JP2008299709A - ファームウェア更新システム、ネットワーク接続機器、ファームウェア更新方法及びプログラム - Google Patents

ファームウェア更新システム、ネットワーク接続機器、ファームウェア更新方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ネットワーク接続機器において、更新後のファームウェア(FW)が原因でネットワークに接続不能となる事態の発生を極力抑える。
【解決手段】ネットワーク接続機器1-1の電源オン時、運用FW仮決定手段11が自機器の運用に利用するFWを仮決定し、FW確認更新手段12が上記FWのバージョンを含んだFW確認要求をFW管理装置2へ送信する。制御手段21は、FW確認要求中のバージョンが最新バージョンでなければ、最新バージョンのFWをネットワーク接続機器1-1に送信する。接続診断手段13は、FW管理装置2から送られてきたFWを利用して自機器をネットワーク3に接続できるか否かを診断する。運用開始手段14は、診断結果が接続成功である場合は、最新バージョンのFWを利用して自機器の運用を開始し、診断結果が接続失敗である場合には、仮決定されたFWを利用して自機器の運用を開始する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ネットワーク接続機器のファームウェア(FW)を更新するファームウェア更新技術に関し、特に、ファームウェアの更新後に、ネットワークに接続できなくなるという事態が発生しないようにするファームウェア更新技術に関する。
ONU(Optical Network Unit)やADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)モデムなどのユーザ側のネットワーク接続機器は、実装されるファームウェアによりその機能が決定されるため、ファームウェアのバージョンアップが行われる毎に最新バージョンのものに更新することが望ましい。
ところで、ファームウェアを更新する技術としては、次のような技術が従来から知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
特許文献1に記載されている技術は、アダプタ装置におけるファームウェアの更新時、ファームウェアを更新するためにアダプタ装置の再起動が必要な場合には、ユーザがアダプタ装置を使用しないタイミングでアダプタ装置を再起動するようにしている。
特許文献2に記載されている技術は、メモリにバージョンが異なる2つのファームウェアを格納しておき、ファームウェアを最新バージョンのものに更新する場合、上記2つのファームウェアの内のバージョンが古い方を最新バージョンのファームウェアで置き換えるようにしている。そして、ファームウェアの起動時には、最新バージョンのファームウェアに不具合があるか否かをサムチェックにより判定し、不具合がない場合は、最新バージョンのファームウェアを起動し、不具合がある場合には、更新前のファームウェアを起動するようにしている。
一方、システムの信頼性を高めるため、メモリにバージョンが異なる2つのファームウェアを格納しておき、一方のファームウェアを用いてシステムの起動に失敗した場合は、他方のファームウェアを用いてシステムを起動するという技術も従来から知られている(例えば、特許文献3参照)。しかし、特許文献3に記載されている技術は、ファームウェアの更新に関するものではない。
特開2005−165535号公報 特開2001−265602号公報 特開2002−49509号公報
特許文献1に記載されている技術は、ファームウェアの更新時、ファームウェアに不都合があるか否かを全くチェックしていないため、更新したファームウェアに不都合があった場合、システムが起動不能になる場合があるという問題がある。
これに対して、特許文献2に記載されている技術では、最新バージョンのファームウェアに不具合があるか否かをサムチェックにより判定し、不具合がある場合は、更新前のファームウェアを起動するようにしているので、最新バージョンのファームウェアに不具合があっても、システムが起動不能とならないようにすることができる。しかし、特許文献2に記載されている技術は、最新バージョンのファームウェアに不具合があるか否かをサムチェックにより判定しているだけであるので、最新バージョンのファームウェアの起動後、ユーザが実際に上記ファームウェアを利用して処理を行っているときに不具合が見つかる場合がある。従って、特許文献1に記載されている技術を利用してネットワーク接続機器のファームウェアを更新した場合には、ユーザがネットワーク接続機器を利用してネットワークと接続しようとしたときに、ネットワークに接続できないという不具合が見つかる場合がある。
そこで、本発明の目的は、ネットワーク接続機器の運用中に、更新後のファームウェアが原因で、ネットワークと接続不能になるという事態の発生を極力抑えることにある。
本発明にかかる第1のファームウェア更新システムは、
ネットワーク接続機器とファームウェア管理装置とがネットワークを介して接続されたファームウェア更新システムであって、
前記ネットワーク接続機器が、
バージョンが異なるファームウェアが複数格納されるファームウェア記憶部と、
電源オン時、前記ファームウェア記憶部に格納されているファームウェアの中から自機器の運用に利用するファームウェアを仮決定する運用ファームウェア仮決定手段と、
該運用ファームウェア仮決定手段で仮決定されたファームウェアのバージョンを含むファームウェア確認要求を前記ファームウェア管理装置へ送信するファームウェア確認更新手段と、
前記ファームウェア確認要求に応答して前記ファームウェア管理装置から送られてきた更新対象ファームウェアを利用して自機器を前記ネットワークに接続できるか否かを診断する接続診断手段と、
該接続診断手段での診断結果が接続成功であった場合、前記更新対象ファームウェアを利用して自機器の運用を開始し、前記接続診断手段での診断結果が接続失敗であった場合および前記ファームウェア確認要求に応答して前記ファームウェア管理装置から更新が不要である旨の通知が送られてきた場合、前記運用ファームウェア仮決定手段で仮決定されたファームウェアを利用して自機器の運用を開始する運用開始手段とを備え、
前記ファームウェア管理装置が、
前記ネットワーク接続機器からのファームウェア確認要求に含まれているバージョンよりも新しいバージョンの更新対象ファームウェアが存在する場合は、前記更新対象ファームウェアを前記ネットワーク接続機器に送信し、存在しない場合は更新が不要である旨の通知を前記ネットワーク接続機器に送信する制御手段を備えたことを特徴とする。
本発明にかかる第1のネットワーク接続機器は、
バージョンが異なるファームウェアが複数格納されるファームウェア記憶部と、
電源オン時、前記ファームウェア記憶部に格納されているファームウェアの中から自機器の運用に利用するファームウェアを仮決定する運用ファームウェア仮決定手段と、
該運用ファームウェア仮決定手段で仮決定されたファームウェアのバージョンを含むファームウェア確認要求をファームウェア管理装置へ送信するファームウェア確認更新手段と、
前記ファームウェア確認要求に応答して前記ファームウェア管理装置から送られてきた更新対象ファームウェアを利用して自機器を前記ネットワークに接続できるか否かを診断する接続診断手段と、
該接続診断手段での診断結果が接続成功であった場合、前記更新対象ファームウェアを利用して自機器の運用を開始し、前記接続診断手段での診断結果が接続失敗であった場合および前記ファームウェア確認要求に応答して前記ファームウェア管理装置から更新が不要である旨の通知が送られてきた場合、前記運用ファームウェア仮決定手段で仮決定されたファームウェアを利用して自機器の運用を開始する運用開始手段とを備えたことを特徴とする。
本発明にかかる第1のファームウェア管理装置は、
バージョンが異なる複数のファームウェアが格納された管理装置側ファームウェア記憶部と、
該管理装置側ファームウェア記憶部に格納されている各ファームウェアのバージョンと、そのファームウェアのネットワーク接続機器における過去の起動結果および接続診断結果を示す更新フラグとが登録されたファームウェア状況リスト記憶部と、
前記ネットワーク接続機器から送られてきたファームウェア確認要求に含まれているバージョンよりも新しいバージョンの更新対象ファームウェアであって、更新フラグが起動に失敗したことも接続診断に失敗したことも示していない更新対象ファームウェアが存在する場合は、前記更新対象ファームウェアを前記ネットワーク接続機器に送信し、存在しない場合は、更新が不要である旨の通知を前記ネットワーク接続機器に送信する制御手段とを備えたことを特徴とする。
本発明にかかる第1のファームウェア更新方法は、
ネットワーク接続機器として動作する接続機器側コンピュータと、ファームウェア管理装置として動作する管理装置側コンピュータとがネットワークを介して接続されたネットワークシステムにおけるファームウェア更新方法であって、
前記接続機器側コンピュータが、バージョンが異なるファームウェアが複数格納されるファームウェア記憶部を備え、且つ、
前記接続機器側コンピュータが、電源オン時、前記ファームウェア記憶部に格納されているファームウェアの中から自コンピュータの運用に利用するファームウェアを仮決定する運用ファームウェア仮決定ステップと、
前記接続機器側コンピュータが、前記運用ファームウェア仮決定ステップで仮決定されたファームウェアのバージョンを含むファームウェア確認要求を前記管理装置側コンピュータへ送信するファームウェア確認更新ステップと、
前記接続機器側コンピュータが、前記ファームウェア確認要求に応答して前記管理装置側コンピュータから送られてきた更新対象ファームウェアを利用して自コンピュータを前記ネットワークに接続できるか否かを診断する接続診断ステップと、
前記接続機器側コンピュータが、前記接続診断ステップでの診断結果が接続成功であった場合、前記更新対象ファームウェアを利用して自コンピュータの運用を開始し、前記接続診断ステップでの診断結果が接続失敗であった場合および前記ファームウェア確認要求に応答して前記管理装置側コンピュータから更新が不要である旨の通知が送られてきた場合、前記ファームウェア仮決定ステップで仮決定されたファームウェアを利用して自コンピュータの運用を開始する運用開始ステップと、
前記管理装置側コンピュータが、前記接続機器側コンピュータからのファームウェア確認要求に含まれているバージョンよりも新しいバージョンの更新対象ファームウェアが存在する場合は、該更新対象ファームウェアを前記接続機器側コンピュータに送信し、存在しない場合は更新が不要である旨の通知を前記接続機器側コンピュータに送信する制御ステップとを含むことを特徴とする。
本発明にかかる第1のプログラムは、
バージョンが異なるファームウェアが複数格納されるファームウェア記憶部を備えたコンピュータを、
電源オン時、前記ファームウェア記憶部に格納されているファームウェアの中から自コンピュータの運用に利用するファームウェアを仮決定する運用ファームウェア仮決定手段、
該運用ファームウェア仮決定手段で仮決定されたファームウェアのバージョンを含むファームウェア確認要求をファームウェア管理装置へ送信するファームウェア確認更新手段、
前記ファームウェア確認要求に応答して前記ファームウェア管理装置から送られてきた更新対象ファームウェアを利用して自コンピュータを前記ネットワークに接続できるか否かを診断する接続診断手段、
該接続診断手段での診断結果が接続成功であった場合、前記更新対象ファームウェアを利用して自コンピュータの運用を開始し、前記接続診断手段での診断結果が接続失敗であった場合および前記ファームウェア確認要求に応答して前記ファームウェア管理装置から更新が不要である旨の通知が送られてきた場合、前記運用ファームウェア仮決定手段で仮決定されたファームウェアを利用して自コンピュータの運用を開始する運用開始手段として機能させる。
本発明によれば、ネットワーク接続機器の運用中に、更新後のファームウェアが原因で、ネットワークに接続できなくなるといった事態の発生を極力抑えることが可能になる。更に、本発明によれば、ファームウェアを更新するために特別な作業を行わなくとも、ファームウェアを更新することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。
〔第1の実施例の構成の説明〕
図1を参照すると、本発明にかかるファームウェア更新システムの第1の実施例は、複数のネットワーク接続機器1−1〜1−nとファームウェア管理装置2とから構成され、それらはネットワーク3を介して相互に接続されている。
ネットワーク接続機器1―1は、ONUやADSLモデムなどのユーザ側のネットワーク接続機器であり、運用ファームウェア仮決定手段11と、ファームウェア確認更新手段12と、接続診断手段13と、運用開始手段14と、ディスク装置などによって実現される記憶装置15とを備えている。
記憶装置15には、ネットワーク接続機器1−1の運用に利用されるファームウェアが格納されるファームウェア記憶部16が設けられている。
ファームウェア記憶部16は、2つのファームウェア記憶領域161、162から構成されており、各領域には異なるバージョンのファームウェアが格納される。なお、本実施例では、ファームウェア記憶領域を2つとしたが、2つ以上であっても良い。また、ファームウェアは、システムプログラムとアプリケーションプログラムとのセットであっても良いし、システムプログラム単独或いはアプリケーションプログラム単独であっても良い。
運用ファームウェア仮決定手段11は、ネットワーク接続機器1−1の電源オン時に、ファームウェア記憶部16に格納されているファームウェアの中から、ネットワーク接続機器1−1の運用に利用するファームウェアを仮決定する機能や、仮決定したファームウェアのバージョンをファームウェア確認更新手段12に渡し、ファームウェア確認要求の送信を指示する機能を有する。
ファームウェア確認更新手段12は、次のような機能を有する。
・運用ファームウェア仮決定手段11から渡されたバージョンを含んだファームウェア確認要求をネットワーク3を介してファームウェア管理装置2へ送信する機能。
・上記ファームウェア確認要求に応答してファームウェア管理装置2からファームウェアの更新が不要である旨の通知が送られてきた場合は、運用開始手段14に対して運用ファームウェア仮決定手段11で仮決定されたファームウェアのバージョンを渡し、最新バージョンのファームウェアが送られてきた場合は、上記ファームウェアをファームウェア記憶部16に格納し、更に、接続診断手段13に対して上記ファームウェアの接続診断を依頼する機能。なお、最新バージョンのファームウェアをファームウェア記憶部16に格納する際には、ファームウェア格納領域161、162の内の、運用ファームウェア仮決定手段11によって仮決定されたファームウェアが格納されている領域とは別の領域に格納する。
・接続診断手段13から返却された診断結果が「接続成功」であった場合には、ファームウェア管理装置2から送られてきた最新バージョンのファームウェアのバージョンを運用開始手段14に渡し、接続診断手段13から返却された診断結果が「接続失敗」であった場合およびファームウェア管理装置2からファームウェアの更新が不要である旨の通知が送られてきた場合には、運用ファームウェア仮決定手段11が仮決定したファームウェアのバージョンを運用開始手段14に渡す機能。
接続診断手段13は、接続診断の対象にするファームウェアを実際に使用して、ネットワーク接続機器1−1をネットワーク3に接続できるか否かを診断し、診断結果を依頼元に返却する機能を有する。診断方法としては、例えば、診断対象ファームウェアを利用して、ファームウェア管理装置2との間でパケットを送受信できるか否かを調べ、送受信できた場合には「接続成功」と判定し、診断対象ファームウェアが原因で送受信できなかった場合には「接続失敗」と判定する方法を採用することができる。
運用開始手段14は、ファームウェア確認更新手段12から通知されたバージョンのファームウェアを利用して、ネットワーク接続機器1−1の運用を開始する機能を有する。
なお、他のネットワーク接続機器もネットワーク接続機器1−1と同様の構成および機能を有する。また、ネットワーク接続機器1−1〜1−nは、コンピュータによって実現可能であり、コンピュータによって実現する場合は、例えば、次のようにする。コンピュータをネットワーク接続機器として機能させるためのプログラムを記録したディスク、半導体メモリ、その他の記録媒体を用意し、コンピュータに上記プログラムを読み取らせる。コンピュータは、読み取ったプログラムに従って自身の動作を制御することにより、自コンピュータ上にファームウェア仮決定手段11、ファームウェア確認更新手段12、接続診断手段13、運用開始手段14を実現する。
ファームウェア管理装置2は、例えば、通信事業者側のネットワーク接続機器であるPON(Passive Optical Network)、DSLAM(Digital Subscriber Line Access Multiplexer)、無線ネットワーク制御装置(RNC:Radio Switching Center)などによって実現されるものであり、制御手段21と、記憶装置22とを備えている。
記憶装置22には、ネットワーク接続機器1−1〜1−nにおいて使用する最新バージョンのファームウェアが格納されたファームウェア記憶部221が設けられている。
制御手段21は、ネットワーク接続機器1−j(1≦j≦n)から送られてきたファームウェア確認要求中のバージョンと、ファームウェア記憶部221に格納されているファームウェアのバージョン(最新バージョン)とを比較し、ファームウェア確認要求中のバージョンが最新バージョンでない場合には、ファームウェア記憶部221に格納されている最新バージョンのファームウェアをネットワーク接続機器1−jに送信し、最新バージョンである場合には、ファームウェアの更新が不要な旨の通知をネットワーク接続機器1−jへ送信する機能を有する。
なお、ファームウェア管理装置2は、コンピュータにより実現可能であり、コンピュータにより実現する場合は、例えば次のようにする。コンピュータをファームウェア管理装置2として機能させるためのプログラムを記録したディスク、半導体メモリ、その他の記録媒体を用意し、コンピュータに上記プログラムを読み取らせる。コンピュータは、読み取ったプログラムに従って自身の動作を制御することにより、自コンピュータ上に制御手段21を実現する。
〔第1の実施例の動作の説明〕
次に、本実施例の動作について詳細に説明する。なお、ここでは、ネットワーク接続機器1−1の動作を例に挙げて説明を行うが、他のネットワーク接続機器においても同様の動作が行われる。
ネットワーク接続機器1−1の電源がONとなると、運用ファームウェア仮決定手段11は、ファームウェア記憶領域161、162に格納されているファームウェアの中から、ネットワーク接続機器1−1の運用に利用するファームウェアを仮決定する(図2のステップS21)。本実施例では、例えば、次のようにして、ネットワーク接続機器1−1の運用に利用するファームウェアを仮決定する。
先ず、運用ファームウェア仮決定手段11は、ファームウェア格納領域161、162に格納されているファームウェアの内の、バージョンが新しい方のファームウェアの起動を試みる。今、例えば、ファームウェア格納領域161、162にそれぞれファームウェアFW1、FW2が格納されており、ファームウェアFW2の方がバージョンが新しいとすると、運用ファームウェア仮決定手段11は、ファームウェアFW2の起動を試みることになる。
そして、ファームウェアFW2の起動に成功した場合は、接続診断手段13に対して、ファームウェアFW2の接続診断を行うことを依頼する。これにより、接続診断手段13は、実際にファームウェアFW2を利用して自機器1−1をネットワーク3に接続できるか否かを診断し、診断結果を依頼元に返却する。
運用ファームウェア仮決定手段11は、接続診断手段13からの診断結果が「接続成功」であった場合は、ファームウェアFW2を自機器1−1の運用に利用するファームウェアと仮決定する。その後、仮決定したファームウェアFW2のバージョンをファームウェア確認更新手段12に渡し、ファームウェア確認要求の送信を指示する。
これに対して、接続診断手段13からの診断結果が「接続失敗」であった場合、およびファームウェアFW2の起動に失敗した場合は、バージョンが古い方のファームウェアFW1を処理対象にして上述した処理と同様の処理を行う。以上が、ステップS21で行う処理の一例である。
ファームウェア確認更新手段12は、運用ファームウェア仮決定手段11からファームウェアFW2のバージョンV2が渡され、ファームウェア確認要求の送信が指示されると、バージョンV2を含んだファームウェア確認要求をネットワーク3を介してファームウェア管理装置2へ送信する(ステップS22)。
ファームウェア管理装置2内の制御手段21は、ネットワーク接続機器1−1からファームウェア確認要求が送られてくると、図3に示すように、ファームウェア確認要求中のバージョンV2と、ファームウェア記憶部221に格納されているファームウェアのバージョン(最新バージョン)とを比較することにより、ネットワーク接続機器1−1において仮決定されたファームウェアFW2が最新バージョンのものであるか否かを調べる(ステップS31)。
そして、仮決定されたファームウェアFW2が最新バージョンのものでない場合(ステップS31がNO)、ファームウェア記憶部221に格納されている最新バージョンのファームウェア(例えば、ファームウェアFW3でバージョンがV3であるとする)をネットワーク接続機器1−1へ送信する(ステップS32)。これに対して、ファームウェアFW2が最新バージョンのものである場合(ステップS31がYES)は、ファームウェアの更新が不要な旨の通知をネットワーク接続機器1−1へ送信する(ステップS33)。
ネットワーク接続機器1−1内のファームウェア確認手段12は、ファームウェア確認要求に応答して制御手段21から最新バージョンのファームウェアFW3が送られてきた場合(図2のステップS23がYES)は、ファームウェアFW3をファームウェア記憶部16に格納する(ステップS24)。その際、ファームウェア確認更新手段12は、ファームウェア記憶領域161、162の内の、ステップS21において仮決定されたファームウェアが格納されている領域とは別の領域に格納する。その後、ファームウェア確認更新手段12は、接続診断手段13に対して、ダウンロードした最新バージョンのファームウェアFW3の接続診断を依頼する。
これにより、接続診断手段13は、ファームウェアFW3を利用して自機器1−1をネットワーク3に接続できるか否かを診断し、診断結果を依頼元のファームウェア確認更新手段12に返却する(ステップS25)。
ファームウェア確認更新手段12は、診断結果として「接続成功」が返却された場合(ステップS26がYES)は、ダウンロードした最新バージョンのファームウェアFW3のバージョンV3を運用開始手段14に通知する。これにより、運用開始手段14は、最新バージョンV3のファームウェアFW3を利用して自機器1−1の運用を開始する(ステップS27)。このように、新たにダウンロードしたファームウェアは、実際にネットワーク3に接続できることを確認してから自機器1−1の運用に利用しているので、運用中にネットワークと接続不能になるという事態の発生を極力抑えることができる。
これに対して、診断結果として「接続失敗」が返却された場合(ステップS26がNO)、およびファームウェアの更新が不要である旨の通知を受診した場合(ステップS23がNO)は、運用ファームウェア仮決定手段11が仮決定したファームウェアFW2のバージョンV2を運用開始手段14に通知する。これにより、運用開始手段14は、ファームウェアFW2を利用して自機器1−1の運用を開始する(ステップS28)。このように、新たにダウンロードしたファームウェアに不具合がある場合は、以前にダウンロードしたファームウェアを利用してネットワーク接続機器1−1を運用するようにしているので、ネットワーク接続機器1−1が運用不能になるという事態の発生を防ぐことができる。
〔第1の実施例の効果〕
本実施例によれば、ネットワーク接続機器1−1〜1−nの運用中に、更新後のファームウェアが原因で、ネットワーク3に接続できなくなるといった事態の発生を極力抑えることが可能になる。その理由は、ファームウェア管理装置2から送られてきた更新対象ファームウェアを利用してネットワーク接続機器1−1〜1−nをネットワーク3に接続できるか否かを診断し、診断結果が接続成功であった場合のみ、上記更新対象ファームウェアを利用してネットワーク接続機器1−1〜1−nの運用を開始するようにしているからである。
更に、本実施例によれば、ファームウェアを更新するために特別な作業を行わなくとも、ファームウェアを更新することができる。その理由は、ネットワーク接続機器1−1〜1−nの電源ON時に、ネットワーク接続機器1−1〜1−nからファームウェア管理装置2に対して、自機器1−1〜1−nの運用に利用すると仮決定したファームウェアのバージョンを含んだファームウェア確認要求を送信し、ファームウェア確認要求を受信したファームウェア管理装置2が、ファームウェア確認要求に含まれているバージョンよりも新しいバージョンのファームウェアを管理している場合は、最新バージョンのファームウェアをネットワーク接続機器1−1〜1−nに送信するようにしているからである。
〔第2の実施例〕
次に、本発明にかかる第2の実施例について説明する。本実施例は、ネットワーク接続機器の運用中にファームウェア管理装置側からネットワーク接続機器のファームウェアを更新できるようにしたことを特徴とする。
図4を参照すると、本発明にかかるファームウェア更新システムの第2の実施例は、複数のネットワーク接続機器1−1a〜1−naと、ファームウェア管理装置2aとから構成され、それらはネットワーク3を介して相互に接続されている。
ネットワーク接続機器1−1aは、運用ファームウェア仮決定手段11、ファームウェア確認更新手段12の代わりにそれぞれ運用ファームウェア仮決定手段11a、ファームウェア確認更新手段12aを備えている点、利用状況判定手段18を備えている点、および記憶装置15に管理テーブル17が設けられている点が、図1に示したネットワーク接続機器1−1〜1−nと相違している。
管理テーブル17には、ファームウェア格納領域161、162の領域番号(#1、#2とする)に対応付けて、その領域に格納されているファームウェアのバージョンと、起動フラグとが格納されている。起動フラグは、ファームウェア格納領域161、162にファームウェアが格納されたときにONにされ、起動に失敗した場合や接続診断手段13による接続診断結果が「接続失敗」となった場合にOFFとされるものであり、この起動フラグを参照することにより、過去に起動や接続診断に失敗したことのないファームウェア(仮決定対象ファームウェアという場合もある)であるか否かを判定することができる。図5は管理テーブル17の内容例を示す図であり、ファームウェア記憶領域161、162にはそれぞれバージョンV1、V2のファームウェアが格納され、両ファームウェアとも過去に一度も起動や接続診断に失敗したことがない、仮決定の対象となり得るファームウェアであることを示している。
利用状況判定手段18は、ユーザによってネットワーク接続機器1−1aが利用されているか否かを判定する機能や、判定結果を依頼元に返却する機能を有する。判定方法としては、例えば、所定時間以上連続して自機器1−1aにおいてパケットの送受信が行われていない場合は、利用されていないと判定し、そうでない場合は利用されていると判定する方法を採用することができる。
運用ファームウェア仮決定手段11aは、自機器1−1aの運用に利用するファームウェアを仮決定する際、管理テーブル17を参照し、起動フラグがONになっている仮決定対象ファームウェアだけを対象にして運用に利用するファームウェアを仮決定する点、電源ON時だけでなく、ファームウェア確認更新手段12aから仮決定依頼が行われた場合も、自機器の運用に利用するファームウェアを仮決定する点、ファームウェア確認要求に管理テーブル17の内容を含ませる点などが運用ファームウェア仮決定手段11と相違している。
ファームウェア確認更新手段12aは、ファームウェア確認更新手段12が備えている機能に加え、自機器1−1aの運用中にファームウェア管理装置2aからファームウェア更新通知が送られてきた場合、起動されていないファームウェアをファームウェア記憶部16から消去する機能や、自機器1−1aの運用中にファームウェア管理装置2aから送られてきた更新対象ファームウェアを空いているファームウェア格納領域に格納し、その後、運用ファームウェア仮決定手段11aに対して仮決定依頼を行う機能を備えている。
なお、他のネットワーク接続機器もネットワーク接続機器1−1aと同様の機能、構成を備えている。また、ネットワーク接続機器1−1a〜1−naもネットワーク接続機器1−1〜1−nと同様にコンピュータにより実現可能である。
ファームウェア管理装置2aは、制御手段21の代わりに制御手段21aを備えている点、ファームウェア記憶部221の代わりにファームウェア記憶部221aを備えている点、記憶装置22にファームウェア状況リスト記憶部222を備えている点、および保守端末装置23が接続されている点が、図1に示したファームウェア管理装置2と相違している。
ファームウェア記憶部221aには、最新バージョンのファームウェアを含め、各バージョンのファームウェアが格納されている。
ファームウェア状況リスト記憶部222には、各ネットワーク接続機器1−1a〜1−naの機器識別番号ID1〜IDnに対応付けて、ファームウェアのバージョンと、そのファームウェアがネットワーク接続機器1−1a〜1−naにおいて過去に起動に失敗したことも接続診断手段による接続診断結果が接続失敗になったこともない、ダウンロードの対象となり得るファームウェア(ダウンロード対象ファームウェアという場合もある)であるか否かを示す更新フラグとが格納される。図6は、ファームウェア状況リスト記憶部222の内容例を示す図であり、この例は、機器識別番号ID1のネットワーク接続機器1−1aについては、バージョンV1、V2のファームウェアが両方ともダウンロードの対象となり、機器識別番号ID2のネットワーク接続機器1−2aについては、バージョンV1のファームウェアだけがダウンロードの対象になることを示している。
制御手段21aは、図1に示した制御手段21が備えている機能に加え、保守端末装置23からアップデートコマンドが入力されたとき、図示を省略した記憶装置やサーバから上記コマンドによって指示された最新バージョンのファームウェアを取得してファームウェア記憶部221aに格納し、その後、ネットワーク接続機器1−1a〜1−naにファームウェア更新通知および最新バージョンのファームウェアを送信する機能や、ネットワーク接続機器1−1a〜1−naからファームウェア確認要求が送られてきたとき、その内容に従ってファームウェア状況リスト記憶部222を更新する機能などを備えている。
なお、ファームウェア管理装置2aもファームウェア管理装置2と同様にコンピュータにより実現可能である。
〔第2の実施例の動作の説明〕
次に、本実施例の動作について説明する。ここでは、ネットワーク接続機器1−1aの動作を例に挙げて説明するが、他のネットワーク接続機器においても同様の動作が行われる。
先ず、ネットワーク接続機器1―1aにおいて、電源がONにされた場合の動作を説明する。
ネットワーク接続機器1−1aの電源がONとなると、運用ファームウェア仮決定手段11aは、ネットワーク接続機器の起動処理を行う(図7のステップS701、S702)。
図8は、ステップS702で行う起動処理の詳細を示したフローチャートであり、ネットワーク接続機器の起動処理を開始すると(ステップS81)、先ず、管理テーブル17を参照し、ファームウェア記憶部16に格納されているファームウェアの数、バージョンおよび起動フラグをチェックする(ステップS82)。その後、バージョンが新しいファームウェアから順に起動を試みる(ステップS83)。即ち、起動フラグがONとなっているファームウェアの内の、バージョンが最も新しいファームウェアを起動し、起動に失敗した場合は、起動フラグをOFFに変更した後(ステップS84〜S88)、再度、ステップS83の処理を行う。起動に成功した場合は、起動処理が完了し(ステップS89)、ステップS702は終了となる。
再び、図7に戻り、ステップS702の起動処理において、どのファームウェアでもネットワーク接続機器1−1aを起動できなかった場合(ステップS703)、故障LEDを点灯し、フリーズ状態に移行する(ステップS704)。これに対して、何れかのファームウェアで起動できた場合(ステップS703)は、運用ファームウェア仮決定手段11aは、接続診断手段13に対して、接続診断依頼を行う。これにより、接続診断手段13は、現在起動されているファームウェアを利用してファームウェア管理装置2aとの間でテスト用パケットを送受信できるか否かをテストする(ステップS705)。
そして、テスト用パケットを送受信できた場合(ステップS706がYES)は、運用ファームウェア仮決定手段11aに対して診断結果として「接続成功」を返却する。これに対して、テスト用パケットを送受信できなかった場合(ステップS706がNO)は、その原因がファームウェアにあるのか否かを判定する(ステップS707)。原因がファームウェアにあるのか否かは、例えば、自機器1−1aからパケットを送出できるか否かをチェックすることにより行うことができる。そして、ファームウェアに原因があると判定した場合(ステップS707がYES)は、運用ファームウェア仮決定手段11aに対して診断結果として「接続失敗」を返却し、そうでない場合、即ちネットワーク3側に原因があると判定した場合(ステップS707がNO)は、所定時間待った後(ステップS709)、再び、ステップS705の処理を行う。
運用ファームウェア仮決定手段11aは、接続診断手段13から診断結果として「接続失敗」が返却された場合は、接続に失敗したファームウェアの起動フラグをOFFにした後(ステップS708)、再び、ステップS702の処理を行う。これに対して、診断結果として「接続成功」が返却された場合は、ステップS702で起動したファームウェアを、自機器1−1aの運用に利用するファームウェアと決定すると共に、管理テーブル17の内容(ファームウェア格納領域161、162に格納されているファームウェアのバージョンと起動フラグとの対)をファームウェア確認更新手段12aに渡し、ファームウェア確認要求を送信することを指示する。
これにより、ファームウェア確認更新手段12aは、ファームウェア確認・更新処理を行う(ステップS710)。
図9はステップS710で行うファームウェア確認・更新処理の詳細な処理例を示すフローチャートであり、ファームウェア確認更新手段12aは、先ず、管理テーブル17の内容(バージョンと起動フラグとの対)を含んだファームウェア確認要求をファームウェア管理装置2aへ送信する(ステップS901)。
ファームウェア管理装置2a内の制御手段21aは、ネットワーク接続機器1−1aからファームウェア確認要求が送られてくると、それに含まれているバージョンと起動フラグとの対に従って、ファームウェア状況リスト記憶部222に格納されている、ネットワーク接続機器1−1aに関する更新フラグの値を更新する(ステップS902)。即ち、ファームウェア状況リスト記憶部222に格納されているネットワーク接続機器1−1aに関する更新フラグの内、ファームウェア確認要求中のバージョンによって特定されるファームウェアに関する更新フラグの値を、ファームウェア確認要求中の起動フラグの値に従って更新する。例えば、ファームウェア状況リスト記憶部222の内容が図6に示すものであり、ファームウェア確認要求に含まれているバージョンと起動フラグの対が「バージョンV1・起動フラグON」「バージョンV2・起動フラグOFF」であれば、上記した処理により、バージョンV2に対応付けて登録されている更新フラグの値が「ON」から「OFF」に更新されることになる。
その後、制御手段21aは、ファームウェア状況リスト記憶部222の内容と、ネットワーク接続機器1−1aから送られてきたファームウェア確認要求の内容とに基づいて、ネットワーク接続機器1−1aに送信すべきファームウェアの有無を判定する(ステップS903、S904)。即ち、ネットワーク接続機器1−1aにおいて現在起動されているファームウェア(仮決定されたファームウェア)よりも新しいバージョンのファームウェアであって、且つ過去に起動に失敗した履歴がないダウンロード対象ファームウェア(更新フラグがOFFでないファームウェア)が存在する場合は、送信すべきファームウェアが有ると判定し、そのようなファームウェアが存在しない場合は、送信すべきファームウェアが無いと判定する。なお、ステップ904において、起動に失敗した履歴がないファームウェアがあると判断されるのは、ファームウェア管理装置2aがファームウェア更新通知(ファームウェア更新通知については、図10の説明において詳しく説明する)をネットワーク接続機器1−1aに送信しようとしたときに、ネットワーク接続機器1−1aの電源がOFFになっており、その後、ネットワーク接続機器1−1aの電源がONになった場合である。また、ネットワーク接続機器1−1aにおいて現在起動されているファームウェアのバージョンは、ファームウェア確認要求に含まれている、起動フラグがONとなっているバージョンの内の、最も新しバージョンである。
そして、送信すべきファームウェアが無いと判定した場合は、制御手段21aは、ファームウェア確認更新手段12aに対して、ファームウェアの更新が不要である旨のファームウェア確認応答を返す(ステップS905)。これにより、ファームウェア確認更新手段12aは、起動フラグがOFFになっているファームウェアまたは現在起動されているファームウェアよりも古いバージョンのファームウェアが存在すれば、それらをファームウェア記憶部16から消去すると共に、管理テーブル17を更新する(ステップS906)。即ち、ファームウェアを消去したファームウェア格納領域に対応する情報(バージョン、起動フラグ)を、ファームウェアが格納されていないことを示すものに更新する。
これに対して、送信すべきファームウェアが有ると判定した場合は、制御手段21aは、ファームウェア更新確認手段12aに対して、ファームウェアの更新が必要である旨のファームウェア確認応答を返し、更に、更新フラグがONとなっているファームウェアの内の最もバージョンが新しいものをファームウェア記憶部221aから読み出し、ファームウェア更新確認手段12aに対して送信する(ステップS907、S909)。
ファームウェア確認更新手段12aは、上記ファームウェア確認応答が返却されると、起動フラグがOFFのファームウェアまたは現在起動されているファームウェアよりも古いバージョンのファームウェアが存在すれば、それらをファームウェア記憶部16から削除すると共に、管理テーブル17を更新する(ステップS908)。また、ファームウェアが送られてきた場合は、それをファームウェア格納領域161、162の内の空いている領域に格納し、管理テーブル17の該当領域に、上記ファームウェアのバージョンと起動フラグ(ON)を格納する(ステップS910)。以上で、ファームウェア確認・更新処理が完了する(ステップS911)。
再び、図7に戻り、ファームウェア確認更新手段12aは、ファームウェアの更新が不要である旨のファームウェア確認応答を受信した場合(ステップS711がNO)は、運用開始手段14に対して現在起動されているファームウェアを利用してネットワーク接続機器1−1aの運用を開始することを指示し、運用開始手段14はこの指示に従って現在起動されているファームウェアを利用してネットワーク接続機器1−1aの運用を開始する(ステップS712)。これにより、ユーザは、ネットワーク接続サービスを利用できるようになる。
これに対して、新たなファームウェアをダウンロードした場合(ステップS711がYES)は、ファームウェア確認更新手段12aは、運用ファームウェア仮決定手段11aに対して仮決定依頼を行う。これにより、運用ファームウェア仮決定手段11aは、再び、ステップS702の処理を行う。
その後、前述した処理と同様の処理が行われ、新たにダウンロードしたファームウェアの起動および接続診断に成功し(ステップS703、S706)、且つ、ファームウェア管理装置2aからファームウェアの更新が不要である旨のファームウェア確認応答が送られてきた場合(ステップS711)は、上記新たにダウンロードしたファームウェアにより、ネットワーク接続機器1−1aの運用が開始される(ステップS712)。
次に、保守端末装置23からネットワーク接続機器1−1a〜1−naのファームウェアを更新する場合の動作を、図10のフローチャートを参照して説明する。
ファームウェア管理装置2aの管理者は、新たなバージョンのファームウェアがリリースされた場合など、ネットワーク接続機器1−1a〜1−naのファームウェアを更新する必要がある場合、保守端末装置23からファームウェアアップデートコマンドを投入する(ステップS1000)。このコマンドには、更新対象にするファームウェアを指定する情報が含まれている。
これにより、制御手段21aは、ファームウェアアップデートコマンドによって指定されたファームウェアを、図示を省略したサーバ、記憶装置などから取得してファームウェア記憶部221aに格納すると共に、ファームウェア状況リスト記憶部222の各ネットワーク接続機器1−1a〜1−na対応の領域に上記ファームウェアのバージョンおよび更新フラグ(NULL)を追加する(ステップS1001)。その後、制御手段21aは、各ネットワーク接続機器1−1a〜1−naに対して、ファームウェア更新通知および更新後のファームウェアを送信する(ステップS1002、S1004)。なお、以下の説明では、ネットワーク接続機器1−1aにファームウェア更新通知および更新後のファームウェアを送信した場合の動作を説明する。
ネットワーク接続機器1−1a内のファームウェア確認更新手段12aは、ファームウェア更新通知が送られてくると、ファームウェア記憶部16に格納されているファームウェアの内の、起動フラグがOFFになっているファームウェアおよび現在起動されているファームウェアよりもバージョンが古いファームウェアを消去する(ステップS1003)。また、ファームウェア確認更新手段12aは、ファームウェアが送られてくると、ファームウェア格納領域161、162の内の空いている領域に上記ファームウェアを格納する(ステップS1005)。
その後、ファームウェア確認更新手段12aは、利用状況判定手段18を利用して、ユーザが自機器1−1aを使用しているか否かをチェックする(ステップS1006)。即ち、利用状況判定手段18に対して、ユーザが自機器1−1aを利用しているか否かを問い合わせ、この問い合わせの応答として返却される判定結果に基づいて、ユーザが自機器1−1aを利用しているか否かをチェックする。
そして、ユーザが利用している場合には、一定時間待った後(ステップS1007)、再度、ユーザが利用しているか否かをチェックする(ステップS1006)。これに対して、ユーザが利用していない場合は、ファームウェア確認更新手段12aは、運用ファームウェア仮決定手段11aに対して仮決定依頼を行う。これにより、これにより、運用ファームウェア仮決定手段11aは、図7のステップS702の処理を行う。
その後、前述した処理と同様の処理が行われ、新たにダウンロードしたファームウェアの起動および接続診断に成功し(ステップS703、S706)、且つ、ファームウェア管理装置2aからファームウェアの更新が不要である旨のファームウェア確認応答が送られてきた場合(ステップS711)は、上記新たにダウンロードしたファームウェアにより、ネットワーク接続機器1−1aの運用が開始される(ステップS712)。
〔第2の実施例の効果〕
本実施例によれば、第1の実施例で得られる効果に加え、ネットワーク接続機器1−1aの運用中に、ユーザによるネットワークの利用を妨げることなく、ファームウェア管理装置2aからファームウェアを更新することが可能になるという効果を得られる。その理由は、ネットワーク接続機器1−1aの運用中にファームウェア管理装置2aからファームウェアが送られてきた場合には、利用状況判定手段18によってネットワーク接続機器1−1aがユーザによって利用されていないと判定されたときに、ファームウェアの更新処理を行うようにしているからである。
更に、本実施例によれば、自機器の運用に利用するファームウェアを迅速に仮決定することができる。その理由は、ネットワーク接続機器1−1aが、ファームウェア記憶部16に格納されている各ファームウェアのバージョンと、過去の起動結果および接続診断結果を示す起動フラグとが登録された管理テーブル17を備え、運用ファームウェア仮決定手段11aが、電源オン時に、起動フラグが起動に成功し、且つ接続診断に成功していることを示しているファームウェアの内の、バージョンが最も新しいファームウェアを自機器の運用に利用するファームウェアと仮決定するようにしているからである。
更に、本実施例によれば、ネットワーク接続機器1−1a〜1−naの運用に利用することができないファームウェア(過去に起動や接続診断に失敗したファームウェア)が、何回もダウンロードされないようにすることができるという効果を得られる。その理由は、ファームウェア管理装置2aにおいて、ネットワーク接続機器1−1a〜1−naにおけるファームウェアの起動結果および接続診断結果を示す更新フラグを管理しておき、ネットワーク接続機器1−1a〜1−naから送られてきたファームウェア確認要求中のバージョンよりも新しいバージョンの更新対象ファームウェアが存在していても、更新フラグが起動失敗あるいは接続診断失敗を示している場合は、ファームウェアのダウンロードを行わないようにしているからである。
〔第1、第2の実施例の具体例〕
次に、第1、第2の実施例の具体例について説明する。
図11〜図13はそれぞれ異なる第1、第2の実施例の具体例を示すブロック図である。
図11に示した具体例は、ファームウェア管理装置がPON (Passive Optical Network)202により実現され、ネットワーク接続機器がユーザ宅205に設置されたONU (Optical Network Unit)206により実現されている。即ち、PON202が、図1、図4に示したファームウェア管理装置2、2aと同様の構成を有し、ONU206が図1、図4に示したネットワーク接続機器1−1、1−1aと同様の構成を有する。また、PON202とONU206とは中継装置である光カプラ203を介して接続され、PON202には保守端末装置201が接続され、ONU206にはユーザ機器であるパーソナルコンピュータ(PC)207が接続されている。
図12に示した具体例は、ファームウェア管理装置がDSLAM (Digital Subscriber Line Access Multiplexer)302によって実現され、ネットワーク接続機器がユーザ宅303に設置されたADSL (Asymmetric Digital Subscriber Line)モデム304によって実現されている。即ち、DSLAM302が図1、図4に示したファームウェア管理装置2、2aと同様の構成を有し、ADSLモデム304が図1、図4に示したネットワーク接続機器1−1〜1−n、1−1a〜1−1nと同様の構成を有している。また、DSLAN302には保守端末装置301が接続され、ADSLモデム304には、ユーザ機器であるパーソナルコンピュータ(PC)305が接続されている。
図13に示した具体例は、ファームウェア管理装置が無線ネットワーク制御装置(RNC:Radio Switching Center)402により実現され、ネットワーク接続機器が携帯電話端末装置404によって実現されている。即ちRNC402が図1、図4に示したファームウェア管理装置2、2aと同様の構成を有し、携帯電話端末装置404が図1、図4に示したネットワーク接続機器1−1〜1−n、1−1a〜1−naと同様の構成を有する。
本発明には、ONU,ADSLモデム、携帯電話端末装置などのネットワーク接続機器のファームウェアを更新する際に利用可能である。
本発明にかかるファームウェア更新システムの第1の実施例の構成例を示すブロック図である。 ネットワーク接続機器1−1の処理例を示すフローチャートである。 ファームウェア管理装置2の処理例を示すフローチャートである。 本発明にかかるファームウェア更新システムの第2の実施例の構成例を示すフローチャートである。 管理テーブル17の内容例を示す図である。 ファームウェア状況リスト記憶部222の内容例を示すフローチャートである。 ネットワーク接続機器1−1aの電源をオンにしたときに行われる処理を示すフローチャートである。 図7のステップS702で行われる処理の詳細を示したフローチャートである。 図7のステップS710で行われる処理の詳細を示したフローチャートである。 ファームウェア管理装置2からネットワーク接続機器1−1a〜1−naを更新する際の処理例を示すフローチャートである。 第1、第2の実施例の一具体例を示すブロック図である。 第1、第2の実施例の他の具体例を示すブロック図である。 第1、第2の実施例のその他の具体例を示すブロック図である。
符号の説明
1−1〜1−n、1−1a〜1−na…ネットワーク接続機器
11、11a…運用ファームウェア仮決定手段
12、12a…ファームウェア確認更新手段
13…接続診断手段
14…運用開始手段
15…記憶装置
16…ファームウェア記憶部
17…管理テーブル
18…利用状況判定手段
161、162…ファームウェア記憶領域
2、2a…ファームウェア管理装置
21、21a…制御部
22…記憶装置
221、221a…ファームウェア記憶部
222…ファームウェア状況リスト記憶部
23…保守端末装置
3…ネットワーク

Claims (20)

  1. ネットワーク接続機器とファームウェア管理装置とがネットワークを介して接続されたファームウェア更新システムであって、
    前記ネットワーク接続機器が、
    バージョンが異なるファームウェアが複数格納されるファームウェア記憶部と、
    電源オン時、前記ファームウェア記憶部に格納されているファームウェアの中から自機器の運用に利用するファームウェアを仮決定する運用ファームウェア仮決定手段と、
    該運用ファームウェア仮決定手段で仮決定されたファームウェアのバージョンを含むファームウェア確認要求を前記ファームウェア管理装置へ送信するファームウェア確認更新手段と、
    前記ファームウェア確認要求に応答して前記ファームウェア管理装置から送られてきた更新対象ファームウェアを利用して自機器を前記ネットワークに接続できるか否かを診断する接続診断手段と、
    該接続診断手段での診断結果が接続成功であった場合、前記更新対象ファームウェアを利用して自機器の運用を開始し、前記接続診断手段での診断結果が接続失敗であった場合および前記ファームウェア確認要求に応答して前記ファームウェア管理装置から更新が不要である旨の通知が送られてきた場合、前記運用ファームウェア仮決定手段で仮決定されたファームウェアを利用して自機器の運用を開始する運用開始手段とを備え、
    前記ファームウェア管理装置が、
    前記ネットワーク接続機器からのファームウェア確認要求に含まれているバージョンよりも新しいバージョンの更新対象ファームウェアが存在する場合は、前記更新対象ファームウェアを前記ネットワーク接続機器に送信し、存在しない場合は更新が不要である旨の通知を前記ネットワーク接続機器に送信する制御手段を備えたことを特徴とするファームウェア更新システム。
  2. 請求項1記載のファームウェア更新システムにおいて、
    前記制御手段が、新たなバージョンのファームウェアのリリース時に保守端末装置からの指示に従って、前記ネットワーク接続機器に対して前記新たなバージョンのファームウェアを送信し、
    前記ネットワーク接続機器が、自機器がユーザによって利用されているか否かを判定する利用状況判定手段を備え、且つ、
    前記接続診断手段が、自機器の運用中に前記ファームウェア管理装置から送られてきた更新対象ファームウェアについては、該更新対象ファームウェアを利用して自機器と前記ネットワークとを接続できるか否かを、前記利用状況判定手段で自機器がユーザによって利用されていないと判定されたタイミングで診断し、
    前記運用開始手段が、前記更新対象ファームウェアに対する前記接続診断手段の診断結果が接続成功であった場合、前記更新対象ファームウェアを利用して自機器の運用を開始することを特徴とするファームウェア更新システム。
  3. 請求項1または2記載のファームウェア更新システムにおいて、
    前記運用ファームウェア仮決定手段が、電源オン時に、前記ファームウェア記憶部に格納されているファームウェアの中から、起動可能で且つ自機器を前記ネットワークに接続可能なファームウェアであって、バージョンが最も新しいファームウェアを自機器の運用に利用するファームウェアと仮決定することを特徴とするファームウェア更新システム。
  4. 請求項3記載のファームウェア更新システムにおいて、
    前記ネットワーク接続機器が、前記ファームウェア記憶部に格納されている各ファームウェアのバージョンと、過去の起動結果および接続診断結果を示す起動フラグとが登録された管理テーブルを備え、且つ、
    前記運用ファームウェア仮決定手段が、電源オン時に、前記管理テーブルを参照し、起動フラグが、起動に成功し且つ接続診断に成功していることを示しているファームウェアの内の、バージョンが最も新しいファームウェアを自機器の運用に利用するファームウェアと仮決定することを特徴とするファームウェア更新システム。
  5. 請求項4記載のファームウェア更新システムにおいて、
    前記ファームウェア管理装置が、
    バージョンが異なる複数のファームウェアが格納された管理装置側ファームウェア記憶部と、
    該管理装置側ファームウェア記憶部に格納されている各ファームウェアのバージョンと、そのファームウェアの前記ネットワーク接続機器における過去の起動結果および接続診断結果を示す更新フラグとが登録されたファームウェア状況リスト記憶部とを備え、且つ、
    前記制御手段が、前記ネットワーク接続機器からファームウェア確認要求が送られてきたとき、該ファームウェア確認要求に含まれているバージョンよりも新しいバージョンの更新対象ファームウェアが存在する場合であっても、該更新対象ファームウェアの更新フラグが起動失敗あるいは接続診断失敗を示している場合は、更新が不要である旨の通知を前記ネットワーク接続機器に対して送信することを特徴とするファームウェア更新システム。
  6. バージョンが異なるファームウェアが複数格納されるファームウェア記憶部と、
    電源オン時、前記ファームウェア記憶部に格納されているファームウェアの中から自機器の運用に利用するファームウェアを仮決定する運用ファームウェア仮決定手段と、
    該運用ファームウェア仮決定手段で仮決定されたファームウェアのバージョンを含むファームウェア確認要求をファームウェア管理装置へ送信するファームウェア確認更新手段と、
    前記ファームウェア確認要求に応答して前記ファームウェア管理装置から送られてきた更新対象ファームウェアを利用して自機器を前記ネットワークに接続できるか否かを診断する接続診断手段と、
    該接続診断手段での診断結果が接続成功であった場合、前記更新対象ファームウェアを利用して自機器の運用を開始し、前記接続診断手段での診断結果が接続失敗であった場合および前記ファームウェア確認要求に応答して前記ファームウェア管理装置から更新が不要である旨の通知が送られてきた場合、前記運用ファームウェア仮決定手段で仮決定されたファームウェアを利用して自機器の運用を開始する運用開始手段とを備えたことを特徴とするネットワーク接続機器。
  7. 請求項6記載のネットワーク接続機器において、
    自機器がユーザによって利用されているか否かを判定する利用状況判定手段を備え、且つ、
    前記接続診断手段が、自機器の運用中に前記ファームウェア管理装置から送られてきた更新対象ファームウェアについては、該更新対象ファームウェアを利用して自機器と前記ネットワークとを接続できるか否かを、前記利用状況判定手段で自機器がユーザによって利用されていないと判定されたタイミングで診断し、
    前記運用開始手段が、前記更新対象ファームウェアに対する前記接続診断手段の診断結果が接続成功であった場合、前記更新対象ファームウェアを利用して自機器の運用を開始することを特徴とするネットワーク接続機器。
  8. 請求項6または7記載のネットワーク接続機器において、
    前記運用ファームウェア仮決定手段が、電源オン時に、前記ファームウェア記憶部に格納されているファームウェアの中から、起動可能で且つ自機器を前記ネットワークに接続可能なファームウェアであって、バージョンが最も新しいファームウェアを自機器の運用に利用するファームウェアと仮決定することを特徴とするネットワーク接続機器。
  9. 請求項8記載のネットワーク接続機器において、
    前記ネットワーク接続機器が、前記ファームウェア記憶部に格納されている各ファームウェアのバージョンと、過去の起動結果および接続診断結果を示す起動フラグとが登録された管理テーブルを備え、且つ、
    前記運用ファームウェア仮決定手段が、電源オン時に、前記管理テーブルを参照し、起動フラグが起動に成功し且つ接続診断に成功していることを示しているファームウェア内の、バージョンが最も新しいファームウェアを自機器の運用に利用するファームウェアと仮決定することを特徴とするネットワーク接続機器。
  10. バージョンが異なる複数のファームウェアが格納された管理装置側ファームウェア記憶部と、
    該管理装置側ファームウェア記憶部に格納されている各ファームウェアのバージョンと、そのファームウェアのネットワーク接続機器における過去の起動結果および接続診断結果を示す更新フラグとが登録されたファームウェア状況リスト記憶部と、
    前記ネットワーク接続機器から送られてきたファームウェア確認要求に含まれているバージョンよりも新しいバージョンの更新対象ファームウェアであって、更新フラグが起動に失敗したことも接続診断に失敗したことも示していない更新対象ファームウェアが存在する場合は、前記更新対象ファームウェアを前記ネットワーク接続機器に送信し、存在しない場合は、更新が不要である旨の通知を前記ネットワーク接続機器に送信する制御手段とを備えたことを特徴とするファームウェア管理装置。
  11. ネットワーク接続機器として動作する接続機器側コンピュータと、ファームウェア管理装置として動作する管理装置側コンピュータとがネットワークを介して接続されたネットワークシステムにおけるファームウェア更新方法であって、
    前記接続機器側コンピュータが、バージョンが異なるファームウェアが複数格納されるファームウェア記憶部を備え、且つ、
    前記接続機器側コンピュータが、電源オン時、前記ファームウェア記憶部に格納されているファームウェアの中から自コンピュータの運用に利用するファームウェアを仮決定する運用ファームウェア仮決定ステップと、
    前記接続機器側コンピュータが、前記運用ファームウェア仮決定ステップで仮決定されたファームウェアのバージョンを含むファームウェア確認要求を前記管理装置側コンピュータへ送信するファームウェア確認更新ステップと、
    前記接続機器側コンピュータが、前記ファームウェア確認要求に応答して前記管理装置側コンピュータから送られてきた更新対象ファームウェアを利用して自コンピュータを前記ネットワークに接続できるか否かを診断する接続診断ステップと、
    前記接続機器側コンピュータが、前記接続診断ステップでの診断結果が接続成功であった場合、前記更新対象ファームウェアを利用して自コンピュータの運用を開始し、前記接続診断ステップでの診断結果が接続失敗であった場合および前記ファームウェア確認要求に応答して前記管理装置側コンピュータから更新が不要である旨の通知が送られてきた場合、前記ファームウェア仮決定ステップで仮決定されたファームウェアを利用して自コンピュータの運用を開始する運用開始ステップと、
    前記管理装置側コンピュータが、前記接続機器側コンピュータからのファームウェア確認要求に含まれているバージョンよりも新しいバージョンの更新対象ファームウェアが存在する場合は、該更新対象ファームウェアを前記接続機器側コンピュータに送信し、存在しない場合は更新が不要である旨の通知を前記接続機器側コンピュータに送信する制御ステップとを含むことを特徴とするファームウェア更新方法。
  12. 請求項11記載のファームウェア更新方法において、
    前記接続機器側コンピュータが、自コンピュータがユーザによって利用されているか否かを判定する利用状況判定ステップを含み、且つ、
    前記制御ステップでは、保守端末装置からの指示に従って、前記接続機器側コンピュータに対して更新対象ファームウェアを送信し、
    前記接続診断ステップでは、自コンピュータの運用中に前記管理装置側コンピュータから送られてきた更新対象ファームウェアについては、前記更新対象ファームウェアを利用して自コンピュータと前記ネットワークとを接続できるか否かを、前記利用状況判定ステップで自コンピュータがユーザによって利用されていないと判定されたタイミングで診断し、
    前記運用開始ステップでは、前記更新対象ファームウェアに対する前記接続診断ステップにおける診断結果が接続成功であった場合、前記更新対象ファームウェアを利用して自コンピュータの運用を開始することを特徴とするファームウェア更新方法。
  13. 請求項11または12記載のファームウェア更新方法において、
    前記運用ファームウェア仮決定ステップでは、電源オン時に、前記ファームウェア記憶部に格納されているファームウェアの中から、起動可能で且つ自コンピュータを前記ネットワークに接続可能なファームウェアであって、バージョンが最も新しいファームウェアを自コンピュータの運用に利用するファームウェアと仮決定することを特徴とするファームウェア更新方法。
  14. 請求項13記載のファームウェア更新方法において、
    前記接続機器側コンピュータが、前記ファームウェア記憶部に格納されている各ファームウェアのバージョンと、過去の起動結果および接続診断結果を示す起動フラグとが登録された管理テーブルを備え、且つ、
    前記運用ファームウェア仮決定ステップでは、電源オン時に、前記管理テーブルを参照し、起動フラグが起動に成功し且つ接続診断に成功していることを示しているファームウェアの内の、バージョンが最も新しいファームウェアを自コンピュータの運用に利用するファームウェアと仮決定することを特徴とするファームウェア更新方法。
  15. 請求項14記載のファームウェア更新方法において、
    前記管理装置側コンピュータが、
    バージョンが異なる複数のファームウェアが格納された管理装置側ファームウェア記憶部と、
    該管理装置側ファームウェア記憶部に格納されている各ファームウェアのバージョンと、そのファームウェアの前記接続機器側コンピュータにおける過去の起動結果および接続診断結果を示す更新フラグとが登録されたファームウェア状況リスト記憶部とを備え、且つ、
    前記制御ステップでは、前記接続機器側コンピュータからファームウェア確認要求が送られてきたとき、該ファームウェア確認要求に含まれているバージョンよりも新しいバージョンの更新対象ファームウェアが存在する場合であっても、該更新対象ファームウェアの更新フラグが起動失敗あるいは接続診断失敗を示している場合は、更新が不要である旨の通知を前記接続機器側コンピュータに対して送信することを特徴とするファームウェア更新方法。
  16. バージョンが異なるファームウェアが複数格納されるファームウェア記憶部を備えたコンピュータを、
    電源オン時、前記ファームウェア記憶部に格納されているファームウェアの中から自コンピュータの運用に利用するファームウェアを仮決定する運用ファームウェア仮決定手段、
    該運用ファームウェア仮決定手段で仮決定されたファームウェアのバージョンを含むファームウェア確認要求をファームウェア管理装置へ送信するファームウェア確認更新手段、
    前記ファームウェア確認要求に応答して前記ファームウェア管理装置から送られてきた更新対象ファームウェアを利用して自コンピュータを前記ネットワークに接続できるか否かを診断する接続診断手段、
    該接続診断手段での診断結果が接続成功であった場合、前記更新対象ファームウェアを利用して自コンピュータの運用を開始し、前記接続診断手段での診断結果が接続失敗であった場合および前記ファームウェア確認要求に応答して前記ファームウェア管理装置から更新が不要である旨の通知が送られてきた場合、前記運用ファームウェア仮決定手段で仮決定されたファームウェアを利用して自コンピュータの運用を開始する運用開始手段として機能させるためのプログラム。
  17. 請求項16記載のプログラムにおいて、
    前記コンピュータが、自コンピュータがユーザによって利用されているか否かを判定する利用状況判定手段を備え、且つ、
    前記接続診断手段が、自コンピュータの運用中に前記ファームウェア管理装置から送られてきた更新対象ファームウェアについては、該更新対象ファームウェアを利用して自コンピュータと前記ネットワークとを接続できるか否かを、前記利用状況判定手段で自コンピュータがユーザによって利用されていないと判定されたタイミングで診断し、
    前記運用開始手段が、前記更新対象ファームウェアに対する前記接続診断手段の診断結果が接続成功であった場合、前記更新対象ファームウェアを利用して自コンピュータの運用を開始することを特徴とするプログラム。
  18. 請求項16または17記載のプログラムにおいて、
    前記運用ファームウェア仮決定手段が、電源オン時に、前記ファームウェア記憶部に格納されているファームウェアの中から、起動可能で且つ自コンピュータを前記ネットワークに接続可能なファームウェアであって、バージョンが最も新しいファームウェアを自コンピュータの運用に利用するファームウェアと仮決定することを特徴とするプログラム。
  19. 請求項18記載のプログラムにおいて、
    前記コンピュータが、前記ファームウェア記憶部に格納されている各ファームウェアのバージョンと、過去の起動結果および接続診断結果とを示す起動フラグとが登録された管理テーブルを備え、且つ、
    前記運用ファームウェア仮決定手段が、電源オン時に、前記管理テーブルを参照し、起動フラグが起動に成功し且つ接続診断に成功していることを示しているファームウェアの内の最新バージョンのファームウェアを自コンピュータの運用に利用するファームウェアと仮決定することを特徴とするプログラム。
  20. バージョンが異なる複数のファームウェアが格納された管理装置側ファームウェア記憶部と、
    該管理装置側ファームウェア記憶部に格納されている各ファームウェアのバージョンと、そのファームウェアのネットワーク接続機器における過去の起動結果および接続診断結果を示す更新フラグとが格納されたファームウェア状況リスト記憶部とを備えたコンピュータを、
    前記ネットワーク接続機器から送られてきたファームウェア確認要求に含まれているバージョンよりも新しいバージョンの更新対象ファームウェアであって、更新フラグが起動に失敗したことも接続診断に失敗したことも示していない更新対象ファームウェアが存在する場合は、前記更新対象ファームウェアを前記ネットワーク接続機器に送信し、存在しない場合は、更新が不要である旨の通知を前記ネットワーク接続機器に送信する制御手段として機能させるためのプログラム。
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