルーチンはECU20によって内燃機関1の稼働中繰り返し実行される。
まず、ステップS101において、ECU20は車速Vを検出する。
ステップS102において、ECU20は第2触媒12の温度Tを検出する。第2触媒12の温度の検出には、温度センサによる直接計測の他、運転状態や運転履歴に基づく既知の触媒温度推定モデルを利用することができる。
ステップS103において、ECU20は第2触媒12における硫黄成分の吸着量Mを
検出する。第2触媒12における硫黄成分の吸着量の検出には、運転状態や運転履歴に基づく既知の硫黄成分吸着量推定モデルを利用することができる。
検出する。第2触媒12における硫黄成分の吸着量の検出には、運転状態や運転履歴に基づく既知の硫黄成分吸着量推定モデルを利用することができる。
ステップS104において、ECU20は、ステップS101で検出した車速Vが所定車速V0以下であるか否かを判定する。ステップS104で肯定判定された場合は、ECU20はステップS105を実行する。一方、ステップS104で否定判定された場合は、ECU20はステップS108を実行する。
ステップS105において、ECU20は、ステップS102で検出した第2触媒12の温度Tが所定温度T0以上であるか否かを判定する。ステップS105で肯定判定された場合は、ECU20はステップS106を実行する。一方、ステップS105で否定判定された場合は、ECU20はステップS108を実行する。
ステップS106において、ECU20は、ステップS103で検出した第2触媒12における硫黄成分の吸着量Mが所定量M0以上であるか否かを判定する。ステップS106で肯定判定された場合は、ECU20はステップS107を実行する。一方、ステップS106で否定判定された場合は、ECU20はステップS108を実行する。
ステップS107において、ECU20は、バイパス弁14を全閉する。これにより、バイパス通路13を介して行われる排気のバイパスが停止され、第2触媒12に内燃機関1から排出される既燃ガスが直接供給されることが停止される。
ステップS108において、ECU20は、バイパス弁14を通常制御する。すなわち、第2触媒12に供給される酸素量と未燃燃料成分等の還元成分量とが、第2触媒の排気浄化効率を保つために好適な量となるように予め定められた開度にバイパス弁14を制御する。
ステップS107又はステップS108を実行したECU20は、本ルーチンの実行を一旦終了する。
次に、本発明の実施例2について説明する。本実施例に係る内燃機関の吸排気系及び排気浄化システムの概略構成については実施例1と同様であるので、詳しい説明を省略し、実施例1と実質的に同一の部材及び部分には、同一の名称及び符号を用いる。
本実施例では、車両が後退運転する場合にバイパス弁14の全閉制御を実行するようにした。これは、車両が後退運転する場合には、車両の後方に放出されたH2Sが車室内に流入し易いからである。本実施例により、車両が後退運転している場合には、第2触媒における硫黄成分の脱離反応が進行しにくくなり、H2Sが発生しにくくなるので、車室内にH2Sが流入することが抑制され、乗員がH2Sの刺激臭による不快感を感じる可能性を低減できる。
以下、本実施例のバイパス弁14の制御について、図3に基づいて説明する。図3は、本実施例のバイパス弁制御ルーチンを示すフローチャートである。このルーチンはECU20によって内燃機関1の稼働中繰り返し実行される。
まず、ステップS201において、ECU20はシフト位置を検出する。
ステップS202において、ECU20は、ステップS201において検出したシフト位置がR(後退)であるか否かを判定する。ステップS202において肯定判定された場
合は、ECU20はステップS203を実行する。一方、ステップS202において否定判定された場合は、ECU20はステップS204を実行する。
合は、ECU20はステップS203を実行する。一方、ステップS202において否定判定された場合は、ECU20はステップS204を実行する。
ステップS203において、ECU20は、バイパス弁14を全閉する。これにより、バイパス通路13を介して行われる排気のバイパスが停止され、第2触媒12に内燃機関1から排出される既燃ガスが直接供給されることが停止される。
ステップS204において、ECU20は、バイパス弁14を通常制御する。
ステップS203又はステップS204を実行したECU20は、本ルーチンの実行を一旦終了する。
次に、本発明の実施例3について説明する。本実施例に係る内燃機関の吸排気系及び排気浄化システムの概略構成については実施例1と同様であるので、詳しい説明を省略し、実施例1と実質的に同一の部材及び部分には、同一の名称及び符号を用いる。
本実施例では、車両の窓及びドアの少なくとも一方が開いている場合にバイパス弁14の全閉制御を実行するようにした。これは、車両の窓やドアが開いている場合には、車外に放出されたH2Sが車室内に流入し易い。本実施例により、車両の窓やドアが開いている場合には第2触媒12においてH2Sが発生しにくくなるので、車室内にH2Sが流入することが抑制され、乗員がh2の刺激臭による不快感を感じる可能性を低減できる。
以下、本実施例のバイパス弁14の制御について、図4に基づいて説明する。図4は、本実施例のバイパス弁制御ルーチンを示すフローチャートである。このルーチンはECU20によって内燃機関1の稼働中繰り返し実行される。
まず、ステップS301において、ECU20は車両の窓及びドアの開閉状態を検出する。
ステップS302において、ECU20は、ステップS301において検出した窓及びドアの開閉状態に基づいて、車両の窓及びドアの少なくとも一方が開いているか否かを判定する。ステップS302において肯定判定された場合、すなわち、窓又はドアが開いている場合、ECU20はステップS303を実行する。一方、ステップS302において否定判定された場合、すなわち、窓及びドアが両方とも閉じている場合、ECU20はステップS304を実行する。
ステップS303において、ECU20は、バイパス弁14を全閉する。これにより、バイパス通路13を介して行われる排気のバイパスが停止され、第2触媒12に内燃機関1から排出される既燃ガスが直接供給されることが停止される。
ステップS304において、ECU20は、バイパス弁14を通常制御する。
ステップS303又はステップS304を実行したECU20は、本ルーチンの実行を一旦終了する。
なお、以上述べた各実施例は本発明を説明するための一例であって、本発明の本旨を逸脱しない範囲内において上記の実施例には種々の変更を加え得る。また、上記各実施例は本発明の範囲内で可能な限り組み合わせて本発明を実施することができる。例えば、上記実施例1において、簡単に車速が所定車速以下である場合にバイパス弁全閉制御を行うよ
うにしても良い。逆に、実施例2において、後退運転している場合であって、且つ第2触媒の温度が所定温度以上である場合にバイパス弁全閉制御を実行したり、実施例1と同様に、更に第2触媒における硫黄成分吸着量が所定量以上であるという条件が成立する場合に限りバイパス弁全閉制御を実行するようにしても良い。実施例3についても同様である。
うにしても良い。逆に、実施例2において、後退運転している場合であって、且つ第2触媒の温度が所定温度以上である場合にバイパス弁全閉制御を実行したり、実施例1と同様に、更に第2触媒における硫黄成分吸着量が所定量以上であるという条件が成立する場合に限りバイパス弁全閉制御を実行するようにしても良い。実施例3についても同様である。
1 内燃機関
2 シリンダブロック
3 シリンダヘッド
4 ピストン
5 燃焼室
6 吸気通路
7 排気通路
7a 分岐部
7b 合流部
8 吸気弁
9 排気弁
10 燃料噴射弁
11 第1触媒
12 第2触媒
13 バイパス通路
14 バイパス弁
15 第1A/Fセンサ
16 第2A/Fセンサ
20 ECU
2 シリンダブロック
3 シリンダヘッド
4 ピストン
5 燃焼室
6 吸気通路
7 排気通路
7a 分岐部
7b 合流部
8 吸気弁
9 排気弁
10 燃料噴射弁
11 第1触媒
12 第2触媒
13 バイパス通路
14 バイパス弁
15 第1A/Fセンサ
16 第2A/Fセンサ
20 ECU
Claims (6)
- 内燃機関の排気通路に設けられ排気通路を流れる排気を浄化する第1触媒と、
前記排気通路における前記第1触媒より下流に設けられ排気通路を流れる排気を浄化する第2触媒と、
前記排気通路における前記第1触媒より下流且つ前記第2触媒より上流の検出箇所における排気の空燃比を検出する空燃比検出手段と、
前記空燃比検出手段による検出結果に基づいて前記検出箇所における排気の空燃比を概ね理論空燃比とすべく燃料噴射量を制御する燃料噴射制御手段と、
前記排気通路における前記第1触媒より上流を流れる排気の一部を、前記第1触媒をバイパスさせて前記第2触媒に導くバイパス手段と、
前記バイパス手段によって前記第1触媒をバイパスさせられる排気の量を制御するバイパス流量制御手段と、
を備え、
前記第1触媒又は前記第2触媒に吸着した硫黄成分が触媒から脱離する際に発生する刺激臭が前記内燃機関を搭載した車両の乗員に知覚され得る所定の条件が成立する場合には、前記バイパス手段による前記排気のバイパスを停止するように前記バイパス流量制御手段を制御することを特徴とする内燃機関の排気浄化システム。 - 請求項1において、
前記所定の条件が成立する場合とは、前記車両の車速が所定車速以下の場合である内燃機関の排気浄化システム。 - 請求項1において、
前記所定の条件が成立する場合とは、前記車両の車速が所定車速以下であり、且つ、前記第2触媒の温度が所定温度以上の場合である内燃機関の排気浄化システム。 - 請求項1において、
前記所定の条件が成立する場合とは、前記車両の車速が所定車速以下であり、前記第2触媒の温度が所定温度以上であり、且つ、前記第2触媒における硫黄成分の吸着量が所定量以上の場合である内燃機関の排気浄化システム。 - 請求項1において、
前記所定の条件が成立する場合とは、前記車両が後退運転している場合である内燃機関の排気浄化システム。 - 請求項1において、
前記所定の条件が成立する場合とは、前記車両の窓及びドアの少なくとも一方が開いている場合である内燃機関の排気浄化システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007153160A JP2008303835A (ja) | 2007-06-08 | 2007-06-08 | 内燃機関の排気浄化システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007153160A JP2008303835A (ja) | 2007-06-08 | 2007-06-08 | 内燃機関の排気浄化システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008303835A true JP2008303835A (ja) | 2008-12-18 |
Family
ID=40232768
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007153160A Withdrawn JP2008303835A (ja) | 2007-06-08 | 2007-06-08 | 内燃機関の排気浄化システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008303835A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015132642A1 (en) | 2014-03-05 | 2015-09-11 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Control apparatus for internal combustion engine |
-
2007
- 2007-06-08 JP JP2007153160A patent/JP2008303835A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2015132642A1 (en) | 2014-03-05 | 2015-09-11 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Control apparatus for internal combustion engine |
US10352222B2 (en) | 2014-03-05 | 2019-07-16 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Control apparatus for internal combustion engine |
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