JP2008301130A - 通話装置、および通話装置のハウジング接合方法 - Google Patents

通話装置、および通話装置のハウジング接合方法 Download PDF

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耕作 北田
Osamu Akasaka
修 赤坂
Shinya Kimoto
進弥 木本
Yasushi Arikawa
泰史 有川
恵一 ▲吉▼田
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Abstract

【課題】ハウジングの気密性を容易に確保できる通話装置、および通話装置のハウジング接合方法を提供する。
【解決手段】外部から伝達された音声情報を出力するスピーカSPと、音声を集音して音声信号を出力するマイクロホンM1,M2と、マイクロホンM1,M2からの音声信号を外部へ伝達する音声処理部10とをハウジングA1に設けた通話装置Aにおいて、ハウジングA1は、レーザ光Laを透過させる合成樹脂からなるカバーA11と、レーザ光Laを吸収する合成樹脂からなるボディA10とで構成され、レーザ光LaをカバーA11を介してボディA10へ照射して、ボディA10を溶融させることによって、ボディA10とカバーA11とが熱溶着している。
【選択図】図1

Description

本発明は、通話装置、および通話装置のハウジング接合方法に関するものである。
従来、インターホンシステム等で屋内に設置される通話装置があり、他の場所に設置された通話装置からの音声を出力するスピーカや、他の通話装置へ伝達する音声を入力するマイクロホン等をハウジングに備えている。(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−70086号公報
通話装置のハウジングは、複数の樹脂成形部材で構成されており、各樹脂成形部材を接着剤によって互いに接合させている。
しかし、接着剤によって樹脂成形部材を接合した場合、完全に気密封止することは難しく、ハウジング内からの音漏れ等によって、スピーカの音圧低下、音質低下が発生し、音話装置としての音響特性が悪化してしまう。また、熱硬化性の接着剤は、塗布した後に硬化炉で熱を加える必要があり、量産時の製造工程では手間がかかってしまう。さらに、接着剤の塗布量を管理する必要があり、塗布量の管理に手間がかかっていた。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、ハウジングの気密性を容易に確保できる通話装置、および通話装置のハウジング接合方法を提供することにある。
請求項1の発明は、外部から伝達された音声情報を出力するスピーカと、音声を集音して音声信号を出力する1乃至複数のマイクロホンと、マイクロホンからの音声信号を外部へ伝達する音声処理部とをハウジングに設けた通話装置において、スピーカは一方面側からハウジング外へ音声情報を出力し、スピーカの他方面側とハウジングの内面とで囲まれた後気室を形成し、ハウジングは、レーザ光を透過させる合成樹脂からなる1乃至複数の第1の樹脂成形部材と、レーザ光を吸収する合成樹脂からなる1乃至複数の第2の樹脂成形部材とで構成され、レーザ光を第1の樹脂成形部材を介して第2の樹脂成形部材へ照射して、第2の樹脂成形部材を溶融させることによって、第1の樹脂成形部材と第2の樹脂成形部材とが熱溶着していることを特徴とする。
この発明によれば、通話装置において、ハウジングの気密性を容易に確保でき、音漏れを抑制できる。
請求項2の発明は、請求項1において、前記ハウジングは、前記第1,第2の樹脂成形部材のうち一方の樹脂成形部材の内面に立設した壁部の端面が他方の樹脂成形部材の内面に前記レーザ光によって熱溶着することで構成された音響管を備えることを特徴とする。
この発明によれば、音響管の音漏れを抑制できる。
請求項3の発明は、請求項1または2において、少なくとも一方がガラスで形成された一対の押え部材間に前記第1,第2の樹脂成形部材を配置し、一対の押え部材を互いに近付く方向に押圧して第1,第2の樹脂成形部材を互いに嵌合して密着させた状態で、ガラス、第1の樹脂成形部材を介して第2の樹脂成形部材へレーザ光を照射して、第2の樹脂成形部材を溶融させることによって、第1の樹脂成形部材と第2の樹脂成形部材とを熱溶着し、前記第1,第2の樹脂成形部材が互いに嵌合している状態では、第1の樹脂成形部材が、ガラスで形成された一方の押え部材側に当接し、第2の樹脂成形部材が、他方の押え部材側に当接することを特徴とする。
この発明によれば、第1,第2の樹脂成形部材を押え部材間で確実に密着させることができる。
請求項4の発明は、複数の樹脂成形部材からなるハウジングに、外部から伝達された音声情報を出力するスピーカと、音声を集音して音声信号を出力する1乃至複数のマイクロホンと、マイクロホンからの音声信号を外部へ伝達する音声処理部とを設けた通話装置のハウジング接合方法において、ハウジングは、レーザ光を透過させる合成樹脂からなる1乃至複数の第1の樹脂成形部材と、レーザ光を吸収する合成樹脂からなる1乃至複数の第2の樹脂成形部材とで構成され、レーザ光照射装置が、第1の樹脂成形部材を介して第2の樹脂成形部材へレーザ光を照射して、第2の樹脂成形部材を溶融させることによって、第1の樹脂成形部材と第2の樹脂成形部材とを熱溶着させることを特徴とする。
この発明によれば、通話装置のハウジング接合方法において、ハウジングの気密性を容易に確保でき、音漏れを抑制できる。
請求項5の発明は、請求項4において、少なくとも一方がガラスで形成された一対の押え部材間に前記第1,第2の樹脂成形部材を配置し、一対の押え部材を互いに近付く方向に押圧して第1,第2の樹脂成形部材を互いに密着させた状態で、前記レーザ光照射装置が、ガラス、第1の樹脂成形部材を介して第2の樹脂成形部材へレーザ光を照射して、第2の樹脂成形部材を溶融させることによって、第1の樹脂成形部材と第2の樹脂成形部材とを熱溶着させることを特徴とする。
この発明によれば、第1,第2の樹脂成形部材の密着性がより高まり、第1,第2の樹脂成形部材を確実に溶着させることができる。
請求項6の発明は、請求項4または5において、前記レーザ光照射装置は、レーザ光を連続して照射することを特徴とする。
この発明によれば、ハウジング外周を連続して溶着することができ、ハウジング内の気密性が高まる。
請求項7の発明は、請求項4乃至6いずれかにおいて、前記ハウジングは、前記第1,第2の樹脂成形部材のうち一方の樹脂成形部材の内面に立設した壁部の端面が他方の樹脂成形部材の内面に前記レーザ光によって熱溶着することで構成される音響管を備え、前記レーザ光照射装置は、前記壁部の端面からハウジングの外周に向かって連続してレーザ光を照射することを特徴とする。
この発明によれば、ハウジングの内側から外側に向かって溶着することによって、歪みの少ない溶着を行うことができ、ハウジング内の気密封止の精度が向上し、音響管の音漏れも抑制できる。
請求項8の発明は、請求項4乃至7いずれかにおいて、前記レーザ光照射装置は、ファイバを介して結像させたレーザ光の照射位置を固定し、前記第1,第2の樹脂成形部材はテーブル上に固定されており、当該テーブルをレーザ光の照射位置に対して移動させることで、第1,第2の樹脂成形部材の所定位置をレーザ光の照射位置に一致させることを特徴とする。
この発明によれば、長時間の稼動であっても、位置ずれなく、確実に精度よくレーサ光を照射することができる。
以上説明したように、本発明では、ハウジングの気密性を容易に確保できるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
本実施形態の通話装置Aは図1〜図3に示され、音声スイッチSW1を設けた矩形函状の装置本体A2に通話モジュールMJを収納して構成される。なお、装置本体A2は、例えば2つの樹脂成形部材を接合して形成され、通話モジュールMJを収納した後、各接合部材を嵌合手段または接着剤等によって接合する。
通話モジュールMJは、後面に開口を形成した函状のボディA10と、ボディA10の開口に覆設した平面状のカバーA11とでハウジングA1を構成し、ハウジングA1に、スピーカSP、マイクロホン基板MB1、音声処理部10を備える。そして、スピーカSPの後述する振動板23が、装置本体A2の前面に穿設した複数の音孔60に対向するように配置される。
音声処理部10は、図3に示すように、通信部10a、音声スイッチ部10b,10c、増幅部10d、信号処理部10eを備えたICで構成され、ハウジングA1内に配置される。他の部屋等に設置されている通話装置Aから情報線Lsを介して送信された音声信号は、通信部10aで受信され、音声スイッチ部10bを介して増幅部10dで増幅された後、スピーカSPから出力される。また、通話スイッチSW1を操作することで通話可能状態となり、マイクロホン基板MB1上のマイクロホンM1(第1のマイクロホン),マイクロホンM2(第2のマイクロホン)から入力された各音声信号は信号処理部10eで後述する信号処理を施された後、音声スイッチ部10cを通過し、通信部10aから情報線Lsを介して他の部屋等に設置されている通話装置Aへ送信される。すなわち、部屋間で双方向の通話が可能なインターホンとして機能するものである。なお、通話装置Aの電源は、設置場所の近傍に設けたコンセントから供給されるか、あるいは情報線Lsを介して供給されてもよい。
スピーカSPは、鉄系材料で形成されて一端を開口した円筒状のヨーク20を具備し、ヨーク20は、その開口端から外側に向かって円形の支持体21が延設されている。ヨーク20の筒内には円柱型永久磁石22を配置し、ドーム型の振動板23の外周側の縁部が支持体21の縁端面に固定されている。振動板23の背面には筒状のボビン24が固定されており、このボビン24の後端にはボイスコイル25が設けられている。ボビン24およびボイスコイル25は、ボイスコイル25がヨーク20の開口端に位置するように設けられており、ヨーク20の開口端近傍を前後方向に自在に移動する。そして、ボイスコイル25のポリウレタン銅線に音声信号を入力すると、この音声信号の電流と永久磁石22の磁界とにより、ボイスコイル25に電磁力が発生するため、ボビン24が振動板23を伴なって前後方向に振動させられる。このとき、振動板23から音声信号に応じた音が発せられる。
そして、スピーカSPの振動板23が対向するボディA10の前面内側には、リブ11が形成されており、スピーカSPの円形の支持体21の外周端部から前面側に突出した凸部21aの端面をリブ11に当接させた状態で、振動板23がボディA10の前面に内側から対向する状態でスピーカSPが固定される。
ハウジングA1内にスピーカSPが固定されると、ハウジングA1の前面内側とスピーカSPの表面側(振動板23側)とで囲まれた空間である前気室Bf、ハウジングA1の後面内側および側面内側とスピーカSPの裏面側(ヨーク20側)とで囲まれた空間である後気室Brが形成される。前気室Bfは、ボディA10の前面に複数設けた音孔12を介して外部に連通している。後気室Brは、スピーカSPの支持体21の凸部21aとハウジングA1の内面のリブ11とがシーリングによって密着することで、前気室Bfとは絶縁した(連通していない)空間となる。
さらに、ハウジングA1は、図1、図4に示すように、スピーカSP裏面の後気室Brを包囲するボディA10の内壁面に沿って、一端を内壁面から離し、他端を内壁面に連続させた壁部41が立設されており、この壁部41の端面51がカバーA11の裏面に当接することで、この壁部41とボディA10の内壁面とカバーA11の裏面とで中空の音響管40が形成され、この音響管40が小容量の後気室Br内に配置されている。音響管40は、後気室Brの内壁面に沿って屈曲した矩形の断面形状を有する中空の閉管で、一端を開口し(開口端40a)、他端を閉塞して(閉塞端40b)形成され、管内は開口端40aを介して後気室Br内に連通している。音響管とは、閉管の共振周波数(管の全長が略1/4波長の奇数倍に一致する周波数)で入力インピーダンスが極めて小さくなることを利用したもので、共振周波数の音波が入射すると、その反射波は入射波に対して位相が反転した波形となり、入射波と反射波とが互いに打ち消しあうことで、開口端40aから外部へ伝播する音波を低減させている。
このような音響管40は、スピーカSPの最低共振周波数を低周波数側に移行させ、さらにはスピーカSPの音圧レベルを増加させるために設けられており、音響管40の全長を、音圧レベルを増大させたい低周波数(本実施形態では700〜800Hz付近)の略1/4波長に設定することで、後気室Brが小容量であってもスピーカSPの音質および効率が向上する。
次に、ハウジングA1の構成要素であるボディA10とカバーA11との接合方法について説明する。ボディA10は後面を開口した略直方体の函状に形成され、カバーA11はボディA10の開口に覆設する矩形の平面状に形成される。そして、ボディA10の後面には、その外周を構成する後端面50および音響管40を構成する壁部41の端面51(図4、図5参照)が形成されており、後端面50および端面51がカバーA11の裏面に当接する。
本実施形態において、カバーA11は、レーザ光を透過させる合成樹脂からなる第1の樹脂成形部材であり、ボディA10は、レーザ光を吸収する合成樹脂からなる第2の樹脂成形部材である。レーザ光を透過させるカバーA11は、透明のPC(ポリカーボネート)、または白色のPC−ABS+着色材料からなり、レーザ光を吸収するボディA10は、黒色のPC−ABS、または白色のPC−ABS+着色材料からなる。
そして、ボディA10の開口にカバーA11を覆設した状態で、図6に示す冶具100に固定する。この冶具100は、平板状のベース部101と平板状のガラス部102とを互いに対向させ、枠体の位置決め用ブロック103内に配置されたボディA10およびカバーA11を、ベース部101上に載置する。
ベース部101には挿通孔101aが設けられ、ガラス部102には挿通孔102aが設けられ、位置決め用ブロック103の両面にはねじ孔103aが各々設けられている。そして、ベース部101は、挿通孔101aを挿通した押え用ねじ105が、位置決め用ブロック103の一面に設けたねじ孔103aに螺合することで、位置決め用ブロック103の一面に対向して取り付けられる。また、ガラス部102は、挿通孔102aを挿通した押え用ねじ104が、位置決め用ブロック103の他面に設けたねじ孔103aに螺合することで、位置決め用ブロック103の他面に対向して取り付けられる。そして、押え用ねじ104,105を締め付けることで、ベース部101とガラス部102とが互いに近付く方向に移動する。
そして、ベース部101にボディA10の前面を載置し、ガラス部102にカバーA11が対向する状態で、押え用ねじ104,105を締め付けてベース部101とガラス部102とを互いに近付く方向へ移動させると、カバーA11をボディA10の開口に覆設したハウジングA1の高さは位置決め用ブロック103の高さより高いため、ハウジングA1はベース部101−ガラス部102間で押圧され、カバーA11がボディA10の開口に密着する。また、図7(a)(b)に示すように、ボディA10の後端面50の外側に段差部52を設けて、カバーA11の周端が段差部52に嵌合するように、ボディA10およびカバーA11を形成してもよい。
そして、カバーA11の後面は、ボディA10の後端よりも、ガラス部102側に突出し(図7(b)の突出長さd1参照)、ボディA10の前面は、カバーA11の前面よりも、ベース部101側に突出している。したがって、ガラス部102は、ボディA10に当接することなくカバーA11にのみ当接し、ベース部101は、カバーA11に当接することなくボディA10にのみ当接しており、ボディA10とカバーA11とを確実に密着させることができる。
このように冶具100によって固定されたボディA10およびカバーA11は、図8(a)に示すように、少なくとも2軸方向に自在に移動可能なNCテーブル(数値制御テーブル)のパレットTB上に載置され、ガラス部102に対向して固定設置されたレーザ照射装置200からファイバ201を介して結像されたレーザ光Laを照射される。そして、レーザ照射装置200の照射方向を固定し、パレットTBを移動させることで、所望の位置にレーザ光Laを照射する、所謂ファイバ方式を採用している。
一方、図8(b)はガルスキャナ方式と呼ばれるレーザ照射方式であり、レーザ照射装置200はガルバノスキャナ210を介してパレットTB上のボディA10およびカバーA11に対してレーザ光Laを照射する。本方式では、パレットTBが固定されており、ガルバノスキャナ210を回転運動させて、レーザ光Laの照射方向を可変とすることによって、所望の位置にレーザ光Laを照射する。しかし、ガルバノスキャナ210のスキャナ座標の原点がずれたり、長時間稼動による温度の影響を受けて、レーザ光Laの照射位置が変動するという不具合が生じやすいものであった。
本実施形態では、上記ファイバ方式(図8(a)参照)を採用しており、長時間の稼動であっても、位置ずれなく、確実に精度よくレーサ光Laを照射することができる。
また、レーザ照射装置200が出力するレーザ光Laには、一般的に、図9(a)に示すYVO4レーザ/YAGレーザ、図9(b)に示す半導体レーザ等がある。YVO4レーザ/YAGレーザは、波長が1060nm、スポット径が0.1〜0.2mmで、その分布はガウシアン型となり、半導体レーザは、波長が940nm、スポット径が1.0mmで、その分布はトップハット型となり、本実施形態においていずれのレーザ光を用いても、十分に微細なレーザ透過溶着が可能となる。
そして、レーザ照射装置200から出力されたレーザ光Laは、ガラス部102を透過した後、レーザ光を透過させる合成樹脂からなるカバーA11も透過して、レーザ光を吸収する合成樹脂からなるボディA10に照射される。レーザ光Laを吸収したボディA10は、レーザ光Laの照射領域が発熱して溶融することで、カバーA11に溶着する。
具体的には、図10に示すように、音響管40の開口端40aから、ボディA10の内側にある壁部41の端面51に沿ってレーザ光Laの照射を開始し(照射開始位置Start)、音響管40の閉塞端40bに達すると、ボディA10の外周を構成する後端面50に沿って開口端40aまで一筆書きでレーザ光Laを照射する(照射終了位置End)。したがって、ボディA10の内側に位置する壁部41の端面51がカバーA11の裏面に溶着した後に、ボディA10の外周側に位置する後端面50がカバーA11の裏面に溶着しており、ハウジングA1の内側から外側に向かって溶着することによって、歪みの少ない溶着を行うことができ、ハウジングA1内の気密封止の精度が向上し、音響管40の音漏れも抑制できる。
また、上述の冶具100によって、ボディA10の後端面50および壁部41の端面51はカバーA11の裏面と互いに密着しており、各部の溶着が確実に行われ、さらに、レーザ照射装置200は、レーザ光Laを連続して間欠なく照射しており(Continuous Wave)、ボディA10の後端面50および壁部41の端面51は、カバーA11の裏面に隙間なく連続して溶着している。したがって、ハウジングA1内の気密性がさらに高まり。音響管40の音漏れもさらに抑制できる。
このように、後気室Brは密閉度の高い空間となり、後気室Br内の空間を確実に構成できるので、スピーカSPの裏面から後気室Brへ放射される逆位相の音はハウジングA1外へ漏れ難くなり、ハウジングA1から漏れた逆位相の音が前方に回り込んでスピーカSPの表面から放射される正位相の音を打ち消すことによる放射音圧低下を抑制し、前方にいる話者にはスピーカSPが発する音声が聞き易いものになる。
また、音響管40は、カバーA11と壁部41とが密着して空気漏れが抑えられ、音響管40内の空間を確実に構成できるので、音響管としての機能が低減することなく、スピーカSPの音質および効率を向上させることができる。特に、音響管40の壁部41は、ボディA10の後端面50より内側に位置するので、接着剤で接合した場合は、接合失敗時に修正することが難しい。しかし、本実施形態のように、レーザ透過溶着法を用いることによって、接合失敗時であっても容易に修正することができる。
さらに、本実施形態では、ボディA10の前面側にスピーカSPやマイクロホン基板MBを取り付け、ボディA10の後面側に位置する後端面50および壁部41の端面51がレーザ光LaによってカバーA11に溶着するので、この溶着面はスピーカSPやマイクロホン基板MBから離れている。したがって、万が一、溶着面の不具合が発生した場合でも、スピーカSPやマイクロホン基板MB(マイクロホンM1,M2)に与える音響的な悪影響を最小限に抑えられる。
次に、マイクロホン基板MB1は、図11に示すように、両面2a,2bを有するモジュール基板2を備え、マイクロホンのベアチップBC1とICKa1との対、マイクロホンのベアチップBC2とICKa2との対をモジュール基板2の一面2aに各々実装し、ベアチップBC1、ICKa1、モジュール基板2上の配線パターン(図示無し)の各間、およびベアチップBC2、ICKa2、モジュール基板2上の配線パターン(図示無し)の各間をワイヤWで各々接続(ワイヤボンティング)した後、ベアチップBC1とICKa1の対を覆うようにシールドケースSC1を実装し、ベアチップBC2とICKa2の対を覆うように、シールドケースSC2を実装することで、ベアチップBC1、ICKa1、シールドケースSC1で構成されるマイクロホンM1、ベアチップBC2、ICKa2、シールドケースSC2で構成されるマイクロホンM2を備えている。
ベアチップBC(ベアチップBC1またはBC2)は、図12に示すように、シリコン基板1bに穿設した孔1cを塞ぐようにシリコン基板1bの一面側にSi薄膜1dが形成され、このSi薄膜1dとの間にエアーギャップ1eを介して電極1fが形成され、さらに音声信号を出力するパッド1gが設けられており、コンデンサ型のシリコンマイクロホンを構成している。そして、外部からの音響信号がSi薄膜1dを振動させることで、Si薄膜1dと電極1fとの間の静電容量が変化して電荷量が変化し、この電荷量の変化に伴ってパッド1g,1gから音響信号に応じた電流が流れる。このベアチップBCは、シリコン基板1bをモジュール基板2上にダイボンディングし、特にベアチップBC2のSi薄膜1dは、モジュール基板2に穿設した音孔F2に対向している。
そして、マイクロホンM1は、音孔F1を穿設したシールドケースSC1の底面側を集音面とし、マイクロホンM2は、音孔F2を穿設したモジュール基板2への実装面側を集音面として、互いに逆方向となるモジュール基板2の両面方向に集音面を有するものになる。このように構成されたマイクロホン基板MB1は、モジュール基板2の一面2aにマイクロホンM1,M2の両方を実装しているので、マイクロホン基板MB1の厚さを薄くできる。
図13(a)は、マイクロホン基板MB1を、モジュール基板2の一面2a側から見た平面図であり、モジュール基板2は、マイクロホンM1を配置する矩形部2fと、マイクロホンM2を配置する矩形部2gと、矩形部2f,2g間を連結する連結部2hとで構成され、矩形部2gは矩形部2fより大きく形成される。そして、矩形部2gの縁部に沿って、負電源パッドP1,正電源パッドP2,出力1パッドP3,出力2パッドP4が設けられている。
そして、図13(b)に示すように、負電源パッドP1には外部から供給される電源電圧の負側、正電源パッドP2には電源電圧の正側が接続されて、モジュール基板2上の配線パターンを介してマイクロホンM1,M2に電源を供給している。また、出力1パッドP3からは、マイクロホンM1が集音した音声信号がモジュール基板2上の配線パターンを介して出力され、出力2パッドP4からは、マイクロホンM2が集音した音声信号がモジュール基板2上の配線パターンを介して出力される。なお、出力パッドP3,P4から出力される音声信号のグランドは、負電源パッドP1で兼用される。
このように、マイクロホンM1,M2の電源を共通の負電源パッドP1、正電源パッドP2から供給し、さらにマイクロホンM1,M2の各出力のグランドを負電源パッドP1で兼用することで、パッドの数を減らすことができ、構成が簡単になる。
次に、マイクロホン基板MB1の動作について説明する。
まず、集音した音響信号に応じてベアチップBC1,BC2から流れる各電流は、ICKa1,Ka2によってインピーダンス変換されるとともに電圧信号に変換され、音声信号として出力1パッドP3、出力2パッドP4から各々出力される。
ICKa(ICKa1またはKa2)は、図14の回路構成を備えており、電源パッドP1,P2から供給される電源電圧+V(例えば5V)を定電圧Vr(例えば12V)に変換するチップICからなる定電圧回路Kbを備えており、抵抗R11とベアチップBCとの直列回路に定電圧Vrが印加され、抵抗R11とベアチップBCとの接続中点はコンデンサC11を介してジャンクション型のJ−FET素子S11のゲート端子に接続される。J−FET素子S11のドレイン端子は動作電源+Vに接続され、ソース端子は抵抗R12を介して電源電圧の負側に接続される。ここで、J−FET素子S11は電気インピーダンスの変換用であり、このJ−FET素子S11のソース端子の電圧が音声信号として出力される。なお、ICKaのインピーダンスの変換回路は、上記構成に限定されるものではなく、例えばオペアンプによるソースフォロワ回路の機能を有する回路であってもよく、または必要に応じてICKa内に音声信号の増幅回路を設けてもよい。
そして、マイクロホン基板MB1は、上記のようにモジュール基板2上の配線パターンを介して信号伝達、給電を行うことで、信号線、給電線を効率よく構成できるとともに、ハウジングA1の外面に取付可能となる。本実施形態では、モジュール基板2の一面2aをハウジングA1の前面外側に沿って配置し、マイクロホンM1はハウジングA1前面の開口13を挿通して集音面を前気室Bfに向けており、シールドケースSC1の底面に穿設したマイクロホンM1の音孔F1はスピーカSPの振動板23に対向し、音孔F1を介してスピーカSPが発する音声を確実に集音することができる。また、マイクロホンM2は、ハウジングA1の前面に設けた凹部14に嵌合し、モジュール基板2に穿設したマイクロホンM2の音孔F2は装置本体A2の前面に穿設した音孔61に対向するように、スピーカSPの出力方向に向かってハウジングA1の外部(前方)に面しているので、音孔F2を介して伝達される、通話装置Aの前方に位置する話者からの音声を確実に集音することができる。なお、スピーカSPの中心から各マイクロホンM1,M2の中心までの距離をそれぞれX1,X2とすると、X1<X2となる。
また、マイクロホンM2を収納した凹部14は後気室Brと連通していない分離された空間であるので、マイクロホンM2はスピーカSPの発する音声をさらに集音し難くなり、スピーカSPとマイクロホンM2との音響結合をさらに低減させている。すなわち、上記構成によって、スピーカSPが発する音声と話者の発する音声とをマイクロホンM1,M2で分離して集音しているのである。
また、マイクロホン基板MB1をハウジングA1内に配置すると後気室Brの空間的な絶縁を維持することが困難であるが、本実施形態のようにマイクロホン基板MB1をハウジングA1の外面に取り付けることで、後気室Brの空間的な絶縁を維持することができる。
そして、本実施形態では、スピーカSPの音声出力をマイクロホンM1,M2が拾うことで発生するハウリングを防止するために、以下の構成を備えている。
まず、音声処理部10に収納されている信号処理部10eは、図15に示すように、マイクロホンM1の出力を非反転増幅する増幅回路30と、増幅回路30の出力から音声帯域(300〜4000Hz)以外の周波数のノイズを除去するバンドパスフィルター31と、バンドパスフィルター31の出力を遅延させる遅延回路32と、マイクロホンM2の出力を反転増幅する増幅回路33と、増幅回路33の出力から音声帯域(300〜4000Hz)以外の周波数のノイズを除去するバンドパスフィルター34と、遅延回路32とバンドパスフィルター34の各出力を加算する加算回路35とを備える。
図16〜図19は、スピーカからの音声をマイクロホンM1,M2で各々集音した場合における信号処理部10の各部の音声信号波形を示す。まず、スピーカSPの中心から各マイクロホンM1,M2の中心までの距離をそれぞれX1,X2とすると、X1<X2となる。したがって、スピーカSPからの音声をマイクロホンM1,M2で拾った場合、スピーカSPとマイクロホンM1,M2との距離、およびマイクロホンM1,M2の指向性によってマイクロホンM2の出力Y21のほうがマイクロホンM1の出力Y11よりも振幅が小さく、さらに両マイクロホンM1,M2とスピーカSPとの距離の差(X2−X1)に相当する音波の遅延時間[Td=(X2−X1)/Vs](Vsは音速)だけマイクロホンM2の出力Y21の位相が遅れている(図16(a)(b)参照)。
そして、増幅回路30が出力Y11を非反転増幅した出力Y12を生成し、増幅回路33が出力Y21を反転増幅して位相を180°反転させた出力Y22を生成する。このとき、両マイクロホンM1,M2とスピーカSPとの距離の差(X2−X1)に相当するレベル調整を行ない、スピーカSPからの音声に対する両マイクロホンM1,M2の出力レベルを一致させる(図17(a)(b)参照)。なお、本実施形態では、増幅回路30の増幅率は略1としており、増幅回路30は省略してもよい。
そして、バンドパスフィルター31,34は、出力Y12,Y22から音声帯域以外の周波数のノイズを除去した出力Y13,Y23を生成する(図18(a)(b)参照)。
次に、遅延回路32は、時間遅延素子またはCR位相遅延回路で構成されており、上記遅延時間TdだけスピーカSPに近いほうのマイクロホンM1の出力を遅延させることで、遅延回路32の出力Y14とバンドパスフィルター34の出力Y23との位相を一致させ、伝達する音声信号にのるノイズを低減させる。
そして、出力Y14に含まれるスピーカSPからの音声成分と、出力Y23に含まれるスピーカSPからの音声成分とは、上記増幅処理,遅延処理によって同一振幅、同一位相となり、加算回路35において出力Y14とY23とを加算することで、スピーカSPからの音声に対応する音声信号が打ち消された出力Yaが生成される(図19(a)〜(c)参照)。すなわち、出力Yaでは、スピーカSPからの音声成分が低減しているのである。
一方、マイクロホンM1,M2前方の話者Hが発する音声に対しては、話者Hが発する音声に対して高い指向性を有するマイクロホンM2の出力Y21の振幅が、マイクロホンM1の出力Y11の振幅よりも大きくなる。さらに、増幅回路33の増幅率は増幅回路30の増幅率より大きいので、出力Y23に含まれる話者Hからの音声成分は、出力Y14に含まれる話者Hからの音声成分よりさらに大きくなる。すなわち、出力Y14に含まれる話者Hからの音声成分と、出力Y23に含まれる話者Hからの音声成分との振幅差は大きくなり、加算回路35で上記加算処理を施しても、出力Yaには、話者Hが発する音声に応じた信号が十分な振幅を維持した状態で残る。
以上のようにして加算回路35の出力YaではスピーカSPからの音声成分が低減されて、通話装置A前方の話者Hからマイクロホン基板MB1に向って発した音声成分は残っており、出力Yaでは、残したい話者Hからの音声成分と、低減したいスピーカSPからの音声成分との相対的な差が大きくなる。すなわち、話者Hからの音声とスピーカSPからの音声とが同時に発生している場合でも、話者Hからの音声成分は十分な振幅を維持しながらスピーカSPからの音声成分のみが低減されるので、スピーカSPの音声出力をマイクロホンM1,M2が拾うことで発生するハウリングを防止することができるのである。
そして、上述のようにスピーカSPの裏面から後気室Brへ放射される逆位相の音はハウジングA1外へ漏れ難いので、マイクロホンM1,M2はスピーカSPの表面から発せられる正位相の音をおもに集音し、ハウジングA1から漏れる逆位相のスピーカ音を拾うことなく、上記信号処理部10eによるハウリング防止処理を確実に行うことができる。
さらにマイクロホンM2は集音面をハウジングA1外部に向けるとともに、スピーカSPの出力方向とマイクロホンM2の指向性とを略同一方向にするので、スピーカSPとマイクロホンM2との音響結合は低減し、マイクロホンM2はスピーカSPの発する音声を集音し難くなって、マイクロホンM2をスピーカSPの近傍に隣接して配置でき、通話装置Aの小型化が可能となる。
次に、音声スイッチ部10bは受信した信号の伝送線路上に配置され、音声スイッチ部10cは送信する信号の伝送線路上に配置されており(図3参照)、音声スイッチ部10b,10cは互いの入力信号のレベルを比較し、入力信号のレベルが小さいほうの音声スイッチ部は、内部に具備した可変損失手段によって伝送線路上に損失量(例えば、48dBの損失量)を付与する。したがって、受信した信号と送信される信号とのうち、いずれかレベルの小さい信号は減衰し、ハウリングマージンがさらに増加するので(例えば、48dBの増加)、一層のハウリング防止が図られている。
なお、本実施形態では、情報線Lsを介した有線通信方式を用いて、通話装置A間における音声信号の授受を行っているが、通話装置Aに周知の無線通信手段を設けることで、無線通信方式による音声信号の授受を行ってもよい。
(実施形態2)
本実施形態の通話装置Aおよび通話モジュールMJの基本構成は実施形態1と同様であるが、図20、図21に示すように、通話モジュールMJのカバーA11は前面を開口した略直方体の函状に形成され、ボディA10はカバーA11の開口に覆設する矩形の平面状に形成される。そして、カバーA11の前面には、その外周を構成する前端面70および音響管40を構成する壁部41の端面71が形成されており、前端面70および端面71がボディA10の裏面に当接する。
本実施形態において、ボディA10は、レーザ光を透過させる合成樹脂からなる第1の樹脂成形部材であり、カバーA11は、レーザ光を吸収する合成樹脂からなる第2の樹脂成形部材である。
そして、カバーA11の開口にボディA10を覆設した状態で、レーザ光LaをボディA10側から出力すると、レーザ光を透過させる合成樹脂からなるボディA10を透過して、レーザ光を吸収する合成樹脂からなるカバーA11に照射される。レーザ光Laを吸収したカバーA11は、レーザ光Laの照射領域が発熱して溶融することで、ボディA10に溶着する。
具体的には、音響管40の開口端40aから、カバーA11の内側にある壁部41の端面71に沿ってレーザ光Laの照射を開始し、音響管40の閉塞端40bに達すると、カバーA11の外周を構成する後端面70に沿って開口端40aまで一筆書きでレーザ光Laを照射する。したがって、カバーA11の内側に位置する壁部41の端面71がボディA10の裏面に溶着した後に、カバーA11の外周側に位置する後端面70がボディA10の裏面に溶着しており、ハウジングA1の内側から外側に向かって溶着することによって、歪みの少ない溶着を行うことができ、ハウジングA1内の気密封止の精度が向上し、音響管40の音漏れも抑制できる。
他の構成は実施形態1と同様であり、説明は省略する。
なお、実施形態1,2では、装置本体A2内に通話モジュールMJを収納する構成であるが、通話モジュールMJのハウジングA1を装置本体として用いて、ハウジングA1に通話スイッチSW1を設けることで、実施形態1,2に示した別構成の装置本体A2を不要としてもよい。
実施形態1の通話装置の構成を示す側面断面図である。 (a)(b)同上の構成を示す斜視図である。 同上の音声処理部の構成を示す回路図である。 同上のハウジングの構成を示す分解斜視図である。 同上のボディの構成を示す平面図である。 (a)(b)同上のハウジングを冶具に取り付けた状態を示す図である。 (a)(b)同上のボディとカバーの嵌合部を示す図である。 (a)(b)同上のレーザ照射方式を示す図である。 同上のレーザ光の種類を示す図である。 同上のレーザ光の照射パターンを示す図である。 同上のマイクロホン基板の構成を示す側面断面図である。 同上のベアチップの構成を示す側面断面図である。 同上のマイクロホン基板の構成を示す(a)簡略化した平面図、(b)簡略化した回路図である。 同上のインピーダンス変換回路の回路図である。 同上の信号処理部の回路構成図である。 (a)(b)同上の信号処理部の信号波形図である。 (a)(b)同上の信号処理部の信号波形図である。 (a)(b)同上の信号処理部の信号波形図である。 (a)〜(c)同上の信号処理部の信号波形図である。 実施形態2の通話モジュールの構成を示す分解斜視図である。 同上の側面断面の概略を示す斜視図である。
符号の説明
A 通話装置
MJ 通話モジュール
A1 ハウジング
A10 ボディ
A11 カバー
SP スピーカ
M1,M2 マイクロホン
10 音声処理部
La レーザ光

Claims (8)

  1. 外部から伝達された音声情報を出力するスピーカと、音声を集音して音声信号を出力する1乃至複数のマイクロホンと、マイクロホンからの音声信号を外部へ伝達する音声処理部とをハウジングに設けた通話装置において、
    スピーカは一方面側からハウジング外へ音声情報を出力し、スピーカの他方面側とハウジングの内面とで囲まれた後気室を形成し、
    ハウジングは、レーザ光を透過させる合成樹脂からなる1乃至複数の第1の樹脂成形部材と、レーザ光を吸収する合成樹脂からなる1乃至複数の第2の樹脂成形部材とで構成され、レーザ光を第1の樹脂成形部材を介して第2の樹脂成形部材へ照射して、第2の樹脂成形部材を溶融させることによって、第1の樹脂成形部材と第2の樹脂成形部材とが熱溶着していることを特徴とする通話装置。
  2. 前記ハウジングは、前記第1,第2の樹脂成形部材のうち一方の樹脂成形部材の内面に立設した壁部の端面が他方の樹脂成形部材の内面に前記レーザ光によって熱溶着することで構成された音響管を備えることを特徴とする請求項1記載の通話装置。
  3. 少なくとも一方がガラスで形成された一対の押え部材間に前記第1,第2の樹脂成形部材を配置し、一対の押え部材を互いに近付く方向に押圧して第1,第2の樹脂成形部材を互いに嵌合して密着させた状態で、ガラス、第1の樹脂成形部材を介して第2の樹脂成形部材へレーザ光を照射して、第2の樹脂成形部材を溶融させることによって、第1の樹脂成形部材と第2の樹脂成形部材とを熱溶着し、
    前記第1,第2の樹脂成形部材が互いに嵌合している状態では、第1の樹脂成形部材が、ガラスで形成された一方の押え部材に当接し、第2の樹脂成形部材が、他方の押え部材側に当接することを特徴とする請求項1または2記載の通話装置。
  4. 複数の樹脂成形部材からなるハウジングに、外部から伝達された音声情報を出力するスピーカと、音声を集音して音声信号を出力する1乃至複数のマイクロホンと、マイクロホンからの音声信号を外部へ伝達する音声処理部とを設けた通話装置のハウジング接合方法において、
    ハウジングは、レーザ光を透過させる合成樹脂からなる1乃至複数の第1の樹脂成形部材と、レーザ光を吸収する合成樹脂からなる1乃至複数の第2の樹脂成形部材とで構成され、
    レーザ光照射装置が、第1の樹脂成形部材を介して第2の樹脂成形部材へレーザ光を照射して、第2の樹脂成形部材を溶融させることによって、第1の樹脂成形部材と第2の樹脂成形部材とを熱溶着させることを特徴とする通話装置のハウジング接合方法。
  5. 少なくとも一方がガラスで形成された一対の押え部材間に前記第1,第2の樹脂成形部材を配置し、一対の押え部材を互いに近付く方向に押圧して第1,第2の樹脂成形部材を互いに密着させた状態で、前記レーザ光照射装置が、ガラス、第1の樹脂成形部材を介して第2の樹脂成形部材へレーザ光を照射して、第2の樹脂成形部材を溶融させることによって、第1の樹脂成形部材と第2の樹脂成形部材とを熱溶着させることを特徴とする請求項4記載の通話装置のハウジング接合方法。
  6. 前記レーザ光照射装置は、レーザ光を連続して照射することを特徴とする請求項4または5記載の通話装置のハウジング接合方法。
  7. 前記ハウジングは、前記第1,第2の樹脂成形部材のうち一方の樹脂成形部材の内面に立設した壁部の端面が他方の樹脂成形部材の内面に前記レーザ光によって熱溶着することで構成される音響管を備え、前記レーザ光照射装置は、前記壁部の端面からハウジングの外周に向かって連続してレーザ光を照射することを特徴とする請求項4乃至6いずれか記載の通話装置のハウジング接合方法。
  8. 前記レーザ光照射装置は、ファイバを介して結像させたレーザ光の照射位置を固定し、
    前記第1,第2の樹脂成形部材はテーブル上に固定されており、
    当該テーブルをレーザ光の照射位置に対して移動させることで、第1,第2の樹脂成形部材の所定位置をレーザ光の照射位置に一致させることを特徴とする請求項4乃至7いずれか記載の通話装置のハウジング接合方法。
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